JP2011130194A - Ipアドレス割当装置、補助装置、ipアドレス割当システム、ipアドレス割当方法、及びプログラム - Google Patents

Ipアドレス割当装置、補助装置、ipアドレス割当システム、ipアドレス割当方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信ネットワークに新たな通信端末が接続しようとする場合、その通信端末が通信ネットワーク内の他の装置と通信できる可能性を高めることができるようにする。
【解決手段】第1の装置220は、まずポートベースでIPアドレスの割当を行う。そして第1IPアドレスプールに管理されているIPアドレスに空きがなくなったとき、第2の装置240は、MACアドレスベースでIPアドレスを要求するように中継装置100に指示を出す。これにより、中継装置100は、第1の装置220に対してMACアドレスベースでIPアドレスを要求するようになる。すると第1の装置220は、第2IPアドレスプールに管理されているIPアドレスを通信端末10に割り当てる。
【選択図】図1

Description

本発明は、端末にIPアドレスを割り当てる機能を有するIPアドレス割当装置、補助装置、IPアドレス割当システム、IPアドレス割当方法、及びプログラムに関する。
端末がインターネットなどの通信網内の他の装置と通信を行うためには、IPアドレスが割り当てられる必要がある。端末にIPアドレスを自動的に割り当てる方法としては、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバを用いる方法がある。DHCPサーバでは、割り当てを行うIPアドレスの範囲をサブネット毎にIPアドレスプールとして定義されている。そしてDHCPサーバは、端末からのIPアドレス取得要求があった場合には、IPアドレスプールからIPアドレスを割り当てる。IPアドレスの取得は通常早いもの勝ちであり、DHCPサーバは、早く来た要求に対して順にIPアドレスプールからIPアドレスを割り当てていく(例えば特許文献1)。
また端末にIPアドレスを割り当てる他の方法としては、事前にDHCPサーバにMACアドレスを登録し、そのMACアドレスの端末に割り当てるIPアドレスを割り当てる方式もある。
特開2005−217552号公報
しかしDHCPサーバを用いた場合、IPアドレスプールのIPアドレスが枯渇しているときは、新たな端末にIPアドレスを割り当てることができない。この場合、新たに通信ネットワークに接続しようとする通信端末は、通信ネットワーク内の他の装置と通信できない。一方、MACアドレス別にIPアドレスを割り当てる方式を用いる場合、新たな通信端末が接続されるたびにMACアドレスを逐一DHCPサーバに登録する必要があるため、IPアドレスの割り当てに必要な労力が多くなる。
また通信回線が混雑している場合、新たな通信端末がその通信回線を介して通信ネットワークに接続しようとする場合、通信ネットワーク内の他の装置と通信できない可能性が高くなる。
本発明の目的は、通信ネットワークに新たな通信端末が接続しようとする場合、その通信端末が通信ネットワーク内の他の装置と通信できる可能性を高めたIPアドレス割当装置、補助装置、IPアドレス割当システム、IPアドレス割当方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明によれば、中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置であって、
前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する切替命令送信手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
を備えるIPアドレス割当装置が提供される。
本発明によれば、中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置を補助する補助装置であって、
前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
前記IPアドレス割当装置は、
前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
を備えており、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する切替命令送信手段を備える補助装置が提供される。
本発明によれば、通信端末を通信ネットワークに接続する中継装置と、
前記中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置と、
を備え、
前記中継装置は、前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第1通信回線及び第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
前記IPアドレス割当装置は、
前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する切替命令送信手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
を備え、
前記中継装置は、
前記第1通信回線を介して前記第1割当要求を送信する第1要求手段と、
前記第2通信回線を介して前記第2割当要求を送信する第2要求手段と、
前記IPアドレス割当装置から前記切替命令を受信しないときには前記第1要求手段を機能させ、前記切替命令を受信したときには前記第2要求手段を機能させる切替手段と、
を備えるIPアドレス割当システムが提供される。
本発明によれば、中継装置を介して通信ネットワークに接続した通信端末に、IPアドレス割当装置を用いてIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当方法であって、
前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
前記IPアドレス割当装置は、前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、を有しており、
前記IPアドレス割当装置は、前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信し、
前記IPアドレス割当装置は、前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信し、
前記中継装置は、前記IPアドレス割当装置から前記切替命令を受信しないときには前記第1通信回線を介して前記第1割当要求を送信し、前記切替命令を受信したときには前記第2通信回線を介して第2割当要求を送信し、
前記IPアドレス割当装置は、前記中継装置から前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信するIPアドレス割当方法が提供される。
本発明によれば、コンピュータを、中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置として機能させるためのプログラムであって、
前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
前記コンピュータに、
前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール機能と、
前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール機能と、
前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する機能と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であることを示しているときに、前記第1IPアドレスプール機能によって記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する機能と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する機能と、
前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する機能と、
前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール機能によって記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
本発明によれば、コンピュータを、中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置の補助装置として機能させるためのプログラムであって、
前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
前記IPアドレス割当装置は、
前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
を備えており、
前記コンピュータに、前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する機能を実現させるプログラムが提供される。
本発明によれば、通信ネットワークに新たな通信端末が接続しようとする場合、その通信端末が通信ネットワーク内の他の装置と通信できる可能性を高めることができる。
第1の実施形態に係るIPアドレス割当システムの構成を示すブロック図である。 中継装置の機能構成を示すブロック図である。 IPアドレス割当装置の機能構成を示すブロック図である。 図1に示したIPアドレス割当システムの動作を示すフローチャートである。 図1に示したIPアドレス割当システムの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るIPアドレス割当システムの構成を示すブロック図である。 図6に示したIPアドレス割当装置の機能構成を示すブロック図である。 図6に示したIPアドレス割当システムが行う処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るIPアドレス割当システムが有するIPアドレス割当装置の機能構成を示すブロック図である。 第3の実施形態にかかるIPアドレス割当システムの動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態にかかるIPアドレス割当システムの動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係るIPアドレス割当システムの構成を示す図である。 図12に示したIPアドレス割当システムの中継装置の機能構成を示すブロック図である。 図12に示したIPアドレス割当システムが行う処理を示すフローチャートである。 図12に示したIPアドレス割当システムが行う処理を示すフローチャートである。 図12に示したIPアドレス割当システムが行う処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、第1の実施形態に係るIPアドレス割当システムの構成を示すブロック図である。このIPアドレス割当システムは、中継装置100及びIPアドレス割当装置200を備えている。中継装置100は、通信端末10を通信ネットワーク20に接続する。IPアドレス割当装置200は通信ネットワーク20に接続しており、通信ネットワーク20で使用されるIPアドレスを管理し、また通信ネットワーク20で使用される通信機器にIPアドレスを割り当てる。
通信端末10は、中継装置100を介して通信ネットワーク20に接続するときに、中継装置100を介してIPアドレス割当装置200にIPアドレスを要求する。するとIPアドレス割当装置200は、中継装置100を介して通信端末10にIPアドレスを割り当てる。通信端末10は、割り当てられたIPアドレスを用いて通信ネットワーク20に接続されている他の装置(図示せず)と通信を行う。
IPアドレス割当装置200は、第1の装置220及び第2の装置240を有している。第1の装置220は、例えばDHCPサーバであり、サブネット毎にIPアドレスを第1IPアドレスプールとして管理している。第1IPアドレスプールで管理されているIPアドレスは、ポートベースで割り当てられる。また第1の装置220は、第2IPアドレスプールも有している。第2IPアドレスプールで管理されているIPアドレスは、MACアドレスベースで割り当てられる。第1の装置220は、まずポートベースでIPアドレスの割当を行う。そして第1IPアドレスプールに管理されているIPアドレスに空きがなくなったとき、第2の装置240は、MACアドレスベースでIPアドレスを要求するように中継装置100に指示を出す。これにより、中継装置100は、第1の装置220に対してMACアドレスベースでIPアドレスを要求するようになる。すると第1の装置220は、第2IPアドレスプールに管理されているIPアドレスを通信端末10に割り当てる。このため、このIPアドレス割当システムによれば、IPアドレスが枯渇する可能性が低く、かつ少ない労力で端末にIPアドレスを割り当てることができる。以下、図2〜図5を用いて詳細に説明する。
図2は、中継装置100の機能構成を示すブロック図である。中継装置100は、接続部110、ポートベース処理部120(第1要求部)、MACベース処理部130(第2要求部)、及び切替部140を備えている。接続部110は複数の接続ポートを有しており、これらの接続ポートそれぞれを介して互いに異なる通信端末10と接続する。
ポートベース処理部120は、論理回線である第1通信回線21を介して、ポートベースで通信端末10にIPアドレスを割り当てることを要求するために、第1割当要求をIPアドレス割当装置200に送信する。MACベース処理部130は、論理回線である第2通信回線22を介して、MACアドレスベースで通信端末10にIPアドレスを割り当てることを要求するために、第2割当要求をIPアドレス割当装置200に送信する。より具体的には、ポートベース処理部120はポートベースVLAN(Virtual Local Area Network)機能を有しており、MACベース処理部は、MACアドレスベースVLAN機能を有している。
切替部140は、IPアドレス割当装置200の第2の装置240からの指示に従って、ポートベース処理部120とMACベース処理部130のいずれか一方を選択的に機能させる。
図3は、IPアドレス割当装置200の機能構成を示すブロック図である。IPアドレス割当装置200は、上記したように第1の装置220と第2の装置240を有している。
第1の装置220は、第1IPアドレスプール部222、第1アドレス要求受信部224、第1割当部226、第2IPアドレスプール部228、第2アドレス要求受信部230、及び第2割当部232を有している。また第2の装置240は、切替命令送信部242を有している。
第1IPアドレスプール部222は、第1通信回線21に予め割り当てられている複数のIPアドレス、すなわち中継装置100のポートベースVLANに予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している。
第1アドレス要求受信部224は、第1通信回線21を介して、中継装置100のポートベース処理部120からIPアドレスの第1割当要求を受信する。第1割当部226は、第1割当要求を受信し、かつ第1通信回線21の混雑状況が基準未満であるときに、第1IPアドレスプール部222が記憶しているIPアドレスを中継装置100に送信する。本実施形態において混雑状況は、第1IPアドレスプール部222が記憶しているIPアドレスの空きの有無である。そして混雑状況が基準を満たすときとは、IPアドレスに空きがないことである。
また第1割当部226は、第1割当要求を受信し、かつ第1通信回線21の混雑状況が基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、すなわち第1IPアドレスプール部222が記憶しているIPアドレスに空きがないときに、その旨を示す情報を第2の装置240の切替命令送信部242に送信する。
第2IPアドレスプール部228は、第2通信回線22に予め割り当てられている複数のIPアドレス、すなわち中継装置100のMACアドレスベースVLANに予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している。
第2アドレス要求受信部230は、第2通信回線22を介して、中継装置100のMACベース処理部130からIPアドレスの第2割当要求を受信する。第2割当部232は、第2割当要求を受信すると、第2IPアドレスプール部228が記憶しているIPアドレスを中継装置100に送信する。
切替命令送信部242は、第1割当部226から、第1割当要求を受信し、かつ第1通信回線21の混雑状況が基準を満たしていることを示すデータを受信すると、中継装置100の切替部140に対して、第2通信回線22を介してIPアドレス割当装置200に接続すべきことを示す切替命令を送信する。
なお、図3に示した第1の装置220及び第2の装置240の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。第1の装置220及び第2の装置240の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
図4及び図5は、図1に示したIPアドレス割当システムの動作を示すフローチャートである。中継装置100は、デフォルトではポートベース処理部120すなわちポートベースVLANを介して通信端末10に対するIPアドレスの割当処理を行う。
まず通信端末10は、中継装置100が管理しているサブネットワークに接続し、IPアドレスの要求を送信する(ステップS10)。ここでIPアドレスの要求は、ブロードキャストで送信される。このIPアドレスの要求には、通信端末10のMACアドレスが含まれている。
中継装置100の接続部110は、空いているポートを介して通信端末10が送信したIPアドレスの要求を受信する。そして中継装置100のポートベース処理部120は、使用しているポートに設定されているポートベースVLANのI/F(インターフェース)アドレスをリレーエージェントアドレスに設定し(ステップS20)、その後、IPアドレスの第1割当要求を、IPアドレス割当装置200の第1の装置220に送信する(ステップS30)。第1割当要求には、通信端末10のMACアドレスが含まれている。
第1の装置220の第1アドレス要求受信部224が第1割当要求を受信すると、第1の装置220の第1割当部226は、第1IPアドレスプール部222が記憶しているIPアドレスに空きがあるかどうかを確認する。IPアドレスに空きがない場合(ステップS40:No)、図5に示したフローに移行する。IPアドレスに空きがある場合(ステップS40:Yes)、第1割当部226は、空いているIPアドレスを受信した第1割当要求に割り当て(ステップS50)、割り当てたIPアドレスを中継装置100に送信する(ステップS60)。
中継装置100のポートベース処理部120は、第1の装置220の第1割当部226からIPアドレスを受信すると、このIPアドレスを接続部110のポートを介して通信端末10に送信する(ステップS70)。通信端末10は、受信したIPアドレスを通信端末10が使用するIPアドレスに設定する。
IPアドレスに空きがない場合(ステップS40:No)、図5に示すように、第1割当部226は、第1割当要求を受信したが第1IPアドレスプール部222のIPアドレスに空きがない旨を示す情報を、通信端末10のMACアドレスとともに、第2の装置240の切替命令送信部242に送信する(ステップS80)。すると切替命令送信部242は、中継装置100の切替部140に切替命令を送信する(ステップS90)。切替命令には、通信端末10のMACアドレスが含まれる。
中継装置100の切替部140は、切替命令を受信すると、MACベース処理部130を機能させるために、通信端末10のMACアドレスをMACベース処理部130に登録させる(ステップS100)。
上記した処理の間、通信端末10は、IPアドレスを要求(ステップS10)してからの時間をカウントしている。そしてこの時間がタイムアウトすると(ステップS110:Yes)、IPアドレスの要求を再びブロードバンドで送信する(ステップS120)。
中継装置100の接続部110は、空いているポートを介して通信端末10が送信したIPアドレスの要求を受信する。そして中継装置100のMACベース処理部130は、使用しているポートに設定されているMACベースVLANのI/F(インターフェース)アドレスをリレーエージェントアドレスに設定し(ステップS130)、その後、IPアドレスの第2割当要求を、IPアドレス割当装置200の第1の装置220に送信する(ステップS140)。
第1の装置220の第2アドレス要求受信部230が第2割当要求を受信すると、第1の装置220の第2割当部232は、第2IPアドレスプール部228が記憶しているIPアドレスのうち空いているIPアドレスを第2割当要求に対して割り当て(ステップS150)、割り当てたIPアドレスを中継装置100に送信する(ステップS160)。
中継装置100のMACベース処理部130は、第1の装置220の第2割当部232からIPアドレスを受信すると、このIPアドレスを接続部110のポートを介して通信端末10に送信する(ステップS170)。通信端末10は、受信したIPアドレスを通信端末10が使用するIPアドレスに設定する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、デフォルトでは中継装置100のポートベース処理部120が機能することにより、ポートベースで第1IPアドレスプール部222のIPアドレスが通信端末10に割り当てられる。このため、少ない労力で端末にIPアドレスを割り当てることができる。一方、第1IPアドレスプール部222のIPアドレスに空きがなくなると、切替命令が中継装置100の切替部140に送信される。すると、中継装置100のMACベース処理部130が機能することにより、MACアドレスベースで第2IPアドレスプール部228のIPアドレスが通信端末10に割り当てられる。従って、IPアドレスが枯渇する可能性が低くなるため、通信ネットワーク20に新たな通信端末10が接続しようとする場合において、その通信端末10が通信ネットワーク20内の他の装置と通信できる可能性が高くなる。
また、IPアドレス割当装置200は、第1の装置220と第2の装置240で構成されている。第1の装置220には、一般的なDHCPサーバに図5のステップS80に示した機能を追加したものを用いることができる。従って、IPアドレス割当装置200の初期コストを低くすることができる。
図6は、第2の実施形態に係るIPアドレス割当システムの構成を示すブロック図である。図7は、図6に示したIPアドレス割当装置200の機能構成を示すブロック図である。このIPアドレス割当システムは、IPアドレス割当装置200が第2の装置240を有しておらず、切替命令送信部242が第1の装置220内に設けられている点を除いて、第1の実施形態に係るIPアドレス割当システムと同様の構成である。
図8は、図6に示したIPアドレス割当システムが行う処理を示すフローチャートであり、第1の実施形態における図5に相当している。図6に示したIPアドレス割当システムが行う処理は、図5に示したステップS80の処理が存在せず、かつ切替命令が第1の装置220から中継装置100の切替部140に送信される(ステップS90)点を除いて、第1の実施形態に示したIPアドレス割当システムが行う処理と同様である。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、少ない労力で端末にIPアドレスを割り当てることができる。また、IPアドレスが枯渇する可能性が低くなるため、通信ネットワーク20に新たな通信端末10が接続しようとする場合において、その通信端末10が通信ネットワーク20内の他の装置と通信できる可能性が高くなる。
図9は、第3の実施形態に係るIPアドレス割当システムが有するIPアドレス割当装置200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係るIPアドレス割当システムは、以下の点を除いて、第1の実施形態又は第2の実施形態に示したIPアドレス割当システムと同様である。図9、並びに後述する図10及び図11は、第1の実施形態と同様の場合を示している。
まず、第1割当部226は、IPアドレスの割当処理のログをログ記憶部227に記憶させている。このログには、IPアドレスに空きがないと判断したときのログも含まれている。そして切替命令送信部242は、定期的にログ記憶部227にアクセスして監視することにより、第1割当部226が第1IPアドレスプール部222のIPアドレスに空きがないと判断したことを検出する。
図10及び図11は、本実施形態にかかるIPアドレス割当システムの動作を示すフローチャートである。本図に示すフローチャートは、以下の点を除いて図4及び図5に示したフローチャートと同様である。
まず、図10に示すように、IPアドレス割当装置200の第1割当部226は、第1IPアドレスプール部222のIPアドレスに空きがない場合(ステップS40:NO)、その旨をログ記憶部227に記憶させて、処理を終了する(ステップS42)。
また図11に示すように、IPアドレス割当装置200の切替命令送信部242は、定期的にログ記憶部227にアクセスしてログを取得する(ステップS82,S84)。そして取得したログが、第1IPアドレスプール部222のIPアドレスに空きがないことを示していたとき(ステップS86:No)、切替命令を中継装置100の切替部140に送信する(ステップS90)。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また第1の装置220には、一般的なDHCPサーバを使用することができる。従って、IPアドレス割当装置200の初期コストをさらに低くすることができる。
図12は、第4の実施形態に係るIPアドレス割当システムの構成を示す図であり、図13は、図12に示したIPアドレス割当システムの中継装置100の機能構成を示すブロック図である。このIPアドレス割当システムは、以下の点を除いて、第1の実施形態に係るIPアドレス割当システムと同様の構成である。
まず、通信ネットワーク20には、情報提供装置300が設けられている。
また、中継装置100のポートベース処理部120は、物理的な実回線である第1の通信回線23を介して通信ネットワーク20に接続している。またMACベース処理部130は、物理的な実回線である第2の通信回線24を解して通信ネットワーク20に接続している。
本実施形態に係るIPアドレス割当システムは、第1の実施形態と同様の処理を行うが、さらに、第1の通信回線23が混雑している場合にも、ポートベース処理部120の代わりにMACベース処理部130が機能して、第2の通信回線24を介して通信端末10を通信ネットワーク20に接続させる。以下、図14〜図16を用いて説明する。
図14及び図15は、第1の通信回線23が混雑していない場合に、新たな通信端末10が中継装置100を介して通信ネットワーク20と接続し、情報提供装置300と通信を行う場合のIPアドレス割当システムが行う処理を示している。図14及び図15に示した処理は、通信端末10が、IPアドレスを割り振られた後に中継装置100、第1の通信回線23、及び通信ネットワーク20を介して情報提供装置300と通信を行う点(ステップS72,ステップS172)を除いて、図4及び図5に示した処理と同様である。そして第1の通信回線23を使用する通信端末10が増えてくると、第1の通信回線23が混雑し、通信量が閾値以上になる場合が出てくる。
図16は、第1の通信回線23が混雑し、通信量が閾値以上になる場合に、新たな通信端末10が中継装置100を介して通信ネットワーク20に接続し、情報提供装置300と通信を行う場合のIPアドレス割当システムが行う処理を示している。
中継装置100のポートベース処理部120は、第1の通信回線23の通信量を常に監視している(ステップS210)。そしてポートベース処理部120は、通信量が閾値以上になった場合(ステップS210:Yes)、通信量が閾値以上になったことを示す混雑データをIPアドレス割当装置200の第2の装置240に送信する(ステップS220)。
このときIPアドレス割当装置200の第2の装置240は、混雑データを受信すると、切替命令を中継装置100の切替部140に送信してもよい。この場合、MACベース処理部130にMACアドレスが登録されていると、MACベース処理部130は、登録されているMACアドレスに対してIPアドレスを割り振るために、第2割当要求をIPアドレス割当装置200の第1の装置220に送信する。ただし本図に示す例では、この処理を行わない。
その後、新たな通信端末10が、中継装置100が管理しているサブネットワークに接続し、IPアドレスの要求を送信する(ステップS230)。ここでIPアドレスの要求は、ブロードキャストで送信される。このIPアドレスの要求には、通信端末10のMACアドレスが含まれている。
中継装置100の接続部110は、空いているポートを介して通信端末10が送信したIPアドレスの要求を受信する。そして中継装置100のポートベース処理部120は、IPアドレスの第1割当要求を、混雑データとともにIPアドレス割当装置200の第1の装置220に送信する(ステップS240)。
第1の装置220の第1アドレス要求受信部224が混雑データとともに第1割当要求を受信すると、第1の装置220の第1割当部226は、混雑データを受信したことを示す情報を、第2の装置240の切替命令送信部242に送信する(ステップS250)。すると切替命令送信部242は、中継装置100の切替部140に切替命令を送信する(ステップS90)。この切替命令にも、通信端末10のMACアドレスが含まれている。
これ以降の処理(ステップ100〜ステップS170、及びステップS172)は、図15のステップ100〜ステップS170、及びステップS172に示した処理と同様である。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1の通信回線23が混雑している場合にも、ポートベース処理部120の代わりにMACベース処理部130を機能させて、第2の通信回線24を介して通信端末10を通信ネットワーク20に接続させることができる。従って、通信端末10を通信ネットワーク20内の他の装置と通信させられる可能性は、さらに高くなる。
なお本実施形態において中継装置100のポートベース処理部120は、通信量の変わりに1回線あたりの通信速度を監視してもよい。この場合、通信速度が閾値以下になった場合に、切替命令送信部242は切替命令を送信する。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 通信端末
20 通信ネットワーク
21 第1通信回線
22 第2通信回線
23 通信回線
24 通信回線
100 中継装置
110 接続部
120 ポートベース処理部
130 MACベース処理部
140 切替部
200 IPアドレス割当装置
220 第1の装置
222 第1IPアドレスプール部
224 第1アドレス要求受信部
226 第1割当部
227 ログ記憶部
228 第2IPアドレスプール部
230 第2アドレス要求受信部
232 第2割当部
240 第2の装置
242 切替命令送信部
300 情報提供装置

Claims (15)

  1. 中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置であって、
    前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
    前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
    前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する切替命令送信手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
    前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
    を備えるIPアドレス割当装置。
  2. 請求項1に記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1通信回線及び前記第2通信回線は論理回線であるIPアドレス割当装置。
  3. 請求項2に記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1通信回線は、ポートベースで前記通信端末にIPアドレスを割り当てるときに使用され、
    前記第2通信回線は、MACアドレスベースで前記通信端末にIPアドレスを割り当てるときに使用され、
    前記混雑データは、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがあるかないかを示すデータであり、
    前記第1割当手段は、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがあるときに、空いているIPアドレスを前記中継装置に割り当て、当該IPアドレスを前記中継装置に送信し、
    前記切替命令送信手段は、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがないときに、前記切替命令を前記中継装置に送信し、
    前記第2割当手段は、前記中継装置から前記第2割当要求を受信したときに、第2IPアドレスプール手段に記憶されているいずれかのIPアドレスを前記MACアドレスに割り当て、当該IPアドレスを前記中継装置に送信するIPアドレス割当装置。
  4. 請求項3のいずれか一つに記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1IPアドレスプール手段、前記第2IPアドレスプール手段、前記第1アドレス要求受信手段、前記第1割当手段、前記第2アドレス要求手段、及び前記第2割当手段を有する第1装置と、
    前記切替命令送信手段を有する第2装置と、
    を有するIPアドレス割当装置。
  5. 請求項4に記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1装置は、
    前記第1割当手段は、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがないと判断したときに、その旨をログとして記録し、
    前記第2装置の前記切替命令送信手段は、前記ログを監視することにより、前記第1割当手段が前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがないと判断したことを前記混雑データとして検出するIPアドレス割当装置。
  6. 請求項1に記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1通信回線及び前記第2通信回線は物理回線であるIPアドレス割当装置。
  7. 請求項6に記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1割当手段は、前記混雑データを前記中継装置から取得するIPアドレス割当装置。
  8. 請求項6又は7に記載のIPアドレス割当装置において、
    前記第1IPアドレスプール手段、前記第2IPアドレスプール手段、前記第1アドレス要求受信手段、前記第1割当手段、前記第2アドレス要求手段、及び前記第2割当手段を有する第1装置と、
    前記切替命令送信手段を有する第2装置と、
    を有するIPアドレス割当装置。
  9. 中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置を補助する補助装置であって、
    前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
    前記IPアドレス割当装置は、
    前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
    前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
    前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
    を備えており、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する切替命令送信手段を備える補助装置。
  10. 請求項9に記載の補助装置において、
    前記第1通信回線は、前記中継装置がポートベースで前記通信端末にIPアドレスを割り当てるときに使用され、
    前記第2通信回線は、前記中継装置がMACアドレスベースで前記通信端末にIPアドレスを割り当てるときに使用され、
    前記混雑データは、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがあるかないかを示すデータであり、
    前記第1割当手段は、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがあるときに、空いているIPアドレスを前記中継装置に割り当て、当該IPアドレスを前記中継装置に送信し、かつIPアドレスに空きがないと判断したときに、その旨をログとして記録し、
    前記第2割当手段は、前記中継装置から前記第2割当要求を受信したときに、第2IPアドレスプール手段に記憶されているいずれかのIPアドレスを前記MACアドレスに割り当て、当該IPアドレスを前記中継装置に送信し、
    前記切替命令送信手段は、前記ログを監視することにより、前記第1割当手段が前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスに空きがないと判断したことを前記混雑データとして検出する補助装置。
  11. 通信端末を通信ネットワークに接続する中継装置と、
    前記中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置と、
    を備え、
    前記中継装置は、前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第1通信回線及び第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
    前記IPアドレス割当装置は、
    前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
    前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する切替命令送信手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
    前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
    を備え、
    前記中継装置は、
    前記第1通信回線を介して前記第1割当要求を送信する第1要求手段と、
    前記第2通信回線を介して前記第2割当要求を送信する第2要求手段と、
    前記IPアドレス割当装置から前記切替命令を受信しないときには前記第1要求手段を機能させ、前記切替命令を受信したときには前記第2要求手段を機能させる切替手段と、
    を備えるIPアドレス割当システム。
  12. 請求項11に記載のIPアドレス割当システムにおいて、
    前記第1要求手段はポートアドレスベースでIPアドレスを要求し、
    前記第2要求手段はMACアドレスベースでMACアドレスを要求し、
    前記切替手段は、前記切替命令を受信したときに、前記通信端末のMACアドレスを前記第2要求手段に認識させることにより、前記第2要求手段を機能させるIPアドレス割当システム。
  13. 中継装置を介して通信ネットワークに接続した通信端末に、IPアドレス割当装置を用いてIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当方法であって、
    前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
    前記IPアドレス割当装置は、前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、を有しており、
    前記IPアドレス割当装置は、前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信し、
    前記IPアドレス割当装置は、前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信し、
    前記中継装置は、前記IPアドレス割当装置から前記切替命令を受信しないときには前記第1通信回線を介して前記第1割当要求を送信し、前記切替命令を受信したときには前記第2通信回線を介して第2割当要求を送信し、
    前記IPアドレス割当装置は、前記中継装置から前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信するIPアドレス割当方法。
  14. コンピュータを、中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
    前記コンピュータに、
    前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール機能と、
    前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール機能と、
    前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する機能と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であることを示しているときに、前記第1IPアドレスプール機能によって記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する機能と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する機能と、
    前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する機能と、
    前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール機能によって記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する機能と、
    を実現させるプログラム。
  15. コンピュータを、中継装置を介して通信端末にIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当装置の補助装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記中継装置は、第1通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しているとともに、第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続しており、
    前記IPアドレス割当装置は、
    前記第1通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第1IPアドレスプール手段と、
    前記第2通信回線に予め割り当てられている複数のIPアドレスを記憶している第2IPアドレスプール手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第1割当要求を受信する第1アドレス要求受信手段と、
    前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が基準未満であるときに、前記第1IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第1割当手段と、
    前記中継装置からIPアドレスの第2割当要求を受信する第2アドレス要求受信手段と、
    前記第2割当要求を受信したときに、前記第2IPアドレスプール手段が記憶しているIPアドレスを前記中継装置に送信する第2割当手段と、
    を備えており、
    前記コンピュータに、前記第1割当要求を受信し、かつ前記第1通信回線の混雑状況が前記基準を満たすことを示す混雑データを取得したとき、前記中継装置に対して前記第2通信回線を介して前記IPアドレス割当装置に接続する旨を示す切替命令を送信する機能を実現させるプログラム。
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