JP2011182266A - 差動信号受信回路及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寄生容量を少なくし、動作の高速性を妨げることなく、差動対間のインピーダンスを調整可能にした差動信号受信回路、及び差動信号受信回路を備える半導体装置を提供する。
【解決手段】一対の差動信号が入力する第1、第2の差動トランジスタと、第1、第2の差動トランジスタの出力端子にそれぞれ接続された負荷回路と、第1、第2の差動トランジスタの電源端子に接続された電流源回路と、第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間に接続されたインピーダンス調整回路及びスイッチトランジスタと、を備える差動信号受信回路であって、スイッチトランジスタは、差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧になる信号が印加されて導通、非導通が制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、差動信号受信回路及び半導体装置に関する。特に、差動対間のインピーダンスを調整可能にした差動信号受信回路及びその差動信号受信回路を備えた半導体装置に関する。
半導体集積回路を用いるシステムの高機能化、高速化に伴って、半導体集積回路が他の半導体集積回路と伝送線路を介して行う信号の通信速度も高速化している。特に、1GBPS(1Gbit/sec)を超えるような高速な信号の送受信の方法としては、従来のシングルエンドの信号によるインタフェースに代えて、差動信号によるインタフェースが注目を集めている。例えば、パーソナルコンピュータ関連の高速インタフェースの規格としても、PCI−expressやSerial ATAなどの差動信号を用いるインタフェース規格が定められて来ている。従来のシングルエンドの信号に代えて差動信号を用いることにより、同相ノイズの影響を受けないので、振幅を小さくすることができ、データを高速に伝送することが可能となる。また、振幅を小さくすることにより、消費電力を少なくし、EMIの発生を少なくする効果もある。
この様な差動信号の受信には、差動信号受信回路が必要となる。差動信号受信回路では、伝送回路の伝送ロスやクロストーク等によって振幅やジッタ成分が様々な状況で入力されるので、線形性を持った差動信号ゲイン調整回路が必要になる。一般に差動信号を増幅する回路では、差動対の電源端子(MOSトランジスタを用いる場合はソース)間の抵抗値を制御することにより、ゲイン調整を行うことができることが、知られている。
特許文献1には、従来の差動信号受信回路において、差動対の電源端子(差動トランジスタのソース)間に可変インピーダンスを接続し、可変インピーダンス値を可変制御することで差動信号アンプのゲインを可変にする可変ゲインアンプが記載されている。図13は、特許文献1に記載されている可変ゲインアンプの回路ブロック図である。図13の可変ゲインアンプは、差動対を構成するトランジスタT1及びT2と、差動対を構成するトランジスタT1及びT2の吸込み電流として動作する定電流回路Is1、Is2とを含んで構成する差動入力アンプにおいて、差動対を構成するトランジスタT1及びT2のそれぞれのソース間に、トランジスタT3、T4で構成される可変インピーダンスを接続し、その可変インピーダンス値を可変制御することで差動入力アンプのゲインを可変とするものが記載されている。なお、特許文献1の可変ゲインアンプは、電波時計の受信部のAM変調を用いたRF通信の受信部回路に用いられるものであり、電波時計の標準信号の通信速度は、1bit/secであり、通信速度は極めて遅いことが記載されている。
特開2004−343539号公報
以下の分析は本発明により与えられる。上記PCI−exprssやserial ATAなどの規格に対応する3GBPS(3Gbit/sec)以上の高速な差動信号を受信するためには、差動信号受信回路は高速に動作することが求められる。また、伝送回路の伝送ロスやクロストーク等によって振幅やジッタ成分が様々な状況で入力されるので、線形性を持った差動信号ゲイン調整回路が必要である。ここで、特許文献1のようなトランジスタ自体を可変インピーダンスとして用いるゲイン調整回路は、可変インピーダンスとして用いるトランジスタの寄生容量が大きくなるので、高速通信の差動信号受信回路としては、適さない。高速な差動信号受信回路に適したゲイン調整回路が求められている。
本発明の第1の側面による差動信号受信回路は、一対の差動信号が入力する第1、第2の差動トランジスタと、前記第1、第2の差動トランジスタの出力端子にそれぞれ接続された負荷回路と、前記第1、第2の差動トランジスタの電源端子に接続された電流源回路と、前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間に接続されたインピーダンス調整回路及びスイッチトランジスタと、を備える差動信号受信回路であって、前記スイッチトランジスタは、前記差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧になる信号が印加されて導通、非導通が制御される。
本発明の第2の側面による半導体装置は、一対の差動信号が入力する第1、第2の差動トランジスタと、前記第1、第2の差動トランジスタの出力端子にそれぞれ接続された負荷回路と、前記第1、第2の差動トランジスタの電源端子に接続された電流源回路と、それぞれ、直列に接続された抵抗または容量と一つ以上のスイッチトランジスタとを含み、前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間を並列に接続する複数の電源端子間接続回路と、を含む差動信号受信回路と、前記差動信号受信回路の電源端子と、前記差動信号受信回路の電源端子に供給される電源電圧より高い電圧の定電圧を出力する定電圧発生回路と、前記定電圧発生回路から電源が供給され、前記複数のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記複数の電源端子間接続回路のうち、少なくとも一つの電源端子間接続回路に含まれる前記一つ以上のスイッチトランジスタを同時に導通するように制御する。
本発明によれば、差動トランジスタの電源端子間にインピーダンス調整回路と、スイッチトランジスタとを接続し、差動信号受信回路の電源電圧より高電圧を印加してスイッチトランジスタの導通、非導通の制御を行うので、スイッチトランジスタの寄生容量、導通時の寄生抵抗を小さくすることができる。よって、高速に信号を受信することができる。
本発明の実施例1による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例1による差動信号受信回路におけるDC差動伝達特性を示す図である。 (a)比較例と、(b)実施例1における差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCM対スイッチトランジスタの抵抗値の特性図である。 比較例の差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例2による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例3による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例4による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例5による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例6による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例7による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例8による差動信号受信回路の回路ブロック図である。 実施例9による半導体装置のブロック図である。 特許文献1に記載の従来の可変ゲインアンプの回路ブロック図である。
本発明の実施形態について、最初に全体の概要について説明し、その後でより具体的な実施例について説明する。なお、概要の説明において引用する図面及び図面の符号は実施形態の一例として示すものであり、それにより本発明による実施形態のバリエーションを制限するものではない。
本発明の一実施形態の差動信号受信回路は、一例を図1、5〜12に示すように、一対の差動信号(VINT、VINB)が入力する第1、第2の差動トランジスタ(D1、D2)と、第1、第2の差動トランジスタ(D1、D2)の出力端子(DO1、DO2)に接続された負荷回路(L1、L2)と、第1、第2の差動トランジスタ(D1、D2)の電源端子(VCS1、VCS2)に接続された電流源回路(CS1、CS2)と、第1の差動トランジスタD1の電源端子VCS1と第2の差動トランジスタD2の電源端子VCS2との間に接続されたインピーダンス調整回路(例えば、図1のR1A、R1B、図7、図10のR1、図9のC2)及びスイッチトランジスタ(図1、図10のS1、図7のS1とS5など)と、を備える差動信号受信回路であって、スイッチトランジスタは、差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧になる信号(CG1の出力信号)が印加されて導通、非導通が制御される。スイッチトランジスタに差動信号受信回路の電源電圧(VDD1)より高電圧(VREF)になる信号が印加されて導通、非導通が制御されるので、スイッチトランジスタをトランジスタサイズの小さな寄生容量の小さいトランジスタを用いても導通時の寄生抵抗値を充分小さい値とすることができる。したがって、差動トランジスタ対の電源端子間のインピーダンス値をスイッチトランジスタの寄生容量や寄生抵抗の影響を少なくして、設定することができる。
また、インピーダンス調整回路(一例:図1のR1A、R1B)とスイッチトランジスタ(一例:図1のS1)をそれぞれ第1のインピーダンス調整回路と第1のスイッチトランジスタとしたときに、第1の差動トランジスタの電源端子VCS1と第2の差動トランジスタの電源端子VCS2との間に、直列に接続された第1のインピーダンス調整回路及び第1のスイッチトランジスタと、直列に接続された第2のインピーダンス調整回路(一例:図1のR2A、R2B)及び第2のスイッチトランジスタ(一例:図1のS2)と、を並列に接続し、第1及び第2のスイッチトランジスタは、差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧になる信号CG2が印加されて導通、非導通が制御されることが好ましい。第1のスイッチトランジスタ及び第1のインピーダンス調整回路と並列に第2のスイッチトランジスタ及び第2のインピーダンス調整回路を設けるので、第1、第2のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御することにより、差動対トランジスタ対の電源端子間のインピーダンス値を第1、第2のインピーダンス調整回路のインピーダンス値に基づいて、段階的に変えることができる。したがって、第1、第2のインピーダンス調整回路そのものは、固定抵抗または、固定容量でよい。固定抵抗、固定容量の値としては、1KΩ、100fF(0.1PF)程度の抵抗値、容量値でよいので、半導体装置として半導体基板の上にインピーダンス調整回路を形成する場合も、小さな面積で容易に実現することができる。
また、差動信号受信回路に供給される電源電圧VDD1より高電圧の定電圧電源VREFを生成する定電圧発生回路1と、定電圧発生回路1から電源が供給され、第1のスイッチトランジスタS1の導通、非導通を制御する第1制御ゲートCG1と、定電圧発生回路1から電源が供給され、第2のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御する第2制御ゲートCG2と、をさらに備えることが好ましい。
また、一例を図1に示すように、第1のスイッチトランジスタS1、第2のスイッチトランジスタS2はそれぞれ第1導電型(NMOS型)のトランジスタであって、第1のスイッチトランジスタS1と並列に接続され、第1のスイッチトランジスタS1が導通するときに導通し、第1のスイッチトランジスタS1が非導通となるときに非導通となるように制御される第1導電型(NMOS型)とは逆導電型である第2導電型(PMOS型)の第3のスイッチトランジスタS3と、第2のスイッチトランジスタS2と並列に接続され、第2のスイッチトランジスタS2が導通するときに導通し、第2のスイッチトランジスタS2が非導通となるときに非導通となるように制御される第2導電型(PMOS型)の第4のスイッチトランジスタS4と、をさらに備えるものであってもよい。スイッチトランジスタを上記構成とすることにより、導通時のスイッチの寄生抵抗を小さくできる電圧範囲を広くすることができる。
さらに、図1、図4、図5に示すように、第1のインピーダンス調整回路(R1A、R1B)が、第1のスイッチトランジスタS1と第1の差動トランジスタの電源端子VCS1との間に接続された第1の抵抗R1Aと、第1のスイッチトランジスタS1と第2の差動トランジスタの電源端子VCS2との間に接続された第2の抵抗R1Bと、を備え、第2のインピーダンス調整回路(R2A、R2B)が、第2のスイッチトランジスタS2と第1の差動トランジスタの電源端子VCS1との間に接続された第3の抵抗R2Aと、第2のスイッチトランジスタS2と第2の差動トランジスタの電源端子VCS2との間に接続された第4の抵抗と、を備えるものであってもよい。上記構成によれば、スイッチトランジスタの寄生容量、寄生抵抗を小さくし、かつ、差動信号に対して対称な構成を有する差動信号受信回路が得られる。
また、図6に一例を示すように、第3の抵抗と第4の抵抗の抵抗値が実質的に0Ωであり、第2のスイッチトランジスタS2が導通するときは、第1の差動トランジスタの電源端子VCS1と第2の差動トランジスタの電源端子VCS2との間が第2のスイッチトランジスタS2を介して実質的に短絡されるように構成してもよい。上記構成によれば、第1の差動トランジスタと第2の差動トランジスタの電源端子(ソース)間が、スイッチトランジスタS2の導通時には、スイッチトランジスタS2のオン抵抗を介して接続される。
さらに、図7〜図9、図11に一例を示すように、第1のスイッチトランジスタS1は第1の差動トランジスタの電源端子VCS1と第1のインピーダンス調整回路(R1またはC2)の一端との間に接続され、第2のスイッチトランジスタS2は第1の差動トランジスタの電源端子VCS1と第2のインピーダンス調整回路(R2またはC1)の一端との間に接続され、第2の差動トランジスタの電源端子VCS2と第1のインピーダンス調整回路(R1またはC2)の他端との間に接続され第1のスイッチトランジスタS1が導通するときに導通し第1のスイッチトランジスタS1が非導通となるときに非導通となるように制御される第5のスイッチトランジスタS5と、第2の差動トランジスタの電源端子VCS2と第2のインピーダンス調整回路(R2またはC1)の他端との間に接続され第2のスイッチトランジスタS2が導通するときに導通し第2のスイッチトランジスタS2が非導通となるときに非導通となるように制御される第6のスイッチトランジスタS6と、をさらに備えるものであってもよい。上記構成によれば、差動信号受信回路を差動信号に対して対称に構成することができる。
また、図7〜図9、図11に一例を示すように、第1、第2のインピーダンス調整回路(図7〜9のR1、R2、C1、C2、図11の4)が、それぞれ、抵抗または容量の少なくとも一方を含むことが好ましい。各インピーダンス調整回路は、抵抗と容量が両方含まれていたり、抵抗、容量以外の素子(たとえばコイル等)が含まれていたりしてもよく、差動信号受信回路に要求される特性に応じて任意な構成とすることができる。
また、各スイッチトランジスタの導通、非導通を制御する制御回路2をさらに備えることが好ましい。
さらに、第1、第2の差動トランジスタD1、D2は、MOSトランジスタであって、それぞれ、導通、非導通を制御する信号DI1、DI2がゲートに接続され、ソースが電源端子VCS1に接続され、ドレインが出力端子OUTT、OUTBに接続され、電流源回路は、第1の差動トランジスタD1のソースに接続された第1の電流源回路CS1と、第2の差動トランジスタD2のソースに接続された第2の電流源回路CS2と、を備えていることが好ましい。差動トランジスタにそれぞれ電流源回路を設けることによりインピーダンス調整回路には、差動トランジスタのバイアス電流が流れなくなるので、より好適に線形性を持って差動ゲイン調整を行うことができる。
本発明の一実施形態の半導体装置は、一例を図12に示すように、一対の差動信号DI1、DI2が入力する第1、第2の差動トランジスタD1、D2と、第1、第2の差動トランジスタD1、D2の出力端子DO1、DO2にそれぞれ接続された負荷回路L1、L2と、第1、第2の差動トランジスタD1、D2の電源端子VCS1、VCS2に接続された電流源回路CS1、CS2と、それぞれ、直列に接続された抵抗または容量と一つ以上のスイッチトランジスタS1とを含み、第1の差動トランジスタの電源端子VCS1と第2の差動トランジスタの電源端子VCS2との間を並列に接続する複数の電源端子間接続回路と、を含む差動信号受信回路と、差動信号受信回路の電源端子VDD1と、差動信号受信回路の電源端子に供給される電源電圧VDD1より高い電圧の定電圧を出力する定電圧発生回路1と、定電圧発生回路1から電源が供給され、複数のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御する制御回路2と、を備え、制御回路2は、複数の電源端子間接続回路のうち、少なくとも一つの電源端子間接続回路に含まれる一つ以上のスイッチトランジスタS1、S2を同時に導通するように制御する。
また、複数の電源端子間接続回路は、一例を図10に示すように第1の差動トランジスタの電源端子VCS1と第2の差動トランジスタの電源端子VCS2とを直結するスイッチトランジスタS1のみからなる電源端子間接続回路と、スイッチトランジスタを含まない電源端子間接続回路S1と、を含んでいる。すなわち、スイッチトランジスタS1のみからなる電源端子間接続回路のスイッチトランジスタを導通させれば、差動トランジスタ対の電源端子間はスイッチトランジスタを介して短絡されるので、他の並列に接続される電源端子間接続回路との組み合わせにより、電源端子間のインピーダンスを調整することができる。また、スイッチトランジスタを含まない電源端子間接続回路に含まれる抵抗または容量は常に電源端子間に接続されるが、他のスイッチトランジスタを含む電源端子間接続回路との組み合わせによって、電源端子間のインピーダンスを調整することができる。
以上で実施形態の概要の説明を終了し、以下、各実施例について、図面を参照してより詳しく説明する。
図1は、実施例1による差動信号受信回路の回路ブロック図である。図1の差動信号受信回路は、半導体装置に内蔵される回路である。図1の差動信号受信回路は、差動対を構成する差動トランジスタD1、D2と、差動トランジスタD1、D2のそれぞれ出力端子DO1、DO2に接続された負荷回路L1、L2と、差動トランジスタD1、D2の電源端子VCS1、VCS2に接続された電流源回路CS1、CS2を備えている。差動トランジスタD1、D2は、NMOSトランジスタで構成され、それぞれのゲートは、一対の差動信号入力端子(反転信号入力端子VINBと非反転信号入力端子VINT)に接続されている。また、差動トランジスタD1、D2のソースは電源端子VCS1、VCS2に接続され、ドレインは出力端子DO1、DO2に接続されている。さらに、差動トランジスタD1、D2の出力端子DO1、DO2は、それぞれ差動増幅回路の非反転信号出力端子OUTT、反転信号出力端子OUTBに接続されている。
差動トランジスタD1、D2の電源端子VCS1、VCS2間は、スイッチトランジスタS1〜S4と、インピーダンス調整回路R1A、R1B、R2A、R2Bにより接続されている。具体的には、インピーダンス調整回路を構成する抵抗R1Aの一端は、差動トランジスタD1の電源端子VCS1に接続され、他端は、スイッチトランジスタS1とS3のソースドレインの一端に接続されている。また、抵抗R1Bの一端は、差動トランジスタD2の電源端子VCS2に接続され、他端は、スイッチトランジスタS1とS3のソースドレインの他端に接続されている。同様に、抵抗R2Aの一端は、差動トランジスタD1の電源端子VCS1に接続され、他端は、スイッチトランジスタS2とS4のソースドレインの一端に接続されている。また、抵抗R2Bの一端は、差動トランジスタD2の電源端子VCS2に接続され、他端は、スイッチトランジスタS2とS4のソースドレインの他端に接続されている。すなわち、差動トランジスタD1、D2の電源端子VCS1、VCS2間は、抵抗R1Aと、並列接続されたスイッチトランジスタS1、S3と、抵抗R1Bによって直列に接続されると共に、抵抗R2Aと、並列接続されたスイッチトランジスタS2、S4と、抵抗R2Bによっても直列に接続されている。なお、抵抗R1A、R1B、R2A、R2Bの抵抗値は特に限定されないが、1KΩ前後の抵抗値が選ばれることが多い。また、スイッチトランジスタS1、S2はNMOSトランジスタで構成され、スイッチトランジスタS3、S4はPMOSトランジスタで構成されている。
さらに、このスイッチトランジスタS1〜S4の導通、非導通を制御する回路として制御回路2が設けられている。制御回路2は、スイッチトランジスタS1、S3の導通、非導通を制御する信号として制御信号C1、スイッチトランジスタS2、S4の導通、非導通を制御する信号として制御信号C2を出力する。制御回路2は、スイッチトランジスタS1、S3を導通させるときは、制御信号C1にハイレベルを出力し、スイッチトランジスタS1、S3を非導通に制御するときは、制御信号C1にロウレベルを出力する。同様に、制御回路2は、スイッチトランジスタS2、S4を導通させるときは、制御信号C2にハイレベルを出力し、スイッチトランジスタS2、S4を非導通に制御するときは、制御信号C2にロウレベルを出力する。この制御信号C1、C2は、それぞれ、制御ゲートCG3、CG4に接続され、制御ゲートCG3、CG4の出力信号は、制御ゲートCG1、CG2に接続されると共に、スイッチトランジスタS3、S4のゲートに接続されている。また、制御ゲートCG1、CG2の出力信号は、スイッチトランジスタS1、S2のゲートに接続されている。なお、スイッチトランジスタS1、S2は、NMOSトランジスタで構成され、スイッチトランジスタS3、S4は、PMOSトランジスタで構成されているので、スイッチトランジスタS1、S2は、ゲートにハイレベルの信号が印加されると導通し、ロウレベルの信号が印加されると非導通に制御され、スイッチトランジスタS3、S4は、ゲートにロウレベルの信号が印加されると導通しハイレベルの信号が印加されると非導通に制御される。
また、制御回路2と負荷回路L1、L2は、電源VDD1に接続される。電源VDD1はグランド電位GNDを基準として1.0Vの電圧である。電源VDD1は半導体装置の外部端子から供給される電源である。グランド電位GNDは、電流源回路CS1、CS2、制御回路2、制御ゲートCG1〜CG4に接続される。
半導体装置には、電源VDD1の他に電源VDD2が外部から供給されている。電源VDD2は、1.6V〜3.6Vの電源である。さらに、電源VDD2に接続され、1.2Vの内部電源VREFを生成する定電圧発生回路1を備えている。定電圧発生回路1は、外部電源VDD2が1.6〜3.6Vの範囲で変動しても、内部電源VREFには、1.2Vの安定した電圧を供給する定電圧回路である。定電圧発生回路としては、出力電圧が一定の電圧を供給できれば、どのような定電圧回路を用いてもよい。好適な定電圧回路としては、フラットな温度特性を有するバンドギャップリファレンス回路などを用いることもできる。定電圧発生回路が生成する内部電圧VREFは、電源VDD1よりは高電圧であり、かつ、電源VDD2より低い一定の電圧である。定電圧発生回路1が生成する内部電圧VREFは、制御ゲートCG1〜CG4の電源として供給される。したがって、制御ゲートCG1〜CG4の出力する信号は、内部電圧VREF系の信号である。この内部電圧VREF系の信号により、スイッチトランジスタS1〜S4の導通、非導通を制御する。
図2は、実施例1による差動信号受信回路におけるDC差動伝達特性を示す図である。図2の横軸に反転信号入力端子VINBと非反転信号入力端子VINTとの電位差を示し、縦軸に差動トランジスタの電源端子(ソース)VCS1、VCS2の電圧と反転信号出力電圧OUTBと非反転信号出力電圧OUTTの電圧を示す。また、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMは、差動トランジスタ対D1、D2の電源端子電圧VCS1とVCS2の中間電圧の値である。なお、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMは、反転入力信号VINB、非反転入力信号VINTの電圧レベルが共に上昇すれば、上昇し、共に下降すれば、下降する。
なお、図2には、制御回路2が出力する制御信号C1、C2の状態によって、スイッチトランジスタS1〜S4がすべて導通しているときと、スイッチトランジスタS1、S3が非導通に制御され、スイッチトランジスタS2、S4のみが導通している状態と2つの状態を示した。スイッチトランジスタS1、S3が非導通となっているときの方が、スイッチトランジスタS1〜S4がすべて導通しているときに比べると差動信号受信回路のゲインが低くなるので、入力信号の振幅に対する出力電圧OUTB、OUTTの傾きは、ゆるやかになる。また、図2に示すように、所定の範囲内で、入力振幅(VINB−VINT)に対して出力端子電圧OUTT、OUTBはリニアであることが好ましい。
図3は、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMが変動した場合のスイッチトランジスタのオン抵抗を示す図である。図3(a)が比較例の図であり、図3(b)が実施例1の図である。ここで、比較例の回路について、説明しておく。図4は、比較例の差動信号受信回路の回路ブロック図である。図4の比較例では、実施例1における定電圧発生回路1(図1参照)は設けられておらず、制御ゲートCG1〜CG4の電源はすべて電源VDD1から供給している。したがって、スイッチトランジスタS1〜S4の導通、非導通を制御する信号は、すべて電源VDD1系の信号を用いている。図4に示す比較例の回路は、その他の回路の構成については、図1の実施例1と同一である。
図3に戻って説明を続ける。実施例1、比較例では、いずれもスイッチトランジスタは、単なるスイッチとして用いており、スイッチトランジスタのインピーダンス値を積極的にゲインの調整には用いていないので、スイッチトランジスタのオン抵抗は、インピーダンス調整回路のインピーダンス値に対して、精度が問題とならない程度に低い値であればよく、スイッチトランジスタ自体のオン抵抗の精度は問題とならない。
差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMは、入力される差動信号入力端子VINB、VINTの共通電圧によって変動する。また、負荷回路L1、L2の抵抗値や、電流源回路CS1、CS2に流れる電流量の大小によっても影響を受ける。スイッチトランジスタS1〜S4は、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMが変動する範囲で、常にオン抵抗を一定の値以下にする必要がある。NMOSトランジスタであるスイッチトランジスタS1、S2のオン抵抗は、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMの電圧が高くなれば、ゲートソース間電圧が減少し抵抗値が大きくなる。また、PMOSのスイッチトランジスタS3、S4のオン抵抗は、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMの電圧が低くなれば、ゲートソース間電圧が減少し抵抗値が大きくなる。
しかし、スイッチトランジスタS1とS3、及びS2とS4は常に同時に導通、非導通が制御されるので、ペアとなるPMOSトランジスタ(S3またはS4)とNMOSトランジスタ(S1またはS2)のうち、導通時に一方が低抵抗であれば、他方が高抵抗となっても問題は生じない。しかし、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタのうち、両方が同時に高抵抗の状態になった場合は、スイッチトランジスタのオン抵抗の値が無視できなくなって差動信号受信回路のゲイン調整を精度よく行うことができない。
図3(a)の比較例では、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMがある中間電圧を取ると、NMOSスイッチトランジスタ、PMOSスイッチトランジスタの両者の抵抗値が共に高くなってしまう状態が存在し、ゲイン調整の精度が損なわれる。一方、図3(b)に示す実施例1では、スイッチトランジスタS1〜S4を制御する電圧をVDD1より電圧の高い内部電圧VREFを用いているので、比較例と比べると、NMOSトランジスタのゲートソース間電圧を大きく取ることができるので、オン抵抗値を小さくできる範囲を差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMがより高い電圧を取る範囲まで拡大することかできる。
従って、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMの広い電圧範囲でPMOSトランジスタ、NMOSトランジスタの少なくとも一方を低抵抗の状態に保つことができる。よって、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMの変動があっても、差動信号受信回路のゲイン調整の精度を高く保つことができる。
図5は、実施例2の差動信号受信回路の回路ブロック図である。図1に示す実施例1の差動信号受信回路から、スイッチトランジスタS3、S4が省略されている点が実施例1の差動信号受信回路とは異なる。その他の構成については、実施例1とほぼ同一である。なお、図5において、実施例1の図1と略同一の構成である部分については、図1と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図5の差動信号受信回路では、図1の制御ゲートCG3、CG4も省略され、制御回路2からスイッチトランジスタS1を導通させるときにロウレベルとなり、スイッチトランジスタS1を非導通に制御するときにハイレベルとなる制御信号C1Bと、スイッチトランジスタS2を導通させるときにロウレベルとなり、スイッチトランジスタS2を非導通に制御するときにハイレベルとなる制御信号C2Bが出力されている。
図3を用いて説明したとおり、差動トランジスタ対共通電源端子電圧VCSVCMがある一定の電圧より低い電圧で差動信号受信回路を用いる場合は、スイッチトランジスタにNMOSトランジスタを用いるだけでも、スイッチのオン抵抗値を充分小さくすることができる。また、スイッチトランジスタに、NMOSトランジスタのみを用いることにより寄生容量をより少なくともことができ、高速伝送に適している。
図6は、実施例3の差動信号受信回路の回路ブロック図である。図5に示す実施例2の
差動信号受信回路から、抵抗R2A、R2Bがさらに省略され、スイッチトランジスタS2のソースドレイン端子が差動トランジスタの電源端子VCS1とVCS2と直接接続されている点が実施例2と異なっている。その他の構成については、実施例2と同一である。実施例3のように抵抗素子を設けない場合には、通常の差動CMLAMPとの切り替えアンプとして使用することができる。
実施例3の差動信号受信回路では、スイッチトランジスタS2を導通させたときは、スイッチトランジスタS2を介して差動トランジスタD1の電源端子と差動トランジスタD2の電源端子が直結される。なお、対となる差動トランジスタD1とD2の電源端子(ソース)が直結されても、差動信号受信回路は、一定のゲインが得られるので、問題はない。一方、スイッチトランジスタS2を非導通に制御し、スイッチトランジスタS1を導通状態に制御すれば、差動トランジスタD1とD2の電源端子(ソース)間は、抵抗R1AとR1Bの直列抵抗により接続されるので、ゲイン調整を行うことができる。
図7は、実施例4の差動信号受信回路の回路ブロック図である。実施例4は、実施例2の変形例である。各実施例の差動信号受信回路では、スイッチトランジスタとインピータダンス調整回路を差動トランジスタ対の電源端子間に直列に接続する必要が生じる場合があるが、差動信号に対する対称性を確保するためには、抵抗または、スイッチトランジスタのいずれかを複数直列に接続する必要がある。実施例2では、差動トランジスタの電源端子間の中央にスイッチトランジスタS1、S2を配置し、スイッチトランジスタと各電源端子間をそれぞれ抵抗で接続していたが、実施例4では、抵抗R1、R7を差動トランジスタD1、D2の電源端子VCS1、VCS2間に配置し、抵抗R1の両端をスイッチトランジスタS1とS5により電源端子VCS1とVCS2に接続し、抵抗R2の両端をスイッチトランジスタS2とS6により電源端子VCS1とVCS2に接続している。また、スイッチトランジスタS1、S2、S5、S6はすべてNMOSトランジスタであり、スイッチトランジスタS1とS5のゲートは共通の制御ゲートCG1に接続され、スイッチトランジスタS2とS6のゲートは共通の制御ゲートCG2に接続されている。その他の構成は、実施例2と同様である。また、実施例2では、2箇所で分かれていた抵抗R1AとR1B、R2AとR2Bを実施例4では1箇所にまとめてR1、R2として配置している点が異なる。
図8は、実施例5の差動信号受信回路の回路ブロック図である。実施例5では、実施例4の抵抗R2が容量C1に置き換えられている。その他の構成は、実施例4と同一である。実施例5では、スイッチS2とスイッチS6の導通、非導通を制御することにより電源端子間の容量値を可変にすることができる。高速な差動信号の受信回路において、電源端子間のインピーダンスが調整可能であることは各実施例で共通であるが、実施例5によれば、容量と抵抗成分の切り替えのイコライザとしても使用することができる。
図9は、実施例6の差動信号受信回路の回路ブロック図である。実施例6では、実施例5の抵抗R1をさらに容量C2に置き換えている。その他の構成は、実施例5と同一である。実施例6では、スイッチトランジスタの導通、非導通を制御することにより容量成分を切り替えるイコライザとして機能させることができる。なお、イコライザとして用いる場合の容量C1、C2の容量値としては、任意の値を用いることができるが、100fF(0.1PF)程度の容量値が用いられることが多い。
図10は、実施例7の差動信号受信回路の回路ブロック図である。実施例7では、電源端子(VCS1、VCS2)間に抵抗R1を固定で接続し、この固定で接続した抵抗R1の両端に抵抗R1と並行にスイッチトランジスタS1を接続し、スイッチトランジスタS1を導通させることにより抵抗R1を短絡できるようにした構成である。この図10のような構成によっても差動信号受信回路のゲインを調整することができる。
図11は、実施例8の差動信号受信回路の回路ブロック図である。実施例1から実施例7では、対となる差動トランジスタの電源端子間を接続する電源端子間接続回路は、すべて2系統であった。例えば、図1の実施例1では、抵抗R1A、スイッチトランジスタS1、S3、抵抗R1Bよりなる電源端子間接続回路と、抵抗R2A、スイッチトランジスタS2、S4、抵抗R2Bよりなる電源端子間接続回路と、2系統の電源端子間接続回路により、対となる差動トランジスタの電源端子間が接続され、図9の実施例6でも同様に、スイッチトランジスタS1、容量C2、スイッチトランジスタS3よりなる電源端子間接続回路と、スイッチトランジスタS2、容量C1、スイッチトランジスタS6よりなる電源端子間接続回路の2系統の電源端子間接続回路により、対となる差動トランジスタの電源端子間が接続されていた。
しかし、電源端子間を接続する電源端子間接続回路は、2系統に限られるものではない。必要に応じて3系統以上の電源端子間接続回路を設け、そのうち、任意の数の電源端子間接続回路に含まれるスイッチトランジスタを導通させることにより、電源端子間(差動トランジスタ対のソース間)のインピーダンス値を適切な値に調整することができる。図11では、各電源端子間接続回路において、抵抗や容量からなるインピーダンス調整回路4を電源端子間の中央に配置し、インピーダンス調整回路の両端と電源端子との間にスイッチ3を設けている。しかし、これは一例であり、各電源端子間接続回路内の構成は任意である。要は、各電源端子間接続回路に含まれるスイッチ3を制御回路2から出力される制御信号に基づいて制御するが、スイッチ3について、定電圧発生回路1が出力する電源VDD1より高電圧である内部電源VREFから電源が供給される制御ゲートによって導通、非導通を制御するように構成すればよい。そのようにすれば、スイッチ3の導通時の寄生抵抗、寄生容量を低く抑えることができ、差動信号受信回路は高速に信号を受信することができる。
図12は、実施例9による半導体装置10のブロック図である。図12の半導体装置10は、電源端子VDD1、VDD2、接地端子GND(図12では2箇所)、差動信号入力端子VINT、VINBを外部接続端子として備えている。さらに、半導体装置10は、実施例1乃至実施例8のいずれかに記載の差動信号受信回路と、その差動信号受信回路が受信した信号を処理する差動信号処理回路8が設けられている。図12では、一例として、図5に示す実施例2の差動信号受信回路と同一の差動信号受信回路を記載している。図12の半導体装置10には、その他にも外部接続端子、機能ブロックを備えているが、差動信号受信回路と直接の関係が薄い部分については、記載を省略している。実施例9の半導体装置によれば、半導体装置の外部から入力する差動信号を適切にインピーダンスやゲインを調整して受信することができる。さらに、電源端子間のインピーダンス値を切り替えるスイッチトランジスタの電源を差動信号受信回路の電源電圧より高電圧にしているので、スイッチトランジスタの寄生容量や導通時の寄生抵抗を小さくすることができるので、高速な信号の受信に適している。
以上、実施例について説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1:定電圧発生回路
2:制御回路
3:スイッチ
4:インピーダンス調整回路
5:制御ゲート
8:差動信号処理回路
10:半導体装置
CG1〜CG4:制御ゲート
CS1、CS2:電流源回路
D1、D2:差動トランジスタ
DI1、DI2:差動トランジスタ入力端子(ゲート)
DO1、DO2:差動トランンジスタ出力端子(ドレイン)
L1、L2:負荷回路
OUTT:差動信号出力端子(非反転信号出力端子)
OUTB:差動信号出力端子(反転信号出力端子)
R1、R2、R1A、R1B、R2A、R2B:抵抗
S1、S2、S5、S6:スイッチトランジスタ(NMOSトランジスタ)
S3、S4:スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)
VCS1、VCS2:差動トランジスタ電源端子
VINT:差動信号入力端子(非反転信号入力端子)
VINB:差動信号入力端子(反転信号入力端子)
VCSVCM:差動トランジスタ対共通電源端子電圧

Claims (12)

  1. 一対の差動信号が入力する第1、第2の差動トランジスタと、
    前記第1、第2の差動トランジスタの出力端子にそれぞれ接続された負荷回路と、
    前記第1、第2の差動トランジスタの電源端子に接続された電流源回路と、
    前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間に接続されたインピーダンス調整回路及びスイッチトランジスタと、
    を備える差動信号受信回路であって、
    前記スイッチトランジスタは、前記差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧になる信号が印加されて導通、非導通が制御されることを特徴とする差動信号受信回路。
  2. 前記インピーダンス調整回路とスイッチトランジスタをそれぞれ第1のインピーダンス調整回路と第1のスイッチトランジスタとしたときに、
    前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間に、直列に接続された前記第1のインピーダンス調整回路及び前記第1のスイッチトランジスタと、直列に接続された第2のインピーダンス調整回路及び第2のスイッチトランジスタと、を並列に接続し、前記第1及び第2のスイッチトランジスタは、前記差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧になる信号が印加されて導通、非導通が制御されることを特徴とする請求項1記載の差動信号受信回路。
  3. 前記差動信号受信回路に供給される電源電圧より高電圧の定電圧電源を生成する定電圧発生回路と、
    前記定電圧発生回路から電源が供給され、前記第1のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御する第1制御ゲートと、
    前記定電圧発生回路から電源が供給され、前記第2のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御する第2制御ゲートと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の差動信号受信回路。
  4. 前記第1のスイッチトランジスタ、第2のスイッチトランジスタはそれぞれ第1導電型のトランジスタであって、
    前記第1のスイッチトランジスタと並列に接続され、前記第1のスイッチトランジスタが導通するときに導通し、前記第1のスイッチトランジスタが非導通となるときに非導通となるように制御される前記第1導電型とは逆導電型である第2導電型の第3のスイッチトランジスタと、
    前記第2のスイッチトランジスタと並列に接続され、前記第2のスイッチトランジスタが導通するときに導通し、前記第2のスイッチトランジスタが非導通となるときに非導通となるように制御される前記第2導電型の第4のスイッチトランジスタと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の差動信号受信回路。
  5. 前記第1のインピーダンス調整回路が、
    前記第1のスイッチトランジスタと前記第1の差動トランジスタの電源端子との間に接続された第1の抵抗と、
    前記第1のスイッチトランジスタと前記第2の差動トランジスタの電源端子との間に接続された第2の抵抗と、
    を備え、
    前記第2のインピーダンス調整回路が、
    前記第2のスイッチトランジスタと前記第1の差動トランジスタの電源端子との間に接続された第3の抵抗と、
    前記第2のスイッチトランジスタと前記第2の差動トランジスタの電源端子との間に接続された第4の抵抗と、
    を備えることを特徴とする請求項3または4記載の差動信号受信回路。
  6. 前記第3の抵抗と第4の抵抗の抵抗値が実質的に0Ωであり、
    前記第2のスイッチトランジスタが導通するときは、前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間が前記第2のスイッチトランジスタを介して実質的に短絡されることを特徴とする請求項5記載の差動信号受信回路。
  7. 前記第1のスイッチトランジスタは、前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第1のインピーダンス調整回路の一端との間に接続され、
    前記第2のスイッチトランジスタは、前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2のインピーダンス調整回路の一端との間に接続され、
    前記第2の差動トランジスタの電源端子と前記第1のインピーダンス調整回路の他端との間に接続され、前記第1のスイッチトランジスタが導通するときに導通し、前記第1のスイッチトランジスタが非導通となるときに非導通となるように制御される第5のスイッチトランジスタと、
    前記第2の差動トランジスタの電源端子と前記第2のインピーダンス調整回路の他端との間に接続され、前記第2のスイッチトランジスタが導通するときに導通し、前記第2のスイッチトランジスタが非導通となるときに非導通となるように制御される第6のスイッチトランジスタと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載の差動信号受信回路。
  8. 前記第1、第2のインピーダンス調整回路が、それぞれ、抵抗または容量の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項7記載の差動信号受信回路。
  9. 前記各スイッチトランジスタの導通、非導通を制御する制御回路をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の差動信号受信回路。
  10. 前記第1、第2の差動トランジスタは、MOSトランジスタであって、それぞれ、前記導通、非導通を制御する信号がゲートに接続され、ソースが前記電源端子に接続され、ドレインが前記出力端子に接続され、
    前記電流源回路は、前記第1の差動トランジスタのソースに接続された第1の電流源回路と、前記第2の差動トランジスタのソースに接続された第2の電流源回路と、
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の差動信号受信回路。
  11. 一対の差動信号が入力する第1、第2の差動トランジスタと、
    前記第1、第2の差動トランジスタの出力端子にそれぞれ接続された負荷回路と、
    前記第1、第2の差動トランジスタの電源端子に接続された電流源回路と、
    それぞれ、直列に接続された抵抗または容量と一つ以上のスイッチトランジスタとを含み、前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子との間を並列に接続する複数の電源端子間接続回路と、
    を含む差動信号受信回路と、
    前記差動信号受信回路の電源端子と、
    前記差動信号受信回路の電源端子に供給される電源電圧より高い電圧の定電圧を出力する定電圧発生回路と、
    前記定電圧発生回路から電源が供給され、前記複数のスイッチトランジスタの導通、非導通を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記複数の電源端子間接続回路のうち、少なくとも一つの電源端子間接続回路に含まれる前記一つ以上のスイッチトランジスタを同時に導通するように制御することを特徴とする半導体装置。
  12. 前記複数の電源端子間接続回路は、
    前記第1の差動トランジスタの電源端子と前記第2の差動トランジスタの電源端子とを直結するスイッチトランジスタのみからなる電源端子間接続回路と、
    前記スイッチトランジスタを含まない電源端子間接続回路と、
    を含んでいることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018522490A (ja) * 2015-07-29 2018-08-09 メイコム コネクティビティ ソリューションズ,エルエルシーMacom Connectivity Solutions,Llc 制御された利得ステップを有するプログラム可能な利得増幅器

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