JP2011135218A - 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2011135218A
JP2011135218A JP2009291305A JP2009291305A JP2011135218A JP 2011135218 A JP2011135218 A JP 2011135218A JP 2009291305 A JP2009291305 A JP 2009291305A JP 2009291305 A JP2009291305 A JP 2009291305A JP 2011135218 A JP2011135218 A JP 2011135218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
audio signal
level
signal processing
average
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009291305A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Matsui
龍司 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009291305A priority Critical patent/JP2011135218A/ja
Publication of JP2011135218A publication Critical patent/JP2011135218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】入力されるコンテンツによらず、出力される平均の音量を一定に保つことのできる音声信号処理装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る音声信号処理装置1は、入力レベルを逐次検出する入力レベル検出部12と、音声信号を増幅又は減衰するゲインコントロールユニット14と、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を、入力レベル検出部12によって逐次検出された入力レベルの時系列から算出される平均または分散に応じて設定するマイコン13とを備えている
【選択図】図1

Description

本発明は、音声信号を処理する音声信号処理装置、及び、音声信号処理方法に関する。
近年、デジタル放送の普及により、テレビジョン受像機(以下「テレビ」と略記する)が受信可能なチャンネル数が増加してきている。また、DVDプレイヤ/レコーダやBDプレイヤ/レコーダなどテレビに接続される外部機器数も増加してきている。すなわち、放送局から、あるいは、外部機器からテレビに提供されるコンテンツは、多種多様であり、音量の大きなコンテンツもあれば、音量の小さなコンテンツもある。
このため、入力ソースを切り替えるると、テレビの出力レベル(スピーカから出力される音波の音圧レベル)が大きく変動することがある。この場合、視聴者は、音量が大きすぎる状態、あるいは、音量が小さすぎる状態でコンテンツを視聴することになる。また、これを避けようと思えば、手動でボリューム操作を行なう必要が生じる。
このような問題に対しては、例えば、特許文献1〜2に示すような技術が開示されている。
特許文献1には、第1の音声信号がアンプに入力されている間に出力レベルを大きくする方向のボリューム操作がなされると、ボリューム操作に連動して第2の音声信号のダイナミックレンジを圧縮する技術が開示されている。これにより、アンプの入力を第2の音声信号に切り替えた際に、アンプの出力レベルが過大になることを防止することができる。
また、特許文献2には、平均信号レベルが規定された第1の音声信号の信号レベルを参照して、第2の音声信号を増幅する際のゲインを調整することが記載されている。
特開2000−101375号公報(平成12年4月7日公開) 特開2007−214678号公報(平成19年8月23日公開)
しかしながら、特許文献1に記載されている技術は、入力ソースを切り替える前に行なわれたボリューム操作の影響をキャンセルするためのものであり、入力される音声信号の平均信号レベルの違いに起因する入力切替時の出力レベルの変動を防止するものではない。また、同一チャンネルを介して供給されるコンテンツが切り替わった場合(例えば番組からCMに切り替わった場合)に生じる出力レベルの変動を防止することはできない。
また、特許文献2に記載されている技術は、平均信号レベルが規定された音声信号の存在を前提とするものであり、そのような音声信号が存在しない環境では使用することができない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、入力する音声信号を切り替える際に生じる出力レベルの変動を緩和し、入力する音声信号を切り替えるたびにリスナが手動でボリューム操作を行なう必要のない音声信号処理装置を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る音声信号処理装置は、音声信号を増幅又は減衰する増減手段と、上記音声信号の信号レベルを逐次検出する検出手段と、上記検出手段によって逐次検出された上記信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出すると共に、上記増減手段の入出力特性を上記平均および分散の少なくとも何れかに応じて設定する設定手段と、を備えている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、入力レベル(増減手段に入力される音声信号の信号レベル)の平均または分散が変化することによって生じる出力レベル(増減手段から出力される音声信号の信号レベル)の変化を、増減手段の入出力特性を変化させることによって緩和することができる。例えば、平均入力レベルの上昇によって生じる平均出力レベルの上昇や、入力レベルのばらつきの増大によって生じる出力レベルのばらつきの増大を、増減手段の入出力特性を変化させることによって緩和することができる。これにより、入力ソースを切り替えるたびにボリュームを操作する煩わしさからユーザを解放することができる。
本発明に係る音声信号処理装置において、上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性のうち、上記音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインを、上記平均に応じて設定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記入出力特性を、平均入力レベル(上記音声信号の信号レベルの時系列の平均値)に応じて設定することができる。例えば、平均入力レベルが小さい場合には、上記第1のゲインを大きく設定し、平均入力レベルが大きい場合には、上記第1のゲインを小さく設定することができる。これによって、平均入力レベルが変化した際に生じる平均出力レベルの変化を緩和することができる。
本発明に係る音声信号処理装置において、上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性のうち、上記音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインを上記分散に応じて設定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記入出力特性を、入力レベルのばらつきに応じて設定することができる。例えば、ばらつきが小さい場合には、第2のゲインを大きく設定し、ばらつきが大きい場合には、第2のゲインを小さく設定することができる。これによって、入力レベルのばらつきが変化した際に生じる平均出力レベルのばらつきの変化を緩和することができる。
本発明に係る音声信号処理装置において、上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性を、上記音声信号を含むコンテンツの属性に応じて補正する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記増減手段の入出力特性を、上記音声信号を含むコンテンツがどのようなコンテンツであるかを加味した設定とすることができる。
本発明に係る音声信号処理装置において、上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性を、現在時刻に応じて補正する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記増減手段の入出力特性を、現在時刻を加味した設定とすることができる。例えば、現在時刻が昼間に属しているか、夜間に属しているかに応じた設定とすることができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る音声信号処理方法は、増減手段を用いて音声信号を増幅又は減衰する増減工程と、上記音声信号の信号レベルを逐次検出する検出工程と、上記検出工程にて逐次検出された上記信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出すると共に、上記増減手段の入出力特性を上記平均および分散の少なくとも何れかに応じて設定する設定工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記音声信号処理装置と同様の効果を奏する。
なお、本発明に係る音声信号処理装置が備えている設定手段は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記設定手段として動作させることにより、上記設定手段をコンピュータにおいて実現するプログラム、および、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る音声信号処理装置は、以上のように、音声信号を増幅する増減手段と、上記音声信号の信号レベルを逐次検出する検出手段と、上記検出手段によって逐次検出された上記信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出すると共に、上記増減手段の入出力特性を上記平均および分散の少なくとも何れかに応じて設定する設定手段と、を備えている。
また、本発明に係る音声信号処理方法は、以上のように、増減手段を用いて音声信号を増幅又は減衰する増減工程と、上記音声信号の信号レベルを逐次検出する検出工程と、上記検出工程にて逐次検出された上記信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出すると共に、上記増減手段の入出力特性を上記平均および分散の少なくとも何れかに応じて設定する設定工程と、を含んでいる。
これにより、入力レベル(増減手段に入力される音声信号の信号レベル)の平均または分散が変化することによって生じる出力レベル(増減手段から出力される音声信号の信号レベル)の変化を、増減手段の入出力特性を変化させることによって緩和することができる。
本発明の実施形態に係る音声信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る音声信号処理装置が備えるゲインコントロールユニットの入出力特性を示したグラフである。(a)は、平均入力レベルが小さい場合の入出力特性を示し、(b)は、平均入力レベルが大きい場合の入出力特性を示す。 本発明の実施形態に係る音声信号処理装置が備えるゲインコントロールユニットの他の入出力特性を示したグラフである。(a)は、入力レベルのばらつきが小さい場合の入出力特性を示し、(b)は、入力レベルのばらつきが大きい場合の入出力特性を示す。 本発明の実施形態に係る音声信号処理装置が備えるゲインコントロールユニットの入出力特性を示したグラフである。(a)において、実線は、入力レベルのばらつきが大きく、平均入力レベルが小さい場合の入出力特性を示し、点線は、入力レベルのばらつきが小さく、平均入力レベルが小さい場合の入出力特性を示す。(b)において、実線は、入力レベルのばらつきが大きく、平均入力レベルが大きい場合の入出力特性を示し、点線は、入力レベルのばらつきが小さく、平均入力レベルが大きい場合の入出力特性を示す。 本発明の実施形態に係る音声信号処理装置が備えるゲインコントロールユニットの入出力特性を示した図である。(a)において、点線は、平均入力レベルが小さく、時刻が昼間である場合の入出力特性を示し、実線は、平均入力レベルが小さく、視聴時間帯が夜間である場合の入出力特性を示す。(b)において、点線は、平均入力レベルが大きく、時刻が昼間である場合の入出力特性を示し、実線は、平均入力レベルが大きく、時刻が夜間である場合の入出力特性を示す。
〔音声信号処理装置の構成〕
本実施形態に係る音声信号処理装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る音声信号処理装置1の構成を示すブロック図である。音声信号処理装置1は、テレビ(テレビジョン受像機)に内蔵される音声信号装置であり、図1に示すように、入力スイッチ11、入力レベル検出部12(検出手段)、マイコン13(設定手段)、ゲインコントロールユニット14(増減手段)、音質制御部15、音量制御部16、及び、アンプ17を備えている。音声信号処理装置1により処理された音声信号は、図1に示すように、例えば、テレビが備えるスピーカ18に供給される。
音声信号処理装置1には、複数の音声信号が入力される。音声信号処理装置1に入力される音声信号として、図1においては、アナログチャンネル音声信号21、デジタルチャンネル音声信号22、外部入力音声信号23、HDMI音声信号24、及び、その他入力音声信号25を例示している。その他入力音声信号25としては、例えば、ネットワークを介して取得した音声信号や、外部メモリから読み出した音声信号などが挙げられる。
(入力スイッチ11)
入力スイッチ11は、ユーザの指示に応じて入力ソースを選択するための手段である。音声信号処理装置1に入力される音声信号21〜25のうち、入力スイッチによって入力ソースとして選択された音声信号が入力レベル検出部12及びゲインコントロールユニット14に供給される。
(入力レベル検出部12)
入力レベル検出部12は、入力スイッチ11から供給された音声信号のレベルを逐次検出するための手段である。入力レベル検出部12にて逐次検出された信号レベルは、マイコン13に供給される。
(マイコン13)
マイコン13は、入力レベル検出部12によって逐次検出された信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出するための手段である。より具体的に言うと、マイコン13は、入力スイッチ11が入力ソースを切り替えた時点から、予め定められた時間(例えば10秒間)が経過するまでの間、入力レベル検出部12によって逐次検出された新たな入力ソースの信号レベルをメモリ(マイコン13に内蔵された不図示のメモリ)に蓄積した後、メモリに蓄積された信号レベルの時系列を参照して、その平均および分散の少なくとも何れかを算出する。そして、マイコン13は、算出した平均および分散の少なくとも何れかに応じて、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を設定する。なお、マイコンによって設定される、ゲインコントロールユニット14の入出力特性の具体例については、参照する図面を代えて後述する。
また、マイコン13は、ユーザが指定した音質設定の内容を示す音質設定情報を音質制御部15に提供する。ここで、音質設定とは、入力ソースのどの周波数帯域をどのくらい増幅するのか、および/または、入力ソースのどの周波数帯域をどのくらい減衰するのかに関する設定のことを指す。なお、ユーザが指定した音質設定の内容は、マイコン13に内蔵されたメモリに記憶されており、マイコン13は、ユーザが音質設定の内容を変更するたびに、このメモリに記憶された音質設定を新たな内容に更新する。
また、マイコン13は、ユーザが指定した音量設定の内容を示す音量設定情報を音量制御部16に提供する。ここで、音量設定とは、入力ソースをどのくらい増幅するのか、または、入力ソースをどのくらい減衰するのかに関する設定のことを指す。なお、ユーザが指定した音量設定の内容は、マイコン13に内蔵されたメモリに記憶されており、マイコン13は、ユーザが音量設定の内容を変更するたびに、このメモリに記憶された音量設定を新たな内容に更新する。
(ゲインコントロールユニット14)
ゲインコントロールユニット14は、入力スイッチ11から供給された音声信号を増幅又は減衰するための手段である。ゲインコントロールユニット14は、音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインと、音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインと、この閾値とを外部(マイコン13)から制御することができる。ゲインコントロールユニット14においてレベルを調整された音声信号は、後段の音質制御部15に供給される。
(音質制御部15、音量制御部16)
音質制御部15は、ゲインコントロールユニット14から供給される音声信号の音質を調整するための手段である。より具体的に言うと、音質制御部15は、マイコン13から供給される音質設定情報に基づいて、ゲインコントロールユニット14から供給される音声信号の音質を調整する。音質制御部15において音質を調整された音声信号は、後段の音量制御部16に供給される。
音量制御部16は、音質制御部15から供給された音声信号の音量を調整するための手段である。より具体的に言うと、音量制御部16は、マイコン13から供給される音量設定情報に基づいて、音質制御部15から供給される音声信号の音量を調整する。音量制御部16において調整された音声信号は、後段のアンプ17に供給される。
(アンプ17、スピーカ18)
アンプ17は音量制御部16から入力された音声信号を増幅し、増幅された音声信号をスピーカ18に出力するための手段である。スピーカ18は、アンプ17から入力された音声信号を音波に変換して出力する。
<実施例1>
入力レベル検出部12にて逐次検出された信号レベルの時系列の平均(以下「平均入力レベル」と呼称する)に基づいて、ゲインコントロールユニット14の入出力特性の制御する実施例について、図2を参照して説明する。図2は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を示したグラフである。
平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも小さい場合、マイコン13は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図2(a)に示すように設定する。すなわち、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインを0dBよりも大きく設定する。これによって、閾値よりも信号レベルの小さい音声信号がゲインコントロールユニット14により増幅される。
一方、平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも大きい場合、マイコン13は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図2(b)に示すように設定する。すなわち、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインを0dBよりも小さく設定する。これによって、閾値よりも信号レベルの小さい音声信号がゲインコントロールユニット14により減衰される。
これにより、入力ソースの切り替えに伴う出力レベルの変動を緩和することができる。
なお、マイコン13は、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインを0dBよりも小さく設定することによって、出力レベルのダイナミックレンジを狭める。これは、アンプ17におけるクリッピングの発生等を防止するためである。
<実施例2>
次に、入力レベル検出部12にて逐次検出された信号レベルの時系列の分散(以下「入力レベルのばらつき」と呼称する)に基づいてゲインコントロールユニット14の入出力特性を制御する実施例について、図3を参照して説明する。図3は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を示したグラフである。
入力レベルのばらつきが予め定められた基準値よりも小さい場合、マイコン13は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図3(a)に示すように設定する。また、入力レベルのばらつきが予め定められた基準値よりも大きい場合、マイコン13は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図3(b)に示すように設定する。
ここで注目すべきは、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインを、入力レベルのばらつきに応じて設定している点である。すなわち、入力レベルのばらつきが大きいときの第2のゲインを、入力レベルのばらつきが小さいときの第2のゲインよりも小さく設定している点である。
これにより、入力ソースの切り替えに伴う出力レベルのダイナミックレンジの変動を緩和することができる。
<実施例3>
次に、平均入力レベル、及び、入力レベルのばらつきに基づいてゲインコントロールユニット14の入出力特性を制御する実施例について、図4を参照して説明する。図4は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を示したグラフである。
平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも小さい場合、マイコン13は、入力レベルのばらつきが基準値よりも大きければ、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図4(a)に実線で示すように設定し、入力レベルのばらつきが基準値よりも小さければ、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図4(a)に点線で示すように設定する。
一方、平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも大きい場合、マイコン13は、入力レベルのばらつきが基準値よりも大きければ、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図4(b)に実線で示すように設定し、入力レベルのばらつきが基準値よりも小さければ、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図4(b)に点線で示すように設定する。
すなわち、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインは、平均入力レベルが基準レベルよりも大きい場合に0dBよりも小さく設定され、平均入力レベルが基準レベルよりも小さい場合に0dBよりも大きく設定される。また、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインは、入力レベルのばらつきが大きい場合に小さく設定され、入力レベルのばらつきが小さい場合に大きく設定される。
したがって、入力ソースの切り替えに伴う出力レベルの変動と出力レベルのダイナミックレンジの変動とを同時に緩和することができる。
なお、本実施例においては、平均入力レベルと入力レベルのばらつきとの組み合わせ基づいて第2のゲインの大きさ決定する構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、平均入力レベルとコンテンツの属性との組み合わせを用いて入出力特性を設定する構成を採用してもよい。ここで、コンテンツの属性としては、例えば、放送局から配信されたコンテンツの、EPG(電子番組表)から特定される属性や、HDMI機器から供給されるコンテンツの、CEC/Venderパケットから特定される属性などが挙げられる。
この場合、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインは、再生中のコンテンツが臨場感の必要なコンテンツの場合に大きく設定され、そうでないコンテンツの場合に小さく設定される。ここで、臨場感が必要なコンテンツとしては、映画やスポーツ番組などを挙げることができる。また、臨場感が必要でないコンテンツとしては、ニュース番組などを挙げることができる。
このような構成を採用することにより、例えば、映画をダイナミックレンジの広い臨場感溢れる音声と共に視聴することができる。また、ニュース番組(アナウンサーの話し声が中心であり急激な音量変化はない)からCMに切り替わった際に、ダイナミックレンジが急激に拡大することを防止することができる。
<実施例4>
次に、平均入力レベル、及び、時刻に基づいてゲインコントロールユニット14の入出力特性を制御する実施例について、図5を参照して説明する。図5は、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を示したグラフである。
平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも小さい場合、マイコン13は、夜間、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図5(a)に実線で示すように設定し、昼間、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図5(a)に点線で示すように設定する。ここで、昼間とは、現在時刻が昼間として予め設定された時間帯(例えば8時から20時)に属していることを指し、夜間とは、現在時刻が夜間として予め設定された時間帯(例えば20時から翌8時)に属していることを指す。このように、第1のゲインを用いるか第2のゲインを用いるかの分水嶺となる閾値について、夜間における閾値を昼間における閾値よりも小さく設定することで、夜間の静かな環境に適合した入出力特性が得られる。
平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも小さい場合、マイコン13は、夜間、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図5(a)に実線で示すように設定し、昼間、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図5(a)に点線で示すように設定する。
一方、平均入力レベルが予め定められた基準レベルよりも大きい場合、マイコン13は、夜間、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図5(b)に実線で示すように設定し、昼間、ゲインコントロールユニット14の入出力特性を図5(b)に点線で示すように設定する。
ここで、昼間とは、現在時刻が昼間として予め設定された時間帯(例えば8時から20時)に属していることを指し、夜間とは、現在時刻が夜間として予め設定された時間帯(例えば20時から翌8時)に属していることを指す。
すなわち、入力スイッチ11から供給される音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインは、平均入力レベルが基準レベルよりも大きい場合に0dBよりも小さく設定され、平均入力レベルが基準レベルよりも小さい場合に0dBよりも大きく設定される。また、第1のゲインを用いるか第2のゲインを用いるかの分水嶺となる閾値については、夜間における閾値が昼間における閾値よりも小さくなるように設定される。
したがって、入力ソースの切り替えに伴う出力レベルの変動を同時に緩和しつつ、時刻に応じた入出力特性が得られる。
なお、ここでは、平均入力レベルと時刻との組み合わせを用いて入出力特性を設定する構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、平均入力レベルと時刻との組み合わせの代わりに、入力レベルのばらつきと時刻との組み合わせを用いて入力出力特性を設定する構成を採用してもよい。
(プログラムおよび記録媒体)
音声信号処理装置1は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。又は、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、音声信号処理装置1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するMPUなどのCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
そして、本発明の目的は、音声信号処理装置1のプログラムメモリに固定的に担持されている場合に限らず、上記プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、又は、ソースプログラム)を記録した記録媒体を音声信号処理装置1に供給し、音声信号処理装置1が上記記録媒体に記録されている上記プログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体は、特定の構造又は種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、音声信号処理装置1を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して音声信号処理装置1に供給する。この通信ネットワークは音声信号処理装置1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類又は形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成又は種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る音声信号処理装置は、テレビに好適に適用することができる。
1 音声信号処理装置
11 入力スイッチ
12 入力レベル検出部(検出手段)
13 マイコン(設定手段)
14 ゲインコントロールユニット(増減手段)
15 音質制御部
16 音量制御部
17 アンプ
18 スピーカ
21 アナログチャンネル音声信号
22 デジタルチャンネル音声信号
23 外部入力音声信号
24 HDMI音声信号
25 その他入力音声信号

Claims (8)

  1. 音声信号を増幅する増減手段と、
    上記音声信号の信号レベルを逐次検出する検出手段と、
    上記検出手段によって逐次検出された上記信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出すると共に、上記増減手段の入出力特性を上記平均および分散の少なくとも何れかに応じて設定する設定手段と、を備えている、
    ことを特徴とする音声信号処理装置。
  2. 上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性のうち、上記音声信号の信号レベルが閾値よりも小さいときのゲインである第1のゲインを、上記平均に応じて設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声信号処理装置。
  3. 上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性のうち、上記音声信号の信号レベルが閾値よりも大きいときのゲインである第2のゲインを、上記分散に応じて設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声信号処理装置。
  4. 上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性を、上記音声信号を含むコンテンツの属性に応じて補正する、
    ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の音声信号処理装置。
  5. 上記設定手段は、上記増減手段の入出力特性を、現在時刻に応じて補正する、
    ことを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の音声信号処理装置。
  6. 増減手段を用いて音声信号を増幅する増幅工程と、
    上記音声信号の信号レベルを逐次検出する検出工程と、
    上記検出工程にて逐次検出された上記信号レベルの時系列の平均および分散の少なくとも何れかを算出すると共に、上記増減手段の入出力特性を上記平均および分散の少なくとも何れかに応じて設定する設定工程と、を含んでいる、
    ことを特徴とする音声信号処理方法。
  7. コンピュータを請求項1から5までの何れか1項に記載の音声信号処理装置が備えている設定手段として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記設定手段として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2009291305A 2009-12-22 2009-12-22 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体 Pending JP2011135218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291305A JP2011135218A (ja) 2009-12-22 2009-12-22 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291305A JP2011135218A (ja) 2009-12-22 2009-12-22 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011135218A true JP2011135218A (ja) 2011-07-07

Family

ID=44347503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009291305A Pending JP2011135218A (ja) 2009-12-22 2009-12-22 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011135218A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234075A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Fujitsu Ten Ltd 音響装置および信号制御方法
WO2014054215A1 (ja) * 2012-10-02 2014-04-10 パナソニック株式会社 補聴器
CN110754040A (zh) * 2017-04-13 2020-02-04 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 用于处理输入音频信号的装置和对应方法
KR102265583B1 (ko) * 2020-07-03 2021-06-16 박종화 음원의 음량 표준화 방법, 장치 및 이의 작동 및 표시방법
WO2021137536A1 (en) * 2019-12-30 2021-07-08 Jong Hwa Park Method for standardizing volume of sound source, device, and method for display and operation

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234075A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Fujitsu Ten Ltd 音響装置および信号制御方法
WO2014054215A1 (ja) * 2012-10-02 2014-04-10 パナソニック株式会社 補聴器
JPWO2014054215A1 (ja) * 2012-10-02 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 補聴器
CN110754040A (zh) * 2017-04-13 2020-02-04 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 用于处理输入音频信号的装置和对应方法
US10886883B2 (en) 2017-04-13 2021-01-05 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Apparatus for processing an input audio signal and corresponding method
CN110754040B (zh) * 2017-04-13 2023-08-11 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 用于处理输入音频信号的装置和对应方法
WO2021137536A1 (en) * 2019-12-30 2021-07-08 Jong Hwa Park Method for standardizing volume of sound source, device, and method for display and operation
KR102265583B1 (ko) * 2020-07-03 2021-06-16 박종화 음원의 음량 표준화 방법, 장치 및 이의 작동 및 표시방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11231902B2 (en) Apparatus, systems and methods for buffering of media content
KR101459319B1 (ko) 오디오 볼륨 자동 조절 방법 및 장치
CN102257728B (zh) 音频信号调节设备及音频信号调节方法
US9596429B2 (en) Apparatus, systems and methods for providing content when loud background noise is present
KR20110039560A (ko) 오디오 신호의 처리 방법 및 장치
CN107465824B (zh) 音量调节方法、装置、移动终端及存储介质
US11109095B2 (en) Automatic activation of closed captioning for low volume periods
US11671674B2 (en) Systems and methods for controlling closed captioning
JP2011135218A (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理方法、プログラム、及び、記録媒体
US10318234B2 (en) Display apparatus and controlling method thereof
WO2019033942A1 (zh) 音量调节方法、装置、终端设备及存储介质
US8509456B2 (en) Level adjusting circuit
US8654261B2 (en) Video and audio processing device and program thereof
JP2007515881A (ja) 一定のサウンドレベル
JP2010034700A (ja) オーディオ信号処理装置、スピーカ装置およびテレビ
EP3413463A1 (en) Electronic circuit and method of operation
JP2008187623A (ja) 音質調整装置及び音質調整方法
JP2002165152A (ja) 音量調整装置
JP2011139359A (ja) 表示装置、停止方法、プログラム、及び、記録媒体
KR20100031422A (ko) 영상처리장치 및 그 제어방법
KR100812618B1 (ko) 리모트 콘트롤러의 오디오 출력 시스템 및 방법
JP2013174882A (ja) コンテンツ再生装置およびコンテンツ処理方法
JP2012070024A (ja) 音声ダイナミックレンジコントロール装置
US20240015448A1 (en) Hearing-aid audio control method and system
KR100752021B1 (ko) 팝 노이즈 제거장치 및 방법