JP2011204502A - Led照明装置の冷却システム - Google Patents
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Abstract
【目的】冷却構造の設計自由度を広げ、さらにより好適な冷却構造を実現すべく創案されたものであって、例えば放熱方向と光照射方向を同じ方向にすることも可能となり、例えば、車のヘッドライトなどでは、近年LED化が進められているが、その一方いかなる構造により放熱するかが課題となっており、さらに今後の車は熱を車体に逃がすことが認められないため、ヘッドライト内部で処理する必要があるが、そのスペースは限られているなどの課題に対処すべく創案されたものである。
【構成】内部に空間を有するケースと、ケースの内部に取り付けられるLEDと、ケースの内部で、LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、を有し、冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成する、ことを特徴とする。
【選択図】 図1
【構成】内部に空間を有するケースと、ケースの内部に取り付けられるLEDと、ケースの内部で、LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、を有し、冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成する、ことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、LED照明装置の冷却システムに関するものである。
近年、LEDが照明装置として頻繁に利用されるに至っている。LEDの寿命が飛躍的に長いことに起因するものである。
しかるに、LEDはそのジャンクション温度によってその寿命が大きく左右され、一般にジャンクション温度140℃が限界とされている。しかして、このジャンクション温度上昇を抑え、かつLED装置の照明機能を妨げない新技術の提案が強く要請されていた。
しかるに、LEDはそのジャンクション温度によってその寿命が大きく左右され、一般にジャンクション温度140℃が限界とされている。しかして、このジャンクション温度上昇を抑え、かつLED装置の照明機能を妨げない新技術の提案が強く要請されていた。
ここで、従来、LEDのジャンクション温度を抑えるための放熱技術では、一般にLED基板の裏面に放熱装置を設けたものが知られている。
これは光が表面から放出されるため表面に放熱機構を設けると光が遮断されてしまうことを考慮したからである。即ち、光を放出する面と熱を放出する面は異なる方向を向く必要があると考えられていた。このためいわゆるLEDの放熱構造に制約が発生し、自由な放熱構造が採用できないものとなっていたのである。
これは光が表面から放出されるため表面に放熱機構を設けると光が遮断されてしまうことを考慮したからである。即ち、光を放出する面と熱を放出する面は異なる方向を向く必要があると考えられていた。このためいわゆるLEDの放熱構造に制約が発生し、自由な放熱構造が採用できないものとなっていたのである。
かくして、本発明は、上記制約条件に拘泥することなく冷却構造を設計でき、当該構造の設計自由度を広げ、さらにより好適な冷却構造を実現すべく創案されたものであって、例えば放熱方向と光照射方向を同じ方向にすることも可能となり、例えば、車のヘッドライトなどでは、近年LED化が進められているが、その一方いかなる構造により放熱するかが課題となっており、さらに今後の車は熱を車体に逃がすことが認められないため、ヘッドライト内部で処理する必要があるが、そのスペースは限られているなどの課題に対処すべく創案されたものである。
かくして本発明は、
内部に空間を有するケースと、該ケースの内部に取り付けられるLEDと、前記ケースの内部で、前記LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、
を有し、
前記冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成する、
ことを特徴とし、
または、
内部に空間を有するケースと、該ケースの内部に取り付けられるLEDと、前記ケースの内部で、前記LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、
を有し、
前記冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成すると共に、該溶液の粘度を、動粘性係数13mm2/s 以上に構成した、
ことを特徴とし、
または、
前記冷却用溶液に、染料、顔料を混合して複数色の色彩に着色可能とした、
ことを特徴とし、
または、
前記冷却用溶液は、シリコンオイルあるいは流動パラフィンもしくは該溶液の混合液である、
ことを特徴とするものである。
内部に空間を有するケースと、該ケースの内部に取り付けられるLEDと、前記ケースの内部で、前記LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、
を有し、
前記冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成する、
ことを特徴とし、
または、
内部に空間を有するケースと、該ケースの内部に取り付けられるLEDと、前記ケースの内部で、前記LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、
を有し、
前記冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成すると共に、該溶液の粘度を、動粘性係数13mm2/s 以上に構成した、
ことを特徴とし、
または、
前記冷却用溶液に、染料、顔料を混合して複数色の色彩に着色可能とした、
ことを特徴とし、
または、
前記冷却用溶液は、シリコンオイルあるいは流動パラフィンもしくは該溶液の混合液である、
ことを特徴とするものである。
本発明によるLED照明装置の冷却システムによれば、各種の制約条件に拘泥することなく冷却構造を設計でき、かつ当該冷却構造の設計自由度を広げ、さらによりよい好適な冷却構造が実現でき、例えば放熱方向と光照射方向を同じ方向にすることもでき、例えば、車のヘッドライトなどでは、近年LED化が進められているが、その一方いかなる構造により放熱するかが解決でき、さらに今後の車は熱を車体に逃がすことが認められないため、ヘッドライト内部で処理する必要があるが、そのスペースは限られているなどの課題も解決できるとの優れた効果をそうする。
以下本発明を図に基づいて説明する。
図1は、例えば車両のヘッドライト1に本発明を使用した例を示している。
符号2はLEDであり、ケース3内の基端部に取り付けられている。符号4はリフレクタであり、LED2からの光を反射するものとしている。符号5はケース内面を示し、該ケース内面5にはリフレクタ4で反射された光をさらに反射し、レンズ6へ送出するものとしている。
なお、図1から理解されるように、ケース3は各種の部材を接合して形成されており、それぞれの接合部7には、充填する後述の冷却用溶液8が漏れ出さないよう、パッキン9を介して緊結されている。
符号10は注入口11を塞ぐ栓を示し、注入口11から冷却用溶液8を注入した後、該栓10で密封する。
なお、本実施例の組み立て順序は図2に示されており、組み立てられた後、前記注入口10から、例えば流動パラフィンやシリコンオイル、あるいは超純水で構成された溶液などの冷却用溶液8が注入され、栓10が塞がれる。
図3に示す本実施例では、いわゆるプロジェクタ型のヘッドライト1に本発明を応用したものであり、基本的な構造は実施例1のものと同様である。
すなわち、符号2はLEDであり、ケース3内の基端部に取り付けられている。符号4はリフレクタであり、LED2からの光を反射するものとしている。符号5はケース内面を示し、該ケース内面5にはリフレクタ4で反射された光をさらに反射し、レンズ6へ送出するものとしている。
なお、図3から理解されるように、ケース3は長さ方向が楕円状に長く形成れており、そのケース3に各種の部材を接合して形成される。
そして、それぞれの接合部7には、充填する後述の冷却用溶液8が漏れ出さないよう、パッキン9を介して緊結されている。
そして、それぞれの接合部7には、充填する後述の冷却用溶液8が漏れ出さないよう、パッキン9を介して緊結されている。
符号10は注入口11を塞ぐ栓を示し、注入口11から冷却用溶液8を注入した後、該栓10で密封する。
そして、その組み立て順序は図4、図5に示されている。しかして、組み立てられた後は、前記注入口10から、例えば流動パラフィンやシリコンオイル、あるいは超純水で構成された溶液などの冷却用溶液8が注入され、栓10が塞がれるものとなる。
図6に示す実施例では、いわゆる冷却用溶液8を充填するケース3の大きさを任意に変更でき、かつそれにLED2の光を投射させる部分を独立させたタイプである。このようなタイプであれば、放熱用の冷却用溶液8を注入する箇所を狭くして、コストの低廉化も図れ、かつ長さ方向への調節が簡単に行えるヘッドライト等が提供できる。
ここで、冷却用溶液8について説明すると、該冷却用溶液8は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で、好ましくは絶縁抵抗値が10の10乗Ω以上の液体で構成されている。
このような液体で構成することにより、LED2や該LED2についての配線に直に接したとしても、電気漏れ等のおそれがなく、通常の絶縁シールと同様に絶縁性を保つことが出来る。しかも液体であるため、LED2からの発熱を押さえることも出来る。
そして、さらに、該冷却用溶液8の粘度を、動粘性係数13mm2/s 以上の液体とすれば、パッキン9などの気密材が該冷却用溶液8に直に接したとしても、前記パッキン9などの耐久性を低下させるおそれがない。
また、前述したように冷却用溶液8の具体例としては、流動パラフィンやシリコンオイルあるいはそれらを混合したものが用いられるが、これらに限定されるものではなく、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で、好ましくは絶縁抵抗値が10の10乗Ω以上の液体で構成されているものであればよい。
さらに、例えば、車のヘッドライトなどに使用する場合には、該冷却用溶液8は、比較的透明性の高い液体を使用すべきであり、これにより、より照明度のあるヘッドライトが形成できる。
しかし、例えば舞台照明などの場合は、色つきの照明とする場合もあり、このようなケースには、前記冷却用溶液8に顔料や染料を混入し、所望の色のLED照明装置を構成することも出来る。
1 ヘッドライト
2 LED
3 ケース
4 リフレクタ
5 ケース内面
6 レンズ
7 接合部
8 冷却用溶液
9 パッキン
10 注入口
2 LED
3 ケース
4 リフレクタ
5 ケース内面
6 レンズ
7 接合部
8 冷却用溶液
9 パッキン
10 注入口
Claims (4)
- 内部に空間を有するケースと、該ケースの内部に取り付けられるLEDと、前記ケースの内部で、前記LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、
を有し、
前記冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成する、
ことを特徴とするLED照明装置の冷却システム。
- 内部に空間を有するケースと、該ケースの内部に取り付けられるLEDと、前記ケースの内部で、前記LEDの前面側に充填され、発光するLEDの熱を冷却する機能を備えた冷却用溶液と、
を有し、
前記冷却用溶液は、絶縁抵抗値が10の8乗Ω以上の液体で構成すると共に、該溶液の粘度を、動粘性係数13mm2/s 以上に構成した、
ことを特徴とするLED照明装置の冷却システム。
- 前記冷却用溶液に、染料、顔料を混合して複数色の色彩に着色可能とした、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のLED照明装置の冷却システム。
- 前記冷却用溶液は、シリコンオイルあるいは流動パラフィンもしくは該溶液の混合液である、
ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のLED照明装置の冷却システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010071296A JP2011204502A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | Led照明装置の冷却システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010071296A JP2011204502A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | Led照明装置の冷却システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011204502A true JP2011204502A (ja) | 2011-10-13 |
Family
ID=44880955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010071296A Pending JP2011204502A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | Led照明装置の冷却システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011204502A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101313115B1 (ko) | 2013-03-05 | 2013-09-30 | 한국에너지기술연구원 | 액상 실리콘오일에 의해 방열효과가 우수한 엘이디 집어등의 방열구조 및 그것이 적용된 엘이디 집어등 |
KR101480301B1 (ko) | 2013-03-05 | 2015-01-26 | 한국에너지기술연구원 | 액체에 엘이디설치부가 침지되어 방열효과가 우수한 엘이디 집어등의 방열구조 및 그것이 적용된 엘이디 집어등 |
JP2015510768A (ja) * | 2012-03-16 | 2015-04-13 | フォアライト,エルエルシー | 光合成生物の培養および/または増殖の方法および材料 |
-
2010
- 2010-03-26 JP JP2010071296A patent/JP2011204502A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015510768A (ja) * | 2012-03-16 | 2015-04-13 | フォアライト,エルエルシー | 光合成生物の培養および/または増殖の方法および材料 |
US11505771B2 (en) | 2012-03-16 | 2022-11-22 | Forelight, Inc. | Methods and materials for cultivation and/or propagation of a photosynthetic organism |
KR101313115B1 (ko) | 2013-03-05 | 2013-09-30 | 한국에너지기술연구원 | 액상 실리콘오일에 의해 방열효과가 우수한 엘이디 집어등의 방열구조 및 그것이 적용된 엘이디 집어등 |
KR101480301B1 (ko) | 2013-03-05 | 2015-01-26 | 한국에너지기술연구원 | 액체에 엘이디설치부가 침지되어 방열효과가 우수한 엘이디 집어등의 방열구조 및 그것이 적용된 엘이디 집어등 |
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