JP2011198684A - コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

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杏奈 西村
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Abstract

【課題】製造コストの低減を図ったコネクタ並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】タブ12S,12L及び素子接続部13S,13Lが両端に設けられ、キャリア25の一側縁に切断可能に連結されかつ同キャリア25の長さ方向に沿って並んだ形態で形成されたS端子10SとL端子10Lからなる端子金具対10と、端子金具10がキャリア25に連結された状態において同端子金具対10に亘ってインサート成形により形成された中子30と、相手コネクタとの嵌合筒部42を有するとともに中子30が嵌着される装着孔49を有し、キャリア25から切断された端子金具対10の中子30が装着孔49に嵌着されることにより、端子金具対10がタブ12S,12Lを嵌合筒部42内に臨ませた形態で組み付けられるコネクタハウジング40と、端子金具対10の素子接続部13S,13Lに亘って装着されるリードスイッチ60と、から構成される。
【選択図】図9

Description

本発明は、電気素子を備えたコネクタ並びにその製造方法に関する。
この種の電気素子を備えたコネクタの一例としては、リザーバタンク内のオイルレベルを検知することに用いるコネクタが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。このコネクタは、長短一対の端子金具がコネクタハウジングに並んで設けられ、両端子金具の一端側が、同コネクタハウジングに設けられた相手コネクタとの嵌合部に臨んで配されるとともに、両端子金具の他端側はコネクタハウジングの外部に突出されて、両他端の間に亘ってリードスイッチが装着された構造である。
特開2003−317877号公報
従来このようなコネクタはインサート成形により形成され、具体的には、ロボットにより一対の端子金具を成形金型にセットし、両端子金具に亘る所定域の回りにコネクタハウジングをインサート成形により形成するのであるが、特に一対の端子金具を成形金型にセットする工程が大掛かりとなって工程費が高くつき、ひいてはコネクタの製造費が高くなるという問題があり、その対策が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、製造コストの低減を図ったコネクタ並びにその製造方法を提供するところにある。
本発明のコネクタは、相手端子と接続される端子接続部及び電気素子と接続される素子接続部が両端に設けられ、キャリアの一側縁に切断可能に連結されかつ同キャリアの長さ方向に沿って並んだ形態で形成された一対の端子金具と、前記一対の端子金具が前記キャリアに連結された状態において前記一対の端子金具に亘ってインサート成形により形成された中子と、相手コネクタとの嵌合部を有するとともに前記中子が嵌着される装着孔を有し、前記キャリアから切断された前記一対の端子金具の前記中子が前記装着孔に嵌着されることにより、前記一対の端子金具が前記端子接続部を前記嵌合部に臨ませた形態で組み付けられるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに組み付けられた前記一対の端子金具の前記素子接続部に亘って装着される電気素子と、からなるところに特徴を有する。
本発明のコネクタの製造方法は、コネクタハウジングには、相手端子と接続される端子接続部及び電気素子と接続される素子接続部をそれぞれ両端に設けた一対の端子金具が設けられ、各端子金具の端子接続部が、相手コネクタと嵌合される嵌合部に臨んで配されるとともに、各端子金具の素子接続部に亘って電気素子が装着されたコネクタの製造方法であって、フープ材をプレス加工することにより、前記一対の端子金具がキャリアの一側において同キャリアの長さ方向に沿って並んだ形態で形成される端子形成工程と、前記一対の端子金具ごとに中子をインサート成形により形成する中子形成工程と、中子付きの前記一対の端子金具を前記キャリアから切断する切断工程と、切断された前記一対の端子金具の前記中子を前記コネクタハウジングに対して組み付ける組付工程と、前記一対の端子金具の前記素子接続部に亘って電気素子が装着される素子装着工程と、からなるところに特徴を有する。
本発明によれば、フープ材をプレス加工することで、一対の端子金具がキャリアの一側縁に繋がりかつ同キャリアの長さ方向に沿って並んだ形態で形成され、続いてキャリアに繋がった状態のままで一対の端子金具ごとに中子がインサート成形により形成される。次に中子が形成された一対の端子金具がキャリアから切り離され、この切り離された中子付きの一対の端子金具の中子が、コネクタハウジングに設けられた装着孔に嵌着されて組み付けられる。このとき一対の端子金具の端子接続部は嵌合部に臨む。最後に組み付けられた一対の端子金具の素子接続部にわたって電気素子が接続され、電気素子付きのコネクタが完成される。
一対の端子金具をフープ状に連鎖させた状態でインサート成形するようにしたから、端子金具を成形金型にセットする工程が不要にできる。
また、一対の端子金具に亘ってインサート成形するのは小嵩の中子に留め、この中子をコネクタハウジングに後付けするようにしたことで、以下のような効果が得られる。例えば、一対の端子金具に対して直にコネクタハウジングをインサート成形した場合は、フープ材から一対の端子金具を形成するに当たり、ハウジング同士が干渉しないように隣り合う一対の端子金具同士の間隔を開けて形成する必要があるが、小嵩の中子をインサート成形する場合は、一対の端子金具同士を接近させた形態で形成できる。結果、フープ材の材料歩留まりに優れたものとなる。
中子を形成するラインと、コネクタハウジングへの組み付けを行うラインとが別の場所に敷設されているような場合は、中子を形成したフープ材をリールに巻いて、組み付けラインのある場所に搬入することが行われる。その際、直にコネクタハウジングをインサート成形した場合は、ハウジングが嵩高であるために、巻き付けることのできる一対の端子金具の数が制限され、しかもハウジングが成形された側の端部が他側に比べて極めて大径となってバランスが悪いために、小径側にバンパと称する介在物を噛ませる等で両端での径を均しくする措置を講ずる必要がある。
それに対して、小嵩の中子がインサート成形されている場合は、一対の端子金具を多量に巻き付けることが可能で、かつバランス良く巻くのに介在物を必要としない。そのため、搬送コストを低く抑えることができる。
結果、コネクタの製造コストの低減を図ることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)コネクタにおいて、一対の端子金具は成形時には連結部により互いに連結された形態で形成されるとともに、前記中子は前記連結部を含んで前記一対の端子金具に亘って形成され、かつこの中子には、前記連結部を切断するべく外部に開口する切断用孔が形成されている。
また、コネクタの製造方法として、前記端子形成工程では、前記一対の端子金具が連結部により互いに連結された形態で形成され、前記切断工程では、前記連結部が切断されて前記一対の端子金具が分断される。
上記によれば、一対の端子金具が互いに連結された状態で形成されるから、中子をインサート成形する場合に、両端子金具間の位置ずれが生じ難く、中子を正規位置に確実に成形することができる。そののち、両端子金具は、切断用孔を通して連結部を切断することで分断される。
(2)コネクタにおいて、前記装着孔と前記中子との間には、互いに係止して結合する結合手段が設けられている。中子がコネクタハウジングの装着孔に嵌合されると、結合手段によって一体的に組み付けられる。
(3)コネクタにおいて、前記装着孔の内面と前記中子の外面との少なくともいずれか一方には、がた詰め用の突条が形成されている。中子は突条を潰しつつ装着孔に嵌合され、がた詰めされた状態で組み付けられる。
本発明によれば、コネクタの製造コストの低減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る端子の形成形態を示す平面図 中子を形成した状態の平面図 図2のIII−III線断面図 中子が形成された端子金具対の正面図 コネクタハウジングの側面図 同正面図 同背面図 図6のVIII−VIII線断面図 中子付きの端子金具対をコネクタハウジングに組み付ける動作を示す一部切欠平面図 組付完了時の平断面図 その部分側断面図 その背面図 リードスイッチ付きコネクタの側面図 同平面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図14によって説明する。この実施形態では、リザーバタンクに装備されてオイルの残量を検知することに適用するリードスイッチ付きのコネクタを例示している。
本実施形態のコネクタは、短寸のS端子10Sと長寸のL端子10Lとからなる一対の端子金具10(以下、端子金具対10という)と、両端子10S,10Lに亘って形成される中子30と、中子30付きの端子金具対10が装着されるコネクタハウジング40と、両端子10S,10Lの間に亘って装着されるリードスイッチ60(本発明の電気素子に相当)とから構成されている。
端子金具対10すなわちS端子10SとL端子10Lとは、銅合金等の導電性に優れた金属製のフープ材がプレス加工ラインを送られる間に、切断、曲げ加工等が順次に施されて所定形状に形成されるようになっている。
両端子10S,10Lは、図1に参照して示すように、コネクタハウジング40に装着される場合の配置と同じく互いに平行をなす姿勢を取って、各端子金具対10ごとに所定間隔を開けて形成されるようになっている。
各端子10S,10Lの形状は以下のようである。S端子10Sは、短寸の帯状をなす本体部11Sの先端縁、詳細にはそのL端子10Lに近い側の端部からタブ12S(端子接続部)が延出形成されているとともに、本体部11Sの後端には素子接続部13Sが形成されている。素子接続部13Sは、本体部11Sの後端において、L端子10Lに寄る側に段差状をなしつつ後方に延出した延出部14が形成され、その後部側が直角に立ち上がり形成されて、その立ち上がり部15の上縁に、リードスイッチ60の一方のリード端子61が挿入される挿入溝16が切られた形状である。
L端子10Lは、長寸でかつ後部側がS端子10Sから離間する側に段差状をなしつつ後方に延出された本体部11Lを備え、その本体部11Lの先端縁におけるS端子10Sに近い側の端部からタブ12L(端子接続部)が延出形成されている。一方、本体部11Lの後端には、リードスイッチ60を収容する収容部18と、素子接続部13Lとが、上記したS端子10Sの素子接続部13Sの後方延長線上に沿って連設されている。
収容部18は、方形をなす前後の基板19の間に、リードスイッチ60が略緊密に収容される上面開放の断面U字形をなす保護壁20が形成された構造である。後側の基板19の後縁には素子接続部13Lが設けられ、S端子10Sの素子接続部13Sと同じように、後側の基板19の後縁から後方に延出した延出部14が形成され、その後部側が直角に立ち上がって形成された立ち上がり部15の上縁に、リードスイッチ60の他方のリード端子61が挿入される挿入溝16が切られた形状となっている。
端子金具対10を構成するS端子10SとL端子10Lとは、成形時には、S端子10Sの本体部11Sの後端寄りの位置と、L端子10Lの本体部11Lの段差部22との間が、両端子10S,10Lの長さ方向と直交した姿勢の連結部23で連結された形態で形成されている。
このような端子金具対10が、両端子10S,10Lのタブ12S,12Lの先端を切り離し可能に連結することにより、キャリア25の一側縁に対し、同キャリア25の長さ方向と直交する姿勢を採り、かつ同キャリア25の長さ方向に沿って所定間隔を開けて並んで連結された形態で形成されるようになっている。また、隣り合う端子金具対10同士は、成形時には、それぞれのL端子10Lの前側の基板19同士と、後側の基板19同士とに連結帯24が渡されて互いに連結されている。
中子30は、上記のように端子金具対10がキャリア25に連結された状態において、S端子10SとL端子10Lとに亘って合成樹脂材をインサート成形することにより形成されるようになっている。この中子30は、図2に示すように、両タブ12S,12Lの根元部分から、両端子10S,10Lを連結した連結部23よりも後方位置、具体的にはS端子10Sでは本体部11Sの後端、L端子10Lでは本体部11Lにおける段差部22よりも少し後方位置までの領域を埋めるようにして形成され、図3及び図4にも示すように、縦長でかつ比較的扁平なブロック状に形成されている。
中子30の上下両面は、幅方向の両側縁を除いた中央部において、前半側が一段低くなった段差状に形成されており、前側の低位面31のほぼ中央部には、後端を切り立った係止面32Aとしたロック突部32が形成されている。なお、上面の幅方向の両側縁と、正面視の右側面には、誤嵌合防止用のリブ33,34が全長に亘って形成されている。
また、中子30における両端子10S,10Lの連結部23を埋設した領域には、同連結部23並びにその周囲部分を外部に開放するべく方形の切断用孔36が、上下両面を貫通するようにして形成されている。
コネクタハウジング40は合成樹脂製であって、上記のように中子30付きの端子金具対10が装着可能とされており、コネクタハウジング40自身は、詳しくは図示しないが、リザーバタンクの一側壁の底部に形成された装置孔内に装着されるようになっている。
コネクタハウジング40は、図5ないし図9に示すように、略方形をなす基板41を有しており、その前面には、相手コネクタ(図示せず)と嵌合される嵌合筒部42が突設される一方、背面には、上記した中子30が装着される装着筒部43が背中合わせの形態で突設されている。
嵌合筒部42の奥壁44には、図6に示すように、端子金具対10の両タブ12S,12Lが背面側から挿通可能な端子挿通孔45が横方向に並んで形成されている。なお、嵌合筒部42の上面には、相手コネクタを嵌合状態にロックするロック部46が、また左右の側面や下面には、相手コネクタとの誤嵌合を防止するリブ47が形成されている。
装着筒部43内には、上記した中子30が緊密に嵌合される装着孔49が構成されている。装着孔49は、図7に示すように、リブ33,34を含んだ中子30の外形が緊密に嵌合される断面形状に形成されている。装着孔49の奥面には、上記した端子挿通孔45の後端が開口しており、同後端開口にはテーパ状の誘い込み面45Aが形成されている。
端子挿通孔45の上下両側には、弾性変形可能なロック枠50が突出形成されており、同ロック枠50は、図8及び図10に示すように平面門形に形成され、溝51の先端面が、中子30のロック突部32の係止面32Aに係止するロック面52となっている。なお、装着孔49におけるロック枠50の外側に対向する面には、同ロック枠50の弾性変位を許容するべく逃がし凹部49Aが形成されている。
装着孔49の内面には、がた詰め用の突条54が形成されている。この突条54は、図7及び図12に示すように、上面における中子30のリブ33と対応する箇所、下面における逃がし凹部49Aの両開口縁、左側面における嵌合溝49Bの両開口縁、及び右側面のほぼ中央高さ位置の都合7箇所において、図8に示すように、奥面からほぼ中央深さ位置に亘って軸線方向に沿って延出形成されている。
また、基板19の背面側には、装着筒部43の基端側の回りを囲むようにして円形の取付筒部56が形成されており、この取付筒部56は、上記したリザーバタンクの装置孔の奥面に開口された取付孔に嵌合されるものであって、その外周面にはシール用のパッキン57の装着溝58が周設されている(図10参照)。一方、基板19の前面の下縁部からは取付板59が前方に向けて突出形成され、同取付板59にはロックアーム59Aが形成されている。
従ってコネクタハウジング40は、取付筒部56が取付孔に水密に嵌合されつつ装置孔内に挿入され、ロックアーム59Aが装置孔の下面のロック部に係止することで、抜け止めされて収容されるようになっている。
続いて、本実施形態のコネクタの製造方法を説明する。
まず、フープ材が端子形成ラインを送られる間に、順次に所定の切断、曲げ等のプレス加工が施されることによって、図1に示すように、S端子10SとL端子10Lとからなる端子金具対10が、キャリア25の一側縁に対し、同キャリア25の長さ方向と直交する姿勢を採り、かつ同キャリア25の長さ方向に沿って所定間隔を開けて並んで連結された形態で形成される。この成形時には、各端子金具対10におけるS端子10SとL端子10Lとが連結部23で一体的に連結されているとともに、隣り合う端子金具対10同士は、2本の連結帯24を介して互いに連結されている。
各端子金具対10がキャリア25に繋がれた形態においてそれぞれ所定の曲げ加工まで完了したら、一旦リールに巻き付けられ、次の中子形成ラインに移動される。中子形成ラインには、インサート成形機が装備されており、巻回されたフープがリールから繰り出されて中子形成ラインを送られる間に、図2に示すように複数組ずつ例えば4組の端子金具対10ごとに、中子30がインサート成形により形成される。中子30は、既述したように、連結部23を含んでS端子10SとL端子10Lとに亘って形成される。
端子金具対10に中子30が形成されたら、中子30が形成された状態で再びリールに巻回され、次の切断ラインに移動される。フープは再びリールから繰り出されつつ切断ラインを送られる間に、前後の連結帯24が切除されることで隣り合う端子金具対10が分離され、また、各端子金具対10において連結部23が切除されることで、S端子10SとL端子10Lとが分離され、最後に各端子金具対10がキャリア25から切り離されることによって、図9に示すように、独立した中子30付きの端子金具対10が形成される。
次に組付現場において、上記のように形成された中子30付きの端子金具対10が、コネクタハウジング40に対して組み付けられる。図9に示すように、中子30付きの端子金具対10は、所定の回動姿勢を取った上で、タブ12S,12Lが突出した中子30が装着孔49内に挿入される。詳細には、中子30は、両タブ12S,12Lを端子挿通孔45を通して嵌合筒部42内に突出させ、また装着孔49の内面に形成された突条54を潰しつつ装着孔49内に挿入され、それとともに、中子30の上下の面に設けられたロック突部32がロック枠50に当たってこれを外側に撓み変位させつつ押し込まれる。中子30の前面が装着孔49の奥面に当たる正規位置まで押し込まれると、ロック突部32がロック枠50の溝51の先端位置まで達することによって、ロック枠50が復動変位してロック突部32が溝51内に嵌ることによりロック面52で係止され、すなわち中子30は、がた詰めされた状態で装着孔49に収容されかつ抜け止めされる。そのとき、両タブ12S,12Lが嵌合筒部42内に奥面から並んで突出した状態となる。
このように端子金具対10に設けられた中子30がコネクタハウジング40の装着孔49に装着されたら、素子装着現場において、端子金具対10を構成するS端子10SとL端子10Lの各素子接続部13S,13Lに亘ってリードスイッチ60が装着される。具体的には、リードスイッチ60が収容部18に収容されつつ、両端のリード端子61が各素子接続部13S,13Lの挿入溝16に挿入され、溶接により接続される。それとともに、コネクタハウジング40の取付筒部56の外周面にパッキン57が嵌着され、リードスイッチ60付きコネクタの製造が完了する。
このように製造されたコネクタは、リードスイッチ60を設けた側から、リザーバタンクの装置孔に挿入され、リードスイッチ60が取付孔を通ってリザーバタンクの底部に水平姿勢で突出されつつ、取付筒部56がパッキン57を弾縮しつつ取付孔に水密に嵌合される。正規位置まで押し込まれたら、前面側の取付板59に設けられたロックアーム59Aが、装置孔の下面のロック部に弾性的に係止することで、抜け止め状態にロックされる。コネクタハウジング40の嵌合筒部42は、相手コネクタと嵌合可能に前方に開放した状態となる。
以上のように本実施形態によれば、端子金具対10をフープ状に連鎖させた状態でインサート成形するようにしたから、従来のように端子金具を成形金型にセットする工程が不要にできる。
ここで、端子金具対10に亘ってインサート成形するのは小嵩の中子30に留め、この中子30をコネクタハウジング40に後付けするようにしたことで、以下のような効果が得られる。例えば、端子金具対10に対して直にコネクタハウジングをインサート成形した場合は、フープ材から端子金具対10を形成するに当たり、コネクタハウジング同士が干渉しないように隣り合う端子金具対10同士の間隔を開けて形成する必要があるが、小嵩の中子30をインサート成形する場合は、端子金具対10同士を接近させた形態で形成できる。結果、フープ材の材料歩留まりに優れたものとなる。
また、中子形成ラインで端子金具対10に中子30が形成されたのちは、その中子30を形成した端子金具対10を繋いだフープをリールに巻いた状態として、別場所に設定されたコネクタハウジング40の組付現場へと搬入されるのであるが、その際、例えば端子金具対10に直にコネクタハウジングをインサート成形した場合は、コネクタハウジングが嵩高であるために、一のリールに巻き付けることのできる端子金具対10の数が少なく制限され、しかもコネクタハウジング40が成形された側の端部が他側に比べて極めて大径となってバランスが悪いために、小径側にバンパと称する介在物を噛ませる等で両端での径を均しくする措置を講ずる必要がある。
それに対して、本実施形態では小嵩の中子30がインサート成形されているのに過ぎないから、端子金具対10を多量に巻き付けることが可能で、かつバランス良く巻くのに介在物を必要としない。そのため、搬送コストを低く抑えることができる。結果、コネクタの製造コストの低減を図ることができる。
端子成形工程では、端子金具対10を構成するS端子10SとL端子10Lとを互いに連結した形態で形成したから、中子30をインサート成形する場合に、両端子10S,10L間の位置ずれが生じ難く、中子30を正規位置に確実に成形することができる。
また、コネクタハウジング40に設けた中子30の装着孔49の内面には、がた詰め用の突条54が形成されているから、中子30を装着孔49内にがた付きなく装着でき、ひいては、中子30から突設された形態の両タブ12S,12Lも、嵌合筒部42内の正規位置に突出配設することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)一対の端子金具を構成するS端子とL端子とは、成形時から互いに分断された形態で形成されるようにしてもよい。
(2)中子をコネクタハウジングに組み付ける工程や、リードスイッチを溶接する工程では、ロボット等を用いて完全自動化を図ることも可能である。
(3)中子をコネクタハウジングに対してがた詰めして組み付けるための突条は、上記実施形態とは逆に中子の外面に設けてもよく、装着孔の内面と中子の外面とに振り分けて設けるようにしてもよい。
(4)本発明は、上記実施形態に例示したリザーバタンクに装備されるリードスイッチ付きのコネクタに限らず、他の用途に供される電気素子を備えたコネクタ全般に適用することが可能である。
10…端子金具対(一対の端子金具)
10S…S端子
10L…L端子
12S,12L…タブ(端子接続部)
13S,13L…素子接続部
23…連結部
25…キャリア
30…中子
32…ロック突部(結合手段)
36…切断用孔
40…コネクタハウジング
42…嵌合筒部(嵌合部)
43…装着筒部
49…装着孔
50…ロック枠(結合手段)
54…突条
60…リードスイッチ(電気素子)

Claims (6)

  1. 相手端子と接続される端子接続部及び電気素子と接続される素子接続部が両端に設けられ、キャリアの一側縁に切断可能に連結されかつ同キャリアの長さ方向に沿って並んだ形態で形成された一対の端子金具と、
    前記一対の端子金具が前記キャリアに連結された状態において前記一対の端子金具に亘ってインサート成形により形成された中子と、
    相手コネクタとの嵌合部を有するとともに前記中子が嵌着される装着孔を有し、前記キャリアから切断された前記一対の端子金具の前記中子が前記装着孔に嵌着されることにより、前記一対の端子金具が前記端子接続部を前記嵌合部に臨ませた形態で組み付けられるコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに組み付けられた前記一対の端子金具の前記素子接続部に亘って装着される電気素子と、
    からなることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一対の端子金具は成形時には連結部により互いに連結された形態で形成されるとともに、前記中子は前記連結部を含んで前記一対の端子金具に亘って形成され、かつこの中子には、前記連結部を切断するべく外部に開口する切断用孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記装着孔と前記中子との間には、互いに係止して結合する結合手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記装着孔の内面と前記中子の外面との少なくともいずれか一方には、がた詰め用の突条が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. コネクタハウジングには、相手端子と接続される端子接続部及び電気素子と接続される素子接続部をそれぞれ両端に設けた一対の端子金具が設けられ、各端子金具の端子接続部が、相手コネクタと嵌合される嵌合部に臨んで配されるとともに、各端子金具の素子接続部に亘って電気素子が装着されたコネクタの製造方法であって、
    フープ材をプレス加工することにより、前記一対の端子金具がキャリアの一側において同キャリアの長さ方向に沿って並んだ形態で形成される端子形成工程と、
    前記一対の端子金具ごとに中子をインサート成形により形成する中子形成工程と、
    中子付きの前記一対の端子金具を前記キャリアから切断する切断工程と、
    切断された前記一対の端子金具の前記中子を前記コネクタハウジングに対して組み付ける組付工程と、
    前記一対の端子金具の前記素子接続部に亘って電気素子が装着される素子装着工程と、
    からなることを特徴とするコネクタの製造方法。
  6. 前記端子形成工程では、前記一対の端子金具が連結部により互いに連結された形態で形成され、前記切断工程では、前記連結部が切断されて前記一対の端子金具が分断されることを特徴とする請求項5記載のコネクタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110889213A (zh) * 2019-11-18 2020-03-17 重庆理工大学 一种基于切片分割加载体的热源焊接模拟方法

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