JP2011157254A - 熱水素を循環的に利用する炭化水素自己熱分解炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】炭化水素の熱分解の際に発生する熱水素の廃熱を利用し炭化水素の熱分解を継続し、全体として熱効率を向上させた炭化水素自己熱分解炉を提供する。
【解決手段】筒状の熱分解炉の内部を漏斗状の隔壁で仕切り、生成する熱水素ガスを一方向に循環させることで、炭化水素を連続的に熱分解することを得て水素の収率と純度並びに熱効率を高くすることができる。
【選択図】なし
【解決手段】筒状の熱分解炉の内部を漏斗状の隔壁で仕切り、生成する熱水素ガスを一方向に循環させることで、炭化水素を連続的に熱分解することを得て水素の収率と純度並びに熱効率を高くすることができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、炭化水素を原料として水素を製造する熱分解法に関するものである。
炭化水素を熱分解して水素を得る方法は、そのいずれもがCO2を副生するという問題があった。水素を利用してCO2の発生のない内燃機関や燃料電池を動力源として利用する計画もこの水素の製造法の問題点のために前進することはなかった。したがってCO2の副生のない炭化水素の熱分解法で炭化水素を水素と炭素に分解し、炭素をとりのけて水素だけにするという方法が求められている。
特許 2838192号 炭化水素分解用触媒及び水素製造装置
特許 3844232号 水素製造方法及び水素製造装置
特許 4212312号 水素製造装置
特許 3844232号 水素製造方法及び水素製造装置
特許 4212312号 水素製造装置
この発明の解決すべき課題は、炭化水素の熱分解の際に発生する熱水素の廃熱を利用して、炭化水素の熱分解を継続し、全体としての熱効率を向上させることにある。
炭化水素の分解炉を環状に連結し、環状炉内を流れる熱水素を一方向に流れるようにするため炉内に漏斗状の障壁を複数設置し、熱水素をエンドレスに炉内を旋回させ、それに炭化水素を吹き込んでこれを熱分解し、熱水素を得る。環状炉の一部より、熱水素を引き出し、冷却して粗水素とする。
この発明は、環状炉内に設けられられた多数の漏斗状の障壁によって、炉内の一部より高熱の水素を引き出した時に炉内の高熱水素に一方向に旋回する圧力差が生じ、炉内の高熱水素はエンドレスの流れとなり、前記障壁で作られた炉の内部は旋回する高熱水素と添加される酸素のために1200〜1600℃の高熱のまま一方向に流れ、各炉で吹き込まれる炭化水素を連続的に熱分解し、高熱水素の量を増加する。前記の炉内の排出孔より引き出した熱水素は、これを冷却・炭素をとりのけて粗水素の製造ができる。
この発明の装置の一例を示す。図1はこの装置の横断面図である。断熱材1で覆われたパイプ状の熱分解炉管2と3は、その前後がU字パイプ4と5で連結されており、全体が環状となっている。
U字パイプ5の右先端は、ガスの排出孔で、除炭フィルター12、冷却器13、開閉電磁バルブ14、圧縮ポンプ17を経て、矢印16のように粗水素ガスは貯留タンクと接続している。
U字パイプ5の右先端は、ガスの排出孔で、除炭フィルター12、冷却器13、開閉電磁バルブ14、圧縮ポンプ17を経て、矢印16のように粗水素ガスは貯留タンクと接続している。
この発明の断面図は、図2に示すように、断熱材1で覆われたパイプ状の熱分解炉管2と3の中に、漏斗状の障壁6と11が設けられている。この漏斗状の障壁の中心の孔7、8を熱水素が通り抜ける。
上述の障壁6と同じ形態の障壁が熱分解炉管2、3、4、5内の12カ所に置かれ、12カ所の熱分解炉を形成している。
熱分解炉室は、前炉で生成した熱水素の一部を酸素で燃焼させて1200〜1600℃に昇温させる酸水素焔室と、炉室毎に注入される炭化水素を、上述の酸水素焔室で作られる熱水素ガスと混合させ、これを熱分解させて炭素と熱水素に分解させる炭化水素分解室が交互に配置される。
熱分解炉室は、前炉で生成した熱水素の一部を酸素で燃焼させて1200〜1600℃に昇温させる酸水素焔室と、炉室毎に注入される炭化水素を、上述の酸水素焔室で作られる熱水素ガスと混合させ、これを熱分解させて炭素と熱水素に分解させる炭化水素分解室が交互に配置される。
酸水素焔室は図5の符号19、21、23、24、27、29、31の各室である。炭化水素分解室は図5の符号18、20、22、24、26、28、30の各室である。
上述の熱分解炉室は図2に示す障壁6、11に設けられた熱水素通路7と8によってすべての炉がつながっており、熱水素がここを通り抜けて全炉室を循環するようになっている。図2に示す障壁6並びに11の正面図は図3の形状をもち、断面図は図4に示す形状をもっている。この形状は、先端方向がとがった形をしており、ここに気体が通るときは、その前後に圧力差が生じ、気体は矢印51の方向に流れる。
この発明は、2本のパイプ状の熱分解炉管とその継手のU字管の内部を障壁で仕切って、図5に示すように12カ所の熱分解炉室18〜31を形成している。
熱分解炉室は、すべての炉室を流れる熱水素に酸素を供給してその一部を燃焼させることによって1200〜1600℃の温度を維持する酸水素焔室19、21,23、24、27、29、31がある。
酸水素焔室の前後には、炭化水素分解室18、20、22、24、26、28、30があって、ここでは炭化水素が供給されて、前室よりの熱水素と混合され、高熱と熱水素の高還元性のために、炭化水素は炭素と水素に分解され、熱水素と加わって、熱水素の量を増加させ、炭化水素を脱炭させることができる。尚、図5のうち、U字管部分については酸水素焔室と炭化水素分解室が共用されている。これは全炉室を流れる熱水素の流れを安定させるためである。
熱分解炉室は、すべての炉室を流れる熱水素に酸素を供給してその一部を燃焼させることによって1200〜1600℃の温度を維持する酸水素焔室19、21,23、24、27、29、31がある。
酸水素焔室の前後には、炭化水素分解室18、20、22、24、26、28、30があって、ここでは炭化水素が供給されて、前室よりの熱水素と混合され、高熱と熱水素の高還元性のために、炭化水素は炭素と水素に分解され、熱水素と加わって、熱水素の量を増加させ、炭化水素を脱炭させることができる。尚、図5のうち、U字管部分については酸水素焔室と炭化水素分解室が共用されている。これは全炉室を流れる熱水素の流れを安定させるためである。
この発明の一例として、図6では12カ所の熱分解炉室がある。それぞれの炉室に酸素または炭化水素を供給し、炭化水素を分解して、炭素と水素を製造するための供給通路を示している。
炭化水素は総元バルブ35へ矢印33のように供給される。この炭化水素は、各炉室のバーナーのノズルの電磁バルブ、36、38、40、42、44、46、48を経て炉内に吹き込まれる。
酸素は、その総元バルブ34へ矢印32のように供給される。この酸素は、各炉室のバーナーのノズルの電磁バルブ37,39、41、43、45、47、49を経て炉内に吹き込まれる。
炭化水素は総元バルブ35へ矢印33のように供給される。この炭化水素は、各炉室のバーナーのノズルの電磁バルブ、36、38、40、42、44、46、48を経て炉内に吹き込まれる。
酸素は、その総元バルブ34へ矢印32のように供給される。この酸素は、各炉室のバーナーのノズルの電磁バルブ37,39、41、43、45、47、49を経て炉内に吹き込まれる。
この発明の実施の一例を示す。図7は炭化水素の供給バルブ35を全開し、同じように、酸素の供給バルブ34も全開し、炉内のガスに点火、排気孔バルブ14を開放にした状態を示している。炭化水素は炉内で矢印52,54,56,58、60、62,64、と左回転方向に吹き込まれ、酸素ガスも矢印53、55、57、68、61、63、65と左回転方向に吹き込まれる。排気バルブ14を開放にすると、炉内ガスは矢印59、67のように、左回転に旋回する。炉内で旋回するガスの一部は矢印66のように排気バルブ14を経て矢印16のように排気される。
この発明の実施の最良の形態を示すと、図7に示す炭化水素総元バルブ35を開放し、酸素総元バルブ34を開放し、炉内で点火する。
同時に排気バルブ14を開放にし、炉内生成ガスを矢印16のように排出する。
炉内の温度が1200〜1600℃に達したところで、酸素の供給を調整して、炉内を不完全燃焼の状態にすると、部分酸化熱分解から自己熱改質状態に移り、やがて自己熱分解状態になって、多量の炭素の発生と共に水素が発生する。
図8に示すように生成ガスは矢印69から59、70へと旋回し、炉の右端出口73付近で矢印67のように、更に旋回する部分と矢印66のように炭素分離器12を通る部分に分かれる。炭素分離器を出た生成ガスは冷却器13で冷却され、出口電磁弁を通って、圧縮機で生成ガスを圧縮し、粗水素となって矢印16のように排出され、貯蔵タンクに向かう。
同時に排気バルブ14を開放にし、炉内生成ガスを矢印16のように排出する。
炉内の温度が1200〜1600℃に達したところで、酸素の供給を調整して、炉内を不完全燃焼の状態にすると、部分酸化熱分解から自己熱改質状態に移り、やがて自己熱分解状態になって、多量の炭素の発生と共に水素が発生する。
図8に示すように生成ガスは矢印69から59、70へと旋回し、炉の右端出口73付近で矢印67のように、更に旋回する部分と矢印66のように炭素分離器12を通る部分に分かれる。炭素分離器を出た生成ガスは冷却器13で冷却され、出口電磁弁を通って、圧縮機で生成ガスを圧縮し、粗水素となって矢印16のように排出され、貯蔵タンクに向かう。
上述のタンクで得られる粗水素は純度75〜82%、CO2 5〜8%、炭化水素7〜10%程度であるが、炭素補集率は理論値の70〜75%と効率的である。
CO2を外部に出さないで、自己熱クラッキングするこの発明は、水蒸気改質反応、部分酸化方式、自己熱改質と並ぶ特質をもった炭化水素改質法で、産業上の利用可能性は大である。尚酸素の代わりに空気を使用することも可である。
CO2を外部に出さないで、自己熱クラッキングするこの発明は、水蒸気改質反応、部分酸化方式、自己熱改質と並ぶ特質をもった炭化水素改質法で、産業上の利用可能性は大である。尚酸素の代わりに空気を使用することも可である。
Claims (2)
- この発明は炭化水素の循環式熱分解炉で、筒型の熱分解炉の内部に漏斗状の隔壁を複数個設け、各炉の内部で発生する熱水素ガスの流れを一方向に流れるようにし、これに各炉毎に酸素、炭化水素を吹き込んで、分解温度を高めその高熱水素ガスで炭化水素を連続的に分解する炭化水素自己熱分解炉とした。
- 上述の請求項1で炉内を一方向に流れる熱水素ガスを複数の炉内に循環式に流れるように炉を環式に連結し、炭化水素の分解を連続的にできるようにした環状循環式炭化水素自己熱分解炉とした。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010034079A JP2011157254A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 熱水素を循環的に利用する炭化水素自己熱分解炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010034079A JP2011157254A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 熱水素を循環的に利用する炭化水素自己熱分解炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011157254A true JP2011157254A (ja) | 2011-08-18 |
Family
ID=44589555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010034079A Pending JP2011157254A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 熱水素を循環的に利用する炭化水素自己熱分解炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011157254A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU217185U1 (ru) * | 2022-12-29 | 2023-03-22 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Самарский государственный технический университет" | Устройство для получения водорода путем термического разложения углеводородов в реакторе с газовым нагревом |
-
2010
- 2010-01-29 JP JP2010034079A patent/JP2011157254A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2800547C1 (ru) * | 2022-12-28 | 2023-07-24 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Самарский государственный технический университет" | Установка для получения водорода путем термического разложения метана в реакторе с газовым нагревом |
RU217185U1 (ru) * | 2022-12-29 | 2023-03-22 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Самарский государственный технический университет" | Устройство для получения водорода путем термического разложения углеводородов в реакторе с газовым нагревом |
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