JP2011188212A - 遅延干渉計及び光受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光信号の遅延量の変更を精度良く行うこと。
【解決手段】分岐部は、位相変調方式によって変調された光信号を第1の光信号及び第2の光信号に分岐する。案内部は、分岐部によって分岐された第1の光信号を取得し、取得した第1の光信号の偏波方向が第1の方向である場合には、第1の光信号を1ビット遅延させる第1の光路に第1の光信号を案内し、第1の光信号の偏波方向が第1の方向と直交する第2の方向である場合には、第1の光路よりも光学距離が短い第2の光路に第1の光信号を案内する。復調部は、案内部によって第1の光路又は第2の光路に案内された第1の光信号と、分岐部によって分岐された第2の光信号とを干渉させることにより光信号を復調する。偏波方向調整部は、復調部によって復調された光信号の符号誤り率を判定することで、案内部によって取得される第1の光信号の偏波方向を第1の方向又は第2の方向に調整する。
【選択図】図1
【解決手段】分岐部は、位相変調方式によって変調された光信号を第1の光信号及び第2の光信号に分岐する。案内部は、分岐部によって分岐された第1の光信号を取得し、取得した第1の光信号の偏波方向が第1の方向である場合には、第1の光信号を1ビット遅延させる第1の光路に第1の光信号を案内し、第1の光信号の偏波方向が第1の方向と直交する第2の方向である場合には、第1の光路よりも光学距離が短い第2の光路に第1の光信号を案内する。復調部は、案内部によって第1の光路又は第2の光路に案内された第1の光信号と、分岐部によって分岐された第2の光信号とを干渉させることにより光信号を復調する。偏波方向調整部は、復調部によって復調された光信号の符号誤り率を判定することで、案内部によって取得される第1の光信号の偏波方向を第1の方向又は第2の方向に調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、遅延干渉計及び光受信装置に関する。
近年、高速かつ大容量の光伝送システムを実現するための変調方式として、位相変調(DPSK:Differential Phase-Shift Keying)方式が注目されている。位相変調方式は、光の位相差を用いて光信号を変調する変調方式である。一般に、光伝送システムでは、位相変調方式により変調された光信号(以下「変調信号」という)を復調するために、遅延干渉計が用いられる。この遅延干渉計は、入力される変調信号と、この変調信号を1ビット遅延させた光信号とを干渉させることにより、変調信号を復調する。
ここで、光伝送システムでは、遅延干渉計よりも上流側の伝送路にインターリーバ等の外部装置が後付けされることがある。遅延干渉計よりも上流側の伝送路に外部装置が後付けされると、光信号に対する雑音の比(OSNR:Optical Signal-to-Noise Ratio)が劣化することがある。最近では、OSNRの劣化を抑制するために、遅延干渉計において、変調信号を遅延させる遅延量を1ビットから1ビット未満へ変更することが有効であることが知られている。
光信号の遅延量を変更する技術としては、例えば、変調信号を1ビット遅延させるための光路上に可動ミラーを配置し、この可動ミラーを機械的に移動して光路長を減少させることにより、遅延量を1ビットから1ビット未満へ変更する技術が知られている。
しかしながら、可動ミラー等の光学部品を機械的に移動して光路長を減少させる従来の技術では、光学部品の移動精度が低いため、遅延量の変更を精度良く行うことが困難であるという問題があった。
開示の技術は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、光信号の遅延量の変更を精度良く行うことができる遅延干渉計及び光受信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願に開示する遅延干渉計は、一つの態様において、位相変調方式によって変調された光信号を第1の光信号及び第2の光信号に分岐する分岐部と、前記分岐部によって分岐された第1の光信号を取得し、取得した前記第1の光信号の偏波方向が第1の方向である場合には、前記第1の光信号を1ビット遅延させる第1の光路に前記第1の光信号を案内し、前記第1の光信号の偏波方向が前記第1の方向と直交する第2の方向である場合には、前記第1の光路よりも光学距離が短い第2の光路に前記第1の光信号を案内する案内部と、前記案内部によって前記第1の光路又は前記第2の光路に案内された前記第1の光信号と、前記分岐部によって分岐された前記第2の光信号とを干渉させることにより前記光信号を復調する復調部と、前記復調部によって復調された前記光信号の符号誤り率を判定することで、前記案内部によって取得される前記第1の光信号の偏波方向を前記第1の方向又は前記第2の方向に調整する偏波方向調整部とを備える。
開示の遅延干渉計によれば、光信号の遅延量の変更を精度良く行うことができるという効果を奏する。
以下に、本願の開示する遅延干渉計及び光受信装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する遅延干渉計及び光受信装置が限定されるものではない。
まず、実施例1に係る遅延干渉計の構成を説明する。図1は、実施例1に係る遅延干渉計の構成を示す図である。同図に示すように、実施例1に係る遅延干渉計は、分岐部1と、案内部2と、復調部3と、偏波方向調整部4とを有する。分岐部1は、位相変調方式によって変調された光信号である変調信号を第1の光信号及び第2の光信号に分岐する。
案内部2は、分岐部によって分岐された第1の光信号を取得し、取得した第1の光信号の偏波方向が第1の方向である場合には、第1の光信号を1ビット遅延させる第1の光路に第1の光信号を案内する。また、案内部2は、取得した第1の光信号の偏波方向が第1方向と直交する第2の方向である場合には、第1の光路よりも光学距離が短い第2の光路に第1の光信号を案内する。
復調部3は、案内部2によって第1の光路又は第2の光路に案内された第1の光信号と、分岐部1によって分岐された第2の光信号とを干渉させることにより変調信号を復調し、復調後の復調信号を後段へ出力する。偏波方向調整部4は、復調信号の符号誤り率を判定することで、案内部2によって取得される第1の光信号の偏波方向を第1の方向又は第2の方向に調整する。
上述してきたように、実施例1に係る遅延干渉計は、変調信号を2分岐した一方の第1の光信号を偏波方向に応じて光学距離が異なる光路へ案内し、案内した第1の光信号を用いて復調された変調信号の符号誤り率を基に第1の光信号の偏波方向を調整する。このため、実施例1に係る遅延干渉計は、偏波方向を調整するだけで変調信号の遅延量を変更することができる。したがって、実施例1に係る遅延干渉計は、光学部品の機械的な移動を伴う従来技術と比較して、変調信号の遅延量の変更を精度良く行うことができる。
次に、上記実施例1において説明した遅延干渉計について具体例を用いて説明する。実施例2では、上記実施例1において説明した遅延干渉計を、変調方式としてDPSK方式を採用する光伝送システムに適用する例について説明する。
まず、実施例2に係る遅延干渉計を備えた光受信装置の構成を説明する。図2は、実施例2に係る遅延干渉計101を備えた光受信装置100の構成を示す図である。図2に示した光受信装置100は、図示しない光送信装置によって位相変調された光信号を受信し、受信した変調信号を用いて各種のデータ処理を行う。なお、以下では、光送信装置によって位相変調された光信号を単に「変調信号」と呼ぶこととする。
図2に示すように、光受信装置100は、遅延干渉計101と、レシーバ102と、ビット判定器103とを有する。遅延干渉計101は、光送信装置から入力される変調信号を復調し、復調後の変調信号である復調信号の正相成分及び逆相成分をレシーバ102へ出力する。また、遅延干渉計101は、ビット判定器103から入力される復調信号のBER(BER:Bit Error Rate)を基に変調信号の遅延量を変更する処理を行う。なお、遅延干渉計101の構成については、後に詳細に説明する。
レシーバ102は、遅延干渉計101から入力される復調信号の正相成分及び逆相成分をそれぞれ電気信号に変換し、変換後の正相の電気信号と逆相の電気信号との差をビット判定器103へ出力する。
ビット判定器103は、レシーバ102から入力される電気信号を基にデータの判定を行い、判定後のデータを図示しない後段側の装置へ出力する。また、ビット判定器103は、判定後のデータの誤りを訂正するとともに、単位時間当たりのデータ誤り数を計測し、計測した単位時間当たりのデータ誤り数を復調信号のBERとして遅延干渉計101に出力する。
ここで、実施例2に係る遅延干渉計101の具体的な構成について説明する。ここでは、実施例2に係る遅延干渉計101をいわゆるマッハツェンダ型遅延干渉計に適用した例について説明する。
図3は、実施例2に係る遅延干渉計101の構成を示す図である。同図に示すように、実施例2に係る遅延干渉計101は、偏波ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)111と、液晶112と、ビームスプリッタ(BS:Beam Splitter)113とを有する。また、遅延干渉計101は、位相調整素子114と、λ/2波長板115と、PBS116と、ミラー117と、ミラー118と、PBS119と、λ/2波長板120と、BS121と、ミラー122と、液晶123と、PBS124と、PBS125とを有する。また、遅延干渉計101は、液晶126と、BS127と、位相調整素子128と、PBS129と、ミラー130と、ミラー131と、PBS132と、BS133と、ミラー134と、液晶135と、液晶制御部136とを有する。
PBS111は、光送信装置から入力される変調信号を互いに偏波方向が直交する第1変調信号及び第2変調信号に分岐し、第1変調信号を液晶112へ出力し、第2変調信号を液晶126へ出力する。例えば、PBS111は、光送信装置から入力される変調信号のうち偏波方向が水平な変調信号である水平変調信号を第1変調信号として液晶112に透過し、偏波方向が垂直な変調信号である垂直変調信号を第2変調信号として液晶126に反射する。
液晶112は、PBS111から入力される第1変調信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1変調信号をBS113へ出力する。なお、液晶112は、後述の液晶制御部136から印加される電圧に応じて、第1変調信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。
BS113は、液晶112から入力される第1変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をλ/2波長板115へ出力し、第2光信号を位相調整素子114へ出力する。例えば、BS113は、液晶112から入力される第1変調信号の半分を第1光信号としてλ/2波長板115へ反射し、第1変調信号の残り半分を第2光信号として位相調整素子114へ透過する。なお、BS113は、実施例1における分岐部1の一例である。
位相調整素子114は、遅延干渉計101にて強め合う波長を変更するために、BS113から入力される第2光信号の光路長を微調整し、微調整後の第2光信号をBS121へ出力する。例えば、位相調整素子114は、温度に応じて屈折率が変動するガラス等の媒質を温度制御することにより第2光信号の光路長を微調整し、微調整後の第2光信号をBS121へ出力する。
λ/2波長板115は、BS113から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転し、回転後の第1変調信号をPBS116へ出力する。例えば、BS113から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、λ/2波長板115は、第1光信号の偏波方向を90°回転し、偏波方向が垂直方向となった第1光信号をPBS116へ出力する。
PBS116は、λ/2波長板115から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、第1光信号をミラー117又はPBS119のいずれかへ出力する。具体的には、PBS116は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を透過してミラー117へ出力する。一方、PBS116は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を反射してPBS119へ出力する。なお、PBS116によって第1光信号をミラー117又はPBS119へ出力する意義については、後に説明する。
ミラー117は、PBS116から入力される第1光信号を反射してミラー118へ出力する。ミラー118は、ミラー117から入力される第1光信号を反射してPBS119へ出力する。
PBS119は、ミラー118から入力される第1光信号又はPBS116から入力される第1光信号をλ/2波長板120へ出力する。具体的には、PBS119は、ミラー118から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を透過してλ/2波長板120へ出力する。また、PBS119は、PBS116から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を反射してλ/2波長板120へ出力する。
λ/2波長板120は、PBS119から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転し、回転後の第1光信号をBS121へ出力する。例えば、PBS119から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、λ/2波長板120は、第1光信号の偏波方向を90°回転し、偏波方向が垂直方向となった第1光信号をBS121へ出力する。
ここで、PBS116によって第1光信号をミラー117又はPBS119へ出力する意義について説明する。BS113からλ/2波長板115、PBS116、ミラー117、ミラー118、PBS119及びλ/2波長板120を経由してBS121へ至る光路(以下「第1光路」と言う)は、第1光信号を1ビット遅延させる光学距離に予め設定されている。一方、BS113からλ/2波長板115、PBS116、PBS119及びλ/2波長板120を経由してBS121へ至る光路(以下「第2光路」と言う)は、第1光路よりも短い光学距離に予め設定されている。そして、PBS116は、上述の通り、第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号をミラー117又はPBS119のいずれかへ出力する。PBS116によりミラー117へ出力された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。PBS116によりPBS119へ出力された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延する。つまり、PBS116は、第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号をミラー117又はPBS119へ出力することにより、第1光信号を互いに光学距離が異なる第1光路又は第2光路へ案内する。このことより、PBS116は、実施例1における案内部2の一例に相当する。
BS121は、λ/2波長板120から入力される第1光信号と、位相調整素子114から入力される第2光信号とを干渉させ、干渉後の光信号である干渉信号の正相成分を液晶123へ出力し、干渉信号の逆相成分をミラー122へ出力する。ミラー122は、BS121から入力される干渉信号の逆相成分を反射して液晶123へ出力する。
液晶123は、BS121から入力される干渉信号の正相成分の偏波方向を0°又は90°回転し、回転した干渉信号の正相成分をPBS124へ出力する。また、液晶123は、ミラー122から入力される干渉信号の逆相成分の偏波方向を0°又は90°回転し、回転した干渉信号の逆相成分をPBS125へ出力する。なお、液晶123は、液晶制御部136から印加される電圧に応じて、干渉信号の偏波方向を0°又は90°回転する。
PBS124は、液晶123から入力される干渉信号の正相成分と、後述の液晶135から入力される干渉信号の正相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成し、合成後の光信号を復調信号の正相成分としてレシーバ102へ出力する。PBS125は、液晶123から入力される干渉信号の逆相成分と、後述の液晶135から入力される干渉信号の逆相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成し、合成後の光信号を復調信号の逆相成分としてレシーバ102へ出力する。ここで、BS121、ミラー122、液晶123、PBS124及びPBS125は、実施例1における復調部3の一例である。
液晶126は、PBS111から入力される第2変調信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第2変調信号をBS127へ出力する。なお、液晶126は、後述の液晶制御部136から印加される電圧に応じて、第2変調信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。
BS127は、液晶126から入力される第2変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をPBS129へ出力し、第2光信号を位相調整素子128へ出力する。例えば、BS127は、液晶126から入力される第2変調信号の半分を第1光信号としてPBS129へ反射し、第2変調信号の残り半分を第2光信号として位相調整素子128へ透過する。なお、BS127は、実施例1における分岐部1の一例である。
位相調整素子128は、位相調整素子114と同様に、遅延干渉計101にて強め合う波長を変更するために、BS127から入力される第2光信号の光路長を微調整し、微調整後の第2光信号をBS133へ出力する。
PBS129は、BS127から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、第1光信号をミラー130又はPBS132のいずれかへ出力する。具体的には、PBS129は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を透過してミラー130へ出力する。一方、PBS129は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を反射してPBS132へ出力する。なお、PBS129によって第1光信号をミラー130又はPBS132へ出力する意義については、後に説明する。
ミラー130は、PBS129から入力される第1光信号を反射してミラー131へ出力する。ミラー131は、ミラー130から入力される第1光信号を反射してPBS132へ出力する。
PBS132は、ミラー131から入力される第1光信号又はPBS129から入力される第1光信号をBS133へ出力する。具体的には、PBS132は、ミラー131から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を透過してBS133へ出力する。また、PBS132は、PBS129から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を反射してBS133へ出力する。
ここで、PBS129によって第1光信号をミラー130又はPBS132へ出力する意義について説明する。BS127からPBS129、ミラー130、ミラー131及びPBS132を経由してBS133へ至る光路(以下「第1光路」と言う)は、第1光信号を1ビット遅延させる光学距離に予め設定されている。一方、BS127からPBS129及びPBS132を経由してBS133へ至る光路(以下「第2光路」と言う)は、上記第1光路よりも短い光学距離に予め設定されている。そして、PBS129は、上述の通り、入力される第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号をミラー130又はPBS132のいずれかへ出力する。PBS129によりミラー130へ出力された第1光信号は、上記の第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。PBS129によりPBS132へ出力された第2光信号は、上記の第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延する。つまり、PBS129は、入力される第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号をミラー130又はPBS132へ出力することにより、第1光信号を互いに光学距離が異なる第1光路又は第2光路へ案内する。このことより、PBS129は、実施例1の案内部2の一例に相当する。
BS133は、BS132から入力される第1光信号と、位相調整素子128から入力される第2光信号とを干渉させ、干渉後の光信号である干渉信号の正相成分をミラー134へ出力し、干渉信号の逆相成分を液晶135へ出力する。ミラー134は、BS133から入力される干渉信号の正相成分を反射して液晶135へ出力する。
液晶135は、ミラー134から入力される干渉信号の正相成分を0°又は90°回転し、回転した干渉信号の正相成分をPBS124へ出力する。また、液晶135は、BS133から入力される干渉信号の逆相成分の偏波方向を0°又は90°回転し、回転した干渉信号の逆相成分をPBS125へ出力する。なお、液晶135は、後述の液晶制御部136から印加される電圧に応じて、干渉信号の偏波方向を0°又は90°回転する。ここで、BS133、ミラー134、液晶135、PBS124及びPBS125は、実施例1における復調部3の一例である。
液晶制御部136は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERを判定することで、液晶112、126を制御し、PBS116、129へ入力される第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する。液晶制御部136は、実施例1における偏波方向調整部4の一例である。
ここで、液晶制御部136による偏波方向の調整処理について具体的に説明する。なお、以下では、PBS111が、第1変調信号として水平変調信号を液晶112へ出力するとともに、第2変調信号として垂直変調信号を液晶126へ出力しているものとする。また、液晶112は、PBS111から入力される水平変調信号の偏波方向を90°回転して垂直方向とし、回転後の垂直変調信号をBS113へ出力しているものとする。また、液晶126は、PBS111から入力される垂直変調信号の偏波方向を90°回転して水平方向とし、回転後の水平変調信号をBS127へ出力しているものとする。
このような状況の下では、BS113は、液晶112から入力される垂直変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をλ/2波長板115へ出力する。λ/2波長板115は、BS113から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向とし、回転後の第1光信号をPBS116へ出力する。PBS116は、λ/2波長板115から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を透過してミラー117へ出力する。ミラー117は、PBS116から入力される第1光信号を反射してミラー118へ出力する。ミラー118は、ミラー117から入力される第1光信号を反射してPBS119へ出力する。PBS119は、ミラー118から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を透過してλ/2波長板120へ出力する。λ/2波長板120は、PBS119から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向とし、偏波方向が垂直方向となった第1光信号をBS121へ出力する。つまり、PBS116によりミラー117へ出力された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。
一方、BS127は、液晶126から入力される水平変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をPBS129へ出力する。PBS129は、BS127から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を透過してミラー130へ出力する。ミラー130は、PBS129から入力される第1光信号を反射してミラー131へ出力する。ミラー131は、ミラー130から入力される第1光信号を反射してPBS132へ出力する。PBS132は、ミラー131から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を透過してBS133へ出力する。つまり、PBS129によりミラー130へ出力された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。
そして、液晶制御部136は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERの変動が所定の閾値以上となったか否かを判定する。復調信号のBERが変動する要因としては、例えば、遅延干渉計101よりも上流側の伝送路にインタリーバ等の外部装置が後付けされたことが想定される。液晶制御部136は、復調信号のBERの変動が所定の閾値よりも小さいと判定した場合には、偏波方向の調整処理を行わない。
一方、液晶制御部136は、復調信号のBERの変動が所定の閾値以上であると判定した場合には、液晶112及び液晶126に対して電圧を印加する。液晶112は、液晶制御部136から電圧を印加されると、PBS111から入力される水平変調信号の偏波方向を0°回転し、回転後の水平変調信号をBS113へ出力する。言い換えると、液晶112は、液晶制御部136から電圧を印加されると、PBS111から入力される水平変調信号の偏波方向を現状の水平方向に維持し、該水平変調信号をBS113へ出力する。BS113は、液晶112から入力される水平変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をλ/2波長板115へ出力する。λ/2波長板115は、BS113から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向とし、回転後の第1光信号をPBS116へ出力する。PBS116は、λ/2波長板115から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を反射してPBS119へ出力する。PBS119は、PBS116から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を反射してλ/2波長板120へ出力する。λ/2波長板120は、PBS119から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向とし、偏波方向が水平方向となった第1光信号をBS121へ出力する。つまり、PBS116によりPBS119へ出力された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延することとなる。
一方、液晶126は、液晶制御部136から電圧を印加されると、PBS111から入力される垂直変調信号の偏波方向を0°回転し、回転後の垂直変調信号をBS127へ出力する。言い換えると、液晶126は、液晶制御部136から電圧を印加されると、PBS111から入力される垂直変調信号の偏波方向を現状の垂直方向に維持し、該垂直変調信号をBS127へ出力する。BS127は、液晶126から入力される垂直変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をPBS129へ出力する。PBS129は、BS127から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を反射してPBS132へ出力する。PBS132は、PBS129から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を反射してBS133へ出力する。つまり、PBS129によりPBS132へ出力された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延することとなる。
なお、液晶制御部136は、液晶123を制御し、液晶123からPBS124及びPBS125へ出力される干渉信号の正相成分及び逆相成分の偏波方向を垂直方向に調整する。また、液晶制御部136は、液晶135を制御し、液晶135からPBS124及びPBS125へ出力される干渉信号の正相成分及び逆相成分の偏波方向を水平方向に調整する。これにより、PBS124及びPBS125は、それぞれ復調信号の正相成分及び逆相成分を一定の方向へ出力することができ、出力ポートを共通化することができる。
次に、実施例2に係る遅延干渉計101による処理手順を説明する。図4は、実施例2に係る遅延干渉計101による処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、遅延干渉計101は、光送信装置から変調信号が入力されるまで待機する(ステップS11否定)。光送信装置から変調信号が入力されると(ステップS11肯定)、遅延干渉計101のPBS111は、変調信号を互いに偏波方向が直交する第1変調信号及び第2変調信号に分岐する(ステップS12)。PBS111により分岐された第1変調信号は、液晶112を経由してBS113へ入力され、第2変調信号は、液晶126を経由してBS127へ入力される。
そして、BS113は、液晶112から入力される第1変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐する(ステップS13)。BS113により分岐された第1光信号は、λ/2波長板115を経由してPBS116へ入力され、第2光信号は、位相調整素子114を経由してBS121へ入力される。
続いて、PBS116は、λ/2波長板115から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、第1光信号を透過又は反射する(ステップS14)。具体的には、PBS116は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を透過してミラー117へ出力する。一方、PBS116は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を反射してPBS119へ出力する。PBS116によりミラー117へ出力された第1光信号は、第1光路を導波してBS121へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット遅延する。PBS116によりPBS119へ出力された第1光信号は、第2光路を導波してBS121へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット未満遅延する。
続いて、BS121は、PBS116により第1光路又は第2光路に案内された第1光信号と、位相調整素子114から入力される第2光信号とを干渉させる(ステップS15)。BS121から出力される干渉信号の正相成分は、液晶123を経由してPBS124へ入力され、干渉信号の逆相成分は、ミラー122及び液晶123を経由してPBS125へ入力される。
また、BS127は、液晶126から入力される第2変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐する(ステップS16)。BS127により分岐された第1光信号は、PBS129へ入力され、第2光信号は、位相調整素子128を経由してBS133へ入力される。
続いて、PBS129は、BS127から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、第1光信号を透過又は反射する(ステップS17)。具体的には、PBS129は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を透過してミラー130へ出力する。一方、PBS129は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を反射してPBS132へ出力する。PBS129によりミラー130へ出力された第1光信号は、第1光路を導波してBS133へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット遅延する。PBS129によりPBS132へ出力された第1光信号は、第2光路を導波してBS133へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット未満遅延する。
続いて、BS133は、PBS129により第1光路又は第2光路に案内された第1光信号と、位相調整素子128から入力される第2光信号とを干渉させる(ステップS18)。BS133から出力される干渉信号の正相成分は、ミラー134及び液晶135を経由してPBS124へ入力され、干渉信号の逆相成分は、液晶135を経由してPBS125へ入力される。
続いて、PBS124は、液晶123から入力される干渉信号の正相成分と、液晶135から入力される干渉信号の正相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成する。これと共に、PBS125は、液晶123から入力される干渉信号の逆相成分と、液晶135から入力される干渉信号の逆相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成する(ステップS19)。そして、PBS124及びPBS125は、合成後の光信号をそれぞれ復調信号の正相成分及び逆相成分としてレシーバ102へ出力する(ステップS20)。PBS124及びPBS125から出力された復調信号の正相成分及び逆相成分は、レシーバ102を経由してビット判定器103へ入力される。ビット判定器103は、入力される復調信号のBERを計測し、遅延干渉計の液晶制御部136へ出力する。
続いて、液晶制御部136は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERを判定することで、液晶112及び液晶126を制御し、PBS116、129へ入力される第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する(ステップS21)。
上述してきたように、実施例2に係る遅延干渉計101は、変調信号を互いに偏波方向が直交する第1変調信号及び第2変調信号に分岐し、分岐後の各変調信号を2分岐した一方の第1光信号を当該第1光信号の偏波方向に応じて光学距離が異なる光路へ案内する。例えば、遅延干渉計101は、第1光信号の偏波方向が水平方向であると、BS113からλ/2波長板115、PBS116、ミラー117、ミラー118、PBS119及びλ/2波長板120を経由してBS121へ至る第1光路へ第1光信号を案内する。一方、遅延干渉計101は、第1光信号の偏波方向が垂直方向であると、BS113からλ/2波長板115、PBS116、PBS119及びλ/2波長板120を経由してBS121へ至る第2光路へ第1光信号を案内する。そして、遅延干渉計101は、第1光路又は第2光路へ案内した第1光信号を用いて変調信号を復調し、復調後の復調信号のBERを基に第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する。このため、実施例2に係る遅延干渉計101は、偏波方向を調整するだけで変調信号の遅延量を1ビットから1ビット未満へ変更することができる。その結果、遅延干渉計101は、光学部品の機械的な移動を伴う従来技術と比較して、変調信号の遅延量の変更を精度良く行うことができる。
なお、遅延干渉計における変調信号の遅延量と、遅延干渉計の自由スペクトル領域(FSR:Free Spectral Range)とは、反比例の関係を有している。このことより、遅延干渉計101は、変調信号の遅延量を1ビットから1ビット未満へ減少させる結果、FSRを増加させることができる。
また、遅延干渉計101は、入力される光信号の偏波方向を0°又は90°回転する液晶112及び液晶126を制御して、第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する。このため、遅延干渉計101は、液晶112及び液晶126に対して電圧を印加するという簡易な処理を行うだけで、第1光信号の偏波方向を調整することができ、変調信号の遅延量を迅速に変更することができる。
また、遅延干渉計101は、入力される光信号の偏波方向に応じて光信号を反射又は透過するPBS116及びPBS129を用いて、第1光信号を第1光路又は第2光路に案内する。このため、遅延干渉計101は、PBSという既存の光学部品を用いて第1光信号を第1光路又は第2光路へ容易に案内することができる。
上記実施例2では、PBS116及びPBS129を用いて第1光信号を反射又は透過することで、第1光信号を光学距離が異なる2つの光路のいずれかに案内する例を示した。しかし、PBS以外の他の光学部品を用いて第1光信号を光学距離が異なる2つの光路のいずれかに案内するようにしてもよい。そこで、実施例3では、PBS以外の他の光学部品を用いて第1光信号を光学距離が異なる2つの光路のいずれかに案内する例について説明する。
図5は、実施例3に係る遅延干渉計201の構成を示す図である。なお、以下では、図3に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。また、実施例3に係る遅延干渉計201を備えた光受信装置の構成は、図2に示した構成と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
図5に示すように、遅延干渉計201は、図3に示した液晶112の代わりに、液晶212及び液晶214を有する。また、遅延干渉計201は、図3に示したλ/2波長板115、PBS116、ミラー117、ミラー118、PBS119及びλ/2波長板120の代わりに、ミラー211、複屈折媒体213及びミラー215を有する。また、遅延干渉計201は、図3に示した液晶126の代わりに、液晶217及び液晶219を有する。また、遅延干渉計201は、図3に示したPBS129、ミラー130、ミラー131、PBS132の代わりに、ミラー216、複屈折媒体218及びミラー220を有する。また、遅延干渉計201は、図3に示した液晶制御部136の代わりに、液晶制御部221を有する。また、遅延干渉計201は、図3に示した液晶123及び液晶135に対応する構成部位を省略している。
ミラー211は、BS113から入力される第1光信号を反射して液晶212へ出力する。液晶212は、ミラー211から入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体213へ出力する。なお、液晶212は、後述の液晶制御部221から印加される電圧に応じて、第1光信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。
複屈折媒体213は、入力される光信号の偏波方向に応じて該光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する媒体であり、例えば、方解石、ルチル、YVO4等の媒体である。複屈折媒体213は、液晶212と液晶214とに挟まれた状態で配置されている。複屈折媒体213は、液晶212から入力される第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶214へ出力する。具体的には、複屈折媒体213は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、光学距離が最大となる経路(以下「最大経路」と呼ぶ)へ第1光信号を屈折する。また、複屈折媒体213は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、光学距離が最小となる経路(以下「最小経路」と呼ぶ)へ第1光信号を屈折する。そして、複屈折媒体213は、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号を液晶214へ出力する。なお、複屈折媒体213によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義については、後に説明する。
液晶214は、複屈折媒体213を介して液晶212から入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1光信号をミラー215へ出力する。具体的には、液晶212により第1光信号の偏波方向が0°回転された場合、すなわち、第1光信号の偏波方向が現状の水平方向に維持された場合には、液晶214は、液晶212から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転する。一方、液晶212により第1光信号の偏波方向が90°回転された場合、すなわち、第1光信号の偏波方向が水平方向から垂直方向に回転された場合には、液晶214は、液晶212から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向に戻す。そして、液晶214は、回転後の第1光信号をミラー215へ出力する。なお、液晶214は、液晶制御部221から印加される電圧に応じて、第1光信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。ミラー215は、液晶214から入力される第1光信号をBS121へ出力する。
ここで、複屈折媒体213によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義について説明する。BS113からミラー211、液晶212、複屈折媒体213の最大経路、液晶214及びミラー215を経由してBS121へ至る光路(以下「第1光路」と言う)は、第1光信号を1ビット遅延させる光学距離に予め設定されている。一方、BS113からミラー211、液晶212、複屈折媒体213の最小経路、液晶214及びミラー215を経由してBS121へ至る光路(以下「第2光路」と言う)は、第1光路よりも短い光学距離に予め設定されている。そして、複屈折媒体213は、上述の通り、第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折し、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号を液晶214へ出力する。複屈折媒体213により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。複屈折媒体213により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延する。つまり、複屈折媒体213は、第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折することにより、第1光信号を互いに光学距離が異なる第1光路又は第2光路へ案内する。このことより、複屈折媒体213は、実施例1における案内部2の一例に相当する。
ミラー216は、BS127から入力される第1光信号を反射して液晶217へ出力する。液晶217は、ミラー216から入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体218へ出力する。なお、液晶217は、液晶制御部221から印加される電圧に応じて、第1光信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。
複屈折媒体218は、入力される光信号の偏波方向に応じて該光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する媒体であり、例えば、方解石、ルチル、YVO4等の媒体である。複屈折媒体218は、液晶217と液晶219との間に挟まれた状態で配置されている。複屈折媒体218は、液晶217から入力される第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶219へ出力する。具体的には、複屈折媒体218は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、最大経路へ第1光信号を屈折する。また、複屈折媒体218は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、最小経路へ第1光信号を屈折する。なお、複屈折媒体218によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義については、後に説明する。
液晶219は、複屈折媒体218を介して液晶217から入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1光信号をミラー220へ出力する。具体的には、液晶217により第1光信号の偏波方向が0°回転された場合、すなわち、第1光信号の偏波方向が現状の垂直方向に維持された場合には、液晶219は、液晶217から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転する。一方、液晶217により第1光信号の偏波方向が90°回転された場合、すなわち、第1光信号の偏波方向が垂直方向から水平方向に回転された場合には、液晶219は、液晶217から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向に戻す。そして、液晶219は、回転後の第1光信号をミラー220へ出力する。なお、液晶219は、液晶制御部221から印加される電圧に応じて、第1光信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。ミラー220は、液晶219から入力される第1光信号をBS133へ出力する。
ここで、複屈折媒体218によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義について説明する。BS127からミラー216、液晶217、複屈折媒体218の最大経路、液晶219及びミラー220を経由してBS133へ至る光路(以下「第1光路」と言う)は、第1光信号を1ビット遅延させる光学距離に予め設定されている。一方、BS127からミラー216、液晶217、複屈折媒体218の最小経路、液晶219及びミラー220を経由してBS133へ至る光路(以下「第2光路」と言う)は、第1光路よりも短い光学距離に予め設定されている。そして、複屈折媒体218は、上述の通り、第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折し、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号を液晶219へ出力する。複屈折媒体218により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。複屈折媒体218により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延する。つまり、複屈折媒体218は、第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折することにより、第1光信号を互いに光学距離が異なる第1光路又は第2光路へ案内する。このことより、複屈折媒体218は、実施例1における案内部2の一例に相当する。
液晶制御部221は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERを判定することで、液晶212、214、217、219を制御し、複屈折媒体213、218へ入力される第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する。液晶制御部221は、実施例1における偏波方向調整部4の一例である。
ここで、液晶制御部221による偏波方向の調整処理について具体的に説明する。なお、以下では、PBS111が、第1変調信号として水平変調信号をBS113へ出力するとともに、第2変調信号として垂直変調信号をBS127へ出力しているものとする。また、液晶212は、ミラー211から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体213へ出力しているものとする。また、液晶214は、複屈折媒体213を介して液晶212から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転し、回転後の第1光信号をミラー215へ出力しているものとする。また、液晶217は、ミラー216から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体218へ出力しているものとする。また、液晶219は、複屈折媒体218を介して液晶217から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転し、回転後の第1光信号をミラー220へ出力しているものとする。
このような状況の下では、BS113は、PBS111から入力される水平変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をミラー211へ出力する。ミラー211は、BS113から入力される第1光信号を反射して液晶212へ出力する。液晶212は、ミラー211から入力される第1光信号の偏波方向を現状の水平方向に維持し、該第1光信号を複屈折媒体213へ出力する。複屈折媒体213は、液晶212から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、最大経路へ第1光信号を屈折し、屈折後の第1光信号を液晶214へ出力する。液晶214は、複屈折媒体213から入力される第1光信号の偏波方向を現状の水平方向に維持し、該第1光信号をミラー215へ出力する。ミラー215は、液晶214から入力される第1光信号を反射してBS121へ出力する。つまり、複屈折媒体213により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。
一方、BS127は、PBS111から入力される垂直変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号をミラー216へ出力する。ミラー216は、BS127から入力される第1光信号を反射して液晶217へ出力する。液晶217は、ミラー216から入力される第1光信号の偏波方向を現状の垂直方向に維持し、該第1光信号を複屈折媒体218へ出力する。複屈折媒体218は、液晶217から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、最大経路へ第1光信号を屈折し、屈折後の第1光信号を液晶219へ出力する。液晶219は、複屈折媒体218から入力される第1光信号の偏波方向を現状の垂直方向に維持し、該第1光信号をミラー220へ出力する。ミラー220は、液晶219から入力される第1光信号を反射してBS133へ出力する。つまり、複屈折媒体218により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。
そして、液晶制御部221は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERの変動が所定の閾値以上となったか否かを判定する。復調信号のBERが変動する要因としては、例えば、遅延干渉計201よりも上流側の伝送路にインタリーバ等の外部装置が後付けされたことが想定される。液晶制御部221は、復調信号のBERの変動が所定の閾値よりも小さいと判定した場合には、偏波方向の調整処理を行わない。
一方、液晶制御部221は、復調信号のBERの変動が所定の閾値以上であると判定した場合には、液晶212、214、217、219に対する電圧の印加を停止する。液晶212は、液晶制御部221から電圧の印加を停止されると、ミラー211から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向とし、回転後の第1光信号を複屈折媒体213へ出力する。複屈折媒体213は、液晶212から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶214へ出力する。液晶214は、液晶制御部221から電圧の印加を停止されると、複屈折媒体213から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向に戻し、回転後の第1光信号をミラー215へ出力する。ミラー215は、液晶214から入力される第1光信号を反射してBS121へ出力する。つまり、複屈折媒体213により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延することとなる。
一方、液晶217は、液晶制御部221から電圧の印加を停止されると、ミラー216から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向とし、回転後の第1光信号を複屈折媒体218へ出力する。複屈折媒体218は、液晶217から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶219へ出力する。液晶219は、液晶制御部221から電圧の印加を停止されると、複屈折媒体218から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向に戻し、回転後の第1光信号をミラー220へ出力する。ミラー220は、液晶219から入力される第1光信号を反射してBS133へ出力する。つまり、複屈折媒体218により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延することとなる。
次に、実施例3に係る遅延干渉計201による処理手順を説明する。図6は、実施例3に係る遅延干渉計201による処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、遅延干渉計201は、光送信装置から変調信号が入力されるまで待機する(ステップS31否定)。光送信装置から変調信号が入力されると(ステップS31肯定)、遅延干渉計201のPBS111は、変調信号を互いに偏波方向が直交する第1変調信号及び第2変調信号に分岐する(ステップS32)。PBS111により分岐された第1変調信号は、BS113へ入力され、第2変調信号は、BS127へ入力される。
そして、BS113は、PBS111から入力される第1変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐する(ステップS33)。BS113により分岐された第1光信号は、ミラー211及び液晶212を経由して複屈折媒体213へ入力され、第2光信号は、位相調整素子114を経由してBS121へ入力される。
続いて、複屈折媒体213は、液晶212から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する(ステップS34)。具体的には、複屈折媒体213は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を最大経路へ屈折する。一方、複屈折媒体213は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を最小経路へ屈折する。複屈折媒体213により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波してBS121へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット遅延する。複屈折媒体213により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波してBS121へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット未満遅延する。
続いて、BS121は、複屈折媒体213により第1光路又は第2光路に案内された第1光信号と、位相調整素子114から入力される第2光信号とを干渉させる(ステップS35)。BS121から出力される干渉信号の正相成分は、PBS124へ入力され、干渉信号の逆相成分は、ミラー122を経由してPBS125へ入力される。
また、BS127は、PBS111から入力される第2変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐する(ステップS36)。BS127により分岐された第1光信号は、ミラー216及び液晶217を経由して複屈折媒体218へ入力され、第2光信号は、位相調整素子128を経由してBS133へ入力される。
続いて、複屈折媒体218は、液晶217から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する(ステップS37)。具体的には、複屈折媒体218は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を最大経路へ屈折する。一方、複屈折媒体218は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を最小経路へ屈折する。複屈折媒体218により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波してBS133へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット遅延する。複屈折媒体218により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波してBS133へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット未満遅延する。
続いて、BS133は、複屈折媒体218により第1光路又は第2光路に案内された第1光信号と、位相調整素子128から入力される第2光信号とを干渉させる(ステップS38)。BS133から出力される干渉信号の正相成分は、ミラー134を経由してPBS124へ入力され、干渉信号の逆相成分は、PBS125へ入力される。
続いて、PBS124は、BS121から入力される干渉信号の正相成分と、ミラー134から入力される干渉信号の正相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成する。これと共に、PBS125は、ミラー122から入力される干渉信号の逆相成分と、BS133から入力される干渉信号の逆相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成する(ステップS39)。そして、PBS124及びPBS125は、合成後の光信号をそれぞれ復調信号の正相成分及び逆相成分としてレシーバ102へ出力する(ステップS40)。PBS124及びPBS125から出力された復調信号の正相成分及び逆相成分は、レシーバ102を経由してビット判定器103へ入力される。ビット判定器103は、入力される復調信号のBERを計測し、遅延干渉計201の液晶制御部221へ出力する。
続いて、液晶制御部221は、ビット判定器103から入力されるBERを判定することで、液晶212、214、217、219を制御し、複屈折媒体213、218へ入力される第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する(ステップS41)。
上述してきたように、実施例3に係る遅延干渉計201は、入力される光信号の偏波方向に応じて光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する複屈折媒体213、218を用いて、第1光信号を第1光路又は第2光路に案内する。このため、遅延干渉計201は、複屈折媒体という既存の光学部品を用いて第1光信号を第1光路又は第2光路へ容易に案内することができる。また、遅延干渉計201は、光信号を屈折する対象となる経路自体を複屈折媒体213、218の内部に包含させているため、装置構成を簡素化することができ、その結果、装置の小型化を実現することができる。
上記実施例3では、本願の開示する遅延干渉計をマッハツェンダ型遅延干渉計に適用した例を説明した。しかし、本願の開示する遅延干渉計をいわゆるマイケルソン型遅延干渉計に適用することもできる。そこで、実施例4では、本願の開示する遅延干渉計をマイケルソン型遅延干渉計に適用した例について説明する。
図7は、実施例4に係る遅延干渉計301の構成を示す図である。なお、図7に示した遅延干渉計301は、マイケルソン型遅延干渉計の一例である。また、実施例4に係る遅延干渉計301を備えた光受信装置の構成は、図2に示した構成と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
同図に示すように、実施例4に係る遅延干渉計301は、PBS311と、BS312と、位相調整素子313と、ミラー314と、液晶315と、複屈折媒体316と、ミラー317と、PBS318とを有する。また、遅延干渉計301は、BS319と、位相調整素子320と、ミラー321と、液晶322と、複屈折媒体323と、ミラー324と、液晶制御部325とを有する。
PBS311は、光送信装置から入力される変調信号を互いに偏波方向が直交する第1変調信号及び第2変調信号に分岐し、第1変調信号をBS312へ出力し、第2変調信号をBS319へ出力する。例えば、PBS311は、変調信号のうち偏波方向が水平な変調信号である水平変調信号を第1変調信号としてBS312に透過し、偏波方向が垂直な変調信号である垂直変調信号を第2変調信号としてBS319に反射する。
また、PBS311は、BS312から入力される干渉信号の正相成分と、BS319から入力される干渉信号の正相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成し、合成後の光信号を復調信号の正相成分としてレシーバ102へ出力する。
BS312は、PBS311から入力される第1変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号を液晶315へ出力し、第2光信号を位相調整素子313へ出力する。例えば、BS312は、PBS311から入力される第1変調信号の半分を第1光信号として液晶315へ反射し、第1変調信号の残り半分を第2光信号として位相調整素子313へ透過する。なお、BS312は、実施例1における分岐部1の一例である。
また、BS312は、ミラー317から複屈折媒体316及び液晶315を介して入力される第1光信号と、ミラー314から位相調整素子313を介して入力される第2光信号とを干渉させる。そして、BS312は、干渉後の光信号である干渉信号の正相成分をPBS311へ出力し、干渉信号の逆相成分をPBS318へ出力する。
位相調整素子313は、遅延干渉計301にて強め合う波長を変更するために、BS312から入力される第2光信号の光路長を微調整し、微調整後の第2光信号をミラー314へ出力する。例えば、位相調整素子313は、温度に応じて屈折率が変動するガラス等の媒質を温度制御することにより第2光信号の光路長を微調整し、微調整後の第2光信号をミラー314へ出力する。ミラー314は、位相調整素子313から入力される第2光信号を反射して位相調整素子313を介してBS312へ出力する。
液晶315は、BS312から入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体316へ出力する。また、液晶315は、ミラー317から複屈折媒体316を介して入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転して元の水平方向に戻し、回転後の第1光信号をBS312へ出力する。なお、液晶315は、後述の液晶制御部325から印加される電圧に応じて、第1光信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。
複屈折媒体316は、入力される光信号の偏波方向に応じて該光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する媒体であり、例えば、方解石、ルチル、YVO4等の媒体である。複屈折媒体316は、液晶315とミラー317とに挟まれた状態で配置されている。複屈折媒体316は、液晶315から入力される第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折し、屈折後の第1光信号をミラー317へ出力する。具体的には、複屈折媒体316は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、光学距離が最大となる経路(以下「最大経路」と呼ぶ)へ第1光信号を屈折する。一方、複屈折媒体316は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、光学距離が最小となる経路(以下「最小経路」と呼ぶ)へ第1光信号を屈折する。そして、複屈折媒体316は、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号をミラー317へ出力する。
また、複屈折媒体316は、ミラー317から入力される第1光信号を該第1光信号の偏波方向に応じて最大経路又は最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶315へ出力する。なお、複屈折媒体316によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義については、後に説明する。
ミラー317は、複屈折媒体316から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体316を介して液晶315へ出力する。
ここで、複屈折媒体316によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義について説明する。BS312から液晶315、複屈折媒体316の最大経路、ミラー317、複屈折媒体316の最大経路、液晶315を経由してBS312へ至る光路(以下「第1光路」と言う)は、第1光信号を1ビット遅延させる光学距離に予め設定されていうる。一方、BS312から液晶315、複屈折媒体316の最小経路、ミラー317、複屈折媒体316の最小経路、液晶315を経由してBS312へ至る光路(以下「第2光路」と言う)は、第1光路よりも短い光学距離に予め設定されている。そして、複屈折媒体316は、上述の通り、第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を最大経路又は最小経路に屈折し、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号をミラー317又は液晶315へ出力する。複屈折媒体316により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。複屈折媒体316により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延する。つまり、複屈折媒体316は、第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折することにより、第1光信号を互いに光学距離が異なる第1光路又は第2光路へ案内する。このことより、複屈折媒体316は、実施例1における案内部2の一例に相当する。
PBS318は、BS312から入力される干渉信号の逆相成分と、BS319から入力される干渉信号の逆相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成し、合成後の光信号を復調信号の逆相成分としてレシーバ102へ出力する。
BS319は、PBS311から入力される第2変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号を液晶322へ出力し、第2光信号を位相調整素子320へ出力する。例えば、BS319は、PBS311から入力される第2変調信号の半分を第1光信号として液晶322へ透過し、第2変調信号の残り半分を第2光信号として位相調整素子320へ反射する。なお、BS319は、実施例1における分岐部1の一例である。
また、BS319は、ミラー324から複屈折媒体323及び液晶322を介して入力される第1光信号と、ミラー321から位相調整素子320を介して入力される第2光信号とを干渉させる。そして、BS319は、干渉後の光信号である干渉信号の正相成分をPBS311へ出力し、干渉信号の逆相成分をPBS318へ出力する。なお、PBS311、BS312、PBS318及びBS319は、実施例1における復調部3の一例である。
位相調整素子320は、位相調整素子313と同様に、遅延干渉計301にて強め合う波長を変更するために、BS319から入力される第2光信号の光路長を微調整し、微調整後の第2光信号をミラー321へ出力する。ミラー321は、位相調整素子320から入力される第2光信号を反射して位相調整素子320を介してBS319へ出力する。
液晶322は、BS319から入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体323へ出力する。また、液晶322は、ミラー324から複屈折媒体323を介して入力される第1光信号の偏波方向を0°又は90°回転して元の垂直方向に戻し、回転後の第1光信号をBS319へ出力する。なお、液晶322は、後述の液晶制御部325から印加される電圧に応じて、第1光信号の偏波方向を0°又は90°のいずれに回転するかを決定する。
複屈折媒体323は、入力される光信号の偏波方向に応じて該光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する媒体であり、例えば、方解石、ルチル、YVO4等の媒体である。複屈折媒体323は、液晶322とミラー324とに挟まれた状態で配置されている。複屈折媒体323は、液晶322から入力される第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折し、屈折後の第1光信号をミラー324へ出力する。具体的には、複屈折媒体323は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、最大経路へ第1光信号を屈折する。一方、複屈折媒体323は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、最小経路へ第1光信号を屈折する。そして、複屈折媒体323は、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号をミラー324へ出力する。
また、複屈折媒体323は、ミラー324から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体323を介して液晶322へ出力する。
ここで、複屈折媒体323によって第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する意義について説明する。BS319から液晶322、複屈折媒体323の最大経路、ミラー324、複屈折媒体323の最大経路、液晶322を経由してBS319へ至る光路(以下「第1光路」と言う)は、第1光信号を1ビット遅延させる光学距離に予め設定されている。一方、BS319から液晶322、複屈折媒体323の最小経路、ミラー324、複屈折媒体323の最小経路、液晶322を経由してBS319へ至る光路(以下「第2光路」と言う)は、第1光路よりも短い光学距離に予め設定されている。そして、複屈折媒体323は、上述の通り、第1光信号の偏波方向に応じて該第1光信号を最大経路又は最小経路に屈折し、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号をミラー324又は液晶322へ出力する。複屈折媒体323により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。複屈折媒体323により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延する。つまり、複屈折媒体323は、第1光信号の偏波方向に応じて第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折することにより、第1光信号を互いに光学距離が異なる第1光路又は第2光路へ案内する。このことより、複屈折媒体323は、実施例1における案内部2の一例に相当する。
液晶制御部325は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERを判定することで、液晶315、322を制御し、複屈折媒体316、323へ入力される第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する。液晶制御部325は、実施例1における偏波方向調整部4の一例である。
ここで、液晶制御部325による偏波方向の調整処理について具体的に説明する。なお、以下では、PBS111が、第1変調信号として水平変調信号をBS312へ出力するとともに、第2変調信号として垂直変調信号をBS319へ出力しているものとする。また、液晶315は、BS312から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体316へ出力しているものとする。また、液晶322は、BS319から入力される第1光信号の偏波方向を0°回転し、回転後の第1光信号を複屈折媒体323へ出力しているものとする。
このような状況の下では、BS312は、PBS311から入力される水平変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号を液晶315へ出力する。液晶315は、BS312から入力される第1光信号の偏波方向を現状の水平方向に維持し、該第1光信号を複屈折媒体316へ出力する。複屈折媒体316は、液晶315から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、最大経路へ第1光信号を屈折し、屈折後の第1光信号をミラー317へ出力する。ミラー317は、複屈折媒体316から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体316へ出力する。複屈折媒体316は、ミラー317から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、最大経路へ第1光信号を屈折し、屈折後の第1光信号を液晶315へ出力する。液晶315は、複屈折媒体316から入力される第1光信号の偏波方向を現状の水平方向に維持し、該第1光信号をBS312へ出力する。つまり、複屈折媒体316により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。
一方、BS319は、PBS311から入力される垂直変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐し、第1光信号を液晶322へ出力する。液晶322は、BS319から入力される第1光信号の偏波方向を現状の垂直方向に維持し、該第1光信号を複屈折媒体323へ出力する。複屈折媒体323は、液晶322から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、最大経路へ第1光信号を屈折し、屈折後の第1光信号をミラー324へ出力する。ミラー324は、複屈折媒体323から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体323へ出力する。複屈折媒体323は、ミラー324から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、最大経路へ第1光信号を屈折し、屈折後の第1光信号を液晶322へ出力する。液晶322は、複屈折媒体323から入力される第1光信号の偏波方向を現状の水平方向に維持し、該第1光信号をBS319へ出力する。つまり、複屈折媒体323により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波する結果、1ビット遅延する。
そして、液晶制御部325は、ビット判定器103から入力される復調信号のBERの変動が所定の閾値以上となったか否かを判定する。復調信号のBERが変動する要因としては、例えば、遅延干渉計301よりも上流側の伝送路にインタリーバ等の外部装置が後付けされたことが想定される。液晶制御部325は、復調信号のBERの変動が所定の閾値よりも小さいと判定した場合には、偏波方向の調整処理を行わない。
一方、液晶制御部325は、復調信号のBERの変動が所定の閾値以上であると判定した場合には、液晶315、322に対する電圧の印加を停止する。液晶315は、液晶制御部325から電圧の印加を停止されると、BS312から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向とし、回転後の第1光信号を複屈折媒体316へ出力する。複屈折媒体316は、液晶315から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号をミラー317へ出力する。ミラー317は、複屈折媒体316から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体316へ出力する。複屈折媒体316は、ミラー317から入力される第1光信号の偏波方向が垂直方向であるため、該第1光信号を最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶315へ出力する。液晶315は、複屈折媒体316から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向に戻し、回転後の第1光信号をBS312へ出力する。つまり、複屈折媒体316により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延することとなる。
一方、液晶322は、液晶制御部325から電圧の印加を停止されると、BS319から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して水平方向とし、回転後の第1光信号を複屈折媒体323へ出力する。複屈折媒体323は、液晶322から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号をミラー324へ出力する。ミラー324は、複屈折媒体323から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体323へ出力する。複屈折媒体323は、ミラー324から入力される第1光信号の偏波方向が水平方向であるため、該第1光信号を最小経路へ屈折し、屈折後の第1光信号を液晶322へ出力する。液晶322は、複屈折媒体323から入力される第1光信号の偏波方向を90°回転して垂直方向に戻し、回転後の第1光信号をBS319へ出力する。つまり、複屈折媒体323により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波する結果、1ビット未満遅延することとなる。
次に、実施例4に係る遅延干渉計301による処理手順を説明する。図8は、実施例4に係る遅延干渉計301による処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、遅延干渉計301は、光送信装置から変調信号が入力されるまで待機する(ステップS51否定)。光送信装置から変調信号が入力されると(ステップS51肯定)、遅延干渉計301のPBS311は、変調信号を互いに偏波方向が直交する第1変調信号及び第2変調信号に分岐する(ステップS52)。PBS311により分岐された第1変調信号は、BS312へ入力され、第2変調信号は、BS319へ入力される。
そして、BS312は、PBS311から入力される第1変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐する(ステップS53)。BS312により分岐された第1光信号は、液晶315を経由して複屈折媒体316へ入力され、第2光信号は、位相調整素子313及びミラー314を経由してBS312へ入力される。
続いて、複屈折媒体316は、液晶315から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する(ステップS54)。具体的には、複屈折媒体316は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を最大経路へ屈折する。一方、複屈折媒体316は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を最小経路へ屈折する。そして、複屈折媒体316は、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号をミラー317へ出力する。
続いて、ミラー317は、複屈折媒体316から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体316へ出力する(ステップS55)。続いて、複屈折媒体316は、ミラー317から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、該第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する(ステップS56)。複屈折媒体316により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波してBS312へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット遅延する。複屈折媒体316により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波してBS312へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット未満遅延する。
続いて、BS312は、複屈折媒体316により第1光路又は第2光路に案内された第1光信号と、位相調整素子313から入力される第2光信号とを干渉させる(ステップS57)。BS312から出力される干渉信号の正相成分は、PBS311へ入力され、干渉信号の逆相成分は、PBS318へ入力される。
また、BS319は、PBS311から入力される第2変調信号を第1光信号及び第2光信号に分岐する(ステップS58)。BS319により分岐された第1光信号は、液晶322を経由して複屈折媒体323へ入力され、第2光信号は、位相調整素子320及びミラー321を経由してBS319へ入力される。
続いて、複屈折媒体323は、液晶322から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、該第1光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する(ステップS59)。具体的には、複屈折媒体323は、第1光信号の偏波方向が垂直方向である場合には、第1光信号を最大経路へ屈折する。一方、複屈折媒体323は、第1光信号の偏波方向が水平方向である場合には、第1光信号を最小経路へ屈折する。そして、複屈折媒体323は、最大経路又は最小経路へ屈折した第1光信号をミラー324へ出力する。
続いて、ミラー324は、複屈折媒体323から入力される第1光信号を反射して複屈折媒体323へ出力する(ステップS60)。続いて、複屈折媒体323は、ミラー324から入力される第1光信号の偏波方向に応じて、該第1光信号を最大経路又は最小経路へ屈折する(ステップS61)。複屈折媒体323により最大経路へ屈折された第1光信号は、第1光路を導波してBS319へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット遅延する。複屈折媒体323により最小経路へ屈折された第1光信号は、第2光路を導波してBS319へ至り、その結果、第1光信号は、1ビット未満遅延する。
続いて、BS319は、複屈折媒体323により第1光路又は第2光路に案内された第1光信号と、位相調整素子320から入力される第2光信号とを干渉させる(ステップS62)。BS319から出力される干渉信号の正相成分は、PBS311へ入力され、干渉信号の逆相成分は、PBS318へ入力される。
続いて、PBS311は、BS312から入力される干渉信号の正相成分と、BS319から入力される干渉信号の正相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成する。これと共に、PBS318は、BS312から入力される干渉信号の逆相成分と、BS319から入力される干渉信号の逆相成分とを互いの偏波方向が直交する状態で合成する(ステップS63)。そして、PBS311及びPBS318は、合成後の光信号をそれぞれ復調信号の正相成分及び逆相成分としてレシーバ102へ出力する(ステップS64)。PBS311及びPBS318から出力された復調信号の正相成分及び逆相成分は、レシーバ102を経由してビット判定器103へ入力される。ビット判定器103は、入力される復調信号のBERを計測し、遅延干渉計301の液晶制御部325へ出力する。
続いて、液晶制御部325は、ビット判定器103から入力されるBERを判定することで、液晶315、322を制御し、複屈折媒体316、323へ入力される第1光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向に調整する(ステップS65)。
上述してきたように、実施例4に係る遅延干渉計301は、入力される光信号の偏波方向に応じて光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する複屈折媒体316、323を用いて、第1光信号を第1光路又は第2光路へ案内する。このため、遅延干渉計301は、実施例2と同様に、複屈折媒体という既存の光学部品を用いて第1光信号を第1光路又は第2光路へ容易に案内することができる。
また、遅延干渉計301は、マイケルソン型遅延干渉計として構成されている。具体的には、遅延干渉計301は、変調信号をBS312、319により第1光信号及び第2光信号に分岐し、分岐した第1光信号及び第2光信号をBS312、319により干渉させている。つまり、遅延干渉計301は、光信号の分岐機能と光信号の干渉機能とを共通のBS312、319にて兼用させている。これにより、遅延干渉計301は、光学部品の数を削減することができ、装置の大型化を防止することができる。
本願の開示する遅延干渉計等は、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。そこで、実施例5では、本願の開示する遅延干渉計等の他の実施例について説明する。
[偏波方向の調整手法]
上記実施例3及び4では、本願の開示する遅延干渉計が、液晶を用いて、複屈折媒体に入力される光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向のいずれかに調整する例を示した。しかし、本願の開示する遅延干渉計は、これに限定されない。例えば、本願の開示する遅延干渉計は、光軸を自由に調整することができる偏波コントローラを用いて、複屈折媒体に入力される光信号の偏波方向を所望の方向に調整するようにしてもよい。このように、偏波コントローラにより複屈折媒体に入力される光信号の偏波方向を所望の方向に調整することにより、変調信号の遅延量をより緻密に変更することができる。
上記実施例3及び4では、本願の開示する遅延干渉計が、液晶を用いて、複屈折媒体に入力される光信号の偏波方向を水平方向又は垂直方向のいずれかに調整する例を示した。しかし、本願の開示する遅延干渉計は、これに限定されない。例えば、本願の開示する遅延干渉計は、光軸を自由に調整することができる偏波コントローラを用いて、複屈折媒体に入力される光信号の偏波方向を所望の方向に調整するようにしてもよい。このように、偏波コントローラにより複屈折媒体に入力される光信号の偏波方向を所望の方向に調整することにより、変調信号の遅延量をより緻密に変更することができる。
1 分岐部
2 案内部
3 復調部
4 偏波方向調整部
100 光受信装置
101、201、301 遅延干渉計
102 レシーバ
103 ビット判定器
112、123、126、135、212、214、217、219、315、322 液晶
113、121、127、133、312、319 ビームスプリッタ
114、128、313、320 位相調整素子
115、120 λ/2波長板
111、116、119、124、125、129、132、311、318 偏波ビームスプリッタ
117、118、122、130、131、134、211、215、216、220、314、317、321、324 ミラー
136、221、325 液晶制御部
213、218、316、323 複屈折媒体
2 案内部
3 復調部
4 偏波方向調整部
100 光受信装置
101、201、301 遅延干渉計
102 レシーバ
103 ビット判定器
112、123、126、135、212、214、217、219、315、322 液晶
113、121、127、133、312、319 ビームスプリッタ
114、128、313、320 位相調整素子
115、120 λ/2波長板
111、116、119、124、125、129、132、311、318 偏波ビームスプリッタ
117、118、122、130、131、134、211、215、216、220、314、317、321、324 ミラー
136、221、325 液晶制御部
213、218、316、323 複屈折媒体
Claims (5)
- 位相変調方式によって変調された光信号を第1の光信号及び第2の光信号に分岐する分岐部と、
前記分岐部によって分岐された第1の光信号を取得し、取得した前記第1の光信号の偏波方向が第1の方向である場合には、前記第1の光信号を1ビット遅延させる第1の光路に前記第1の光信号を案内し、前記第1の光信号の偏波方向が前記第1の方向と直交する第2の方向である場合には、前記第1の光路よりも光学距離が短い第2の光路に前記第1の光信号を案内する案内部と、
前記案内部によって前記第1の光路又は前記第2の光路に案内された前記第1の光信号と、前記分岐部によって分岐された前記第2の光信号とを干渉させることにより前記光信号を復調する復調部と、
前記復調部によって復調された前記光信号の符号誤り率を判定することで、前記案内部によって取得される前記第1の光信号の偏波方向を前記第1の方向又は前記第2の方向に調整する偏波方向調整部と
を備えたことを特徴とする遅延干渉計。 - 前記偏波方向調整部は、入力される光信号の偏波方向を0°又は90°回転する液晶を用いて、前記第1の光信号の偏波方向を前記第1の方向又は前記第2の方向に調整することを特徴とする請求項1に記載の遅延干渉計。
- 前記案内部は、入力される光信号の偏波方向に応じて当該光信号を反射又は透過する偏波ビームスプリッタを用いて、前記第1の光信号を前記第1の光路又は前記第2の光路に案内することを特徴とする請求項1又は2に記載の遅延干渉計。
- 前記案内部は、入力される光信号の偏波方向に応じて当該光信号を光学距離の異なる経路へ屈折する複屈折媒体を用いて、前記第1の光信号を前記第1の光路又は前記第2の光路に案内することを特徴とする請求項1又は2に記載の遅延干渉計。
- 位相変調方式によって変調された光信号を第1の光信号及び第2の光信号に分岐する分岐部と、
前記分岐部によって分岐された第1の光信号を取得し、取得した前記第1の光信号の偏波方向が第1の方向である場合には、前記第1の光信号を1ビット遅延させる第1の光路に前記第1の光信号を案内し、前記第1の光信号の偏波方向が前記第1の方向と直交する第2の方向である場合には、前記第1の光路よりも光学距離が短い第2の光路に前記第1の光信号を案内する案内部と、
前記案内部によって前記第1の光路又は前記第2の光路に案内された前記第1の光信号と、前記分岐部によって分岐された前記第2の光信号とを干渉させることにより前記光信号を復調する復調部と、
前記復調部によって復調された前記光信号の符号誤り率を判定することで、前記案内部によって取得される前記第1の光信号の偏波方向を前記第1の方向又は前記第2の方向に調整する偏波方向調整部と
を備えたことを特徴とする光受信装置。
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US12/929,784 US20110217048A1 (en) | 2010-03-08 | 2011-02-15 | Delayed interferometer and optical receiver |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010050944A JP2011188212A (ja) | 2010-03-08 | 2010-03-08 | 遅延干渉計及び光受信装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
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- 2010-03-08 JP JP2010050944A patent/JP2011188212A/ja active Pending
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2011
- 2011-02-15 US US12/929,784 patent/US20110217048A1/en not_active Abandoned
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