JP2011197792A - 管理装置及び管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
応答性能の低下を防止しながらストレージ装置の省電力化を図り得る信頼性の高い管理装置及び管理方法を提案する。
【解決手段】
記憶装置群が提供する記憶領域に対してホスト装置から一定期間アクセスがなかったときには、当該記憶装置群を構成する各記憶装置の動作を停止させるストレージ装置を管理する管理装置及び方法において、リソースの中から、アプリケーションからのアクセス数が0となる時間帯が重なるリソース同士を同一のグループにグルーピングし、各グループを記憶装置群とそれぞれ対応付けると共に、この際、記憶装置群に対応付けたリソースのグループの時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、当該グループを複数のグループに分割して、当該複数のグループのそれぞれに前記記憶装置群に対応付けるようにした。
【選択図】 図25

Description

本発明は、管理装置及び管理方法に関し、例えばストレージ装置の省電力化を管理する管理装置に適用して好適なものである。
従来、ストレージ装置の省電力化技術として、ストレージ装置の負荷を測定し、測定結果に応じて、ディスク装置へのアクセスを制御するコントローラの電源を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また他のストレージ装置の省電力化技術として、I/O(Input/Output)が一定期間ないハードディスク装置のドライブ回転を停止させる「MAID(Massive Array of Idle Disks)機能」がある。この「MAID機能」により、ストレージ装置内に定義された論理ボリュームに対するI/O(アクセス)が停止している時刻と、その論理ボリュームを提供するハードディスク群(RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)グループや、HDP Poolなど)を構成するハードディスク装置群の停止時刻とを合わせることができるため、ストレージ装置の消費電力を削減することができる。
特開2007−102409号公報
ところで、従来、ある同一種別のリソース(サーバの論理デバイス、ホストサーバのファイルシステム又は論理ボリュームなど)へのI/Oが停止している時刻と、ハードディスク装置群の停止時刻とを合わせる場合には、その間ホストサーバからのI/Oを他のハードディスク装置群に集中させるが、その際に同一種別のリソースにおけるI/O数を考慮していない。
このため従来のストレージ装置の省電力化方法によると、アクセスが集中する時間帯にストレージ装置の応答性能が低下し、業務に影響を及ぼすおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、応答性能の低下を防止しながらストレージ装置の省電力化を図り得る信頼性の高い管理装置及び管理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、それぞれ1又は複数の同一種類の記憶装置から構成される複数の記憶装置群が搭載され、前記記憶装置群が提供する記憶領域を前記ホスト装置に提供すると共に、前記記憶装置群が提供する記憶領域に対して前記ホスト装置から一定期間アクセスがなかったときには、当該記憶装置群を構成する各前記記憶装置の動作を停止させるストレージ装置を管理する管理装置において、それぞれ前記ホスト装置からのアクセス数が0となる時間帯が周期的に発生する同一種別の複数の各リソースに対する所定の時間帯ごとのアクセス数と、前記ホスト装置に実装されたアプリケーションに対するリソースからの前記時間帯ごとの応答時間と、前記アプリケーション及び前記リソースの関連を表す情報とを収集する情報収集部と、前記リソースの中から、前記アプリケーションからの前記アクセス数が0となる時間帯が重なるリソース同士を同一のグループにグルーピングするグルーピング部と、各前記グループを前記記憶装置群とそれぞれ対応付ける対応付け部と、前記対応付け部による前記グループ及び前記記憶装置群間の対応付け結果に基づいて、必要に応じて記憶装置群間においてデータを移行させるように前記ストレージ装置を制御するマイグレーション実行部と、前記情報収集部により収集された各前記リソースに対する前記アプリケーションからの時間帯ごとのアクセス数と、前記リソースから前記アプリケーションへの時間帯ごとの応答時間とに基づいて、前記記憶装置群ごとに、当該記憶装置群に対応付けられた前記リソースに対する前記アプリケーションからのアクセス数の最大値を当該記憶装置の基準値として設定する基準値算出部と、を設け、前記対応付け部が、前記記憶装置群に対応付けた前記リソースの前記グループの前記時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、当該グループを複数のグループに分割して、当該複数のグループのそれぞれに前記記憶装置群に対応付けるようにした。
また本発明においては、それぞれ1又は複数の同一種類の記憶装置から構成される複数の記憶装置群が搭載され、前記記憶装置群が提供する記憶領域を前記ホスト装置に提供すると共に、前記記憶装置群が提供する記憶領域に対して前記ホスト装置から一定期間アクセスがなかったときには、当該記憶装置群を構成する各前記記憶装置の動作を停止させるストレージ装置を管理する管理方法において、それぞれ前記ホスト装置からのアクセス数が0となる時間帯が周期的に発生する同一種別の複数の各リソースに対する所定の時間帯ごとのアクセス数と、前記ホスト装置に実装されたアプリケーションに対するリソースからの前記時間帯ごとの応答時間と、前記アプリケーション及び前記リソースの関連を表す情報とを収集する第1のステップと、収集した各前記リソースに対する前記アプリケーションからの時間帯ごとのアクセス数と、前記リソースから前記アプリケーションへの時間帯ごとの応答時間とに基づいて、前記記憶装置群ごとに、当該記憶装置群に対応付けられた前記リソースに対する前記アプリケーションからのアクセス数の最大値を当該記憶装置の基準値として設定すると共に、前記リソースの中から、前記アプリケーションからの前記アクセス数が0となる時間帯が重なるリソース同士を同一のグループにグルーピングする第2のステップと、各前記グループを前記記憶装置群とそれぞれ対応付ける第3のステップと、前記グループ及び前記記憶装置群間の対応付け結果に基づいて、必要に応じて記憶装置群間においてデータを移行させるように前記ストレージ装置を制御する第4のステップとを設け、前記第3のステップでは、前記記憶装置群に対応付けた前記リソースの前記グループの前記時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、当該グループを複数のグループに分割して、当該複数のグループのそれぞれに前記記憶装置群に対応付けるようにした。
本発明によれば、同一種別のリソースに対するアクセス数を考慮したグルーピングを行うことができるため、応答性能にボトルネックを生じない範囲内でかかるリソースのグルーピングを行うことができる。
かくするにつき応答性能の低下を防止しながらストレージ装置の省電力化を図り得る信頼性の高い管理装置及び管理方法を実現できる。
本実施の形態による計算機システムの全体構成を示すブロック図である。 本計算機システムにおけるリソースの構成及びリソース間の関連に関する具体例を示す概念図である。 ストレージ管理ソフトウェアの詳細構成を示すブロック図である。 グルーピング結果表示画面の構成例を略線的に示す略線図である。 消費電力基準値設定画面の構成例を略線的に示す略線図である。 応答時間閾値設定画面の構成例を略線的に示す略線図である。 アプリケーション性能情報テーブルの構成を示す概念図である。 論理ボリューム性能情報テーブルの構成を示す概念図である。 アレイグループ性能情報テーブルの構成を示す概念図である。 デバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブルの構成を示す概念図である。 デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブルの構成を示す概念図である。 論理ボリューム・アレイグループ関連テーブルの構成を示す概念図である。 アレイグループ構成情報テーブルの構成を示す概念図である。 リソースグルーピング構成テーブルの構成を示す概念図である。 リソースグルーピング性能情報テーブルの構成を示す概念図である。 グルーピング結果格納テーブルの構成を示す概念図である。 基準値格納テーブルの構成を示す概念図である。 削減率格納テーブルの構成を示す概念図である。 消費電力基準値格納テーブルの構成を示す概念図である。 応答時間閾値テーブルの構成を示す概念図である。 省電力化処理の処理手順を示すフローチャートである。 エージェント情報収集処理の処理手順を示すフローチャートである。 リソースグルーピング処理の処理手順を示すフローチャートである。 リソースグルーピング処理の処理手順を示すフローチャートである。 アレイグループ基準値算出処理の処理手順を示すフローチャートである。 グループ・アレイグループ対応付け処理の処理手順を示すフローチャートである。 削減率算出処理の処理手順を示すフローチャートである。 グルーピング表示処理の処理手順を示すフローチャートである。 マイグレーション制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による計算機システムの構成
図1において、100は全体として本実施の形態による計算機システムを示す。この計算機システム100は、SAN(Storage Area Network)環境において業務に関する処理を行う業務システム部と、SAN環境のストレージを管理するストレージ管理システム部とを備えて構成される。
業務システム部は、ハードウェアとして、1又は複数のホストサーバ101と、1又は複数のSANスイッチ102と、1又は複数のストレージ装置103と、LAN(Local Area Network)104とを備え、ソフトウェアとして、ホストサーバ101に実装された1又は複数の業務ソフトウェア120と、同じくホストサーバ101に実装された1又は複数のデータベース管理ソフトウェア121とを備える。
ホストサーバ101は、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ111、ハードディスク装置112及び通信装置113を備える。
CPU110は、ハードディスク装置112に格納された種々のソフトウェアプログラムをメモリ111に読み込んで実行するプロセッサである。以下の説明においてメモリ111に読み込まれたソフトウェアプログラムが実行する処理は、実際にはそれらのソフトウェアプログラムを実行するCPU110によって実行される。
メモリ111は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリから構成される。メモリ111には、CPU110によって実行される各種ソフトウェアと、CPU110によって参照される各種情報となどが格納される。具体的には、OS(Operating System)120、アプリケーション監視エージェント123、データベース性能・構成情報収集エージェント124及びホスト監視エージェント125などのソフトウェアプログラムがメモリ111に格納される。
ハードディスク装置112は、各種ソフトウェア及び各種情報等を格納するために用いられる。なお、ハードディスク装置112に代えて、例えばフラッシュメモリのような半導体メモリや光ディスク装置等を適用するようにしても良い。
通信装置113は、ホストサーバ101がLAN104を経由して性能監視サーバ106と通信したり、SANスイッチ102を経由してストレージ装置103と通信するために使用される。通信装置113は、通信ケーブルの接続端子としてのポート114を備える。本実施の形態の場合、ホストサーバ101からストレージ装置103へのデータの入出力は、ファイバーチャネル(FC:Fibre Channel)プロトコルに従って行われるが、他のプロトコルに従って行うようにしても良い。また、ホストサーバ101及びストレージ装置103間の通信については、通信装置113及びSANスイッチ102を使用する代わりにLAN104を使用するようにしても良い。
SANスイッチ102は、それぞれ1又は複数のホスト側ポート130及びストレージ側ポート131を備えており、これらホスト側ポート130及びストレージ側ポート131間の接続を切り替えることによって、ホストサーバ101及びストレージ装置103間のデータアクセス経路を設定する。
ストレージ装置103は、MAID機能を搭載しており、1又は複数のポート140、制御部141及び複数の記憶装置142を備えて構成される。
ポート140は、SANスイッチ102を介してホストサーバ101又は性能・構成情報収集サーバ107と通信するために用いられる。
記憶装置142は、例えばSSD(Solid State Drive)、SAS(Serial Attached SCSI)ディスク等の高価なディスク及びSATA(Serial AT Attachment)ディスク等の安価なディスクから構成される。なお、記憶装置142としてSSD、SASディスク及びSATAディスクに加えて又は代えて、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスクや、光ディスク装置などを適用するようにしても良い。
同じ種類(SSD、SASディスク又はSATAディスク等)の1又は複数の記憶装置142により1又は複数のアレイグループ144が形成され、1つのアレイグループ144が提供する記憶領域上に1又は複数の論理ボリューム145が形成される。そしてホストサーバ101からのデータは、この論理ボリューム145に読み書きされる。記憶装置148、アレイグループ144及び論理ボリューム145の関係については後述する(図3参照)。
制御部141は、プロセッサ及びメモリ等のハードウェア資源を備えて構成され、ストレージ装置103の動作を制御する。例えば制御部141は、ホストサーバ101から送信されるI/O要求に従って、記憶装置142へのデータの書き込みや読み出しを制御する。
また制御部141は、各論理ボリューム145に対するホストサーバ101からのアクセス状態を監視し、あるアレイグループ144が提供するすべての論理ボリューム145に対して一定期間アクセスがない場合には、そのアレイグループ144(正確にはそのアレイグループ144を構成する各記憶装置142)を動作停止状態とし、その後、そのアレイグループ144が提供する論理ボリューム145に対してホストサーバ101からのアクセスがあった場合には、そのアレイグループ144(正確にはそのアレイグループ144を構成する各記憶装置142)を起動する。
さらに制御部141は、ソフトウェアとしてマイグレーション実行部143を備える。マイグレーション実行部143は、性能監視サーバ106からの移行命令を受けて対応する記憶装置142を制御することにより、後述するアレイグループ144間でデータを移行させるマイグレーション処理を実行する。
業務ソフトウェア120及びデータベース管理ソフトウェア121は、業務システムの業務論理機能を提供するアプリケーションソフトウェアである。業務ソフトウェア120及びデータベース管理ソフトウェア121は、必要に応じてストレージ装置103に対するデータの入出力を実行する。なお、以下においては、適宜、業務ソフトウェア120を「アプリケーション」と呼ぶ。
業務ソフトウェア120及びデータベース管理ソフトウェア121からストレージ装置103内のデータへのアクセスは、OS122、通信装置113、ポート114、SANスイッチ102及びストレージ装置103のポート140を経由して行われる。
OS122は、ホストサーバ101の基本ソフトウェアであり、業務ソフトウェア120及びデータベース管理ソフトウェア121に対してデータの入出力先となる記憶領域を、ファイルという単位で提供する。OS122が管理するファイルは、ある一群の単位(以下、これをファイルシステムと呼ぶ)で、OS122によって管理される論理ボリューム145とマウント等の操作によって対応付けられる。ファイルシステム中のファイルは、多くの場合、木構造で管理される。
一方、ストレージ管理システム部は、ハードウェアとして、ストレージ管理クライアント105と、性能監視サーバ106と、1又は複数の性能・構成情報収集サーバ107とを備え、ソフトウェアとして、性能監視サーバ106に実装されたストレージ管理ソフトウェア154と、性能・構成情報収集サーバ107に実装されたスイッチ監視エージェント164及びストレージ監視エージェント165と、ホストサーバ101に実装されたアプリケーション監視エージェント123、データベース性能・構成情報収集エージェント124及びホスト監視エージェント125とを備える。
ストレージ管理クライアント105は、ストレージ管理ソフトウェア154のユーザインタフェース機能を提供する装置である。ストレージ管理クライアント105は、少なくとも、ユーザから入力を受け付けるための入力装置及びユーザに情報を表示するための表示装置(図示せず)を備える。表示装置は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)又は液晶表示装置などから構成される。表示装置に表示されるGUI(Graphical User Interface)画面の構成例については後述する(図4〜図6)。ストレージ管理クライアント105は、LAN104を経由して性能監視サーバ106のストレージ管理ソフトウェア154と通信する。
性能監視サーバ106は、CPU150、メモリ151、ハードディスク装置152及び通信装置153を備える。
CPU150は、ハードディスク装置152に格納されたソフトウェアプログラムをメモリ151に読み込んで実行するプロセッサである。以下の説明においてメモリ151に読み込まれたソフトウェアプログラムが実行する処理は、実際にはそのソフトウェアプログラムを実行するCPU150によって実行される。
メモリ151は、例えばDRAMなどの半導体メモリから構成される。メモリ151には、ハードディスク装置152から読み込まれCPU150によって実行されるソフトウェアプログラム及びCPU150によって参照される情報等が格納される。具体的には、少なくともストレージ管理ソフトウェア154がメモリ151に格納される。
ハードディスク装置152は、各種ソフトウェアや情報等を格納するために用いられる。なお、ハードディスク装置152に代えて、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリや光ディスク装置等を適用するようにしても良い。
通信装置153は、性能監視サーバ106がLAN104を経由してストレージ管理クライアント105や、性能・構成情報収集サーバ107及びホストサーバ101等と通信するために使用される。
性能・構成情報収集サーバ107は、CPU160、メモリ161、ハードディスク装置162及び通信装置163を備える。
CPU160は、ハードディスク装置162に格納されたソフトウェアプログラムをメモリ161に読み込んで実行するプロセッサである。以下の説明においてメモリ161に読み込まれたソフトウェアプログラムが実行する処理は、実際にはそのソフトウェアプログラムを実行するCPU160によって実行される。
メモリ161は、例えばDRAMなどの半導体メモリから構成される。メモリ161には、ハードディスク装置162から読み込まれCPU160によって実行されるソフトウェアプログラム及びCPU160によって参照されるデータ等が格納される。具体的には、少なくともスイッチ監視エージェント164又はストレージ監視エージェント165のいずれか一方がメモリ161に格納される。
ハードディスク装置162は、各種ソフトウェアやデータ等を格納するために用いられる。なお、ハードディスク装置162に代えて、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリや光ディスク装置等を用いるようにしても良い。
通信装置163は、性能・構成情報収集サーバ107がLAN104を経由して性能監視サーバ106と、その性能・構成情報収集サーバ107に実装されたスイッチ監視エージェント164又はストレージ監視エージェント165の監視対象であるSANスイッチ102又はストレージ装置103と通信するために使用される。
ストレージ管理ソフトウェア154は、SANの構成情報、性能情報及びアプリケーション情報の収集及び監視を行う機能を提供するソフトウェアである。ストレージ管理ソフトウェア154は、SAN環境を構成するハードウェア及びソフトウェアから構成情報、性能情報及びアプリケーション情報を取得するため、それぞれ専用のエージェントソフトウェアを利用する。
スイッチ監視エージェント164は、通信装置163及びLAN104を経由してSANスイッチ102から必要な性能情報及び構成情報を収集するソフトウェアである。図1においては、スイッチ監視エージェント164を専用の性能・構成情報収集サーバ107上で稼働させる構成としたが、性能監視サーバ106又はストレージ監視エージェント165が実装された性能・構成情報収集サーバ107上で稼働させるようにしても良い。
ストレージ監視エージェント165は、通信装置163のポート166及びSANスイッチ102を経由して、ストレージ装置103から必要な性能情報及び構成情報を収集するソフトウェアである。図1においては、ストレージ監視エージェント165を専用の性能・構成情報収集サーバ107に実装する構成としたが、性能監視サーバ106上で稼働させるようにしても良い。さらに、ストレージ装置103との通信経路として、SANスイッチ102を経由する径路を使用する代わりにLAN104を経由する経路を使用する構成としても良い。
アプリケーション監視エージェント123は、業務ソフトウェア120に関する各種性能情報や構成情報を収集するためのソフトウェアであり、データベース性能・構成情報収集エージェント124は、データベース管理ソフトウェア121に関する各種性能情報及び構成情報を収集するためのソフトウェアである。またホスト監視エージェント125は、ホストサーバ101の性能や構成に関する必要な情報を収集するソフトウェアである。
(2)ストレージ管理ソフトウェアの構成
図2は、ストレージ管理ソフトウェア154の具体的な構成を示す。図2において、エージェント情報収集部201、リソースグルーピング部204、グループ・アレイグループ対応付け部206、アレイグループ基準値算出部207、削減率算出部210、グルーピング表示部212、マイグレーション制御部213、消費電力基準値設定部215及び応答時間閾値設定部217は、ストレージ管理ソフトウェア154を構成するプログラムモジュールである。
また図2において、リソース性能情報テーブル群202、リソース構成情報テーブル群203、リソースグルーピング情報テーブル群205、基準値格納テーブル208、グルーピング結果格納テーブル209、削減率格納テーブル211、消費電力基準値格納テーブル214及び応答時間閾値テーブル216は、ストレージ管理ソフトウェア154が管理する各種情報を格納するテーブルであり、性能監視サーバ106のメモリ151又はハードディスク装置152に保持される。
ホストサーバ101に実装されたホスト監視エージェント125及びアプリケーション監視エージェント123と、性能・構成情報収集サーバ107に実装されたストレージ監視エージェント165とは、所定のタイミングで(例えば、スケジューリング設定に従い、タイマによって定期的に)起動されるか、あるいは、ストレージ管理ソフトウェア154の要求によって起動されて、自エージェントが担当する監視対象から必要な性能情報及び又は構成情報を収集する。
ストレージ管理ソフトウェア154のエージェント情報収集部201も、所定のタイミングで(例えば、スケジューリング設定に従い定期的に)起動され、SAN環境内のホスト監視エージェント125、アプリケーション監視エージェント123及びストレージ監視エージェント165から、これらが収集した監視対象の性能情報及び構成情報を収集する。そして、エージェント情報収集部201は、収集した情報をリソース性能情報テーブル群202及びリソース構成情報テーブル群203に格納する。
ここで、リソースとは、SAN環境を構成するハードウェア(ストレージ装置、ホストサーバ等)及びその物理的又は論理的な構成要素(アレイグループ、論理ボリューム等)と、これらハードウェア上で実行されるプログラム(業務ソフトウェア、データベース管理ソフトウェア、ファイル管理システム、ボリューム管理ソフトウェア等)及びその論理的な構成要素(ファイルシステム、論理デバイス等)とを総称したものをいう。
リソース性能情報テーブル群202は、大別するとストレージ監視エージェント165、ホスト監視エージェント125及びアプリケーション監視エージェント123からエージェント情報収集部201が収集した情報をそのまま管理するためのテーブルと、エージェント情報収集部201が収集した情報を加工することにより得られた情報を管理するためのテーブルとに分けられる。リソース性能情報テーブル群202は、図7〜図9について後述するアプリケーション性能情報テーブル700(図7)、論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)及びアレイグループ性能情報テーブル900(図9)から構成されるが、このうちのアプリケーション性能情報テーブル700及び論理ボリューム性能情報テーブル800が前者に該当し、アレイグループ性能情報テーブル900が後者に該当する。
リソース構成情報テーブル群203も、大別するとストレージ監視エージェント165、ホスト監視エージェント125及びアプリケーション監視エージェント123からエージェント情報収集部201が収集した情報をそのまま管理するためのテーブルと、エージェント情報収集部201が収集した情報を加工することにより得られた情報を管理するためのテーブルとに分けられる。リソース構成情報テーブル群203は、図10〜図13について後述するデバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000(図10)、デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100(図11)、論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)及びアレイグループ構成情報テーブル1301(図13)から構成されるが、このうちデバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000、デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100及び論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200が前者に該当し、アレイグループ構成情報テーブル1301が後者に該当する。
一方、ストレージ管理ソフトウェア154のリソースグルーピング部204は、後述のように論理ボリューム性能情報テーブル800に格納された、各論理ボリューム145(図1)の所定の時間帯(例えば10分ごとの時間帯)ごとの平均的なI/O数に基づいて、当該I/O数が「0」となる時間帯が重なる論理ボリューム145同士を同一グループにグルーピングし、グルーピング結果をリソースグルーピング情報テーブル群205に格納する。
またストレージ管理ソフトウェア154のアレイグループ基準値算出部207は、リソースグルーピング情報テーブル群205に基づいて、アレイグループ144(図1)ごとに、そのアレイグループ144に関連する論理ボリューム145ごとに、かかる時間帯ごとの平均的なI/O数をリソース性能情報テーブル群202の論理ボリューム性能情報テーブル801(図8)からそれぞれ取得する。なお、「アレイグループに関連する論理ボリューム」とは、そのアレイグループ144を構成する記憶装置142(図1)が提供する記憶領域上に形成された各論理ボリューム145のことを指す。
またアレイグループ基準値算出部207は、アレイグループ144ごとに、そのアレイグループ144に関連する各論理ボリューム145のかかる時間帯ごとのI/O数の合計値のうち、最も値が大きくなる時間帯のI/O数をそのアレイグループ144の基準値(以下、これをアレイグループ基準値と呼ぶ)としてそれぞれ決定し、決定した各アレイグループ144のアレイグループ基準値を基準値格納テーブル208に格納する。
ストレージ管理ソフトウェア154のグループ・アレイグループ対応付け部206は、リソースグルーピング情報テーブル群205に基づいて、論理ボリューム145のグループごとに、そのグループに属する各論理ボリューム145の定義容量の合計値を算出する。またグループ・アレイグループ対応付け部206は、その算出値と、リソース構成情報テーブル群203に基づき得られる各アレイグループ144の実容量とに基づいて、論理ボリューム145のグループとアレイグループ144との対応付けを行う。
さらにグループ・アレイグループ対応付け部206は、以上のようにアレイグループ144の実容量に基づいてグループとアレイグループ144との対応付けを行った結果、各論理ボリューム145の上記時間帯ごとの平均的なI/O数に基づいて予測されるあるグループのある時間帯のI/O数の予測値が、当該グループに対応付けられたアレイグループ144のアレイグループ基準値を超える場合には、かかる論理ボリューム145のグループの分割を行う。また、グループ・アレイグループ対応付け部206は、論理ボリューム145のグループ数がアレイグループ144の数よりも多い場合には、グループの統合を行う。
ストレージ管理ソフトウェア154の削減率算出部210は、各アレイグループ144の現在の稼働状況に基づいて全記憶装置142の現在の1年当たりの消費電力量を算出すると共に、各論理ボリューム145に対する現在のI/O数に基づいて、かかるグルーピングにより論理ボリューム145のグループ構成や、各グループに対するアレイグループ144の対応付けなどを変更(以下、これを構成変更と呼ぶ)した後の全記憶装置142の1年当たりの消費電力量を算出し、算出結果を削減率格納テーブル211にそれぞれ格納する。また削減率算出部210は、かかる構成変更前後の1年当たりの消費電力量に基づいて、記憶装置142全体の1年当たりの消費電力削減量及び消費電力削減率を算出し、算出結果を削減率格納テーブル211に格納する。
他方、ストレージ管理ソフトウェア154のグルーピング表示部212は、グルーピング結果格納テーブル209、削減率格納テーブル211及び後述する応答時間閾値テーブル216に基づいて、グルーピング結果と、それによる消費電力の削減量などの情報をストレージ管理クライアント105に表示させる。
またストレージ管理ソフトウェア154のマイグレーション制御部213は、予め動作モードが「自動」に設定されている場合にはグルーピング結果格納テーブル209から認識される構成変更後の新たな構成と、構成変更前の既存の構成との差分を検出する。そしてマイグレーション制御部2131は、この検出結果に基づいてストレージ装置103のマイグレーション実行部143を制御することにより、かかる新たな構成を構築するように、対応する論理ボリューム145に格納されているデータを他の論理ボリューム145に移行させる。
またマイグレーション制御部213は、動作モードが「手動」に設定されている場合には、グルーピング表示部212から通知されるユーザ操作に応じた移行命令に従ってストレージ装置103のマイグレーション実行部143を制御することにより、かかる新たな構成を構築するように、移行対象の論理ボリューム145に格納されているデータを移行元のアレイグループ144から移行先のアレイグループ144に移行させる。またマイグレーション制御部213は、マイグレーション実行部143を制御することにより、新たな構成に合わせてストレージ装置103内におけるかかるアレイグループ144間で移動を行った論理ボリューム145に至るI/Oパスの径路を辺区御させる。
これに対してストレージ管理ソフトウェア154の消費電力基準値設定部215は、エージェント情報収集部201によって収集され、又は、ユーザがストレージ管理クライアント105を介して設定した記憶装置142の種類(SSD、SATA、SASなど)ごとの1時間当たりの消費電力量の推定値(以下、これを消費電力基準値と呼ぶ)を消費電力基準値格納テーブル214に格納する。この消費電力基準値格納テーブル214に格納された記憶装置種類ごとの1時間当たりの消費電力基準値は、上述のように削減率算出部210がグルーピング前後の1年当たりの消費電力量を算出する際に利用される。
またストレージ管理ソフトウェア154の応答時間閾値設定部217は、ユーザがストレージ管理クライアント224を介して設定した、ホストサーバ101に実装されたアプリケーションごとの、対応する論理ボリューム145からの応答時間として許容される最大値(以下、これを応答時間閾値と呼ぶ)を応答時間閾値テーブル216に格納する。この応答時間閾値テーブル216に格納されたアプリケーションごとの応答時間閾値は、アレイグループ基準値算出部207が上述のようにアレイグループ144ごとのアレイグループ基準値を算出する際に利用される。
(3)リソースの構成及びリソース間の関連
図3は、本実施の形態によるSAN環境におけるリソースの構成及びリソース間の関連に関する具体例を示す。
図3に示すSAN環境のハードウェアは、「ホストサーバA」〜「ホストサーバC」という3つのホストサーバ301〜303と、「SANスイッチA」という1つのSANスイッチ304と、「ストレージ装置A」及び「ストレージ装置B」という2つのストレージ装置305,306から構成される。
「ホストサーバA」〜「ホストサーバC」は、それぞれ図1のホストサーバ101に相当する。また「SANスイッチA」は、図1のSANスイッチ102に相当する。さらに「ストレージ装置A」及び「ストレージ装置B」は、図1のストレージ装置103に相当する。
「ホストサーバA」というホストサーバ301上では「AP A」〜「AP C」というアプリケーション307〜309が稼働し、「ホストサーバB」というホストサーバ302上では、「AP D」及び「AP E」というアプリケーション310,311が稼働し、「ホストサーバC」というホストサーバ303上では「AP E」〜「AP G」というアプリケーション312〜314が稼動している。これらのアプリケーション307〜314は、それぞれ図1の業務ソフトウェア120に相当する。
また「ホストサーバA」というホストサーバ301には、「FS A」及び「FS B」というファイルシステム315,316と、「DF A」及び「DF B」というデバイスファイル322,323とが定義され、「ホストサーバB」というホストサーバ302には、「FS C」及び「FS D」というファイルシステム317,318と、「DF C」というデバイスファイル324とが定義され、「ホストサーバC」というホストサーバ303には、「FS E」〜「FS G」というファイルシステム319〜321と、「DF D」〜「DF F」というデバイスファイル325〜327とが定義されている。
これらのホストサーバ301〜303上では、それぞれ自サーバに実装されたアプリケーション307〜314の性能情報や構成情報を収集するためのアプリケーション監視エージェント123(図1)と、自サーバ内に定義されたファイルシステム315〜321及びデバイスファイル322〜327の性能情報及び構成情報を収集するためのホスト監視エージェント125(図1)とが稼働している。
図3には、リソース間を結ぶ線が表示されている。これらの線は、線によって結ばれた2つのリソースの間にデータ入出力(I/O)による依存関係があることを表す。例えば図3では、「AP A」というアプリケーション307と、「FS A」というファイルシステム315とを結ぶ線が示されているが、この線は、「AP A」というアプリケーション307が「FS A」というファイルシステム315にI/O要求を発行するという関連を表す。
「FS A」及び「FS B」というファイルシステム315,316と、「DF A」というデバイスファイル322とを結ぶ線は、これらのファイルシステム315,316に対するI/O負荷がそのデバイスファイル322のリード又はライトになるという関連を表す。
また図3において「変更なし」を表す細線は、後述のように論理ボリューム331〜338のグルーピングと、当該グルーピングに従った構成変更の前後において変更がない部分の関連を示す。また図3において「変更前」を表す太線は、かかる構成変更前後で変更される箇所の変更前の関連を表す。さらに図3において、「変更後」は、かかる構成変更前後で変更される箇所の変更後の関連を表す。
なお図3では省略されているが、ストレージ装置305,306の性能情報及び構成情報を取得するため、性能・構成情報収集サーバ107(図1)上でストレージ監視エージェント165(図1)が稼動している。ストレージ監視エージェント165が性能情報及び構成情報の収集対象とするリソースは、少なくとも各ストレージ装置305,306内に定義された「LDEV A」〜「LDEV H」という論理ボリューム331〜338と、これらのストレージ装置305,306内に定義された「AG A」〜「AG E」というアレイグループ339〜343である。
アレイグループ339〜343は、それぞれ対応するストレージ装置305,306の制御部141(図1)の機能によって同一種類の1又は複数の記憶装置344〜358から構成される論理的なディスクドライブである。これらのアレイグループ339〜343は図1のアレイグループ144に相当し、記憶装置344〜358は図1の記憶装置142に相当する。
また論理ボリューム331〜338は、ストレージ装置305,306の制御部141の機能が自装置内のアレイグループ339〜342を指定されたサイズで切り分けることによって形成された論理的なディスクドライブである。これらの論理ボリューム331〜338は、図1の論理ボリューム145に相当する。制御部141は、論理ボリューム331〜338の作成時に、その論理ボリューム331〜338の定義容量分の記憶領域を、対応するアレイグループ339〜343上に確保する。
ホストサーバ301〜303の各デバイスファイル322〜327は、それぞれストレージ装置305,306のいずれかの論理ボリューム331〜338に割り当てられる。デバイスファイル322〜327と論理ボリューム331〜338との対応関係を表す構成情報は、ホスト監視エージェント125(図1)により収集される。
以上述べたように、アプリケーション307〜314からファイルシステム315〜321及びデバイスファイル322〜327を経て論理ボリューム331〜338に至るリソース間の関連情報をつなぎ合わせると、いわゆるI/O経路が得られる。
例えば、「AP H」というアプリケーション314は「FS G」というファイルシステム321にI/O要求を発行し、このファイルシステム321は「DF F」というデバイスファイル327に確保され、このデバイスファイル327は「LDEV H」という論理ボリューム338に割り当てられ、この論理ボリューム338は「AG E」というアレイグループ343に割り当てられる。この場合、「AP H」というアプリケーション314が発生させるI/Oの負荷は、「FS G」というファイルシステム321から、「DF F」というデバイスファイル327、「LDEV H」という論理ボリューム338及び「AG E」というアレイグループ343を経由する経路を経て対応する記憶装置356〜358に達する。
(4)各種画面の構成
次に、ストレージ管理クライアント105(図1)の表示装置に表示されるGUI画面の構成例を、図4〜図6を参照して説明する。具体的に、図4は、ストレージ管理ソフトウェア154(図2)のグルーピング表示部212(図2)によってストレージ管理クライアント105の表示装置に表示されるグルーピング結果表示画面401の構成例であり、図5及び図6は、ストレージ管理クライアント105が備える機能により当該ストレージ管理クライアント105の表示装置に表示される消費電力基準値設定画面501及び応答時間閾値設定画面601の構成例である。
図4は、グルーピング結果表示画面401の構成例を示す。このグルーピング結果表示画面401は、図2について上述したリソースグルーピング部204により実行される論理ボリューム145(図1)のグルーピング処理と、グループ・アレイグループ対応付け部206により実行される、かかるグルーピング処理により形成された新たな論理ボリューム145の各グループとアレイグループ144とを対応付けるグループ・アレイグループ対応付け処理との処理結果を表示するためのGUI画面である。
グルーピング結果表示画面401は、グルーピング結果一覧402と、移動実行ボタン403とから構成される。またグルーピング結果一覧402は、グルーピング構成表示領域410、アレイグループ構成表示領域411、消費電力表示領域412及び移動実行設定領域413から構成される。
グルーピング構成表示領域410は、グループ識別子欄420、ホストサーバ識別子欄421、デバイスファイル識別子欄422、ファイルシステム識別子欄423、アプリケーション欄424、ストレージ装置識別子欄425及び論理ボリューム識別子欄426から構成される。またアプリケーション欄424は、識別子欄427、応答時間閾値欄428及び最大応答時間欄429から構成される。
そしてグループ識別子欄420には、かかるリソースグルーピング部204のグルーピング処理により形成された論理ボリューム145(図1)の各グループにそれぞれ付与された識別子(グループ識別子)が表示される。また論理ボリューム識別子欄426には、上記グループ識別子にそれぞれ対応させて、そのグループに属する各論理ボリューム145の識別子(ボリューム識別子)が格納され、ストレージ装置識別子欄425には、対応する論理ボリューム15が定義されたストレージ装置103(図1)の識別子(ストレージ装置識別子)が表示される。
さらにアプリケーション欄424の識別子欄427、応答時間閾値欄428及び最大応答時間欄429には、それぞれ上記論理ボリューム識別子欄426に格納された論理ボリューム識別子にそれぞれ対応させて、その論理ボリューム識別子が付与された論理ボリューム145を使用するアプリケーション(業務ソフトウェア120)の識別子(アプリケーション識別子)、そのアプリケーションについて設定された応答時間閾値、及び、後述する最大応答時間がそれぞれ表示される。
またホストサーバ識別子欄421には、対応するアプリケーションが実装されているホストサーバ101の識別子(ホストサーバ識別子)が表示され、デバイスファイル識別子欄422及びファイルシステム識別子欄423には、対応するアプリケーションと関連付けられたデバイスファイルの識別子(デバイスファイル識別子)及びファイルシステムの識別子(ファイルシステム識別子)がそれぞれ表示される。
一方、アレイグループ構成表示領域411は、識別子欄430及び記憶装置種類欄431から構成される。そして識別子欄430には、対応するグループ識別子欄420に格納されたグループ識別子が付与された論理ボリューム145のグループに割り当てられたアレイグループ144(図1)の識別子(アレイグループ識別子)が表示され、記憶装置種類欄431には、そのアレイグループ144を構成する記憶装置142の種類(SSD、SAS又はSATAなど)が表示される。
他方、消費電力表示領域412は、削減量欄432及び削減率欄433から構成される。そして削減量欄432には、対応する論理ボリューム145のグループを構成するように構成変更することにより期待される1年間当たりの消費電力の削減量がキロワット(「kW」)単位で表示され、削減率欄433には、そのグループを構成するように構成変更することにより期待される1年間当たりの消費電力の削減率が表示される。
さらに移動実行設定領域413には、対応するグループをそのときグルーピング結果一覧402に表示されている構成に構成変更するか(「YES」)又は否か(「NO」)を選択するための2つのラジオボタン434が表示される。ただし、グルーピングの結果、構成変更を実行する必要がないグループについては、これら2つのラジオボタン434が無効表示される。また、あるグループの構成変更を行う際に別のグループもその影響を受けるときには、これらのグループ全てをまとめて構成変更を実行するか否かを選択するための2つのラジオボタン434が表示される(例えば図4において、「A」及び「C」という2つのグループ)。
移動実行ボタン403は、ストレージ管理ソフトウェア154の動作モードが「手動」である場合に、ユーザの実行命令を契機としてグルーピング処理の処理結果に従った構成変更を実行させるためのボタンである。
かくしてユーザは、グルーピング結果表示画面401において、グルーピング結果一覧402に表示されたグループについて、そのグループの構成をそのときそのグルーピング結果表示画面401に表示されている構成に変更することを希望する場合には、そのグループに対応する移動実行設定領域413の「YES」に対応するラジオボタン434を選択し(そのラジオボタン434をクリックして黒丸を表示させ)、これに対してそのグループの構成変更を希望しない場合には、そのグループに対応する移動実行設定領域413の「NO」に対応するラジオボタン434を選択し、その後、移動実行ボタン403をクリックすることによって、所望するグループ(つまり対応する移動実行設定領域413において「YES」に対応するラジオボタン434を選択したグループ)について、そのときグルーピング結果一覧402に表示されている構成に構成変更することができる。
一方、図5は、ストレージ管理ソフトウェア154(図2)の消費電力基準値設定部215からの指示に従ってストレージ管理クライアント105の表示装置に表示される消費電力基準値設定画面501の構成例を示す。この消費電力基準値設定画面501は、上述のように削減率算出部210(図1)が記憶装置142の1年間当たりの消費電力量等を算出する際に利用する、記憶装置142の種類ごとの1時間当たりの消費電力量を設定するための画面であり、消費電力基準値設定部502と、OKボタン503及びキャンセルボタン504とから構成される。
消費電力基準値設定部502は、記憶装置種類欄510及び消費電力基準値欄511から構成される。そして記憶装置種類欄510には、エージェント情報収集部201によって収集され、又は、ユーザがストレージ管理クライアント105を介して設定した、ストレージ装置103(図1)に搭載された記憶装置142(図1)の全種類がそれぞれ表示される。また消費電力基準値欄511には、対応する種類の記憶装置142が1時間に消費すると予測される消費電力量(消費電力基準値)をユーザが設定するための消費電力基準値入力フィールド512がそれぞれ表示される。
かくしてユーザは、消費電力基準値設定画面501において、消費電力基準値設定部502の各消費電力基準値欄511の消費電力基準値入力フィールド512にそれぞれ対応する記憶装置種類の1時間当たりの消費電力の予測値を入力した後、OKボタン503をクリックすることによって、それらの数値をそれぞれ対応する種類の記憶装置142の消費電力基準値として設定することができる。またユーザは、消費電力基準値設定画面501において、キャンセルボタン504をクリックすることによって、各記憶装置種類の消費電力基準値を更新することなく、その消費電力基準値設定画面501を閉じることができる。
他方、図6は、ストレージ管理ソフトウェア154(図2)の応答時間閾値設定部217(図2)からの指示に従ってストレージ管理クライアント105に表示される応答時間閾値設定画面601の構成例を示す。この応答時間閾値設定画面601は、ホストサーバ101(図1)に実装された各アプリケーション(業務ソフトウェア120)の応答時間閾値を設定するための画面であり、応答時間閾値設定部602と、OKボタン603及びキャンセルボタン604とから構成される。
応答時間閾値設定部602は、アプリケーション識別子欄610及び応答時間閾値設定欄611から構成される。そしてアプリケーション識別子欄610には、いずれかのホストサーバ101に実装されているアプリケーションの識別子(アプリケーション識別子)が格納される。また応答時間閾値設定欄611には、対応するアプリケーションの応答時間閾値をユーザが設定するための応答時間閾値入力フィールド612がそれぞれ表示される。
かくしてユーザは、応答時間閾値設定画面601において、応答時間閾値設定部602の各応答時間閾値設定欄611の応答時間閾値入力フィールド612にそれぞれ所望する数値を入力した後、OKボタン603をクリックすることによって、それらの数値をそれぞれ対応するアプリケーションの応答時間閾値として設定することができる。またユーザは、応答時間閾値設定画面601において、キャンセルボタン604をクリックすることによって、各アプリケーションの応答時間閾値を更新することなく、その応答時間閾値設定画面601を閉じることができる。
(5)各テーブルの構成
(5−1)リソース性能情報テーブル群の構成
次に、ストレージ管理ソフトウェア154が使用するリソース性能情報テーブル群202(図2)の構成の一例を、図7〜図9を参照して説明する。
リソース性能情報テーブル群202は、アプリケーション性能情報テーブル700(図7)、論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)及びアレイグループ性能情報テーブル900(図9)から構成される。
アプリケーション性能情報テーブル700は、エージェント情報収集部201(図2)がアプリケーション監視エージェント163(図2)から収集した各アプリケーション(業務ソフトウェア120)の性能に関する情報を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図7に示すように、日時欄701、アプリケーション識別子欄702及び最大応答時間欄703から構成される。
そして日時欄701には、その情報を収集した日にち及び時間帯(図7の例では10分ごとの時間帯)が格納され、アプリケーション識別子欄702には、対応するアプリケーションのアプリケーション識別子が格納される。また最大応答時間欄703には、対応する時間帯における所定時間ごと(図7の例では1分ごと)のそのアプリケーションからのI/Oに対する対応する論理ボリューム145からの最大応答時間の平均値が格納される。
従って、図7では、例えば「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯における「AP B」というアプリケーションの1分ごとの最大応答時間の平均値(つまり「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯に1分ごとに取得した合計10個の最大応答時間の平均値)が「1.2」であり(図7の2行目を参照)、かかるアプリケーションの「2009/11/11 10:10」〜「2009/11/11 10:20」の時間帯における1分ごとの最大応答時間の平均値は「1.0」であることが示されている(図7の10行目を参照)。なお、以下においては、各時間帯における各アプリケーションの1分ごとの最大応答時間の平均値をその時間帯の最大応答時間平均値と呼ぶものとする。
また論理ボリューム性能情報テーブル800は、ストレージ監視エージェント165(図2)により収集された、ストレージ装置103内に作成された各論理ボリューム145の性能に関する情報を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図8に示すように、日時欄801、論理ボリューム識別子欄802及び平均I/O数欄803から構成される。
そして日時欄801には、その情報を収集した日にち及び時間帯(図8の例では10分ごとの時間帯)が格納され、論理ボリューム識別子欄802には、対応する論理ボリューム145の識別子が格納される。また平均I/O数欄803には、その時間帯における所定時間ごと(図8の例では1分ごと)その論理ボリューム145におけるI/O数の平均値が格納される。なお、以下においては、各時間帯における各論理ボリュームの1分ごとのI/O数の平均値を平均I/O数と呼ぶものとする。
従って、図8では、例えば「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯における「LDEV A」という論理ボリューム145の1分ごとの平均I/O数(つまり「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯に1分ごとに取得した合計10個のI/O数の平均値)が「17」であり(図8の1行目を参照)、かかる論理ボリューム145の「2009/11/30 19:00」〜「2009/11/40 19:00」の時間帯における1分ごとの平均I/O数は「10」であることが示されている(図8の下から8行目を参照)。
アレイグループ性能情報テーブル900は、ストレージ監視エージェント165(図2)により収集された、ストレージ装置103内に定義された各アレイグループ144の性能に関する情報を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図9に示すように、日時欄901、アレイグループ識別子欄902及び平均I/O数予測値欄903から構成される。
そして日時欄901には、その情報を収集した日にち及び時間帯(図9の例では10分ごとの時間帯)が格納され、アレイグループ識別子欄902には、対応するアレイグループ144のアレイグループ識別子が格納される。また平均I/O数予測値欄903には、その時間帯における所定時間ごと(図9の例では1分ごと)そのアレイグループ144におけるI/O数の平均値の予測値が格納される。この予測値は、対応するアレイグループ144に関連するすべての論理ボリューム145(そのアレイグループ144を構成する各記憶装置142が提供する記憶領域上に定義されたすべての論理ボリューム145)の平均I/O数を合計したものである。なお、以下においては、各時間帯におけるアレイグループ144の1分ごとのI/O数の平均値の予測値を平均I/O数予測値と呼ぶものとする。
従って、図9では、例えば「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯における「AG A」というアレイグループ144における1分ごとの平均I/O数予測値(つまり「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯に1分ごとに取得した合計10個の対応する平均I/O数の平均値)が「17」であり(図9の1行目を参照)、かかるアレイグループ144の「2009/11/30 19:00」〜「2009/11/40 19:00」の時間帯における1分ごとの平均I/O数予測値は「30」であることが示されている(図9の下から5行目を参照)。
(5−2)リソース構成情報テーブル群の構成
次に、ストレージ管理ソフトウェア154が使用するリソース構成情報テーブル群203(図2)の構成の一例を、図10〜図13を参照して説明する。
リソース構成情報テーブル群203は、デバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000(図10)、デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100(図11)、論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)及びアレイグループ構成情報テーブル1301(図13)から構成される。これらのテーブルも、エージェント情報収集部201がストレージ監視エージェント165、ホスト監視エージェント125及びアプリケーション監視エージェント123から収集した情報に基づいて作成される。
デバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000は、ホストサーバ101のデバイスファイル及びファイルシステムと、ストレージ装置103内に定義された論理ボリューム145との関連を管理するために使用されるテーブルであり、図10に示すように、ホストサーバ識別子欄1001、デバイスファイル識別子欄1002、ファイルシステム識別子欄1003、ストレージ装置識別子欄1004及び論理ボリューム識別子欄1005から構成される。
そしてデバイスファイル識別子欄1002、ファイルシステム識別子欄1003及び論理ボリューム識別子欄1005には、それぞれ関連付けられている(図3において線で結ばれている)デバイスファイル、ファイルシステム及び論理ボリューム145の各識別子がそれぞれ格納される。またホストサーバ識別子欄1001には、そのデバイスファイル及びファイルシステムが設けられたホストサーバ101のホストサーバ識別子が格納され、ストレージ装置識別子欄1004には、その論理ボリューム145が作成されているストレージ装置103のストレージ識別子が格納される。
従って、図10では、例えば「HOST A」というホストサーバ101内の「DF A」というデバイスファイル及び「FS A」というファイルシステムと、「ST A」というストレージ装置103内の「LDEV A」という論理ボリューム145とが関連付けられていることが示されている。
またデバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100は、ホストサーバ101内のデバイスファイル、ファイルシステム及びアプリケーション(業務ソフトウェア120)の関連を管理するために使用されるテーブルであり、図11に示すように、ホストサーバ識別子欄1101、デバイスファイル識別子欄1102、ファイルシステム識別子欄1103及びアプリケーション識別子欄1104から構成される。
そしてデバイスファイル識別子欄1102、ファイルシステム識別子欄1103及びアプリケーション識別子欄1104には、それぞれ関連付けられている(図2において線で結ばれている)デバイスファイル、ファイルシステム及びアプリケーションの各識別子がそれぞれ格納される。またホストサーバ識別子欄1101には、これらのデバイスファイル、ファイルシステム及びアプリケーションを備えるホストサーバ101のホストサーバ識別子が格納される。
従って、図11では、例えば「HOST A」というホストサーバ101内の「DF A」というデバイスファイル、「FS A」というファイルシステム及び「AP A」というアプリケーションが関連付けられていることが示されている。
さらに論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200は、ストレージ装置103内に定義された論理ボリューム145及びアレイグループ144間の関連を管理するために使用されるテーブルであり、図12に示すように、ストレージ装置識別子欄1201、論理ボリューム識別子欄1202、論理ボリューム定義容量欄1203及びアレイグループ識別子欄1204から構成される。
そして論理ボリューム識別子欄1202には、いずれかのストレージ装置103に作成された各論理ボリューム145の論理ボリューム識別子がそれぞれ格納され、アレイグループ識別子欄1204には、対応する論理ボリューム145が関連するアレイグループ144のアレイグループ識別子が格納される。またストレージ装置識別子欄1201には、その論理ボリューム145が定義されたストレージ装置103のストレージ装置識別子が格納され、論理ボリューム定義容量欄1203には、対応する論理ボリューム145の定義容量が格納される。
従って、図12では、例えば「ST A」というストレージ装置103内に定義された「LDEV A」という論理ボリューム145は、定義容量が「250」であり、「AG A」というアレイグループ144に属する記憶装置142が提供する記憶領域上に定義されていることが示されている。
アレイグループ構成情報テーブル1300は、ストレージ装置103内に定義されたアレイグループ144を管理するために用いられるテーブルであり、図13に示すように、アレイグループ識別子欄1301、記憶装置種類欄1302、記憶装置数欄1303、アレイグループ実容量欄1304及びアレイグループ消費電力量欄1305から構成される。
そしてアレイグループ識別子欄1301には、いずれかのストレージ装置103内に定義された各アレイグループ144にそれぞれ付与されたアレイグループ識別子が格納され、記憶装置種類欄1302には、そのアレイグループ144を構成する記憶装置142の種類が格納される。
また記憶装置数欄1303には、対応するアレイグループ144に属する記憶装置142の数が格納され、アレイグループ実容量欄1304には、対応するアレイグループ144全体の実容量が格納される。さらにアレイグループ消費電力量欄1305には、後述のようにして算出した、対応するアレイグループ144全体の消費電力量が格納される。
従って、図13では、例えば「AG A」というアレイグループ144は、記憶装置種類が「SATA」である「9」個の記憶装置142から構成されており、アレイグループ144全体の実容量は「720」であって、アレイグループ144全体の消費電力量は「270」であることが示されている。
(5−3)リソースグルーピング情報テーブル群の構成
一方、リソースグルーピング情報テーブル群205(図2)は、図14に示すリソースグルーピング構成テーブル1400及び図15に示すリソースグルーピング性能情報テーブル1500から構成される。
リソースグルーピング構成テーブル1400は、リソースグルーピング部204(図2)により形成された論理ボリューム145の各グループの構成に関する情報を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図14に示すように、論理ボリューム識別子欄1401及びグループ識別子欄1402から構成される。
そして論理ボリューム識別子欄1401には、いずれかのストレージ装置103内に定義されている各論理ボリューム145の論理ボリューム識別子がそれぞれ格納され、グループ識別子欄1402には、対応する論理ボリューム145が属するグループのグループ識別子が格納される。
従って、図14では、「GA A」というグループは「LDEV A」及び「LDEV C」という2つの論理ボリューム145から構成され、「GA B」というグループは「LDEV E」という論理ボリューム145から構成され、「GA C」というグループは「LDEV B」及び「LDEV D」という2つの論理ボリューム145から構成され、「GA D」というグループは「LDEV F」という論理ボリューム145から構成され、さらに「GA E」というグループは「LDEV G」及び「LDEV H」という2つの論理ボリューム145から構成されていることが示されている。
またリソースグルーピング性能情報テーブル1500は、リソースグルーピング部204(図2)により形成された論理ボリューム145の各グループの性能情報を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図15に示すように、グループ識別子欄1501、日時欄1502及び平均I/O数予測値欄1503から構成されている。
そしてグループ識別子欄1501には、論理ボリューム145の各グループのグループ識別子がそれぞれ格納され、日時欄1502には、その情報を収集した日にち及び時間帯(図15の例では10分ごとの時間帯)が格納される。
また平均I/O数予測値欄1503には、対応する時間帯における所定時間ごと(図15の例では1分ごと)の対応するグループにおけるI/O数の平均値の予測値が格納される。この予測値は、対応するグループに属する全論理ボリューム145の平均I/O数を合計した合計値である。なお、以下においては、各時間帯における各グループの1分ごとのI/O数の平均値の予測値を、グループ平均I/O数予測値と呼ぶものとする。
従って、図15では、例えば「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯における「GR A」というグループにおける1分ごとのグループ平均I/O数予測値(つまり「2009/11/11 10:00」〜「2009/11/11 10:10」の時間帯に1分ごとに取得した合計10個のそのグループに対するI/O数の平均値)が「17」であり(図15の1行目を参照)、かかるグループの「2009/11/30 19:00」〜「2009/11/40 19:00」の時間帯における1分ごとのグループ平均I/O数予測値は「80」であることが示されている(図15の下から4行目を参照)。
(5−4)グルーピング結果格納テーブルの構成
図16は、グルーピング結果格納テーブル209の構成例を示す。グルーピング結果格納テーブル209は、リソースグルーピング部204(図2)により作成された論理ボリューム145の各グループと、アレイグループ14との対応関係を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図16に示すように、論理ボリューム識別子欄1601、グループ識別子欄1602及びアレイグループ識別子欄1603から構成される。
そして論理ボリューム識別子欄1601及びグループ識別子欄1602には、それぞれリソースグルーピング構成テーブル1400(図14)の論理ボリューム識別子欄1401及びグループ識別子欄1402と同じ情報が格納される。またアレイグループ識別子欄1603には、対応するグループに振り分けられたアレイグループ144のアレイグループ識別子が格納される。
従って、図16では、例えば「LDEV A」という論理ボリューム145及び「LDEV C」という論理ボリューム145から構成される「GR A」というグループは、「AG A」というアレイグループ144と対応付けられ、「LDEV E」という論理ボリューム145から構成される「GR B」というグループは、「AG B」というアレイグループ144と対応付けられていることが示されている。
(5−5)基準値格納テーブルの構成
図17は、基準値格納テーブル208の構成例を示す。基準値格納テーブル208は、アレイグループ144における対応するアプリケーションの応答時間閾値を満たす最大のI/O数を保持及び管理するために使用されるテーブルであり、図17に示すように、アレイグループ識別子欄1701及びアレイグループ基準値欄1702から構成される。
そしてアレイグループ識別子欄1701には、いずれかのストレージ装置103内に定義された各アレイグループ144のアレイグループ識別子がそれぞれ格納され、アレイグループ基準値欄1702には、アプリケーション性能情報テーブル700(図7)の対応する最大応答時間欄703に格納された最大対応時間704が後述する応答時間閾値テーブル216(図20)の対応する応答時間閾値欄2002に格納された応答時間閾値の値未満である日時の範囲内で、アレイグループ性能情報テーブル900(図9)の対応する平均I/O数予測値欄903に格納された平均I/O数予測値の最大値(以下、これをアレイグループ基準値と呼ぶ)が格納される。
従って、図17では、例えば「AG A」及び「AG B」という2つのアレイグループ144はアレイグループ基準値がいずれも「60」であり、「AG E」というアレイグループ144はアレイグループ基準値が「70」であり、「AG C」及び「AG D」という2つのアレイグループ144はアレイグループ基準値がいずれも「80」であることが示されている。
(5−6)削減率格納テーブルの構成
図18は、削減率格納テーブル211の構成例を示す。削減率格納テーブル211は、アレイグループ144ごとの構成変更前後の消費電力量と、構成変更による消費電力削減量及び消費電力削減率とを管理するためのテーブルであり、図18に示すように、アレイグループ識別子欄1801、変更前電力量欄1802、変更後電力量欄1803、消費電力削減量欄1804及び消費電力削減率欄1805から構成される。
そしてアレイグループ識別子欄1801には、いずれかのストレージ装置103内に定義された各アレイグループ144のアレイグループ識別子がそれぞれ格納される。また変更前電力量欄1802には、対応するアレイグループ144の構成変更前の1年間当たりの消費電力量が格納され、変更後電力量欄1803には、そのアレイグループ144の1年間当たりの構成変更後の消費電力量が格納される。
さらに消費電力削減量欄1804には、構成変更による1年当たりの消費電力の削減量が格納され、消費電力削減率欄1805には、構成変更による1年当たりの消費電力の削減率が格納される。
従って、図18の例では、「AG A」というアレイグループ144については、構成変更前の消費電力量が「863」、構成変更後の消費電力量が「791」であり、かかる構成変更による消費電力の削減量は「72」、消費電力の削減率は「8」であることが分かる。
(5−7)消費電力基準値格納テーブルの構成
一方、図19は、消費電力基準値格納テーブル214の構成例を示す。消費電力基準値格納テーブル214は、図5について上述した消費電力基準値設定画面501を用いてユーザにより設定された記憶装置種類ごとの1時間当たりの消費電力の予測値を記憶及び管理するために使用するテーブルであり、図19に示すように、記憶装置種類欄1901及び消費電力基準値欄1902から構成される。
そして記憶装置種類欄1901には、「SAS」、「SATA」及び「SSD」といった、ストレージ装置103に搭載されたすべての記憶装置142の種類が格納され、消費電力基準値欄1902には、対応する記憶装置種類の1時間当たりの消費電力基準値としてユーザが設定した値が格納される。
従って、図19の例では、「SAS」という記憶装置種類の記憶装置142は1時間当たり「15〔kW〕」の電力を消費し、「SATA」という記憶装置種類の記憶装置142は1時間当たり「30〔kW〕」の電力を消費し、「SSD」という記憶装置種類の記憶装置142は、1時間当たり「8〔kW〕」の電力を消費するであろうと、ユーザにより設定されたことが示されている。
(5−8)応答時間閾値テーブルの構成
他方、図20は、応答時間閾値テーブル216の構成例を示す。応答時間閾値テーブル216は、図6について上述した応答時間閾値設定画面601を用いてユーザにより設定されたアプリケーション(業務ソフトウェア120)ごとの応答時間閾値を記憶及び管理するために使用するテーブルであり、図20に示すように、アプリケーション識別子欄2001及び応答時間閾値欄2002から構成される。
そしてアプリケーション識別子欄2001には、ホストサーバ101に実装された各アプリケーションのアプリケーション識別子が格納され、応答時間閾値欄2002には、対応するアプリケーションの応答時間閾値としてユーザが設定した値が格納される。
従って、図20の例では、例えば「AP A」というアプリケーションの応答時間閾値は「5.0」に設定され、「AP B」というアプリケーションの応答時間閾値は「2.0」に設定され、「AP C」というアプリケーションの応答時間閾値は「4.0」に設定されていることが示されている。
(6)ストレージ管理ソフトウェアによる各種処理
次に、ストレージ管理ソフトウェア154の各プログラムモジュールがそれぞれ実行する各種処理の処理内容を、図21〜図28を参照して説明する。
(6−1)省電力化処理
図21は、ストレージ管理ソフトウェア154により実行される省電力化処理の流れを示す。ストレージ管理ソフトウェア154は、この図21に示す処理手順に従って本実施の形態による省電力化処理を実行する。
すなわちストレージ管理ソフトウェア154においては、まずストレージ管理クライアント105の表示装置に表示される応答時間閾値設定画面601(図6)を用いてユーザが設定したアプリケーションごとの応答時間閾値を、応答時間閾値設定部217(図2)が応答時間閾値テーブル216(図2)に格納することにより、内部的に設定する(SP1)。
続いて、ストレージ管理クライアント105の表示装置に表示される消費電力基準値設定画面501(図5)を用いてユーザが設定した記憶装置種類ごとの消費電力基準値を、消費電力基準値設定部215(図2)が消費電力基準値格納テーブル214(図2)に格納することにより、内部的に設定する(SP2)。
次いで、エージェント情報収集部201(図2)が、ストレージ監視エージェント165、ホスト監視エージェント125及びアプリケーション監視エージェント123から各リソースの性能情報及び構成情報を収集する。そしてエージェント情報収集部201は、収集した各リソースの性能情報及び構成情報のうちの性能情報を、リソース性能情報テーブル群202(図2)を構成するアプリケーション性能情報テーブル700(図7)、論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)及びアレイグループ性能情報テーブル900(図9)に格納する。またエージェント情報収集部201は、収集した各リソースの性能情報及び構成情報のうちの構成情報を、デバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000(図10)、デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100(図11)、論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)及びアレイグループ構成情報テーブル1301(図13)に格納する(SP3)。
この後、リソースグルーピング部204(図2)が、リソース性能情報テーブル群202を参照して、平均I/O数が0となる時間帯が重なる論理ボリューム145同士を同一グループにグルーピングし、グルーピング結果に基づく情報を、リソースグルーピング情報テーブル群205(図2)を構成するリソースグルーピング構成テーブル1400(図14)及びリソースグルーピング性能情報テーブル1500(図2)に格納する(SP4)。
続いて、アレイグループ基準値算出部207(図2)が、リソース性能情報テーブル群202及びリソース構成情報テーブル群203を参照して、各アレイグループ144のアレイグループ基準値をそれぞれ算出し、算出した各アレイグループ基準値を基準値格納テーブル208(図2)に格納する(SP5)。
次いで、グループ・アレイグループ対応付け部206(図2)が、リソース性能情報テーブル群202、リソース構成情報テーブル群203、リソースグルーピング情報テーブル群205及び基準値格納テーブル208(図2)に格納されている各情報に基づいて、論理ボリューム145の各グループにアレイグループ144を対応付け、その結果をグルーピング結果格納テーブル209(図2)に格納する(SP6)。
この後、削減率算出部210(図2)が、リソース性能情報テーブル群202、リソース構成情報テーブル群203、グルーピング結果格納テーブル209、消費電力基準値格納テーブル214及び削減率格納テーブル211に格納された各情報に基づいて構成変更による消費電力削減量及び消費電力削減率を算出し、算出した消費電力削減量及び消費電力削減率を削減率格納テーブル211(図2)に格納する(SP7)。
続いて、グルーピング表示部212(図2)が、リソース性能情報テーブル群202、リソース構成情報テーブル群203、グルーピング結果格納テーブル209、削減率格納テーブル211及び応答時間閾値テーブル216(図2)から取得した各情報に基づいて、図4について上述したグルーピング結果表示画面401をストレージ管理クライアント105に表示させる(SP8)。
次いで、マイグレーション制御部213(図2)が、手動モードの場合には、グルーピング表示部212を介して与えられるユーザの実行命令を契機として、自動モードの場合にはグルーピング結果格納テーブル209及びリソース構成情報テーブル群203に基づいて構成変更前後の差分を導出し、導出結果に基づいてストレージ装置103のマイグレーション実行部143を制御することにより、移行元のアレイグループ144に格納されているデータを移行先のアレイグループ144に移行させる(SP9)。
そしてストレージ管理ソフトウェア154は、この後、この省電力化処理を終了する。
(6−2)エージェント情報収集処理
ここで、図22は、上述した省電力化処理のステップSP3においてエージェント情報収集部201(図2)により実行されるエージェント情報収集処理の処理手順を示す。
エージェント情報収集部201は、定期的な起動スケジュールに従って起動されると、この図22に示すエージェント情報収集処理を開始し、まず、ストレージ監視エージェント165、ホスト監視エージェント125及びアプリケーション監視エージェント123からストレージ装置103、ホストサーバ101及びアプリケーション(業務ソフトウェア120)の性能情報及び構成情報を収集する(SP10)。
続いてエージェント情報収集部201は、ステップSP10において収集したストレージ装置103、ホストサーバ101及びアプリケーションの構成情報に基づいて、ホストサーバ101、アプリケーション、ファイルシステム、デバイスファイル、ストレージ装置103、論理ボリューム145及びアレイグループ144の関連を導出し、導出結果をリソース構成情報テーブル群203のデバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000(図10)、デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100(図11)、論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)及びアレイグループ構成情報テーブル1301(図13)に格納する(SP11)。
次いでエージェント情報収集部201は、ステップSP10において収集したストレージ装置103、ホストサーバ101及びアプリケーションの構成情報から、論理ボリューム145ごとの定義容量及びアレイグループ144ごとの実容量をそれぞれ取得する。そしてエージェント情報収集部201は、取得した論理ボリューム145ごとの定義容量を論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200に格納すると共に、取得したアレイグループ144ごとの実容量をアレイグループ構成情報テーブル1300に格納する(SP12)。
続いてエージェント情報収集部201は、アプリケーション監視エージェント123から収集したアプリケーションの性能情報に基づいて、アプリケーションごとに、所定の各時間帯(10分ごとの時間帯)における所定時間(1分)ごとの最大応答時間の平均値である最大応答時間平均値をそれぞれ算出し、算出結果をリソース性能情報テーブル群202のアプリケーション性能情報テーブル700(図7)に格納する(SP13)。
さらにエージェント情報収集部201は、ストレージ監視エージェント165から収集した論理ボリューム145の性能情報に基づいて、論理ボリューム145ごとに、所定の時間帯(10分ごとの時間帯)における所定時間(1分)ごとのその論理ボリューム145のI/O数の平均値である平均I/O数をそれぞれ算出し、算出結果をリソース性能情報テーブル群202の論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)に格納する(SP14)。
次いでエージェント情報収集部201は、ステップSP14において論理ボリューム性能情報テーブル800に格納した論理ボリューム145ごとかつ所定時間(1分)ごとの平均I/O数と、ステップSP11において論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200に格納した各論理ボリューム145及びアレイグループ144の関連を表す情報とに基づいて、アレイグループ144ごとに、所定の時間帯(10分ごとの時間帯)ごとのそのアレイグループ144に関連する各論理ボリューム145の平均I/O数の合計値を平均I/O数予測値として算出し、算出結果をアレイグループ性能情報テーブル900に格納する(SP15)。
そしてエージェント情報収集部201は、この後、このエージェント情報収集処理を終了する。
(6−3)リソースグルーピング処理
一方、図23A及び図23Bは、上述した省電力化処理のステップSP4においてリソースグルーピング部204(図2)により実行されるリソースグルーピング処理の処理手順を示す。
リソースグルーピング部204は、例えばスケジューリング設定により定期的に起動される。そして、リソースグルーピング部204は、起動されると、この図23A及び図23Bに示すリソースグルーピング処理を開始し、まず、論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)に登録されている直近1週間分の各論理ボリューム145の所定の時間帯(10ごとの時間帯)ごとの平均I/O数に基づいて、論理ボリューム145ごとに、平均I/O数が「0」となる時間帯をすべて抽出する(SP20)。
続いてリソースグルーピング部204は、ステップSP22〜ステップSP39について後述する処理を未だ実行しておらず、又は、いずれのグループにも振り分けられていない未処理の論理ボリューム145を1つ選択する(SP21)
次いで、リソースグルーピング部204は、ステップSP21において選択した論理ボリューム145について、平均I/O数が「0」となる時間帯が毎日同じであるか否かを判断する(SP22)。そしてリソースグルーピング部204は、この判断において肯定結果を得ると、平均I/O数が「0」となる時間帯が同じ論理ボリューム145が他に存在するか否かを判断する(SP23)。
リソースグルーピング部204は、この判断において否定結果を得ると、ステップSP40に進み、これに対して肯定結果を得ると、論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)に蓄積されている論理ボリューム145の性能情報が1年分以上あるか否かを判断する(SP24)。
そしてリソースグルーピング部204は、この判断において否定結果を得るとステップSP27に進む。これに対してリソースグルーピング部204は、この判断において肯定結果を得ると、テップSP21において選択した論理ボリューム145と、ステップSP21において検出したすべての他の論理ボリューム145とについて、それぞれ論理ボリューム性能情報テーブル800に蓄積されている直前1週間以前のその論理ボリューム145の性能情報に基づいて、平均I/O数が「0」となる時間帯をすべて抽出する(SP25)。
続いてリソースグルーピング部204は、ステップSP25の処理結果に基づいて、ステップSP21において選択した論理ボリューム145と、ステップSP23において検出した他のすべての論理ボリューム145とについて、月単位でみたときに、平均I/O数が「0」となる時間帯が異なる日が1〜数日程度存在するか否かを判断する(SP26)。
そしてリソースグルーピング部204は、この判断において否定結果を得ると、ステップSP21において選択した論理ボリューム145と、ステップSP23において抽出した他のすべての論理ボリューム145とを同じグループに設定する(SP27)。具体的にリソースグルーピング部204は、リソースグルーピング構成テーブル1400(図14)におけるこれらの論理ボリューム145にそれぞれ対応するグループ識別子欄1402(図14)に同じ固有のグループ識別子をそれぞれ格納する。そしてリソースグルーピング部204は、この後ステップSP40に進む。
これに対してリソースグルーピング部204は、ステップSP26の判断において肯定結果を得ると、ステップSP21において選択した論理ボリューム145と、ステップSP23において抽出した他のすべての論理ボリューム145とについて、四半期単位でみたときに、平均I/O数が「0」となる時間帯が異なる日が1〜数日程度存在するか否かを判断する(SP28)。
そしてリソースグルーピング部204は、ステップSP28の判断において否定結果を得ると、ステップSP27と同様にして、ステップSP21において選択した論理ボリューム145と、ステップSP23において抽出した他のすべての論理ボリューム145とを同じグループに設定する(SP29)。
またリソースグルーピング部204は、ステップSP28の判断において肯定結果を得ると、ステップSP27と同様にして、ステップSP21において選択した論理ボリューム145と、ステップSP23において抽出した他のすべての論理ボリューム145とを同じグループに設定する(SP30)。
一方、リソースグルーピング部204は、ステップSP22の判断において否定結果を得ると、ステップSP21において選択した論理ボリューム145について、平均I/O数が「0」となる時間帯が、曜日ごとにみれば同じであるか否かを判断する(SP31)。具体的にリソースグルーピング部204は、このステップSP31において、例えば日曜日と月曜日では平均I/O数が「0」となる時間帯が別々であるが、週を跨いで日曜日同士や土曜日同士を比較した場合には、平均I/O数が「0」となる時間帯が重なるか否かを判断することになる。そしてリソースグルーピング部204は、この判断において否定結果を得るとステップSP40に進む。
これに対してリソースグルーピング部204は、ステップSP31の判断において肯定結果を得ると、この後、ステップSP23〜ステップSP30と同様にして、ステップSP32〜ステップSP39を実行する。
そしてリソースグルーピング部204は、やがてステップSP36、ステップSP38又はステップSP39の処理を実行し終えるとステップSP40に進み、いずれかのストレージ装置103内に定義されたすべての論理ボリューム145について、ステップSP22〜ステップSP39の処理を実行し終えたか否かを判断する(SP40)。
リソースグルーピング部204は、この判断において否定結果を得るとステップSP21に戻り、この後ステップSP21〜ステップSP40の処理を繰り返す。
そしてリソースグルーピング部204は、やがてすべての論理ボリューム145についてステップSP22〜ステップSP39の処理を実行し終えることによりステップSP40において肯定結果を得ると、このリソースグルーピング処理を終了する。
(6−4)アレイグループ基準値算出処理
図24は、上述した省電力化処理のステップSP5においてアレイグループ基準値算出部207(図2)により実行されるアレイグループ基準値算出処理の処理手順を示す。
アレイグループ基準値算出部207は、エージェント情報収集部201によりリソース性能情報テーブル群202及び又はリソース構成情報テーブル群203が更新されると、この図24に示すアレイグループ基準値算出処理を開始し、まず、応答時間閾値テーブル216(図20)から各アプリケーション(業務ソフトウェア120)の応答時間閾値を取得する(SP50)。
続いてアレイグループ基準値算出部207は、アプリケーションごとに、最大応答時間がそのアプリケーションの応答時間閾値を超えていない日にち及び時間帯をアプリケーション性能情報テーブル700(図7)から抽出する(SP51)。
次いでアレイグループ基準値算出部207は、アプリケーションごとに、ステップSP51において取得した日にち及び時間帯のうち、アレイグループ性能情報テーブル900(図9)に格納されているそのアプリケーションの平均I/O予測値が最大となる日時を検出し、その日時におけるそのアプリケーションの平均I/O予測値をそのアレイグループ144のアレイグループ基準値に決定する(SP52)。
さらにアレイグループ基準値算出部207は、ステップSP42において決定したアレイグループ144ごとのアレイグループ基準値を基準値格納テーブル208(図17)に格納し(SP53)、この後、このアレイグループ基準値算出処理を終了する。
(6−5)グループ・アレイグループ対応付け処理
図25は、上述した省電力化処理のステップSP6においてグループ・アレイグループ対応付け部206(図2)により実行されるグループ・アレイグループ対応付け処理の処理手順を示す。グループ・アレイグループ対応付け部206は、この図25に示す処理手順に従って、リソースグルーピング部204により作成された論理ボリューム145の各グループと、アレイグループ144とを対応付けるグループ・アレイグループ対応付け処理を定期的に実行する。
すなわちグループ・アレイグループ対応付け部206は、起動されると、この図24に示すグループ・アレイグループ対応付け処理を開始し、まず、リソースグルーピング部204により作成されたグループごとの容量をそれぞれ算出する(SP60)。具体的に、グループ・アレイグループ対応付け部206は、リソースグルーピング情報テーブル群205(図2)のリソースグルーピング構成テーブル1400(図14)と、リソース構成情報テーブル群203の論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)とに基づいて、論理ボリューム145のグループごとに、そのグループを構成する論理ボリューム145の定義容量を合算することにより、そのグループの容量を算出する。
続いてグループ・アレイグループ対応付け部206は、リソース構成情報テーブル群203のアレイグループ構成情報テーブル1300(図13)を参照して、論理ボリューム145の各グループに対して、容量が大きいグループから順番に実容量の大きいアレイグループ144をそれぞれ割り当てる(SP61)。この際、グループ・アレイグループ対応付け部206は、1つのグループの容量に対して1つのアレイグループ144の実容量だけでは足りないときには、その差分を埋める容量のアレイグループ144をもそのグループに割り当てる。
次いでグループ・アレイグループ対応付け部206は、リソースグルーピング性能情報テーブル1500(図15)及び基準値格納テーブル208(図17)を参照して、ステップSP61においてアレイグループ144を割り当てた論理ボリューム145のグループの中に、そのグループに割り当てられたアレイグループ144のアレイグループ基準値よりも、そのグループの平均I/O数予測値が大きいグループが存在するか否かを判断する(SP52)。
グループ・アレイグループ対応付け部206は、この判断において否定結果を得るとステップSP64に進み、これに対して否定結果を得ると、ステップSP62において検出した、割り当てられたアレイグループ144のアレイグループ基準値よりも平均I/O数予測値が大きい論理ボリューム145の各グループについて、最もI/O数が多くなる時間帯に着目し、その時間帯にI/O数が平均化されるようにグループを分割する(そのグループを構成する論理ボリューム145を2以上のグループに分ける)(SP63)。
続いてグループ・アレイグループ対応付け部206は、論理ボリューム145のグループ数がアレイグループ144のグループ数よりも多くなったか否かを判断する(SP64)。そしてグループ・アレイグループ対応付け部206は、この判断において否定結果を得るとステップSP60に戻り、この後、ステップSP60〜ステップSP64の処理を繰り返す。
そしてグループ・アレイグループ対応付け部206は、やがて論理ボリューム145のグループ数がアレイグループ144のグループ数よりも多くなることによりステップSP64において肯定結果を得ると、未だアレイグループ144が割り当てられていない論理ボリューム145のグループと、未だアレイグループ144が割り当てられておらず、かついずれのグループにも属していない論理ボリューム145とのうちの最も容量が大きい1つのグループ又は論理ボリューム145を選択する(SP65)。
次いでグループ・アレイグループ対応付け部206は、アレイグループ構成情報テーブル1300を参照して、既にいずれかのグループ又は論理ボリューム145に割り当てられているアレイグループ144のうち、そのアレイグループ144の実容量と、そのアレイグループ144に割り当てられたグループ及び又は論理ボリューム145の合計容量との差分が、ステップSP65において選択したグループ又は論理ボリューム145の容量よりも大きいアレイグループ144を探す(SP66)。
続いてグループ・アレイグループ対応付け部206は、ステップSP66において探し出したアレイグループ144のうち、既にそのアレイグループ144に割り当てられているグループ等(グループ及び又はいずれのグループにも属さない論理ボリューム145)の平均I/O数予測値の合計値と、ステップSP65において選択したグループ又は論理ボリューム145の平均I/O数予測値又は平均I/O数とを合計した値がそのアレイグループ144のアレイグループ基準値を超えないアレイグループ144を抽出する(SP67)。
さらにグループ・アレイグループ対応付け部206は、ステップSP67において抽出したアレイグループ144に既に割り当てられているグループ等の中から該当するグループ等を選出し、そのグループ等と、ステップSP65において選択したグループ等とを1つのグループに結合する(SP68)。
次いでグループ・アレイグループ対応付け部206は、未だアレイグループ144が割り当てられていないグループ、又は、未だアレイグループが割り当てられておらず、かついずれのグループにも属していない論理ボリューム145が存在するか否かを判断する(SP69)。
グループ・アレイグループ対応付け部206は、この判断において否定結果を得るとステップSP65に戻り、この後、ステップSP65〜ステップSP69の処理を繰り返す。
そしてグループ・アレイグループ対応付け部206は、やがてすべてのグループ及びいずれのグループにも属さないすべての論理ボリューム145に対していずれかのアレイグループ144を割り当て終えることによりステップSP69において肯定結果を得ると、このグループ・アレイグループ対応付け処理を終了する。
なお、ステップSP68において、ステップSP67において抽出したアレイグループ144に既に割り当てられているグループ等の中から、ステップSP65で選択したグループ等と結合するグループ等を選択する選択方法として、以下の方法を適用することができる。以下の説明においては、ステップSP65で選択したグループ等を「グループA」と呼び、ステップSP67において抽出したアレイグループ144に既に割り当てられている1又は複数のグループ等を「グループB」と呼ぶものとする。
まず、グループBの中から、グループAとI/O数が「0」となる時間帯の重なりが大きいグループ等を抽出する。
具体的には、まず、各時間帯(例えば10分ごとの各時間帯)を同じ長さの複数の区間にそれぞれ区分し、区間ごとに、その区間内にグループAと、グループBとに対するI/Oがあったか否かを判定する。そして、グループA及びグループBの双方にそれぞれI/Oがあった場合や、グループA及びグループBの双方にI/Oがなかった場合にはその区間に対して「1」を割り当て、グループA及びグループBの双方にそれぞれI/Oがあった場合や、グループA及びグループBのいずれか一方のみにI/Oがあった場合にはその区間に対して「0」を割り当てる。次いで、「1」となる区間の数nを、区間の総数Nで割る。その除算結果(n/N)が1に近いグループBほど、グループAとI/O数が「0」となる時間帯の重なりが大きいとする。
次に、グループAとI/O数が「0」となる時間帯の重なりが大きい(例えば閾値以上の)グループBの中から、グループAに対するI/Oと、グループBに対するI/Oと組み合わせると各時間帯においてI/O数が平準化されるグループ等を選択する。
具体的には、ある時間帯における各区間のグループAのI/O量をXi(i=1,2,……N)、同じ時間帯における各区間のグループBのI/O量をYi(i=1,2,……N)として、データ列{Xi}とデータ列{Yi}の相関関係を求め、グループAとI/O数が「0」となる時間帯の重なりが大きいグループBの中から、相関関係Kが最も「−1」(負の相関関係)に近いグループ等を選択する。これは、相関関係Kが「−1」に近いほど、グループAのI/Oが大きい区間ではグループBのI/Oが小さくなるため、グループA及びグループBのI/O量をそれぞれの区間で足し合わせると、時間帯全体に渡ってI/O量の合計が平準化されるからである。この際グループA及びグループBのI/O量がいずれも「0」となる区間では、かかる相関関係を算出するデータ列の対象外とする。
(6−6)削減率算出処理
図26は、上述した省電力化処理のステップSP7において削減率算出部210(図2)により実行される削減率算出処理の処理手順を示す。削減率算出部210は、グループ・アレイグループ対応付け部206によりグルーピング結果格納テーブル209が更新されると、この図26に示す処理手順に従って、アレイグループ144ごとの構成変更前後の消費電力量と、消費電力の削減量及び消費電力削減率とを算出する。
すなわち削減率算出部210は、グループ・アレイグループ対応付け部206によりグルーピング結果格納テーブル209が更新されると、この削減率算出処理を開始し、まず、アレイグループ性能情報テーブル900(図9)を参照して、アレイグループ144ごとに、構成変更前の稼働時間の予測値(以下、これを稼働時間予測値と呼ぶ)を算出する(SP70)。
続いて削減率算出部210は、構成変更後のアレイグループ144と論理ボリューム145との関連を示す情報をグルーピング結果格納テーブル209(図16)から取得し、取得した情報を用い、論理ボリューム性能情報テーブル800(図8)に格納された各時間帯の論理ボリューム145ごとの平均I/O数を参照して、構成変更後のアレイグループ144ごとの稼働時間予測値を算出する(SP71)。
次いで削減率算出部210は、構成変更前後の稼働時間予測値の差分をアレイグループ144ごとに算出する(SP72)。また削減率算出部210は、ステップSP72において得られたアレイグループ144ごとの構成変更前後の稼働時間予測値の差分を利用して、構成変更前後の消費電力の削減率をアレイグループ144ごとにそれぞれ算出し、算出結果を削減率格納テーブル211にそれぞれ格納する(SP73)。
続いて削減率算出部210は、アレイグループ144ごとに、そのアレイグループ144を構成する記憶装置142(図1)の種類及び台数をそれぞれアレイグループ構成情報テーブル1300(図13)から取得すると共に、記憶装置142の種類ごとの1時間当たりの消費電力量を消費電力基準値格納テーブル214(図19)から取得し、これらの情報に基づいて、1時間当たりの消費電力量をアレイグループ144ごとにそれぞれ算出する(SP74)。
そして削減率算出部210は、ステップSP70において得られた構成変更前の各アレイグループ144の1年当たりの稼働時間予測値と、ステップSP71において得られた構成変更後の各アレイグループ144の1年当たりの稼働時間予測値と、ステップSP74において得られた各アレイグループ144の1時間当たりの消費電力量とに基づいて、アレイグループ144ごとに、そのアレイグループ144の構成変更前後の消費電力量と、消費電力削減量とをそれぞれ算出し、算出結果を削減率格納テーブル211(図18)に格納する(SP75)。そして削減率算出部210は、この後、この削減率算出処理を終了する。
(6−7)グルーピング表示処理
図27は、上述した省電力化処理のステップSP8においてグルーピング表示部212(図2)により実行されるグルーピング表示処理の処理手順を示す。
グルーピング表示部212は、グループ・アレイグループ対応付け部206によりグルーピング結果格納テーブル209が更新されると、この図27に示すグルーピング表示処理を開始し、まず、予め設定されている動作モードが「自動」であるか否かを判断する(SP80)。そしてグルーピング表示部212は、この判断において肯定結果を得るとステップSP88に進む。
これに対してグルーピング表示部212は、ステップSP80の判断において否定結果を得ると、デバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル1000(図10)及びデバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル1100(図11)と、グルーピング結果格納テーブル209(図16)とに基づいて、構成変更後のグループごとに、そのグループに関連するデバイスファイル、ファイルシステム、アプリケーション、論理ボリューム145及びアレイグループ144をそれぞれ導出する(SP81)。
続いてグルーピング表示部212は、アプリケーション性能情報テーブル700(図7)を参照して、ステップSP81において導出したアプリケーションごとに、そのアプリケーションの各時間帯の最大応答時間のうちの最大値を抽出する(SP82)。
次いでグルーピング表示部212は、アレイグループ構成情報テーブル1300(図13)を参照して、ステップSP81において導出したアレイグループ144ごとに、そのアレイグループ144を構成する記憶装置142の種類を取得する(SP83)。
さらにグルーピング表示部212は、応答時間閾値テーブル216(図20)を参照して、ステップSP81において導出したアプリケーションごとに、そのアプリケーションの応答時間閾値を取得する(SP84)。
続いてグルーピング表示部212は、削減率格納テーブル211(図18)を参照して、ステップSP81において導出したアレイグループ144ごとに、構成変更によるそのアレイグループ144の消費電力の削減量と、消費電力の削減率とを取得する(SP85)。
そしてグルーピング表示部212は、この後、ステップSP81〜ステップSP85において取得した各情報が掲載されたグルーピング結果表示画面401(図4)の画面データを生成してストレージ管理クライアント105に送信する。この結果、この画面データに基づいて、かかるグルーピング結果表示画面401がストレージ管理クライアント105に表示される(SP86)。
続いてグルーピング表示部212は、グルーピング結果表示画面401の移動実行ボタン403(図4)がクリックされるのを待ち受ける(SP87)。そしてグルーピング表示部212は、やがてかかる移動実行ボタン403がクリックされると、マイグレーション制御部213を起動し(SP88)、この後、このグルーピング表示処理を終了する。
(6−8)マイグレーション制御処理
他方、図28は、上述した省電力化処理のステップSP9においてマイグレーション制御部213(図2)により実行されるマイグレーション制御処理の処理手順を示す。
マイグレーション制御部213は、グルーピング表示部212により起動されると、この図28に示すマイグレーション制御処理を開始し、まず、予め設定されている動作モードが「自動」であるか否かを判断する(SP90)。
そしてマイグレーション制御部213は、この判断において肯定結果を得ると、論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)及びグルーピング結果格納テーブル209(図16)を参照して、構成変更前後における構成の差分を導出し(SP91)、この後ステップSP84に進む。
これに対してマイグレーション制御部213は、ステップSP90の判断において否定結果を得ると、グルーピング表示部212から構成変更対象の各グループのグループ識別子を取得し(SP92)、取得したグループ識別子と、論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル1200(図12)とに基づいて、構成変更対象のグループごとの構成変更前後における構成の差分をそれぞれ導出する(SP93)。
次いでマイグレーション制御部213は、ステップSP91又はステップSP93において導出した構成変更対象のグループごとの構成変更前後における構成の差分に基づいて、構成変更前の対応するアレイグループ144に格納されていたデータを、構成変更後の対応するアレイグループ144に移行させるようにストレージ装置103を制御する(SP94)。
そしてマイグレーション制御部213は、この後、このマイグレーション制御処理を終了する。
(7)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態による計算機システム100では、ストレージ装置103内に定義された論理ボリューム145をグルーピングする際に、各論理ボリューム145のI/O数をも考慮するため、応答性能にボトルネックを生じない範囲内でかかるリソースのグルーピングを行うことができる。かくするにつき応答性能の低下を防止しながらストレージ装置の省電力化を図り得る信頼性の高い計算機システムを実現できる。
また本実施の形態による計算機システム100では、論理ボリューム145の新たなグルーピング(構成変更)により削減できる電力量をグルーピング結果表示画面401としてユーザに提示するため、負荷をかけたくないアプリケーションと接続されている機器の構成を変更する場合に、消費電力とのトレードオフをユーザが確認することができる。
(8)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、図25について上述したグループ・アレイグループ対応付け処理のステップSP61において、グループ・アレイグループ対応付け部206が、論理ボリューム145の各グループに対して、容量が大きいグループから順番に実容量の大きいアレイグループ144をそれぞれ割り当てるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、稼働時間が長いグループについては省電力の記憶装置142から構成されるグループを対応付け、I/O数が多いグループについては、高性能な記憶装置142から構成されるアレイグループ144を対応付けるようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、図25について上述したグループ・アレイグループ対応付け処理において、論理ボリューム145のグループ数がアレイグループ数以上となるまで論理ボリューム145のグループのI/O数を考慮することなくいずれかのグループを分割し続けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、論理ボリューム145のグループ数がアレイグループ数よりも少ない場合には、論理ボリュームのグループのI/O数の合計値が基準値以上のグループの場合にのみ上述のようにいずれかのグループを分割し、基準値未満のグループについては分割しないようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、アプリケーションの応答時間とアレイグループ144のアレイグループ基準値とを連動させない場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばアプリケーションの応答時間がそのアプリケーションについてユーザが設定した応答時間閾値を超えた場合に、対応するアレイグループ144のアレイグループ基準値を下げ、論理ボリューム145とアレイグループ144との対応付けを再度行うようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、ホスト装置からのアクセス数が0となる時間帯が周期的に発生する同一種別のリソースを論理ボリューム145とし、記憶装置群をアレイグループ144とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる同一種別のリソースが論理ボリューム145以外のものであっても、また記憶装置群がアレイグループ144以外のものであっても本願発明を広く適用することができる。
本発明は、ホストサーバ及びストレージ装置を備える計算機システムにおいて、ストレージ装置の省電力化を管理する管理装置に広く適用することができる。
100……計算機システム、101……ホストサーバ、103……ストレージ装置、105……ストレージ管理クライアント、106……性能監視サーバ、107……性能・構成情報収集サーバ、110,150,160……CPU、111,151,161……メモリ、120……業務ソフトウェア、123……アプリケーション監視エージェント、125……ホスト監視エージェント、141……制御部、142……記憶装置、143……マイグレーション実行部、144……アレイグループ、145……論理ボリューム、154……ストレージ管理ソフトウェア、165……ストレージ監視エージェント、201……エージェント情報収集部、202……リソース性能情報テーブル群、203……リソース構成情報テーブル群、204……リソースグルーピング部、205……リソースグルーピング情報テーブル群、206……グループ・アレイグループ対応付け部、207……アレイグループ基準値算出部、208……基準値格納テーブル、209……グルーピング結果格納テーブル、210……削減率算出部、211……削減率格納テーブル、212……グルーピング表示部、213……マイグレーション制御部、214……消費電力基準値格納テーブル、215……消費電力基準値設定部、216……応答時間閾値テーブル、217……応答時間閾値設定部、401……マイグレーション結果表示画面、700……アプリケーション性能情報テーブル、800……論理ボリューム性能情報テーブル、900……アレイグループ性能情報テーブル、1000……デバイスファイル・ファイルシステム・論理ボリューム関連テーブル、1100……デバイスファイル・ファイルシステム・アプリケーション関連テーブル、1200……論理ボリューム・アレイグループ関連テーブル、1300……アレイグループ構成情報テーブル、1400……リソースグルーピング構成テーブル、1500……リソースグルーピング性能情報テーブル。

Claims (10)

  1. それぞれ1又は複数の同一種類の記憶装置から構成される複数の記憶装置群が搭載され、前記記憶装置群が提供する記憶領域を前記ホスト装置に提供すると共に、前記記憶装置群が提供する記憶領域に対して前記ホスト装置から一定期間アクセスがなかったときには、当該記憶装置群を構成する各前記記憶装置の動作を停止させるストレージ装置を管理する管理装置において、
    それぞれ前記ホスト装置からのアクセス数が0となる時間帯が周期的に発生する同一種別の複数の各リソースに対する所定の時間帯ごとのアクセス数と、前記ホスト装置に実装されたアプリケーションに対するリソースからの前記時間帯ごとの応答時間と、前記アプリケーション及び前記リソースの関連を表す情報とを収集する情報収集部と、
    前記リソースの中から、前記アプリケーションからの前記アクセス数が0となる時間帯が重なるリソース同士を同一のグループにグルーピングするグルーピング部と、
    各前記グループを前記記憶装置群とそれぞれ対応付ける対応付け部と、
    前記対応付け部による前記グループ及び前記記憶装置群間の対応付け結果に基づいて、必要に応じて記憶装置群間においてデータを移行させるように前記ストレージ装置を制御するマイグレーション実行部と、
    前記情報収集部により収集された各前記リソースに対する前記アプリケーションからの前記時間帯ごとのアクセス数と、前記リソースから前記アプリケーションへの時間帯ごとの応答時間とに基づいて、前記記憶装置群ごとに、当該記憶装置群に対応付けられた前記リソースに対する前記アプリケーションからのアクセス数の最大値を当該記憶装置の基準値として設定する基準値算出部と、
    を備え、
    前記対応付け部は、
    前記記憶装置群に対応付けた前記リソースの前記グループの前記時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、当該グループを複数のグループに分割して、当該複数のグループのそれぞれに前記記憶装置群に対応付ける
    ことを特徴とする管理装置。
  2. 各前記グループを構成することにより削減できる電力量を表示するグルーピング表示部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記同一種別のリソースは、論理ボリュームであり、
    前記対応付け部は、
    各グループの容量と、前記記憶装置群の容量とに基づいて、各前記グループを前記記憶装置群とそれぞれ対応付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  4. 前記基準値算出部は、
    前記アプリケーションに対する前記リソースからの応答時間が当該アプリケーションについて予め設定された閾値を超えていない期間内における、前記時間帯当たりのアクセス数の最大値を算出し、算出した前記アクセス数の最大値を当該記憶装置の基準値として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  5. 前記対応付け部は、
    前記記憶装置群に対応付けた前記リソースの前記グループの前記時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、アクセス数が最大となる時間帯においてアクセス数が平均化されるように当該グループを複数のグループに分割する
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  6. それぞれ1又は複数の同一種類の記憶装置から構成される複数の記憶装置群が搭載され、前記記憶装置群が提供する記憶領域を前記ホスト装置に提供すると共に、前記記憶装置群が提供する記憶領域に対して前記ホスト装置から一定期間アクセスがなかったときには、当該記憶装置群を構成する各前記記憶装置の動作を停止させるストレージ装置を管理する管理方法において、
    それぞれ前記ホスト装置からのアクセス数が0となる時間帯が周期的に発生する同一種別の複数の各リソースに対する所定の時間帯ごとのアクセス数と、前記ホスト装置に実装されたアプリケーションに対するリソースからの前記時間帯ごとの応答時間と、前記アプリケーション及び前記リソースの関連を表す情報とを収集する第1のステップと、
    収集した各前記リソースに対する前記アプリケーションからの時間帯ごとのアクセス数と、前記リソースから前記アプリケーションへの時間帯ごとの応答時間とに基づいて、前記記憶装置群ごとに、当該記憶装置群に対応付けられた前記リソースに対する前記アプリケーションからのアクセス数の最大値を当該記憶装置の基準値として設定すると共に、前記リソースの中から、前記アプリケーションからの前記アクセス数が0となる時間帯が重なるリソース同士を同一のグループにグルーピングする第2のステップと、
    各前記グループを前記記憶装置群とそれぞれ対応付ける第3のステップと、
    前記グループ及び前記記憶装置群間の対応付け結果に基づいて、必要に応じて記憶装置群間においてデータを移行させるように前記ストレージ装置を制御する第4のステップと
    を備え、
    前記第3のステップでは、
    前記記憶装置群に対応付けた前記リソースの前記グループの前記時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、当該グループを複数のグループに分割して、当該複数のグループのそれぞれに前記記憶装置群に対応付ける
    ことを特徴とする管理方法。
  7. 前記第2のステップでは、
    各前記グループを構成することにより削減できる電力量を表示する
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理方法。
  8. 前記同一種別のリソースは、論理ボリュームであり、
    前記第3のステップでは、
    各グループの容量と、前記記憶装置群の容量とに基づいて、各前記グループを前記記憶装置群とそれぞれ対応付ける
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理方法。
  9. 前記第2のステップでは、
    前記アプリケーションに対する前記リソースからの応答時間が当該アプリケーションについて予め設定された閾値を超えていない期間内における、前記時間帯当たりのアクセス数の最大値を算出し、算出した前記アクセス数の最大値を当該記憶装置の基準値として設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理方法。
  10. 前記第3のステップでは、
    前記記憶装置群に対応付けた前記リソースの前記グループの前記時間帯ごとのアクセス数が、当該記憶装置群の基準値を超える場合には、アクセス数が最大となる時間帯においてアクセス数が平均化されるように当該グループを複数のグループに分割する
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理方法。
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