JP2011146853A - 方向性結合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】別の構成要素を追加しない場合であっても、結合線路間隔を狭めることなく、結合度を増加させることができる方向性結合器を得る。
【解決手段】所定の周波数帯域の中心周波数において1/4波長の電気長を有する第1伝送線路2と、第1伝送線路2と対向して配置され、中心周波数において1/4波長の電気長を有する第2伝送線路3と、第1伝送線路2と並列に接続されるように形成された第1容量性リアクタンス6と、第2伝送線路3と並列に接続されるように形成された第2容量性リアクタンス8とを備えたものである。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えばマイクロ波帯で使用される方向性結合器に関する。
方向性結合器は、マイクロ波回路の信号の分配等の構成部品として、または連続した広大なエリアをカバーし、多数のキャリアを用いて通信する移動衛星通信方式におけるマルチビーム送信系に用いられる電力分配合成システムの構成部品として等、様々な周波数帯域で広く用いられている。
以下、図33、34を参照しながら、一般的な方向性結合器について説明する。
図33は、一般的な方向性結合器を示す平面図である。また、図34は、図33に示した方向性結合器を、IV−IV線に沿って切断した断面図である。
図33、34において、この方向性結合器は、厚さHのアルミナ、セラミック等の誘電体基板51と、誘電体基板51の一方の面(表面)に形成された第1伝送線路52、第2伝送線路53、一対の第1入出力線路54、55および一対の第2入出力線路56、57と、誘電体基板51の他方の面(裏面)に形成された接地導体58とを備えている。
第1伝送線路52および第2伝送線路53は、それぞれ等しい長さLおよび幅Wを有し、かつ互いに対向して間隔Sをもって平行に配置されている。また、第1入出力線路54、55は、それぞれ第1伝送線路52の端部から延伸して形成されている。また、第2入出力線路56、57は、それぞれ第2伝送線路53の端部から延伸して形成されている。
このような方向性結合器において、動作中心周波数は、第1伝送線路52および第2伝送線路53の長さLによって決定される。通常、第1伝送線路52および第2伝送線路53の長さLは、所定の周波数帯域における1/4波長に設定される。また、結合度は、第1伝送線路52および第2伝送線路53の幅W、および第1伝送線路52と第2伝送線路53との間隔Sによって決定される。
ここで、第1伝送線路52および第2伝送線路53は、蒸着およびエッチング等の工程によって形成されるものなので、第1伝送線路52と第2伝送線路53との間隔Sには、工程に起因する製造限界がある。また、方向性結合器の耐電力を確保するために、間隔Sを所定の間隔よりも広くする必要がある。そのため、これらの制約によって結合度に限界が生じるという問題があった。
このような問題を解決するために、1/4波長の平行な伝送線路を有する方向性結合器において、伝送線路に直列に特性調整用のリアクタンス素子を接続した方向性結合器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方向性結合器によれば、上記制約にかかわらず結合度を増加させることができる。
上記特許文献1に示された方向性結合器を図35に示す。
図35(a)〜(d)は、従来の方向性結合器を模式的に示す平面図である。
図35(a)〜(d)において、A〜Dは、入出力端子を示している。図35(a)は、一般的な方向性結合器を示している。図35(b)は、平行な伝送線路の中央部分に、特性調整用のリアクタンス素子59、59'が直列に接続された方向性結合器を示している。図35(c)は、平行な伝送線路間に、リアクタンス素子60が直列に接続された方向性結合器を示している。また、図35(d)は、平行な伝送線路と接地導体との間に、リアクタンス素子61、61'が直列に接続された方向性結合器を示している。
特開昭56−62402号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に示された方向性結合器では、結合度を増加させるために、別の構成要素(リアクタンス素子)を伝送線路と直列に接続する必要があるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、別の構成要素を追加しない場合であっても、結合線路間隔を狭めることなく、結合度を増加させることができる方向性結合器を得ることを目的とする。
この発明に係る方向性結合器は、所定の周波数帯域の中心周波数において1/4波長の電気長を有する第1伝送線路と、第1伝送線路と対向して配置され、中心周波数において1/4波長の電気長を有する第2伝送線路と、第1伝送線路と並列に接続されるように形成された第1容量性リアクタンスと、第2伝送線路と並列に接続されるように形成された第2容量性リアクタンスと、を備えたものである。
この発明に係る方向性結合器によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ第1伝送線路および第2伝送線路と並列に接続されるように、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスが形成されている。
そのため、別の構成要素を追加しない場合であっても、結合線路間隔を狭めることなく、結合度を増加させることができる方向性結合器を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る方向性結合器を示す平面図である。 図1に示した方向性結合器を、I−I線に沿って切断した断面図である。 図1に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 図3に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る方向性結合器の別の等価回路を示す回路図である。 図5に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る方向性結合器を示す平面図である。 図7に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 図8に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る方向性結合器を示す平面図である。 図10に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 図11に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態4に係る方向性結合器を示す平面図である。 図13に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 図14に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る方向性結合器を示す平面図である。 図16に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 図17に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態6に係る方向性結合器を示す平面図である。 図19に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態7に係る方向性結合器を示す平面図である。 図21に示した方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態8に係る方向性結合器を示す斜視図である。 図23に示した方向性結合器を透視して示す平面図である。 (a)、(b)は、図23に示した方向性結合器の上内導体および下内導体を示す平面図である。 図24に示した方向性結合器を、II−II線に沿って切断した断面図である。 図24に示した方向性結合器を、III−III線に沿って切断した断面図である。 (a)、(b)は、図23中の点線部における上内導体および下内導体を示す平面図である。 図28に示した上内導体および下内導体を重ねて示す平面図である。 この発明の実施の形態8に係る方向性結合器の等価回路を示す回路図である。 図30に示した方向性結合器の結合度を比較して示す説明図である。 図28に示した上内導体および下内導体を重ねて示す別の平面図である。 一般的な方向性結合器を示す平面図である。 図33に示した方向性結合器を、IV−IV線に沿って切断した断面図である。 (a)〜(d)は、従来の方向性結合器を模式的に示す平面図である。
以下、この発明の方向性結合器の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る方向性結合器を示す平面図である。また、図2は、図1に示した方向性結合器を、I−I線に沿って切断した断面図である。
図1、2において、厚さHのアルミナ、セラミック等の誘電体基板1の一方の面(表面)には、それぞれ等しい伝送線路長L、線路幅Wおよび導体厚さTを有する第1伝送線路2および第2伝送線路3が、互いに対向して間隔Sをもって平行に形成されている。ここで、第1伝送線路2および第2伝送線路3から結合線路4が構成されている。また、第1伝送線路2および第2伝送線路3は、一般的にマイクロストリップ線路と称される。
第1伝送線路2には、第1伝送線路2の両端を結ぶように、ワイヤ5等を用いて第1(直列)容量性リアクタンス素子6が並列に接続されている。また、第2伝送線路3には、第2伝送線路3の両端を結ぶように、ワイヤ7等を用いて第2(直列)容量性リアクタンス素子8が並列に接続されている。
また、誘電体基板1の表面には、第1伝送線路2の端部から延伸して一対の第1入出力線路9、10がそれぞれ形成され、第2伝送線路3の端部から延伸して一対の第2入出力線路11、12がそれぞれ形成されている。誘電体基板1の他方の面(裏面)には、接地導体13が形成されている。
図1に示した方向性結合器の等価回路を図3に示す。
図3において、A〜Dは、入出力端子を示している。
ここで、図3に示した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度(端子Aから端子Bへの電力特性)が、例えば動作中心周波数2.2GHzで6.5dBとなるように、第1、第2伝送線路2、3の偶モードインピーダンス(Ze)=89Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=32Ωとする。
このとき、この偶・奇モードインピーダンスを実現するための誘電体基板1の厚さH、誘電率εr、第1、第2伝送線路2、3の線路幅W、間隔Sおよび導体厚さTの組み合わせとしては、例えばアルミナ基板を用いた場合、(H,εr,W,S,T)=(0.38mm,9.8,0.22mm,40μm,3μm)がある。なお、アルミナ基板における間隔Sの製造限界は40μmであり、この場合の結合度の限界が6.5dBとなる。
また、第1、第2伝送線路2、3の伝送線路長Lは、電気長90度(1/4波長)とし、ここでは13mm程度となる。
また、本明細書中では、これ以降、簡単のために、第1、第2伝送線路2、3の偶・奇モードインピーダンスの値のみを示し、マイクロストリップ線路の構造寸法については説明を省略する。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度とを比較して図4に示す。
図4には、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.1pFとした場合の結合度14aと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度14bとが示されている。
図4より、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、第1、第2伝送線路2、3の両端を結ぶように接続することによって、結合度が増加することが分かる。図4の場合には、動作中心周波数2.2GHzにおいて、6.5dBの結合度が5.5dBとなり、約1dB程度増加している。
すなわち、この実施の形態1の方向性結合器によれば、アルミナ基板における製造限界による結合度の限界値6.5dB以上であっても、結合度を増加させることができる。
なお、上記のように条件を設定した方向性結合器においては、ワイヤ5、7(ワイヤ長7mm、ワイヤ半径0.1mm)のインダクタンス成分は、1.6nHと見積もられるが、図3に示した方向性結合器の等価回路では、ワイヤ5、7のインダクタンス成分を無視している。
そこで、ワイヤ5、7のインダクタンス成分を無視できることについて、以下に説明する。
図1に示した方向性結合器について、ワイヤ5、7のインダクタンス成分を反映させた等価回路を図5に示す。
図5において、第1容量性リアクタンス素子6の両側には、ワイヤ5のインダクタンス成分に相当する第1誘導性リアクタンス素子15a、15bが直列に接続されている。また、第2容量性リアクタンス素子8の両側には、ワイヤ7のインダクタンス成分に相当する第2誘導性リアクタンス素子15c、15dが直列に接続されている。
ここで、図5に示した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8および第1、第2誘導性リアクタンス素子15a〜15dを接続しない場合の結合度が、例えば動作中心周波数2.2GHzで6.5dBとなるように、第1、第2伝送線路2、3の偶モードインピーダンス(Ze)=89Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=32Ωとする。また、第1、第2伝送線路2、3の伝送線路長Lは、電気長90度(1/4波長)とする。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8および第1、第2誘導性リアクタンス素子15a〜15dを接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度とを比較して図6に示す。
図6には、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.1pFとし、第1、第2誘導性リアクタンス素子15a〜15dのインダクタンスを0nHとした場合の結合度16aと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.1pFとし、第1、第2誘導性リアクタンス素子15a〜15dのインダクタンスを1.6nHとした場合の結合度16bと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8および第1、第2誘導性リアクタンス素子15a〜15dを接続しない場合の結合度16cとが示されている。
図6より、動作中心周波数2.2GHzにおいて、結合度16aと結合度16bとの間には、ほとんど差がなく、ワイヤ5、7のインダクタンス成分が結合度に与える影響が微少であることが分かる。
そのため、ワイヤ5、7のインダクタンス成分を無視することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ第1伝送線路および第2伝送線路の両端を結ぶように、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスが並列に接続されている。
そのため、第1伝送線路と第2伝送線路との間隔の製造限界、または耐電力確保のための間隔の制限による結合度の限界が発生した場合であっても、第1伝送線路と第2伝送線路との間隔を狭めることなく、製造限界による結合度の限界値以上の値にまで、結合度を増加させることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る方向性結合器を示す平面図である。
図7において、第1伝送線路2には、第1伝送線路2の一端(例えば左端)と両端を除く中間部(例えば伝送線路の左端からL/2の位置)とを結ぶように、ワイヤ5等を用いて第1容量性リアクタンス素子6が並列に接続されている。
また、第2伝送線路3には、第2伝送線路3の一端(例えば左端)と両端を除く中間部(例えば伝送線路の左端からL/2の位置)とを結ぶように、ワイヤ7等を用いて第2容量性リアクタンス素子8が並列に接続されている。
なお、その他の構成および図7のI−I断面図については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図7に示した方向性結合器の等価回路を図8に示す。
ここで、図8に示した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度が、例えば動作中心周波数2.2GHzで6.5dBとなるように、第1、第2伝送線路2、3の偶モードインピーダンス(Ze)=89Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=32Ωとする。また、第1、第2伝送線路2、3の伝送線路長Lは、電気長90度(1/4波長)とする。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度とを比較して図9に示す。
図9には、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.5pFとした場合の結合度17aと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度17bとが示されている。
図9より、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、第1、第2伝送線路2、3の一端と両端を除く中間部とを結ぶように接続することによって、結合度が増加することが分かる。
なお、ワイヤ5、7のインダクタンス成分は、上記実施の形態1と同様に結合度に与える影響が微少なので、無視することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ第1伝送線路および第2伝送線路の一端と両端を除く中間部とを結ぶように、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスが並列に接続されている。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態2では、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の左端と伝送線路の左端からL/2の位置とを結ぶように接続されているが、これに限定されない。第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の一端と両端を除く中間部とを結ぶように接続されるものであれば、中間部上のどの位置で接続されてもよい。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3に係る方向性結合器を示す平面図である。
図10において、第1伝送線路2には、第1伝送線路2の両端を除く中間部同士(例えば伝送線路の両端からL/4の位置)を結ぶように、ワイヤ5等を用いて第1容量性リアクタンス素子6が並列に接続されている。
また、第2伝送線路3には、第2伝送線路3の両端を除く中間部同士(例えば伝送線路の両端からL/4の位置)を結ぶように、ワイヤ7等を用いて第2容量性リアクタンス素子8が並列に接続されている。
なお、その他の構成および図10のI−I断面図については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図10に示した方向性結合器の等価回路を図11に示す。
ここで、図11に示した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度が、例えば動作中心周波数2.2GHzで6.5dBとなるように、第1、第2伝送線路2、3の偶モードインピーダンス(Ze)=89Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=32Ωとする。また、第1、第2伝送線路2、3の伝送線路長Lは、電気長90度(1/4波長)とする。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度とを比較して図12に示す。
図12には、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.5pFとした場合の結合度18aと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度18bとが示されている。
図12より、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、第1、第2伝送線路2、3の両端を除く中間部同士を結ぶように接続することによって、結合度が増加することが分かる。
なお、ワイヤ5、7のインダクタンス成分は、上記実施の形態1と同様に結合度に与える影響が微少なので、無視することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ第1伝送線路および第2伝送線路の両端を除く中間部同士を結ぶように、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスが並列に接続されている。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態3では、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の両端からL/4の位置同士を結ぶように接続されているが、これに限定されない。第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の両端を除く中間部同士を結ぶように接続されるものであれば、中間部上のどの位置で接続されてもよい。
実施の形態4.
図13は、この発明の実施の形態4に係る方向性結合器を示す平面図である。
図13において、第1伝送線路2には、第1伝送線路2の両端を除く中間部同士(例えば伝送線路の左端からL/8および5L/8の位置)を結ぶように、ワイヤ5等を用いて第1容量性リアクタンス素子6が並列に接続されている。
また、第2伝送線路3には、第2伝送線路3の両端を除く中間部同士(例えば伝送線路の右端からL/8および5L/8の位置)を結ぶように、ワイヤ7等を用いて第2容量性リアクタンス素子8が並列に接続されている。ここで、この実施の形態4の方向性結合器は、対称線19に対して対称でないことを特徴とする。
なお、その他の構成および図13のI−I断面図については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図13に示した方向性結合器の等価回路を図14に示す。
ここで、図14に示した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度が、例えば動作中心周波数2.2GHzで6.5dBとなるように、第1、第2伝送線路2、3の偶モードインピーダンス(Ze)=89Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=32Ωとする。また、第1、第2伝送線路2、3の伝送線路長Lは、電気長90度(1/4波長)とする。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度とを比較して図15に示す。
図15には、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.5pFとした場合の結合度20aと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度20bとが示されている。
図15より、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、第1、第2伝送線路2、3の両端を除く中間部同士を結ぶように、かつ対称線19に対して非対称に接続することによっても、結合度が増加することが分かる。
なお、ワイヤ5、7のインダクタンス成分は、上記実施の形態1と同様に結合度に与える影響が微少なので、無視することができる。
以上のように、実施の形態4によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ第1伝送線路および第2伝送線路の両端を除く中間部同士を結ぶように、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスが並列に接続されている。また、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスは、対称線に対して非対称に接続されている。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態4では、第1容量性リアクタンス素子6は、第1伝送線路2の左端からL/8および5L/8の位置同士を結ぶように接続され、第2容量性リアクタンス素子8は、第2伝送線路3の右端からL/8および5L/8の位置同士を結ぶように接続されているが、これに限定されない。第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の両端を除く中間部同士を結ぶように、かつ対称線19に対して非対称に接続されるものであれば、中間部上のどの位置で接続されてもよい。
実施の形態5.
図16は、この発明の実施の形態5に係る方向性結合器を示す平面図である。
図16において、第1伝送線路2には、第1伝送線路2の両端を結ぶように、伝送線路21a、21bを用いて第1容量性リアクタンス素子6が並列に接続されている。また、第2伝送線路3には、第2伝送線路3の両端を結ぶように、伝送線路21c、21dを用いて第2容量性リアクタンス素子8が並列に接続されている。
なお、その他の構成および図16のI−I断面図については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図16に示した方向性結合器の等価回路を図17に示す。
ここで、図17に示した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度が、例えば動作中心周波数2.2GHzで6.5dBとなるように、第1、第2伝送線路2、3の偶モードインピーダンス(Ze)=89Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=32Ωとする。また、第1、第2伝送線路2、3の伝送線路長Lは、電気長90度(1/4波長)とする。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続した場合の結合度と、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度とを比較して図18に示す。
図18には、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8の容量を0.1pFとし、伝送線路21a〜21dの特性インピーダンスを100Ω、電気長を10度とした場合の結合度22aと、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を接続しない場合の結合度22bとが示されている。
図18より、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、第1、第2伝送線路2、3の両端を結ぶように伝送線路21a〜21dを用いて接続することによって、結合度が増加することが分かる。
以上のように、実施の形態5によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ第1伝送線路および第2伝送線路の両端を結ぶように、伝送線路を用いて第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスが並列に接続されている。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態5では、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の両端を結ぶように、伝送線路21a〜21dを用いて並列に接続されているが、これに限定されない。第1、第2容量性リアクタンス素子6、8は、それぞれ第1、第2伝送線路2、3の一端と両端を除く中間部とを結ぶように、または第1、第2伝送線路2、3の両端を除く中間部同士を結ぶように接続されてもよい。
また、上記実施の形態1〜5において、第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に接続するとともに、複数の誘電性リアクタンス素子を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に接続してもよい。
この場合には、容量性リアクタンス素子および誘導性リアクタンス素子の特性を調整することにより、所望の結合度を得ることができる。
実施の形態6.
図19は、この発明の実施の形態6に係る方向性結合器を示す平面図である。
図19において、第1伝送線路2の端部から延伸して形成された第1入出力線路9、10は、それぞれ一部が折り曲げられて折り曲げ部23a、23bが形成されている。また、第2伝送線路3の端部から延伸して形成された第2入出力線路11、12は、それぞれ一部が折り曲げられて折り曲げ部23c、23dが形成されている。
折り曲げ部23aと折り曲げ部23bとの間には、折り曲げ部23a、23b同士を結ぶように、第1容量性リアクタンス素子6が第1伝送線路2と並列に接続されている。また、折り曲げ部23cと折り曲げ部23dとの間には、折り曲げ部23c、23d同士を結ぶように、第2容量性リアクタンス素子8が第2伝送線路3と並列に接続されている。
なお、その他の構成および図19のI−I断面図については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図19に示した方向性結合器の等価回路を図20に示す。
第1、第2容量性リアクタンス素子6、8を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、折り曲げ部23a、23b同士および折り曲げ部23c、23d同士を結ぶように接続することによって、上記実施の形態1と同様に、結合度を増加させることができる。
以上のように、実施の形態6によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ一対の第1入出力線路および一対の第2入出力線路が形成され、第1容量性リアクタンスおよび第2容量性リアクタンスは、それぞれ一対の第1入出力線路同士および一対の第2入出力線路同士を接続するように形成されている。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態6では、折り曲げ部23aと折り曲げ部23bとの間に第1容量性リアクタンス素子6を接続し、折り曲げ部23cと折り曲げ部23dとの間に第2容量性リアクタンス素子8を接続する構成を示した。しかしながら、これに限定されず、折り曲げ部23aと折り曲げ部23bとが対向することによって等価的に形成される平行平板容量を第1容量性リアクタンスとし、折り曲げ部23cと折り曲げ部23dとが対向することによって等価的に形成される平行平板容量を第2容量性リアクタンスとしてもよい。
この場合には、別の構成要素(第1、第2容量性リアクタンス素子6、8)を追加することなく、結合度を増加させることができるので、方向性結合器の製造を容易に行うことができる。
実施の形態7.
図21は、この発明の実施の形態7に係る方向性結合器を示す平面図である。
図21において、第1伝送線路2の端部から延伸して形成された第1入出力線路9、10は、それぞれ一部が折り曲げられて折り曲げ部23a、23bが形成されている。また、第2伝送線路3の端部から延伸して形成された第2入出力線路11、12は、それぞれ一部が折り曲げられて折り曲げ部23c、23dが形成されている。また、第1伝送線路2および第2伝送線路3の両端を除く中間部からそれぞれ突出して、第1スタブ状導体24および第2スタブ状導体25が形成されている。
第1スタブ状導体24と折り曲げ部23bとの間には、第1スタブ状導体24と折り曲げ部23bとが対向することによって等価的に形成される平行平板容量である第1容量性リアクタンス26が、第1伝送線路2と並列に接続されるように形成されている。また、第2スタブ状導体25と折り曲げ部23dとの間には、第2スタブ状導体25と折り曲げ部23dとが対向することによって等価的に形成される平行平板容量である第2容量性リアクタンス27が、第2伝送線路3と並列に接続されるように形成されている。
なお、その他の構成および図21のI−I断面図については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
図21に示した方向性結合器の等価回路を図22に示す。
第1、第2容量性リアクタンス26、27を、それぞれ第1、第2伝送線路2、3に対して並列に、第1スタブ状導体24と折り曲げ部23bとおよび第2スタブ状導体25と折り曲げ部23dとを結ぶように形成することによって、上記実施の形態1と同様に、結合度を増加させることができる。
以上のように、実施の形態7によれば、互いに対向して配置された第1伝送線路および第2伝送線路には、それぞれ一対の第1入出力線路および一対の第2入出力線路、並びに第1スタブ状導体および第2スタブ状導体が形成され、第1容量性リアクタンスは、第1スタブ状導体と第1入出力線路とが対向することによって、第1伝送線路と並列に接続されるように形成される容量であり、第2容量性リアクタンスは、第2スタブ状導体と第2入出力線路とが対向することによって、第2伝送線路と並列に接続されるように形成される容量である。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、別の構成要素(容量性リアクタンス素子)を追加することなく、結合度を増加させることができるので、方向性結合器の製造を容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態7では、第1スタブ状導体24と折り曲げ部23bとの間に第1容量性リアクタンス26が形成され、第2スタブ状導体25と折り曲げ部23dとの間に第2容量性リアクタンス27が形成される構成を示した。しかしながら、これに限定されず、第1スタブ状導体24と折り曲げ部23a、23bとの間に第1容量性リアクタンス素子6を接続し、第2スタブ状導体25と折り曲げ部23c、23dとの間に第2容量性リアクタンス素子8を接続してもよい。
この場合も、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1〜7では、マイクロストリップ線路で構成された側結合型の方向性結合器を例に挙げて説明したが、これに限定されず、方向性結合器は、例えばトリプレート型ストリップ線路や方形同軸線路で構成されるような広辺結合型のものであってもよい。
実施の形態8.
図23は、この発明の実施の形態8に係る方向性結合器を示す斜視図である。また、図24は、図23に示した方向性結合器を透視して示す平面図である。
図23、24において、この方向性結合器は、方形同軸線路外導体31、上内導体32および下内導体33からなる方形同軸線路で構成され、8.3dBの結合線路34を、接続線路35を用いて2つタンデムに接続することにより、全体として3dBの方向性結合器を構成している(R.Mongia et al,“RF and Microwave Coupled−Line Circuits”,Artech House Microwave Library参照)。
方形同軸線路外導体31の内部は、誘電体(空気を含む)で充填されている。また、上内導体32および下内導体33には、それぞれ接続線路35およびスタブ状導体36が形成されている。また、上内導体32および下内導体33の両端には、それぞれ引き出し線路部37が形成されている。
ここで、図23に示した上内導体32および下内導体33を図25(a)、(b)に示す。なお、図25(b)は、図25(a)から上内導体32を除いた図を示している。
また、図24に示した方向性結合器をII−II線に沿って切断した断面図(結合線路34の断面図)を図26に示し、図24に示した方向性結合器をIII−III線に沿って切断した断面図(引き出し線路部37の断面図)を図27に示す。
さらに、図23中の点線部における上内導体32および下内導体33を、それぞれ図28(a)、(b)に示し、上内導体32および下内導体33を所定の間隔で上下に重ねた図を図29に示す。
図29において、スタブ状導体36を形成することにより、以下に示す平行平板容量が等価的に形成される。
まず、上内導体32に設けられたスタブ状導体36の側面と上内導体32の接続線路35の側面とにより、平行平板容量(以下、「側面容量38」と称する)が形成される。また、上内導体32に設けられたスタブ状導体36の下面と下内導体33の引き出し線路部37の上面とにより、平行平板容量(以下、「対面容量39」と称する)が形成される。また、上内導体32に設けられたスタブ状導体36の上面と同軸線路外導体31とにより、平行平板容量(以下、「対地容量40」と称する)が形成される。
また、下内導体33に設けられたスタブ状導体36の側面と下内導体33の接続線路35の側面とにより、平行平板容量(以下、「側面容量38」と称する)が形成される。また、下内導体33に設けられたスタブ状導体36の上面と上内導体32の引き出し線路部37の下面とにより、平行平板容量(以下、「対面容量39」と称する)が形成される。また、下内導体33に設けられたスタブ状導体36の下面と同軸線路外導体31とにより、平行平板容量(以下、「対地容量40」と称する)が形成される。
図23に示した方向性結合器の等価回路を図30に示す。
図30において、容量38〜40は、それぞれ上内導体32および下内導体33に設けられたスタブ状導体36と接続線路35、引き出し線路部37および同軸線路外導体31とによって形成された側面容量38、対面容量39および対地容量40を示している。
ここで、図30に示した方向性結合器において、側面容量38、対面容量39および対地容量40が形成された結合線路34の結合度を、例えば動作中心周波数2.2GHzで8.34dBとし、タンデムに接続して全体として3.0dBとなるように、伝送線路の偶モードインピーダンス(Ze)=75Ωとし、奇モードインピーダンス(Zo)=33Ωとする。
次に、上記のように条件を設定した方向性結合器において、側面容量38、対面容量39および対地容量40を接続した場合の結合度と、側面容量38、対面容量39および対地容量40を接続しない場合の結合度とを比較して図31に示す。
図31には、側面容量38、対面容量39および対地容量40の容量をそれぞれ0.05pF、0.1pF、0.03pFとした場合の結合度43aと、側面容量38、対面容量39および対地容量40を接続しない場合の結合度43bとが示されている。
図31より、広辺結合型結合線路を構成する上内導体32および下内導体33にスタブ状導体36を形成し、スタブ状導体36と接続線路35、引き出し線路部37および同軸線路外導体31とを対向させることにより、結合線路34と並列に容量38〜40が等価的に形成されることとなり、伝送線路41と伝送線路42との間隔を狭めることなく、結合度を増加させることができる。図31の場合には、動作中心周波数2.2GHzにおいて、3.0dBの結合度が2.7dBとなり、約0.3dB程度増加している。
以上のように、実施の形態8によれば、結合線路を構成する伝送線路の両端を除く中間部にスタブ状導体を形成し、スタブ状導体が結合線路を構成する伝送線路から延伸された接続線路、引き出し線路部と対向することにより、結合線路と並列に容量性リアクタンスが等価的に形成されることとなる。
そのため、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、別の構成要素(容量性リアクタンス素子)を追加することなく、結合度を増加させることができるので、方向性結合器の製造を容易に行うことができる。
また、この実施の形態8に係る方向性結合器が衛星搭載品である場合、結合線路を構成する伝送線路間隔を、マルチパクションの影響を除去することができる最小導体間隔以上に設定することができる。
なお、上記実施の形態8では、方形同軸線路で構成された広辺結合型の方向性結合器を例に挙げて説明したが、これに限定されず、方向性結合器は、例えばマイクロストリップ線路で構成されるような側結合型のものであってもよい。
また、上記実施の形態8において、図28に示した上内導体32および下内導体33を、図32に示すように、スタブ状導体36の接続の向きが対向するように重ね合わせてもよい。
この場合には、上記実施の形態8と同様の効果を得ることができるとともに、スタブ状導体36同士の結合を低減することができる。
1 誘電体基板、2 第1伝送線路、3 第2伝送線路、4 結合線路、5、7 ワイヤ、6 第1容量性リアクタンス素子、8 第2容量性リアクタンス素子、9、10 第1入出力線路、11、12 第2入出力線路、13 接地導体、21a〜21d 伝送線路、23a〜23d折り曲げ部、24 第1スタブ状導体、25 第2スタブ状導体、26 第1容量性リアクタンス、27 第2容量性リアクタンス、31 方形同軸線路外導体、32 上内導体、33 下内導体、34 結合線路、35 接続線路、36 スタブ状導体、37 引き出し線路部、38 側面容量、39 対面容量、40 対地容量、41 伝送線路、42 伝送線路。

Claims (11)

  1. 所定の周波数帯域の中心周波数において1/4波長の電気長を有する第1伝送線路と、
    前記第1伝送線路と対向して配置され、前記中心周波数において1/4波長の電気長を有する第2伝送線路と、
    前記第1伝送線路と並列に接続されるように形成された第1容量性リアクタンスと、
    前記第2伝送線路と並列に接続されるように形成された第2容量性リアクタンスと、
    を備えたことを特徴とする方向性結合器。
  2. 前記第1容量性リアクタンスおよび前記第2容量性リアクタンスは、それぞれ前記第1伝送線路および前記第2伝送線路の両端を接続するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の方向性結合器。
  3. 前記第1容量性リアクタンスおよび前記第2容量性リアクタンスは、それぞれ前記第1伝送線路および前記第2伝送線路の一端と両端を除く中間部とを接続するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の方向性結合器。
  4. 前記第1容量性リアクタンスおよび前記第2容量性リアクタンスは、それぞれ前記第1伝送線路および前記第2伝送線路の両端を除く中間部同士を接続するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の方向性結合器。
  5. 前記第1伝送線路と並列に接続されるように形成された第1誘導性リアクタンスと、
    前記第2伝送線路と並列に接続されるように形成された第2誘導性リアクタンスと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の方向性結合器。
  6. 前記第1容量性リアクタンス、前記第2容量性リアクタンス、前記第1誘導性リアクタンスまたは前記第2誘導性リアクタンスは、伝送線路を用いて前記第1伝送線路および前記第2伝送線路と接続されることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の方向性結合器。
  7. 前記第1伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第1入出力線路と、
    前記第2伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第2入出力線路と、
    をさらに備え、
    前記第1容量性リアクタンスおよび前記第2容量性リアクタンスは、それぞれ前記一対の第1入出力線路同士および前記一対の第2入出力線路同士を接続するように形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の方向性結合器。
  8. 前記第1伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第1入出力線路と、
    前記第2伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第2入出力線路と、
    をさらに備え、
    前記第1容量性リアクタンスは、前記一対の第1入出力線路同士が対向することによって形成される容量であり、
    前記第2容量性リアクタンスは、前記一対の第2入出力線路同士が対向することによって形成される容量である
    ことを特徴とする請求項2に記載の方向性結合器。
  9. 前記第1伝送線路および前記第2伝送線路からそれぞれ突出して形成された第1スタブ状導体および第2スタブ状導体と、
    前記第1伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第1入出力線路と、
    前記第2伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第2入出力線路と、
    をさらに備え、
    前記第1容量性リアクタンスは、前記第1スタブ状導体と前記一対の第1入出力線路の一方とを接続するように形成され、
    前記第2容量性リアクタンスは、前記第2スタブ状導体と前記一対の第2入出力線路の一方とを接続するように形成される
    ことを特徴とする請求項2から請求項4までの何れか1項に記載の方向性結合器。
  10. 前記第1伝送線路および前記第2伝送線路からそれぞれ突出して形成された第1スタブ状導体および第2スタブ状導体と、
    前記第1伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第1入出力線路と、
    前記第2伝送線路の両端部からそれぞれ延伸して形成された一対の第2入出力線路と、
    をさらに備え、
    前記第1容量性リアクタンスは、前記第1スタブ状導体と前記第1入出力線路とが対向することによって形成される容量であり、
    前記第2容量性リアクタンスは、前記第2スタブ状導体と前記第2入出力線路とが対向することによって形成される容量である
    ことを特徴とする請求項2から請求項4までの何れか1項に記載の方向性結合器。
  11. 前記第1スタブ状導体と前記第2スタブ状導体との接続の向きが、互いに対向することを特徴とする請求項10に記載の方向性結合器。
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