JP2011124943A - 送信装置およびそのデータ再送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】TDD(時分割複信)方式を採用する無線通信システムにおいて、NACK(否定応答)受信からデータ再送完了までの時間を短縮する。
【解決手段】基地局12は、通信チャネルを介して、データを再送する第1再送方式、および、通信チャネルより伝送速度の遅い制御チャネルを介して、第1再送方式より早いタイミングでデータの再送を開始する第2再送方式、という2つの再送方式を採用している。基地局12は、通信チャネルを介して移動局に送信したデータに対する否定応答に応じて、第2再送方式によるそのデータの再送完了タイミングが、第1再送方式によるそのデータの再送完了タイミングより早いか否かを判定する再送完了タイミング判定部30と、再送完了タイミング判定部30による判定の結果に基づいて、第1再送方式および第2再送方式のいずれかを、そのデータを再送する再送方式として選択する再送方式選択部32と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、送信装置およびそのデータ再送方法に関する。
一般に、無線通信システムでは、受信装置から返信されるNACK(Negative Acknowledge:否定応答)に応じて、送信装置がそのNACKに対応するデータを受信装置に再送する再送方式が採用されている。
たとえば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)方式およびTDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex:時分割多元接続/時分割複信)方式を採用するXGP(eXtended Global Platform)では、物理層(PHYレイヤ)の再送方式として、CC−HARQ(Chase Combining -HARQ)やIR−HARQ(Incremental Redundancy -HARQ)が採用されている(非特許文献1参照)。
"ARIB STD-T95 Version 1.2「OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireless Access System (Next Generation PHS)」"、平成21年3月18日、社団法人電波産業会
しかしながら、送信と受信に同一の周波数を用いるTDD方式を採用する無線通信システムでは、送信と受信に異なる周波数を用いるFDD方式に比べて、NACK受信からデータ再送完了までの時間が長くなりやすい。
たとえば上記XGPでは、移動局が、基地局から1フレーム(5ms)ごとに通知される通信チャネルを介してデータを送受する方式を採っているため、NACK受信からデータ再送完了までの時間の長さが特に問題となる。
図8は、従来のXGPにおける、NACK受信のタイミングと、データ再送のタイミングと、の関係の一例を示す図である。同図に示すように、従来のXGPでは、たとえばFrame1のダウンリンク(基地局から移動局への無線回線)において、その2フレーム後のFrame3で使用されるEXCH(Extra Channel:通信チャネル)を指定したMAPと呼ばれるチャネル割当情報が、ANCH(Anchor Channel:制御チャネル)を介して基地局から移動局に送信される。その後、Frame3のダウンリンクで、移動局がそのMAPに指定されたEXCHを介して基地局から送信されるデータを受信し、受信されたデータに誤りを検出した場合、移動局は、そのデータを受信したフレームの2フレーム後に当たるFrame5のアップリンク(移動局から基地局への無線回線)で、ANCHを介して基地局にNACKを返信する。
Frame5のアップリンクで移動局からNACKを受信した基地局は、再送すべきデータを特定した後、そのデータの再送に使用するEXCHを指定したMAPを作成する。NACKを受信してから再送用のMAPを作成するまでには、半フレーム強(3ms)ほどの時間が必要となる。このため、基地局が再送用のMAPを移動局に送信できるのは、NACKを受信したフレームの2フレーム後のダウンリンク、つまり、Frame7のダウンリンクとなる。そして、基地局が移動局にデータを再送するのは、そのさらに2フレーム(10ms)後のFrame9のダウンリンクとなる。このため、従来のXGPでは、NACK受信からデータ再送完了までに、4フレームもの時間が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、TDD方式を採用する無線通信システムにおいて、NACK受信からデータ再送完了までの時間を短縮することができる送信装置およびそのデータ再送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る送信装置は、時分割複信方式により、通信チャネルを介して受信装置に送信したデータに対する否定応答に応じて、前記受信装置に前記データを再送する送信装置であって、前記通信チャネルを介して、前記データを再送する第1再送手段と、前記通信チャネルより伝送速度の遅い制御チャネルを介して、前記第1再送手段より早いタイミングで前記データの再送を開始する第2再送手段と、前記データに対する否定応答に応じて、前記第2再送手段による該データの再送完了タイミングが、前記第1再送手段による該データの再送完了タイミングより早いか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記第1再送手段および前記第2再送手段のいずれかを、前記データを再送する再送方式として選択する再送方式選択手段と、を含むことを特徴とする。
本発明では、送信装置が、伝送速度は速いが再送開始タイミングの遅い第1再送手段、および、伝送速度は遅いが再送開始タイミングの早い第2再送手段、という2つの再送方式を採用している。そして、送信装置は、受信装置に送信したデータに対する否定応答に応じて、第2再送手段によるそのデータの再送完了タイミングが、第1再送手段によるそのデータの再送完了タイミングより早いか否かを判定し、その判定の結果に基づいて、第1再送手段および第2再送手段のいずれかを、そのデータを再送する再送方式として選択する。つまり、送信装置は、第1再送手段および第2再送手段のうち、否定応答の受信からデータ再送完了までの時間がより短くなる方を用いて、データを再送することができる。
このため、本発明によれば、送信装置が第1再送手段および第2再送手段の一方しか採用していない場合に比べて、否定応答の受信からデータ再送完了までの時間を短縮することができる。
また、本発明の一態様では、前記第1再送手段は、前記データを再送するための通信チャネルを前記制御チャネルを介して前記受信装置に通知した後に、該通信チャネルを介して前記データの再送を開始する。
また、本発明の一態様では、前記判定手段は、前記データのサイズと、前記制御チャネルの回線品質と、に基づいて、前記第2再送手段による該データの再送完了タイミングを推定する。
また、本発明の一態様では、前記第1再送手段による再送の方式は、CC(Chase Combining)−HARQ方式である。
また、本発明の一態様では、前記第2再送手段による再送の方式は、IR(Incremental Redundancy)−HARQ方式である。
また、本発明に係るデータ再送方法は、時分割複信方式により、通信チャネルを介して受信装置に送信したデータに対する否定応答に応じて、前記受信装置に前記データを再送する送信装置のデータ再送方法であって、前記通信チャネルを介して、前記データを再送する第1再送手段と、前記通信チャネルより伝送速度の遅い制御チャネルを介して、前記第1再送手段より早いタイミングで前記データの再送を開始する第2再送手段と、を含む前記送信装置が、前記データに対する否定応答に応じて、前記第2再送手段による該データの再送完了タイミングが、前記第1再送手段による該データの再送完了タイミングより早いか否かを判定するステップと、前記ステップでの判定の結果に基づいて、前記第1再送手段および前記第2再送手段のいずれかを、前記データを再送する再送方式として選択するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る移動通信システムにおける無線チャネル構成を示す図である。 本実施形態に係る基地局によるPRU割り当ての一例を示す図である。 本実施形態に係る第1再送方式による、NACK受信のタイミングと、EXCH(通信チャネル)を介したデータ再送のタイミングと、の関係の一例を示す図である。 本実施形態に係る第2再送方式による、NACK受信のタイミングと、ANCH(個別制御チャネル)を介したデータ再送のタイミングと、の関係の一例を示す図である。 本実施形態に係る基地局の機能ブロック図である。 本実施形態に係る基地局のデータ再送処理の一例を示す図である。 従来のXGPにおける、NACK受信のタイミングと、データ再送のタイミングと、の関係の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る移動通信システム10の構成を示す図である。図1に示すように、移動通信システム10は、基地局12と、複数の移動局14(ここでは移動局14−1〜14−3のみを示す)と、を含んで構成される。
各基地局12は、OFDMA方式およびTDMA/TDD方式により、自局のセル内に位置する移動局14と無線通信を行う。なお、移動局14としては、携帯電話機、通信カード、通信機能を内蔵した携帯情報端末などがある。
図2は、移動通信システム10における無線チャネル構成を示す図である(横軸:時間、縦軸:周波数)。図2に示すように、移動通信システム10では、所定周期(ここでは5ms)のTDMAフレームが上りサブフレーム(2.5ms)と下りサブフレーム(2.5ms)とに区分され、さらに各サブフレームがそれぞれ複数のタイムスロット(ここではSlot1〜Slot4)に区分されている。また、所定の周波数帯域に複数のOFDMAサブチャネル(ここではSch1〜Sch18)が規定されている。
基地局12が移動局14に割り当てる無線チャネルの最小単位はPRU(Physical Resource Unit)と呼ばれ、各PRUは、タイムスロット(Slot1〜Slot4)のいずれかと、サブチャネル(Sch1〜Sch18)のいずれかと、に属する。なお、上りサブフレームおよび下りサブフレームともに、72のPRUが、たとえば1から始まる連続するPRU番号(1,2,3,・・・)で識別されるよう定められており、PRU番号の同じPRUは上下ペアで使用される。つまり、PRUは上下対称に割り当てられる。
図3は、基地局12によるPRU割り当ての一例を示す図である。図3に示すように、ある特定のサブチャネル(ここではSch1)に属するPRUは、1以上の移動局14に共用されるCCH(Common Channel:共通チャネル)として規定されている。一方、その特定のサブチャネル以外のサブチャネル(ここではSch2〜Sch18)に属するPRUは、各移動局14に個別に割り当てられるICH(Individual Channel:個別チャネル)として用いられる。ICHには、各移動局14に個別制御チャネルとして原則1つ割り当てられ主に制御情報の伝送に用いられるANCH(Anchor Channel)、各移動局14に通信チャネルとして1つ以上割り当てられ主に通信データの伝送に用いられるEXCH(Extra Channel)などがある。
なお、ANCH(個別制御チャネル)用のPRUは、通信開始時に基地局12から移動局14に通知される(通信中に変更されることもある)。これに対し、EXCH(通信チャネルの1つ)用のPRUは、72のPRUそれぞれの割り当て有無を示すMAPと呼ばれるチャネル割当情報(たとえば、EXCHとして割り当てられるPRUが「1」、EXCHとして割り当てられないPRUが「0」、でそれぞれ示される72ビットのビットマップ)によって、ANCHを介して基地局12から移動局14に通知される。
移動局14は、基地局12から通知されたMAPに指定されたEXCHを介して、その基地局12から送信されるデータを受信する。誤り検出処理において、受信されたデータに誤りが検出された場合、移動局14は、そのデータを受信したフレームの2フレーム後のアップリンクで、ANCHを介して基地局12にNACKを返信する。基地局12は、移動局14からNACKを受信すると、再送すべきデータを特定し、移動局14に再送する。
このデータの再送に関し、基地局12は、伝送速度は速いが再送開始タイミングの遅い第1再送方式、および、伝送速度は遅いが再送開始タイミングの早い第2再送方式、という2つの再送方式を採用している。
図4は、第1再送方式による、NACK受信のタイミングと、EXCH(通信チャネル)を介したデータ再送のタイミングと、の関係の一例を示す図である。第1再送方式には、誤りが検出されたデータの全部を一度に再送するCC−HARQ方式が採用されている。
図4に示すように、第1再送方式では、基地局12が、Frame5のアップリンクで移動局14からNACKを受信すると、再送すべきデータを特定した後、そのデータの再送に使用するEXCH(誤りが検出されたデータの送信に使用したEXCHと同じPRU)用のPRUを指定したMAPを作成する。NACKを受信してから再送用のMAPを作成するまでには、半フレーム強(3ms)ほどの時間が必要となる。このため、基地局12が再送用のMAPを移動局14に送信できるのは、NACKを受信したフレームの2フレーム後のダウンリンク、つまり、Frame7のダウンリンクとなる。そして、基地局12が移動局14にデータを再送するのは、そのさらに2フレーム(10ms)後のFrame9のダウンリンクとなる。
このように、第1再送方式では、ANCHより伝送速度の速いEXCHを介してデータを再送することができるものの、データの再送開始タイミングが遅いため、NACK受信からデータ再送完了までに4フレームもの時間が必要となる。
一方、図5は、第2再送方式による、NACK受信のタイミングと、ANCH(個別制御チャネル)を介したデータ再送のタイミングと、の関係の一例を示す図である。第2再送方式では、データの再送にEXCHより伝送速度の遅いANCHが使用されるため、誤りが検出されたデータをパンクチャにより再送(間引き再送)するIR−HARQ方式が採用されている。
図5に示すように、第2再送方式では、基地局12が、Frame5のアップリンクで移動局14からNACKを受信すると、再送すべきデータを特定した後、そのデータをIR−HARQ方式にて再送するための準備を行う。NACKを受信してからIR−HARQ方式によるデータ再送の準備までには、半フレーム強(3ms)ほどの時間が必要となる。このため、基地局12がデータの再送を開始できるのは、NACKを受信したフレームの2フレーム後のダウンリンク、つまり、Frame7のダウンリンクとなる。また、IR−HARQ方式では、データの再送が連続する2フレーム以上にわたって継続されることがある。
このように、第2再送方式では、基地局12が再送用のMAPを移動局14に送信しなくてもよいため、データの再送開始タイミングが第1再送方式のそれより2フレームも早い。しかしながら、データの再送に使用されるANCHの伝送速度がEXCHのそれより遅いため、NACK受信からデータ再送完了までが4フレーム未満となることもあれば、4フレーム以上となることもある。
そこで、基地局12は、移動局14に送信したデータに対するNACKに応じて、第2再送方式によるそのデータの再送完了タイミングが、第1再送方式によるそのデータの再送完了タイミングより早いか否かを判定し、その判定の結果に基づいて、第1再送方式および第2再送方式のいずれかを、そのデータを再送する再送方式として選択する。つまり、基地局12は、第1再送方式および第2再送方式のうち、NACK受信からデータ再送完了までの時間がより短くなる方を用いて、データを再送する。
このため、基地局12が第1再送方式だけしか採用していない場合に比べて、NACK受信からデータ再送完了までの時間を短縮することができる。
以下では、上記処理を実現するために基地局12が備える構成について具体的に説明する。
図6は、基地局12の機能ブロック図である。同図に示すように、基地局12は、アンテナ20、無線通信部22、変復調部24、および制御部26(メッセージ解析部28、再送完了タイミング判定部30、再送方式選択部32、メッセージ生成部34)を含んで構成される。
アンテナ20は、移動局14から送信される無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部22に出力する。また、アンテナ20は、無線通信部22から供給される無線信号を移動局14に対して送信する。
無線通信部22は、低雑音増幅器、電力増幅器、周波数変換器、帯域通過フィルタ、A/D変換器、およびD/A変換器を含んで構成される。無線通信部22は、アンテナ20から入力される無線信号を、低雑音増幅器で増幅した後、中間周波数信号にダウンコンバートし、さらにデジタル信号に変換してから、変復調部24に出力する。また、無線通信部22は、変復調部24から入力されるデジタル信号を、アナログ信号に変換した後、無線信号にアップコンバートし、電力増幅器で送信出力レベルまで増幅してから、アンテナ20に供給する。
変復調部24は、FFT(Fast Fourier Transform)部、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部、直並列変換器、並直列変換器、および誤り検出部を含んで構成される。変復調部24は、無線通信部22から入力されるデジタル信号に、直並列変換、GI(Guard Interval)の除去、1次復調(高速フーリエ変換)、並直列変換、2次復調(シンボルデマッピング)、復号、誤り検出などを施し、得られた受信データを制御部26および上位レイヤ(図示せず)に出力する。また、変復調部24は、制御部26および上位レイヤから入力される移動局14宛てのメッセージや送信データに、誤り検出符号の付加、符号化、1次変調(シンボルマッピング)、直並列変換、2次変調(逆高速フーリエ変換)、GIの付加、並直列変換などを施し、得られたデジタル信号を無線通信部22に出力する。
制御部26は、たとえばCPUおよびCPUの動作を制御するプログラムで構成され、基地局12の各部を制御する。特に、制御部26は、メッセージ解析部28、再送完了タイミング判定部30、再送方式選択部32、およびメッセージ生成部34を機能的に含み、移動局14へのデータの再送などを制御する。
メッセージ解析部28は、変復調部24から入力される受信データより移動局14からの各種メッセージを抽出し、そのメッセージの内容を解析する。たとえば、メッセージ解析部28は、受信データよりANCHを介して移動局14から返信されるACK(肯定応答)またはNACK(否定応答)を含むメッセージを取得し、そのメッセージに含まれるACKまたはNACKを再送完了タイミング判定部30に出力する。
再送完了タイミング判定部30は、基地局12が移動局14に送信したデータに対するNACKがメッセージ解析部28から入力されると、そのNACKに対応する再送対象データを送信バッファ(図示せず)から読み出すとともに、第2再送方式によるそのデータの再送完了タイミングが、第1再送方式によるそのデータの再送完了タイミングより早いか否かを判定する。
上記のとおり、EXCHを介してCC−HARQ方式によりデータを再送する第1再送方式では、事前に基地局12が再送用のMAPを移動局14に送信する必要があるため、データの再送開始タイミングおよび再送完了タイミングが、基地局12がNACKを受信したフレームの4フレーム後になる(図4参照)。一方、ANCHを介してIR−HARQ方式によりデータを再送する第2再送方式では、基地局12が再送用のMAPを移動局14に送信しなくてもよいため、基地局12がNACKを受信したフレームの2フレーム後にデータの再送を開始することができる(図5参照)。
そこで、再送完了タイミング判定部30は、まず、再送すべきデータのサイズと、そのデータの再送に使用されるANCH(個別制御チャネル)の回線品質と、に基づいて、第2再送方式によるデータの再送完了タイミング(第2再送方式によるデータの再送回数でもよい)を推定する。ここでいうANCHの回線品質には、ANCHを介して受信される無線信号のRSSI(Received Signal Strength Indication:受信信号強度)やSINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉および雑音電力比)、ANCHに適用される変調方式などがある。なお、ANCHに適用される変調方式は、予め固定的に定められた変調方式でもよいし、電波状況に応じて適応的に変化する変調方式でもよいが、第2再送方式(IR−HARQ方式)によるデータの再送回数を低減するためには、後者の方が望ましい。
そして、第2再送方式によるデータの再送回数が3回(連続する3フレーム)未満であると推定される場合、再送完了タイミング判定部30は、第2再送方式によるデータの再送完了タイミングが、基地局12がNACKを受信したフレームの2フレーム後または3フレーム後となる、つまり、第1再送方式によるデータの再送完了タイミングより早いと判定する。逆に、第2再送方式によるデータの再送が3回(連続する3フレーム)以上であると推定される場合、再送完了タイミング判定部30は、第2再送方式によるデータの再送完了タイミングが、基地局12がNACKを受信したフレームの4フレーム後以降となる、つまり、第1再送方式によるデータの再送完了タイミングと同じかそれより遅いと判定する。
再送方式選択部32は、再送完了タイミング判定部30による判定の結果に基づいて、第1再送方式および第2再送方式のいずれかを、そのNACKに対応するデータを再送する再送方式として選択する。具体的には、第2再送方式によるデータの推定再送回数が3回未満であれば、第2再送方式が選択され、第2再送方式によるデータの推定再送回数が3回以上であれば、第1再送方式が選択される。
メッセージ生成部34は、移動局14宛てのメッセージや送信データを生成し、変復調部24に出力する。移動局14宛てのメッセージには、移動局14に割り当てるANCH用のPRUを含むSCCH(Signaling Control Channel)、移動局14に割り当てるEXCH用のPRUを指定したMAPを含むECCH(EXCH Control Channel)、第2再送方式により再送されるデータを含むIDCH(Individual Data Channel)などがある。このうち、IDCHは、変復調部24にてANCHの回線品質に応じた適応変調が施された後、そのANCHを介して移動局14に送信される。
次に、基地局12の動作を説明する。
図7は、基地局12のデータ再送処理の一例を示す図である。本処理は、基地局12が移動局14からNACKを受信されるたびに実行される。
図7に示すように、移動局14からNACKを受信した基地局12は、たとえばそのNACKの受信タイミングに基づいて、送信バッファに蓄積された送信済みデータの中から再送対象データを特定する(S100)。そして、基地局12は、再送対象データのサイズと、その再送対象データの送信に使用されるANCHの回線品質と、に基づいて、第2再送方式(IR−HARQ方式)による再送対象データの送信回数(IDCH送信回数)を推定する(S102)。
次に、基地局12は、S102で推定されたIDCH送信回数が所定回数(ここでは3回)未満であるか否かを判定する(S104)。ここで、IDCH送信回数が3回未満であれば(S104:Y)、基地局12は、第2再送方式により再送対象データを送信する、すなわち、IR−HARQ方式によりANCHを介して再送対象データを含むIDCHを送信する(S106)。一方、IDCH送信回数が3回以上であれば(S104:N)、基地局12は、第1再送方式により再送対象データを送信するため、まず、再送に使用されるEXCH用のPRUを指定したMAPを含むECCHをANCHを介して送信する(S108)。その後、基地局12は、再送用のMAPに指定されたEXCHを介してCC−HARQ方式により再送対象データを一度に送信する(S110)。
以上説明した移動通信システム10では、基地局12が、伝送速度は速いが再送開始タイミングの遅い第1再送方式、および伝送速度は遅いが再送開始タイミングの早い第2再送方式、という2つの再送方式を採用している。そして、基地局12は、移動局14に送信したデータに対するNACKに応じて、第2再送方式によるそのデータの再送完了タイミングが、第1再送方式によるそのデータの再送完了タイミングより早いか否かを判定し、その判定の結果に基づいて、第1再送方式および第2再送方式のいずれかを、そのデータを再送する再送方式として選択する。つまり、基地局12は、第1再送方式および第2再送方式のうち、NACK受信からデータ再送完了までの時間がより短くなる方を用いて、データを再送する。
このため、基地局12が第1再送方式だけしか採用していない場合に比べて、NACK受信からデータ再送完了までの時間を最高2フレーム(10ms)短縮することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態では、基地局12(送信装置)が移動局14(受信装置)からのNACKに応じてデータを再送する構成を示したが、移動局14(送信装置)が基地局12(受信装置)からのNACKに応じてデータを再送してもよい。
また、上記実施形態では、第1再送方式にCC−HARQ方式を採用し、第2再送方式にIR−HARQ方式を採用する構成を示したが、これらは再送方式の一例にすぎない。たとえば、第1再送方式および第2再送方式に、HARQ方式とは異なる(ハイブリッドではない)ARQ方式を採用してもよい。もちろん、図4および図5に示した、NACK受信のタイミングと、データ再送のタイミングと、の関係は一例に過ぎない。
また、本発明は、OFDMA方式およびTDMA/TDD方式を採用する送信装置に限らず、TDD方式により、通信チャネルを介して受信装置に送信したデータに対する否定応答に応じて、受信装置にそのデータを再送する送信装置全般に適用可能である。
10 移動通信システム、12 基地局、14 移動局、20 アンテナ、22 無線通信部、24 変復調部、26 制御部、28 メッセージ解析部、30 再送完了タイミング判定部、32 再送方式選択部、34 メッセージ生成部。

Claims (6)

  1. 時分割複信方式により、通信チャネルを介して受信装置に送信したデータに対する否定応答に応じて、前記受信装置に前記データを再送する送信装置であって、
    前記通信チャネルを介して、前記データを再送する第1再送手段と、
    前記通信チャネルより伝送速度の遅い制御チャネルを介して、前記第1再送手段より早いタイミングで前記データの再送を開始する第2再送手段と、
    前記データに対する否定応答に応じて、前記第2再送手段による該データの再送完了タイミングが、前記第1再送手段による該データの再送完了タイミングより早いか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果に基づいて、前記第1再送手段および前記第2再送手段のいずれかを、前記データを再送する再送方式として選択する再送方式選択手段と、
    を含むことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記第1再送手段は、前記データを再送するための通信チャネルを前記制御チャネルを介して前記受信装置に通知した後に、該通信チャネルを介して前記データの再送を開始する、
    ことを特徴とする送信装置。
  3. 請求項1または2に記載の送信装置において、
    前記判定手段は、前記データのサイズと、前記制御チャネルの回線品質と、に基づいて、前記第2再送手段による該データの再送完了タイミングを推定する、
    ことを特徴とする送信装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の送信装置において、
    前記第1再送手段による再送の方式は、CC(Chase Combining)−HARQ方式である、
    ことを特徴とする送信装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の送信装置において、
    前記第2再送手段による再送の方式は、IR(Incremental Redundancy)−HARQ方式である、
    ことを特徴とする送信装置。
  6. 時分割複信方式により、通信チャネルを介して受信装置に送信したデータに対する否定応答に応じて、前記受信装置に前記データを再送する送信装置のデータ再送方法であって、
    前記通信チャネルを介して、前記データを再送する第1再送手段と、前記通信チャネルより伝送速度の遅い制御チャネルを介して、前記第1再送手段より早いタイミングで前記データの再送を開始する第2再送手段と、を含む前記送信装置が、前記データに対する否定応答に応じて、前記第2再送手段による該データの再送完了タイミングが、前記第1再送手段による該データの再送完了タイミングより早いか否かを判定するステップと、
    前記ステップでの判定の結果に基づいて、前記第1再送手段および前記第2再送手段のいずれかを、前記データを再送する再送方式として選択するステップと、
    を含むことを特徴とするデータ再送方法。
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