JP2011127209A - 水電解装置 - Google Patents

水電解装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011127209A
JP2011127209A JP2009288948A JP2009288948A JP2011127209A JP 2011127209 A JP2011127209 A JP 2011127209A JP 2009288948 A JP2009288948 A JP 2009288948A JP 2009288948 A JP2009288948 A JP 2009288948A JP 2011127209 A JP2011127209 A JP 2011127209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
communication hole
connection channels
electrolysis apparatus
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009288948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5095714B2 (ja
Inventor
Eiji Hario
栄次 針生
Masanori Okabe
昌規 岡部
Koji Nakazawa
孝治 中沢
Kenji Taruie
憲司 樽家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009288948A priority Critical patent/JP5095714B2/ja
Priority to US12/974,804 priority patent/US8894829B2/en
Publication of JP2011127209A publication Critical patent/JP2011127209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5095714B2 publication Critical patent/JP5095714B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

【課題】水流路に水を均等に分配することができ、前記水流路全体に前記水を均一且つ確実に供給して良好な水分解処理を行うことを可能にする。
【解決手段】水電解装置10を構成する単位セル12は、電解質膜・電極構造体32と、この電解質膜・電極構造体32を挟持するアノード側セパレータ34及びカソード側セパレータ36とを備える。アノード側セパレータ34には、水供給連通孔46に連通する複数の入口連結流路52aと、排出連通孔48に連通する複数の出口連結流路52bとが設けられる。水供給連通孔46は、複数の入口連結流路52aが開口する連通孔内側壁面46a及び前記連通孔内側壁面46aに対向する連通孔外側壁面46bが、長尺な開口断面長円形状を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解質膜の両側に円形の給電体が設けられ、前記給電体にセパレータが積層されるとともに、一方の給電体と一方のセパレータとの間には、水を供給する水流路が形成され、他方の給電体と他方のセパレータとの間には、前記水が電気分解されて水素を得る水素流路が形成される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される水電解装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、アノード側電極に燃料ガス(主に水素を含有するガス、例えば、水素ガス)が供給される一方、カソード側電極に酸化剤ガス(主に酸素を含有するガス、例えば、空気)が供給されることにより、直流の電気エネルギを得ている。
一般的に、燃料ガスである水素ガスを製造するために、水電解装置が採用されている。この水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設してユニットが構成されている。すなわち、ユニットは、実質的には、上記の燃料電池と同様に構成されている。
そこで、複数のユニットが積層された状態で、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード側給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってユニットから排出される。
この種の設備として、例えば、特許文献1に開示された水電解装置が知られている。この水電解装置は、図8に示すように、固体高分子電解質膜を円盤状の陽極給電板1及び陰極給電板で挟んだセル2を、分離板を介して複数個重合している。陽極給電板1は、ケーシングを構成するケーシングリング3に外嵌されている。
陽極給電板1の電解質膜と接触しない側の面には、複数の溝4が互いに平行に設けられている。各溝4は、純水の流路を構成するとともに、発生する酸化剤ガスを流通させる流路も構成している。ケーシングリング3の内周面には、溝4に連通する周溝5が形成されるとともに、3つの貫通孔6a、6b及び6cが積層方向に貫通形成されている。
純水供給用の貫通孔6aと周溝5との間、純水及び酸素ガス排出用の貫通孔6bと前記周溝5との間には、これらを連通するための通孔7a、7bが形成されている。水素ガス排出用の貫通孔6cは、貫通孔6b側に近接して設けられており、水の電気分解により陰極給電板に発生する水素が、前記貫通孔6cに導出されている。
特開平9−95791号公報
ところで、上記の水電解装置では、純水が貫通孔6aから単一の通孔7aを通って周溝5に供給された後、前記通孔7aに近接する中央の溝4aに優先して分配されてしまう。これにより、各溝4への水の分配性が低下し易く、各溝4では、流量の差が増大してしまい、良好な水分解処理が遂行されないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、水流路に水を均等に分配することができ、前記水流路全体に前記水を均一且つ確実に供給して良好な水分解処理を行うことが可能な水電解装置を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に給電体が設けられ、前記給電体にセパレータが積層されるとともに、一方の給電体と一方のセパレータとの間には、水を供給する水流路が形成され、他方の給電体と他方のセパレータとの間には、前記水が電気分解されて水素を得る水素流路が形成される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される水電解装置に関するものである。
この水電解装置は、単位セルの積層方向に延在し、水流路に水を供給する水供給連通孔と、前記単位セルの積層方向に延在し、前記水流路から残余の前記水を排出する排出連通孔と、前記水供給連通孔と前記水流路とを連通する複数の入口連結流路とを設けている。そして、水供給連通孔は、複数の入口連結流路が開口する連通孔内側壁面及び前記連通孔内側壁面に対向する連通孔外側壁面が長尺な開口断面長円形状を有している。
また、複数の入口連結流路は、開口断面円形状を有し、互いに平行に配列されることが好ましい。
さらに、単位セルは、鉛直方向に積層され、且つ、水供給連通孔は、水を鉛直上方向に供給するとともに、鉛直上方向に配置される単位セルの複数の入口連結流路は、鉛直下方向に配置される前記単位セルの前記複数の入口連結流路よりも多くの本数又は大きな流路断面積に設定されることが好ましい。
さらにまた、この水電解装置は、排出連通孔と水流路とを連通する複数の出口連結流路を設け、前記排出連通孔は、前記複数の出口連結流路が開口する連通孔内側壁面及び前記連通孔内側壁面に対向する連通孔外側壁面が長尺な開口断面長円形状を有することが好ましい。
また、複数の出口連結流路は、開口断面円形状を有し、互いに平行に配列されることが好ましい。
さらに、単位セルは、鉛直方向に積層され、且つ、排出連通孔は、水を鉛直上方向に排出するとともに、鉛直上方向に配置される単位セルの複数の出口連結流路は、鉛直下方向に配置される前記単位セルの前記複数の出口連結流路よりも多くの本数又は大きな流路断面積に設定されることが好ましい。
さらにまた、水流路は、水供給連通孔と排出連通孔とを繋ぐ仮想直線に平行する円形状の給電体面方向に延在し、給電体の面内に並列される複数の水通路と、前記給電体の外方を周回し、前記複数の水通路と複数の入口連結流路とに連通する円弧状入口バッファ部と、前記給電体の外方を周回し、前記複数の水通路と複数の出口連結流路とに連通する円弧状出口バッファ部とを有することが好ましい。
本発明によれば、水供給連通孔と水流路とを連通する複数の入口連結流路が設けられるとともに、前記水供給連通孔は、前記複数の入口連結流路が開口する連通孔内側壁面及び前記連通孔内側壁面に対向する連通孔外側壁面が長尺な開口断面長円形状を有している。
従って、水は、長円形状の水供給連通孔から複数の入口連結流路に均等に分岐された後、水流路に供給される。このため、水流路では、特に水供給連通孔に近接する中央側に、水が優先的に流れることを阻止することができる。
これにより、水流路内に圧力損失のばらつきが発生することを有効に抑制し、前記水流路全域に水を均等に分配することが可能になる。従って、水流路全域に水を均一且つ確実に供給することができ、水分解処理が良好に遂行される。
本発明の第1の実施形態に係る水電解装置の斜視説明図である。 前記水電解装置の一部断面側面図である。 前記水電解装置を構成する単位セルの分解斜視説明図である。 前記単位セルの、図3中、IV−IV線断面説明図である。 前記単位セルを構成するアノード側セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る水電解装置の概略斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る水電解装置の概略斜視説明図である。 特許文献1に開示されている水電解装置の説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る水電解装置10は、高圧水素製造装置を構成しており、複数の単位セル12が鉛直方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向上端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが上方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向下端には、同様にターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが下方に向かって、順次、配設される。
水電解装置10は、例えば、矢印A方向に延在する4本のタイロッド22を介して円盤形状のエンドプレート20a、20b間を一体的に締め付け保持する。4本のタイロッド22は、エンドプレート20a、20bの中心に対してそれぞれ等角度ずつ離間して配置される。
なお、水電解装置10は、エンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される構成を採用してもよい。また、水電解装置10は、全体として略円柱体形状を有している。
ターミナルプレート16a、16bの側部には、端子部24a、24bが外方に突出して設けられる。図1に示すように、端子部24a、24bは、配線26a、26bを介して電源28に電気的に接続される。陰極(カソード)側である端子部24aは、電源28のマイナス極に接続される一方、陽極(アノード)側である端子部24bは、前記電源28のプラス極に接続される。
図2及び図3に示すように、単位セル12は、略円盤状の電解質膜・電極構造体32と、この電解質膜・電極構造体32を挟持するアノード側セパレータ34及びカソード側セパレータ36とを備える。アノード側セパレータ34及びカソード側セパレータ36は、略円盤状を有するとともに、例えば、カーボン部材等で構成され、又は、鋼板、ステンレス鋼板、チタン板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板をプレス成形して、あるいは切削加工した後に防食用の表面処理を施して構成される。
電解質膜・電極構造体32は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜38と、前記固体高分子電解質膜38の両面に設けられる円形のアノード側給電体40及び円形のカソード側給電体42とを備える。固体高分子電解質膜38の周縁部は、アノード側給電体40及びカソード側給電体42の外周から外方に突出している。
固体高分子電解質膜38の両面には、アノード電極触媒層40a及びカソード電極触媒層42aが形成される。アノード電極触媒層40aは、例えば、Ru(ルテニウム)系触媒を使用する一方、カソード電極触媒層42aは、例えば、白金触媒を使用する。
アノード側給電体40及びカソード側給電体42は、例えば、球状アトマイズチタン粉末の焼結体(多孔質導電体)により構成される。アノード側給電体40及びカソード側給電体42は、研削加工後にエッチング処理される平滑表面部を設けるとともに、空隙率が10%〜50%、より好ましくは、20%〜40%の範囲内に設定される。
図3に示すように、単位セル12の外周部には、セパレータ面方向外方に突出する第1突出部44a、第2突出部44b及び第3突出部44cが形成される。第1突出部44aには、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、水(純水)を供給するための水供給連通孔46が設けられる。
第2突出部44bには、矢印A方向に互いに連通して、反応により生成された酸素及び使用済みの水を排出するための排出連通孔48が設けられる。第3突出部44cには、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、反応により生成された水素を流すための水素連通孔50が設けられる。水供給連通孔46及び排出連通孔48は、開口断面長円形状を有するとともに、互いに点対称の位置に配置される。
図3及び図4に示すように、アノード側セパレータ34には、水供給連通孔46に連通する複数(例えば、5本)の入口連結流路52aと、排出連通孔48に連通する複数(例えば、5本)の出口連結流路52bとが設けられる。入口連結流路52a及び出口連結流路52bは、開口断面円形状を有し、互いに平行に配列される(図5参照)。
水供給連通孔46は、複数の入口連結流路52aが開口する連通孔内側壁面46a及び前記連通孔内側壁面46aに対向する連通孔外側壁面46bが長尺な開口断面長円形状を有する。排出連通孔48は、複数の出口連結流路52bが開口する連通孔内側壁面48a及び前記連通孔内側壁面48aに対向する連通孔外側壁面48bが長尺な開口断面長円形状を有する。
アノード側セパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、入口連結流路52a及び出口連結流路52bに連通する水流路54が設けられる。
図5に示すように、水流路54は、水供給連通孔46と排出連通孔48とを繋ぐ仮想直線(直径)に平行する給電体面方向に延在し、アノード側給電体40の面内に並列される複数の水通路56と、前記アノード側給電体40の外方を周回し、前記水供給連通孔46に連通する円弧状入口バッファ部58aと、前記アノード側給電体40の外方を周回し、前記排出連通孔48に連通する円弧状出口バッファ部58bとを備える。
各入口連結流路52aの一端と円弧状入口バッファ部58aとが、連通するとともに、各出口連結流路52bの一端と円弧状出口バッファ部58bとが、連通する。
図3及び図4に示すように、カソード側セパレータ36には、水素連通孔50に連通する排出通路62が設けられる。カソード側セパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、排出通路62に連通する水素流路64が形成される。この水素流路64は、カソード側給電体42の表面積に対応する範囲内に設けられるとともに、複数の流路溝や複数のエンボス等で構成される(図2及び図4参照)。
アノード側セパレータ34及びカソード側セパレータ36の外周端部を周回して、シール部材66a、66bが一体化される。このシール部材66a、66bには、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図3及び図4に示すように、カソード側セパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、水素流路64の外側を周回して第1シール溝68aが形成される。
カソード側セパレータ36の面36aには、水供給連通孔46、排出連通孔48及び水素連通孔50の外側を周回して第2シール溝68b、第3シール溝68c及び第4シール溝68dが形成される。第1シール溝68a〜第4シール溝68dには、例えば、Oリングである第1シール部材70a〜第4シール部材70dが配設される。
アノード側セパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、水流路54の外側を周回し、且つ第1シール溝68aに対向して第1シール溝76aが形成される。
面34aには、水供給連通孔46、排出連通孔48及び水素連通孔50の外側を周回し、且つ第2シール溝68b、第3シール溝68c及び第4シール溝68dに対向して第2シール溝76b、第3シール溝76c及び第4シール溝76dが形成される。第1シール溝76a〜第4シール溝76dには、例えば、Oリングである第1シール部材78a〜第4シール部材78dが収容される。
図1及び図2に示すように、エンドプレート20bには、水供給連通孔46に連通する配管82aが接続されるとともに、エンドプレート20aには、排出連通孔48及び水素連通孔50に連通する配管82b及び82cが接続される。配管82cには、図示しないが、背圧弁(又は電磁弁)が設けられており、水素連通孔50に生成される水素の圧力を高圧に維持することができる。
このように構成される水電解装置10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、水電解装置10の水供給連通孔46には、配管82aから鉛直上方向に向かって水が供給されるとともに、ターミナルプレート16a、16bの端子部24a、24bに電気的に接続されている電源28を介して電圧が付与される。このため、図3に示すように、各単位セル12では、水供給連通孔46からアノード側セパレータ34の水流路54に水が供給され、この水がアノード側給電体40内に沿って移動する。
従って、水は、アノード電極触媒層40aで電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜38を透過してカソード電極触媒層42a側に移動し、電子と結合して水素が得られる。
このため、カソード側セパレータ36とカソード側給電体42との間に形成される水素流路64に沿って水素が流動する。この水素は、水供給連通孔46よりも高圧に維持されており、水素連通孔50を鉛直上方向に流れて水電解装置10の外部に取り出し可能となる。一方、水流路54には、反応により生成した酸素と、使用済みの水とが流動しており、これらが排出連通孔48に沿って鉛直上方向に移動して水電解装置10の外部に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3及び図5に示すように、水供給連通孔46と水流路54とを連通する複数の入口連結流路52aが設けられるとともに、前記水供給連通孔46は、前記複数の入口連結流路52aが開口する連通孔内側壁面46a及び前記連通孔内側壁面46aに対向する連通孔外側壁面46bが、長尺な開口断面長円形状を有している。
従って、水は、長円形状の水供給連通孔46から複数の入口連結流路52aに均等に分岐され、水流路54に供給される。このため、水流路54では、特に水供給連通孔46に近接する中央側に、水が優先的に流れることを阻止することができる。
これにより、水流路54内に圧力損失のばらつきが発生することを有効に抑制し、前記水流路54全域に水を均等に分配することが可能になる。従って、水流路54全域に水を均一且つ確実に供給することができ、水分解処理が良好に遂行されるという効果が得られる。
また、第1の実施形態では、排出連通孔48と水流路54とを連通する複数の出口連結流路52bが設けられるとともに、前記排出連通孔48は、前記複数の出口連結流路52bが開口する連通孔内側壁面48a及び前記連通孔内側壁面48aに対向する連通孔外側壁面48bが、長尺な開口断面長円形状を有している。
このため、各出口連結流路52bから排出連通孔48への合流損失が低減される。これにより、水流路54全体に水を均一且つ確実に供給することができ、水分解処理を良好に遂行することが可能になる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る水電解装置90の概略斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る水電解装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
水電解装置90は、鉛直方向(矢印A方向)に積層される複数の単位セル92を備える。鉛直下方向に配置される単位セル92は、アノード側セパレータ94aを有するとともに、鉛直上方向に配置される前記単位セル92は、アノード側セパレータ94bを有する。
アノード側セパレータ94aには、水供給連通孔46に連通する複数(例えば、3本)の入口連結流路96aと、排出連通孔48に連通する複数(例えば、3本)の出口連結流路96bとが設けられる。アノード側セパレータ94bには、水供給連通孔46に連通する複数(例えば、5本)の入口連結流路98aと、排出連通孔48に連通する複数(例えば、5本)の出口連結流路98bとが設けられる。
上記のように、第2の実施形態では、鉛直上方向に配置される単位セル92の入口連結流路98aは、鉛直下方向に配置される前記単位セル92の入口連結流路96aよりも多くの本数に設定されている。
このため、鉛直上方向の入口連結流路98aの圧損は、鉛直下方向の入口連結流路96aの圧損よりも小さくなる。従って、水供給連通孔46に沿って鉛直上方向に流動する水は、鉛直方向に積層される各単位セル92の各水流路54に対しても、均等に分配供給することができるという効果が得られる。
また、鉛直上方向に配置される単位セル92の出口連結流路98bは、鉛直下方向に配置される前記単位セル92の出口連結流路96bよりも多くの本数に設定されている。これにより、鉛直方向に積層される各単位セル92の各水流路54に対しても、水の分配性が良好に向上する。
なお、入口連結流路96aと入口連結流路98aとは、鉛直上方向に沿って段階的又は連続的に設けることができる。同様に、出口連結流路96bと出口連結流路98bとは、鉛直上方向に沿って段階的又は連続的に設けることが可能である。また、以下に説明する第3の実施形態でも同様である。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る水電解装置100の概略斜視説明図である。
水電解装置100は、鉛直方向に積層される複数の単位セル102を備える。鉛直下方向に配置される単位セル102は、アノード側セパレータ104aを有するとともに、鉛直上方向に配置される前記単位セル102は、アノード側セパレータ104bを有する。
アノード側セパレータ104aには、水供給連通孔46に連通する複数(例えば、3本)の入口連結流路106aと、排出連通孔48に連通する複数(例えば、3本)の出口連結流路106bとが設けられる。アノード側セパレータ104bには、水供給連通孔46に連通する複数(例えば、3本)の入口連結流路108aと、排出連通孔48に連通する複数(例えば、3本)の出口連結流路108bとが設けられる。
入口連結流路108aは、入口連結流路106aよりも大きな流路断面積(開口径)に設定されるとともに、出口連結流路108bは、出口連結流路106bよりも大きな流路断面積(開口径)に設定される。
上記のように、第3の実施形態では、鉛直上方向に配置される単位セル102の入口連結流路108aは、鉛直下方向に配置される前記単位セル102の入口連結流路106aよりも大きな流路断面積に設定されている。
このため、鉛直上方向の入口連結流路108aの圧損は、鉛直下方向の入口連結流路106aの圧損よりも小さくなる。従って、水供給連通孔46に沿って鉛直上方向に流動する水は、鉛直方向に積層される各単位セル102の各水流路54に対しても、均等に分配供給することができる等、上記の第3の実施形態と同様の効果が得られる。
10、90、100…水電解装置 12、92、102…単位セル
14…積層体 16a、16b…ターミナルプレート
18a、18b…絶縁プレート 20a、20b…エンドプレート
24a、24b…端子部 28…電源
32…電解質膜・電極構造体
34、94a、94b、104a、104b…アノード側セパレータ
36…カソード側セパレータ 38…固体高分子電解質膜
40…アノード側給電体 42…カソード側給電体
44a〜44c…突出部 46…水供給連通孔
48…排出連通孔 50…水素連通孔
52a、96a、98a、106a、108a…入口連結流路
52b、96b、98b、106b、108b…出口連結流路
54…水流路 56…水通路
58a…円弧状入口バッファ部 58b…円弧状出口バッファ部
62…排出通路 64…水素流路

Claims (7)

  1. 電解質膜の両側に給電体が設けられ、前記給電体にセパレータが積層されるとともに、一方の給電体と一方のセパレータとの間には、水を供給する水流路が形成され、他方の給電体と他方のセパレータとの間には、前記水が電気分解されて水素を得る水素流路が形成される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される水電解装置であって、
    前記単位セルの積層方向に延在し、前記水流路に前記水を供給する水供給連通孔と、
    前記単位セルの積層方向に延在し、前記水流路から残余の前記水を排出する排出連通孔と、
    前記水供給連通孔と前記水流路とを連通する複数の入口連結流路と、
    を設け、
    前記水供給連通孔は、前記複数の入口連結流路が開口する連通孔内側壁面及び前記連通孔内側壁面に対向する連通孔外側壁面が長尺な開口断面長円形状を有することを特徴とする水電解装置。
  2. 請求項1記載の水電解装置において、前記複数の入口連結流路は、開口断面円形状を有し、互いに平行に配列されることを特徴とする水電解装置。
  3. 請求項1又は2記載の水電解装置において、前記単位セルは、鉛直方向に積層され、且つ、前記水供給連通孔は、前記水を鉛直上方向に供給するとともに、
    鉛直上方向に配置される前記単位セルの前記複数の入口連結流路は、鉛直下方向に配置される前記単位セルの前記複数の入口連結流路よりも多くの本数又は大きな流路断面積に設定されることを特徴とする水電解装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水電解装置において、前記排出連通孔と前記水流路とを連通する複数の出口連結流路を設け、
    前記排出連通孔は、前記複数の出口連結流路が開口する連通孔内側壁面及び前記連通孔内側壁面に対向する連通孔外側壁面が長尺な開口断面長円形状を有することを特徴とする水電解装置。
  5. 請求項4記載の水電解装置において、前記複数の出口連結流路は、開口断面円形状を有し、互いに平行に配列されることを特徴とする水電解装置。
  6. 請求項4又は5記載の水電解装置において、前記単位セルは、鉛直方向に積層され、且つ、前記排出連通孔は、前記水を鉛直上方向に排出するとともに、
    鉛直上方向に配置される前記単位セルの前記複数の出口連結流路は、鉛直下方向に配置される前記単位セルの前記複数の出口連結流路よりも多くの本数又は大きな流路断面積に設定されることを特徴とする水電解装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の水電解装置において、前記水流路は、前記水供給連通孔と前記排出連通孔とを繋ぐ仮想直線に平行する円形状の給電体面方向に延在し、前記給電体の面内に並列される複数の水通路と、
    前記給電体の外方を周回し、前記複数の水通路と前記複数の入口連結流路とに連通する円弧状入口バッファ部と、
    前記給電体の外方を周回し、前記複数の水通路と前記複数の出口連結流路とに連通する円弧状出口バッファ部と、
    を有することを特徴とする水電解装置。
JP2009288948A 2009-12-21 2009-12-21 水電解装置 Expired - Fee Related JP5095714B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009288948A JP5095714B2 (ja) 2009-12-21 2009-12-21 水電解装置
US12/974,804 US8894829B2 (en) 2009-12-21 2010-12-21 Water electrolysis apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009288948A JP5095714B2 (ja) 2009-12-21 2009-12-21 水電解装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011127209A true JP2011127209A (ja) 2011-06-30
JP5095714B2 JP5095714B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=44290106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009288948A Expired - Fee Related JP5095714B2 (ja) 2009-12-21 2009-12-21 水電解装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5095714B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089229A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 本田技研工業株式会社 差圧式高圧水電解装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08239786A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Shinko Pantec Co Ltd 水素・酸素発生装置
JPH0995791A (ja) * 1995-10-04 1997-04-08 Sasakura Eng Co Ltd 固体高分子電解質水電解装置及びその電極構造
JP2001011680A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Shinko Pantec Co Ltd 水素酸素発生装置の電解セルおよびその電極板
JP2005056671A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2008223098A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Ihi Corp 水素製造装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08239786A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Shinko Pantec Co Ltd 水素・酸素発生装置
JPH0995791A (ja) * 1995-10-04 1997-04-08 Sasakura Eng Co Ltd 固体高分子電解質水電解装置及びその電極構造
JP2001011680A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Shinko Pantec Co Ltd 水素酸素発生装置の電解セルおよびその電極板
JP2005056671A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2008223098A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Ihi Corp 水素製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089229A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 本田技研工業株式会社 差圧式高圧水電解装置
US10053784B2 (en) 2014-11-06 2018-08-21 Honda Motor Co., Ltd. Differential pressure water electrolysis system

Also Published As

Publication number Publication date
JP5095714B2 (ja) 2012-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4796639B2 (ja) 電気化学装置
JP5603928B2 (ja) 電気化学装置
US8894829B2 (en) Water electrolysis apparatus
US8691060B2 (en) Water electrolysis apparatus
JP4856770B2 (ja) 水電解装置
JP5192004B2 (ja) 水電解システムの停止方法
JP5054049B2 (ja) 電解装置
JP4852157B2 (ja) 水電解装置
KR20170012311A (ko) 전기 화학 셀에 사용하기 위한 유동장들
JP5341547B2 (ja) 水電解システム
JP5350717B2 (ja) 水電解装置及びその製造方法
JP5400413B2 (ja) 電解装置
JP5364056B2 (ja) 水電解装置
JP4838879B2 (ja) 水電解装置
JP5095714B2 (ja) 水電解装置
JP5095670B2 (ja) 電解装置
JP5095715B2 (ja) 水電解装置
JP2011208163A (ja) 水電解装置
JP4891383B2 (ja) 水電解装置
JP5588402B2 (ja) 高圧水素製造装置
JP5415100B2 (ja) 電解装置
JP5421760B2 (ja) 電気化学装置
JP2013036068A (ja) 高圧水電解システム及びその運転方法
JP5378246B2 (ja) 水電解装置
JP2012097313A (ja) 水電解装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees