JP2011130798A - Absorbent article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、生理用ナプキン、使い捨ておむつ、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関する。 The present invention relates to an absorbent article such as a sanitary napkin, a disposable diaper, a panty liner (cage sheet), an incontinence pad, and the like.
生理用ナプキン等の吸収性物品として、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備し、実質的に縦長のものが知られている。また、斯かる構成の吸収性物品において、装着性の向上等を目的として、吸収体の存在領域(吸収性物品の中央領域)に、吸収体が存在しないか又は吸収体の肉厚を薄くした薄肉部を形成することが知られている(例えば特許文献1参照)。 As an absorbent article such as a sanitary napkin, a vertically long article is known which includes a top sheet, a back sheet, and a liquid-retaining absorbent disposed between both sheets. Moreover, in the absorbent article having such a configuration, for the purpose of improving the wearability and the like, there is no absorber in the existence area of the absorbent body (the central area of the absorbent article) or the thickness of the absorbent body is reduced. It is known to form a thin portion (see, for example, Patent Document 1).
また、吸収性物品の所定部位に、印刷等により外部から視認可能な色彩や図柄を施すことが知られている。例えば特許文献2には、表面シート若しくは吸収性コアの一部、又は表面シートと吸収体との間に配置された挿入物が着色されており、その着色部分が少なくとも異なる二つの色調を有し且つ表面シート側から視認可能な吸収性物品が記載されている。特許文献2に記載の吸収性物品によれば、使用者が該吸収性物品の表面シート側を見たときに、着色部分の色調が作用して該吸収性物品内に深みの知覚が創り出され、これにより、分泌物が該吸収性物品の内側深くに引っ張られて使用者の体から離れることで、使用者は該吸収性物品の使用前及び使用中に安心感を得ることができるとされている。
In addition, it is known that a predetermined portion of the absorbent article is provided with colors and designs that can be visually recognized from the outside by printing or the like. For example, in
また特許文献3には、吸収体の周縁よりも外方に位置する外側領域における、裏面シートの肌当接面側(吸収体との対向面側)又は表面シートの非肌当接面側(着用者の衣類との対向面側)に、印刷されたグラフィック(記号若しくは文字、又は少なくとも2つの色の差若しくは変化などにより構成されるイメージ又はデザイン)を有し、該グラフィックが表面シート側から視認可能になされている吸収性物品が記載されている。特許文献3に記載の吸収性物品によれば、グラフィックを見た使用者に感情的な効果を与え、使用者の憂鬱な気分を軽減することができるとされている。
Moreover, in
また特許文献4には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された吸収体を具備するナプキン本体と、該ナプキン本体を該裏面シートが外側となる状態に畳んで包装した包装シートとを具備する包装生理用ナプキンにおいて、前記裏面シートの吸収体面側全体に図柄を印刷し、該図柄を外面側から透かして見えるようにすると共に、前記包装シートを透して前記裏面シートに設けた図柄を視認できるように前記包装シートの透明度を設定した包装生理用ナプキンが記載されている。特許文献4に記載の包装生理用ナプキンによれば、吸収体が吸収した経血のシミを図柄でカムフラージュすることができると共に、包装を解く前後の状態においてその図柄を外に見せることができて外観をカムフラージュすることができるとされている。
生理用ナプキン等の吸収性物品は、適切な位置に装着されて初めてその効果が十分に発揮される。しかし、従来の吸収性物品には、一見して前後が判別し難いものが少なく無く、装着時の位置合わせにおいてミスを誘発し、漏れを起こし易いものが多かった。特許文献2〜4に記載されている技術は、主として、使用者に液吸収性等の機能が強化されていることを認識させて防漏性に対して安心感を与える、あるいは吸収した経血等の排泄液の隠蔽性の向上を目的として、吸収性物品の所定部位に印刷等により外部から視認可能な色彩や図柄を施す技術であり、装着時の位置合わせの点では改良の余地があった。
Absorbent articles such as sanitary napkins are not fully effective until they are mounted in an appropriate position. However, there are many conventional absorbent articles which are difficult to distinguish at the first glance, and many of them easily induce a mistake in positioning at the time of wearing and easily leak. The techniques described in
従って本発明の課題は、裏面シートの色彩が肌当接面側から視認可能になされていることによって、装着時の位置合わせが容易になされている吸収性物品を提供することにある。 Therefore, the subject of this invention is providing the absorbent article by which the position alignment at the time of mounting | wearing is made easy by making the color of a back surface sheet visible from the skin contact surface side.
本発明は、肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート、及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収性コアを具備する実質的に縦長の吸収性物品であって、前記吸収性コアは、個々に独立した複数の吸収部材を含んで構成されており、複数の前記吸収部材は、少なくとも一方向に所定間隔を置いて配置され、隣接する該吸収部材の間に隙間が物品長手方向に延びて形成されており、該隙間は、少なくとも前記吸収性物品の幅方向中央領域に存しており、前記吸収性物品の肌当接面側から前記隙間を介して前記裏面シートの色彩が視認可能になされている吸収性物品を提供することにより、前記課題を解決したものである。 The present invention provides a substantially longitudinal absorption comprising a top sheet that forms a skin contact surface, a back sheet that forms a non-skin contact surface, and a liquid-retaining absorbent core disposed between both sheets. The absorbent core includes a plurality of independent absorbent members, and the plurality of absorbent members are arranged at predetermined intervals in at least one direction and are adjacent to each other. A gap is formed between the absorbent members so as to extend in the longitudinal direction of the article, and the gap is present at least in the central region in the width direction of the absorbent article, and the skin contact surface side of the absorbent article The problem is solved by providing an absorbent article in which the color of the back sheet is visible through a gap.
本発明の吸収性物品によれば、裏面シートの色彩が肌当接面側から視認可能になされていることによって、装着時の位置合わせを容易に行うことができ、また、使用者にフィット性や防漏性等の機能に対する安心感を与えることができる。 According to the absorbent article of the present invention, the color of the back sheet is made visible from the skin contact surface side, so that the positioning at the time of wearing can be easily performed, and the fit to the user A sense of security can be given to functions such as leakage resistance.
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施形態である生理用ナプキンに基づき図面を参照して説明する。第1実施形態のナプキン1は、図1及び図2に示すように、肌当接面を形成する表面シート2、非肌当接面を形成する裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された液保持性の吸収性コア4を具備し、実質的に縦長の形状(図1に示す如き平面視において一方向に長い形状)をしている。
Hereinafter, the absorbent article of this invention is demonstrated with reference to drawings based on the sanitary napkin which is one preferable embodiment. As shown in FIGS. 1 and 2, the
尚、本明細書において、肌当接面は、生理用ナプキン(吸収性物品)又はその構成部材における、生理用ナプキンの装着時に装着者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、生理用ナプキン又はその部材における、生理用ナプキンの装着時に肌側とは反対側(衣類側)に向けられる面である。また、長手方向は、生理用ナプキン又はその構成部材の長辺に沿う方向であり、幅方向は、該長手方向と直交する方向である。図中、符号Xで示す方向は、物品長手方向(ナプキン長手方向)であり、符号Yで示す方向は、物品幅方向(ナプキン幅方向)である。 In the present specification, the skin contact surface is a surface of the sanitary napkin (absorbent article) or a component thereof directed to the wearer's skin when the sanitary napkin is mounted, and is a non-skin contact surface. Is the surface of the sanitary napkin or its member that is directed to the side opposite to the skin side (clothing side) when the sanitary napkin is mounted. The longitudinal direction is a direction along the long side of the sanitary napkin or its constituent members, and the width direction is a direction orthogonal to the longitudinal direction. In the drawing, the direction indicated by the symbol X is the article longitudinal direction (napkin longitudinal direction), and the direction indicated by the symbol Y is the article width direction (napkin width direction).
表面シート2及び裏面シート3は、吸収性コア4よりも大きな寸法を有し、吸収性コア4の周縁から延出し、それらの延出部の端部において互いにヒートシール等により接合されてエンドシール部を形成している。裏面シート3の非肌当接面3b(ナプキン1の非肌当接面)の所定箇所(例えば吸収性コア4の下方、特に中央領域)には、ナプキン1を下着等の着衣に固定する粘着部(図示せず)が設けられている。該粘着部は、ホットメルト粘着剤等を所定箇所に塗布することにより設けられており、ナプキン1の使用前においてはフィルム、不織布、紙などからなる剥離シート(図示せず)によって被覆されている。
The
吸収性コア4は、図1に示すように、個々に独立した複数(第1実施形態では5個)の吸収部材40を含んで構成されている。吸収部材40は、平面視においてナプキン長手方向Xに延びる帯状をしており、ナプキン1の長手方向の前端近傍から中央部を跨いで後端近傍に亘って連続的に延びている。複数の吸収部材40は、ナプキン幅方向Yに所定間隔W1を置いて配置され、隣接する吸収部材40,40の間に隙間41がナプキン長手方向Xに延びて形成されている。各隙間41は、吸収性コア4のナプキン長手方向Xの全長に亘って連続している。隙間41は、少なくともナプキン1の幅方向中央領域に存している。ここで、ナプキン1(吸収性物品)の幅方向中央領域は、ナプキン1の長手方向Xに沿う両側縁1s,1sから等距離離間した位置において長手方向Xに延びる中心線(ナプキン1をナプキン幅方向Yに二分する中心線)を中心として、幅方向Yの25mm以内の領域(前記中心線より左右両側へ各々12.5mmの範囲の領域)である。ナプキン1の幅方向中央領域で且つナプキン1の長手方向中央部又はその近傍には、ナプキン1の使用時に使用者の排泄部と対向する、排泄部対向部(図示せず)が存しており、吸収部材40及び隙間41は、該排泄部対向部を跨いでナプキン長手方向Xに延びている。
As shown in FIG. 1, the
このように、本発明に係る吸収性コアは、個々に独立した複数の吸収部材を含み且つ隣接する吸収部材間に隙間が形成されている、吸収部材の集合体である。吸収性コアがこのような隙間を有する吸収部材の集合体であると、当該技術分野で通常使用されている、隙間を実質的に有していない吸収性コアに比して、装着違和感が少なく、身体の形状や動きへの追従性に優れる。 Thus, the absorptive core concerning the present invention is an aggregate of an absorptive member which contains a plurality of individual absorptive members, and a gap is formed between adjacent absorptive members. When the absorbent core is an aggregate of absorbent members having such a gap, there is less discomfort than the absorbent core that is normally used in the technical field and does not substantially have a gap. Excellent follow-up to body shape and movement.
尚、本発明に係る吸収性コアにおける吸収部材間の隙間には、第1実施形態のように、1)該隙間に吸収性コアの構成部材が含まれていない形態のみならず、後述する第3実施形態のように、2)該隙間に吸収部材以外の吸収性コアの構成部材(第3実施形態では基盤シート65)が含まれているが、該隙間が存している部分の該吸収性コアの厚みT1が、該吸収部材が存している部分の該吸収性コアの厚みT2よりも小さい形態も含まれる。即ち、本発明に係る吸収性コアは、構成部材が存在しないか又は厚みが該吸収性コアの他の部分に比して小さい、薄肉部を含んでいるとも言え、該薄肉部が前記隙間である。前記2)の形態において、厚みT1とT2との比(T1/T2)は、好ましくは0.01〜0.2、更に好ましくは0.05〜0.15である。
In addition, in the gap between the absorbent members in the absorbent core according to the present invention, as in the first embodiment, 1) not only the form in which the constituent members of the absorbent core are not included in the gap, but also the first described later. As in the third embodiment, 2) the gap includes a constituent member of the absorbent core other than the absorbent member (the
吸収性コア4を構成する吸収部材40としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、A)木材パルプ、合繊繊維等の親水性繊維からなる繊維集合体、B)該繊維集合体に粒子状の高吸水性樹脂を保持させたもの、C)粒子状の高吸水性樹脂の集合体、等を用いることができる。前記A)及びB)は公知の方法により製造することができる。前記C)を吸収部材として含む吸収性コアとしては、例えば、相対向する透水性のシート間に、高吸水性樹脂が介在配置された構成の吸収性コアが挙げられる。これらA)〜C)の中でも特にB)が好ましい。また、吸収性能等の観点から、各吸収部材40の坪量は、好ましくは100〜500g/m2、更に好ましくは150〜350g/m2である。
As the
吸収性コア4において、隣接する吸収部材40,40間の間隔W1(隙間41の幅)は、好ましくは0.5〜10mm、更に好ましくは2〜5mmである。
また、吸収部材40の幅W2は、好ましくは5〜25mm、更に好ましくは10〜20mmである。
また、間隔W1と幅W2との比(W1/W2)は、好ましくは0.1〜1、更に好ましくは0.2〜0.8である。
また、ナプキン長手方向Xに延びる帯状の吸収部材40の、ナプキン幅方向Yの単位長さ(7cm)当たりの個数は、好ましくは3〜10個、更に好ましくは5〜7個である。
In the
Moreover, the width W2 of the absorbing
Further, the ratio (W1 / W2) between the interval W1 and the width W2 is preferably 0.1 to 1, and more preferably 0.2 to 0.8.
Further, the number of band-shaped
複数の吸収部材40の集合体からなる吸収性コア4は、図1に示すように、平面視において、該集合体全体として、角が丸みを帯びた略矩形形状をしている。吸収性コア4は、図2に示すように、その略全体がコアラップシート5で被覆されており、吸収性コア4を構成する複数の吸収部材40の全部が、コアラップシート5で一体的に被覆されている。第1実施形態においては、吸収性コア4の上面(肌当接面)、下面(非肌当接面)及び両側面は、それぞれ、その全域がコアラップシート5で被覆されているが、吸収性コア4(吸収部材40)のナプキン長手方向Xの両端面は、その全域又は一部がコアラップシート5で被覆されていない。但し、本発明においては、吸収性コア4のナプキン長手方向Xの両端面の全域がコアラップシート5で被覆されていても良い。コアラップシート5としては、当該技術分野において吸収性コア4を被覆するシートとして通常使用されているものを適宜使用することができ、液透過性のものが好ましく、例えば、ティッシュペーパー等の紙や各種不織布、開孔フィルム等を用いることができる。但し、後述するように、コアラップシート5(表面シート2と吸収性コア4との間に位置するコアラップシート5)としては透明性の高いものが好ましい。
As shown in FIG. 1, the
第1実施形態においては、コアラップシート5は、吸収性コア4のナプキン幅方向Yの長さ(幅)の2倍以上3倍以下の幅を有する1枚のシートからなる。コアラップシート5で被覆された吸収性コア4は、例えば、次のようにして得られる。即ち、1枚のコアラップシート5の幅方向中央部に吸収性コア4(複数の吸収部材40)を載置し、該シート5の幅方向両側部を吸収性コア4の上面側に折り返し、吸収性コア4の幅方向中央部で該シート5の幅方向両側縁部どうしを重ね合わせ、接着剤やヒートシール等の接合手段で接合して筒状に形成することにより、吸収性コア4の略全体を該シート5で被覆することができる。
In 1st Embodiment, the core wrap sheet |
尚、本発明に係るコアラップシートによる吸収性コアの被覆形態は、第1実施形態の如き、1枚の連続したコアラップシートを用いた形態に制限されず、複数枚のコアラップシートを用いた形態でも良い。例えば、2枚のコアラップシートを用い、一方のコアラップシートで吸収性コア4の上面の全域を被覆し、他方のコアラップシートで該吸収性コア4の下面の全域を被覆し、且つ両シートあるいは一方のシートにおける、吸収性コア4の両側縁からの延出部で該吸収性コア4の両側面を被覆しても良い。
The covering form of the absorbent core with the core wrap sheet according to the present invention is not limited to the form using one continuous core wrap sheet as in the first embodiment, and a plurality of core wrap sheets are used. It may be in any form. For example, using two core wrap sheets, one core wrap sheet covers the entire upper surface of the
吸収性コア4(吸収部材40)とこれを被覆するコアラップシート5との間は、所定部位(例えば、吸収性コア4の上面及び/又は下面)において、接着剤やヒートシール等の接合手段により接合されていても良い。また、後述する、隙間41を介しての裏面シート3の視認性の向上の観点から、吸収性コア4を被覆するコアラップシート5と表面シート2及び裏面シート3それぞれとの間は、該接合手段により接合されていることが好ましい。特に、隙間41の下方において、吸収性コア4を被覆するコアラップシート5と裏面シート3とは該接合手段により接合されていることが好ましい。該接合手段は、コアラップシート5と裏面シート3との間における、各隙間41に対応する部分の全体に連続的に配しても良く、あるいは各隙間41に沿って所定間隔を置いて離散的に配しても良い。
Between the absorbent core 4 (absorbing member 40) and the
第1実施形態においては、ナプキン1の肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)側から隙間41を介して裏面シート3の色彩が視認可能になされている。即ち、ナプキン1における、裏面シート3の肌当接面3aよりも上方に位置する部分(ナプキン1の装着時において肌当接面3aよりも使用者の肌側に近い部分)で且つナプキン1の平面視において隙間41と重なる部分は、ナプキン1の肌当接面側から隙間41を介して裏面シート3の色彩を目視により視認可能な透明性を有している。以下に、斯かる透明性に関連する、ナプキン1の具体的構成について説明する。
In the first embodiment, the color of the
表面シート2は、ナプキン1に前記透明性を付与する観点から、透明性の高いものが好ましい。表面シート2の透明性は、透明度TPによって評価することができ、透明度TPの値が大きいほど、透明性が高く、シースルー効果が高い。表面シート2の透明度TPは20〜80、特に40〜70であることが好ましい。透明度TPは、下記測定方法によって測定される背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値L0を用い、下記(式1)によって算出される。
(式1) 透明度TP={(LW−L0)/(LW−LB)}×100
From the viewpoint of imparting the transparency to the
(Expression 1) Transparency T P = {(L W −L 0 ) / (L W −L B )} × 100
<背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値L0の測定方法>
1.測定装置の調整
測定には、日本電色工業(株)のハンディ型簡易分光色差計NF333を操作法ペンタイプで使用した。光源としてC2を用いた。NF333のペンタイプセンサーの先端部分においてはφ8mmの先端径を選択し、これを測定装置とした。φ8mmの先端径でのNF333に付属の標準板における測定において、白色基準板の測定値は、L*値96、a*値−1、b*値2であり、黒色基準板の測定値は、L*値0、a*値0、b*値6であった。これらの測定値は、何れも3回測定の平均値である。
<Measuring method of back black value L B , back white value L W and black measured value L 0 >
1. Adjustment of measuring apparatus For measurement, a handheld simple spectral color difference meter NF333 manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. was used as an operation pen type. C2 was used as the light source. At the tip of the NF333 pen type sensor, a tip diameter of φ8 mm was selected and used as a measuring device. In the measurement on the standard plate attached to NF333 with a tip diameter of φ8 mm, the measured value of the white reference plate is L * value 96, a * value −1, b *
2.測定の手順
以下の手順で背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値L0を測定する。前記分光色差計NF333のペンタイプセンサー(NF333に付属のターゲットプレートを使用。該ターゲットプレートの使用により測定位置を決定し易くなる。)の先端部分に、分光色差計NF333に付属の標準黒色板を当ててL*値を3回測定し、それらの平均値を背黒色値LB(値0)とした。また、標準黒色板に代えて、分光色差計NF333に付属の標準白色板を用いた以外は前記と同様にしてL*値を3回測定し、それらの平均値を背白色値LW(値96)とした。次いで、標準黒色板上に測定サンプル(表面シート)を配置し、該測定サンプルに、ペンタイプセンサーの先端部分を当ててL*値を3回測定し、それらの平均値を黒色測定値L0とした。
2. Measurement Procedure The back black value L B , the back white value L W and the black measurement value L 0 are measured by the following procedure. A standard black plate attached to the spectral color difference meter NF333 is attached to the tip of the pen type sensor of the spectral color difference meter NF333 (the target plate attached to the NF333 is used. The measurement position can be easily determined by using the target plate). The L * value was measured three times and the average value thereof was defined as the back black value L B (value 0). Further, the L * value was measured three times in the same manner as described above except that the standard white plate attached to the spectral color difference meter NF333 was used instead of the standard black plate, and the average value thereof was calculated as the back white value L W (value 96). Next, a measurement sample (surface sheet) is placed on a standard black plate, the tip portion of the pen type sensor is applied to the measurement sample, L * values are measured three times, and the average value thereof is measured as a black measurement value L 0. It was.
また、前記と同様の観点から、表面シート2と吸収性コア4との間に位置するコアラップシート5(吸収性コア4の肌当接面を被覆するコアラップシート)は、透明性の高いものが好ましく、より具体的には、透明度TPが15〜80、特に20〜60であることが好ましい。一方、裏面シート3と吸収性コア4との間に位置するコアラップシート5(吸収性コア4の非肌当接面を被覆するコアラップシート)も、透明性が高いものが好ましく、その透明度TPは、表面シート2と吸収性コア4との間に位置するコアラップシートの透明度TPと同じにすることができるが、該コアラップシートよりも透明性が低くても構わない。
From the same viewpoint as described above, the core wrap sheet 5 (core wrap sheet covering the skin contact surface of the absorbent core 4) located between the
表面シート2としては、透明度TPが前記範囲内にあり且つ液透過性のものが好ましい。表面シート2として好適なものは、例えば、不織布や樹脂フィルムに貫通孔を形成した開孔シート、特願2009−239846に記載の熱伸長性繊維を用いた不織布、2.2dtex以上の繊維径で二酸化チタンの配合量が0.5%以下である繊維によるエアスルー不織布等である。表面シート2の厚み及び坪量は、それぞれ、前記透明性と強度とのバランス等を考慮して適宜設定することができる。表面シート2の無荷重下における厚みは、好ましくは0.3〜1mm、更に好ましくは0.4〜0.8mmである。表面シート2の坪量は、好ましくは15〜40g/m2、更に好ましくは20〜30g/m2である。
As the
コアラップシート5(表面シート2と吸収性コア4との間に位置するコアラップシート5)としては、透明度TPが前記範囲内にあり且つ液透過性のものが好ましい。コアラップシート5として好適なものは、例えば、開孔のないエアスルー不織布やスパンボンド不織布、合成繊維の配合された紙、パルプ繊維で構成された低クレープ性の紙等である。コアラップシート5の厚み及び坪量は、それぞれ、前記透明性と強度とのバランス等を考慮して適宜設定することができる。コアラップシート5の無荷重下における厚みは、好ましくは0.05〜0.15mm、更に好ましくは0.08〜1.2mmである。コアラップシート5の坪量は、好ましくは10〜30g/m2、更に好ましくは13〜20g/m2である。
The core wrap sheets 5 (
表面シート2、コアラップシート5(表面シート2と吸収性コア4との間に位置するコアラップシート5)に関し、一般的な紙(湿式抄紙法で得られるシート状物)は、繊維と繊維が詰まっていて隙間がないため、該紙に比較して隙間のある(エアスルー)不織布等と同坪量であっても透明性が低いが、13〜20g/m2程度の低坪量紙であれば、クレープも低く、吸収性コア4の肌当接面(上面)上に配置することができる。一方、クレープの大きな紙(クレープ率10%以上)は、坪量が多く凹凸による光の散乱から低クレープな低坪量紙より透明性が低いため、表面シート2、コアラップシート5(表面シート2と吸収性コア4との間に位置するコアラップシート5)としては好ましくない。また、これに関連して、隙間41を介しての裏面シート3の視認性の向上の観点から、表面シート2と吸収性コア4との間にコアラップシート以外の構成部材を配置する場合、該構成部材としては、構成繊維間が詰まっている紙を使用しないことが好ましい。
Regarding the
第1実施形態においては、ナプキン1の肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)を目視したときに隙間41を介して視認される、裏面シート3の色調(色彩の濃淡、明暗、強弱等)が、該隙間41全体で一様ではない。即ち、図1に示す如きナプキン1の肌当接面側の目視による平面視において、隙間41から視認される裏面シート3の色調は、該平面視で視認可能な隙間41の全体で同じではなく、部分的に異なっている。更に、第1実施形態においては、前述したように、コアラップシート5が吸収性コア4の幅方向中央部で重ね合わされているため、その重ね合わされた部分に位置する隙間41から視認される裏面シート3の色調は、仮に裏面シート3の色調(隙間41を介さずに裏面シート3を直視したときの色調)が同じであっても、異なって見える。
In the first embodiment, when the skin contact surface of the napkin 1 (
このような、ナプキン1の肌当接面側の平面視における、隙間41を介しての裏面シート3の非一様な色調は、隙間41の位置及び形状;ナプキンの装着時に裏面シート3よりも肌側に配されるナプキン構成部材(表面シート2、コアラップシート5等)の、隙間41に対応する部分の透明性;裏面シート3の色調等に左右される。また、裏面シート3の色調は、裏面シート3に施されている色彩の色相やその濃度、図柄の密集度等に左右される。従って、これらの因子を適宜調整することによって、前述した、隙間41を介しての裏面シート3の非一様な色調が得られる。隙間41を介しての裏面シート3の非一様な色調に影響を及ぼす因子のうち、裏面シート3以外の因子については前述した通りであり、以下に、裏面シート3について説明する。
Such a non-uniform color tone of the
図3には、第1実施形態のナプキン1が備えている裏面シート3の肌当接面3a(吸収性コア4との対向面)が模式的に示されている。尚、図3では、説明容易のため、吸収性コア4(吸収部材40)を二点破線で示しているが、実際の裏面シート3の肌当接面3aには、このような、吸収性コア4の存在を示す図柄は存在していない。第1実施形態においては、裏面シート3の色彩は、該裏面シート3における前記排泄部対向部に対応する部分(平面視において前記排泄部対向部と重なる部分)よりも、該部分の周囲の方が相対的に濃くなっている。より具体的には、裏面シート3の肌当接面3aに、印刷により肌当接面3aの地色(通常は白色)以外の色彩が付与されており、図3に示すように、裏面シート3の中心から周縁に向かうに従って肌当接面3aの色彩が徐々に濃く鮮明になるように、放射状に色彩のグラデーションがかけられており、これにより、肌当接面3aの色調が該肌当接面3a全体で非一様となっている。この色彩のグラデーションにおいては、裏面シート3の中心から遠ざかるほど、色彩の濃度が高く、従って、肌当接面3aの周縁部(図3において斜線を付した部分)の方が、その内方に位置する中央部(図3において斜線を付していない部分)よりも、色彩が濃く鮮明であり、特に、ナプキン長手方向Xの前後端部は、ナプキン幅方向Yの両側縁部よりも色彩が濃く鮮明である。肌当接面3aの色彩のグラデーションにおいて色彩の濃度が最も低い部分である、裏面シート3の中央部は、肌当接面3aの地色(白色)、又は地色以外の色彩で且つその濃度が低いものとすることができる。
FIG. 3 schematically shows a
第1実施形態のナプキン1においては、裏面シート3がこのように構成されていることによって、ナプキンの装着時に裏面シート3よりも肌側に配されるナプキン構成部材(表面シート2、吸収性コア4、コアラップシート5)が前述の通り構成されていることと相俟って、図1に示す如きナプキン1の肌当接面側の平面視において、隙間41を介して視認される、裏面シート3の色調は、隙間41の各部で異なっている。より具体的には、ナプキン1(裏面シート3)の周縁に近い隙間ほど、裏面シート3の色彩が濃く見え、特に、ナプキン長手方向Xの前端側に位置する隙間41の前端部41a、及び後端側に位置する隙間41の後端部41bは、両端部41a,41bよりもナプキン長手方向Xの内方に位置する、該隙間41の長手方向中央部41cに比して、裏面シート3の色彩が濃く見え、視認され易い。このように、裏面シート3の色彩が相対的に濃く見える、隙間41の両端部41a,41bは、前記排泄部対向部を挟んでナプキン長手方向Xの前後に位置している。
In the
裏面シート3の肌当接面3aに印刷によって施される色彩は、隙間41を介しての視認性の向上の観点から、濃い色相のものが好ましい。この点について、下記の手順で、吸収性コアにおける複数の吸収部材間の隙間を介して見える、裏面シートの色相の評価を行った。
The color applied to the
即ち、図1及び図2に示す如き基本構成の吸収性物品(生理用ナプキン)から表面シートを取り除いた状態において、吸収性コア(コアラップシートを含む)を介して見える裏面シートの色相を評価した。裏面シートとして、印刷を施したフィルム材料を使用する際は、日本電色工業(株)のハンディ型簡易分光色差計NF333(測定径8mm)に付属の標準白色板の上面に材料を配して評価できるが、東洋インキ製「TOYO94 COLOR FINDER 1050」を使用した。使用した色見本は、CF0071(赤系1)、CF0082(赤系2)、CF0177(黄系1)、CF0172(黄系2)、CF0285(緑系1)、CF0273(緑系2)、CF0414(青系1)、CF0421(青系2)を選択した。前記各系色において、1より2の方が淡色であり、L値が高い。また、「個々に独立した複数の吸収部材を含んで構成され、隣接する該吸収部材の間に隙間を有する吸収性コア」としては、実際のものを使用しても良いが、吸収性コアモデルとして、1辺が10mmの矩形の切り抜き部を形成したパルプ原紙(ウエハウザー製、坪量285g/m2、厚み1.25mm)を使用した。このパルプ原紙(吸収性コアモデル)の上下面それぞれにコアラップシートを重ね、更にパルプ原紙の下面側に配されたコアラップシートの下面に前記色見本のうちの1つを重ねることで測定サンプルとし、該測定サンプルについて、前述した方法に準じて、前記切り抜き部を介してL*値、a*値、b*値をそれぞれ測定した。測定結果を下記表1に示す。表1中、間隔W1は、吸収部材間の隙間の幅(図1参照)に相当し、透明度は、吸収部材間の隙間における上下のコアラップシートについての透明度TPに相当し、コアラップ間隔Tは、吸収性コアの厚みに相当する。また、視認性評価は、当初観察者3人による評価印象をまとめた結果であり、a*値及びb*値が、「コアラップシートなし」(基準)と符号(正又は負)が同じで且つa*値、b*値の何れか一方でも絶対値が10以上の場合が◎、a*値及びb*値が前記基準と同符号で且つa*値、b*値の何れか高い方の絶対値が5〜10の場合が○、a*値、b*値の何れか一方が絶対値で5〜10であり且つ他方が前記基準と異なる符号であるか、あるいはa*値、b*値の何れか高い方の符号が前記基準に対して変化しておらず且つ絶対値で3〜5の場合が△、a*値及びb*値の絶対値が3以下であるか、あるいはa*値又はb*値の符号が前記基準と異なり且つ絶対値で3以上の場合が×であった。 That is, the hue of the back sheet seen through the absorbent core (including the core wrap sheet) is evaluated in a state where the top sheet is removed from the absorbent article (sanitary napkin) having the basic configuration as shown in FIGS. did. When using a printed film material as the back sheet, place the material on the top surface of the standard white plate attached to the Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. handheld simple spectral color difference meter NF333 (measuring diameter: 8 mm). Although it can be evaluated, “TOYO94 COLOR FINDER 1050” manufactured by Toyo Ink was used. The color samples used were CF0071 (red 1), CF0082 (red 2), CF0177 (yellow 1), CF0172 (yellow 2), CF0285 (green 1), CF0273 (green 2), CF0414 ( Blue series 1) and CF0421 (blue series 2) were selected. In each of the system colors, 2 is lighter than 1 and has a higher L value. In addition, as the “absorbent core configured to include a plurality of individually independent absorbent members and having a gap between the adjacent absorbent members”, an actual core may be used. A pulp base paper (manufactured by Wafer User, basis weight of 285 g / m 2 , thickness of 1.25 mm) in which a rectangular cutout having a side of 10 mm was formed was used. Measurement samples are obtained by stacking core wrap sheets on the upper and lower surfaces of this pulp base paper (absorbent core model), and further stacking one of the color samples on the lower surface of the core wrap sheet disposed on the lower surface side of the pulp base paper. The L * value, the a * value, and the b * value of the measurement sample were measured through the cutout portion according to the method described above. The measurement results are shown in Table 1 below. In Table 1, distance W1 corresponds to the width of the gap between the absorbing member (see FIG. 1), the transparency, corresponds to the transparency T P for the upper and lower core wrap sheet in the gap between the absorbing member, a core wrap interval T Corresponds to the thickness of the absorbent core. In addition, the visibility evaluation is a result of the evaluation impressions by the three initial observers, and the a * value and b * value are the same as “no core wrap sheet” (reference) and the sign (positive or negative). and a * value, b * or even one absolute value is 10 or more when the ◎, a * and b * values are and the a * value in the reference the same reference numerals, b * or higher values When the absolute value is 5 to 10, either one of ○, a * value, and b * value is 5 to 10 in absolute value and the other is a sign different from the reference, or a * value, b * If the higher sign of the value is not changed with respect to the reference and the absolute value is 3 to 5, Δ, the absolute value of the a * value and the b * value is 3 or less, or The case where the sign of the a * value or the b * value was different from the reference and was 3 or more in absolute value was x.
表1に示す結果より、裏面シートのL*値は45以上が好ましく、45未満では視認性が悪い。一方、コアラップ間隔Tが大きくなるほど(即ち吸収性コアの厚みが増すほど)、視認性は低下するが、所定のコアラップ間隔T(0mm、15mm、25mm)におけるL*値と「コアラップシートなし」(基準)におけるL*値との差の絶対値である、ΔLが35以下であれば良く、a*値又はb*値の符号が変わらず、好ましくは4以上、より好ましくは6以上であれば良い。即ち、裏面シート(裏面シート3の肌当接面3a)の色相としては、L*値が低い青系や緑系の寒色よりは、赤や黄色の暖色が好ましく、その中でもa*値又はb*値が40以上、より好ましくは50以上である濃色系が好ましい。
From the results shown in Table 1, the L * value of the back sheet is preferably 45 or more, and if it is less than 45, the visibility is poor. On the other hand, as the core wrap interval T increases (that is, the thickness of the absorbent core increases), the visibility decreases, but the L * value and “no core wrap sheet” at a predetermined core wrap interval T (0 mm, 15 mm, 25 mm). ΔL, which is the absolute value of the difference from the L * value in (reference), should be 35 or less, and the sign of the a * value or b * value does not change, preferably 4 or more, more preferably 6 or more. It ’s fine. That is, the hue of the back sheet (
また、間隔W1(吸収性コアを構成する複数の吸収部材間の隙間)による差は見られないが、コアラップ間隔T(吸収性コアの厚み)が広くなるほど裏面シートが暗くなることで視認性が低下すると考えられることから、吸収性コアのナプキン幅方向に沿う断面形状(吸収性コアを構成する複数の吸収部材間の隙間の、ナプキン幅方向に沿う断面形状)は、間隔W1の最小位置より表面シート側に向かって該間隔W1が大きくなる形状が好ましい。例えば、隙間41のナプキン幅方向に沿う断面形状は、裏面シート3側から表面シート2側に向かって漸次増大していくことが好ましい。
Moreover, although the difference by space | interval W1 (gap between the some absorption members which comprise an absorptive core) is not seen, visibility is improved because a back surface sheet becomes dark, so that core wrap space | interval T (thickness of an absorptive core) becomes large. It is considered that the cross-sectional shape along the napkin width direction of the absorbent core (the cross-sectional shape along the napkin width direction of the gap between the plurality of absorbent members constituting the absorbent core) is smaller than the minimum position of the interval W1. A shape in which the interval W1 increases toward the top sheet side is preferable. For example, it is preferable that the cross-sectional shape along the napkin width direction of the
裏面シート3の肌当接面3aへの色彩の印刷方法としては、特に制限されず、例えばスクリーン印刷法、インクジェット印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、平版印刷等の公知の印刷方法を用いることができる。
The color printing method on the
裏面シート3としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。特に、裏面シート3に印刷によって色彩や図柄を施す場合には、印刷された色彩や図柄の鮮明性、延いては線状の溝部5を介しての視認性の向上の観点から、裏面シート3としては、高白色度を有する透湿性シートが好ましい。ここで、高白色度を有するとは、白色度が80以上、好ましくは90以上の場合を意味する。該白色度は、前述した背黒色値LB等の測定方法に準じ、測定径8mmの先端径を使用した色差計測(標準白色板)のL*値で規定するシートの白色度を意味する。また、透湿性シートは、JIS透湿度試験方法(Z0208、カップ法40℃)で規定する透湿度が240g/m2・24hr以上、好ましくは720g/m2・24hr以上のシートである。高白色度を有する透湿性シートの具体例としては、硫酸バリウムや炭酸カルシウム等の粒状物をフィルム形成用樹脂に混合後、その混合物を延伸して得られるポリエチレン製フィルム等が挙げられる。裏面シート3の坪量は、好ましくは15〜50g/m2、更に好ましくは20〜40g/m2である。
As the
第1実施形態のナプキン1は、通常のこの種の生理用ナプキンと同様に下着に装着して使用する。第1実施形態のナプキン1は、その肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)を目視したときに、隙間41を介して裏面シート3の色彩が視認可能であるため、吸収性コア4が隙間41を有していることなど、吸収性コア4の平面視における形状等が使用者に認識され易く、これにより、装着時の位置合わせを容易に行うことができる。また、吸収性コア4が隙間41を有していることは、装着時に使用者の身体に対してある程度独立的に追従可能な個々の吸収部材40の存在を使用者に想起させ、これにより、使用者にフィット性や防漏性等の機能に対する安心感を与えることができる。
The
また、第1実施形態のナプキン1は、隙間41を介して視認される、裏面シート3の色調が、該隙間41の全体で一様ではなく、部分的に異なっているため、装着時の位置合わせを特に容易に行うことができる。即ち、第1実施形態のナプキン1は、図1に示す如き肌当接面の平面視において、ナプキン長手方向Xの前端部から後端部に亘って延びる帯状の隙間41のうち、前記排泄部対向部(図示せず)を挟んでナプキン長手方向Xの前後に位置する、前端部41a及び後端部41bが、前記排泄部対向部を跨いでいる、該隙間41の他の部分(長手方向中央部41c)よりも、裏面シート3の色彩がより認識され易くされているため、前記排泄部対向部の存在及びその前後方向が使用者に認識され易く、これにより、ナプキン装着時の位置合わせを容易に行うことができ、またこの作用効果に伴って、使用者にフィット性や防漏性等の機能に対する安心感を与えることができる。
Further, the
以下に、本発明の生理用ナプキンの他の実施形態について図4〜図10を参照して説明する。後述する他の実施形態については、前述した第1実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。 Below, other embodiment of the sanitary napkin of this invention is described with reference to FIGS. In other embodiments to be described later, components different from those of the first embodiment described above will be mainly described, and similar components will be denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted. The description of the first embodiment is appropriately applied to components that are not particularly described.
図4は、本発明の生理用ナプキンの第2実施形態である生理用ナプキンが備えている裏面シートの一面(肌当接面)を模式的に示す平面図である。第2実施形態のナプキンは、裏面シート3の肌当接面3aのデザインが第1実施形態と異なる。第2実施形態においては、裏面シート3の肌当接面3aの略全域に、個々に独立した多数のハート型の図柄31aが印刷により施されている。図柄31aの色彩は、裏面シート3の肌当接面3aの地色(通常は白色)とは異なる色彩である。図柄31aの色彩としては暖色系のものが好ましく、第1実施形態において裏面シート3の肌当接面3aに印刷によって施される色彩と同様のものを採用することができる。
FIG. 4 is a plan view schematically showing one surface (skin contact surface) of the back sheet provided in the sanitary napkin according to the second embodiment of the sanitary napkin of the present invention. The napkin of the second embodiment is different from the first embodiment in the design of the
多数の図柄31aは、裏面シート3の肌当接面3aにおいて、図4に示すように、隙間41の延びる方向(ナプキン長手方向X)と交差する方向Zに所定間隔を置いて列をなすように配置されており、該列が、方向Zと直交する方向に所定間隔を置いて多数本配置されて、第2実施形態に係る肌当接面3aの印刷パターンを形成している。このように、多数の図柄31aが隙間41の延びる方向Xと交差する方向Zに列をなしていると、多数の図柄31aが隙間41の延びる方向Xと平行に列をなしている場合に比して、隙間41と図柄31aとが重なる確率が高まるため、ナプキン1の肌当接面の平面視における、隙間41を介しての裏面シート3(図柄31a)の視認性が一層高まる。
As shown in FIG. 4, a large number of
隣接する図柄31a,31a間は、吸収性コア4における吸収部材40の幅W2(図1参照)よりも狭く形成されていることが好ましく、図柄31a,31a間の距離は、好ましくは1〜15mm、更に好ましくは3〜10mmである。また、図柄31aの単位面積(25cm2)当たりの個数は、好ましくは2〜100個、更に好ましくは10〜50個である。図柄31aの大きさは、その視認性を高める観点から、直径3〜15mm、特に直径5〜10mmの円に内接される程度が好ましい。
The distance between the
また、図柄31aの平面視における形状は、ハート型に限定されず、例えば四葉、筆記体様アルファベット、複数の幾何学図形を組み合わせたクラスター体等とすることができ、また、異なる2種以上の形状を組み合わせても良い。但し、ナプキン1の肌当接面側からの隙間41を介しての視認性を向上させる観点から、その平面視における形状は、例えば星型のような、角部が尖った形状(一部を見ただけでは全体形状を認識(想起)し難い形状)よりも、ハート型のような、角部が丸みを帯びた形状が好ましい。
In addition, the shape of the
第2実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が奏される。第2実施形態のナプキンは、その肌当接面側を目視したときに、裏面シート3の肌当接面3aに施された図柄31aが隙間41を介して視認可能であるため、吸収性コア4が隙間41を有しているということが使用者に認識され易く、これにより、装着時の位置合わせを容易に行うことができ、また、使用者にフィット性や防漏性等の機能に対する安心感を与えることができる。
According to the second embodiment, the same effect as that of the first embodiment can be obtained. Since the napkin of 2nd Embodiment can visually recognize the
図5は、本発明の生理用ナプキンの第3実施形態である生理用ナプキンの図1相当図である。第3実施形態のナプキン1は、吸収性コア6の構成が第1実施形態と異なる。以下に、第3実施形態に係る吸収性コア6について、図6〜図9を参照して説明する。
FIG. 5 is a view corresponding to FIG. 1 of a sanitary napkin according to a third embodiment of the sanitary napkin of the present invention. The
吸収性コア6は、図5及び図6に示すように、個々に独立した複数の吸収部材60と、伸縮性を有する基盤シート65とを含んで構成されている。複数の吸収部材60は、基盤シート65の一面65aに固定されている。基盤シート65の一面65aは、吸収性コア6の肌当接面を形成する面である。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
複数の吸収部材60は、基盤シート65の一面65aにおいて、ナプキン長手方向X及び幅方向Yの両方向それぞれに所定間隔W1を置いて列をなすように配置され、隣接する吸収部材60,60の間に隙間61(前記薄肉部)が形成されている。隙間61においては、基盤シート65の一面65aが露出している。図1に示すように、隙間61は、吸収性コア6のナプキン長手方向Xの全長に亘って連続していると共に、吸収性コア6のナプキン幅方向Yの全長に亘って連続している。即ち、隙間61は、ナプキン長手方向X及びナプキン幅方向Yの両方向に延びて形成されている。このように、隙間61が吸収性コア6の全幅に亘って連続していると、吸収性コア6の柔軟性が向上する(吸収性コア6が、ナプキン幅方向Yに延びる隙間61に沿ってナプキン長手方向Xに折れ曲がり易くなる)と共に、装着時に使用者の身体に対してある程度独立的に追従可能な個々の吸収部材60の存在を使用者に想起させ、これにより、使用者にフィット性や防漏性等の機能に対する安心感を与えることができる。また、裏面シートの図柄がより認識され易く、ナプキンの位置情報に加え、情緒的な安心感も付与される。
The plurality of
吸収部材60は、図6に示すように、平面視において四隅が丸みを帯び且つ四辺が外方に若干凸状の緩やかな曲線となっている矩形の形状をしている。しかしながら、吸収部材60の平面視における形状はこれに限られない。例えば、吸収部材60は平面視において、円形、正方形、長方形、菱形の形状であり得る。また、これらの形状を2種以上組み合わせたものであっても良い。吸収部材60としては、第1実施形態における吸収部材40と同様のものを用いることができる。吸収部材シート60の坪量は、好ましくは50〜400g/m2、更に好ましくは100〜300g/m2である。
As shown in FIG. 6, the absorbing
吸収性コア6において、隣接する吸収部材60,60間の間隔W1、吸収部材60の幅W2、間隔W1と幅W2との比(W1/W2)は、それぞれ、第1実施形態と同様にすることができる。また、吸収部材60の単位面積(25cm2)当たりの個数は、好ましくは3〜25個、更に好ましくは5〜15個である。
In the
複数の吸収部材60が固定される基盤シート65は、シート状の材料であり、平面内の少なくとも一方向に伸縮性を有するものである。基盤シート65は、吸収性コア6に伸縮性を付与する部位である。伸縮性とは、伸長させることができ、かつ伸長した状態を解除することで収縮することができる性質を言う。基盤シート65は、少なくともナプキン長手方向X及び幅方向Yの2方向に伸縮性を有しており、該基盤シート65を各方向X,Yに伸縮させることによって、隙間61が各方向X,Yに拡縮可能になされている。尚、基盤シート65は、単層のシートでも良く、複数のシートどうしを接合してなる多層の積層シートであっても良い。
The
吸収部材60は、基盤シート65を伸縮させても形状が変化しないような態様で、固定点62を介して基盤シート65に固定されている。図7において、固定点62は太線で便宜的に示されている。基盤シート65を伸縮させても吸収部材60の形状が変化しないようにするためには、吸収性コア6が固定点62において伸縮性を発現していないことが有利である。固定点62が伸縮性を発現していないことによって、基盤シート65を伸縮させても、固定点62においては、基盤シート65は伸縮しない。その結果、固定点62を介して基盤シート65に固定されている吸収部材60は、基盤シート65の伸縮の影響を受けず、基盤シート65の伸縮によって形状は変化しない。吸収部材60の形状が変化しないことによって、吸収性コア6が伸縮しても、吸収性能の変化が起こり難く、ナプキン1の使用期間にわたり安定した吸収性能を発現することが可能となる。
The absorbing
固定点62において吸収性コア6が伸縮性を発現しないようにするためには、例えば固定点62を超音波エンボスによって形成し、基盤シート65の伸縮性を失わせればよい。また、ホットメルト接着剤等の接着剤によって固定点62を形成することでも、基盤シート65の伸縮性を失わせることができる。
In order to prevent the
吸収性コア6においては、前述の通り、固定点62は伸縮性を発現していない。換言すれば、吸収性コア6において伸縮性を発現する部位は、固定点62,62間の部位のみである。つまり、図8(a)に示すように、自然状態(弛緩状態)の吸収性コア6をその平面方向に伸長させると、図8(b)に示すように、固定点62,62間の部位のみが伸長する。このとき、吸収部材60の形状に変化はない。そして、図8(b)に示すように伸長状態になっている吸収性コア6の伸長状態を解くと、固定点62,62間の部位のみが収縮し、吸収部材60の形状に変化はない。吸収性コア6は、このような伸縮特性を有していることによって、ナプキン1の使用者の体型への適合性及び動作追従性に優れたものとなる。
In the
図9は、吸収性コア6を平面視したときの吸収部材60と固定部62との位置関係を示すものである。同図から明らかなように、平面視において、吸収部材60の輪郭線内に、固定点62の輪郭線が包含されるようになっており、また図7から明らかなように、吸収部材60が固定点62上に位置している。その結果、吸収部材60は、固定点62よりも平面方向の外方へ張り出した張り出し部63を有する形状となっている。張り出し部63は、基盤シート65から離間しているか、又は張り出し部63の下面が基盤シート65と接している。何れの場合でもあっても、張り出し部63においては、吸収部材60は基盤シート65に固定されていない。吸収部材60がこのような張り出し部63を有していることによって、固定点62の形成に起因する基盤シート65の伸縮性の喪失面積を可能な限り小さくして、該基盤シート65の良好な伸縮性を保ちつつ、吸収部材60の総面積を可能な限り大きくして、吸収性コア6の吸収性能を高めることができる。基盤シート65の良好な伸縮性が保たれることは、ナプキン1の使用者の体型への適合性及び追従性が向上するという効果につながる。吸収部材60の総面積を可能な限り大きくすることは、吸収性コア6の伸長時においても隣り合う吸収部材60,60間の距離があまり大きくならず、吸収性能が低下しにくいという効果につながる。
FIG. 9 shows the positional relationship between the
基盤シート65としては、伸縮性を有するシートを用いることができる。そのようなシートとしては、例えば、弾性樹脂を含む繊維を構成繊維として含む不織布(弾性不織布)や、弾性樹脂を含むフィルム(弾性フィルム)や、発泡等の手段によって構造中に3次元ネットワークを形成させた弾性樹脂からなる弾性多孔質体などを挙げることができる。弾性不織布や弾性フィルムや弾性多孔質体としては、当該技術分野において公知のものを用いることができる。
As the
基盤シート65の伸縮性の程度は、下記方法で測定される伸縮率が5%以上、特に8%以上であることが、ナプキン1の使用者の体型への適合性及び動作追従性が特に良好になる点から好ましい。
The degree of stretchability of the
<伸縮率の測定方法>
引張圧縮試験機RTC−1210A(株式会社東洋オリエンテック)を用いて、引張モードで測定する。先ず、基盤シート65を幅25mm×長さ150mmで裁断し測定片を採取する。測定片を引張圧縮試験機に装着されたエアーチャック間に初期試料長(チャック間距離)100mmセットし、引張圧縮試験機のロードセル(定格出力5kg)に取り付けられたチャックを300mm/分の速度で上昇させて、測定片を伸長させる。測定片が初期試料長の50%、つまり50mm伸びた時点で、チャックの移動方向を逆転させ、チャックを300mm/分の速度で下降させ、初期試料長の位置まで戻す。この間の操作で、ロードセルで検出される荷重と、測定片の伸びとの関係をチャートに記録し、このチャートに基づき次式(1)から伸縮率を求める。 伸縮率=回復伸び/最大伸び長さ(=50mm) (1) ここで、回復伸びは、最大伸び長さ(=50mm)からチャックを下降させて、初めて荷重ゼロを記録したときの、最大伸び長さからのチャック移動距離で定義される。
<Measurement method of stretch rate>
Measurement is performed in a tensile mode using a tensile compression tester RTC-1210A (Toyo Orientech Co., Ltd.). First, the
尚、前記<伸縮率の測定方法>において、測定片が前述の大きさに満たない場合、次の方法で測定する。 試験片:シートのチャック間方向の長さをLmm、把持部分の長さをSmm、幅をCmmとすると、長さの比;L:C=3:5になるように、試験片(L+2S)mm×Cmmの大きさに裁断し測定片を採取する。 試験:引張圧縮試験機に、チャック間距離Lで試験片をセットし、100×(L/30)mm/分、測定片が初期試料長の50%伸張するまで上昇。その後チャックの移動方向を逆転させ、チャックを100×(L/30)mm/分の速度で下降させ、初期試料長の位置まで戻す。次式(2)で計算する。 伸縮率=回復伸び/最大伸び長さ(=L/2mm) (2) In the above <Method for measuring expansion / contraction ratio>, when the measurement piece is less than the above-mentioned size, measurement is performed by the following method. Specimen: Specimen (L + 2S) so that the length ratio is L: C = 3: 5, where Lmm is the length between the chucks of the sheet, Smm is the length of the gripping part, and Cmm is the width. Cut to a size of mm × Cmm and collect a measurement piece. Test: A test piece was set on a tensile / compression tester at a distance L between chucks, and increased until 100 × (L / 30) mm / min and the measurement piece was stretched by 50% of the initial sample length. Thereafter, the moving direction of the chuck is reversed, the chuck is lowered at a speed of 100 × (L / 30) mm / min, and returned to the initial sample length position. It calculates with following Formula (2). Stretch rate = Recovery elongation / Maximum elongation length (= L / 2mm) (2)
また、基盤シート65は、第3実施形態のナプキン1に前記透明性を付与する観点から、透明性の高いものが好ましく、より具体的には、透明度Tpが20〜90、特に30〜80であることが好ましい。基盤シート65としては、裏面シート3と同様のものを用いることができ、前述した、高白色度を有する透湿性シートが好ましく用いられる。
In addition, the
基盤シート65としては、伸縮率並びに透明度Tpがそれぞれ前記範囲内にあり且つ液透過性のものが好ましい。基盤シート65として好適なものは、例えば、ポリウレタン、ブタジエン等のジエン系材料によるシートやネット等である。基盤シート65の厚み及び坪量は、それぞれ、前記透明性と強度とのバランス等を考慮して適宜設定することができる。基盤シート65の無荷重下における厚みは、好ましくは0.05〜0.8mm、更に好ましくは0.1〜0.5mmである。基盤シート65の坪量は、好ましくは12〜30g/m2、更に好ましくは15〜25g/m2である。
The
第3実施形態の吸収性コア6は、本出願人の先の出願に係る特開2009−136498号公報に記載の方法に従って製造することができる。該公報に記載の伸縮性吸収体は、吸収性コア6として好適に使用することができる。
The
また、第3実施形態においては、裏面シート3の色彩は、該裏面シート3における前記排泄部対向部に対応する部分よりも、該部分の周囲の方が相対的に濃くなっている。より具体的には、裏面シート3の肌当接面3aは、図10に示すように、相対的に色彩の濃い部分(濃色部分)35と、相対的に色彩の薄い部分(淡色部分)36とを有している。濃色部分35は、肌当接面3aの所定部位を、印刷により、肌当接面3aの地色(通常は白色)以外で且つ淡色部分36よりも濃い色相の色彩で塗り潰した部分であり、平面視において閉じた長楕円形状の環を形成しており、濃色部分35全体の色調は一様である。環状の濃色部分35は、肌当接面3aの略中央に位置しており、該環の中は淡色部分36であり、該環の中に前記排泄部対向部が存している。濃色部分35の色彩としてはa*値又はb*値が40以上、より好ましくは50以上の濃い色相のものが好ましく、例えば、第1実施形態において裏面シート3の肌当接面3aに印刷によって施される色彩と同様のものを採用することができる。
In the third embodiment, the color of the
裏面シート3の肌当接面3aにおける、濃色部分35以外の部分は、淡色部分36となっている。淡色部分36は、肌当接面3aの地色(白色)、又は地色以外の色彩で且つその濃度が濃色部分35の色彩濃度よりも低いものとすることができる。
A portion other than the
このような構成を有する第3実施形態のナプキン1においては、図5に示す如きナプキン1の肌当接面側の平面視において、隙間61を介して視認される、裏面シート3の色調は、前記排泄部対向部とその周囲とで異なっている。より具体的には、前記排泄部対向部(図示せず)の周囲で且つ裏面シート3の濃色部分35と重なっている、隙間61は、裏面シート3の淡色部分36と重なっている、他の隙間61よりも、裏面シート3の色彩が濃く見える。これにより、前記排泄部対向部の存在及びその前後方向が使用者に認識され易い。第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
In the
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態では、裏面シート3の肌当接面3aに色彩や図柄が施されていたが、裏面シート3の非肌当接面3bに色彩や図柄が施されていても良く、あるいは両面3a,3bそれぞれに色彩や図柄が施されていても良い。また、同じ色調の色の濃淡だけでなく異なる色調(例えば寒色と暖色)を利用することで、視認性を変化させることができる。また、吸収性コアの厚みを変えず視認性を向上する手段として、吸収性コアの上面(肌当接面)側に配置されるシート(コアラップシート)を吸収性コアの内部に入り込ませることで、吸収性コアの上面側と下面(非肌当接面)側のシートのコアラップ間隔Tを小さくし、より薄い吸収性コア(吸収体)に相当する視認性へと変化させることもできる。また、前述した一の実施形態のみが有する部分は、適宜相互に利用できる。
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on the preferable embodiment, this invention is not restrict | limited to the said embodiment. For example, in the above-described embodiment, the
また、ナプキン1の肌当接面側の長手方向に沿った両側部に、該長手方向に延びる一対の立体ギャザーが配されていても良い。立体ギャザーは、例えば、ナプキン1の幅方向の一端部が固定された帯状シートと、該帯状シートの該幅方向の他端部(自由端部)に伸長状態で固定された1本又は複数本の立体ギャザー形成用弾性部材とを具備する構成とすることができる。また、防漏性やフィット性の向上等を目的として、ナプキン1の肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)における、該ナプキン1の平面視において吸収性コア4と重なる領域に、表面シート2及び吸収性コア4が裏面シート3に向かって一体的に凹陥した、凹陥部(溝部)が形成されていても良い。また、前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとして生理用ナプキンを挙げたが、例えば使い捨ておむつ、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等にも適用できる。
In addition, a pair of three-dimensional gathers extending in the longitudinal direction may be arranged on both side portions along the longitudinal direction on the skin contact surface side of the
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
2a 表面シートの肌当接面
3 裏面シート
3a 裏面シートの肌当接面
3b 裏面シートの非肌当接面
35 濃色部分
36 淡色部分
4,6 吸収性コア
40,60 吸収部材
41,61 隣接する吸収部材間の隙間
62 吸収部材の固定点
65 基盤シート
X ナプキン長手方向
Y ナプキン幅方向
1 Sanitary napkin (absorbent article)
2
Claims (5)
前記吸収性コアは、個々に独立した複数の吸収部材を含んで構成されており、
複数の前記吸収部材は、少なくとも一方向に所定間隔を置いて配置され、隣接する該吸収部材の間に隙間が物品長手方向に延びて形成されており、該隙間は、少なくとも前記吸収性物品の幅方向中央領域に存しており、
前記吸収性物品の肌当接面側から前記隙間を介して前記裏面シートの色彩が視認可能になされている吸収性物品。 A substantially vertically long absorbent article comprising a top sheet for forming a skin contact surface, a back sheet for forming a non-skin contact surface, and a liquid-retaining absorbent core interposed between the two sheets. And
The absorbent core is configured to include a plurality of individually independent absorbent members,
The plurality of absorbent members are arranged at predetermined intervals in at least one direction, and a gap extends between the adjacent absorbent members in the longitudinal direction of the article, and the gap is at least of the absorbent article. It exists in the center area in the width direction,
The absorbent article in which the color of the back sheet is visible through the gap from the skin contact surface side of the absorbent article.
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