JP2011192042A - 共通クロック方式の同期型シリアル転送回路 - Google Patents

共通クロック方式の同期型シリアル転送回路 Download PDF

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Abstract

【課題】シリアルクロックの動作周波数が上限に達していても、新たなシリアルデータ信号線路を追加することなく、転送速度のさらなる高速化が可能な、共通クロック方式のシリアル転送回路を提供する。
【解決手段】シリアルデータ信号を伝送する線路として、従来のシリアルデータ信号線路に加えて、シリアルクロック信号を伝送する線路をも利用する。このとき、シリアルクロック信号を伝送する線路のインピーダンスを制御することによって、シリアルデータ信号の一部を表現する。
【選択図】図7

Description

本発明は、シリアルインタフェース回路に係り、特に、共通クロック方式のシリアル転送回路に係る。
共通クロック方式の同期型シリアルインタフェース回路、特に不揮発性メモリに用いられる共通クロック方式の同期型シリアルインタフェース回路においては、不揮発性メモリの大容量化と低価格化による普及に伴い、高速な転送速度への要求が高まっている。
例えば、デジタルカメラや携帯電話で使用されるメモリカードにおいては、総容量が4Gバイト以上に達している。また、メモリカードに格納される個々のデータ・サイズも、デジタル写真や動画ファイルの高画質化に伴い、数Mバイト〜数百Mバイトまで巨大化が進んでいる。このようなデータの巨大化は、転送処理の待ち合わせ時間を生み、ユーザインタフェースの悪化を招くことから、高速な転送速度が必要とされる。
例えば、DDR SDRAM(Double−Data−Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)の様なソース・シンクロナス方式やエンベデッドクロック方式のシリアル転送方式を用いれば、より高い周波数でのシリアル転送を行うことで前述の問題を回避できる。しかし、これらのシリアル転送方式では、回路規模拡大や信号線数増加によるコスト上昇を招いてしまう。そのため、価格競争が厳しい分野では、共通クロック方式の同期型シリアル転送が採用される。特許文献1(特開2004−192488号公報)には、共通クロック方式の同期型シリアルインタフェースのシリアル転送の速度を向上する回路に関する記載が開示されている。
図1は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1の構成を示す回路図である。図1に示されるデータプロセッサ1は、例えば、CMOS集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板(半導体チップ)として形成される。
データプロセッサ1は、代表的に示されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)2と、MCIFC(Memory Card InterFace Controller:メモリカードインタフェースコントローラ)3と、外部IF(InterFace:インタフェース)回路4と、バス5と、フラッシュメモリ6と、RAM(Random Access Memory)7とを有する。
CPU2と、MCIFC3と、フラッシュメモリ6と、RAM7とは、バス5に接続されている。
MCIFC3は、CPU2によって制御される。フラッシュメモリ6は、電気的に消去及び書き込み可能な不揮発メモリである。RAM7は、CPU2のワーク領域として使用される。
MCIFC3は、例えば、メモリカードとしてMMC(MultiMedia Card:マルチメディアカード、登録商標、以下単に「Mカード」とも記す)10に接続される。このとき、MCIFC3は、転送クロック信号MCCLKに同期して、Mカード10とのインタフェース制御を行う。
その詳細は後述するが、MCIFC3は、転送クロック信号MCCLKに同期するMカード10からの読み出しデータの取り込みを行うにあたって、転送クロック信号MCCLKの立ち上り同期で行なうか、立ち下がり同期で行うかを選択可能である。さらに、MCIFC3は、転送クロック信号MCCLKの周波数を切り換え可能である。
MCIFC3は、信号インタフェース部11、取り込みタイミングの切り換え回路12、周波数制御回路13、制御レジスタ14、制御レジスタ15およびデータ送受信制御回路16を具備する。
信号インタフェース部11は、Mカード10に接続される。ここで、Mカード10に関するコマンド、端子機能、カードサイズなどの基本仕様はMMCアソシエーションによって既に策定されている。この仕様によれば、Mカード10は第1乃至第7外部端子を有し、MMCモードとSPI(Serial Peripheral Interface)モードを有する。Mカード10は、バスを共有することができる。要するに、Mカード10は、一つのメモリカードホスト装置に対して多数接続可能にされる。データプロセッサ1は、メモリカードホスト装置に利用されることになる。MMCモードとSPIモードとの相違は外部とのインタフェース仕様と、Mカードの選択手法である。
外部インタフェース仕様という点において、MMCモードでは、第1外部端子P1はリザーブ端子(オープン又は論理値“1”に固定)NCとして機能し、第2外部端子P2はコマンド端子(コマンド入力及び応答信号出力を行う)CMDとして機能し、第3及び第6外部端子は回路の接地電圧(グランド)端子Vss1、Vss2としてそれぞれ機能し、第4外部端子P4は電源電圧供給端子Vccとして機能し、第5外部端子P5はクロック入力端子CLKとして機能し、第7外部端子P7はデータの入出力端子DATとして機能する。
図2は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1の、MMCモードにおけるMCIFC3およびMカード10の信号インタフェースを示すブロック図である。図2において、MCCLKは転送クロック信号であり、MCCMDはMCIFC3からMカード10へのコマンド送信信号及びMカード10からMCIFC3へのレスポンス信号であり、MCDATはMCIFC3からMカード10へのデータ信号及びMカード10からMCIFC3へのデータ信号である。
図3は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1の、SPIモードにおけるMCIFC3とMカード10の信号インタフェースを示すブロック図である。SPIモードでは、第1外部端子P1はチップセレクト端子(負論理)CSとして機能し、第2外部端子P2はデータ入力端子(カードホストからMカード10へのデータ及びコマンド入力用)DIとして機能し、第3及び第6外部端子P3、P4は回路の接地電圧(グランド)端子Vss1、Vss2としてそれぞれ機能し、図示しない第4外部端子P4は電源電圧供給端子Vccとして機能し、第5外部端子P5はクロック入力端子CLKとして機能し、第7外部端子P7はデータ出力端子(Mカード10からカードホストへのデータ及びステータス出力)DOとして機能する。図3にはSPIモードにおけるMCIFC3とMカード10の信号インタフェースの様子が示される。MCCLKは転送クロック信号、MCTxDはMCIFC3からMカード10へのコマンド送信及びデータ送信信号、MCRxDはMカード10からMCIFC3へのコマンドレスポンス信号及びデータ受信信号、MCCSはMCIFC3からMカード10へのチップ選択信号である。
Mカード10の選択手法という点において、MMCモードは複数枚のメモリカードの中からアクセスするカードを選択するのに、カード認識フローの中で夫々のカードに固有のRCA(Relative Card Address:相対アドレス)を一枚一枚に割り振っておき、この相対アドレスを指定することでカードを選択する。カード認識は以下の動作で行われる。バスに「共通接続された複数のMカードにMMCモードが指定されているとき、Mカードのメモリカードホスト装置(単にMカードホストとも記す)からコマンドライン(コマンド端子CMDが接続する信号線)に所定のコマンドが発行されると、レディー状態のMカードは同じタイミングで一斉にCID(Card Identification Number:カード識別情報)を1ビットずつコマンドラインに出力する。コマンドラインはオープンドレインアーキテクチャとなっており、コマンドラインに対する出力は例えばローレベル又は高出力インピーダンスになる。夫々のMカードは1ビット出力毎にコマンドラインの状態と自分自身のカード識別情報の対応ビットの値とを比較し、異なる場合はそこでCIDの送信動作を中止してレディー状態に戻る。この結果、最終的にはCID値の一番小さな一枚のメモリカードが最後まで自身のCID値の送信を完了させることができ、アイデンティフィケーション状態に遷移する。アイデンティフィケーション状態に遷移したメモリカードに対してRCAを設定する。この認識操作を何回も繰返して全てのメモリカードにRCAを設定する。
SPIモードでは、複数枚のカードのそれぞれに対してチップセレクト信号MCCSがチップ選択端子CSに接続してある。アクセスしたいカードのチップセレクト信号MCCSを選択レベルにアサートしてMカード10を選択すればよい。
Mカード10に対するモード設定は、MCIFC3によるカード認識処理において、端子P1に所定タイミングで供給する信号MCCSに応じて行われる。すなわち、信号MCCSがローレベルであればMカード10はSPIモードに設定され、信号MCCSがハイレベルであればMMCモードに設定される。
信号インタフェース部11は、クロックバッファ20、入力バッファ21、23、出力バッファ22、24及びセレクタ25、26を有している。クロックバッファ20は、Mカード10の端子P5に接続されている。入力バッファ21および出力バッファ22は、Mカード10の端子P2に接続されている。入力バッファ23および出力バッファ24は、Mカード10の端子P7に接続されている。信号インタフェース部11は、P1にも接続される。
セレクタ25、26に対する入力選択制御ならびに入力バッファ21、23および出力バッファ22、24に対する動作制御は、データ送受信制御回路16が、Mカード10に設定した動作モード及び入出力動作に応じて行う。
Mカード10にMMCモードが設定されたときは、コマンド出力には出力バッファ22が用いられ、コマンドレスポンス入力には入力バッファ21が用いられ、セレクタ25は入力バッファ21の出力を選択する。また、データ出力には出力バッファ24が用いられ、データ入力には入力バッファ23が用いられ、セレクタ26は入力バッファ23の出力を選択する。
Mカード10にSPIモードが設定されたときは、コマンド出力及びデータ出力には出力バッファ22が用いられ、コマンドレスポンス入力及びデータ入力には入力バッファ23が用いられ、コマンドレスポンス入力はセレクタ25経由で後段に伝達され、データ入力はセレクタ26経由で後段に伝達される。
取り込みタイミングの切り換え回路12は、セレクタ25の出力段にラッチ回路(FF)30、31とセレクタ32を有し、セレクタ26の出力段にラッチ回路(FF)33、34とセレクタ35を有する。ラッチ回路30、33は転送クロック信号MCCLKの立ち上りに同期して入力をラッチする。ラッチ回路31、34は転送クロック信号MCCLKの立ち下がりに同期して入力をラッチする。セレクタ32はラッチ回路30又はラッチ回路31の出力を選択する。セレクタ35はラッチ回路33又はラッチ回路34の出力を選択する。
セレクタ32、35による選択動作は制御レジスタ15に設定される制御データD1の論理値で決まる。制御レジスタ15の制御データD1が論理値“1”のときは、ラッチ回路30、33の出力が選択される。これにより、データ送受信制御回路16は、転送クロック信号MCCLKの立ち上がりに同期して、セレクタ25から出力されるコマンドレスポンスを認識し、また、セレクタ26から出力される受信データ(Mカードからのリードデータ)を認識することができる。一方、レジスタ15の制御データD1が論理値“0”のときは、ラッチ回路31、34の出力が選択される。これにより、データ送受信制御回路16は、転送クロック信号MCCLKの立ち下がりに同期して、セレクタ25から出力されるコマンドレスポンスを認識し、また、セレクタ26から出力される受信データ(Mカードからのリードデータ)を認識することができる。
周波数制御回路13は、システムクロック信号CLKに基づいて、転送クロック信号MCCLKを生成する。周波数制御回路13は、制御レジスタ14に設定される制御データD2に従って、転送クロック信号MCCLKの周波数を制御する。例えば、制御データD2が論理値“1”のときは、転送クロック信号MCCLKの周波数は、20MHz(Mega Hertz:メガヘルツ)などの、相対的に高い周波数(高周波)とされる。また、制御データD2が論理値“0”のときは、転送クロック信号MCCLKの周波数は、15MHzなどの、相対的に低い周波数(低周波)とされる。
データ送受信制御回路16は、CPU2からのセットアップコマンドなどに応答してMカード10の認識及びモード設定を行い、CPU2からのアクセスコマンドに応答してMカード10に対するアクセス制御を行う。MCIFC3は、Mカード10からのリードデータをバス5に出力し、Mカード10へのライトデータをバス5から入力する。
制御レジスタ14、15はCPU2のアドレス空間に配置され、CPU2による制御プログラムの実行により制御データD1、D2の設定が行われる。
図4は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1における、SPIモードのMカード10に対するリードアクセスの動作タイミングの一例を示す図群である。図4(a)は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1と、SPIモードのMカード10との接続関係を示すブロック図である。図4(b)は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1と、SPIモードのMカード10との間で伝送される信号の変化を示すタイムチャートである。
ここでは、クロック信号MCCLKの周波数を20MHzとする。転送クロック信号MCCLKは、送信基端側のノード(A)に対して受信端ではクロック伝播遅延を生ずる。Mカード10は例えば転送クロック信号MCCLKの立ち下がりに同期してノード(C)からバスにリードデータMCRxDを出力する。この出力までにはデータ出力遅延を生じ、更にバス上でのデータ伝播遅延を生じ、MCIFC3の入力ノード(D)到達する。図4の例では、MCIFC3の入力ノード(D)にリードデータが到達するタイミングは、ノード(A)における転送クロック信号MCCLK波形の立ち上りエッジの近傍とされる。この状態で、MCIFC3がリードデータを転送クロック信号MCCLKの立ち上り同期で取り込むと(時刻tm)、リードデータは未だ不確定な状態でラッチ回路にラッチされてデータエラーを生ずる虞がある。このとき、MCIFC3はリードデータを転送クロック信号MCCLKの立ち下がり同期で取り込めば(時刻tn)、確定後のリードデータをラッチ回路にラッチすることができる。ラッチタイミングの変更はクロック信号MCCLKの周波数変更によっても同様に達成することができる。周波数の変更は必ずしも高周波から低周波への変更に限定されず逆であってもよい。
図5は、特許文献1に記載されたメモリカードの一例であるMカード61の構成を示すブロック図である。Mカード61の外部インタフェース機能及びコマンド応答機能は基本的にMカード10と同じである。
先ず、Mカード61の基本構成を説明する。Mカード61は、厚さが1.4mm、平面寸法が24mm×32mmのカード基板サイズを有し、その端子面には、外部端子P0〜P6が等間隔で7個配置される。外部端子P0〜P6はインタフェース部62に接続され、インタフェース部62には消去及び書き込み可能な不揮発性メモリとしてフラッシュメモリ63が接続される。
インタフェース部62は、Mカード61のホストインタフェース制御部64、フラッシュメモリインタフェース制御部65、バッファメモリ66、それらを制御する制御部67を有する。制御部67は例えばシングルチップマイクロコンピュータによって構成することができる。ホストインタフェース制御部64と外部端子P0〜P6との間には、その端子機能にしたがって入力バッファIBUF1〜IBUF4、出力バッファOBUF1、OBUF2が配置される。入力バッファIBUF3、IBUF2の後段には信号取り込みタイミングの切り換え回路70、71が設けられ、出力バッファOBUF1、OBUF2の前段には送信タイミングの切り換え回路72、73が配置される。Mカード61は前述の通りであり、MMCモードとSPIモードを有する。
特開2004−192488号公報
従来技術は、クロックの周波数と転送データの取り込みタイミングを切り替え、転送データを安定して取り込むことができるタイミングを探り当てることにより、シリアルクロック信号やシリアルデータ信号の伝播遅延の影響を回避し、相対的に高い周波数で高速なシリアル転送を得ようとするものである。
しかしながら、図4中に出力バッファや伝送線路の遅延が最小値と最大値の範囲で示されているように、出力バッファの遅延や伝送線路の遅延はデバイスや基板の製造上のばらつきに加え温度や電源電圧等の動作環境に左右され変動するため、転送速度の高速化ができないという問題が存在する。
その理由としては、出力バッファや伝送線路の遅延のばらつきがシリアル転送速度に与える影響を、図4の回路の動作を示す図6のタイミングチャートを用いて説明する。
図6は、特許文献1に記載のデータプロセッサ1と、SPIモードのMカード10との間で伝送される信号の変化を示す別のタイムチャートである。図6において、D120とD124はMCCLKに関するバッファ部遅延の最小値とプリント基板配線遅延の最小値の和であり、D121とD125はMCCLKに関するバッファ部遅延の最大値とプリント基板配線遅延の最大値の和であり、D122とD126はMCRxDに関するバッファ部遅延の最小値とプリント基板配線遅延の最小値の和であり、D123とD127はMCRxDに関するバッファ部遅延の最大値とプリント基板配線遅延の最大値の和であり、T120はシリアルクロック周期であり、T121はノード(D)におけるMCRxD入力信号の安定期間である。
ここで図4のメモリカードインタフェース3がノード(D)のMCRxD入力信号を確実に捕らえるためには、転送データを安定して取り込むことができるタイミングが存在しなければならない。すなわちノード(D)におけるMCRxD入力信号の安定期間T121が0よりも大きいことが必要であることから、以下の式1が成り立つ。
ノード(D)におけるMCRxD入力信号の安定期間T121
=(シリアルクロック周期T120
−バッファ部遅延の最大値とプリント基板配線遅延の最大値の和D121
−バッファ部遅延の最大値とプリント基板配線遅延の最大値の和D123
+バッファ部遅延の最小値とプリント基板配線遅延の最小値の和D124
+バッファ部遅延の最小値とプリント基板配線遅延の最小値の和D126)
>0 ……式1
例えば、図4に示されている以下の遅延値を用いて計算すると、シリアルクロック周期T120の最小値は12nsとなり、シリアルクロック周波数の上限として83.3MHzが導き出される。
バッファ部遅延の最大値=5ns
バッファ部遅延の最小値=1ns
プリント配線遅延の最大値=3ns
プリント配線遅延の最小値=1ns
以上示した通り、シリアルクロックの動作周波数には出力バッファや伝送線路の遅延に起因する上限(上記の例では83.3MH)が存在する。
ここで、従来技術による最大データ転送速度は以下の式2で表される。
従来技術による最大データ転送速度
=シリアルクロック周波数上限×シリアルデータ信号線数 ……式2
従来技術には、シリアルクロックの周波数が上限に達すると、新たなシリアルデータ信号線を追加しない限り、転送速度の高速化ができないという問題が存在する。
本発明によるシリアル転送回路は、マスタデバイスと、スレーブデバイスと、シリアルクロック用伝送線路と、シリアルデータ用伝送線路とを具備する。ここで、マスタデバイスは、シリアルクロック信号を生成する。スレーブデバイスは、シリアルクロック信号に同期して、マスタデバイスに向けてデータを送信する。シリアルクロック用伝送線路は、マスタデバイスからスレーブデバイスに向けて、シリアルクロック信号を伝送する。シリアルデータ用伝送線路は、スレーブデバイスからマスタデバイスに向けて、データの一部に対応する第1のシリアルデータ信号を伝送する。スレーブデバイスは、インピーダンス制御部を具備する。ここで、インピーダンス制御部は、データの他の部分に対応する第2のシリアルデータ信号を、シリアルクロック用伝送線路におけるインピーダンスの時間変化に変換する。マスタデバイスは、インピーダンス判定機能付き出力バッファを具備する。ここで、インピーダンス判定機能付き出力バッファは、インピーダンスの時間変化を、第2のシリアルデータ信号に変換する。
本発明によるシリアル転送回路では、従来のシリアルデータ信号線に加え、シリアルクロック信号線上でもデータ転送を行うことにより、シリアルクロックあたりのデータ転送量が増加し、シリアルクロックの周波数が上限に達しても、新たな信号線の追加を行うことなく、転送速度の高速化を行うことができる。
図1は、特許文献1に記載のデータプロセッサの構成を示す回路図である。 図2は、特許文献1に記載のデータプロセッサの、MMCモードにおけるMCIFCおよびMカードの信号インタフェースを示すブロック図である。 図3は、特許文献1に記載のデータプロセッサの、SPIモードにおけるMCIFCとMカードの信号インタフェースを示すブロック図である。 図4は、特許文献1に記載のデータプロセッサにおける、SPIモードのMカードに対するリードアクセスの動作タイミングの一例を示す図群である。図4(a)は、特許文献1に記載のデータプロセッサと、SPIモードのMカードとの接続関係を示すブロック図である。図4(b)は、特許文献1に記載のデータプロセッサと、SPIモードのMカードとの間で伝送される信号の変化を示すタイムチャートである。 図5は、特許文献1に記載されたメモリカードの一例であるMカードの構成を示すブロック図である。 図6は、特許文献1に記載のデータプロセッサと、SPIモードのMカードとの間で伝送される信号の変化を示す別のタイムチャートである。 図7は、本発明の第1の実施形態によるシリアル転送回路の構成を示すブロック回路図である。 図8は、本発明の第1の実施形態による入力インピーダンス制御回路B123の構成例を示す回路図である。 図9は、本発明の第1の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の構成例を示す回路図である。 図10は、本発明の第1の実施形態によるシリアル転送回路の動作を示すタイムチャートである。 図11は、本発明の第2の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の構成を示す回路図である。 図12は、本発明の第2の実施形態によるシリアル転送回路の動作を示すタイムチャートである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によるシリアル転送回路は、マスタデバイス(B101)と、スレーブデバイス(B102)と、シリアルクロック用伝送線路(B115)と、シリアルデータ用伝送線路(B117)とを具備する。ここで、マスタデバイス(B101)は、シリアルクロック信号(N113)を生成する。スレーブデバイス(B102)は、シリアルクロック信号(N113、N117)に同期して、マスタデバイス(B101)に向けてデータを送信する。シリアルクロック用伝送線路(B115)は、マスタデバイス(B101)からスレーブデバイス(B102)に向けて、シリアルクロック信号(N113、N117)を伝送する。シリアルデータ用伝送線路(B117)は、スレーブデバイス(B102)からマスタデバイス(B101)に向けて、データの一部に対応する第1のシリアルデータ信号(N119、N115)を伝送する。スレーブデバイス(B102)は、インピーダンス制御部(B123)を具備する。ここで、インピーダンス制御部(B123)は、データの他の部分に対応する第2のシリアルデータ信号(N126)を、シリアルクロック用伝送線路(B115)におけるインピーダンスの時間変化に変換する。マスタデバイス(B101)は、インピーダンス判定機能付き出力バッファ(B110)を具備する。ここで、インピーダンス判定機能付き出力バッファ(B110)は、インピーダンスの時間変化を、第2のシリアルデータ信号(N111)に変換する。
添付図面を参照して、本発明によるシリアル転送回路を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図7は、本発明の第1の実施形態によるシリアル転送回路の構成を示すブロック回路図である。
図7のシリアル転送回路が具備する構成要素について説明する。図7のシリアル転送回路は、マスタデバイスB101と、スレーブデバイスB102と、伝送線路B115と、伝送線路B116と、伝送線路B117と、伝送線路B118とを具備している。
マスタデバイスB101は、クロック生成回路B103と、中央処理装置(CPU)B104と、メモリB129と、I/OブロックB130と、シリアル転送機能ブロックB105と、内部バスN102とを具備している。
シリアル転送機能ブロックB105は、シリアルクロック生成回路B106と、シリアル送受信制御回路B107と、パラレル・シリアル変換回路B108と、シリアル・パラレル変換回路B109と、インピーダンス判定機能付き出力バッファB110と、出力バッファB111と、入力バッファB112と、出力バッファB113とを具備している。
スレーブデバイスB102は、入力バッファB119と、シリアルデータ信号用の入力バッファB120と、シリアルデータ信号用の出力バッファB121と、シリアル・デバイス選択信号用の入力バッファB122と、入力インピーダンス制御回路B123と、シリアル・パラレル変換回路B124と、パラレル・シリアル変換回路B125と、命令コード保持回路B126と、初期アドレス保持回路B127と、シリアル送受信制御回路B128と、メモリB129とを具備している。
図7のシリアル転送回路における構成要素同士の接続関係について説明する。伝送線路B115は、マスタデバイスB101が出力するシリアルクロック出力信号N113を、スレーブデバイスB102に向けて、シリアルクロック入力信号N117として供給する。伝送線路B116は、マスタデバイスB101が出力するシリアルデータ出力信号N114を、スレーブデバイスB102に向けて、シリアルデータ入力信号N118として供給する。伝送線路B117は、スレーブデバイスB102が出力するシリアルデータ出力信号N119を、マスタデバイスB101に向けて、シリアルデータ入力信号N115として供給する。伝送線路B118は、マスタデバイスB101が出力するデバイス選択信号N116を、スレーブデバイスB102に向けて、デバイス選択信号N120として供給する。
シリアル転送機能ブロックB105は、内部バスN102に接続されている。シリアル転送機能ブロックB105は、クロック生成回路B103が出力するクロック信号N101と、シリアルデータ入力信号N115とを入力し、シリアルクロック出力信号N113と、シリアルデータ出力信号N114と、デバイス選択信号N116とを出力する。
クロック生成回路B103はクロック信号N101を出力する。中央処理装置B104は、クロック信号N101を入力し、内部バスN102に接続されている。メモリB129は、内部バスN102に接続されている。I/OブロックB130は、内部バスN102に接続されている。
シリアルクロック生成回路B106は、クロック信号N101と、シリアル送受信制御回路B107から出力されるシリアルクロック生成制御信号N103とを入力し、シリアルクロック信号N104を出力する。
シリアル送受信制御回路B107は、内部バスN102に接続されている。シリアル送受信制御回路B107は、クロック信号N101と、シリアルクロック信号N104と、シリアル・パラレル変換回路B109から出力されるパラレル受信データN108とを入力し、シリアルクロック生成制御信号N103と、パラレル送信データN105と、パラレル・シリアル変換制御信号N106と、シリアルデータ出力許可信号N107と、デバイス選択信号N109とを出力する。
パラレル・シリアル変換回路B108は、シリアルクロック信号N104と、パラレル送信データN105と、パラレル・シリアル変換制御信号N106とを入力し、シリアルデータ出力信号N112を出力する。
シリアル・パラレル変換回路B109は、シリアルクロック信号N104と、入力バッファB112が出力するシリアルデータ入力信号N110と、インピーダンス判定機能付き出力バッファB110が出力するインピーダンス判定結果信号N111とを入力し、パラレル受信データN108を出力する。
インピーダンス判定機能付き出力バッファB110は、シリアルクロック信号N104を入力し、シリアルクロック出力信号N113と、インピーダンス判定結果信号N111とを出力する。
出力バッファB111は、シリアルデータ出力信号N112と、シリアルデータ出力許可信号N107とを入力し、シリアルデータ出力信号N114を出力する。
入力バッファB112は、シリアルデータ入力信号N115を入力し、シリアルデータ入力信号N110を出力する。
出力バッファB113は、デバイス選択信号N109を入力し、デバイス選択信号N116を出力する。
入力バッファB119は、シリアルクロック入力信号N117を入力し、シリアルクロック信号N121を出力する。
入力バッファB120は、シリアルデータ入力信号N118を入力し、シリアルデータ入力信号N122を出力する。
出力バッファB121は、シリアル送受信制御回路B128が出力するシリアルデータ出力許可信号N123と、パラレル・シリアル変換回路B125が出力するシリアルデータ出力信号N124とを入力し、シリアルデータ出力信号N119を出力する。
入力バッファB122は、デバイス選択信号N120を入力し、デバイス選択信号N125を出力する。
入力インピーダンス制御回路B123は、パラレル・シリアル変換回路B125が出力するシリアルデータ出力信号N126およびシリアル送受信制御回路B128が出力する入力インピーダンス制御信号N127を入力し、またシリアルクロック入力信号N117を伝送する線路に接続されている。
シリアル・パラレル変換回路B124は、シリアルクロック信号N121と、シリアルデータ入力信号N122とを入力し、パラレル受信データN128を出力する。
パラレル・シリアル変換回路B125は、シリアルクロック信号N121と、シリアル送受信制御回路B128が出力するパラレル送信データN129およびパラレル・シリアル変換制御信号N130とを入力し、シリアルデータ出力信号N124と、シリアルデータ出力信号N126とを出力する。
命令コード保持回路B126は、シリアルクロック信号N121と、パラレル受信データN128と、シリアル送受信制御回路B128が出力する命令コード保持制御信号N131とを入力し、命令コードN132を出力する。
初期アドレス保持回路B127は、シリアルクロック信号N121と、パラレル受信データN128と、シリアル送受信制御回路B128が出力する初期アドレス保持制御信号N133とを入力し、初期アドレスN134を出力する。
シリアル送受信制御回路B128は、シリアルクロック信号N121と、デバイス選択信号N125と、命令コードN132と、初期アドレスN134と、メモリB129が出力するメモリデータN136とを入力し、シリアルデータ出力許可信号N123と、入力インピーダンス制御信号N127と、パラレル送信データN129と、パラレル・シリアル変換制御信号N130と、命令コード保持制御信号N131と、初期アドレス保持制御信号N133と、メモリアドレスN135とを出力する。
メモリB129は、メモリアドレスN135を入力し、メモリデータN136を出力する。
図8は、本発明の第1の実施形態による入力インピーダンス制御回路B123の構成例を示す回路図である。
図8の入力インピーダンス制御回路B123の構成要素について説明する。図8の入力インピーダンス制御回路B123は、NチャネルトランジスタB201と、抵抗B202と、ANDゲートB203と、インバータB204とを具備している。
図8の入力インピーダンス制御回路B123の構成要素同士の接続関係について説明する。インバータB204は、シリアルデータ出力信号N126を入力し、シリアル送信データの反転信号N201を出力する。ANDゲートB203は、入力インピーダンス制御信号N127と、シリアル送信データの反転信号N201とを入力し、ゲート信号N202を出力する。NチャネルトランジスタB201において、ゲートはゲート信号N202を入力し、ソースはインピーダンス調整用の抵抗B202を介してグランドに接続されており、ドレインはシリアルクロック入力信号N117を伝達する線路に接続されている。
図9は、本発明の第1の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の構成例を示す回路図である。
図9のインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の構成要素について説明する。図9のインピーダンス判定機能付き出力バッファB110は、出力バッファB301と、分圧抵抗B302と、分圧抵抗B303と、電圧比較器B304とを具備している。
図9のインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の構成要素同士の接続関係について説明する。出力バッファB301は、シリアルクロック信号N104を入力し、シリアルクロック出力信号N113を出力する。分圧抵抗B302において、一方の端部は電源に接続され、他方の端部は基準電圧信号N301を伝達する線路に接続されている。分圧抵抗B303において、一方の端部はグランドに接続され、他方の端部は基準電圧信号N301を伝達する線路に接続されている。電圧比較器B304は、非反転側入力部にシリアルクロック出力信号N113を入力し、反転側入力部に基準電圧信号N301を入力し、インピーダンス判定結果信号N111を出力する。
図7を用いて、本発明の第1の実施形態によるシリアル転送回路の動作について説明する。
クロック生成回路B103は、水晶発振やPLL(Phase Locked Loop:位相同期回路)等を用いてクロック生成を行い、クロック信号N101としてクロック信号を供給する。
電源が投入されると、中央処理装置B104は、クロック信号N101に同期する。中央処理装置B104は、内部バスN102を介してメモリB129に格納されているプログラム・コードを読み出す。中央処理装置B104は、マスタデバイスB101内部のI/OブロックB130およびシリアル転送機能ブロックB105の初期設定を行う。この初期設定において、マスタデバイスB101とスレーブデバイスB102との間のシリアル転送で用いるプロトコルが選択される。
この説明に用いる転送プロトコルを、次に様に想定する。すなわち、先ず、マスタデバイスB101が、1バイトの命令コードと、3バイトのアドレス情報と、スレーブデバイスB102内部のメモリB129のアクセス時間を確保するための1バイト分のダミービットとを、スレーブデバイスB102に向けて送信する。引き続き、スレーブデバイスB102が、指定されたアドレスから始まる任意バイト長のデータをマスタデバイスB101に向かって送信する。
初期化が終了した状態において、ローアクティブのデバイス選択信号N109およびN116はハイレベルに保たれ、入力インピーダンス制御信号N127はローレベルに保たれている。
中央処理装置B104が内部バスN102を介してシリアル転送機能ブロックB105に転送を要求する。この要求に応じて、マスタデバイスB101と、スレーブデバイスB102との間で、シリアル転送が開始される。
シリアル転送が始まると、シリアル送受信制御回路B107はデバイス選択信号N109をローレベルに設定して出力する。デバイス選択信号N109の値は出力バッファB113を介してデバイス選択信号N116として伝達される。デバイス選択信号N116の値は伝送線路B118を介してデバイス選択信号N120として伝達される。デバイス選択信号N120の値は入力バッファB122を介してデバイス選択信号N125として伝達される。デバイス選択信号N125の値はスレーブデバイスB102内部のシリアル送受信制御回路B128に伝えられる。
次に、シリアル送受信制御回路B107は、シリアルクロック生成制御信号N103を介してシリアルクロック生成回路B106にシリアルクロックの生成を要求する。このとき、シリアル送受信制御回路B107は、シリアル転送プロトコルに対応した1バイトの命令コードをパラレル送信データN105としてパラレル・シリアル変換回路B108に向けて出力する。同時に、シリアル送受信制御回路B107は、パラレル・シリアル変換制御信号N106を介してパラレル・シリアル変換回路B108にパラレル・シリアル変換の要求を行う。さらに、シリアル送受信制御回路B107は、シリアルデータ出力許可信号N107を介して出力バッファB111の出力を許可する。
シリアルクロックの生成を要求されたシリアルクロック生成回路B106は、シリアルクロック信号N104を出力する。シリアルクロック信号N104は、インピーダンス判定機能付き出力バッファB110を介してシリアルクロック出力信号N113として伝達される。シリアルクロック出力信号N113は、伝送線路B115を介してシリアルクロック入力信号N117として伝達される。シリアルクロック入力信号N117は、入力バッファB119を介して、シリアルクロック信号N121として伝えられる。
ここで、伝送線路B115の特性インピーダンスと、インピーダンス判定機能付き出力バッファB110の出力インピーダンスとは、等しく50Ωであると仮定する。
パラレル・シリアル変換を要求されたパラレル・シリアル変換回路B108は、シリアルクロック信号N104に同期して、パラレル送信データN105から入力された命令コードのパラレル・シリアル変換を行い、シリアルデータ出力信号N112をMSB(Most Significant Byte:上位ビット)ファースト形式で出力する。シリアルデータ出力信号N112の値は、出力バッファB111を介してシリアルデータ出力信号N114として伝達される。シリアルデータ出力信号N114は、伝送線路B116を介してシリアルデータ入力信号N118として伝達される。シリアルデータ入力信号N118は、入力バッファB120を介してシリアルデータ入力信号N122として伝達される。シリアル・パラレル変換回路B124は、シリアルクロック信号N121に同期して、シリアルデータ入力信号N122のシリアル・パラレル変換を行う。その結果、シリアル・パラレル変換回路B124は、パラレル受信データN128として、受信した命令コードを出力する。
シリアル送受信制御回路B128は、シリアルクロック信号N121のトグル回数を監視している。シリアル送受信制御回路B128は、受信データの最初の1バイトがパラレル受信データN128に出力されるタイミングで、命令コード保持制御信号N131を出力する。命令コード保持回路B126は、パラレル受信データN128として入力した命令コードを記憶する。
1バイトの命令コードの転送が終わると、引き続き3バイトのアドレス情報の転送が行われる。アドレス情報も、命令コードと同様に、MSBファースト形式で転送される。
シリアル送受信制御回路B107はアドレス情報の最上位バイトをパラレル送信データN105として出力する。このとき、シリアル送受信制御回路B107は、パラレル・シリアル変換制御信号N106を出力することによって、パラレル・シリアル変換回路B108にパラレル・シリアル変換の要求を行う。
パラレル・シリアル変換を要求されたパラレル・シリアル変換回路B108は、シリアルクロック信号N104に同期してパラレル送信データN105として入力したアドレス情報のパラレル・シリアル変換を行う。パラレル・シリアル変換回路B108は、パラレル・シリアル変換の結果として得られたシリアル信号を、MSBファースト形式で、シリアルデータ出力信号N112として出力する。シリアルデータ出力信号N112の値は、出力バッファB111を介してシリアルデータ出力信号N114として伝達される。シリアルデータ出力信号N114の値は、伝送線路B116を介してシリアルデータ入力信号N118として伝達される。シリアルデータ入力信号N118の値は、入力バッファB120を介してシリアルデータ入力信号N122として伝達される。シリアル・パラレル変換回路B124は、シリアルデータ入力信号N122を入力する。
シリアル送受信制御回路B128は、シリアルクロック信号N121のシリアルクロック信号のトグル回数を監視している。シリアル送受信制御回路B128は、アドレス情報の最初の1バイトがパラレル受信データN128として出力されるタイミングで、初期アドレス情報保持制御信号N133をアクティブにする。このとき、初期アドレス保持回路B127は、パラレル受信データN128として入力するアドレス情報の最上位バイトを記憶する。
引き続き、残り2バイトのアドレス情報に対しても同様の転送が行われ、初期アドレス保持回路B127に3バイトのアドレス情報が記憶される。
アドレス情報の転送が終わると、引き続き1バイト分のダミービットの転送が行われる。
シリアル送受信制御回路B107は任意のデータをパラレル送信データN105として出力する。このとき、シリアル送受信制御回路B107は、パラレル・シリアル変換制御信号N106を出力することで、パラレル・シリアル変換回路B108にパラレル・シリアル変換の要求を行う。
パラレル・シリアル変換を要求されたパラレル・シリアル変換回路B108は、シリアルクロック信号N104に同期して入力したパラレル送信データN105のパラレル・シリアル変換を行い、MSBファースト形式でシリアルデータ出力信号N112として出力する。シリアルデータ出力信号N112の値は、出力バッファB111を介してシリアルデータ出力信号N114として伝達される。シリアルデータ出力信号N114の値は、伝送線路B116を介してシリアルデータ入力信号N118として伝達される。シリアルデータ入力信号N118の値は、入力バッファB120を介してシリアルデータ入力信号N122として伝達される。シリアル・パラレル変換回路B124は、シリアルデータ入力信号N122を入力する。
シリアル送受信制御回路B128は、シリアルクロック信号N121のトグル回数から、アドレス情報の転送終了を検出する。シリアル送受信制御回路B128は、その後のダミービットの転送に並行して、メモリアドレスN135としてアドレスを出力し、メモリB129へのアクセスを行う。
ダミービットの転送が終わると、引き続き任意バイト長のメモリデータの転送が行われる。
シリアル送受信制御回路B128は、メモリB129から出力されるメモリデータN136の値を記憶する。シリアル送受信制御回路B128は、メモリデータN136の内容をパラレル送信データN129として出力する。このとき、シリアル送受信制御回路B128は、パラレル・シリアル変換制御信号N130を出力することでパラレル・シリアル変換回路B125にパラレル・シリアル変換の要求を行う。さらに、シリアル送受信制御回路B128は、入力インピーダンス制御信号N127を出力する。シリアル送受信制御回路B128は、次のメモリデータ取得に備えてメモリアドレスN135のインクリメントを行う。
パラレル・シリアル変換を要求されたパラレル・シリアル変換回路B125は、シリアルクロック信号N121に同期してパラレル送信データN129として供給されたメモリデータに対し2ビット単位のパラレル・シリアル変換を行い、MSBファースト形式でシリアルデータ出力信号N124およびN126として出力する。シリアルデータ出力信号N124の値は、出力バッファB121を介してシリアルデータ出力信号N119として伝達される。シリアルデータ出力信号N119の値は、伝送線路B117を介してシリアルデータ入力信号N115として伝達される。シリアルデータ入力信号N115の値は、入力バッファB112を介してシリアルデータ入力信号N110として伝達される。シリアル・パラレル変換回路B109は、シリアルデータ入力信号N110を入力する。
メモリデータを転送する期間では、入力インピーダンス制御回路B123は、入力インピーダンス制御信号N127としてハイレベル信号が供給される。このとき、シリアルデータ出力信号N126の値が1の場合には、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスを無限大(Hi−z状態)になるように、入力インピーダンス制御回路B123内部の回路が切り替わる。反対に、シリアルデータ出力信号N126の値が0の場合には、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスを、伝送線路B115の特性インピーダンス(本例では50Ω)と一致するように、入力インピーダンス制御回路B123内部の回路が切り替わる。
メモリデータの転送が行われない期間では、入力インピーダンス制御回路B123は、入力インピーダンス制御信号N127として、ローレベルが供給される。このとき、シリアルデータ出力信号N126の値にかかわらず、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスは無限大(Hi−z状態)に保たれる。
次に、図8の入力インピーダンス制御回路B123の動作について説明する。
ここで、抵抗B202の抵抗値は、NチャネルトランジスタB201のオン抵抗の値との合計値が、シリアルクロック入力信号N117が伝達される線路に接続されている伝送線路(図7のB115)の特性インピーダンス(例えば50Ω)に一致するように設定される。
入力インピーダンス制御信号N127がローレベルの場合について考える。このとき、ゲート信号N202はローレベルとなり、NチャネルトランジスタB201はオフ状態となる。したがって、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスはほぼ無限大(Hi−z状態)となる。
入力インピーダンス制御信号N127がハイレベルであり、かつ、シリアルデータ出力信号N126がハイレベルである場合について考える。このとき、ゲート信号N202はローレベルとなり、NチャネルトランジスタB201はオフ状態となる。したがって、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスはほぼ無限大(Hi−z状態)となる。
入力インピーダンス制御信号N127がハイレベルであり、かつ、シリアルデータ出力信号N126がローレベルである場合について考える。このとき、ゲート信号N202はハイレベルとなり、NチャネルトランジスタB201はオン状態となる。したがって、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスは、NチャネルトランジスタB201のオン抵抗の値および抵抗B202の抵抗値の合計値と等しくなる。すなわち、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスは、シリアルクロック入力信号N117が接続されている伝送線路の特性インピーダンスと等しくなる。
次に、図9のインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の動作について説明する。
基準電圧信号N301の電圧は、分圧抵抗B302および分圧抵抗B303における抵抗値の比率によって決まる。また、基準電圧信号N301の電圧は、シリアルクロック出力信号N113の電圧を判定するための基準電圧としても使用される。
例えば、シリアルクロック出力信号N113の電圧判定基準を電源電圧の75%とする場合には、分圧抵抗B302と分圧抵抗B303の抵抗値の比率を1対3の割合とする。
電圧比較器B304は、基準電圧信号N301の電圧と、シリアルクロック出力信号N113の電圧とを比較して、その結果を出力する。すなわち、シリアルクロック出力信号N113の電圧が基準電圧信号N301の電圧よりも高ければ、電圧比較器B304はインピーダンス判定結果信号N111としてハイレベルを出力する。また、シリアルクロック出力信号N113の電圧が基準電圧信号N301の電圧よりも低ければ、電圧比較器B304はインピーダンス判定結果信号N111としてローレベルを出力する。
ダミービットの転送が終了した後の、任意バイト長のメモリデータの転送動作について、図10のタイミングチャートを用いて説明する。図10は、本発明の第1の実施形態によるシリアル転送回路の動作を示すタイムチャートである。図10のタイムチャートは、上から順に、シリアルクロック信号N104と、シリアルクロック出力信号N113と、インピーダンス判定結果信号N111と、シリアルクロック入力信号N117と、シリアルクロック信号N121と、入力インピーダンス制御信号N127と、シリアルデータ出力信号N126と、ゲート信号N202とを示している。図10のタイムチャートにおいて、縦軸は信号電圧を、横軸は時間を、それぞれ示している。
図10のタイムチャートは、タイミングT401から、先頭3ビットが「101」で始まるデータを転送する場合を示している。タイミングT401と、タイミングT405と、タイミングT408とは、シリアルクロック信号N104の立下りタイミングを示す。タイミングT402は、シリアルクロック出力信号N113へのハイレベル出力タイミングを示す。タイミングT403は、シリアルクロック入力信号N117へのハイレベル到着タイミングを示す。タイミングT404は、シリアルクロック出力信号N113へのハイレベルの反射波到着タイミングを示す。タイミングT406は、シリアルクロック出力信号N113へのハイレベル出力タイミングを示す。タイミングT407は、シリアルクロック入力信号N117へのハイレベル到着タイミングを示す。時間D401と、時間D403とは、シリアルクロック出力信号N113からシリアルクロック入力信号N117までの伝送線路B115の進行波遅延を示す。時間D402は、シリアルクロック入力信号N117からシリアルクロック出力信号N113までの伝送線路B115の反射波遅延を示す。
先ず、タイミングT401でシリアルクロック信号N104が立下る。次に、シリアルクロック信号N121の立下りのタイミングに遅延を伴いつつも同期して、入力インピーダンス制御信号N127がハイレベルに変化する。入力インピーダンス制御信号N127がハイレベルになったことで、以降のインピーダンス制御が許可される。また、タイミングT401でシリアルクロック信号N104が立下るので、シリアルクロック信号N121の立下りのタイミングに遅延を伴いつつも同期して、シリアルデータ出力信号N126がハイレベルに変化する。入力インピーダンス制御信号N127およびシリアルデータ出力信号N126が同時にハイレベルになったことで、ゲート信号N202はローレベルであり続ける。その結果、NチャネルトランジスタB201がオフ状態になり、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスは無限大(Hi−z状態)となる。
タイミングT402において、シリアルクロック出力信号N113はハイレベルになる。シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は、シリアルクロック出力信号N113をドライブするインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の出力インピーダンスと、伝送線路B115の特性インピーダンスで分圧された電圧に遷移する。例えば、インピーダンス判定機能付き出力バッファB110の出力インピーダンスと、伝送線路B115の特性インピーダンスとが等しい場合に、シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は電源電圧の50%の電圧となる。
タイミングT402から伝送線路の進行波遅延D401が経過した後のタイミングT403において、シリアルクロック入力信号N117がハイレベルに到着する。このとき、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスが無限大であることから、伝送線路B115は直列終端の伝送線路と同様に振舞う。ハイレベルに到着したシリアルクロック入力信号N117は反射して、伝送線路B115に向かって折り返す。このとき、反射の影響でシリアルクロック入力信号N117の信号電圧は電源電圧と等しくなる。
タイミングT403から伝送線路の反射波遅延D402が経過した後のタイミングT404において、シリアルクロック出力信号N113を伝達する線路にハイレベルの反射波が到着する。その結果、シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は、電源電圧と同レベルに遷移する。電圧比較器B304の入力部において、シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は、基準電圧信号N301の電圧(電源電圧の75%)より高い。したがって、電圧比較器B304は、インピーダンス判定結果出力信号N111としてシリアルデータ出力信号N126と同じハイレベルを出力する。
タイミングT405において、シリアルクロック信号N104が立ち下るので、インピーダンス判定結果出力信号N111は、シリアル受信データの一部としてシリアル・パラレル変換回路B109に取り込まれる。
また、タイミングT405においてシリアルクロック信号N104が立下るので、シリアルデータ出力信号N126が、シリアルクロック信号N121の立ち下りに遅延を伴いつつも同期して、ローレベルに変化する。その結果、ゲート信号N202はハイレベルとなり、NチャネルトランジスタB201はオン状態になる。すなわち、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスが、伝送線路B115の特性インピーダンスに等しくなる。
タイミングT406において、シリアルクロック出力信号N113としてハイレベルが出力される。シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は、シリアルクロック出力信号N113をドライブするインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の出力インピーダンスと、伝送線路B115の特性インピーダンスとで分圧されて、電源電圧の50%の電圧となる。
タイミングT406から伝送線路の進行波遅延D403が経過した後のタイミングT407において、シリアルクロック入力信号N117がハイレベルに到達する。シリアルクロック入力信号N117を伝達する線路の入力インピーダンスが伝送線路B115の特性インピーダンスと等しいので、伝送線路B115は並列終端の伝送線路と同様に振舞う。したがって、ハイレベルに到達したシリアルクロック入力信号N117に反射は起らない。このとき、シリアルクロック入力信号N117の信号電圧は、電源電圧の50%に留まる。
シリアルクロック出力信号N113の信号電圧が基準電圧信号N301の電圧(電源電圧の75%)より低いので、電圧比較器B304は、インピーダンス判定結果出力信号N111として、シリアルデータ出力信号N126と同じローレベルを出力する。
タイミングT408において、シリアルクロック信号N104が立ち下る。このとき、インピーダンス判定結果出力信号N111は、シリアル受信データの一部としてシリアル・パラレル変換回路B109に取り込まれる。
シリアル・パラレル変換回路B109は、シリアルデータ入力信号N110およびインピーダンス判定結果信号N111として、併せて2ビット分のシリアルデータを、シリアルクロック信号N104の立下り毎に受け取る。シリアル・パラレル変換回路B109は、これら2ビット分のシリアルデータにシリアル・パラレル変換を行った結果をパラレル受信データN108として出力する。
シリアル送受信制御回路B107はパラレル受信データN108の値を記憶し、内部バスN102に出力する。
任意バイト長のメモリデータの受信は、マスタデバイスB101からデバイス選択信号N116とシリアルクロック出力信号N113が供給される期間で継続される。
なお、図8に示されるように、入力インピーダンス制御信号N127およびシリアルデータ出力信号N126の値に応じて入力インピーダンス制御回路B123の状態が変化する。その結果、ハイレベル状態におけるシリアルクロック入力信号N117の電圧が変動する。しかし、入力バッファB119の入力閾値を低めに選択しておく、もしくは、図に示してはいないが入力バッファB119の入力閾値を入力インピーダンス制御信号N127の値に応じて変更する、等の方法により、ハイレベル状態におけるシリアルクロック入力信号N117の電圧変動に影響されることなくシリアルクロック信号N121を生成することが可能である。
上記の説明をまとめると、本発明による共通クロック方式のシリアル転送回路は、マスタデバイスと、スレーブデバイスとを具備する。ここで、マスタデバイスは、シリアルクロックを出力するシリアルクロック出力端子を有する。スレーブデバイスは、シリアルクロックが接続されるシリアルクロック入力端子を有しシリアルクロックに同期してシリアルデータを転送する。また、スレーブデバイスは、その内部に、パラレル・シリアル変換回路と、入力インピーダンス制御回路とを具備する。ここで、パラレル・シリアル変換回路は、シリアルクロックに同期してシリアルデータを生成する。入力インピーダンス制御回路は、パラレル・シリアル変換回路の出力に応じてシリアルクロック入力端子の入力インピーダンスを切り替える。さらに、マスタデバイスは、その内部に、インピーダンス判定機能付き出力バッファと、シリアル・パラレル変換回路とを具備する。ここで、インピーダンス判定機能付き出力バッファは、シリアルクロックを出力すると共に接続されたスレーブデバイスのシリアルクロック入力端子のインピーダンス状態を判定する。シリアル・パラレル変換回路は、インピーダンス判定機能付き出力バッファから出力されるインピーダンス判定結果を入力としてシリアル・パラレル変換を行う。なお、スレーブデバイスは、転送データに応じてシリアルクロック入力端子の入力インピーダンスを切り替える。マスタデバイスは、シリアルクロック信号のインピーダンス状態を検出する。その結果、シリアルクロック信号線上でマスタデバイスからスレーブデバイスへシリアルクロックを送信すると同時に、スレーブデバイスからマスタデバイスへデータを送信することが可能である。
このように、本発明によれば、シリアルクロック信号線上でもシリアルデータの転送を行うことができることから、最大データ転送速度は以下の式3で表される。
本発明による最大データ転送速度
=シリアルクロック周波数上限×(シリアルデータ信号線数+1) ……式3
例えば、シリアルデータ信号線数が1本であった場合、本発明によるシリアル転送回路は、従来技術のシリアル転送回路に対して、同一シリアルクロック周波数において2倍のデータ転送速度を実現できる。
従って、従来技術の問題点であるシリアルクロックの周波数が上限に達すると、新たなシリアルデータ信号線を追加しない限り、転送速度の高速化ができないという問題を解決できる。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の構成を示す回路図である。
本発明の第2の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110は、出力バッファB501と、抵抗B502と、分圧抵抗B503と、分圧抵抗B504と、電圧比較器B505を具備している。
出力バッファB501は、シリアルクロック信号N104を入力し、シリアルクロック出力信号N113を出力する。また、出力バッファB501の電源として、一方では電源供給線N501が、他方ではグランドが、それぞれ接続されている。
抵抗B502において、一方の端部は電源に接続されており、他方の端部は電源供給線N501に接続されている。分圧抵抗B503において、一方の端部は電源に接続されており、他方の端部は基準電圧信号N502を伝達する線路に接続されている。分圧抵抗B504において、一方の端部はグランドに接続されており、他方の端部は基準電圧信号N502に接続される。電圧比較器B505において、非反転側入力部には電源供給線N501が接続されており、反転側入力部には基準電圧信号N502を伝達する線路が接続されており、出力部にはインピーダンス判定結果信号N111を伝達する線路が接続されている。
本発明の第2の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110の動作について説明する。第2の実施形態によるインピーダンス判定機能付き出力バッファB110は、電源から抵抗B502と出力バッファB501を通してシリアルクロック出力信号N113へ流れ出る電流を、抵抗B502の電圧降下と基準電圧信号N502との電圧比較によって検出している。
抵抗B502の抵抗値は、抵抗B502の抵抗値と、出力バッファの電源供給線N501およびシリアルクロック出力信号N113の間の出力インピーダンスの値との合計が、シリアルクロック出力信号N113に接続される伝送線路B115の特性インピーダンスと等しくなるように設定されているものとする。また、分圧抵抗B504と分圧抵抗B503の抵抗値比率は、以下の関係式4を保つように設定する。
(B504の抵抗値÷(B504の抵抗値+B503の抵抗値))
>((伝送線路B115の特性インピーダンス
+出力バッファB501の出力インピーダンス)
÷(抵抗B502の抵抗値
+伝送線路B115の特性インピーダンス
+出力バッファB501の出力インピーダンス)) ……式4
例として、ここでは、出力バッファB501の出力インピーダンスを30Ω、抵抗B502の抵抗値を20Ω、伝送線路B115の特性インピーダンスを50Ωであるとする。そうすると、分圧抵抗B504には90KΩ、分圧抵抗B503には10KΩを設定する。この場合の基準電圧信号N502は電源電圧の90%の電圧となる。
以降の動作について図12のタイミングチャートを用いて説明する。図12は、本発明の第2の実施形態によるシリアル転送回路の動作を示すタイムチャートである。図12のタイムチャートは、上から順に、シリアルクロック信号N104と、シリアルクロック出力信号N113と、インピーダンス判定結果信号N111と、シリアルクロック入力信号N117と、シリアルクロック信号N121と、入力インピーダンス制御信号N127と、シリアルデータ出力信号N126と、ゲート信号N202とを示している。図12のタイムチャートにおいて、縦軸は信号電圧を、横軸は時間を、それぞれ示している。
図12のタイムチャートは、タイミングT601から、先頭3ビットが「101」で始まるデータを転送する場合を示している。タイミングT601と、タンミングT605と、タイミングT608とは、シリアルクロック信号N104の立下りタイミングを示す。タイミングT602は、シリアルクロック出力信号N113へのハイレベル出力タイミングを示す。タイミングT603は、シリアルクロック入力信号N117へのハイレベル到着タイミングを示す。タイミングT604は、シリアルクロック出力信号N113へのハイレベルの反射波到着タイミングを示す。タイミングT606は、シリアルクロック出力信号N113へのハイレベル出力タイミングを示す。タイミングT607は、シリアルクロック入力信号N117へのハイレベル到着タイミングを示す。時間D601と、時間D603とは、シリアルクロック出力信号N113からシリアルクロック入力信号N117までの伝送線路B115の進行波遅延を示す。時間D602は、シリアルクロック入力信号N117からシリアルクロック出力信号N113までの伝送線路B115の反射波遅延を示す。
先ず、タイミングT601でシリアルクロック信号N104が立下る。次に、シリアルクロック信号N121の立下りのタイミングに遅延を伴いつつも同期して、入力インピーダンス制御信号N127がハイレベルに変化する。入力インピーダンス制御信号N127がハイレベルになったことで、以降のインピーダンス制御が許可される。また、タイミングT601でシリアルクロック信号N104が立下るので、シリアルクロック信号N121の立下りのタイミングに遅延を伴いつつも同期して、シリアルデータ出力信号N126がハイレベルに変化する。入力インピーダンス制御信号N127およびシリアルデータ出力信号N126が同時にハイレベルになったことで、ゲート信号N202はローレベルであり続ける。その結果、NチャネルトランジスタB201がオフ状態になり、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスが無限大(Hi−z状態)となる。
タイミングT602において、シリアルクロック出力信号N113はハイレベルになる。電源供給線N501の信号電圧は、出力バッファB501の電源入力部および出力信号部の間の出力インピーダンスならびに伝送線路B115の特性インピーダンスの和と、抵抗B502とで分圧されて、電源電圧の80%の値に遷移する。また、シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は、出力バッファB501の電源入力部および出力信号部の間の出力インピーダンスならびに抵抗B502の和と、伝送線路B115の特性インピーダンスとで分圧されて、電源電圧の50%の値に遷移する。
タイミングT602から伝送線路の進行波遅延D601および反射波遅延D602が経過した後のタイミングT604において、シリアルクロック出力信号N113を伝達する線路にハイレベルな反射波が到着する。その結果、電源供給線N501の信号電圧とシリアルクロック出力信号N113の信号電圧は電源電圧と同レベルに遷移する。電圧比較器B505は、電源供給線N501の電圧が基準電圧信号N502電圧(電源電圧の90%)より高い。したがって、インピーダンス判定結果出力信号N111としてシリアルデータ出力信号N126と同じハイレベルを出力する。
タイミングT605において、シリアルクロック信号N104が立ち下るので、インピーダンス判定結果出力信号N111は、シリアル受信データの一部としてシリアル・パラレル変換回路B109に取り込まれる。
また、タイミングT605においてシリアルクロック信号N104が立下るので、シリアルデータ出力信号N126が、シリアルクロック信号N121の立ち下りに遅延を伴いつつも同期して、ローレベルに変化する。その結果、ゲート信号N202はハイレベルとなり、NチャネルトランジスタB201はオン状態になる。すなわち、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスが、伝送線路B115の特性インピーダンスと等しくなる。
タイミングT606において、シリアルクロック出力信号N113としてハイレベルが出力される。電源供給線N501の信号電圧は、出力バッファB501の電源入力部および出力信号部の間の出力インピーダンスならびに伝送線路B115の特性インピーダンスの和と、抵抗B502とで分圧されて、電源電圧の80%に遷移する。また、シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は、出力バッファB501の電源入力部および出力信号部の間の出力インピーダンスならびに抵抗B502の和と、伝送線路B115の特性インピーダンスとで分圧されて、電源電圧の50%に遷移する。
タイミングT606から伝送線路の進行波遅延D603が経過した後のタイミングT607においても、シリアルクロック入力信号N117の入力インピーダンスが伝送線路B115の特性インピーダンスと等しいことから、シリアルクロック入力信号N117に到着したハイレベルには反射は起きない。その結果、電源供給線N501の信号電圧は電源電圧の80%に留まり、シリアルクロック出力信号N113の信号電圧は電源電圧の50%に留まる。
電源供給線N501の信号電圧は、基準電圧信号N502の電圧(電源電圧の90%)より低い。したがって、電圧比較器B505は、インピーダンス判定結果出力信号N111として、シリアルデータ出力信号N126と同じローレベルを出力する。
タイミングT608において、シリアルクロック信号N104が立ち下るので、インピーダンス判定結果出力信号N111は、シリアル受信データの一部としてシリアル・パラレル変換回路B109に取り込まれる。
本発明の第1の実施形態の説明において前述した様に、図11の第2の実施例においても、スレーブデバイスB102が転送データに応じてシリアルクロック入力端子の入力インピーダンスを切り替えた上でシリアルクロック信号のインピーダンス状態を検出することにより、インピーダンス判定結果出力信号N111としてシリアルデータ出力信号N126と同じレベルを出力する事ができる。
一般的には、次のような手法で、伝送線路とのインピーダンス整合を図ることが出来る。すなわち、マスタデバイスのシリアルクロック用の出力バッファには伝送線路の特性インピーダンスよりも出力インピーダンスが低めの出力バッファを選択しておく。そして、マスタデバイスのシリアルクロック出力端子近辺に外部抵抗を直列に接続する。例えば、伝送線路の特性インピーダンスが50Ωであって、出力バッファの出力インピーダンスが17Ωであれば、33Ωの外部抵抗を出力端子近傍に直列に挿入する。
上記のインピーダンス整合手法を用いる場合、シリアルクロック出力端子の信号電圧は、出力バッファの出力インピーダンスと、外部抵抗と、伝送線路の特性インピーダンスとの分圧となる。このため、出力バッファの出力インピーダンスと、外部抵抗の抵抗値との比率に応じて、インピーダンス判定機能付き出力バッファ内部の基準電圧を設定しておく必要がある。
しかし、本発明の第2の実施形態によるシリアル転送回路においては、出力バッファを通して流れ出る電流量が、出力バッファの出力インピーダンスと、外部抵抗の抵抗値と、伝送線路の特性インピーダンスとの総和によって決まる。このため、伝送線路の特性インピーダンスが決まれば、出力バッファの出力インピーダンスおよび外部抵抗の比率の影響を受けることなく、インピーダンス判定機能付き出力バッファ内部の基準電圧を定めることができる。
以上に説明したように、本発明の効果は、シリアルクロックの周波数を上げずに、また新たな信号線の追加を行うことなく、シリアル転送速度を高速化することにある。その理由は、従来のシリアルデータ信号線に加え、シリアルクロック信号線上でもデータ転送を行うことにより、シリアルクロックあたりのデータ転送量が増加するからである。
以上の説明に用いたシリアル転送回路は、本発明の権利範囲を限定するものではなく、本発明の作用効果に技術的に矛盾しない範囲で、一部の回路を別の形態に置き換え可能であることは言うまでも無い。
B101 マスタデバイス
B102 スレーブデバイス
B103 クロック生成(回路)
B104 中央処理装置(CPU)
B105 シリアル転送機能ブロック
B106 シリアルクロック生成(回路)
B107 シリアル送受信制御(送受信制御)
B108、B125 パラレル・シリアル変換回路(P/S変換)
B109、B124 シリアル・パラレル変換回路(S/P変換)
B110 インピーダンス判定機能付き出力バッファ
B111 出力バッファ
B112 入力バッファ
B113 出力バッファ
B115 伝送線路
B116 伝送線路
B117 伝送線路
B118 伝送線路
B119 入力バッファ
B120 入力バッファ
B121 出力バッファ
B122 入力バッファ
B123 入力インピーダンス制御(回路)
B126 命令コード保持回路(命令保持)
B127 初期アドレス保持回路(アドレス保持)
B128 シリアル送受信制御回路(送受信制御)
B129 メモリ
B130 I/Oブロック
N101 クロック信号
N102 内部バス
N103 シリアルクロック生成制御信号
N104 シリアルクロック信号
N105 パラレル送信データ
N106 パラレル・シリアル変換制御信号
N107 シリアルデータ出力許可信号
N108 パラレル受信データ
N109 デバイス選択信号
N110 シリアルデータ入力信号
N111 インピーダンス判定結果信号
N112 シリアルデータ出力信号
N113 シリアルクロック出力信号
N114 シリアルデータ出力信号
N115 シリアルデータ入力信号
N116、N120 デバイス選択信号
N117 シリアルクロック入力信号
N118 シリアルデータ入力信号
N119 シリアルデータ出力信号
N121 シリアルクロック信号
N122 シリアルデータ入力信号
N123 シリアルデータ出力許可信号
N124 シリアルデータ出力信号
N125 デバイス選択信号
N126 シリアルデータ出力信号
N127 入力インピーダンス制御信号
N128 パラレル受信データ
N129 パラレル送信データ
N130 パラレル・シリアル変換制御信号
N131 命令コード保持制御信号
N132 命令コード
N133 初期アドレス保持制御信号
N134 初期アドレス
N135 メモリアドレス
N136 メモリデータ
B201 Nチャネルトランジスタ
B202 抵抗
B203 ANDゲート
B204 インバータ
N201 シリアル送信データの反転信号
N202 ゲート信号
B301 出力バッファ
B302、B303 分圧抵抗
B304 電圧比較器
N301 基準電圧信号
B501 出力バッファ
B502 抵抗
B503、B504 分圧抵抗
B505 電圧比較器
N501 電源供給線
N502 基準電圧信号
13 周波数制御回路
1 データプロセッサ
2 CPU
3、3A メモリカードインタフェースコントローラ
6 フラッシュメモリ
7 RAM
10 メモリカード(Mカード)
11 信号インタフェース部
12、12A 取り込みタイミングの切り換え回路
13 周波数制御回路
14、15 制御レジスタ
D1、D2 制御データ
30、31、33、34 ラッチ回路
32、35 セレクタ
70、71 信号取り込みタイミングの切り換え回路
72、73 送信タイミングの切り換え回路

Claims (5)

  1. シリアルクロック信号を生成するマスタデバイスと、
    前記シリアルクロック信号に同期して、前記マスタデバイスに向けてデータを送信するスレーブデバイスと、
    前記マスタデバイスから前記スレーブデバイスに向けて、前記シリアルクロック信号を伝送するシリアルクロック用伝送線路と、
    前記スレーブデバイスから前記マスタデバイスに向けて、前記データの一部に対応する第1のシリアルデータ信号を伝送するシリアルデータ用伝送線路と
    を具備し、
    前記スレーブデバイスは、
    前記データの他の部分に対応する第2のシリアルデータ信号を、前記シリアルクロック用伝送線路におけるインピーダンスの時間変化に変換するインピーダンス制御部
    を具備し、
    前記マスタデバイスは、
    前記インピーダンスの時間変化を、前記第2のシリアルデータ信号に変換するインピーダンス判定機能付き出力バッファ
    を具備する
    シリアル転送回路。
  2. 請求項1に記載のシリアル転送回路において、
    前記インピーダンス判定機能付き出力バッファは、
    前記シリアルクロック用伝送線路の電圧と、所定の規準電圧とを比較する比較器
    を具備し、
    前記シリアルクロック用伝送線路の電圧は、前記シリアルクロック用伝送線路のインピーダンスの時間変化に応じて変化し、
    前記所定の規準電圧は、前記第2のシリアルデータ信号における第1または第2のレベルを判定するための閾値として設定されている
    シリアル転送回路。
  3. 請求項1に記載のシリアル転送回路において、
    前記インピーダンス判定機能付き出力バッファは、
    前記シリアルクロック信号を出力する出力バッファと、
    前記出力バッファの電源電圧と、所定の規準電圧とを比較する比較器と
    を具備し、
    前記出力バッファの電源電圧は、前記シリアルクロック用伝送線路のインピーダンスの時間変化に応じて変化し、
    前記所定の規準電圧は、前記第2のシリアルデータ信号における第1または第2のレベルを判定するための閾値として設定されている
    シリアル転送回路。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシリアル転送回路において、
    前記スレーブデバイスは、
    前記データに基づいて、前記第1および前記第2のシリアルデータ信号を生成するパラレル・シリアル変換回路
    をさらに具備し、
    前記マスタデバイスは、
    前記第1および前記第2のシリアルデータ信号に基づいて、前記データを復元するシリアル・パラレル変換回路
    をさらに具備する
    シリアル転送回路。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のシリアル転送回路において、
    前記シリアルデータ用伝送線路群は、
    前記第1のシリアルデータ信号を分散して伝送する複数のシリアルデータ用伝送線路
    を具備する
    シリアル転送回路。
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