JP2011189603A - インクジェットヘッドの組立て治具、組立て方法および組立て装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドをメインプレートに、簡単且つ精度良く位置決め固定することができるインクジェットヘッドの組立て治具、組立て方法および組立て装置を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッドの組立て治具50は、ヘッド固定ねじにより、ヘッド本体7に設けたフランジ部6を介して、インクジェットヘッド1をメインプレートにねじ止め固定するときに用いるインクジェットヘッドの組立て治具50であって、フランジ部6に対応する平面形状に形成され、少なくともフランジ部におけるヘッド固定ねじの固定部位が、ヘッド固定ねじの頭部裏面と平行面となるように矯正する矯正面53を有する治具本体51と、少なくとも矯正面53と固定部位とが密接するように、フランジ部と治具本体とを相互に締結する締結部材52と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドをメインプレートに組み込む(固定する)ときに用いるインクジェットヘッドの組立て治具、組立て方法および組立て装置に関するものである。
従来、複数の液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)をキャリッジプレート(メインプレート)に固定する固定方法およびこれを実施する固定装置が知られている(特許文献1参照)。この固定方法および固定装置において、接着剤により仮固定された液滴吐出ヘッドが、最終的にねじ止め等の機械的な固定手段により本固定される。
固定装置は、アライメントが完了したインクジェットヘッドのヘッド保持部材(フランジ部)とキャリッジプレートとの間に接着剤を注入し、接着剤が凝固するまで液滴吐出ヘッドを保持する(仮固定)。ヘッド保持部材は、接着剤で固定されることで、ねじ止め等と異なり外力を作用させることなく、キャリッジに精度良く仮固定される。これによって、その後の本固定において、液滴吐出ヘッドを簡単且つ精度良くキャリッジに組み付けることができる。
特開2007−90327号公報
しかしながら、従来の固定装置による固定方法では、接着剤を用いて仮固定を行うため、接着剤が硬化するまで時間が必要であり、効率が悪かった。また、本固定において、インクジェットヘッドが位置ずれしてしまうと、接着剤の除去等、再度のインクジェットヘッドの固定に手間がかかる問題があった。
一方、接着剤を用いずに行う固定方法として、セットステージ上のキャリッジプレートに着座させたインクジェットヘッドを上方から保持するヘッド保持プレートにねじ止めし、ヘッド保持プレートを支持する枠体をセットステージに真空吸着して仮固定する方法が考えられる。しかしこの方法では、インクジェットヘッドに予め固定されたフランジ部が反りをもっていた場合、ねじ止めによる本固定の際に、固定ねじがフランジ部に片当たりして、インクジェットヘッドがバカ孔のクリアランスの範囲内において位置ずれする虞がある。すなわち、固定ねじの頭部裏面と、ヘッド保持プレートとが平行に対峙していないと、固定ねじを締めこんだときに、頭部裏面がヘッド保持プレートに対し片当り状態となり、固定ねじの回転力がヘッド保持プレートに作用し、ヘッド保持プレートが片当り部分の接線方向に位置ずれする。かかる場合には、作業のやり直しを強いられ、或いは位置ずれを見越したアライメント(ヘッド保持プレートの反りが区々である場合にはうまくゆかない。)が必要になり、作業が煩雑になるという問題があった。
本発明は、インクジェットヘッドをメインプレートに、簡単且つ精度良く位置決め固定することができるインクジェットヘッドの組立て治具、組立て方法および組立て装置を提供することをその課題としている。
本発明のインクジェットヘッドの組立て治具は、ヘッド固定ねじにより、ヘッド本体に設けたフランジ部を介して、インクジェットヘッドをメインプレートにねじ止め固定するときに用いるインクジェットヘッドの組立て治具であって、フランジ部に対応する平面形状に形成され、少なくともフランジ部におけるヘッド固定ねじの固定部位が、ヘッド固定ねじの頭部裏面と平行面となるように矯正する矯正面を有する治具本体と、少なくとも矯正面と固定部位とが密接するように、フランジ部と治具本体とを相互に締結する締結部材と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、本組立て治具をインクジェットヘッドに取り付けて、メインプレートに本固定を行うことで、フランジ部をメインプレートに沿うように矯正した状態で、インクジェットヘッドをメインプレートに固定させることができる。特に、ヘッド固定ねじの固定部位がヘッド固定ねじの頭部裏面と平行となるように矯正するため、固定部位が、頭部裏面に片当たりすることなくねじ止めすることができる。よって、位置ずれを抑制しながら、インクジェットヘッドをメインプレートに、簡単且つ精度良く位置決め固定する。
この場合、治具本体は、ヘッド固定ねじとの干渉を回避するねじ回避部を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、組立て治具をインクジェットヘッドに締結したまま、ヘッド固定ねじによる本固定を行うことができる。また、本固定終了後、組立て治具をインクジェットヘッドから取り除くことができる。
また、治具本体の矯正面側の面は、矯正面を含んで平坦面に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドのフランジ部をより大きな範囲で、メインプレートに沿うように矯正することができる。また、治具本体の形状を単純化することができる。
また、締結部材は、フランジ部に治具本体をねじ止め固定する治具固定ねじを有していることが好ましい。
この場合、治具固定ねじは、ヘッド固定ねじの近傍に配設されていることが好ましい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドからの治具本体の着脱を容易にすることができる。また、治具固定ねじの本数が少なくても、フランジ部におけるヘッド固定ねじの固定部位の矯正を確実に行うことができる。
この場合、治具本体は、インクジェットヘッドのノズル面側からフランジ部に締結されることが好ましい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドのノズル面側を受容する開口を形成するだけで、治具本体を簡単に形成することができる。また、治具本体をインクジェットヘッドに取り付けるときに、インクジェット本体が邪魔になることがない。
本発明のインクジェットヘッドの組立て方法は、上記のインクジェットヘッドの組立て治具を取り付けたインクジェットヘッドを、メインプレートに仮装着するヘッド仮装着工程と、ヘッド仮装着工程の後、インクジェットヘッドをメインプレートに位置決めするヘッド位置決め工程と、ヘッド位置決め工程の後、インクジェットヘッドをメインプレートに押し当てた状態でヘッド固定ねじを螺合し、インクジェットヘッドをメインプレートに固定するヘッド固定工程と、ヘッド固定工程の後、インクジェットヘッドの組立て治具を取り外す治具離脱工程と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、組立て治具をインクジェットヘッドに取り付けた状態で、インクジェットヘッドをメインプレートに固定するため、インクジェットヘッドの位置ずれを抑制することができる。また、接着剤による固定のように、接着剤が硬化するまで時間をおく必要が無い。これによって、インクジェットヘッドをメインプレートに精度良く且つ簡単に位置決め固定することができる。
本発明のインクジェットヘッドの組立て装置は、上記のインクジェットヘッドの組立て治具を取り付けたインクジェットヘッドを、装着開口を形成したメインプレートに位置決め状態で固定するためのインクジェットヘッドの組立て装置であって、メインプレートをセットするためのセットテーブルと、装着開口に挿通しその開口縁部に着座させた前記インクジェットヘッドを、インクジェットヘッドの組立て治具を介して上側から保持するためのヘッド支持プレートと、ヘッド支持プレートを端部で支持すると共に、セットテーブル上に移動可能に設置した位置決め枠体と、位置決め枠体を真空吸着する真空吸着部と、位置決め枠体を、セットテーブル上においてX軸方向、Y軸方向およびΘ方向に微小移動させる微小移動機構と、メインプレートの位置決め基準、およびインクジェットヘッドの位置決め基準を画像認識する画像認識手段と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、位置決め枠体を真空吸着することにより、メインプレートに位置決めされたインクジェットヘッドが、ヘッド支持プレートを介して不動に保持される。このため、ねじ止め等によりメインプレートにインクジェットヘッドを直接締結(本固定)することができ、接着剤等による仮固定を必要としない。したがって、インクジェットヘッドをメインプレートに位置精度良くアライメントし、固定することができる。さらに、組立て治具を装着した状態でインクジェットヘッドをメインプレートにアライメントすることができるため、ねじ止め固定において、精度よく固定することができる。また、画像認識された位置決め基準に従って、位置決め枠体を微小移動させることによって、ヘッド支持プレートを介してインクジェットヘッドの微調整を行うことができるため、位置決めを簡単且つ精度良く行うことができる。
インクジェットヘッドの外観斜視図である。 インクジェットヘッドの組立て治具を取り付けたインクジェットヘッドの側面図である。 インクジェットヘッドの組立て治具およびインクジェットヘッドの外観斜視図である。 メインプレートの斜視図である。 インクジェットヘッドおよびメインプレートをセットした組立て装置の平面図である。
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施形態に係る組立て治具およびこれを用いたインクジェットヘッドの組立て方法について説明する。この組立て方法は、インクジェットヘッドをメインプレートに位置決め状態で固定するものであり、専用の組立て治具および組立て装置を用いて行われる。
図1に示すように、インクジェットヘッド1は、本来のインクジェットヘッドの形態を為すヘッド本体7と、ヘッド本体7に対しフランジ状に組み付けたサブプレート6(フランジ部)と、で構成されている。ヘッド本体7とサブプレート6とは、予め精度良く(高精度にアライメントされている)組み付けられている。このインクジェットヘッド1が複数(本実施形態では4つ)、メインプレート10(図4参照)に搭載され、ヘッドユニット8を構成している。
各インクジェットヘッド(ヘッド本体7)1は、2インチのインクジェットヘッドで構成されており、そのノズル面2に相互に平行な複数の吐出ノズル3から成る2列のノズル列4を有している。この場合、2列のノズル列4は、ノズル列方向に1/2ノズルピッチ位置ずれして配設されている。また、インクジェットヘッド(ヘッド本体7)1は、位置決め状態でサブプレート6に組み付けられている。
サブプレート6は、ヘッド本体7のノズル面2を挿通させる開口部9を有する細長形状の平板プレートであり、開口部9の両外側にはメインプレート10に本固定するためのバカ孔である複数の本固定ねじ貫通孔11と、後述する組立て治具本体51を装着するための治具締結ねじ孔5と、後述するヘッド支持プレート23を装着するための複数の補助締結ねじ孔12と、が形成されている。インクジェットヘッド1は、組立て治具50が取付けられた状態で、先ずサブプレート6の本固定ねじ貫通孔11を介してメインプレート10に緩くねじ止めされて仮装着される。その後、サブプレート6の補助締結ねじ孔12を介してねじ止めされ、アライメントが行われる(詳細は後述する)。
図2および図3に示すように、組立て治具50は、インクジェットヘッド1のノズル面2側からサブプレート6に取り付けられる治具本体51と、治具本体51とサブプレート6とを締結する治具締結ねじ52と、を有している。治具本体51は、サブプレート6をヘッド本体7側に押さえつけて矯正する矯正面53と、サブプレート6の本固定ねじ貫通孔11を回避する回避部54と、ヘッド本体7のノズル面2を挿通させるヘッド開口部55と、後述するヘッド支持プレート23を装着するための複数の補助締結ねじ貫通孔56と、を有している。治具本体51は、厚手の枠状に形成された樹脂製のブロックで構成され、その裏面全域が所定の平面度を有して上記の矯正面53を構成している。そして、治具締結ねじ52は、治具本体51を貫通して、サブプレート6の治具締結ねじ孔5に螺合する。なお、治具本体51の両端部にのみ、矯正面53を形成するようにしてもよい。
組立て治具50は、治具締結ねじ52により治具本体51をインクジェットヘッド1(サブプレート6)に固定することにより、その矯正面53によってサブプレート6を倣わせ、反りや撓みが生じないように平坦に矯正する。治具本体51は、本固定ねじ貫通孔11の周辺において矯正面53をできるだけ広くするように、回避部54を配設しているため、サブプレート6の本固定ねじ貫通孔11周辺を、メインプレート10(本固定ねじの頭部裏面)に沿うように無理なく矯正することができる。インクジェットヘッド1は、この組立て治具50を装着した状態で、組立て装置20に送られ、メインプレート10に対する位置決め固定が行われる。また、補助締結ねじ貫通孔56におけるヘッド支持プレート23とのねじ止めも、サブプレート6の矯正に寄与している。
図4に示すように、メインプレート10は、ステンレス等の厚板で角部を面取りした方形に形成されている。メインプレート10には、複数(本実施形態では4個)のインクジェットヘッド1を取付けるための複数(4つ)の装着開口13と、後述するカメラユニットによってインクジェットヘッド1の位置決めの主基準として検出される一対のスリット孔18と、セットテーブル21に固定するための複数の固定孔16と、インクジェットヘッド1を組み付けるための複数のねじ孔19(各インクジェットヘッド1宛て2つ)と、が形成されている。詳細は後述するが、組立て治具50が装着されたインクジェットヘッド1は、ノズル面2を上向きにして上方から装着開口13に挿通させ緩くねじ止めされて仮装着した状態で、後述する組立て装置20に持ち込まれる。なお、複数の固定孔16は、ヘッドユニット8を装置に組み込むときにも、用いられる。
各スリット孔18は、メインプレート10の長辺方向の両端部に形成され、ノズル列4に直交する方向に延在している。スリット孔18は、メインプレート10における他部分に比して薄肉に形成され、縁端(エッジ)が高精度の直線を為す孔底部29を有している。孔底部29は、メインプレート10に対し表裏一方の面から有底のスリット孔18を形成すると共に、他方の面からスリット孔18に沿って、スリット孔18の孔底の一部を除去するように浅溝を形成することにより、孔底の残余の部分として形成されている。詳細は後述するが、一方のスリット孔18の孔底部29は、主基準位置としてカメラユニットに画像認識され、インクジェットヘッド1の位置を設定する基準となる。なお、メインプレート10は、長辺方向において左右対称に形成されており、セットの際に左右の誤りが発生することはない。
図5および図6を参照して、インクジェットヘッド1をメインプレート10に位置決め固定するための組立て装置20について説明する。
組立て装置20は、メインプレート10を上下反転させ、位置決め状態でセットするセットテーブル21と、メインプレート10を囲むようにセットテーブル21上に設置した方形の位置決め枠体24と、位置決め枠体24の長辺間に渡すように配設されると共に、インクジェットヘッド1を、組立て治具50を介して上側から保持するためのヘッド支持プレート23と、位置決め枠体24をセットテーブル21上において位置調整する微小移動機構26と、を備えている。また、組立て装置20は、セットテーブル21における位置決め枠体24の設置領域に設けられ、位置決め枠体24を吸着する真空吸着部25を備えている。インクジェットヘッド1は、ヘッド支持プレート23越しに、上方に設置されたカメラユニットに画像認識される。
作業者は、インクジェットヘッド1および組立て治具50を装着したメインプレート10をセットテーブル21上に載置固定する。そして、カメラユニットにより、メインプレート10における主基準位置(スリット孔18)の2箇所および一方の長辺の一箇所を検出(画像認識)して位置決めのためのX・Y軸とし、この測定原点に基づきインクジェットヘッド1のX・Y座標を設定する。設定された座標に合わせ込むべく、インクジェットヘッド1のノズル列4を画像認識しながら、微小移動機構26によって位置決め枠体24を位置調整する。位置決め状態のインクジェットヘッド1は、位置決め枠体24を真空吸着部25に真空吸引することで、ヘッド支持プレート23を介して不動に保持される(仮固定)。最後に、仮固定されたインクジェットヘッド1を、ねじ止めによりメインプレート10に締結(本固定)する。
セットテーブル21は、ステンレス等の厚板で略方形に形成され、中央にはメインプレート10が臨む方形の開口部28が広く形成されている。セットテーブル21の両開口縁部には、メインプレート10を固定するための複数のねじ孔(図示省略)が形成されており、上方からメインプレート10を開口部28に載せ込み、ねじ止めにより固定する。
一方、セットテーブル21における位置決め枠体24の着座部分には、位置決め枠体24をセットテーブル21に吸着固定する真空吸着部25が設けられている。すなわち、真空吸着部25は、セットテーブル21における位置決め枠体24の設置領域を吸着テーブルの構成としたものであり、四周枠状の設置領域には、複数の吸着孔(図示省略)が分布し、これら複数の吸着孔は真空配管(図示省略)を介して真空吸引設備44に連通している。そして、この真空配管には、真空吸引をON−OFFさせる手動バルブ45が介設されている。作業者は、インクジェットヘッド1を位置調整した後、この手動バルブ45を操作して、位置決め枠体24を真空吸着部25に真空吸引し、位置決め枠体24、ひいてはインクジェットヘッド1を不動に保持する(仮固定)。
位置決め枠体24は、ステンレス等の厚板で形成された方形状の枠体であり、ヘッド支持プレート23を端部で支持すると共に、メインプレート10から外れた位置においてセットテーブル21上に設置されている。位置決め枠体24の下面は、真空吸着部25により良好に吸着されるべく、平坦に且つ平滑に形成されている。また、位置決め枠体24の上面には、ヘッド支持プレート23を固定するための複数のねじ孔が形成されている。そして、位置決め枠体24は、上記の微小移動機構26によりX軸方向(図示の左右方向)、Y軸方向(図示の前後方向)、およびΘ方向に微調整され、ヘッド支持プレート23を介してインクジェットヘッド1の位置を調整する。
ヘッド支持プレート23は、ノズル面2を上向きにして組立て治具50を装着したインクジェットヘッド1を遊嵌する複数(図示では4つ)の認識開口36を有するプレート本体33と、組立て治具本体51(インクジェットヘッド1)をプレート本体33の下面に締結する左右の補助締結ねじ(締結部材)34と、を有している。この場合、各補助締結ねじ34は、プレート本体33の上側からプレート本体33を貫通し、治具本体51の補助締結ねじ孔12に螺合する。すなわち、治具本体51は、サブプレート6とプレート本体33との間のスペーサとしても機能している。これにより、インクジェットヘッド1は、プレート本体33により組立て治具50を介して上側から押さえ付けられるようにして(プレート本体33が僅かに湾曲する)、所定の位置に仮装着される。これにより、インクジェットヘッド1がメインプレート10に押し付けられた状態となり、仮固定されたインクジェットヘッド1の上下方向の位置ブレを防ぎ、精度良くメインプレート10に本固定することができる。なお、ヘッド支持プレート23は、インクジェットヘッド1と同数の認識開口36を有しており、全てのインクジェットヘッド1の位置決めを完了させるまでプレート本体33を組替える必要がないため、効率良く位置調整を行うことができる。
プレート本体33は、ステンレス製の方形状の平板で、位置決め枠体24にその両端をねじ止めにより支持されている。プレート本体33は、メインプレート10の4つの装着開口13を覆うと同時に、サブプレート6の外側の本固定ねじ貫通孔11を逃げる程度の幅に形成されている。また、プレート本体33には、各装着開口13内側に設けられた本固定ねじ貫通孔11に合致するように工具挿入孔15が設けられている。すなわち、インクジェットヘッド1をメインプレート10に本固定するための本固定ねじ(図示省略)は、プレート本体33の外側とこの工具挿入孔15とからねじ込まれる。認識開口36は、セットテーブル21上にセットされたインクジェットヘッド1のノズル面2を上方から画像認識するために形成されている。また、左右の補助締結ねじ34は、インクジェットヘッド1をねじ止めするために認識開口36の両外側に設置されている。
カメラユニットは、座標設定のためにメインプレート10を画像認識する他、ヘッド支持プレート23越しに、ノズル面2の位置決め基準を画像認識するものであり、セットテーブル21の上方に設置されている。カメラユニットは、セットテーブル21にセットされたメインプレート10における主基準位置を検出し、この検出結果を基にインクジェットヘッド1の位置座標を作成する。この座標に位置合わせするように、インクジェットヘッド1のノズル面2を画像認識しながら、位置の微調整が行われる。なお、カメラユニットは、複数台のカメラを有していることが好ましい。
微小移動機構26は、位置決め枠体24に外側から突き当てるように組み込んだ複数(3個)の調整ブロック37と、各調整ブロック37に突き当てるように設置された複数(3個)のマイクロヘッド38と、各マイクロヘッド38に対して複数(3個)設置された戻しばね39と、により構成されている。各調整ブロック37は、セットテーブル21上に取り付けられたベースプレート46上に回動自在に設置され、その先端には、位置決め枠体24を押し込む回転ローラー(ローラーフォロア)47が取り付けられている。マイクロヘッド38は、位置決め枠体24の長辺の外側に設置された第1マイクロヘッド38aと、位置決め枠体24の短辺の外側に離間して設置された第2および第3マイクロヘッド38b,38cと、で構成されている。戻しばね39は、位置決め枠体24の長辺に設置された第1および第2戻しばね39a,39bと、位置決め枠体24の短辺に設置された第3戻しばね39cと、で構成されている。
この場合、位置決め枠体24は、第2および第3マイクロヘッド38b,38cと、第3戻しばね39cとの協働により、第1マイクロヘッド38aの回転ローラー47にガイドされてX軸方向に微小移動し、X軸方向に位置決めされる。同様に、位置決め枠体24は、第1マイクロヘッド38aと、第1および第2戻しばね39a,39bとの協働により、第2および第3マイクロヘッド38b,38cの回転ローラー47にガイドされてY軸方向に微小移動し、Y軸方向に位置決めされる。また、位置決め枠体24は、第2および第3マイクロヘッド38b,38cと、第1および第2戻しばね39a,39bとの協働により、第1マイクロヘッド38aの回転ローラー47を中心にΘ方向に微小回転し、Θ方向に位置決めされる。このようにして、カメラユニットの認識結果を参酌しながら、微小移動機構26を回転操作し、位置決め枠体24をX軸、Y軸、Θ軸方向に微調整することにより、ヘッド支持プレート23を介してインクジェットヘッド1のアライメントが行われる。
ここで、組立て治具50および組立て装置20を用いた、メインプレート10におけるインクジェットヘッド1の組立て方法について説明する。この組立て方法は、組立て治具50を取り付けたインクジェットヘッド1を、メインプレート10に仮装着するヘッド仮装着工程と、ヘッド仮装着工程の後、インクジェットヘッド1をメインプレート10に位置決めするヘッド位置決め工程と、ヘッド位置決め工程の後、インクジェットヘッド1をメインプレート10に押し当てた状態で本固定ねじを螺合し、インクジェットヘッド1をメインプレート10に固定するヘッド固定工程と、ヘッド固定工程の後、インクジェットヘッド1の組立て治具50を取り外す治具離脱工程と、を備えている。
仮装着工程では、先ず、組立て治具本体51のヘッド開口部55に、ヘッド本体7のノズル面2側を挿通させ、治具締結ねじ52により治具本体51をサブプレート6に締結する。このとき、治具本体51の矯正面53がサブプレート6に密着するように締結して、サブプレート6を平面に矯正する。組立て治具50を取り付けたインクジェットヘッド1を、組立て治具50側を上向きにしてメインプレート10の装着開口13に上側から挿入し、サブプレート6の本固定ねじ貫通孔11からメインプレート10のねじ孔19に緩くねじ止めして仮装着する。
ヘッド位置決め工程では、メインプレート10を組立て装置20のセットテーブル21に載置し、固定孔16においてねじ止め固定する。続いて、ヘッド支持プレート23を、メインプレート10の全ての装着開口13を覆うようにして、位置決め枠体24上に掛け渡してねじ止め固定する。さらに、補助締結ねじ34により、各インクジェットヘッド1を、組立て治具50を介してヘッド支持プレート23にねじ止めしておく。このねじ止めも、サブプレート6の矯正に寄与している。
ヘッド位置決め工程は、先ず、セットされたメインプレート10におけるスリット孔18の孔底部29の離間した2箇所、およびこれに直交するメインプレート10の1辺の1箇所を画像認識することにより、メインプレート10を認識する。計3箇所の画像認識結果に基づいて、X軸およびY軸を設定し、メインプレート10におけるインクジェットヘッド1のX・Y座標を作成する。作成したX・Y座標に基づいて、インクジェットヘッド1をX軸方向、Y軸方向およびΘ方向に位置合わせするため、カメラユニットでノズル面2を画像認識しながら、微小移動機構26のマイクロヘッド38を調節して位置決め枠体24を微小移動させる。位置決め枠体24の移動に伴い、ヘッド支持プレート23を介してインクジェットヘッド1の位置が微調整される。
インクジェットヘッド1の位置調整が完了した後、位置決め枠体24を真空吸引して真空吸着部25に吸着固定させる。これにより、位置決め枠体24と共にヘッド支持プレート23が完全に固定され、これに伴い、ヘッド支持プレート23によって上側から押さえ付けられたインクジェットヘッド1も、位置決め状態で完全に不動に保持される(仮固定)。
ヘッド固定工程では、仮固定されたインクジェットヘッド1をヘッド支持プレート23の外側に出た本固定ねじ貫通孔11および工具挿入孔15からヘッド固定ねじ(図示省略)でねじ止めすることによって、最終的にインクジェットヘッド1がメインプレート10に固定される(本固定)。
そして、固定されたインクジェットヘッド1(組立て治具50)における左右の締結ねじ34を緩めねじ止め状態を解除する。続いて、他の3つのインクジェットヘッド1についても、上記ヘッド位置決め工程およびヘッド固定において1つずつ位置決めを行い、組立て作業を行う。
全てのインクジェットヘッド1におけるヘッド固定工程が終了した後、治具離脱工程では、固定されたインクジェットヘッド1(治具本体51)における左右の補助締結ねじ34を緩め、ヘッド支持プレート23とのねじ止め状態を解除し、ヘッド支持プレート23とを取り除き、インクジェットヘッド1を組立て装置20から取り出す。さらに、取り出したインクジェットヘッド1の治具締結ねじ52を緩め、治具本体51とのねじ止め状態を解除し、治具本体51をインクジェットヘッド1から取り除く。
これまで説明したインクジェットヘッド1の組立て治具50によれば、メインプレート10に本固定を行う際に、サブプレート6をメインプレート10に沿うように矯正することができるため、本固定ねじの頭部裏面がサブプレート6に片当たりすることなくねじ止めすることができる。よって、位置ずれを抑制しながら、インクジェットヘッド1をメインプレート10に、簡単且つ精度良く位置決め固定することができる。また、インクジェットヘッド1の組立て装置20および組立て方法によれば、ねじ止め等によりメインプレート10にインクジェットヘッド1を直接固定することができ、接着剤等による仮固定を必要としないため、インクジェットヘッド1を簡単且つ精度良くアライメントし、固定することができる。
1:インクジェットヘッド 2:ノズル面 5:治具締結ねじ孔 6:サブプレート 10:メインプレート 11:本固定ねじ貫通孔 12:補助締結ねじ孔 20:組立て装置 21:セットテーブル 23:ヘッド支持プレート 24:位置決め枠体 25:真空吸着部 26:微小移動機構 34:補助締結ねじ 50:組立て治具 51:治具本体 52:治具締結ねじ 53:矯正面 54:回避部 55:ヘッド開口部 56:補助締結ねじ貫通孔

Claims (8)

  1. ヘッド固定ねじにより、ヘッド本体に設けたフランジ部を介して、インクジェットヘッドをメインプレートにねじ止め固定するときに用いるインクジェットヘッドの組立て治具であって、
    前記フランジ部に対応する平面形状に形成され、少なくとも前記フランジ部における前記ヘッド固定ねじの固定部位が、前記ヘッド固定ねじの頭部裏面と平行面となるように矯正する矯正面を有する治具本体と、
    少なくとも前記矯正面と前記固定部位とが密接するように、前記フランジ部と前記治具本体とを相互に締結する締結部材と、を備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの組立て治具。
  2. 前記治具本体は、前記ヘッド固定ねじとの干渉を回避するねじ回避部を有していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの組立て治具。
  3. 前記治具本体の前記矯正面側の面は、前記矯正面を含んで平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの組立て治具。
  4. 前記締結部材は、前記フランジ部に前記治具本体をねじ止め固定する治具固定ねじを有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェットヘッドの組立て治具。
  5. 前記治具固定ねじは、前記ヘッド固定ねじの近傍に配設されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッドの組立て治具。
  6. 前記治具本体は、前記インクジェットヘッドのノズル面側から前記フランジ部に締結されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット組立て治具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェットヘッドの組立て治具を取り付けた前記インクジェットヘッドを、前記メインプレートに仮装着するヘッド仮装着工程と、
    前記ヘッド仮装着工程の後、前記インクジェットヘッドを前記メインプレートに位置決めするヘッド位置決め工程と、
    前記ヘッド位置決め工程の後、前記インクジェットヘッドを前記メインプレートに押し当てた状態で前記ヘッド固定ねじを螺合し、前記インクジェットヘッドを前記メインプレートに固定するヘッド固定工程と、
    前記ヘッド固定工程の後、前記インクジェットヘッドの組立て治具を取り外す治具離脱工程と、を備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの組立て方法。
  8. 請求項6に記載のインクジェットヘッドの組立て治具を取り付けたインクジェットヘッドを、装着開口を形成したメインプレートに位置決め状態で固定するためのインクジェットヘッドの組立て装置であって、
    前記メインプレートをセットするためのセットテーブルと、
    前記装着開口に挿通しその開口縁部に着座させた前記インクジェットヘッドを、前記インクジェットヘッドの組立て治具を介して上側から保持するためのヘッド支持プレートと、
    前記ヘッド支持プレートを端部で支持すると共に、前記セットテーブル上に移動可能に設置した位置決め枠体と、
    前記位置決め枠体を真空吸着する真空吸着部と、
    前記位置決め枠体を、前記セットテーブル上においてX軸方向、Y軸方向およびΘ方向に微小移動させる微小移動機構と、
    前記メインプレートの位置決め基準、および前記インクジェットヘッドの位置決め基準を画像認識する画像認識手段と、を備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの組立て装置。
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