JP2011134549A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の二次電池からなる電池モジュールにおいて、各二次電池に流出入する電流量のばらつきを抑制する電池モジュールを提供する。
【解決手段】n個の素電池10aを備えた組電池と、組電池を収納するケースと、ケースの外面の一つに設けられた第1及び第2の外部接続用端子81a,82aとを備え、組電池は、第1及び第2の接続部材20,30が1番目からn番目まで順に並べられた複数の素電池を並列に接続して構成されており、第1及び第2の接続部材は、素電池の並べられた方向に延びる第1及び第2の通電仲介部材60a,72aとそれぞれ接続しており、第1の外部接続用端子は、第1の通電仲介部材に接続し、1番目の素電池との間で最短の電流経路を形成しており、第2の外部接続用端子は、第2の通電仲介部材に接続し、n番目の素電池との間で最短の電流経路を形成している電池モジュールである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池モジュールに関し、特に二次電池であるn個の素電池を備えた組電池をケースに収納した電池モジュールに関するものである。
近年、省資源や省エネルギーの観点から、繰り返し使用できるニッケル水素、ニッケルカドミウムやリチウムイオンなどの二次電池の需要が高まっている。中でもリチウムイオン二次電池は軽量でありながら起電力が高く、高エネルギー密度であるという特徴を有している。そのため、携帯電話やデジタルカメラ、ビデオカメラ、ノート型パソコンなどの様々な種類の携帯型電子機器や移動体通信機器の駆動用電源としての需要が拡大している。
一方、化石燃料の使用量を低減させるためやCOの排出量を削減するために、自動車などのモータ駆動用の電源として、あるいは家庭用や産業用との電源として電池モジュールへの期待が大きくなっている。このような電池モジュールの一例として、所望の電圧や容量を得るために、複数の素電池からなりそれらを並列接続及び直列接続した組電池を複数個搭載して構成されているものを挙げることができる。特許文献1にはそのような電池モジュールが開示されている。
特許文献1の図5には5本の「18650」と呼ばれる素電池が直列に接続された状態が記載されているが、自動車用途としては大きな電池容量が必要とされるので、このような組電池を複数並列に並べることが必要になる。
特表2008−541386号公報 特開2001−250575号公報 特開2002−298805号公報
電池モジュールにおいては、複数の素電池を互いに接続して巨大な一つの電池のようにするのであるが、各素電池の並べ方や保持方法、接続方法、冷却など様々な課題がある。1本の素電池が充放電不可となったり、電池容量などの電池特性が大きく低下することの対策も必要となる。そのような対策の一つして、1本の素電池が充放電不可となっても電池モジュール全体としては使用可能なシステムを作り上げることが考えられ、また全ての素電池に均等に充放電の負荷がかかるようにする対策も必要となる。なぜならば、電気自動車の動力源として電池モジュールを使用する場合、1本の素電池が充放電不可となっただけで電池モジュール全体が使用不可となると、電気自動車の運転中に突然モータが停止してしまう事態が発生してしまい、非常に危険だからである。特許文献1に開示されているような電池モジュールは検討が始まってから日が浅く、前記のような対策はまだまだ進んでいないところがある。
例えば、充放電において個々の素電池に、あるいは個々の素電池から流れる電流にばらつきがあると、充放電を繰り返すうちに、流れる電流が相対的に多い素電池の劣化が流れる電流が相対的に少ない素電池よりも早く進んでいく。それに加えて電流量が多ければ発熱量も増え、この熱によっても素電池の劣化が進んでしまう。このように各素電池における電流量のばらつきは、各素電池の劣化の進み度合いの差を大きくしてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の二次電池からなる電池モジュールにおいて、各二次電池に流出入する電流量のばらつきを抑制する電池モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の電池モジュールは、n個の二次電池である素電池を備えた組電池と、多面体形状であって該組電池を収納するケースと、該ケースの外面の一つに設けられた第1及び第2の外部接続用端子とを備え、前記組電池は、第1及び第2の接続部材が1番目からn番目まで順に並べられた複数の前記素電池を電気的に並列に接続して構成されており、前記第1の接続部材は、前記素電池の並べられた方向に延びる第1の通電仲介部材と電気的に接続しており、前記第2の接続部材は、前記素電池の並べられた方向に延びる第2の通電仲介部材と電気的に接続しており、前記第1の外部接続用端子は、前記第1の通電仲介部材に電気的に接続しているとともに、前記素電池のうち1番目の素電池との間で最短の電流経路を形成しており、前記第2の外部接続用端子は、前記第2の通電仲介部材に電気的に接続しているとともに、前記素電池のうちn番目の素電池との間で最短の電流経路を形成している構成とした。
前記組電池は複数存在しているとともに、該組電池同士は直列に接続されて一つの前記ケースに収納されている構成とすることができる。
前記第1の外部接続用端子は、直列に接続された前記組電池のうち一方の端の組電池に接続されており、前記第2の外部接続用端子は、他方の端の組電池に接続されている構成とすることができる。このような構成の場合は、電流経路に沿った単位長さあたりの電気抵抗が、前記第1の通電仲介部材よりも前記一方の端以外の前記組電池における前記第1の接続部材の方が大きい構成とすることができる。また、電流経路に沿った単位長さあたりの電気抵抗が、前記第2の通電仲介部材よりも前記他方の端以外の前記組電池における前記第2の接続部材の方が大きい構成とすることができる。
前記素電池は円柱形状であり、前記組電池においては側面同士が隣り合うように複数の前記素電池が並べられており、前記ケースは六面体である構成とすることができる。
前記第1の通電仲介部材は、前記第1の接続部材に沿って延びている延伸部と、該延伸部から前記1番目の素電池側の前記第1の接続部材端部と繋がっている連結部とを有している構成としてもよい。
上記構成により、組電池の中の各素電池に流出入する電流の大きさがほぼ均等となり、使用中の各素電池の電池特性の変化や寿命のばらつきを小さくすることができる。
実施形態に係る組電池に第1及び第2の接続部材と第1及び第2の外部接続用端子を取り付けたところの斜視図である。 実施形態に係る組電池の上方からの斜視図である。 実施形態に係る組電池の下方からの斜視図である。 第2の接続部材の断面図である。 組電池集合体からなる電池本体構成の斜視図である。 実施形態に係る電池モジュールの分解図である。
(定義)
ケースの外面の一つに第1及び第2の外部接続用端子が設けられているというのは、多面体形状であるケースの一つの面の外面側にプラスとマイナスの外部接続用端子が両方とも設けられているということである。
第1の外部接続用端子は、第1の接続部材に電気的に接続しているとともに、素電池のうち1番目の素電池との間で最短の電流経路を形成しているというのは、n個ある各素電池と第1の外部接続用端子との間のn個の電流経路のうち1番目の素電池との電流経路が最短となるように第1の外部接続用端子と第1の接続部材とが電気的に接続していることである。
六面体のケースは例えば直方体や、立方体、各面が平行四辺形や台形である六面体、一部の面が曲面である六面体などを例示できる。
(検討経緯)
実施形態について説明する前に検討経緯について述べる。
既に述べたように、自動車等の産業用途、家庭用バッテリーとして二次電池が使われるようになってきているが、大きな電池容量と大電力との両立が求められているため、一般的には大型の素電池を1つあるいは数個で1つの電池モジュールとする技術が開発されてきている。大型の素電池の方が電池モジュール全体に占める発電要素(活物質など)の割合を大きくでき、素電池間の制御も容易になるからである。
しかしながら、電池の重量及び体積に比して電池容量及び電圧が高いリチウムイオン二次電池では、内部短絡による熱暴走のおそれがあり、大型の素電池では内部短絡によって発生する熱が膨大なものとなるため、内部短絡が生じないように完璧な対策を取る必要がある。一方、素電池の単位を小さくして、多数の素電池を組み合わせて一つの電池モジュールとすれば、1つの素電池が内部短絡することにより発生する熱はそれほど大きくはなく、1つの素電池が内部短絡して熱暴走しても、それが隣の素電池に影響を与えない対策をとれば電池モジュール全体としてはそのまま使用することが可能となる。
本願発明者らはこのような考えから、小型の素電池を多数使用した電池モジュールについての検討を始めた。電池モジュールの外部接続端子の配置は、例えば、特許文献3に開示されているように、略直方体形状のケースの一つの面に出力端子(外部接続端子)が全て集められているものとなっている。電池モジュールを電源とする機器側では、設計上の要請でこのような端子を一つの面に配置するようになっている。特許文献3の場合は、2個の素電池を並列に接続した2組を直列に接続しており、1組の中での出力端子との接続に関しては、+側も−側も出力端子に近い側の素電池にまず接続され、そこからリードが延びて隣の素電池に接続されている。このような構造であると、電流の出入は出力端子に近い側の素電池に集中しやすく、隣り合う素電池では電流値が大きく異なってしまい、発明が解決しようとする課題の欄に記載したような問題が生じる。特許文献3のパック電池は、並列にしているのは2個の素電池であるが、自動車用途などでは10個以上の素電池を並列にする必要があり、問題がより深刻になる。
特許文献2には、全てのセルで均等に発電できるように多数のセルの接続に工夫を凝らした技術が開示されているが、このセルは固体電解質型燃料電池であって、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池のような二次電池とはセルの構造及びセル同士の接続構造が全く異なるため、二次電池を用いた電池モジュールに特許文献2に開示されている技術をそのまま適用することはできない。
本願発明者らは、以上のような考え、それに基づいて種々の検討を行って本発明に想到するに至った。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(実施形態1)
<組電池>
図1は実施形態1に係る組電池一つと第1及び第2の通電仲介部材とを電気的に接続させた電池本体構成110である。この電池本体構成110のもととなる組電池を、斜め上方及び斜め下方から見たところを図2、図3に示す。なお、この組電池100は、後述の組電池集合体にも用いるものであり、図1の電池本体構成110に用いる場合は少し構造を変えている。
本実施形態の組電池100は20本の素電池10a,10b,10cが1列に並べられて、20本全てが並列に接続されたものである。素電池10aは20番目の素電池であり、素電池10bは10番目の素電池であり、素電池10cは1番目の素電池である。素電池10a,10b,10c同士は、第1の接続部材20および第2の接続部材30によって電気的に並列に接続されている。
本実施形態では素電池10a,10b,10cは、円柱形のリチウムイオン二次電池である。第2の接続部材30の帯状部32の上に素電池10a,10b,10cの負極(第2の極)側が載せられて電気的に接続されている。そして、第1の接続部材20は正極(第1の極)側と接続されている。第1の接続部材20はCuからなる帯状の薄板で、素電池10a,10b,10cの正極側の肩部に絶縁スペーサ50を介して置かれ、正極と電気的に接続されている。接続はここではスポット溶接で行っているが、レーザー溶接など別の溶接方法を用いてもよいし、導電性接着剤で接着する方法を用いてもよく、接続方法は特に限定されない。
第2の接続部材30は、素電池10a,10b,10cの負極と電気的に接続されている帯状部32と、帯状部32の側辺の一部から素電池10a,10b,10cの側面に沿って正極側へ延びている導電部34とを備えている。帯状部32はNi(第1の金属)からなる帯状の薄板であって、20本の素電池10a,10b,10cが一列に並べられてその上に置かれている。帯状部32と素電池10a,10b,10cの負極とはスポット溶接によって接続・固定されている。素電池10a,10b,10cの負極は鉄の表面にNiめっきを施した板からなっていて、帯状部32はNiからなっているので、スポット溶接により両者は電気的及び機械的に確実かつ強固に接続される。
図4に示すように、帯状部32の素電池10a,10b,10cを載せる面(一方の面38)を上面とすると、導電部34は帯状部32から垂直に上方に立ち上がっている。帯状部32と導電部34は1枚のNiの板を折り曲げて作られたものである。導電部34は素電池10a,10b,10cの直径の2倍程度の幅で帯状部32から上方へ延びており、帯状部32の側辺に等間隔で4つ設置されている。導電部34の上端には、素電池10a,10b,10cから離れる方向に直角に曲げられた負極側連結部42が形成されている。負極側連結部42は、この組電池100の隣に置かれるもう一つの組電池の正極側連結部22に電気的に接続され固定される。負極側連結部42および正極側連結部22には孔が開けられている。複数の組電池100を組み合わせて電池モジュールを作成する場合は、その孔を利用して両者はねじ止めなどで連結される。
電流の取り出し効率を上げるとともに各素電池10a,10b,10cからの電流のばらつきを少なくするためには、導電部34は帯状部32の側辺全てから立ち上がっている一枚板であることが好ましい。しかし後述するように、素電池10a,10b,10cは冷却部に接触して冷却されないと温度が上昇して電池性能が低下してしまうため、素電池10a,10b,10cの側面はなるべく直接冷却部に接触できるように導電部34は小さくて面積が小さい方が好ましい。このような2つの関係のバランスをとって、本実施形態では1つの帯状部32に4つの導電部を等間隔で設置し、12本の素電池10a,10b,10cの側面が直接冷却部に接触するようにしている。
帯状部32において、素電池10a,10b,10cが載っている面38(上面)とは反対側の面(下面、他方の面40)には、Cu(第2の金属)からなる通電アシスト部36が帯状部32に固定され電気的に接続されている。本実施形態では通電アシスト部36は、レール状に2本の銅板が帯状部32の長手方向に連続して延びているものである。帯状部32の幅方向における中央部には通電アシスト部36は設置されていない。つまり、帯状部32の他方の面40において、一方の面38側のスポット溶接される部分に対応する部分Aが露出しているのである。これにより帯状部32と素電池10a,10b,10cとのスポット溶接が妨げられずに確実に溶接が行われる。なぜならば、Ni板の上にCu板が載っていて、そのCu板の上に電極を接触させてスポット溶接を行うと、Cu板のために確実な溶接が妨げられて溶接部の機械強度が小さく電気的な接続も確実性が小さくなってしまうからである。
通電アシスト部36はCuからなっておりNiよりも電気抵抗が低い。従って帯状部32全体として電気抵抗が低くなって組電池100全体として電気を有効に利用することができる。また、導電部34との距離が相対的に小さい素電池10a,10c(側面に導電部が配置されている素電池)と相対的に大きい素電池10bとでは、導電部34までの通電経路の長さによって電圧降下の量が異なってくるが、通電アシスト部36が存在すると通電アシスト部36がない場合に比べて各素電池10a,10b,10cから電流取り出し端子までの電圧降下量がいずれの素電池でも相対的に小さくなり、各素電池10a,10b,10cの電流値のばらつきが小さくなる。つまり、素電池10a,10b,10cの負極同士を電気的に接続させる第2の接続部材30において、帯状部32の裏面40側に帯状部32材料よりも電気抵抗が低い材料の通電アシスト部36を固定し電気的に接続させているので、組電池100全体の内部抵抗が小さくなり、電気を有効に利用できる。
図1に示される電池本体構成110は、組電池100が一つのみからなっており、組電池100からは第1の接続部材20の正極側連結部22が取り除かれている。そして、第1の接続部材20に第1の通電仲介部材60aが電気的に接続されており、第2の接続部材30に第2の通電仲介部材72aが電気的に接続されている。
第1の通電仲介部材60aは肉厚の銅板からなっていて、第1の接続部材20に平行に延びている延伸部61aと、第1の接続部材20のうち1番目の素電池10cに隣接する部分に繋がっている連結部62aとを有している。20番目の素電池10a側において、組電池100の外方へ突き出した第1の外部接続用端子81aが第1の通電仲介部材60aに電気的に接続され、固定されている。延伸部61aは、1番目の素電池10cから20番目の素電池10aまで20本の素電池の並びに沿って延びている。このような構成により、第1の外部接続用端子81aから組電池へと流れこむ電流は、まず1番目の素電池10cに流れ込み、以降順次2番目から20番目までに流れていく。即ち第1の外部接続用端子81aと各素電池との間の電流経路は、1番目の素電池10cとの間のものが最短であり、20番目の素電池10aとの間のものが最長である。
第2の通電仲介部材72aは肉厚の銅板からなっていて1番目の素電池10cから20番目の素電池10aまで素電池の並びに沿って延びており、4つの負極側連結部42に電気的に接続されている。20番目の素電池10a側において、組電池100の外方へ突き出した第2の外部接続用端子82aが第2の通電仲介部材72aに電気的に接続され、固定されている。このような構成により、第2の外部接続用端子82aから組電池へと流れこむ電流は、まず20番目の素電池10aに流れ込み、以降順次19番目から1番目までに流れていく。即ち第2の外部接続用端子82aと各素電池との間の電流経路は、20番目の素電池10aとの間のものが最短であり、1番目の素電池10cとの間のものが最長である。
上述の第1及び第2の通電仲介部材60a,72aの構成によって、2つの外部接続用端子81a,82aが共に20番目の素電池10aの横から、素電池が並ぶ方向に沿って組電池100の外方へ突き出しているので、この電池本体構成110を用いた電池モジュールを電力源とする電気機器は電池モジュールの受け入れ部において、電気コネクタを一つの面に二つ並べて設置することができ、設計が容易になる。そして電気機器への電池モジュールの組み込みが容易に行えるようになる。
また電流のINとOUTとが素電池の並びの列の両端にそれぞれ配置されているため、各素電池から流れ出る、あるは各素電池に流れ込む電流のばらつきが抑制され、その結果電流の出入による素電池の温度上昇も各素電池でばらつきがなくなり、組電池100内においてそれぞれの素電池に対して充放電がほぼ同じ量で行われ、温度上昇も同じ程度となる。従って、各素電池の劣化も同程度に進行し、組電池全体として寿命の減少を抑制できる。特に特定の1、2本の素電池に電流の出入りが集中することを仮定してみると、その素電池だけが充放電に多く使用され、温度も他の素電池に比べて上昇するため劣化が進み、結果として全ての素電池が平等に使用される場合に比べて遙かに早く電池寿命が尽き、他の素電池は使用可能であるのにかかわらず組電池としての寿命が尽きてしまう。
上記のことは電流分布のシミュレーションから確かめられた。図1に示す電池本体構成110と、電池本体構成110において第1の通電仲介部材60aを取り除いて第1の外部接続用端子81aを第1の接続部材20の20番目の素電池10aの部分に接続した比較用電池本体とを比較した。第1及び第2の外部接続用端子81a,82aからの条件として入力電流40A、出力電圧0V、環境温度25度によって充電を行うとしてコンピュータによるシミュレーションを行ったところ、本実施形態では20本の素電池に流れる電流値は、最大2.05A、最小1.95Aとなり、各素電池間での電流値のばらつきは平均値2.0Aに対して±0.05Aとなった。一方比較用電池本体では、20本の素電池に流れる電流値は、最大2.12A、最小1.91Aとなり、各素電池間での電流値のばらつきは平均値2.0Aに対して+0.12A、−0.09Aとなり、本実施形態の約2倍のばらつきの大きさであった。電流のばらつきは平均値に対して±5%以内が好ましく、本実施形態では±2.5%であり、望ましい範囲内に十分はいっている。
以上を別の表現をすれば、複数の素電池が並べられ電気的に並列に接続されてなる組電池において、外部接続用端子の両極が素電池の並びの両端にそれぞれ接続されているので、組電池の中の各素電池に流出入する電流の大きさがほぼ均等となり、使用中の各素電池の電池特性の変化や寿命のばらつきを小さくすることができる、ということである。
<組電池集合体>
図5は、組電池100を7つ並べた組電池集合体からなる電池本体構成200の図である。組電池集合体は各組電池100,100,…を直列に接続して構成されている。隣り合う組電池100同士は負極側連結部42と正極側連結部22とで電気的に接続されている。負極側連結部42は第2の接続部材30の上端に設けられていて、正極側連結部22は組電池100の上部において第1の接続部材20の側方に突き出して設けられている。組電池100同士を並べて接続する際は、負極連結部42と正極連結部22とが重なるように組電池100同士を並べて、負極連結部42および正極連結部22にそれぞれ開いている孔の位置を合わせて、そこにねじなどを差し込んで固定すればよい。
第1の通電仲介部材60は図に示した左端(一方の端)の組電池100に取り付けられている。第1の通電仲介部材60は肉厚の銅板からなっていて、第1の接続部材20に平行に延びている延伸部61と、第1の接続部材20のうち1番目の素電池10cに隣接する部分に繋がっている連結部62とを有している。さらに第1の接続部材20の正極連結部22とねじにより固定される第1の通電仲介部材60の固定部71が組電池100の各素電池の並びに沿って延びている。組電池集合体からなる電池本体構成200においては、上述した組電池100一つだけからなる電池本体構成110とは異なり、延伸部61が固定部71の下側に配置され側方への張り出しが抑制されて、電池本体構成200がコンパクトになっている。
そして20番目の素電池10a側において、電池本体構成200の外方へ突き出した第1の外部接続用端子81が第1の通電仲介部材60に電気的に接続され、固定されている。延伸部61は、1番目の素電池10cから20番目の素電池10aまで20本の素電池の並びに沿って延びている。このような構成により、第1の外部接続用端子81から組電池へと流れこむ電流は、まず1番目の素電池10cに流れ込み、以降順次2番目から20番目までに流れていく。
第2の通電仲介部材72は図に示した右端(他方の端)の組電池100に取り付けられている。第2の通電仲介部材72は肉厚の銅板からなっていて1番目の素電池10cから20番目の素電池10aまで素電池の並びに沿って延びており、4つの負極側連結部42に電気的に接続されている。20番目の素電池10a側において、組電池100の外方へ突き出した第2の外部接続用端子82が第2の通電仲介部材72に電気的に接続され、固定されている。このような構成により、第2の外部接続用端子82から組電池へと流れこむ電流は、まず20番目の素電池10aに流れ込み、以降順次19番目から1番目までに流れていく。
各組電池100の第1の接続部材20,第2の接続部材30は、第1及び第2の通電仲介部材60,72よりも厚みの薄い金属からなっており、電流が流れる経路に沿った単位長さあたりの電気抵抗は、第1の接続部材20,第2の接続部材30の方が第1及び第2の通電仲介部材60,72よりも大きい。第1の接続部材20,第2の接続部材30よりも第1及び第2の通電仲介部材60,72の方が大電流が流れるため、このように第1及び第2の通電仲介部材60,72の電気抵抗を小さくして電流損失と熱の発生とを抑制する。
組電池集合体からなる電池本体構成200でも、組電池100一つだけからなる電池本体構成110と同様に、第1及び第2の通電仲介部材60,72を採用することにより各素電池10a,10b,10c間の電流値のばらつきを小さくすることができるようにし、上記組電池100一つだけからなる電池本体構成110と同じ効果が得られる。このように組電池100において素電池10a,10b,10cを並列に接続すると、素電池10a,10b,10cの1つが充放電を行わないようになっても組電池100および組電池集合体200としては充放電が可能である。一方、組電池において素電池を直列接続すると、1つの素電池に不具合が生じると、組電池集合体さらには組電池集合体を複数繋いだ電池パックも充放電しないようになってしまう。こうなると、例えば電気自動車において走行中に素電池が1本壊れると電力が供給されなくなって自動車は止まってしまうことになり、交通事故等が生じる危険がある。本実施形態の組電池100、組電池集合体においてはこのような危険はなく、電気自動車用の電源として高い安全性を確保できる。
<電池モジュール>
図6は、組電池集合体からなる電池本体構成200を使用した電池モジュール300の分解図である。電池モジュール300は、ケース本体220と冷却部210と電池本体構成200と上蓋230と端子側蓋240とを備えている。なおここでは、外部接続用端子81,82は端子側蓋240に取り付けられている。
ケース本体220は冷却部210と組電池集合体とを収納している。冷却部210は各素電池10a,10b,10cに対応する凹部216を備えていて、素電池10a,10bからなる電池本体構成の側面が凹部216からなる冷却部210表面に接触する構成となっている。組電池集合体200を冷却部210に組み込む際には、各素電池10a,10bを凹部216に押し込み、素電池10a,10b側面を凹部216表面に接触させる。冷却部210は水冷式であり、水入口212と水出口214を備えている。ケース本体220と、上蓋230と、端子側蓋240とでケースが構成されている。
電池モジュール300の組立は、まず冷却部210に電池本体構成200を組み込み、それに端子側蓋240を填めこんでモジュール本体を組み立てることから始まる。次にケース本体220にモジュール本体を組み込んで、上蓋230をかぶせて固定することで電池モジュール300が出来上がる。
本実施形態では、導電部34が側面側に存する素電池10a以外の素電池10bは、側面の大半が冷却部210に接触して効率的に冷却される。導電部34が側面側に存する素電池10aも側面の1/3程度は冷却部210に接触して冷却されるので、電池モジュール300内の素電池10a,10bが全てほぼ同じ温度に保たれ、温度の高低による電池特性のばらつきが抑制できる。また、1本の素電池が充放電不可になった場合にも電池モジュール300としては充放電が可能なことは、組電池集合体のところで説明したとおりである。そして、2つの外部接続用端子81,82が直方体の電池モジュール300の一つの面に配置されているので、電池モジュール300を機器に搭載・組み付ける際に一方の側から組付けを行うだけで良いため容易に組み付けが行うことができ、機器への搭載の空間も小さくすることができる。
(その他の実施形態)
上記の実施形態は本発明の例示であり、本発明はこの例に限定されない。素電池の形状や大きさはどのようなものであっても構わない。一つの組電池における素電池の数や、組電池集合体における組電池の数も特に限定されない。
素電池の並べ方は、直線的以外にもジグザグ、曲線的、並びの途中での屈曲などの並べ方であっても構わない。
電池モジュールの形状は直方体に限定されず、側面が台形であったり平行四辺形である六面体や、一部の面が曲面である六面体であっても構わない。
通電仲介部材の形状も特に限定されない。例えば、図5,6の上面の対角線の端同士に外部接続用端子を配置すれば、第1の通電仲介部材は延伸部が不要となり、第1及び第2の通電仲介部材を同じ形状とすることができる。
以上説明したように、本発明に係る電池モジュールは電池モジュールを構成する複数の二次電池のそれぞれに流入する電流のばらつきを抑制できるので、電気自動車等の電源として有用である。
10a,10b,10c 素電池
20 第1の接続部材
30 第2の接続部材
60,60a 第1の通電仲介部材
61,61a 延伸部
62,62a 連結部
71 固定部
72,72a 第2の通電仲介部材
81,81a 第1の外部接続用端子
82,82a 第2の外部接続用端子
100 組電池
200 組電池集合体
210 冷却部
300 電池モジュール

Claims (7)

  1. n個の二次電池である素電池を備えた組電池と、多面体形状であって該組電池を収納するケースと、該ケースの外面の一つに設けられた第1及び第2の外部接続用端子とを備えた電池モジュールであって、
    前記組電池は、第1及び第2の接続部材が1番目からn番目まで順に並べられた複数の前記素電池を電気的に並列に接続して構成されており、
    前記第1の接続部材は、前記素電池の並べられた方向に延びる第1の通電仲介部材と電気的に接続しており、
    前記第2の接続部材は、前記素電池の並べられた方向に延びる第2の通電仲介部材と電気的に接続しており、
    前記第1の外部接続用端子は、前記第1の通電仲介部材に電気的に接続しているとともに、前記素電池のうち1番目の素電池との間で最短の電流経路を形成しており、
    前記第2の外部接続用端子は、前記第2の通電仲介部材に電気的に接続しているとともに、前記素電池のうちn番目の素電池との間で最短の電流経路を形成している、電池モジュール。
  2. 前記組電池は複数存しているとともに、該組電池同士は直列に接続されて一つの前記ケースに収納されている、請求項1に記載されている電池モジュール。
  3. 前記第1の外部接続用端子は、直列に接続された前記組電池のうち一方の端の組電池に接続されており、前記第2の外部接続用端子は、他方の端の組電池に接続されている、請求項2に記載されている電池モジュール。
  4. 電流経路に沿った単位長さあたりの電気抵抗が、前記第1の通電仲介部材よりも前記一方の端以外の前記組電池における前記第1の接続部材の方が大きい、請求項3に記載されている電池モジュール。
  5. 電流経路に沿った単位長さあたりの電気抵抗が、前記第2の通電仲介部材よりも前記他方の端以外の前記組電池における前記第2の接続部材の方が大きい、請求項3または4に記載されている電池モジュール。
  6. 前記素電池は円柱形状であり、前記組電池においては側面同士が隣り合うように複数の前記素電池が並べられており、前記ケースは六面体である、請求項1から5のいずれか一つに記載されている電池モジュール。
  7. 前記第1の通電仲介部材は、前記第1の接続部材に沿って延びている延伸部と、該延伸部から前記1番目の素電池側の前記第1の接続部材端部と繋がっている連結部とを有している、請求項1に記載されている電池モジュール。
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KR101533991B1 (ko) * 2012-09-18 2015-07-06 주식회사 엘지화학 전지모듈 어셈블리

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