JP2011202777A - 結束バンド - Google Patents

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Abstract

【課題】係止力を維持しつつ、バンド部の低挿入力化が可能な結束バンドを提供する。
【解決手段】バンド挿通孔31を有する基部30から、長手方向に沿って所定の間隔を隔てて複数の係止歯21が設けられたバンド部20が延設され、そのバンド部20を先端からバンド挿通孔31に貫通させてループ状に締め上げ、基部30に設けた弾性係止片33の係止突部34を係止歯21に係合させるようにした結束バンド10であって、弾性係止片33は、バンド挿通孔31の内部からバンド挿通孔31の挿入側開口端31Aに向けて片持ち状に延びると共に係止突部34は弾性係止片33の先端部に形成され、係止突部34とバンド挿通孔31の対向する内壁面との間の間隙寸法cは、係止歯21を含めたバンド部20の厚さ寸法dよりも小さく設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えばワイヤーハーネスを結束するために用いられる結束バンドに関する。
従来、自動車等の車両に配索されるワイヤーハーネスを結束保持するために用いられる結束バンドとして特許文献1に記載のものが知られている。この結束バンドはワイヤーハーネスに巻きつく帯状のバンド部と、バンド部を挿通して係止するバンド挿通孔と、を備えている。バンド部には長手方向に沿って鋸歯状の係止歯が形成され、バンド挿通孔内にはバンド部の挿入側から導出方向に延出する片持ち状の弾性係止片が形成されている。さらに弾性係止片からは係止突部が突設されている。この結束バンドは、バンド部をワイヤーハーネスに巻回してバンド挿通孔へと挿通させ、バンド部の先端を引っ張ってワイヤーハーネスを締め上げることで、係止歯の一つが係止突部に係止され、ワイヤーハーネスを結束することができる。
このような結束バンドにおいて、ワイヤーハーネスを結束後、バンド挿通孔から導出された不要なバンド部は、バンド挿通孔の導出側縁部と略面一となるように切断される。このため、例えば図7に示す結束バンド1において、弾性係止片2の係止突部3とバンド部4の係止歯5による係止を維持するために、係止突部3は係止歯5の1ピッチ分、挿通孔6の導出口6Aから内側に入った位置となるように、弾性係止片2の延出方向略中間位置に立設されている。
特開平6−193613号公報
しかしながら、このような構成によると、弾性係止片2の先端に係止突部3を設けた場合と比較して、係止突部3の弾性係止片2の基端部2Aからの距離は短くなるため、バンド部4を挿通孔6に挿通させる際にかかる挿入抵抗は高くなる。これを避けるために弾性係止片2の肉厚を薄くして撓み易くすると、今度は、係止力が低下するという問題を生ずる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、係止力を維持しつつ、バンド部の低挿入力化が可能な結束バンドを提供することを目的とする。
本発明は、バンド挿通孔を有する基部から、長手方向に沿って所定の間隔を隔てて複数の係止歯が設けられたバンド部が延設され、そのバンド部を先端から前記バンド挿通孔に貫通させてループ状に締め上げ、前記基部に設けた弾性係止片の係止突部を前記係止歯に係合させるようにした結束バンドにおいて、前記弾性係止片は、前記バンド挿通孔の内部から前記バンド挿通孔の挿入側開口端に向けて片持ち状に延びると共に前記係止突部は前記弾性係止片の先端部に形成され、前記係止突部と前記バンド挿通孔の対向する内壁面との間の間隙寸法は、前記係止歯を含めた前記バンド部の厚さ寸法よりも小さく設定されていることに特徴を有する。
このような構成によれば、弾性係止片はバンド挿通孔の内部からバンド挿通孔の挿入側開口端に向けて片持ち状に延びているから、弾性係止片の係止突部とバンド部の係止歯との位置関係は、係止突部がバンド挿通孔の開口端側に位置し、係止歯は少なくともバンド挿通孔の奥側に位置することになる。この結果、係止突部は弾性係止片の先端部に設けることができる。即ち、従来の例えば弾性係止片が導出側開口端に向けて延びていた場合には、ワイヤーハーネスを結束後、不要なバンド部を導出側開口端と面一となるように切断するため、弾性係止片の係止突部とバンド部の係止歯による係止を維持するべく、係止突部は弾性係止片の延出方向中間部に立設せざるをえなかった。これに対して、本発明では弾性係止片を、バンド挿通孔の挿入側開口端に向けて延出する形態とすることで、バンド部の切断部位に関係なく、弾性係止片の先端部に係止突部を設けることを可能にしたのである。
この係止突部を弾性係止片の先端部に設けることによる効果は、バンド部の低挿入力化である。詳しく説明すると、まず、係止突部とバンド挿通孔の対向する内壁面との間の間隙寸法は係止歯を含めたバンド部の厚さ寸法よりも小さく設定されている。これによりバンド部がバンド挿通孔を挿通する際にはバンド部は係止突部を押し退けて挿通する必要があり、これがバンド部を挿入するのに必要な力、即ちバンド挿入力となる。係止突部は、弾性係止片が支持されている基端部から離れた位置に立設されているほど、弾性係止片全体の撓み方向の単位変位に対する当該係止突部の変位が大きくなる。即ち、弾性係止片にかかる単位荷重に対する係止突部の変位が大きくなるから、より小さい力で係止突部を押し退けることが可能となる。よって、従来の例えば弾性係止片の延出方向中間部に係止突部が設けられていた場合と比較して、弾性係止片の先端部に係止突部を設けることで、バンド挿入力を低減できる。
前記弾性係止片は、前記バンド部を先端から前記バンド挿通孔に貫通させてループ状にしたときに、そのループに囲まれる閉空間内に露出する位置に形成されていることが望ましい。このような構成によれば、ループに囲まれる閉空間内に弾性係止片が露出することで、弾性係止片の係合解除方向への変形時、この閉空間内に位置するワイヤーハーネス等に弾性係止片が接触する。これにより、ワイヤーハーネスをバンド部で締め上げると、ワイヤーハーネスは弾性係止片の係合解除方向への変形を規制することになるから、弾性係止片の係止突部とバンド部の係止歯との係止をより強固なものとすることができる。
なお、弾性係止片の先端に係止突部を設けると、弾性係止片の撓み変形による変位を小さくしバンド部の低挿入力化を実現する反面、バンド部を係止するための係止力が弱まることに対処しなくてはならない場合がある。この場合、ループに囲まれる閉空間内に弾性係止片が露出する構成とすることで、ワイヤーハーネスにより弾性係止片の変形を規制して係止力の低下に備えることができる。
また、ループに囲まれる閉空間内に弾性係止片が露出する構成とすることで、閉空間が弾性係止片の撓み空間となるから、基部内に撓み空間を設ける必要がなく、基部の低背化を図ることができる。これにより、結束バンド全体として省スペース化を図ることができる。
前記基部は内部に前記バンド挿通孔を貫通させた角筒状をなし、前記弾性係止片は、前記バンド挿通孔を構成し前記閉空間に面する側壁を切り離すように切り込み形成された一対のスリットによって形成されていると共に、前記弾性係止片の先端側において前記係止突部とは反対側の面を除肉するようにして前記弾性係止片の基端側よりも所定の変形許容寸法だけ薄肉に形成され、かつ、前記変形許容寸法は前記係止突部と前記係止歯との係り代寸法よりも小さく設定されていることが望ましい。
このような構成によれば、弾性係止片はバンド挿通孔を構成し閉空間に面する側壁を切り離すように切り込み形成された一対のスリットによって形成されているから、側壁を弾性係止片として利用しない場合と比較して、構造を簡素化し、成形性を向上させることができる。
また、弾性係止片の先端側を基端側よりも薄肉とすることで、弾性係止片をより撓み易くすることができ、さらなるバンド部の低挿入力化を図ることが可能である。なお、弾性係止片の先端側は基端部側よりも所定の変形許容寸法だけ薄肉に形成されており、変形許容寸法は弾性係止片の係止突部とバンド部の係止歯との係り代寸法よりも小さく設定されている。これにより、例えワイヤーハーネスを結束した後に弾性係止片が撓み変形したとしても、その撓み可能な範囲は係り代寸法よりも小さい変形許容寸法に限られるため、係止突部と係止歯による係止が解除される虞はない。
本発明によれば、係止力を維持しつつ、バンド部の低挿入力化が可能な結束バンドを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る結束バンドの斜視図 結束バンドの基部の正面図 図2のA−A断面図 ワイヤーハーネスに巻回したバンド部をバンド挿通孔に挿通させた状態の断面図 ワイヤーハーネスを結束した状態の断面図 本発明の一実施形態に係る結束バンドと従来例の結束バンドとを比較した断面図 従来例に係る結束バンドのワイヤーハーネスを結束後の断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図6によって説明する。
本実施形態における結束バンド10は、自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネス50を結束し、図示しない車両パネル等の取付孔に取り付ける場合を例示している。以下、図1に示す基部30に対するクリップ40の突出方向を上側、バンド部20の延出方向を下側、図2の手前側を前側、奥側を後側として説明する。
結束バンド10は、合成樹脂製であって、一体成形によって形成されている。その構成は図1に示すように、ワイヤーハーネスに巻回されるバンド部20と、バンド部20の一端に連結された略箱状の基部30と、基部30の上面から突設されたクリップ40とを備えている。
バンド部20は、図1及び図4に示すように、ワイヤーハーネス50の外周に巻き付けることのできる長さを有し、略一定の幅寸法で基部30から下方に延出されている。その厚さ寸法はバンド部20をワイヤーハーネス50の周りに巻き付けることができる程度の可撓性を有するように設定されている。バンド部20の前面の先端寄りには、後述する係止突部34を係止可能な複数本の係止歯21が長手方向に沿って一定間隔で間欠的に突設されている。
基部30の上面からはクリップ40が突設されている。クリップ40は、図2に示すように、上方に向かって突出した軸部41と、軸部41の先端から羽根状に折り返した一対の羽根部42とから構成されている。羽根部42は、軸部41に接近・離間する方向に弾性変形可能とされ、その先端部には、軸部41に沿って直線的に延びる平板部42Aが形成されている。
基部30には、図3に示すように前側に開口する挿入口31A(挿入側開口端に相当する)から後側に開口する導出口31Bに貫通するバンド挿通孔31が形成されている。バンド挿通孔31は、バンド部20がその先端から挿通可能であって、その下面壁には、図2に示すように2本のスリット32が挿入口31Aからバンド部20の挿通方向に沿って切り込み形成されている。このスリット32によってバンド挿通孔31の下面壁から切り出された片部は挿入口31A側を自由端とする片持ち状の弾性係止片33とされ、バンド挿通孔31の幅方向の略中央部に位置している。弾性係止片33は、図3に示すように導出口31Bの下面壁を構成する基端部33Aを支持部として上下方向に撓み変形可能とされ、その前端には上向きの鈎状をなす係止突部34が設けられている。この係止突部34は、後面が弾性係止片33からやや後方に傾斜して切り立ち、前面が下方に向かって挿入口31A側に突出するように傾斜した態様をなしており、バンド部20の係止歯21に係止される。なお、図5に示すように、係止突部34とバンド挿通孔31の対向する内壁面との間の間隙寸法cは、係止歯21を含めたバンド部20の厚さ寸法dよりも小さく設定されている。
弾性係止片33の係止突部34が立設された先端側は、図3に示すように下面側を除肉するようにして薄肉に形成されている。この薄肉化された先端側の弾性係止片33の下面と基部30の外壁との上下方向の差は変形許容寸法bとされ、係止突部34と係止歯21との係り代寸法a(係止突部34の突設高さに相当する)よりも小さく設定されている。
次にワイヤーハーネス50を結束する手順について説明する。
まず、ワイヤーハーネス50にループ状に巻回したバンド部20をバンド挿通孔31に挿入する。具体的には、図4に示すように、バンド部20は係止歯21が形成された面が下となるように、その先端をバンド挿通孔31の挿入口31Aから挿入する。バンド部20の係止歯21が係止突部34に突き当たると、係止突部34は当該バンド部20に押し下げられ、係止突部34を有する弾性係止片33がワイヤーハーネス50側に撓み変形する。
続いて、ワイヤーハーネス50にループ状に巻回したバンド部20を締め上げると、撓み変形した弾性係止片33が締め上げられたワイヤーハーネス50によって下側からバンド挿通孔31に挿通されたバンド部20側へと押圧される(図6参照)。バンド部20に押し付けられた係止突部34は、係止歯21間に入り込むことで係止される。こうしてバンド部20が係止されることで、ワイヤーハーネス50は結束される。なお、バンド挿通孔31から導出された不要なバンド部20は、導出口31Bと略面一となるように切断しておく。
ワイヤーハーネス50を結束した結束バンド10を図示しない車両パネルに取り付けるには、図示しない車両パネルに形成された取付孔にクリップ40を挿入する。クリップ40は、羽根部42が軸部41側へと縮径変形することで取付孔へと挿入可能となり、取付孔を貫通すると羽根部42が弾性復帰するとともに、羽根部42の端部に設けられた平板部42Aが取付孔の内周縁部に引っ掛かる。こうしてクリップ40が図示しない取付孔に引き抜き不能に取り付けられ、結束バンド10により結束したワイヤーハーネス50を車両パネルへ固定することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、弾性係止片33は、バンド挿通孔31の下面壁に挿入口31A側から切り込み形成された2本のスリット32により形成され、係止突部34はその先端部に設けられている。まず、係止突部34を弾性係止片33の先端縁に設けたことに関しては、図6の左図に示す従来例のように弾性係止片2がバンド部4の挿通方向に沿って延びていた場合には、ワイヤーハーネス9を結束後、不要なバンド部20を導出口6Aと面一となるように切断するため、弾性係止片2の係止突部3とバンド部4の係止歯5による係止を維持するべく、係止突部3は弾性係止片2の延出方向略中間位置に立設されていた。これに対して、本実施形態では図6の右図に示すように、弾性係止片33を、バンド挿通孔31の導出口31B側を基端部33Aとして挿入口31Aに延出する形態とすることで、バンド部20の切断部位に関係なく、弾性係止片33の先端縁に係止突部34を設けることを可能にした。
この係止突部34を弾性係止片33の先端部に設けることによる効果は、バンド部20の低挿入力化である。詳しく説明すると、まず、図5に示すように係止突部34とバンド挿通孔31の対向する内壁面との間の間隙寸法cは係止歯21を含めたバンド部20の厚さ寸法dよりも小さく設定されている。これによりバンド部20がバンド挿通孔31を挿通する際にはバンド部20は係止突部34を押し退けて挿通する必要があり、これがバンド部20を挿入するのに必要なバンド挿入力となる。係止突部34は、弾性係止片33が支持されている基端部33Aから離れた位置に立設されているほど、弾性係止片33全体の撓み方向の単位変位に対する当該係止突部34の変位が大きくなる。即ち、弾性係止片33にかかる単位荷重に対する係止突部34の変位が大きくなるから、より小さい力で係止突部34を押し退けることが可能となる。よって、従来の例えば弾性係止片の延出方向中間部に係止突部が設けられていた場合と比較して、弾性係止片33の先端部に係止突部34を設けることで、バンド挿入力を低減できる。
次に、弾性係止片33をバンド挿通孔31の下面壁に切り込み形成された2本のスリット32により形成したことに関しては、まず、弾性係止片33をバンド挿通孔31を構成する下面壁を利用して形成することで、構造を簡素なものとし、成形性を向上させることができる。また、上記の弾性係止片33の先端に係止突部34を設けたことによる効果と相乗して、バンド部20がループ状に巻回した閉空間内を弾性係止片33の撓み空間として利用できるから、図6の従来例のように基部8に撓み空間7を設ける必要がなく、基部30の上下方向の高さfを従来例の基部8の高さeよりも低背化することができる。これにより、結束バンド10として省スペース化を図ることができる。
また、ワイヤーハーネス50がバンド部20に締め上げられた状態では、弾性係止片33はワイヤーハーネス50によってバンド挿通孔31に挿通されたバンド部20側へと押圧された状態で係止される。これにより、弾性係止片33の先端に係止突部34を設けたことによる弊害をカバーし、係止歯21と係止突部34との係止をより強固なものとすることができる。つまり、本実施形態では、弾性係止片33の先端に係止突部34を設けることで、弾性係止片33の上下方向の変位を小さくし、バンド部20の低挿入力化を実現する反面、バンド部20を係止するために必要な弾性係止片33の反力が弱まるという弊害があった。これに対し、弾性係止片33の下面が直接締め上げられたワイヤーハーネス50に接触する構成とすることで、弱まった反力の代わりにワイヤーハーネス50が弾性係止片33を下方から押し上げることで、係止力を維持することを可能にしている。
さらに、弾性係止片33の先端側を基端側よりも薄肉とすることで、弾性係止片33をより撓み易くすることができ、さらなるバンド部20の低挿入力化を図ることが可能である。なお、図3に示すように、弾性係止片33の先端側は基端部33A側よりも所定の変形許容寸法bだけ薄肉に形成されており、変形許容寸法bは弾性係止片33の係止突部34とバンド部20の係止歯21との係り代寸法aよりも小さく設定されている。これにより、例えワイヤーハーネス50を結束した後に弾性係止片33が撓み変形したとしても、その撓み可能な範囲は係り代寸法aよりも小さい変形許容寸法bに限られるため、係止突部34と係止歯21による係止が解除される虞はない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記一実施形態では、弾性係止片33の先端側が基端部33Aよりも変形許容寸法b分、薄肉となっていたが、これに限られず、例えば、弾性係止片33は基端部33Aから先端部にかけて、係止突部34を除いて一定の厚さに形成されていてもよい。このような構成によれば、バンド挿入力はやや高くなるものの、弾性接触片33の下面がバンド部20が巻回したワイヤーハーネス50から押圧されやすい構成となるため、係止力を向上させることができる。
(2)上記一実施形態では、結束バンド10は結束したワイヤーハーネスを車両パネルの取付孔にクリップ40を係止させることで車体側に固定するものを例示したが、これに限られず、例えばワイヤーハーネスを結束する機能のみを有する結束バンドに適用してもよい。
(3)上記一実施形態では、係止歯21は、バンド部20上に突設して複数設けられていたが、これに限られず、例えば、延設方向に沿って一定間隔に貫通する穴を複数形成することで穴間を係止歯としてもよい。このような構成とすれば、成形上都合がよく、打ち抜き等によっても係止歯を成形することが可能となる。
1,10…結束バンド
2,33…弾性係止片
3,34…係止突部
4,20…バンド部
5,21…係止歯
6,31…バンド挿通孔
7…撓み空間
8,30…基部
31A…挿入口(挿入側開口端)
31B…導出口
32…スリット
33A…基端部
40…クリップ
41…軸部
42…羽根部
42A…平板部
50…ワイヤーハーネス

Claims (3)

  1. バンド挿通孔を有する基部から、長手方向に沿って所定の間隔を隔てて複数の係止歯が設けられたバンド部が延設され、そのバンド部を先端から前記バンド挿通孔に貫通させてループ状に締め上げ、前記基部に設けた弾性係止片の係止突部を前記係止歯に係合させるようにした結束バンドにおいて、
    前記弾性係止片は、前記バンド挿通孔の内部から前記バンド挿通孔の挿入側開口端に向けて片持ち状に延びると共に前記係止突部は前記弾性係止片の先端部に形成され、前記係止突部と前記バンド挿通孔の対向する内壁面との間の間隙寸法は、前記係止歯を含めた前記バンド部の厚さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする結束バンド。
  2. 前記弾性係止片は、前記バンド部を先端から前記バンド挿通孔に貫通させてループ状にしたときに、そのループに囲まれる閉空間内に露出する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の結束バンド。
  3. 前記基部は内部に前記バンド挿通孔を貫通させた角筒状をなし、前記弾性係止片は、前記バンド挿通孔を構成し前記閉空間に面する側壁を切り離すように切り込み形成された一対のスリットによって形成されていると共に、前記弾性係止片の先端側において前記係止突部とは反対側の面を除肉するようにして前記弾性係止片の基端側よりも所定の変形許容寸法だけ薄肉に形成され、かつ、前記変形許容寸法は前記係止突部と前記係止歯との係り代寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の結束バンド。
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