JP2011135707A - 電源システム - Google Patents

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Kenji Takeda
賢治 武田
Masaya Ichinose
雅哉 一瀬
Hiroaki Miyata
博昭 宮田
Hideaki Kunisada
秀明 国貞
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Abstract

【課題】電源システムにおいてシステム全体の消費電力を低減する。
【解決手段】電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記入力交流電力に基づき前記インバータ回路部の出力電圧を調整する出力電圧調整手段を備え、電源システムの入力交流電力を観測しながら、電源システム内部の各種設定電圧を調整することで入力交流電力の最小化を図る電源システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する電源システムに関する。
近年、省エネルギーの要求が高まっており、電源装置においても損失低減が勧められている。無停電電源装置やモータ駆動装置など交流出力の電源装置では、交流を直流に変換するコンバータ、および直流を交流に逆変換するインバータを組み合わせた方式が用いられており、装置単体の変換効率向上による損失低減が行われてきた。例えば、特許文献1では交流電源電圧、または負荷電力に基づき直流電圧指令を生成することで低損失化を図るPWMコンバータ装置について記載されている。
特開平10−304667号公報
上記従来技術は、交流電源電圧および負荷電力に基づき直流電圧指令を生成する方式のため、交流電源電圧または負荷電力の状態によっては電源システムの損失が最小とはならない点で直流電圧指令を動作させる可能性がある。また、電源システムを構成する無停電電源装置と負荷機器との接続状態によっては、無停電電源装置の効率は向上しても負荷機器側の効率が低下する可能性がある。本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その時々における負荷機器の状態に応じて電源システムを構成する無停電電源装置の動作条件を変化させ、無停電電源装置の発生損失,負荷機器の発生損失、さらに双方を合わせた電源システム損失を最小化するものである。
上記課題を達成するために、本発明は電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記入力交流電力に基づき前記インバータ回路部の出力電圧を調整する出力電圧調整手段を備えたことを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記入力交流電力に基づき前記コンバータ回路の出力電圧を調整し前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記入力交流電力に基づき前記インバータ回路部の出力電圧を調整する出力電圧調整手段と、前記入力交流電力に基づき前記コンバータ回路の出力電圧を調整し前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段と、を備えることを特徴とするもののである。
更に、本発明は電源システムにおいて、前記変換装置は、前記出力電圧もしくは前記直流電圧に変動を与えながら前記入力交流電力を計測し、前記入力交流電力が最小となる出力電圧および直流電圧の値を探索する最小電力追従手段を備えることを特徴とするものである。
更に、本発明は電源システムにおいて、前記変換装置は、前記直流回路部の蓄電手段と、該蓄電手段の充放電電力を計測する充放電電力計測手段を備え、該充放電電力に基づき前記最小電力追従手段の判定を補正することを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路と、前記直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路と、該コンバータ回路と該インバータ回路を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記出力交流電力を計測する出力電力計測手段と、前記入力交流電力と前記出力交流電力により前記変換装置の消費電力を算出する消費電力算出手段と、前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の電力変換効率を算出する効率算出手段と、前記消費電力もしくは前記電力変換効率に基づき前記変換装置の出力電圧を調整する出力電圧調整手段を備えることを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路と、前記直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路と、該コンバータ回路と該インバータ回路を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記出力交流電力を計測する出力電力計測手段と、前記入力交流電力と前記出力交流電力より変換装置の消費電力を算出する消費電力算出手段と、前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の電力変換効率を算出する効率算出手段と、前記消費電力もしくは前記電力変換効率に基づき前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段とを備えることを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は電源システムにおいて、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、該変換装置は、前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路と、前記直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路と、該コンバータ回路と該インバータ回路を結ぶ直流回路部と、前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、前記出力交流電力を計測する出力電力計測手段と、前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の消費電力を算出する消費電力算出手段と、前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の電力変換効率を算出する効率算出手段と、該消費電力もしくは該電力変換効率に基づき該変換装置の出力電圧を調整する出力電圧調整手段、および前記消費電力もしくは前記電力変換効率に基づき前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段とを備えることを特徴とするものである。
更に、本発明は電源システムにおいて、前記変換装置は、前記出力電圧および前記直流電圧に変動を与えながら前記入力交流電力および前記出力交流電力を計測し、消費電力が最小となる前記出力電圧または前記直流電圧の値を探索する最小電力追従手段を備えることを特徴とするものである。
更に、本発明は電源システムにおいて、前記変換装置は、直流回路部の蓄電手段と、蓄電手段の充放電電力を計測する充放電電力計測手段を備え、前記充放電電力に基づき最小電力追従手段の判定を補正することを特徴とするものである。
更に、本発明は電源システムにおいて、該電源システムは、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、前記変換装置は、所定期間内において前記入力交流電力が最小となる動作条件を探索する最小入力電力探索手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明の電源システムによれば、システムを構成する無停電電源装置および負荷機器について発生損失を最小化することが実現できる。
本発明の実施形態1に係わる電源システムの概要を示す図。 本発明の実施形態1に係わる最小電力追従制御装置の内部演算の概要を示すフロー図。 本発明の実施形態1に係わる最小電力追従制御の概要を示す図。 本発明の実施形態2に係わる電源システムの概要を示す図。 本発明の実施形態2に係わる最小電力追従制御装置の内部演算の概要を示すフロー図。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明の電源システムについて、無停電電源装置システムを例として示したものである。商用電源2の商用交流電圧は開閉器3を介して並列接続された無停電電源装置1A,1Bの入力に接続される。無停電電源装置1A,1Bの出力は開閉器20A,20Bを介して負荷4に並列接続され、一台が停止しても負荷4に給電できる冗長構成となっている。ここで図中では2台の無停電電源装置1A,1Bを示したが、その並列数は何台でも構わない。また、複数台を並列した無停電電源装置は無線やケーブル等の通信手段21で相互に情報を通信できる構成でもよい。無停電電源装置1A,1Bは同一の内部構成で構築することが可能であり、以下、代表として無停電電源装置1Aについて内部の詳細を説明する。
無停電電源装置1Aに入力された商用電源2の商用交流電圧は開閉器18を介してコンバータ8に加えられる。コンバータ8はパルス幅変調制御(以下、PWM制御と称す)により交流電圧を所定の直流電圧に変換し直流母線5に出力する。直流母線5の直流電圧はPWM制御されるインバータ9によって定電圧定周波の交流電圧に変換される。さらに直流母線5は双方向コンバータ10、および開閉器19を介してバッテリ6Aへ接続される。インバータ9の交流出力電圧は開閉器17,開閉器14と開閉器20Aを介して負荷4に給電される。尚、負荷4と出力開閉器20A,20Bの間に負荷開閉器7を設けてもよい。なお、コンバータ8,インバータ9、および双方向コンバータ10は、IGBT等のパワー半導体,巻線類、およびコンデンサ等の回路素子で構成する電力変換回路で構成することが可能である。
開閉器18の負荷側(コンバータ8の交流側)と開閉器17の負荷側はバイパス回路11で接続されている。バイパス回路11には半導体スイッチ15と機械的な開閉器16が並列接続されている。バイパス回路11はコンバータ8,インバータ9をバイパスして負荷4に給電する機能を有する。また、開閉器18の電源側と開閉器14の負荷側は開閉器13を有する保守バイパス回路12で接続されている。保守バイパス回路12はコンバータ8,インバータ9、およびバイパス回路11の全てをバイパスして商用電源2の商用電圧を負荷4に給電する。
コンバータ8の入力には変成器VT1、および変流器CT1が設けられ、それぞれ入力電圧Vin、および入力電流Iinを検出する。また、インバータ9の出力には変成器VT2、および変流器CT2が設けられ、それぞれ出力電圧Vo、および出力電流Ioを検出する。また、直流母線5の電圧は図示を省略した所定の検出回路により直流電圧Vdcとして検出される。さらに直流母線5から双方向コンバータ10への接続線上には電流センサCT3が備えられ、バッテリ6Aへ充放電される電流Ibattを検出する。
コンバータ8は直流電圧制御装置C1によってPWM制御される。直流電圧制御装置C1は、直流電圧Vdcを別途入力される電圧指令値Vdc*に一致させる直流電圧制御、および入力電流Iinの波形を入力電圧Vinの周波数および位相に基づく略正弦波状に整形する入力電流制御を同時に行う。インバータ9は交流電圧制御装置C2によってPWM制御される。交流電圧制御装置C2は、出力電圧Voを別途入力される電圧指令値Vac*に一致させるようにインバータ9の制御を行う。コンバータ8およびインバータ9は、直流電圧制御装置C1および交流電圧制御装置C2の制御演算結果に基づくパルス信号により、それぞれ内部のパワー半導体のスイッチングを行い、入力電力を所定の出力電力へと変換する。なお、双方向コンバータ10はコンバータ8,インバータ9と同様、所望の制御装置の演算に基づくパワー半導体のスイッチングにより直流母線5とバッテリ6Aとの間で電力の授受を行うものである。
電源システムにおける各部の設定電圧と損失の関係は負荷の特性により異なる。例えば定抵抗負荷であれば、供給電圧の上昇とともに電流が増え、損失は増加する。一方、定電力負荷の場合、供給電圧が上昇しても電流が減り負荷の損失は増加せず、電流の減少により電源供給線路上の損失が減少する可能性がある。従って、コンバータ8,インバータ9の電力変換損失や負荷4の消費電力においても、各部の電圧に応じて大小が変化するため、電圧指令値について予め値を固定した運転では電源システムの損失は必ずしも最小とはならない。従って、システムの発生する損失を最も小さくするには、システムに入力される電力を計測しながら各部の電圧を操作し、最も電力が小さくなる電圧条件を探索することが望ましい。
そこで、最小電力追従制御装置C3は、入力電圧Vinおよび入力電流Iinを検出し入力電力Pinを算出し、入力電力Pinに応じて電圧指令値Vdc*またはVac*を演算し、電圧指令値Vdc*を直流電圧制御装置C1へ、電圧指令値Vac*を交流電圧制御装置C2へ出力する。直流電圧制御装置C1および交流電圧制御装置C2がそれぞれ指令値に基づきコンバータ8およびインバータ9を制御することで、電源システムで発生する損失が最小となる動作点を動的に探索することができる。ここで、最小電力追従制御装置C3の演算周期は、負荷4の変動に対して十分に大きいことが望ましい。
また、最小電力追従制御装置C3の演算する電圧指令値Vdc*またはVac*には適当な上下限値を設けることで、システム動作の保護を行っても良い。例えば、Vdc*の運転範囲は入力電圧Vinに相当する商用電源2の線間電圧ピーク値に対して100%〜130%程度の範囲が望ましい。また、Vdc*の運転範囲は入力電圧Vinに対して90%〜110%程度の範囲が望ましい。
また、入力電力Pinの算出に際し、バッテリ6Aが充放電運転を行うとバッテリ電力Pbattの変動が入力電力Pinの最小化演算に外乱を与える。そこで、入力電圧Vinおよび入力電流Iinの検出と同時に直流電圧Vdcおよびバッテリ電流Ibattを検出し、直流母線5におけるバッテリ電力Pbattを求め、入力電力Pinに含まれるバッテリ電力Pbatt成分をキャンセルする演算を行い、入力電力Pinを補正してもよい。例えば、Pbattの正の符号をバッテリ6Aの充電方向とし、コンバータ8の効率に相当する任意の補正ゲインηを用いて、補正入力電力Pin*を次式で演算してもよい。なお、ηの値は0.9〜1.0相当が望ましい。
〔数1〕
Pin*=Pin−Pbatt/η
図2は、最小電力追従制御装置C3における、直流電圧制御指令Vdc*の演算フローを示す。また、図2では直流電圧指令Vdc*について示しているが、交流電圧指令Vac*についてもVdc*をVac*に置き換えて同様に考えて構わない。本フローは初回のみ初期化を行うステップS0を修理し、その後はステップS1からステップS8までを繰り返し演算する構成となっている。
まずステップS1では、入力電圧Vin,入力電流Iin,直流電圧Vdc,バッテリ電流Ibattを検出する。
次にステップS2ではステップS1で検出した電圧および電流Iinよりコンバータ8の入力電力Pinを算出する。
さらにステップS2′として、入力電力Pinからバッテリ電力Pbattをキャンセルする補正ステップを設けても良い。
次にステップS3ではステップS2で求めた入力電力Pinを前回演算時で求めた入力電力前回値PBに比較し、Pin>PBである場合にはステップS4bへ、Pin≦PBである場合にはステップS4aに遷移する。
ステップS4aでは、前回直流電圧指令Vdc*を前々回直流電圧指令Vdc**に比較し、Vdc*>Vdc**である場合にはステップS5bへ、Vdc*≦Vdc**である場合にはステップS5aへ遷移する。
また、ステップS4bでは、前回直流電圧指令Vdc*を前々回直流電圧指令Vdc**に比較し、Vdc*>Vdc**である場合にはステップS5aへ、Vdc*≦Vdc**である場合にはステップS5bへ遷移する。
次にステップS5aでは、電圧指令Vdc*に所定の電圧変動ΔVを加算しステップS6へ遷移する。
一方ステップS5bでは電圧指令Vdc*に所定の電圧変動ΔVを減算しステップS6へ遷移する。
ステップS6では前回電圧指令電圧指令Vdc**に電圧指令Vdc*を代入しステップS7へ遷移する。
次にステップS7では前回入力電力PBに今回入力電力Pinを代入しステップS8へ遷移する。
ステップS8では電圧指令値Vdc*を演算の結果として出力し、一連の演算を終了する。
図3は最小電力追従制御装置C3の最小電力追従制御の特性図を示している。図中の破線は直流電圧指令Vdc*を走査した場合の入力電力Pinの特性を示しており、直流電圧指令Vdc*を演算サイクル毎にΔVずつ加算または減算することにより、入力電力Pinが最小となる直流電圧指令Vdc*を探索することができる。また、Vdc*の変化は、上限値Vdc_maxと下限値Vdc_minの間の範囲にて変化させる。
以上のように最小電力追従制御装置C3により入力電力Pinが最小となる条件を探索することで、コンバータ8,インバータ9,負荷4の全体での消費電力を低減でき、低損失な運転を実現できる。
なお、直流電圧制御装置C1,交流電圧制御装置C2,最小電力追従制御装置C3等については、電気回路や、電気回路上のマイコンまたはDSPなどに搭載される制御プログラムなどの手段で実装されることが望ましい。さらに、最小電力追従制御装置C3には、その動作を切替えるオンオフ手段を設け、オンの場合は所定の最小電力追従演算結果を、オフの場合は任意の固定電圧を指令値として出力する構成を付加することができる。
なお、複数台の無停電電源装置1A,1Bなどを並列連動させて運用する場合には、通信手段21を介して直流電圧指令Vdc*や交流電圧指令Vac*の変更について装置間の同期を図ってもよい。
また、特に並列連動時には、交流電圧指令Vac*を変更すると無停電電源装置1A,1Bの負荷配分が変動するため装置毎の入力電力Pinの最小化が難しくなる可能性があるが、通信手段21を介して無停電電源装置1A,1Bの入力電力Pinを集計し、集計結果に対して最小消費電力制御を適用することで、並列間の負荷配分の影響をキャンセルすることができる。
〔実施の形態2〕
図4は電源システムの第2の実施形態を示す。
図1の実施例と異なるところは、最小電力追従制御装置C3がコンバータ8の入力電圧Vin,入力電流Iinだけでなく、インバータ9の出力電圧Vo,出力電流Ioも検出することである。
最小電力追従制御装置C3は、入力電圧Vinおよび入力電流Iinの検出結果より入力電力Pinを算出し、出力電圧Voおよび出力電流Ioの検出結果より出力電力Poを算出し、入力電力Pinと出力電力Poとの差電力Plossを最小化するような電圧指令値Vdc*またはVac*を演算し、電圧指令値Vdc*を直流電圧制御装置C1へ、電圧指令値Vac*を交流電圧制御装置C2へ出力する。また、差電力Plossの演算において、直流母線5におけるバッテリ電力Pbatt成分をキャンセルする方法や、並列台の運転に関する通信手段21を用いた方法については実施の形態1で述べた内容と同様に適用してもよい。
図5は実施の形態2における最小電力追従制御装置C3におけるVdc*の演算フローを示す。図2と異なる点は、ステップS1において出力電圧Vo,出力電流Ioの検出が加わったこと、ステップS2以下のステップでは入力電力Pinでなく差電力Plossが最小となるようVdc*を変化させることである。差電力Plossはコンバータ8およびインバータ9で消費される電力とほぼ一致するため、Plossを最小化できれば低損失な運転を実現できる。
1A,1B 無停電電源装置
2 商用電源
4 負荷
5 直流母線
6A,6B バッテリ
8 コンバータ
9 インバータ
10 双方向コンバータ
21 通信手段
C1 直流電圧制御装置
C2 交流電圧制御装置
C3 最小電力追従制御装置

Claims (11)

  1. 電源システムにおいて、
    入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    該変換装置は、
    前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、
    該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、
    該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、
    前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、
    前記入力交流電力に基づき前記インバータ回路部の出力電圧を調整する出力電圧調整手段を備えたことを特徴とする電源システム。
  2. 電源システムにおいて、
    入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    該変換装置は、
    前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、
    該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、
    該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、
    前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、
    前記入力交流電力に基づき前記コンバータ回路の出力電圧を調整し前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段と、
    を備えたことを特徴とする電源システム。
  3. 電源システムにおいて、
    入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    該変換装置は、
    前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路部と、
    該直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路部と、
    該コンバータ回路部と該インバータ回路部を結ぶ直流回路部と、
    前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、
    前記入力交流電力に基づき前記インバータ回路部の出力電圧を調整する出力電圧調整手段と、
    前記入力交流電力に基づき前記コンバータ回路の出力電圧を調整し前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段と、
    を備えることを特徴とする電源システム。
  4. 請求項1から3のうちの1つの電源システムにおいて、
    前記変換装置は、
    前記出力電圧もしくは前記直流電圧に変動を与えながら前記入力交流電力を計測し、前記入力交流電力が最小となる出力電圧および直流電圧の値を探索する最小電力追従手段を備えることを特徴とする電源システム。
  5. 請求項4の電源システムにおいて、
    前記変換装置は、前記直流回路部の蓄電手段と、該蓄電手段の充放電電力を計測する充放電電力計測手段を備え、該充放電電力に基づき前記最小電力追従手段の判定を補正することを特徴とする電源システム。
  6. 電源システムにおいて、
    入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    該変換装置は、
    前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路と、
    前記直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路と、
    該コンバータ回路と該インバータ回路を結ぶ直流回路部と、
    前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、
    前記出力交流電力を計測する出力電力計測手段と、
    前記入力交流電力と前記出力交流電力により前記変換装置の消費電力を算出する消費電力算出手段と、
    前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の電力変換効率を算出する効率算出手段と、
    前記消費電力もしくは前記電力変換効率に基づき前記変換装置の出力電圧を調整する出力電圧調整手段を備えることを特徴とする電源システム。
  7. 電源システムにおいて、
    入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    該変換装置は、
    前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路と、
    前記直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路と、
    該コンバータ回路と該インバータ回路を結ぶ直流回路部と、
    前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、
    前記出力交流電力を計測する出力電力計測手段と、
    前記入力交流電力と前記出力交流電力より変換装置の消費電力を算出する消費電力算出手段と、
    前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の電力変換効率を算出する効率算出手段と、
    前記消費電力もしくは前記電力変換効率に基づき前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段と、
    を備えることを特徴とする電源システム。
  8. 電源システムにおいて、
    入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    該変換装置は、
    前記入力交流電力を所定の直流電力に変換するコンバータ回路と、
    前記直流電力を該出力交流電力に変換するインバータ回路と、
    該コンバータ回路と該インバータ回路を結ぶ直流回路部と、
    前記入力交流電力を計測する入力電力計測手段と、
    前記出力交流電力を計測する出力電力計測手段と、
    前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の消費電力を算出する消費電力算出手段と、
    前記入力交流電力と前記出力交流電力より前記変換装置の電力変換効率を算出する効率算出手段と、
    該消費電力もしくは該電力変換効率に基づき該変換装置の出力電圧を調整する出力電圧調整手段、および
    前記消費電力もしくは前記電力変換効率に基づき前記直流回路部の直流電圧を調整する直流電圧調整手段と、
    を備えることを特徴とする電源システム。
  9. 請求項6から8のうちの1つの電源システムにおいて、
    前記変換装置は、
    前記出力電圧および前記直流電圧に変動を与えながら前記入力交流電力および前記出力交流電力を計測し、消費電力が最小となる前記出力電圧または前記直流電圧の値を探索する最小電力追従手段を備えることを特徴とする電源システム。
  10. 請求項6から9のうちの1つの電源システムにおいて、
    前記変換装置は、直流回路部の蓄電手段と、蓄電手段の充放電電力を計測する充放電電力計測手段を備え、前記充放電電力に基づき最小電力追従手段の判定を補正することを特徴とする電源システム。
  11. 請求項6から10のうちの1つの電源システムにおいて、
    該電源システムは、入力交流電力を所定の出力交流電力に変換する変換装置を備え、
    前記変換装置は、
    所定期間内において前記入力交流電力が最小となる動作条件を探索する最小入力電力探索手段を備えたことを特徴とする電源システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013035611A1 (ja) * 2011-09-08 2013-03-14 三洋電機株式会社 電力制御装置
JP2018014822A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 株式会社リコー 画像形成装置、電力供給方法、およびプログラム

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