JP2011150180A - ソリッド型電気ギター - Google Patents

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Abstract

【課題】気候や経年変化等によるボディとネックの接合部のセンターズレを防止する結合強度を備え、且つ音質等を改善する構造と、ボディとネックの接合部の連続した形状が、高音域の演奏性を向上させて外観上の美観も備えたネック取付け構造のソリッド型電気ギターを提供することを目的とする。
【解決手段】ボディ本体1にネック本体3が連結ネジ48で接合されるソリッド型電気ギターであって、ボディ本体1のネック差込み溝23が山形状連結溝24と谷形状連結溝25の凹凸溝を有し、また、ネック本体3のネック接合部43が谷形状連結部41と山形状連結部42の凹凸部を有し、ネック差込み溝23にネック接合部43を接合する際、ネック差込み溝23の凹凸溝とネック接合部43の凹凸部とが嵌合され、且つネック裏面40とボディ裏面53の傾斜面54が、連続した曲面を形成することを特徴とするソリッド型電気ギター。
【選択図】図4

Description

本発明は、エレクトロリックギターなどの弦楽器のネック取付け構造において、最適な結合強度を備えたネック取付け構造を有するソリッド型電気ギターに関する。
一般的なソリッド型電気ギターの構造には、大別すると、スルーネックギター構造、セットネックギター構造、デタッチャブルギター構造(ボルト・オン・ジョイント構造とも云う。)の3種類がある。スルーネックギター構造は、ボディの芯材となる角材から先にネック部分を削り出してから、ボディ材となる部分を芯材の両サイド部分に接着し、その後でボディ材を削り出して作成される一体構造からなる。セットネックギター構造は、ネック材とボディ材とを別々に形成してネック本体をボディ本体に取付ける時に接着剤を使用して接着することによって、ネック本体をボディ本体に接合した一体構造からなる。それに対してデタッチャブルギター構造は、ボディ材とネック材とをそれぞれ別の工程で製造した後に、それらを連結ネジ等で一体化する方法が使用されているため、分解が可能な構造と成っている。
図18はデタッチャブルギター構造を具備する従来のソリッド型電気ギターの構成図である。図に示すように、ボディ本体201は通常一枚の木材によって加工形成されたもので、ボディ本体201には、ネック本体202が接合され、弦203の振動を電気信号に変換するピックアップ装置215、そのピックアップ装置215の音質、音色等を変換するピックアップセレクタースイッチ211と音量、音質等を調整する各種調整ツマミ210、ブリッジベース217等が取付けられ、所定の電気回路に基づいて配線されている。ネック本体202の表面には指板204が接着剤で貼られ、その指板204の溝にはフレット205が打ち込まれている。フレット205の上面には弦203が張られており、この弦203は通常6本(ギターの機種によって本数が異なる。)からなり一端が糸巻装置206に巻き付けられて係止され、他端がトレモロ機構216を有するブリッジベース217に係止されている。これらの部材によってソリッド型電気ギター200が構成されている。
図18(a)に示す従来のソリッド型電気ギター200のデタッチャブルギター構造による一体化の構成は、図18(b)に示すようにボディ本体201の表面201−Aにネック差込み溝224を形成し、このネック差込み溝224の上面からネックヒール部228を嵌合し、ボディ裏面226側からネックプレート222を介して所定数の連結ネジ223によって固定している。図18(c)は従来のソリッド型電気ギター200のネック取付け構造を示す断面図である。
しかし、デタッチャブルギター構造の利点でもあり、不具合の原因ともなる分解可能なネック取付け構造において、連結ネジ223で固定されているその結合強度が重要となっている。ボディ本体201とネック本体202とを別々の工程で製造するため、ボディ本体201にネックヒール部228を嵌合する際のセンター合わせ工程の中で一番重要となる中心線がセンターラインである。しかし、その中心線が気候の影響、経年変化等により木材で形成されたネック本体202とボディ本体201との接続部のセンターラインにずれが生じた場合、特にギター用語では、センターズレと表記される。
このセンターズレが発生すると、ボディ本体201のブリッジベース217からネックヘッド207の糸巻装置206にかけて張られた弦203が不均等な状態になる為に、接合部を中心にネック本体202が左右いずれかに動いてしまうこともあって、弦203の位置が全体に1弦側、或いは6弦側のいずれか一方に寄ってしまい、弾いた時に弦203がフレット205から滑り落ちてしまう現象が知られている。
そのため、ボディ本体201とネック本体202との結合強度を高めると共にすっきりした外観を備え、且つ音量、音質等を改善したギターのネック取付け構造が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
また、ボディ本体201とネック本体202との連結部分の見栄えの向上と、簡単で且つ結合強度を確保しながら簡単に連結可能な弦楽器におけるネック連結構造が開示されている(例えば特許文献2を参照)。
また、ボディ本体とネック本体との連結構造については、市販の文献にソリッド型電気ギターの製作における様々なネック連結構造が紹介されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2を参照)。
特開2002−258865号公報 特開平8−123404号公報
「エレクトロリック・ギター・メカニズム完全版 Vol.82」、株式会社リットーミュージック、16〜17ページ・76〜85ページ・110〜112ページ Melvyn Hiscock筆、「Make your Own Electric guitar Second Edition」、21〜23ページ・101〜103ページ・124〜130
しかし、上述した従来のソリッド型電気ギター200のデタッチャブルギター構造におけるネック取付け方法では、結合強度を確保するために、図18(b)に示すようにボディ本体201のネック接合部227をネック差込み溝224、前端部225、ボディ裏面226とで構成し、ネック差込み溝224にネックヒール部228を嵌合してボディ裏面226の上面からネックプレート222を介して所定数の連結ネジ223をねじ込んで固定している。その結果、ボディ裏面226に露出した金属製のネックプレート222により、ギターの美観を損ね、且つ音質にも影響を与えてしまう問題があった。
また、前述したスルーネックギター構造やセットネックギター構造では、ボディ材とネック材が一体化された後の木工工程の中でセンターラインが確立されているが、デタッチャブルギター構造ではネック差込み溝224にネックヒール部228が隙間無く嵌合するように形成される構造のため、木材の微妙な硬さの違いやネック研磨工程の加工技量の良し悪しで嵌合部に隙間が生ずることがあり、またギターに対する物理的衝撃、或いはボディやネックが木材製であることから生じる気候の影響と経年変化等により、ネック差込み溝224とネックヒール部228との間の隙間が変化してセンターズレが生じることが多々あり、修正するためのメンテナンスが必要となるという問題があった。
ネック本体202の構造が、図18(c)に示すネック背面221の傾斜面221−Aのようにネックヒール部228方面からネックヘッド207に向かってテーパー状に細くなっているので十分な結合強度を確保する必要上、ネックヒール部228の板厚と幅とを大きく形成することが要求される。またボディ本体201のネック接合部227とネックヒール部228の結合強度を高める必要上、ボディ本体201の前端部225を長く形成すると共にネックヒール部228の長さを前端部225と同一の長さに形成することから、ボディ本体201に近い高音域のフレットの弦203を指で押さえて演奏を行う場合、ネックヒール部228付近を把持している手の親指が、演奏中に前端部225に当たり移動が制限されることで弦203を正確に押さえることができない。同様に高音域の演奏時において手首を返して高音域の弦203を押えようとすると、手の甲がカッタウェイ208に当たることで、より弦楽器が弾き難くなるという問題もあった。
演奏時、弦203を弾いた弦振動がトレモロ機構216に伝達されるが、その弦振動はボディ本体201を介してネック本体202にも伝達される。しかしネック差込み溝224とネックヒール部228との接合面同士の面積は狭く、これらを嵌合しボディ裏面226の上面から振動特性の異なる金属製のネックプレート222を介し所定数の連結ネジ223によって固定しているため、金属製のネックプレート222の影響でボディ本体201とネック本体202との間の共振が減衰されて伝達ロスが生じ、良好な音量、音質が得られないという問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みて成されたもので、気候の影響や経年変化等によるボディとネック接合部の緩みによるセンターズレを防止するに十分な結合強度を備え、更にボディ本体とネック本体の共振特性を向上させることで弦振動や音質等が改善されるネック取付け構造を実現し、ボディ本体とネック本体の接続形状が連続した形状を有することで高音域での演奏性を向上させ、且つ外観上の美観も兼備えたネック取付け構造を持つソリッド型電気ギターを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するため、以下(1)〜(6)の構成を備えるものである。
(1)ボディ本体1にネック本体3の一端が複数の連結ネジ48で着脱可能に接合される構造を有するソリッド型電気ギターであって、前記ボディ本体1のネック差込み溝23が山形状連結溝24と谷形状連結溝25から成る凹凸溝を有し、また、前記ネック本体3のネック接合部43には、谷形状連結部41と一部分が板状になった山形状連結部42から成る凹凸部を有し、前記ボディ本体1のネック差込み溝23に前記ネック本体3のネック接合部43を接合する際、前記ネック差込み溝23に形成された前記凹凸溝と前記ネック接合部43に形成された前記凹凸部が合致することで嵌合され、且つ前記ネック本体3のネック裏面40と連接される前記ボディ本体1のボディ裏面53を構成する傾斜面54との形状が、連続した曲面を形成することを特徴とするソリッド型電気ギター。
(2)前記ネック差込み溝23の前記谷形状連結溝25の底面には前記複数の連結ネジ48に対応した複数の所定の深さを有する穿孔28を有し、前記山形状連結部42の一部分が板状となった表面には前記複数の連結ネジ48に対応した複数のネジ穴38を有し、前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合して前記連結ネジ48で前記山形状連結部42の前記ネジ穴38を介して前記谷形状連結溝25の穿孔28に接合する際、前記谷形状連結溝25の穿孔28には、前記連結ネジ48と結合するための埋込みナット29を具備することを特徴とする前記(1)記載のソリッド型電気ギター。
(3)前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合した際、前記ボディ本体1の表面2の高さと一致するように前記山形状連結部42のネックエンド中段面51に、ネック差込み溝23に合致するように形成した木片35を接合することを特徴とする前記(1)または(2)記載のソリッド型電気ギター。
(4)前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合した際、ネック差込み溝23がピックアップ装置15を取付けるためのフロントピックアップ形状16の凹溝部46を形成することを特徴とする前記(1)乃至(3)いずれか1項に記載のソリッド型電気ギター。
(5)前記ボディ本体1の構成がトップ材1−Aとバック材1−Bの多層構造で形成され、前記トップ材1−Aと前記バック材1−Bには前記ネック差込み溝23の前記山形状連結溝24と前記谷形状連結溝25から成る凹凸溝を有し、更に前記トップ材1−Aには、前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合した際、前記ネック本体3の指板5とフロントピックアップ形状16の凹溝部46との間にブリッジ60が形成されることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載のソリッド型電気ギター。
(6)前記ボディ本体1の裏面を構成する傾斜面54には、前記ボディ本体1と前記ネック本体3とを接合するための複数の連結ネジ58に対応した複数のネジ穴56を更に有し、ネック差込み溝23にネック接合部43を嵌合した際、前記ネジ穴56を介して前記連結ネジ58が前記ネック接合部43と前記ボディ本体1とを接合することを特徴とする前記(1)乃至(5)いずれか1項に記載のソリッド型電気ギター。
気候の影響や経年変化等によるネック本体とボディ本体との接合部に生じる緩みなどによって発生するセンターズレを防止して、ネック接合部をボディ本体のネック差込み溝に嵌合した後のメンテナンスが不要であり、且つボディ本体のネック差込み溝の底面に形成した山形状連結溝と谷形状連結溝とが合致するようなネック接合部の形状を形成し嵌合することで、必要最少限の所定数のネジ穴から連結ネジで固定しても十分な結合強度を実現し、ネック本体とボディ本体とを確実に一体化することができる。
仮に連結ネジが緩んだ場合でも、締め直し作業が簡単にできるネック取付け構造を具備するソリッド型電気ギターを提供することができる。
ボディ本体のネック差込み溝裏面の構造は、傾斜面に止まらず様々な形状に加工することも可能であり、隙間無く嵌合されることで共振特性が向上し、弦振動や音質等を改善することができる。
また、ボディ本体とネック本体の裏面の接続形状が連続した形状を有することで、手の動きが制限されることなく移動可能となり、ネックヒール付近を把持している指で高音域の弦を押さえることができるため、高音域でのスムーズな演奏が可能になり、且つ外観上の美観も兼備えたネック取付け構造を持つソリッド型電気ギターを提供することができる。
実施例に係るソリッド型電気ギターの外観図 実施例1に係るソリッド型電気ギターのネック差込み溝周辺の構成図 実施例1に係るソリッド型電気ギターのネック接合部周辺の構成図 実施例1に係るソリッド型電気ギターのネック差込み溝とネック接合部との嵌合図 ネックエンド中段面に接着される木片の取付け方法を示す図 フロントピックアップと取付け凹溝部の嵌合部の状態を示す図 フロントピックアップ形状の凹溝部にピックアップ装置の取付け方法を示す図 実施例1に係るソリッド型電気ギターのボディ本体の背面の形状図 ネック裏面のネック接合方法を示す図、及び断面図 実施例2に係るソリッド型電気ギターのネック差込み溝周辺の構成図 ネック本体のネック接合部とボディ本体のネック差込み溝との嵌合図 ブリッジ下面の隙間を木片で塞ぐ構成を示す図 ネック取付け構造の埋込みナットを使用しない構成を示す図 ネック接合部の形状を矩形状に形成されたネック取付け構造を示す図 連結ネジを必要としないネック取付け構造を示す図 ネック取付け構造の連結用のネジ穴が貫通した構成を示す断面図 ネック取付け構造の貫通したネジ穴に埋込みナットと連結ネジを併用した構成を示す断面図 従来のソリッド型電気ギターの構成図
以下に、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施例に係るソリッド型電気ギター外観図で、図2はボディ本体のネック差込み溝の形状図であり、図3はネック本体のネックヒールのネック接合部の形状図である。
図1中のソリッド型電気ギター22には、木材から別々に成形されたボディ本体1とネック本体3が着脱可能に接合され、ボディ本体1の表面2には、フロントピックアップ形状16、リアピックアップ形状17の凹溝部46を備え、この凹溝部46の中にフロントピックアップ13、リアピックアップ14から成るピックアップ装置15が固定され、ピックアップセレクタースイッチ12やトレモロ機構18を備えたブリッジプレート19と、上述した電気部品とボディ本体1の内部に組み込まれた所定の電気回路に基づいて配線されたアンプ出力ポート21が取付けられている。ネック本体3には、ナット部9及びヘッド部7に糸巻装置8が固定され、ボディ本体1のブリッジプレート19方向からネック本体3のヘッド部7の糸巻装置8方向に向けて6本の弦4を張り係止することでソリッド型電気ギター22が構成されている。
また、本発明を用いて製作されたソリッド型電気ギター22の外形に関しては、V型形状や瓢箪形状等の多種多様の異なる外形を有したボディ本体1とネック本体3のヘッド部7の作成が可能であり、さらに本発明の構造を用いて、エレクトロリックベースギター、エレクトロリックシタールギター等の多種多様の異なる機種のギター製作ができるため、弦4の本数、ピックアップ装置15、ピックアップ形状、ネック差込み溝23の形状、ネック本体3、ナット部9、糸巻装置8、ヘッド部7の形状に関しては、ボディ本体1に取付けられたブリッジプレート19に応じた形状で製作するため、本発明を限定するものではない。
図2(a)正面図に示すボディ本体1のネック取付け構造は、木材から削り出したボディ本体1の表面2に、傾斜面前端部30からボディ中央部の方向(図2(a)の右方向)に向けて谷形状連結溝25の下端部32までネック差込み溝23を形成し、このネック差込み溝23の底面には山形状連結溝24と谷形状連結溝25とをそれぞれ成形されている。谷形状連結溝25の底面には、図2(b)の斜視図に示すようにボディ厚さ方向の途中の深度位置まで開けた複数の穿孔28に、上部から鬼目ナット等の埋込みナット29を所定の深度位置まで埋込んで固着されている。穿孔28の深さは、ボディ裏面53には貫通していない。また埋込みナット29の製品には、ねじ込むタイプや打ち込むタイプ等、様々な異なる種類の埋込みナット29が知られているが、市販されている全ての形状に対応した埋込みナット29の金具に関しては、本発明のソリッド型電気ギター22を作成する木材或いは合成樹脂等に適合可能なため、本発明を限定するものではない。
図3(a)に示す木材を削り出したネック本体3の一端のネックヒール部に形成されたネック接合部43には、図3(b)、(c)に示すようにボディ本体1のネック差込み溝23の底面に形成された山形状連結溝24及び谷形状連結溝25の凹凸溝と、それぞれ合致するように谷形状連結部41と上面の一部分が板状になった山形状連結部42の凹凸部が形成されている。山形状連結部42には、上面の板状面42−Aと裏面42−B、ネックエンド50を形成する際に削り取られたネックエンド中段面51とが形成されている。
図4はボディ本体1のネック差込み溝23にネック本体3のネック接合部43を嵌合させる方法を示す図である。図4(a)に示すボディ本体1のネック差込み溝23の上面からネック接合部43を嵌合することで、図4(b)、(c)に示すように夫々の接合面に形成された凹凸形状が隙間無く嵌合される。
図5(a)に示すボディ本体1のネック差込み溝23の上面からネック本体3のネック接合部43を嵌合すると、ボディ本体1のネック差込み溝23及びネック本体3のネックエンド50を形成する際に削り取られたネックエンド中段面51と指板5との間に小さな隙間が発生する。図5(b)は、この隙間を埋めるようネック差込み溝23のサイド面33、34に合致する形状に形成した木片35をネックエンド中段面51に接着剤で貼り付けボディ本体1のネック差込み溝23にネック本体3のネック接合部43を嵌合する。図5(c)に示すように木片35を接着することで、ボディ本体1のネック差込み溝23のサイド面33、34と木片35の側面36、37が夫々隙間なく接触し、ボディ本体1の表面2との段差が解消され、木片35の表面の高さがボディ本体1の表面2と同一の高さを有することになる。
また、ボディ本体1のネック差込み溝23にネック接合部43を嵌合した際、ネック研磨工程や、ボディ本体1の溝加工で削り取られた箇所との間に生ずる小さな隙間や、ネックエンド中段面51に接着剤で貼り付けた木片35の上面については、嵌合線59や木片35等を隠す目隠し用部材である金属製、或いはプラスチック等の化粧板プレート52で覆い隠すため目に付くことはない。
尚、ネックエンド中段面51に接着剤で貼り付ける木片35の板厚、横幅、長さ、形状、材質及びネックエンド中段面51の板厚、横幅、長さ、形状に関しては作成するソリッド型電気ギター22のサイズにより異なるため、本発明を限定するものではない。
図6(a)に示すフロントピックアップ形状16の凹溝部46には、ネック接合部43の山形状連結部42の上面である板状面42−Aに開けられた所定数のネジ穴38の上部から座金47を介して連結ネジ48を埋込みナット29方向にねじ込んで、ネック接合部43が固定されている。この固定によりボディ本体1とネック本体3とのセンターライン49が確立され、また夫々の凹凸溝との接合部が隙間無く接合されることで強力な嵌合摩擦力を得られ接合強度が高くなるため、ネック接合部43が弦張力によりネック差込み溝23から抜けることなく、且つ弦振動の伝達ロスが少なくなることで音の持続が長くなり、音量、音質等を向上させる。
尚、一部分が板状になった山形状連結部42の板状面42−Aに開けられた所定数のネジ穴38の位置決め、及びネジ穴38に対応する谷形状連結溝25のボディ厚さ方向の所定深度まで開けた穿孔28に固定された所定数の埋込みナット29の位置決めにおいて、埋込みナット29のねじ込み深度に関しては、ソリッド型電気ギター22を作成する木材或いは合成樹脂等の素材により異なるため本発明を限定するものではない。また埋込みナット29と座金47及び連結ネジ48の内径、外径、形状、数量に関しても、同様に本発明を限定するものではない。
また、ボディ本体1のネック差込み溝23の上面からネック本体3のネック接合部43を嵌合した際には、ネック接合部43の山形状連結部42の上面の板状面42−Aに穿孔したネジ穴38の位置と重なるように対応した、ネック差込み溝23の谷形状連結溝25のボディ厚さ方向に開けた穿孔28及び穿孔28の上面から埋込んだ埋込みナット29の作成位置、穿孔位置、穿孔数、埋込みナット29の位置及び埋込む本数に関しては、形状の種類が異なるピックアップ装置15に応じたフロントピックアップ形状16の凹溝部46を形成することになるため、本発明を限定するものではない。同様にネック接合部43の山形状連結部42の板状面42−Aに穿孔したネジ穴38の上面から所定数の座金47を介して所定数の連結ネジ48を埋込みナット29方向にねじ込む本数、位置、に関しても限定はない。
図6(a)に示すネック差込み溝23には両側壁を耳形に削り取って図6(b)に示すフロントピックアップ13を嵌合するためのフロントピックアップ形状16の凹溝部46が形成されており、図6(c)に示すフロントピックアップ13を挿入し固定することで、ネック接合部43の山形状連結部42の上面の板状面42−Aにねじ込まれた連結ネジ48の頭部を隠す目隠し用部材ともなる。
尚、フロントピックアップ13及びリアピックアップ14が嵌合するフロントピックアップ形状16とリアピックアップ形状17の凹溝部46のそれぞれの長さ、横幅、深度、位置、形状については、使用するピックアップ装置15が一連装型或いは本実施例で示した二連装型ピックアップなど種類が豊富で、またピックアップ装置15の形状により異なるため、本発明を限定するものではない。
ボディ本体1の表面2に形成したピックアップ形状の凹溝部46にピックアップ装置15を取付ける方法には主に3種類あり、図7にてその取付ける方法を解説する。
図7(a)に示すように、形成したピックアップ形状の凹溝部46にピックアップ装置15を嵌合し、ピックアップ装置15本体の所定位置に開けられた所定数のネジ穴の上面から所定数のネジを使用して凹溝部46内に直接取付ける方法がある。
図7(b)に示すように、エスカッション39と呼ばれるプラスチック、木材、金属等で形成された一連装型ピックアップ、二連装型ピックアップ等よりも少し大きめに形成された長方形や面長のV型形状等の板状の内側部分には、ピックアップ装置15を嵌合する溝穴が成形する。この形成した溝穴にピックアップ装置15を嵌合し、エスカッション39本体の所定位置に開けられたネジ穴の上面から所定数のネジをピックアップ装置15方向にねじ込んで、ピックアップ装置15をエスカッション39本体に直接取付ける。その後、ボディ本体1の表面2に成形したピックアップ形状の凹溝部46の上面からエスカッション39本体に取付けたピックアップ装置15をピックアップ形状の凹溝部46に嵌合する際には、エスカッション39本体は自動的にボディ本体1の表面2に置いた状態になるため、ボディ本体1の表面2の上部に置いたエスカッション39本体の所定位置に開けられたネジ穴の上面から所定数のネジでボディ本体1の表面2にエスカッション39本体を直接取付ける方法がある。
図7(c)に示すように、金属製、或いはプラスチック等を加工、成形した化粧板プレート52の内側部分には、ボディ本体1の表面2に形成されたピックアップ形状の凹溝部46の位置と重なるように形成した溝穴にピックアップ装置15を嵌合して、化粧板プレート52の表面の所定位置に開けられた上面から所定数のネジをピックアップ装置15方向にねじ込んでピックアップ装置15を化粧板プレート52本体に直接取付ける。さらに化粧板プレート52の裏面には所定位置に決められた各種電気配線の取付け等をした後、化粧板プレート52をボディ本体1の表面2に直接ネジで取付ける方法がある。取付けられた化粧板プレート52は、美観を損なう嵌合線59や木片35等を隠す機能も有する。
以上の3種類が主に一般的には知られているが、ギターの設計方法やピックアップ装置15の形状や種類等によっては実施例以外の取付け方法も可能であり本発明を限定するものではない。
また、本発明の構造を用いてピックアップ形状の凹溝部46を製作する際には、ボディ本体1の表面2には、凹溝部46を具備したフロントピックアップ形状16及びリアピックアップ形状17との中間距離の位置には、ピックアップ装置15を兼備した様々な形状の異なるピックアップ形状の凹溝部46を加工、成形ができるため本発明を限定するものではない。
さらに、ボディ本体1の表面2に設置できるピックアップ形状の凹溝部46の作成位置、成形位置、長さ、横幅、深度、位置、形状については、使用するピックアップ装置15が一連装型ピックアップ或いは本実施例で示した二連装型ピックアップなど種類が豊富で、形状により異なるため、本発明を限定するものではない。
図8は、ボディ本体1の背面の形状を示す図である。図8(a)に示すボディ本体1の背面の形状は、演奏時に高音域のフレット6までスムーズに手全体が入るように、ネック差込み溝23裏の傾斜面54の形状が、ボディ裏面53と連なる傾斜面54−a方向からカッタウェイ10の裏面の傾斜面55に連なる傾斜面54−b方向に向けて、丸く曲線状に下り傾斜面54を形成する曲面で構成されている。
その際、図8(b)のA方向からの斜視図に示すボディ本体1の傾斜面54の傾斜面前端部30の板厚は強度を確保した上で極力薄く形成され、また傾斜面前端部30の板厚、幅に対応した形状が、ネック接合部43の谷形状連結部41の凹溝部の深さと幅として形成されている。その結果、図8(c)のB方向からの斜視図に示す円で囲まれたC領域が、ネック本体3のネック裏面40の曲線形状が連続するようにボディ本体1のネック差込み溝23裏の傾斜面54が連接され、またカッタウェイ10の外形の形状がある場合には、カッタウェイ10の裏側の傾斜面55の形状は傾斜面54から連なるように丸く、且つ手の甲が当たらないように形成されている。
ボディ本体1の傾斜面54とネック本体3のネック裏面40の接続形状が連続した曲線から成る形状を有することで、手の動きが制限されることなく移動可能となり、ネックヒール付近を把持している指で無理なく高音域の弦4を押さえることができるため高音域でのスムーズな演奏が可能になり、且つ外観上の美観も兼備えたネック取付け構造を持つギターを提供することができる。
図9は、張られた弦張力によりボディ本体1のネック差込み溝23からネック本体3のネック接合部43の谷形状連結部41のネック接合先端部分が浮き上がるのを防止するためのネック取付け構造を示す図である。図9(a)の断面図で示すように、ボディ本体1のネック差込み溝23の底面には連結穴26、27が穿孔されて、ボディ裏面53の傾斜面54に形成されたネジ穴56とつながっている。ネック接合部43には谷形状連結部41のネジ穴44と山形状連結部42のネジ穴45がネック厚さ方向に所定の深度位置まで開けられている。図9(b)に示すボディ裏面53の傾斜面54に形成した所定数のネジ穴56に、上面から所定数のワッシャー57を介して所定数の連結ネジ58をボディ厚さ方向にねじ込んで、図9(c)の断面図に示すようにネック本体3をボディ本体1に固定される。
その結果、板厚が薄い傾斜面54の傾斜面前端部30周辺に掛かる弦張力による負荷が、ネック差込み溝23全体に分散される。ネック差込み溝23の谷形状連結溝25及びネック接合部43の山形状連結部42の長さを下端部32まで延長したため、ネック差込み溝23とネック接合部43を嵌合することで、所定数の弦4を張った時の弦張力の負荷が拡散され、傾斜面前端部30周辺のひび割れや欠け等が防止できるだけでなく強度上の制約がなくなり、傾斜面54の形状を本実施例で示した丸い曲線形状に止まらず、直線的なシャープな形状等の様々な形状に加工することが可能となる。
尚、傾斜面54に形成した所定数のネジ穴56の位置決め、深度、径状及び所定数のワッシャー57と所定数の連結ネジ58の数量、ネジ径、材質、ネジの形状に関して、本発明を限定するものではない。
デタッチャブルギター構造のボディ本体1とネック本体3は別々に加工、成形、塗装等を施した後、ネック本体3にナット部9とヘッド部7に糸巻装置8をそれぞれ取付け、ボディ本体1には、フロントピックアップ形状16とリアピックアップ形状17のそれぞれに嵌合するピックアップ装置15とピックアップセレクタースイッチ12及びアンプ出力ポート21等の電気部品を取付けた後、配線材と半田を使用して各電気部品の端子を所定の電気回路に基づき配線される。
その後でボディ本体1にトレモロ機構18の機能を備えたブリッジプレート19を取付け、このブリッジプレート19からヘッド部7の糸巻装置8にかけて弦4を係止した後、各種調整、音出し後、ソリッド型電気ギター22が完成となる。
また、トレモロ機構18の機能を持っていないブリッジプレート19を取付けることも可能で、さらにブリッジプレート19の形状と機能及び電気部品に関して、多くの市販された製品から選択し組み込むことが可能であり本発明を限定するものではない。
また、本発明を用いてソリッド型電気ギター22を製作する場合、ネック本体3の上面に接着剤で貼られている指板5の上面に取付けられているナット部9には、牛骨ナットやカーボンナット等、様々な異なる多種多様の製品から選択することが可能であり、ナット部9を取付ける箇所の指板5の加工、形成、及び指板5に取付けたナット部9の加工、形成に関しては選択した製品により異なるため本発明を限定するものではない。
以上、本実施例に係るソリッド型電気ギターの構成により、ボディ本体のネック差込み溝に形成した山形状連結溝と谷形状連結溝と合致するようなネック接合部の形状を形成し嵌合することで、必要最少限に定めた所定数のネジ穴から所定数の連結ネジで固定しても十分な結合強度を実現し、ネック本体とボディ本体とを確実に一体化することができる。
また、ボディ本体のネック差込み溝裏面の凹凸溝の形状は、様々な形状に加工することが可能であり、正確な嵌め合い構造により隙間無く嵌合されることで共振特性が向上し、弦振動、音質等も改善することが可能なソリッド型電気ギターを提供することができる。
尚、本実施例のソリッド型電気ギターの材質の説明を木材で行ったが、現在ソリッド型電気ギターの材質には、木材、圧縮材、合成樹脂、カーボン、アルミなどの金属、セラミック等の素材で作成されているため、材質を木材に限定するものではない。
ボディ本体1のネック差込み溝23に木片35を接合したネック本体3を嵌合した際、図5(c)に示す嵌合線59が形成される。フロントピックアップ形状16と指板5との間にボディ本体1の表面2と同一の高さにするため、木片35を接合した時にできる二本の嵌合線59がクッキリ出ることで見栄えが好くない印象を与えることがある。
そのため本実施例では、ボディ本体1の構成をトップ材1−Aとバック材1−Bの二層構造で形成し、フロントピックアップ形状16と指板5との間のボディ本体1の表面2を、ブリッジ60を設けることで二本の嵌合線59を無くしたネック取付け構造を有するソリッド型電気ギター22について説明する。
図10はボディ本体1のネック差込み溝23の構成図である。図10(a)に示すように、ボディ本体1のバック材1−Bの表面にネック差込み溝23を形成し、ネック差込み溝23の底面には山形状連結溝24と谷形状連結溝25を形成する。更にバック材1−Bの上面にトップ材1−Aを接着剤で貼り付け固定した後、ボディ本体1の外周及びトップ材1−Aの上面からネック差込み溝23を削出し、バック材1−Bに形成したネック差込み溝23の底面に形成した山形状連結溝24と谷形状連結溝25に沿って加工、形成した後、フロントピックアップ形状16の加工、形成をする。この時、トップ材1−Aのフロントピックアップ形状16と指板5との間の溝の上部を塞ぐ所定の板厚と幅を有するブリッジ60を形成する。
図10(b)に示すボディ本体1の谷形状連結溝25の底面に、ボディ厚さ方向途中深度位置まで開けた所定数の穿孔28の上部から所定数の埋込みナット29を埋込んで固着する。ネック本体3のネック接合部43はネック差込み溝23と合致するように谷形状連結部41と一部分が板状になった山形状連結部42とを形成する。
図11は、ネック接合部43をネック差込み溝23に嵌合する方法を示す図である。図11(a)、(b)、(c)の順に従い、バック材1−Bに形成されたネック差込み溝23とトップ材1−Aに形成されたブリッジ60との隙間にネック接合部43を差込み、ブリッジ60の下面を31方向に滑らすようにネック本体3をボディ本体1の下端部32までスライドさせた後、ネック本体3をボディ厚さ方向に押し付けて嵌合させる。
図12は、ネックエンド中段面51とブリッジ60の下面との間に長方形の隙間を木片35で塞ぐ構成を示す図である。図12(a)に示すように、山形状連結部42の表面に開けられた所定数のネジ穴38の上部から座金47と連結ネジ48で固定する。またネック本体3をボディ本体1のネック差込み溝23に嵌合した時に、ネックエンド中段面51とトップ材1−Aのブリッジ60の下面との間に長方形の隙間ができるが、この隙間と同じ形状と板厚の木片35を隙間に差し込んで嵌合し、木片35を固定することにより、ネック接合部分の強度や弦振動の共振特性が向上するため、伝達ロスが少なくなり楽器全体の音質等が向上する。
差し込んで嵌合しただけの木片35の場合は、経年変化や弦振動等によりネックエンド中段面51とトップ材1−Aに形成したブリッジ60の下面との隙間から木片35が抜け出ることがあり、その処置として図12(a)、(b)に示す木片35の前端面61に所定数のネジ穴62を穿孔させ、ネジ穴62を介して連結ネジ63をネックエンド50方向にねじ込んで固定することで、経年変化や弦振動等による木片35が抜け出てしまう事態に対応することができる。図12(c)は、ネック接合部43をネック差込み溝23に嵌合し連結ネジ48で固定した状態の断面図である。
尚、ネックエンド中段面51とトップ材1−Aのブリッジ60の下面との間に生じた長方形の隙間に、この隙間と同じ形状と板厚の木片35を隙間に差し込んで嵌合しなくてもボディ本体1にネック本体3を固定することは可能である。
ボディ本体1とネック本体3は、取り外して別々に必要な部分を加工、形成、塗装、組込み等を施した後、組み上げることでソリッド型電気ギター22の完成となる。
また、ネック差込み溝23に形成されたフロントピックアップ形状16の凹溝部46は、フロントピックアップ13を嵌合し固定することで、ネック接合部43の山形状連結部42の上面の所定数の座金47と連結ネジ48の頭部、及び嵌合された木片35の前端面61に穿孔した所定数のネジ穴62と連結ネジ63の頭部を隠す目隠し用部材としての役割もする。
また、上述した二層構造を持ったボディ本体1の構造には、ボディ本体1のトップ材1−Aとバック材1−Bを貼り合せた内側の部分には、トップ材1−Aとバック材1−Bを中空にくり抜いた構造やバック材1−Bだけ中空にくり抜いてトップ材1−Aを貼り合せた構造を持ったエレクトロリック・アコースティックギターやセミホロー・ギター等と云われる構造を有した形状も本発明構造を使用して制作することが可能であり、更にボディ本体1は、一枚板や二層構造だけでなく、三層構造、四層構造など多層構造も可能であるため、本発明を限定するものではない。
尚、ボディ本体1となるトップ材1−Aとバック材1−Bの材質は、木材や圧縮材、プラスチック等の樹脂、或いはセラミックや金属材料で作成することが可能であるため、本発明を限定するものではない。
また、本実施例では二層構造について構造を限定して記述しているが、何枚かの木材や樹脂等をサイド方向に並べて接着剤で接合して形成した一枚の木材や樹脂、或いは小さく切断された木材片を接着剤で貼り合わせて形成された板材で作成された二層構造、三層構造等の多層構造の木材、樹脂等で、本発明に係るソリッド型電気ギター22のボディ本体1やネック本体3を作成することが可能であるため、本発明を限定するものではない。
以上のネック差込み溝に形成されたブリッジの構造を備えることで、外観上の美観と音質の向上も兼備えたネック取付け構造を持つソリッド型電気ギターを提供することができる。上述したボディ本体1の多層構造とネック差込み溝に形成されたブリッジの構造以外のソリッド型電気ギターの構成は、実施例1と同一であるため説明は省略する。
ソリッド型電気ギター22のネック取付け構造について、別の構成を説明する。ソリッド型電気ギター22のボディ本体1の谷形状連結溝25の底面は、ネック差込み溝23とネック接合部43の凹凸形状が正確に一致するよう形成されることで、山形状連結部42で使用する連結ネジ48の種類を簡素化したり、谷形状連結溝25のボディ厚さ方向に開けた穿孔28をボディ裏面まで貫通させて各所で定めた連結ネジとナットでボディ本体とネック本体を固定する構成、或いは連結ネジ48を必要としない構成を実現できる。
図13は、埋込みナット29を使用しないネック取付け構造を示す図である。図13(a)に示すように、ボディ本体1の谷形状連結溝25の底面に穿孔される所定数の穿孔28において、埋込みナット29を使用しなくてもネック本体3のネック接合部43をボディ本体1のネック差込み溝23に嵌合し、図13(b)の断面図に示すように山形状連結部42の表面に穿孔したネジ穴38上部から、所定数の連結ネジ48をボディ厚さ方向にねじ込んで固定することも可能である。図13(c)の断面図に示すように所定数の連結ネジ48はボディ裏面53には貫通はしていない。
図14は、ネック接合部43の山形状連結部42の板状面42−Aの形状とネック差込み溝23の谷形状連結溝25の形状を矩形状に変更し、更に山形状連結部42の裏面42−Bに谷形状連結部41との接合面42−Cの中央部に凹型方形連結部を設け、ボディ本体1のネック差込み溝23の谷形状連結溝25と山形状連結溝24との間に同一形状で凸型方形連結溝を設けたネック取付け構造を示す図である。図14(a)、(b)に示す凹凸形状が複雑な構成となるが、正確に加工することで強力な嵌合摩擦力を得られ接合強度を高めることができる。図14(c)は接合部の断面図である。
図15は、山形状連結部42の上面の板状面42−Aからねじ込まれる連結ネジ48を必要としないネック取付け構造を示す図である。図15(a)、(b)に示すネック接合部43とネック差込み溝23の構成においては、木片35をネックエンド中段面51に接着剤で貼付けたり、木片35の前端面61に穿孔した所定数のネジ穴62から所定数の連結ネジ63で木片35をネックエンド50部分に固定する必要がない。図15(c)に示すネック接合部43とネック差込み溝23とを嵌合した際、ネックエンド中段面51の高さがボディ本体1の表面2の高さと等しいネック接合部43の凹凸部を製作し、ネック本体3のネック接合部43とボディ本体1のネック差込み溝23とが正確に一致するように形成して隙間無く嵌合することで十分な接合強度を得ることができる。
図15(d)は、ネック接合部43とネック差込み溝23との嵌合部の断面図である。上述したようにネック本体3のネック接合部43とボディ本体1のネック差込み溝23との嵌め合い構造が正確であれば、ネック差込み溝23の底面に形成した谷形状連結溝25の底面を連結ネジ48で固定する必要がない。その結果、ボディ裏面53の傾斜面54に形成した所定数のネジ穴56の上面から所定数のワッシャー57を介して所定数の連結ネジ58をボディ厚さ方向にねじ込んでネック本体3をボディ本体1に固定するネック取付け構造とすることが可能である。この場合、ボディ本体1に形成したネック差込み溝23とネック本体3に形成したネック接合部43との嵌合密着度は低下するが、ネック本体3のネック接合部43の山形状連結部42とボディ本体1のネック差込み溝23の底面に形成した谷形状連結溝25が長く連結され、且つボディ本体1のネック差込み溝23にネック本体3のネック接合部43を嵌合したことにより強力な嵌合摩擦力が発生し、ネック本体3をボディ本体1のネック差込み溝23に嵌合しても弦を張った時の弦張力によりボディ本体1のネック差込み溝23からネック本体3が抜けることはない。
また、ネック接合部43とネック差込み溝23の長さを、更に延長してリアピックアップ14が嵌合されるリアピックアップ形状17の凹溝部までカバーする長さに設定し、スルーネック構造に近いネック取付け構造を有することで、更に嵌合密着度と共振特性を向上させるデタッチャブルギター構造のソリッド型電気ギター22を作成することも可能である。
図16は、ネック接合部43とネック差込み溝23との嵌合部を貫通したネジ穴56−Aによるネック取付け構造を示す断面図である。
図16(a)、(b)に示すネック取付け構造の断面図では、ボディ本体1のネック差込み溝23の底面に形成した谷形状連結溝25には、所定数の穿孔した穿孔28がボディ裏面53まで貫通している。ボディ本体1のネック差込み溝23の上面からネック本体3のネック接合部43を嵌合した時には、ネック接合部43の山形状連結部42の上面の板状面42−Aに穿孔したネジ穴38からボディ裏面53まで貫通し、ボディ裏面53の上面にネジ穴56−Aが形成されている。
ボディ裏面53に形成されたネジ穴56−Aから、所定数のワッシャー57を介して所定数の連結ネジ64をボディ厚さ方向にねじ込むと山形状連結部42の板状面42−Aから所定数の連結ネジ64の螺旋柱が突き出し、この突き出した螺旋柱の上面から所定数の座金47を介して所定数の連結ナット65をねじ込んで固定することによりネック本体3のネック接合部43をボディ本体1に固定する構造である。
図16(c)、(d)に示すネック取付け構造では、ボディ本体1のネック差込み溝23にネック本体3のネック接合部43を嵌合した際に、ネック接合部43の山形状連結部42の板状面42−Aに穿孔したネジ穴38の上面から所定数の座金47を介して所定数の連結ネジ48をボディ厚さ方向にねじ込むと、ボディ裏面53に形成したネジ穴56−Aから螺旋柱が突き出し、この突き出した螺旋柱の上面からワッシャー57を介して連結ナット66を固定することによりネック本体3のネック接合部43をボディ本体1に固定する構造である。
図17は埋込みナットと連結ネジを併用した構成を示す断面図である。埋込みナット29を貫通した穿孔28であるネジ穴56−Aに埋込んで固着することにより、正確に連結ネジ64を通す貫通穴としての役割と、経年変化や弦振動によるネジの緩みを防止する役割と、比重の重い埋込みナット29をねじ込んだ固着位置や使用する個数によって音質、音量等の向上に繋がるネック取付け構造が可能である。
経年変化により、稀に連結ネジ48及び連結ネジ64等が緩むことが確認されているが、上述した図1〜図15までのギター構造では、フロントピックアップ13をフロントピックアップ形状16の凹溝部46から取外してから連結ネジ48を締め直し、再度フロントピックアップ13をフロントピックアップ形状16の凹溝部46に取付ける手順の締め直し作業となる。
しかし、図16、図17に示すネック取付け構造でソリッド型電気ギター22を作成することで、仮に連結ネジが緩んだ場合でも、図16(a)及び図17(a)に示す板状面42−A方向からネジ込んだ連結ナット65や、図16(c)に示すボディ裏面53に形成したネジ穴56−Aの方向からねじ込んだ連結ナット66が大幅に緩んでいなければ、フロントピックアップ形状16の凹溝部46からフロントピックアップ13を取外さない状態で、ボディ裏面53に形成したネジ穴56−Aから、連結ネジ64或いは連結ナット66を締め直すことが可能となるため、締め直し作業が簡単にできるネック取付け構造を具備するソリッド型電気ギター22を提供することができる。
その他のソリッド型電気ギター22の構成は、実施例1と同一であるため説明は省略する。尚、ネック差込み溝23の底面に形成した谷形状連結溝25の長さ、横幅、深さ、谷形状連結溝25の前端部25−A、谷形状連結溝25の後端部25−Bの形状及びネック接合部43に形成した山形状連結部42の長さ、横幅、板厚、山形状連結部42の前端部42−C、山形状連結部42の後端部42−Dのそれぞれの形状について、設計上の変更が可能であり本発明を限定するものではない。
以上、気候の影響や経年変化等によるネック本体とボディ本体との接合部に生じる緩み等によって発生するセンターズレを防止して、ネック接合部をボディ本体のネック差込み溝に嵌合した後のメンテナンスが不要であり、且つボディ本体のネック差込み溝の底面に形成した山形状連結溝と谷形状連結溝とが合致するようにネック接合部の形状を形成し嵌合することで、必要最少限に定めた所定数のネジ穴から連結ネジで固定しても十分な結合強度を実現し、ネック本体とボディ本体とを確実に一体化することができる。
仮に連結ネジが緩んだ場合でも、締め直し作業が簡単にできるネック取付け構造を具備するソリッド型電気ギターを提供することができる。
ボディ本体のネック差込み溝裏面の構造は、傾斜面に止まらず様々な形状に加工することも可能であり、隙間無く嵌合されることで共振特性が向上し、弦振動、音質等も改善することができる。
また、ボディ本体とネック本体の裏面の接続形状が連続した形状を有することで、手の動きが制限されることなく移動可能となり、ネックヒール付近を把持している指で高音域の弦を押さえることができるため、高音域でのスムーズな演奏が可能になり、且つ外観上の美観も兼備えたネック取付け構造を持つソリッド型電気ギターを提供することができる。
1 ボディ本体
2 表面
3 ネック本体
4 弦
5 指板
6 フレット
7 ヘッド部
8 糸巻装置
9 ナット部
10 カッタウェイ
11 調整ツマミ
13 フロントピックアップ
14 リアピックアップ
15 ピックアップ装置
16 フロントピックアップ形状
17 リアピックアップ形状
18 トレモロ機構
19 ブリッジプレート
20 アーム
21 アンプ出力ポート
22 ソリッド型電気ギター
23 ネック差込み溝
24 山形状連結溝
25 谷形連結溝
28 穿孔
29 埋込みナット
35 木片
39 エスカッション
40 ネック裏面
41 谷形状連結部
42 山形状連結部
43 ネック接合部
46 凹溝部
47 ワッシャー
48 連結ネジ
50 ネックエンド
51 ネックエンド中段面
52 化粧板プレート
53 ボディ裏面
54 傾斜面
56 ネジ穴
57 ワッシャー
58 連結ネジ
60 ブリッジ
64 連結ネジ
65 連結ナット

Claims (6)

  1. ボディ本体1にネック本体3の一端が複数の連結ネジ48で着脱可能に接合される構造を有するソリッド型電気ギターであって、
    前記ボディ本体1のネック差込み溝23が山形状連結溝24と谷形状連結溝25から成る凹凸溝を有し、
    また、前記ネック本体3のネック接合部43には、谷形状連結部41と一部分が板状になった山形状連結部42から成る凹凸部を有し、
    前記ボディ本体1のネック差込み溝23に前記ネック本体3のネック接合部43を接合する際、前記ネック差込み溝23に形成された前記凹凸溝と前記ネック接合部43に形成された前記凹凸部が合致することで嵌合され、且つ前記ネック本体3のネック裏面40と連接される前記ボディ本体1のボディ裏面53を構成する傾斜面54との形状が、連続した曲面を形成することを特徴とするソリッド型電気ギター。
  2. 前記ネック差込み溝23の前記谷形状連結溝25の底面には前記複数の連結ネジ48に対応した複数の所定の深さを有する穿孔28を有し、前記山形状連結部42の一部分が板状となった表面には前記複数の連結ネジ48に対応した複数のネジ穴38を有し、前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合して前記連結ネジ48で前記山形状連結部42の前記ネジ穴38を介して前記谷形状連結溝25の穿孔28に接合する際、
    前記谷形状連結溝25の穿孔28には、前記連結ネジ48と結合するための埋込みナット29を具備することを特徴とする請求項1記載のソリッド型電気ギター。
  3. 前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合した際、前記ボディ本体1の表面2の高さと一致するように前記山形状連結部42のネックエンド中段面51に、ネック差込み溝23に合致するように形成した木片35を接合することを特徴とする請求項1または請求項2記載のソリッド型電気ギター。
  4. 前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合した際、ネック差込み溝23がピックアップ装置15を取付けるためのフロントピックアップ形状16の凹溝部46を形成することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のソリッド型電気ギター。
  5. 前記ボディ本体1の構成がトップ材1−Aとバック材1−Bの多層構造で形成され、
    前記トップ材1−Aと前記バック材1−Bには前記ネック差込み溝23の前記山形状連結溝24と前記谷形状連結溝25から成る凹凸溝を有し、
    更に前記トップ材1−Aには、前記ネック差込み溝23に前記ネック接合部43を嵌合した際、前記ネック本体3の指板5とフロントピックアップ形状16の凹溝部46との間にブリッジ60が形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のソリッド型電気ギター。
  6. 前記ボディ本体1の裏面を構成する傾斜面54には、前記ボディ本体1と前記ネック本体3とを接合するための複数の連結ネジ58に対応した複数のネジ穴56を更に有し、
    ネック差込み溝23にネック接合部43を嵌合した際、前記ネジ穴56を介して前記連結ネジ58が前記ネック接合部43と前記ボディ本体1とを接合することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のソリッド型電気ギター。
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