JP2011131034A - 書籍盗難防止器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 書籍Aに差し込む差込片28を備え、直接的又は間接的に盗難防止タグ49を取り付けた盗難防止器具において、差込片28を書籍に差し込む際の抵抗を少なくして、差込片28をスムーズかつ書籍Aの頁を損傷することなく差し込めるようにし、また、構造を簡素化することにより製品コストの低減を図ることを課題とする。
【解決手段】書籍Aの背に沿う連結部材13の下端に差込片16を有する地部材11を固定し、差込片28を有する天部材12を連結部材13に対して書籍Aの厚みと平行な方向の回転軸を中心に回転可能に設け、当該天部材12が書籍Aの天に沿わせた状態で施錠部材14と天部材12が当該天部材の長さ方向に相対的にスライド可能に嵌合され、施錠部材14が天部材12に最も深く嵌合された状態において連結部材13に対する天部材12の回転がロックされる構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、書店、コンビニエンスストア、コミック本のレンタル店等の店舗において陳列された書籍の盗難(いわゆる万引)の防止器具に関するものである。
書店等の店舗において陳列された書籍の万引を防止するため、電子式監視システムを設置することが従来から行われている。このシステムは、商品としての書籍にシート状の電子式盗難防止タグを付けておき、そのタグをつけたまま商品が検知ゲートを通過した場合に監視システムが電子式にタグを検知し、警報音を鳴らすなどして管理者に報知することにより不正行為を発見するようになっている。
前記の盗難防止タグを商品としての書籍に付ける方法として、所定の台紙に盗難防止タグを貼り付けておき、これを書籍のページ間に挟んだ状態で書籍全体を透明フィルムでシュリンク包装する方法が知られている(特許文献1、図42、明細書段落0007))。
しかし、この方法は、シュリンク包装を施さない無包装の書籍に適用することができず、また、シュリンク包装を施した場合においても、店舗の精算所(いわゆるレジ)において、逐一シュリンク包装の全部又は一部を破ってタグを取り外す必要があり、精算の能率を妨げる問題がある。
シュリンク包装を施さない無包装の書籍の場合において、容易に書籍から取り外すことができない構造の合成樹脂製の器具を書籍に取り付け、その器具中の外部から視認できない隠れた部分に前記タグを貼り付けた盗難防止器具も知られている(特許文献1、図8、)。
この盗難防止器具は、書籍の天(書籍の上側の切り口)に差し込む差込片を備えた天部材と、書籍の地(書籍の下側の切り口)に差し込む差込片を備えた地部材とを有し、両方の部材は、それぞれ書籍の平(ヒラ。表表紙又は裏表紙の面のこと。)に沿って延びた平板状の連結部材を有する。両方の連結部材は書籍の天地方向へスライド可能に嵌合され、書籍の高さ(天地間の寸法)に応じて、天部材と地部材の間隔を変えることができる。
前記連結部材相互のスライド嵌合面の一方に鋸歯状爪が設けられ、他方に前記鋸歯状爪に係合するバネ板が設けられる。前記の鋸歯状爪とバネ板は後戻り不可能な状態にロックされる施錠機構を構成する。前記のロックを外すためには、特別な解錠器具が必要である。盗難防止タグは、前記連結部材の裏面に貼り付けられる。
前記天部材と地部材の各差込片をそれぞれ書籍の天及び地に差し込みつつ、それらの連結部材を接近方向にスライドさせ、前記の施錠機構のロックによって、当該盗難防止器具を書籍に一体化させる。
前記の盗難防止器具は、解錠器具によって解錠しないかぎり書籍から外すことは困難である。また、盗難防止タグは連結部材の裏面に貼り付けられているので、不正に剥離されたり傷付けられたりするおそれはない。
特開2008−104837号公報
しかし、前記の盗難防止器具は、天部材と地部材の両方の差込片を書籍の天と地に対して直交する方向から書籍の用紙間に差し込むので、差し込む際に、頁の端面に差込片が引っ掛かり易く、差込片の差し込みによって頁が傷付けられる恐れがある。
特に、マンガ等のコミック本の場合、紙質が厚くて引っ掛かり易く、差込片の差し込みによって頁破れを起こし、商品価値を毀損するという問題があった。
また、前記連結部材の重なり部分に施錠機構を設けているので、連結部材の幅も一定以上に大きく、かつ複雑になり、製品コストが高くなる原因となっている。
そこで、この発明は、前記の盗難防止器具を改良し、差込片を書籍に差し込む際の抵抗を少なくして、差込片をスムーズかつ書籍の頁を損傷することなく差し込めるようにし、また、構造を簡素化することにより製品コストの低減を図ることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、書籍の天に沿い当該天に差し込まれる差込片を備えた天部材、前記書籍の地に沿い当該地に差し込まれる差込片を備えた地部材、前記書籍の背に沿い地側端部に前記地部材が固定された連結部材及び前記連結部材の天側端部に前記天部材を天に沿う姿勢にロックする施錠機構を備えた施錠部材とからなり、前記いずれかの部材に直接的又は間接的に取り付けられる電子式盗難防止タグを備える書籍盗難防止器具において、
前記天部材を前記連結部材に対して書籍の厚みと平行な方向の回転軸を中心に回転可能に設け、当該天部材が書籍の天に沿わせた状態で前記施錠部材と前記天部材が当該天部材の長さ方向に相対的にスライド可能に嵌合され、前記施錠部材が前記天部材に最も深く嵌合された状態において前記連結部材に対する前記天部材の回転がロックされる構成とした。
前記のように天部材の一端部を連結部材に対し回転可能に連結する場合のほかに、施錠部材の一端部を連結部材に対し回転可能に連結し、天部材をその施錠部材に嵌合させる構造を採る場合もある。
前記構成の書籍盗難防止器具は、解錠状態にある天部材を上方に回転させ大きく開いた状態において、地部材の差込片を書籍の地の頁間に差し込むとともに、連結部材を書籍の背に沿わせる。次に、天部材を書籍の天に沿う方向(閉じる方向)に回転させ、その差込片を天の頁間に差し込む。
この天部材の差込片を差し込む際の差込片は、従来のように、書籍の天に対し直交する方向からではなく、書籍の天に対して差込片が回転する軌跡を描きながら頁間に抵抗なく差し込まれる。
施錠状態になると天部材の開き方向への回転が規制されるので、天部材の差込片を書籍の天から抜くことができない。天部材を開き方向へ回転し当該盗難防止器具を外すためには、特別の解錠器具を用いる必要がある。このため、解錠することなく当該盗難器具を付けたまま書籍が不正に検知ゲートを通過することがあると、電子式監視止システムが盗難防止タグを検知する。これにより、書籍が不法に持ち出されることを防止する。
上記のように、この発明によれば、天部材の差込片の差し込みを書籍の天に対して回転する軌跡を描きながら行うので、差込片の挿入の際における書籍の用紙の損傷を少なくすることができる。
また、連結部材は書籍の背に沿うだけの簡単な構造であるので、器具全体がコンパクト化され、製品コストの低減を図ることができる。
実施形態1の盗難防止器具の分解斜視図である。 同上の正面図である。 同上の図2のX−X線の使用状態における拡大断面図である。 同上の天部材部分の拡大断面図である。 同上の施錠部材の底面図である。 同上の使用状態の一部断面図である。 実施形態2の盗難防止器具の一部省略斜視図である。 同上の天部材部分の拡大断面図である。 同上の天部材部分の変形例の拡大断面図である。 実施形態3の天部材部分の断面図である。 同上の解錠状態の天部材部分の断面図である。 同上の折り畳み状態の一部省略断面図である。 実施形態4の天部材部分の断面図である。 同上の解錠状態の天部材部分の断面図である。 図14の一部を示す斜視図である。 差込片を複数枚にした実施形態5の一部省略斜視図である。 実施形態5の拡大断面図である。 盗難防止タグを間接的に取り付けた状態を示す拡大断面図である。 タグ貼付板の斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1から図6に示した実施形態1の書籍盗難防止器具は、地部材11、天部材12、前記地部材11、天部材12を両端部に連結した連結部材13及び前記天部材11を連結部材13に対し施錠する施錠部材14によって構成される。
地部材11と天部材12は、連結部材13の両端部においてそれぞれ書物の天及び地に沿う方向に平行に突き出し、全体としてコの字形をなす。図2に示したように、地部材11は、書籍Aの地1にその長さ方向に沿って配置され、天部材12は、書籍Aの天2にその長さ方向に沿って配置される。連結部材13は、書籍Aの背3に沿って配置される。連結部材13の長さは一定であり、書籍Aの天地間の高さに合わせ、数種のサイズが用意される。これらの部材はいずれも合成樹脂の成形品である。
地部材11は書籍Aの地1の幅と同等又はそれより狭い幅をもった帯板状をなし、その長さは、地1の長さを超えない範囲で必要最小限の大きさに設定される。この地部材11は、連結部材13の地側端部、即ち、下端部に直角に一体成形される。その先端部の裏面(下面)に、先端に至るほど薄くなるようテーパ15が付与されている。このテーパ15は、この盗難防止器具を装着した書籍Aを書棚に出し入れする際に円滑に押し込めるようにするために形成されたものである。地部材11の表面(上面)の幅方向中間にほぼその全長にわたり薄板状の差込片16が地部材11の面に直角上向きに設けられる。
前記の差込片16は、連結部材13と平行な外側辺16a、内側辺16b、前記外側辺16a及び内側辺16bの上端間に内側辺16b側が低くなる傾斜を持った上端辺16c、及び外側辺16aと上端辺16c間に形成された面取り部16d等を有する多角形に形成される。これらの各辺には先鋭なエッジ部17が形成され、シュリンク包装された書籍Aの用紙4(図3参照)間に差し込む際にその包装を切り裂き易くなっている。また、差込辺16の片面には、前記各辺の内側に沿って四角形の浅いヌスミ19が形成され、必要に応じて盗難防止タグ49を貼り付けることができるようにしている。
前記内側辺16bの下端部に、連結部材13により一層接近した短辺16eが形成される。内側辺16bと連結部材13との間で書籍Aのいわゆるのど5(書籍Aの用紙4が背3に接する部分、図3参照)を挟むが、短辺16eを設けることにより挟む間隔が一層狭くなるので、挟む力が安定する。
連結部材13は、必要最低限度の厚さをもった帯状体であり、所要の強度を確保するために、一側辺の全長にわたり補強リブ20が形成される。また、その補強リブ20以外の幅面を外膨らみ状に湾曲させることにより(図3参照)、強度を増している。
また、連結部材13の上端部には、ヒンジ連結部22が設けられる。そのヒンジ連結部22の下部において、上向きコの字形の枠21に囲まれた回転規制当接面23が設けられる。後述のように、この回転規制当接面23が、天部材12に係合し上方への回転を規制する作用を行っている。
なお、連結部材13は、書籍Aの背3に当てられるので、背表紙の文字等が読めるように、透明な樹脂により形成することが好ましい。
前記天部材12は、両端開放の角パイプによって形成され、その内部は全長にわたり角型の施錠穴24となっている。その後端部、即ち連結部材13側の端部は内部の施錠穴24と同じ大きさに開放されているが、前端部は内部の施錠穴24より小さい開口部25が形成され(図4参照)、その開口部25側からの施錠部材14の挿入はできないようになっている。
また、天部材12の後端部において、前記施錠穴24の開放部の下端に書籍Aの背3に沿う方向に下向きに屈曲された左右一対のヒンジ連結部26が形成される。この左右一対のヒンジ連結部26間に前記連結部材13側のヒンジ連結部22が挟まれ、これらのヒンジ連結部26、22に書籍Aの厚さ方向にピンが挿通されヒンジ27が構成される。天部材12は、このヒンジ27を回転軸として書籍Aの平6に平行な面内で回転できるように連結される。
なお、前記の回転軸を構成するヒンジ27は、ピンを通す前記の構成のほか、連結部材13の上端と天部材12の端部間を幅方に形成したV形溝の溝底の肉厚部で屈曲自在に連結した簡便な構成であってもよい。ピンに代えV形溝でヒンジ27を構成してもよいことは、以下に述べる他の実施形態においても同様である。
前記天部材12の下面、即ち、地部材11と対向した面の幅方向の中心において、前記ヒンジ27に片寄って薄板状の差込片28が直角下向きに形成される。この差込片28がヒンジ27側へ片寄って形成されているのは、連結部材13との間隔を小さくしてのど5を挟む力を安定させるためである。
前記差込片28は、図2に示したように、外側辺29a、これより高い内側辺29b、外側辺29aと内側辺29bの上端間に形成された傾斜した上端辺29cを有する多角形である。各辺には先鋭なエッジ部31が形成される。
天部材12の下面には、施錠部材14の施錠機構32(図4参照)に対応した二対の係合穴33a、33b及び34a、34bが前端側から順に所定の間隔で同一直線上に形成される(図4参照)。前端側に配置された一対の係合穴33a、33bの間隔Dは、施錠部材14に設けられた施錠機構32の一対の係合爪35a、35bの係合突起45a、45bの間隔D(図5参照)に一致する。このため、施錠部材14を施錠穴24に最も深く挿入した場合に、係合突起45a、45bが係合穴33a、33bに係合される。その係合により天部材12がロック状態となり、施錠部材14と天部材12が一体化される。
後端側に配置された他の一対の係合穴34a、34bは、一定距離L(図4参照)だけヒンジ27側に片寄り、前記の差込片28を挟んで前記係合穴33a、33bと同じ間隔Dをおいて形成される。このため、施錠部材14のロックが解除された状態でこれを施錠穴24の後端から距離Lだけ引き出すと(図2参照)、前記係合爪35a、35bの係合突起45a、45bが前記の係合穴34a、34bに係合し施錠部材14のそれ以上の抜け出しを規制する。
前記の解錠状態における施錠部材14の抜け出しの規制を一層確実にするために、施錠部材14の先端部の左右両側面に規制用係合爪36a、36bが形成され(図1、図5参照)、前記の規制状態でさらにこの係合爪36a、36bが係合する係合穴37a、37bが天部材12の差込片28の近傍の左右両側面に形成される(図1、図2、図4参照)。
なお、前記の係合穴34a、34b、37a、37bを省略し、解錠時は施錠部材12を施錠穴24から抜き出すようにしてもよい。
前記の施錠部材14は、図1、図4及び図5に示したように、左右の側板38、38の前端部に前端壁39及び後端部に後端壁41が設けられ、さらに所要の間隔をおいて4箇所の中間壁42a〜42dが設けられることにより、四角形の棒状差込部が形成される。また、前記後端壁41にその上下に突き出す係合片43が設けられる。上方に突き出す部分を上部係合片43a、下方に突き出す部分を下部係合片43bと称する。
前記施錠部材14の左右の側板38、38間に設けられた施錠機構32は以下のようなものである(図4参照)。即ち、前記の前端壁39と中間壁42aの間に係合爪35aと、安全対策用の係合爪35cが設けられ、中間壁42aと次の中間壁42bの間に係合爪35bが設けられる。
前記の係合爪35aは前端壁39に、また係合爪35bは中間壁42aに、それぞれ片持式に後方に突き出して設けられる。これらの係合爪35a、35bは、それぞれ後方に突き出した部分の先端部に下向きに突き出した係合突起45a、45bが設けられ、さらにその先端にビスなどの磁性ピース46a、46bが取り付けられる。
施錠部材14が最も深く挿入された際に、係合突起45a、45bが係合爪35a、35bの弾性により、それぞれ天部材12の係合穴33a、33bに係合されロック状態となる。後述のように、天部材12の上面に解錠器具51を接近させると、その磁石52a、52bによって磁性ピース46a、46bが吸引され、同時に係合爪35a、35bが上方に引き上げられるので、係合突起45a、45bが係合穴33a、33bから脱出する。
一方、前記の安全対策用の係合爪35cは、前記中間壁42aの前端側の内面に片持式に前方に突き出して設けられ、突き出した部分の先端部に前記の場合と反対に上向きに突出した係合突起45cが設けられる。さらにその先端にビスなどの磁性ピース46cが取り付けられる。この係合爪35cは、通常状態においては天部材12の上面に形成された係合穴47の下方に臨む。この係合爪35cは、後述のように、不正な磁石が接近された場合に作動して前記係合突起45cが係合穴47に係合することにより、不正に解錠されることを防止する。
なお、前記の各係合爪35a、35b、36a、36bの係合部分は、いずれも施錠部材14の挿入方向には傾斜が緩やかであるが、その反対の抜け出し方向には急峻に形成されている。このため、施錠部材14の挿入時には係合作用を行わず、施錠部材14の円滑な挿入を許容するが、反対の抜け出し方向にはロック状態となり、その抜け出しを阻止する。
前記施錠部材14の下面の後半部分に形成された凹部48(図4参照)に前述のシート片状の電子式盗難防止タグ49が貼り付けられる。施錠部材14が施錠穴24に挿入された施錠状態においては、前記タグ49は隠蔽され、この器具の外部から視認することはできず、また工具などを近付けることもできない。
施錠部材14は、図4に示したように、これを施錠穴24に最も深く挿入した状態で施錠部材14と天部材12は相互にロックされ、施錠部材14と天部材12とが嵌合一体化される。このとき、施錠部材14の後端に設けられた前記の下部係合片43bは、連結部材13の回転規制当接面23を囲む枠21内に嵌合し当該回転規制当接面23に当接状態に係合する。このため、天部材12は連結部材13に対し、その上方(開き方向)への回転が規制される。
このように、天部材12がロック状態にある場合において、その天部材12の下部係合片43bが回転規制当接面23に係合され天部材12の上方への回転が規制され、天部材12の差込片28が書籍Aの天2から抜け出すことが阻止される。
解錠器具51は、図4、図6に示したように、天部材12の2個所の磁性ピース46a、46bに一致する間隔で磁石52a、52bが埋め込まれている。通常は、解錠器具51は、テーブル等の上に磁石52a、52bの面が上を向くように固定され(図6参照)、書籍Aの天地を逆にして、天部材12と上部係合片43aのコーナ部を解錠器具51のコーナ部に合致させる。この状態において2個所の磁石52a、52bによって天部材12の磁性ピース46a、46bが吸引される。これにより、各係合穴33a、33bから係合突起45a、45bが外れ、ロックが解除される。書籍Aを矢印a(図6参照)の方向に引っ張ると、施錠部材14から天部材12が抜け出して解錠状態となる。
解錠状態となった器具とともに書籍Aを解錠器具51から取り外し、図2の二点鎖線で示したように、天部材12を、ヒンジ27を中心に開き方向へ回転させると、差込片28が天側の用紙4間から抜け出す。その後、地部材11の差込片16を地側の用紙4間から抜き出すと器具全体が書籍Aから外れる。器具を外すと、これと一体に盗難防止タグ49が外れるので、書籍Aは異常なく検知ゲートを通過することができる。
なお、前記の解錠状態における施錠部材14は、その係合爪35a、35bが係合穴34a、34bに係合し、さらに規制用係合爪36a、36bも係合穴37a、37bに係合する。このため、施錠部材14は天部材12から距離L(図2参照)だけ抜け出した状態でロックされるので、施錠部材14の逸失を防ぐことができる。
不正に解錠を行おうとする場合は、2個の磁石を前記の間隔Dに配置した道具を用いる必要があるが、磁石の個数や間隔の一致した道具を用意することは通常困難である。また、1個の大型の磁石を天部材12の上面全体に接触させる不正行為もあり得るが、その場合は磁性ピース46a、46bのみならず、中間部の磁性ピース46cも上方に吸引されるので、係合爪35cの係合突起45cが天部材12の係合穴47(図4参照)に係合される。このため、施錠部材14のロックが解除されることはなく、したがって不正に解錠されることが避けられる。
なお、以上の説明は、当該器具を装着した書籍Aが、シュリンク包装等の見開き防止手段を施さない場合について述べた。したがってこの場合は、店頭における立ち読み時に器具の部分を見開くことができるので、盗難防止タグ49に加えられる剥離、損傷等を避けるために前記のように盗難防止タグ49を施錠部材14の挿入部に付着させる等の隠蔽措置を施す必要がある。
しかし、シュリンク包装等の見開き防止措置を施している場合は、盗難防止タグ49をあえて隠蔽する必要はないので、差込片16のヌスミ19(図1参照)等の露出部分に貼り付ける場合もある。
[実施形態2]
図7から図9に示した実施形態2は、連結部材13に対し天部材12を回転可能に連結するヒンジ27の位置が前記実施形態1の場合と異なっている。即ち、この実施形態2の場合は、連結部材13の上端(天部材12側の端部)に肉厚部63が形成され、その肉厚部63に連続してその上端に書籍Aの天2に沿う方向に直角に屈曲したヒンジ連結部53が設けられる。そのヒンジ連結部53の前端と天部材12の後端とが、一定の傾斜角をもった傾斜面54で突き当てられる。
前記傾斜面54の上端部両側面、即ち、天部材11の上面に接近した左右両側面において、それぞれヒンジ連結部53と天部材12に設けられたヒンジボス部60にピンを通し、回転軸となるヒンジ27を構成している(図8、図9参照)。
天部材12の内部には前記と同様の施錠穴24が設けられ、また、前記ヒンジ連結部53の内部に前記施錠穴24と合致する同じ大きさの回転規制穴55が形成される。回転規制穴55の後端は、連結部材13の上部において後方に開放される。前記の規制穴55と施錠穴24は相互に連通している。規制穴55と施錠穴24を合わせた全長は、施錠部材14の挿入部の全長と一致する。前記の回転規制穴55を有するヒンジ連結部53が回転規制部を構成している。
この場合の施錠部材14は前記の場合と同一構造であり、前記回転規制穴55から施錠穴24に挿入され、前記と同様の構造で天部材12にロックされる。施錠部材14を最も深く挿入したロック状態において、施錠部材14がヒンジ連結部53の回転規制穴55に嵌合状態に係合されるため、天部材12の回転が規制され、天部材12の差込片28が書籍Aの天2から抜け出すことが阻止される。
なお、施錠部材14の後端に設けられた係合片43は、上部係合片43aを有するが、下部係合片43bを有しない点で実施形態1の場合(図4参照)と相違する。
この実施形態2の場合は、施錠部材14をその前端部が施錠穴24から外れ回転規制穴55に達するまで後退させることによって解錠状態となる。このため、前記実施形態1のような後退位置を規制する係合穴34a、34bは省略され、施錠部材14の規制用係合爪36a、36b(実施形態1参照)に対応した係合穴37a、37bがヒンジ連結部53に設けられる。前記の規制用係合爪36a、36bが係合穴37a、37bに係合することにより、施錠部材14の抜け出しが防止される。
この実施形態2は、前記のように、連結部材13の上端部に肉厚部63を形成し、その肉厚部63の上端に連続して天部材12側に屈曲したヒンジ連結部53を設けているので、天部材12と連結部材13の連結部の強度が実施形態1の場合より向上する。このため施錠状態にある天部材12を無理に持ち上げ、屈曲又は折損させることにより差込片28を抜き出そうとする不正な外力に対し、十分強度を発揮することができる。
図9に示したように、施錠部材14を天部材12の前端側から挿入するようにしてもよい。この場合は、天部材12の前端部が施錠穴24の入り口となり、回転規制穴55の後端の開口部25が小サイズとなり、回転規制穴55側からの施錠部材14の挿入はできないようになっている。また、施錠機構32における係合突起45a、45b等の傾斜の方向も反対となっている。
[実施形態3]
図10から図12に示した実施形態3は、連結部材13の上端に肉厚部63が形成され、その肉厚部63に連続してその上端に書籍Aの天2に沿う方向に直角に屈曲されたヒンジ連結部56が設けられる。そのヒンジ連結部56の先端部にヒンジ27によって施錠部材14の後端部58が書籍Aの平6(図3参照)の平行な面内において回転可能に連結される。この実施形態3の場合は、施錠部材14が回転自在に連結される点で天部材12が回転自在に連結された前記各実施形態の場合と相違している。
天部材12は、前記施錠部材14に対し長さ方向にスライド可能なようにその外側に嵌合される。天部材12のヒンジ27側の端部の下面に切欠き部57が設けられる。切欠き部57の切欠き深さc(図11参照)は、前記の肉厚部63の厚さに等しく形成され、天部材12が最も深く押し込まれた際に肉厚部63がその切欠き部57に嵌まる(図10参照)。
前記切欠き部57よりも前端側に差込片28が設けられる点、係合穴33a、33b、係合穴47、係合突起45a、45bが設けられる点、内部に施錠穴24が設けられる点、前端部に施錠穴24より小さい開口部25が設けられる点等の構成は前記各実施形態の場合と同じである。また、天部材12の前記開口部25の上部に、上方に突き出した係合片59が設けられる。
施錠部材14も、後端部58がヒンジ27によってヒンジ連結部56に連結される構成以外は、実施形態1の施錠部材14と同一構造であり、施錠機構32も同様の構造であるので、図10において、同一部分には同一の符号を付して示すにとどめ、その説明を省略する。
前記天部材12の施錠穴24の後端部開口端を施錠部材14の前端部に外嵌し、その天部材12をヒンジ27の方向にスライドさせる。天部材12を最も深くまでスライドさせ、その切欠き部57が肉厚部63に当たった状態において、係合突起45a、45bが係合爪35a、35bの弾性により天部材12の係合穴33a、33bに係合し、ロック状態となる。
その係合爪35a、35bの先端部に磁性ピース46a、46bが保持される。天部材12の上面に解錠器具51を接近させると、磁性ピース46a、46bが上方に引き上げられ、係合突起45a、45bを係合穴33a、33bから脱出させる。
なお、前記の各係合爪35a、35b等の係合部分は、いずれも天部材12の挿入方向(図11の矢印a参照)には傾斜が緩やかであるが、その反対方向には急峻に形成されている。このため、天部材12の挿入時には係合作用を行わず、天部材12の円滑な挿入を許容する。反対の抜け出し方向にはロック状態となり、その抜け出しを阻止する。
前記施錠部材14の下面の後半部分に形成された凹部48(図4参照)に前述の電子式盗難防止タグ49が貼り付けられることも同様である。
天部材12は、これを前記矢印aの方向に最も深く押し込んだ図10の状態で施錠部材14とロック状態となり、同時に天部材12がヒンジ連結部56に嵌合一体化されるため、天部材12は上方への回転が規制され施錠状態となる。施錠状態においては天部材12の差込片28が書籍Aの天2から抜け出すことが防止される。前記のヒンジ連結部56が回転規制部を構成する。
天部材12の回転を規制する力は、ヒンジ連結部56の下面56aの突き出し長さに依存するので、その突き出し長さは一定以上に長く形成される。
前記天部材12のロックを解除し解錠状態とする方法は前記各実施形態の場合と同様に、解錠器具51を天部材12の上面と、係合片59のコーナ部に当て、磁石52a、52bの作用により係合爪35a、35bの係合を外して、書籍Aとともに本器具を矢印a(図11参照)の方向に引き出す。天部材12が、図11に示したように矢印a方向に相対的に移動し、回転規制突出部56から抜け出すことにより解錠状態となる。そのうえで、ヒンジ27の部分で施錠部材14及びこれと一体の天部材12を開き方向に回転させ(図11の二点鎖線参照)、本器具を書籍Aから分離させることができる。
書籍Aから分離された本器具は、図12に示したように、ヒンジ27の部分で施錠部材14とこれに外嵌された天部材12を下方に回転させ、連結部材13の内側に沿ってこれと平行になるように屈曲することができる。
前記の屈曲状態において、差込片28の先端部が連結部材13の内面と干渉する場合があるので、その干渉を避けるため、差込片28が当たる部分に縦方向のスリット61を設けておく。差込片28の先端部がそのスリット61に嵌入するため干渉が防止され、施錠部材14とこれに外嵌された天部材12を連結部材13に対して平行に屈曲した状態に折りたたむことができる。このため、全体がコンパクト化され、包装箱などへの収納が容易となる。また、差込片28の鋭利な先端部がスリット61内に隠れるので、器具を扱う従業員などが指を怪我する恐れがなくなる。
前記のスリット61は、差込片28の先端部が最も先に挿入される端部、即ち、連結部材13の地部材11側の端部に広幅部を設けておくことが望ましい。差込片28の先端部がスリット61に差し込まれる最初の時点で天部材12のヒンジ27におけるガタツキ等により、その先端部の位置がずれていることがあっても、広幅部で受け入れることにより、差込片28の全体を円滑にスリット61に案内できるようにするためである。
なお、図12に示したように、ヒンジ連結部56の突き出し長さを一定以上に長く設定しておくことにより、前記のスリット61を省略しても差込片28が連結部材13と干渉することを避けることができる。スリット61を必要としない点で、連結部材13の製作が容易となる。
[実施形態4]
図13から図15に示した実施形態4は、施錠部材14を連結部材13の上端部にヒンジ27によって回転できるように連結し、その施錠部材14に天部材12をスライド可能に外嵌した点は前記の実施形態3(図10参照)と共通するが、連結部材13との連結構造において相違する点がある。施錠部材14の内部に設けられる施錠機構32等は前記実施形態3の場合と同様であるので、図示を省略している。
この場合の施錠部材14は、その後端部に下向き(書籍Aの背3に沿う方向)に屈曲した左右一対のヒンジ連結部62が設けられる(図15参照)。また、連結部材13の上端には、肉厚部63の上端に施錠部材14の方向に直角に当該連結部材13より前方に突き出す回転規制突出部64が設けられる。この回転規制突出部64が回転規制部を構成する。
前記の肉厚部63と回転規制突出部64が左右のヒンジ連結部62間に挟持され、これらの間にピンを挿通することによりヒンジ27が構成される(図15参照)。このヒンジ27を中心に前記の施錠部材14及びこれに嵌合された天部材12は書籍Aの平6と平行な面で回転可能となる(図14の二点鎖線参照)。
天部材12の後端部の下面に切欠き部57が設けられ、その天部材12が最も深く押し込まれた際に連結部材13がその切欠き部57に嵌まる(図13参照)。このとき、切欠き部57の前方に存在する天部材部分12aは回転規制突出部64の下面に嵌合する。
天部材12が最も深く押し込まれ施錠部材14とロックした状態において天部材12が回転規制突出部64の一部と嵌合一体化される。このとき、天部材部分12aが回転規制突出部64の下面に嵌合するため、天部材12の上方への回転が阻止され施錠状態となる。施錠状態においては天部材12の差込片28が書籍Aの天2から抜け出すことが阻止される。
解錠の操作は前記の場合と同様に行われ、天部材12から施錠部材14が抜け出し(図14の矢印a参照)、天部材部分12aが回転規制突出部64から外れると天部材12は解錠状態となる。これにより、天部材12とともに施錠部材14の開き方向への回転が可能になる(二点鎖線参照)。
[実施形態5]
以上の実施形態では、天部材12に差込片28を一枚設けているが、図7に示す実施形態2の変形例として示した図16のように、差込片28を複数枚設けるようにしてもよい。
差込片28を複数設ける場合には、差込片28の高さを同じにすると、天部材12を回転させて書籍Aの天に差込片28を差し込む際に、同じ高さの差込片28の先端が同時に書籍Aの天に当たり、差し込む抵抗が大きくなる。したがって、差込片28の高さがそれぞれ異なるようにすることが望ましい。差込片28の高さがそれぞれ異なるようにしておくと、天部材12を回転させて書籍Aの天に差込片28を差し込む際に、高さの高い差込片28から順に書籍Aの天に差し込まれるので、差し込む抵抗を軽減することができる。
図16の実施形態のように、差込片28を並列に設けた場合、隣り合う差込片28によって挟まれた用紙4は、本発明に係る器具を装着した状態では捲ることができないので、書店の店頭における立ち読みを防止できるという効果がある。
また、差込片28を並列に設ける場合、図17に示すように、隣り合う差込片28の先端側の間隔a、即ち、入り口側の間隔aを奥側の間隔bよりも少し狭めに形成しておくことが望ましい。入り口側の間隔aを奥側の間隔bよりも広く形成すると、並列する差込片28を差し込んでいく場合に、差込片28間に挟まれた用紙4が抵抗になり、差し込みに支障が出る。
[その他]
以上の実施形態では、盗難防止タグ49を本発明に係る器具に直接的に取り付けるようにしているが、盗難防止タグ49を本発明に係る器具に間接的に取り付けるようにしてもよい。
間接的に取り付ける方法としては、例えば、図18、図19に示すように、本発明に係る器具の差込片28が差し込めるスリット65を形成したL字形のタグ貼付板66を別途用意して行ってもよい。この場合、このタグ貼付板66に盗難防止タグ49を貼り付け、本発明に係る器具を装着する前に、盗難防止タグ49を貼り付けたタグ貼付板66を書籍Aの天に沿わせ、タグ貼付板66のスリット65に、差込片28が差し込まれるように本発明に係る器具を書籍Aに装着して、本発明に係る器具をロック状態にすれば、本発明に係る器具を解錠しない限り、盗難防止タグ49を貼り付けたタグ貼付板66を取り外せない。盗難防止タグ49をタグ貼付板66に貼り付ける場合には、盗難防止タグ49が図18、図19に示すように、外面に露出しない位置にする。
A 書籍
1 地
2 天
3 背
4 用紙
5 のど
6 平
11 地部材
12 天部材
12a 天部材部分
13 連結部材
14 施錠部材
15 テーパ
16 差込片
16a 外側辺
16b 内側辺
16c 上端辺
16d 面取り部
16e 短辺
17 エッジ部
19 ヌスミ
20 補強リブ
21 枠
22 ヒンジ連結部
23 回転規制当接面
24 施錠穴
25 開口部
26 ヒンジ連結部
27 ヒンジ
28 差込片
29a 外側辺
29b 内側辺
29c 上端辺
31 エッジ部
32 施錠機構
33a、33b 係合穴
34a、34b 係合穴
35a、35b、35c 係合爪
36a、36b 規制用係合爪
37a、37b 係合穴
38 側板
39 前端壁
41 後端壁
42a、42b、42c、42d 中間壁
43 係合片
43a 上部係合片
43b 下部係合片
45a、45b、45c 係合突起
46a、46b、46c 磁性ピース
47 係合穴
48 凹部
49 盗難防止タグ
51 解錠器具
52a、52b 磁石
53 ヒンジ連結部
54 傾斜面
55 回転規制穴
56 ヒンジ連結部
56a 下面
57 切欠き部
58 連結部
59 屈曲片
60 ヒンジボス部
61 スリット
62 ヒンジ連結部
63 肉厚部
64 回転規制突出部
65 スリット
66 タグ貼付板

Claims (10)

  1. 書籍の天に沿い当該天に差し込まれる差込片を備えた天部材、前記書籍の地に沿い当該地に差し込まれる差込片を備えた地部材、前記書籍の背に沿い地側端部に前記地部材が固定された連結部材及び前記連結部材の天側端部に前記天部材を天に沿う姿勢にロックする施錠機構を備えた施錠部材とからなり、前記いずれかの部材に直接的又は間接的に取り付けられる電子式盗難防止タグを備える書籍盗難防止器具において、
    前記天部材を前記連結部材に対して書籍の厚みと平行な方向の回転軸を中心に回転可能に設け、当該天部材が書籍の天に沿わせた状態で前記施錠部材と前記天部材が当該天部材の長さ方向に相対的にスライド可能に嵌合され、前記施錠部材が前記天部材に最も深く嵌合された状態において前記連結部材に対する前記天部材の回転がロックされることを特徴とする書籍盗難防止器具。
  2. 前記天部材が前記連結部材に対して回転可能に設ける構成が、前記天部材の連結部材側端部に前記書籍の背に沿う方向に屈曲して設けられたヒンジ連結部を、前記連結部材の上端部にヒンジにより回転可能に連結した構成であることを特徴とする請求項1に記載の書籍盗難防止器具。
  3. 前記天部材が前記連結部材に対して回転可能に設ける構成が、前記天部材が前記連結部材の天部材側端部に前記書籍の天に沿う方向に直角に屈曲して設けられたヒンジ連結部にヒンジにより回転可能に連結した構成であることを特徴とする請求項1に記載の書籍盗難防止器具。
  4. 前記天部材に、施錠部材が挿入される施錠穴が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の書籍盗難防止器具。
  5. 書籍の天に沿い当該天に差し込まれる差込片を備えた天部材、前記書籍の地に沿い当該地に差し込まれる差込片を備えた地部材、前記書籍の背に沿い地側端部に前記地部材が固定された連結部材及び前記連結部材の天側端部に前記天部材を天に沿う姿勢にロックする施錠機構を備えた施錠部材とからなり、前記いずれかの部材に直接的又は間接的に取り付けられる電子式盗難防止タグを備える書籍盗難防止器具において、
    前記施錠部材の一端部が前記連結部材に対して書籍の厚みと平行な方向の回転軸を中心に回転可能に設け、前記天部材は前記施錠部材に対し当該施錠部材の長さ方向にスライド可能に外嵌され、前記天部材が前記施錠部材に最も深く嵌合された状態において前記連結部材に対する施錠部材の回転がロックされることを特徴とする書籍盗難防止器具。
  6. 前記施錠部材が前記連結部材に対して回転可能に設ける構成が、前記施錠部材の連結部材側端部に前記書籍の背に沿う方向に屈曲して設けられたヒンジ連結部を、前記連結部材の上端部にヒンジにより回転可能に連結した構成であることを特徴とする請求項5に記載の書籍盗難防止器具。
  7. 前記天部材に備える差込片が書籍の厚み方向に複数枚並べて設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の書籍盗難防止器具。
  8. 前記天部材に備える複数枚の差込片の隣り合う差込片の高さを異なるように設けたことを特徴とする請求項7に記載の書籍盗難防止器具。
  9. 隣り合う差込片の間隔を、先端側を広く形成したことを特徴とする請求項7又は8に記載の書籍盗難防止器具。
  10. 前記連結部材の書籍に面した部分に天地方向のスリットが設けられ、前記天部材と施錠部材とのロックを解錠して前記天部材又は施錠部材を前記連結部材に対して回転させた状態で、当該天部材の差込片の先端部が前記スリットに収納されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の書籍盗難防止器具。
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