JP2011134010A - 運用管理プログラム、運用管理装置および運用管理方法 - Google Patents

運用管理プログラム、運用管理装置および運用管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】業務の継続性が重視されるシステムにおいて業務の継続性を高める。
【解決手段】運用装置400にハードウェアの障害が発生した場合に、代替の業務実行装置として予備装置500をセット・アップして完了するまで、一時的に業務の実行を仮想計算機200−1の暫定業務実行部200−2におこなわせる。仮想計算機200−1の動作開始は、一時低状態から動作状態の移行によって短時間におこなわれる。よって、運用装置400のハードウェアの障害によって業務の実行が停止することなく業務の継続性を高め、運用装置400に予備装置500を対応付ける業務実行装置の冗長構成の信頼度を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、運用管理プログラム、運用管理装置および運用管理方法に関する。
従来から、業務を実行する運用サーバに予め予備サーバを設定しておき、運用サーバに障害が発生した場合には、運用サーバが実行する業務を予備サーバに自動的に引き継がせる運用サーバの冗長構成方法が知られている。また、運用サーバおよび予備サーバを仮想計算機上で実現する方法が知られている。仮想計算機とは、仮想コンピュータ・システムのコンピュータ・ハードウェアを論理的に分割して各々が独立して動作する仮想的な電子計算機である。
運用サーバおよび予備サーバを仮想計算機上で実現する場合には、業務を実行する運用系の仮想計算機のOS(Operating System)を予備の仮想計算機の記憶手段に予め複写しておく。予備の仮想計算機は、記憶手段に複写されたOSによって動作することで、運用系の仮想計算機と同一の機能を有する。そして、予備の仮想計算機は、運用系の仮想計算機のOSにおいて障害が発生した場合には、運用系の仮想計算機がおこなっている業務を引き継ぐ。
特開2007−219757号公報
ここで、上述した従来技術では、運用系の仮想計算機および予備の仮想計算機は、同一のハードウェア上で動作する。このため、発生した障害がハードウェアに起因する場合には、異なるハードウェアに予備サーバとして業務を引き継がせて業務を継続することが求められる。
しかし、運用サーバもしくは運用系の仮想計算機から予備サーバへの切り換えには、運用サーバもしくは運用系の仮想計算機から予備サーバへのOSの複写処理をともなう。そして、OSの複写処理が終了してから予備サーバが動作する。OSの複写処理には時間がかかるため、この間、業務が停止する。したがって、業務の継続性が重視されるシステムにおいて業務の継続性が十分に保証されているとはいえなかった。
1つの側面では、本発明は、業務の継続性を高める運用管理プログラム、運用管理装置および運用管理方法を提供することを目的とする。
一つの態様によれば、先ず、業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する。そして、所定の記憶装置に退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する。そして、仮想計算機管理装置によって所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように仮想計算機管理装置に対して指示する。そして、運用装置において障害が発生した場合に運用装置から送信される障害情報を受信した場合には、仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた仮想計算機をソフトウェアが動作する動作状態へ移行させるように仮想計算機管理装置へ指示する。そして、仮想計算機管理装置によって動作状態へ移行させられた仮想計算機へ運用装置から切り換えて業務の実行を継続させることを要件とする。
本発明の一つの態様によれば、業務を実行する運用装置の業務の継続性を高めることができる。
図1は、実施例1にかかる運用管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、実施例2にかかる運用管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。 図3は、実施例2にかかる予備サーバテーブルを示す図である。 図4は、実施例2にかかるユーザリクエスト管理部におけるユーザリクエストの管理方法の概略を示す図である。 図5は、実施例2にかかるVMゲストの定義ファイルを示す図である。 図6は、実施例2にかかる処理の概要を示す図である。 図7は、実施例2にかかる暫定業務準備処理手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例2にかかる暫定業務準備処理を示すシーケンス図である。 図9は、実施例2にかかる暫定業務環境更新処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例2にかかる暫定業務環境更新処理を示すシーケンス図である。 図11は、実施例2にかかる暫定業務開始処理手順を示すフローチャートである。 図12は、実施例2にかかる暫定業務開始処理を示すシーケンス図である。 図13は、実施例2にかかる予備サーバ準備完了後処理手順を示すフローチャートである。 図14は、実施例2にかかる予備サーバ準備完了後処理を示すシーケンス図である。
以下に、本発明を実施するための実施例について図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施例では、運用管理装置は、運用系装置(以下、「運用装置」または「運用サーバ」という)および予備系装置(以下、「予備装置」または「予備サーバ」という)の運用管理をおこなう。
運用装置は、業務を実行する装置である。また、予備装置は、運用装置においてハードウェアの障害が発生した場合に、運用装置で実行していた業務を引き継いで実行する装置である。そして、運用管理装置は、運用装置においてハードウェアの障害が発生した場合に、業務を実行する「業務実行装置」を運用装置から予備装置へ切り換えて業務を継続させる。運用管理装置、運用装置および予備装置は、例えばサーバである。
また、業務とは、端末装置からの要求に応じて運用装置が実行するリアルタイム処理、または、予め決められたスケジュールで運用装置が実行するバッチ処理を含む。例えば、金融機関を例とすると、業務は、ATM(Automatic(Automated) Teller Machine)を端末装置とし、勘定系サーバを運用装置とするオンライン・システムを含む勘定系システムにおける各種処理を指す。
なお、以下の実施例では、運用装置および予備装置は、ストレージ・デバイスに代表される記憶装置に格納されるデータの処理を伴わない業務を実行する場合を例とする。しかし、これに限らず、運用装置および予備装置は、データの処理を伴う業務を実行してもよい。すなわち、以下の実施例により開示技術が限定されるものではない。
[実施例1にかかる運用管理装置の構成]
図1は、実施例1にかかる運用管理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、実施例1にかかる運用管理装置100は、仮想計算機200−1が動作可能なコンピュータ・ハードウェア200と接続されている。
また、運用管理装置100には、ストレージ・デバイスである記憶装置300が接続されている。また、運用管理装置100には、業務を実行する運用装置400および運用装置400の予備装置500が接続されている。運用管理装置100は、運用装置400および予備装置500の運用を管理する。
記憶装置300は、運用管理装置100に対応付けられている。記憶装置300は、運用装置400で実行されているOSおよび業務のアプリケーションを含む業務実行環境をバックアップ・イメージとして記憶する。なお、記憶装置300へのアクセスは、後述する退避複写部107および仮想化ソフトウェアのホストOSが動作する仮想計算機管理部108によっておこなわれる。
なお、実施例1において、運用装置400、予備装置500およびコンピュータ・ハードウェア200上で動作する仮想計算機200−1は、各々一つずつ図示しているが、これに限定されるものではない。
実施例1では、運用装置400に対応付けられる予備装置500および仮想計算機200−1の組み合わせの一例を示すに過ぎない。すなわち、複数の運用装置に対して、一の予備装置が対応付けられてもよい。なお、コンピュータ・ハードウェア200上で動作する一の仮想計算機には、一の運用装置が対応付けられる。
運用管理装置100は、運用管理部101と、仮想計算機管理部108とを含む。運用管理部101は、例えばリソース・コーディネータと呼ばれるソフトウェアの動作によって機能する。運用管理部101は、運用管理基盤部102と、切換部106と、退避複写部107とを含む。また、運用管理基盤部102は、障害情報受信部103と、基盤部104と、制御部105とを含む。
なお、仮想計算機管理部108は、VM(Virtual Machine、仮想計算機)ホストと呼ばれる、仮想コンピュータ・システムSにおいて動作する仮想化ソフトウェア上に構築される仮想リソースセットの一種である。
仮想化リソースセットとは、仮想CPU(Central Processing Unit)、仮想メモリ、仮想ハードディスクを含む。仮想CPU、仮想メモリ、仮想ハードディスクとは、ハードウェアとしてのCPU、RAM(Random Access Memory)に代表されるメモリ、ハードディスクに代表される磁気記録装置をそれぞれ論理的に分割して一の仮想計算機に割り当てたものである。
VMホスト上では、ホストOSが動作する。ホストOSとは、運用管理装置100の制御部105からの指示に従って、VMゲストすなわち仮想計算機200−1を監視し、仮想計算機200−1の起動、停止、一時停止、一時停止からの動作再開の制御をおこなう。仮想計算機管理部108は、ホストOSの動作によって機能する。
一方、VMホストに対して、VMゲストも仮想コンピュータ・システムSにおいて動作する仮想化ソフトウェア上に構築される仮想リソースセットの一種である。VMゲストは、VMホストの管理下で動作する仮想計算機である。VMゲストでは、暫定業務OSが動作する。暫定業務OSは、対応付けられている運用装置400にハードウェア障害が発生した場合には、一時的に業務の実行を引き継ぎ、ユーザからの処理要求を処理する。仮想計算機200−1の暫定業務実行部200−2は、暫定業務OSの動作によって機能する。
実施例1では、仮想計算機管理部108は、運用管理装置100上で動作する一方、仮想計算機200−1は、運用管理装置100とは異なるハードウェアであるコンピュータ・ハードウェア200上で動作するとしている。そして、コンピュータ・ハードウェア200は、予備装置500と同一のハードウェアである。
すなわち、仮想コンピュータ・システムSは、運用管理装置100上で動作する仮想計算機管理部108およびコンピュータ・ハードウェア200上で動作する仮想計算機200−1を含む。しかし、これに限定されず、仮想計算機管理部108は、運用管理装置100とは異なるハードウェア、例えばコンピュータ・ハードウェア200上で動作してもよい。また、コンピュータ・ハードウェア200は、予備装置500とは異なるハードウェアであってもよい。
運用管理基盤部102の障害情報受信部103は、運用装置400に含まれるブレード・サーバもしくはシャーシであるハードウェアから送信される障害情報を受信する。そして、障害情報受信部103は、受信した障害情報を解析して運用装置400において発生した障害の種別を特定して基盤部104へ通知する。障害情報は、例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)トラップとして通知される。
運用管理基盤部102の基盤部104は、運用管理装置100の管理者の図示しない端末装置のGUI(Graphical User Interface)もしくはCLI(Command line interface)から入力された各種のコマンドを受信する。そして、基盤部104は、受信した各種のコマンドを解析した結果に応じて制御部105に対して命令を出力する。
具体的には、基盤部104は、端末装置のGUIもしくはCLIから入力された予備装置の設定の操作に応じて、制御部105に対して、運用装置400に予備装置500を対応付けるように指示する。制御部105は、運用装置400および予備装置500の対応関係を所定のテーブルに記録する。
また、基盤部104は、制御部105を介して、退避複写部107に対して、運用装置400のバックアップ・イメージを記憶装置300に退避複写するように指示する。退避複写部107は、制御部105からの指示に応じて、運用装置400のバックアップ・イメージを記憶装置300に退避複写する。制御部105は、バックアップ・イメージのファイル名を運用装置400に対応付けて前述の所定のテーブルに記録する。
なお、制御部105は、運用管理基盤部102において、基盤部104からの指示を受けて、退避複写部107の制御、および、仮想計算機管理部108との通信をおこなう。退避複写部107は、例えばイメージ制御ソフトウェアの動作によって機能する。退避複写部107は、運用管理部101において、制御部105からの指示を受けて、運用管理装置100の管理対象装置に対して、OSのイメージ・バックアップ(セクタ単位のバックアップ)やリストア(復元)をおこなう。
また、基盤部104は、制御部105を介して、仮想計算機管理部108に対して、記憶装置300に退避複写されたバックアップ・イメージが動作する仮想計算機200−1をコンピュータ・ハードウェア200上で起動するように指示する。仮想計算機管理部108は、制御部105からの指示に応じて、バックアップ・イメージが動作する仮想計算機200−1をコンピュータ・ハードウェア200上で起動する。
なお、仮想計算機200−1は、バックアップ・イメージを実行する暫定業務実行部200−2を含む。なお、仮想計算機管理部108は、コンピュータ・ハードウェア200上で仮想計算機200−1を起動した後に、仮想計算機200−1を一時停止状態へと移行させる。仮想計算機管理部108は、仮想計算機200−1の起動、および、一時停止状態への移行が正常完了すると、制御部105へ正常完了を通知する。
また、基盤部104は、運用装置400のハードウェアから送信された障害情報に基づき、運用装置400においてハードウェアの障害が発生したと判定される場合には、制御部105を介して、仮想計算機管理部108に対して、仮想計算機200−1の一時停止状態を解除して動作状態へと移行させるように指示する。
仮想計算機管理部108は、運用装置400においてハードウェアの障害が発生したことに際して、制御部105を介して仮想計算機200−1を動作状態へと移行させる指示を受けると、仮想計算機200−1の一時停止状態を解除して動作状態へと移行させる。このようにして、仮想計算機200−1において、バックアップ・イメージを実行する暫定業務実行部200−2が動作する。
そして、基盤部104は、切換部106に対して、運用装置400における業務を暫定業務実行部200−2が引き継いで実行するように、運用装置400から仮想計算機200−1へ業務実行装置を切り換えるように指示する。切換部106は、基盤部104から業務実行装置の切り換え指示を受けると、運用装置400から仮想計算機200−1へ業務実行装置を切り換える。
そして、基盤部104は、制御部105に対して、予備装置500のセット・アップを指示する。予備装置500のセット・アップの指示を受けた制御部105は、記憶装置300に退避複写された運用装置400のバックアップ・イメージを予備装置500へ複写するように退避複写部107に指示する。
退避複写部107は、バックアップ・イメージの複写の指示を受けると、記憶装置300に退避複写された運用装置400のバックアップ・イメージを予備装置500へ複写する。制御部105は、予備装置500への運用装置400のバックアップ・イメージの複写が完了すると、バックアップ・イメージに含まれる業務のアプリケーションおよびOSを起動する。制御部105は、予備装置500において業務のアプリケーションおよびOSの起動が正常完了すると、基盤部104へ正常完了を通知する。
基盤部104は、予備装置500における業務のアプリケーションおよびOSの起動の正常完了を通知されると、切換部106に対して、仮想計算機200−1から予備装置500へ業務実行装置を切り換えるように指示する。切換部106は、基盤部104から業務実行装置への切り換え指示を受けると、仮想計算機200−1から予備装置500へ業務実行装置を切り換える。
そして、基盤部104は、制御部105を介して、仮想計算機管理部108に対して、仮想計算機200−1の停止を指示する。仮想計算機管理部108は、仮想計算機200−1の停止の指示を受けると、仮想計算機200−1の動作を停止させる。
また、基盤部104は、制御部105に対して出力した命令が制御部105によって実行された結果を受信して、命令の正常終了、および、命令実行時のエラーの発生を端末装置のGUIもしくはCLIへ通知する。また、基盤部104は、命令実行時に発生したエラーの後処理のコマンド事後処理を実行する。
なお、運用管理基盤部102の制御部105は、前述したように、基盤部104から出力された命令に応じて、退避複写部107の制御、および、仮想計算機管理部108との通信をおこなう。
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1では、運用装置400にハードウェアの障害が発生した場合に、代替の業務実行装置として予備装置500をセット・アップして完了するまで、一時的に業務の実行を仮想計算機200−1の暫定業務実行部200−2におこなわせる。仮想計算機200−1の動作開始は、一時停止状態から動作状態の移行によって短時間におこなわれる。よって、運用装置400のハードウェアの障害によって業務の実行が停止することを回避して業務の継続性を高め、運用装置400に予備装置500を対応付ける業務実行装置の冗長構成の信頼度を高めることができる。
[実施例2にかかる運用管理サーバの構成]
図2は、実施例2にかかる運用管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、実施例1にかかる運用管理サーバ100aは、仮想計算機であるVMゲスト200a1−1〜200an−1(nは、自然数)が動作可能な予備サーバ200aと接続されている。
また、運用管理サーバ100aには、共有ストレージ300aがLAN(Local Area Network)接続されている。また、運用管理サーバ100aには、業務を実行する運用サーバ400aが接続されている。なお、運用サーバ400aには、冗長構成として、予備サーバ200aが対応付けられている。実施例2では、運用サーバ400aをハードウェアの障害が発生した故障サーバとする。
共有ストレージ300aは、運用管理サーバ100aに対応付けられた記憶装置である。共有ストレージ300aは、運用サーバ400aで実行されているOSおよび業務のアプリケーションを含む業務実行環境をバックアップ・イメージとして記憶する。なお、共有ストレージ300aへのアクセスは、後述するイメージ制御部107aおよび仮想化ソフトウェア上で動作するVMホスト108aのホストOS部108a1によっておこなわれる。
なお、実施例1と同様に、実施例2においても、運用サーバ400a、予備サーバ200aおよび予備サーバ200a上で動作するVMゲスト200a1−1〜VMゲスト200an−1は、各々一つずつ対応しているが、これに限定されるものではない。
実施例2において、運用サーバ400aに対応付けられる予備サーバ200aおよびVMゲスト200a1−1〜VMゲスト200an−1の組み合わせの一例を示すに過ぎない。すなわち、複数の運用サーバに対して、一の予備サーバが対応付けられてもよい。なお、予備サーバ上で動作する一のVMには、一の運用サーバが対応付けられる。
運用管理サーバ100aは、リソース・コーディネータ部101aと、仮想コンピュータ・システムSaのVMホスト108aと、図示しないユーザの端末装置からのユーザリクエストを管理するユーザリクエスト管理部109aとを含む。
リソース・コーディネータ部101aは、リソース・コーディネータと呼ばれるソフトウェアの動作によって機能する。リソース・コーディネータ部101aは、リソース・コーディネータ基盤部102aと、ネットワーク制御部106aと、イメージ制御部107aとを含む。また、リソース・コーディネータ基盤部102aは、SNMP解析部103aと、基盤部104aと、制御部105aとを含む。
実施例2では、VMホスト108aは、運用管理サーバ100a上で動作する一方、VMゲスト200a1−1〜200an−1は、運用管理サーバ100aとは異なるハードウェアである予備サーバ200a上で動作する。すなわち、仮想コンピュータ・システムSaは、運用管理サーバ100a上で動作するVMホスト108aおよび予備サーバ200a上で動作するVMゲスト200a1−1〜200an−1を含む。VMゲスト200a1−1〜200an−1は、運用管理サーバ100aとVLAN(Virtual Local Area Network)接続される。
なお、運用管理サーバ100aには、図示しないユーザの端末装置からのユーザリクエストを運用サーバ400aまたは予備サーバ200a、および、ユーザリクエスト管理部109aに送信するLANスイッチ600aが接続されている。また、LANスイッチ600aは、ネットワーク制御部106aからの指示に応じて、運用サーバ400a、運用サーバ400aに対応付けられるVMゲスト、予備サーバ200aのいずれかに切り換えてユーザリクエストを送信する。
リソース・コーディネータ基盤部102aのSNMP解析部103aは、運用サーバ400aに含まれるブレード・サーバもしくはシャーシであるハードウェアから送信されるSNMPトラップを受信する。そして、SNMP解析部103aは、受信したSNMPトラップを解析して運用サーバ400aにおいて発生したイベントの種別を特定して基盤部104aへ通知する。実施例2では、イベントの種別は、ハードウェアの障害情報である。
リソース・コーディネータ基盤部102aの基盤部104aは、運用管理サーバ100aの管理者の図示しない端末装置のGUIもしくはCLIから入力された各種のコマンドを受信する。そして、基盤部104aは、受信した各種のコマンドを解析した結果に応じて制御部105aに対して命令を出力する。
具体的には、実施例2では、基盤部104aは、端末装置のGUIもしくはCLIから入力された予備サーバの設定の操作に応じて、制御部105aに対して、運用サーバ400aに予備サーバ200aを対応付けるように指示する。制御部105aは、運用サーバ400aおよび予備サーバ200aの対応関係を予備サーバテーブル格納部に格納される「予備サーバテーブル」に記録する。
また、基盤部104aは、制御部105aを介して、イメージ制御部107aに対して、運用サーバ400aのバックアップ・イメージを共有ストレージ300aに退避複写するように指示する。イメージ制御部107aは、制御部105aからの指示に応じて、運用サーバ400aのバックアップ・イメージを共有ストレージ300aに退避複写する。制御部105aは、バックアップ・イメージのファイル名を運用装置400に対応付けて「予備サーバテーブル」に記録する。
なお、制御部105aは、リソース・コーディネータ基盤部102aにおいて、基盤部104aからの指示を受けて、イメージ制御部107aの制御、および、VMホストのホストOS部108a1との通信をおこなう。イメージ制御部107aは、イメージ制御ソフトウェアの動作によって機能する。イメージ制御部107aは、リソース・コーディネータ部101aにおいて、制御部105aからの指示を受けて、運用管理サーバ100aの管理対象装置に対して、OSのイメージ・バックアップやリストアをおこなう。実施例2では、運用管理サーバ100aの管理対象装置は、運用サーバ400aおよび予備サーバ200aである。
また、基盤部104aは、制御部105aを介して、VMホスト108aに対して、共有ストレージ300aに退避複写されたバックアップ・イメージが動作するVMゲストを予備サーバ200a上で起動するように指示する。VMホスト108aは、制御部105aからの指示に応じて、バックアップ・イメージが動作するVMゲストを予備サーバ200a上で起動する。
なお、VMゲスト200a1−1〜200an−1は、複数の運用サーバにそれぞれ対応するバックアップ・イメージを実行する暫定業務OS部200a1−3〜200an−3、および、業務アプリ実行部200a1−2〜200an−2を含む。「業務アプリ」は、「業務アプリケーション」の省略形であり、運用サーバそれぞれにおいて実行されている業務を処理するソフトウェアである。業務アプリ実行部200a1−2〜200an−2は、暫定業務OS部200a1−3〜200an−3それぞれによって起動が制御される。
なお、VMホスト108aのホストOS部108a1は、予備サーバ200a上で、運用サーバ400aに対応付けられるVMゲスト200ai−1(iは、n以下のある自然数)を起動する。VMゲスト200ai−1の起動とは、共有ストレージ300aに保存される運用サーバ400aに対応付けられるバックアップ・イメージに基づいて暫定業務OS部200ai−3を起動することである。
暫定業務OS部200ai−3は、起動後に、共有ストレージ300aに保存される運用サーバ400aに対応付けられるバックアップ・イメージに基づいてVMゲスト200ai−1上で業務アプリを起動する。業務アプリ実行部200ai−2は、業務アプリの動作によって機能する。その後、ホストOS部108a1は、VMゲスト200ai−1を一時停止状態へと移行させる。このとき、VMゲスト200ai−1の一時停止状態への移行とともに、業務アプリ実行部200ai−2も一時停止状態へと移行する。ホストOS部108a1は、VMゲスト200ai−1の一時停止状態への移行が正常完了すると、制御部105aへ正常完了を通知する。
また、基盤部104aは、SNMP解析部103aによる運用サーバ400aのハードウェアから送信されたSNMPトラップの解析結果に基づき、運用サーバ400aにおいてハードウェアの障害が発生したか否かを判定する。基盤部104aは、ハードウェアの障害が発生したと判定された場合には、制御部105aを介して、ホストOS部108a1に対して、VMゲスト200ai−1の一時停止状態を解除して動作状態へと移行させるように指示する。
ホストOS部108a1は、制御部105aからVMゲスト200ai−1を動作状態へと移行させる指示を受けると、VMゲスト200ai−1の一時停止状態を解除して動作状態へと移行させる。このようにして、VMゲスト200ai−1において、バックアップ・イメージを実行する暫定アプリ実行部200ai−2および暫定業務OS部200ai−3が動作する。
そして、基盤部104aは、ネットワーク制御部106aに対して、運用サーバ400aにおける業務を業務アプリ実行部201ai−2が引き継いで実行するように、運用装置400からVMゲスト200ai−1へ業務実行装置を切り換えるように指示する。ネットワーク制御部106aは、基盤部104aから業務実行装置の切り換え指示を受けると、運用サーバ400aからVMゲスト200ai−1へ業務実行装置を切り換える。
そして、基盤部104aは、制御部105aに対して、予備サーバ200aのセット・アップを指示する。予備サーバ200aのセット・アップの指示を受けた制御部105aは、運用サーバ400aのバックアップ・イメージを予備サーバ200aへ複写するようにイメージ制御部107aに指示する。
イメージ制御部107aは、バックアップ・イメージの複写の指示を受けると、運用サーバ400aのバックアップ・イメージを予備サーバ200aへ複写する。制御部105aは、予備サーバ200aへの運用サーバ400aのバックアップ・イメージの複写が完了すると、バックアップ・イメージに含まれる業務のアプリケーションおよびOSを起動する。制御部105aは、予備サーバ200aにおいて業務のアプリケーションおよびOSの起動が正常完了すると、基盤部104aへ正常完了を通知する。
基盤部104aは、予備サーバ200aにおける業務のアプリケーションおよびOSの起動の正常完了を通知されると、ネットワーク制御部106aに対して、VMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへ業務実行装置を切り換えるように指示する。ネットワーク制御部106aは、基盤部104aから業務実行装置の切り換え指示を受けると、VMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへ業務実行装置を切り換える。
そして、基盤部104aは、制御部105aを介して、VMホスト108aのホストOS部108a1に対して、VMゲスト200ai−1の停止を指示する。ホストOS部108a1は、VMゲスト200ai−1の停止の指示を受けると、VMゲスト200ai−1の動作を停止させる。
また、基盤部104aは、制御部105aに対して出力した命令が制御部105aによって実行された結果を受信して、命令の正常終了、および、命令実行時のエラーの発生を端末装置のGUIもしくはCLIへ通知する。また、基盤部104aは、命令実行時に発生したエラーの後処理のコマンド事後処理を実行する。なお、リソース・コーディネータ基盤部102aの制御部105aは、前述したように、基盤部104aから出力された命令に応じて、イメージ制御部107aの制御、および、VMホスト108aとの通信をおこなう。
ユーザリクエスト管理部109aは、リソース・コーディネータ部101aにおいて、VMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへの業務実行装置の切り換え時に一時的にユーザリクエストをストックする。すなわち、VMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへの業務実行装置の切り換えが開始されてから完了するまでの間のユーザリクエストをストックする。
そして、予備サーバ200aへの業務実行装置の切り換えが完了すると、ストックしているユーザリクエストを予備サーバ200aへ送信する。このようにして、ユーザリクエスト管理部109aによって、VMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへの業務実行装置の切り換え時に発生しうるユーザリクエストの処理矛盾、例えば処理順序の入れ違えや処理要求の処理漏れを回避することができる。
[予備サーバテーブル]
図3は、実施例2にかかる予備サーバテーブルを示す図である。予備サーバテーブルは、リソース・コーディネータが運用管理サーバ100aにインストールされた時点で生成され、予備サーバテーブル格納部105a1に格納される。また、運用管理サーバ100aの管理者が運用サーバ400aに対して予備サーバ200aを対応付ける予備サーバ設定操作をおこなったタイミングでレコードが追加される。
予備サーバテーブルは、予備サーバ名、切り換え元サーバ名、バックアップ・イメージ名、暫定運用フラグの項目を含む。切り換え元サーバ名は、業務を実行する運用サーバを識別する情報である。また、予備サーバ名は、運用サーバに対応付けられた予備サーバを識別する名称である。
また、バックアップ・イメージ名は、運用管理サーバ100aの管理者によって予備サーバ設定操作がおこなわれた際に、運用サーバ400aから共有ストレージ300aへ退避複写したバックアップ・イメージを識別するファイル名である。また、暫定運用フラグは、バックアップ・イメージに基づきVMゲスト200ai−1の起動に成功し、かつ、暫定業務OS部200ai−3を一時停止状態へ移行できた場合に「true」とされるフラグである。暫定運用フラグによって、暫定業務OS部200ai−3が一時停止状態にあるか否かが判定できる。
図3に示すように、例えば予備サーバ名が「spare_server01」である予備サーバに対応する運用サーバの名称は「server01」であり、「server01」のバックアップ・イメージは「backup_imageA」であり、暫定運用フラグは「true」であることが分かる。
[ユーザリクエスト管理部におけるユーザリクエストの管理方法の概略]
図4は、実施例2にかかるユーザリクエスト管理部におけるユーザリクエストの管理方法の概略を示す図である。同図に示すように、運用サーバ400aにおいてハードウェアの障害が発生した後に、運用サーバ400a(server01)へのユーザリクエストとして、LANスイッチ600aに、リクエスト001、リクエスト002、リクエスト003、リクエスト004、リクエスト005が順次到着したとする。
運用サーバ400aにおいてハードウェアの障害が発生した場合には、VMゲスト200ai−1が業務実行装置として動作するため、ユーザリクエストは、VMゲスト200ai−1へ送信される。図4では、リクエスト001およびリクエスト002がVMゲスト200ai−1の暫定業務OS部200ai−3へ送信される。暫定業務OS部200ai−3は、リクエスト001およびリクエスト002を実行待ちリクエストとして管理し、業務アプリ実行部200ai−2に順次処理を実行させる。
そして、運用サーバ400aの予備サーバ200aのセット・アップが開始されると、LANスイッチ600aは、VMゲスト200ai−1へのユーザリクエストの送信を停止する。以後、LANスイッチ600aは、ユーザリクエスト管理部109aへリクエスト003、リクエスト004、リクエスト005を送信する。
なお、ユーザリクエスト管理部109aは、ユーザリクエストを運用サーバごとに管理する。そして、ユーザリクエスト管理部109aは、業務アプリ実行部200ai−2におけるリクエスト001およびリクエスト002の処理が完了するまで、予備サーバ200aへのリクエスト送信を待ち合わせる。このようにして、VMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへの業務実行装置の切り換え時に発生する可能性があるユーザリクエストの処理矛盾、例えば処理順序の入れ違えや処理要求の処理漏れを回避することができる。
[VMゲストの定義ファイル]
図5は、実施例2にかかるVMゲストの定義ファイルを示す図である。VMゲストの定義ファイルは、VMゲストごとにVMホスト108aのホストOS部108a1によって管理される。同図に示すように、VMホストの定義ファイルは、VMゲスト名を示す「name」、当該VMゲストへの割り当てメモリの最大量を示す「maxmem」、当該VMゲストへのメモリの割当量を示す「memory」の項目を含む。
また、VMゲストの定義ファイルは、当該VMゲストで実行されるOSや業務アプリのバックアップ・イメージのファイル名を示す「disk」の項目が含まれる。なお、図示はしないが、VMゲストの定義ファイルは、「maxmem」および「memory」の項目以外に、CPU、磁気ディスク装置およびその他のコンピュータ・ハードウェア資源の割当量を定義する項目を含んでもよい。
図5に示すように、VMゲストの定義ファイルによれば、例えば「name」が「rhel53」であるVMゲストは、「disk」が「bakup_imageA」であるバックアップ・イメージを元に作成されと定義されている。また、「disk」が「bakup_imageA」であるバックアップ・イメージを元に作成されたVMゲスト「rhel53」は、「maxmem」が「1024Mbyte」、「memory」が「1024Mbyte」であると定義されている。
なお、後述するように、予備サーバ200aのセット・アップおよび起動が正常完了しなかった場合には、引き続きVMゲストが業務実行装置として業務を処理することになる。この場合、VMゲストにかかる処理負荷を考慮して、「maxmem」および「memory」を含むコンピュータ・ハードウェア資源の割当量を増加させる。この場合、VMゲストの定義ファイルの該当する項目の設定値が書き換えられる。このようにして、VMゲストが業務実行装置として業務の実行を継続する場合に、VMゲストの処理能力を向上させ、業務の実行に支障が生じないようにすることができる。
[実施例2にかかる処理の概要]
図6は、実施例2にかかる処理の概要を示す図である。同図に示すように、先ず、運用管理サーバ100aは、管理者によって端末装置700aに入力された予備サーバの設定操作を受け付ける(ステップS11)。続いて、運用管理サーバ100aは、暫定業務OSのバックアップ・イメージを共有ストレージ300aに複写する(ステップS12)。
続いて、運用管理サーバ100aは、管理者によって端末装置700aに入力されたバックアップ・イメージの更新操作を受け付ける(ステップS13)。続いて、運用管理サーバ100aは、運用サーバ400aの最新のバックアップ・イメージで共有ストレージ300aのバックアップ・イメージを更新する(ステップS14)。
続いて、運用管理サーバ100aは、運用サーバ400aからサーバ故障のイベントの通知を受け付ける(ステップS15)。続いて、運用管理サーバ100aは、ステップS14によって更新された最新のバックアップ・イメージに基づく暫定業務OSへ業務の実行主体を切り換える(ステップS16)。この時点で、業務実行主体は、運用サーバ400aから暫定業務OSへと切り換えられる。
続いて、運用管理サーバ100aは、予備サーバ200aの業務引継ぎの準備完了通知を受け付ける(ステップS17)。続いて、運用管理サーバ100aは、業務実行主体を暫定業務OSから予備サーバ200aへと切り換える(ステップS18)。この時点以降、業務実行主体は、暫定業務OSから予備サーバ200aへと切り換えられる。
[実施例2にかかる暫定業務準備処理手順]
図7は、実施例2にかかる暫定業務準備処理手順を示すフローチャートである。暫定業務準備処理は、仮想ソフトウェアの管理下で運用サーバ400aの業務を引き継ぐVMゲストを予め作成して起動し、運用サーバから直ちに業務を引き継ぎ可能な一時停止状態にしておく処理である。
暫定業務準備処理手順の実行の前提は次の通りである。管理者は、端末装置のCUIまたはCLIから予備サーバの設定操作を入力すると、運用サーバ400aにおいてハードウェアの障害が発生した場合に、ゲストによって業務の暫定運用をおこなうことを選択している。また、運用管理サーバ100aに予め仮想化ソフトウェアがインストールされており、リソース・コーディネータ部101aと通信可能なVMホストのホストOSが動作している。
また、暫定業務OSを起動するために求められるバックアップ・イメージが運用サーバ400aから取得済みである。また、仮想化ソフトウェアの下で暫定業務OSを起動するために十分なリソースが利用可能である。また、仮想化ソフトウェアの下で、一時停止状態にあるVMゲストに割り当てられたリソースは、他のVMゲストに対して自由に再割り当て可能である。
図7に示すように、先ず、リソース・コーディネータ部101aにおいて、リソース・コーディネータ部101aの基盤部104aは、管理者からの予備サーバ設定操作を受け付ける(ステップS101)。続いて、制御部105aは、制御部105aの内部で管理する運用サーバテーブル(図示せず)に、運用サーバ名、運用サーバに対応付けられた予備サーバ名、および、対応するバックアップ・イメージのファイル名を設定する(ステップS102)。なお、運用サーバ名、運用サーバに対応付けられた予備サーバ名、および、対応するバックアップ・イメージのファイル名を予備サーバ情報という。
続いて、制御部105aは、運用サーバテーブルから予備サーバ情報を取得する(ステップS103)。続いて、制御部105aは、ステップS103で取得した予備サーバ情報を予備サーバテーブルに追加する(ステップS104)。
続いて、基盤部104aは、ステップS103で予備サーバテーブルに追加された予備サーバ情報に対応する予備サーバ200aへの操作の禁止処理をおこなう(ステップS105)。ここで、予備サーバへの操作とは、リソース・コーディネータ部101aが当該予備サーバに対しておこなう各種操作をいう。続いて、制御部105aは、仮想コンピュータ・システムSaに対して、予備サーバ200aを仮想化ソフトウェアの管理下へ登録することを要求する(ステップS106)。
続いて、制御部105aから予備サーバ200aの仮想化ソフトウェアの管理下への登録要求を受けたホストOS部108a1は、予備サーバ200aを仮想コンピュータ・システムSaにおいて使用可能な物理資源として登録する(ステップS301)。すなわち、予備サーバ200aの管理主体をリソース・コーディネータ部101aからホストOS部108a1へと変更する。これは、一つのハードウェアは、一つの管理主体によって一元管理されることが求められるためである。
続いて、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、VMホスト108aのホストOS部108a1に対して、VMゲストの作成を要求する(ステップS107)。続いて、VMゲストの作成の要求を受けた仮想コンピュータ・システムSaのホストOS部108a1は、VMホストの起動に求められるVMホストの定義ファイルを作成する(ステップS302)。
続いて、ホストOS部108a1は、共有ストレージ300aに保存されている運用サーバ400aのバックアップ・イメージを暫定業務OS(ゲストOS)として予備サーバ200aにコピーする(ステップS303)。続いて、ホストOS部108a1は、ステップS302で作成されたVMゲストの定義ファイル、および、ステップS304でコピーされたバックアップ・イメージに基づいてVMゲストを作成する(ステップS304)。
続いて、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、暫定業務OSの起動およびVMゲストの一時停止をVMホスト108aのホストOS部108a1に対して要求する(ステップS108)。
続いて、暫定業務OSの起動およびVMゲストの一時停止の要求を受けたVMホスト108aのホストOS部108a1は、暫定業務OSを起動する(ステップS305)。続いて、ホストOS部108a1は、暫定業務OSが起動されたVMゲストを一時停止状態へ移行させる(ステップS306)。ホストOS部108a1は、ステップS306の処理結果をリソース・コーディネータ部101aの制御部105aに通知する。なお、ステップS305およびステップS306の処理を暫定業務OSの設定という。
続いて、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、ホストOS部108a1からのステップS306の処理結果に基づき、暫定業務OSの設定が成功したか否かを判定する(ステップS109)。暫定業務OSの設定が成功したと判定された場合には(ステップS109肯定)、ステップS110へ移り、暫定業務OSの設定が成功したと判定されなかった場合には(ステップS109否定)、暫定業務準備処理は終了する。
ステップS110では、制御部105aは、予備サーバテーブルの予備サーバ200aの暫定運用フラグをオン(true)にする。ステップS110の処理が終了すると、暫定業務準備処理は終了する。
[暫定業務準備処理を示すシーケンス図]
図8は、実施例2にかかる暫定業務準備処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、先ず、運用管理サーバ100aの管理者の端末装置700aに入力された予備サーバの設定操作のリクエストが、リソース・コーディネータ部101aの基盤部104aへ送信される(ステップS111)。
続いて、基盤部104aは、端末装置700aから受信した予備サーバの設定操作のリクエストを受信して処理待ち行列に登録(リクエスト・キューイング)する(ステップS112)。続いて、基盤部104aは、制御部105aに対して、予備サーバ情報の保存要求を出力する(ステップS113)。
続いて、制御部105aは、基盤部104aから入力された予備サーバ情報の保存要求に応じて、予備サーバテーブルに予備サーバ情報を設定する(ステップS114)。続いて、制御部105aは、予備サーバテーブルに対して、予備サーバ情報の変更禁止の属性を設定する(ステップS115)。ステップS115以降、ステップS114で予備サーバテーブルに設定された予備サーバ情報は、変更不可となる。
続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、予備サーバ200aにおいてVMゲストを作成可能な資源が十分であるか否かを確認する(ステップS116)。続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、VMゲストの定義ファイルの作成を要求する(ステップS117)。続いて、制御部105aからVMゲストの定義ファイルの作成の要求を受けたVMホスト108aは、定義ファイルを作成して共有ストレージ300aに保存する(ステップS118)。
続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、VMゲストの作成を要求する(ステップS119)。続いて、制御部105aからVMゲストの作成の要求を受けたVMホスト108aは、運用サーバ400aのバックアップ・イメージを共有ストレージ300aに保存する(ステップS120)。
続いて、VMホスト108aは、予備サーバ200a上にVMゲスト200ai−1(iは、n以下の何れかの自然数)、すなわち、暫定業務OSを作成する(ステップS121)。続いて、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、VMホスト108aに対して、予備サーバ200a上に作成した暫定業務OSの起動、および、起動した暫定業務OSの一時停止を要求する(ステップS122)。
続いて、予備サーバ200a上に作成した暫定業務OSの起動、および、起動した暫定業務OSの一時停止の要求を受けたVMホスト108aは、暫定業務OSを起動する(ステップS123)。続いて、VMホスト108aは、起動した暫定業務OSを一時停止状態へ移行させる(ステップS124)。
続いて、ステップS124の処理が正常終了したならば、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、予備サーバテーブルの該当する予備サーバ情報に対応する暫定フラグをオンにする(ステップS125)。そして、制御部105aは、基盤部104aに対して、ステップS124の処理の正常終了、すなわち、暫定業務OSの設定が正常終了したことを基盤部104aへ通知する(ステップS126)。そして、基盤部104aは、端末装置700aに、暫定業務OSの設定が正常終了したことを通知する完了メッセージを出力する(ステップS127)。
一方、ステップS124の処理が異常終了したならば、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、VMホスト108aに対して、ステップS121で作成したVMゲスト200ai−1の削除を要求する(ステップS128)。そして、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1を削除する(ステップS129)。
続いて、制御部105aは、基盤部104aに対して、ステップS124の処理の異常終了、すなわち、暫定業務OSの設定が異常終了したことを基盤部104aへ通知する(ステップS130)。そして、基盤部104aは、端末装置700aに、暫定業務OSの設定が異常終了したことを通知する異常終了メッセージを出力する(ステップS131)。
上述したステップS124の処理が正常終了したならば、暫定業務OSが動作する予備サーバ200aは、運用サーバ400aの障害発生時に直ちに業務の実行を引き継ぎ可能な業務実行装置として準備されたことになる。
[実施例2にかかる暫定業務環境更新処理手順]
図9は、実施例2にかかる暫定業務環境更新処理手順を示すフローチャートである。暫定業務環境更新処理は、運用サーバ400aのOSや業務アプリへのパッチ適用に代表されるソフトウェア更新による業務運用環境の変化をバックアップ・イメージに反映させる処理である。なお、運用サーバ400a、予備サーバ200aおよび運用管理サーバ100aのハードウェア資源の増設、減設は、暫定業務環境更新処理の対象外である。暫定業務環境更新処理の実行の前提は、図7に示した暫定業務準備処理と同一である。
図9に示すように、先ず、リソース・コーディネータ部101aにおいて、リソース・コーディネータ部101aの基盤部104aは、管理者によって端末装置700aへ入力された運用サーバ400aの業務実行環境のイメージ・バックアップ操作を受け付ける(ステップS141)。
続いて、イメージ制御部107aは、イメージ・バックアップ対象の運用サーバ400aを再起動する(ステップS142)。続いて、イメージ制御部107aは、運用サーバ400aのバックアップ・イメージを共有ストレージ300aにコピーする(ステップS143)。
続いて、制御部105aは、ステップS143の処理で共有ストレージ300aにコピーされたバックアップ・イメージと、前回の処理で共有ストレージ300aにコピーされたバックアップ・イメージとに差分があるか否かを判定する(ステップS144)。共有ストレージ300aにコピーされたバックアップ・イメージに差分があると判定された場合には(ステップS144肯定)、ステップS145へ移り、差分があると判定されなかった場合には(ステップS144否定)、暫定業務環境更新処理は終了する。
ステップS145では、制御部105aは、仮想コンピュータ・システムSaのVMホスト108aのホストOS部108a1に対して、暫定運用環境、すなわち、ゲストOSおよび業務アプリを含むVMゲスト200ai−1の再構築を要求する。
リソース・コーディネータ部101aの制御部105aから暫定運用環境の再構築の要求を受けた仮想コンピュータ・システムSaのホストOS部108a1は、VMゲスト200ai−1の既存のVMゲストの定義ファイルを書き換える(ステップS311)。
続いて、ホストOS部108a1は、既存のVMゲスト200ai−1の暫定業務OS(ゲストOS)を削除する(ステップS312)。そして、ホストOS部108a1は、既存のVMゲスト200ai−1を削除する(ステップS313)。そして、ホストOS部108a1は、ステップS143で作成したバックアップ・イメージを暫定業務OS(ゲストOS)として共有ストレージ300aにコピーする(ステップS314)。そして、ホストOS部108a1は、ステップS143で作成したバックアップ・イメージに基づいてVMゲスト200ai−1を再作成する(ステップS315)。
ステップS315でVMゲスト200ai−1が再作成されると、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、ホストOS部108a1に対して、暫定業務OSの起動およびVMゲストの一時停止状態への移行を要求する(ステップS146)。
制御部105aから暫定業務OSの起動およびVMゲストの一時停止状態への移行の要求を受けたホストOS部108a1は、ステップS314で予備サーバ200aにコピーされた暫定業務OSを起動する(ステップS316)。そして、ホストOS部108a1は、ステップS315で再作成したVMゲスト200ai−1を一時停止状態へ移行させる(ステップS317)。
ステップS317の処理に続いて、制御部105aは、予備サーバ200aにおいて暫定業務OSの設定、すなわち、暫定業務OSを起動およびVMゲスト200ai−1の一時停止状態への移行が成功したか否かを判定する(ステップS147)。暫定業務OSの設定が成功したと判定された場合には(ステップS147肯定)、暫定業務環境更新処理は終了し、暫定業務OSの設定が成功したと判定されなかった場合には(ステップS147否定)、ステップS148へ移る。ステップS148では、制御部105aは、予備サーバテーブルの予備サーバ200aに該当する暫定運用フラグをオフにする。
なお、暫定業務環境更新処理は、管理者によって端末装置700aへ入力された運用サーバ400aの業務実行環境のイメージ・バックアップ操作を受け付けたことを契機としておこなわれる。しかし、これに限定されず、運用管理サーバ100aに設定されたジョブ・スケジュールに従っておこなわれることとしてもよい。また、運用サーバ400aのソフトウェア更新が自動的におこなわれる構成の場合には、ソフトウェア更新後に自動的に暫定業務環境更新処理がおこなわれるようにしてもよい。
[実施例2にかかる暫定業務環境更新処理を示すシーケンス図]
図10は、実施例2にかかる暫定業務環境更新処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、先ず、運用管理サーバ100aの管理者の端末装置700aに入力された運用サーバ400aのイメージ・バックアップのリクエストが、リソース・コーディネータ部101aの基盤部104aへ送信される(ステップS151)。
続いて、基盤部104aは、制御部105aに対して、運用サーバ400aのイメージ・バックアップの指示を出力する(ステップS152)。続いて、制御部105aは、基盤部104aから入力されたイメージ・バックアップの指示に応じて、イメージ制御部107aに対して、バックアップ・イメージの作成を指示する(ステップS153)。
続いて、イメージ制御部107aは、運用サーバ400aを再起動する(ステップS154)。そして、イメージ制御部107aは、運用サーバ400aの再起動を確認する(ステップS155)。そして、イメージ制御部107aは、運用サーバ400aのバックアップ・イメージの作成処理をおこなう(ステップS156)。そして、イメージ制御部107aは、運用サーバ400aから作成したバックアップ・イメージの確認をおこなう(ステップS157)。
続いて、基盤部104は、制御部105aに対して、ステップS156で作成されたバックアップ・イメージと、既存のバックアップ・イメージとの差分の確認を指示する(ステップS158)。続いて、制御部105aは、ステップS156で作成されたバックアップ・イメージと、共有ストレージ300aに保存される既存のバックアップ・イメージとの詳細情報との差分を判定する(ステップS159)。
続いて、制御部105aによってステップS156で作成されたバックアップ・イメージと、既存のバックアップ・イメージとに差分があると判定された場合には、基盤部104aは、暫定業務OSの再構築を制御部105に対して指示する(ステップS160)。続いて、暫定業務OSの再構築の指示を受けた制御部105aは、VMホスト108aに対して、VMゲスト200ai−1の削除を指示する(ステップS161)。
続いて、VMゲスト200ai−1の削除の指示を受けたVMホスト108aは、VMゲスト200ai−1の定義ファイルを書き換える(ステップS162)。そして、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1を削除する(ステップS163)。そして、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1の定義ファイルを再構成する(ステップS164)。なお、ステップS164の処理が終了すると、VMホスト108aは、制御部105aに対して、完了通知を送信する。
続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、ステップS156で作成されたバックアップ・イメージの共有ストレージ300aへのコピーを指示する(ステップS165)。続いて、VMホスト108aは、ステップS156で作成されたバックアップ・イメージを共有ストレージ300aへコピーする(ステップS166)。
続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、ステップS166で共有ストレージ300aへコピーされたバックアップ・イメージに基づき、VMゲスト200ai−1の再作成を指示する(ステップS167)。続いて、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1を再作成する(ステップS168)。
続いて、基盤部104aは、制御部105aに対して、暫定業務OSの起動およびVMゲスト200ai−1の一時停止を指示する(ステップS169)。続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、暫定業務OSの起動およびVMゲスト200ai−1の一時停止を指示する(ステップS170)。
続いて、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1上で暫定業務OSを起動する(ステップS171)。そして、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1を一時停止状態へと移行させる(ステップS172)。
なお、暫定業務OSの起動、もしくは、VMゲスト200ai−1の一時停止状態への移行、すなわち、暫定業務OSの設定が異常終了したならば、基盤部104aは、予備サーバテーブルの対応する暫定運用フラグをオフにする(ステップS173)。そして、基盤部104aは、端末装置700aに対して、異常終了のメッセージを出力する(ステップS174)。一方、暫定業務OSの設定が正常終了したならば、基盤部104aは、端末装置700aに対して、正常終了のメッセージを出力する(ステップS175)。
[実施例2にかかる暫定業務開始処理手順]
図11は、実施例2にかかる暫定業務開始処理手順を示すフローチャートである。暫定業務開始処理は、仮想ソフトウェアの管理下で動作するVMゲストが運用サーバ400aの業務を引き継ぐ処理である。
暫定業務開始処理の実行の前提は、図7に示した暫定業務準備処理と同一である。同図に示すように、先ず、リソース・コーディネータ部101aにおいて、リソース・コーディネータ部101aのSNMP解析部103aは、故障した運用サーバ400aまたは運用サーバ400aのシャーシからSNMPトラップを受信する(ステップS181)。
続いて、SNMP解析部103aは、故障した運用サーバ400aの電源断処理を開始する(ステップS182)。続いて、制御部105aは、予備サーバテーブルを参照して、運用サーバ400aに対応する暫定運用フラグがオンになっているか否かを判定する(ステップS183)。暫定運用フラグがオンになっていると判定された場合には(ステップS183肯定)、ステップS184へ移り、暫定運用フラグがオンになっていると判定されなかった場合には(ステップS183否定)、ステップS185へ移る。
ステップS184では、制御部105aは、仮想コンピュータ・システムSaのVMホスト108aのホストOS部108a1に対して、仮想化ソフトウェア管理下から予備サーバ200aの登録を削除するよう指示する。そして、ホストOS部108a1は、予備サーバ200aを使用可能な物理資源から削除する(ステップS321)。すなわち、ステップS321の処理では、予備サーバ200aの管理主体を仮想コンピュータ・システムSaから運用管理サーバ100aへ変更する。
一方、ステップS185では、イメージ制御部107aは、予備サーバ200aに運用サーバ400aのバックアップ・イメージをコピーする。そして、制御部105aは、予備サーバ200aの起動を確認する(ステップS186)。そして、制御部105aは、ネットワーク制御部106aに対して、故障サーバである運用サーバ400aから予備サーバ200aへVLANを切り換えるよう指示する(ステップS187)。ネットワーク制御部106aは、LANスイッチ600aを制御して、運用サーバ400aから予備サーバ200aへVLANを切り換える。
仮想コンピュータ・システムSaにおいて、ステップS321の処理が終了すると、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、仮想コンピュータ・システムSaのVMホスト108aに対して、暫定業務OSの起動を要求する(ステップS188)。そして、制御部105aは、イメージ制御部107aを制御して、予備サーバ200aへのバックアップ・イメージのコピーを開始する(ステップS189)。
VMホスト108aは、制御部105aからの暫定業務OSの起動の要求に応じて、先ず、暫定業務OSにハードウェア資源を割り当てて起動する(ステップS322)。なお、暫定業務OS部200ai−3および業務アプリ実行部200ai−2(iは、n以下のある自然数)は、暫定業務OSの動作によって機能する。そして、VMホスト108aは、暫定業務OSを一時停止状態へ移行させる(ステップS323)。なお、暫定業務OSの起動および暫定業務OSの一時停止状態への移行を暫定業務OSの設定という。
続いて、リソース・コーディネータ部101aの制御部105aは、仮想コンピュータ・システムSaにおいて、暫定業務OSの設定が成功したか否かを判定する(ステップS190)。暫定業務OSの設定が成功したと判定された場合には(ステップS190肯定)、ステップS191へ移り、暫定業務OSの設定が成功したと判定されなかった場合には(ステップS190否定)、ステップS192へ移る。
ステップS191では、制御部105aは、ネットワーク制御部106aに対して、故障サーバである運用サーバ400aから業務アプリ実行部200ai−2が動作するVMゲスト200ai−1へVLANを切り換えるよう指示する。ネットワーク制御部106aは、LANスイッチ600aを制御して、運用サーバ400aからVMゲスト200ai−1へVLANを切り換える。
一方、ステップS192では、端末装置700aに、暫定業務OSの設定失敗を通知する。そして、端末装置700aでは、暫定業務OSの設定失敗の通知を出力する。ステップS191またはステップS192の処理が終了すると、暫定業務開始処理は終了する。
[実施例2にかかる暫定業務開始処理を示すシーケンス図]
図12は、実施例2にかかる暫定業務開始処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、先ず、故障サーバである運用サーバ400aは、リソース・コーディネータ部101aのSNMP解析部103aへSNMPトラップを送信する(ステップS201)。続いて、SNMP解析部103aは、SNMPトラップを受信すると、基盤部104aに対して、運用サーバ400aの故障を通知する(ステップS202)。
続いて、基盤部104aは、運用サーバ400aの故障を通知されると、制御部105aに対して、業務実行装置であるサーバの切り換えを指示する(ステップS203)。続いて、制御部105aは、運用サーバ400aの電源をオフにする(ステップS204)。
続いて、制御部105aは、予備サーバテーブルにおいて運用サーバ400aに該当する暫定運用フラグがオンである場合には、VMホスト108aに対して、仮想化ソフトウェアの管理下から予備サーバ200aを削除するよう指示する(ステップS205)。VMホスト108aは、指示に応じて、仮想化ソフトウェアの管理下から予備サーバ200aを削除する(ステップS206)。
続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、暫定業務OSの起動を要求する(ステップS207)。続いて、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1に対してハードウェア資源を割り当てる(ステップS208)。続いて、VMホスト108aは、ステップS208で起動した暫定業務OSを一時停止状態へ移行させる(ステップS209)。
ステップS208およびステップS209の処理、すなわち、暫定業務OSの設定が成功したならば、制御部105aは、ネットワーク制御部106aに対して、故障サーバである運用サーバ400aから暫定業務OSへVLANを切り換えるよう指示する(ステップS210)。一方、暫定業務OSの設定に失敗したならば、制御部105aは、端末装置700aに対して暫定業務OSの設定の失敗を通知する(ステップS211)。
そして、ステップS210に続いて、制御部105aは、イメージ制御部107aに対して、予備サーバへ運用サーバ400aのバックアップ・イメージのコピーを指示する(ステップS212)。イメージ制御部107aは、指示に応じて、予備サーバ200aへバックアップ・イメージをコピーする(ステップS213)。
一方、制御部105aは、予備サーバテーブルにおいて運用サーバ400aに該当する暫定運用フラグがオフである場合には、制御部105aは、イメージ制御部107aに対して、予備サーバへ運用サーバ400aのバックアップ・イメージのコピーを指示する(ステップS214)。イメージ制御部107aは、指示に応じて、予備サーバ200aへバックアップ・イメージをコピーする(ステップS215)。
ステップS215の処理に続いて、制御部105aは、予備サーバ200aの起動を確認する(ステップS216)。続いて、制御部105aは、ネットワーク制御部106aに対して、故障サーバである運用サーバ400aから予備サーバ200aへVLANを切り換えるよう指示する(ステップS217)。ネットワーク制御部106aは、LANスイッチ600aを制御して、運用サーバ400aから予備サーバ200aへVLANを切り換える。
なお、上述のステップS214〜ステップS217は、運用サーバ400aに対応する暫定業務OSが準備されていない場合に、直ちに予備サーバ200aをセット・アップすることを意味する。
[実施例2にかかる予備サーバ準備完了後処理手順]
図13は、実施例2にかかる予備サーバ準備完了後処理手順を示すフローチャートである。予備サーバ準備完了後処理は、予備サーバ200aが仮想ソフトウェアの管理下で動作するVMゲストから業務を引き継ぐ処理である。
予備サーバ準備完了後処理手順の実行の前提は次の通りである。仮想コンピュータ・システムSaに仮想化ソフトウェアがインストールされ、リソース・コーディネータ部101aと通信可能なホストOSが存在する。また、暫定業務OSを起動するために十分なリソースが仮想ソフトウェア管理下で利用可能な状態である。また、仮想化ソフトにおいて、一時停止状態にあるVMゲストに割り当てられたリソースは、他のVMゲストに対して自由に再割り当てできる。
図13に示すように、先ず、リソース・コーディネータ部101aにおいて、基盤部104aは、運用サーバ400aの予備サーバ200aの準備が成功したか否かを判定する(ステップS221)。予備サーバ200aの準備とは、予備サーバ200aへのバックアップ・イメージのコピーを指す。予備サーバ200aの準備が成功したと判定された場合には(ステップS221肯定)、ステップS222へ移り、予備サーバ200aの準備が成功したと判定されなかった場合には(ステップS221否定)、ステップS226へ移る。
ステップS222では、基盤部104aは、予備サーバ200aの起動を確認する。続いて、基盤部104aは、ネットワーク制御部106aを制御して、暫定業務OSからユーザリクエスト管理部109aへVLANを切り換えて、ユーザリクエストをユーザリクエスト管理部109aに振り分ける(ステップS223)。
続いて、基盤部104aは、VMホスト108aのホストOS部108a1に対して、暫定業務OSの停止を要求する(ステップS224)。続いて、制御部105aは、ホストOS部108a1に対して、暫定業務OSに割り振られたユーザリクエストの処理が完了するまで待ち合わせるよう指示する(ステップS225)。仮想コンピュータ・システムSaのホストOS部108a1は、制御部105aからの指示に応じて、ユーザリクエストの処理が完了するまで待ち合わせた後に、暫定業務OSを一時停止状態へ移行させる(ステップS331)。
ステップS331に続いて、リソース・コーディネータ部101aのユーザリクエスト管理部109aは、ステップS223のVLAM切り換え以降に受け付けたユーザリクエストを予備サーバ200aへ送信する(ステップS227)。続いて、基盤部104aは、ユーザリクエスト管理部109aから予備サーバ200aへVLANを切り換えて、ユーザリクエストを予備サーバ200aに割り振る(ステップS228)。続いて、基盤部104aは、運用サーバ400aから予備サーバ200aへの切り換えの正常終了を端末装置700aに表示させる(ステップS229)。
一方、ステップS226では、基盤部104aは、予備サーバ200aのセット・アップが完了していないので、VMホスト108aに対して、暫定業務OSが引き続き業務を実行できるようにVMゲスト200ai−1の定義ファイルの再設定を要求する。続いて、仮想コンピュータ・システムSaのVMホスト108aのホストOS部108a1は、暫定業務OSが動作するVMゲスト200ai−1の定義ファイルを変更する(ステップS332)。具体的には、例えばVMゲスト200ai−1へのハードウェア資源の割り当て量を増やし、VMゲスト200ai−1の処理能力を向上させる。
ステップS332に続いて、リソース・コーディネータ部101aの基盤部104aは、予備サーバ200aの電源断をおこなう(ステップS230)。続いて、基盤部104aは、運用サーバ400aから予備サーバ200aへの切り換えの異常終了を端末装置700aに表示させる(ステップS231)。
[実施例2にかかる予備サーバ準備完了後処理を示すシーケンス図]
図14は、実施例2にかかる予備サーバ準備完了後処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、先ず、リソース・コーディネータ部101aの基盤部104aは、ネットワーク制御部106aに対して、予備サーバのセット・アップを依頼する(ステップS241)。
続いて、ネットワーク制御部106aは、予備サーバ200aに対して予備サーバのセット・アップを要求する(ステップS242)。続いて、予備サーバ200aは、予備サーバのセット・アップをおこなう(ステップS243)。
ステップS243の処理が異常終了した、すなわち、予備サーバ200aのセット・アップが異常終了した場合には、基盤部104aは、制御部105aに、暫定業務OSでの業務継続を設定する(ステップS244)。
制御部105aは、暫定業務OSでの業務継続の設定に応じて、VMホスト108aに対して、暫定業務OSが動作するVMゲスト200ai−1の定義ファイルの変更を依頼する(ステップS245)。定義ファイルの変更の依頼に応じて、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1の定義ファイルを変更する。
続いて、基盤部104aは、予備サーバ200aに対して、電源切断を要求する(ステップS246)。予備サーバ200aは、電源切断の要求に応じて、自装置の電源を切断する(ステップS247)。続いて、基盤部104aは、予備サーバ200aの電源切断を確認する(ステップS248)。続いて、基盤部104aは、運用サーバ400aから予備サーバ200aへの切り換えの異常終了メッセージを端末装置700aに出力させる(ステップS249)。
一方、ステップS243の処理が正常終了した、すなわち、予備サーバ200aのセット・アップが正常終了した場合には、基盤部104aは、先ず、予備サーバ200aの起動を確認する(ステップS250)。続いて、基盤部104aは、ネットワーク制御部106aに対して、暫定業務OSから予備サーバ200aへVLANを切り換えるよう依頼する(ステップS251)。
続いて、VLANを切り換える依頼を受けたネットワーク制御部106aは、LANスイッチ600aに対して、暫定業務OSからユーザリクエスト管理部109aへユーザリクエストの送信先を切り換えるよう要求する(ステップS252)。LANスイッチ600aは、ユーザリクエストの送信先を切り換える要求に応じて、暫定業務OSからユーザリクエスト管理部109aへユーザリクエストの送信先を切り換える。
続いて、基盤部104aは、制御部105aに対して、暫定業務OSの停止を依頼する(ステップS253)。続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、実行中のユーザリクエストの処理の完了を待ち合わせるよう指示する(ステップS254)。続いて、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1における実行中ユーザリクエストの処理完了を待ち合わせる(ステップS255)。
続いて、制御部105aは、VMホスト108aに対して、暫定業務OSの停止を要求する(ステップS256)。続いて、VMホスト108aは、VMゲスト200ai−1での暫定業務OSの動作を停止させる(ステップS257)。続いて、基盤部104aは、ステップS252のVLAN切り換え以降のユーザリクエストを実行するようにユーザリクエスト管理部109aに依頼する(ステップS258)。
続いて、ユーザリクエスト管理部109aは、ユーザリクエスト管理部109aが保持するユーザリクエストを予備サーバ200aへ送信する(ステップS259)。予備サーバ200aは、ユーザリクエスト管理部109aから受信したユーザリクエストの処理をおこなう(ステップS260)。
続いて、基盤部104aは、ネットワーク制御部106aに対して、以降のユーザリクエストが予備サーバ200aへ振り分けられるように、ユーザリクエスト管理部109aから予備サーバ200aへVLANを切り換えるよう依頼する(ステップS261)。
ネットワーク制御部106aは、LANスイッチ600aに対して、ユーザリクエストの送信先を切り換えるよう要求する(ステップS262)。LANスイッチ600aは、ユーザリクエストの送信先を切り換える要求に応じて、ユーザリクエスト管理部109aから予備サーバ200aへユーザリクエストの送信先を切り換える。続いて、基盤部104aは、運用サーバ400aから予備サーバ200aへの切り換えの完了メッセージを端末装置700aに出力させる(ステップS263)。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2では、運用サーバ400aにハードウェアの障害が発生した場合に、予備サーバ200aをセット・アップして完了するまで、VMゲスト200ai−1に一時的に業務の実行をおこなわせる。VMゲスト200ai−1に動作開始は、一時低状態から動作状態の移行によって短時間でおこなわれる。よって、運用サーバ400aのハードウェアの障害によって業務の実行が停止することなく業務の継続性を高め、運用サーバ400aに予備サーバ200aを対応付ける業務実行装置の冗長構成の信頼度を高めることができる。
また、実施例2では、リソース・コーディネータに、仮想コンピュータ・システムを実現する仮想化ソフトウェアおよびイメージ制御ソフトとの連携機能を追加した。また、仮想コンピュータ・システムを実現する仮想化ソフトウェアにリソース・コーディネータとの連携機能を追加した。また、暫定業務OSが動作するVMゲスト200ai−1から予備サーバ200aへ業務実行装置を切り換える際に、本来運用サーバ400a宛であるユーザリクエストを一時的に管理するユーザリクエスト管理部109aをリソース・コーディネータに追加した。このように、リソース・コーディネータおよび仮想化ソフトウェアへの機能追加によって、低コストで業務実行装置の冗長構成の信頼度を向上させることができる。
以上、実施例1および実施例2を説明したが、開示技術は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、さらに種々の異なる実施例で実施されてもよい。特に、各実施例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実施可能である。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散または統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散または統合して構成することができる。
例えば、実施例1では、運用管理部101と、仮想計算機管理部108とを一つの機能部として統合してもよい。また、制御部105を、作成指示部と、一時停止移行指示部と、動作移行指示部とに分散してもよい。また、実施例2では、リソース・コーディネータ部101aと、VMホスト108aとを一つの機能部として統合してもよい。また、制御部105aを、作成指示部と、一時停止移行指示部と、動作移行指示部とに分散してもよい。
ここで、作成指示部は、退避複写部107によって記憶装置300に退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機200−1をコンピュータ・ハードウェア200上に作成するように仮想計算機管理部108に対して指示する。または、作成指示部は、イメージ制御部107aによって共有ストレージ300aに退避複写されたバックアップ・イメージが動作するVMゲスト200ai−1を予備サーバ200a上に作成するようにVMホスト108aに対して指示する。
また、動作移行指示部は、作成指示部の指示に従って仮想計算機管理部108によってコンピュータ・ハードウェア200上に作成された仮想計算機200−1を起動した後に一時停止状態へ移行させるように仮想計算機管理部108に対して指示する。または、動作移行指示部は、作成指示部の指示に従ってVMホスト108aによって予備サーバ200a上に作成されたVMホスト200ai−1を起動した後に一時停止状態へ移行させるようにVMホスト108aに対して指示する。
また、動作移行指示部は、運用装置400からの障害情報が受信された場合には、一時停止状態へ移行させられた仮想計算機200−1を暫定業務実行部200−2が動作する動作状態へ移行させるように仮想計算機管理部108へ指示する。または、動作移行指示部は、運用サーバ400aからの障害情報が受信された場合には、一時停止状態へ移行させられたVMゲスト200ai−1を暫定業務OS部200ai−3が動作する動作状態へ移行させるようにVMホスト108aへ指示する。
また、仮想計算機管理部108およびVMホスト108aを運用管理装置100および運用管理サーバ100aそれぞれの外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、仮想計算機管理部108およびVMホスト108aを別の装置が有し、ネットワーク接続されて協働することで、運用管理装置100および運用管理サーバ100aの機能を実現するようにしてもよい。
また、実施例1および実施例2で説明した各処理を予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワーク・ステーションで実行することで運用管理方法を実現することができる。このプログラムは、インターネットに代表されるネットワークを介して配布することができる。
また、前述のプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)に代表されるコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録されてもよい。このプログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
また、前述のプログラムは、各機能部によって実行される次の各手順を含むとしてもよい。すなわち、退避複写部107およびイメージ制御部107aによって実行される、業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写手順を含んでもよい。
また、制御部105および105aによって実行される、所定の記憶装置に退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示手順を含んでもよい。
なお、作成指示手順は、所定の記憶装置に新たに退避複写された業務実行環境に、前回において退避複写された業務実行環境との差分がある場合には、前回において退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を削除する。そして、作成指示手順は、新たに退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に新たに作成するように仮想計算機管理装置に対して指示するとしてもよい。
また、制御部105および105aによって実行される、所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示手順を含んでもよい。
また、障害受信部103およびSNMP解析部103aによって実行される、運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信手順を含んでもよい。また、制御部105および105aによって実行される、障害情報が受信された場合には、一時停止状態へ移行させられた仮想計算機を業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示手順を含んでもよい。
また、切換部106およびネットワーク制御部106aによって実行される、動作状態へ移行させられた仮想計算機へ運用装置から切り換えて業務の実行を継続させる切換手順を含んでもよい。なお、切換手順は、予備装置起動手順によって予備装置において業務実行環境の起動が完了した場合には、仮想計算機から予備装置へ切り換えて業務の実行を継続させるとしてもよい。
また、切換手順は、仮想計算機から予備装置へ切り換えて業務の実行を継続させる際に、仮想計算機へ既に送信されたユーザの端末装置からの処理要求の処理が完了するまで仮想計算機から予備装置への切り換えを待ち合わせるとしてもよい。また、切換手順は、予備装置において業務実行環境の起動が完了しなかった場合には、仮想計算機において業務の実行を継続させ、仮想計算機管理装置に対して仮想計算機へ所定のコンピュータ・ハードウェアの資源を優先的に割当てるように指示するとしてもよい。
また、制御部105および105aによって実行される、運用装置に対する予備装置を予備装置テーブルに設定する予備装置設定手順を含んでもよい。また、制御部105および105aによって実行される、障害情報が受信された場合には、運用装置において動作中の業務実行環境を予備装置に複写した後に、予備装置において複写した業務実行環境を起動して動作を開始させる予備装置起動手順を含んでもよい。
また、ユーザリクエスト管理部109aによって実行される、仮想計算機から予備装置への切り換えが開始されてから完了するまで間、ユーザの端末装置からの処理要求を一時的に受け付けて管理する。そして、仮想計算機から予備装置への切り換えが完了した場合には、処理要求を予備装置へ送信する処理要求管理手順を含んでもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写手順と、
前記退避複写手順によって前記所定の記憶装置に退避複写された前記業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示手順と、
前記作成指示手順の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された前記仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示手順と、
前記運用装置において障害が発生した場合に前記運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信手順と、
前記障害情報受信手順によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記一時停止移行指示手順の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた前記仮想計算機を前記業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示手順と、
前記動作移行指示手順の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記動作状態へ移行させられた前記仮想計算機へ前記運用装置から切り換えて前記業務の実行を継続させる切換手順と
を実行させることを特徴とする運用管理プログラム。
(付記2)前記運用装置に対する予備装置を予備装置テーブルに設定する予備装置設定手順と、
前記障害情報受信手順によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記運用装置において動作中の業務実行環境を前記予備装置に複写した後に、前記予備装置において複写した前記業務実行環境を起動して動作を開始させる予備装置起動手順と
を前記コンピュータに実行させ、
前記切換手順は、前記予備装置起動手順によって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了した場合には、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる
ことを特徴とする付記1記載の運用管理プログラム。
(付記3)前記作成指示手順は、前記退避複写手順によって前記所定の記憶装置に新たに退避複写された業務実行環境に、前回において退避複写された業務実行環境との差分がある場合には、前回において退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上から削除し、前記新たに退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に新たに作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する
ことを特徴とする付記1または2記載の運用管理プログラム。
(付記4)前記切換手順によって前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが開始されてから完了するまで間、ユーザの端末装置からの処理要求を一時的に受け付けて管理し、前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが完了した場合には、前記処理要求を前記予備装置へ送信する処理要求管理手順
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1、2または3記載の運用管理プログラム。
(付記5)前記切換手順は、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる際に、前記仮想計算機へ既に送信されたユーザの端末装置からの処理要求の処理が完了するまで前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えを待ち合わせる
ことを特徴とする付記4記載の運用管理プログラム。
(付記6)前記切換手順は、前記予備装置起動手順によって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了しなかった場合には、前記仮想計算機において前記業務の実行を継続させるとともに、前記仮想計算機管理装置に対して前記仮想計算機へ前記所定のコンピュータ・ハードウェアの資源を優先的に割当てるように指示する
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一項記載の運用管理プログラム。
(付記7)業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写部と、
前記退避複写部によって前記所定の記憶装置に退避複写された前記業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示部と、
前記作成指示部の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された前記仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示部と、
前記運用装置において障害が発生した場合に前記運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信部と、
前記障害情報受信部によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記一時停止移行指示部の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた前記仮想計算機を前記業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示部と、
前記動作移行指示部の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記動作状態へ移行させられた前記仮想計算機へ前記運用装置から切り換えて前記業務の実行を継続させる切換部と
を備えたことを特徴とする運用管理装置。
(付記8)前記運用装置に対する予備装置を予備装置テーブルに設定する予備装置設定部と、
前記障害情報受信部によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記運用装置において動作中の業務実行環境を前記予備装置に複写した後に、前記予備装置において複写した前記業務実行環境を起動して動作を開始させる予備装置起動部と
を前記コンピュータに実行させ、
前記切換部は、前記予備装置起動部によって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了した場合には、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる
ことを特徴とする付記7記載の運用管理装置。
(付記9)前記作成指示部は、前記退避複写部によって前記所定の記憶装置に新たに退避複写された業務実行環境に、前回において退避複写された業務実行環境との差分がある場合には、前回において退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上から削除し、前記新たに退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に新たに作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する
ことを特徴とする付記7または8記載の運用管理装置。
(付記10)前記切換部によって前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが開始されてから完了するまでの間、ユーザの端末装置からの処理要求を一時的に受け付けて管理し、前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが完了した場合には、前記処理要求を前記予備装置へ送信する処理要求管理部
を備えたことを特徴とする付記7、8または9記載の運用管理装置。
(付記11)前記切換部は、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる際に、前記仮想計算機へ既に送信されたユーザの端末装置からの処理要求の処理が完了するまで前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えを待ち合わせる
ことを特徴とする付記10記載の運用管理装置。
(付記12)前記切換部は、前記予備装置起動部によって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了しなかった場合には、前記仮想計算機において前記業務の実行を継続させるとともに、前記仮想計算機管理装置に対して前記仮想計算機への前記所定のコンピュータ・ハードウェアの資源を優先的に割当てるように指示する
ことを特徴とする付記7〜11のいずれか一項記載の運用管理装置。
(付記13)装置の運用を管理する運用管理装置がおこなう運用管理方法であって、
業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写ステップと、
前記退避複写ステップによって前記所定の記憶装置に退避複写された前記業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示ステップと、
前記作成指示ステップの指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された前記仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示ステップと、
前記運用装置において障害が発生した場合に前記運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信ステップと、
前記障害情報受信ステップによって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記一時停止移行指示ステップの指示に従って前記仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた前記仮想計算機を前記業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示ステップと、
前記動作移行指示ステップの指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記動作状態へ移行させられた前記仮想計算機へ前記運用装置から切り換えて前記業務の実行を継続させる切換ステップと
を含んだことを特徴とする運用管理方法。
(付記14)前記運用装置に対する予備装置を予備装置テーブルに設定する予備装置設定ステップと、
前記障害情報受信ステップによって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記運用装置において動作中の業務実行環境を前記予備装置に複写した後に、前記予備装置において複写した前記業務実行環境を起動して動作を開始させる予備装置起動ステップと
を含み、
前記切換ステップは、前記予備装置起動ステップによって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了した場合には、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる
ことを特徴とする付記13記載の運用管理方法。
(付記15)前記作成指示ステップは、前記退避複写ステップによって前記所定の記憶装置に新たに退避複写された業務実行環境に、前回において退避複写された業務実行環境との差分がある場合には、前回において退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上から削除し、前記新たに退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に新たに作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する
ことを特徴とする付記13または14記載の運用管理方法。
(付記16)前記切換ステップによって前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが開始されてから完了するまで間、ユーザの端末装置からの処理要求を一時的に受け付けて管理し、前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが完了した場合には、前記処理要求を前記予備装置へ送信する処理要求管理ステップ
を含むことを特徴とする付記13、14または15記載の運用管理方法。
(付記17)前記切換ステップは、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる際に、前記仮想計算機へ既に送信されたユーザの端末装置からの処理要求の処理が完了するまで前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えを待ち合わせる
ことを特徴とする付記16記載の運用管理方法。
(付記18)前記切換ステップは、前記予備装置起動ステップによって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了しなかった場合には、前記仮想計算機において前記業務の実行を継続させるとともに、前記仮想計算機管理装置に対して前記仮想計算機への前記所定のコンピュータ・ハードウェアの資源を優先的に割当てるように指示する
ことを特徴とする付記13〜17のいずれか一項記載の運用管理方法。
100 運用管理装置
100a 運用管理サーバ
101 運用管理部
101a リソース・コーディネータ部
102 運用管理基盤部
102a リソース・コーディネータ基盤部
103 障害情報受信部
103a SNMP解析部
104、104a 基盤部
105、105a 制御部
105a1 予備サーバテーブル格納部
106 切換部
106a ネットワーク制御部
107 退避複写部
107a イメージ制御部
108 仮想計算機管理部
108a VMホスト
108a1 ホストOS部
109a ユーザリクエスト管理部
200 コンピュータ・ハードウェア
200−1 仮想計算機
200−2 暫定業務実行部
200a1−1〜200an−1、200ai−1 VMゲスト
200a1−2〜200an−2、200ai−2 業務アプリ実行部
200a1−3〜200an−3、200ai−3 暫定業務OS部
200a 予備サーバ
300 記憶装置
300a 共有ストレージ
400 運用装置
400a 運用サーバ
500 予備装置
600a LANスイッチ
700a 端末装置

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写手順と、
    前記退避複写手順によって前記所定の記憶装置に退避複写された前記業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示手順と、
    前記作成指示手順の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された前記仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示手順と、
    前記運用装置において障害が発生した場合に前記運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信手順と、
    前記障害情報受信手順によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記一時停止移行指示手順の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた前記仮想計算機を前記業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示手順と、
    前記動作移行指示手順の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記動作状態へ移行させられた前記仮想計算機へ前記運用装置から切り換えて前記業務の実行を継続させる切換手順と
    を実行させることを特徴とする運用管理プログラム。
  2. 前記運用装置に対する予備装置を予備装置テーブルに設定する予備装置設定手順と、
    前記障害情報受信手順によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記運用装置において動作中の業務実行環境を前記予備装置に複写した後に、前記予備装置において複写した前記業務実行環境を起動して動作を開始させる予備装置起動手順と
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記切換手順は、前記予備装置起動手順によって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了した場合には、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる
    ことを特徴とする請求項1記載の運用管理プログラム。
  3. 前記作成指示手順は、前記退避複写手順によって前記所定の記憶装置に新たに退避複写された業務実行環境に、前回において退避複写された業務実行環境との差分がある場合には、前回において退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上から削除し、前記新たに退避複写された業務実行環境が動作する仮想計算機を前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に新たに作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の運用管理プログラム。
  4. 前記切換手順によって前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが開始されてから完了するまで間、ユーザの端末装置からの処理要求を一時的に受け付けて管理し、前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えが完了した場合には、前記処理要求を前記予備装置へ送信する処理要求管理手順
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2または3記載の運用管理プログラム。
  5. 前記切換手順は、前記仮想計算機から前記予備装置へ切り換えて前記業務の実行を継続させる際に、前記仮想計算機へ既に送信されたユーザの端末装置からの処理要求の処理が完了するまで前記仮想計算機から前記予備装置への切り換えを待ち合わせる
    ことを特徴とする請求項4記載の運用管理プログラム。
  6. 前記切換手順は、前記予備装置起動手順によって前記予備装置において前記業務実行環境の起動が完了しなかった場合には、前記仮想計算機において前記業務の実行を継続させるとともに、前記仮想計算機管理装置に対して前記仮想計算機へ前記所定のコンピュータ・ハードウェアの資源を優先的に割当てるように指示する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の運用管理プログラム。
  7. 業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写部と、
    前記退避複写部によって前記所定の記憶装置に退避複写された前記業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示部と、
    前記作成指示部の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された前記仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示部と、
    前記運用装置において障害が発生した場合に前記運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信部と、
    前記障害情報受信部によって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記一時停止移行指示部の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた前記仮想計算機を前記業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示部と、
    前記動作移行指示部の指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記動作状態へ移行させられた前記仮想計算機へ前記運用装置から切り換えて前記業務の実行を継続させる切換部と
    を備えたことを特徴とする運用管理装置。
  8. 装置の運用を管理する運用管理装置がおこなう運用管理方法であって、
    業務を実行する運用装置において動作中の業務実行環境を所定の記憶装置に退避複写する退避複写ステップと、
    前記退避複写ステップによって前記所定の記憶装置に退避複写された前記業務実行環境が動作する仮想計算機を所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成するように仮想計算機管理装置に対して指示する作成指示ステップと、
    前記作成指示ステップの指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記所定のコンピュータ・ハードウェア上に作成された前記仮想計算機を起動した後に一時停止状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置に対して指示する一時停止移行指示ステップと、
    前記運用装置において障害が発生した場合に前記運用装置から送信される障害情報を受信する障害情報受信ステップと、
    前記障害情報受信ステップによって前記運用装置からの障害情報が受信された場合には、前記一時停止移行指示ステップの指示に従って前記仮想計算機管理装置によって一時停止状態へ移行させられた前記仮想計算機を前記業務実行環境が動作する動作状態へ移行させるように前記仮想計算機管理装置へ指示する動作移行指示ステップと、
    前記動作移行指示ステップの指示に従って前記仮想計算機管理装置によって前記動作状態へ移行させられた前記仮想計算機へ前記運用装置から切り換えて前記業務の実行を継続させる切換ステップと
    を含んだことを特徴とする運用管理方法。
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