JP2011220836A - 空気流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンに吸入される空気の流量を測定する空気流量測定装置1において、空気脈動や空気偏流の影響を受けにくい構造を提供する。
【解決手段】空気流量測定装置1によれば、放出口8は吸気路の下流側に向かって開口している。これにより、吸気路において順方向に流れる空気が偏流しても、放出口8からの空気の放出はほとんど影響を受けない。また、放出流路11を形成する流路壁にはスリット17が設けられている。そして、吸気路を逆方向に空気が流れた場合に、内部流路7には放出口8から空気の一部が流入し、放出口8から流入した空気はスリット17から吸気路に戻る。このため、空気脈動がセンサ2の出力値に及ぼす影響を低減することができる。以上により、空気流量測定装置1において、空気脈動や空気偏流の影響を受けにくい構造を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンへの吸気路に配され、エンジンに吸入される空気の流量(以下、空気流量と略して呼ぶことがある。)を測定する空気流量測定装置に関する。
なお、以下の説明では、吸気路における流れに関し、エアクリーナ(上流)からエンジン(下流)に向かう方向を順方向と呼び、エンジン(下流)からエアクリーナ(上流)に向かう方向を逆方向と呼ぶ。
従来から、例えば、エンジンに吸入される空気の流量測定には、空気流量として質量流量を直接的に測定できる利点から、空気との間に伝熱現象を発生させて質量流量相当の出力値を発生する熱式センサが広く利用されている。この熱式センサは、空気に熱を与える発熱体を有し、例えば、発熱体から熱的影響を受けていない状態の空気の温度と発熱体の温度との温度差が所定の数値となるように、発熱体の発熱を制御する。
この結果、発熱体から空気に与える熱量と空気流量との相関は、図7(b)に示すように、熱量を縦軸にとって空気流量を横軸にとった場合に上に凸となる。つまり、熱量は、空気流量の増加に合わせて増加するものの、空気流量に対する熱量の増加率は空気流量の増加に合わせて減少する。そして、熱式センサは、この上に凸の相関に基づく制御により発熱体から空気に与えた熱量に応じて、質量流量相当の出力値を発生する。
ここで、吸気路における空気の流れには、エンジンのバルブ開閉により脈動が発生して順方向および逆方向の流れが交互に繰り返され、熱式センサの出力値も脈動に応じて増減を繰り返す。この結果、熱式センサによる測定値は、熱量と空気流量との相関が上に凸であることに起因して不可避的に真値よりも低いものになってしまう。そこで、熱式センサの出力値を高めて測定値を真値に近付けるために、図7(a)に示すように、吸気路における直線的な流れを迂回する内部流路101を形成して内部流路101に熱式センサ102を配する空気流量測定装置100が広く採用されている。
すなわち、内部流路101に取り込まれず吸気路を直進した場合の流路長をL1、内部流路101の流路長をL2とすると、空気流量測定装置100は、直線的な流れを迂回する内部流路101を形成して内部流路101に熱式センサ102を配することにより、L2/L1に応じて出力値を高める補正機能を有するようになる。そして、この補正機能によれば、L2/L1を大きくするほど出力値を高めることができるので、L2/L1を所望の数値に設定することで、脈動により生じる測定値低下を解消することができる。
ところで、このような空気流量測定装置100では、内部流路101を流れた空気を吸気路に戻す必要があり、空気を吸気路に戻すための放出口103には種々のパターンが考えられている。例えば、特許文献1によれば、放出口の面方向が吸気路の流れ方向と平行であり、放出口からの空気の流出方向は吸気路の流れ方向に直交している。また、特許文献2によれば、放出口の面方向が吸気路の流れ方向に垂直であり、放出口は吸気路の下流側に向かって開口している。そして、放出口からの空気の流出方向は吸気路の流れ方向と略一致している。
しかし、これらの放出口の設け方にはそれぞれ一長一短があり、種々の課題を抱えている。すなわち、特許文献1によれば、放出口の面方向が吸気路の流れ方向と平行であることから、脈動により装置外で逆方向の流れが生じても、逆方向に流れる空気が放出口から内部流路に向かって流入しにくく、脈動による出力値低下が抑制される。しかし、装置外で順方向に流れる空気が放出口に向かうように偏流した場合、偏流した空気は容易に放出口から内部流路に流入してしまい、放出口からの空気の放出が妨げられて出力値が変動してしまう。
また、特許文献2によれば、放出口は吸気路の下流側に向かって開口していることから、順方向に流れる空気が偏流しても、放出口からの空気の放出はほとんど影響を受けない。しかし、逆方向に流れる空気は容易に放出口から流入するので、脈動による測定値低下を避けることが極めて困難である。
また、従来の空気流量測定装置100は、上記のように、測定値向上のためにL2/L1に応じた補正機能を有するが、この補正機能による測定値の上げ幅は、L2/L1に応じてほぼ一定に定まっている。これに対し、脈動による測定値の低下幅は、空気流量の真値や脈動の周波数(エンジン回転数)に応じて様々に変動する。このため、特定範囲の空気流量や特定範囲のエンジン回転数において測定値が真値に略一致するようにL2/L1を設定しても、空気流量やエンジン回転数がそれぞれの特定範囲を大きく外れた場合、測定値の低下に対する補正が過小になったり過大になったりする虞が大きい。
特開2007−327790号公報 特許第4169802号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、エンジンに吸入される空気の流量を測定する空気流量測定装置において、空気脈動や空気偏流の影響を受けにくい構造を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の空気流量測定装置は、エンジンへの吸気路に配され、吸気路を上流から下流に向かう順方向に流れる空気の一部を取り込むとともに、取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させることでエンジンに吸入される空気の流量を測定するものである。
また、空気流量測定装置は、吸気路の上流側に向かって開口し、吸気路を順方向に流れる空気の一部を取り込む吸入口と、吸入口から取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させるセンサを収容する内部流路と、吸気路の下流側に向かって開口し、吸入口から取り込まれてセンサを通過した空気を吸気路に戻す放出口とを備える。
また、内部流路における空気の流れ方向に関して、吸入口を上流端とし放出口を下流端とすると、センサよりも下流側の内部流路には曲がりが形成されており、曲がりを形成する流路壁には、内部流路と吸気路とを連通するスリットが設けられている。そして、吸気路を下流から上流に向かう逆方向に空気が流れた場合に、内部流路には放出口から空気の一部が流入し、放出口から流入した空気はスリットから吸気路に戻る。
まず、この空気流量測定装置によれば、放出口は吸気路の下流側に向かって開口していることから、吸気路において順方向に流れる空気が偏流しても、放出口からの空気の放出はほとんど影響を受けない。また、吸気路において逆方向に流れる空気は、容易に放出口から流入して内部流路を上流に向かって逆方向に流れるものの、センサに到達する前にスリットから吸気路に戻る。このため、空気脈動がセンサの出力値に及ぼす影響を低減することができるので、測定値の低下を抑制することができる。
以上により、空気流量測定装置において、空気脈動や空気偏流の影響を受けにくい構造を提供することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の空気流量測定装置によれば、曲がりの下流端は放出口であり、スリットは、曲がりを形成する流路壁の内、曲がりにより生じる旋回流の最外周を画する流路壁において、曲がりの上流端から下流側に伸びるように設けられている。
これにより、放出口から流入した空気を、より多くスリットから吸気路に戻すことができるので、空気脈動がセンサの出力値に及ぼす影響をさらに低減して測定値の低下を抑制することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の空気流量測定装置によれば、放出口とスリットとは、各々の長手方向が略一致するように設けられており、スリットの長手方向の長さは、放出口の長手方向の長さの1/3以上である。
これにより、放出口から流入した空気を、より多くスリットから吸気路に戻すことができるので、空気脈動がセンサの出力値に及ぼす影響をさらに低減して測定値の低下を抑制することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の空気流量測定装置によれば、スリットは、長手方向に垂直な方向における幅が2mm以下である。
これにより、センサを通過した順方向に流れる空気が、放出口に達することなくスリットから吸気路に戻ってしまう事態を抑制することができる。このため、L2/L1がスリットを設けることにより変動するのを抑制することができる。
また、スリットの長手方向に垂直な方向における幅が大きすぎると、吸気路における偏流の影響により、逆方向に流れる空気をスリットから充分に逃すことができなくなる虞がある。そこで、上記の幅を2mm以下に設定して偏流の影響を抑えることで、スリットから充分に空気を逃すことができる。
空気流量測定装置の内部を示す断面図である(実施例)。 (a)は空気流量測定装置のL2/L1を示す断面図であり、(b)は空気流量と熱量との相関を示す相関図である(実施例)。 空気流量測定装置の側面図である(実施例)。 空気流量測定装置の背面図である(実施例)。 空気流量測定装置の正面図である(実施例)。 空気流量測定装置の下面図である(実施例)。 (a)は空気流量測定装置の内部を示す断面図であり、(b)は空気流量と熱量との相関を示す相関図である(従来例)。
実施形態の空気流量測定装置は、エンジンへの吸気路に配され、吸気路を上流から下流に向かう順方向に流れる空気の一部を取り込むとともに、取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させることでエンジンに吸入される空気の流量を測定するものである。
また、空気流量測定装置は、吸気路の上流側に向かって開口し、吸気路を順方向に流れる空気の一部を取り込む吸入口と、吸入口から取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させるセンサを収容する内部流路と、吸気路の下流側に向かって開口し、吸入口から取り込まれてセンサを通過した空気を吸気路に戻す放出口とを備える。
また、内部流路における空気の流れ方向に関して、吸入口を上流端とし放出口を下流端とすると、センサよりも下流側の内部流路には曲がりが形成されており、曲がりを形成する流路壁には、内部流路と吸気路とを連通するスリットが設けられている。そして、吸気路を下流から上流に向かう逆方向に空気が流れた場合に、内部流路には放出口から空気の一部が流入し、放出口から流入した空気はスリットから吸気路に戻る。
また、曲がりの下流端は放出口であり、スリットは、曲がりを形成する流路壁の内、曲がりにより生じる旋回流の最外周を画する流路壁において、曲がりの上流端から下流側に伸びるように設けられている。
また、放出口とスリットとは、各々の長手方向が略一致するように設けられており、スリットの長手方向の長さは、放出口の長手方向の長さの1/3以上である。
さらに、スリットは、長手方向に垂直な方向における幅が2mm以下である。
〔実施例の構成〕
実施例の空気流量測定装置1の構成を、図1〜図6を用いて説明する。
空気流量測定装置1は、エンジンへの吸気路に突出するように配されてエンジンに吸入される空気の流量を測定するために用いられている。
なお、以下の説明では、吸気路において、エアクリーナ(上流)からエンジン(下流)に向かう方向を順方向と呼び、エンジン(下流)からエアクリーナ(上流)に向かう方向を逆方向と呼ぶ。
そして、空気流量測定装置1は、吸気路を順方向に流れる空気の一部を取り込むとともに、取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させることで空気流量としての質量流量を直接的に測定するものである。
すなわち、空気流量測定装置1は、空気との間に伝熱現象を発生させて質量流量相当の出力値を発生する熱式センサ(以下、センサと略して呼ぶ。)2、センサ2を収容する筐体3、センサ2から得られる出力値を電子制御装置(ECU:図示せず)に出力するためのコネクタ4等を備える。そして、ECUは、空気流量測定装置1から得られる出力値に基づいてエンジンに吸入される空気の流量を把握するとともに、把握した空気流量に基づいて燃料噴射制御等の各種の制御処理を実行する。
センサ2は、空気に熱を与える発熱体(図示せず)を有し、例えば、発熱体から熱的影響を受けていない状態の空気の温度と発熱体の温度との温度差が所定の数値となるように、発熱体の発熱を制御する。これにより、発熱体から空気に与える熱量と空気流量との相関は、熱量を縦軸にとって空気流量を横軸にとった場合に上に凸となる(図2(b)参照)。つまり、熱量は、空気流量の増加に合わせて増加するものの、空気流量に対する熱量の増加率は空気流量の増加に合わせて減少する。そして、センサ2は、この上に凸の相関に基づく制御により発熱体から空気に与えた熱量に応じて、質量流量相当の出力値を発生する。
筐体3は、例えば、吸気路の上流側に向かって開口し、吸気路を順方向に流れる空気の一部を取り込む吸入口6と、吸入口6から取り込んだ空気を通すとともにセンサ2を収容する内部流路7と、吸気路の下流側に向かって開口し、吸入口6から取り込まれてセンサ2を通過した空気を吸気路に戻す放出口8とを備える。そして、センサ2は、吸入口6から取り込まれた空気との間に伝熱現象を発生させて質量流量相当の出力値を発生する。
なお、以下の説明では、内部流路7における空気の流れ方向に関して、吸入口6を上流端とし放出口8を下流端とし、吸入口6から放出口8に向かう流れ方向を順方向とし、放出口8から吸入口6に向かう流れ方向を逆方向とする。
内部流路7は、例えば、吸入口6から下流側に連続する吸入流路10と、放出口8から上流側に連続する放出流路11と、センサ2を収容するとともに吸入流路10と放出流路11とを接続するように周回する周回流路12とを有する。
吸入流路10は、吸入口6から下流側に直線的に伸びるように設けられており、吸入流路10における流れは、吸気路における順方向の流れと平行になる。そして、吸入流路10の下流端には、吸入口6から取り込まれた空気に含まれるダストを直進させて排出するためのダスト排出流路13が接続している。また、ダスト排出流路13の下流端はダスト排出口14を形成しており、ダスト排出流路13は、ダスト排出口14に向かって流路幅が先細りしている。
周回流路12は、例えば、吸入流路10と放出流路11とに略C字状に接続し、吸入口6から取り込まれた空気を吸入流路10から放出流路11に向かって周回させる。また、センサ2は、周回流路12において吸入流路10における流れ方向とは逆の方向に流れる部分に収容されている。
ここで、周回流路12は、吸入流路10の下流端において、吸入流路10とダスト排出流路13とからなる直線的な流路から略直角に曲がるように分岐している。つまり、吸入流路10は、下流端において周回流路12とダスト排出流路13とに分岐しており、ダストは、慣性力により吸入流路10からダスト排出流路13に直進してダスト排出口14から吸気路に排出され、空気は、吸入流路10から周回流路12に流れ方向を変えて流入する。
放出流路11は、周回流路12の下流端に接続して、周回流路12の下流端における順方向の流れを略直角に旋回させる曲がりをなしており、放出口8は曲がりの下流端である。また、放出流路11は、吸入流路10に跨るように上流端から2つに分岐し、放出口8は、吸入流路10の両側の2箇所に形成されている(図1、図2、図5および図6参照)。つまり、放出流路11は、吸入流路10や周回流路12の流路軸を含む切断面を対称面(図4〜図6参照)として鏡映対称をなすように2つに分岐している。
以上により、内部流路7は、吸気路における直線的な流れを迂回するように設けられており、吸入口6から取り込まれた空気に、吸気路における直線的な流れを迂回させることで、センサ2の出力値を高める補正機能を有している(図2参照)。
すなわち、内部流路7に取り込まれず吸気路を直進した場合の流路長をL1、内部流路7の流路長をL2とすると、空気流量測定装置1は、直線的な流れを迂回する内部流路7を形成して内部流路7にセンサ2を配することにより、L2/L1に応じて出力値を高める補正機能を有する。そして、この補正機能によれば、L2/L1を大きくするほど出力値を高めることができる。
ここで、筐体3の内、放出流路11の外側の流路壁をなす部分を出口カバー15と呼ぶ。
出口カバー15には、吸気路や吸入流路10の流れ方向に垂直なスリット17が設けられており、スリット17は、内部流路7と吸気路とを連通している(図1〜図3参照)。そして、吸気路を逆方向に空気が流れた場合に、内部流路7には放出口8から空気の一部が流入し、放出口8から流入した空気はスリット17から吸気路に戻る。
また、スリット17は、出口カバー15の内、放出流路11に生じる旋回流の最外周を画する部分において、放出流路11の上流端から下流側に伸びるように設けられている。
すなわち、スリット17は、放出流路11に生じる順方向の旋回流を示す流線の内、旋回周の最外周を通る流線Aに沿うように設けられ、流線Aの放出流路11における上流端から流線Aに沿って下流側に伸びるように設けられている。
また、放出口8とスリット17とは、各々の長手方向が略一致するように設けられており(図1〜図3参照)、スリット17の長手方向の長さは、放出口8の長手方向の長さの1/3以上である(図3参照)。
さらに、スリット17は、長手方向に垂直な方向における幅が2mm以下である(図3参照)。
〔実施例の効果〕
空気流量測定装置1によれば、放出口8は吸気路の下流側に向かって開口している。
これにより、吸気路において順方向に流れる空気が偏流しても、放出口8からの空気の放出はほとんど影響を受けない。
また、放出流路11は、センサ2を収容する周回流路12の下流端に接続して、周回流路12の下流端における順方向の流れを略直角に旋回させる曲がりをなし、放出流路11を形成する流路壁には、内部流路7と吸気路とを連通するスリット17が設けられている。そして、吸気路を逆方向に空気が流れた場合に、内部流路7には放出口8から空気の一部が流入し、放出口8から流入した空気はスリット17から吸気路に戻る。
これにより、吸気路において逆方向に流れる空気は、容易に放出口8から流入して内部流路7を逆方向に流れるものの、センサ2に到達する前にスリット17から吸気路に戻る。このため、空気脈動がセンサ2の出力値に及ぼす影響を低減することができるので、測定値の低下を抑制することができる。
以上により、空気流量測定装置1において、空気脈動や空気偏流の影響を受けにくい構造を提供することができる。
また、放出流路11としての曲がりの下流端は放出口8であり、スリット17は、曲がりを形成する流路壁の内、曲がりにより生じる旋回流の最外周を画する流路壁において、曲がりの上流端から下流側に伸びるように設けられている。
これにより、放出口8から流入した空気を、より多くスリット17から吸気路に戻すことができるので、空気脈動がセンサ2の出力値に及ぼす影響をさらに低減して測定値の低下を抑制することができる。
また、放出口8とスリット17とは、各々の長手方向が略一致するように設けられており、スリット17の長手方向の長さは、放出口8の長手方向の長さの1/3以上である。
これにより、放出口8から流入した空気を、より多くスリット17から吸気路に戻すことができるので、空気脈動がセンサ2の出力値に及ぼす影響をさらに低減して測定値の低下を抑制することができる。
また、スリット17は、長手方向に垂直な方向における幅が2mm以下である。
これにより、センサ2を通過した順方向に流れる空気が、放出口8に達することなくスリット17から吸気路に戻ってしまう事態を抑制することができる。このため、L2/L1がスリット17を設けることにより変動するのを抑制することができる。
また、スリット17の長手方向に垂直な方向における幅が大きすぎると、吸気路における偏流の影響により、逆方向に流れる空気をスリット17から充分に逃すことができなくなる虞がある。そこで、スリット17の長手方向に垂直な方向における幅を2mm以下に設定して偏流の影響を抑えることで、スリット17から充分に空気を逃すことができる。
〔変形例〕
空気流量測定装置1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の空気流量測定装置1によれば、放出流路11は曲がりのみにより形成されており、曲がりの下流端が放出口8であったが、放出口8から上流側に直線的に連続する直進路を放出流路11の一部として設け、直進路の上流端に曲がりを接続してもよい。
1 空気流量測定装置
2 センサ
6 吸入口
7 内部流路
8 放出口
17 スリット

Claims (4)

  1. エンジンへの吸気路に配され、この吸気路を上流から下流に向かう順方向に流れる空気の一部を取り込むとともに、取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させることで前記エンジンに吸入される空気の流量を測定する空気流量測定装置において、
    前記吸気路の上流側に向かって開口し、前記吸気路を前記順方向に流れる空気の一部を取り込む吸入口と、
    前記吸入口から取り込んだ空気との間に伝熱現象を発生させるセンサを収容する内部流路と、
    前記吸気路の下流側に向かって開口し、前記吸入口から取り込まれて前記センサを通過した空気を前記吸気路に戻す放出口とを備え、
    前記内部流路における空気の流れ方向に関して、前記吸入口を上流端とし前記放出口を下流端とすると、
    前記センサよりも下流側の前記内部流路には曲がりが形成されており、
    この曲がりを形成する流路壁には、前記内部流路と前記吸気路とを連通するスリットが設けられ、
    前記吸気路を下流から上流に向かう逆方向に空気が流れた場合に、前記内部流路には前記放出口から空気の一部が流入し、前記放出口から流入した空気は前記スリットから前記吸気路に戻ることを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の空気流量測定装置において、
    前記曲がりの下流端は前記放出口であり、
    前記スリットは、前記曲がりを形成する流路壁の内、前記曲がりにより生じる旋回流の最外周を画する流路壁において、前記曲がりの上流端から下流側に伸びるように設けられていることを特徴とする空気流量測定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空気流量測定装置において、
    前記放出口と前記スリットとは、各々の長手方向が略一致するように設けられており、
    前記スリットの長手方向の長さは、前記放出口の長手方向の長さの1/3以上であることを特徴とする空気流量測定装置。
  4. 請求項3に記載の空気流量測定装置において、
    前記スリットは、長手方向に垂直な方向における幅が2mm以下であることを特徴とする空気流量測定装置。
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