JP2011208793A - 内燃機関用ピストンピン - Google Patents

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Eiichi Sato
栄一 佐藤
Yasushi Takahashi
恭 高橋
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Abstract

【課題】内燃機関用中実ピストンピンにおいて、表面処理に際して、1本ずつ治具に挟んで処理で、1バッチに処理可能な本数が少なく、能率が低かった。そこで、複数個の中実ピストンピンに、同時に表面処理を施す手段を提供する。
【解決手段】ピストンピン1の中心部を中実に形成するとともに、両端面に間隔保持用治具3が係合する凹部2を形成した。間隔保持用治具3は、上下に円錐を重ねた形状、即ちそろばん玉形状、を呈している。ピストンピン1の凹部2は円柱状の穴よりなり、端部に間隔保持用治具3と係合する円錐状の面取り部が形成されている。ピストンピン1と間隔保持用治具3とを交互に表面処理用治具4に装着して表面処理を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関用ピストンピン1に関するものであり、特にその表面処理の手段に関するものである。
一般の鋼鉄製ピストンピンは中空形状であるから、ピストンピンに表面処理を施す場合は、特許文献1に開示されているように、ピストンピンの中空部を貫通する棒材に複数個のピストンピンを積み重ねて表面処理を施すことができる。
ピストンピン軽量化のために、Ti-Al合金のような材料でピストンピンを作成する場合は、この材料はクラックの発生の可能性があるため、中空形状にすると中空部内にクラックが生じていても点検が難しいので、Ti-Al合金製ピストンピンは中実に製作される。
中実ピストンピンに表面処理を施す場合は、これまで、複数個のピストンピンを積み重ねて表面処理を施すための手段がなかったため、1本ずつ治具に挟んで処理されていたので1バッチに処理可能な本数が少なく、能率が低かった。
特開2004−59935号公報(図1、図2)
本発明は、中実ピストンピンに表面処理を施すに際して、1本ずつ治具に挟んで処理するのではなく、複数個の中実ピストンピンに、同時に表面処理を施す手段を提供しようとするものである。
本発明は上記課題を解決したものであって、請求項1に記載の発明は、
内燃機関用ピストンピン1において、ピストンピン1の中心部を中実に形成するとともに、両端面に間隔保持用治具が係合する凹部2を形成したことを特徴とする内燃機関用ピストンピンに関するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関用ピストンピン1において、
上記間隔保持用治具3は、上下に円錐を重ねた形状、即ちそろばん玉形状、を呈していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用ピストンピン1において、
上記ピストンピン1の上記凹部2は円柱状の穴よりなり、端部に上記間隔保持用治具3と係合する円錐状の面取り部2aが形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の内燃機関用ピストンピン1において、
上記凹部2の直径Eはピストンピン1の直径Dの1/3より小さいことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の内燃機関用ピストンピン1において、
上記ピストンピン1は、Ti−Al合金で形成されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の内燃機関用ピストンピン1において、
上記ピストンピン1は、セラミックスにて形成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明において、
ピストンピン1の軽量化を図ることができるとともに、上記凹部2に嵌る間隔保持用治具を入れて複数個のピストンピン1を重ねて、一度に複数個の表面処理を行うことができる。
請求項2の発明において、
間隔保持用治具3を作るための加工が容易であり、装着が容易である。
請求項3の発明において、
間隔保持用治具3を装着した際の安定性が良い。
請求項4の発明において、凹部2の加工が容易である。また、凹部2の周囲部の強度を確保することができる。
請求項5の発明において、ピストンピン1の軽量化を図ることができる。
請求項6の発明において、ピストンピン1の一層の軽量化を図ることができる。また、ピストンピン1の強度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関用ピストンピン1の図面であり、図(a)は側面図、図(b)は軸方向から見た図である。 上記間隔保持用治具3の断面図であり、図(a)は側面図、図(b)は軸方向から見た図である。 上記ピストンピン1と間隔保持用治具3とを積み重ねた状態の図である。 表面処理用治具4に、ピストンピン1と間隔保持用治具3を装着した状態の図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関用ピストンピン1の図面であり、図(a)は側面図、図(b)は軸方向から見た図である。図(a)の上半部は断面、下半部は外観を示している。このピストンピン1は、Ti-Al金属間化合物で成形されている。これは、チタン(Ti)とアルミニウム(Al)を合成反応温度以下で急冷凝固させ、アルミニウム粉末冶金で利用される粉末合金の固化成形技術を用いてチタンとアルミニウムの緻密な混合材料を製作し、この混合材にピストンピン1の形状を付与した後、反応焼結法によってピストンピン本体を製造したものである。なお、ピストンピンは溶製材から押し出し成形しても良い。ピストンピン1の両端部の凹部は、上記形状付与時に形状を付与するか、又は機械加工によって形成する。上記凹部2は円柱状の穴であり、端部に間隔保持用治具3と係合する円錐状の面取り部2aが形成されている。これは、間隔保持用治具3を装着した時の安定性を良くするためである。
上記ピストンピン1は、Ti−Al合金で形成されているので、軽量である。上記ピストンピン1の端部の凹部2の直径Eは、ピストンピン1の直径Dの1/3より小さい。したがって、凹部2の加工が容易であり、穴の周囲部の強度を確保することができる。なお、上記ピストンピン1は、SiC(炭化珪素)、SiN(窒化珪素)等の硬度の高いセラミックスで形成されていても良い。これによって、ピストンピン1の一層の軽量化を図り、また、ピストンピン1の強度を高めることができる。
図2は、上記ピストンピン1の表面処理を行なうに際して用いる間隔保持用治具3の断面図であり、図(a)は側面図、図(b)は軸方向から見た図である。この治具は、鋼材またはアルミ合金材を用いて、機械加工または鍛造で製作されるそろばん玉形状のものである。間隔保持用治具3の形状としては、ピストンピン1の端面にフィットする鍋蓋のような形状(円板の中央部両側に円筒状突起のあるもの)が、ピストンピン1を積み重ねる時、安定が良いが、そろばん玉形状の治具3は、ピストンピン1と接触する面積が小さいので、表面処理の際に、ピストンピン1と治具3とが癒着する可能性が小さい。また、ピストンピン1端部の穴の径が異なるピストンピン1との係合も可能であるので、この形状の間隔保持用治具3の汎用性は高い。
図3は、上記ピストンピン1と間隔保持用治具3とを積み重ねた状態の図である。間隔保持用治具3はピストンピン1の凹部2の円柱状の穴に当接して安定良く積み重ねられる。
一般の鋼材製ピストンピンは中空形状であり、中心貫通孔を備えているから、ピストンピンに表面処理を施す場合は、ピストンピンの中空部を貫通する棒材に複数個のピストンピンを積み重ねて表面処理を施すことができる。
本実施形態のピストンピン1は、軽量化のために、Ti-Al合金で作成されている。この材料は、クラックの発生の可能性があるため、中空形状にすると中空部内にクラックが生じていても点検が難しい。このため、本実施形態のピストンピン1は中実に製作されている。
中実ピストンピン1には、これまで、複数個のピストンピンを積み重ねて表面処理を施す手段がなかったため、表面処理を施す場合は、1本ずつ治具に挟んで処理されていたので1バッチに処理可能な本数が少なく、能率が低かった。
図4は、上記ピストンピン1の表面処理を行なうために、表面処理用治具4にピストンピン1と間隔保持用治具3とを装着した状態の図である。表面処理は、耐磨耗性向上のために行われるものであり、DLC(ダイヤモンド ライク カーボン)が真空蒸着される。上記のピストンピン1の形状、間隔保持用治具3の形状、及び表面処理用治具4の構成によって、複数個のピストンピン1を重ねて、一度に表面処理を行うことが可能となった。
以上詳述したように、上記実施形態においては次のような効果がもたらされる。
(1)内燃機関用ピストンピン1の中心部を中実に形成するとともに、両端面に間隔保持用治具3が係合する凹部2を形成したので、ピストンピン1の軽量化を図ることができるとともに、上記凹部2に嵌る間隔保持用治具3を入れて複数個のピストンピン1を重ねて、一度に表面処理を行うことができる。
(2)上記間隔保持用治具3は、上下に円錐を重ねた形状、即ちそろばん玉形状、を呈しているので、間隔保持用治具3を作るための加工が容易であり、装着が容易である。
(3)上記ピストンピン1の上記凹部2は円柱状の穴よりなり、端部に上記間隔保持用治具3と係合する円錐状の面取り部2aが形成されているので、間隔保持用治具3を装着した際の安定性が良い。
(4)上記凹部2の直径Eはピストンピン1の直径Dの1/3より小さい。このため、凹部2の加工が容易であり、また、凹部2の周囲の強度を確保することができる。
(5)上記ピストンピン1は、Ti−Al合金で形成されているので、軽量である。
(6)上記ピストンピン1は、セラミックスで形成されていても良い。これによって、一層軽量化を図ることができると共に、ピストンピン1の強度を高めることができる。
1…ピストンピン、2…凹部、2a…面取り部、3…間隔保持用治具、4…表面処理用治具、D…ピストンピンの直径、E…凹部の直径

Claims (6)

  1. 内燃機関用ピストンピン(1)において、ピストンピン(1)の中心部を中実に形成するとともに、両端面に間隔保持用治具(3)が係合する凹部(2)を形成したことを特徴とする内燃機関用ピストンピン(1)。
  2. 上記間隔保持用治具(3)は、上下に円錐を重ねた形状、即ちそろばん玉形状、を呈していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用ピストンピン。
  3. 上記ピストンピン(1)の上記凹部(2)は円柱状の穴よりなり、端部に上記間隔保持用治具(3)と係合する円錐状の面取り部(2a)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用ピストンピン。
  4. 上記凹部(2)の直径(E)はピストンピン(1)の直径(D)の1/3より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の内燃機関用ピストンピン。
  5. 上記ピストンピン(1)は、Ti−Al合金で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の内燃機関用ピストンピン。
  6. 上記ピストンピン(1)は、セラミックスにて形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の内燃機関用ピストンピン。
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