JP2011142489A - 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路 - Google Patents
移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011142489A JP2011142489A JP2010001783A JP2010001783A JP2011142489A JP 2011142489 A JP2011142489 A JP 2011142489A JP 2010001783 A JP2010001783 A JP 2010001783A JP 2010001783 A JP2010001783 A JP 2010001783A JP 2011142489 A JP2011142489 A JP 2011142489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reference signal
- bandwidth
- frequency band
- station apparatus
- mobile station
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】CC(Component Carrier)間で共通のSRS(Sounding Reference Signal)設定情報を用いる場合で、上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えてSRSが割り当てられたときに、SRSを送信しないように制御する。
【解決手段】複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を前記基地局装置から受信する移動局側受信部203と、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう参照信号制御部2051と、前記制御に応じて前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する移動局側送信部201と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を前記基地局装置から受信する移動局側受信部203と、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう参照信号制御部2051と、前記制御に応じて前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する移動局側送信部201と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、移動局装置、基地局装置、無線通信システムに関し、特に複数の上りリンク要素周波数帯域間で共通のチャネル測定用の参照信号設定情報を適用した移動局装置のチャネル測定用の参照信号の送信制御方法に関する。
標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第3世代の無線通信方式を進化させたEvolved Universal Terrestrial Radio Access(以降EUTRAと称する)、さらにその発展形のAdvanced EUTRA(LTE-Advancedとも呼ばれる)の検討が進められている。Advanced EUTRAでは、上りリンク通信方式としてSC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)方式が提案されている。
Advanced EUTRAでは、EUTRAとの互換性を維持しつつ、より高速なデータ伝送が可能な技術として、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:周波数帯域集約)が提案されている(非特許文献1)。キャリアアグリゲーションとは、送信装置と受信装置が、複数の要素周波数帯域(コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)やキャリア要素と称することもある)でデータを送受信することで、データレートを向上させる技術である。
EUTRAにおけるSRS(Sounding Reference Signal)の設定情報とは、移動局装置と基地局装置に設定されているSRS送信に関するパラメータのことであり、主に、移動局装置間で共通の設定情報と移動局装置固有の設定情報とがある。移動局装置間で共通の設定情報は、SRSの帯域幅表のインデックスや送信周期表のインデックスがあり、移動局装置固有の設定情報はSRSの帯域幅表のレベルやホッピング帯域幅、サイクリックシフト、リソース割り当て位置(周波数ホッピングする場合は、リソース割り当ての初期位置)などがある。
Ericsson,R1-082468,3GPP TSG-RAN1 Meeting #53bis,Warsaw,Poland,June 30-July 4,2008
しかしながら、非特許文献1記載のように、帯域幅の異なる複数の上りリンク要素周波数帯域に共通のSRS設定情報を適用すると、SRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅より広く設定されてしまうことがあり、他の移動局装置や他セルの干渉になってしまうため、移動局装置がSRSを送信しないように制御する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、CC間で共通のSRS設定情報を用いる場合で、上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えてSRSが割り当てられたときに、SRSを送信しないように制御する移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動局装置は、基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置であって、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を前記基地局装置から受信する移動局側受信部と、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう参照信号制御部と、前記制御に応じて前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する移動局側送信部と、を備えることを特徴とする。
このように、移動局装置は、受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止する制御を行なうので、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(2)また、本発明の移動局装置は、基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置であって、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を前記基地局装置から受信する移動局側受信部と、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定し、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう参照信号制御部と、前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する移動局側送信部と、を備えることを特徴とする。
このように、移動局装置は、受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、参照信号が各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定し、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号を基地局装置に対して送信する一方、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止する制御を行なうので、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(3)また、本発明の移動局装置において、前記参照信号制御部は、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅より広い場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする。
このように、移動局装置は、受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅より広い場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止するので、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(4)また、本発明の移動局装置において、前記参照信号制御部は、前記参照信号が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えて割り当てられた場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする。
このように、移動局装置は、参照信号が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えて割り当てられた場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止するので、他セル(他の上りリンク周波数帯域)へ対する干渉を防ぐことができる。
(5)また、本発明の移動局装置において、前記参照信号設定情報は、前記参照信号に設定可能な複数の帯域幅を定める複数のインデックスから構成される帯域幅表を含み、前記参照信号制御部は、前記参照信号に設定された前記帯域幅表中のインデックスの最大の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする。
このように、移動局装置は、参照信号に設定された帯域幅表中のインデックスの最大の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止するので、他セルへの干渉を避けることができる。
(6)また、本発明の移動局装置において、前記参照信号制御部は、前記受信した参照信号設定情報により、前記参照信号の周波数ホッピングが設定されており、周波数ホッピングを行なう帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする。
このように、移動局装置は、周波数ホッピングを行なう帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止するので、他セルへの干渉を避けることができる。
(7)また、本発明の移動局装置において、前記参照信号設定情報は、前記参照信号に設定可能な複数の帯域幅を定める複数のインデックスから構成される帯域幅表を含み、前記参照信号制御部は、前記参照信号に設定された前記帯域幅表中のインデックスの最大の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、前記参照信号の最大の帯域幅が、その上りリンク要素周波数帯域の帯域幅以下となるように、前記帯域幅表におけるインデックスを変更することを特徴とする。
このように、参照信号に設定された帯域幅表中のインデックスの最大の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、参照信号の最大の帯域幅が、その上りリンク要素周波数帯域の帯域幅以下となるように、帯域幅表におけるインデックスを変更するので、移動局装置は、SRSを上りリンク要素周波数帯域内に割り当てやすくなる。
(8)また、本発明の移動局装置において、前記参照信号制御部は、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断することを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断するので、この判断に基づいて、基地局装置に参照信号設定情報の再設定要求をすることができる。
(9)また、本発明の移動局装置において、前記移動局側送信部は、前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知することを特徴とする。
このように、移動局装置が基地局装置に対して、参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知するので、基地局装置は、移動局装置からの参照信号設定情報の再設定要求に基づいて、参照信号設定情報の再設定を行なうことができる。
(10)また、本発明の基地局装置は、移動局装置からチャネル測定用の参照信号を受信する基地局装置であって、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を設定する参照信号設定部と、前記参照信号設定情報を前記移動局装置に対して送信する基地局側送信部と、前記移動局装置から送信された参照信号を受信する基地局側受信部と、を備え、前記参照信号設定部は、前記移動局装置から前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知された場合、前記参照信号設定情報を再設定することを特徴とする。
このように、基地局装置は、移動局装置から参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知された場合、参照信号設定情報を再設定するので、この参照信号の再設定情報を移動局装置に通知することにより、移動局装置は、参照信号を再設定することができる。
(11)また、本発明の無線通信システムは、(1)から(9)のいずれかに記載の移動局装置と、(10)記載の基地局装置と、から構成されることを特徴とする。
このように、無線通信システムが(1)から(9)のいずれかに記載の移動局装置と、(10)記載の基地局装置と、から構成されるので、移動局装置は、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(12)また、本発明の通信方法は、基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置の通信方法であって、移動局側受信部において、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を、前記基地局装置から受信するステップと、参照信号制御部において、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定するステップと、参照信号制御部において、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なうステップと、移動局側送信部において、前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号を基地局装置に対して送信する一方、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止する制御を行なうので、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(13)また、本発明の通信方法において、参照信号制御部において、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断するステップと、移動局側送信部において、前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知するステップと、をさらに含むことを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断するので、この参照信号リソース割り当て誤りの情報を基地局装置に通知することにより、基地局装置に参照信号設定情報の再設定要求をすることができる。
(14)また、本発明の移動局装置の制御プログラムは、基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置の制御プログラムであって、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を、前記基地局装置から受信する処理と、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定する処理と、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう処理と、前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する処理と、の一連の処理を、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号を基地局装置に対して送信する一方、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止する制御を行なうので、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(15)また、本発明の移動局装置の制御プログラムにおいて、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断する処理と、前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知する処理と、をさらに含むことを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断するので、この判断に基づいて、基地局装置に参照信号設定情報の再設定要求をすることができる。
(16)また、本発明の集積回路は、移動局装置に実装されることにより、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を、前記基地局装置から受信する機能と、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定する機能と、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう機能と、前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する機能とを、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号を基地局装置に対して送信する一方、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた参照信号の送信を停止する制御を行なうので、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
(17)また、本発明の集積回路において、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断する機能と、前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知する機能と、をさらに含むことを特徴とする。
このように、移動局装置は、判定の結果、参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断するので、この判断に基づいて、基地局装置に参照信号設定情報の再設定要求をすることができる。
本発明によれば、CC間で共通のSRS設定情報を用いる場合で、上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えてSRSが割り当てられた時に、SRSが他の上りリンク要素周波数帯域に割り当てられている移動局装置の上りリンク信号と干渉することを回避することができる。
各実施形態の具体的な説明に入る前に、本発明に用いられる通信技術の概要について簡単に説明する。
(物理チャネル)
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される物理チャネルには、物理報知チャネル、下りリンクデータチャネル、下りリンク制御チャネル、下りリンク参照信号、上りリンクデータチャネル、上りリンク制御チャネル、ランダムアクセスチャネル、上りリンク参照信号などが含まれる。EUTRAおよびAdvanced EUTRAにおいて、物理チャネルの種類が今後追加されたり、または、チャネル構造が変更されたりする可能性もあるが、このような変更がなされた場合でも、後述する本発明の各実施形態を適用可能である。
(物理チャネル)
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される物理チャネルには、物理報知チャネル、下りリンクデータチャネル、下りリンク制御チャネル、下りリンク参照信号、上りリンクデータチャネル、上りリンク制御チャネル、ランダムアクセスチャネル、上りリンク参照信号などが含まれる。EUTRAおよびAdvanced EUTRAにおいて、物理チャネルの種類が今後追加されたり、または、チャネル構造が変更されたりする可能性もあるが、このような変更がなされた場合でも、後述する本発明の各実施形態を適用可能である。
物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)は、セル内の移動局装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報)を通知する目的で送信される。物理報知情報チャネルで通知されない報知情報は、物理下りリンク制御チャネルで無線リソースが通知され、物理下りリンクデータチャネルを用いて送信される。報知情報として、セル個別のID(Identity)を示すセルグローバルIDなどが通知される。
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)は、基地局装置から移動局装置へ送信される下りリンクチャネルであり、複数の移動局装置に対して共通に使用される。基地局装置は、送信タイミング情報やスケジューリング情報(上りリンク/下りリンクリソース割り当て情報)の送信に下りリンク制御チャネルを用いる。物理下りリンクデータチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)は、下りリンクデータまたはページング情報を送信するために使用されるチャネルである。
下りリンク参照信号(DL-RS:Downlink Reference Signal、またはCell-specific Reference Signal)は、基地局装置から移動局装置へ下りリンクチャネルを利用して送信される。移動局装置は下りリンク参照信号を測定することで下りリンクの受信品質を判定する。受信品質は、品質情報指標であるCQI(Channel Quality Indicator:チャネル品質指標)として物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)を用いて基地局装置へ通知される。基地局装置は移動局装置から通知されたCQIに基づいて、移動局装置に対する下りリンク通信のスケジューリングを行なう。
なお、受信品質としては、SIR(Signal-to-Interference Ratio:信号対干渉電力比)、SINR(Signal-to-Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音電力比)、SNR(Signal-to-Noise Ratio:信号対雑音電力比)、CIR(Carrier-to-Interference Ratio:搬送波対干渉電力比)、BLER(Block Error Rate:ブロック誤り率)、パスロスなどを使用することができる。
物理上りリンクデータチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)は、主に上りリンクデータ(UL-SCH:Uplink Shared Channel)を送信するために使用されるチャネルである。基地局装置が、移動局装置をスケジューリングした場合には、チャネル状態情報(下りリンクのチャネル品質指標CQI)、プレコーディングマトリックス指標(PMI:Precoding Matrix Indicator)、ランク指標(RI:Rank Indicator)や下りリンク送信に対するハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)の肯定応答(ACK:Acknowledgement)/否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)も物理上りリンクデータチャネル(PUSCH)を使用して送信される。
ここで、上りリンクデータ(UL-SCH)とは、例えば、ユーザデータの送信を示しており、UL−SCHは、トランスポートチャネルである。UL−SCHでは、HARQ、動的適応無線リンク制御がサポートされ、また、ビームフォーミングが利用可能である。UL−SCHは、動的なリソース割り当て、および、準静的なリソース割り当てがサポートされる。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)は、制御データを送信するために使用されるチャネルである。ここで制御データとは、例えば、移動局装置から基地局装置へ送信(フィードバック)されるチャネル状態情報(CQI、PMI、RI)、移動局装置が、上りリンクデータを送信するためのリソースの割り当てを要求する(UL-SCHでの送信を要求する)スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)、下りリンク送信に対するHARQのACK/NACKなどが含まれる。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)は、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために使用される物理チャネルであり、ガードタイムを持つ。PRACHは、移動局装置が基地局装置と同期をとることを最大の目的とし、その他に、初期アクセス、ハンドオーバ、再接続要求、およびスケジューリング要求に用いられる。
上りリンク参照信号(UL-RS:Uplink Reference Signal)は、移動局装置から基地局装置へ送信される。UL−RSには、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)とデモジュレーション参照信号(DM-RS:Demodulation Reference Signal)とがある。チャネル測定用の参照信号であるサウンディング参照信号は、基地局装置が測定することで、移動局装置の上りリンク無線送信信号の受信品質の判断をし、受信品質に基づく上りリンクのスケジューリングや、上りリンクタイミング同期の調整に用いられる参照信号である。また、デモジュレーション参照信号は、上りリンクデータチャネルと共に送信され、上りリンクデータチャネルの信号の振幅、位相や周波数の変動量を計算し、上りリンクデータチャネルを利用して送信された信号を復調するための参照信号としても使用される。DM−RSのために割り当てられる送信帯域幅は、上りリンクデータチャネルの送信帯域幅と一致するが、SRSのために割り当てられる送信帯域幅は、基地局装置によって上りリンクシステム帯域幅に応じて決定される。また、SRSには、時間軸方向に対して周波数ホッピングが適用される。この周波数ホッピングを用いることで、周波数ダイバーシティ効果と干渉の平均化効果が得られる。
(SRSのリソース割り当ておよび周波数ホッピング)
図13は、SRSのリソース割り当てと周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)の概略構成を示す図である。同図において横軸は時間であり、縦軸は周波数である。同図左側は、SRSのリソース割り当ての一例を示している。同図左側の例において、時間軸方向に14個のシンボルが並んでいる。7個のシンボルが1スロットに相当し、1スロットの長さは0.5ミリ秒(ms)である。また、14個のシンボル(2スロットに相当)が1サブフレームに相当し、1サブフレームの長さは1ミリ秒である。このように1サブフレームが14シンボルで構成される上りリンク信号において、SRSは14番目のシンボルに割り当てられる。14番目のシンボルに割り当てられるSRSのリソース(周波数方向の帯域幅)は、上りリンクシステム帯域幅や移動局装置の送信電力に応じて、設定される。また、PRACHは送信するメッセージの種類やフォーマットに応じて、帯域幅や時間シンボル長を変更して割り当てることができる。
図13は、SRSのリソース割り当てと周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)の概略構成を示す図である。同図において横軸は時間であり、縦軸は周波数である。同図左側は、SRSのリソース割り当ての一例を示している。同図左側の例において、時間軸方向に14個のシンボルが並んでいる。7個のシンボルが1スロットに相当し、1スロットの長さは0.5ミリ秒(ms)である。また、14個のシンボル(2スロットに相当)が1サブフレームに相当し、1サブフレームの長さは1ミリ秒である。このように1サブフレームが14シンボルで構成される上りリンク信号において、SRSは14番目のシンボルに割り当てられる。14番目のシンボルに割り当てられるSRSのリソース(周波数方向の帯域幅)は、上りリンクシステム帯域幅や移動局装置の送信電力に応じて、設定される。また、PRACHは送信するメッセージの種類やフォーマットに応じて、帯域幅や時間シンボル長を変更して割り当てることができる。
また、時間軸方向に対しては、送信する度に周波数位置を変更する周波数ホッピングが適用される。同図右側は、SRSの周波数ホッピングの一例を示す。同図右側において、送信周期T毎にSRSが送信されるが、図に示すように、周期T毎に(つまり送信する度に)周波数方向にホッピングを行なう。
(SRS設定情報)
EUTRAにおけるSRSの設定情報とは、移動局装置と基地局装置に設定されているSRS送信に関するパラメータのことであり、主に、移動局装置間で共通の設定情報と移動局装置固有の設定情報とがある。移動局装置間で共通の設定情報は、SRSの帯域幅表のインデックスや送信周期表のインデックスがあり、移動局装置固有の設定情報はSRSの帯域幅表のレベルやホッピング帯域幅、サイクリックシフト、リソース割り当て位置(周波数ホッピングする場合は、リソース割り当ての初期位置)などがある。これらを設定することにより、SRSの帯域幅や周波数ホッピング位置、送信周期などを設定することができる。SRS設定情報は、予めシステムで一意に決定されていても良いし、報知情報として基地局装置から移動局装置に一斉に通知されても良いし、基地局装置から個別の移動局装置へ通知されても良い。
EUTRAにおけるSRSの設定情報とは、移動局装置と基地局装置に設定されているSRS送信に関するパラメータのことであり、主に、移動局装置間で共通の設定情報と移動局装置固有の設定情報とがある。移動局装置間で共通の設定情報は、SRSの帯域幅表のインデックスや送信周期表のインデックスがあり、移動局装置固有の設定情報はSRSの帯域幅表のレベルやホッピング帯域幅、サイクリックシフト、リソース割り当て位置(周波数ホッピングする場合は、リソース割り当ての初期位置)などがある。これらを設定することにより、SRSの帯域幅や周波数ホッピング位置、送信周期などを設定することができる。SRS設定情報は、予めシステムで一意に決定されていても良いし、報知情報として基地局装置から移動局装置に一斉に通知されても良いし、基地局装置から個別の移動局装置へ通知されても良い。
EUTRAのSRSの帯域幅は、8行4列のテーブル(SRS帯域幅表)で管理されており、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅(上りリンクシステム帯域幅)に応じた4つのテーブルが設定されている。テーブル毎に8種類のインデックスが設定されており、1つのセル(上りリンク要素周波数帯域)に割り当てられた複数の移動局装置に共通のインデックスが割り当てられる。さらに、インデックス毎に4レベルのSRS帯域幅と分割数が設定されており、基地局装置は、移動局装置毎に当該移動局装置の送信電力や移動局装置多重(ユーザ多重)等を考慮して実際に割り当てるSRSの帯域幅のレベルを設定することで当該移動局装置のSRS帯域幅を設定することができる。すなわち、SRS帯域幅表のインデックスはセル内の移動局装置間で共通で設定され、SRS帯域幅表のレベルは移動局装置毎に設定される。
一例として、表1のSRS帯域幅表の行a0・列b2の位置には、SRS帯域幅の設定情報の値のセットである(c02、d02)という設定情報が記録されている。基地局装置がSRSの帯域幅の設定情報として(c02、d02)を設定した時、基地局装置は、移動局装置に対して帯域幅インデックスa0と帯域幅レベルb2という値を通知する。この通知を受けた移動局装置は、予め基地局装置との間で共有しているSRS帯域幅表から行a0・列b2で表される位置に設定されている帯域幅設定情報(c02、d02)に基づいてSRSを生成する。
なお、SRS帯域幅表に記憶される値(上記においてはc00〜c73およびd00〜d73)としていかなる種類のパラメータを設定するかは、任意である。例えば、a0〜a7を帯域幅表のインデックス、b0〜b3を帯域幅表のレベルとした時、パラメータc00〜c73をSRS帯域幅とし、パラメータd00〜d73をSRSリソース割り当て位置や周波数ホッピング位置を算出するのに使用する分割数(分岐数)とすることもできる。
図14は、表1のインデックスa0を選択した時のSRSのツリー構造の概略構成を示す図である。b0は、選択したSRS帯域幅表のインデックスa0の最大帯域幅c00を有している。また、分割数(分岐数)d00は、c00を分割(分岐)しないため、分割数d00は1となる。b1で設定されている帯域幅c01はb0で設定されている帯域幅c00を2分割した帯域幅である。そのため、帯域幅c01はc00の半分になる。また、c01はc00を2分割しているので分割数d01は2となる。b2で設定されている帯域幅c02はさらにb1で設定されている帯域幅c01を2分割しているため、分割数d02は2となる。b3についても同様に考えられ、b3に設定されている帯域幅c03はb2の帯域幅c02を3分割した帯域幅であるため、分割数d03は3となる。すなわち、分割数は設定されたレベルのSRS帯域幅とそれより1つ上のレベルのSRS帯域幅の比と一致している(例えば、c00=c01*d01という等式が成り立つように各パラメータを設定できる)。
また、基地局装置は、SRS帯域幅表を用いて、SRSにより上りリンク要素周波数帯域内のチャネル測定を行なう帯域幅であるホッピング帯域幅を設定することもできる。ホッピング帯域幅レベル(b_hop0〜b_hop3)は、SRS帯域幅表のインデックスに設定されている4段階のレベル(b0〜b3)に相当し、移動局装置は、ホッピング帯域幅がSRS帯域幅より広い場合には、SRSを周波数ホッピングするように制御することができる。また、移動局装置は、ホッピング帯域幅がSRS帯域幅より狭い場合にはSRSを周波数ホッピングしないように制御する。SRSのホッピング帯域幅が設定されることにより、SRSが常に全帯域幅をカバーするようにホッピングすることが可能となるだけでなく、カバー帯域を制限してホッピングすることもできる。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について以下に説明する。第1の実施形態では、複数の上りリンク要素周波数帯域にサウンディング参照信号(チャネル測定用の参照信号)を設定する際に、上りリンク要素周波数帯域間で共通の設定情報を設定すると、チャネル測定用の参照信号の帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えて設定されることがあるため、このような場合には、移動局装置はチャネル測定用の参照信号を送信しないように制御することで、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
第1の実施形態について以下に説明する。第1の実施形態では、複数の上りリンク要素周波数帯域にサウンディング参照信号(チャネル測定用の参照信号)を設定する際に、上りリンク要素周波数帯域間で共通の設定情報を設定すると、チャネル測定用の参照信号の帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えて設定されることがあるため、このような場合には、移動局装置はチャネル測定用の参照信号を送信しないように制御することで、自セルの他の移動局装置や他セル(他の上りリンク要素周波数帯域)の移動局装置の上りリンク信号に対する干渉を防ぐことができる。
図1は、本発明の基地局装置1の概略機能構成を示すブロック図である。基地局装置1は、送信部(基地局側送信部)101と、受信部(基地局側受信部)103と、スケジューリング部105と、上位層(無線リソース制御部)107と、アンテナ109とを含んでいる。送信部101は、データ制御部1011と、変調部1013と、無線送信部1015とを含んでいる。また、受信部103は、無線受信部1031と、復調部1033と、データ抽出部1035とを含んでいる。
データ制御部1011は、ユーザデータと制御データとを入力し、スケジューリング部105からの指示により、制御データをPDCCHに配置し、各移動局装置に対する送信データや制御データをPDSCHに配置する。変調部1013は、データ変調、入力信号の直列/並列変換、IFFT、CP挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信信号を生成する。無線送信部1015は、変調されたデータを無線周波数にアップコンバードした後に、アンテナ109を介して、移動局装置に送信する。無線受信部1031は、移動局装置からの上りリンクの信号を受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データを復調部1033に出力する。
データ抽出部1035は、受信データの正誤を確認し、確認結果をスケジューリング部105に通知する。データ抽出部1035は、受信データが正しい場合、受信データをユーザデータと制御データに分離する。データ抽出部1035は、制御データの中で下りリンクのチャネル状態情報、下りリンクデータの成/否(ACK/NACK)などの第2層の制御データはスケジューリング部105に出力し、その他の第3層等の制御データとユーザデータは上位層(無線リソース制御部)107に出力する。データ抽出部1035は、受信データが誤りの場合、再送データと合成するために保存しておき、再送データを受信した時に合成処理を行なう。
スケジューリング部105は、ユーザデータや制御データをPDSCHやPDCCHに配置するためのスケジューリングを行なう。また、スケジューリング部105は、参照信号設定部1051を有する。参照信号設定部1051は、自セル内の複数の移動局装置のスケジューリングや送信電力等を考慮して、SRSの帯域幅や送信周期などの各種パラメータである参照信号設定情報を設定する。
上位層(無線リソース制御部)107は、媒体メディア制御(MAC:Medium Access Control)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層(無線リソース制御部)107は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層(無線リソース制御部)107と、スケジューリング部105、アンテナ109、送信部101、受信部103との間のインターフェースが存在する(ただし、図示しない)。
図2は、本発明の移動局装置3の概略機能構成を示すブロック図である。移動局装置3は、送信部(移動局側送信部)201と、受信部(移動局側受信部)203と、スケジューリング部205と、上位層(無線リソース制御部)207と、アンテナ209とを含んでいる。送信部201は、データ制御部2011と、変調部2013と、無線送信部2015とを含んでいる。また、受信部203は、無線受信部2031と、復調部2033と、データ抽出部2035とを含んでいる。
ユーザデータと制御データは、上位層(無線リソース制御部)207からデータ制御部2011に入力される。データ制御部2011は、入力されたデータをスケジューリング部205からの指示により、PUSCHやPUCCHに配置する。また、この時、上りリンク参照信号も配置される。変調部2013は、データ変調を行ない、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)、サブキャリアマッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)、CP(Cyclic Prefix)挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信信号を生成する。そして、変調部2013は、変調された信号を無線送信部2015に出力する。無線送信部2015は、変調されたデータを無線周波数にアップコンバートした後に、アンテナ209を介して、基地局装置1に送信する。
無線受信部2031は、基地局装置1からの下りリンク信号を受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信信号を復調部2033に出力する。復調部2033は、受信データを復調する。データ抽出部2035は、受信データをユーザデータと制御データに分離する。また、データ抽出部2035は、スケジューリング情報、ランダムアクセス応答メッセージや間欠受信制御に関する制御データやその他の第2層の制御データはスケジューリング部205に出力し、ユーザデータを上位層に出力する。
スケジューリング部205は、データ抽出部2035から入力された制御データを解析し、上りリンクのスケジューリング情報を生成し、そのスケジューリング情報を基に、ユーザデータや制御データをPUSCHやPUCCHに割り当てることをデータ制御部2011に指示する。また、スケジューリング部205は、参照信号制御部2051を有する。参照信号制御部2051は、基地局装置1から送信された参照信号設定情報を基に、基地局装置1に対して送信するSRSの各種パラメータを設定する。
上位層(無線リソース制御部)207は、媒体メディア制御(MAC:Medium Access Control)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層(無線リソース制御部)207は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層(無線リソース制御部)207と、スケジューリング部205、アンテナ209、送信部201、受信部203との間のインターフェースが存在する(ただし、図示しない)。
図3は、本発明の第1の実施形態におけるSRSリソース割り当てを示す概略図である。帯域幅の異なる複数の上りリンク要素周波数帯域(UL-CC:Uplink Component Carrier)で共通のSRS設定情報を設定する場合、図3のAのように、参照信号制御部2051は、各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えていれば、SRSを送信しないように制御する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る移動局装置3のSRS送信制御方法を示すフローチャートである。参照信号制御部2051は、参照信号設定部で設定された参照信号設定情報(SRS設定情報)を基に、SRSの各パラメータを設定する(ステップS101)。次に、参照信号制御部2051は、上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)毎に割り当てられるSRSの帯域幅が各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えるか否かを確認する(ステップS102)。SRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合(ステップS102:YES)、参照信号制御部2051は、基地局装置1に対してSRSを送信しないように制御する(ステップS103)。参照信号制御部2051は、SRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えないSRSに対しては(ステップS102:NO)、基地局装置1に対してSRSを送信するように制御する(ステップS104)。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第2の実施形態では、SRSがリソース割り当てされる際や周波数ホッピングを行なう際に、SRSがカバーする帯域幅が上りリンク要素周波数帯域より広いと、上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)の帯域幅の範囲を超えて割り当てられる場合がある。この時、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅の範囲を超えて割り当てられたSRSは他セル(他の上りリンク周波数帯域)への干渉になるため、移動局装置3は、SRSが上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えてSRSが割り当てられる場合にはSRSを送信しないように制御することができる。また、上りリンク要素周波数帯域の範囲内にSRSリソースが割り当てられる場合には、基地局装置1は、SRSが割り当て可能な帯域に関してチャネル測定を行なうことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第2の実施形態では、SRSがリソース割り当てされる際や周波数ホッピングを行なう際に、SRSがカバーする帯域幅が上りリンク要素周波数帯域より広いと、上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)の帯域幅の範囲を超えて割り当てられる場合がある。この時、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅の範囲を超えて割り当てられたSRSは他セル(他の上りリンク周波数帯域)への干渉になるため、移動局装置3は、SRSが上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えてSRSが割り当てられる場合にはSRSを送信しないように制御することができる。また、上りリンク要素周波数帯域の範囲内にSRSリソースが割り当てられる場合には、基地局装置1は、SRSが割り当て可能な帯域に関してチャネル測定を行なうことができる。
図5は、本発明の第2の実施形態におけるSRSリソース割り当てを示す概略図である。移動局装置3は、SRSのリソース割り当て周波数位置を変更して送信する時、図5のBのように、上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当ててしまう場合がある。この時、移動局装置3は、SRSを送信しないように制御することで他の移動局装置3や他セルへの干渉を発生させないようにすることができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る移動局装置3のSRS送信制御方法を示すフローチャートである。参照信号制御部2051は、参照信号設定部で設定された参照信号設定情報(SRS設定情報)を基に、SRSの各パラメータを設定する(ステップS201)。次に、参照信号制御部2051は、各上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)に割り当てられるSRSが各上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当てられているか否かを確認する(ステップS202)。SRSが上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当てられている場合(ステップS202:YES)、参照信号制御部2051は、基地局装置1に対してSRSを送信しないように制御する(ステップS203)。参照信号制御部2051は、SRSが上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えないSRSに対しては(ステップS202:NO)、基地局装置1に対してSRSを送信するように制御する(ステップS204)。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第3の実施形態では、SRS帯域幅インデックスに設定されているSRSの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合には、他セルへの干渉を避けるため、移動局装置3はSRSを送信しないように制御することができる。また、第3の実施形態は、SRSのホッピング帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合にもSRSを送信しないように制御することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第3の実施形態では、SRS帯域幅インデックスに設定されているSRSの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合には、他セルへの干渉を避けるため、移動局装置3はSRSを送信しないように制御することができる。また、第3の実施形態は、SRSのホッピング帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合にもSRSを送信しないように制御することができる。
図7は、本発明の第3の実施形態におけるSRSリソース割り当てを示す概略図である。表1に示したb0はSRS帯域幅表のインデックスにおけるSRS最大帯域幅を示している。レベルb2やb3を選択してもb0の範囲内にSRSを割り当てることになる。図7のCのように、b0のSRS帯域幅(例えばc00)が上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)の帯域幅を超える場合、SRSも上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当てられる可能性がある。移動局装置3は、SRSが上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当てられた場合の他セルへの干渉を考慮して、b0のSRS帯域幅(例えば表1のc00)が上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)の帯域幅を超える場合、SRSを送信しないように制御することができる。一方、図7のDのように、b0のSRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)の帯域幅を超えない場合、SRSが上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当てられる可能性はない。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る移動局装置3のSRS送信制御方法を示すフローチャートである。参照信号制御部2051は、参照信号設定部で設定された参照信号設定情報(SRS設定情報)を基に、SRSの各パラメータを設定する(ステップS301)。次に、参照信号制御部2051は、上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)毎に割り当てられるSRSの最大帯域幅が各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えるか否かを確認する(ステップS302)。SRSの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合(ステップS302:YES)、参照信号制御部2051は、基地局装置1に対してSRSを送信しないように制御する(ステップS303)。参照信号制御部2051は、SRSの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えないSRSに対しては(ステップS302:NO)、基地局装置1に対してSRSを送信するように制御する(ステップS304)。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第4の実施形態では、SRS帯域幅表におけるインデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合には、インデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅以下になるように、インデックスを変更することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第4の実施形態では、SRS帯域幅表におけるインデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合には、インデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅以下になるように、インデックスを変更することができる。
図9は、本発明の第4の実施形態におけるSRSリソース割り当てを示す概略図である。図9のEのように、インデックスに設定されているSRSの最大帯域幅(b0のSRS帯域幅)が上りリンク要素周波数帯域を超えている場合、SRSのインデックスのみを変更することができる。そうすることで、移動局装置3は、SRSを上りリンク要素周波数帯域内に割り当てやすくなる。ただし、基地局装置1で設定された帯域幅表のインデックスとレベルによっては上りリンク要素周波数帯域の範囲を超えて割り当てられることもあるため、他セルへの干渉を回避するために、移動局装置3は、SRSを送信しないように制御する必要がある。
図10は、本発明の第4の実施形態に係る移動局装置3のSRS送信制御方法を示すフローチャートである。参照信号制御部2051は、参照信号設定部で設定された参照信号設定情報(SRS設定情報)を基に、SRSの各パラメータを設定する(ステップS401)。次に、参照信号制御部2051は、各上りリンク要素周波数帯域(UL-CC)に割り当てられるインデックスの最大帯域幅が各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えるか否かを確認する(ステップS402)。インデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合(ステップS402:YES)、参照信号制御部2051は、インデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅以下になるSRS帯域幅表のインデックスを設定する(ステップS403)。参照信号制御部2051は、インデックスの最大帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えないSRSに対しては(ステップS402:NO)、基地局装置1に対してSRSを送信するように制御する(ステップS404)。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。本発明ではSRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合に、SRSを送信しないように制御するが、そうすると基地局装置1が設定情報を変更するまで該上りリンク要素周波数帯域に対応するSRSは送信できなくなる。すなわち、上りリンク要素周波数帯域のチャネル測定を行なうことはできなくなり、無線リソース(上りリンク要素周波数帯域)を有効に活用できなくなる。そのような事態を回避するために、第5の実施形態では、SRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えていると判定した場合に、移動局装置3は、SRSリソース割り当て誤りが生じたと認識し、基地局装置1に対してSRSリソース割り当て誤りが生じたことを通知する。SRSリソース割り当て誤りを通知された基地局装置1は、移動局装置3のSRSの再設定を行なうことができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。本発明ではSRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合に、SRSを送信しないように制御するが、そうすると基地局装置1が設定情報を変更するまで該上りリンク要素周波数帯域に対応するSRSは送信できなくなる。すなわち、上りリンク要素周波数帯域のチャネル測定を行なうことはできなくなり、無線リソース(上りリンク要素周波数帯域)を有効に活用できなくなる。そのような事態を回避するために、第5の実施形態では、SRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えていると判定した場合に、移動局装置3は、SRSリソース割り当て誤りが生じたと認識し、基地局装置1に対してSRSリソース割り当て誤りが生じたことを通知する。SRSリソース割り当て誤りを通知された基地局装置1は、移動局装置3のSRSの再設定を行なうことができる。
図11は、本発明の第5の実施形態におけるSRSリソース割り当てを示す概略図である。SRS帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合には、移動局装置3は、SRSを送信しないように制御する。ただし、移動局装置3が、一度SRSを送信しないように設定すると、その上りリンク要素周波数帯域ではSRSを送信しなくなるため、基地局装置1は、その上りリンク要素周波数帯域のチャネル測定を行なうことができなくなる。図11のFのように、基地局装置1がSRS設定情報の再設定を行なうまで、移動局装置3はSRSを送信できない。それを回避するために、移動局装置3は、基地局装置1に対してSRS設定情報の再設定要求を行なう。図11のGのように、基地局装置1は、その通知を受けて、SRS設定情報を再設定する。また、SRS設定情報を移動局装置3に対して送信し、移動局装置3は、再設定されたSRS設定情報を基に、SRSを設定する。
図12は、本発明の第5の実施形態に係る移動局装置3と基地局装置1のSRS再設定要求手順を示すシーケンスチャートである。基地局装置1の参照信号設定部は、セル内の移動局装置3のスケジューリング等を考慮して、各移動局装置3に割り当てる参照信号設定情報(SRS設定情報)を設定する(ステップS501)。基地局装置1の送信部101は、参照信号設定情報を移動局装置3に対して送信する(ステップS502)。移動局装置3の受信部203は、参照信号設定情報を受信し、参照信号制御部2051は、参照信号設定情報を基に、参照信号を設定する(ステップS503)。参照信号制御部2051は、参照信号の帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超える場合など、SRSを送信できないと判定した(ステップS504)場合には、基地局装置1に対して参照信号再設定要求を行なう(ステップS505)。
参照信号再設定要求を通知された参照信号設定部は、参照信号の帯域幅が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えないように参照信号設定情報を再設定する(ステップS506)。基地局装置1の送信部101は、再設定した参照信号設定情報を移動局装置3に対して送信する(ステップS507)。移動局装置3の受信部203は、参照信号設定情報を受信し、参照信号制御部2051は、受信した参照信号設定情報を基に、参照信号を再設定する(ステップS508)。移動局装置3の送信部201は、再設定した参照信号を基地局装置1に対して送信する(ステップS509)。
なお、上述した実施形態における基地局装置1と移動局装置3の一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における移動局装置3および基地局装置1の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。移動局装置3および基地局装置1の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
1 基地局装置
3 移動局装置
101 送信部(基地局側送信部)
103 受信部(基地局側受信部)
201 送信部(移動局側送信部)
203 受信部(移動局側受信部)
1051 参照信号設定部
2051 参照信号制御部
3 移動局装置
101 送信部(基地局側送信部)
103 受信部(基地局側受信部)
201 送信部(移動局側送信部)
203 受信部(移動局側受信部)
1051 参照信号設定部
2051 参照信号制御部
Claims (17)
- 基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置であって、
複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を前記基地局装置から受信する移動局側受信部と、
前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう参照信号制御部と、
前記制御に応じて前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する移動局側送信部と、を備えることを特徴とする移動局装置。 - 基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置であって、
複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を前記基地局装置から受信する移動局側受信部と、
前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定し、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう参照信号制御部と、
前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する移動局側送信部と、を備えることを特徴とする移動局装置。 - 前記参照信号制御部は、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅より広い場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。
- 前記参照信号制御部は、前記参照信号が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えて割り当てられた場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。
- 前記参照信号設定情報は、前記参照信号に設定可能な複数の帯域幅を定める複数のインデックスから構成される帯域幅表を含み、
前記参照信号制御部は、前記参照信号に設定された前記帯域幅表中のインデックスの最大の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。 - 前記参照信号制御部は、前記受信した参照信号設定情報により、前記参照信号の周波数ホッピングが設定されており、周波数ホッピングを行なう帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。
- 前記参照信号設定情報は、前記参照信号に設定可能な複数の帯域幅を定める複数のインデックスから構成される帯域幅表を含み、
前記参照信号制御部は、前記参照信号に設定された前記帯域幅表中のインデックスの最大の帯域幅が、いずれかの上りリンク要素周波数帯域の帯域幅を超えている場合、前記参照信号の最大の帯域幅が、その上りリンク要素周波数帯域の帯域幅以下となるように、前記帯域幅表におけるインデックスを変更することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。 - 前記参照信号制御部は、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動局装置。
- 前記移動局側送信部は、前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知することを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
- 移動局装置からチャネル測定用の参照信号を受信する基地局装置であって、
複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を設定する参照信号設定部と、
前記参照信号設定情報を前記移動局装置に対して送信する基地局側送信部と、
前記移動局装置から送信された参照信号を受信する基地局側受信部と、を備え、
前記参照信号設定部は、前記移動局装置から前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知された場合、前記参照信号設定情報を再設定することを特徴とする基地局装置。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の移動局装置と、
請求項10記載の基地局装置と、から構成されることを特徴とする無線通信システム。 - 基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置の通信方法であって、
移動局側受信部において、複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を、前記基地局装置から受信するステップと、
参照信号制御部において、前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定するステップと、
参照信号制御部において、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なうステップと、
移動局側送信部において、前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする通信方法。 - 参照信号制御部において、前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断するステップと、
移動局側送信部において、前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項12記載の通信方法。 - 基地局装置に対してチャネル測定用の参照信号を送信する移動局装置の制御プログラムであって、
複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を、前記基地局装置から受信する処理と、
前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定する処理と、
前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう処理と、
前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する処理と、の一連の処理を、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴とする移動局装置の制御プログラム。 - 前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断する処理と、
前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知する処理と、をさらに含むことを特徴とする請求項14記載の移動局装置の制御プログラム。 - 移動局装置に実装されることにより、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、
複数の上りリンク要素周波数帯域にチャネル測定用の参照信号を割り当てる際に使用する前記各上りリンク要素周波数帯域で共通の参照信号設定情報を、前記基地局装置から受信する機能と、
前記受信した参照信号設定情報に示される参照信号の帯域幅に基づいて、前記参照信号が前記各上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まるかどうかを判定する機能と、
前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まる場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する一方、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、その上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号の送信を停止する制御を行なう機能と、
前記判定の結果に応じて、いずれかの上りリンク要素周波数帯域に割り当てられた前記参照信号を前記基地局装置に対して送信する機能とを、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする集積回路。 - 前記判定の結果、前記参照信号が上りリンク要素周波数帯域の帯域幅内に収まらない場合は、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じたと判断する機能と、
前記基地局装置に対して、前記参照信号のリソース割り当てに誤りが生じた旨を通知する機能と、をさらに含むことを特徴とする請求項16記載の集積回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010001783A JP2011142489A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010001783A JP2011142489A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011142489A true JP2011142489A (ja) | 2011-07-21 |
Family
ID=44458038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010001783A Withdrawn JP2011142489A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011142489A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013135008A1 (zh) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种探测参考符号的协作与覆盖增强方法、装置及基站 |
-
2010
- 2010-01-07 JP JP2010001783A patent/JP2011142489A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013135008A1 (zh) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种探测参考符号的协作与覆盖增强方法、装置及基站 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7165482B2 (ja) | デュアルコネクティビティにおけるアップリンク電力の共有 | |
JP5538930B2 (ja) | 移動局装置、基地局装置、無線通信システムおよび無線通信方法 | |
JP5520003B2 (ja) | 無線通信システム、基地局装置、移動局装置、無線通信システムの制御方法、基地局装置の制御プログラムおよび移動局装置の制御プログラム | |
JP6792944B2 (ja) | 端末装置、基地局装置および方法 | |
KR102179296B1 (ko) | 디바이스간 통신을 위해 송신 전력을 관리하기 위한 방법 및 장치 | |
JP5610861B2 (ja) | 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、無線通信方法および集積回路 | |
KR101346932B1 (ko) | 무선 통신 시스템, 이동국 장치, 기지국 장치, 무선 통신 방법 및 집적 회로 | |
US10893512B2 (en) | Resource element (RE) allocation for uplink control information (UCI) on physical uplink shared channel (PUSCH) | |
CN107926060B (zh) | 执行到接收节点的数据传送的传送节点和其中的方法 | |
US11424874B2 (en) | Base station apparatus, terminal apparatus, and communication method for base station apparatus and terminal apparatus | |
US9668266B2 (en) | Interference control in HETNETs | |
JP2011166571A (ja) | 無線通信システム、移動局装置、無線通信方法および集積回路 | |
JP2019508930A (ja) | アンライセンス帯域動作のためのb−ifdma構成 | |
EP3122105B1 (en) | User terminal, base station device, and communication method | |
JP7058640B2 (ja) | 電力ヘッドルームレポート方法及び装置 | |
JP2013251860A (ja) | 通信制御方法、無線通信システム、無線基地局及びユーザ端末 | |
CN106664578B (zh) | 基站装置、终端装置以及方法 | |
JPWO2016163186A1 (ja) | 端末装置、基地局装置、集積回路、および、通信方法 | |
JP2012080328A (ja) | 移動局装置、無線通信システムおよび無線通信方法 | |
JP2012005035A (ja) | 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、無線通信方法および集積回路 | |
JP6128692B2 (ja) | 移動局装置、基地局装置および通信方法 | |
WO2011102181A1 (ja) | 無線通信システム、基地局装置、移動局装置および無線通信方法 | |
WO2016121850A1 (ja) | 端末装置、基地局装置、集積回路、および、通信方法 | |
JP5756546B2 (ja) | 移動局装置、基地局装置および通信方法 | |
JP2011142489A (ja) | 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、通信方法、移動局装置の制御プログラムおよび集積回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130402 |