JP2011171178A - 遮断器監視装置、遮断器監視装置の投入検出方法 - Google Patents

遮断器監視装置、遮断器監視装置の投入検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遮断器の電源の電流に基づいて、遮断器の投入時の制御電流の流れ始めを確実に検出することが可能な遮断器監視装置を提供する。
【解決手段】遮断器の動作を監視する遮断器監視装置は、電源線に接続された投入スイッチに直列接続され、投入スイッチがオンとなると、遮断器の投入を制御するための制御電流が流れる制御素子と、投入スイッチに直列接続されるとともに制御素子に並列接続され、投入スイッチがオンとなると、制御電流が流れ始めたときに遮断器の投入を検出するためのパルス状の電流を発生する電流発生回路と、パルス状の電流に基づいて、遮断器の投入を検出する検出装置と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、遮断器監視装置および遮断器監視装置の投入検出方法に関する。
発電所、変電所等の電気所では、例えば、電気所の各種機器に異常な電流等が流れることを防ぐために、一般的に遮断器が設けられている。遮断器が投入または遮断される際に遮断器に流れる制御電流の波形は、遮断器の構造等に基づいて定まる。したがって、例えば、遮断器の各部にグリス固着等がある場合、遮断器の各部の動作時間が長くなり、遮断器の制御電流は所定の波形と異なる波形となる。このため、遮断器の動作を監視する遮断器監視装置等は、遮断器の制御電流を取得して所定の波形と比較することにより、遮断器の状態を判定することが可能である。
例えば、特許文献1には、遮断器の投入コイルの電流を測定して遮断器の制御電流を取得する技術が開示されている。投入コイルの電流を測定する場合では、対象となる遮断器の投入コイルの電流しか測定できない。このため、例えば、電気所に複数の遮断器がある場合には、電流センサも複数必要となる。
例えば、特許文献2では、複数の遮断器が設けられている電気所において、複数の遮断器に対する共通の電源の電流を一つの電流センサ等で測定することにより、夫々の遮断器の制御電流を測定する技術が開示されている。
このように、例えば複数の遮断器の制御電流を一つの電流センサで測定する場合には、電源の電流に基づいて遮断器の制御電流が取得されることがある。
特開2003−308751号公報 特開昭61−198070号公報
ところで、遮断器の電源には一般的に様々な機器等が接続され、それら機器等には常時電流が流れる。また、遮断器の投入時の電源の電流波形は、例えば図9に示すような波形となる。図9から明らかなように、電源の電流は遮断器が投入され、制御電流が流れ始めると増加する。したがって、遮断器監視装置は、例えば、電源の電流が所定のしきい値を超えたか否か等を検出することにより制御電流が発生したことを検出することができる。
一般に、投入時の制御電流の電流値は、例えば遮断時の制御電流の電流値よりも小さい。このため、電流値の小さい投入時の制御電流の流れ始めを精度よく検出するためには、しきい値を低くすることが望ましい。しかしながら、電源の電流値は、電源からのノイズや接続された機器の動作条件等により変動する。このため、例えばしきい値を低くすると、遮断器監視装置はノイズ等を制御電流と誤って検出してしまうことがある。このように、遮断器の電源の電流に基づいて、遮断器の投入時の制御電流の流れ始めを確実に検出することは難しい。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、遮断器の電源の電流に基づいて、遮断器の投入時の制御電流の流れ始めを確実に検出することが可能な遮断器監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一つの側面に係る遮断器の動作を監視する遮断器監視装置は、電源線に接続された投入スイッチに直列接続され、前記投入スイッチがオンとなると、前記遮断器の投入を制御するための制御電流が流れる制御素子と、前記投入スイッチに直列接続されるとともに前記制御素子に並列接続され、前記投入スイッチがオンとなると、前記制御電流が流れ始めたときに前記遮断器の投入を検出するためのパルス状の電流を発生する電流発生回路と、前記パルス状の電流に基づいて、前記遮断器の投入を検出する検出装置と、を備えることとする。
遮断器の電源の電流に基づいて、遮断器の投入時の制御電流の流れ始めを確実に検出することが可能な遮断器監視装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である遮断器一括監視システムの構成を示した図である。 電流発生回路21及び遮断器23の構成の一例を示す図である。 電流発生回路21及び遮断器23の動作を説明するための図である。 電流発生回路22及び遮断器24の構成の一例を示す図である。 遮断器動作一括監視装置25の構成を示す図である。 CPU102の機能ブロックを示す図である。 遮断器23が投入された際の電流I1の波形を示す図である。 遮断器23が投入された際の遮断器動作一括監視装置25の処理の一例を示すフローチャートである。 遮断器が投入された際の電源の電流波形の一例を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
図1は、本発明の一実施形態である遮断器一括監視システムの構成を示した図である。
遮断器一括監視システムは、制御所および電気所に配置された遠隔制御装置10と、電気所(発電所、変電所等)に配置された直流電源装置20、電流発生回路21、22、遮断器23,24、遮断器動作一括監視装置25、電源線26,27、通信線30、変流器35,36を含んで構成される。なお、例えば、本実施形態の電源線26,27等は、正側(P側)の電線と負側(N側)の電線とを含むが、便宜上、図1においては、1本の線で記載している。
遠隔制御装置10は、通信線30を介して電気所の機器を制御する情報処理装置であり、制御所に設けられた親局の遠隔制御装置10aと、電気所に設けられた子局の遠隔制御装置10bとを含んで構成される。本実施形態では、利用者が遠隔制御装置10aの操作部(不図示)を操作することにより、遠隔制御装置10aは、操作結果に応じたデータを通信線30へ出力する。そして、遠隔制御装置10bは、遠隔制御装置10aからのデータを受信し、データに基づいて電気所の機器を制御する。
直流電源装置20は、電気所における各種機器の動作を制御するための制御用電源と、遮断器の投入用電源とを生成する装置である。直流電源装置20は、整流器40、蓄電池41、配電用遮断器42〜44、直流母線45、及び端子A,Bを含んで構成される。
整流器40は、交流電源(不図示)から入力される交流電流を直流電流に変換し、配電用遮断器42と直流母線45とを介して蓄電池41を充電する。また、整流器40は、直流母線45に接続される負荷に直流電源を供給する。
蓄電池41は、例えば、停電等で整流器40に交流電源が入力されない場合に、直流母線45に接続される負荷に直流電源を供給する電池である。
配電用遮断器42〜44の夫々は、接続される負荷を過電流から保護するための遮断器である。配電用遮断器42は、整流器40の電源を直流母線45に配電する。配電用遮断器43は、直流母線45の電源を、各種機器を実際に動作させるための投入用電源として各種機器に配電する。具体的には、本実施形態の配電用遮断器43は、端子Aに接続された電源線27を介して遮断器23,24に投入用電源を配電する。
配電用遮断器44は、直流母線45の電源を、各種機器の動作を制御するための制御用電源として各種機器に配電する。具体的には、本実施形態の配電用遮断器44は、端子Bに接続された電源線26を介して電流発生回路21,22、遮断器23,24に制御用電源を配電する。なお、図1には特に図示していないが、電源線26には、リレー盤等の各種機器が接続されている。このため、電源線26には各種機器を動作させるためバイアス電流が常時流れている。
電流発生回路21は、遮断器23が投入されると、電源線26にパルス状の電流を生成する回路であり、電流発生回路22は、遮断器24が投入されると、電源線26にパルス状の電流を生成する回路である。なお、電流発生回路21,22の詳細については後述する。
遮断器23は、送電線Aに流れる電流が所定よりも大きくなると、母線から送電線Aに流れる電流を遮断する。また、遮断器23は、遠隔制御装置10aからの指示や手動操作により、投入または遮断が制御される。なお、詳細は後述するが、遮断器23は電磁操作方式の遮断器である。
遮断器24は、遮断器23と同様に、送電線Bに流れる電流が所定よりも大きくなると、母線から送電線Bに流れる電流を遮断する。また、遠隔制御装置10aからの指示や手動操作により、投入または遮断が制御される。なお、詳細は後述するが、遮断器24は電磁ばね操作方式の遮断器である。
遮断器動作一括監視装置25は、配電用遮断器43から供給される投入用電源、配電用遮断器44から供給される制御用電源の夫々の電流を測定することにより、電気所における遮断器23,24の動作を監視する装置である。
変流器35(電流測定部)は、投入用電源の電流を端子Aより上流側で測定し、変流器36(電流測定部)は、制御用電源に流れる電流を端子Bより上流側で測定する。なお、変流器35,36を前述した位置に設けることにより、電源線26,27に接続される全ての遮断器の制御電流、投入電流を測定することが可能となる。また、本実施形態では、制御用電源に流れる電流を電流I1とし、投入用電源に流れる電流を電流I2とする。なお、変流器35,36、遮断器動作一括監視装置25は検出装置に相当する。
==電流発生回路21及び遮断器23の一例==
図2は、電流発生回路21と、遮断器23の主要な要素の一実施形態を示す図である。ここでは、電源線26の正側(P側)の電源線を電源線26Pとし、負側(N側)の電源線を電源線26Nとする。なお、電源線27に関しても同様である。
電流発生回路21は、抵抗50及びコンデンサ51が直列に接続されたCR直列回路である。
遮断器23は、前述のように電磁操作方式の遮断器であり、投入スイッチ60、補助スイッチ61,65、電磁継電器62、投入コイル63、切スイッチ64、及び引外しコイル66を含んで構成されている。
電磁継電器62(制御素子)は、投入スイッチ60及び補助スイッチ61を介して電源線26Pに接続されている。また、投入コイル63は、電磁継電器62の接点を介して電源線27Pに接続されている。そして、引外しコイル66は、切スイッチ64及び補助スイッチ65を介して電源線26Pに接続されている。なお、補助スイッチ61は、投入動作が完了するとオフし、遮断動作が完了するとオンするよう補助継電器(不図示)により制御される。また、補助スイッチ65は、補助スイッチ61とは逆に、投入動作が完了するとオンし、遮断動作が完了するとオフするよう補助継電器(不図示)により制御される。
==電流発生回路21及び遮断器23の動作の一例==
ここで、図3を参照しつつ、遮断器23が投入される際の電流発生回路21及び遮断器23の動作について説明する。なお、遮断器23が投入される前には、補助スイッチ61はオンし、補助スイッチ65はオフしている。また、遮断器23の投入を制御するため電磁継電器62に流れる電流を制御電流Iaとし、コンデンサ51に流れる電流を充電電流Ibとする。
時刻t1に、例えば遠隔制御装置10bからの投入の指示が出力されると、投入スイッチ60はオンする。投入スイッチ60がオンとなると、電磁継電器62のコイル(不図示)に遮断器23の投入を制御するための制御電流Iaが流れ始める。なお、制御電流Iaの波形は、電磁継電器62のコイル等に基づいて定まり、例えば図3の中段に示すような所定の波形となる。また、投入スイッチ60がオンとなると、抵抗50及びコンデンサ51を含むCR直列回路の両端電圧はステップ状に増加するため充電電流Ibも流れ始める。ここで、CR直列回路の両端に印加される電圧を電圧E、抵抗50の抵抗値をR、コンデンサ51の容量値をC、時間をtとすると、充電電流Ibは、
Ib(t)=E/R×exp((−1/C・R)×t)
となる。このため、時刻t1では、上式の時間t=0となるため、充電電流Ibの電流値はE/Rとなる。そして、充電電流Ibは時間の経過とともに小さくなる。本実施形態では、抵抗50及びコンデンサ51を含むCR直列回路の時定数は、投入動作の開始から完了までの期間よりも十分小さくなるよう設計されている。このため、充電電流Ibは図3に示すようにパルス状に変化する。そして、投入動作が完了する時刻t2となると、補助スイッチ61はオフするため、制御電流Iaはゼロとなる。また、前述のように、CR直列回路の時定数は小さいため、時刻t2において充電電流Ibは無視できる程度に小さくなる。このため、電流I1の電流値も常時流れるバイアス電流に一致する。
なお、時刻t1に制御電流Iaが流れ始めると、電磁継電器62のコイル(不図示)の磁力によって電磁継電器62の接点が閉じる。このため、電源線27Pから投入コイル63に投入電流が供給され、遮断器62の投入が開始される。
==電流発生回路22及び遮断器24の一例==
図4は、電流発生回路22と、遮断器24の主要な要素の一実施形態を示す図である。
電流発生回路22は、電流発生回路21と同様に、抵抗55及びコンデンサ56が直列に接続されたCR直列回路である。
遮断器24は、前述のように電動ばね操作方式の遮断器であり、投入スイッチ70、補助スイッチ71,77、投入コイル72、リミットスイッチ73、電磁接触器74、モータ75、切スイッチ76、及び引外しコイル78を含んで構成されている。
投入コイル72(制御素子)は、投入スイッチ70及び補助スイッチ71を介して電源線26Pに接続されている。また、電磁接触器74は、リミットスイッチ73を介して電源線26Nに接続されている。さらに、モータ75は、電磁接触器74の接点を介して電源線27Pに接続されている。そして、引外しコイル78は、切スイッチ76及び補助スイッチ77を介して電源線26Pに接続されている。なお、補助スイッチ71は、投入動作が完了するとオフし、遮断動作が完了するとオンするよう補助継電器(不図示)により制御される。また、補助スイッチ77は、補助スイッチ71とは逆に、投入動作が完了するとオンし、遮断動作が完了するとオフするよう補助継電器(不図示)により制御される。
==電流発生回路22及び遮断器24の動作の一例==
ここで、遮断器24が投入される際の電流発生回路21及び遮断器23の動作について説明する。なお、遮断器24が投入される前には、補助スイッチ71はオンし、補助スイッチ77はオフしている。また、遮断器24の投入を制御するため投入コイル72に流れる電流を制御電流Icとし、コンデンサ55に流れる電流を充電電流Idとする。詳細は後述するが遮断器24では、投入動作が完了する毎に遮断器24を投入するための投入ばね(不図示)は蓄勢される。
例えば遠隔制御装置10bからの投入の指示が出力されると、投入スイッチ70はオンする。投入スイッチ70がオンとなると、投入コイル72には遮断器23の投入を制御するための制御電流Icが流れ始める。なお、制御電流Icは、前述の図3に示した制御電流Iaと同様の波形となる。また、投入スイッチ70がオンとなると、コンデンサ56にも充電電流Idが流れ始める。抵抗55及びコンデンサ56を含むCR直列回路は、抵抗50及びコンデンサ51を含むCR直列回路と同様である。また、本実施形態では、抵抗55及びコンデンサ56を含むCR直列回路の時定数も、遮断器24の投入動作の開始から完了までの期間よりも十分小さくなるよう設計されている。このため、充電電流Idも図3の充電電流Ibと同様に変化する。この結果、遮断器24が投入される際の電流I1も、図3に示すように、遮断器23が投入される際の電流I1と同様に変化する。
なお、投入コイル72は制御電流Icにより励磁され、蓄勢された投入ばね(不図示)を放勢して遮断器24を投入する。遮断器24の投入が完了すると、補助スイッチ71をオフされ、リミットスイッチ73はオンする。リミットスイッチ73がオンすると、電磁接触器74の接点が閉じるため、モータ75には投入電流が供給される。そして、モータ75は回転し、投入ばね(不図示)を蓄勢する。投入ばねの蓄勢が完了すると、リミットスイッチ73はオフし、電磁接触器74の接点が開くため、モータ75の投入電流も供給されなくなる。このように、遮断器24では投入動作が完了する毎に投入ばねは蓄勢される。
==遮断器動作一括監視装置25の一例==
遮断器動作一括監視装置25は、図5に示すように、ADコンバータ(ADC)100、記憶装置101、CPU102、入力装置103、表示装置104を含み、夫々がバスを介して通信可能に接続される。
ADコンバータ100は、変流器35,36で測定された電流値をサンプリングしてデジタルデータに変換し、CPU102の図示しないRAM(Random Access Memory)格納する。なお、ADコンバータ100のサンプリング速度は、充電電流Ibの変化よりも十分速いこととする。
記憶装置101は、例えばメモリ、記憶媒体等からなる記憶領域であり、CPU102が実行するプログラム、その他各種データを記憶する。
CPU102は、記憶装置101に記憶されるプログラムを実行することにより、図6に示すような処理部110と、検出部111とを実現する。
処理部110は、遮断器動作一括監視装置25を統括制御するとともに、各種処理を実行する。
検出部111(投入検出部)は、変流器36で測定された電流I1から制御電流を検出して取得する。具体的には、検出部111は、電流I1が増加して、例えば所定レベルのしきい値を超えると制御電流が流れ始めたことを検出する。
また、検出部111は、電流I1の変化が緩やかになると、制御電流の供給が停止したことを検出する。なお、ここで、電流I1の変化が緩やかとは、例えば、サンプリングされた連続するデータの電流値の差が所定の値より小さくなることとする。また、検出部111は、前述のように制御電流の流れ始めと停止とを検出すると、その間のデータを取得して記憶装置101に格納する。なお、検出部111のしきい値は、例えば、バイアス電流が変動した際に想定される最大値や、電源線26に生じるノイズレベルより十分高くなるよう設定されている。なお、しきい値は、例えば記憶装置101に記憶されている。検出部111は、制御電流と同様に、変流器35で測定された電流I2から投入電流を検出して取得する。
入力装置103は、キーボード、マウス、タッチパネル等である。表示装置104は、液晶ディスプレイ等であり、例えば、電気所に配置された複数の遮断器の動作監視結果等の表示を行う。
==遮断器動作一括監視装置25の動作の一例==
ここで、例えば遮断器23が投入された際に、遮断器動作一括監視装置25が制御電流を検出する動作の一例を説明する。図7は、遮断器23が投入された際の電流I1の波形の一例である。図8は、遮断器動作一括監視装置25が制御電流を検出する際のフローチャートの一例である。図8の各処理の主体はCPU102の検出部111である。
なお、前述のように遮断器23が投入された際の充電電流Ibの電流値はE/Rとなる。ここで、電圧Eは、電源線26の電圧に基づいて定まるが、抵抗値Rは自由に設定できる。本実施形態では、充電電流Ibの最大値であるE/Rが、所定レベルのしきい値より十分高くなるような抵抗値Rが選択されていることとする。
検出部111は、電流I1がしきい値を超えるか否かを監視する(S100)。時刻t10において、例えば遠隔制御装置10bからの投入の指示が出力されると、遮断器23の投入は開始される。遮断器23の投入が開始されると、前述のように、制御電流Iaと充電電流Ibとが流れ始めるため、電流I1はパルス状に変化してしきい値を超える。検出部111は、電流I1が増加してしきい値を超えたことを検出すると(S100:YES)、制御電流が流れ始めたことを検出する(S101)。その後検出部111は、制御電流の停止を検出すべく、電流I1の変化が所定以下となるか否かを監視する(S102)。そして、例えば時刻t11に遮断器23の投入が完了すると、制御電流Ia及び充電電流Ibはゼロとなり、電流I1の変化は緩やかとなる。その結果、検出部111は、電流I1の変化が所定以下となることを検出するため(S102:YES)、制御電流Iaが停止したことを検出する(S103)。そして検出部111は、制御電流Iaの流れ始めから、制御電流Iaの停止までの間の電流I1のデータを制御電流Iaのデータとして記憶装置101に格納する(S104)。
なお、記憶装置101に格納された制御電流Iaのデータを用いることにより、例えば遮断器23に異常があるか無いか等を判定することが可能となる。また、ここでは、遮断器23の投入時の制御電流Iaを取得する際の動作を説明したが、遮断器24の投入時に流れる電流I1も遮断器23の投入時に流れる電流I1と同様である。このため、遮断器24の投入時の制御電流Icも同様に取得できる。また、本実施形態では遮断器23,24が電源線26に接続される夫々のノードの全ての位置より上流側に設けられた変流器35で電流I1が測定されている。このため、遮断器動作一括監視装置25は、複数の遮断器23,24の制御電流の流れ始めを検出することが可能となる。
以上、本実施形態の遮断器一括監視システムについて説明した。電源線26に接続された投入スイッチ60がオンとなると、投入スイッチ60に直列接続され、電磁継電器62と並列接続された電流発生回路21はパルス状の充電電流Ibを発生する。また、例えば図3より明らかなように、充電電流Ibは制御電流Iaが流れ始めたときに発生し、充電電流Ibが発生すると電流I1も急激に増加する。このため、遮断器動作一括監視装置25は、電源線26の電流I1に基づいて、確実に制御電流Iaの流れ始めを検出することが可能である。この結果、遮断器動作一括監視装置25は、遮断器23の投入が開始されたタイミングを確実に検出することができる。
また、遮断器23は、投入コイル63が励磁されると投入される電磁操作方式の遮断器である。さらに、投入コイル63は、制御電流Iaが電磁継電器62に流れることにより励磁される。このような電磁操作方式の遮断器23が投入される際も、電流発生回路21はパルス状の充電電流Ibを生成する。このため、遮断器一括監視装置25は確実に制御電流Iaの流れ始めを検出できる。
また、遮断器24は、蓄勢された投入ばね(不図示)が放勢されると投入される電動ばね操作方式の遮断器である。さらに、投入コイル63は、制御電流Icが流れることにより蓄勢された投入ばねを放勢させる。このような電動ばね操作方式の遮断器24が投入される際も、電流発生回路22はパルス状の充電電流Idを生成する。このため、遮断器一括監視装置25は確実に制御電流Iaの流れ始めを検出できる。
また、パルス状の電流を発生する電流発生回路21は、例えばコンデンサの代わりに、投入スイッチ60がオンとなるとオンし、投入スイッチ60がオンとなった後に所定の時間経過したらオフするスイッチを用いることで実現できる。なお、このような構成の回路を実現するには、例えば、投入スイッチ60がオンとなった後に所定の時間をカウントするカウンタ等が必要となる。このような回路と比較すると、本実施形態のCR直列回路は素子数が少なく確実にパルス状の電流の生成が可能である。さらに、CR直列回路の抵抗値を変化させることで充電電流Ibのピーク値を変化させ、容量値を変化させることで充電電流Ibが低下する時間を変化させることができる。このため、所望の特性のパルス状の電流を容易に生成することができる。
また、変流器35は、電源線26の電流I1を測定し、遮断器動作一括監視装置25の検出部111は、電流I1が所定レベルのしきい値を超えると制御電流が流れ始めたことを検出する。遮断器一括監視システムはこのような装置等を含むことで、確実に遮断器23,24が投入されたことを検出することができる。
また、本実施形態では、充電電流Ibの最大値であるE/Rが、所定レベルのしきい値より十分高くなるような抵抗値Rが選択されている。また、検出部111のしきい値は、例えば、バイアス電流が変動した際に想定される最大値や、電源線26に生じるノイズレベルより十分高くなるよう設定されている。このため、遮断器一括監視装置25は、ノイズ等を誤って検出することを防ぎつつ、確実に制御電流Iaの流れ始めを検出できる。
また、検出部111は、例えば電流I1をしきい値と比較して制御電流Iaの流れ始めを検出したが、例えば、電流I1の変化量が所定の値を超えると制御電流Iaの流れ始めたことを検出しても良い。具体的には、検出部111が、上記機能を実現する代わりに、例えば、サンプリングされた電流I1のデータのうち、連続してサンプリングされたデータの差を算出する算出部と、算出部の算出結果が基準値を超えた場合に制御電流Iaが流れ始めたと判定する判定部との機能を実現しても良い。なお、基準値は、例えば記憶装置101等に記憶されていることとする。検出部111に上記のような機能ブロックを含ませることにより、検出部111は、制御電流Iaの流れ始めたことを検出することが可能となる。
また、遮断器23が投入されると、電流発生回路21にパルス状の充電電流Ibを発生させ、その充電電流Ibに基づいて遮断器23が投入されたことを検出することができる。
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、電流発生回路21は、投入スイッチ60側に抵抗50が設けられているが、投入スイッチ60側にコンデンサ51を接続してCR直列回路を構成しても良い。
10 遠隔制御装置
20 直流電源装置
21,22 電流発生回路
23,24 遮断器
25 遮断器動作一括監視装置
26,27 電源線
30 通信線
40 整流器
41 蓄電池
42〜44 配電用遮断器
50,55 抵抗
51,56 コンデンサ
60,70 投入スイッチ
61,65,71,77 補助スイッチ
63,72 投入コイル
64,76 切りスイッチ
66,78 引外しコイル
73 リミットスイッチ
74 電磁接触器
75 モータ
100 ADC(ADコンバータ)
101 記憶装置
102 CPU
103 入力装置
104 表示装置
110 処理部
111 検出部

Claims (8)

  1. 遮断器の動作を監視する遮断器監視装置であって、
    電源線に接続された投入スイッチに直列接続され、前記投入スイッチがオンとなると、前記遮断器の投入を制御するための制御電流が流れる制御素子と、
    前記投入スイッチに直列接続されるとともに前記制御素子に並列接続され、前記投入スイッチがオンとなると、前記制御電流が流れ始めたときに前記遮断器の投入を検出するためのパルス状の電流を発生する電流発生回路と、
    前記パルス状の電流に基づいて、前記遮断器の投入を検出する検出装置と、
    を備えることを特徴とする遮断器監視装置。
  2. 請求項1に記載の遮断器監視装置であって、
    前記遮断器は、投入コイルが励磁されると投入される遮断器であり、
    前記制御素子は、前記制御電流が流れると、前記投入コイルを励磁させる継電器であること、
    を特徴とする遮断器監視装置。
  3. 請求項1に記載の遮断器監視装置であって、
    前記遮断器は、蓄勢されたばねが放勢されると投入される遮断器であり、
    前記制御素子は、前記制御電流が流れると、前記蓄勢されたばねを放勢させる投入コイルであること、
    を特徴とする遮断器監視装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の遮断器監視装置であって、
    前記電流発生回路は、
    直列に接続された抵抗とコンデンサとを含むCR直列回路であり、
    前記パルス状の電流は、
    前記投入スイッチがオンとなると、前記コンデンサを充電する充電電流であること、
    を特徴とする遮断器監視装置。
  5. 請求項4に記載の遮断器監視装置であって、
    前記検出装置は、
    前記電源線に流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部で測定される電流値が所定レベルとなると、前記遮断器が投入されたことを検出する投入検出部と、
    を備えることを特徴とする遮断器監視装置。
  6. 請求項5に記載の遮断器制御装置であって、
    前記抵抗の抵抗値は、
    前記充電電流の最大値が前記所定レベルを超えるよう、前記所定レベルに応じた値であること、
    を特徴とする遮断器監視装置。
  7. 請求項4に記載の遮断器監視装置であって、
    前記検出装置は、
    前記電源線に流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部で測定される電流値の変化量が所定の値を超えると、前記遮断器が投入されたことを検出する投入検出部と、
    を備えることを特徴とする遮断器監視装置。
  8. 電源線に接続された投入スイッチに直列接続され、前記投入スイッチがオンとなると、遮断器の投入を制御するための制御電流が流れる制御素子を含み、前記遮断器の動作を監視する遮断器監視装置の投入検出方法であって、
    前記投入スイッチに直列接続されるとともに前記制御素子に並列接続された電流発生回路より、前記投入スイッチがオンとなると、前記制御電流が流れ始めたときに前記遮断器の投入を検出するためのパルス状の電流を発生し、
    前記パルス状の電流に基づいて、前記遮断器の投入を検出すること、
    を特徴とする遮断器監視装置の投入検出方法。
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