JP2011223293A - 画像符号化方法、画像符号化装置、画像復号化方法及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化方法、画像符号化装置、画像復号化方法及び画像復号化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】符号化効率を改善させ、少ないデータ量で効率よく画像データを圧縮伝送する画像符号化方法等を提供する。
【解決手段】符号化対象画像と、符号化対象画像の予測画像とに基づき、符号化データを生成する画像符号化方法であって、符号化対象画像を入力する手順と、入力された符号化対象画像と予測画像との差分信号を生成する手順と、差分信号に基づき生成される局所復号画像に、超解像処理を施す手順と、超解像処理が施された局所復号画像に基づき、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成する手順と、差分信号に基づき生成される局所復号画像に基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成する手順と、イントラ予測画像と、インター予測画像とから、符号化効率の高い画像を予測画像として選択する手順とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像符号化方法、画像復号化方法に関し、画像データを効率的に符号化又は復号化するための画像符号化方法、画像復号化方法に関する。
従来、MPEG−2、MPEG−4、H.264等の規格の画像データの符号化処理又は復号化処理では、小数画素精度での動き検出・動き補償(インター予測)のために、隣接画素から補間フィルタによって参照画像データを生成する(非特許文献1参照)。
しかしながら、上記の符号化処理又は復号化処理では、動き予測の精度が低下するため、符号化効率の改善が課題となっていた。
すなわち、MPEG−2規格の画像データの符号化処理又は復号化処理では、小数画素精度での動き補償のために、2タップのフィルタ処理が適用される。しかしながら、このフィルタ処理は単純な画素補間であるため、高周波成分がカットされ、動き予測の精度が低下してしまう。一方、MEPG−4、H.264規格の画像データの符号化処理又は復号化処理では、各々8タップ、6タップのフィルタ処理が適用される。しかしながら、これらのフィルタ処理は高周波成分の調整が十分とはいえないため、動き予測の精度の向上による符号化効率の改善が課題となる。
本発明は、上述した課題を考慮したものであって、符号化効率を改善させ、少ないデータ量で効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送する画像符号化方法等を提供することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、符号化対象画像と、前記符号化対象画像の予測画像とに基づき、符号化データを生成する画像符号化方法であって、前記符号化対象画像を入力する手順と、入力された前記符号化対象画像と前記予測画像との差分信号を生成する手順と、前記差分信号に基づき生成される局所復号画像に、超解像処理を施す手順と、前記超解像処理が施された局所復号画像に基づき、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成する手順と、前記差分信号に基づき生成される局所復号画像に基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成する手順と、前記イントラ予測画像と、前記インター予測画像とから、符号化効率の高い画像を前記予測画像として選択する手順と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、高解像度のイントラ予測画像を生成することによって、符号化効率を改善させ、少ないデータ量で効率よく画像データを圧縮・伝送することができる。
本発明の第1の実施形態の画像符号化装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の符号化部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の処理の概要を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の超解像部の処理の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の処理の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第1の構成例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第1の構成例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第1の構成例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第2の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第2の構成例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第2の構成例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の超解像部の第2の構成例を説明する図である。 第2の構成例の超解像部のアップレート器の周波数−利得の特性を示す図である。 図9に示す周波数特性を逆フーリエ変換して得られるフィルタのタップ係数を示す図である。 第2の構成例の超解像部のπ/2位相シフト器の周波数−利得の特性を示す図である。 第2の構成例の超解像部のπ/2位相シフト器の周波数−位相差の特性を示す図である。 図11Bに示す周波数特性を逆フーリエ変換して得られるフィルタのタップ係数を示す図である。 第2の構成例の超解像部の係数決定器を説明する図である。 本発明の第1の実施形態の画像復号化装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の符号化部の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の符号化部の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態の画像符号化装置の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施形態の画像符号化装置の構成例を示す図である。 本発明の第6の実施形態の画像符号化装置(画像復号化装置)の構成例を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の画像符号化装置1の構成例を示す図である。この画像符号化装置1は、映像入力部101、領域分割部102、符号化部103、可変長符号化部104を備える。この画像符号化装置1は、符号化対象の画像データ(映像データ)を入力し、入力された画像データを符号化することによって符号化データ(符号化ストリーム)を生成し、外部に出力する。
映像入力部101は、符号化対象の画像データを入力し、入力された画像データを記憶する。この映像入力部101は、入力された画像データが複数の連続するフレーム(ピクチャ)の集合である場合、フレームの集合を符号化する順に並べ替える。具体的には、入力された画像データがフレーム内予測ピクチャ(Iピクチャ)、片方向予測ピクチャ(Pピクチャ)及び双方向予測ピクチャ(Bピクチャ)のいずれであるかに応じて、表示順から符号化順に並べ替える。
領域分割部102は、映像入力部101に入力された画像データを、符号化対象領域に分割する。分割領域の形状は、正方形、長方形領域等のブロック単位の形状とすることができる。なお、watershed法等によって抽出されるオブジェクト単位の形状であってもよい。また、分割領域のサイズは、従来の符号化規格で採用される16×16画素等の大きさとすることができる。なお、64×64画素のような大きなサイズであってもよい。
符号化部103は、領域分割部102によって分割された画像データの各領域を、符号化、局所復号する。この符号化部103については後述する(図2参照)。
可変長符号化部104は、符号化部103によって符号化されたデータを、ハフマン符号等を用いて可変長符号化することによって、符号化データを生成し、外部に出力する。
図2は、本発明の第1の実施形態の符号化部103の構成例を示す図である。この符号化部103は、減算器201、周波数変換・量子化部202、逆量子化・逆周波数変換部203、加算器204、復号画像記憶部205、超解像部206、超解像/復号画像選択部207、イントラ予測部208、インター予測部209、イントラ/インター予測画像選択部210を備える。
減算器201は、領域分割部102から出力された符号化対象領域の画像データと、イントラ/インター予測画像選択部210によって選択された予測画像データとを減算することによって、差分画像データを生成する。
周波数変換・量子化部202は、減算器201によって生成された差分画像データを周波数変換、量子化する。まず、差分画像データをDCT(Discrete Cosine transform)やウェーブレット変換等を用いて周波数変換することによって、周波数変換係数を生成する。その後、この周波数変換係数を量子化することによって、量子化係数を生成する。
逆量子化・逆周波数変換部203は、周波数変換・量子化部202によって生成された量子化係数を逆量子化、逆周波数変換する。まず、量子化係数を逆量子化することによって、逆量子化係数を生成する。
加算器204は、逆量子化・逆周波数変換部203によって逆量子化、逆周波数変換された差分画像データと、イントラ/インター予測画像選択部210によって選択された予測画像データとを加算することによって、局所復号画像データを生成する。
復号画像記憶部205は、加算器204によって生成された局所復号画像データを、参照画像データとして記憶する。
超解像部206は、復号画像記憶部205に記憶された参照画像データに超解像処理を施す(高解像度化する)。この超解像部206の処理については後述する(図3〜13参照)。
超解像/復号画像選択部207は、超解像部206によって超解像処理を施された画像データ又は復号画像記憶部205に記憶された画像データのうち、符号化効率の高い画像データを選択する。ここでは、例えば、発生符号量と画質との関係から効率の高い画像データを選択するレート歪み最適化モード選択方式によって、符号化効率の高い画像データを選択する。なお、この例に限らず、他の方法によって画像データを選択してもよい。
イントラ予測部208は、超解像/復号画像選択部207によって選択された画像データに基づき、イントラ予測(画面内予測)を実行することによって、イントラ予測画像データを生成する。イントラ予測とは、画像データの符号化対象領域の周辺画素(隣接画素)からの補間によって、予測画像データを生成する処理である。
インター予測部209は、復号画像記憶部205に記憶された画像データに基づき、インター予測(画面間予測)を実行することによって、インター予測画像データを生成する。インター予測とは、符号化対象のフレームと異なるフレーム内の領域から、符号化対象領域に近い画像を検出することによって、予測画像データを生成する処理である。
イントラ/インター予測画像選択部210は、イントラ予測部208によって生成されたイントラ予測画像データ、及び、インター予測部209によって生成されたインター予測画像データのうち、符号化効率の高い画像データを選択する。符号化効率の高い画像データを選択する方法は、超解像/復号画像選択部207と同様である。
図3は、本発明の第1の実施形態の超解像部206の処理の概要を説明する図である。ここでは、超解像部206が複数(ここでは2つ)の画像データ801を基に、高解像度画像802を生成する処理の概要を説明する。
まず、超解像部206は、復号画像記憶部205に記憶された複数の画像データ801を用いて、複数の画像データ801の各画素の位置をあわせる(位置合わせ)。次に、超解像部206は、位置あわせ後の複数の画像データ801の各画素の画素値に所定の係数を乗じて、これら複数の画像データ801を合成する(高解像度化)。このようにして、超解像部206は高解像度画像802を生成する。
図4は、本発明の第1の実施形態の超解像部206の処理の概要を示すフローチャートである。超解像部206は、大きく分けて(1)位置推定(1801)、(2)広帯域補間(1803)、(3)加重和(1804)の3つの処理によって、高解像度画像802(図3参照)を生成する。
(1)まず、超解像部206は、複数の画像データの位置を推定する(1801)。ここで超解像部206は、入力された複数の画像データのサンプリング位相(標本化位置)の差を推定する。次に、超解像部206は、推定されたサンプリング位相の差に基づいて、複数の画像データの各画素の位置を合わせる(1802)。
(2)その後、超解像部206は、広帯域補間を実行する(1803)。ここで超解像部206は、位置合わせされた複数の画像データを折返し成分も含め、原信号の高周波成分をすべて透過する広帯域のローパスフィルタを用いて、画素数(サンプリング点)を補間して増やし、各画像データを高密度化する。
(3)その後、超解像部206は、加重和をとる(1804)。ここで超解像部206は、高密度化された各画像データの各画素の画素値にサンプリング位相に応じた重み係数を乗じて、加重和をとることによって、各画像データをサンプリングする際に生じた折返し成分を除去するとともに、原信号の高周波成分を復元する。
図5A及び図5Bは、本発明の第1の実施形態の超解像部206の処理の一例を説明する図である。
ここでは、超解像部206が、図5Aに示すような所定の時間軸上の異なる時刻における各フレームの画像データ(フレーム#1(1001)、フレーム#2(1002)、フレーム#3(1003))を入力し、これら複数のフレームを合成して出力フレーム1006を生成する例を説明する。なお、説明の簡単のため、被写体は水平方向に移動し(1004)、超解像部206は、水平線1005上の画像信号に対する1次元の信号処理によって、水平線1007上の小数画素精度の画像信号を生成する場合を考える。図5Bでは、図5Aの各フレームにおける水平線上の位置と、その位置における信号強度との関係を示している。
まず、図5B(a)及び図5B(c)に示すように、フレーム#2(1002)の信号波形と、フレーム#1(1001)の信号波形とでは、被写体の移動量(1004)に応じた位置ずれが生じている。超解像部206は、この位置ずれ量を、(1)位置推定(図4の1801)によって求める。その後、この位置ずれがなくなるように、フレーム#2(1002)を動き補償(1007)する。そうすると、動き補償後のフレーム#2(1002)は図5B(b)に示す信号波形になる。また超解像部206は、動き補償(1007)の実行後に、各フレーム#1(1001)、#2(1002)の画素1008のサンプリング位相1009、1010の間の位相差θ1011を求める。
その後、超解像部206は、この位相差θ1011に基づき、(2)広帯域補間及び(3)加重和(図4の1803、1804)を実行することによって、小数画素精度の画像信号(図5B(d)参照)を生成する。なお、(3)加重和(図4の1804)については後述する。図5B(d)に示す出力フレーム1006の信号波形では、元の画素1008の略中間(位相差θ=π)の位置に新規画素1012が生成されている。このようにして超解像部206は、小数画素精度の画像信号を生成することができる。
なお、本例では、被写体が水平方向に平行移動した場合を例に説明してきた。一方、被写体の動きには回転、拡大・縮小等も考えられるが、フレーム間の時間間隔が微小な場合や被写体の動きが遅い場合には、被写体の動きを局所的な平行移動に近似して考えることができる。
超解像部206の第1の構成例を説明する。第1の構成例の超解像部206は、例えば参考文献1(特開平8−336046号公報)、参考文献2(特開平9−69755号公報)、参考文献3(青木伸“複数のデジタル画像データによる超解像処理”, Ricoh Technical Report pp.19-25, No.24, NOVEMBER, 1998)に記載された構成である。このような構成により第1の構成例の超解像部206は、(3)加重和をとる際に(図4の1804)、図6A、図6B及び図6Cに示すような少なくとも3枚のフレームの画像信号を用いることによって、1次元方向に2倍の高解像度画像を生成する。
図6A、図6B及び図6Cは、本発明の第1の実施形態の超解像部206の第1の構成例を説明する図である。図6A、図6B及び図6Cは、1次元の周波数領域で、各成分の周波数スペクトルを示した図である。図6A、図6B及び図6Cにおいて、周波数軸からの距離が信号強度を表し、周波数軸を中心とした回転角が位相を表す。以下、3枚のフレームの画像信号を用いて(3)加重和(図4の1804)をとる処理について詳細に説明する。
まず、(3)加重和の前処理である(2)広帯域補間(図4の1803)を説明する。(2)広帯域補間の処理において、超解像部206は、ナイキスト周波数の2倍の帯域(周波数0〜サンプリング周波数fsまでの帯域)を透過する広帯域のローパスフィルタを用いて、画素数を補間する。そうすると、原信号と同じ成分(以下、「原成分」という。)と、サンプリング位相に応じた折返し成分の和が得られる。
すなわち、3枚のフレームの画像信号に対して(2)広帯域補間(図4の1803)の処理を実行すると、図6Aに示すように、各フレームの原成分1101、1102、1103の位相はすべて一致する。一方、折返し成分1104、1105、1106の位相は、各フレームのサンプリング位相の差に応じて回転する。なお、それぞれの位相関係を分かりやすくするために、図6Bでは、各フレームの原成分1101、1102、1103の位相関係を示している。図6Cでは、各フレームの折返し成分1104、1105、1106の位相関係を示している。
ここで、3枚のフレームの画像信号に対して、乗算する係数を適切に決定して(3)加重和(図4の1804)の処理を実行する。そうすると、各フレームの折返し成分1104、1105、1106は互いに打ち消されて除去され、原成分のみが抽出される。各フレームの折返し成分1104、1105、1106のベクトル和を0にする、すなわちRe軸(実軸)の成分とIm軸(虚軸)の成分との両方を0とするためには、少なくとも3つの折返し成分が必要である。従って、超解像部206は、少なくとも3枚のフレームの画像信号を用いることによって、2倍の小数画素精度の画像信号を生成すること、すなわち1個の折返し成分を除去することができる。
以上説明したように、第1の構成例の超解像部206は、3枚のフレームの画像信号を用いることによって、高解像度画像を生成することができる。
図7は、本発明の第1の実施形態の超解像部206の第2の構成例を示す図である。第2の構成例の超解像部206は、少なくとも2枚のフレームの画像信号を用いることによって、1次元方向に2倍の高解像度画像を生成する。
図7に示す超解像部206は、複数(ここでは2つ)の入力部900A、900B、位置推定部901、動き補償・アップレート部915、位相シフト部916、折返し成分除去部917を備える。動き補償・アップレート部915は、アップレート器903、904を含む。位相シフト部916は、遅延器905、907、π/2位相シフト器(ヒルベルト変換器)906、908を含む。折返し成分除去部917は、係数決定器909、乗算器910、911、912、913、加算器914を含む。
まず、2つの入力部900A、900Bの各々は、復号画像記憶部205に記憶された複数のフレーム(符号化対象のフレーム#1と過去に符号化済みのフレーム#2)の画像信号を入力する。次に、位置推定部901は、入力部900Aに入力されたフレーム#1上の処理対象の画素のサンプリング位相(標本化位置)を基準として、フレーム#2上の対応する画素の位置を推定し、サンプリング位相差θ902を求める。
その後、動き補償・アップレート部915では、アップレート器903は、フレーム#1の画素数を2倍に増して高密度化する。一方、アップレート器904は、まず位相差θ902の情報を用いて、フレーム#2に対して動き補償を実行することによって、フレーム#1と位置を合わせる。次に、フレーム#2の画素数を2倍に増して高密度化する。
その後、位相シフト部916は、アップレート器903、904によって高密度化されたデータの位相を、一定量だけシフトする。図7に示す例では、π/2位相シフト器906、908の各々が、アップレート器903、904によって高密度化されたデータの位相をπ/2だけシフトする。また、π/2位相シフト器906、908によって生じる遅延を補償するために、遅延器905、907の各々が、アップレート器903、904によって高密度化されたフレーム#1、#2の信号を遅延させる。
その後、折返し成分除去部917では、係数決定器909が、位相差θ902を基に係数(重み)C0、C1、C2、C3を生成する。乗算器910、911、912、913の各々は、遅延器905、π/2位相シフト器906、遅延器907、π/2位相シフト器908の各出力信号に対して、係数決定器909によって決定された係数C0、C1、C2、C3を乗算する。加算器914は、乗算器910、911、912、913の各出力信号を加算することによって、超解像処理が施された画像信号を生成し、出力する(918)。
なお、位置推定部901は、上記従来技術をそのまま用いて実現することができる。アップレート器903、904、π/2位相シフト器906、908、折返し成分除去部917の詳細については後述する。
図8A、図8B及び図8Cは、本発明の第1の実施形態の超解像部206の第2の構成例を説明する図である。図8A、図8B及び図8Cでは、遅延器905、907及びπ/2位相シフト器906、908の各出力を1次元の周波数領域で示している。
図8Aにおいて、遅延器905、907のそれぞれから出力されたアップレート後のフレーム#1とフレーム#2の信号は、原成分1201、1202と、元のサンプリング周波数(fs)から折り返した折返し成分1205、1206を加えた信号となる。折返し成分1206は、上述の位相差θ902だけ位相が回転している。一方、π/2位相シフト器906、908のそれぞれから出力されたアップレート後のフレーム#1とフレーム#2の信号は、π/2位相シフト後の原成分1203、1204と、π/2位相シフト後の折返し成分1207、1208を加えた信号となる。
なお、図8Aに示した各成分の位相関係を分かりやすくするために、図8B及び図8Cでは、原成分と折返し成分をそれぞれ抜き出して示している。ここで図8Bに示す4つの原成分のベクトル和が、Re軸の成分が1、Im軸の成分が0になるように、且つ、図8Cに示す4つの折返し成分のベクトル和が、Re軸とIm軸の両方の成分が0になるように、各成分に乗算する係数を適切に決定して(3)加重和(図4の1804)の処理を実行する。そうすると、各フレームの折返し成分1205、1206、1207、1208は互いに打ち消されて除去され、原成分のみが抽出される。従って、超解像部206は、2枚のフレームの画像信号を用いることによって、1次元方向に2倍の高解像度の画像信号を生成することができる。係数決定方法の詳細については後述する。
図9及び10を用いて、第2の構成例の超解像部206のアップレート器903、904の動作を説明する。
図9は、第2の構成例の超解像部206のアップレート器903、904の周波数−利得の特性を示す図である。図9では、横軸に周波数を、縦軸に利得(入力信号振幅に対する出力信号振幅の比の値)を表している。アップレート器903、904は、元の信号のサンプリング周波数(fs)に対して2倍の周波数(2fs)を新しいサンプリング周波数とし、元の画素間隔のちょうど中間の位置に新しい画素のサンプリング点(=ゼロ点)を挿入する。これにより、画素数を2倍にして高密度化する。また、−fs〜+fsの間の周波数をすべて利得2.0の通過帯域とするフィルタをかける。これにより、図9に示すように、周波数−利得の特性は、デジタル信号の対称性により2fsの整数倍の周波数毎に同じ波形が繰り返す特性となる。
図10は、図9に示す周波数特性を逆フーリエ変換して得られるフィルタのタップ係数を示す図である。各タップ係数Ck(kは整数)は一般的なsinc関数となり、位相差θ1402(図7の位相差θ902)を補償するために、(−θ)だけシフトし、Ck=2sin(πk+θ)/(πk+θ)とする。なお、アップレート器903では、位相差θ1402を0とおき、Ck=2sin(πk)/(πk)とする。また、位相差θ1402を、整数画素単位(2π)の位相差と小数画素単位の位相差で表す(整数画素単位と小数画素単位とに分ける)ことにより、整数画素単位の位相差の補償については単純な画素シフトにより実現し、小数画素単位の位相差の補償についてはアップレート器903、904のフィルタを用いて実現してもよい。
図11A、図11B及び図12を用いて、第2の構成例の超解像部206のπ/2位相シフト器906、908の動作を説明する。
図11Aは、第2の構成例の超解像部206のπ/2位相シフト器906、908の周波数−利得の特性を示す図である。図11Aでは、横軸に周波数を、縦軸に利得(入力信号振幅に対する出力信号振幅の比の値)を表している。π/2位相シフト器906、908は、例えば一般的なヒルベルト変換器である。π/2位相シフト器906、908は、元の信号のサンプリング周波数(fs)に対して2倍の周波数(2fs)を新しいサンプリング周波数とし、−fs〜+fsの間の0を除く周波数成分をすべて利得1.0の通過帯域とするフィルタをかける。
図11Bは、第2の構成例の超解像部206のπ/2位相シフト器906、908の周波数−位相差の特性)を示す図である。図11Bでは、横軸に周波数を、縦軸に位相差(入力信号位相に対する出力信号位相の差)を表している。0〜fsの間の周波数成分についてはπ/2だけ位相を遅らせ、0〜−fsの間の周波数成分についてはπ/2だけ位相を進ませる。これにより、図11Bに示すように、周波数−位相差の特性は、デジタル信号の対称性により2fsの整数倍の周波数毎に同じ波形が繰り返す特性となる。
図12は、図11Bに示す周波数特性を逆フーリエ変換して得られるフィルタのタップ係数を示す図である。各タップ係数Ck(kは整数)は、k=2m(mは整数)の場合はCk=0、k=2m+1の場合はCk=−2/(πk)とする。
なお、π/2位相シフト器906、908が、ヒルベルト変換器である場合を例に説明してきたが、この場合には限らない。例えば微分器を用いることもできる。この場合、正弦波を表す一般式cos(ωt+α)をtで微分して1/ωを乗じると、d(cos(ωt+α))/dt×(1/ω)=−sin(ωt+α)=cos(ωt+α+π/2)となり、π/2位相シフトの機能を実現できる。すなわち、対象とする画素の値と隣接画素の値との差分を取ったのちに、1/ωの「周波数-振幅」特性を持ったフィルタをかけることによって、π/2位相シフトの機能を実現してもよい。
図13を用いて、第2の構成例の超解像部206の係数決定器909の動作を説明する。
図13は、第2の構成例の超解像部206の係数決定器909を説明する図である。図13(a)では、図8B及び図8Cのケースを示している。図8B及び図8Cのケースとは、すなわち原成分(図8Bに示す4つの原成分)のベクトル和が、Re軸の成分が1、Im軸の成分が0になるように、且つ、折返し成分(図8Cに示す4つの折返し成分)のベクトル和が、Re軸とIm軸の両方の成分が0になるように、各成分に乗算する係数を決定する必要があるケースである。
各成分に乗算する係数とは、図7に示すように、遅延器905の出力(アップレート後のフレーム#1の原成分と折返し成分の和)に対する係数C0、π/2位相シフト器906の出力(アップレート後のフレーム#1の原成分と折返し成分のそれぞれのπ/2位相シフト結果の和)に対する係数C1、遅延器907の出力(アップレート後のフレーム#2の原成分と折返し成分の和)に対する係数C2、π/2位相シフト器908の出力(アップレート後のフレーム#2の原成分と折返し成分のそれぞれのπ/2位相シフト結果の和)に対する係数C3である。
そうすると、図8B及び図8Cに示した各成分の位相関係から、図13(b)に示す連立方程式が得られる。図13(b)に示す連立方程式を解くことによって、図13(c)に示す結果が導きだされる。すなわち、係数決定器909は、このようにして導き出される係数C0、C1、C2、C3を出力する。
図13(d)は、位相差θ902を0〜2πまでπ/8毎に変化させたときの係数C0、C1、C2、C3の値の組み合わせを示している。図13(d)に示す各係数の組み合わせは、元のフレーム#2の信号を、1/16画素の精度で位置推定し、フレーム#1に対して動き補償した場合に相当する。
なお、アップレート器903、904及びπ/2位相シフト器906、907は、理想的な特性を得るためには無限大のタップ数を必要とする。但し、タップ数を有限個にして簡略化しても実用上問題ない。このとき、一般的な窓関数(例えばハニング窓関数やハミング窓関数など)を用いてもよい。簡略化したヒルベルト変換器の各タップの係数を、C0を中心として左右点対象の値、すなわちC(−k)=−Ck(kは整数)とすることによって、位相を一定量だけシフトすることができる。
図14は、本発明の第1の実施形態の画像復号化装置2の構成例を示す図である。この画像符号化装置1は、復号化対象の符号化データを入力し、この符号化データを復号する装置である。この画像復号化装置2は、可変長復号部701、構文解析部702、逆量子化・逆周波数変換部703、加算器704、復号画像記憶部705、超解像部706、超解像/復号画像選択部707、予測画像生成部708、映像表示装置709を備える。
可変長復号部701は、入力された符号化データを可変長復号する。構文解析部702は、可変長復号部701で復号されたデータの構文を解析し、符号化パラメータや量子化係数を生成する。逆量子化・逆周波数変換部703は、構文解析部702によって生成された量子化係数を逆量子化、逆周波数変換することによって、差分画像データを生成する。加算器704は、逆量子化・逆周波数変換部703によって生成された差分画像データと、予測画像生成部708によって生成された予測画像データとを加算することによって、復号画像データを生成する。復号画像記憶部705は、加算器704によって生成された復号画像データを、参照画像データとして記憶する。
超解像部706は、復号画像記憶部705に記憶された参照画像データに超解像処理を施す(高解像度化する)。この超解像部706の処理は、図2の超解像部206の処理と同様である(図3〜13参照)。
超解像/復号画像選択部707は、超解像部706によって超解像処理が施された画像データ、及び、復号画像記憶部705に記憶された画像データのうち、符号化効率の高い画像データを選択し、予測画像生成部708に出力する。符号化効率の高い画像データを選択する方法は、図2の超解像/復号画像選択部207と同様である。
予測画像生成部708は、超解像/復号画像選択部707によって選択された画像データに基づき、インター予測又はイントラ予測によって予測画像データを生成する。
映像表示装置709は、復号画像記憶部705に記憶されている復号画像を表示する。
以上のような本発明の第1の実施形態の画像符号化装置1(及びその画像符号化方法)によれば、図2の超解像部206を前述の第1の構成例及び第2の構成例の構成とすることにより、複数のフレームを用いて高精度の小数画素精度の画像信号を生成することが可能となる。
特に、第2の構成例の超解像部206(図9参照)によれば、2枚のフレームの画像信号を用いることによって、1次元方向に2倍の高解像度の画像信号を生成することができる。すなわち、第1の構成例の超解像部206よりも、少ないメモリ量で符号化できる。
また、本発明の第1の実施形態の画像符号化装置1(及びその画像符号化方法)によれば、超解像部206は、イントラ予測部208の処理対象の画像データに、超解像処理を施している。これにより、高精度の小数画素精度の参照画像データを生成することができる。そのため、高解像度のイントラ予測画像データを生成し、インター予測における動き予測の精度を改善させることにより、少ないデータ量で効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送することが可能となる。
また、原画像データと予測画像データの差分がない場合に、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、逆直交変換処理、動き検出処理、動き補償処理を省略することが可能となる。すなわち、画像符号化装置1及び画像復号化装置2の処理量を削減することが可能となる。
(第2の実施形態)
前述の第1の実施形態では、符号化部103(図2参照)において、超解像部206及び超解像/復号画像選択部207が、復号画像記憶部205とイントラ予測部208との間に設けられる形態を説明した。この第2の実施形態では、超解像/復号画像選択部207を除き、且つ、超解像部206を復号画像記憶部205の前段階に設けた形態を説明する。
図15は、本発明の第2の実施形態の符号化部103の構成例を示す図である。なお、以下では、前述の第1の実施形態(図2参照)と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
超解像部206は、加算器204から出力された画像データに超解像処理を施し(高解像度化し)、復号画像記憶部205に出力する。この超解像部206は前述の第1の実施形態と同様である(図3〜13参照)。復号画像記憶部205は、超解像部206から出力された画像データを、参照画像データとして記憶する。イントラ予測部208は、復号画像記憶部205に記憶された参照画像データに基づき、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像データを生成する。イントラ予測は、前述の第1の実施形態に記載した内容と同様である。インター予測部209は、復号画像記憶部205に記憶された参照画像データに基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像データを生成する。インター予測は、前述の第1の実施形態に記載した内容と同様である。
以上のような本発明の第2の実施形態の画像符号化装置1(及びその画像符号化方法)によれば、超解像部206は、イントラ予測部208及びインター予測部209の処理対象の画像データの全てに、超解像処理を施している。すなわち、前述の第1の実施形態よりも高精度の小数画素精度の参照画像データを生成することができる。そのため、動き予測の精度を向上することが可能となる。
また、高解像度のイントラ予測画像データ及びインター予測画像データを生成し、インター予測における動き予測の精度を改善させることにより、少なくデータ量で効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送することが可能となる。
(第3の実施形態)
前述の第1の実施形態では、符号化部103(図2参照)において、超解像/復号画像選択部207によって選択された画像データが、イントラ予測部208に入力される形態を説明した。この第3の実施形態では、超解像/復号画像選択部207によって選択された画像データが、イントラ予測部208及びインター予測部209の両方に入力される形態を説明する。
図16は、本発明の第3の実施形態の符号化部103の構成例を示す図である。なお、以下では、前述の第1の実施形態(図2参照)と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
超解像部206は、復号画像記憶部205に記憶された画像データに超解像処理を施す(高解像度化する)。超解像/復号画像選択部207は、超解像部206によって超解像処理が施された画像データ、及び、復号画像記憶部205に記憶された参照画像データのうち、符号化効率の高い画像データを選択する。イントラ予測部208は、超解像/復号画像選択部207によって選択された画像データに基づき、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成する。インター予測部209は、超解像/復号画像選択部207によって選択された画像データに基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成する。
以上のような本発明の第3の実施形態の画像符号化装置1(及びその画像符号化方法)によれば、イントラ予測部208及びインター予測部209は、超解像処理が施された画像データ及び施されていない画像データのうちの、符号化効率の高い画像データを用いることができる。すなわち、前述の第1の実施形態よりも高精度の小数画素精度の参照画像データを生成することができる。そのため、動き予測の精度を向上することが可能となる。
また、高解像度のイントラ予測画像データ及びインター予測画像データを生成し、インター予測における動き予測の精度を改善させることにより、少ないデータ量で効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送することが可能となる。
(第4の実施形態)
この第4の実施形態では、前述の第1の実施形態の画像符号化装置1(図1参照)において、領域分割部102と符号化部103との間に、縮小部503を設けた形態を説明する。
図17は、本発明の第4の実施形態の画像符号化装置1の構成例を示す図である。なお、以下では、前述の第1の実施形態(図1参照)と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
縮小部503は、領域分割部102によって分割された画像データの各領域を縮小する。ここでは、例えば、画像データの縦横サイズをそれぞれ縮小する。なお、この例に限らず、他の方法によって画像データを縮小してもよい。符号化部103は、縮小部503によって縮小された画像データの各領域を、符号化、局所復号する。
以上のような本発明の第4の実施形態の画像符号化装置1(及びその画像符号化方法)によれば、縮小された画像データを符号化することにより、少ないデータ量で効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送することが可能となる。
(第5の実施形態)
この第5の実施形態では、前述の第1の実施形態の画像符号化装置1(図1参照)において、映像入力部101と領域分割部102との間に、縮小部602を設けた形態を説明する。
図18は、本発明の第5の実施形態の画像符号化装置1の構成例を示す図である。なお、以下では、前述の第1の実施形態(図1参照)と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
縮小部602は、映像入力部101によって入力された画像データを縮小する。画像データを縮小する方法は、図5の縮小部503と同様である。領域分割部102は、縮小部602によって縮小された画像データを、符号化対象領域に分割する。
以上のような本発明の第5の実施形態の画像符号化装置1(及びその画像符号化方法)によれば、縮小された画像データを符号化することにより、少ないデータ量で効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送することが可能となる。
(第6の実施形態)
図19は、本発明の第6の実施形態の画像符号化装置1(画像復号化装置2)の構成例を示す図である。ここでは、画像符号化装置1(画像復号化装置2)がハードウェアとソフトウェアを組み合わせて実現される形態を説明する。
図19に示す画像符号化装置1(画像復号化装置2)は、それぞれバス30で相互に接続されたメモリ装置21、演算処理装置22、インターフェース装置23、入力装置24、補助記憶装置25、ドライブ装置26を備える。
メモリ装置21は、画像符号化装置1(画像復号化装置2)の起動時に補助記憶装置25に記憶された画像符号化プログラム(図1の各部101〜104の処理を実行するプログラム)、画像復号化プログラム(図7の各部701〜708の処理を実行するプログラム)等のプログラムを読み出して記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶装置である。このメモリ装置21は、プログラムの実行に必要なファイル、データ等も記憶する。演算処理装置22は、メモリ装置21に格納されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置である。インターフェース装置23は、外部ネットワーク等に接続するためのインターフェース装置である。入力装置24は、ユーザインターフェイスを提供する入力装置(例えばキーボード、マウス)である。
補助記憶装置25は、プログラムやファイル、データ等を記憶するHDD等の記憶装置である。ドライブ装置26は、記録媒体27に記録されたプログラムを読み出す装置である。ドライブ装置26によって読み出されたプログラムは、補助記憶装置25にインストールされる。記録媒体27は、上記の画像符号化プログラム、画像復号化プログラム等を記録したUSB(Universal Serial Bus)メモリ、SDメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体である。なお、インターネット等のネットワークを介してユーザによってダウンロードされた上記の画像符号化プログラム、画像復号化プログラム等が、補助記憶装置25にインストールされてもよい。
以上のような本発明の第6の実施形態の画像符号化装置1(画像復号化装置2)によれば、演算処理装置22が、画像符号化プログラム(画像復号化プログラム)を実行することによって、画像を符号化する(画像を復号化する)。そのため、効率よく画像データ(映像信号)を圧縮・伝送することが可能となる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記各実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
101 映像入力部
102 領域分割部
103 符号化部
503、602 縮小部
104 可変長符号化部
201 減算器
202 周波数変換・量子化部
203 逆量子化・逆周波数変換部
204 加算器
205 復号画像記憶部
206 超解像部
207 超解像/復号画像選択部
208 イントラ予測部
209 インター予測部
210 イントラ/インター予測画像選択部
701 可変長復号部
702 構文解析部
703 逆量子化・逆周波数変換部
704 加算器
705 復号画像記憶部
706 超解像部
707 超解像/復号画像選択部
708 予測画像生成部
709 映像表示装置

Claims (9)

  1. 符号化対象画像と、前記符号化対象画像の予測画像とに基づき、符号化データを生成する画像符号化方法であって、
    前記符号化対象画像を入力する手順と、
    入力された前記符号化対象画像と前記予測画像との差分信号を生成する手順と、
    前記差分信号に基づき生成される局所復号画像に、超解像処理を施す手順と、
    前記超解像処理が施された局所復号画像に基づき、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成する手順と、
    前記差分信号に基づき生成される局所復号画像に基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成する手順と、
    前記イントラ予測画像と、前記インター予測画像とから、符号化効率の高い画像を前記予測画像として選択する手順と、
    を含むことを特徴とする画像符号化方法。
  2. 前記超解像処理を施す手順の前に、前記差分信号に基づき生成される局所復号画像を記録する手順を、前記超解像処理を施す手順の後に、前記超解像処理が施された局所復号画像と、前記記録された局所復号画像とから、符号化効率の高い画像を選択する手順をさらに含み、
    前記イントラ予測画像を生成する手順では、前記選択された画像に、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化方法。
  3. 前記インター予測画像を生成する手順では、前記選択された画像に、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像符号化方法。
  4. 前記超解像処理を施す手順の後に、前記超解像処理が施された局所復号画像を記録する手順をさらに含み、
    前記イントラ予測画像を生成する手順では、前記記録された局所復号画像に基づき、インター予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成し、
    前記インター予測画像を生成する手順では、前記記録された局所復号画像に基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化方法。
  5. 前記符号化対象画像を入力する手順の前に、前記符号化対象画像を縮小する手順をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化方法。
  6. 符号化対象画像と、前記符号化対象画像の予測画像とに基づき、符号化データを生成する画像符号化装置であって、
    前記符号化対象画像を入力する入力部と、
    入力された前記符号化対象画像と前記予測画像との差分信号を生成する減算部と、
    前記差分信号に基づき生成される局所復号画像に、超解像処理を施す超解像部と、
    前記超解像処理が施された局所復号画像に基づき、イントラ予測を実行することによって、イントラ予測画像を生成するイントラ予測部と、
    前記差分信号に基づき生成される局所復号画像に基づき、インター予測を実行することによって、インター予測画像を生成するインター予測部と、
    前記イントラ予測画像と、前記インター予測画像とから、符号化効率の高い画像を前記予測画像として選択するイントラ/インター予測画像選択部と、
    を備えたことを特徴とする画像符号化装置。
  7. 画像の符号化データと、前記符号化データを復号するための予測画像とに基づき、前記符号化データを復号化する画像復号化方法であって、
    前記画像の符号化データに基づき生成される差分信号と、前記予測画像とに基づき復号画像を生成する手順と、
    前記生成された復号画像に、超解像処理を施す手順と、
    前記超解像処理が施された復号画像に、インター予測又はイントラ予測を実行することによって、前記予測画像を生成する手順と、
    を含むことを特徴とする画像復号化方法。
  8. 前記超解像処理を施す手順の前に、前記生成された復号画像を記録する手順を、前記超解像処理を施す手順の後に、前記超解像処理が施された局所復号画像と、前記記録された局所復号画像とから、符号化効率の高い画像を選択する手順をさらに含み、
    前記予測画像を生成する手順では、前記選択された画像に、インター予測又はイントラ予測を実行することによって、前記予測画像を生成することを特徴とする請求項7に記載の画像復号化方法。
  9. 画像の符号化データと、前記符号化データを復号するための予測画像とに基づき、前記符号化データを復号化する画像復号化方法であって、
    前記画像の符号化データに基づき生成される差分信号と、前記予測画像とに基づき復号画像を生成する加算部と、
    前記生成された復号画像に、超解像処理を施す超解像部と、
    前記超解像処理が施された復号画像に、インター予測又はイントラ予測を実行することによって、前記予測画像を生成する予測画像生成部と、
    を備えたことを特徴とする画像復号化方法。
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