JP2011139116A - 情報圧縮装置、情報復元装置、情報圧縮方法、情報復元方法、及びその処理プログラム - Google Patents

情報圧縮装置、情報復元装置、情報圧縮方法、情報復元方法、及びその処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】膨大な構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納するために、如何なる構成情報に対しても圧縮/解凍の迅速処理を変換終了符号を利用して可能とすること。
【解決手段】符号情報から成る構成情報を圧縮し情報復元装置20で復元可能な圧縮構成情報として出力する圧縮装置本体12を備え、この圧縮装置本体12は、入力される前記構成情報を一定の情報量の符号群ごとに圧縮率が予め設定された一の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成手段13と、この生成された圧縮符号群の終了を示す変換終了符号を圧縮符号群に付加する終了符号付加手段14とを有する。終了符号付加手段14は、変換終了符号を、前記圧縮符号群の生成に際して適用した前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則で異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し、これを固有の符号として前記圧縮符号群に付加する機能を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報圧縮装置/情報復元装置等に係り、特に符号化され圧縮されて送られる構成情報を高速に且つ高効率に解凍(復元)するための情報圧縮装置、情報復元装置、情報圧縮方法、情報復元方法、及びその処理プログラムに関する。
コンピュータ・システムに代表される情報処理システムが広く普及している。一般に、これらの情報処理システムは、CPU(Central Processing Unit)などのLSIからなるプロセッサによって情報を処理している。近年、CPU以外のLSIについてもその性能は飛躍的な進歩を遂げてきている。
例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やCPLD(Complex Programmable Logic Device )等の再構成可能(reconfigurable)デバイスは、ユーザが設計した論理回路を現場で構築できるので、従来の特定用途仕様のデバイスであるASICよりも開発コストの低減及び開発時間の短縮を実現できるので注目を集めている。
高性能の再構成可能デバイスの開発によって、そのデバイス内に読み込み可能な構成情報も次第に増加する傾向になってきている。このため、例えば、有線又は無線の通信回線を介して再構成可能デバイスに構成情報を送信して格納する場合には、送信効率の低下や通信コストの増加を招く結果になっている。
又、再構成可能デバイスが種々の機器を制御するためには、再構成可能デバイスをテストするための構成情報が膨大になり、論理回路の構築である主処理よりもテストプロセスのほうが時間を要するという結果になっていた。
従って、このような膨大な構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納するために、構成情報の圧縮処理及び解凍処理(復元処理)の技術が強く要望されている。
一方、FPGAに代表される再構成可能デバイスにおいて、その構成情報の読み込みには、非常に長い時間を必要とすることが知られている。そのため、構成情報を毎回更新するような場合において(例えば、再構成可能デバイスの試験など)、その構成情報の読み込み時間が主処理に反して支配的となってしまうという不都合が生じる。
このため、構成情報の読み込み時間を短縮するために、再構成可能デバイス内部において、構成情報を高速かつ高効率に圧縮・解凍することが望まれている。しかしながら、その圧縮データの終了時点を効率よく判断することは従来より、非常に困難であった。
情報を圧縮すると共に解凍し復元する関連技術として、従来より下記の特許文献1乃至特許文献3が知られている。
この内、例えば、特許文献1に開示された発明においては、文字コード、画像データ等のデータを算術符号化により圧縮して圧縮データを生成し、その圧縮データから元のデータを復元する際に、圧縮データの終端符号の2バイト目に設けた制御符号に含ませる元データ数の検出に用いる情報を必要最小限のビット長で表現して制御符号を有効に利用するようになっている。
図11は、この特許文献1におけるデータ圧縮装置100の構成を示している。この図11において、算術符号化符号部111は、入力される元データ(入力データ)100を算術符号化して圧縮する。終了検出部112は、元データ101の符号化終了を検出する。カウンタ114は、6ビットのカウンタで構成され、入力される元データ(入力データ)101のバイト数を計数し、終了検出部112からの終了検出信号に応じて、計数した元データ101のバイト数を終端符号発生部115に出力する。マルチプレクサ113は、終了検出部112からの終了検出信号に応じて、終端符号発生部115によって発生された元データ101のバイト数、例えば64バイトを表わす終端符号を圧縮データの終端に付加する。
図12は、図11に示したデータ圧縮装置100によって入力データ(元データ)が圧縮されて生成された圧縮データのフォーマットを示している。この図12において、元データ101の終端101aには、図11に示したカウンタ114で計数された元データのバイト数「64」が保持されている。そして、この終端201aに、終端符号201bが付加される。
終端符号201bは2バイトで構成され、1番目のバイト及び2番目のバイトの先頭ビット目からなる9ビットのすべてが「1」である終了符号201cによって、圧縮符号の終了を表わすようになっている。終端符号201bの2番目のバイトの2番目のビット以下の7ビットは、圧縮データから元データを復元するための制御符号201dになっている。
図13に、上記図12に示した圧縮データを復元するデータ復元装置200の構成を示す。この図13において、算術符号化復号部210は、入力される圧縮データ201を復元する。終端検出部212は、元データのバイト数「64」を検出する。ダウンカウンタ213は、終端検出部212によって検出された元データのバイト数「64」を設定し、これをダウンカウントする。このダウンカウントによって設定した値(バイト数「64」)が「0」になると、算術符号化復号部210が復元動作を終了し、64バイトの復元データである元データ101を出力する。
この例は、圧縮符号群に対して、終了符号を付加し、これをもって圧縮データの終了を判定する。即ち、終了符号として、解凍データの長さを圧縮した符号を利用する方法である。これにより、解凍時に、解凍したデータ長を計測し、そのデータ長が終了符号に記された解凍データの長さと一致すれば、解凍を終了するという手法を採っている。
又、特許文献2に開示された発明においては、上位装置としてのコンピュータ、制御装置としてのプリンタコントローラ、及び画像出力装置としてのプリンタエンジンを例に採って、少ない記憶領域での画像処理を実現する構成が示されている。
この特許文献2のデータ圧縮方法によれば、コンピュータは、ビットマップのカラー画像データを8バイトごとにバイト単位で順次に比較して、1バイトのデータが異なる場合は「1」とし、同一の場合は「0」として、8ビットの差異ヘッダを生成する。そして、コンピュータは、比較結果が異なる画像データのみを差異ヘッダとともにプリンタコントローラに送信する。
更に、特許文献3に開示された発明にあっては、リニアイメージセンサで読み取った1頁分の画像データを複数のブロックに分割し、分割データを複数の圧縮処理部で圧縮する。そして、その圧縮した分割データをメモリに格納する際に、分割データへのアクセス性及びメモリの利用効率を向上させるようになっている。
特開平5−341955号公報 特開2007−43577号公報 特開2008−104164号公報
しかしながら、上記の特許文献1の場合には、解凍データ(復元データ)すなわち圧縮前のデータの最大長を事前に特定しておく必要があり、圧縮前の構成情報の最大長(バイト数)を測定するためのカウンタ等のハードウェアを必要とし、且つ測定アルゴリズム等のソフトウェア及びその準備作業を常に必要とするという煩わしさがあった。更に、図11及び図13に示したように、データ圧縮装置内及びデータ復元装置内にカウンタが必要になるので、製品コストが高くなるという課題や、処理するデータのバイト数をカウントする処理のために、情報の圧縮処理及び解凍処理が遅くなるという課題がある。
このため、この特許文献1に開示された圧縮処理及び解凍処理の技術は、膨大な構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを実現するには不十分である。
又、上記の特許文献2及び特許文献3の場合には、画像データの圧縮技術が開示されているものの、膨大な構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを解決するような構成にはなっていない。
〔発明の目的〕
本発明は、このような関連技術の有する課題を解決するために成されたもので、圧縮前の構成情報の最大長を測定するためのカウンタ等の準備を必要とすることなく、圧縮データの解凍処理に際し、迅速に且つ効率よく情報解凍の終了判定を成し得ると共に、これにより膨大な構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを可能とした情報圧縮装置、情報復元装置、情報圧縮方法、情報復元方法、及びその処理プログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報圧縮装置は、符号情報から成る構成情報を圧縮すると共に、情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報として出力する圧縮装置本体を備えた情報圧縮装置であって、
前記圧縮装置本体は、入力される前記構成情報を一定の情報量の符号群ごとに圧縮率が予め設定された一の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成手段と、この生成された圧縮符号群の終了を示す変換終了符号を前記圧縮符号群に付加する終了符号付加手段とを備え、
前記終了符号付加手段は、前記変換終了符号を、前記圧縮符号群の生成に際して適用した前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則で異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理すると共に、これを前記構成情報に含まれない固有の符号として前記圧縮符号群に付加する機能を備えていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報復元装置は、圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に、当該圧縮構成情報を解凍処理して圧縮前の元の構成情報を復元する復元装置本体と、この復元装置本体で復元された構成情報を格納する再構成可能デバイスとを備えた情報復元装置であって、
前記復元装置本体は、入力された前記圧縮構成情報に対して解凍処理を行って元の構成情報を復元する情報解凍手段と、この情報解凍手段に併設され前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を検出し前記圧縮符号群の終端を判定すると共に前記情報解凍手段に情報解凍の終了点を通知する終了符号判定手段とを備え、
前記情報解凍手段は、前記情報圧縮装置で成された構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて前記圧縮構成情報の解凍処理を実行する構成とし、
前記終了符号判定手段で検出される前記変換終了符号は、前記構成情報の圧縮に際して適用された前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものであることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報圧縮処理方法は、アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮処理し、これを情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報として出力する情報圧縮処理方法において、
入力される前記アドレス及びデータの符号情報における一定の情報量を符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づいて圧縮符号群生成手段が圧縮処理して圧縮符号群を生成し、
前記圧縮符号群の終端を示すための変換終了符号を、終了符号付加手段が前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理すると共に、これを前記圧縮符号群に付加し、
前記終了符号が付加された前記圧縮符号群を前記圧縮構成情報としたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る圧縮情報復元方法は、圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に、当該圧縮構成情報を解凍処理して圧縮前の元の構成情報を復元しこれを再構成可能デバイスに送る圧縮情報復元方法において、
入力された前記圧縮構成情報を元の構成情報に復元するための解凍処理を、情報解凍手段が前記構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて実行し、 この解凍処理の実行の進行と共に、前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を終了符号判定手段が検出した場合に、当該終了符号判定手段はこれを前記圧縮符号群の終端である旨判定し、
この判定結果に基づいて、前記情報解凍手段が前記圧縮構成情報について元の構成情報への復元を終了する構成とし、
前記終了符号判定手段により検知される変換終了符号は、前記構成情報の圧縮に際して適用された特定の一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され生成された固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものであることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報圧縮処理プログラムは、アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮処理すると共に、これを情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報とする圧縮処理機能を備え、これをコンピュータに実現させるようにした情報圧縮処理プログラムであって、
前記圧縮処理機能が、入力される前記アドレス及びデータの符号情報における一定の情報量の符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成機能、及び前記圧縮符号群の終端を示すための変換終了符号を、前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって固有の符号として生成し前記圧縮符号群に付加する終了符号付加機能、を含む構成とし、
これらを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報復元処理プログラムは、圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に機能し当該圧縮構成情報を解凍処理する情報解凍処理機能、及びこの情報解凍処理機能により復元された圧縮前の元の構成情報を再構成可能デバイスに送る構成情報転送処理機能とを備え、これらをコンピュータに実現させるようにした情報復元処理プログラムであって、
前記情報解凍処理機能は、
入力された前記圧縮構成情報に対しては、前記構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて解凍処理することをその実行内容とし、
この解凍処理の進行と共に前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を検出しこれを前記圧縮符号群の終端である旨判定する終端検出判定機能、及び前記圧縮符号群の終端の検出判定と共に前記圧縮構成情報について元の構成情報への解凍を終了する解凍動作終了機能を含む構成とし、
前記終端検出判定機能は、前記検出の対象とする変換終了符号を、前記構成情報の圧縮に際して適用された特定の一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され且つ前記構成情報に含まれない固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものに限定して判定の対象とする構成とし、
これらを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする。
本発明は、上述したように、入力されるアドレス及びデータの符号情報について予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって圧縮符号群を生成し、その圧縮符号群の終了を示すための変換終了符号を前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって生成して圧縮符号群に付加する構成としたので、これにより、受信側での圧縮データの解凍処理に際しては、圧縮符号群に含まれる圧縮符号と変換終了符号のとの区別が容易となり、効率よく解凍終了を検出することができ、これがため、膨大な量の構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することができるという他に類例をみない優れた情報圧縮装置、情報復元装置、情報圧縮方法、情報復元方法、及びその処理プログラムを提供することができる。
本発明にかかる情報圧縮装置及び情報復元装置を含むシステムの実施形態を示すブロック図である。 本発明にかかる情報圧縮装置及び情報復元装置を含む他のシステムの実施形態を示すブロック図である。 図1及び図2に開示したシステムにおける情報圧縮装置の要部(圧縮装置本体)の内部構成を示す概略ブロック図である。 図1及び図2に開示したシステムにおける情報圧縮装置及び情報復元装置の圧縮処理及び復元処理に用いる圧縮変換規則の一例を示す説明図である。 図3に開示した情報圧縮装置における圧縮された圧縮構成情報のフォーマットを示す説明図である。 図3に開示した情報圧縮装置における圧縮処理の動作を示すフローチャートである。 図1及び図2に開示したシステムにおける情報復元装置の要部(復元装置本体)の内部構成を示すブロック図である。 図7に開示した情報復元装置における解凍処理の動作を示すフローチャートである。 図4に示した圧縮変換規則を参照した場合の圧縮処理及び解凍処理の具体的な一連の流れを示す動作状態説明図である。 本発明にかかる情報圧縮装置及び情報復元装置を含む更に他のシステムの例を示す概略ブロック図である。 関連技術におけるデータ圧縮装置の構成を示す概略ブロック図である。 関連技術における圧縮データを模式的に示す説明図である。 関連技術におけるデータ復元装置の構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明に係る情報圧縮装置及び情報復元装置を、情報処理システムについて実施した場合を例にとり、その一実施形態を図1乃至図9に基づいて説明する。
図1は前記情報処理システムの一例であるデバイステストシステム1を示す概略ブロック図、図2は前記情報処理システムの他の一例であるデバイス作動システム2を示す概略ブロック図である。
図1のデバイステストシステム1では、本発明にかかる情報圧縮装置10と情報復元装置(半導体装置)20とが、テスト装置30を介して通信回線40(40a、40b)によって接続可能なシステムになっている。
一方、図2のデバイス作動システム2は、本発明にかかる情報圧縮装置10と情報復元装置(半導体装置)20とが、専用メモリ装置50を介して通信回線40(40a、40b)によって接続可能なシステムになっている。
ここで、情報処理システムであるデバイステストシステム1とデバイス作動システム2とは、通信回線40aと通信回線40bとの間に配置された装置(テスト装置30,専用メモリ装置50)が異なるだけで、情報圧縮装置10及び半導体装置20については同一の構成になっている。
以下、情報圧縮装置10及び情報復元装置(半導体装置)20について説明する。
ここで、テスト装置30及び専用メモリ装置50の各構成及びその動作につては、後述する。
まず、図1及び図2において、情報処理システム1,2は、それぞれ外部から入力されるアドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮してその圧縮構成情報を送信する情報圧縮装置10と、この情報圧縮装置10側から送信される圧縮構成情報を受信して圧縮前の元の構成情報を復元して格納する情報復元装置(半導体装置)20とを備えている。
この内、情報復元装置20は、構成情報を復元する復元装置本体21と、この復元装置本体21によって復元された構成情報を格納して外部機器(例えば、テスト用の表示装置やプリンタ装置又は実際の作動用の制御機器)に対して制御処理を行う再構成可能デバイス24とを備えている。そして、これらは半導体チップ上に形成されている。
〔情報圧縮処理〕
次に、図1乃至図2に開示した情報処理システムにおける情報圧縮装置10について説明する。
情報圧縮装置10は、外部から入力されるアドレス及びデータの符号情報を含む構成情報11aを記憶する構成情報メモリ11と、この構成情報メモリ11に記憶された構成情報11aを圧縮処理する圧縮装置本体12を備えている。この圧縮装置本体12は、4バイトの一定の情報量の圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成部13と、前記圧縮符号群に変換終了符号を付加する終了符号付加部14とを備えている。
又、情報圧縮装置10は、圧縮装置本体12によって圧縮処理された1群又は複数群の圧縮符号群からなる圧縮構成情報15aを記憶する圧縮構成情報メモリ15と、この圧縮構成情報メモリ15に記憶された圧縮構成情報15aを情報復元装置(半導体装置)20側に送信する情報送信手段16を備えている。
図3は、図1及び図2における圧縮装置本体12の内部構成を示す概略ブロック図である。又、図4は、本発明の情報圧縮装置10における圧縮処理に用いる圧縮変換規則の一例を示す図表である。この圧縮変換規則は、図4(A)に示すアドレス圧縮変換規則13a及び図4(B)に示すデータ圧縮変換規則13bからなり、又、図4(C)に終了符号用の圧縮変換規則14aを示す。
ここで、この図4(C)に示す変換終了符号用の圧縮変換規則14aは、アドレスおよびデータの圧縮時に特定され使用された圧縮変換規則以外の圧縮変換規則を示すものである。この変換終了符号用の圧縮変換規則14aは、その圧縮率がアドレスおよびデータの圧縮時に使用された圧縮変換規則の圧縮率よりも低い圧縮率の圧縮変換規則が使用されている。
又、図3において、圧縮装置本体12は、前述したように、入力されるアドレス及びデータの符号情報における一定の情報量(この場合は、4バイト)の符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則を選択すると共にこれに基づく圧縮処理によって圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成手段13と、圧縮符号群の終了を示すためにアドレス及びデータの符号に含まれることのない固有の符号からなる終了符号を前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって生成して圧縮符号群に付加する終了符号付加手段14とを備えている。
そして、上記した情報送信手段16が、終了符号が付加された1群又は複数群の圧縮符号群からなる圧縮構成情報を情報復元装置20側に送信する。
これにより、入力されるアドレス及びデータの符号情報における一定の情報量の符号群ごとに一の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって圧縮符号群が生成され、その圧縮符号群の終了を示すためにアドレス及びデータの符号に含まれることのない固有の符号からなる変換終了符号が、前記一の圧縮変換規則とは異なる他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって生成されて前記圧縮符号群に付加されるようになっている。このため、情報圧縮装置10内に圧縮前の構成情報の最大長を測定するためのカウンタ等のハードウェア又は測定アルゴリズム等のソフトウェア及びその準備作業を必要とすることなく、圧縮符号群の終端を後述するように的確に検出することができ、これがため、膨大な量の構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを可能となり、通信回線を介して再構成可能デバイスに構成情報を送信して格納する場合には、送信効率の向上及び通信コストの低減を実現することが可能となる。
図3において、圧縮符号群生成手段13は、外部から入力されるアドレス及びデータの符号群を一時的に記憶すると共に、その符号群をアドレスとデータとに分離する入力バッファ(情報分離手段)61と、この入力バッファ61によって分離されたアドレス及びデータに対してそれぞれ独立した圧縮処理を行う分離圧縮分離圧縮手段62とを備えている。従って、アドレス及びデータのそれぞれの特徴を考慮した効率的な圧縮処理をすることができる。
分離圧縮手段62は、図3に示すように、現在処理中のアドレスと直前に処理したアドレスとの差分の演算によって差分アドレスを生成するアドレス差分部63と、1つのデータを複数の分割データに分割するデータ分割部64とを備えている。
又、この分離圧縮手段62は、アドレス差分部63によって生成された差分アドレスに対して前記一の圧縮変換規則(アドレス圧縮規則13a内の特定の圧縮規則)に基づく圧縮処理によって圧縮差分アドレスを生成するアドレス圧縮部65と、データ分割部64によって生成された分割データに対して前記一の圧縮変換規則(データ圧縮規則13b内の特定の圧縮規則)に基づく圧縮処理によって圧縮分割データを生成するデータ圧縮部66と、を備えている。
即ち、圧縮前の前処理として、現在処理中のアドレスと直前に処理したアドレスとの差分アドレスを生成し、1つのデータを複数の分割データに分割する。
従って、この圧縮前の前処理によって、差分アドレスを生成することで圧縮すべきアドレスの情報量を低減し、分割データを生成することで圧縮すべきデータの情報量を低減することができる。
又、入力バッファ61は、入力されるアドレス及びデータの符号群を一時的に記憶するように構成されている。この場合、記憶した符号群にアドレス及びデータが正常に含まれているかどうかを検査することができる。
図3に示した圧縮装置本体12において、終了符号付加部14は、前述したように、送信する圧縮符号群の生成時に適用した一の圧縮変換規則とは異なる他の圧縮変換規則を使用すると共に、前記一の圧縮変換規則が有する圧縮率よりも低い圧縮率の他の圧縮変換規則14aに基づいて終了符号を圧縮し、圧縮符号群に付加する構成とした。
このため、アドレス及びデータの情報量よりも少ない情報量である変換終了符号については、アドレス及びデータ用の一の圧縮変換規則よりも圧縮率が低い他の圧縮変換規則を適用することで、圧縮処理に要する合計時間を短縮することができる。
又、圧縮装置本体12において、アドレス圧縮部65によって生成された圧縮差分アドレス及びデータ圧縮部66によって生成された圧縮分割データからなる圧縮符号群と、終了符号付加部14によってその圧縮符号群に付加された終了符号とによって圧縮構成情報を合成する出力バッファ(圧縮情報合成手段)67が分離圧縮手段の出力側に装備されている。この出力バッファ67によって合成された圧縮構成情報を、図1及び図2に示すように、情報送信手段16が圧縮構成情報メモリ15を介して前述した情報復元装置(半導体装置)20に向けて送信する構成となっている。
この場合、圧縮差分アドレス及び圧縮分割データからなる圧縮符号群に付加する変換終了符号は、上述したように、送信する圧縮符号群の生成時に適用した一の圧縮変換規則とは異なる他の圧縮変換規則を使用して圧縮したので、これを受信した情報復元装置側では、圧縮符号群とは明確に識別し得ることとなり、圧縮符号群の終端を迅速に且つ確実に検出することができ、これにより、従来必要としていた圧縮前の構成情報の最大長を測定するためのカウンタ等のハードウェア又は情報量測定アルゴリズム等のソフトウェア及びその準備作業を必要としないので、開発コスト及び製品コストを大幅に低減することが可能となる。
出力バッファ67は、圧縮構成情報メモリ15を経由して、圧縮構成情報送信部16に出力する圧縮構成情報を一時的に記憶するように構成されている。
従って、アドレス圧縮部65から入力される圧縮差分アドレスの信号、データ圧縮部66から入力される圧縮分割データの信号、終了符号付加部14から入力される終了符号の信号の間に伝搬の時間差がある場合でも、その時間差を吸収しながら圧縮構成情報として合成することができる。
次に、図4に示した圧縮変換規則(アドレス圧縮規則13a、データ圧縮規則13b)及び他の圧縮変換規則14a、並びに、図3に示した圧縮符号群生成部13の圧縮処理について具体的に説明する。
図4(A)におけるアドレス圧縮規則13aは、4つの規則から構成されている。これに対応して、圧縮符号群生成部13は、符合拡張なしの4ビットのアドレスに対しては、符号“00”と4ビットのデータを圧縮アドレスとして出力する。
又、圧縮符号群生成部13は、符合拡張なしの8ビットのアドレスに対しては、符号“01”と8ビットのデータを圧縮アドレスとして出力し、符合拡張なしの16ビットのアドレスに対しては、符号“10”と16ビットのデータを圧縮アドレスとして出力し、符合拡張なしの32ビットのアドレスに対しては、符号“11”と32ビットのデータを圧縮アドレスとして出力する。
更に、図4(B)におけるデータ圧縮規則13bは、8つの規則から構成されている。データ圧縮規則13a2において、α及びβは任意の4ビットのデータを表している。
ここで、前述した圧縮符号群生成部13は、全てゼロのデータに対しては、符号“000”のみを圧縮データとして出力し、符号拡張なしの4ビットのデータに対しては、符号“001”及び4ビットのデータを圧縮データとして出力する。
又、この圧縮符号群生成部13は、“0x0α0β”から成る16ビットのデータに対しては、符号“010”及び8ビットのデータを圧縮データとして出力し、“0xα0β0”からなる16ビットのデータに対しては、符号“011”及び8ビットのデータを圧縮データとして出力し、符号拡張なしの8ビットのデータに対しては、符号“100”及び8ビットのデータを圧縮データとして出力する。
更に、この圧縮符号群生成部13は、16ビットのゼロ詰めデータ“0xαβ00”に対しては、符号“101”及び8ビットのデータを圧縮データとして出力し、上位と下位とが同一の16ビットのデータ“0xαβαβ”に対しては、符号“110”及び8ビットのデータを圧縮データとして出力し、符号拡張なしの16ビットのデータに対しては、符号“111”及び16ビットのデータを圧縮データとして出力する。
これに対して、図4(C)における終了符号に対応する他の圧縮変換規則14aは、図4(A)及び図4(B)に開示した圧縮変換規則(アドレス圧縮規則13a及びデータ圧縮規則13b)の内から特定された一の圧縮変換規則とは異なる他の圧縮変換規則を示す。
この場合において、他の圧縮変換規則14aの圧縮率は、特定された前記一の圧縮変換規則の圧縮率よりも低いものが選択されるようになっている。
そして、前述した変換終了符号は、例えば、前述したアドレス及びデータの符号に含まれることのない10bitの固有の符号となっている。
図5に、図1及び図2において圧縮符号群生成部13によって圧縮され圧縮構成情報メモリ15に記憶された圧縮構成情報15aのフォーマットの一例を示す。
この圧縮構成情報15aは、前述した圧縮変換規則13a及び13bに基づいて圧縮された圧縮符号群15a1、及び他の圧縮変換規則14aに基づいて圧縮された終了符号15a2で構成されている。本実施形態における変換終了符号15a2は、“0100000000”からなる10bitで構成されている。
変換終了符号は、圧縮符号群15a1の最後に付加される変換終了符号である。ここで、図4に示した規則群において、例えば、差分アドレスが「0」と成る場合を終了符号とする旨仕様で決めた場合を想定する。
この場合、従来知られている通常の変換規則では、最も圧縮度が高くなる0b000000が出力されるものの、これでは、圧縮符号群15a1に含まれる差分アドレスが「0」と成る場合に対応する圧縮符号と上記仕様で決めた変換終了符号とを区別することが出来なくなる。
これに対して、本実施形態における変換終了符号15a2は、圧縮度が若干下がるものの、通常の変換規則では生成され得ない0b0100000000という符号を出力する。即ち、同じ差分アドレスを表現する規則の中で、圧縮符号群15a1で利用された規則以外の規則を用いて、変換終了符号を圧縮することで、如何なる場合でも、圧縮符号群15a1に含まれる圧縮符号と変換終了符号15a2とを明確に区別することが可能となる。
ここで、本実施形態においては、図1ないし図3に示したように、情報圧縮装置10を個々のハードウェアで構成するようにしたが、各構成要素の特定された動作機能をプログラム化しコンピュータに実現させるように情報圧縮装置10を構成してもよい。
次に、上記図3に開示した圧縮装置本体12の圧縮処理動作を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
図3においては、特に示していないが、圧縮装置本体12には、圧縮処理動作を制御するCPU等のプロセッサが設けられている。ここで、圧縮装置本体12については、これを、上述したようにプロセッサ及び圧縮処理のプログラムを格納したROM等のメモリやワー クエリアであるRAM等のメモリを有するコンピュータ、又はプロセッサ及びメモリを有すると共に圧縮処理のプログラムを通信回線からダウンロードするコンピュータで構成してもよい。
図3において、圧縮装置本体(プロセッサ)12は、まず、アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を入力バッファ(情報分離手段)61を介して入力し(図6:ステップS101)、この入力バッファ61で、入力した構成情報をアドレスとデータとに分離する(図6:ステップS102)。
次に、圧縮装置本体12は、分離圧縮手段62の前段で、その分離したアドレスとデータとを独立して別々に圧縮前の前処理を行う(図6:ステップS103)。即ち、アドレス差分部63で現在処理中のアドレスと直前に処理したアドレスとの差分の演算によって差分アドレスを生成し、又、データ分割部64で1つのデータを複数の分割データに分割する。
次に、圧縮装置本体12は、分離圧縮手段62の後段に設けたアドレス圧縮部65,データ圧縮部66で、それぞれアドレスとデータとを別々に独立して圧縮する(図6:ステップS104)。
即ち、差分アドレスに対しては、前述したアドレス圧縮規則13a内の一の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し、これによって圧縮差分アドレスを生成する。又、分割データに対しては、前述したデータ圧縮規則13bの内の一の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し、これによって圧縮分割データを生成する。
続いて、圧縮装置本体12は、圧縮差分アドレスと圧縮分割データとによって、圧縮符号群を統合し(図6:ステップS105)、その圧縮符号群に前述した変換終了符号を付加して圧縮構成情報15aを生成する(図6:ステップS106)。この圧縮構成情報15aの生成は出力バッファ67で実行される。
続いて、圧縮装置本体12は、圧縮構成情報15aをワークエリア等のメモリに格納し(図6:ステップS107)、その後、当該メモリに格納した圧縮構成情報15aを情報復元装置(半導体装置)20側に送信する(図6:ステップS108)。
〔情報復元処理〕
次に、図1乃至図2に開示した情報処理システム1,2における情報復元装置20について説明する。
図1及び図2に示す情報復元装置(半導体装置)20は、通信回線40を介して情報圧縮装置10の情報送信手段16から送信される圧縮構成情報を受信しその圧縮構成情報に対して解凍処理を行って元の構成情報を復元する復元装置本体21と、この復元装置本体21によって復元された構成情報を格納する再構成可能デバイス24とを備えている。こで、情報復元装置20は半導体装置により構成されている。
情報復元装置(復元装置に同じ)20に前述した情報圧縮装置10からは、予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づいて圧縮され生成され一定の情報量の構成情報11aにかかる圧縮符号群15a1と、この圧縮符号群15a1の終了(終端)を示すために当該圧縮符号群15a1に付加され前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づいて生成された終了符号15a2とが一体化され圧縮構成情報として送り込まれる。
この圧縮構成情報を受信する情報復元装置(復元装置に同じ)20は、終了符号15a2を判定して圧縮符号群15a1の終了を検出する終了符号判定手段23と、この終了符号判定手段23によって圧縮符号群15a1の終了が検出されるまで圧縮符号群15a1に対して解凍処理によって元の構成情報を復元する復元装置本体21と、この復元装置本体21によって復元された構成情報を格納する再構成可能デバイス24と、を備えている。
この場合、圧縮差分アドレス及び圧縮分割データからなる圧縮符号群に付加する変換終了符号は、上述したように、圧縮装置本体12側では送信する圧縮符号群の生成時に適用した一の圧縮変換規則とは異なる他の圧縮変換規則を使用して圧縮され且つこれに対応して上記復元装置本体21では同一の他の圧縮変換規則をもって復元されることから、一の圧縮変換規則で圧縮され復元された圧縮符号群とは明確にその違いを判別することができ、従って、これを受信した情報復元装置側では、圧縮符号群とは明確に識別し得ることとなり、圧縮符号群の終端を迅速に且つ確実に検出することができ、これにより、従来必要としていた圧縮前の構成情報の最大長を測定するためのカウンタ等のハードウェア又は情報量測定アルゴリズム等のソフトウェア及びその準備作業を必要としないので、開発コスト及び製品コストを大幅に低減することが可能となる。
従って、情報復元装置(半導体装置)20によれば、膨大な量の構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを実現し、通信回線を介して再構成可能デバイスに構成情報を送信して格納する場合には、送信効率の向上や通信コストの低減を実現送信効率の向上や通信コストの低減を実現できる。
図7は、上記復元装置本体21の内部構成を示す概略ブロック図である。
この図7において、復元装置本体21は、図5に示した圧縮構成情報15aに含まれている終了符号15a2を判定する終了符号判定手段23と、受信した圧縮構成情報15aに含まれている圧縮符号群15a1に対する解凍処理を終了符号判定手段23によって終了符号が検出されるまで行う情報解凍手段22とを備えている。
従って、圧縮構成情報の情報量を測定するために従来より必要とされていたカウンタ等のハードウェア又は情報量測定アルゴリズム等のソフトウェアを必要としないので、製品コストを大幅に低減することができる。
更に、情報解凍手段22は、圧縮構成情報15aの圧縮符号群15a1を圧縮差分アドレスと圧縮分割データとに分離する入力バッファ(圧縮情報分離手段)71と、この入力バッファ71によって分離された圧縮差分アドレス及び圧縮分割データに対してそれぞれ独立した解凍処理によって圧縮前の元の差分アドレス及び圧縮前の元の分割データを復元する分離解凍手段72とを備えている。
従って、アドレス及びデータ毎にそれぞれ対応する圧縮規則に基づいて圧縮処理された圧縮差分アドレス及び圧縮分割データに対して、対応する圧縮規則に基づいて分離して解凍処理をすることで、効率良く圧縮前の構成情報を復元することができる。
この場合において、入力バッファ71は、受信した圧縮構成情報15aを一時的に記憶するように構成されている。従って、圧縮構成情報15aの圧縮符号群15a1を確実に圧縮差分アドレスと圧縮分割データとに分離することができる。
図7における分離解凍手段72は、図4に示した第1の圧縮変換規則におけるアドレス圧縮規則13aに基づく解凍処理によって差分アドレスを復元するアドレス解凍部73と、第1の圧縮変換規則におけるデータ圧縮規則13bに基づく解凍処理によって分割データを復元するデータ解凍部74と、アドレス解凍部73が今回解凍処理した差分アドレスと前回解凍処理した差分アドレスとの加算によって元のアドレスを復元するアドレス加算部75と、データ解凍部74が今回解凍処理した分割データと前回解凍処理した分割データとの結合によって元のデータを復元するデータ結合部76とを備えている。
そして、分離解凍手段72によって復元されたアドレス及びデータとの合成処理によって圧縮前の元の符号群からなる構成情報を再構成可能デバイス24に出力する出力バッファ77(構成情報合成手段)を分離解凍手段72に出力段に併設した構成となっている。即ち、解凍後の後処理として、今回解凍処理した差分アドレスと前回解凍処理した差分アドレスとの加算によって元のアドレスを復元し、今回解凍処理した分割データと前回解凍処理した分割データとの結合によって元のデータを復元する。
従って、情報圧縮装置10における分離圧縮手段62の圧縮処理の手順を第1の圧縮変換規則に基づいて逆にたどる解凍処理によって、効率良く圧縮前の元の符号群を解凍することができる。
この場合において、出力バッファ77は、再構成可能デバイス24に出力する構成情報を一時的に記憶するように構成されている。
従って、アドレス加算部75から入力されるアドレスの信号、データ結合部76から入力されるデータの信号、終了符号判別手段23から入力される終了符号の信号の間に伝搬の時間差がある場合でも、その時間差を吸収しながら構成情報を復元して、再構成可能デバイス24に出力することができる。
ここで、上記実施形態における図7の復元装置本体21の復元処理動作(解凍処理動作)を、図8のフローチャートに基づいて説明する。
図7においては、特に示していないが、情報復元部21には、復元処理動作を制御するCPU等のプロセッサが設けられている。ここで、情報復元部21については、これを、上述したようにプロセッサ及び圧縮処理のプログラムを格納したROM等のメモリやワークエリアであるRAM等のメモリを有するコンピュータ、又はプロセッサ及びメモリを有すると共に圧縮処理のプログラムを通信回線からダウンロードするコンピュータで構成するようにしてもよい。
図7において、復元装置本体(プロセッサ)21は、入力バッファ71を介して図5に示した圧縮構成情報15aを受信し(図8:ステップS201)、この入力バッファ71で圧縮差分アドレスと圧縮分割データとに再分離する(図8:ステップS202)。
次に、復元装置本体21は、これを分離解凍手段72の前段に設けられたアドレス解凍部73,データ解凍部74で、圧縮差分アドレスと圧縮分割データとに、それぞれ別々に独立して解凍する(図8:ステップS203)。即ち、図4に示したアドレス圧縮規則13aおよびデータ圧縮規則13bの内の前述した圧縮符号生成時に適用したのと同一の一の圧縮規則に基づいて、圧縮差分アドレスと圧縮分割データを独立に解凍する。
次に、復元装置本体21は、解凍後の差分アドレスと分割データを独立に解凍後の後処理を実行する(図8:ステップS204)。即ち、今回解凍処理された差分アドレスと前回解凍処理された差分アドレスとをアドレス加算部75で加算して元のアドレスを復元し、今回解凍処理された分割データと前回解凍処理された分割データとをデータ結合部76で結合し、元のデータを復元する。
続いて、復元装置本体21は、解凍したアドレスとデータとを結合して圧縮前の符号群を復元する(図8:ステップS205)。
次に、復元装置本体21は、上述した圧縮符号の解凍/復元動作と共に、同時に変換終了符号を検出したか否かを判別し(図8:ステップS206)、変換終了符号を検出しない場合(図8:ステップS206;NO)には、ステップS206において復元した符号群の後に続いている次の圧縮符号群を受信するために、ステップS201に移行してステップS206までの各ステップを繰り返す。
一方、復元装置本体21は、変換終了符号を検出したとき(図8:ステップS206;YES)には、復元した一連の符号群、即ち、アドレス及びデータの構成情報を再構成可能デバイス24に出力する(図8:ステップS207)。本実施形態では、一連の符号群が1バイトのアドレス及び1バイトのデータからなる構成情報の二組によって構成されているので、4バイトの符号群を復元した後に変換終了符号を検出する。
もっとも、変換終了符号が付加された符号群の構成は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、一連の符号群が、mバイトのアドレス及びnバイトのデータからなる構成情報のx組によって構成されている場合には、バイト数y{y=(m+n)×x}の圧縮符号群に対して、終了符号を検出するまで連続して解凍処理を行う。
〔圧縮/解凍処理の具体例〕
次に、上述した圧縮処理及び解凍処理の一連の流れ(動作)について、具体的なアドレス及びデータの数値を例にして説明する。
図9は、図4に示したアドレス圧縮規則13a及びデータ圧縮規則13bを参照した場合の圧縮処理及び解凍処理の一連の流れを示す図である。
この図9において、ステップS101乃至S107は、図6に示した圧縮処理のフローチャートの同じ記号の処理に対応する。同様に、図9のステップS201乃至S205は、図8に示した解凍処理のフローチャートの同じ符号の処理に対応する。
又、図9において、アドレス及びデータを表わす「0x」に続く8桁の数値は、各桁が「0(0000)」〜「F(1111)」の16進数字(hexadecimal digit )で表わされている。即ち、この8桁の数値は32(4×8)ビットのアドレス及びデータを表わしている。
図9において、図1の情報圧縮装置1に入力された構成情報、即ち圧縮されていない構成情報11aは、アドレス“0xA0000000”及びこのアドレスに対応するデータ“0x00121200”、アドレス“0xA0000004”及びこのアドレスに対応するデータ“0x00001111”を先頭とした情報(以降省略)で構成されている(ステップS101)。上記したように、アドレスとデータとはこのような1対1のペアである必要はなく、ある1つのアドレスに対して複数のデータが対応する構成でもよい。
圧縮処理の場合、構成情報11aは、アドレス群とデータ群とに分離される(ステップS102)。従って、図9に示すように、ステップS101処理後のアドレス群は、先頭のアドレス“0xA0000000”,2番目のアドレス“0xA0000004”,
及び前記省略されたそれ以降のアドレスで構成される。又、ステップS101処理後のデータ群は、先頭のデータ“0x00121200”,2番目のデータ“0x00001111”,及び省略されたそれ以降のデータで構成される。
アドレス群は、差分の前処理が行われて差分アドレス群が生成される(ステップS103)。先頭の差分アドレスは“0xA0000000”であるが、2番目の差分アドレスは、現在のアドレス“0xA0000004”から直前のアドレス“0xA0000000”を差し引いた値の“0x00000004”となる。
アドレス情報は、一般に、比較的連続した値を有するとともに、互いに異なる値を持つので、そのままでは圧縮が困難である。従って、前処理として、現在のアドレスから直前のアドレスを差し引く演算を適用することで、同一のアドレス差を有する情報を多数抽出できるので、その後の圧縮処理により圧縮率を大幅に向上させることが可能になる。
一方、データ群は、32ビットから16ビットへの分割の前処理が行われて分割データ群が生成される(ステップS103)。従って、分割データ群は、それぞれ16ビットの“0x0012”、“0x1200”、“0x0000”、“0x1111”となる。
データ情報は、一般に、繰り返し構成を持つ再構成可能デバイス9の設定情報となるため、少数ビットを最小単位とした値となることが多い。従って、前処理として16ビットに分割する処理を適用することで、同一のアドレス差を有する情報を多数抽出できるので、その後の圧縮処理により圧縮率を大幅に向上させることが可能になる。
このように、本実施形態においては、特性が異なるアドレスとデータとを分離して、上述したように個別に前処理及びその後の圧縮処理を実行するので、全体として圧縮率を大幅に向上させることが可能になる。
更に、その結果、圧縮構成情報15aを記憶する圧縮構成情報メモリ15の容量を小さくできるので、製品コストを低減することが可能になる。
ステップS103処理後の差分アドレス群は、圧縮処理されて圧縮差分アドレス群が生成される(ステップS104)。先頭の差分アドレス“0xA0000000”は、符号拡張なしの32ビットの構成になっているので、図4のアドレス圧縮規則13aの符号“11”に相当する。
従って、先頭の圧縮差分アドレスは、符号“11”及び32ビットのデータ“0xA0000000”となる。2番目の差分アドレス“0x00000004”は、符号拡張なしの4ビットの構成になっているので、アドレス圧縮規則13aの符号“00”に相当する。従って、2番目の圧縮差分アドレスは、符号“00”及び4ビットのデータ“0x4”となる。
ステップS103処理後の分割データ群は、圧縮処理されて圧縮データ群が生成される(ステップS104)。16ビットに分割された先頭からの4つの分割データ“0x0012”、“0x1200”、“0x0000”、“0x1111”は、それぞれ図4の圧縮データ規則13bを参照すると、符号“100”に対応する符号拡張なしの16ビット、符号“101”に対応する16ビットのゼロ詰め、符号“000”に対応する16ビットが全てゼロ、符号“110”に対応する上位・下位バイト同一に対応する。従って、圧縮分割データ群は、符号“100”及び“0x12”、符号“101”及び“0x12”、符号“000”のみ、符号“110”及び“0x11”となる。
ステップS104処理後の圧縮差分アドレス群と圧縮分割データ群は、統合されて圧縮構成情報15aが生成される(ステップS105)。生成されたステップS105処理後の圧縮構成情報15aは、1つの圧縮アドレスとそれに続く2つの圧縮データとを1組として、複数組の情報で構成される。生成された圧縮構成情報15aは、図1ないし図3の圧縮構成情報メモリ15に記憶された後、図1及び図2の通信回線40a、テスト装置30又は専用メモリ装置50、及び通信回線40bを介して情報復元装置(半導体装置)20の復元装置本体21に送信される。
情報復元装置(半導体装置)20の復元装置本体21における解凍処理については、図9において圧縮構成情報15aに対して、圧縮処理とは逆の方向にステップS201乃至ステップS205の処理を行って、元の構成情報11aを復元することになる。
この場合において、アドレス及びデータは対となった構成のため、順序良く解凍することができる。
又、各圧縮アドレス及び各圧縮データの先頭部分には、アドレス圧縮規則13aの2bitの符号及びデータ圧縮規則13bの3bitの符号が挿入されているので、可変長デコーダと呼ばれる解凍技術により元の構成情報を確実に復元することができる。
ここで、上述した実施形態において、各構成が連係して実行する動作を示す各動作ステップの実行内容については、これをプログラム化しコンピュータに実行させるようにしてもよい。
〔テスト装置及び専用メモリ装置〕
次に、図1に示したデバイステストシステム1及び図2に示したデバイス作動システム2において、それぞれのシステムに固有の構成であるテスト装置30及び専用メモリ装置50について説明する。
図1においては、情報圧縮装置10とテスト装置30とが通信回線40aを介して接続され、テスト装置30と情報復元装置(半導体装置)20とが通信回線40bを介して接続されている。又、復元装置本体21と再構成可能デバイス24とが、半導体チップである半導体装置20に組み込まれている。
テスト装置30は、情報圧縮装置10内の構成情報送信手段16から送信される圧縮構成情報15aを記憶するメモリ31(記憶手段)を有し、情報復元装置20内の再構成可能デバイス24に対する外部(ユーザ)からのテスト指示に応じて、メモリ51に記憶された圧縮構成情報を通信回線40bによって情報復元装置20内の復元装置本体21に対して送信する構成になっている。
テスト装置30は、情報復元装置20の動作および耐久性等のテスト実行前に、使用するアドレスとデータとを含んだ構成情報11aを得るための圧縮構成情報15aを情報圧縮装置10から受信してメモリ31に記憶し、テスト実行時に、記憶した圧縮構成情報15aを復元装置本体21に送信する。
したがって、情報復元装置20のテスト時には、使用されるアドレスとデータとを含んだ大量の構成情報11aを短時間に連続して再構成可能デバイス24へ送り込むことが可能となる。即ち、情報復元装置20のテスト時に、テスタ装置30から情報復元装置20への構成情報11aの転送時間を、圧縮度の分だけ大幅に短縮することが可能となる。
一方、図2においては、情報圧縮装置10と専用メモリ装置50とが通信回線40aを介して接続され、専用メモリ装置50と情報復元装置20とが通信回線40bを介して接続されている。
又、情報復元部21と再構成可能デバイス24とが、半導体チップである情報復元装置20に組み込まれている。専用メモリ装置50は、情報圧縮装置10内の情報送信手段16から送信される圧縮構成情報15aを記憶するメモリ51(記憶手段)を有し、情報復元装置20内の再構成可能デバイス24に対する外部(ユーザ)からの起動指示に応じて、メモリ51に記憶された圧縮構成情報15aを通信回線40bによって情報復元装置20内の復元装置本体21に対して送信する構成になっている。
専用メモリ装置50は、情報復元装置20の起動前に、使用するアドレスとデータとを含んだ構成情報11aを得るための圧縮構成情報15aを情報圧縮装置10から受信してメモリ51に記憶し、起動時に、その記憶した圧縮構成情報15aを情報復元部21に送信する。
従って、情報復元装置20の起動時には、使用されるアドレスとデータとを含んだ大量の構成情報11aを短時間に連続して再構成可能デバイス24へ送り込むことが可能となる。即ち、情報復元装置20の起動時に、専用メモリ装置50から情報復元装置20への構成情報11aの転送時間を、圧縮度の分だけ大幅に短縮することが可能となる。
(実施形態の効果)
本実施形態は上述したように構成され機能するので、これによると、アドレス及びデータからなる圧縮符号群に付加する変換終了符号は、上述したように、圧縮装置本体12側で送信する圧縮符号群の生成時に適用した一の圧縮変換規則とは異なる他の圧縮変換規則を使用して圧縮され且つこれに対応して上記復元装置本体21では同一の他の圧縮変換規則をもって復元されることから、一の圧縮変換規則で圧縮され復元された圧縮符号群とは明確にその違いを判別することができる。従って、これを受信した情報復元装置側では、圧縮符号群とは明確に識別し得ることとなり、圧縮符号群の終端を迅速に且つ確実に検出することができる。このため、圧縮符号群の終端の判別に従来必要としていた圧縮前の構成情報の最大長を測定するためのカウンタ等のハードウェア又は情報量測定アルゴリズム等のソフトウェア及びその準備作業を必要としないので、開発コスト及び製品コストを大幅に低減することが可能となる。
このため、本実施形態における上記情報復元装置(半導体装置)20によれば、膨大な量の構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを実現し、通信回線を介して再構成可能デバイスに構成情報を送信して格納する場合には、送信効率の向上や通信コストの低減を実現送信効率の向上や通信コストの低減を実現できる。
尚、図1に示したテスト装置30及び図2に示した専用メモリ装置50は、通信回線40aを介して情報圧縮装置10から受信した圧縮構成情報15aをメモリ31及びメモリ51に記憶した後、通信回線40bを介して情報復元装置20に対して、メモリ31及びメモリ51に記憶した圧縮構成情報15aを送信するように構成されている。即ち、テスト装置30及び専用メモリ装置50は、通信回線40aと通信回線40bとの間に設けられた中継装置として機能している。
従って、このような中継装置を通信回線の一部として取り扱うこともできる。或いは、このような中継装置を介在させずに、情報圧縮装置10から情報復元装置20に対して圧縮構成情報15aを送信する構成も可能である。更に、このような中継装置を情報圧縮装置10の内部に組み込む構成も可能である。
尚、上記図1乃至図9に開示した実施形態では、情報圧縮装置10で圧縮したアドレス及びデータからなる圧縮符号群を情報送信手段16から通信回線40a,40bを介して情報復元装置20へ送信する場合について例示したが、本発明は得は圧縮情報を情報復元装置20へ搬入する手段としては、必ずしも情報送信手段16及び通信回線40a,40bを使用するものに限定するものではなく、例えば、メディア媒体を使用し、これを所定の輸送手段で搬送するように構成したものであってもよい。以下に示す他の実施形態にあっても同様である。
(他の実施形態)
図10に、本発明の他の実施形態を示す。
この図10に示す他の実施形態では、アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報11aを圧縮して通信回線40を介して圧縮構成情報15aを送信する情報圧縮装置10と、通信回線40を介して圧縮構成情報15aを受信する情報復元装置20を備えた情報処理システム3を示す概略ブロック図である。
図10において、その他の構成およびその動作は、前述した情報圧縮装置10及び情報復元装置20の内部構成及び動作と共に、図1及び図2に示した実施形態の構成及び動作と基本的に同じである。
従って、図10に示した他の実施形態においても、上記した実施形態の場合と同様に、入力されるアドレス及びデータの符号情報における一定の情報量の符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって圧縮符号群を生成し、その圧縮符号群の終了を示すためにアドレス及びデータの符号に含まれることのない固有の符号からなる変換終了符号を前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって生成し圧縮符号群に付加するようにしたので、前述した図1乃至図9の実施形態の場合と同様に一の圧縮変換規則で圧縮され復元された圧縮符号群とは明確にその違いを判別することができる。従って、これを受信した情報復元装置側では、圧縮符号群とは明確に識別し得ることとなり、圧縮符号群の終端を迅速に且つ確実に検出することができる。
このため、膨大な量の構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することを実現し、通信回線を介して再構成可能デバイスに構成情報を送信して格納する場合には、送信効率の向上や通信コストの低減を実現膨大な構成情報を短時間で再構成可能デバイスに格納することが可能な優れた情報圧縮装置、情報復元装置、情報圧縮方法、情報復元方法、及びそのプログラムを提供することができる。
以上、上記実施形態及び他の実施形態を例にとり、本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、当業者によって容易に想到される種々の変形や修正も可能である。
例えば、上記変換終了符号としては、差分アドレスの符号語を変えるものではなく、再構成デバイスが利用していないアドレスに相当する符号語を解凍した場合を、変換終了符号とすることもできる。
本発明は、FPGAやCPLDなどの再構成可能デバイス、その他の半導体装置、電子機器部、およびコンピュータ等を製造するメーカーや、その他これに関連する産業に適用可能である。
以上のように、本発明に係る情報処理システムの実施形態を、その構成および作用効果について詳述した。ここで、その構成上の重要な要点を、以下の如く付記としてまとめたので列記する。
(付記1)
符号情報から成る構成情報を圧縮すると共に、情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報として出力する圧縮装置本体を備えた情報圧縮装置であって、
前記圧縮装置本体は、入力される前記構成情報を一定の情報量の符号群ごとに圧縮率が予め設定された一の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成手段と、この生成された圧縮符号群の終了を示す変換終了符号を前記圧縮符号群に付加する終了符号付加手段とを備え、
前記終了符号付加手段は、前記変換終了符号を、前記圧縮符号群の生成に際して適用した前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則で異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理すると共に、これを前記構成情報に含まれない固有の符号として前記圧縮符号群に付加する機能を備えていることを特徴とした情報圧縮装置。
(付記2)付記1に記載の情報圧縮装置において、
前記構成情報を成す符号情報は、アドレス及びデータから成る符号情報であることを特徴とする情報圧縮装置。
(付記3)付記2に記載の情報圧縮装置において、
前記変換終了符号用の圧縮率を定める前記他の圧縮変換規則を、前記一の圧縮変換規則が有する圧縮率よりも低い圧縮率を有する圧縮変換規則としたことを特徴とする情報圧縮装置。
(付記4)付記3に記載の情報圧縮装置において、
前記圧縮符号生成手段は、入力される前記アドレス及びデータの符号群をアドレスとデータとに分離する情報分離手段と、この情報分離手段によって分離されたアドレス及びデータに対してそれぞれ独立した圧縮処理を行う分離圧縮手段とを備えて成り、
前記分離圧縮手段を、現在処理中のアドレスと直前に処理したアドレスとの差分の演算によって差分アドレスを生成するアドレス差分部と、1つのデータを複数の分割データに分割するデータ分割部と、前記アドレス差分部によって生成された前記差分アドレスに対して前記圧縮変換規則におけるアドレス圧縮規則に基づく圧縮処理によって圧縮差分アドレスを生成するアドレス圧縮部と、前記データ分割部によって生成された前記分割データに対して前記圧縮変換規則におけるデータ圧縮規則に基づく圧縮処理によって圧縮分割データを生成するデータ圧縮部と、を備えた構成としたことを特徴とする情報圧縮装置。
(付記5)付記4に記載の情報圧縮装置において、
前記情報分離手段を、入力される前記アドレス及びデータの符号群を一時的に記憶する入力バッファにより構成したことを特徴とする情報圧縮装置。
(付記6)付記4に記載の情報圧縮装置において、
前記アドレス圧縮部によって生成された前記圧縮差分アドレス及び前記データ圧縮部によって生成された前記圧縮分割データからなる圧縮符号群と、前記終了符号付加手段によって当該圧縮符号群に付加された前記終了符号と、を合成することによって前記圧縮構成情報を生成する圧縮情報合成手段を、前記分離圧縮手段に併設したことを特徴とする情報圧縮装置。
(付記7)付記6に記載の情報圧縮装置において、
前記圧縮情報合成手段を、前記情報送信手段に対して出力する前記圧縮構成情報を一時的に記憶する出力バッファにより構成したことを特徴とする情報圧縮装置。
(付記8)
圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に、当該圧縮構成情報を解凍処理して圧縮前の元の構成情報を復元する復元装置本体と、この復元装置本体で復元された構成情報を格納する再構成可能デバイスとを備えた情報復元装置であって、
前記復元装置本体は、入力された前記圧縮構成情報に対して解凍処理を行って元の構成情報を復元する情報解凍手段と、この情報解凍手段に併設され前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を検出し前記圧縮符号群の終端を判定すると共に前記情報解凍手段に情報解凍の終了点を通知する終了符号判定手段とを備え、
前記情報解凍手段は、前記情報圧縮装置で成された構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて前記圧縮構成情報の解凍処理を実行する構成とし、
前記終了符号判定手段で検出される前記変換終了符号は、前記構成情報の圧縮に際して適用された前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものであることを特徴とする情報復元装置。
(付記9)
付記8に記載の情報復元装置において、
入力される前記圧縮構成情報を構成する符号情報は、アドレス及びデータから成る圧縮された符号情報であることを特徴とする情報復元装置。
(付記10)
付記9に記載の情報復元装置において、
前記符号情報に付され圧縮された変換終了符号の解凍に際しては、当該変換終了符号の圧縮に適用された圧縮変換規則である前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて、その解凍処理がなされることを特徴とした情報復元装置。
(付記11)付記10に記載の情報復元装置において、
前記情報解凍手段は、
前記圧縮構成情報の圧縮符号群を圧縮差分アドレスと圧縮分割データとに分離する圧縮情報分離手段と、この圧縮情報分離手段によって分離された前記圧縮差分アドレス及び前記圧縮分割データに対してそれぞれ独立した解凍処理によって圧縮前の元の差分アドレス及び圧縮前の元の分割データを復元する分離解凍手段と、この分離解凍手段によって復元されたアドレスとデータとを合成処理して圧縮前の元の符号群からなる構成情報を復元すると共に当該復元された構成情報を前記再構成可能デバイスに出力する構成情報合成手段とを備えた構成とし、
前記分離解凍手段は、
前記一の圧縮変換規則におけるアドレス圧縮規則に基づく解凍処理によって前記差分アドレスを復元するアドレス解凍部と、前記一の圧縮変換規則におけるデータ圧縮規則に基づく解凍処理によって前記分割データを復元するデータ解凍部と、前記アドレス解凍部が解凍処理した差分アドレスに対してその直前に解凍処理した差分アドレスとの加算によって元のアドレスを復元するアドレス加算部と、前記データ解凍部が解凍処理した分割データに対してその直前に解凍処理した分割データとの結合によって元のデータを復元するデータ結合部とを備えると共に、
この復元された前記アドレス及びデータを前記構成情報合成手段に送るようにしたことを特徴とする情報復元装置。
(付記12)付記11に記載の情報復元装置において、
前記圧縮情報分離手段を、入力される前記圧縮構成情報を一時的に記憶する入力バッファにより構成したことを特徴とする情報復元装置。
(付記13)付記11に記載の情報復元装置において、
前記構成情報合成手段を、前記再構成可能デバイスに出力する前記構成情報を一時的に記憶する出力バッファにより構成したことを特徴とする情報復元装置。
(付記14)
アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮処理し、これを情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報として出力する情報圧縮処理方法において、
入力される前記アドレス及びデータの符号情報における一定の情報量を符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づいて圧縮符号群生成手段が圧縮処理して圧縮符号群を生成し、
前記圧縮符号群の終端を示すための変換終了符号を、終了符号付加手段が前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理すると共にこれを前記圧縮符号群に付加し、
前記終了符号が付加された前記圧縮符号群を前記圧縮構成情報としたことを特徴とする情報圧縮処理方法。
(付記15)付記14に記載の情報圧縮処理方法において、
前記一の圧縮変換規則が有する圧縮率よりも低い圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づいて、前記終了符号付加手段が前記終了符号を生成し、これを前記圧縮符号群に付加することを特徴とした情報圧縮処理方法。
(付記16)
圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に、当該圧縮構成情報を解凍処理して圧縮前の元の構成情報を復元しこれを再構成可能デバイスに送る圧縮情報復元方法において、
入力された前記圧縮構成情報を元の構成情報に復元するための解凍処理を、情報解凍手段が前記構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて実行し、 この解凍処理の実行の進行と共に、前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を終了符号判定手段が検出した場合に、当該終了符号判定手段はこれを前記圧縮符号群の終端である旨判定し、
この判定結果に基づいて、前記情報解凍手段が前記圧縮構成情報について元の構成情報への復元を終了する構成とし、
前記終了符号判定手段により検知される変換終了符号は、前記構成情報の圧縮に際して適用された特定の一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され生成された固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものであることを特徴とする圧縮情報復元方法。固有の符号として
(付記17)
アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮すると共に、これを情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報とする圧縮処理機能を備え、これをコンピュータに実現させるようにした情報圧縮処理プログラムであって、
前記圧縮処理機能が、
入力される前記アドレス及びデータの符号情報における一定の情報量の符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成機能、
及び前記圧縮符号群の終了を示すための変換終了符号を、前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって固有の符号として生成し前記圧縮符号群に付加する終了符号付加機能、を含む構成とし、
これらを前記コンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする情報圧縮処理プログラム。
(付記18)
前記終了符号付加機能が、前記一の圧縮変換規則が有する圧縮率よりも低い圧縮率を有する前記他の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理された前記変換終了符号を、前記圧縮符号群に付加することをその内容とし、これを前記コンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする情報圧縮処理プログラム。
(付記19)
圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に機能し当該圧縮構成情報を解凍処理する情報解凍処理機能、及びこの情報解凍処理機能により復元された圧縮前の元の構成情報を再構成可能デバイスに送る構成情報転送処理機能とを備え、これらをコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする情報復元処理プログラムであって、
前記情報解凍処理機能は、
入力された前記圧縮構成情報に対しては、前記構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて解凍処理することをその実行内容とし、
この解凍処理の進行と共に前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を検出しこれを前記圧縮符号群の終了である旨判定する終端検出判定機能、及び前記圧縮符号群の終了の検出と共に前記圧縮構成情報について元の構成情報への解凍を終了する解凍動作終了機能を含む構成内容とし、
前記終端検出判定機能は、前記検出の対象とする変換終了符号を、前記構成情報の圧縮に際して適用された特定の一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものに限定して判定の対象とするようにし、
これらを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする情報復元処理プログラム。
1 デバイステストシステム
2 デバイス作動システム
3 情報処理システム
10 情報圧縮装置
11 構成情報メモリ
11a 構成情報
12 圧縮装置本体
13 圧縮符号群生成手段
13a アドレス圧縮規則(アドレス用一の圧縮変換規則)
13b データ圧縮規則(データ用一の圧縮変換規則)
14 終了符号付加手段
14a 他の圧縮変換規則
15 圧縮構成情報メモリ
15a 圧縮構成情報
15a1 圧縮符号群
15a2 変換終了符号
16 情報送信手段
20 情報復元装置(半導体装置)
21 復元装置本体

Claims (10)

  1. 符号情報から成る構成情報を圧縮すると共に、情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報として出力する圧縮装置本体を備えた情報圧縮装置であって、
    前記圧縮装置本体は、
    入力される前記構成情報を一定の情報量の符号群ごとに圧縮率が予め設定された一の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理し圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成手段と、この生成された圧縮符号群の終了を示す変換終了符号を前記圧縮符号群に付加する終了符号付加手段とを備え、
    前記終了符号付加手段は、
    前記変換終了符号を、前記圧縮符号群の生成に際して適用した前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則で異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理すると共に、これを前記構成情報に含まれない固有の符号として前記圧縮符号群に付加する機能を備えていることを特徴とした情報圧縮装置。
  2. 請求項1に記載の情報圧縮装置において、
    前記変換終了符号用の圧縮率を定める前記他の圧縮変換規則を、前記一の圧縮変換規則が有する圧縮率よりも低い圧縮率を有する圧縮変換規則としたことを特徴とする情報圧縮装置。
  3. 請求項2に記載の情報圧縮装置において、
    前記圧縮符号生成手段は、入力される前記アドレス及びデータの符号群をアドレスとデータとに分離する情報分離手段と、この情報分離手段によって分離されたアドレス及びデータに対してそれぞれ独立した圧縮処理を行う分離圧縮手段とを備えて成り、
    前記分離圧縮手段を、現在処理中のアドレスと直前に処理したアドレスとの差分の演算によって差分アドレスを生成するアドレス差分部と、1つのデータを複数の分割データに分割するデータ分割部と、前記アドレス差分部によって生成された前記差分アドレスに対して前記圧縮変換規則におけるアドレス圧縮規則に基づく圧縮処理によって圧縮差分アドレスを生成するアドレス圧縮部と、前記データ分割部によって生成された前記分割データに対して前記圧縮変換規則におけるデータ圧縮規則に基づく圧縮処理によって圧縮分割データを生成するデータ圧縮部と、を備えた構成としたことを特徴とする情報圧縮装置。
  4. 請求項3に記載の情報圧縮装置において、
    前記アドレス圧縮部によって生成された前記圧縮差分アドレス及び前記データ圧縮部によって生成された前記圧縮分割データからなる圧縮符号群と、前記終了符号付加手段によって当該圧縮符号群に付加された前記終了符号と、を合成することによって前記圧縮構成情報を生成する圧縮情報合成手段を、前記分離圧縮手段に併設したことを特徴とする情報圧縮装置。
  5. 圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に、当該圧縮構成情報を解凍処理して圧縮前の元の構成情報を復元する復元装置本体と、この復元装置本体で復元された構成情報を格納する再構成可能デバイスとを備えた情報復元装置であって、
    前記復元装置本体は、
    入力された前記圧縮構成情報に対して解凍処理を行って元の構成情報を復元する情報解凍手段と、この情報解凍手段に併設され前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を検出し前記圧縮符号群の終端を判定すると共に前記情報解凍手段に情報解凍の終了点を通知する終了符号判定手段とを備え、
    前記情報解凍手段は、前記情報圧縮装置で成された構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて前記圧縮構成情報の解凍処理を実行する構成とし、
    前記終了符号判定手段で検出される前記変換終了符号は、前記構成情報の圧縮に際して適用された前記一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものであることを特徴とする情報復元装置。
  6. 請求項5に記載の情報復元装置において、
    前記情報解凍手段は、
    前記圧縮構成情報の圧縮符号群を圧縮差分アドレスと圧縮分割データとに分離する圧縮情報分離手段と、この圧縮情報分離手段によって分離された前記圧縮差分アドレス及び前記圧縮分割データに対してそれぞれ独立した解凍処理によって圧縮前の元の差分アドレス及び圧縮前の元の分割データを復元する分離解凍手段と、この分離解凍手段によって復元されたアドレスとデータとを合成処理して圧縮前の元の符号群からなる構成情報を復元すると共に当該復元された構成情報を前記再構成可能デバイスに出力する構成情報合成手段とを備えた構成とし、
    前記分離解凍手段は、
    前記一の圧縮変換規則におけるアドレス圧縮規則に基づく解凍処理によって前記差分アドレスを復元するアドレス解凍部と、前記一の圧縮変換規則におけるデータ圧縮規則に基づく解凍処理によって前記分割データを復元するデータ解凍部と、前記アドレス解凍部が解凍処理した差分アドレスに対してその直前に解凍処理した差分アドレスとの加算によって元のアドレスを復元するアドレス加算部と、前記データ解凍部が解凍処理した分割データに対してその直前に解凍処理した分割データとの結合によって元のデータを復元するデータ結合部とを備えると共に、
    この復元された前記アドレス及びデータを前記構成情報合成手段に送り込むようにしたことを特徴とする情報復元装置。
  7. アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮処理し、これを情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報として出力する情報圧縮処理方法において、
    入力される前記アドレス及びデータの符号情報における一定の情報量を符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づいて圧縮符号群生成手段が圧縮処理して圧縮符号群を生成し、
    前記圧縮符号群の終端を示すための変換終了符号を、終了符号付加手段が前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づいて圧縮処理すると共にこれを前記圧縮符号群に付加し、
    前記終了符号が付加された前記圧縮符号群を前記圧縮構成情報としたことを特徴とする情報圧縮処理方法。
  8. 圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に、当該圧縮構成情報を解凍処理して圧縮前の元の構成情報を復元しこれを再構成可能デバイスに送る圧縮情報復元方法において、
    入力された前記圧縮構成情報を元の構成情報に復元するための解凍処理を、情報解凍手段が前記構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて実行し、 この解凍処理の実行の進行と共に、前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を終了符号判定手段が検出した場合に、当該終了符号判定手段はこれを前記圧縮符号群の終端である旨判定し、
    この判定結果に基づいて、前記情報解凍手段が前記圧縮構成情報について元の構成情報への復元を終了する構成とし、
    前記終了符号判定手段により検知される変換終了符号は、前記構成情報の圧縮に際して適用された特定の一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され生成された固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものであることを特徴とする圧縮情報復元方法。
  9. アドレス及びデータの符号情報を含む構成情報を圧縮処理すると共に、これを情報復元装置で復元可能な圧縮構成情報とする圧縮処理機能を備え、これをコンピュータに実現させるようにした情報圧縮処理プログラムであって、
    前記圧縮処理機能が、
    入力される前記アドレス及びデータの符号情報における一定の情報量の符号群ごとに予め設定された圧縮率を有する一の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって圧縮符号群を生成する圧縮符号群生成機能、
    及び前記圧縮符号群の終端を示すための変換終了符号を、前記一の圧縮変換規則とは異なる圧縮率を有する他の圧縮変換規則に基づく圧縮処理によって固有の符号として生成し前記圧縮符号群に付加する終了符号付加機能、を含む構成とし、
    これらを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする情報圧縮処理プログラム。
  10. 圧縮処理され変換終了符号が付加された圧縮符号群が圧縮構成情報として入力された場合に機能し当該圧縮構成情報を解凍処理する情報解凍処理機能、及びこの情報解凍処理機能により復元された圧縮前の元の構成情報を再構成可能デバイスに送る構成情報転送処理機能とを備え、これらをコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする情報復元処理プログラムであって、
    前記情報解凍処理機能は、
    入力された前記圧縮構成情報に対しては、前記構成情報の圧縮時と同一の圧縮率から成る一の圧縮変換規則に基づいて解凍処理することをその実行内容とし、
    この解凍処理の進行と共に前記圧縮構成情報にその一部として付されている変換終了符号を検出しこれを前記圧縮符号群の終端である旨判定する終端検出判定機能、及び前記圧縮符号群の終端の検出判定と共に前記圧縮構成情報について元の構成情報への解凍を終了する解凍動作終了機能を含む構成とし、
    前記終端検出判定機能は、前記検出の対象とする変換終了符号を、前記構成情報の圧縮に際して適用された特定の一の圧縮変換規則以外の他の圧縮変換規則の異なった圧縮率を有する圧縮変換規則に基づいて圧縮処理され且つ前記構成情報に含まれない固有の符号として前記圧縮符号群の終端に付加されたものに限定して判定の対象とする構成とし、
    これらを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする情報復元処理プログラム。
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