JP2011219289A - 二酸化炭素排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプライン内の液体二酸化炭素の一部を系統外に確実に放出する二酸化炭素排出装置を提供する。
【解決手段】液体二酸化炭素を輸送するパイプライン1に接続する導入管10と、導入管10を開閉する開閉弁14と、導入管10に連結し、液体二酸化炭素を固体と気体の二酸化炭素が混合してなる固気混合二酸化炭素に変化させる拡径管16と、拡径管16が接続された円筒状の容器部18aを有し、拡径管16から固気混合二酸化炭素を噴出させてサイクロン状の気流を発生させ固気混合二酸化炭素を固体と気体とに遠心分離するサイクロン分離装置18と、サイクロン分離装置18内の固体二酸化炭素を回収する回収装置32と、サイクロン分離装置18から排出された気体二酸化炭素を外部に搬送するとともに、サイクロン分離装置18で発生した騒音を吸収する吸音装置20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体二酸化炭素を、固体の二酸化炭素と気体の二酸化炭素とに分離して、気体の二酸化炭素を排出する二酸化炭素排出装置に関する。
従来より、二酸化炭素は温室効果ガスの一つであり、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化の原因であるといわれている。二酸化炭素の発生源は、人間の呼吸や、物体の燃焼等さまざまであるが、その中でも人為的な発生源の割合が高く、電力生産と工業活動からの排出が全体の2/3を占めているのが現状である。このような大規模固定発生源、例えば、発電所や製鉄所等から排出される二酸化炭素量を削減するためには、二酸化炭素発生源から排出される二酸化炭素の分離、回収を行い、回収した二酸化炭素を地中深く、もしくは、海洋の深くに貯留・隔離する必要がある。ここで、二酸化炭素の発生源と二酸化炭素の貯留・隔離に適した地点が離れている場合には、回収した二酸化炭素をパイプラインで運ぶか、もしくは、いったん液化して、それを船舶で輸送することになる。
二酸化炭素のパイプライン輸送については、特に米国において輸送実績が多く、年間5000万t程度であり、パイプライン総延長は2500kmにも及ぶ。また、パイプラインの輸送圧力は10MPa以上の条件で二酸化炭素輸送を実施している。二酸化炭素のパイプライン輸送に関する技術としては、特許文献1に記載されたものがある。
また、従来における二酸化炭素を固体と気体とに分離する技術としては、特許文献2に記載されたものがある。特許文献2には、排ガス中の炭酸ガスをドライアイス化し、サイクロンを用いて排ガスからドライアイスを分離する方法が開示されている。
特表2000−514536号公報 特開2000−317302号公報
ところで、二酸化炭素のパイプライン輸送において、輸送圧力が臨界圧力(7.38MPa)以下であると、図3に示すように、気体と液体の二相流となって安定が損なわれる。また、液体にするために再昇圧が必要となる場合には設備が複雑になるので、二酸化炭素の輸送圧力は米国と同様な条件であることが望ましい。
しかしながら、日本において二酸化炭素のパイプライン輸送を行う場合には、二酸化炭素の貯留・隔離に適した場所が限られている。また、国土が狭いために、パイプラインを、例えば、河川を横切るようにしたり、民家の近くを通るように敷設せざる得ない場合も生ずる。この場合、安全対策、騒音対策等を含めたパイプラン敷設を行う必要がある。また、二酸化炭素を船舶で輸送する場合においても二酸化炭素の荷役に伴い、安全対策、騒音対策等を行う必要がある。
また、二酸化炭素のパイプライン輸送においては、輸送効率向上のため液体の状態で扱われることとなる。ここで、二酸化炭素を液体状態とするためには、図3に示すように、輸送圧力を0.518MPa以上の高圧状態にする必要がある。しかし、設備に何らかのトラブルが起きた場合、10MPa程度の圧力を系統外へ安全に放出する必要がある。具体的には、パイプランの内部の液体二酸化炭素の一部を外部に放出することになる。ここで、パイプランの内部の液体二酸化炭素の一部を外部に放出する場合には、次の問題点が考えられる。
(a)液体二酸化炭素は、減圧することによる気化熱で温度が下がって凝結し、ドライアイス(固体)の状態となる。最悪の場合、パイプラインから系統外に放出するまでの配管がドライアイスによって閉塞し、圧力を逃がすことができなくなるおそれがある。
(b)液体二酸化炭素から気体二酸化炭素への体積膨張に伴って騒音が発生するため、騒音対策が必要となる。
(c)−55℃以下の極低温の固体二酸化炭素、すなわちドライアイスを処理するための安全対策が必要となる。
本発明は、このような問題点を解決した二酸化炭素排出装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、次に記載する構成を備えている。
(1) 液体二酸化炭素を輸送するパイプラインに接続し、当該パイプライン中の液体二酸化炭素の一部を排出して前記パイプラインの輸送圧力を減圧させる二酸化炭素排出装置において、前記パイプラインに接続する導入管と、当該導入管を開閉する開閉手段と、前記導入管に連結しかつ前記液体二酸化炭素の移動方向に沿って径が大きくなり、前記液体二酸化炭素を固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とからなる固気混合二酸化炭素に変化させる拡径管と、前記拡径管が接続された円筒状の容器部を有し、前記容器部の内周面に沿って前記拡径管から前記固気混合二酸化炭素を噴出させて前記容器部の内周面を周回するサイクロン状の気流を発生させ、前記固気混合二酸化炭素を固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とに遠心分離するサイクロン分離手段と、前記サイクロン分離手段に接続し、前記サイクロン分離手段内において落下する固体二酸化炭素を回収する回収手段と、前記サイクロン分離手段に接続し、前記サイクロン分離手段から排出された前記サイクロン分離手段内の気体二酸化炭素を外部に搬送するとともに、前記サイクロン分離手段で発生した騒音を吸収する吸音手段とを備えたことを特徴とする二酸化炭素排出装置。
(1)によれば、パイプラインからの液体二酸化炭素を、固体二酸化炭素(ドライアイス)と気体二酸化炭素とからなる固気混合二酸化炭素に変化させ、遠心分離により、固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とを分離して、固体二酸化炭素は回収手段に回収し、気体二酸化炭素は外部に放出する。これにより、パイプラインから液体二酸化炭素を排出する系統において、固体二酸化炭素(ドライアイス)によって配管が詰まるといった事態を防止することができる。また、液体から気体への体積膨張に伴って発生する騒音を吸音手段が吸収することにより、騒音を抑えることが可能になる。また、固体二酸化炭素(ドライアイス)は回収手段にまとめて収納されるため、固体二酸化炭素(ドライアイス)に直接手を触れることなく、まとめて処理することができるようになり、安全性を確保することができる。
(2) (1)において、前記サイクロン分離手段は、前記容器部の内部に、前記容器部に対して略同心に設けられた円筒部を有し、前記吸音手段は、前記円筒部に接続され、低周波騒音を低減するインナーバッフル部と、当該インナーバッフル部に接続され、高周波騒音を吸音するサイレンサ部とを有し、前記インナーバッフル部は、前記円筒部より小径の円筒体を有し、前記サイレンサ部は、前記インナーバッフル部に接続され、かつ側面に複数の小孔が形成された管状部材と、当該管状部材を中央に配置する筒状部材と、当該筒状部材内における前記管状部材の周囲に充填される吸音材とを備えたことを特徴とする二酸化炭素排出装置。
(2)によれば、拡径管やサイクロン分離手段において発生した騒音において、低周波の騒音は、インナーバッフル部によって低減され、高周波の騒音は、サイレンサ部によって吸収される。これにより、騒音を確実に抑えることが可能になる。
(3) (1)又は(2)において、前記容器部は、下方に向かって縮径して、前記回収手段に接続していることを特徴とする二酸化炭素排出装置。
(3)によれば、遠心分離された固体二酸化炭素を回収手段に案内することができる。また、縮径している部分において、気体二酸化炭素が上方に移動しようとする気流が発生するようになり、円筒部に気体二酸化炭素を導くことが可能になる。
(4) (1)〜(3)において、前記導入管における前記開閉手段の上流側に、前記開閉手段が開放された場合に前記導入管を加温する加温手段を設けたことを特徴とする二酸化炭素排出装置。
(4)によれば、加温手段が導入管を温めることにより、導入管内の液体二酸化炭素が、開閉手段に到達する前に凝結し、導入管が詰まるといった事態を防止することが可能になる。
本発明によれば、パイプラインから液体二酸化炭素を排出する系統において、固体二酸化炭素(ドライアイス)によって配管が詰まるといった事態を防止することができる。また、液体から気体への体積膨張に伴って発生する騒音を抑えることが可能になる。また、サイクロン分離手段内の固体二酸化炭素(ドライアイス)を回収してまとめて処理することができるため、安全性を確保することができる。
本発明の一実施形態における二酸化炭素排出装置100の構成を示す、一部断面を含む斜視図である。 本実施形態の二酸化炭素排出装置100を用いたパイプライン1の管理システムを示すブロック図である。 二酸化炭素の状態図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における二酸化炭素排出装置の構成を示す、一部断面を含む斜視図である。
二酸化炭素排出装置100は、導入管10、加温装置12、開閉弁14、拡径管16、サイクロン分離装置18、吸音装置20、排気管30及び回収装置32を備えている。
導入管10は、液体二酸化炭素を輸送するパイプライン1に接続し、パイプライン1中の液体二酸化炭素の一部を分岐させるものである。
開閉弁14は、導入管10に設置され、導入管10を開閉するものである。また、導入管10における開閉弁14に対して液体二酸化炭素の移動方向上流側(パイプライン1側)には、加温装置12が設けられている。加温装置12としては、スチーム管に蒸気を通すことによって加温するスチームトレース装置が適用可能である。
拡径管16は、導入管10とサイクロン分離装置18との間を接続するものである。拡径管16は、液体二酸化炭素の移動方向、すなわち導入管10側からサイクロン分離装置18側に向かって拡径している管であり、開閉弁14に対して液体二酸化炭素の移動方向下流側に設けられている。ここで、導入管10から送られた液体二酸化炭素は、拡径管16において減圧されることによって気体二酸化炭素と固体二酸化炭素(所謂、ドライアイス)とが入り交じった固気混合二酸化炭素に変化しながら、サイクロン分離装置18に移動することになる。
サイクロン分離装置18は、円筒状の容器部18a、容器部18aの下部に形成され、下方に向かって縮径している縮径部18b、及び容器部18aの内部に、円筒状の容器部18aと同心に配置された円筒部18cを備えている。容器部18aには、拡径管16が接続され、かつ拡径管16を介して固気混合二酸化炭素が放出される放出口18dが形成されている。ここで拡径管16は、拡径管16の軸方向が容器部18aの中心軸に対してずれた方向を向くように配置されている。特に、本実施形態においては、容器部18aにおける放出口18dの形成部位の接線方向に、拡径管16の軸が向けられている。また、放出口18dは、容器部18aの内部側面における上部に形成されている。このため、放出口18dから固気混合二酸化炭素が容器部18aの内周面に沿った方向に噴出される。
容器部18aの上部は有底であり、中央部には円筒部18cの一端部が接続されている。また、円筒部18c下方に向かって延在しており、円筒部18cの他端は、容器部18aと縮径部18bとの境界付近に位置している。また、円筒部18cの両端は開口になっており、サイクロン分離装置18内の気体(例えば、二酸化炭素)は円筒部18cを介してサイクロン分離装置18の外部に移動可能である。
縮径部18bの下端部には、回収装置32が接続されている。サイクロン分離装置18内の固体二酸化炭素は縮径部18bを介して回収装置32に移動する。回収装置32内には、ベルトコンベア(図示せず)が配備されており、ドライアイスはベルトコンベア(図示せず)上に落下して、所定の回収場所に搬送される。
吸音装置20は、インナーバッフル部に相当するインナーバッフル22と、サイレンサ部に相当するサイレンサ24によって構成されている。インナーバッフル22は、円筒部18cに接続する蓋部22aと、この蓋部22aの中央に立設され、円筒部18cよりも小径の円筒部22bとによって構成されている。サイクロン分離装置18において発生する騒音において、低周波の騒音は、インナーバッフル22によって低減される。
サイレンサ24は、円筒缶24a内部の中央に、パンチングによって形成された複数の小孔を有する多孔管26を設置し、この多孔管26の外周に、吸音材に相当するグラスウール28を充填したものである。円筒缶24aにおける多孔管26の両端に対向する部位は開口になっており、多孔管26の一端部はインナーバッフル22に接続され、他端部にはL字型の排気管30が接続されている。
図2は、本実施形態の二酸化炭素排出装置100を用いたパイプライン1の管理システムを示すブロック図である。パイプライン1には、予め設定された複数の地点に、パイプライン1内の圧力を計測する圧力計120が設置されている。さらに、圧力計120に対応して二酸化炭素排出装置100が設置されている。二酸化炭素排出装置100には、加温装置12の駆動制御を行う制御装置110が設けられている。
各圧力計120の検出データは、管理室200の情報処理装置200aに送信される。そして、管理室200において情報処理装置200aがデータ解析を行って、解析結果を表示装置200bに表示させる。管理室200の作業員は、表示装置200bを見ることによってパイプライン1に異常が発生したか否かを監視する。パイプライン1に異常が発生した場合には、異常を検知した圧力計120に対応する二酸化炭素排出装置100が設置されている場所に作業員が赴き、作業員が開閉弁14を開放させる。また、制御装置110は、開閉弁14が開放されたことを検知した場合に、加温装置12の駆動を開始し、導入管10を温める。ここで、導入管10が−56.6℃以上になるように加温することにより、図3に示すように固体になりにくくなることから、ドライアイス化することが可能になる。これにより、開閉弁14付近において、圧力減によって液体二酸化炭素がドライアイス化して、導入管10にドライアイスが付着することが防止され、導入管10がドライアイスによって塞がれることが防止可能になる。
なお、前述した例においては、作業員が開閉弁14を開放させているが、それに限らず、制御装置110の制御によって、開閉弁14を自動的に開閉させるようにしてもよい。すなわち、管理室200の作業員の操作によって情報処理装置200aから、開閉弁14を開放させるコマンドを制御装置110に送信する。制御装置110は、開閉弁14を開放させるコマンドを受信した場合に、開閉弁14を開閉させる駆動装置(図示せず)を駆動させて、開閉弁14を開放させるとともに、加温装置12の駆動を開始する。このように自動化することによって、早急にパイプライン1内の圧力を下げることが可能になる。
次に、本実施形態の動作について説明する。
まず、開閉弁14を開放すると、パイプライン1の液体二酸化炭素の一部が導入管10を介して拡径管16に搬送される。拡径管16において液体二酸化炭素は、固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とが混合した固気混合二酸化炭素となり、この固気混合二酸化炭素が放出口18dからサイクロン分離装置18内に噴射される。サイクロン分離装置18に噴射された固気混合二酸化炭素は、容器部18aの内周と円筒部18cの外周との間においてサイクロン状に周回する。このとき、固気混合二酸化炭素に含まれる固体二酸化炭素は、固気混合二酸化炭素の周回の際に遠心分離され、容器部18aの内面に沿って螺旋状に落下する。そして、固体二酸化炭素は、縮径部18bを介して回収装置32に回収される。これにより、固体二酸化炭素(ドライアイス)をまとめて処理することが可能になる。
また、気体二酸化炭素は、縮径部18bにおいて上方に移動するようになり、円筒部18c、インナーバッフル22、サイレンサ24及び排気管30を介して、大気中に放出される。また、拡径管16及びサイクロン分離装置18において、液体二酸化炭素が気体二酸化炭素となる際の体積膨張に伴って騒音が発生する。サイクロン分離装置18において発生する騒音の中で低周波の騒音はインナーバッフル22によって低減される。インナーバッフル22を通過した騒音は、多孔管26を通って高周波に変換され、グラスウール28によって音圧が減衰する。これにより、サイクロン分離装置18において発生する騒音は、吸音装置20によって低減される。
以上、説明したように本実施形態によれば、パイプライン1からの液体二酸化炭素を、固体二酸化炭素(ドライアイス)と気体二酸化炭素とからなる固気混合二酸化炭素に変化させ、サイクロン分離装置18による遠心分離により、固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とを分離して、固体二酸化炭素は回収装置32に回収し、気体二酸化炭素は外部に放出する。これにより、パイプライン1から液体二酸化炭素を排出する系統において、固体二酸化炭素(ドライアイス)によって配管が詰まるといった事態を防止することができる。また、液体から気体への体積膨張に伴って発生する騒音を吸音装置20が吸収することにより、騒音を抑えることが可能になる。また、固体二酸化炭素(ドライアイス)は回収装置32にまとめて回収されるため、直接手を触れることなく、まとめて処理することができるため、安全性を確保することができる。
また、本実施形態によれば、拡径管16やサイクロン分離装置18において発生した騒音において、低周波の騒音は、インナーバッフル22によって低減され、高周波の騒音は、サイレンサ24によって吸音される。これにより、騒音を確実に抑えることが可能になる。
また、本実施形態によれば、遠心分離されて容器部18aの内周面側に移動した固体二酸化炭素を、縮径部18bを介して回収装置32に案内することができる。また、縮径している部分において、気体二酸化炭素が上方に移動しようとする気流が発生するようになり、円筒部18cに気体二酸化炭素を導くことが可能になる。
また、本実施形態によれば、加温装置12が導入管10を温めることにより、導入管10内の液体二酸化炭素が、開閉弁14に到達する前に凝結し、導入管10が詰まるといった事態を防止することが可能になる。
なお、本発明の実施形態は、上述したものに限るものではない。例えば、サイレンサ24における円筒缶24aの外周面に、例えば、毛布や綿のようなウール材からなる吸音材を貼着して、騒音を低減させるようにしてもよい。また、サイクロン分離装置18の外周面に、毛布や綿のようなウール材からなる吸音材を貼着して、サイクロン分離装置18本体にもサイレンサとしての機能を持たせてもよい。
また、放出口18dからの固気混合二酸化炭素の噴出方向は、若干斜め下方に向けてもよい。これにより、固気混合二酸化炭素は渦巻き状の気流となり、固体二酸化炭素が分離されながら移動することになる。その結果、縮径部18b付近の気流には、固体二酸化炭素がほとんど含まれないようにすることができる。これにより、円筒部18cの内部やインナーバッフル22にドライアイスが付着するようなことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、開閉弁14が1つだけであるが、複数の開閉弁14を導入管10に設けてもよい。例えば、拡径管16の近傍に開閉弁14を設け、さらにパイプライン1の近傍に開閉弁14を設け、開閉弁14を開放する際には、拡径管16近傍の開閉弁14、パイプライン1近傍の開閉弁14の順で開放し、開閉弁14を閉鎖する際には、まず、パイプライン1近傍の開閉弁14を閉じ、導入管10内の液化二酸化炭素を全て気体にして外部に放出した後に拡径管16近傍の開閉弁14を閉じるようにする。これにより、通常時において、導入管10内を空にしておくことが可能になり、開閉弁14を開放した場合に、固体二酸化炭素によって導入管10を詰まらせることを防止することが可能になる。
1 パイプライン
10 導入管
12 加温装置
14 開閉弁
16 拡径管
18 サイクロン分離装置
18a 容器部
18b 縮径部
18c 円筒部
18d 放出口
20 吸音装置
22 インナーバッフル
22a 蓋部
22b 円筒部
24 サイレンサ
24a 円筒缶
26 多孔管
28 グラスウール
30 排気管
32 回収装置
100 二酸化炭素排出装置
110 制御装置
120 圧力計
200 管理室

Claims (4)

  1. 液体二酸化炭素を輸送するパイプラインに接続し、当該パイプライン中の液体二酸化炭素の一部を排出して前記パイプラインの輸送圧力を減圧させる二酸化炭素排出装置において、
    前記パイプラインに接続する導入管と、
    当該導入管を開閉する開閉手段と、
    前記導入管に連結しかつ前記液体二酸化炭素の移動方向に沿って径が大きくなり、前記液体二酸化炭素を固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とからなる固気混合二酸化炭素に変化させる拡径管と、
    前記拡径管が接続された円筒状の容器部を有し、前記容器部の内周面に沿って前記拡径管から前記固気混合二酸化炭素を噴出させて前記容器部の内周面を周回するサイクロン状の気流を発生させ、前記固気混合二酸化炭素を固体二酸化炭素と気体二酸化炭素とに遠心分離するサイクロン分離手段と、
    前記サイクロン分離手段に接続し、前記サイクロン分離手段内において落下する固体二酸化炭素を回収する回収手段と、
    前記サイクロン分離手段に接続し、前記サイクロン分離手段から排出された前記サイクロン分離手段内の気体二酸化炭素を外部に搬送するとともに、前記サイクロン分離手段で発生した騒音を吸収する吸音手段とを備えたことを特徴とする二酸化炭素排出装置。
  2. 前記サイクロン分離手段は、前記容器部の内部に、前記容器部に対して略同心に設けられた円筒部を有し、
    前記吸音手段は、前記円筒部に接続され、低周波騒音を低減するインナーバッフル部と、当該インナーバッフル部に接続され、高周波騒音を吸音するサイレンサ部とを有し、
    前記インナーバッフル部は、前記円筒部より小径の円筒体を有し、
    前記サイレンサ部は、前記インナーバッフル部に接続され、かつ側面に複数の小孔が形成された管状部材と、当該管状部材を中央に配置する筒状部材と、当該筒状部材内における前記管状部材の周囲に充填される吸音材とを備えたことを特徴とする請求項1記載の二酸化炭素排出装置。
  3. 前記容器部は、下方に向かって縮径して、前記回収手段に接続していることを特徴とする請求項1又は2記載の二酸化炭素排出装置。
  4. 前記導入管における前記開閉手段の上流側に、前記開閉手段が開放された場合に前記導入管を加温する加温手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の二酸化炭素排出装置。
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