(実施形態1)
以下、図1〜図14を参照して、この発明を適用したブック型入力装置の実施形態1について説明する。
このブック型入力装置は、レストランなどの接客サービス業において注文を受ける際に用いるオーダエントリシステム(OES)端末機であり、図1および図2に示すように、機器本体1を備えている。この機器本体1は、第1ケース2と第2ケース3とを有し、これらがヒンジ部4によって開閉可能に連結され、閉じた際に第1、第2の各ケース2、3が互いに重なり合うように構成されている。
第1ケース2は、図2〜図4に示すように、縦長の長方形の箱状に形成されている。この第1ケース2における第2ケース3と対面する上面には、図4に示すように、表示部5と後述する第1キーシート部6とが設けられている。表示部5は、第1ケース2の上面における上辺部側に配置されている。この表示部5は、液晶表示パネルやEL(エレクトロルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルからなり、各種の情報を電気光学的に表示するように構成されている。また、この第1ケース2の側面(図1では左側の側面)には、補助スイッチ7が設けられている。
第2ケース3は、図2〜図4に示すように、第1ケース2と同じ大きさの縦長の長方形の平板状に形成されている。この第2ケース3における第1ケース2と対面する上面には、図4に示すように、キー入力部8と後述する第2キーシート部9とが設けられている。キー入力部8は、第2ケース3の上面における上辺部側に表示部5と並んだ状態で配置されている。このキー入力部8は、テンキー、ファンクションキー、決定キーなどの各種のキーを備え、キー操作によって情報を入力するように構成されている。
ヒンジ部4は、図4〜図7に示すように、第1ケース2の側部(図4では右側の側部)と、これに対応する第2ケース3の側部(図4では左側の側部)とを回転可能に連結することにより、第1ケース2と第2ケース3とが左右方向に横開きするように構成されている。この場合、ヒンジ部4は、図5および図6に示すように、第1ケース2の表示部5と第2ケース3のキー入力部8とが互いに対応する上辺部側の箇所と、第1ケース2の第1キーシート部6と第2ケース3の第2キーシート部9とが互いに対応する下辺部側の箇所の2箇所に、離れた状態で設けられている。
ところで、第1ケース2の第1キーシート部6は、図4および図8に示すように、表示部5の下辺側に位置する第1ケース2内の箇所に配置された回路基板10と、図8および図9に示すように、第1ケース2の上面に配置されて回路基板10を覆う目隠しシート11とを備えている。また、第2ケース3の第2キーシート部9は、第1キーシート部6と同様、キー入力部8の下辺側に位置する第2ケース3内の箇所に配置された回路基板10と、第2ケース3の上面に配置されて回路基板10を覆う目隠しシート11とを備えている(図8、図9参照)。
この場合、第1、第2の各キーシート部6、9における回路基板10の上面には、図9に示すように、複数のキー接点10aが縦横に配列された状態で設けられている。また、この回路基板10と目隠しシート11との間には、複数のクリック感付与部材12が各キー接点10aに対応して設けられている。このクリック感付与部材12は、図9に示すように、反発力の強いドーム状の弾性部13と、このドーム状の弾性部13を押圧して弾性変形させるための押圧突起部14とを備えている。
ドーム状の弾性部13は、図9に示すように、ステンレスなどの金属板またはPET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂シートに弾性変形可能に形成された反発力の強いドーム部であり、回路基板10上に設けられた複数のキー接点10aをそれぞれ覆った状態で、回路基板10の上面に配置されている。押圧突起部14は、上部が大径で下部が小径のほぼ逆円錐形状に形成され、この小径の下面がドーム状の弾性部13に接離可能に対応した状態で、目隠しシート11の下面に設けられている。これにより、この押圧突起部14は、面積の小さい小径の下面がドーム状の弾性部13を押圧する際に、その押圧力を分散させずに集中させるように構成されている。
この場合、押圧突起部14は、紫外線硬化樹脂や金属などのドーム状の弾性部13の反発力によって変形しない程度の硬さを有する材料で形成されている。この押圧突起部14の形成方法としては、紫外線硬化樹脂を目隠しシート11の下面に塗布し、この塗布された紫外線硬化樹脂にマスクを介して紫外線を照射し、この紫外線が照射された箇所のみを硬化させることにより形成することが望ましい。また、この押圧突起部14が金属の場合には、接着剤などで目隠しシート11の下面に貼り付ければ良い。
これにより、このクリック感付与部材12は、図9に示すように、目隠しシート11が上方から押されると、その下面に設けられた押圧突起部14がドーム状の弾性部13をその反発力に抗して押圧し、この押圧されたドーム状の弾性部13が急激に弾性変形することにより、クリック感を付与すると共に、弾性変形した弾性部13が回路基板10上のキー接点10aに接触してキー信号を出力させるように構成されている。
一方、機器本体1における第1、第2の各ケース2、3のヒンジ部4の箇所には、図2〜図6に示すように、ブックユニット15が着脱可能に取り付けられている。このブックユニット15は、複数(この実施形態では4枚)のページ部16〜19を綴じ部材20によって見開き可能に綴じた構成になっている。すなわち、第1〜第4の各ページ部16〜19は、図8に示すように、それぞれ袋状の透明なカバーシート16a〜19a内にメニューシート16b〜19bを収納した構成になっている。
第1〜第4の各メニューシート16b〜19bには、図14(a)〜図14(c)に示すように、料理名などの各種のメニューを表示した複数のキー入力エリア16c〜19cが、第1、第2の各キーシート部6、9における複数のキー接点10aにそれぞれ対応して設けられている。これにより、第1〜第4の各ページ部16〜19は、図3〜図6に示すように、綴じ部材20によって見開き可能に綴じられた状態で、機器本体1の後述するブック装着部23に装着され、この状態で第1キーシート部6と第2キーシート部9とのいずれか一方に対応して配置されるように構成されている。
また、このブックユニット15の綴じ部材20は、図2および図3に示すように、第1ケース2と第2ケース3とを回転可能に連結するヒンジ部4間に位置するブック装着部23に配置される取付軸21と、この取付軸21に取り付けられて複数のページ部16〜19を見開き可能に綴じる複数の綴じリング22とを備えている。この綴じ部材20は、図11および図12に示すように、その取付軸21がヒンジ部4と同一軸上に位置した状態で、ヒンジ部4間のブック装着部23内に着脱可能に装着されるように構成されている。
すなわち、このブック装着部23は、図2および図3に示すように、第1ケース2と第2ケース3とを回転可能に連結するヒンジ部4間に位置して設けられている。このブック装着部23は、図11および図12に示すように、ヒンジ部4の一端部(図5では左上側に位置する端部で、図12では左端部)に設けられた筒部24と、ヒンジ部4の他端部(図5では右下側に位置する端部で、図12では右端部)に設けられた固定軸25とを備えている。
この場合、筒部24の内部には、可動軸26が出没可能な状態で、外部に抜け出すことなく設けられている。また、この筒部24の内部には、可動軸26を外部に向けて押し出す方向に付勢するばね部材27が設けられている。そして、可動軸26の外端部(図12では右側の端部)には、綴じ部材20の取付軸21における一端部の突起部21aが挿入する軸穴26aが設けられている。また、固定軸25の内端部((図12では左側の端部)には、綴じ部材20の取付軸21における他端部の突起部21bが挿入する軸穴25aが設けられている。
これにより、ブック装着部23は、図11および図12に示すように、可動軸26の軸穴26aに綴じ部材20の取付軸21における一端部の突起部21aを挿入させて、ばね部材27のばね力に抗して可動軸26を筒部24内に押し込み、この状態で固定軸25の軸穴25aに綴じ部材20の取付軸21における他端部の突起部21bを挿入させることにより、ばね部材27のばね力によって綴じ部材20の取付軸21が着脱可能に装着するように構成されている。
また、このブック装着部23は、綴じ部材20の取付軸21における一端部の突起部21aが挿入された可動軸26をばね部材27のばね力に抗して筒部24内に押し込み、この状態で綴じ部材20の取付軸21における他端部の突起部21bを固定軸25の軸穴25aから抜き出すことにより、綴じ部材20の取付軸21が取り外せるように構成されている。
ところで、ブックユニット15は、図10および図13に示すように、機器本体1のブック装着部23に装着されると、その装着されたことがブック検出部30によって検出されるように構成されている。すなわち、ブックユニット15の綴じ部材20における下辺側(図10では左側)の取付軸21には、図10および図13に示すように、磁石31が埋め込まれている。
ブック検出部30は、第1ケース2内の側面に沿って起立した状態で配置されたセンサ基板32と、このセンサ基板32に設けられて綴じ部材20の磁石31の磁界を検出する磁気センサ33とを備えている。この磁気センサ33は、図10および図13に示すように、ブックユニット15の綴じ部材20がブック装着部23に装着された際に、綴じ部材20の取付軸21に設けられた磁石31が接近する箇所に配置されている。
また、ブックユニット15は、図3に示すように、その綴じ部材20がブック装着部23に装着された際に、第1〜第4の各ページ部16〜19のうち、これらの各外側に位置する第1、第4の各ページ部16、19が第1、第2の各キーシート部6、9上にそれぞれ配置され、中間に位置する第2、第3の各ページ部17、18が左右方向にめくれるように構成されている。
すなわち、第1のページ部16は、第1キーシート部6の目隠しシート11上に配置されて固定され、第4のページ部19は、第2キーシート部9の目隠しシート11上に配置されて固定される。中間に位置する第2、第3の各ページ部17、18の各端部における異なる位置には、それぞれ第1、第2の各めくり部34、35が設けられている。この第1、第2の各めくり部34、35は、第2、第3の各ページ部17、18をめくり易くするためのラベル状のものである。
第1のめくり部34は、図2および図3に示すように、第2のページ部17の綴じ部材20と反対側に位置する側辺部における上辺側に設けられている。また、第2のめくり部35は、図2および図3に示すように、第3のページ部18の綴じ部材20と反対側に位置する側辺部における下辺側に設けられている。
この場合、第1、第2の各めくり部34、35は、図8に示すように、その各外端部の厚みがそれぞれ厚く形成されていると共に、その各外端部の先端面に指をかかり易くするための凹凸部34a、35aがそれぞれ設けられている。また、この第1、第2の各めくり部34、35には、図8に示すように、第2、第3の各ページ部17、18を特定するための磁石36がそれぞれ埋め込まれている。この各磁石36は、第1、第2の各めくり部34、35にそれぞれ対応する箇所における第2、第3の各ページ部17、18の各内部に配置されている。
一方、第1、第1の各ケース2、3には、図3および図8に示すように、第1、第2の各めくり部34、35の各磁石36の磁界を検出して第1、第2の各キーシート部6、9に対する第2、第3の各ページ部17、18の各位置を特定する第1、第2の各ページ検出部37、38がそれぞれ設けられている。すなわち、第1、第2の各ページ検出部37、38は、図3および図8に示すように、第1、第2の各めくり部34、35に対応する箇所における回路基板10上に第1、第2の各磁気センサ40、41をそれぞれ設けた構成になっている。
この場合、第1ページ検出部37の第1磁気センサ40は、図3および図8に示すように、第2のページ部17が第1キーシート部6の上側、つまり第1キーシート部6上の第1のページ部16上に配置された際に、第1のめくり部34内の磁石36が対応し、その磁石36の磁界を検出するように構成されている。また、第2ページ検出部38の第1磁気センサ40は、図3および図8に示すように、第2のページ部17が第2キーシート部9の上側、つまり第2キーシート部9上の第3、第4の各ページ部18、19上に配置された際に、第1のめくり部34内の磁石36が対応し、その磁石36の磁界を検出するように構成されている。
一方、第1ページ検出部37の第2磁気センサ41は、図2および図8に示すように、第3のページ部18が第1キーシート部6の上側、つまり第1キーシート部6上の第1、第2の各ページ部16,17上に配置された際に、第1のめくり部34内の磁石36が対応し、その磁石36の磁界を検出するように構成されている。また、第2ページ検出部38の第2磁気センサ41は、図2および図8に示すように、第3のページ部18が第2キーシート部9の上側、つまり第2キーシート部9上の第4のページ部19上に配置された際に、第2のめくり部35内の磁石36が対応し、その磁石36の磁界を検出するように構成されている。
ところで、このブックユニット15は、図示しないが、ランチ用の料理メニュー、ディナー用の料理メニュー、季節ごとの料理メニューなど、各種の種類が用意されており、ランチの時間帯やディナーの時間帯など、1日における各時間帯、または春夏秋冬などの1年間の季節ごとに応じて、交換されるように構成されている。
次に、このようなブック型入力装置を使用する場合について説明する。
まず、機器本体1のブック装着部23にブックユニット15を装着する。このときには、図4〜図6に示すように、機器本体1の第1ケース2と第2ケース3とをヒンジ部4を中心に回転させて開き、この状態でブックユニットの綴じ部材20をヒンジ部4間のブック装着部23に装着する。
すなわち、ブック装着部23の筒部24に設けられた可動軸26の軸穴26aに、ブックユニット15の綴じ部材20の取付軸21における一端部の突起部21aを挿入させて、ばね部材27のばね力に抗して可動軸26を筒部24内に押し込み、この状態で固定軸25の軸穴25aに綴じ部材20の取付軸21における他端部の突起部21bを挿入させる。すると、ばね部材27のばね力によって可動軸26が押し出されることにより、綴じ部材20の取付軸21がブック装着部23に装着される。
このように、ブックユニット15が機器本体1のブック装着部23に装着されると、第1ケース2内に設けられたブック検出部30によって、ブックユニット15が機器本体1に装着されたことが検出される。すなわち、ブックユニット15がブック装着部23に装着されると、ブックユニット15の綴じ部材20の取付軸21に設けられた磁石31がブック検出部30の磁気センサ33に接近するので、この磁気センサ33が綴じ部材20の磁石31の磁界を検出する。
すると、第1ケース2の表示部5に、「1、ランチ用のメニュー」「2、ディナー用のメニュー」「3、季節用のメニュー」が表示される。この表示された「1」〜「3」のうち、使用者がキー入力部8をキー操作して、「1」〜「3」のいずれかを選択指定する。例えば、ランチの時間帯であれば、「1」をキー操作することにより、機器本体1に装着されたブックユニット15が「1、ランチ用のメニュー」であると特定される。
この後、お客の注文を受ける。このときには、まず、お客の注文に応じてブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19のいずれかを開く。例えば、図14(b)に示すように、第2ページ部17と第3ページ部18とに表示されているメニューを注文したときには、第1、第2の各めくり部34、35を指先で操作して、第2ページ部17を第1ケース2の第1キーシート部6上に配置し、第3ページ部18を第2ケース3の第2キーシート部9上に配置する。
すると、第2ページ部17の第1めくり部34が第1ケース2内に設けられた第1ページ検出部37に対応し、この第1ページ検出部37の第1磁気センサ41が第1めくり部34内の磁石36の磁界を検出する。また、第3ページ部18の第2めくり部35が第2ケース2内に設けられた第2ページ検出部38に対応し、この第2ページ検出部38の第2磁気センサ42が第2めくり部35内の磁石36の磁界を検出する。
これにより、第2ページ部17が第1ケース2の第1キーシート部6の第1ページ部16上に配置されていると判断されると共に、第3ページ部18が第2ケース3の第2キーシート部9上の第4ページ部19上に配置されていると判断される。この状態で、お客の注文に応じたメニュー表示を探して、第2、第3の各ページ部17、18におけるメニューシート17b、18bに表示されたメニューに対応するキー入力エリア17c、18cを押圧操作する。
このときには、第2、第3の各ページ部17、18のうち、例えば第2ページ部17のいずれかのキー入力エリア17cが押圧されると、図9に示すように、第2ページ部17のキー入力エリア17cがその下に配置された第1ページ部16を押し下げ、この押し下げられた第1ページ部16が第1キーシート部6を押圧する。すると、第1キーシート部6は、目隠しシート11が押し下げられ、この目隠しシート11の下面に設けられた押圧突起部14が回路基板10上に配置されたドーム状の弾性部13を押圧して弾性変形させる。
このときには、ドーム状の弾性部13の反発力が強いので、この弾性部13が押圧突起部14によって押圧操作されると、弾性部13が急激に弾性変形する。これにより、第2ページ部17が第1ページ部16を介して押されても、押圧した指先にクリック感が付与される。また、このときには、弾性した弾性部13が回路基板10上のキー接点10aに接触し、このキー接点10aが選択されたメニューのキー入力エリア17cに対応するキー信号を出力する。これにより、第1ケース2の表示部5にお客の注文したメニューが表示され、この表示された情報が店内のホストコンピュータに送信されて登録される。
また、お客の注文したメニューが図14(a)に示す第1ページ部16と第2ページ部17とに表示されている場合には、第2ページ部17を第2ケース3の第2キーシート部9上に配置する。このときには、第2ページ部17の第1めくり部34が第2ケース2内に設けられた第2ページ検出部38に対応し、この第2ページ検出部38の第1磁気センサ42が第1めくり部35内の磁石36の磁界を検出する。
また、このときには、第3ページ部18の第2めくり部35が第2ケース2内に設けられた第2ページ検出部38に対応し、この第2ページ検出部38の第2磁気センサ42が第2めくり部35内の磁石36の磁界を検出する。このため、第2ページ部17は第2ケース3の第2キーシート部9上に配置された第3、第4の各ページ部18、19上に重なって配置されていると判断されると共に、第1ページ部16が第1ケース2の第1キーシート部6上に配置されていると判断される。
このような状態でも、上述した場合と同様、お客の注文に応じて第1、第2の各ページ部16、17の各キー入力エリア17cを選択して押圧操作することにより、お客の注文したメニューが入力され、この入力されたメニューが第1ケース2の表示部5に表示されると共に、この表示された情報が店内のホストコンピュータに送信されて登録される。
ところで、1日における時間帯や1年間における季節などが変わってブックユニット15を交換する場合には、ブックユニット15の綴じ部材20の取付軸21における一端部の突起部21aが挿入されたブック装着部23の可動軸26を、ばね部材27のばね力に抗して筒部24内に押し込み、この状態で綴じ部材20の取付軸21における他端部の突起部21bを固定軸25の軸穴25aから抜き出すことにより、綴じ部材20の取付軸21を取り外す。これにより、ブックユニット15を機器本体1から取り外すことができるので、簡単にブックユニット15を交換することができる。
このように、このブック型入力装置によれば、押圧操作によってそれぞれキー信号を発生する複数のキー接点10aを有する第1、第2の各キーシート部6、9と、この第1、第2の各キーシート部6、9の複数のキー接点10aにそれぞれ対応する複数のキー入力エリア16c〜19cが設けられた第1〜第4の各ページ部16〜19を有するブックユニット15とを、電気的に接続する必要がないので、ブックユニット15を機器本体1に対して簡単に且つ容易に着脱することができる。このため、第1〜第4の各ページ部16〜19を有するブックユニット23を1つの単位として一度に簡単に交換することができ、これによりメニューの変更および交換が簡単にできるので、使い勝手の良いものを提供することができる。
この場合、ブックユニット15は、第1〜第4の各ページ部16〜19が袋状の透明なカバーシート16a〜19a内にメニューシート16b〜19bを収納した構成であり、このメニューシート16b〜19bに料理名などの各種のメニューを表示した複数のキー入力エリア16c〜19cを設け、この第1〜第4の各ページ部16〜19を綴じ部材20によって見開き可能に綴じた構成であるから、ブックユニット15の構造が簡単で、容易に製作することができると共に、第1〜第4の各ページ部16〜19の各メニュー表示を簡単に変更することができる。
また、機器本体1のブック装着部23は、ブックユニット15の綴じ部材20を着脱可能に取り付ける構成あるから、ブックユニット15を簡単に機器本体1に対して取り付けることができると共に、ブックユニット15を容易に交換することができる。この場合、ブック装着部23は、機器本体1のヒンジ部4の一端部に設けられた筒部24と、ヒンジ部4の他端部に設けられた固定軸25とを備え、筒部24内にばね部材27を介して可動軸26を出没可能に設けた構成であるから、ブック装着部23およびブックユニット15の綴じ部材20の構造が簡単で、ブックユニット15を容易に交換することができる。
すなわち、ブック装着部23にブックユニット15の綴じ部材20を装着する際には、ブック装着部23における可動軸26の軸穴26aに綴じ部材20の突起部21aを挿入させて、ばね部材27のばね力に抗して可動軸26を筒部24内に押し込み、この状態で固定軸25の軸穴25aに綴じ部材20の取付軸21の突起部21bを挿入させるだけで、簡単にブックユニット15を機器本体1のブック装着部23に着脱可能に装着することができる。
さらに、機器本体1には、ブック装着部23にブックユニット15が装着されたことを検出するブック検出部30が設けられているので、ブック検出部30によってブックユニット15が機器本体1に装着されたことを確認することができる。すなわち、ブックユニット15の綴じ部材20には磁石31が設けられており、ブック検出部30は、ブックユニット15の磁石31の磁界を検出する磁気センサ33を備えているので、ブックユニット15が機器本体1に装着されると、磁気センサ33がブックユニット15の磁石31の磁界を検出して、ブックユニット15が機器本体1に装着されたことを知らせることができる。
また、このブック型入力装置によれば、ブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19がどのように開いた状態でも、第1、第2の各ページ検出部37、38によって第1、第2の各キーシート部6、9に対する第1〜第4の各ページ部16〜19の各位置、つまり第1〜第4の各ページ部16〜19の開き状態を特定することができるので、第1〜第4の各ページ部16〜19に表示された各種のメニューのキー入力エリア16c〜19cを選択して押すだけで、お客の注文したメニューを速やかに入力することができる。
すなわち、第1、第2の各ページ検出部37、38によって第1〜第4の各ページ部16〜19の各キー入力エリア16c〜19cが何ページ目のどの位置であるかを判断することができるので、第1〜第4の各ページ部16〜19に表示された各種のメニューのキー入力エリア16c〜19cを選択して押すだけで、お客の注文したメニューを速やかに入力することができる。
この場合、第1〜第4の各ページ部16〜19は、第1ケース2の第1キーシート部6と第2ケース3の第2キーシート部9とのいずれかに対応して配置されることにより、第1〜第4の各ページ部16〜19に表示された各種のメニューのキー入力エリア16c〜19cをそれぞれ1つのメニューキーとして割り当てることができ、これによりキー操作性の向上を図ることができると共に、メニューキーの数を大幅に増やすことができる。
また、ブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19のうち、ページめくり操作が可能な第2、第3の各ページ部17、18における各端部の異なる位置には、第1、第2の各めくり部34、35が設けられ、この第1、第2の各めくり部34、35にそれぞれ磁石36を設け、この第1、第2の各めくり部34、35の各磁石36の磁界を第1、第2の各ページ検出部37、38の第1、第2の各磁気センサ40、41によって検出するので、第1、第2の各キーシート部6、9に対する第1〜第4の各ページ部16〜19の各位置を正確に特定することができる。
これにより、第1〜第4の各ページ部16〜19の各キー入力エリア16c〜19cが何ページ目のどの位置であるかを正確に判断することができると共に、第1、第2の各ページ検出部37、38の第1、第2の各磁気センサ40、41が第1、第2の各めくり部34、35の各磁石36の磁界を非接触状態で検出するので、第1、第2の各ページ検出部37、38を機器本体1内に密封することができ、これにより機器の防水性を確保することができる。
この場合、ブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19のうち、ページめくり操作が可能な第2、第3の各ページ部17、18における各端部の異なる位置にそれぞれ設けられた第1、第2の各めくり部34、35が設けられているので、この第1、第2のめくり部34、35によって第2、第3の各ページ部17、18を容易に且つ良好にめくることができる。
また、この第1、第2の各めくり部34、35は、その外端部の厚みがそれぞれ厚く形成されていると共に、その各内部に第1、第2の各磁石36がそれぞれ設けられているので、第1、第2の各めくり部34,35の重量をそれぞれ重くすることができ、これによっても第2、第3の各ページ部17、18をめくり易くすることができるほか、その外端部の先端面に指をかかり易くするための凹凸部34a、35aが設けられているので、これによっても第2、第3の核ページ部17、18をめくり易くすることができる。
さらに、このブック型入力装置によれば、第1、第2の各キーシート部6、9のそれぞれが、ブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19における各複数のキー入力エリア16c〜19cを押圧操作した際に、クリック感を付与するクリック感付与部材12を備えているので、各キー入力エリア16c〜19cを押圧操作した際におけるキータッチ感が良く、これによってもキー操作性の向上を図ることができる。
この場合、クリック感付与部材12は、第1、第2の各キーシート部6、9の各キー接点10aに対応して配置された反発力の強いドーム形状の弾性部13と、この弾性部13に対応して第1、第2の各キーシート部6、9の各目隠しシート11の下面に設けられ、第1、第2の各キーシート部6、9が押圧操作された際に弾性部13を押圧して弾性変形させるための押圧突起部14とを備えているので、第1〜第4の各ページ部16〜19における各キー入力エリア16c〜19cが押圧操作された際に、その押圧操作に応じて確実にクリック感を付与することができる。
すなわち、ドーム状の弾性部13はその反発力が強いので、この弾性部13が押圧突起部14によって押圧操作されると、弾性部13を急激に弾性変形させることができる。また、押圧突起部14は、その上部が大径で下部が小径の逆円錐形状に形成され、面積の小さい小径の下面が弾性部13を押圧するので、その押圧力を分散させずに集中させることができる。このため、第1、第2の各キーシート部6、9上に複数のページ部16〜19が積層されていても、押圧した指先に確実にクリック感を付与することができ、これによってもキー操作性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態1では、押圧突起部14を目隠しシート11の下面に設けた場合について述べたが、必ずしも目隠しシート11の下面に設ける必要はなく、例えばドーム形状の弾性部13の上面に設けても良い。この場合には、下側が大径で上側が小径の円錐形状に形成すれば良い。このように押圧突起部14を構成しても、第1、第2の各キーシート部6、9が押圧されて押圧突起部14が弾性部13を押圧する際に、その押圧力を分散させずに集中させることができる。
また、上述した実施形態1では、第1ケース2内に1つのブック検出部30を設け、このブック検出部30でブックユニット15の綴じ部材20に設けられた磁石31の磁界を検出して機器本体1のブック装着部23にブックユニット15が装着されたことを判断するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば、第1ケース2内に複数のブック検出部を設け、この複数のブック検出部でブックユニット15がランチ用のメニュー、ディナー用のメニュー、季節用のメニューのいずれであるかを検出するように構成しても良い。
すなわち、複数のブック検出部は、実施形態1と同様、それぞれセンサ基板32に磁気センサ33を設けた構成であり、第1ケース2内におけるブックユニット15の綴じ部材20と対応する箇所において、それぞれ異なる位置に配置されている。また、ブックユニット15は、ランチ用のメニュー、ディナー用のメニュー、季節用のメニューごとに、それぞれ磁石31が綴じ部材20の異なる位置に設けられた構成になっている。
例えば、ランチ用のブックユニット15は、磁石31が綴じ部材20の一端部に設けられており、ディナー用のブックユニット15は、磁石31が綴じ部材20の他端部に設けられている。また、季節用のブックユニット15は、磁石31が綴じ部材20の中間部に設けられている。これに伴って、複数のブック検出部は、綴じ部材20の一端部、綴じ部材20の他端部、綴じ部材20の中間部にそれぞれ対応して配置されている。
このようなブック型入力装置によれば、ブックユニット15を機器本体1のブック装着部23に装着すると、複数のブック検出部のいずれかによって、装着されたブックユニット15がランチ用、ディナー用、季節用のいずれのメニューブックであるかを検出することができる。このため、機器本体1のブック装着部23に装着されたブックユニット15のメニューを表示部5に表示させることができるので、実施形態1のように、キー入力部8のキー操作によって装着されたブックユニット15のメニューを指定する必要がないので、使用者による誤操作を防ぐことができ、より一層、使い勝手の良いものを提供することができる。
(実施形態2)
次に、図15〜図20を参照して、この発明を適用したブック型入力装置の実施形態2について説明する。なお、図1〜図14に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
このブック型入力装置は、ブック検出部50、第1、第2の各ページ検出部51、52が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、ブック検出部50は、図19および図20に示すように、ブックユニット15が機器本体1のブック装着部23に装着されると、そのブックユニット15が装着されたことを検出するように構成されている。この場合、ブックユニット15の綴じ部材20における下辺部側(図10では左側)の取付軸21には、図19および図20に示すように、ブックユニット15のブックデータが記録されたICタグ53が設けられている。
ブック検出部50は、図19および図20に示すように、第1ケース2内にほぼ水平な状態で配置された回路基板10と、この回路基板10に設けられたアンテナ54とを備えている。回路基板10は、図示しないが、ICタグ53に記録されているデータを読み取るための電子回路(以下、ブック読取装置と称する)が搭載されている。アンテナ54は、ICタグ53が近づけられると、ICタグ53に発生した電磁誘導を感知し、このICタグ53との間で送受信を行うように構成されている。
この場合、ICタグ53は、非接触型の自動認識機能を搭載したデータキャリアであり、回路基板10のブック読取装置(図示せず)に近づくと、電磁誘導が発生することにより、アンテナ54との間で送受信を行い、回路基板10のブック読取装置との間でデータの授受を行うように構成されている。このICタグ53には、ブックユニット15ごとに異なるメニュー内容、つまりブックユニット15ごとに、ランチ用のメニュー、ディナー用のメニュー、季節用のメニューのいずれかのデータが書き込まれている。
これにより、ブック検出部50は、ブックユニット15が機器本体1のブック装着部23に装着されると、ブックユニット15の綴じ部材20に設けられたICタグ53に電磁誘導を発生させ、この電磁誘導をアンテナ54で感知し、このアンテナ54によってICタグ53との間で送受信を行い、ICタグ53に書き込まれているブックデータを回路基板10のブック読取装置で読み取るように構成されている。なお、読み取ったデータは、第1ケース2の表示部5に表示されて、機器本体1内のメモリ部に登録される。
一方、第1、第2の各ページ検出部51、52は、図15〜図18に示すように、第1、第2の各キーシートb6、9に対するブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19の各位置、つまり第1〜第4の各ページ部16〜19の開き状態を検出するためのものである。この場合、第1〜第4の各ページ部16〜19のうち、第2、第3の各ページ部17、18には、実施形態1と同様、それぞれ第1、第2の各めくり部34、35設けられている。
この第1、第2の各めくり部34、35には、図18に示すように、第2、第3の各ページ部17、18を特定するための第1、第2の各ICタグ56、57がそれぞれ設けられている。第1ICタグ56は、第2ページ部17の第1めくり部34に設けられ、第2ページ部17のページデータが書き込まれている。第2ICタグ57は、第3ページ部18の第2めくり部35に設けられ、第3ページ部18のページデータが書き込まれている。
第1ページ検出部51は、図15〜図18に示すように、第1ケース2内の回路基板10における第1、第2の各めくり部34、35に対応する箇所に設けられた第1アンテナ58と、回路基板10に搭載されて第1、第2の各ICタグ56、57に書き込まれているページデータを読み取る電子回路(以下、第1ページ読取装置と称する)とを備えている。
また、第2ページ検出部52は、第1ページ検出部51と同様、第2ケース3内の回路基板10における第1、第2の各めくり部34、35に対応する箇所に設けられた第2アンテナ59と、回路基板10に搭載されて第1、第2の各ICタグ56、57に書き込まれているページデータを読み取る電子回路(以下、第2ページ読取装置と称する)とを備えている(図15〜図18参照)。
これにより、第1ページ検出部51は、図15および図16に示すように、第2のページ部17が第1キーシート部6の上側に配置された際に、第1のめくり部34内の第1ICタグ56との間で送受信を行って、第1ICタグ56に書き込まれているページデータを読み取るように構成されている。
また、この第1ページ検出部51は、第3のページ部18が第1キーシート部6の上側に配置された際に、第2のめくり部35内の第2ICタグ57との間で送受信を行って、第2ICタグ57に書き込まれているページデータを読み取るように構成されている。この場合、第1ページ検出部51は、第3のページ部18が第2のページ部17上に重なって配置されているため、第2ICタグ57に書き込まれているページデータを、第1ICタグ56に書き込まれているページデータに対して優先的に読み取るように構成されている。
同様に、第2ページ検出部52は、第1ページ検出部51と同様、第3のページ部18が第2キーシート部9の上側に配置された際に、第2のめくり部35内の第2ICタグ57との間で送受信を行って、第2ICタグ57に書き込まれているページデータを読み取るように構成されている。
また、この第2ページ検出部52は、第2のページ部17が第2キーシート部9の上側に配置された際に、第1のめくり部34内の第1ICタグ56との間で送受信を行って、第1ICタグ56に書き込まれているページデータを読み取るように構成されている。この場合にも、第2ページ検出部52は、第2のページ部17が第3のページ部18上に重なって配置されるため、第1ICタグ56に書き込まれているページデータを、第2ICタグ57に書き込まれているページデータに対して優先的に読み取るように構成されている。
次に、このようなブック型入力装置を使用する場合について説明する。
この場合にも、実施形態1と同様、ブックユニット15が機器本体1のブック装着部23に装着されると、第1ケース2内に設けられたブック検出部50によって、ブックユニット15が機器本体1に装着されたことが検出される。
すなわち、ブックユニット15がブック装着部23に装着されると、ブック検出部50が綴じ部材20に設けられたICタグ53に記録されているブックデータを読み取る。これにより、装着されたブックユニット15がランチ用のメニュー、ディナー用のメニュー、季節用のメニューのいずれであるかを判別し、この判別したブックデータを第1ケース2の表示部5に表示する。
この後、お客の注文を受ける。このときには、まず、お客の注文に応じてブックユニット15の第1〜第4の各ページ部16〜19のいずれかを開く。例えば、第2ページ部17と第3ページ部18とに表示されているメニューを注文したときには、第1、第2の各めくり部34、35を指先で操作して、図14(b)に示したように、第2ページ部17を第1ケース2の第1キーシート部6上に配置し、第3ページ部18を第2ケース3の第2キーシート部9上に配置する。
すると、第2ページ部17の第1めくり部34が第1ケース2内に設けられた第1ページ検出部51に対応し、この第1ページ検出部51が第1めくり部34内の第1ICタグ56に記録されているページデータを読み取る。また、第3ページ部18の第2めくり部35が第2ケース2内に設けられた第2ページ検出部52に対応し、この第2ページ検出部52が第2めくり部35内の第2ICタグ57に記録されているページデータを読み取る。
これにより、第2ページ部17が第1ケース2の第1キーシート部6の第1ページ部16上に配置されていると判断されると共に、第3ページ部18が第2ケース3の第2キーシート部9上の第4ページ部19上に配置されていると判断される。この状態で、お客の注文に応じたメニュー表示を探して、第2、第3の各ページ部17、18におけるメニューシート17b、18bに表示されたメニューに対応するキー入力エリア17c、18cを押圧操作する。
すると、押圧されたドーム形状の弾性部13が押圧突起部14によって押圧されて弾性変形し、指先にクリック感を付与して回路基板10上のキー接点10aに接触し、このキー接点10aが、選択されたメニューのキー入力エリア17cに対応するキー信号を出力する。これにより、第1ケース2の表示部5にお客の注文したメニューが表示され、この表示された情報が店内のホストコンピュータに送信されて登録される。
また、お客の注文したメニューが図14(a)に示した第1ページ部16と第2ページ部17とに表示されている場合には、第2ページ部17を第2ケース3の第2キーシート部9上に配置する。このときにも、第2ページ部17の第1めくり部34が第2ケース2内に設けられた第2ページ検出部52に対応し、この第2ページ検出部52が第1めくり部35内の第1ICタグ56に記録されているページデータを読み取る。
このときには、第2のページ部17が第3のページ部18上に重なって配置されているが、第2ページ検出部52は、第1ICタグ56に書き込まれているページデータを、第2ICタグ57に書き込まれているページデータに対して優先的に読み取る。これにより、第2ページ部17が第2ケース3の第2キーシート部9の第3、第4の各ページ部18、19上に重なって配置されていると判断されると共に、第1ページ部16が第1ケース2の第1キーシート部6上に配置されていると判断される。
このような状態でも、上述した場合と同様、お客の注文に応じて第1、第2の各ページ部16、17の各キー入力エリア17cを押圧操作することにより、お客の注文したメニューが入力され、この入力されたメニューデータが第1ケース2の表示部5に表示され、この表示された情報が店内のホストコンピュータに送信されて登録される。
このように、このブック型入力装置によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、ブックユニット15が機器本体1のブック装着部23に装着されると、ブック検出部50がブックユニット15の綴じ部材20に設けられたICタグ53に記録されているブックデータを読み取ることにより、機器本体1のブック装着部23に装着されたブックユニット15が、ランチ用のメニュー、ディナー用のメニュー、季節用のメニューのいずれであるかを正確に且つ確実に知ることができる。
このため、このブック型入力装置では、機器本体1のブック装着部23に装着されたブックユニット15のメニューの種類を表示部5に表示させることができるので、実施形態1のように、キー入力部8のキー操作によって装着されたブックユニット15のメニュー種類を指定する必要がないので、使用者による誤操作を防ぐことができると共に、より一層、使い勝手の良いものを提供することができる。
また、このブック型入力装置によれば、第1〜第4の各ページ部16〜19をどのように開いても、機器本体1内の回路基板10に設けられた第1、第2の各ページ検出部51、52が、第1〜第4の各ページ部16〜19のうち、第2、第3の各ページ部17、18における第1、第2の各めくり部34、35に設けられた第1、第2の各ICタグ56、57に記録されているページデータを読み取ることにより、第1、第2の各キーシート部6、9に対する第1〜第4の各ページ部16〜19の各位置、つまり第1〜第4の各ページ部16〜19の開き状態を正確に特定することができる。
なお、上述した実施形態2では、ブック検出部50がブックユニット15の綴じ部材20のICタグ53に書き込まれたブックデータを読み取ると共に、第1、第2の各ページ検出部51、52が第2、第3の各ページ部17、18における第1、第2の各めくり部34、35に設けられた第1、第2の各ICタグ56、57に書き込まれているページデータを読み取るように構成した場合について述べたが、必ずしもICタグ53、56、57である必要はなく、例えば無線式ID(RFID)、非接触型のICカードなどのデータキャリアを用いても良い。