JP2011170044A - 表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 - Google Patents

表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鮮明な多色表示が実現される表示用粒子分散液を提供する。
【解決手段】正極に帯電され、電界に応じて移動し、且つ白色とは異なる第1の色に着色された第1の着色粒子と、負極に帯電され、電界に応じて移動し、且つ白色及び前記第1の色とは異なる第2の色に着色された第2の着色粒子と、正極に帯電され、電界に応じて移動し、前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より体積平均粒径が小さく、且つ前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より移動速度が遅い白色の第1の白色粒子と、負極に帯電され、電界に応じて移動し、前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より体積平均粒径が小さく、且つ前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より移動速度が遅い白色の第2の白色粒子と、前記第1の着色粒子、前記第2の着色粒子、前記第1の白色粒子、及び前記第2の白色粒子を分散する分散媒と、を含む表示用粒子分散液である。
【選択図】図1

Description

本発明は、 表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置に関するものである。
特許文献1には、帯電粒子として、色が同じで、体積平均粒径及び移動度の異なる少なくとも2種類の帯電粒子を用い、体積平均粒径の小さい帯電粒子の移動度を体積平均粒径の大きい帯電粒子の移動度より小さくした電気泳動表示素子が提案されている。
特許文献2には、帯電粒子として、色が同じで体積平均粒径及び移動度の異なる少なくとも2種類の帯電粒子を用い、体積平均粒径の小さい帯電粒子の移動度を体積平均粒径の大きな帯電粒子の移動度より大きくした電気泳動表示素子が提案されている。
特許文献3には、互いに色の異なる少なくとも2種の粒子が充填され、この少なくとも2種類の粒子が、負極に帯電した第1粒子と、第1粒子より移動度が小さく且つ電荷密度の大きい負極に帯電した第2粒子と、を含んだ電気泳動表示シートが提案されている。
特許文献4には、外部から印加された電界に対応して分散媒中を移動する着色粒子と、外部から印加された一定の電界に対して分散媒中を移動しない着色粒子と、分散媒と、を含む電気泳動用表示溶液が提案されている。
特開2006−292879号公報 特開2006−292880号公報 特開2009−116041号公報 特開2001−188269号公報
本発明の課題は、極性の異なる2種類の着色粒子と、白色粒子と、が混合された系において、白色粒子として本発明における第1の白色粒子及び第2の白色粒子を含まない場合に比べて、鮮明な多色表示が実現される表示用粒子分散液を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、正極に帯電され、電界に応じて移動し、且つ白色とは異なる第1の色に着色された第1の着色粒子と、負極に帯電され、電界に応じて移動し、且つ白色及び前記第1の色とは異なる第2の色に着色された第2の着色粒子と、正極に帯電され、電界に応じて移動し、前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より体積平均粒径が小さく、且つ前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より移動速度が遅い白色の第1の白色粒子と、負極に帯電され、電界に応じて移動し、前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より体積平均粒径が小さく、且つ前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より移動速度が遅い白色の第2の白色粒子と、前記第1の着色粒子、前記第2の着色粒子、前記第1の白色粒子、及び前記第2の白色粒子を分散する分散媒と、を含む表示用粒子分散液である。
請求項2に係る発明は、電界に応じて移動しない白色の第3の白色粒子を含む請求項1に記載の表示用粒子分散液である。
請求項3に係る発明は、前記第1の着色粒子が、着色剤と、フェニル基を有するビニルモノマーに由来する構成単位を含む第1の樹脂と、を含んで構成され、前記第2の着色粒子が、着色剤と、カルボン酸基及びフッ素基の少なくとも一方を有する第1のモノマーに由来する構成単位を含む第2の樹脂と、を含んで構成され、前記第1の白色粒子が、白色色材と、前記ビニルモノマーに由来する構成単位を含む第3の樹脂と、を含んで構成され、前記第2の白色粒子が、白色色材と、前記第1のモノマーに由来する構成単位を含む第4の樹脂と、を含んで構成された、請求項1または請求項2に記載の表示用粒子分散液。
請求項4に係る発明は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記一対の基板間に封入された、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の表示用粒子分散液と、を備えた表示媒体である。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の表示媒体と、前記表示媒体の前記一対の基板間に電圧を印加する電圧印加装置と、を備えた表示装置である。
請求項1、請求項4、及び請求項5に係る発明によれば、極性の異なる2種類の着色粒子と、白色粒子と、が混合された系において、白色粒子として本発明における第1の白色粒子及び第2の白色粒子を含まない場合に比べて、鮮明な多色表示が実現される、という効果を奏する。
請求項2に係る発明によれば、本発明における第3の白色粒子を含まない場合に比べて、白色度の高い白表示が実現される、という効果を奏する。
請求項3に係る発明によれば、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子として、本発明の構成を用いない場合に比べて、粒子の帯電量の変化が抑制される、という効果を奏する。
本実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 本実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 (A)〜(D) 表示用粒子分散液に含まれる白色粒子の帯電量と粒子数との関係を示す線図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(表示用粒子分散液)
本実施の形態に係る表示用粒子分散液は、正極に帯電された白色とは異なる第1の色に着色された第1の着色粒子と、負極に帯電され白色及び第1の色とは異なる第2の色に着色された第2の着色粒子と、正極に帯電された白色の第1の白色粒子と、負極に帯電された白色の第2の白色粒子と、これらの粒子を分散する分散媒と、を含んで構成されている。
この第1の色及び第2の色は、白色とは異なる色であり且つ互いに異なる色であればよく、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、黒等が挙げられる。
これらの第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子は、電界に応じて分散媒中を移動する、電気泳動粒子とされている。そして、第1の白色粒子及び第2の白色粒子の電界に応じた移動速度は、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より遅い。さらに、第1の白色粒子及び第2の白色粒子は、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より小さい体積平均粒径とされている。
このため、この表示用粒子分散液を用いて表示媒体(詳細は後述する)を構成し、正極に帯電された第1の着色粒子及び正極に帯電された第1の白色粒子を表示媒体の表示面側に移動させ、負極に帯電された第2の着色粒子及び負極に帯電された第2の白色粒子を背面側(表示面とは反対側)に移動させる電界を、表示媒体の基板間に形成すると、移動速度の速い第1の着色粒子が第1の白色粒子より速く表示面側に到達し、第1の着色粒子に遅れて第1の白色粒子が表示面側へ移動する。
そして、第1の白色粒子の体積平均粒径は第1の着色粒子より小さいため、表示面側に到達した第1の着色粒子の粒子間の空隙が、該第1の着色粒子に遅れて表示面側に到達した第1の白色粒子によって埋められた状態となり、表示面側に位置された第1の着色粒子による層の背面側は、第1の白色粒子によって遮蔽された状態となる。
また、背面基板側には、移動速度の速い第2の着色粒子が第2の白色粒子より速く背面側へ到達し、第2の着色粒子に遅れて第2の白色粒子が背面側へ移動する。
そして、第1の白色粒子の体積平均粒径は、第1の着色粒子より小さいため、背面側に到達した第2の着色粒子の粒子間の空隙が、該第2の着色粒子に遅れて背面側に到達した第2の白色粒子によって埋められた状態となり、背面側に位置された第2の着色粒子による層の表示面側は、第2の白色粒子によって遮蔽された状態となる。
このため、この状態で、表示媒体が表示面側から視認されたときには、表示面側に位置された第1の着色粒子の色が視認されて、第1の着色粒子より背面側(表示媒体の表示面側に対して反対側)が第1の白色粒子によって遮蔽された状態となり、さらに背面側に位置された第2の着色粒子による色は、第2の白色粒子によって遮蔽された状態となる。
従って、第1の着色粒子による色が鮮明に表示されると考えられる。
また、反対に、正極に帯電された第1の着色粒子及び正極に帯電された第1の白色粒子を表示媒体の背面側に移動させ、負極に帯電された第2の着色粒子及び負極に帯電された第2の白色粒子を表示面側に移動させる電界を、表示媒体の基板間に形成すると、移動速度の速い第1の着色粒子が第1の白色粒子より速く背面側に到達し、第1の着色粒子に遅れて第1の白色粒子が背面面側へ移動する。また、移動速度の速い第2の着色粒子が第2の白色粒子より速く表示面側に到達し、第2の着色粒子に遅れて第2の白色粒子が表示面側へ移動する。そして、第1の白色粒子及び第2の白色粒子の体積平均粒径は、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より小さい。
このため、この状態で、表示媒体が表示面側から視認されたときには、表示面側に位置された第2の着色粒子の色が視認されて、第2の着色粒子より背面側が第2の白色粒子によって遮蔽された状態となり、さらに背面側に位置された第1の着色粒子による色は、第1の白色粒子によって遮蔽された状態となる。
従って、第2の着色粒子による色が鮮明に表示されると考えられる。
さらに、この第1の着色粒子による色、または第2の着色粒子による色が表示された状態から、表示面側に位置されていた第1の着色粒子または第2の着色粒子が背面側に移動する強度の電界が表示媒体の基板間に形成されると、移動速度の違いから、表示面側に配置されていた第1の着色粒子または第2の着色粒子が、第1の白色粒子及び第2の白色粒子より先に背面側に到達し、これらの着色粒子による層の表示面側が、第1の白色粒子及び第2の白色粒子によって覆われた状態となると考えられる。このため、第1の白色粒子及び第2の白色粒子より背面側に位置された第1の着色粒子及び第2の着色粒子による色は、第1の白色粒子及び第2の白色粒子によって遮蔽された状態となり、白色度の高い白色表示が実現されると考えられる。
従って、本実施の形態の表示用粒子分散液を用いることで、鮮明な多色表示が実現されると考えられる。
また、第1の白色粒子及び第2の白色粒子によって、着色された粒子(第1の着色粒子及び第2の着色粒子)の色が遮蔽されることで、白色が表示されることから、本実施の形態の構成を有しない表示用粒子分散液を用いた場合に比べて、表示用粒子分散液中における白色粒子(第1の白色粒子及び第2の白色粒子)の少ない充填率で、白色度の高い白色表示が実現されると考えられる。
また、上述のように、表示用粒子分散液内に分散される白色粒子(第1の白色粒子及び第2の白色粒子)の充填率が抑制されるので、分散媒の粘度向上が抑制され、表示色の変化に要する速度の向上も図れると考えられる。
なお、本実施の形態の表示用粒子分散液には、白色粒子としては、上記第1の白色粒子及び上記第2の白色粒子に加えて更に、電界に応じて移動しない第3の白色粒子を加えた構成としてもよい。
この「電界に応じて移動しない」とは、表示用粒子分散液を基板間に充填した表示媒体を構成したときに、この表示媒体の基板間に、同じ分散液内に分散されている電気泳動する粒子(本実施の形態では、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子)が移動する電界を形成しても、該第3の白色粒子が一対の基板の一方側から他方側まで移動しない状態を示している。
具体的には、第3の白色粒子の帯電量が、0または0に近い状態であることを示している。この「帯電量が0または0に近い状態」とは、正極及び負極の何れにも帯電していない状態、または、正極及び負極の何れかに帯電していても、電界に応じて移動しない程度の帯電量しか有していない状態を示している。このため、表示用粒子分散液を充填した表示媒体の基板間に、上記第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子の内の少なくとも1種を移動させる電界が形成されても、第3の白色粒子の移動速度は0または限りなく0に近い状態となる。
表示用粒子分散液に、白色粒子として、電界に応じて移動する第1の白色粒子及び第2の白色粒子に加えて更に、電界に応じて移動しない第3の白色粒子が加えられることで、分散媒中に分散された第3の白色粒子による光散乱により、更に白色度の高い白表示が実現されると考えられる。
なお、表示用粒子分散液を表示媒体に充填したときの具体的な作用については、詳細を後述する。
次に、本実施の形態の表示用粒子分散液について詳細に説明する。
(第1の着色粒子)
まず、第1の着色粒子について説明する。
上述のように、第1の着色粒子は、正極に帯電され、電界に応じて移動し、白色とは異なる第1の色に着色された粒子である。
第1の着色粒子は、着色剤と、第1の樹脂を含んで構成されている。なお、第1の着色粒子には、必要に応じて、その他の配合材料を含んだ構成であってもよい。
この第1の着色粒子は、第1の樹脂中に着色剤が分散または配合された構成であってもよいし、着色剤の表面が、第1の樹脂で被覆された構成であってもよい。
なお、着色剤の粒子表面を第1の樹脂で「被覆」した、とは、第1の樹脂が着色剤の表面を覆っている状態を示す。以下、「被覆」は同様の意味を示す。
第1の着色粒子は、上述のように、正極に帯電された粒子である。この第1の着色粒子の構成成分である第1の樹脂は、帯電基として機能する塩基性基、または、若しくは、電子供与性基(以下、カチオン性基と称する場合がある)を有する高分子を含んで構成されている。
この帯電基として機能するカチオン性基としては、例えば、アミノ基、4級アンモニウム基、フェニル基、N原子を含むヘテロ環、アミド基等が挙げられる(これら基の塩も含む)。このカチオン性基により、第1の着色粒子に正極の極性が付与される。
カチオン性基を有する高分子としては、カチオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含む高分子であればよく、カチオン性基を有するモノマーの単独重合体であってもよいし、カチオン性基を有するモノマーと、帯電基を有さないモノマーとの共重合体であってもよく、結果的に、第1の着色粒子が正極に帯電された粒子となるように構成されていればよい。
カチオン性基を有するモノマーとしては、例えば、以下のものが挙げられる。具体的には、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ヒドロキシエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−オ クチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート等の脂肪族アミノ基を有する(メタ)アクリレート類、ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン、ジメチルアミノメチルスチレン、ジオクチルアミノスチレン等の含窒素基を有する芳香族置換エチレン系単量体類、
ビニル−N−エチル −N−フェニルアミノエチルエーテル、ビニル−N−ブチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、トリエタノールアミンジビニルエーテル、ビニルジフェニルアミノエチルエーテル、N−ビニルヒドロキシエチルベンズアミド、m−アミノフェニルビニルエーテル等の含窒素ビニルエーテル単量体類、ビニルアミン、N−ビニルピロール等のピロール類、N−ビニル−2−ピロリン、N−ビニル−3−ピロリン等のピロリン類、N−ビニルピロリジン、ビニルピロリジンアミノエ ーテル、N−ビニル−2−ピロリドン等のピロリジン類、N−ビニル−2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、N−ビニルイミダゾリン等のイミダゾリン類、N−ビニルインドール等のインドール類、N−ビニルインドリン等のインドリン類、N−ビニルカルバゾール、3,6−ジブロム−N−ビニルカルバゾール等のカルバゾール類、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン等のピリジン類、(メタ)アクリルピペリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピペラジン等のピペリジン類、2−ビニルキノリン、4−ビニルキノリン等のキノリン類、N−ビニルピラゾール、N−ビニルピラゾリン等のピラゾール類、2−ビニルオキサゾール等のオキサゾール類、4−ビニルオキサジン、モルホリノエチル(メタ)アクリレート等のオキサジン類などが挙げられる。
また、カチオン性基を有するモノマーと共重合体を構成する、帯電基を有さないモノマーとしては、非イオン性モノマー(ノニオン性モノマー)が挙げられ、例えば、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリルアミド、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、イソブチレン、N−ジアルキル置換(メタ)アクリルアミド、スチレン、ビニルカルバゾール、スチレン、スチレン誘導体、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、ブタジエン、ビニルピロリドン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
なお、本実施の形態において、「(メタ)アクリレート」等の記述は、「アクリレート」及び「メタクリレート」等のいずれをも含む表現である。以下、同様である。
カチオン性基を有するモノマーと、帯電基を有さないモノマーと、の共重合比は、所望の粒子の帯電量に応じて適宜変更される。通常はカチオン性基を有するモノマーと他のモノマーとの共重合比がそのモル比で1:100乃至100:0からの範囲で選択される。
このカチオン性基を有する高分子の重量平均分子量としては、1000以上100万以下が望ましく、より望ましくは1万以上20万以下である。
この第1の樹脂には、上記カチオン性基を有する高分子に加えて更に、高分子分散剤を更に含んだ構成であってもよい。なお、この高分子分散剤は、帯電基として上記カチオン性基を有した構成であってもよい。
高分子分散剤としては、例えば、ポリ(メタ)アクリレート系高分子や共重合体、シリコーン系高分子や共重合体、長鎖アルキル系高分子や共重合体、モノマーとスチレンとの共重合体、スチレン-ブタジエン系共重合体等が挙げられる。また、高分子分散剤は反応性成分を持ったものを使うことで、粒子表面と共有結合などの化学結合や粒子表面に被覆層を形成することで、粒子の分散安定性や泳動性に効果も期待される。
シリコーン系高分子は、例えば、シリコーン鎖を持つ高分子化合物であり、より具体的には主高分子化合物の主鎖に対して、シリコーン鎖(シリコーングラフト鎖)が側鎖として有する化合物であることがよい。
シリコーン系高分子の一つとしては、例えば、シリコーン鎖成分と、必要に応じて反応性成分、帯電基を持つ共重合成分、及びその他共重合成分(帯電基を持たない共重合成分)の少なくとも1種と、を共重合させた共重合体が挙げられる。なお、当該共重合体における共重合成分(特に、シリコーン鎖成分)の原料は、モノマーを用いてもよいし、マクロモノマーを用いてもよい。この「マクロモノマー」とは、重合性官能基を持ったオリゴマー(重合度2以上300以下程度)あるいはポリマーの総称であり、高分子と単量体(モノマー)との両方の性質を有するものである。
シリコーン鎖成分としては、片末端に(メタ)アクリレート基を持ったジメチルシリコーンモノマー(例えば、チッソ社製:サイラプレーン:FM−0711,FM−0721,FM−0725等、信越化学工業(株):X−22−174DX, X−22−2426, X−22−2475等)が挙げられる。
反応性成分としては、エポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート、イソシアネート基を有するイソシアネート系モノマー(昭和電工:カレンズAOI、カレンズMOI)などが挙げられる。
帯電基を持つ共重合成分、及びその他共重合成分(帯電基を持たない共重合成分)としては、上記に説明したカチオン性基を有するモノマーや、後述するアニオン性基を有するモノマーや、上記に説明した帯電基を有さないモノマーが適用される。
シリコーン系高分子は、シリコーン鎖成分が、高分子全体に対して占める質量比で3%以上60%以下、または5%以上40%以下であることがよい。この範囲とすることで、粒子に安定した分散性及を付与しつつ、例えば他の特性(帯電極性付与や帯電量の制御)が実現される。
シリコーン系高分子としては、上記共重合体以外に、片末端にエポキシ基を持つシリコーン化合物(下記構造式1で示されるシリコーン化合物)も挙げられる。当該片末端にエポキシ基を持つシリコーン化合物としては、例えば、信越化学社製:X−22−173DX等が挙げられる。


構造式1中、R’は、水素原子、又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。nは自然数(例えば1以上1000以下、望ましくは3以上100以下)を示す。xは1以上3以下の整数を示す。
シリコーン系高分子としては、片末端に(メタ)アクリレート基を持ったジメチルシリコーンモノマー(下記構造式2で示されるシリコーン化合物:例えば、チッソ社製:サイラプレーン:FM−0711,FM−0721,FM−0725等、信越化学工業(株):X−22−174DX, X−22−2426,X−22−2475等)とグリシジル(メタ)アクリレート又はイソシアネート系モノマー(昭和電工:カレンズAOI、カレンズMOI)との少なくとも2成分からなる共重合体も好適に挙げられる。

構造式2中、Rは、水素原子、又はメチル基を示す。R’は、水素原子、又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。nは自然数(例えば1以上1000以下、望ましくは3以上100以下)、を示す。xは1以上3以下の整数を示す。
シリコーン系高分子の重量平均分子量としては、500以上100万以下や、1000以上100万以下が挙げられる。
次に、第1の着色粒子に含まれる着色剤について説明する。
第1の着色粒子に用いられる着色剤には、白色以外の色を示す着色剤が選択される。この第1の着色粒子に用いられる着色剤としては、有機若しくは無機の顔料や、油溶性染料等が挙げられ、例えば、マグネタイト、フェライト等の磁性紛、カーボンブラック、酸化マグネシウム、フタロシアニン銅系シアン色材、アゾ系イエロー色材、アゾ系マゼンタ色材、キナクリドン系マゼンタ色材、レッド色材、グリーン色材、ブルー色材等の公知の着色剤が挙げられる。具体的には、着色剤としては、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド238、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー74、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3、等が代表的なものとして例示される。
着色剤の配合量としては、第1の着色粒子に含まれる上記第1の樹脂に対して10質量%以上99質量%以下や、30質量%以上99質量%以下が挙げられる。
次にその他の配合材料について説明する。
第1の着色粒子に含まれる、その他の配合材料としては、例えば帯電制御材料、磁性材料が挙げられる。
帯電制御材料としては、電子写真用トナー材料に使用される公知のものが使用でき、例えば、セチルピリジルクロライド、BONTRON P−51、BONTRON P−53、BONTRON E−84、BONTRON E−81(以上、オリエント化学工業社製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、酸化金属微粒子、各種カップリング剤により表面処理された酸化金属微粒子が挙げられる。
磁性材料としては、必要に応じてカラーコートした無機磁性材料や有機磁性材料が使用される。また、透明な磁性材料、特に、透明有機磁性材料は着色顔料の発色を阻害せず、比重も無機磁性材料に比べて小さく、より望ましい。
着色した磁性材料(カラーコートした材料)としては、例えば、特開2003−131420公報記載の小径着色磁性粉が挙げられる。核となる磁性粒子と該磁性粒子表面上に積層された着色層とを備えたものが用いられる。そして、着色層としては、顔料等により磁性粉を不透過に着色する等適宜選定して差し支えないが、例えば光干渉薄膜を用いるのがよい。この光干渉薄膜とは、SiOやTiO等の無彩色材料を光の波長と同等な厚みを有する薄膜にしたものであり、薄膜内の光干渉により光の波長を選択的に反射するものである。
(第2の着色粒子)
次に、第2の着色粒子について説明する。
第2の着色粒子は、着色剤と、第2の樹脂と、を含んで構成されている。なお、第2の着色粒子についても、必要に応じて、その他の配合材料を含んだ構成であってもよい。
また、第2の着色粒子は、第2の樹脂中に着色剤が分散または配合された構成であってもよいし、着色剤の表面が、第2の樹脂で被覆された構成であってもよい。
この第2の着色粒子は、上述のように、負極に帯電された粒子である。この第2の着色粒子の構成成分である第2の樹脂は、帯電基として機能する酸性基(以下、アニオン性基と称する場合がある)を有する高分子を含んで構成されている。
この帯電基として機能するアニオン性基としては、例えば、フッ素基、カルボキシル基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、及びテトラフェニルボロン基など、電子吸引性基が挙げられる(これら基の塩も含む)。このアニオン性基により第2の着色粒子に負極の極性が付与される。
アニオン性基を有する高分子としては、アニオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含む高分子であればよく、アニオン性基を有するモノマーの単独重合体であってもよいし、アニオン性基を有するモノマーと、他のモノマーとの共重合体であってもよく、結果的に、第2の着色粒子が負極に帯電された粒子となるように構成されていればよい。
アニオン性基を有するモノマーとしては、例えば、以下のものが挙げられる。
フッ素基を有するモノマーとしては、例えば、フッ素基を持つ(メタ)アクリレートモノマーがあり、具体的には、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロデシルエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロメチルトリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
カルボン酸基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、又はそれらの無水物及びそのモノアルキルエステルやカルボキシエチルビニルエーテル、カルボキシプロピルビニルエーテルの如きカルボキシル基を有するビニルエーテル類等がある。
スルホン酸基を有するモノマーとしては、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリックアシッドエステル、ビス−(3−スルホプロピル)−イタコニックアシッドエステル等及びその塩がある。また、その他2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸の硫酸モノエステル及びその塩がある。
リン酸基を有するモノマーとしては、ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、アシッドホスホキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート、ビス(メタクリロキシエチル)ホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフェート等がある。
また、アニオン性基を有するモノマーと共重合体を構成する、帯電基を有さないモノマーとしては、非イオン性モノマー(ノニオン性モノマー)が挙げられ、例えば、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリルアミド、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、イソブチレン、N−ジアルキル置換(メタ)アクリルアミド、スチレン、ビニルカルバゾール、スチレン、スチレン誘導体、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、ブタジエン、ビニルピロリドン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アニオン性基を有するモノマーと帯電基を有さないモノマーとの共重合比は、所望の粒子の帯電量に応じて適宜変更される。通常アニオン性基を有するモノマーと、帯電基を有さないモノマーとの共重合比がそのモル比で1:100乃至100:0からの範囲で選択される。
上記アニオン性基を有するモノマーの重量平均分子量としては、1000以上100万以下が望ましく、より望ましくは1万以上20万以下である。
第2の着色粒子に含まれる第2の樹脂には、上記アニオン性基を有する高分子に加えて、更に、高分子分散剤を含んだ構成であってもよい。この高分子分散剤は、帯電基として、上記アニオン性基を有した構成であってもよい。この高分子分散剤としては、上述した高分子分散剤が挙げられる。
この第2の着色粒子に含まれる着色剤としては、第2の着色粒子の色が、白色以外の色を示し、且つ、上記第1の着色粒子の色である第1の色とは異なる第2の色となるもの選択される。この第2の着色粒子に用いられる着色剤としては、具体的には、上記第1の着色粒子に用いられる着色剤として上記に挙げた着色剤の中から、第1の着色粒子に用いられる着色剤とは異なる色のものを選択すればよい。
この第2の着色粒子における着色剤の配合量としては、第2の着色粒子に含まれる上記第2の樹脂に対して10質量%以上99質量%以下や、30質量%以上99質量%以下が挙げられる。
さらに、この第2の着色粒子に含まれる、その他の配合材料としては、上述した帯電制御材料や、磁性材料が挙げられる。
上記第1の着色粒子及び第2の着色粒子の体積平均粒径は、第1の白色粒子及び第2の白色粒子より大きい体積平均粒径とされていればよい。また、この第1の着色粒子及び第2の着色粒子の体積平均粒径は、同じであっても異なっていてもよい。第1の着色粒子及び第2の着色粒子の体積平均粒径としては、適用される表示媒体の大きさ等によって異なるが、例えば、0.3μm以上30μm以下、0.3μm以上20μm以下が挙げられる。
なお、本実施形態において、測定する粒子直径が2μm以上の場合、測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用して、体積平均粒径が測定される。
測定法としては、分散剤として界面活性剤、より良くはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの0.5%水溶液2ml中に、測定試料を0.5mg以上50mg以下加え、これを前記電解液100ml以上150ml以下中に添加した。この測定試料を懸濁させた電解液を超音波分散器で1分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型により、アパーチャー径が100μmのアパーチャーを用いて、粒径2.0μm以上60μm以下の範囲の粒子の粒度分布を測定すればよい。測定する粒子数は50,000とされる。
一方、測定する粒子直径が2μm未満の場合、レーザー散乱式粒度分布測定装置(FPAR1000:大塚電子株式会社製)を用いて測定すればよい。
(第1の白色粒子)
次に、第1の白色粒子について説明する。
この第1の白色粒子は、上述のように、正極に帯電され、電界に応じて移動し、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より粒径が小さく、且つ第1の着色粒子及び第2の着色粒子より電界に応じた移動速度の遅い白色の粒子である。
この第1の白色粒子は、白色色材と、第3の樹脂と、を含んで構成されている。なお、第1の白色粒子についても必要に応じて、上述した、その他の配合材料を含んだ構成であってもよい。また、第1の白色粒子は、第3の樹脂中に、白色色材が分散または配合された構成であってもよいし、白色色材の表面が、第3の樹脂で被覆された構成であってもよい。
この第1の白色粒子の構成成分である第3の樹脂は、帯電基として機能するカチオン性基を有する高分子を含んだ構成とされている。この帯電基として機能するカチオン性基としては、上記に挙げたカチオン性基が挙げられる。
このカチオン性基を有する高分子としては、カチオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含む高分子であればよく、カチオン性基を有するモノマーの単独重合体であってもよいし、カチオン性基を有するモノマーと帯電基を有さないモノマーとの共重合体であってもよい。また、この第1の白色粒子の構成成分である第3の樹脂に含まれるカチオン性基を有する高分子としては、カチオン性基を有するモノマーと、アニオン性基を有するモノマーと、の双方に由来する構成単位を含んだ構成であってもよく、結果的に、第1の白色粒子が正極に帯電された粒子となるように、含まれる帯電基の種類、帯電基の数、カチオン性基とアニオン性基との比率等を調整することで、第3の樹脂の極性が正極に調整されていればよい。
また、第1の白色粒子が正極に帯電された粒子となるように、第3の樹脂の極性が調整されていればよいことから、この第1の白色粒子を構成する第3の樹脂は、カチオン性基を有する高分子と、アニオン性基を有する高分子と、の双方を含んだ構成であってもよい。
なお、このカチオン性基を有するモノマー、アニオン性基を有するモノマー、及び帯電基を有さないモノマーの具体例としては、上記第1の着色粒子の第1の樹脂に含まれるモノマーとして挙げた具体例が挙げられる。
この第3の樹脂には、上記カチオン性基を有する高分子に加えて更に、上述した高分子分散剤を含んだ構成であってもよい。
ここで、第1の白色粒子の構成成分である第3の樹脂は、上述のように、カチオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含む高分子を含んだ樹脂であるが、第3の樹脂に含まれるカチオン性基と、第1の着色粒子の構成成分である第1の樹脂に含まれるカチオン性基と、は、同じ基であることが好ましい。
さらには、第1の白色粒子の第3の樹脂は、第1の着色粒子の第1の樹脂に含まれるカチオン性基を有する高分子に含まれる、カチオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を有することが好ましい。
そして、さらには、第1の白色粒子の第3の樹脂は、第1の着色粒子の第1の樹脂で構成されていてもよい。
第1の白色粒子の構成成分である第3の樹脂が、第1の着色粒子の第1の樹脂に含まれるカチオン性基を有する高分子に含まれる、カチオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含むことで、長期間放置された場合の第1の白色粒子及び第1の着色粒子の帯電量の変化が抑制されると考えられる。
次に、第1の白色粒子に含まれる白色色材について説明する。
白色色材としては、酸化チタン(ルチル型酸化チタン及びアナターゼ型酸化チタン等)、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、亜鉛華、鉛白、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム等の白色顔料が挙げられる。
中でも、高比重で白色度の高い酸化チタンが望ましい。この酸化チタンの中でも、ルチル型の酸化チタンが望ましい。なお、ゼータ電位を調整する目的から、酸化チタンと共に、他の白色色材(例えば炭酸カルシウム、炭酸バリウム等)を併用してもよい。
なお、白色色材は、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子においても用いられるが、第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子に用いられる白色色材は、同じ種類の色材であってもよいし、異なる白色色材であってもよい。
また、白色色材としては、下記一般式(I)で示されるポリシラン構造を持つ鎖状又は環状のポリシラン化合物、及びそのハロゲン置換化合物(以下、両者を特定のポリシラン化合物と称することがある)が高屈折率材料(例えば屈折率1.65以上の材料)で、比重が小さい材料(例えば比重1.2以下の材料)あることから、粒子沈降が抑制されると共に、白色度が向上される。このため、特に、電界に応じて移動しない第3の白色粒子に適用する白色色材としては、特定のポリシラン化合物が好適である。
一般式(I)中、Aは、フェニル基を表す。Bは、アルキル基、又はフェニル基を表す。nは、自然数を示す。重量平均分子量は、10、000以上100、000以下のものがよい。
Bが表すアルキル基としては、炭素数1以上22以下のアルキル基、望ましくは炭素数1以上12以下のアルキル基、より望ましくは、炭素数1以上6以下のアルキル基が挙げられる。また、アルキル基は、直鎖状アルキル基であってもよいし、分鎖状アルキル基であってもよい。アルキル基として具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ステアリル基等が挙げられる。
特定のポリシラン化合物は、鎖状のポリシラン化合物であっても、環状のポリシラン化合物であってもよい。
鎖状のポリシラン化合物としては、下記構造式(I−1A)で示される構造を持つ鎖状ポリシラン化合物であることがよい。ここで、構造式(I−1A)中、nは、自然数を示し、重量平均分子量は、10,000以上100,000以下のものがよい。
環状のポリシラン化合物が、下記構造式(I−2A)で示される環状ポリシラン化合物であることがよい。この環状のポリシラン化合物は、一般式(I)で示される構造数が6つの化合物であるが、その他、5つの化合物も好適に挙げられる。
特定のポリシラン化合物は、一般式(I)で示されるポリシラン構造を持つ鎖状又は環状のポリシラン化合物のハロゲン置換化合物であってもよいが、当該ハロゲン置換化合物とは、一般式(I)で示されるポリシラン構造が複数存在するうち、その少なくとも一つポリシラン構造が有するフェニル基がハロンゲン(例えばフッ素、塩素)により置換されたポリシラン化合物である。このハロゲン置換化合物は、未置換の化合物に比べ、屈折率が向上する。ポリシラン化合物のハロゲン置換化合物として具体的には、例えば、下記構造式(I−1B)で示される鎖状ポリシラン化合物や、下記構造式(I−2B)で示される環状ポリシラン化合物が挙げられる。ここで、構造式(I−1B)、(I−2B)中、Rがハロゲンを示す。nは構造式(I−1A)中のnと同義である。
第1の白色粒子における白色色材の含有量としては、第1の白色粒子に含まれる第3の樹脂に対して10質量%以上99質量%以下、または30質量%以上99質量%以下である。また、後述する第2の白色粒子における白色色材の含有量については、第2の白色粒子に含まれる第4の樹脂に対して、10質量%以上99質量%以下、または30質量%以上99質量%以下である。また、後述する第3の白色粒子における白色色材の含有量については、第3の白色粒子に含まれる第5の樹脂に対して、10質量%以上99質量%以下、または30質量%以上99質量%以下である。
第1の白色粒子における、その他の配合材料としては、例えば上述の帯電制御剤や、磁性材料が挙げられる。帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用される公知のものが使用される。
(第2の白色粒子)
次に、第2の白色粒子について説明する。
この第2の白色粒子は、上述のように、負極に帯電され、電界に応じて移動し、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より粒径が小さく、且つ第1の着色粒子及び第2の着色粒子より電界に応じた移動速度の遅い白色の粒子である。
この第2の白色粒子は、白色色材と、第4の樹脂と、を含んで構成されている。なお、第2の白色粒子についても必要に応じて、その他の配合材料を含んだ構成であってもよい。また、第2の白色粒子は、第4の樹脂中に、白色色材が分散または配合された構成であってもよいし、白色色材の表面が、第4の樹脂で被覆された構成であってもよい。
第2の白色粒子に含まれる白色色材としては、上述の白色色材が挙げられる。また、その他の配合材料についても、上記に挙げたその他の配合材料が挙げられる。
この第2の白色粒子の構成成分である第4の樹脂は、帯電基として機能するアニオン性基を有する高分子を含んで構成されている。この帯電基として機能するアニオン性基としては、上述したアニオン性基が挙げられる。
このアニオン性基を有する高分子としては、アニオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含む高分子であればよく、アニオン性基を有するモノマーの単独重合体であってもよいし、アニオン性基を有するモノマーと帯電基を有さないモノマーとの共重合体であってもよい。また、この第2の白色粒子の構成成分である第4の樹脂に含まれるアニオン性基を有する高分子としては、アニオン性基を有するモノマーと、カチオン性基を有するモノマーと、の双方に由来する構成単位を含んだ構成であってもよく、結果的に、第2の白色粒子が負極に帯電された粒子となるように、含まれる帯電基の種類、帯電基の数、カチオン性基とアニオン性基との比率等を調整することで、第4の樹脂の極性が負極に調整されていればよい。
また、第2の白色粒子が負極に帯電された粒子となるように、第4の樹脂の極性が調整されていればよいことから、この第2の白色粒子を構成する第4の樹脂は、アニオン性基を有する高分子と、カチオン性基を有する高分子と、の双方を含んだ構成であってもよい。
なお、このアニオン性基を有するモノマー、カチオン性基を有するモノマー、及び帯電基を有さないモノマーの具体例としては、上述したアニオン性基を有するモノマー、カチオン性基を有するモノマー、及び帯電基を有さないモノマーが挙げられる。
この第4の樹脂には、更に、高分子分散剤を含んだ構成であってもよい。また、この高分子分散剤についても、帯電基を有した構成であってもよい。この高分子分散剤としては、上述した高分子分散剤が挙げられる。
なお、第2の白色粒子の構成成分である第4の樹脂は、上述のように、アニオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含む高分子を含んだ樹脂であるが、第4の樹脂に含まれるアニオン性基と、第2の着色粒子の構成成分である第2の樹脂に含まれるアニオン性基と、は、同じ基であることが好ましい。
さらには、第2の白色粒子の第4の樹脂は、第2の着色粒子の第2の樹脂に含まれるアニオン性基を有する高分子に含まれる、アニオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含むことが好ましい。
そして、さらには、第2の白色粒子の第4の樹脂は、第2の着色粒子の第2の樹脂で構成されていてもよい。
第2の白色粒子の構成成分である第4の樹脂が、第2の着色粒子の第2の樹脂に含まれるアニオン性基を有する高分子に含まれる、アニオン性基を有するモノマーに由来する構成単位を含むことで、長期間放置された場合の第2の白色粒子及び第2の着色粒子の帯電量の変化が抑制されると考えられる。
ここで、同じ分散媒に分散される第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子は、各々の粒子に含まれる樹脂のゲル化によって各粒子に含まれる着色剤及び白色粒子が樹脂の外部へ露出する場合ある。
そこで、第1の着色粒子に含まれる第1の樹脂が、フェニル基を有するビニルモノマーに由来する構成単位を含み、第1の白色粒子に含まれる第3の樹脂が、このビニルモノマー(第1の樹脂に含まれるフェニル基を有するビニルモノマーと同じビニルモノマー)に由来する構成単位を有し、且つ、第2の着色粒子に含まれる第2の樹脂が、カルボン酸基及びフッ素基の少なくとも一方を有するモノマー(以下、第1のモノマーと称する場合がある)に由来する構成単位を含み、第2の白色粒子に含まれる第4の樹脂が、この第1のモノマーに由来する構成単位を含むことが望ましい。
このように、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子を上記構成とすることによって、同じ分散媒内に分散されている各粒子に含まれる樹脂のゲル化が抑制され、着色剤や白色色材の樹脂による被覆率の低下が抑制され、帯電量の更なる低下が実現されると考えられる、また、第2の着色粒子及び第2の白色粒子が、フッ素基を含んだ構成とされることで、分散媒中の粒子の分散性の向上が図れると考えられる。
(第3の白色粒子)
次に、第3の白色粒子について説明する。
第3の白色粒子は、電界に応じて移動しない白色の粒子である。この第3の白色粒子は、白色色材と、第5の樹脂と、を含んで構成されている。なお、第3の白色粒子についても必要に応じて、上述のその他の配合材料を含んだ構成であってもよい。また、第3の白色粒子は、第5の樹脂中に、白色色材が分散または配合された構成であってもよいし、白色色材の表面が、第5の樹脂で被覆された構成であってもよい。この白色色材としては、上述した白色色材が挙げられる。
この第5の樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、スチレン類(例えばスチレン、クロロスチレン等)、モノオレフィン(例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等)、ビニルエステル(例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等)、α−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)の単独重合体、又はこれらの共重合体が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、架橋樹脂(例えばジビニルベンゼンを主成分とする架橋共重合体や架橋ポリメチルメタクリレート等)、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
また、この第5の樹脂は、帯電基を有する高分子を含んでいてもよい。この場合、第3の白色粒子が、電界に応じた移動しない帯電量となるように、含まれる帯電基の数やカチオン性基及びアニオン性基の比率を調整すればよい。
そして、この第3の白色粒子に含まれる第5樹脂が帯電基を含む場合には、この帯電基は、上記第1の樹脂、第2の樹脂、第3の樹脂、及び第4の樹脂に含まれる帯電基と同じ帯電基であることがよい。
また、上述のように、第1の着色粒子及び第1の白色粒子に含まれる樹脂としてフェニル基を有するビニルモノマーに由来する構成単位を含む樹脂を用い、第2の着色粒子及び第2の白色粒子に含まれる樹脂として、カルボン酸基及びフッ素基の少なくとも一方を有するモノマーに由来する構成単位を含む樹脂を用いた場合には、この第3の白色粒子に含まれる第5の樹脂としては、カルボン酸基及びフッ素基の少なくとも一方を有するモノマーと、フェニル基を有するビニルモノマーと、の双方に由来する構成単位を含むことが望ましい。このような構成とすることで、同じ表示用粒子分散液に含まれる、各粒子の樹脂による被覆率の向上、帯電量の変化の抑制、及び各粒子の分散性の向上が図れると考えられる。
上記の第1の白色粒子及び第2の白色粒子の体積平均粒径は、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より小さい。
この第1の白色粒子の体積平均粒径は、具体的には、同極性である第1の着色粒子が複数まとまって存在したときに、これらの第1の着色粒子間に生じた空隙を埋める大きさであることがよく、例えば、第1の着色粒子の体積平均粒径の1/10倍以上3/5倍以下の範囲内や、1/5倍以上1/2倍以下の範囲内が挙げられる。
また第2の白色粒子の体積平均粒径は、同極性である第2の着色粒子が複数まとまって存在したときに、これらの第2の着色粒子間に生じた空隙を埋める大きさであることがよく、例えば、第2の着色粒子の体積平均粒径の1/10倍以上3/5倍以下の範囲内や、1/5倍以上1/2倍以下の範囲内が挙げられる。
これらの第1の白色粒子及び第2の白色粒子の体積平均粒径としては、例えば、0.1μm以上0.5μm以下や、0.1μm以上0.3μm以下や、0.1μm以上0.2μm以下、が挙げられる。
また、第3の白色粒子の体積平均粒径については、第1の着色粒子及び第2の着色粒子と同じ体積平均粒径であってもよいが、分散媒中における分散性や電界に応じて移動しない程度の浮遊性を得る観点から、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より小さい体積平均粒径であることが望ましい。
この第3の白色粒子の体積平均粒径については、例えば、0.1μm以上0.5μm以下や、0.1μm以上0.3μm以下や、0.1μm以上0.2μm以下、が挙げられる。
なお、第1の白色粒子及び第2の白色粒子の電界に応じた移動速度は、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より遅い事が必須とされている。
この関係を満たすように移動速度を調整する方法としては、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、及び第2の白色粒子の表面積(すなわち大きさ)、これらの粒子に含まれる帯電基の量や、帯電基としてのカチオン性基とアニオン性基との比率や、これらの粒子に含まれる帯電制御剤の種類や量、磁性材料の種類や量の調整が挙げられるが、これらに限られない。
この移動速度の測定は、2枚のITO電極付透明ガラス基板上に、それぞれ隔壁を形成し、これらを貼り合わせることで、空のセルを作製する。そして、この空のセル内に、測定対象の粒子を分散媒に分散させた分散液を注入し、ITO電極間に測定のために定めた電圧値の電圧を、測定のために定めた時間継続して印加したときの粒子の泳動の様子を高速撮影カメラを用いて撮影し、得られた画像を解析して単位時間あたりの粒子の移動距離を算出することで求められる。
(分散媒)
次に、本実施の形態の表示用粒子分散液に含まれる分散媒について説明する。
本実施の形態の表示用粒子分散液に含まれる分散媒としては、パラフィン系炭化水素溶媒、シリコーンオイル、フッ素系液体など石油由来高沸点溶媒が挙げられる。
シリコーンオイルとして具体的には、シロキサン結合に炭化水素基が結合したシリコーンオイル(例えば、ジメチルシリコーンオイル、ジエチルシリコーンオイル、メチルエチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、ジフェニルシリコーンオイル等)、変性シリコーンオイル(例えば、フッ素変性シリコーンオイル、アミン変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイルなど)が挙げられる。これらの中も、安全性が高く、化学的に安定で長期の信頼性が良く、且つ抵抗率が高いといった観点から、ジメチルシリコーンが特に望ましい。
シリコーンオイルの粘度は、温度20℃の環境下において、0.1mPa・s以上20mPa・s以下であることが望ましく、より望ましくは0.1mPa・s以上2mPa・s以下である。粘度を上記範囲とすることで、粒子の移動速度、すなわち、表示速度の向上が図れる。なお、この粘度の測定には、東京計器製B−8L型粘度計を用いる。
パラフィン系炭化水素溶媒としては、炭素数20以上(沸点80℃以上)のノルマルパラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素が挙げられるが、安全性、揮発性等の理由から、イソパラフィンを用いることが望ましい。具体的には、シェルゾル71(シェル石油製)、アイソパーO、アイソパーH、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーG、アイソパーM(アイソパーはエクソン社の商品名)やアイピーソルベント(出光石油化学製)等が挙げられる。
(粒子の製造方法)
次に、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子の製造方法について説明する。
第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子を製造する方法としては、例えば、コアセルベーション法を利用した方法が挙げられる。
具体的には、例えば、第1の着色粒子を作製する方法としては、第1の着色粒子に用いられる着色剤と、上記第1の樹脂と、その他の配合材料と、該樹脂を溶解する第1の溶媒と、を混合した溶液と、該着色剤や該第1の樹脂や該第1の溶媒に非相用で該第1溶媒より沸点の低い第2溶媒と、の2種類の液体を混合攪拌して乳化させた後、第1の溶媒を除去し、第1の溶媒中に溶解されていた第1の樹脂を、着色剤の表面に析出させることで、着色剤と、第1の樹脂と、を含む第1の着色粒子が作製される。なお、上記混合した溶液中には、必要に応じて、上記材料以外の他の配合材料を配合させてもよい。
第2の着色粒子についても、着色剤を第2の色の着色剤に代えて、第1の樹脂を第2の樹脂に代えることで、上記製法で作製される。
この第1の溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)、メタノール、エタノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどが挙げられる。これらの中でも、安定した分散安定性及び帯電特性が付与される点から、イソプロピルアルコール(IPA)が望ましい。一方、第2溶媒としては、本実施の形態の表示用粒子分散液中に含まれる分散媒を用いればよいが、中でも、シリコーンオイルが好適に挙げられる。
第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子を、コアセルべーション法により作製する場合には、例えば、白色色材と、上記第3の樹脂と、上記第4の樹脂と、これらの樹脂を溶解する第1の溶媒と、を混合した溶液と、第2溶媒と、の二つの液体を混合攪拌して乳化させた後、第1の溶媒を除去し、第1の溶媒中に溶解されていた樹脂を、白色色材の表面に析出させる。なお、上記混合した溶液中には、必要に応じて、上記材料以外の他の配合材料を配合させてもよい。
これによって、第1の白色粒子と、第2の白色粒子と、第3の白色粒子と、が同じ混合溶液内に調整されることとなる。
例えば、この第1の溶媒中に溶解されていた樹脂が、白色色材の表面に析出されることによって、樹脂に含まれるカチオン性基とアニオン性基の比率の異なる複数種類の白色粒子が作製されることとなる。例えば、上記製法で白色粒子が作製されることで、各白色粒子の樹脂に含まれるカチオン性基とアニオン性基の比率によって、図6(A)の線図70に示すように、マイナスaの帯電量からプラスaの帯電量までの範囲の分布を示すような複数の白色粒子が作製される。そして、この複数の白色粒子のうちの、正極を示し且つ電界に応じて移動する帯電量を有する白色粒子が、第1の白色粒子とされる。また、この複数の白色粒子のうちの、負極を示し且つ電界に応じて移動する帯電量を有する白色粒子が、第2の白色粒子とされる。また、この複数の白色粒子のうちの、電界に応じて移動しない帯電量を示す白色粒子が、第3の白色粒子とされる。
なお、上記製法によって作製される白色粒子の帯電量の分布は、図6(A)の線図70で示した例では、マイナスaからプラスaの範囲である場合を示したが、白色粒子の作製に用いる樹脂を調整することで、この範囲は適宜調整される。例えば、図6(B)の線図72に示すように、上記製法によって作製される白色粒子の帯電量の分布が、マイナスbからプラスb(なお、|a|<|b|とする)の範囲の白色粒子を調整してもよい。
また、上記製法によって作製される白色粒子の帯電量の分布は、白色粒子の作製に用いる樹脂が調整されることで、図6(C)に示すように、正極を示し且つ電界に応じて移動する帯電量を有する第1の白色粒子の帯電分布(線図80A)と、負極を示し且つ電界に応じて移動する帯電量を有する第2の白色粒子の帯電分布(線図80B)と、電界に応じて移動しない第3の白色粒子(線図80C)と、が重ならないような分布を示してもよい。
また、図6(D)に示すように、第1の白色粒子(線図80A)と、第2の白色粒子(線図80B)のみが調整されるように、白色粒子の作製に用いる樹脂を調整してもよい。
なお、第1の白色粒子の作製方法としては、上記方法に限られず、第1の樹脂及び第2の樹脂の内の第1の樹脂のみを用いて、上記コアセルべーション法により作製してもよい。また、第2の白色粒子の製造方法についても、第1の樹脂及び第2の樹脂のうちの、第2の樹脂のみを用いて、上記コアセルべーション法により作製してもよい。
なお、上述のように、第1の白色粒子及び第2の白色粒子の電界に応じた移動速度は、第1の着色粒子及び第2の着色粒子より遅いが、第1の白色粒子及び第2の白色粒子の帯電量の絶対値と、第1の着色粒子及び第2の着色粒子の帯電量の絶対値と、は値に差があるほど好ましい。帯電量の絶対値に差があるほど、第1の白色粒子及び第2の白色粒子の電界に応じた移動速度と、第1の着色粒子及び第2の着色粒子の電界に応じた移動速度と、に差が生じ、画質向上の観点から好ましい。
上記工程を経て、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子が作製される。
そして、上記作製された第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子と、分散媒と、を混合することで、表示用粒子分散液が得られる。なお、得られた表示用粒子分散液に対し、必要に応じて、酸、アルカリ、塩、分散剤、分散安定剤、酸化防止や紫外線吸収などを目的とした安定剤、抗菌剤、防腐剤などを添加してもよい。
得られた表示用粒子分散液に対し、帯電制御剤として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、シリコーン系カチオン化合物、シリコーン系アニオン化合物、金属石鹸、アルキルリン酸エステル類、コハク酸イミド類等を添加してもよい。
帯電制御剤としては、イオン性若しくは非イオン性の界面活性剤、親油性部と親水性部からなるブロック若しくはグラフト共重合体類、環状、星状若しくは樹状高分子(デンドリマー)等の高分子鎖骨格をもった化合物、サリチル酸の金属錯体、カテコールの金属錯体、含金属ビスアゾ染料、テトラフェニルボレート誘導体、重合性シリコーンマクロマ(チッソ:サイラプレーン)とアニオンモノマーあるいはカチオンポリマーとの共重合体等が挙げられる。
イオン性及び非イオン性の界面活性剤としては、より具体的には以下があげられる。ノニオン活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸等がある。カチオン界面活性剤としては、第一級ないし第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等があげられる。これら帯電制御剤は、粒子固形分に対して0.01質量%以上、20質量%以下が望ましく、特に0.05質量%以上10質量%以下の範囲が望ましい。
また、得られた表示用粒子分散液に対し、必要に応じて、例えば、第1溶媒(必要に応じて分散剤)を含む第1溶媒)で希釈してもよい。
表示用粒子分散液中の、第1の着色粒子、第2の着色粒子、第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子の濃度は、表示特性や応答特性あるいはその用途によって種々選択されるが、これらの粒子の総量が、0.1質量%以上30質量%以下の範囲で選択されることが望ましい。
なお、上述したように、本実施の形態の表示用粒子分散液においては、表示用粒子分散液中における白色粒子(第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子)の少ない充填率で、白色度の高い白色表示が実現されると考えられるが、具体的には、表示用粒子分散液における白色粒子の総量は、8質量%以上43質量%以下、または13質量%以上38質量%以下の範囲にまで抑制される。
本実施形態に係る表示用粒子分散液は、電気泳動方式の表示媒体、電気泳動方式の調光媒体(調光素子)、液体現像方式電子写真システムの液体トナーなどに利用される。なお、電気泳動方式の表示媒体、電気泳動方式の調光媒体(調光素子)としては、公知である電極(基板)面に対して垂直方向に粒子群を移動させる方式、それとは異なり水平方向に移動させる方式(いわゆるインプレーン型素子)、又はこれらを組み合わせたハイブリッド素子がある。
(表示媒体、表示装置)
以下、実施形態に係る表示媒体、及び表示装置の一例について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の表示装置10は、表示媒体12における、分散媒50と第1の着色粒子34、第2の着色粒子36、第1の白色粒子38A、及び第2の白色粒子38Bを含む表示用粒子分散液52として、本実施の形態に係る上記表示用粒子分散液を適用した形態である。
本実施の形態に係る表示装置10は、図1に示すように、表示媒体12と、表示媒体12に電圧を印加する電圧印加部16と、制御部18と、を含んで構成されている。
表示媒体12は、画像表示面とされる表示基板20、表示基板20に間隙をもって対向する背面基板22、これらの基板間を特定間隔に保持すると共に、表示基板20と背面基板22との基板間を複数のセルに区画する図示を省略する間隙部材、各セル内に封入された表示用粒子分散液52を含んで構成されている。
上記セルとは、表示基板20と、背面基板22と、図示を省略する間隙部材と、によって囲まれた領域を示している。このセル中には、表示用粒子分散液52が封入されている。
なお、本実施形態では、説明を簡易化するために、1つのセルに注目した図を用いて本実施形態を説明する。以下、各構成について詳細に説明する。
まず、一対の基板について説明する。表示基板20は、支持基板38上に、表面電極40及び表面層42を順に積層した構成となっている。背面基板22は、支持基板44上に、背面電極46及び表面層48を積層した構成となっている。
表示基板20、又は表示基板20と背面基板22との双方は、透光性を有している。ここで、本実施形態における透光性とは、可視光の透過率が60%以上であることを示している。
支持基板38及び支持基板44としては、ガラスや、プラスチック、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等が挙げられる。
表面電極40及び背面電極46には、インジウム、スズ、カドミウム、アンチモン等の酸化物、ITO等の複合酸化物、金、銀、銅、ニッケル等の金属、ポリピロールやポリチオフェン等の有機材料等が使用される。これらは単層膜、混合膜あるいは複合膜として使用でき、蒸着法、スパッタリング法、塗布法等で形成される。また、その厚さは、蒸着法、スパッタリング法によれば、通常100Å以上2000Å以下である。背面電極46及び表面電極40は、従来の液晶表示媒体あるいはプリント基板のエッチング等従来公知の手段により、所望のパターン、例えば、マトリックス状、又はパッシブマトリックス駆動を可能とするストライプ状に形成してもよい。
また、表面電極40を支持基板38に埋め込んでもよい。また、背面電極46を支持基板44に埋め込んでもよい。この場合、支持基板38及び支持基板44の材料を表示用粒子分散液52に含まれる各材料種類等に応じて選択すればよい。
なお、背面電極46及び表面電極40各々を表示基板20及び背面基板22と分離させ、表示媒体12の外部に配置してもよい。
なお、上記では、表示基板20と背面基板22の双方に電極(表面電極40及び背面電極46)を備える場合を説明したが、何れか一方にだけ設けるようにして、アクティブマトリクス駆動させるようにしてもよい。
また、アクティブマトリックス駆動を可能にするために、支持基板38及び支持基板44は、画素毎にTFT(薄膜トランジスタ)を備えていてもよい。配線の積層化及び部品実装が容易であることから、TFTは表示基板ではなく背面基板22に形成することが望ましい。
なお、表示媒体12を単純マトリクス駆動とすると、表示媒体12をそなえた後述する表示装置10の構成を簡易な構成とすることができ、TFTを用いたアクティブマトリックス駆動とすると、単純マトリクス駆動に比べて表示速度が速くなる。
上記表面電極40及び背面電極46が、各々支持基板38及び支持基板44上に形成されている場合、表面電極40及び背面電極46の破損や、粒子群の各粒子の固着を招く電極間のリークの発生を防止するため、必要に応じて表面電極40及び背面電極46各々上に誘電体膜としての表面層42及び表面層48が形成される。
この表面層42及び表面層48を形成する材料としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化アクリル樹脂、フッ素樹脂等を用いてもよい。
図示を省略する間隙部材は、表示基板20の透光性を損なわないように形成され、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化樹脂、ゴム、金属等で形成される。
間隙部材は表示基板20及び背面基板22の何れか一方と一体化されてもよい。この場合には、支持基板38又は支持基板44をエッチングするエッチング処理、レーザー加工処理、予め作製した型を使用してプレス加工処理又は印刷処理等を行うことによって作製される。この場合、間隙部材は、表示基板20側、背面基板22側のいずれか、又は双方に作製される。
間隙部材は有色でも無色でもよいが、表示媒体12に表示される表示画像に悪影響を及ぼさないように無色透明であることが望ましく、その場合には、例えば、ポリスチレンやポリエステルやアクリルなどの透明樹脂等が使用される。
また、粒子状の間隙部材もまた透明であることが望ましく、ポリスチレン、ポリエステル又はアクリル等の透明樹脂粒子の他、ガラス粒子も使用される。
なお、「透明」とは、可視光に対して、透過率70%以上有することを示している。
表示用粒子分散液52は、分散媒50、第1の着色粒子34、第2の着色粒子36、第1の白色粒子38A、第2の白色粒子38Bを含んで構成されている。
このように構成される表示媒体12は、例えば、画像の保存及び書換えが可能な掲示板、回覧版、電子黒板、広告、看板、点滅標識、電子ペーパー、電子新聞、電子書籍、及び複写機・プリンタと共用するドキュメントシート等に使用される。
上記に示したように、本実施形態に係る表示装置10は、表示媒体12と、表示媒体12に電圧を印加する電圧印加部16と、制御部18とを含んで構成されている(図1参照)。
電圧印加部16は、表面電極40及び背面電極46に電気的に接続されている。なお、本実施形態では、表面電極40及び背面電極46の双方が、電圧印加部16に電気的に接続されている場合を説明するが、表面電極40及び背面電極46の一方が、接地されており、他方が電圧印加部16に接続された構成であってもよい。
電圧印加部16は、制御部18に信号授受可能に接続されている。
制御部18は、装置全体の動作を司るCPU(中央処理装置)と、各種データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、装置全体を制御する制御プログラム等の各種プログラムが予め記憶されたROM(Read Only Memory)と、を含むマイクロコンピュータとして構成されていることも可能である。
電圧印加部16は、表面電極40及び背面電極46に電圧を印加するための電圧印加装置であり、制御部18の制御に応じた電圧を表面電極40及び背面電極46間に印加する。
次に、表示装置10の作用を説明する。この作用は制御部18の動作に従って説明する。
なお、第1の着色粒子34は、赤色に着色された粒子であり、第2の着色粒子36は、青色に着色された粒子であるものとして説明する。
まず、制御部18の制御によって、電圧印加部16から表面電極40及び背面電極46へ、表面電極40が負極となり背面電極46が正極となるように、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36の各々が基板間を移動する強度の電圧が、これら粒子が表示基板20側または背面基板22側へ到達するまでの時間継続して印加される。
これによって、正極に帯電された第1の着色粒子34及び正極に帯電された第1の白色粒子38Aは、表示基板20側へ移動する。そして、負極に帯電された第2の着色粒子36及び負極に帯電された第2の白色粒子38Bは、背面基板22側へ移動する。
ここで、第1の白色粒子38Aの電界に応じた移動速度は、第1の着色粒子34より遅い。このため、該電圧の印加によって、図1に示すように、表示基板20側には、第1の白色粒子38Aより速く第1の着色粒子34が到達し、この表示基板20側に到達した第1の着色粒子34による層より背面基板22側に、これらの第1の着色粒子34による粒子間の隙間を埋めるように第1の白色粒子38Aが位置されることとなる。このため、表示基板20側から視認されると、表示基板20側に位置されている第1の着色粒子34の粒子間の隙間が、第1の着色粒子34より背面基板22側に位置された第1の白色粒子38Aによって遮蔽された状態となる。
また、第2の白色粒子38Bの電界に応じた移動速度は、第2の着色粒子36より遅い。このため、該電圧の印加によって、図1に示すように、背面基板22側には、第2の白色粒子38Bより速く第2の着色粒子36が到達し、この背面基板22側に到達した第2の着色粒子36による層より表示基板20側に、これらの第2の着色粒子36による粒子間の隙間を埋めるように第2の白色粒子38Bが位置されることとなる。このため、表示基板20側から視認されると、背面基板22側に位置されている第2の着色粒子36の粒子間の隙間が、第2の着色粒子36より表示基板20側に位置された第2の白色粒子38Bによって遮蔽された状態となる。
このため、表示媒体12が表示面とされた表示基板20側から視認されると、第2の着色粒子36による色は第2の白色粒子38Bによって遮蔽され、第1の着色粒子34による層の背面基板22側の粒子間の隙間は第1の白色粒子38Aによって遮蔽された状態となり、第1の着色粒子34による色(ここでは赤色)が鮮明に表示されることとなる。
次に、制御部18の制御によって、電圧印加部16から表面電極40及び背面電極46へ、表面電極40が正極となり背面電極46が負極となるように、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36の各々が基板間を移動する強度の電圧が、これら粒子が表示基板20側または背面基板22側へ到達するまでの時間継続して印加される。
これによって、正極に帯電された第1の着色粒子34及び正極に帯電された第1の白色粒子38Aは、背面基板22側へ移動する。そして、負極に帯電された第2の着色粒子36及び負極に帯電された第2の白色粒子38Bは、表示基板20側へ移動する(図2参照)。
ここで、第1の白色粒子38Aの電界に応じた移動速度は、第1の着色粒子34より遅く、第2の白色粒子38Bの電界に応じた移動速度は、第2の着色粒子36より遅い。
このため、上記の赤色表示(第1の着色粒子34による色の表示)のときと同じように、該電圧の印加によって、図2に示すように、表示基板20側から視認されると、表示基板20側に位置されている第2の着色粒子36の粒子間の隙間が、第2の着色粒子36より背面基板22側に位置された第2の白色粒子38Bによって遮蔽された状態となる。
また、該電圧の印加によって、図2に示すように、背面基板22側には、第1の白色粒子38Aより速く第1の着色粒子34が到達し、この背面基板22側に到達した第1の着色粒子34による層より表示基板20側に、これらの第1の着色粒子34による粒子間の隙間を埋めるように第1の白色粒子38Aが位置されることとなる。このため、表示基板20側から視認されると、背面基板22側に位置されている第1の着色粒子34の粒子間の隙間が、第1の着色粒子34より表示基板20側に位置された第1の白色粒子38Aによって遮蔽された状態となる。
このため、表示媒体12が表示面とされた表示基板20側から視認されると、第1の着色粒子34による色は、第1の白色粒子38Aによって遮蔽され、第2の着色粒子36による層の背面基板22側の粒子間の隙間は第2の白色粒子38Bによって遮蔽された状態となり、第2の着色粒子36による色(ここでは青色)が鮮明に表示されることとなる。
さらに、制御部18の制御によって、例えば、図1に示す赤色表示の状態とされた表示媒体12について、背面電極46を接地した状態とし、表面電極40に、正極で且つ表示基板20側に位置されていた第1の着色粒子34が背面基板22側へ移動する電界が表示基板20と背面基板22との基板間に形成される強度の電圧を、該第1の着色粒子34が背面基板22側に到達するまでの時間継続して印加する。
これによって、背面基板22側に位置されていた第2の着色粒子36は背面基板22側に配置されたままで、表示基板20側に位置されていた第1の着色粒子34が背面基板22側へ移動する。また、この第1の着色粒子34の移動速度より遅い速度で、表示基板20側に位置されていた第1の白色粒子38Aもまた背面基板22側へ移動する(図3参照)
該電圧の印加によって、図3に示すように、表示基板20側から視認されると、背面基板22側に第2の着色粒子36及び第1の着色粒子34が位置された状態となり、これらの着色粒子の粒子間の隙間が、第1の白色粒子38Aに遅れて背面基板22側へ移動することによって、これらの着色粒子より表示基板20側に配置された第1の白色粒子38Aによって遮蔽された状態となる。
このため、表示媒体12が表示面とされた表示基板20側から視認されると、第1の着色粒子34による色(赤色)、及び第2の着色粒子36による色(青色)の双方が、これらの着色粒子より表示基板20側に位置された白色の粒子(第1の白色粒子38A及び第2の白色粒子38B)によって遮蔽された状態となり、第1の白色粒子38A及び第2の白色粒子38Bによる白色が鮮明に表示され、白色度の高い白色が表示されることとなる。
従って、本実施の形態の表示媒体12及び表示装置10によれば、鮮明な多色表示が実現されることとなる。
なお、上記実施の形態では、白色以外の色に着色された粒子としては、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36の2色の粒子を用いる場合を説明したが、第1の着色粒子34として、同極性(正極)で互いに移動速度と色の異なる2種類以上の着色粒子を用いてもよく、また、第2の着色粒子36として、同極性(負極)で互いに移動速度及び移動速度の異なる2種類以上の着色粒子を用いてもよい。
例えば、第1の着色粒子34として、互いに移動速度の異なる、赤色に着色された着色粒子と、黄色に着色された着色粒子を用い、第2の着色粒子36として、互いに移動速度の異なる、青色に着色された着色粒子と、黒色に着色された着色粒子と、を用いてもよい。
このような構成とすることで、更なる多色表示が鮮明な色で実現されると考えられる。
なお、図1〜図3に示す例では、表示用粒子分散液52として、第1の着色粒子34と、第2の着色粒子36と、第1の白色粒子38Aと、第2の白色粒子38Bと、分散媒50と、を含む表示用粒子分散液を用いる場合を説明したが、図4に示すように、上記に説明した第3の白色粒子として、第3の白色粒子38Cを更に含む表示用粒子分散液52Aとしてもよい。
さらに、第3の白色粒子38Cを更に含んだ構成とすることで、この第3の白色粒子38Cは、上記に説明したように、電界に応じて移動しない白色粒子である第3の白色粒子を含むことで、第1の着色粒子34による色または第2の着色粒子36による色を表示するときには、更なる鮮明な色表示が実現される。また、白色を表示するときについても、更なる白色度の向上が図れると考えられる。
具体的には、制御部18の制御によって、電圧印加部16から表面電極40及び背面電極46へ、表面電極40が負極となり背面電極46が正極となるように、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36の各々が基板間を移動する強度の電圧を、これら粒子が表示基板20側または背面基板22側へ到達するまでの時間継続して印加する。
この電圧の印加によって、図4に示すように、正極に帯電された第1の着色粒子34及び正極に帯電された第1の白色粒子38Aは、表示基板20側へ移動する。そして、負極に帯電された第2の着色粒子36及び負極に帯電された第2の白色粒子38Bは、背面基板22側へ移動する。
ここで、第3の白色粒子38Cは、電界に応じて移動しない粒子であることから、分散媒50中に浮遊した状態で存在する。
このため、表示媒体12が表示面とされた表示基板20側から視認されると、第2の着色粒子36による色は第2の白色粒子38Bによって遮蔽され、第1の着色粒子34による層の背面基板22側の粒子間の隙間は第1の白色粒子38Aによって遮蔽された状態となり、さらに、分散媒50中に第3の白色粒子38Cが浮遊していることから、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36がより遮蔽されることとなる。このため、第1の着色粒子34による色(ここでは赤色)が鮮明に表示されることとなる。
そして、図示は省略するが、第2の着色粒子36による色を表示する場合についても同様に、第3の白色粒子38Cによって、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36がより遮蔽されることとなる。このため、第2の着色粒子36による色(ここでは青色)についても、より鮮明に表示されることとなる。
さらに、白色表示時についても、より白色度が向上すると考えられる。
詳細には、制御部18の制御によって、電圧印加部16から表面電極40及び背面電極46へ、表面電極40が正極となり背面電極46が負極となるように、第1の着色粒子34及び第2の着色粒子36の各々が基板間を移動する強度の電圧が、これら粒子が表示基板20側または背面基板22側へ到達するまでの時間継続して印加される。
これによって、正極に帯電された第1の着色粒子34及び正極に帯電された第1の白色粒子38Aは、背面基板22側へ移動する。そして、負極に帯電された第2の着色粒子36及び負極に帯電された第2の白色粒子38Bは、表示基板20側へ移動する(図5参照)。
そして、表示媒体12が表示面とされた表示基板20側から視認されると、第1の着色粒子34による色は、第1の白色粒子38Aによって遮蔽され、第2の着色粒子36による層の背面基板22側の粒子間の隙間は第2の白色粒子38Bによって遮蔽された状態となる。そして、さらに、分散媒50中に第3の白色粒子38Cが浮遊していることから、分散媒50中に浮遊している第3の白色粒子38Cによる光散乱によって、白色が鮮明に表示され、更に白色度の高い白色が表示されることとなる。
従って、第3の白色粒子38Cを含有することで、更なる鮮明な多色表示が実現されることとなる。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。
<実施例1>
(白色粒子(第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子)の分散液の調整)
―樹脂A(カチオン性の高分子)の調整―
ヒドロキシエチルメタクリレート:32質量部と、シリコーン系モノマーであるサイラプレーンFM−0721:50質量部と、カチオン性基としてフェニル基をもつAMP10G:17.8質量部と、をイソプロピルアルコール200質量部に混合し、重合開始剤としてAIBN:0.2質量部を溶解し、窒素下で70℃、6時間重合を行なった。
―樹脂B(アニオン性の高分子)の調整―
ヒドロキシエチルメタクリレート:32質量部、シリコーン系モノマであるサイラプレーンFM−0721:50質量部、カルボン酸エステルを有するアニオン性モノマーとしてMMA(メチルメタクリレート):13.8質量部、フッ素基を有するアニオン性モノマーとしてOFPMA(1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート):4質量部をイソプロピルアルコール200質量部に混合し、重合開始剤としてAIBN:0.2質量部を溶解し、窒素下で70℃、6時間重合を行なった。
―白色粒子の分散液の調整―
イソプロピルアルコール(IPA)14gに、上記樹脂Aを0.5gと、上記樹脂Bを0.5gと、を加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液A1を得た。
この白色粒子の混合液A1を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPAを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径0.23μmの白色粒子の分散液A1を得た。
得られた白色粒子の分散液A1を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、正極に帯電された白色粒子(第1の白色粒子)と、負極に帯電された白色粒子(第2の白色粒子)と、電界に応じて移動しない白色粒子(第3の白色粒子)と、の3種類の白色粒子が確認された。
(第1の着色粒子の分散液の調整)
イソプロピルアルコール(IPA)14gに、上記樹脂Aを1.0g加えて、十分に溶解させた。さらに、赤色の着色剤として、赤顔料(商品名:Red3090,山陽色素製)0.5gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、赤色粒子の混合液を得た。
この赤色粒子の混合液を10g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPAを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、赤色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で赤色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径0.4μmの赤色粒子の分散液を得た。
得られた赤色粒子分散液を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、正極に帯電していることが確認された。
(第2の着色粒子の分散液の調整)
イソプロピルアルコール(IPA)14gに、上記樹脂Bを1.0g加えて、十分に溶解させた。さらに、青色の着色剤として、シアン顔料(諸品名:Cyan3020,山陽色素社製)0.5gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、青色粒子の混合液を得た。
この青色粒子の混合液を10g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPAを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、青色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で青色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径0.3μmの青色粒子の分散液を得た。
得られた青色粒子の分散液を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、負極に帯電していることが確認された。
(表示用粒子分散液の調整)
上記調整した白色粒子の分散液A1 20質量%と、赤色粒子の分散液 0.5質量%と、青色粒子の分散液 0.5質量%となるように分散媒としてのシリコーンオイル(信越化学社製:商品名KF−96−2S)を調整混合した。これによって、表示用粒子分散液A1を調整した。
(表示媒体の作製)
上記に調整した表示用粒子分散液A1を、インジウムスズ酸化物(ITO)電極が形成された一対のガラス基板間(一対のガラス基板間に間隙部材として厚み50μmのテフロン(登録商標)シート)を介在させたセル内)に封入した表示媒体A1を作製した。
<実施例2>
実施例1で調整した白色粒子の分散液A1に代えて、下記白色粒子の分散液A2を用いた以外は、実施例1と同じ条件及び同じ製法で、表示媒体A2を作製した。
(白色粒子(第1の白色粒子、第2の白色粒子、及び第3の白色粒子)の分散液の調整)
―樹脂C(カチオン基及びアニオン基を有する高分子)の調整−
ヒドロキシエチルメタクリレート:32質量部と、シリコーン系モノマーであるサイラプレーンFM−0721:50質量部と、カチオン性基としてフェニル基をもつAMP10G:10.6質量部と、カルボン酸を有するアニオン性モノマーとしてMA(メタクリル酸):2.0質量部と、フッ素基を有するアニオン性モノマーとしてOFPMA(1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート):3質量部と、を、イソプロピルアルコール200質量部に混合し、重合開始剤としてAIBN:0.4質量部を溶解し、窒素下で70℃、6時間重合を行なった。
―白色粒子の分散液の調整―
イソプロピルアルコール(IPA)14gに、上記樹脂Cを1.0gを加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液A2を得た。
この白色粒子の混合液A2を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPAを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径0.24μmの白色粒子の分散液A2を得た。
得られた白色粒子の分散液A2を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、正極に帯電された白色粒子(第1の白色粒子)と、負極に帯電された白色粒子(第2の白色粒子)と、電界に応じて移動しない白色粒子(第3の白色粒子)と、の3種類の白色粒子が確認された。なお、実施例2における第1の白色粒子と、第2の白色粒子の移動速度は、実施例1における第1の白色粒子及び第2の白色粒子より遅いことが確認された。
<実施例3>
実施例1で調整した白色粒子の分散液A1に代えて、下記白色粒子の分散液A3を用いた以外は、実施例1と同じ条件及び同じ製法で、表示媒体A3を作製した。
―白色粒子の分散液の調整―
イソプロピルアルコール(IPA)14g、テトラヒドロフラン(THF) 5gに、上記樹脂Aを2.0gを加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液A3を得た。
この白色粒子の混合液A3を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPA、THFを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。これによって、体積平均粒径0.21μmの白色粒子の分散液A3−1を得た。
同様にして、上記樹脂Aを上記樹脂Bに代えたのみで、体積平均粒径0.23μmの白色粒子の分散液A3−2を得た。
これらの分散液A3−1及び分散液A3−2を同量混合することにより、分散液A3を得た。
得られた白色粒子の分散液A3を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、電界に応答しない白粒子がないことがわかった。
<実施例4>
実施例1で調整した白色粒子の分散液A1に代えて、下記白色粒子の分散液A4を用いた以外は、実施例1と同じ条件及び同じ製法で、表示媒体A4を作製した。
―樹脂Dの調整―
ヒドロキシエチルメタクリレート:32質量部と、シリコーン系モノマーであるサイラプレーンFM−0721:35質量部、サイラプレーンFM0725:15質量部と、カチオン性基としてフェニル基をもつAMP10G:10.6質量部と、カルボン酸エステルを有するアニオン性モノマーとしてMMA(メタクリル酸メチル):2.0質量部と、、を、イソプロピルアルコール200質量部に混合し、重合開始剤としてAIBN:0.4質量部を溶解し、窒素下で70℃、6時間重合を行なった。
―白色粒子の分散液の調整―
イソプロピルアルコール(IPA)14g、テトラヒドロフラン(THF)2gに、上記樹脂Dを1.0g加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液A4を得た。
この白色粒子の混合液A4を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPA、THFを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径0.0.22μmの白色粒子の分散液A4を得た。
得られた白色粒子の分散液A4を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、正極に帯電された白色粒子(第1の白色粒子)と、負極に帯電された白色粒子(第2の白色粒子)と、電界に応じて移動しない白色粒子(第3の白色粒子)と、の3種類の白色粒子が確認された。なお、実施例2における第1の白色粒子と、第2の白色粒子の移動速度は、実施例1における第1の白色粒子及び第2の白色粒子より遅いことが確認された。
<実施例5>
実施例1で調整した白色粒子の分散液A1に代えて、下記白色粒子の分散液A5を用いた以外は、実施例1と同じ条件及び同じ製法で、表示媒体A5を作製した。
―樹脂Eの調整―
ヒドロキシエチルメタクリレート:32質量部と、シリコーン系モノマーであるサイラプレーンFM−0721:50質量部と、カチオン性基としてフェニル基をもつAMP10G:10.6質量部と、スルホン酸を有するアニオン性モノマーとしてビニルスルホン酸(VSA−H 旭化成ファインケム製):1.0質量部と、フッ素基を有するアニオン性モノマーとしてOFPMA(1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート):3質量部と、を、イソプロピルアルコール200質量部に混合し、重合開始剤としてAIBN:0.4質量部を溶解し、窒素下で70℃、6時間重合を行なった。
―白色粒子の分散液の調整―
イソプロピルアルコール(IPA)14g、テトラヒドロフラン(THF) 2gに、上記樹脂Eを1.0g加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液A5を得た。
この白色粒子の混合液A5を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPAを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径0.23μmの白色粒子の分散液A5を得た。
得られた白色粒子の分散液A5を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、正極に帯電された白色粒子(第1の白色粒子)と、負極に帯電された白色粒子(第2の白色粒子)と、電界に応じて移動しない白色粒子(第3の白色粒子)と、の3種類の白色粒子が確認された。なお、実施例2における第1の白色粒子と、第2の白色粒子の移動速度は、実施例1における第1の白色粒子及び第2の白色粒子より遅いことが確認された。
<比較例1>
実施例1で調整した白色粒子の分散液A1に代えて、下記白色粒子の分散液B1を用いた以外は、実施例1と同じ条件及び同じ製法で、表示媒体B1を作製した。
(白色粒子(第1の白色粒子)の分散液の調整)
イソプロピルアルコール(IPA)14gに、上記樹脂Aを1.0g加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液B1を得た。
この白色粒子の混合液B1を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPAを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。
これによって、体積平均粒径 0.23μmの白色粒子の分散液B1を得た。
得られた白色粒子の分散液B1を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、正極に帯電された白色粒子(第1の白色粒子)のみが確認された。
<比較例2>
実施例1で調整した白色粒子の分散液A1に代えて、下記白色粒子の分散液B2を用いた以外は、実施例1と同じ条件及び同じ製法で、表示媒体B2を作製した。
―樹脂Fの調整―
ビニルピロリドン:33.5質量部と、シリコーン系モノマーであるサイラプレーンFM−0721:50質量部、サイラプレーンFM0725:15、ジメタクリル酸エチレングリコール1質量部を、イソプロピルアルコール200質量部に混合し、重合開始剤としてAIBN:0.5質量部を溶解し、窒素下で70℃、6時間重合を行なった。
―白色粒子の分散液の調整―
イソプロピルアルコール(IPA)14g、テトラヒドロフラン(THF) 5gに、上記樹脂Fを2.0g加えて、十分に溶解させた。さらに、白色色材として、酸化チタン(TTO−55S,石原産業製)3.0gを添加し、0.5mmΦのジルコニアボールを使用し、48時間分散させて、白色粒子の混合液B2を得た。
この白色粒子の混合液B2を12g取り出し、超音波を印加しながら、2CS(粘度2センチストークス)のシリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)10gを少量ずつ滴下させて乳化させた。次に、この溶液を、60℃に加熱し、減圧乾燥させ、IPA、THFを除去(エバポレート)させた。この後、遠心分離機で、白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した後に、シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加え、超音波を与えて洗浄し、遠心分離機で白色粒子を沈降させ、上澄み液を除去した。さらに、上記シリコーンオイル(信越化学社製:商品名 KF96)5gを加えた。これによって、体積平均粒径0.21μmの白色粒子の分散液B2を得た。
得られた白色粒子の分散液B2を、2枚の電極基板間に封入し、直流電圧を印加して泳動方向を評価したところ、電界に応答しない、若しくは、応答が非常にゆっくりな白粒子であることがわかった。
〔評価〕
得られた表示媒体について、白色表示時、青色表示時、赤色表示時、の各々色の鮮明度、表示色の切り替え速度、粒子の帯電量の経時変化、及び分散性について評価を行った。
―鮮明度評価―
上記に作製した表示媒体の各々の電極基板間(基板間距離:50μm)に、電圧30VのDC(直流)を5秒間印加し、正負を入れ替えて粒子を移動させた。そして、表示側の電極に正極の電圧を30Vで2秒間印加したとき、青色粒子が表示側のガラス基板に移動して青色が表示された。
一方、表示側の電極に負極の電圧を30Vで2秒間印加したとき、赤色粒子が表示側のガラス基板に移動して赤色が表示された。
さらに、上記赤色が表示された状態で、表示側の電極に正極の電圧を7Vで3秒間印加したところ、赤色粒子が背面側のガラス基板に移動して、白色が表示された。
(青色表示)
この上記青色が表示された状態の表示媒体について、X−Rite社製のX939を用いて、表示基板側の表示色を測定することによって、青色の鮮明度(C濃度)を評価した。評価基準は以下とした。評価結果を表1に示した。
G1:0.8以上である場合。
G2:0.6以上0.8未満である場合。
G3:0.3以上0.6未満である場合。
G4:0.3未満である場合。
(赤色表示)
この上記赤色が表示された状態の表示媒体について、X−Rite社製のX939を用いて、表示基板側の表示色を測定することによって、赤色の鮮明度(M濃度)を評価した。評価基準は以下とした。評価結果を表1に示した。
G1:0.8以上である場合。
G2:0.6以上0.8未満である場合。
G3:0.3以上0.6未満である場合。
G4:0.3未満である場合。
(白色表示)
この上記白色が表示された状態の表示媒体について、色彩計WMS−1((株)村上色彩技術研究所社製)を使用し、白色度を求めた。評価基準は以下とした。評価結果を表1に示した。
G1:40%以上である場合。
G2:30%以上40%未満である場合。
G3:20%以上30%未満である場合。
G4:20%未満である場合。
−表示色の切り替え速度−
上記の鮮明度の評価において行った赤色表示、青色表示、白色表示の切り替えを行い、赤色表示から青色表示までに要する時間、青色表示から白色表示までに要する時間、白色表示から赤色表示までに要する時間の各々を測定し、平均値を求めた。なお、この表示変化に要する時間は、各色を表示するための電圧を印加しはじめてから、色彩計X−Rite939(X−Rite社製)によって表示基板側の色濃度の変化を測定して、色濃度の単位時間あたりの変化が0.1以下となったときまでを、表示色の変化に要する時間として求めた。なお評価基準は以下とした。評価結果を表1に示した。
G1:2秒未満である場合。
G2:2秒以上5秒未満である場合。
G3:5秒以上10秒未満である場合。
G4:10秒以上である場合。
―粒子の帯電量の経時変化−
混合粒子の存在下では、各色の帯電量を測定することが不可能であるため、帯電量と直接関係のある表示色濃度の変化をモニターし、その表示安定性の評価をすることで、粒子の帯電量の経時変化を評価した。
評価は電極基板間を50μmにし、電極基板面を対向させた状態で、上記実施例及び比較例で調整した分散液を封入し、電圧+−(30V)で切り替え、赤、青表示をさせ、回数ごとにM濃度、C濃度をX−Rite939で測定し、それぞれの色濃度の変化を初期と比べて計算した。そして、どちらかの色濃度の変化が0.2になったときの表示回数を求めた。なお評価基準は以下とした。評価結果を表1に示した。
G1:300回以上である場合。
G2:200回以上300回未満である場合。
G3:100回以上200回未満である場合。
G4:100回未満である場合。
−粒子の分散性−
3mΦ(内径)のガラス管に高さ50mmになるよう、上記実施例及び比較例の各々で調整した分散液を封入し、20日間室温で静置した。そして、この分散液の着色していない液の高さをミリメートル単位で測定した。これによって、粒子の分散性を評価した。なお評価基準は以下とした。評価結果を表1に示した。
G1:3mm未満である場合。
G2:3mm以上5mm以下である場合。
G3:5mm以上7mm以下である場合。
G4:7mm以上である場合。
表1に示されるように、実施例では、比較例に比べて、色の鮮明度の高い表示媒体が提供された。
10 表示装置,12 表示媒体,16 電圧印加部,18 制御部,34 第1の着色粒子,36 第2の着色粒子,38A 第1の白色粒子,38B 第2の白色粒子,38C 第3の白色粒子,50 分散媒

Claims (5)

  1. 正極に帯電され、電界に応じて移動し、且つ白色とは異なる第1の色に着色された第1の着色粒子と、
    負極に帯電され、電界に応じて移動し、且つ白色及び前記第1の色とは異なる第2の色に着色された第2の着色粒子と、
    正極に帯電され、電界に応じて移動し、前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より体積平均粒径が小さく、且つ前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より移動速度が遅い白色の第1の白色粒子と、
    負極に帯電され、電界に応じて移動し、前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より体積平均粒径が小さく、且つ前記第1の着色粒子及び前記第2の着色粒子より移動速度が遅い白色の第2の白色粒子と、
    前記第1の着色粒子、前記第2の着色粒子、前記第1の白色粒子、及び前記第2の白色粒子を分散する分散媒と、
    を含む表示用粒子分散液。
  2. 電界に応じて移動しない白色の第3の白色粒子を更に含む請求項1に記載の表示用粒子分散液。
  3. 前記第1の着色粒子が、着色剤と、フェニル基を有するビニルモノマーに由来する構成単位を含む第1の樹脂と、を含んで構成され、
    前記第2の着色粒子が、着色剤と、カルボン酸基及びフッ素基の少なくとも一方を有する第1のモノマーに由来する構成単位を含む第2の樹脂と、を含んで構成され、
    前記第1の白色粒子が、白色色材と、前記ビニルモノマーに由来する構成単位を含む第3の樹脂と、を含んで構成され、
    前記第2の白色粒子が、白色色材と、前記第1のモノマーに由来する構成単位を含む第4の樹脂と、を含んで構成された、
    請求項1または請求項2に記載の表示用粒子分散液。
  4. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記一対の基板間に封入された、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の表示用粒子分散液と、
    を備えた表示媒体。
  5. 請求項4に記載の表示媒体と、
    前記表示媒体の前記一対の基板間に電圧を印加する電圧印加装置と、
    を備えた表示装置。
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