JP2011173199A - 工作機械及び加工液供給装置、並びに加工液 - Google Patents

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Abstract

【課題】水性加工液を使用してチタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金などの金属を加工した際に工具寿命を延ばすことができる工作機械及び加工液供給装置、並びに加工液を提供する。
【解決手段】工具18とワーク2とを相対移動させてワーク2を加工する工作機械1において、水と油を取り込んで、水に油を均一に分散させるホモジナイザ15を具備し、ホモジナイザ15で生成した加工液を加工領域に供給してワークを加工する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工液を供給しながらワークを切削、研削、ホーニング等機械加工する工作機械及び加工液供給装置、並びに加工液に関する。
ワークを機械加工する際に供給される加工液には、次のような作用がある。ワークと工具との間や工具と加工切屑との間に浸透して境界面の摩擦を減少させる潤滑作用と、構成刃先の生成や加工切屑の工具への溶着を防止する反溶着作用と、ワークと工具との間や工具と加工切屑との間で発生する摩擦熱や金属のせん断熱を吸収したり、ワークや工具を冷却したりする冷却作用である。加工液のこれらの作用は、加工液の種類によって変化する。油のみを使用する油性加工液は、潤滑作用や反溶着作用が強く、工具すくい面のクレータ摩耗や工具逃げ面のフランク摩耗の減少に効果的である。油を水に希釈して使用する水溶性加工液は、冷却作用が強く、工具摩耗の低減や仕上げ面品位の向上に効果的である。一般に、油性加工液は、加工温度が高くなる加工条件では発火の危険性があるため使用できず、発火の危険性がない低速での加工や、加工温度が高くならないワークの加工に使用される。水溶性加工液は、油性加工液に比べて潤滑作用及び反溶着作用が劣るものの、発火の危険性がないため、汎用的に使用されている。このため、高速での加工や、加工温度が高くなる難削材の加工には、水溶性加工液が用いられる。
切削加工に使用される加工液の従来の例が特許文献1で開示されている。特許文献1に記載された発明は、水溶性金属加工油剤を開示する。水溶性金属加工油剤は、基油、窒化硼素微粉末及び乳化剤を含み、窒化硼素微粉末は、平均粒径が0.5μm以下の一次粒子を含むことが記載され、乳化剤には、陰イオン性界面活性剤や、非イオン性界面活性剤や、これらの混合物を用いることが記載されている。
ホモジナイザは、液中に粒子を細かく粉砕して均一に分散させる装置であり、粒子を含む加圧された混合液を高速でインパクトリングに衝突させることにより粒子を微細に粉砕して液中に分散させる圧力型と、ロータとステータとの微小間隙に粒子を含む混合液を供給した状態でロータを高速回転させることにより、粒子を微細にして液中に分散させるロータ・ステータ型とが知られている。圧力型のホモジナイザの従来の例が特許文献2で開示されている。特許文献2では、耐エロージョン性に優れたバルブ部品を使用して、硬質セラミックス粉末を液中に分散処理する圧力型のホモジナイザが示されている。
加工液は、予め機外で作成されたものを工作機械に付属するタンクに貯蔵して使用されるのが一般的である。そして、タンク内の加工液が減少した場合は、作業者が加工液を補給する。長時間にわたり自動運転する工作機械の中には、加工液補給装置により自動で加工液を補給するものがある。工作機械の付属装置である加工液補給装置の従来の例が特許文献3で開示されている。加工液補給装置は、混合機のジェットポンプ内でタンクから供給される原液と機外から供給される加圧水とを混合して加工液を作ることが開示されている。また、原液は、ジェットポンプの内筒内に設けた旋回羽根を旋回させることにより旋回流となり、均一に分散されると記載されている。
特許第3753728号公報 実開平4−78932号公報 特公平7−115276号公報
加工温度が高くなりやすいニッケル合金などの耐熱鋼やステンレス鋼、また、工具の刃先に溶着を生じやすいアルミニウム合金やチタン合金は、工具の寿命を短くするワークのグループに属している。アルミニウム合金やチタン合金の加工では、加工屑が工具の切れ刃に溶着し、チッピングを誘発することにより工具寿命が短くなる。これらの金属加工では、加工温度を低下させると共に、溶着を抑制して工具寿命を延長させるために、水と油を所定の比率で混合した水溶性加工液が用いられている。水溶性加工液には、相溶性を有しない水と油を用い、水に油粒子を分散させて均一化するために、乳化剤が添加されている。乳化剤を含んだ水溶性加工液は、エマルジョンタイプの水溶性加工液と言われている。乳化剤は、特許文献1に記載されているように、陰イオン性界面活性剤や、非イオン性界面活性剤や、これらの混合物である。乳化剤は、表面張力を抑制する効果があるため、水に油を分散させて均一な加工液を作ることができる利点がある一方、チタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金などの金属加工に使用すると工具寿命が短くなる問題があった。また、加工液の水には水酸化物イオンを含む水道水が使用されていたため、水酸化物イオンがワークの加工直後の金属表面に結合して、油の粒子を金属表面に付着しづらくするという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、水性加工液を使用してチタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金など、金属を加工した際に工具寿命を延ばすことができる工作機械及び加工液供給装置、並びに加工液を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、工具とワークとを相対移動させてワークを加工する工作機械において、水と油を取り込んで、前記水に前記油を分散させるホモジナイザを具備し、前記ホモジナイザで生成した加工液を加工領域に供給してワークを加工する工作機械が提供される。
また、本発明によれば、前記ホモジナイザは、加工液供給装置から加工領域へ向かう加工液供給管路の途中に設けられている工作機械が提供される。
この構成による工作機械は、乳化剤を含まなくても水に油を均一に分散させ、かつ、水と油が分離しにくい加工液を自身で加工の前に生成し、その加工液を加工領域に供給して加工する。
また、本発明によれば、工作機械に加工液を供給する加工液供給装置において、水と油を取り込んで、前記水に前記油を分散させるホモジナイザを具備する加工液供給装置が提供される。
また、本発明によれば、前記水に脱イオン水を用いる加工液供給装置が提供される。また、脱イオン水を生成するためのイオン交換器を更に具備する加工液供給装置が提供される。
また、本発明によれば、前記ホモジナイザで生成した加工液を貯留する加工液タンクと、前記加工液タンクに貯留している加工液を吐出するポンプと、を更に具備する加工液供給装置が提供される。
また、本発明によれば、工作機械から回収され貯留された加工液、又は貯留された水と油の混合液の上部の層と下部の層からそれぞれ液を汲み上げ、前記上部の層の液と前記下部の層の液とを混合状態で前記ホモジナイザに導入するポンプを更に具備する加工液供給装置が提供される。
また、本発明によれば、前記ホモジナイザは、前記水と前記油の加圧された混合液を導入する間隙と、前記間隙を通過して増速された混合液を壁面に衝突させるとともに減圧し、前記水に前記油を分散させる処理室と、を有した圧力型のホモジナイザである加工液供給装置が提供される。
この構成による加工液供給装置は、乳化剤を含まなくても水に油を均一に分散させ、かつ、水と油が分離しにくい加工液を生成し、その加工液を工作機械に供給する。
また、本発明によれば、工作機械の加工領域に供給する加工液であって、所定の割合で水と油をホモジナイザに導入し、乳化剤を用いずに前記水に前記油を分散させて生成される加工液が提供される。
以上の如く、本発明の工作機械によれば、ホモジナイザにより、乳化剤を用いずに相溶性を有しない水と油粒子とが均一に分散した水性加工液を生成することができる。生成された加工液は、水と油とが分離しづらいため、長期間にわたり加工液による作用及び効果を得ることができる。この加工液を加工領域に供給することにより、チッピングや摩耗により工具寿命が短くなるチタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金を始めあらゆる金属加工において、工具寿命を格段に延長することができる。このため、生産性が向上し、工具費を含めた加工コストを低減することができる。ホモジナイザの構造は特に限定されず、圧力型やロータ・ステータ型のホモジナイザを用いることができる。
また、ホモジナイザが加工液供給装置から加工領域へ向かう加工液供給管路の途中に設けられているから、加工液供給装置のタンク内に貯留されていた加工液が時間の経過により水と油に分離している場合であっても、ホモジナイザにより水に油が均一に分散した加工液を作ることができる。
本発明の加工液供給装置によれば、乳化剤を用いずに、水に油が均一に分散し、水と油とが分離しにくい水性加工液を生成することができる。この加工液を使用することによって、チタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金を始めあらゆる金属加工における工具の寿命を延長することができる。また、脱イオン水を用いて、水酸化物イオンを含まない加工液を生成することができるため、ワークの金属表面に油の粒子が付着しやすくなり、工具に加工屑が溶着しにくくなる。また、タンクに貯留された加工液又は水と油の混合液の上部の層と下部の層から別々に液が汲み上げられるため、水と油の混合比率が所定の割合の加工液を作ることができる。また、圧力型のホモジナイザを用いた場合は、比較的簡単な構成で水と油の混合液をインパクトリングに衝突させるとともにキャビテーションを発生させて、水に油を均一に分散させた加工液を生成することができる。ホモジナイジングされた加工液がタンクに貯留されることにより、加工に必要な十分な量の加工液を供給することができ、工作機械を長時間運転することができる。
本発明の加工液によれば、生成した加工液には、工具寿命を短くする乳化剤が使用されていないため、チタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金を始めあらゆる金属加工において、工具寿命を延長することができる。また、水性加工液のため、火災の危険性がない。
本発明の工作機械の一実施形態を示す図である。 加工液供給装置の第1の実施形態を示すブロック図である。 加工液供給装置の第2の実施形態を示すブロック図である。 圧力型ホモジナイザの断面図である。
以下において、本発明の工作機械の一実施形態について詳細に説明する。図1には、本実施形態の工作機械が示されている。本発明の工作機械は、図1に示される立形マシニングセンタに限定されるものではなく、横形マシニングセンタや、ターニングセンタや、他の工作機械も本発明の工作機械に含まれる。
図1に示すように、本実施形態の工作機械1は、ベース3上に固定されるテーブル4と、ベース3上の直動ガイドに沿ってスライドするスライド台(図示しない)と、スライド台上の直動ガイドに沿ってスライドするコラム(図示しない)と、コラムに上下方向に移動可能に支持された主軸頭5と、主軸頭5に回転自在に保持された主軸6とを備え、主軸6とテーブル4とは互いに直交する3軸方向に相対移動する。主軸6には、エンドミル8が装着され、テーブル4にはワーク2が取り付けられている。さらに、工作機械1は、機外の加工液供給装置10から所定の圧力に加圧された乳化剤を含まない水と油の混合した加工液を導入し、油を微粒子にして水に均一に分散させるホモジナイザ15を備えている。ホモジナイジングされた加工液は、加工液供給管路12に接続するクーラントノズル13を介して加工領域に供給される。クーラントノズル13を用いずに、ホモジナイジングされた加工液を主軸6の後部から主軸6の内部に導入し、主軸6及びエンドミル8の内部を通してエンドミル8の先端から加工領域に供給してもよい。ホモジナイザ15は、図4に示されているような圧力型のホモジナイザに制限されるものではなく、ロータとステータとの微小間隙に水と油を導入し、ロータを高速で回転させて水に油を均一に分散させるロータ・ステータ型のホモジナイザを用いることも可能である。
加工に使用される水性加工液の種類や成分は、乳化剤を含まないことを除き、制限されるものではない。油には、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸、動植物油、鉱油、合成油、これらの混合油を使用することができる。水には、水道水や、水酸化物イオンを含まない脱イオン水を使用することができる。油分の水に対する混合割合は、5重量%〜50重量%、好ましくは10重量%〜30重量%とすることができる。水性加工液の潤滑作用を高めるために、シリカ、窒化硼素等の固体潤滑剤の微粉末を含むこともできる。脱イオン水は、イオン交換水、蒸留水又は純水を用いることができる。
図4に示すように、圧力型のホモジナイザ15は、内部に処理室20を有するハウジング19と、高圧で導入される加工液の導入口26を有し、バルブシート面25aを処理室20に向けた状態でハウジング19の前側端面21aに装着されるバルブシート25とを備えている。バルブシート面25aとバルブ先端面31aとの間には狭い間隙35が形成される。バルブ先端面31aは、例えば直径30mmの円形をしている。間隙35の外周のハウジングの内壁面には、間隙35を通過した水と油の混合液が高速で衝突するインパクトリング34とを備えている。インパクトリング34は、高圧の混合液が衝突して摩耗した際に交換される消耗部品であり、セラミックスや超硬合金などの耐摩耗性を有する材料で作られている。本実施形態では、インパクトリング34の交換を容易にするため、ハウジング19とインパクトリング34とが別体として形成されている。水と油の混合液は、間隙35を通過して増速され、インパクトリング34に衝突したときの衝撃力と処理室20で減圧されて起きるキャビテーションとによって、油のミクロンオーダの微粒子が水に均一に分散された加工液が生成される。
ハウジング19は、処理室20に連通する前端開口22a及び後端開口22bと、ホモジナイジングされた加工液を排出する排出口22cとを有している。前側端面21aにはバルブシート25が装着され、前端開口22aに連通する導入口26から混合液が処理室20に導入される。後端開口22bには、隙間を有しないようにバルブ31が嵌入され、バルブ先端面31aがバルブシート面25aに所定の間隙35を有して対向する。バルブ先端面31aとバルブシート面25aとの間隙35は、導入される混合液の油の粒子径や粘度、加工液の圧力に応じて間隔を調整可能に設定される。粒子径が大きく、高粘度の油の場合には、間隙35が広く設定される。粒子径が小さく、低粘度の油の場合には、間隙35が狭く設定される。オレイン酸と水を含む加工液が使用され、11MPaの圧力で、数μmの油粒子を作成する際には、バルブ先端面31aとバルブシート面25aの間隔35が約0.1mmに設定される。バルブ先端面31aとバルブシート面25aの間隙35が狭い場合には、ホモジナイジングされる加工液の生成能力が小さくなり、加工領域に十分な量の加工液を供給することができないが、このような場合には、工作機械1がホモジナイジングされた加工液を貯留するタンクを備えることで、十分な量の加工液を供給することが可能となる。水と油の混合液は、インパクトリング34に高速で衝突し、処理室20で減圧され、衝撃力とキャビテーションにより水に油粒子が均一に分散する。ホモジナイジングされた加工液は、排出口22cから排出され、加工液供給管路12を介して加工領域に供給される。
バルブシート25は、ハウジング19と同一材料で形成される。所定の圧力に加圧された混合液が導入される導入口26は、加工液の出口側が入口側よりも狭く形成されている。混合液は、導入口26から間隙35を流れることにより、増速されてインパクトリング34に衝突する。
バルブ31は、バルブシート25と同様にハウジング19と同一材料で形成される。バルブ31は、ハウジング19の後側端面21bに固定される基部33と、ハウジング19の後端開口22bに嵌入され、処理室20内に突出する突部32とを有している。突部32の先端面は、バルブ面31aとして形成され、対向するバルブシート面25aとの間に間隙35を形成する。
以上のように、本実施形態の工作機械1は、水に油が均一に分散した加工液を生成するホモジナイザ15を備えているから、乳化剤を使用することなく、相溶性を有しない水と油粒子とを長時間にわたって分離しにくい状態に保つことができる。この加工液を加工領域に供給することにより、チッピングや摩耗により工具寿命が短くなるチタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金などの金属加工において、工具寿命を格段に延長することができる。乳化剤を含む市販のエマルジョンタイプの水溶性加工液を使用して、超硬エンドミルでチタン合金を加工した場合に比べて、約4倍の工具寿命を達成することができる。本実施形態では、ホモジナイザ15が加工液供給装置10から加工領域へ向かう加工液供給管路12の途中に設けられているから、加工液供給装置10のタンク内で加工液が時間の経過により水と油に分離している場合であっても、ホモジナイザ15により水に油が均一に分散した加工液を再生することができ、安定した加工を行うことができる。
次に、図2を参照して、本発明の加工液供給装置の第1の実施形態について説明する。本実施形態の加工液供給装置40は、図1に示す加工液供給装置10とは異なり、ホモジナイザ15と、ホモジナイジングされた加工液を貯留するタンク42とを備えている。ホモジナイザ15には、上記と同様に、図4に示す圧力型のホモジナイザを使用することができる。本実施形態のホモジナイザ15には、イオン交換器44によりイオン交換された脱イオン水と油とが導入される。水酸化物イオンを含む水道水に代えて、水酸化物イオンを含まない脱イオン水が使用されることで、加工直後のワークの金属表面に水酸化物イオンが結合することが防止され、油分がワーク表面に直接的に付着し、加工液の潤滑作用が高められる。これにより、工具に加工屑が溶着しにくくなり、チッピングが起きなくなる。ホモジナイジングされた加工液はタンク42からポンプ46により汲み上げられ、加工領域に供給されるので、加工領域に十分な量の加工液を供給することができる。
図3は、本発明の加工液供給装置の第2の実施形態を示す。本実施形態の加工液供給装置50は、加工に使用された加工液を回収する一次タンク52を備えており、長時間にわたり自動運転される工作機械に適する形態である。加工液は、工作機械から加工屑とともに運ばれ、リフトアップチップコンベヤ56により加工屑と加工液とに分離される。分離された加工液は、イオン交換器57によりイオン交換された補給用の脱イオン水と、補給される新しい油と共に一次タンク52に貯留される。脱イオン水には、市販されているものや、他の方法で既に生成されたものを使用することができる。一次タンク52内の水と油の混合液の上部の層52aと下部の層52bからは、それぞれ液がポンプ58により汲み上げられ、フィルタ59に供給される。フィルタ59には、回転式のサイクロンフィルタを用いることができ、ここで細かな加工屑が除去されるとともにある程度攪拌される。上部の層52aは主として油分が多い層であり、下部の層52bは主として水分の多い層であり、上下の層52a、52bからそれぞれ液がポンプ58により汲み上げられるとき、各流量計60を見ながら各絞り弁61を開閉することにより調節して、水と油を所定の混合割合にする。なお、上部の層52aから液を吸入する吸入管は、フロートとともに上下動するように形成され、常に液面付近から液を吸入できるように構成されている。
水と油の混合液はフィルタ59を経由して二次タンク53に一旦貯留される。二次タンク53からポンプ63により汲み上げた加圧された加工液は、ホモジナイザ64に導入され、水に油が均一に分散された加工液が生成される。生成された加工液は、紫外線照射装置65により滅菌処理された後、三次タンク54に貯留される。紫外線照射装置65は加工液の腐食防止に有効である。加工領域には、三次タンク54からポンプ66により汲み上げられた加工液が供給される。本実施形態の加工液供給装置50は、生産ラインに配置され、長時間運転される工作機械に適する形態であり、加工液の水と油を分離させずに、連続して安定した加工を行うことができる。
以上のように、ホモジナイザにより、乳化剤を用いずに水に油を均一に分散させた水性加工液を生成することができ、この加工液を使用することによって、チタン合金やニッケル合金やアルミニウム合金を始めあらゆる金属加工における工具の耐摩耗性、耐チッピング性が高まり、工具寿命を延長することができる。これにより、加工の生産性が高まり、工具費を含めた加工コストを低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 工作機械
10,40,50 加工液供給装置
15 ホモジナイザ
19 ハウジング
25 バルブシート
31 バルブ
34 インパクトリング
35 間隙

Claims (9)

  1. 工具とワークとを相対移動させてワークを加工する工作機械において、
    水と油を取り込んで、前記水に前記油を分散させるホモジナイザを具備し、前記ホモジナイザで生成した加工液を加工領域に供給してワークを加工することを特徴とした工作機械。
  2. 前記ホモジナイザは、加工液供給装置から加工領域へ向かう加工液供給管路の途中に設けられている請求項1に記載の工作機械。
  3. 工作機械に加工液を供給する加工液供給装置において、
    水と油を取り込んで、前記水に前記油を分散させるホモジナイザを具備することを特徴とした加工液供給装置。
  4. 前記水に脱イオン水を用いる請求項3に記載の加工液供給装置。
  5. イオン交換器を更に具備し、前記水に前記イオン交換器で生成した脱イオン水を用いる請求項3に記載の加工液供給装置。
  6. 前記ホモジナイザで生成した加工液を貯留する加工液タンクと、前記加工液タンクに貯留している加工液を吐出するポンプと、を更に具備する請求項3から5のいずれか1項に記載の加工液供給装置。
  7. 工作機械から回収され貯留された加工液、又は貯留された水と油の混合液の上部の層と下部の層からそれぞれ液を汲み上げ、前記上部の層の液と前記下部の層の液とを混合状態で前記ホモジナイザに導入するポンプを更に具備する請求項3から6のいずれか1項に記載の加工液供給装置。
  8. 前記ホモジナイザは、前記水と前記油の加圧された混合液を導入する間隙と、前記間隙を通過して増速された混合液を壁面に衝突させるとともに減圧し、前記水に前記油を分散させる処理室と、を有した圧力型のホモジナイザである請求項3から7のいずれか1項に記載の加工液供給装置。
  9. 工作機械の加工領域に供給する加工液であって、
    所定の割合で水と油をホモジナイザに導入し、乳化剤を用いずに前記水に前記油を分散させて生成されることを特徴とした加工液。
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