JP2011188680A - 地絡検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御回路11は、スイッチPS又はスイッチNSのいずれか一方をON状態に制御して、抵抗R1又は抵抗R2を地絡電流Igaが流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。クランプ電流検出器CL1,CL2・・・CLNのうちのいずれか一つは、増大された地絡電流Igaがフィーダー線F1,F2・・・FNのいずれか一つに流れていることを検出する。そして、制御回路11は、クランプ電流検出器CL1,CL2・・・CLNのうちのいずれか一つにより地絡電流Igaが検出されたフィーダー線F1,F2・・・FNのうちのいずれか一つを地絡していると判定することにより、フィーダー線F1,F2・・・FNのうちのいずれか一つの地絡を検出する。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の一実施形態である地絡検出装置1の構成を示す回路図である。図1の回路図は、直流電源回路10を構成する直流電源Eの正極側において、地絡が発生し、地絡電流Igが流れた際の状態を示している。
図1に示すように、本実施形態の地絡検出装置1は、直流電源回路10の地絡電流を検出する。地絡検出装置1は、直流電源回路10と、制御回路11と(第1地絡電流検出手段、地絡電流増大手段、地絡判定手段)を備える。直流電源回路10は、直流電源Eと、抵抗R1と、抵抗R2と、地絡抵抗rgと、スイッチNS(地絡電流増大手段)と、スイッチPS(地絡電流増大手段)と、フィーダー線F1,F2・・・FNと、クランプ電流検出器CL1,CL2・・・CLN(第2地絡電流検出手段)とを備える。
抵抗R1は、抵抗R11(地絡電流増大手段)及び抵抗R12からなる。抵抗R11は、一端が直流電源EのP側(正極側)と接続され、他端が抵抗R12と接続される。抵抗R12は、一端が抵抗R11と接続され、他端が抵抗R21と接続される。また、抵抗R11及び抵抗R12の抵抗値は、それぞれR/2である。
抵抗R2は、抵抗R21及び抵抗R22(地絡電流増大手段)からなる。抵抗R21は、一端が抵抗R12と接続され、他端が抵抗R22と接続される。抵抗R22は、一端が抵抗R21と接続され、他端が直流電源EのN側(負極側)と接続される。また、抵抗R21及び抵抗R22の抵抗値は、それぞれR/2である。
例えば、クランプ電流検出器CL1は、接続端子CL11及び接続端子CL12を有する。接続端子CL11は、直流電源Eの正極側と接続される。接続端子CL12は、直流電源Eの負極側と接続される。
なお、クランプ電流検出器CL1,CL2・・・CLNが配置される位置は、図1に示す位置に限らず、フィーダー線F1,F2・・・FNにおける地絡電流Igaが検出可能な位置に接続される。
そして、地絡発生時には、フィーダー線F1,F2・・・FNのいずれか一つにおいて、地絡抵抗rgが発生するとみなされる。地絡抵抗rgは、一端が抵抗R1の正極側と接続され、他端がグランド(GND)と接続される。
まず、地絡発生時に、スイッチNS及びスイッチPSがOFFされた状態で、制御回路11は、直流電源回路10を構成する直流電源EのP側の接地間電圧VP及び直流電源EのN側の接地間電圧VNを測定する。
そして、制御回路11は、算出された不平衡率αが所定の閾値Tを超えるか否かを判定する。
又は、制御回路11は、不平衡率α2が所定の閾値Tを超える場合には、N側に地絡電流が流れていると判定し、N側に地絡が発生していることを検出する。
すなわち、制御回路11は、スイッチPSをON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチPS及び抵抗R22)の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R21及び抵抗R22を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
すなわち、制御回路11は、スイッチNSをON状態に制御検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチNS及び抵抗R11)の抵抗値を、地絡電流の非検出時の抵抗値Rから、地絡電流の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R11及び抵抗R12を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
そして、制御回路11は、例えば、警報装置と接続している。制御回路11と接続された警報装置は、フィーダー線F1,F2・・・FNのうちのいずれか一つに地絡が発生していることを警報表示する。
そして、制御回路11と接続された警報装置は、フィーダー線F1に地絡が発生していることを警報表示する。
図2に示すように、制御回路11は、算出された不平衡率α1及び不平衡率α2が所定の閾値Tを超えるか否か判定する。制御回路11は、不平衡率α1が所定の閾値Tを超える場合には、P側に地絡電流が流れていると判定し、P側に地絡が発生していることを検出する。なお、所定の閾値Tは、1.5であることが好ましい。
また、制御回路11は、不平衡率α1及び不平衡率α2が所定の閾値Tを超えない場合には、地絡電流が流れていないと判定する。
なお、直流電源回路10において、地絡電流が流れていない場合には、スイッチNS及びスイッチPSは、OFF状態となっているものとする。
すなわち、制御回路11は、スイッチPSをON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチPS及び抵抗R22)の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R21及び抵抗R22を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
すなわち、制御回路11は、スイッチNSをON状態に制御検出された地絡電流Igaが流れる経路(スイッチNS及び抵抗R11)の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、地絡電流が抵抗R11及び抵抗R12を流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
そして、制御回路11は、例えば、警報装置を制御して、フィーダー線F1,F2・・・FNのうちのいずれか一つに地絡が発生していることを警報表示させる。
他の地絡検出装置100は、直流電源回路110において抵抗RDを有する点が主として本実施形態の地絡検出装置1とは異なる。
その結果、Ig≒1.83mAとなり、Iga≒4.4mAとなった。
制御回路11は、スイッチPS又はスイッチNSのいずれか一方をON状態に制御して、検出された地絡電流Igaが流れる経路の抵抗値を、地絡の非検出時の抵抗値Rから、地絡の非検出時の抵抗値Rよりも小さい抵抗値R/2とすることにより、抵抗R1又は抵抗R2を地絡電流Igaが流れた場合に比して地絡電流Igaを増大させる。
これにより、地絡検出装置1は、直流電源回路10に抵抗R11、抵抗R12、抵抗R21、抵抗R22、スイッチPS及びスイッチNSを設けることにより、簡易な構成で地絡電流Igaを増大させることができる。
10 直流電源回路
11 制御回路
CL1,CL2・・・CLN クランプ電流検出器
F1,F2・・・FN フィーダー線
E 直流電源
PS スイッチ
NS スイッチ
R1,R2,R11,R12,R21,R22 抵抗
Claims (2)
- 直流電源と該直流電源の正極側及び負極側に接続される複数のフィーダー線とを有する直流電源回路における地絡を検出する地絡検出装置であって、
前記直流電源の正極側又は負極側のいずれか一方の地絡電流を検出する第1地絡電流検出手段と、
前記第1地絡電流検出手段により前記地絡電流が検出されると、前記地絡電流が流れる経路の抵抗値を地絡電流の非検出時よりも小さくして前記地絡電流を増大させる地絡電流増大手段と、
前記地絡電流増大手段により増大された前記地絡電流が前記複数のフィーダー線のいずれか一つに流れていることを検出する第2地絡電流検出手段と、
前記第2地絡電流検出手段により地絡電流が検出されたフィーダー線を地絡していると判定することにより該フィーダー線の地絡を検出する地絡判定手段とを備えることを特徴とする地絡検出装置。 - 前記地絡電流増大手段は、
前記経路において直列に接続される第1の抵抗及び第2の抵抗と、該第1の抵抗又は該第2の抵抗のいずれか一方と並列に接続され、前記地絡電流増大手段により制御されるスイッチとを有し、
前記第1地絡電流検出手段により地絡電流が検出されると、前記スイッチをON状態に制御して、前記第1地絡電流検出手段により検出された地絡電流が前記経路における前記第1の抵抗又は前記第2の抵抗のいずれか一方を流れることにより、前記経路の抵抗値を地絡の非検出時よりも小さくして前記地絡電流を増大させることを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
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