JP2011134124A - 電子会議システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の端末装置のそれぞれから入力された各書込データに基づいた書込画像を、各端末装置の各表示部に、ユーザに対して見やすい状態で表示することができる電子会議システムを提供する。
【解決手段】 電子会議システム50の情報処理装置10では、書込重なり判断手段162において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、変更書込画像データ生成手段163が、同一の座標位置部分を有さないように変更された複数の書込データである変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。そして、重畳画像表示手段166は、書込画像データに基づいた書込画像を、複数の端末装置20の各表示部33に表示された資料画像に重畳して表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能な複数の端末装置とを備える電子会議システムに関する。
情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能な複数の端末装置とを備える電子会議システムが数多く提案されている。このような電子会議システムの情報処理装置における情報処理方法が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される情報処理方法では、端末装置でのペン入力環境における手書き文字や画像データとして保存された文字などのテキストデータ化されていない文字で構成される電子付箋を、端末装置の表示部に表示されている電子文書に重畳して表示する際に、電子付箋の内容の一部を省略して表示する。
特許文献1に開示される情報処理方法によれば、電子付箋の内容の一部を省略した状態で電子文書に重畳して端末装置の表示部に表示するので、端末装置の表示部に予め表示されている電子文書に対して重なる領域を少なくして電子付箋を重畳表示することができ、電子文書と電子付箋とを、ユーザに対して見やすい状態で表示することができる。
特開2006−53741号公報
しかしながら、特許文献1に開示される情報処理方法では、複数の端末装置の各表示部に予め表示されている電子文書に対する同一領域部分に、複数の端末装置から手書き文字などの書込データが入力された場合、各端末装置の各表示部には複数の電子付箋が重なった状態で表示されてしまい、各電子付箋をユーザに対して見やすい状態で表示することができない。
したがって本発明の目的は、情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能な複数の端末装置とを備える電子会議システムであって、複数の端末装置のそれぞれから入力された各書込データに基づいた書込画像を、各端末装置の各表示部に、ユーザに対して見やすい状態で表示することができる電子会議システムを提供することである。
本発明は、情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能に接続されて表示部および操作部を備える複数の端末装置とを含んで構成される電子会議システムであって、
前記情報処理装置は、
前記複数の端末装置の各操作部を介して入力される座標情報に応じた書込データに基づいて、レイヤ構造の書込画像データを作成する書込画像データ作成手段と、
前記書込画像データ作成手段が作成した書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する書込重なり判断手段と、
前記書込重なり判断手段において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、同一の座標位置部分を有さないように複数の書込データを変更して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する変更書込画像データ生成手段と、
前記書込画像データに基づいた書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示される資料画像に重畳して表示させる重畳画像表示手段と、を含むことを特徴とする電子会議システムである。
また本発明は、前記変更書込画像データ生成手段は、各書込データに基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域の大きさを小さくする縮小処理を、各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成されることを特徴とする。
また本発明は、前記変更書込画像データ生成手段は、各書込データの座標情報の一部を省略する省略処理を各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成されることを特徴とする。
また本発明は、情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能に接続されて表示部および操作部を備える複数の端末装置とを含んで構成される電子会議システムであって、
前記情報処理装置は、
前記複数の端末装置の各操作部を介して入力される座標情報に応じた書込データに基づいて、レイヤ構造の書込画像データを作成する書込画像データ作成手段と、
前記書込画像データ作成手段が作成した書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する書込重なり判断手段と、
前記書込重なり判断手段において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、各書込データが各端末装置を識別するための情報である端末情報と関連付けられて個別にタブ化されたタブ形式の書込画像データを生成する変更書込画像データ生成手段と、
前記書込画像データに基づいた書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示される資料画像に重畳して表示させる重畳画像表示手段と、を含むことを特徴とする電子会議システムである。
また本発明は、前記情報処理装置は、前記変更書込画像データ生成手段が生成した書込画像データにおける各変更書込データに対して、各端末装置を識別するための情報である端末情報と関連付けられた識別子を付与する識別子付与手段をさらに備え、
前記重畳画像表示手段は、前記識別子付与手段によって識別子が付与された変更書込データからなる書込画像データに基づいた、識別子が付与された書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示された前記資料画像に重畳して表示させるように構成されることを特徴とする。
また本発明は、前記情報処理装置は、識別子が付与された書込画像が各端末装置の各表示部に表示された状態で、各操作部から所望の識別子を選択する指示が入力された場合に、その識別子に対応する変更書込データを元の書込データに復元し、復元された書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する変更書込画像データ復元手段をさらに備え、
前記重畳画像表示手段は、前記変更書込画像データ復元手段が生成した書込画像データに基づいた書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示された前記資料画像に重畳して表示させるように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、電子会議システムは、情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能に接続されて表示部および操作部を備える複数の端末装置とを含んで構成される。情報処理装置では、書込重なり判断手段において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、変更書込画像データ生成手段が、同一の座標位置部分を有さないように複数の書込データを変更して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。そして、情報処理装置の重畳画像表示手段は、書込画像データに基づいた書込画像を、複数の端末装置の各表示部に表示された資料画像に重畳して表示させる。これによって、電子会議システムでは、各端末装置の各表示部に表示された資料画像に対する同一領域部分に、複数の端末装置の各操作部から書込データが入力された場合であっても、変更書込画像データ生成手段が、同一の座標位置部分を有さないように変更された変更書込データを作成して新たな書込画像データを生成し、重畳画像表示手段が、新たな書込画像データに基づいた書込画像を、複数の端末装置の各表示部に表示された資料画像に重畳して表示させるので、各端末装置の各表示部に、ユーザに対して見やすい状態で書込画像を表示させることができる。
また本発明によれば、電子会議システムが備える情報処理装置の変更書込画像データ生成手段は、各書込データに基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域の大きさを小さくする縮小処理を、各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成される。変更書込画像データ生成手段は、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる複数の書込データに対して縮小処理を施して変更書込データを作成するので、同一の座標位置部分を有さないように変更された変更書込データを作成することができる。
また本発明によれば、電子会議システムが備える情報処理装置の変更書込画像データ生成手段は、各書込データの座標情報の一部を省略する省略処理を各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成される。変更書込画像データ生成手段は、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる複数の書込データに対して省略処理を施して変更書込データを作成するので、同一の座標位置部分を有さないように変更された変更書込データを作成することができる。
また本発明によれば、電子会議システムは、情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能に接続されて表示部および操作部を備える複数の端末装置とを含んで構成される。情報処理装置では、書込重なり判断手段において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、変更書込画像データ生成手段が、各書込データが各端末装置を識別するための情報である端末情報と関連付けられて個別にタブ化されたタブ形式の書込画像データを生成する。そして、情報処理装置の重畳画像表示手段は、書込画像データに基づいた書込画像を、複数の端末装置の各表示部に表示された資料画像に重畳して表示させる。これによって、電子会議システムでは、各端末装置の各表示部に表示された資料画像に対する同一領域部分に、複数の端末装置の各操作部から書込データが入力された場合であっても、変更書込画像データ生成手段が、タブ形式の書込画像データを生成し、重畳画像表示手段が、タブ形式の書込画像データに基づいた書込画像を、複数の端末装置の各表示部に表示された資料画像に重畳して表示させるので、各端末装置の各表示部に、ユーザに対して見やすい状態で書込画像を表示させることができる。
また本発明によれば、電子会議システムが備える情報処理装置は、識別子付与手段をさらに備える。識別子付与手段は、変更書込画像データ生成手段が生成した書込画像データにおける各変更書込データに対して、各端末装置を識別するための情報である端末情報と関連付けられた識別子を付与する。そして、重畳画像表示手段は、識別子付与手段によって識別子が付与された変更書込データからなる書込画像データに基づいた、識別子が付与された書込画像を、複数の端末装置の各表示部に表示された資料画像に重畳して表示させるように構成される。このように、重畳画像表示手段が、端末情報と関連付けられた識別子が付与された書込画像を各表示部に表示させるので、電子会議システムを利用するユーザは、どの端末装置からどのような書込みがされたかを、見やすい状態で確認することができる。
また本発明によれば、電子会議システムが備える情報処理装置は、変更書込画像データ復元手段をさらに備える。変更書込画像データ復元手段は、識別子が付与された書込画像が各端末装置の各表示部に表示された状態で、各操作部から所望の識別子を選択する指示が入力された場合に、その識別子に対応する変更書込データを元の書込データに復元し、復元された書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。そして、重畳画像表示手段は、変更書込画像データ復元手段が生成した書込画像データに基づいた書込画像を、複数の端末装置の各表示部に表示された資料画像に重畳して表示させるように構成される。このように、重畳画像表示手段が、選択された識別子に対応して復元された書込データに基づいた書込画像を各表示部に表示させるので、電子会議システムを利用するユーザは、復元された書込データに基づいた書込画像の全体を、見やすい状態で確認することができる。
電子会議システム50の構成を示すブロック図である。 端末装置20の構成を示すブロック図である。 端末装置20の表示部33を示す図である。 会議開催者が操作する端末装置20の表示部33Aに資料画像が表示された状態を示す図である。 会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像が表示された状態を示す図である。 会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像が表示された状態を示す図である。 会議開催者が操作する端末装置20の表示部33Aに書込画像が重畳表示された状態を示す図である。 会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bの表示状態を示す図である。 会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bの表示状態を示す図である。 情報処理装置10の構成を示すブロック図である。 変更書込画像データ生成手段163が縮小処理を実行した場合における表示部33の表示状態を示す図である。 変更書込画像データ生成手段163が縮小処理を実行する場合の情報処理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。 変更書込画像データ生成手段163が実行する縮小処理を詳細に説明する図である。 変更書込画像データ生成手段163が省略処理を実行した場合における表示部33の表示状態を示す図である。 変更書込画像データ生成手段163が省略処理を実行する場合の情報処理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。 変更書込画像データ生成手段163が実行する省略処理を詳細に説明する図である。 変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行した場合における表示部33の表示状態を示す図である。 変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行する場合の情報処理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。 変更書込画像データ生成手段163が実行するタブ化処理を詳細に説明する図である。
図1は、電子会議システム50の構成を示すブロック図である。電子会議システム50は、情報処理装置10と、情報処理装置10とデータ通信を行う複数の端末装置20とを備える。
情報処理装置10と端末装置20とは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのIP(Internet Protocol)ネットワーク40を介して相互にデータ通信可能に接続されている。また、IPネットワーク40上には、メール送受信用のメールサーバ41が接続されている。情報処理装置10と端末装置20とは、IPネットワーク40を介して、たとえば、H.323、T.120、SIP(Session Initiation
Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って、音声信号や映像信号などの各種の信号の送受信を行なう。なお、情報処理装置10および端末装置20は、これらの通信プロトコルを適宜組み合わせて利用してもよい。
本実施形態では、電子会議システム50は、情報処理装置10と端末装置20とが、IPネットワーク40を介して相互にデータ通信可能に接続されるけれども、他の実施形態としては、複数の端末装置20それぞれは接続されておらず、各端末装置20それぞれが情報処理装置10と1対1通信を行なうように接続されてもよい。また、他の実施形態として、1つの端末装置20が情報処理装置10の機能を備え、この端末装置20を親機とし、他の端末装置20(子機)それぞれが親機と1対1通信できるように接続されてもよい。
図2は、端末装置20の構成を示すブロック図である。端末装置20としては、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いることができる。端末装置20は、制御部21、通信処理部22、ネットワークI/F部23、認証部24、信号処理部25、入力音声処理部26、マイクロホン27、出力音声処理部28、スピーカ29、映像処理部30、カメラ31、表示処理部32、表示部33、入力処理部34、操作部35、記憶部36、および一時記憶部37を備える。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)などからなり、端末装置20の上記各部を制御する。記憶部36は、ハードディスクなどからなり、端末IDなどの各端末装置20を識別するための情報を記憶する。一時記憶部37は、SRAM(Static
Random Access Memory)や、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのRAMからなり、制御部21の処理によって発生する各種の情報を記憶する。
通信処理部22は、ネットワークカードなどを含み、IPネットワーク40を介したデータ通信を実現させる。より詳細には、通信処理部22は、IPネットワーク40に接続されるネットワークI/F部23と接続されており、IPネットワーク40を介して送受信される情報のパケット化、パケットからの情報の読み取りなどを行なう。
認証部24は、電子会議システム50を利用するユーザが操作部35を介して入力したユーザIDおよびパスワードを、通信処理部22を介して情報処理装置10へ送信する。また、認証部24は、情報処理装置10が情報処理装置10の有する認証データに基づいて決定した端末装置20の使用許否を示す信号を、通信処理部22を介して受信する。ユーザは、情報処理装置10によって使用許可された端末装置20を用いて、電子会議システム50を利用することができる。
信号処理部25は、音声データや映像データの圧縮や伸張を行えるコーデックである。信号処理部25は、圧縮された音声データや映像データが与えられると、該圧縮された音声データや映像データを伸張して、出力音声処理部28および表示処理部32へそれぞれ出力する。また、信号処理部25は、入力音声処理部26から入力された音声データや、映像処理部30から入力された映像データをそれぞれ、H.264、MPEGなどの規格のデータへ変換する。
入力音声処理部26は、マイクロホン27に接続される。入力音声処理部26は、マイクロホン27によって集音された音声をサンプリングしてデジタルの音声データへ変換して信号処理部25へ出力する機能である、A/D(アナログ/デジタル)変換機能を有する。
出力音声処理部28は、スピーカ29に接続される。出力音声処理部28は、信号処理部25から与えられた音声データを、音声としてスピーカ29から出力させる機能である、D/A(デジタル/アナログ)変換機能を有する。
映像処理部30は、カメラ31に接続される。映像処理部30は、カメラ31の動作の制御を行なうとともに、カメラ31によって撮像された映像データを取得して、信号処理部25に出力する。
表示処理部32は、液晶ディスプレイなどである表示部33に接続される。表示処理部32は、信号処理部25から入力された表示信号を、表示部33が識別可能な描画信号に変更し、表示部33に出力して表示させる。
入力処理部34は、操作部35に接続される。操作部35は、キーボード、マウス、およびタッチパネルなどの入力用ユーザインタフェースを含む。入力処理部34は、キーボードやマウスの各ボタンの押下情報、表示部33が表示する画像中におけるマウスやタッチペンによってポイントされる位置を示す座標情報などの情報を、制御部21へ出力する。
図3は、端末装置20の表示部33を示す図である。端末装置20は、情報処理装置10からIPネットワーク40を介して送信される資料データを、通信処理部22で受信することによって、資料データに基づいた資料画像33aを表示部33に表示する。ここで、資料データとは、文書作成ソフト(Microsoft(登録商標) Office Word、Microsoft(登録商標) Office Excel、Microsoft(登録商標) Office PowerPointなど)によって作成されたファイルデータ、PDF(Portable Document Format)変換されたPDFファイルデータを指す。
電子会議システム50では、各端末装置20の各表示部33に表示される資料画像33aは変更されないレイヤ構造であり、たとえば、各端末装置20ごとに1つのレイヤが割り当てられて、資料画像33aに対して重ねて画像書込みができるようになっている。そして、各端末装置20の各表示部33には、各表示部33に表示された資料画像33aに対して、各操作部35を介して描画操作することによって任意の書込みを行うときなどに使用する操作キーが表示される。
表示部33に表示される操作キーとしては、描画操作ON/OFF切替キー331、前頁送りキー332a、後頁送りキー332b、公開ペン描画キー333、非公開ペン描画キー334、図形描画キー335、描画色/サイズ選択キー336、描画消去キー337、描画選択キー338、資料画像表示サイズ変更キー339、連動表示切替キー340が挙げられる。
描画操作ON/OFF切替キー331は、表示部33に表示された資料画像33aに対する描画操作の実行および停止の切替えの指示を入力するための操作キーである。表示部33には、IPネットワーク40に接続されている端末装置20の台数分の描画操作ON/OFF切替キー331が表示されている。ユーザは、自身が使用している端末装置20に対応する描画操作ON/OFF切替キー331をマウスでポイントして、描画操作の実行可能状態に切替えることによって、資料画像33aに対する書込みを行うことができる。また、ユーザは、描画操作ON/OFF切替キー331をマウスでポイントして、描画操作の停止状態に切替えることによって、資料画像33aに対する書込みを終了する。
前頁送りキー332aは、表示部33に表示された資料画像33aの基となった資料データより1つ前のページの資料データを選択し、該資料データに基づく資料画像を表示部33に表示させる指示を入力するための操作キーである。後頁送りキー332bは、表示部33に表示された資料画像33aの基となった資料データより1つ後のページの資料データを選択し、該資料データに基づく資料画像を表示部33に表示させる指示を入力するための操作キーである。
公開ペン描画キー333は、表示部33に表示された資料画像33aに対して文字などの書込みを行う指示を入力するための操作キーである。ユーザは、公開ペン描画キー333をマウスでポイントした後、マウスの左クリックボタンを押下状態で描画操作することによって、資料画像33aに対して文字などの書込みを行うことができる。このようにして、公開ペン描画キー333がマウスでポイントされた後、資料画像33aに対する書込み描画操作が実行されたとき、資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づいた書込画像が、資料画像33aに重畳して表示部33に表示される。また、座標情報に基づく書込データは、描画操作ON/OFF切替キー331がマウスでポイントされて書込み終了の指示が入力された時点で、通信処理部22を介して情報処理装置10に送信される。
非公開ペン描画キー334は、表示部33に表示された資料画像33aに対して文字などの書込みを行う指示を入力するための操作キーである。ユーザは、非公開ペン描画キー334をマウスでポイントした後、マウスの左クリックボタンを押下状態で描画操作することによって、資料画像33aに対して文字などの書込みを行うことができる。このようにして、非公開ペン描画キー334がマウスでポイントされた後、資料画像33aに対する書込み描画操作が実行されたとき、資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づいた書込画像が、資料画像33aに重畳して表示部33に表示される。なお、この場合の座標情報に基づく書込データは、情報処理装置10には送信されない。
図形描画キー335は、表示部33に表示された資料画像33aに対して円形や三角形などの任意の図形の書込みを行う指示を入力するための操作キーである。ユーザは、図形描画キー335をマウスでポイントした後、マウスの左クリックボタンを押下状態で描画操作することによって、資料画像33aに対して図形の書込みを行うことができる。このようにして、図形描画キー335がマウスでポイントされた後、資料画像33aに対する書込み描画操作が実行されたとき、資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づいた書込画像が、資料画像33aに重畳して表示部33に表示される。また、この場合の座標情報に基づく書込データは、描画操作ON/OFF切替キー331がマウスでポイントされて書込み終了の指示が入力された時点で、通信処理部22を介して情報処理装置10に送信される。
描画色/サイズ選択キー336は、資料画像33a中に書込む文字などの色、太さを選択する指示を入力するための操作キーである。描画消去キー337は、資料画像33a中に書込まれた文字などを消去する指示を入力するための操作キーである。描画選択キー338は、資料画像33a中に書込まれた文字などの領域を選択する指示を入力するための操作キーである。資料画像表示サイズ変更キー339は、表示部33に表示された資料画像33aの表示サイズを変更する指示を入力するための操作キーである。
連動表示切替キー340は、IPネットワーク40に接続される複数の端末装置20間における各表示部33に表示される画像を連動して表示させる連動表示動作と、連動して表示させない非連動表示動作との切替えの指示を入力するための操作キーである。この連動表示切替キー340は、たとえば、ユーザが電子会議システム50を利用して会議を行う場合、1つの端末装置20を操作するユーザ(会議参加者)が特定のユーザ(会議開催者)が操作する端末装置20の表示部33に表示される画像に対して連動表示/非連動表示を切替えるときに使用される。
複数の端末装置20間における連動表示動作および非連動表示動作について、以下に説明する。まず、複数の端末装置20間における資料画像の連動表示動作および非連動表示動作について、図4、図5Aおよび図5Bを用いて説明する。
図4は、会議開催者が操作する端末装置20の表示部33Aに資料画像が表示された状態を示す図である。図5Aおよび図5Bは、会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像が表示された状態を示す図である。
図4(a)に示すように、会議開催者が操作する端末装置20の表示部33Aに資料画像33aが表示された状態で、後頁送りキー332bがマウスでポイントされたとき、図4(b)に示すように、表示部33Aに表示された資料画像33aの基となった資料データより1つ後のページの資料データに基づく資料画像33bが表示部33Aに表示される。
これに対して、図5A(a)に示すように、会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像33aが表示された状態で、連動表示切替キー340がマウスでポイントされて、表示部33Aに表示される画像と連動した画像を表示させる連動表示動作に切替えられている場合、表示部33Bにおける後頁送りキー332bがマウスでポイントされなくても、表示部33Aに表示される資料画像が資料画像33aから資料画像33bになった時点で、図5A(b)に示すように、資料画像33bが表示部33Bに表示される。
また、図5B(c)に示すように、会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像33aが表示された状態で、連動表示切替キー340がマウスでポイントされて、表示部33Aに表示される画像と連動させない非連動表示動作に切替えられている場合、表示部33Aに表示される資料画像が資料画像33aから資料画像33bになったとしても、表示部33Bにおける後頁送りキー332bがマウスでポイントされない限り、表示部33Bでは、図5B(d)に示すように、資料画像33aが表示された状態が維持される。
次に、複数の端末装置20間における書込画像の連動表示動作および非連動表示動作について、図6、図7Aおよび図7Bを用いて説明する。図6は、会議開催者が操作する端末装置20の表示部33Aに書込画像が重畳表示された状態を示す図である。図7Aおよび図7Bは、会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bの表示状態を示す図である。
図6(a)に示すように、会議開催者が操作する端末装置20の表示部33Aに資料画像33aが表示された状態で、描画操作ON/OFF切替キー331がマウスでポイントされて描画操作の実行可能状態に切替えられた後、図形描画キー335がマウスでポイントされて資料画像33aに対して円形の書込みがされた場合、図6(b)に示すように、
資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づいた書込画像33cが、資料画像33aに重畳して表示部33Aに表示される。
これに対して、図7A(a)に示すように、会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像33aが表示された状態で、連動表示切替キー340がマウスでポイントされて、表示部33Aに表示される画像と連動した画像を表示させる連動表示動作に切替えられている場合、表示部33Bにおいて書込みを行わなくても、資料画像33aと重畳して書込画像33cが表示部33Aに表示された時点で、図7A(b)に示すように、資料画像33aと重畳して書込画像33cが表示部33Bに表示される。
また、図7B(c)に示すように、会議参加者が操作する端末装置20の表示部33Bに資料画像33aが表示された状態で、連動表示切替キー340がマウスでポイントされて、表示部33Aに表示される画像と連動させない非連動表示動作に切替えられている場合、資料画像33aと重畳して書込画像33cが表示部33Aに表示されたとしても、表示部33Bにおいて書込みを行わない限り、表示部33Bでは、図7B(d)に示すように、資料画像33aのみが表示された状態が維持される。
次に、電子会議システム50に備えられる情報処理装置10について説明する。図8は、情報処理装置10の構成を示すブロック図である。情報処理装置10としては、PCやサーバコンピュータなどを用いることができる。情報処理装置10は、制御部11、記憶部12、一時記憶部13、通信処理部14、ネットワークI/F部15、および情報処理部16を備える。
記憶部12は、ハードディスクなどからなり、電子会議システム50を利用するユーザを認証するための認証データを記憶する。認証データは、たとえば、各ユーザのユーザIDとパスワードとが関連付けられたリストである。また、記憶部12は、資料データ、各端末装置20を識別するための端末情報(たとえば、ユーザIDや端末IDなど)を記憶する。また、記憶部12は、情報処理装置10が後述する情報処理部16における各種手段を実現するための情報処理プログラムを記憶する。
制御部11は、CPUなどからなる。制御部11は、記憶部12が記憶する前記情報処理プログラムを一時記憶部13に読み出して実行することにより、情報処理部16を、後述する各種手段として機能させる。また、制御部11は、端末装置20から送信されたユーザIDおよびパスワードと、記憶部12が記憶する認証データとから、端末装置20の使用許否を決定し、該決定の結果を端末装置20に送信する。
一時記憶部13は、SRAM、DRAMなどのRAMからなる。一時記憶部13は、上記のように読み出される前記情報処理プログラムを記憶する。また、一時記憶部13には、記憶部12から資料データが読み出され、表示部33に資料データの資料画像を表示できるように、資料データに基づく資料画像データが記憶される。
通信処理部14は、ネットワークカードなどを含み、情報処理装置10のIPネットワーク40を介したデータ通信を実現させる。より詳細には、通信処理部14は、IPネットワーク40に接続されたネットワークI/F部15と接続されており、IPネットワーク40を介して送受信される情報のパケット化、パケットからの情報の読み取りなどを行なう。
情報処理部16は、書込画像データ作成手段161、書込重なり判断手段162、変更書込画像データ生成手段163、識別子付与手段164、変更書込画像データ復元手段165および重畳画像表示手段166を含む。
書込画像データ作成手段161は、複数の端末装置20の各表示部33に表示された資料画像に対して各操作部35を介して入力される座標情報に応じた書込データに基づいて、レイヤ構造の書込画像データを作成する。
書込重なり判断手段162は、書込画像データ作成手段161が作成したレイヤ構造の書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する。
変更書込画像データ生成手段163は、書込重なり判断手段162において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、新たな書込画像データを生成する。変更書込画像データ生成手段163が新たな書込画像データを生成するときの処理としては、詳細は後述するが、縮小処理、省略処理およびタブ化処理を挙げることができる。
縮小処理を実行する変更書込画像データ生成手段163は、書込重なり判断手段162において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、同一の座標位置部分を有さないように、各書込データに基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域の大きさを小さくする縮小処理を、各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成される。
また、省略処理を実行する変更書込画像データ生成手段163は、書込重なり判断手段162において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、同一の座標位置部分を有さないように、各書込データの座標情報の一部を省略する省略処理を各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成される。
また、タブ化処理を実行する変更書込画像データ生成手段163は、書込重なり判断手段162において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、各書込データが各端末装置20を識別するための情報である端末情報と関連付けられて個別にタブ化されたタブ形式の書込画像データを生成するように構成される。
重畳画像表示手段166は、書込画像データに基づいた書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像に重畳して表示させる。
識別子付与手段164は、縮小処理または省略処理を実行する変更書込画像データ生成手段163が生成した書込画像データにおける各変更書込データに対して、各端末装置20を識別するための情報である端末情報と関連付けられた識別子を付与する。このとき、重畳画像表示手段166は、識別子付与手段164によって識別子が付与された変更書込データからなる書込画像データに基づいた、識別子が付与された書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像に重畳して表示させるように構成される。
変更書込画像データ復元手段165は、識別子が付与された書込画像が各端末装置20の各表示部33に表示された状態で、各操作部35から所望の識別子を選択する指示が入力された場合に、その識別子に対応する変更書込データを元の書込データに復元し、復元された書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。このとき、重畳画像表示手段166は、変更書込画像データ復元手段165が生成した書込画像データに基づいた書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像に重畳して表示させるように構成される。
次に、電子会議システム50における情報処理装置10の情報処理の流れについて説明する。まず、変更書込画像データ生成手段163が縮小処理を実行するように構成される場合における、情報処理装置10の情報処理の流れについて、図9および図10を用いて説明する。図9は、変更書込画像データ生成手段163が縮小処理を実行した場合における表示部33の表示状態を示す図である。図10は、変更書込画像データ生成手段163が縮小処理を実行する場合の情報処理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。
電子会議システム50を利用して会議を行う場合、ユーザは、各端末装置20の各操作部35を介してユーザIDおよびパスワードを入力する。各操作部35から入力されたユーザIDおよびパスワードは、各通信処理部22を介して情報処理装置10へ送信される。情報処理装置10では、制御部11が、各端末装置20から送信されたユーザIDおよびパスワードと、記憶部12が記憶する認証データとから、各端末装置20の使用許否を決定し、該決定の結果を各端末装置20に送信する。各端末装置20が情報処理装置10から使用許可を示す信号を受信すると、各操作部35からユーザIDおよびパスワードを入力したユーザは、各端末装置20を用いて電子会議システム50を利用することができる。
ステップs1では、情報処理装置10は、資料データを各端末装置20に送信する。情報処理装置10から資料データを受信した各端末装置20では、各表示部33に資料データに基づいた資料画像33aが表示される。各端末装置20を操作するユーザは、各表示部33に表示される描画操作ON/OFF切替キー331をマウス(操作部35)でポイントして、描画操作の実行可能状態に切替えることによって、資料画像33aに対して、各操作部35を介して文字などの書込みをすることができる。各表示部33に表示される資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づく書込データは、各描画操作ON/OFF切替キー331がマウスでポイントされて書込み終了の指示が入力された時点で、各通信処理部22を介して情報処理装置10に送信される。
次にステップs2では、情報処理装置10は、各端末装置20から送信された書込データを受信する。次にステップs3では、情報処理装置10の情報処理部16が有する書込画像データ作成手段161は、書込データに基づいてレイヤ構造の書込画像データを作成する。
次にステップs4では、情報処理部16が有する書込重なり判断手段162は、ステップs2で書込画像データ作成手段161が作成したレイヤ構造の書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する。書込重なり判断手段162が、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在しないと判断した場合にはステップs5に進み、複数存在すると判断した場合にはステップs6に進む。
ステップs5では、情報処理部16が有する重畳画像表示手段166は、ステップs3において作成した書込画像データを各端末装置20に送信して、書込画像データに基づいた書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに重畳して表示させる。
ステップs6では、書込重なり判断手段162が、図9(a)に示すような、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる複数の書込データ301,302,303が存在すると判断した場合、換言すれば、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに対する同一領域部分に、複数の端末装置20の各操作部35から書込みが行われた場合に、変更書込画像データ生成手段163が縮小処理を実行する。具体的には、変更書込画像データ生成手段163は、同一の座標位置部分を有さないように、各書込データ301,302,303に基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域の大きさを小さくする縮小処理を、各書込データ301,302,303に施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。
変更書込画像データ生成手段163が実行する縮小処理について、図11を用いて詳細に説明する。図11は、変更書込画像データ生成手段163が実行する縮小処理を詳細に説明する図である。なお、各端末装置20の各表示部33の表示面に対して、水平方向をX方向とし、X方向に直交する方向をY方向とする。そして、座標情報においてX方向の座標をX座標とし、Y方向の座標をY座標とする。
変更書込画像データ生成手段163は、図11(a)に示すように、各書込データ301,302,303に基づく書込画像の、全書込画像に外接する矩形領域301Aを設定し、該矩形領域301Aの座標情報から、矩形領域301AのY方向の長さH1を算出する。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、図11(b)に示すように、各書込データ301,302,303のそれぞれの座標情報から、各書込データ301,302,303に基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域を設定し、該矩形領域の座標情報から、各書込データ301,302,303に対応する矩形領域のY方向の長さA2,B2,C2を算出する。そして、変更書込画像データ生成手段163は、各書込データ301,302,303に対応する矩形領域が重ならないように、各書込データ301,302,303をY方向に移動させてY方向に並べた場合の、移動後の書込データ301,302,303の全てに外接する矩形領域301Bを設定し、該矩形領域301Bの座標情報から、矩形領域301BのY方向の長さH2(H2=A2+B2+C2)を算出する。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、前記長さH1と、前記長さH2とを用いて、(H1/H2)にて縮小比率を決定し、その縮小比率で各書込データ301,302,303に対する縮小処理を行う。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、図11(c)に示すように、縮小処理した各書込データ301,302,303の各表示部33に対する配置位置を設定する。具体的には、変更書込画像データ生成手段163は、縮小処理後の書込データのうち、最も大きなY座標を有する矩形領域に対応した書込データ(図11では書込データ301)を、その書込データの縮小処理後の矩形領域の左上座標(矩形領域内においてX座標が最小で、かつY座標が最大の座標)が、縮小処理前の元の矩形領域の左上座標に一致するように、配置する。
そして、変更書込画像データ生成手段163は、縮小処理後の書込データのうち、2番目に大きなY座標を有する矩形領域に対応した書込データ(図11では書込データ302)を、その書込データの縮小処理後の矩形領域の左上座標が、縮小処理前の元の矩形領域の左上座標と同じX座標で、かつ、既に配置設定した書込データ301の矩形領域に重ならない最大のY座標を有する座標位置となるように、配置する。
さらに、変更書込画像データ生成手段163は、縮小処理後の書込データのうち、3番目に大きなY座標を有する矩形領域に対応した書込データ(図11では書込データ303)を、その書込データの縮小処理後の矩形領域の左上座標が、縮小処理前の元の矩形領域の左上座標と同じX座標で、かつ、既に配置設定した書込データ301,302の矩形領域に重ならない最大のY座標を有する座標位置となるように、配置する。
変更書込画像データ生成手段163は、上記のような配置設定処理を繰り返して、縮小処理後の全書込データについて配置設定を行う。なお、変更書込画像データ生成手段163による配置設定完了後において、縮小処理後の各書込データ301,302,303に基づく書込画像の、全書込画像に外接する矩形領域301CのY方向の長さは、前記矩形領域301Aの長さH1と同一である。
以上のようにして、変更書込画像データ生成手段163は、各書込データ301,302,303に縮小処理を施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。
次にステップs7では、情報処理部16が有する識別子付与手段164は、変更書込画像データ生成手段163が生成した書込画像データにおける各変更書込データに対して、各端末装置20を識別するための端末情報と関連付けられた識別子を付与する。
そして、ステップs8では、情報処理部16が有する重畳画像表示手段166は、識別子が付与された書込画像データを各端末装置20に送信する。識別子が付与された書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図9(b)に示すように、書込データ301,302,303に縮小処理が施されて作成された変更書込データに基づく書込画像301a,302a,303aが重なることなく表示される。また、各書込画像301a,302a,303aは、それぞれに対応する識別子301b,302b,303bが付与された状態で、各表示部33に表示される。
以上のように、電子会議システム50では、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに対する同一領域部分に、複数の端末装置20の各操作部35から書込データが入力された場合であっても、変更書込画像データ生成手段163が、同一の座標位置部分を有さないように変更された変更書込データを縮小処理によって作成して新たな書込画像データを生成し、重畳画像表示手段166が、新たな書込画像データに基づいた書込画像301a,302a,303aを、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに重畳して表示させるので、各端末装置20の各表示部33に、ユーザに対して見やすい状態で書込画像301a,302a,303aを表示させることができる。
また、重畳画像表示手段166が、端末情報と関連付けられた識別子301b,302b,303bが付与された書込画像301a,302a,303aを各表示部33に表示させるので、電子会議システム50を利用するユーザは、どの端末装置20からどのような書込みがされたかを、見やすい状態で確認することができる。
次にステップs9では、情報処理装置10は、各端末装置20の各操作部35から所望の識別子を選択する指示が入力されたか否かを判断する。各操作部35における識別子の選択指示は、各表示部33に表示される識別子301b,302b,303b上で、マウスの左クリックボタンを押下状態で保持することによって入力される。識別子選択指示が入力されたと判断した場合にはステップs10に進み、識別子選択指示が入力されていないと判断した場合にはステップs9を繰返す。
ステップs10では、情報処理部16が有する変更書込画像データ復元手段165は、入力された識別子選択指示に基づいた識別子に対応する変更書込データを元の書込データに復元し、復元された書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。そして、重畳画像表示手段166は、変更書込画像データ復元手段165が生成した書込画像データを各端末装置20に送信する。復元された書込データに基づいた書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図9(c)に示すように、マウスの左クリックボタンが押下状態で保持されている識別子303bに対応して、書込み時の元のサイズに復元された書込画像303aが表示される。このように、重畳画像表示手段166が、選択された識別子303bに対応して復元された書込データに基づいた書込画像303aを各表示部33に表示させるので、電子会議システム50を利用するユーザは、復元された書込データに基づいた書込画像303aの全体を、見やすい状態で確認することができる。
次にステップs11では、情報処理装置10は、各端末装置20の各操作部35から識別子選択解除の指示が入力されたか否かを判断する。各操作部35における識別子選択解除の指示は、所望の識別子303b上での、マウスの左クリックボタンの押下状態の保持を解除(左クリックのリリース)することによって入力される。識別子選択解除の指示が入力されたと判断した場合にはステップs12に進み、識別子選択解除の指示が入力されていないと判断した場合にはステップs11を繰返す。
ステップs12では、重畳画像表示手段166は、変更書込画像データ復元手段165による復元処理の前の変更書込データに基づいた書込画像データを各端末装置20に送信する。復元処理前の変更書込データに基づいた書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図9(b)に示すように、識別子301b,302b,303bが付与された書込画像301a,302a,303aが重なることなく表示される。
変更書込画像データ生成手段163が省略処理を実行するように構成される場合における、情報処理装置10の情報処理の流れについて、図12および図13を用いて説明する。図12は、変更書込画像データ生成手段163が省略処理を実行した場合における表示部33の表示状態を示す図である。図13は、変更書込画像データ生成手段163が省略処理を実行する場合の情報処理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップa1では、情報処理装置10は、資料データを各端末装置20に送信する。情報処理装置10から資料データを受信した各端末装置20では、各表示部33に資料データに基づいた資料画像33aが表示される。各端末装置20を操作するユーザは、各表示部33に表示される描画操作ON/OFF切替キー331をマウスでポイントして、描画操作の実行可能状態に切替え、資料画像33aに対して文字などの書込みをする。各表示部33に表示される資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づく書込データは、各描画操作ON/OFF切替キー331がマウスでポイントされて書込み終了の指示が入力された時点で、各通信処理部22を介して情報処理装置10に送信される。
次にステップa2では、情報処理装置10は、各端末装置20から送信された書込データを受信する。次にステップa3では、情報処理部16が有する書込画像データ作成手段161は、書込データに基づいてレイヤ構造の書込画像データを作成する。
次にステップa4では、情報処理部16が有する書込重なり判断手段162は、ステップa2で書込画像データ作成手段161が作成したレイヤ構造の書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する。書込重なり判断手段162が、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在しないと判断した場合にはステップa5に進み、複数存在すると判断した場合にはステップa6に進む。
ステップa5では、情報処理部16が有する重畳画像表示手段166は、ステップa3において作成した書込画像データを各端末装置20に送信して、書込画像データに基づいた書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに重畳して表示させる。
ステップa6では、書込重なり判断手段162が、図12(a)に示すような、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる複数の書込データ304,305,306が存在すると判断した場合に、変更書込画像データ生成手段163が省略処理を実行する。具体的には、変更書込画像データ生成手段163は、同一の座標位置部分を有さないように、各書込データ304,305,306の座標情報の一部を省略する省略処理を各書込データ304,305,306に施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。
変更書込画像データ生成手段163が実行する省略処理について、図14を用いて詳細に説明する。図14は、変更書込画像データ生成手段163が実行する省略処理を詳細に説明する図である。なお、各端末装置20の各表示部33の表示面に対して、水平方向をX方向とし、X方向に直交する方向をY方向とする。そして、座標情報においてX方向の座標をX座標とし、Y方向の座標をY座標とする。
変更書込画像データ生成手段163は、図14(a)に示すように、各書込データ304,305,306に基づく書込画像の、全書込画像に外接する矩形領域304Aを設定し、該矩形領域304Aの座標情報から、矩形領域304AのY方向の長さH1を算出する。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、図14(b)に示すように、各書込データ304,305,306のそれぞれの座標情報から、各書込データ304,305,306に基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域を設定し、該矩形領域の座標情報から、各書込データ304,305,306に対応する矩形領域のY方向の長さA2,B2,C2を算出する。そして、変更書込画像データ生成手段163は、各書込データ304,305,306に対応する矩形領域が重ならないように、各書込データ304,305,306をY方向に移動させてY方向に並べた場合の、移動後の書込データ304,305,306の全てに外接する矩形領域304Bを設定し、該矩形領域304Bの座標情報から、矩形領域304BのY方向の長さH2(H2=A2+B2+C2)を算出する。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、前記長さH1と、前記長さH2とを用いて、(H1/H2)にて省略率を決定し、その省略率で各書込データ304,305,306に対する省略処理を行う。具体的には、変更書込画像データ生成手段163は、各書込データ304,305,306について、それぞれの矩形領域のY方向の長さに省略率を乗算して省略処理後の各矩形領域のY方向の長さを算出し、その算出したY方向の長さの分だけ書込データを切出して、省略処理後の書込データとする。たとえば、変更書込画像データ生成手段163は、書込データ304については、A2×(H1/H2)を算出し、その算出値の分だけ書込データ304を切出して、省略処理後の書込データ304とする。また、変更書込画像データ生成手段163は、書込データ305については、B2×(H1/H2)を算出し、その算出値の分だけ書込データ305を切出して、省略処理後の書込データ305とする。また、変更書込画像データ生成手段163は、書込データ306については、C2×(H1/H2)を算出し、その算出値の分だけ書込データ306を切出して、省略処理後の書込データ306とする。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、図14(c)に示すように、省略処理した各書込データ304,305,306の各表示部33に対する配置位置を設定する。具体的には、変更書込画像データ生成手段163は、省略処理後の書込データのうち、最も大きなY座標を有する矩形領域に対応した書込データ(図14では書込データ304)を、その書込データの省略処理後の矩形領域の左上座標(矩形領域内においてX座標が最小で、かつY座標が最大の座標)が、省略処理前の元の矩形領域の左上座標に一致するように、配置する。
そして、変更書込画像データ生成手段163は、省略処理後の書込データのうち、2番目に大きなY座標を有する矩形領域に対応した書込データ(図14では書込データ305)を、その書込データの省略処理後の矩形領域の左上座標が、省略処理前の元の矩形領域の左上座標と同じX座標で、かつ、既に配置設定した書込データ304の矩形領域に重ならない最大のY座標を有する座標位置となるように、配置する。
さらに、変更書込画像データ生成手段163は、省略処理後の書込データのうち、3番目に大きなY座標を有する矩形領域に対応した書込データ(図14では書込データ306)を、その書込データの省略処理後の矩形領域の左上座標が、省略処理前の元の矩形領域の左上座標と同じX座標で、かつ、既に配置設定した書込データ304,305の矩形領域に重ならない最大のY座標を有する座標位置となるように、配置する。
変更書込画像データ生成手段163は、上記のような配置設定処理を繰り返して、省略処理後の全書込データについて配置設定を行う。なお、変更書込画像データ生成手段163による配置設定完了後において、省略処理後の各書込データ304,305,306に基づく書込画像の、全書込画像に外接する矩形領域304CのY方向の長さは、前記矩形領域304Aの長さH1と同一である。
以上のようにして、変更書込画像データ生成手段163は、各書込データ304,305,306の座標情報の一部を省略する省略処理を各書込データ304,305,306に施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。
次にステップa7では、情報処理部16が有する識別子付与手段164は、変更書込画像データ生成手段163が生成した書込画像データにおける各変更書込データに対して、各端末装置20を識別するための端末情報と関連付けられた識別子を付与する。
そして、ステップa8では、情報処理部16が有する重畳画像表示手段166は、識別子が付与された書込画像データを各端末装置20に送信する。識別子が付与された書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図12(b)に示すように、書込データ304,305,306に省略処理が施されて作成された変更書込データに基づく書込画像304a,305a,306aが重なることなく表示される。また、各書込画像304a,305a,306aは、それぞれに対応する識別子304b,305b,306bが付与された状態で、各表示部33に表示される。
以上のように、電子会議システム50では、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに対する同一領域部分に、複数の端末装置20の各操作部35から書込データが入力された場合であっても、変更書込画像データ生成手段163が、同一の座標位置部分を有さないように変更された変更書込データを省略処理によって作成して新たな書込画像データを生成し、重畳画像表示手段166が、新たな書込画像データに基づいた書込画像304a,305a,306aを、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに重畳して表示させるので、各端末装置20の各表示部33に、ユーザに対して見やすい状態で書込画像304a,305a,306aを表示させることができる。
次にステップa9では、情報処理装置10は、各端末装置20の各操作部35から所望の識別子を選択する指示が入力されたか否かを判断する。各操作部35における識別子の選択指示は、各表示部33に表示される識別子304b,305b,306b上で、マウスの左クリックボタンを押下状態で保持することによって入力される。識別子選択指示が入力されたと判断した場合にはステップa10に進み、識別子選択指示が入力されていないと判断した場合にはステップa9を繰返す。
ステップa10では、情報処理部16が有する変更書込画像データ復元手段165は、入力された識別子選択指示に基づいた識別子に対応する変更書込データを元の書込データに復元し、復元された書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する。そして、重畳画像表示手段166は、変更書込画像データ復元手段165が生成した書込画像データを各端末装置20に送信する。復元された書込データに基づいた書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図12(c)に示すように、マウスの左クリックボタンが押下状態で保持されている識別子306bに対応して、書込み時の元の書込データの座標情報(一部を省略していない全座標情報)に対応した復元された書込画像306aが表示される。このように、重畳画像表示手段166が、選択された識別子306bに対応して復元された書込データに基づいた書込画像306aを各表示部33に表示させるので、電子会議システム50を利用するユーザは、復元された書込データに基づいた書込画像306aの全体を、見やすい状態で確認することができる。
次にステップa11では、情報処理装置10は、各端末装置20の各操作部35から識別子選択解除の指示が入力されたか否かを判断する。各操作部35における識別子選択解除の指示は、所望の識別子303b上での、マウスの左クリックボタンの押下状態の保持を解除(左クリックのリリース)することによって入力される。識別子選択解除の指示が入力されたと判断した場合にはステップa12に進み、識別子選択解除の指示が入力されていないと判断した場合にはステップa11を繰返す。
ステップa12では、重畳画像表示手段166は、変更書込画像データ復元手段165による復元処理の前の変更書込データに基づいた書込画像データを各端末装置20に送信する。復元処理前の変更書込データに基づいた書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図12(b)に示すように、識別子304b,305b,306bが付与された書込画像304a,305a,306aが重なることなく表示される。
次に、変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行するように構成される場合における、情報処理装置10の情報処理の流れについて、図15および図16を用いて説明する。図15は、変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行した場合における表示部33の表示状態を示す図である。図16は、変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行する場合の情報処理装置10における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップb1では、情報処理装置10は、資料データを各端末装置20に送信する。情報処理装置10から資料データを受信した各端末装置20では、各表示部33に資料データに基づいた資料画像33aが表示される。各端末装置20を操作するユーザは、各表示部33に表示される描画操作ON/OFF切替キー331をマウスでポイントして、描画操作の実行可能状態に切替え、資料画像33aに対して文字などの書込みをする。各表示部33に表示される資料画像33a中にマウスによってポイントされた位置を示す座標情報に基づく書込データは、各描画操作ON/OFF切替キー331がマウスでポイントされて書込み終了の指示が入力された時点で、各通信処理部22を介して情報処理装置10に送信される。
次にステップb2では、情報処理装置10は、各端末装置20から送信された書込データを受信する。次にステップb3では、情報処理部16が有する書込画像データ作成手段161は、書込データに基づいてレイヤ構造の書込画像データを作成する。
次にステップb4では、情報処理部16が有する書込重なり判断手段162は、ステップb2で書込画像データ作成手段161が作成したレイヤ構造の書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する。書込重なり判断手段162が、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在しないと判断した場合にはステップb5に進み、複数存在すると判断した場合にはステップb6に進む。
ステップb5では、情報処理部16が有する重畳画像表示手段166は、ステップb3において作成した書込画像データを各端末装置20に送信して、書込画像データに基づいた書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに重畳して表示させる。
ステップb6では、書込重なり判断手段162が、図15(a)に示すような、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる複数の書込データ307,308,309が存在すると判断した場合に、変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行する。具体的には、変更書込画像データ生成手段163は、各書込データ307,308,309が各端末装置20を識別するための情報である端末情報と関連付けられて個別にタブ化されたタブ形式の書込画像データを生成する。
変更書込画像データ生成手段163が実行するタブ化処理について、図17を用いて詳細に説明する。図17は、変更書込画像データ生成手段163が実行するタブ化処理を詳細に説明する図である。なお、各端末装置20の各表示部33の表示面に対して、水平方向をX方向とし、X方向に直交する方向をY方向とする。そして、座標情報においてX方向の座標をX座標とし、Y方向の座標をY座標とする。
書込重なり判断手段162が、図17(a)に示すような、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる複数の書込データ307,308,309が存在すると判断した場合に、変更書込画像データ生成手段163がタブ化処理を実行する。
変更書込画像データ生成手段163は、図17(b)に示すように、各書込データ307,308,309に基づく書込画像の、それぞれに外接する矩形領域を設定し、各矩形領域の左上座標が一致するように各書込データ306,308,309を配置して、配置後の全書込画像に外接する矩形領域307Aを作成する。
次に、変更書込画像データ生成手段163は、図17(c)に示すように、前記矩形領域307Aをタブの表示領域として、各書込データ307,308,309を、各端末装置20の端末情報と関連付けられたタブ307b,308b,309bに、それぞれ埋め込んで、タブ形式の書込画像データを生成する。
そして、ステップb7では、情報処理部16が有する重畳画像表示手段166は、タブ形式の書込画像データを各端末装置20に送信する。タブ形式の書込画像データを受信した各端末装置20の各表示部33には、図15(b)に示すように、書込データ307,308,309にタブ化処理が施され、各端末装置20の端末情報と関連付けられたタブ307b,308b,309bにセットされた書込画像が表示される。
このようにして各タブ307b,308b,309bにセットされた書込画像では、タブをマウスによってポイントすることによって、タブにセットされた書込画像を各表示部33に表示することができる。図15(b)においては、タブ307bがマウスによってポイントされて、タブ307bにセットされた書込画像307aが各表示部33に表示されている。
以上のように、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに対する同一領域部分に、複数の端末装置20の各操作部35から書込データが入力された場合であっても、変更書込画像データ生成手段163が、タブ形式の書込画像データを生成し、重畳画像表示手段166が、タブ形式の書込画像データに基づいた書込画像を、各端末装置20の各表示部33に表示された資料画像33aに重畳して表示させるので、各端末装置20の各表示部33に、ユーザに対して見やすい状態で書込画像を表示させることができる。
10 情報処理装置
16 情報処理部
20 端末装置
33,33A,33B 表示部
35 操作部
40 IPネットワーク
50 電子会議システム
161 書込画像データ作成手段
162 書込重なり判断手段
163 変更書込画像データ生成手段
164 識別子付与手段
165 変更書込画像データ復元手段
166 重畳画像表示手段

Claims (6)

  1. 情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能に接続されて表示部および操作部を備える複数の端末装置とを含んで構成される電子会議システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の端末装置の各操作部を介して入力される座標情報に応じた書込データに基づいて、レイヤ構造の書込画像データを作成する書込画像データ作成手段と、
    前記書込画像データ作成手段が作成した書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する書込重なり判断手段と、
    前記書込重なり判断手段において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、同一の座標位置部分を有さないように複数の書込データを変更して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する変更書込画像データ生成手段と、
    前記書込画像データに基づいた書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示される資料画像に重畳して表示させる重畳画像表示手段と、を含むことを特徴とする電子会議システム。
  2. 前記変更書込画像データ生成手段は、各書込データに基づく書込画像のそれぞれに外接する矩形領域の大きさを小さくする縮小処理を、各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム。
  3. 前記変更書込画像データ生成手段は、各書込データの座標情報の一部を省略する省略処理を各書込データに施して変更書込データを作成し、その変更書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム。
  4. 情報処理装置と、情報処理装置とデータ通信可能に接続されて表示部および操作部を備える複数の端末装置とを含んで構成される電子会議システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の端末装置の各操作部を介して入力される座標情報に応じた書込データに基づいて、レイヤ構造の書込画像データを作成する書込画像データ作成手段と、
    前記書込画像データ作成手段が作成した書込画像データにおいて、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在するか否かを判断する書込重なり判断手段と、
    前記書込重なり判断手段において、同一の座標位置部分を有する座標情報からなる書込データが複数存在すると判断された場合に、各書込データが各端末装置を識別するための情報である端末情報と関連付けられて個別にタブ化されたタブ形式の書込画像データを生成する変更書込画像データ生成手段と、
    前記書込画像データに基づいた書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示される資料画像に重畳して表示させる重畳画像表示手段と、を含むことを特徴とする電子会議システム。
  5. 前記情報処理装置は、前記変更書込画像データ生成手段が生成した書込画像データにおける各変更書込データに対して、各端末装置を識別するための情報である端末情報と関連付けられた識別子を付与する識別子付与手段をさらに備え、
    前記重畳画像表示手段は、前記識別子付与手段によって識別子が付与された変更書込データからなる書込画像データに基づいた、識別子が付与された書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示された前記資料画像に重畳して表示させるように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子会議システム。
  6. 前記情報処理装置は、識別子が付与された書込画像が各端末装置の各表示部に表示された状態で、各操作部から所望の識別子を選択する指示が入力された場合に、その識別子に対応する変更書込データを元の書込データに復元し、復元された書込データに基づいたレイヤ構造の書込画像データを生成する変更書込画像データ復元手段をさらに備え、
    前記重畳画像表示手段は、前記変更書込画像データ復元手段が生成した書込画像データに基づいた書込画像を、前記複数の端末装置の各表示部に表示された前記資料画像に重畳して表示させるように構成されることを特徴とする請求項5に記載の電子会議システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021021772A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 株式会社リコー 表示システム、表示装置、表示方法及び表示プログラム

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