JP2011185648A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、組み付けが容易な電流センサを提供する。
【解決手段】電流センサ13は、基板21を有し、基板21の一方の面21Aに電流検出素子22が実装されている。基板21の他方の面21Bには、配線バスバー23が取り付けられている。電流検出素子22と配線バスバー23のそれぞれを挟むように、基板21に一対の貫通孔24が形成されており、電流検出素子22、配線バスバー23及び貫通孔24を覆うように高透磁率の樹脂材25が設けられている。樹脂材25は、例えば強磁性材料であるフェライトの粒子と樹脂材料を混合させたフェライト樹脂が用いられており、貫通孔24内にも充填されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電流センサに関する。
車両に搭載されたモータを制御する場合には、パワーモジュールと呼ばれるインバータ回路で直流電流を3相の交流電流に変換している。この際、パワーモジュールからモータに出力される電流を電流センサで検出することで、モータに供給する電流の切り替えのタイミングを制御している。
従来の電流センサは、フェライトからなる磁性コアを有し、磁性コアには、パワーモジュールから出力される電流が流れるバスバーが水平に貫通させられている。さらに、磁性コアには、ギャップが形成されており、このギャップにホール素子が設けられている(例えば、特許文献1参照)。バスバーに電流が流れると、バスバーの周囲に磁界が発生する。この磁界を磁性コアで増幅しつつ、磁性コアのギャップに配置されているホール素子で検出する。これにより、ホール素子の出力からバスバーに流れる電流量を測定できる。
また、従来の電流センサには、略C字状の磁性コアを覆う樹脂製のカバーを設け、このカバーにアンプを搭載したセンサ基板を実装したものがある(例えば、特許文献2参照)。略C字状の磁性コアの中心には、バスバーを挿通させるバスバー挿入部が設けられている。この電流センサでは、バスバーに電流が流れると、磁性コアのギャップに挿入されたホール素子から信号が出力され、この信号がセンサ基板上のアンプで増幅される。
特開平11−127583号公報 特開2006―81311号公報
しかしながら、従来の電流センサでは、バスバーの周囲に生じる磁界に合わせて磁性コアを配置する必要があったので、磁性コアはバスバーが貫通できる形状に予め成形する必要があった。さらに、磁性コアは、磁性コア内の磁束がホール素子を貫通するようにホール素子を配置する必要があった。
このため、従来の磁性コアは、U字形又はC字形に製造する必要があり、製造コストを増大させる原因になっていた。また、磁性コア内にバスバーを貫通させたり、磁性コアのギャップにホール素子を固定したりする必要があったので、電流センサの組み付けに手間がかかった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、組み付けが容易な電流センサを提供することを目的とする。
本願の一観点によれば、導電性部材を流れる電流によって発生する磁界を検出することで、前記導電性部材を流れる電流を検出する電流検出素子を基板に実装し、導電性部材の前記電流検出素子に対向して配置される部分と前記電流検出素子とを高透磁率の樹脂材で覆った電流センサが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、前記基板の一方の面に前記電流検出素子を実装し、
前記基板の他方の面側に前記導電性部材が配置され、前記基板には前記電流検出素子を挟む一対の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、前記高透磁率の樹脂材の少なくとも一部を収容すると共に、前記導電性部材を支持する支持部材を有する請求項1又は請求項2に記載の電流センサが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、前記高透磁率の樹脂材は、絶縁性を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電流センサが提供される。
さらに、本発明の別の観点によれば、前記高透磁率の樹脂材として、フェライトを含む樹脂を用いる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電流センサが提供される。
本発明によれば、配線部材に電流を流したときに発生する磁界が高透磁率の樹脂材を通って電流検出素子に流れ込むことで、配線部材を流れる電流を検出することが可能になる。従来のような磁性コアの構造体を製造する必要がなくなり、簡単な構成になると共に、組み付けが容易になる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電流センサが搭載される車両の駆動系の制御装置の概略構成を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係る電流センサの平面図である。 図3は、電流センサの底面図である。 図4は、図2のI−I線に沿った断面図である。 図5は、第2の実施の形態に係る電流センサの構造を示す分解斜視図である。 図6は、電流センサの構成を示す断面図である。 図7は、第3の実施の形態に係る電流センサの構造を示す分解斜視図である。 図8は、電流センサの構成を示す断面図である。 図9は、第4の実施の形態に係る電流センサの断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
最初に、図1を参照して、本実施の形態に係る電流センサを搭載した装置の一例として、車両の駆動系の制御装置の概略構成について説明する。
車両は、バッテリ1を有する。バッテリ1は、例えば、ニッケル水素(Ni−MH)電池等を直列接続した構成を有する。バッテリ1の出力は、電流検出用のセンサ2を介してパワーコントロールユニット(以下、PCUという)3に接続されている。電流検出用のセンサ2は、PCU3に入力される電流をモニタするために設けられている。PCU3の出力は、モータ4に接続されている。モータ4は、エンジン5の駆動軸6に連結されており、PCU3からの交流電流の供給を受けて駆動軸6に連結された車輪7を回転させることができる。エンジン5は、エンジンECU(Electronic Control Unit)8により運転が制御される。なお、モータ4は、車輪7を回転させる発動機として機能すると共に、車輪7の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機として機能させることもできる。
PCU3は、バッテリ1からの直流電力が平滑コンデンサ11を介してパワーモジュー
ル12に入力されるように構成されている。パワーモジュール12は、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)や、パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いた3相のインバータ回路からなり、バッテリ11からの直流電流を3相の交流電流に変換することができる。
パワーモジュール12から出力されるU相、V相、W相の3相の交流電流は、モータ4に入力される。PCU3には、各相の電流を測定する電流センサ13,14,15が設けられている。これら電流センサ13〜15が、この実施の形態に係る電流センサであり、U相、V相、W相のそれぞれに1つずつ設けられている。これら電流センサ13〜15の出力は、モータ制御回路の動作を制御するモータECU(Electronic Control Unit)16に接続されている。モータECUには、エンジンECU8にも接続されている。
なお、PCU3は、モータ4で回生した電気エネルギーを外部機器に供給するように構成することも可能である。
次に、図2から図4を参照して電流センサ13〜15の構成について説明する。なお、U相の電流センサ13と、V相の電流センサ14と、W相の電流センサ15は、構成が同じである。したがって、以下においては、電流センサ13の構成について説明する。
電流センサ13は、非磁性材料からなる基板21を有し、基板21の一方の面21Aに電流検出素子22が実装されている。電流検出素子22は、電流によって発生する磁界を検出する素子、例えば、ホール素子が用いられ、モータECU16の図示を省略する電源回路から電力の供給を受けて動作する。また、電流検出素子22の出力は、モータECU16に接続されている。
さらに、基板21の他方の面21Bには、電流検出素子22の実装位置の裏側に相当する位置に、導電性部材である配線バスバー23が配置されている。この実施の形態で配線バスバー23は、一端がパワーモジュール12に電気的に接続され、他方がモータ4に電気的に接続され、パワーモジュール12からU相の電流をモータ4に供給するために用いられる。ここで、配線バスバー23は、基板21の他方の面21Bにパターニングすることで形成されても良いし、他方の面21Bに貼り付けられても良い。配線バスバー23が基板21に貼り付けられる場合、配線バスバー23は、基板21の他方の面21Bから突出させても良い。
また、基板21には、電流検出素子22及び配線バスバー23のそれぞれの両側に相当する位置に、貫通孔24が1つずつ形成されている。貫通孔24は、配線バスバー23の設置位置を避けて形成されている。このため、基板21の一方の面21Aでは、貫通孔24、電流検出素子22、貫通孔24がこの順番に並んでいる。基板21の他方の面21Bでは、貫通孔24、配線バスバー23、貫通孔24がこの順番に並んでいる。貫通孔24の長さは、配線バスバー23の長さ方向において、電流検出素子22より長くなっている。
さらに、電流検出素子22と配線バスバー23は、高透磁率の樹脂材25で覆われている。樹脂材25は、一対の貫通孔24も覆うと共に、貫通孔24を埋めるように充填されている。この樹脂材25には、例えば、強磁性材料であるフェライトの粒子と樹脂材料を混合させたフェライト樹脂など、絶縁性を有する材料が用いられ、基板21に塗布した後に硬化させることで使用される。なお、樹脂材25を粘度の高い樹脂材料を用いて形成すると、樹脂材25で電流検出素子22を覆い易くなる。
樹脂材25は、基板21の一方の面21A側、他方の面21B側のそれぞれにおいて、電流検出素子22の実装位置、及び配線バスバー23の配設位置が最も高くなっている。さらに、図4に示す電流検出素子22の近傍における断面視では、電流検出素子22の実装位置及び配線バスバー23の配設位置を中心に略楕円形状になっている。しかしながら
、高透磁率の樹脂材25の外形は、図4に示す形状に限定されない。
次に、電流センサ13〜15の動作について説明する。
図1に示すモータECU16からの指令信号を受けてパワーモジュール12のIGBTが開閉動作を行うと、バッテリ1から供給される直流電流から、擬似的な3相の交流電流が形成される。この交流電流は、パワーモジュール12からモータ4に出力される。パワーモジュール12からモータ4に出力される電流は、図2から図4に示す配線バスバー23を通る。
配線バスバー23に電流が流れると、配線バスバー23の周囲には配線バスバー23の磁界が発生する。この磁界内で、磁束は、配線バスバー23の周囲を囲むように流れる。そして、磁界中の磁束が電流検出素子22を貫通することで、電流検出素子22にホール効果による電圧が発生する。ここで、磁界の強さは、配線バスバー23を流れる電流に比例する。そして、配線バスバー23の電流検出素子22に対向して配置される部分23Aの周囲と、電流検出素子22の周囲は、高透磁率の樹脂材25で覆われているので、磁束密度が高くなる。さらに、電流検出素子22を貫通する磁束の通り道となる基板21部分に貫通孔24を設けられており、さらに貫通孔24に樹脂材25が充填されているので、基板21で磁界が弱められることはない。このため、電流検出素子22を貫通する磁束が高透磁率の樹脂材25が無い場合に比べて増大するので、配線バスバー23を流れる電流が高精度に検出される。
ここで、電流センサ13〜15の出力信号は、モータECU16に入力される。モータECU16には、出力信号を増幅するアンプや、その他の制御装置が設けられており、U相、V相、W相のそれぞれの配線バスバー23を流れる電流を検出することで、U相、V相、W相のそれぞれの電流をモータ4に流すタイミングを算出し、制御する。
以上、説明したように、この実施の形態では、電流検出素子22及び配線バスバー23を覆うように高透磁率の樹脂材25を配置したので、従来のように磁性コアを用いることなく、簡単な構成で電流測定を行える。従来の磁性コアのように、予めC字形やU字形に成型して電流検出素子を配置するギャップを設けたり、配線バスバーを通す空間を形成したりする必要がないので、製造コストを低減できる。また、従来のように、磁性コアに配線バスバーを通したり、電流検出素子を支持させたりする必要がないので、電流センサの製造や組み付けが容易になる。
さらに、基板21に、電流検出素子22と配線バスバー23を挟んで一対の貫通孔24を設け、貫通孔24に樹脂材25を充填したので、配線バスバー23の周囲から電流検出素子22まで、高透磁率の樹脂材25を途切れることなく覆うことが可能になる。これにより、配線バスバー23を中心に発生する磁界の磁束密度を高めることができ、電流の検出精度を向上できる。
(第2の実施の形態)
図5及び図6を参照して第2の実施の形態について説明する。
電流センサ31は、非磁性材料からなる基板21を有し、基板21の一方の面21Aには電流検出素子22が実装されている。さらに、基板21には、電流検出素子22を挟むように一対の貫通孔24が細長に形成されている。そして、基板21の一方の面21A上には、電流検出素子22と一対の貫通孔24を覆うように高透磁率の樹脂材25が設けられている。高透磁率の樹脂材25は、電流検出素子22の実装位置が最も高くなった曲面形状を有する。
さらに、基板21の他方の面21B側には、配線バスバー32を支持する支持部材33
が配置されている。配線バスバー32は、図示を省略するパワーモジュール12やモータ4に電気的に接続されている。なお、この実施の形態で、配線バスバー32は、基板21には固定されていない。
支持部材33は、側壁部34と底面35とで区画される凹部が高透磁率の樹脂材25を溜め置ける溜め部33Aになっている。対向する1組の側壁部34の上端部分には、配線バスバー32を支持する載置部33Bが1つずつ凹設されている。
高透磁率の樹脂材25は、第1の実施の形態と同様の樹脂材、例えば、強磁性材料であるフェライトの粒子と樹脂材料を混合させたフェライト樹脂が用いられている。溜め部33Aに溜め置かれた樹脂材25の量は、支持部材33内の配線バスバー32を確実に覆い、かつ基板21の一方の面21A側の樹脂材25との間にギャップが形成されない量であることが好ましい。
電流センサ31を製造するときは、支持部材33に樹脂材25を充填する。この後、支持部材33の載置部33Bに配線バスバー32を支持させる。または、支持部材33の載置部33Bに配線バスバー32を支持させた後、支持部材33に樹脂材25を充填する。いずれの場合でも、電流検出素子22に対向して配置される配線バスバー32の部分32Aが樹脂材25で覆われる。
基板21には、電流検出素子22を実装した後、樹脂材25を塗布して電流検出素子22と貫通孔24を覆う。次に、基板21を支持部材33の上に載置し、固定する。これにより、基板21側の樹脂材25と、支持部材33側の樹脂材25とが密着する。この後に、樹脂材25を硬化させると、電流センサ31が完成する。
なお、配線バスバー32を支持部材33に支持させた後、電流検出素子22を実装した基板21を支持部材33に取り付け、その後から樹脂材25で電流検出素子22を封止しても良い。このような製造方向では、基板21を配置した後に、樹脂材25を貫通孔24から支持部材33内に流れ込ませることが可能になるので、配線バスバー32を確実に樹脂材25で覆うことができる。
この電流センサ31では、配線バスバー32に電流が流れると、配線バスバー32の周囲に磁界が発生する。磁界中の磁束が電流検出素子22を貫通することで、電流検出素子22にホール効果による電圧が発生する。ここで、配線バスバー32の電流検出素子22に対向して配置される部分32Aの周囲は、溜め部33A内の樹脂材25で覆われている。また、電流検出素子22は、基板21上の樹脂材25で覆われている。そして、貫通孔24にも樹脂材25が充填されている。このため、配線バスバー32によって生じた磁界の磁束密度が樹脂材25によって高められる。このため、電流検出素子22を貫通する磁束が高透磁率の樹脂材25が無い場合に比べて増大するので、配線バスバー32を流れる電流が高精度に検出される。
この実施の形態によれば、支持部材33に配線バスバー32を載置するように構成したので、基板21に配線バスバー32を予め固定する構成に比べて、設計や製造の自由度が高まる。
支持部材33に高透磁率の樹脂材25を溜め置くことができるので、配線バスバー32の周囲を樹脂材25で確実に覆うことができる。これにより、電流検出素子22を通過する磁束の量を確実に増加させることができる。その他の効果は、第1の実施の形態と同様である。
なお、電流センサ31は、図1に示すそれぞれの電流センサ13〜15の代わりに用いることができる。
(第3の実施の形態)
図7及び図8を参照して第3の実施の形態について説明する。
電流センサ41は、基板21を有し、基板21の他方の面21Bに電流検出素子22が固定されている。基板21の他方の面21B側には、配線バスバー32を支持する支持部材33が設けられている。
配線バスバー32は、その途中で凹形に屈曲させられている。この屈曲させられた配線バスバー32の凹部42は、電流検出素子22の配設位置に対応する位置、つまり電流検出素子22を避けるように形成されている。
支持部材33は、高透磁率の樹脂材25を溜め置ける凹部からなる溜め部33Aを有する。さらに、支持部材3の対向する1組の側壁部34には、配線バスバー32の形状に合わせて載置部33Bが凹設されている。ここで、溜め部33Aの深さは、配線バスバー32の凹部42の底部42Aと、溜め部33Aの底部とが接触しない大きさで、かつ必要な量の樹脂材25を充填できる隙間を有するようになっている。
高透磁率の樹脂材25は、第1の実施の形態と同様の樹脂材、例えば、強磁性材料であるフェライトの粒子と樹脂材料を混合させたフェライト樹脂が用いられている。溜め部33Aに溜め置かれた樹脂材25の量は、支持部材33内の配線バスバー32を確実に覆い、かつ基板21の他方の面21Bに実装された電流検出素子22を覆う量である。
電流センサ31を製造するときは、支持部材33に樹脂材25を充填する。この後、支持部材33の載置部33Bに配線バスバー32を支持させる。樹脂材25は、配線バスバー32を載置部33Bに支持させた後から充填しても良い。いずれの場合でも、電流検出素子22に対向して配置される配線バスバー32の部分(凹部42)が樹脂材25で覆われる。
基板21の他方の面21Bには、電流検出素子22が実装される。この後に、基板21を支持部材33の上に載置し、固定する。これにより、基板21側の樹脂材25と、支持部材33側の樹脂材25とが密着する。このとき、基板21に実装された電流検出素子22が、溜め部33A内の樹脂材25で覆われる。この後に、樹脂材25を硬化させると、電流センサ31が完成する。
なお、基板21に貫通孔を少なくとも1つ設け、支持部材33に基板21を取り付けた後に、貫通孔を通して樹脂材25を注入しても良い。このような製造方向では、基板21を配置した後に、樹脂材25を貫通孔から支持部材33内に流れ込ませることが可能になるので、配線バスバー32及び電流検出素子22を確実に樹脂材25で覆うことができる。
この電流センサ41では、配線バスバー32に電流が流れると、配線バスバー32の周囲には磁界が発生する。主に配線バスバー32の凹部42の底部42Aで発生した磁束が電流検出素子22を貫通することで、電流検出素子22にホール効果による電圧が発生する。配線バスバー32の凹部42及び電流検出素子22のそれぞれの周囲が樹脂材25で覆われているので、電流検出素子22を貫通する磁束が高透磁率の樹脂材25が無い場合に比べて増大する。これにより、配線バスバー32を流れる電流が高精度に検出される。
この実施の形態によれば、基板21の他方の面21B側に電流検出素子22と、配線バスバー32とを配置したので、基板21に貫通孔を形成する必要がなくなって、装置構成を簡略化できる。その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
ここで、電流センサ41は、図1に示すそれぞれの電流センサ13〜15の代わりに用いることができる。
(第4の実施の形態)
図9を参照して第4の実施の形態について説明する。
図9に示すように、基板21には電流検出素子22が実装されている。電流検出素子22には、信号や電力の入出力に用いられる端子51が設けられており、端子51は絶縁性の樹脂52で覆われている。絶縁性の樹脂52には、例えば、シリコーン樹脂が用いられる。電流センサの製造時には、基板21に電流検出素子22を実装した後に、端子51を絶縁性の樹脂52で覆ってから、高透磁率の樹脂材25を塗布する。
この電流センサは、前記の各実施の形態に適用することができる。
なお、端子51は、基板21上に形成した導電性のパターンであっても良い。また、端子51の位置は、図9に限定されない。
なお、本発明は、前記の各実施の形態に限定されずに広く応用できる。
例えば、図4、図6及び図8に示すそれぞれの電流センサ13〜15、31、41において、高透磁率の樹脂材25と電流検出素子22とが接触しない部分を少なくとも一部に有しても良い。
基板21に樹脂材25で充填された空間が形成されれば良いので、貫通孔24の形状及び数は、図4及び図5に限定されない。貫通孔24の代わりに基板21にスリットを形成しても良い。
図6に示す、電流センサ31は、支持部材33側の樹脂材25と、基板21の一方の面21A側の樹脂材25との間に、微小のギャップを有しても良い。
13,14,15,31,41 電流センサ
21 基板
22 電流検出素子
23 配線バスバー(導電性部材)
23A 対向して配置される部分
24 貫通孔
25 樹脂材
33 支持部材
42 底部(対向して配置される部分)

Claims (5)

  1. 導電性部材を流れる電流によって発生する磁界を検出することで、前記導電性部材を流れる電流を検出する電流検出素子を基板に実装し、導電性部材の前記電流検出素子に対向して配置される部分と前記電流検出素子とを高透磁率の樹脂材で覆った電流センサ。
  2. 前記基板の一方の面に前記電流検出素子を実装し、前記基板の他方の面側に前記導電性部材が配置され、前記基板には前記電流検出素子を挟む一対の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記高透磁率の樹脂材の少なくとも一部を収容すると共に、前記導電性部材を支持する支持部材を有する請求項1又は請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記高透磁率の樹脂材は、絶縁性を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電流センサ。
  5. 前記高透磁率の樹脂材として、フェライトを含む樹脂を用いる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電流センサ。
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