JP2011203483A - 音声処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音声処理装置のDSP19は、波形メモリ18からの音声データの読出速度を変更することによって音声データのピッチを変換する。補間部24は、波形メモリ18から読み出された音声データを、演算負荷の異なる複数の補間処理アルゴリズムのいずれかを用いて補間を行う。DSP負荷計測部23は、DSP19の処理負荷を計測する。制御部22は、DSP負荷計測部23の計測結果に応じて補間部24が行う補間処理を切り替える。
【選択図】図4
Description
本発明は上述した背景の下になされたものであり、音声信号のピッチを変換する技術において、音質と演算負荷のバランスを調整することのできる技術を提供することを目的とする。
図1は、この発明の一実施形態である音声処理装置1のハードウェア構成を例示したブロック図である。音声処理装置1は、例えば、カラオケ伴奏を再生するカラオケ装置や、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータである。図において、CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)13にロードし、これを実行することにより、音声処理装置1の各部を制御する。外部記憶装置14は、ハードディスクや光ディスク等の大容量の記憶手段である。通信I/F15は、通信回線で結ばれた他の装置(例えば、カラオケ装置の管理室のサーバ等)との間でデータの授受を行うインターフェースである。
次に、DSP19が行うピッチ変換処理の概要について図面を参照しつつ説明する。DSP19は、波形メモリ18からの音声データの読出速度を変更することによってピッチの変更を行う。具体的には、DSP19は、ピッチを高くする場合には音声データの読出速度を速くし、ピッチを低くする場合には音声データの読出速度を遅くする。
また、図示のように、読出アドレス24A、24Bのジャンプを発生させる時刻を異ならせている。これにより、アドレスのジャンプの発生時刻が重ならないから、アドレスのジャンプによるノイズが軽減される。
以上がこの実施形態においてDSP19が行うピッチ変換処理の概要である。
次に、図4を参照しつつ、上述したピッチ変換処理に係るDSP19の機能的構成について詳述する。図において、ピッチ変換部191は、入力する音声データのピッチを変換するものである。なお、DSP19はピッチ変換処理以外にも種々の処理を実行するが、図4においては、説明の理解を容易にするため、ピッチ変換部191のみを図示しており、その他の処理に係る構成についてはその記載を省略する。図において、波形解析部21は、音声データの波形を解析するものである。波形解析部21は、LPF211と基本周期検出部212とアタック検出部213とを備えている。LPF211は音声データから低周波成分のみを取り出すためのフィルタである。音声データをLPF211に通すことによって高周波成分がカットされ、基本周期の検出が容易になる。基本周期検出部212は、LPF211を通した音声データから基本周期を検出し、検出結果を制御部22へ送る。基本周期検出部212の基本周期の検出の方法としては、例えばFFT変換により信号の周波数成分を検出することにより行う。アタック検出部213は、音声データからアタックを検出する。ここで、アタックとは、平均的な音声の波高レベルよりも極端に高い部分又は振幅上昇が急激な信号の区間である。アタック検出部213は、所定の時間間隔毎に切り出した音声データのエネルギー和をそれぞれ計算し、平均的な音声の波高レベルより極端に高い区間、又はエネルギーの増加が急激な区間を、アタックとして検出する。アタック検出部213は、アタックの検出結果を示す信号を制御部22に出力する。
それに対しこの実施形態では、DSP19の処理負荷を計測し、計測結果に応じて補間処理の処理アルゴリズムを切り替えるから、これにより、ピッチを変換する装置において、処理負荷が重くなりすぎるのを防ぎつつ、高音質の音声データを出力することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態では、DSP19は、2系統のバッファ出力信号18A、18Bを合成して出力したが、合成する音声データの数は2に限らず、3以上の出力タップを設け、3以上の音声データを合成するようにしてもよい。
Claims (3)
- 音声波形を表す音声データが予め定められた書込速度で順次書き込まれるバッファと、
前記バッファに書き込まれた音声データを、前記書込速度と異なる読出速度で、複数の異なる読出位置から並行して読み出す読出手段と、
前記書込速度と等しい速度で読み出しを行う場合の読出位置を基準位置として、前記読出手段が予め定められた時間だけ前記音声データの読み出しを行う毎に、前記読出手段の読出位置を当該基準位置の方向に移動させる読出制御手段と、
当該音声処理装置の処理負荷を計測する計測手段と、
前記読出手段によって読み出された複数の音声データのそれぞれを、演算負荷の異なる複数の補間態様のいずれかで補間する補間手段であって、前記計測手段の計測結果に応じて前記補間態様を切り替える補間手段と、
前記補間手段によって補間された複数の音声データをクロスフェードさせて合成する合成手段と
を具備することを特徴とする音声処理装置。 - 前記補間手段は、前記計測手段によって計測された処理負荷が予め定められた閾値未満である場合には、予め定められた第1のアルゴリズムに従って補間処理を行う一方、それ以外の場合には、前記第1のアルゴリズムよりも処理負荷の低い第2のアルゴリズムに従って補間処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の音声処理装置。 - 前記補間手段は、前記計測手段によって計測される処理負荷の時間変化を計測し、計測結果が予め定められた条件を満たす場合に、前記補間態様を切り替える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声処理装置。
Priority Applications (1)
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