JP2011221587A - 情報入力装置、情報入出力装置、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報入出力装置1は、非可視光を発するレーザおよび可視光を発するを含むバックライト110と、バックライト110からの照明光を透過させると共に、受光要素(フォトセンサ114)および表示要素(液晶素子)を含む入出力パネル10とを備え、フォトセンサ114がレーザの発振波長域に受光感度を有している。バックライト110のレーザから発せられ、入出力パネル10を透過した光が、その入出力パネル10に近接する物体を照明する。フォトセンサ114では、レーザ光に基づく物体の検出信号が取得される。
【選択図】図2
Description
本発明は、
1.実施の形態(導光板の光入射面に、画像表示用の白色LEDと物体検出用の赤外線レーザを配設した例)
2.変形例(インサート成形によりレーザを導光板に埋め込んだ例)
3.適用例1〜5(電子機器への適用例)
[情報入出力装置1の全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報入出力装置(情報入出力装置1)の概略構成を表すものである。図2は、入出力パネル10およびバックライト110の断面構成を表すものである。情報入出力装置1は、例えば指やスタイラス等を用いて情報入力を行う、いわゆるタッチセンサ内蔵型ディスプレイである。この情報入出力装置1は、入出力パネル10、表示信号処理部12、受光信号処理部13および画像処理部14を備え、入出力パネル10の背面には、バックライト110(図1には図示せず)を有する。これらの表示信号処理部12、受光信号処理部13、画像処理部14およびバックライト110はそれぞれ、図示しない制御部により制御されるようになっている。
バックライト110は、例えば照明光源110Aと、この照明光源110Aから発せられる光に基づいて面発光を行う導光板110Bからなる。照明光源110Aは、詳細は後述するが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)チップと、レーザチップとを含んでいる。これにより、バックライト110では、LED光およびレーザ光をそれぞれ同一の導光板110Aへ入射させ、同一の発光面から出射させるようになっている。このバックライト110の詳細な構成については後述する。
入出力パネル10は、複数の画素11がマトリクス状に配列されてなる液晶ディスプレイパネルであり、各画素11は、表示要素CWおよび受光要素CRを含んでいる。表示要素CWは、バックライト110からの照明光(後述のLED110A1からの可視光)を利用して画像を表示する液晶素子である。受光要素CRは、後述のフォトセンサ114Bを含み、バックライト110からの照明光(後述のレーザ110A2からの非可視光)に基づいて受光した光を電気信号として出力する受光素子である。尚、ここでは、各画素11が、表示要素CWおよび受光要素CRを1つずつ有するが、全ての画素11が受光要素CRを有していなくともよく、受光要素CRを間引いて設けるようにしてもよい。この入出力パネル10およびバックライト110の詳細な構成については、後述する。
表示信号処理部12は、表示データに基づく画像表示動作および受光動作を行うように入出力パネル10を駆動する回路であり、例えば、表示信号保持制御部40、表示側スキャナ41、表示信号ドライバ42および受光側スキャナ43を備えている。表示信号保持制御部40は、表示信号生成部44から出力される表示信号を、例えばSRAM(Static Random Access Memory)等のフィールドメモリに格納して保持すると共に、表示側スキャナ41、表示信号ドライバ42および受光側スキャナ43の動作を制御するものである。具体的には、表示側スキャナ41に表示タイミング制御信号、受光側スキャナ43には受光タイミング制御信号をそれぞれ出力すると共に、表示信号ドライバ42には、フィールドメモリに保持された表示信号に基づく1水平ライン分の表示信号を出力する。これにより、入出力パネルにおいて、線順次表示動作および受光動作が行われる。
受光信号処理部13は、受光要素CRからの受光信号を取り込み、信号の増幅やフィルタ処理等を行うものであり、例えば、受光信号レシーバ45および受光信号保持部46を備えている。
画像処理部14は、受光信号処理部13から撮像画像データを取り込み、所定の画像処理を施すことにより、物体の位置等に関する情報(物体情報)を検出する回路である。具体的には、画像処理部14は、撮像画像データに対し2値化や孤立点除去、ラベリング等の処理を行い、近接物体の位置座標や面積を算出する。
入出力パネル10は、図2に示したように、駆動基板113と対向基板120との間に液晶層117を挟み込んだものであり、駆動基板113および対向基板120の外側には、偏光板112および偏光板121が貼り合わせられている。駆動基板113上には、駆動基板113の表面を覆うように平坦化膜115が形成されており、この平坦化膜115上に画素電極116が配設されている。対向基板120の液晶層15側には、対向電極118が有効表示領域のほぼ全面に渡って配設され、この対向電極118と対向基板120との間に、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色のフィルタを含むカラーフィルタ層119が設けられている。画素電極116および対向電極118は、例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなり、これらの各表面(液晶層117側の面)には、図示しない配向膜が形成されている。液晶層117は、例えばVA(Vertical Alignment)モード、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In-Plane Switching)モード等の各種表示モードの液晶を含むものである。偏光板112および偏光板121は、例えば互いにクロスニコルの状態で配置されており、バックライト110からの光を電圧無印加状態(オフ状態)では遮断、電圧印加状態(オン状態)では透過させるようになっている。カバー122は、入出力パネル10の表面を保護すると共に、指等の物体の接触面となるものである。
図3は、フォトセンサ114の層構造の一例を表したものである。フォトセンサ114は、低屈折率を有する誘電体膜1145を、高屈折率を有する多結晶シリコン(ポリシリコン)層1143と、高屈折率を有する非晶質シリコン(アモルファスシリコン)層1146とにより挟み込んだものである。多結晶シリコン層1143と、誘電体膜1145との間には、例えばモリブデンよりなる反射膜1144が形成され、非晶質シリコン層1146の光入射側には、例えばSiOよりなる光吸収層1147が形成されている。尚、多結晶シリコン層1143の裏面(反射膜1144と反対側の面)には、例えばトランジスタとの絶縁性を確保するための絶縁膜1141,1142(例えば、SiO2やSiN)が積層されている。
図5は、バックライト110の構成を表すものであり、(A)は全体の構成、(B)は導光板110Bとレーザ110A2との対向面付近を拡大したものである。バックライト110は、例えば導光板110Bの側面に設けられた照明光源110Aからの入射光を内部で全反射させた後、例えばその上面から照明光L0を発光(面発光)させるものである。
(表示動作)
情報入出力装置1では、表示データが、外部から表示信号処理部12に入力されると、表示信号処理部12は、その表示データに基づいて入出力パネル10を表示駆動する。これにより、入出力パネル10では、バックライト110からの照明光を用いた表示要素CWによる画像表示が行われる。ここで、バックライト110は可視光を発するLED110A1と、非可視光を発するレーザ110A2とを含むが、画像表示の際には、LED110A1を点灯して、入出力パネル10を照明する。
一方、表示信号処理部12が、入出力パネル10を受光駆動することにより、入出力パネル10では、バックライト110からの照明光を用いた受光要素CR(フォトセンサ114)による受光動作(検出動作)が行われる。但し、この受光動作の際には、バックライト110においてレーザ110A2を点灯する。このとき、入出力パネル10の入力画面(カバー122の表面)に、指等の物体が接触または近接している場合、バックライト110からの照明光(レーザ光に基づく照明光)によって物体が照明される。フォトセンサ114が、レーザ110A2の発振波長域に受光感度を有することにより、レーザ光に基づく物体の受光信号が得られる。このように、本実施の形態では、レーザ110A2を用いた検出動作が可能となる。
以下、上記実施の形態のバックライト110の変形例について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、図11〜図15を参照して、上記実施の形態で説明した情報入出力装置の適用例について説明する。上記情報入出力装置は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記情報入出力装置は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
図11は、テレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511およびフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510が、上記実施の形態に係る情報入出力装置に相当する。
図12は、デジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部521、表示部522、メニュースイッチ523およびシャッターボタン524を有しており、その表示部522が、上記実施の形態に係る情報入出力装置に相当する。
図13は、ノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体531,文字等の入力操作のためのキーボード532および画像を表示する表示部533を有しており、その表示部533が、上記実施の形態に係る情報入出力装置に相当する。
図14は、ビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部541,この本体部541の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ542,撮影時のスタート/ストップスイッチ543および表示部544を有している。この表示部544が、上記実施の形態に係る情報入出力装置に相当する。
図15は、携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750が、上記実施の形態に係る情報入出力装置に相当する。
Claims (20)
- 非可視光を発するレーザ素子を含む光源部と、
前記光源部から発せられた光を透過させると共に、受光素子を含む入力パネルとを備え、
前記受光素子は、前記レーザ素子の発振波長域に受光感度を有する
情報入力装置。 - 前記レーザ素子は赤外レーザである
請求項1に記載の情報入力装置。 - 前記レーザ素子の発振波長のピークは850nm付近にある
請求項2に記載の情報入力装置。 - 前記受光素子は、光閉じ込め効果を持つ共振構造を有する
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報入力装置。 - 前記受光素子は、前記共振構造として、
低屈折率を有する誘電体膜と、
それぞれが高屈折率を有すると共に、前記誘電体膜を挟んで設けられた多結晶シリコン膜および非晶質シリコン膜と、
前記多結晶シリコン膜と前記誘電体膜との間に設けられた反射膜と
を含む
請求項4に記載の情報入力装置。
- 前記光源部は、前記レーザ素子から発せられた光に基づいて面発光を行う導光板を有する
請求項1に記載の情報入力装置。 - 前記レーザ素子は、前記導光板の一部と対向して配設され、
前記導光板の前記レーザ素子との対向面は1または複数の凹みを有する
請求項6に記載の情報入力装置。 - 前記レーザ素子は、前記導光板の一部に埋め込まれている
請求項6に記載の情報入力装置。 - 前記レーザ素子は、前記導光板の一部に複数配設されている
請求項6に記載の情報入力装置。 - 前記光源部の発光動作を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記光源部を時間的に間欠駆動する
請求項1に記載の情報入力装置。 - 非可視光を発するレーザ素子、および可視光を発する発光ダイオードを含む光源部と、
前記光源部から発せられた光を透過させると共に、受光素子および表示素子を含む入出力パネルとを備え、
前記受光素子は、前記レーザ素子の発振波長域に受光感度を有する
情報入出力装置。 - 前記レーザ素子は赤外レーザであり、
前記発光ダイオードは白色発光ダイオードである
請求項11に記載の情報入出力装置。 - 前記レーザ素子の発振波長のピークは850nm付近にある
請求項12に記載の情報入出力装置。 - 前記受光素子は、光閉じ込め効果を持つ共振構造を有する
請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の情報入出力装置。 - 前記受光素子は、前記共振構造として、
低屈折率を有する誘電体膜と、
それぞれが高屈折率を有すると共に、前記誘電体膜を挟んで設けられた多結晶シリコン膜および非晶質シリコン膜と、
前記多結晶シリコン膜と前記誘電体膜との間に設けられた反射膜と
を含む
請求項14に記載の情報入出力装置。 - 前記光源部は、前記レーザ素子および前記発光ダイオードから発せられた光に基づいて面発光を行う導光板を有する
請求項11に記載の情報入出力装置。 - 前記レーザ素子および前記発光ダイオードはそれぞれ、前記導光板の一部と対向して配設され、
前記導光板の前記レーザ素子との対向面は1または複数の凹みを有し、
前記導光板の前記発光ダイオードとの対向面は平坦となっている
請求項16に記載の情報入出力装置。 - 前記レーザ素子は前記導光板の一部に埋め込まれ、
前記発光ダイオードは、前記導光板の他の一部に対向して配設されている
請求項16に記載の情報入出力装置。 - 前記光源部の発光動作を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記レーザ素子を時間的に間欠駆動する
請求項11に記載の情報入出力装置。 - 非可視光を発するレーザ素子を含む光源部と、
前記光源部から発せられた光に基づき面発光を行う導光板と、
前記光源部から発せられた光を透過させると共に、受光素子を含む入力パネルとを備え、
前記受光素子は、前記レーザ素子の発振波長域に受光感度を有する
情報入力装置を備えた電子機器。
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