JP2011177726A - シリンダヘッドの鋳造方法 - Google Patents

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【課題】鋳造時、ウォータージャケット中子から発生するガスの排出効率を高めつつ、鋳型に設けたガス排出用の孔に溶湯が侵入する事態を防止することができ、かつ量産性に優れたシリンダヘッドの鋳造方法を提供する。
【解決手段】上型1と下型とを有する鋳型の内部にオイルジャケット中子5とウォータージャケット中子7を積層配置した状態で低圧鋳造を行うに際し、オイルジャケット中子5の、ウォータージャケット中子7と最も近接する部分に、上下何れか一方に向けて開口する凹部11を設ける。そして、上型1と下型の何れか一方には、一端が凹部11の形成部分に向けて開口し、他端が鋳型の外部と連通する連通孔12を設ける。この場合、凹部11の底部5cを、鋳造時にウォータージャケット中子7に発生するガスを上型1に向けて通過させ得る程度の厚みに設定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダヘッドの鋳造方法に関し、特に、鋳造時にウォータージャケット中子に発生するガスを鋳型の外部に排出する技術に関する。
エンジン部品であるシリンダヘッドの製造は、例えば低圧鋳造法などで、鋳型内にオイルジャケット中子やウォータージャケット中子を所定の順序で積層配置した状態で注湯することにより行われている。このとき用いられる中子には、オイルジャケットやウォータージャケットが複雑な形状を有する点に鑑みて、通常、シェル砂をバインダとなる樹脂で結束させて造型した、いわゆる崩壊性中子が採用されている。そのため、鋳造時には、溶湯の熱により中子に含まれる水分やバインダとなる樹脂が気化し、ガスを生じる。
この種のガス、特に、周囲を溶湯で囲まれたウォータージャケット中子から発生するガスは、溶湯内で気泡となって残存することで鋳造欠陥を形成する要因となる。そのため、発生したガスを鋳型の外部に逃がすための対策が講じられている。この対策の一例として、下記特許文献1には、鋳型内に積層配置したウォータージャケット中子の幅木部にガス吸引通路を設け、この吸引通路を介して、ウォータージャケット中子に発生したガスを真空吸引することで、上記ガスを鋳型外部へ排出する方法が開示されている。
特開平5−146862号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のように、ウォータージャケット中子から発生するガスを当該中子の幅木部から吸引するだけでは、複雑な形状を有するウォータージャケット中子の内部に発生したガス、特に周囲を溶湯で囲まれるウォータージャケット中子の中央部に生じたガスを有効に排出することは難しい。また、吸引装置によりガス吸引作業を制御するとなると、その設備や制御も煩雑となる。
そこで、例えば図4に示すように、オイルジャケット中子55の、ウォータージャケット中子57との間に僅かな隙間56を形成する部分に貫通孔52を設けると共に、上型51の、オイルジャケット中子55に設けた貫通孔52の近傍(この図では型締め方向に対峙する位置)に、上型51(鋳型)の外部と連通するガス抜き孔53を設けることで、鋳造時、ウォータージャケット中子57に発生したガスを、貫通孔52およびガス抜き孔53を介して鋳型の外部に排出する、簡便なガス抜き構造が考えられる。
しかしながら、上記構成を採用する場合には、キャビティ54内に注湯された溶湯Mがウォータージャケット中子57とオイルジャケット中子55との隙間56に侵入した際、この溶湯Mがガスと共に、オイルジャケット中子55に設けた貫通孔52を介して上型51のガス抜き孔53に入り込む恐れがある。この溶湯Mの侵入を防止するためには、例えば図5に示すように、上型51のガス抜き孔53にベント58を設ける必要が生じるが、このようにすると、今度はベント58内部の孔(スリット58a)が溶湯Mで塞がれることになる。そのため、頻繁にベント58を交換する手間やコストがかかり、実用性(量産性)に乏しいという問題が残っていた。
以上の事情に鑑み、鋳造時、ウォータージャケット中子から発生するガスの排出効率を高めつつ、鋳型に設けたガス排出用の孔に溶湯が侵入する事態を防止することができ、かつ量産性に優れたシリンダヘッドの鋳造方法を提供することを、本発明により解決すべき技術的課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係るシリンダヘッドの鋳造方法により達成される。すなわち、この鋳造方法は、上型と下型とを有する鋳型の内部にオイルジャケット中子とウォータージャケット中子とを積層配置した状態で注湯を行うシリンダヘッドの鋳造方法において、オイルジャケット中子の、ウォータージャケット中子と最も近接し又は当接する部分には、上下何れか一方に向けて開口する凹部が設けられ、上型と下型の何れか一方には、一端が凹部の形成部分に向けて開口し、他端が鋳型の外部と連通する連通孔が設けられ、凹部の底部は、鋳造時にウォータージャケット中子に発生するガスを通過させ得る程度の厚みに設定されている点をもって特徴付けられる。なお、ここでいう「鋳造時にウォータージャケット中子に発生するガスを通過させ得る」とは、注湯によりウォータージャケット中子に発生するガスを、鋳造作業の間に相当量通過させることができる、との意味であり、ウォータージャケット中子内に生じたガスの全体量に比べて僅かなガスの通過(漏れ)を許容することまでを含む意ではない。また、「最も近接し又は当接する部分」は、鋳型内部に積層配置された部分の範囲内を意味し、中子をキャビティ内の所定位置に配置するための幅木部は当然に上記範囲には含まれない。
この種の製品(シリンダヘッド)の鋳造に用いられる中子は、既述のように、砂状体を適当なバインダ(樹脂)で結束して所定の形状に造型したものを採用していることから、いわゆる多孔質構造をなし、一定の通気性を有する。また、ウォータージャケット中子は、周囲を溶湯で囲まれた状態で鋳造品と一体に成形されることから、鋳造後の砂抜きのために、本来であれば近づけることのないオイルジャケット中子とウォータージャケット中子との間に、あえて近接し又は当接する部分を設けることがある。本発明は、これらの点に着目してなされたものであり、オイルジャケット中子の、ウォータージャケット中子と最も近接し又は当接する部分に凹部を設けると共に、上型と下型の何れか一方には、他端が鋳型の外部と連通する、いわゆるガス抜きのための連通孔を設けたことを特徴とする。このように構成することで、オイルジャケット中子に設けた凹部の底部を、凹部の周囲の肉厚に比べて、ガスの通過を許容する程度に薄肉化できる。また、これら凹部の底部をガスが通過する向きの延長線上に連通孔を配置できる。そのため、金型および中子が上記の形態を取る場合に、さらに、凹部の底部をガスが通過し得る程度の厚みとして鋳造を行うことにより、鋳造時、ウォータージャケット中子に発生したガスは、双方の中子が最も近接し又は当接する部分、そして凹部の底部を通過して、そのまま上下一方の金型に設けた連通孔に至る。よって、図4に示すように、ウォータージャケット中子に発生したガスを、当該ジャケットの中央部に発生したガスについても鋳型の外部に有効に排出することができる。また、上記ガスがオイルジャケット中子に設けた凹部の底部を通過するようにしたので、仮にオイルジャケット中子とウォータージャケット中子とが最も近接する部分における両中子間の隙間に溶湯が侵入した場合であっても、侵入した溶湯を凹部から遮断して、連通孔への溶湯の入り込みを確実に防止することができる。そのためベント(図5を参照)を設ける必要もなく、部品交換の手間もかからない。
この場合、例えば凹部を連通孔に向けて開口すると共に、凹部の底部をウォータージャケット中子と最も近接させ又は当接させるようにしてもよい。このようにすることで、オイルジャケット中子に発生したガスについても、凹部の内側面を介して凹部内の空間に集まり易くなる。そのため、ウォータージャケット中子に発生するガスだけでなく、オイルジャケット中子に発生するガスについても効率よく鋳型の外に排出することができる。
以上のように、本発明に係るシリンダヘッドの鋳造方法によれば、鋳造時、ウォータージャケット中子から発生するガスの排出効率を高めつつ、鋳型に設けたガス排出用の孔に溶湯が侵入する事態を防止することができ、かつその量産性を向上させることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る鋳造装置の断面図である。 図1に示す鋳造装置のA−A断面図であって、鋳型内部のガス抜き構造を示す鋳造装置の要部拡大断面図である。 図1に示すオイルジャケット中子を矢印Bの方向から見た平面図である。 本発明の前提となる発明の内容を説明するための図であって、鋳型内部のガス抜き構造を示す鋳造装置の要部拡大断面図である。 本発明の前提となる発明の内容を説明するための図であって、鋳型内部のガス抜き構造を示す鋳造装置の要部拡大断面図である。
以下、本発明に係るシリンダヘッドの鋳造方法の一実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、低圧鋳造によりシリンダヘッドを鋳造する場合を例にとって説明する。
図1は、本実施形態に係る鋳造方法の概要を説明するための図であって、当該鋳造方法に用いる鋳造装置(低圧鋳造装置)の要部断面図を示している。ここで、図1中の左右方向は、鋳造品となるシリンダヘッドの長手方向に一致している。同図に示すように、この鋳造装置は、上型1および下型2を有する鋳型3と、鋳型3(上型1と下型2)の型締めにより鋳型3内部に形成されるキャビティ4と、鋳型3内部に所定の順序で積層配置されるオイルジャケット中子5およびウォータージャケット中子7と、下型2に設けた注湯口8(この図では2ヶ所)と、一端を注湯口8に接続し、他端を図示しない溶湯貯溜部に挿通配置されたストーク部9とを備える。
次に、オイルジャケット中子5およびウォータージャケット中子7の配置態様について述べる。図1に示すように、オイルジャケット中子5は、ウォータージャケット中子7よりも上型1に近接させた状態で鋳型3内に設置されている。ここで、オイルジャケット中子は、シリンダヘッドのスパークプラグ挿通側に対応している。また、オイルジャケット中子5と、ウォータージャケット中子7には、それぞれ長手方向両端部に幅木部5a,7aが一体に設けられている。そして、これら幅木部5a,7aを相互に重ね合わせた状態で2枚の中子5,7を一体的に下型2上に載置してから、上型1を下降させ、相互に重ね合わせた幅木部5a,7aを上型1と下型2とで挟持することで、2枚の中子5,7が鋳型3内に位置決めされた状態で保持され、これにより、所定形状(シリンダヘッドの実肉部に準じた形状)のキャビティ4が形成されるようになっている。
図2は、図1に示す鋳造装置のA−A断面図であって、鋳型3内部のガス抜き構造を拡大して示している。図2に示すように、オイルジャケット中子5よりも上型1から離れた位置に配置されるウォータージャケット中子7には、その厚み方向の上型1側に向けて突出する突出部7bが設けられている。また、オイルジャケット中子5の下面には、突出部7bを受けるための受け部5bが周囲から一段窪んだ形で設けられており、オイルジャケット5とウォータージャケット中子7を重ね合わせて鋳型3内に設置した状態では、突出部7bと受け部5bとが相互に嵌り合うようになっている。この場合、突出部7bと受け部5bとは、オイルジャケット中子5とウォータージャケット中子7との間で最も近接し又は当接した部分を形成する。突出部7bは、例えば鋳造後の砂抜き用に設けられたものであって、略柱状をなしている。そして、この実施形態では、図3に示すように、オイルジャケット中子5の、スパークプラグ挿通孔に対応する部位5d,5d(スパークプラグ挿通孔は上型1に設けたピン部で成形される)の間に受け部5bが設けられ、この受け部5bと突出部7bとの間に、上記最も近接した部分としての隙間10が形成されている(図2を参照)。この隙間10は、後述するように、キャビティ4内に注湯された溶湯が侵入しない程度の大きさに設定されているのが好ましい。
オイルジャケット中子5の受け部5bには、鋳型3の上下何れか一方に向けて開口する凹部11が設けられている。この実施形態では、凹部11は上型1に向けて開口した形態を呈しており、受け部5bと中心軸を同一にして有底円筒状に形成されている(図2および図3を参照)。そのため、凹部11の底部5cは、オイルジャケット中子5の一部として受け部5bの最下部を構成しており、その下面は、受け部5bの下面(突出部7bとの間に隙間10を形成している面)と同一平面にある。
また、底部5cの厚みは、鋳造時にウォータージャケット中子7に発生するガスを上型1に向けて通過させ得る程度の厚みに設定されている。この結果、底部5cは、オイルジャケット中子5のうち最も薄肉の部分となっている。具体例を示すと、オイルジャケット中子5の組成が、粒状体:珪砂(平均粒径φ0.3mm)、バインダ:フェノール樹脂、である場合、底部5cは、厚さ1.0mm以上2.0mm以下に設定される。
上型1の、凹部11と型締め方向に対峙する位置には、一端を凹部11に向けて開口し、他端を鋳型3の外部と連通してなる連通孔12が形成されている。この実施形態では、図2に示すように、凹部11と中心軸を同一にした状態で、上型1を上下に貫通する向きに形成されている。なお、図2を見る限り、上型1とオイルジャケット中子5との間に所定の隙間13が存在するが、当然ながら、この隙間13に溶湯が侵入することはない。
以上の構成を有するオイルジャケット中子5およびウォータージャケット中子7を鋳型3内に設置し、型締めすることでキャビティ4を形成する。そして、図示しない圧力調整手段(加圧手段、あるいは減圧手段)を用いて、キャビティ4内の圧力に対する溶湯貯溜部内の圧力を相対的に高めることで、溶湯貯溜部に接続されたストーク部9、および注湯口8を介して、キャビティ4内に溶湯が供給される(図1を参照)。これにより、溶湯がキャビティ4内に設置されたウォータージャケット中子7の周囲に充填され、ウォータージャケット中子7が加熱されることで、ウォータージャケット中子7のバインダとなる上記樹脂が気化し、あるいは内部の水分が蒸発する。これらウォータージャケット中子7から発生したガスの圧力が、周囲の溶湯の液圧を上回ると、上記ガスが気泡となって溶湯中に放出される事態を招来するおそれがある。
ここで、この鋳造装置においては、上記ガスが発生したウォータージャケット中子7に突出部7bを設けると共に、この突出部7bと最小距離で近接する受け部5bをオイルジャケット中子5に設け、かつ、この受け部5bに、上型1に向けて開口する凹部11を形成してその底部5cの厚みを、上記ガスが上型1に向けて通過し得る程度の大きさに設定している。そのため、ウォータージャケット中子7内に発生した上記ガスは、溶湯内に比べて流動に要する圧力が小さくて済む受け部5bの底部5cに向けて優先的に流動する。また、上型1の、凹部11と型締め方向に対峙する位置には、一端を凹部11に向けて開口し、他端を鋳型3の外部に連通した連通孔12を設けているので、底部5cに流れ込んだ上記ガスは、相対的に気圧の低い連通孔12に向けて底部5cを通過し、さらに凹部11も通過して連通孔12へと流れ込むようになっている。これにより、ウォータージャケット中子7に発生したガスを溶湯中に放出することなく、鋳型3の外部へ排出することができるので、溶湯内に残存したガスが巣などの鋳造欠陥を生じる事態を回避して鋳造品質を高めることができる。特に、この実施形態では、凹部11を、オイルジャケット中子5のうち、スパークプラグ挿通孔に対応する部位5d,5d間に設けるようにしたので(図3を参照)、この凹部11が設けられた受け部5bと嵌り合うウォータージャケット中子7の突出部7bを、当該ウォータージャケット中子7の略中央部に配設することができる。よって、ウォータージャケット中子7内部に発生したガスの多くを効率よく(底部5c、凹部11、および連通孔12を介して)鋳型3の外部に排出することが可能になる。また、この実施形態では、凹部11を上型1に向けて開口し、また有底円筒状に形成したので、オイルジャケット中子5内部に発生したガスについても凹部11に効果的に吸い寄せて、連通孔12を介して鋳型3の外部に排出することができる。
また、連通孔12とつながる凹部11の底部5cは、図2をみれば分るように、オイルジャケット中子5の受け部5bとウォータージャケット中子7の突出部7bとの隙間10と、凹部11とを仕切った格好となっている。そのため、キャビティ4とつながる隙間10は、上述のように、溶湯が侵入しない程度に小さくすることが好ましいが、もし何らかの事情でこの隙間10に溶湯が侵入してきた場合においても、当該侵入してきた溶湯を凹部11から確実に遮断して、連通孔12へ溶湯が付着する事態を防止することができる。
以上、本発明に係るシリンダヘッドの鋳造方法の一実施形態を説明したが、この鋳造方法は、もちろん上記例示の形態に限定されることなく、本発明の範囲内において任意の形態を採ることが可能である。
例えば、上記実施形態では、凹部11を上型1に向けて開口した形態を例示したが、これとは逆に、ウォータージャケット中子7に向けて開口した形態をとることもできる(図示は省略)。この場合、凹部11の底部5cが、ウォータージャケット中子7に発生したガスを上型1に向けて通過させ得る程度の厚みに設定されていれば、上記実施形態の場合と同様の作用効果(ガス抜き作用、溶湯の連通孔12への侵入防止作用)を奏し得る。また、凹部11の底部5cは、上記のように受け部5bの厚み方向一端部に設けてもよく、厚み方向の中間部に設けるようにしてもよい。この場合、図示は省略するが、底部5cを共有する2つの凹部11,11を上型1とウォータージャケット中子7とにそれぞれ開口するように形成してもよい。
また、凹部11の形成位置についても、特に上記の位置に限定される必要はない。例えばバルブ挿通孔に対応する部位など、一部の例外(シリンダヘッドの機能上、形状を変更できない部分)を除いて、オイルジャケット中子5の任意の平面位置に凹部11を形成することができる。要は、ウォータージャケット中子7との間で最も近接し又は当接する部分であれば、凹部11を形成することができる。
また、上記以外の事項についても、本発明の技術的意義を没却しない限りにおいて他の具体的形態を採り得ることはもちろんである。
1 上型
2 下型
3 鋳型
4 キャビティ
5 オイルジャケット中子
5a,7a 幅木部
5b 受け部
5c 底部
5d,5d スパークプラグ挿通孔に対応する部位
7 ウォータージャケット中子
7b 突出部
8 注湯口
9 ストーク部
10 隙間
11 凹部
12 連通孔
13 隙間
51 上型
52 貫通孔
53 孔
54 キャビティ
55 オイルジャケット中子
56 隙間
57 ウォータージャケット中子
58 ベント
58a スリット
M 溶湯

Claims (2)

  1. 上型と下型とを有する鋳型の内部にオイルジャケット中子とウォータージャケット中子とを積層配置した状態で注湯を行うシリンダヘッドの鋳造方法において、
    前記オイルジャケット中子の、前記ウォータージャケット中子と最も近接し又は当接する部分には、上下何れか一方に向けて開口する凹部が設けられ、
    前記上型と下型の何れか一方には、一端が前記凹部の形成部分に向けて開口し、他端が前記鋳型の外部と連通する連通孔が設けられ、
    前記凹部の底部は、鋳造時に前記ウォータージャケット中子に発生するガスを通過させ得る程度の厚みに設定されていることを特徴とするシリンダヘッドの鋳造方法。
  2. 前記凹部は前記連通孔に向けて開口し、前記凹部の底部は前記ウォータージャケット中子と最も近接し又は当接する請求項1に記載のシリンダヘッドの鋳造方法。
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