JP2011176776A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成時にボケや不快なアーティファクトが生じない高品質な画像を生成することを目的とする。
【解決手段】複数の画像間の位置合わせを行う位置合わせ手段と、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えた画像処理装置であって、位置合わせ手段は、複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、基準画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する領域分割手段と、位置合わせの対象となる参照画像間で領域がそれぞれ異なるように境界線を移動させて基準画像の領域を変更する領域変更手段と、を備え、領域毎に基準画像に対して位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、時系列に撮影した複数枚の画像の位置合わせ処理や合成処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置において画像を撮影する際に、手振れによって撮像装置に動きが生じると、撮影された画像にぶれが生じ不鮮明になるという問題がある。このため、撮像装置では、時間的に連続する複数枚の画像を撮像し、該複数の画像間の相関を取ることで画像間の動きを動きベクトルとして検出し、この動きベクトルに基づいて、複数の画像間の対応する点を一致させて合成することにより手振れによる画像劣化を改善する、いわゆる電子手ブレ補正処理が知られている。このような手ブレ補正処理の一例として、特許文献1には、手ブレが起こらないような短い露光時間で複数枚の画像を取得し、手ブレの軌跡をキャンセルするように画像の相対位置をずらしながら合成することにより、適正露光でブレのない画像を得る技術が開示されている。
また、特許文献2には、画像間において複数の領域からパターンマッチングを行うことにより得られた複数の動きベクトルから、最も確からしい一つの動きベクトル(グローバル動きベクトル)を特定して位置合わせを行う技術が開示されている。さらに、特許文献3には、グローバル動きベクトルを特定せずに領域ごとに求めた動きを、該当する領域ごとに適用し位置合わせを行う技術が開示されている。
特開平9−261526号公報 特開2008−005084号公報 特開平8−110939号公報
しかしながら、上記した特許文献2に開示された技術によれば、平行移動のブレ成分に加えて回転移動のブレ成分も考慮した高精度なブレ補正を行うことができるが、画像全域で一つのグローバル動きベクトルを適用することにより補正を行うため、例えば、平行移動・回転移動以外の自由度を持つ手ブレが発生した場合や、被写体に動きがある場合に正しく位置合わせを行うことができない。従って、位置合わせした画像を合成する際に、画像上でグローバル動きベクトルに適合しない動きを持つ領域にボケが発生し、解像度が著しく損なわれるという問題がある。
また、特許文献3に開示された技術によれば、画像を領域分割し、分割領域毎に求めた動きベクトルを用いて位置合わせを行うため、個々の分割領域内の画質は大きく改善されるが、隣接する分割領域の動きベクトルがわずかでも異なる場合、領域境界の不整合によるブロックノイズが大きく目立ち、画像全体での画質が著しく低下するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、合成時にボケや不快なアーティファクトが生じない高品質な画像を生成することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、複数数の画像間の位置合わせを行う位置合わせ手段と、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えた画像処理装置であって、前記位置合わせ手段は、前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記基準画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する領域分割手段と、位置合わせの対象となる前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記基準画像の領域を変更する領域変更手段と、を備え、前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理装置を提供する。
また、上記した画像処理装置において、前記領域分割手段は、前記領域を矩形領域とすることが好ましい。
さらに、前記領域変更手段は、前記境界線を平行移動させることにより前記領域を変更することが好ましい。
さらにまた、本発明は、複数の画像間の位置合わせを行い、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像処理方法であって、前記位置合わせに際して、前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記基準画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割するステップと、位置合わせの対象となる前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記基準画像の領域を変更するステップと、を備え、前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理方法を提供する。
このように、本発明によれば、合成時にボケや不快なアーティファクトが生じない高品質な画像を生成することが可能となる。
本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置を適用した場合のデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置におけるフレームメモリに画像が展開された場合の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置におけるフレームメモリに画像が展開された場合の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置の画像位置合わせ部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置において、基準画像に対する領域分割の手順を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割された基準画像と参照画像とのブロックマッチングの様子を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置の画像合成部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割されブロックマッチングされた基準画像と参照画像とが順次合成される場合の、領域の境界線の位置を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割されブロックマッチングされた基準画像と参照画像とがそれぞれ合成される様子を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置にかかる画像処理の過程を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置おけるフレームメモリに画像が展開された場合の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置の画像位置合わせ部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置において、基準画像に対する領域分割の手順を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置において、合成画像のレンジ調整と合成枚数との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置の画像合成部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置において、合成画像のレンジ調整と合成枚数との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置において、領域分割されブロックマッチングされた基準画像と参照画像とが順次合成される場合の、領域の境界線の位置を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置にかかる画像処理の過程を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態にかかる画像処理装置の画像位置合わせ部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態にかかる画像処理装置の画像合成部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態にかかる画像処理装置にかかる画像処理の過程を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る画像処理装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本実施形態に係る画像処理装置を備えたデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる画像処理装置は、図1に示すように、例えば、デジタルカメラに適用することができる。すなわち、デジタルカメラにおいて、撮像素子により時系列に連続した複数の画像に対して所定の画像処理を施した後に、本実施形態にかかる画像処理装置が、複数の画像間の位置合わせ処理を行い、これら複数の画像を合成して合成画像を生成する。
図1に示すように、本実施形態で述べるデジタルカメラは、撮像部100、A/D変換部101、画像処理部102、フレームメモリ103、画像位置合わせ部104、画像合成部105、セレクタ106、画像表示部107及び画像圧縮部108を備えている。
撮像部100は、光学レンズ部と撮像素子とを備えている。光学レンズ部は、被写体より放射もしくは反射される光を撮像素子上に結像させるものであり、必要に応じて絞り、光学ローパスフィルタ、及びメカニカルシャッター等を組み合わせて構成することもできる。撮像素子は、二次元平面上に配置された複数の光電変換素子上に結像した画像を電気信号に変換するものであり、例えばCCD(Charge Coupled Device)撮像素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等を使用することができる。また、撮像素子上に所定のカラーフィルタアレイを設置すると光電変換素子毎に異なる色情報を取得することができ、後述する画像処理部102にてカラー画像を形成することが可能となる。
A/D(Analog/Digital)変換部101は、撮像部100により電圧信号に変換されたアナログ画像信号を、デジタル画像信号に変換する。画像処理部102は、A/D変換部102から供給される画像信号を加工し、最適化された1枚の画像データを生成する。ここでは、例えばノイズ抑制処理、エッジ強調処理、スケーリング処理、等が含まれる。また、前述のようなカラーフィルタアレイを適用した場合は、デモザイキング処理により多チャンネルのカラー信号を得ることもできる。カラー画像を扱う場合は、前述のデモザイキング処理のほかに、ホワイトバランス調整処理、YC分離処理、等も必要となる。撮像部100による画像の撮影、A/D変換部101による画像信号のA/D変換及び画像処理部102による所定の画像処理を複数回数繰り返えすことで、複数枚の画像を取得し、取得した画像をフレームメモリ103に格納する。
フレームメモリ103は、上述したように画像処理部102により所定の処理がなされた画像データを格納する。具体的には、フレームメモリ103には、図2のように画像データが書き込まれる。図2の例では、取得画像枚数をn枚とすると、1枚の基準画像とn−1枚の参照画像とがフレームメモリ上に展開される。本実施形態では、ユーザーがシャッターボタンを押下した直後に取得した画像を基準画像、それ以降に取得した画像を参照画像とし、参照画像は基準画像に位置合わせされるものとする。なお、基準画像は及び参照画像は任意に定めることができる。換言すると、位置合わせの基準となる基準画像は取得した複数枚画像のいずれでもよく、ユーザーが指示できるようにしても良い。
また、フレームメモリ103には、後述するように基準画像と参照画像とが合成されることにより生成される合成画像データも格納する。参照画像が複数ある場合には、後述する画像合成部105での画像合成処理が繰り返され、その結果生成された合成画像が、合成画像の格納領域に格納される。すなわち、その参照画像が1枚目の参照画像である場合には、基準画像と参照画像とを合成した合成画像が格納され、参照画像が2枚目以降の参照画像である場合には、先に合成された合成画像を基準画像として、この合成画像と参照画像とを合成した合成画像を順次格納していく。このため、フレームメモリ103には、図3のように合成画像データが書き込まれる。フレームメモリ103としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)もしくはSDRAM(Synchronous DRAM)等を用いることができるが、画像データとなる情報を一時的に記憶できる機構であればこれに限るものではない。
画像位置合わせ部104は、フレームメモリ103に格納された複数枚の画像のうち、何れか一枚を基準画像とし、基準画像以外の画像を参照画像と定めた場合に、基準画像と何れかの参照画像とを比較して、基準画像に対して参照画像の位置合わせを行う。このため、位置合わせ部104は、図4に示すように、領域設定部110、領域分割変更部111、動き推定部112及び動き情報保持部113を備えている。なお、図4中の太線は画像信号を示し、細線は画像信号以外の制御信号を示すものとする。
位置合わせを行うに際して、まず、領域分割設定部110は、フレームメモリ103に格納された複数枚の画像から基準画像を読み出して、基準画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する。ここで、分割される領域の形状は問わないが、矩形のブロック分割を行うことが回路規模削減及び高速化の観点から望ましい。
領域分割変更部111は、領域分割設定部110により領域分割された画像に対して、参照画像に応じてその領域の境界の位置を変更する。換言すると、領域分割変更部111は、位置合わせの対象となる参照画像間で領域がそれぞれ異なるように境界線を移動させて基準画像の領域を変更する。すなわち、領域分割設定部110により領域分割された基準画像に対して、比較対象となる参照領域毎にその領域の境界を構成する境界線を平行移動させるなどして領域の境界を変更することにより、分割される領域を変更する。具体的には、例えば、水平方向のブロックサイズをBx、垂直方向のブロックサイズをBy、画像の使用枚数をnとすると、i枚目の参照画像に対する水平方向の移動量Sx(i)及び垂直方向の移動量Sy(i)は以下の式のようになる。
Sx(i) = int( Bx × (i-1) / (n-1) )
Sy(i) = int( By × (i-1) / (n-1) ) (i=1,2,・・・n-1)
ここで、int()は括弧内の数値の整数形を返す関数である。
例えば、画像の使用枚数が4枚である場合、すなわち、フレームメモリ103に格納された画像が4枚ある場合には、まず、領域分割変更部111は、図5に示すように、領域分割部110により1枚目(i=1)の参照画像に対して分割された基準画像の領域の境界線を移動させ、2枚目(i=2)の参照画像に対応させて基準画像の領域を変更する。続いて、3枚目(i=3)の参照画像に対応させて基準画像の領域を変更する。なお、領域の変更は、例えば、境界線のピッチを変更することによって領域の大きさを変更することも可能である。
動き推定部112は、領域分割部110で領域分割された基準画像とこれに対応する参照画像とを比較するとともに、領域分割変更部111により領域が変更された基準画像とこれに対応する参照画像とを比較し、それぞれ領域毎に基準画像と比較した参照画像の動きを推定する。動き推定方法としては、ブロックマッチング法が適用できる。図6はその様子を概念的に示したものである。推定された動きベクトル(Mvx,Mvy)は、基準画像の各領域に対する参照画像の動き情報として動き情報保持部113に格納され、動き情報114として画像合成処理時に画像合成部105へ出力される。なお、本実施形態では推定する動きを平行移動成分のみとしているが、それに回転角を加えても良いし、更に自由度の高いアフィン変換パラメータを領域ごとに推定しても良い。
画像合成部105は、フレームメモリ103に格納された複数枚の画像のうち基準画像と何れかの参照画像と、これらに同期して画像位置合わせ部104より供給される基準画像に対する参照画像の動き情報に基づいて、基準画像に対して参照画像の合成を行う。また、基準画像と参照画像とが合成された合成画像が既にフレームメモリ103に格納されている場合には、この合成画像を基準として、合成画像に対して参照画像を合成する。
このため、画像合成部105は、図7に示すように、セレクタ120、座標変換部121及び加算器122を備えている。セレクタ120は、フレームメモリ103に格納された画像のうち、何れの画像を読み出すかを選択する。すなわち、画像合成部105では、まず、フレームメモリ103より参照画像が読み出されるが、この参照画像が1枚目の参照画像である場合、つまり最初の合成を行う場合には、参照画像に同期してフレームメモリ103より基準画像を読み出し、合成が2回目以降である場合には、基準画像の代わりに合成画像を読み出す。
座標変換部121には、参照画像に同期して画像位置合わせ部104の動き情報保持部113から動き情報114が供給され、座標変換部121は、参照画像に対してこの動き情報に基づいて座標変換を行う。本実施形態では、位置合わせのための動きの成分を平行移動のみとしているため、動きベクトル(Mvx,Mvy)に基づいて参照画像を平行移動させることとなる。すなわち、座標変換部121では、動きベクトルに基づいて参照画像を平行移動させることで、参照画像が基準画像に位置合わせされる。加算器122は、座標変換され位置合わせされた参照画像を基準画像又は合成画像に加算することで合成画像を生成する。生成された合成画像は、フレームメモリ103の合成画像格納領域に記憶される。
図8に、例えば、画像の使用枚数が4枚である場合、すなわち、フレームメモリ103に格納された画像が4枚である場合の合成画像上での領域境界を示す。図8に示すように、参照画像毎に位置合わせの際の領域境界がずれているので、合成枚数が増えるほど領域の境目が目立たなくなる。更に、図6において説明したブロックマッチング法による位置合わせに対して、合成画像が更新されていく様子を表した概念図を図9に示す。
図1に戻り、セレクタ106は、図示しない制御機構からの制御信号によって、画像位置合わせ部104および画像合成部106による合成画像と、画像処理部102による非合成画像とを切り替える。画像表示部107は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、撮像時にユーザーが構図を確認したり、撮像済みの画像を再生したりすることが出来る(再生時のパスは図示せず)。画像圧縮部108は、撮像した画像データを圧縮したコードを生成する。静止画に対する圧縮方式としてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が今日では一般的である。動画も扱う場合はMPEG(Moving Picture Experts Group)方式、もしくはITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)勧告によるH.264方式なども使用することができる。圧縮符号化された画像データは図示しない外部記憶装置に格納される。
次に、このように構成された本実施形態にかかる画像処理装置における画像処理について図10のフローチャートを用いて説明する。
図10に示すように、ステップS100で撮像部100により画像が撮像され、ステップS101でA/D変換部101にてデジタル信号に変換される。ここで取得する画像は手ブレが発生しないようにシャッター速度が十分に高速であることが望ましい。ステップS102では、画像処理部102において、ステップS100及びステップS101で撮像されてA/D変換された画像に対して、例えば、ノイズ抑制処理、エッジ強調処理、スケーリング処理などの所定の画像処理を行い、ステップS103で、処理後の画像データをフレームメモリ103に格納する。以上の処理は予め定められた画像の必要枚数分繰り返される。この処理を繰り返すことで、フレームメモリ103には、図2のように画像データが書き込まれる。
ステップS104では、上記した処理が予め定められた必要枚数分終了したか否かを判定する。必要枚数分の処理が終了していない場合には、ステップS100に戻り、上記処理を繰り返し、必要枚数分の処理が終了した場合には、ステップS105に進む。
次のステップS105では、画像位置合わせ部104により、フレームメモリ103から基準画像を読み出し、ステップS106で同様にフレームメモリ103から参照画像を読み出す。ステップS107では、読み出された基準画像に対して参照画像の位置合わせを行う。位置合わせは、上述したように、画像位置合わせ部104により、基準画像を参照画像に対応させて複数の領域に分割し、領域ごとにパターンマッチングを行い、基準画像と参照画像との間の動きを推定する。
次のステップS108では、画像合成部105により、1枚目の参照画像か2枚目以降の参照画像かの判定を行い、1枚目の参照画像である場合には、基準画像に対して参照画像の位置合わせを行ったうえで合成画像を生成し、ステップS109に進む。ステップS109では、生成された合成画像を新たにフレームメモリ103上の合成画像を格納する領域に書き込む。ステップS108における判定の結果、2枚目以降の参照画像である場合には、ステップS110に進み、前フレームまでの合成画像を読み出す。ステップS111では、読み出された合成画像に対して参照画像を位置合わせした上で合成画像を生成し、生成された合成画像は、フレームメモリ103の合成画像領域に格納される。以上の処理によりフレームメモリ103には図3のようなデータが書き込まれる。
ステップS112では、最後の参照画像についての合成処理が終了したか否かの判定を行い、先の合成処理の対象が参照画像でなければ、ステップS105に戻り、次の参照画像に対して上記した処理を繰り返す。ステップS112における判定の結果、合成処理の対象が最後の参照画像である場合には、すなわち、全取得枚数分の合成処理が終了したと判定された場合には、ステップS113に進み、合成画像を使用枚数で除算し最終的な出力画像を生成し、本ルーチンを終了する。なお、画像の取得枚数を2の冪数に限定すると、ステップS113における除算が単純なビットシフトのみで実現できるので、回路規模削減及び高速化の観点より望ましい。
ここで、本明細書と同日付けで提出した参考図1に、従来方法による生成画像を示す。すなわち、参照画像を予め定めた複数の領域に分割し、分割された複数の領域に対してパターンマッチングを行うことにより得られた複数の動きベクトルから、最も確からしい一つの動きベクトル(グローバル動きベクトル)を特定して基準画像との位置合わせを行ったものである。参考図1(a)はこのような従来の方法により位置合わせを行い、合成された画像であり、参考図1(b)は参考図1(a)の画像上での分割領域の境界を示すものである。参考図1(b)中、破線A100は参考図1(a)に示した画像の範囲を示し、実線A101は位置合わせ時の分割領域の境界を示す。参考図1(a)の画像を見ると、参考図1(b)に示した実線A101の位置に領域境界の不整合によるブロックアーティファクトが生じていることが分かる。
一方、参考図2に本実施形態の画像処理方法により生成された合成画像を示す。参考情報2(a)は本発明の第1の実施形態による位置合わせで合成された画像である。参考図2(b)は参考図2(a)の画像上での分割領域の境界を示すものであり、破線A102は参考図2(a)に示した画像の範囲を示す。参考図2(a)は、5枚の画像を合成した例であり、参考図2(b)の黒実線A103は基準画像と1枚目の参照画像とを位置合わせした際の分割領域境界であって、参考図1(b)のA101と同一の位置にある。また、参考図2(b)の赤実線A104、青実線A105、緑実線A106は、それぞれ基準画像と2枚目、3枚目、4枚目の参照画像の位置合わせを行った際の分割領域境界を示す。参考図2(a)のに示すように、参考図1(a)の画像と比較して領域境界の不整合によるブロックアーティファクトが大幅に軽減されており、画質が向上していることが分かる。
このように、本実施形態に係る画像処理装置によると、複数枚の画像の位置合わせを行う際に、基準画像に対して分割する領域の境界を参照画像毎に異ならせているので、画像合成時に領域の境界が目立たなくなり高品質な画像を得ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置について図面を参照して説明する。本実施形態にかかる画像処理装置は、動画像撮影モードを有するデジタルカメラシステムに適用することができ、逐次入力される画像と過去の画像又は合成画像を位置合わせして合成していくことにより、ノイズを抑制することができる画像処理装置である。このため、本実施形態の画像処理装置は、画像位置合わせ部104及び画像合成部105の構成が、上述した第1の実施形態の画像処理装置と異なっている。すなわち、本実施形態の画像位置合わせ部104は乗算器215及び合成リセット判定部214を更に備え、また画像合成部105は2つの乗算器222,224をさらに備え、逐次入力される参照画像と基準画像または過去の合成画像を位置合わせして合成画像を生成する。
また、本実施形態にかかる画像処理装置においては、位置合わせの対象が動画であることから、画像が逐次入力される。このため、画像が入力されると、フレームメモリ103には、この画像が基準画像として基準画像格納領域に格納され、既に格納されている合成画像に対してこの画像を合成することにより生成した合成画像が合成画像格納領域に上書きすることで格納される。従って、フレームメモリ103には、図11に示すように基準画像と合成画像とが展開されることとなり、この点が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付すとともにその説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
図12は、本実施形態の画像処理装置における画像位置合わせ部104の概略構成を示すブロック図である。図12に示すように、画像位置合わせ部104は、領域分割設定部210、領域分割変更部211、動き推定部212、動き情報保持部213、合成リセット判定部214及び乗算器215を備えている。領域分割設定部210は、フレームメモリ103から基準画像と合成画像を読み出し、読み出した基準画像を複数の領域に分割する。領域分割変更部211は、複数の領域に分割された基準画像に対して、合成画像に応じてその領域境界を変更する。このとき、画像の合成枚数が定まっていないため、領域分割変更部211における領域境界の移動量は、画像合成時にできるだけ領域境界が疎になるように変更する。
従って、例えば、
1枚目:Sx(1)=0, Sy(1)=0
2枚目:Sx(2)=int(Bx/2), Sy(2)=int(By/2)
3枚目:Sx(3)=int(Bx/4), Sy(3)=int(By/4)
4枚目:Sx(4)=int(3Bx/4), Sy(4)=int(3By/4)
5枚目:Sx(5)=int(Bx/8), Sy(5)=int(By/8)
6枚目:Sx(6)=int(5Bx/8), Sy(6)=int(5By/8)
7枚目:Sx(7)=int(3Bx/8), Sy(7)=int(3By/8)
8枚目:Sx(8)=int(7Bx/8), Sy(8)=int(7By/8)
9枚目:Sx(9)=int(Bx/16), Sy(9)=int(By/16)
とする。上記設定に基づき画像合成リセット後4枚目までの領域分割を示すと図13のようになる。
動き推定部212及び動き情報保持部213は、第1の実施形態における動き推定部112及び動き情報保持部213と同様に、領域分割部210で分割された領域毎の動きを推定し、推定された動きベクトル(Mvx,Mvy)は、基準画像の各領域に対する合成画像の動き情報として動き情報保持部213に格納され、動き情報216として合成リセット判定部214及び画像合成部105へ出力される。
合成リセット判定部214は、動き情報保持部213に格納された動き情報から、画像合成を行うか行わないかを判定し、合成リセット信号217として画像合成部105へ出力する。判定アルゴリズムについては、例えば、推定した動きが領域毎に大きく異なる場合、または多数のブロックにおいてサーチ範囲を超える大きな動きを検出した場合に、”真”信号を出力するようにする。
乗算器215は、動き推定部212でのブロックマッチング処理を最適に行うために、レベル調整、すなわち、合成画像のレンジを基準画像のレンジに合致させる処理を行う。このため、乗算器215では、読み出された合成画像に対して係数A1を乗じる。ここで、合成リセット後から蓄積された枚数をnとすると、係数A1は次式で表される。
A1=1/n
例として、8枚の画像の合成を行う場合の係数A1を図14に示す。
本実施形態における画像合成部105は、図15に示すように、座標変換部220、加算器221、乗算器222,224及びセレクタ223を備えている。座標変換部220では、フレームメモリ103から読み出された合成画像に対して、画像位置合わせ部の動き情報保持部213から供給される動き情報216に基づいて、座標変換処理を行う。本実施形態では動きの成分を平行移動のみとしているので、動きベクトル(Mvx,Mvy)に基づいて合成画像を平行移動することになる。この座標変換部220により合成画像は基準画像に位置合わせされる。そして、加算器221により、合成画像が基準画像に合成される。
乗算器222では、加算器221によって合成された合成画像を予め設定した合成画像のレンジに合致させる処理を行う。これは、基準画像が加算された合成画像は、例えば2枚加算した場合は基準画像に対してレンジが2倍となるので、元の基準画像のレンジに調整する必要があるためである。このため、乗算器222は、加算器221によって合成された合成画像に対して係数A2を乗ずる。ここで、n枚相当の合成を行うとした場合、合成リセット後から蓄積された枚数をmとすると、係数A2は次式で表される。
A2=1 ...m<n
n/(n+1) ...m≧n
例として、8枚分の合成を行う場合の係数A2を図16に示す。リセット後の合成枚数が8枚以上の時はA2=8/9、それ以外の時は1である。
セレクタ223は、画像位置合わせ部104から供給される合成リセット信号217が偽の時は、乗算器222の出力をフレームメモリ103に書き戻し、真の時は基準画像をそのまま合成画像として書き戻す。セレクタ223で選択した画像は乗算器224によって係数A1が乗ぜられ(基準画像のレンジに合わせられ)、出力画像として画像表示部107もしくは画像圧縮部108へと出力される。
図17は、例として図13に示した領域分割に基づいて画像合成を行った場合の合成画像上での領域境界を示したものである。第1の実施形態と同様に、逐次入力される基準画像毎に位置合わせの際の領域境界がずれているので、合成枚数が増えるほど領域の境目が目立たなくなる。
次に、このように構成された本実施形態にかかる画像処理装置における画像処理について図18のフローチャートを用いて説明する。
図18に示すように、ステップS200で撮像部100により画像が撮像され、ステップS201でA/D変換部101にてデジタル信号に変換される。ステップS202では、画像処理部102において、ステップS200及びステップS201で撮像されてA/D変換された画像に対して、例えば、ノイズ抑制処理、エッジ強調処理、スケーリング処理などの所定の画像処理を行い、ステップS203で、処理後の画像データを基準画像としてフレームメモリ103に格納する。本実施形態では撮像素子にて取得した最新の画像を基準画像とする。
次に、ステップS204で、先のステップS203でフレームメモリ103に格納された基準画像が最初に得たものであるか否かを判断する。この判断の結果、基準画像が最初に得たものであれば、ステップS210に進み、そのまま新たにフレームメモリ103上の合成画像を格納する領域に書き移す。ステップS204の判断の結果、この基準画像が、2枚目以降の画像であると判断された場合は、ステップS205に進み、直前に格納された合成画像を読み出す。
次のステップS206では、画像位置合わせ部104の乗算器215により、読み出された合成画像に対して、基準画像のレンジに合致させるようレベル調整を行う。レベル調整の後、ステップS207では、画像位置合わせ部104により、基準画像と合成画像の位置あわせを行う。位置合わせ方法は第1の実施形態と同様に、基準画像を領域分割し領域ごとにパターンマッチングを行うことにより行う。
次のステップS208では、位置合わせがなされた合成画像に対して、合成を行うか行わないかの判定を行う。この判定は、例えばシーンチェンジ、照明の変化、ユーザーの操作による急激なパンニング、等によりフレーム間の相関が取れなくなった場合に画像合成をキャンセルするためのものである。合成を行うと判定された場合は、ステップS209に進み、基準画像と合成画像との位置を合わせながら、新たに合成画像を生成し、生成された新たな合成画像をフレームメモリ103の合成画像領域に上書きすることで格納する。合成を行わないと判定された場合は、ステップS210に進み、基準画像をそのまま合成画像領域に格納する。
ステップS211では、基準画像が加算された合成画像を、元の基準画像のレンジに調整し、この合成画像をそのフレームの出力画像とする。ステップS212では、撮影が終了したか否か、換言すると、上記した一連の処理に対してユーザーによる撮影終了の指示があったか否かを判定する。判定の結果、撮影が終了していないと判定された場合には、上記した一連の処理を繰り返し、撮影が終了したと判定された場合は、本ルーチンを終了する。
本実施形態では、画像の合成枚数は決まっておらず、ステップS208にて合成がリセットされるまで、逐次入力される画像を合成し続けることとなる。しかしながら、それではユーザーが静止した同一被写体を撮像し続けている場合などでは、合成画像がオーバーフローしてしまうこととなる。このため、これを防ぐために、予め何枚相当の合成を行うかを定めておき、合成画像のbit長をそれに合わせて拡張することが望ましい。例えば、基準画像のbit長が10bitで合成枚数を8枚相当とすると、合成画像のビット長は13bitとなる。式で示すと以下のようになる。
BITWIDTHMIX = BITWIDTHBASE + roundup(log(FRAMENUM))
BITWIDTHMIX:合成画像のbit長
BITWIDTHBASE:基準画像のbit長
FRAMENUM:合成枚数
ここで、roundup()は括弧内の数値を切り上げた整数を返す関数とする。フレームメモリ103を有効に使用するためには合成枚数を2の冪数とすることが望ましい。なお、上記では便宜上合成枚数という言葉を使用したが、本実施形態では画像の合成枚数は決まっておらずユーザーの撮像操作に一任されるため、「合成枚数を8枚相当とする」とはつまり「8枚相当の情報量を保持できるメモリを確保する」という事を意味する。
本実施形態では、フレームメモリ103上に展開される画像データは図11に示すように基準画像と合成画像のみとなるが、基準画像に比べて合成画像の方がbit長が大きいため、その分メモリ上の領域も大きくなる。
以上に示したように、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置によると、動画像撮影モードを有するデジタルカメラシステムにおいて、過去のフレームの画像を最新のフレームの位置に合わせながら累積合成し、かつ位置合わせを行う際の領域境界を画像毎に変えているので、画像合成時に領域の境界が目立たなくなりノイズの少ない高品質な画像を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態にかかる画像処理装置について図面を参照して説明する。本実施形態にかかる画像処理装置は、上述した第2の実施形態と同様に、動画像撮影モードを有するデジタルカメラシステムに適用することができ、第2の実施形態の画像処理装置に、動画手ブレ補正機能を加えたものである。このため、本実施形態の画像処理装置は、画像位置合わせ部104及び画像合成部105の構成が、上述した第2の実施形態の画像処理装置と異なっている。以下、第2の実施形態と共通する構成については同一の符号を付すとともにその説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
図19は、本実施形態における画像位置合わせ部104の概略構成示すブロック図である。図19に示すように、本実施形態における画像位置合わせ部104は、上述した第2の実施形態における画像位置合わせ部104に、更に動画手ブレ検出部310が加えられた構成となっている。
動画手ブレ検出部310は、動き情報保持部213から読み出した領域毎の動き情報に基づいて、グローバルベクトルを検出する。検出されたグローバルベクトルは、グローバル動き情報311として画像合成部105へ出力する。また、動画手ブレ検出部310は、動画手ブレ補正を行うか行わないかを判定し、手ブレ補正信号312として同じく画像合成部105へ出力する。
図20は、本実施形態における画像合成部105の概略構成を示すブロック図である。図20に示すように、座標変換部321はグローバル動き情報311に基づいて基準画像の座標変換を行う。減算器320は、座標変換部321における処理に同期して、動き情報216で示される領域毎の動きベクトルから、グローバル動き情報311で示されるグローバルベクトルを減算する。この二つの処理はセレクタ322及びセレクタ323にて切り替えられるようになっており、手ブレ補正信号312が真であるときに行われる。この処理は、まずグローバルベクトルで基準画像全体を合成画像側に移動することによって、画角全体の動きである手ブレをキャンセルした後、領域毎の動きベクトルとグローバルベクトルの残差を用いて被写体の動きを考慮した位置あわせを行うものである。手ブレ補正信号312が偽である時は、上記の処理は行わず図15に示した第2の実施形態における位置合わせ処理と同様の処理を行う。
次に、このように構成された本実施形態にかかる画像処理装置における画像処理について図21のフローチャートを用いて説明する。図21中、ステップS200〜ステップS206及びステップS210〜ステップS212は、上述した第2の実施形態と同様の処理を行うため、同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、ステップS300にて、領域毎に合成画像に対する基準画像の動きを推定し、ステップS301にて、推定した動き情報より合成リセット条件が成立したか否かを判定する。合成リセット条件が成立した場合はステップS210に進み、成立しなかった場合は、ステップS302に進む。ここで、合成リセット条件は第2の実施形態にて例示したものを利用することができる。
合成リセット条件が成立しなかった場合、すなわち、合成を行うと判定された場合は、ステップS302で、領域毎に推定した動き情報よりグローバルベクトルを検出する。グローバルベクトルを算出するアルゴリズムとしては、例えば以下のようなものがある。
(1) 領域毎に検出した動きを統計し、最も頻度の高い動きをグローバルベクトルとする。最頻度となる領域の個数が所定値に達しない場合はグローバルベクトル算出不可能とする。
(2) 画像の四隅(右上、右下、左上、左下)付近の動きを平均したものをグローバルベクトルとする。画像四隅の動きが明らかに異なる場合はグローバルベクトル算出不可能とする。
次のステップS303では、算出したグローバルベクトルが手ブレであるかどうかの判定を行う。手ブレ判定としては、例えば、検出したグローバルベクトルが所定値よりも小さく、かつ直前のフレームで検出したグローバルベクトルとは異なる方向を持っている場合に手ブレと判定することができる。なお、上記のグローバルベクトル検出アルゴリズム及び手ブレ判定アルゴリズムは一例であり、これに限るものではない。また、グローバルベクトルの検出には撮像装置内部に動きセンサー等の機構を設置し、その出力を用いても良い。その場合は上記の手ブレ判定を行う必要が無く、グローバルベクトル検出もその計算処理を行う必要が無くなるため、処理が大幅に簡略化される。
ステップS303において、手ブレがあると判定された場合は、ステップS304に進み、手ブレがないと判定された場合は、ステップS306に進む。ステップS304では、グローバルベクトルにより基準画像を移動させる。次のステップS305で、領域毎の動きベクトルからグローバルベクトルを減算する。ステップS306では、ステップS303で手ブレがないと判定された合成画像又はステップS303を出てブレがあると判定されてステップS304及びステップS305において所定の処理がなされた合成画像を領域毎に基準画像に位置あわせして合成し、合成画像メモリに格納する。
以上に示したように、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置によると、動画像撮影モードを有するデジタルカメラシステムにおいて、第2の実施形態を適用した時の効果に加えて、手ブレによる不快な画像の揺れを抑制することができる。
なお、本発明にかかる画像処理装置は、上述したようにデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に適用できるだけでなく、汎用又は専用のコンピュータ及びこのコンピュータ上で動作するプログラムを利用して実現することができる。このようなコンピュータは、CPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、CPU等により、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されているプログラムを読み出して、プログラムをROMやRAMなどに展開し、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の機械装置の性能評価処理を実現させる。
したがって、上記した各処理部は、いずれもCPUが所定のROMに格納された処理プログラムをRAMに展開し、展開したプログラムを実行することによって実現される。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
以上に示したように、本発明に係る画像処理装置によれば、複数枚の画像の位置合わせを画像内の分割領域毎に行う際に、参照画像毎に領域境界を移動させることにより領域の境界を目立たなくすることができる。また、位置合わせした画像を合成することによりノイズを抑制することができる。この発明を電子手ブレ補正に適用すると、特に動きのある被写体に対して堅牢な位置合わせを行うことが可能となり、かつブロックアーティファクトによる画質低下を軽減することができる。
100 撮像部
101 A/D変換部
102 画像処理部
103 フレームメモリ
104 画像位置合わせ部
105 画像合成部
106 セレクタ
107 画像表示部
108 画像圧縮部
110 領域分割設定部
111 領域分割変更部
112 動き推定部
113 動き情報保持部
114 動き情報
120 セレクタ
121 座標変換部
122 加算器
210 領域分割設定部
211 領域分割変更部
212 動き推定部
213 動き情報保持部
214 合成リセット判定部
215 乗算器
216 動き情報
217 合成リセット信号
220 座標変換部
221 加算器
222,224 乗算器
223 セレクタ
310 動画手ブレ検出部
311 グローバル動き情報
312 手ブレ補正信号
320 減算器
321 座標変換部
322,323 セレクタ

Claims (4)

  1. 複数の画像間の位置合わせを行う位置合わせ手段と、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えた画像処理装置であって、
    前記位置合わせ手段は、
    前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記基準画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割する領域分割手段と、
    位置合わせの対象となる前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記基準画像の領域を変更する領域変更手段と、を備え、
    前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域分割手段は、前記領域を矩形領域とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記領域変更手段は、前記境界線を平行移動させることにより前記領域を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 複数の画像間の位置合わせを行い、位置合わせされた前記複数の画像を合成して合成画像を生成する画像処理方法であって、
    前記位置合わせに際して、
    前記複数の画像のうち何れか1つを基準画像とし、他の画像を参照画像とした場合に、前記基準画像を所定の境界線によって区切ることにより複数の領域に分割するステップと、
    位置合わせの対象となる前記参照画像間で前記領域がそれぞれ異なるように前記境界線を移動させて前記基準画像の領域を変更するステップと、を備え、
    前記領域毎に前記基準画像に対して前記位置合わせ対象の参照画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像処理方法。
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JP2014158083A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Mitsubishi Electric Corp 映像処理装置、映像処理方法、放送受信装置、映像撮影装置、映像蓄積装置及びプログラム

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