JP2011191043A - 電気炉タップホールの寿命延長法 - Google Patents
電気炉タップホールの寿命延長法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011191043A JP2011191043A JP2010059966A JP2010059966A JP2011191043A JP 2011191043 A JP2011191043 A JP 2011191043A JP 2010059966 A JP2010059966 A JP 2010059966A JP 2010059966 A JP2010059966 A JP 2010059966A JP 2011191043 A JP2011191043 A JP 2011191043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tap hole
- brick
- melted
- hole brick
- iron pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Abstract
【課題】 偏芯炉底出鋼型の電気炉におけるタップホールレンガ上部の溶損部分が拡大する前に溶損部分を補修することにより、タップホールレンガの上部溶損によるタップホールレンガ自体の取替えをなくし、タップホールレンガの寿命を延長する方法を提供する。
【解決手段】 タップホールを有する偏芯炉底出鋼型の電気炉9のタップホールレンガの上部および下部が溶損して拡大したものを補修する方法であり、タップホールレンガ周辺の溶損していない状態のスリーブレンガ2が溶損する前に、溶損した状態のタップホールレンガ1のタップホール5aの上部に鉄管3を置き、その鉄管3の周りを不定形耐火物4で埋めて固めることにより、タップホールレンガの上部の溶損部分を補修するタップホールレンガの寿命延長方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 タップホールを有する偏芯炉底出鋼型の電気炉9のタップホールレンガの上部および下部が溶損して拡大したものを補修する方法であり、タップホールレンガ周辺の溶損していない状態のスリーブレンガ2が溶損する前に、溶損した状態のタップホールレンガ1のタップホール5aの上部に鉄管3を置き、その鉄管3の周りを不定形耐火物4で埋めて固めることにより、タップホールレンガの上部の溶損部分を補修するタップホールレンガの寿命延長方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、偏芯炉底出鋼型の電気炉より取鍋に溶鋼を移す際に通過する電気炉のタップホールに関するものであり、特に補修によるタップホールの寿命延長方法に関するものである。
製鋼用の鋼を溶製する電気炉より溶製した溶鋼を取鍋に移す際には、偏芯炉底出鋼型の電気炉では、その炉底に取り付けてある中空構造のタップホールを持つタップホールレンガより出鋼する。タップホールレンガは出鋼時に、溶鋼との摩擦と熱により消耗が激しく、出鋼の度にタップホールの内径が大きくなる。特にタップホールレンガの上部および下部は溶損が激しく、ラッパ状に拡がって溶損していくため、溶損の都度タップホールレンガを取替する必要があった。
タップホールレンガの寿命延長方法として、タップホールの内側面に鉄管を挿入し、内側面と鉄管の間にモルタルを流し込んで固化する補修方法がある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この補修方法では、鉄管が挿入可能となる径まで溶損しなければ補修は不可能であり、その時期がくるまでにタップホールレンガの上部が大きく溶損してしまうことがあった。このように溶損が進行すると、タップホールレンガ周辺のスリーブレンガの上部まで溶損されてしまう。タップホールレンガの取替えは、比較的容易に実施出来る方法があるが、スリーブレンガの取替えは、作業時間がかかることと労力およびコストがかかる面から、容易に実施することは出来ない。一度スリーブレンガを溶損させてしまうと、その溶損部を耐火物で補修したとしても、この耐火物はレンガと比べると弱いため、溶損は進行する一方である。このようになると、タップホールレンガの溶損も大きくなる一方である。このような理由から、タップホール上部周辺のタップホールレンガが激しく溶損する前にタップホールレンガを取替る必要があった。
従来技術における溶損したタップホールレンガのタップホール上部に鉄管を挿入して載置する方法では、鉄管が挿入可能となる径まで溶損しなければ補修は不可能であり、その時期がくるまでにタップホールレンガの上部が大きく溶損してしまい、レンガ上部の溶損を理由にタップホールレンガを取替となる場合が発生することがあった。
本発明が解決しようとする課題は、偏芯炉底出鋼型の電気炉におけるタップホールレンガ上部の溶損部分が鉄管を挿入する径に拡大する前に、その溶損部分を補修することにより、タップホールレンガ上部溶損によるタップホールレンガ自体の取替の必要をなくして、タップホールレンガの寿命をさらに延長する方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、タップホールを有する偏芯炉底出鋼型の電気炉のタップホールレンガの上部が溶損して拡大したものを補修する方法におけるものであり、タップホールレンガ周辺のスリーブレンガが溶損する前に、溶損したタップホールレンガのタップホールの上部に鉄管を置き、その鉄管の周りを不定形耐火物で埋めて固めることにより、タップホールレンガの上部溶損部分を補修するタップホールレンガの寿命延長方法である。
請求項2の発明では、溶損したタップホールレンガのタップホールの上部に置く鉄管は、不定形耐火物の整形用としての意味を持つ。この鉄管のサイズは溶損する前のタップホールの内径よりも0mm乃至50mm大きい外径と、肉厚は1mm〜50mmを有するものとする。これは不定形耐火物による保護の効果を最大限得るためには、溶損していないタップホールの内径に鉄管の外径が極力近いサイズが望ましいためである。鉄管の長さは鉄管を置く時に鉄管上部が溶損前のタップホールレンガの高さ以上になるサイズの長さとする。鉄管の材質は、溶けても溶鋼に悪影響を与えない材質、例えばJIS規定の一般構造用圧延鋼材のSS400、を使用することが好ましい。
請求項1の発明の手段とすることにより、タップホールレンガ上部の溶損を理由にタップホールレンガを取替となる場合がなくなり、タップホールレンガの寿命を20〜30%延長させることができる。
また、請求項2の発明の手段とすることにより、請求項1の発明の手段のタップホールレンガの寿命を20〜30%延長させることができる効果を、より一層に的確に得ることができる。
以下に本発明の方法を添付図面に基づいて説明する。図1に示す電極10、タップホール5aおよび出滓口11を備えた偏芯炉底出鋼型の電気炉9において、図3は、電気炉の炉底8における新しい状態のタップホールレンガ5を模式的に示した図である。上述したように、新しい状態のタップホールレンガ5のタップホール5aを溶鋼が出鋼により流下することで、溶鋼による摩擦と溶鋼の熱とにより、新しいタップホールレンガ5の上下のタップホール5aの端部はラッパ状に拡大して溶損していく。
図4は、新しい状態のタップホールレンガ5が出鋼により溶損した結果、溶損したタップホールレンガ1となった電気炉の炉底8の状態を模式的に示した図である。出鋼により新しいタップホールレンガ5の上部および下部は溶損して溶損部1aを形成し、溶損したタップホールレンガ1となっている。しかし、スリーブレンガ2の上部はまだ溶損していない状態のままである。一方、溶損したタップホールレンガ1の中央部のタップホール5の周囲はまだ溶損が少ない。このために、従来の補修方法(例えば、特許文献1参照。)では、補修することはできない。
図5は、本発明における補修方法を実施することなく、さらに出鋼を繰り返した場合の電気炉の炉底8の状態を模式的に示した図である。この場合、繰り返し出鋼によりタップホールレンガは大きく溶損した溶損部6aを有する大きく溶損した状態のタップホールレンガ6となっている。このために、さらにスリーブレンガが溶損による溶損部7aを有し、溶損した状態のスリーブレンガ7となっている。上述したように、大きく溶損した状態のタップホールレンガ6は取替え可能である。しかし、溶損した状態のスリーブレンガ7の取替えは、作業時間と労力とコストの面から容易に実施することは出来ない。このため、この状態になる前の図4に示す溶損した状態のタップホールレンガ1の補修、またはその取替えが必要となる。
図2は溶損した状態のタップホールレンガ1の溶損状態が図4で示す状態の時に、本発明方法を実施した場合を、模式的に示した図である。溶損した状態の新しい状態のタップホールレンガ5のタップホール5aの上に鉄管3を置く。ここに使用する鉄管3は、溶損していない新しい状態のタップホールレンガ5の内径よりも0mm〜50mm拡大した外径を有するものとする。鉄管3の外形サイズは、溶損した状態のタップホールレンガ1の内径サイズに近い方が不定形耐火物4による保護の効果を最大限得られるため、溶損していない新しい状態のタップホール5aの内径に極力近いサイズが望ましい。長さは鉄管3の設置時に鉄管3の上部が溶損前の新しい状態のタップホールレンガ5の高さ以上になるサイズとし、鉄管3の材質は溶けても溶鋼に悪影響を与えない材質、例えばJIS規定のSS400を使用する。そして溶損した状態のタップホールレンガ1の鉄管3の周囲である上部の溶損部1aに不定形耐火物4を詰めて固めることによって補修する。
以上の補修作業を行うことにより、レンガ上部の溶損を理由に、溶損した状態のタップホールレンガ1を取替となる場合がなくなり、タップホールレンガの寿命を20〜30%延長させることができる。
また、請求項2の手段である電気炉の炉底8の溶損した状態のタップホールレンガ1の溶損部1aのタップホール5aの上部に載置する鉄管3は、溶損していない新しい状態のタップホールレンガ5のタップホール5aの内径よりも0mm乃至50mm大きい外径で、肉厚が1mm〜50mmで、長さが100mm〜1000mmであるものとすることで、レンガ上部の溶損を理由に溶損した状態のタップホールレンガ1を取替えする場合がなくなり、請求項1の発明の手段におけるタップホールレンガの寿命を20〜30%延長させる効果を、請求項2の手段の発明ではさらに一層有効に的確に得ることができる。
1 溶損した状態のタップホールレンガ
1a 溶損部
2 溶損していない状態のスリーブレンガ
3 鉄管
4 不定形耐火物
5 新しい状態のタップホールレンガ
5a タップホール
6 大きく溶損した状態のタップホールレンガ
6a 溶損部
7 溶損した状態のスリーブレンガ
7a 溶損部
8 電気炉の炉底
9 偏芯炉底出鋼形型の電気炉
10 電極
11 出滓口
1a 溶損部
2 溶損していない状態のスリーブレンガ
3 鉄管
4 不定形耐火物
5 新しい状態のタップホールレンガ
5a タップホール
6 大きく溶損した状態のタップホールレンガ
6a 溶損部
7 溶損した状態のスリーブレンガ
7a 溶損部
8 電気炉の炉底
9 偏芯炉底出鋼形型の電気炉
10 電極
11 出滓口
Claims (2)
- タップホールを有する偏芯炉底出鋼型の電気炉のタップホールレンガの上部が溶損して拡大したものの補修方法において、タップホールレンガ周辺のスリーブレンガが溶損する前に、溶損したタップホールレンガのタップホールの上部に鉄管を置き、鉄管の周りを不定形耐火物にて埋めて固めることにより、タップホールレンガの上部溶損部分を補修することを特徴とするタップホールレンガの寿命延長方法。
- 溶損したタップホールレンガのタップホールの上部に置く鉄管は、使用前の溶損していないタップホールレンガの内径と比べて0mm乃至50mm大きい寸法の外径と、肉厚1mm〜50mmと、および長さ100mm〜1000mmを有するものを用いることを特徴とする請求項1に記載のタップホールレンガの寿命延長方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010059966A JP2011191043A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 電気炉タップホールの寿命延長法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010059966A JP2011191043A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 電気炉タップホールの寿命延長法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011191043A true JP2011191043A (ja) | 2011-09-29 |
Family
ID=44796162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010059966A Pending JP2011191043A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 電気炉タップホールの寿命延長法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011191043A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104482768A (zh) * | 2014-12-09 | 2015-04-01 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 套筒伸缩式自动开堵眼机 |
-
2010
- 2010-03-16 JP JP2010059966A patent/JP2011191043A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104482768A (zh) * | 2014-12-09 | 2015-04-01 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 套筒伸缩式自动开堵眼机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4308288B2 (ja) | 溶解炉の出銑口構造およびその補修方法 | |
JP2009297766A (ja) | 取鍋の上部構造、取鍋の上部の耐火物施工方法 | |
JP2011191043A (ja) | 電気炉タップホールの寿命延長法 | |
JP2010236740A (ja) | 炉体構造 | |
JP2011191044A (ja) | タップホールの寿命延長を目的とした構造の電気炉の炉底 | |
CN205732944U (zh) | 一种连铸中间包用镁碳砖抗冲击板预制件 | |
JP6082138B1 (ja) | 誘導電気炉用の溶解材構成体、誘導電気炉の築炉方法 | |
JP6089546B2 (ja) | 転炉出鋼口の補修方法 | |
CN206308387U (zh) | 一种rh真空室底部砌筑结构 | |
CN107779556A (zh) | 一种rh精炼炉真空室底部槽修复方法 | |
JP5920026B2 (ja) | 転炉底吹き羽口の熱間設置方法 | |
KR101129245B1 (ko) | 크랙방지 집진 수냉덕트 | |
JP5087937B2 (ja) | 耐火物被覆ランス及びその補修方法 | |
KR101341331B1 (ko) | 슬래그 포트용 지그 및 그 지그를 이용한 슬래그 배제방법 | |
JP5733091B2 (ja) | 高炉炉体損傷部の補修方法 | |
CN202152899U (zh) | 除尘管道修补装置 | |
JP4125773B1 (ja) | スラグ・ピルドアップ防止用のフラックス封入カプセルおよびスラグ除去方法 | |
CN204874583U (zh) | 一种快速修补转炉出钢口工具 | |
KR100811627B1 (ko) | 슬리브블럭을 구비한 버블링플러그 | |
CN202963433U (zh) | 钢包 | |
CN110449568B (zh) | 一种钢包复合包底施工工艺 | |
JP3613816B2 (ja) | 高炉炉壁のステーブによる補修方法 | |
JP4733420B2 (ja) | 真空脱ガス装置用浸漬管 | |
JP2005068446A (ja) | 転炉の出鋼孔の補修方法及びそれに使用する補修用耐火物 | |
CN115323105A (zh) | 一种在线快速修复转炉出钢口座砖的方法 |