本発明の一実施形態について図1ないし図22に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、図2に示すように、本実施の形態に係るオーダシステム100は、オーダ用端末(携帯通信装置)1・・・とサーバ(管理サーバ)2とを備えてなるシステムであり、各オーダ用端末1とサーバ2とは無線により互いに通信可能に接続されている。図2は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダシステム100の構成を示す図である。
本実施の形態に係るオーダシステム100では、各オーダ用端末1は接客係により携行されている。そして、オーダ用端末1は、料理の注文を受けるお客の食卓番号、人数、注文メニュー等の情報(これ以降ではオーダ内容情報44と称する)を受付けることができる。また、オーダシステム100では、オーダ用端末1にて受付けたオーダ内容情報44をサーバ2に送信し、サーバ2において管理することができる。
さらに、本実施の形態に係るオーダシステム100では、オーダ用端末1は、注文を受けたお客への配膳の進行具合等の配膳状況に関する情報(これ以降では配膳状況情報)の入力を受付けたり、現時点での配膳状態を示す情報を出力したりすることもできる。オーダ用端末1は、配膳状況情報の入力を受付けると、この受付けた配膳情報をサーバ2に送信し、サーバ2にて管理することができる。
まず、上記したオーダシステム100を構成するオーダ用端末1の構成について図1、ならびに図3から図5を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダシステム100を構成するオーダ用端末1およびサーバ2の要部構成を示すブロック図である。また、図3は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダ用端末1の外観形状を示す図である。
(オーダ用端末の構成)
本実施の形態に係るオーダ用端末1は、図3に示すように、その外観形状においてタッチパネル表示部11を備えている。タッチパネル表示部11は、ユーザの指や専用ペンでその画面に触れることで、ユーザからの操作指示を受付けることができるものである。特に図示しないが、タッチパネル表示部11のディスプレイ表面にはユーザの指等の接触を検知するための素子が配置されており、接触位置をこの素子により把握できるようになっている。
したがって、接客係は、このタッチパネル表示部11の表示を所望の操作画面に切り替え、指または専用ペンで接触することでオーダ内容情報44および配膳状況情報の入力を行うことができる。
次に上記した外観形状を有するオーダ用端末1の要部構成について説明する。オーダ用端末1は、上述のタッチパネル表示部11に加えて、通信部12、主制御部13、および端末記憶装置(管理情報記憶装置)14を備えてなる構成である。
通信部12は、主制御部13からの制御指示に基づき、サーバ2との無線通信を確立するものである。
端末記憶装置14は、読み書き可能な記録媒体であり、例えばRAM(Random Access Memory)等によって実現することができる。この端末記憶装置14は、配膳・オーダ管理情報41、表示画面情報42、およびメニュー情報43を記録している。
配膳・オーダ管理情報41は、店内における全食卓について注文された内容とその配膳状況を管理するための情報である。オーダ用端末装置1は、後述するがサーバ2からサーバ用配膳・オーダ管理情報61を取得するように構成されており、配膳・オーダ管理情報41は、この取得したサーバ用配膳・オーダ管理情報61を端末記憶装置14に記憶したものである。例えば、図4に示すように、食卓番号、注文内容、配膳状況、食卓の状況を示す情報がそれぞれ対応付けられて記録されている。図4は本発明の実施形態を示すものであり、配膳・オーダ管理情報41の一例を示す図である。
食卓番号は、店内に配置された食卓に割り当てられている識別番号である。注文内容は、各食卓についている客それぞれから注文された料理に関する情報である。配膳状況は、注文された料理ごとに配膳されたか否かを示す情報である。食卓の状況は、ある食卓全体で注文された料理の配膳状況を示す情報である。より具体的には、食卓の状況として、ある食卓について、注文を受けていない、配膳が全て完了、未配膳の料理があるという3つの状況を示す。本実施の形態に係る配膳・オーダ管理情報41では、注文を受けていない場合は「0」で、配膳が完了している場合は「1」で、未配膳の料理がある場合は「2」で示している。
また、この配膳・オーダ管理情報41は、その一部の情報が、任意の食卓の客から注文を受ける際の、注文内容の入力等に利用するオーダ内容情報(料理内容情報)44としても活用される。なお、このオーダ内容情報44とは、例えば図5に示すように注文のあった食卓番号、注文内容、配膳状況を示す情報である。まだ注文を受付けていない段階では、オーダ内容情報44における注文内容、配膳状況はブランクのままとなる。図5は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダ内容情報44の一例を示す図である。
表示画面情報42は、タッチパネル表示部11上で表示する画面に関する情報である。この表示画面情報42にはユーザ(接客係)により選択された画面ごとの、表示するアイコン、該アイコンの表示位置、背面画像等、表示に関する情報が含まれる。
メニュー情報43は、客に提供できる料理のメニューに関する情報である。具体的には、図6に示すように、注文内容を分類したメニュー分類の情報と各メニュー分類に含まれる注文内容(料理)との対応関係を示すテーブルである。なお、メニューに変更等が生じる場合、このメニュー情報43を変更させることで対応することができる。図6は本発明の実施形態を示すものであり、メニュー情報43の一例を示す図である。
主制御部13は、オーダ用端末1が備える各部の各種制御を行うものであり、機能ブロックとして指示受付け部(入力受付け手段)31、表示出力部32、表示画面生成部33、管理情報編集部34(書き換え手段)、通知部35、受信部36、および食卓状況確認部(確認手段)37を備えてなる構成である。これら各機能ブロックは、例えば、主制御部13がCPU等によって実現できる場合、CPUが不図示のROMに記録されたプログラムをRAM等に読み出し実行することで実現できる。
なお、通信部12と受信部36とによって、本発明の受信手段を実現する。また、タッチパネル表示部11、表示出力部32、および表示画面生成部33によって、本発明の表示手段を実現する。また、通信部12、管理情報編集部34、および通知部35によって、本発明の送信手段を実現する。
指示受付け部31は、タッチパネル表示部11における、接客係の指の接触位置の検知結果を受付けるものである。指示受付け部31は、この検知結果から接客係によって入力された指示内容を把握する。すなわち、本実施の形態に係るオーダ用端末1では、タッチパネル表示部11にて表示する各表示画面と、該表示画面上の特定の位置座標と、該位置座標に対応する指示内容を示す不図示のテーブルを保持している。そこで、指示受付け部31は、タッチパネル表示部11から検知結果を受付けると、このテーブルを参照して現在表示している画面において検知された座標位置に対応する指示内容を特定する。指示受付け部31は、接客係によって入力された指示内容を、管理情報編集部34または表示画面生成部33に送信する。
表示出力部32は、後述する表示画面生成部33により生成された表示画面データに基づく表示を行うようにタッチパネル表示部11を制御するものである。
表示画面生成部33は、指示受付け部31または管理情報編集部34からの指示に基づき、表示画面情報42、メニュー情報43、あるいは、後述するオーダ内容情報44等を参照してタッチパネル表示部11上で表示させる画面の表示データを生成するものである。
管理情報編集部34は、配膳・オーダ管理情報41を編集したり、配膳・オーダ管理情報41から読み出した、所望される食卓番号のオーダ内容情報44を編集したりするものである。管理情報編集部34は、指示受付け部31からの指示に応じて、オーダ内容情報44を通知部35に送信し、サーバ2に送信するように指示したり、受信部36によって受信した情報(後述する更新後情報、本発明の更新後管理情報に相当する)に基づき配膳・オーダ管理情報41を更新したりする。
通知部35は、オーダ用端末1側で保持する情報を、通信部12を介してサーバ2に送信するように通信部12を制御するものである。サーバ2に送信するオーダ用端末1側で保持する情報としては、例えば、後述する「注文受付け処理」において新たに記録したオーダ内容情報44とそのオーダ内容情報44に対応する食卓の食卓番号が挙げられる。
受信部36は、通信部12を介してサーバ2からサーバ2が保持する情報を受信するように制御するものである。サーバ2から受信する情報としては、更新されたサーバ用配膳・オーダ管理情報(更新後情報)が挙げられる。
食卓状況確認部37は、管理情報編集部34によって更新された配膳・オーダ管理情報41を参照して、各食卓の食卓状況(配膳状況)を確認するものである。食卓状況確認部37は、各食卓の食卓状況を確認すると、その確認結果を表示画面生成部33に送信し、食卓状況を反映させた表示を行うための表示データを生成するように指示する。
次に、上述した構成を有するオーダ用端末1と無線により通信を行うサーバ2の構成について、図1を参照して説明する。
(サーバの構成)
本実施の形態に係るサーバ2は、図1に示すように、サーバ通信部51、サーバ主制御部52、およびサーバ記憶装置(サーバ用管理情報記憶装置)53を備えてなる構成である。
サーバ通信部51は、サーバ主制御部52からの制御指示の下、オーダ用端末1と間で無線による通信を確立するものである。
サーバ記憶装置53は、読み書き可能な記録媒体であり、例えばRAM等によって実現することができる。このサーバ記憶装置53は、サーバ用配膳・オーダ管理情報61を記録している。
サーバ用配膳・オーダ管理情報61は、配膳・オーダ管理情報41と同様に、店内における全食卓について注文された内容とその配膳状況を管理するための情報であり、例えば、食卓番号、注文内容、配膳状況、食卓の状況を示す情報がそれぞれ対応付けられて記録されている。なお、このサーバ用配膳・オーダ管理情報61と配膳・オーダ管理情報41との相違は以下の点となる。すなわち、サーバ2は、各オーダ用端末1それぞれからオーダ内容情報44と、配膳状況情報とを受信する構成となっている。このため、サーバ用配膳・オーダ管理情報61に記録されている情報は、常に最新の注文内容と最新の配膳状況を記録したものとなり、各オーダ用端末1が保持する配膳・オーダ管理情報41とはこの点で異なる。
サーバ主制御部52は、サーバ2が備える各部の各種制御を行うものであり、機能ブロックとしてサーバ受信部71、サーバ通知部72、サーバ用管理情報編集部(更新手段)73、および食卓状況判定部74を備えてなる構成である。これら各機能ブロックは、例えば、サーバ主制御部52がCPU等によって実現できる場合、CPUが不図示のROMに記録されたプログラムをRAM等に読み出し実行することで実現できる。
なお、サーバ通信部51とサーバ受信部71とによって本発明のサーバ受信手段を実現する。また、サーバ通信部51とサーバ通知部72とによって本発明の更新後管理情報送信手段を実現する。
サーバ受信部71は、サーバ通信部51を制御してオーダ用端末1から送信された情報を受信するものである。サーバ受信部71は、受信した情報をサーバ用管理情報編集部73に送信する。なお、オーダ用端末1から受信する情報としては、詳細は後述するが、オーダ用端末1における「注文受付け処理」あるいは「配膳状況入力処理」の結果を示す情報が挙げられる。
サーバ通知部72は、サーバ通信部51を制御して通信可能なオーダ用端末1・・・すべてに対して情報を送信するものである。オーダ用端末1に送信する情報としては、詳細は後述するが最新の状態に更新されたサーバ用配膳・オーダ管理情報61が挙げられる。
サーバ用管理情報編集部73は、サーバ用配膳・オーダ管理情報61の内容を編集するものである。より具体的には、オーダ用端末1から送信された情報を、サーバ受信部71を介して受信すると、サーバ用管理情報編集部73はこの情報に基づきサーバ用配膳・オーダ管理情報61を書き換える。サーバ用管理情報編集部73は、このサーバ用配膳・オーダ管理情報61の書き換えが終了すると、食卓状況判定部74に対して、各食卓の配膳状況について判定するように指示する。
食卓状況判定部74は、サーバ用管理情報編集部73からの指示に応じて、サーバ用管理情報編集部73によって書き換えられたサーバ用配膳・オーダ管理情報61に基づき、各食卓の配膳状況を判定するものである。食卓状況判定部74は、判定した結果をサーバ用配膳・オーダ管理情報61に記録する。そして、食卓状況判定部74は、更新されたサーバ用配膳・オーダ管理情報61をオーダ用端末1に送信するようにサーバ通知部72に指示する。
(配膳状況確認処理)
次に図7を参照して、本実施の形態に係るオーダシステム100における「配膳状況確認処理」について説明する。図7は本発明の実施形態を示すものであり、「配膳状況確認処理」の処理フローを示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、オーダ用端末1が「注文受付け処理」または「配膳情報入力処理」を実行する(ステップS1、これ以降ではS1と称する)。「注文受付け処理」は、新たに客から接客係が受けた注文内容の入力処理であり、その詳細は後述する。また、「配膳状況入力処理」は、注文を受けた料理の配膳完了を示す情報の入力処理であり、その詳細は後述する。
ステップS1において、「注文受付け処理」または「配膳状況入力処理」が実行されると、「注文受付け処理」の結果として新たに作成したオーダ内容情報や、このオーダ内容情報に対応する食卓番号をサーバ2に送信する。あるいは、「配膳状況入力処理」の結果として新たに入力した配膳状況情報をサーバ2に送信する。
サーバ2では、オーダ用端末から送信された食卓番号・オーダ内容情報に基づき、「サーバ用配膳・オーダ管理情報の更新処理」を実行する(S2)。この「サーバ用配膳・オーダ管理情報更新処理」の詳細については後述する。サーバ2は、オーダ内容情報に基づき、「サーバ用配膳・オーダ管理情報更新処理」を実行すると、その更新後の情報(更新後情報)をオーダ用端末1に送信する。
オーダ用端末1は、サーバ2から更新後情報を受信すると、この情報に基づき「食卓状況提示処理」を実行する(S3)。なお、「食卓状況提示処理」に関する詳細は後述する。
以上のようにして、本実施の形態に係るオーダシステム100における「配膳状況確認処理」を実行する。以下において、「配膳状況確認処理」においてサーブルーチンで示される、「注文受付け処理」、「配膳状況入力処理」、「サーバ用配膳・オーダ管理情報更新処理」、「食卓状況提示処理」のそれぞれについて説明する。
(注文受付け処理)
まず、図7のステップS1で示すオーダ用端末1による「注文受付け処理」について説明する。図8から図13を参照して、「注文受付け処理」に関するオーダ用端末1のタッチパネル表示部11における表示画面の遷移について説明する。また、図1および図14を参照して、オーダ用端末1における「注文受付け処理」の処理フローを説明する。
図8から図13は、本発明の実施形態を示すものであり、「注文受付け処理」を実行する際のタッチパネル表示部11上で表示される表示画面の一例を示す図である。また、図14は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダ用端末1における「注文受付け処理」の処理フローを示すフローチャートである。
まず、図8に示すように初期画面として、タッチパネル表示部11において食卓のレイアウトを示す画面が表示されているものとする。なお、図8では、円とその円周上に略半円の図形を4つ配した図形により1つの食卓を示している。また、円の中に記載されている数字が食卓番号を示す。図8に示すように本実施の形態に係るオーダシステム100を配備するレストランでは12個の食卓があるものとする。なお、レストランにおける食卓数はこの12に限定されるものではない。
図8に示す食卓のレイアウト画面において、接客係が注文を受ける食卓に相当する図形(アイコン)を指でタッチする。例えば、接客係が食卓のレイアウト画面における食卓番号1番に相当するアイコンをタッチすると、タッチパネル表示部11における表示は、図9に示すような食卓番号1番に関するオーダ・配膳選択画面に切り替わる。オーダ・配膳選択画面では、図9に示すように、まだ注文を受けていないため、注文内容、配膳状況、注文の個数は空白のままとなる。また、注文の入力や、配膳状況の変更入力を選択できるように、注文指示用のアイコンである「オーダ」と配膳状況入力指示用のアイコンである「配膳」も表示されている。また、指示した操作を再度やり直すための「キャンセル」を示すアイコンも表示されている。
食卓レイアウト画面からオーダ・配膳選択画面への表示の切り替えは本実施の形態に係るオーダ用端末1において以下のように実現されている。
図14に示すように、まず、オーダ用端末1のタッチパネル表示部11において食卓のレイアウト画面を表示させる(ステップS11、これ以降S11のように称する)。そして、接客係が食卓のレイアウト画面における食卓番号1番のアイコンをタッチすると、その接触をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、食卓番号1番に相当するアイコンがタッチされたことを把握する。このようにして、接客係は所望の食卓番号を入力する(S12)。
なお、指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、入力された情報の把握を、例えば、以下のようにして行うことができる。すなわち、オーダ用端末1は、表示画面ごとに、タッチパネル表示部11の表示領域における座標位置と、入力情報との対応関係を示す不図示のテーブルを保持しておく。そして、タッチパネル表示部11が検知した接触位置の座標に基づき、このテーブルを参照することで、接客係により入力された情報を把握することができる。
指示受付け部31は、食卓番号1番の情報が入力されたと把握すると、食卓番号1番に関する注文および配膳状況に関する情報(オーダ内容情報44)を配膳・オーダ管理情報41から読み出すように管理情報編集部34に指示する。この指示受付け部31からの指示に応じて、管理情報編集部34は、配膳・オーダ管理情報41から食卓番号1番に関するオーダ内容情報44を端末記憶装置14の所定の領域に読み出す(S13)。そして、読み出したオーダ内容情報44に基づく、オーダ・配膳選択画面の生成を表示画面生成部33に指示する。
表示画面生成部33は、管理情報編集部34からの指示に応じて、受信したオーダ内容情報44と表示画面情報42とに基づきオーダ・配膳選択画面データを生成する。そして、表示画面生成部33は、生成したオーダ・配膳選択画面データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11上で表示させるように指示する。
表示出力部32は、表示画面生成部33からの指示に応じて、受信したオーダ・配膳選択画面データに基づく表示を行うようにタッチパネル表示部11を制御する。このようにして、本実施の形態に係るオーダ用端末1は、食卓レイアウト画面からオーダ・配膳選択画面に切り替える(S14)。
次に、食卓番号1番に座っている客から注文を受けるため、接客係が「オーダ」を示すアイコンが表示されている位置をタッチする。このタッチにより、オーダ・配膳選択画面が図10に示すようにオーダ入力画面(1)に切り替わる。このオーダ入力画面(1)は、注文を受付けるための画面であり、本実施の形態に係るオーダ用端末1では、図10に示すように、セットメニュー、単品料理、ソフトドリンク、アルコールといったメニュー分類を示すアイコンが表示されている。さらに、そのメニュー分類を示すアイコンの中からセットメニューを示すアイコンが表示されている位置をユーザがタッチすると、オーダ入力画面(1)は、図11に示すようなオーダ入力画面(2)に切り替わる。
このオーダ入力画面(2)では、選択されたメニュー分類に属する注文内容を表示する画面である。例えば、メニュー分類の中からセットメニューに相当するアイコンの表示位置を接客係がタッチしたとすると、切り替わったオーダ入力画面(2)では、図11に示すように「ランチA」、「ランチB」、「ランチC」といったメニュー内容を示すアイコンが表示される。
ここで、接客係が「ランチA」を示すアイコンが表示されている位置をさらにタッチすると、図12に示すようなオーダ個数入力画面に切り替わる。オーダ個数入力画面では、個数を容易に入力できるようにテンキーが表示される。接客係は、注文を受付けた個数のキーの表示位置をタッチし、入力キーの表示位置をさらにタッチすると、図13に示すオーダ内容確認画面に表示が切り替わる。
これら図10から図13までの表示画面の遷移は、以下のようにしてオーダ用端末1において実現される。
すなわち、接客係が「オーダ」を示すアイコンが表示されている位置にタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「オーダ」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。このようにして「オーダ」の入力が行われる(S15)。
指示受付け部31は、「オーダ」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、オーダ入力画面(1)を生成するように表示画面生成部33に指示する。表示画面生成部33は、指示受付け部31からの指示に応じて、表示画面情報42およびメニュー情報43を参照してオーダ入力画面(1)を生成する。すなわち、表示画面生成部33は、メニュー情報43に含まれるメニュー分類の情報と、表示画面情報42とを利用してオーダ入力画面(1)の表示データを生成する。そして、表示画面生成部33は、生成したオーダ入力画面(1)の表示データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11にて表示するように指示する。この表示画面生成部33からの指示に応じて、表示出力部32は、タッチパネル表示部11においてオーダ入力画面(1)を表示させる。
タッチパネル表示部11にて表示されたオーダ入力画面(1)において、例えば、メニュー分類のうち「セットメニュー」を示すアイコンの表示位置を接客係がタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「セットメニュー」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。このようにして「セットメニュー」の入力が行われる。
指示受付け部31は、「セットメニュー」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、「セットメニュー」に関するオーダ入力画面(2)の表示データを生成するように表示画面生成部33に指示する。
表示画面生成部33は、指示受付け部31からの指示に応じて、表示画面情報42およびメニュー情報43を参照して、「セットメニュー」に関するオーダ入力画面(2)の表示データを生成する。すなわち、表示画面生成部33は、メニュー情報43に含まれる、「セットメニュー」に対応する注文内容の情報と、表示画面情報42とを利用してオーダ入力画面(2)の表示データを生成する。そして、表示画面生成部33は、生成したオーダ入力画面(2)の表示データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11にて表示するように指示する。この表示画面生成部33からの指示に応じて、表示出力部32は、タッチパネル表示部11においてオーダ入力画面(2)を表示させる。このようにして、オーダ用端末1は、オーダ入力画面(1)(2)を表示させる(S15)。
タッチパネル表示部11にて表示されたオーダ入力画面(2)において、例えば、注文内容のうち「ランチA」を示すアイコンの表示位置を接客係がタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「ランチA」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。
指示受付け部31は、「ランチA」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、「ランチA」に関するオーダ個数入力画面の表示データを生成するように表示画面生成部33に指示する。表示画面生成部33は、指示受付け部31からの指示に応じて、表示画面情報42を参照して、オーダ個数入力画面の表示データを生成する。そして、表示画面生成部33は、生成したオーダ個数入力画面の表示データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11にて表示するように指示する。この表示画面生成部33からの指示に応じて、表示出力部32は、タッチパネル表示部11においてオーダ個数入力画面を表示させる(S16)。
また、指示受付け部31は、「ランチA」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、「ランチA」が選択された旨を示す情報を管理情報編集部34に通知する。管理情報編集部34は、端末記憶装置14の所定の領域に読み出したオーダ内容情報44において、注文内容として「ランチA」を加える。
タッチパネル表示部11にて表示されたオーダ個数入力画面において、接客係が注文をうけた個数を示すキーをタッチし、さらに「入力」を示すキーをタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、注文を受けた個数を把握する。指示受付け部31は、注文を受けた個数を把握すると、この個数を示す情報を管理情報編集部34に送信する。
管理情報編集部34は、指示受付け部31から注文を受けた個数を示す情報を受信すると、オーダ内容情報44において「ランチA」の個数を記録する。管理情報編集部34は、オーダ内容情報44を記録すると、このオーダ内容情報44に基づくオーダ内容確認画面の表示データを生成するように表示画面生成部33に指示する。
表示画面生成部33は、管理情報編集部34からの指示に応じて、端末記憶装置14からオーダ内容情報44を読み出し、オーダ内容確認画面の表示データを生成する。そして、生成した表示データを表示出力部32に送信して、この表示データに基づく表示を指示する。表示出力部32は、表示画面生成部33からの指示に応じて、タッチパネル表示部11上に、図13に示すようなオーダ内容確認画面を表示させる(S17)。
タッチパネル表示部11にて表示されたオーダ内容確認画面を見て、接客係が注文を受けた内容を確認し、内容に問題がない場合は、「確定」を示すキーをタッチする(ステップS18において「YES」)。接客係により「確定」キーがタッチされると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。
指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「確定」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。指示受付け部31が「確定」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、注文内容とその個数が記録されたオーダ内容情報44をサーバ2に送信するように管理情報編集部34に指示する。
管理情報編集部34は、指示受付け部31からの指示に応じて、オーダ内容情報44と、注文を受けた食卓番号とを通知部35に出力し、サーバ2に送信するように指示する。通知部35は、管理情報編集部34から受信したオーダ内容情報44と食卓番号とをサーバ2に無線により送信するように通信部12を制御する。
通知部35からの制御指示の下、通信部12は、サーバ2と無線による通信を確立させ、オーダ内容情報44と食卓番号とを送信する。
一方、タッチパネル表示部11にて表示されたオーダ内容確認画面を見て、接客係が注文を受けた内容を確認し、さらなる注文を追加する場合は、「メニュー」を示すキーをタッチする(ステップS18において「NO」)。このステップS18において「NO」の場合、ステップS15のオーダ入力画面(1)(2)の表示処理に戻り、ステップS15からの処理を繰り返す。
(配膳状況入力処理)
次に、図7のステップS1に示す、オーダ用端末1による「配膳状況入力処理」について説明する。図15から図17を参照して、「配膳状況入力処理」に関するオーダ用端末1のタッチパネル表示部11における表示画面の遷移例について説明する。また、図1および図18を参照して、オーダ用端末1における「配膳状況入力処理」の処理フローを説明する。図15から図17は、本発明の実施形態を示すものであり、「配膳状況入力処理」を実行する際のタッチパネル表示部上で表示される表示画面の一例を示す図である。
また、図18は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダ用端末1における「配膳状況入力処理」の処理フローを示すフローチャートである。
まず、食卓レイアウト画面からオーダ・配膳選択画面の表示までの遷移例について、すなわち、ステップS21からS24までの処理は、上述したステップS11からS14までの処理と同様であるため説明は省略する。
タッチパネル表示部11でオーダ・配膳選択画面を表示している状態において、接客係が「配膳」を示すアイコンの表示位置をタッチすると、図15に示す配膳状況入力画面に切り替わる。この配膳状況入力画面は、現時点での料理の配膳状況を示す画面である。図15では、食卓番号1番の配膳状況の例を示しており、注文された料理が「ランチA」、「ランチB」に対し、そのいずれもが配膳が完了していな旨示されている。
ここで接客係が「ランチA(個数2)」について配膳を完了させたとする。この場合、接客係は、図15に示す配膳状況入力画面において「ランチA」が表示されている位置をタッチする。このタッチにより、配膳状況入力画面は図16に示す配膳完了入力画面に切り替わる。配膳完了入力画面では、選択した「ランチA」について配膳完了を入力するための「配膳」というアイコンと、表示画面を1つ前の配膳状況入力画面に戻すための「キャンセル」というアイコンとが表示されている。
配膳完了入力画面において接客係が「配膳」を示すアイコンをタッチすると、図17に示す配膳状況確認画面に表示が切り替わる。この配膳状況確認画面では、注文を受けている料理について配膳が完了したか否か配膳状況を示す表示がなされている。さらに、この配膳状況で問題がない場合、この情報を確定させるための「確定」を示すアイコンと、さらに配膳状況の変更を入力するための「状況入力」を示すアイコンとが表示されている。
接客係が「確定」を示すアイコンをタッチすると、配膳状況に関する情報(配膳状況情報)が確定され、確定されたこの配膳状況情報がサーバ2に送信される。
一方、接客係が「状況入力」を示すアイコンをタッチすると、図15に示す配膳状況入力画面に戻り、更なる配膳状況の変更を受付けることができる。
これら図15から図17までの表示画面の遷移は、以下のようにしてオーダ用端末1において実行される。
すなわち、図9に示すオーダ・配膳選択画面において接客係が「配膳」を示すアイコンの表示位置をタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「配膳」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。
指示受付け部31は、「配膳」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、配膳状況入力画面を生成するように表示画面生成部33に指示する。表示画面生成部33は、指示受付け部31からの指示に応じて、食卓番号1についてのオーダ内容情報44と表示画面情報42とを参照して配膳状況入力画面の表示データを生成する。そして、表示画面生成部33は、生成した配膳状況入力画面の表示データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11にて表示するように指示する。この表示画面生成部33からの指示に応じて、表示出力部32は、タッチパネル表示部11において配膳状況入力画面を表示させる(S25)。
図15に示す配膳状況入力画面において接客係が「ランチA」を示すアイコンの表示位置にタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「ランチA」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。
指示受付け部31は、「ランチA」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、配膳完了入力画面を生成するように表示画面生成部33に指示する。表示画面生成部33は、指示受付け部31からの指示に応じて、表示画面情報42を参照して、「ランチA」についての配膳完了入力画面の表示データを生成する。そして、表示画面生成部33は、生成した配膳状況入力画面の表示データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11にて表示するように指示する。この表示画面生成部33からの指示に応じて、表示出力部32は、タッチパネル表示部11において配膳完了入力画面を表示させる(S26)。
タッチパネル表示部11にて表示された配膳完了入力画面において、「配膳」を示すアイコンの表示位置を接客係がタッチすると、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「配膳」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。
指示受付け部31は、「配膳」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、管理情報編集部34に、食卓番号1番の「ランチA」について配膳が完了した旨を示す情報が入力されたことを通知する。
管理情報編集部34は、指示受付け部31からの通知に応じて、オーダ内容情報44の「ランチA」に対応する配膳状況の項目に、配膳完了を記録する。管理情報編集部34は、オーダ内容情報44を書き換えると、表示画面生成部33に対して、配膳状況確認画面の表示データの生成を指示する。
表示画面生成部33は、管理情報編集部34からの指示に応じて、更新後のオーダ内容情報44、表示画面情報42に基づき、配膳状況確認画面の表示データを生成する。そして、生成したこの表示データを表示出力部32に送信し、タッチパネル表示部11に表示させるように指示する。表示出力部32は、表示画面生成部33からの受信した表示データに基づき、タッチパネル表示部11に配膳状況確認画面を表示させる(S27)。
タッチパネル表示部11にて表示された配膳状況確認画面において、接客係が「確定」を示すアイコンの表示位置をタッチすると(ステップS28において「YES」)、接客係の指による接触位置をタッチパネル表示部11が検知する。そして、タッチパネル表示部11はその検知した結果を指示受付け部31に送信する。指示受付け部31は、タッチパネル表示部11の検知結果に基づき、「確定」を示すアイコンがタッチされたことを把握する。
指示受付け部31は、「確定」を示すアイコンがタッチされたことを把握すると、新たな配膳状況が記録され、更新されたオーダ内容情報44を、配膳状況情報としてサーバ2に出力するように管理情報編集部34に指示する。
管理情報編集部34は、指示受付け部31からの指示に応じて、配膳状況情報としてオーダ内容情報44を通知部35に出力し、サーバ2に送信するように指示する。通知部35は、管理情報編集部34から受信したオーダ内容情報44を、サーバ2に送信するように通信部12を制御する。
通知部35からの制御指示の下、通信部12は、サーバ2と無線による通信を確立させ、オーダ内容情報44を送信する。
一方、タッチパネル表示部11にて表示されたオーダ内容確認画面を見て、他の料理に関する配膳状況の完了を追加する場合は、「状況入力」を示すアイコンをタッチする(ステップS28において「NO」)。このステップS28において「NO」の場合、ステップS25の配膳状況入力画面の表示処理に戻り、ステップS25からの処理を繰り返す。
(サーバ用配膳・オーダ管理情報更新処理)
次に、図7のステップ2に示す、サーバ2による「サーバ用配膳・オーダ管理情報更新処理」について図1および図19を参照して説明する。図19は、本発明の実施形態を示すものであり、サーバ2における「サーバ用配膳・オーダ管理情報更新処理」の処理フローを示すフローチャートである。
図19に示すように、サーバ2は、オーダ用端末1から送信された情報を受信する(S31)。ここで受信する情報としては、オーダ用端末1における「注文受付け処理」の結果である場合、注文を受けた食卓番号とオーダ内容情報44になる。一方、オーダ用端末1における「配膳状況入力処理」の結果である場合、配膳状況情報、すなわち配膳状況について更新されたオーダ内容情報44となる。
サーバ2は、オーダ用端末1から送信された情報を、サーバ通信部51を通じて、サーバ受信部71が受信する。サーバ受信部71は受信した情報をサーバ用管理情報編集部73に送信する。ここでサーバ用管理情報編集部73が受信した情報とは、「注文受付け処理」の結果である食卓番号とオーダ内容情報44、あるいは「配膳状況入力処理」の結果である配膳状況情報であり、サーバ用管理情報編集部73は、この情報を、サーバ用配膳・オーダ管理情報61に追加する(S32)。このように、サーバ用管理情報編集部73がオーダ用端末1から受信した情報をサーバ用配膳・オーダ管理情報61に追加すると、食卓状況判定部74に各食卓の配膳状況について判定するように指示する。
食卓状況判定部74は、サーバ用管理情報編集部73からの指示に応じて、情報が書き加えられたサーバ用配膳・オーダ管理情報61に基づき、食卓状況を判定する(S33)。そして、食卓状況判定部74は、判定した結果をサーバ用配膳・オーダ管理情報61に記録し、各食卓について食卓状況の判定結果を更新する。食卓状況判定部74は、各食卓について食卓状況の判定結果を更新すると、更新したサーバ用配膳・オーダ管理情報61をサーバ2と通信可能なすべてのオーダ用端末1・・・に送信するようにサーバ通知部72に指示する。
サーバ通知部72は、食卓状況判定部74からの指示に応じてサーバ記憶装置53から更新されたサーバ用配膳・オーダ管理情報61(更新後情報)を読み出し、サーバ通信部51を制御して通信可能な全てのオーダ用端末1・・・に送信する(S34)。なお、サーバ2からオーダ用端末1・・・へのサーバ用配膳・オーダ管理情報61の送信は、マルチキャストによって行われる。
なお、上記ではオーダ用端末1から受信した情報をサーバ用管理情報編集部73がサーバ受信部71を介して受け取り、直接、サーバ記憶装置53に記憶されたサーバ用配膳・オーダ管理情報61を書き換える構成であった。しかしながら、サーバ受信部71がオーダ用端末1から受信した情報を、サーバ記憶装置53の所定の領域に一時記憶させ、この記憶した情報をサーバ用管理情報編集部73が読み出し、サーバ用配膳・オーダ管理情報61を書き換える構成であってもよい。
また、上記ではサーバ通知部72が更新後のサーバ用配膳・オーダ管理情報61をサーバ記憶装置53から直接読み出してオーダ用端末1に送信する構成であった。しかしながら、この更新後のサーバ用配膳・オーダ管理情報61をサーバ記憶装置53の所定の領域に一時記憶させ、この記憶した情報をオーダ用端末1に送信する構成としてもよい。
(食卓状況提示処理)
次に、図7のステップ3に示す、オーダ用端末1による「食卓状況提示処理」について図1および図20を参照して説明する。図20は本発明の実施形態を示すものであり、オーダ用端末1における「食卓状況提示処理」の処理フローを示すフローチャートである。
図20に示すように、オーダ用端末1は、サーバ2から送信された更新後情報を受信する(S41)。この更新後情報の受信は、通信部12を制御して受信部36により行われる。受信部36は更新後情報を受信すると、この情報を管理情報編集部34に送信し、配膳・オーダ管理情報41を更新するように指示する。
管理情報編集部34は受信部36からの指示に応じて、配膳・オーダ管理情報41を最新の状態になるように更新する(S42)。管理情報編集部34は、配膳・オーダ管理情報41を最新の状態になるように更新すると、食卓状況確認部37に、更新後の配膳・オーダ管理情報41に基づく食卓状況を確認するように指示する。
食卓状況確認部37は、管理情報編集部34からの指示に応じて、各食卓について食卓状況を確認する(S43)。つまり、食卓状況確認部37は、配膳・オーダ管理情報41において、食卓状況が「0」で示されている食卓は注文を受けていない状況であると確認する。食卓状況が「1」で示されている食卓は配膳が完了している状況であると確認する。食卓情報が「2」で示されている食卓は未配膳の料理がある状況であると確認する。食卓状況確認部37は、各食卓について食卓状況を確認すると、確認結果を表示画面生成部33に送信し、各食卓の食卓状況を示す表示データを生成するように指示する。
表示画面生成部33は、食卓状況確認部37からの指示に応じて、各食卓の食卓状況を示す表示データを生成し、表示出力部32に送信する。表示出力部32は、表示画面生成部33から表示データを受信するとタッチパネル表示部11において各食卓の最新の食卓状況を反映させた表示を行う(S44)。
ここで、各食卓の最新の食卓状況を反映させた表示としては、本実施の形態に係るオーダ用端末1では食卓レイアウト画面において以下のような表示を行う。すなわち、注文を受けていない食卓は、その食卓を示すアイコンを青色に点灯させ、未配膳の料理がある食卓は、その食卓を示すアイコンを赤色に点滅させ、配膳が完了した食卓は、その食卓を示すアイコンを黄色に点灯させる。
なお、食卓状況を反映させた表示はこれに限定されるものではなく、各食卓について食卓状況が瞬時に把握できるような表示であればよい。特に、未配膳の料理がある食卓が、他の食卓状況の食卓よりも目立つような表示であることが好ましい。
より具体的には、配膳が完了している状況、未配膳の料理がある状況、注文を受けていない状況(配膳が全く行われていない状況)という3つの配膳状況を想定した場合、これら配膳状況ごとに食卓を象徴する図形を色分けしたり、輝度を変更させたり、表示せる食卓の図形の大きさを変更させたりして食卓状況を反映させる表示を適宜、行うことができる。
(配膳・オーダ管理情報およびサーバ用配膳・オーダ管理情報の更新)
次に、端末記憶装置14およびサーバ記憶装置53に記憶される情報の推移を説明する。
まず、図21と再度図14、19、20を参照して新規に注文を受付ける場合、すなわち「注文受付け処理」を実行した際の端末記憶装置14およびサーバ記憶装置53に記憶される情報の推移を説明する。図21は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダ用端末1における「注文受付け処理」の実行に伴う、端末記憶装置14およびサーバ記憶装置53に記憶される情報の推移の一例を示す模式図である。
オーダ用端末1において端末記憶装置14に記憶されている配膳・オーダ管理情報41として、初期状態では図21の「A」に示す情報が記憶されているものとする。そして、オーダ用端末1において食卓レイアウト画面を表示している状態で、接客係により食卓番号(ここでは、食卓番号3)を示すアイコンの表示位置がタッチされると、ステップS12に示すように、タッチされた食卓番号のオーダ内容情報44が配膳・オーダ管理情報41から端末記憶装置14の所定領域に読み出される。すなわち、図21において、「A」に示す情報を記憶した配膳・オーダ管理情報41から「B」の内容が記録されたオーダ内容情報が読み出される。
ここで、食卓番号3の食卓の客から「ランチA」、「ランチB」、「ランチC」それぞれ1つずつ注文を受けたとする。この場合、図14におけるステップS15、16、17によって、これら注文内容がオーダ内容情報44に記録される。すなわち、オーダ内容情報44が、図21において「B」の内容から「C」の内容に変更される。
そして、「確定キー」を示すアイコンの表示位置を接客係が押下すると(図14におけるステップS18)、「C」の内容に変更されたオーダ内容情報44がサーバ2に送信される。
サーバ2では、サーバ記憶装置53に図21の「D」に示す内容(食卓番号、注文内容、配膳状況、食卓状況)が記憶されているものとする。
ここで図19に示すステップS31に示すように「C」の状態のオーダ内容情報44をオーダ用端末1から受信すると、サーバ用管理情報編集部73によって、サーバ記憶装置53に記憶されているサーバ用配膳・オーダ管理情報61に追加される(図19のステップS32)。さらに、食卓状況判定部74により、オーダ用端末1から受信したオーダ内容情報44を加えたサーバ用配膳・オーダ管理情報61に基づき食卓状況が判定され、記録される(図19のステップS33)。このとき、サーバ記憶装置53に記憶されているサーバ用配膳・オーダ管理情報61は、「D」から「E」へと内容が書き換えられる。このようにしてサーバ用配膳・オーダ管理情報61が更新されると、更新後のサーバ用配膳・オーダ管理情報61(更新後情報)はサーバ2からオーダ用端末1に送信される(図19のステップS34)。
オーダ用端末1では、サーバ2から更新後情報を受信すると(図20のステップS41)、管理情報編集部34が受信した更新後情報に基づき配膳・オーダ管理情報41の更新を行う(図20のステップS42)。すなわち、配膳・オーダ管理情報41の内容は、図21の「A」から「F」に書き換えられることとなる。
新規に注文を受付けた場合、上述したような情報の推移によりオーダ用端末1の配膳・オーダ管理情報41が更新される。なお、上記では、注文を受付けたオーダ用端末1を例に挙げ、オーダ用端末1の配膳・オーダ管理情報41の更新について説明した。しかしながら、注文を受付けたオーダ用端末1以外のオーダ用端末1も、サーバ2から更新後情報を受信し、配膳・オーダ管理情報41を更新する。
次に、図22と、再度、図18、19、および20とを参照して新規に配膳情報の入力を受付ける場合、すなわち「配膳状況入力処理」を実行した際の端末記憶装置14およびサーバ記憶装置53に記憶される情報の推移を説明する。図22は、本発明の実施形態を示すものであり、オーダ用端末1における「配膳状況入力処理」の実行に伴う、端末記憶装置14およびサーバ記憶装置53に記憶される情報の推移の一例を示す模式図である。
オーダ用端末1において端末記憶装置14に記憶されている配膳・オーダ管理情報41は、初期状態では図22の「G」に示す情報が記憶されているものとする。そして、オーダ用端末1において食卓レイアウト画面を表示している状態で、接客係により食卓番号(ここでは、食卓番号1)を示すアイコンの表示位置がタッチされると、ステップS22に示すように、タッチされた食卓番号のオーダ内容情報44が配膳・オーダ管理情報41から端末記憶装置14の所定領域に読み出される。すなわち、図22において、「G」の状態から「H」の状態に推移する。この時点で食卓番号1の食卓において、注文を受けた「ランチA(個数2)」と「ランチB(個数1)」のうち、「ランチA(個数2)」については既に配膳が完了しているものとする。このような前提において、食卓番号1の食卓の客から注文を受けた「ランチB(個数1)」についても配膳を完了したとする。この場合、図18におけるステップS25、26、27によって、オーダ内容情報44に、「ランチB」の配膳完了が記録され、オーダ内容情報44に記録される情報は、図22において「H」から「I」に変更される。
このようにオーダ内容情報44に記録される情報が変更され、「確定キー」を示すアイコンの表示位置を接客係が押下すると(図18のステップS28)、「I」の内容に変更されたオーダ内容情報44がサーバ2に送信される。
ここでサーバ2では、サーバ用配膳・オーダ管理情報61として図22の「J」に示す内容(食卓番号、注文内容、配膳状況、食卓状況)がサーバ記憶装置53に記憶されているものとする。
ここで図19に示すステップS31に示すように「I」の情報が記録されたのオーダ内容情報44をオーダ用端末1から受信すると、サーバ用管理情報編集部73によって、サーバ記憶装置53に記憶されているサーバ用配膳・オーダ管理情報61に追加する(図19のステップS32)。さらに、食卓状況判定部74により、オーダ用端末1から受信したオーダ内容情報44を加えたサーバ用配膳・オーダ管理情報61に基づき食卓状況が判定され、記録される(図19のステップS33)。このとき、サーバ記憶装置53に記憶されているサーバ用配膳・オーダ管理情報61は、「J」から「K」へと内容が書き換えられる。このようにしてサーバ用配膳・オーダ管理情報61が更新されると、更新後のサーバ用配膳・オーダ管理情報61(更新後情報)はサーバ2からオーダ用端末1に送信される(図19のステップS34)。
オーダ用端末1では、サーバ2から更新後情報を受信すると(図20のステップS41)、管理情報編集部34が受信した更新後情報に基づき配膳・オーダ管理情報41の更新を行う(図20のステップS42)。すなわち、配膳・オーダ管理情報41の内容は、図22の「G」から「L」に書き換えられることとなる。
新たに配膳が完了した場合、上述したような情報の推移によりオーダ用端末1の配膳・オーダ管理情報41が更新される。なお、上記では、「ランチB」について配膳を完了させた接客係のオーダ用端末1を例に挙げ、オーダ用端末1の配膳・オーダ管理情報41の更新について説明した。しかしながら、配膳を完了させた接客係のオーダ用端末1以外のオーダ用端末1、すなわち、配膳状況に変更が生じていないオーダ用端末1であっても、サーバ2から更新後情報を受信し、配膳・オーダ管理情報41を更新する。
以上のように、本実施の形態に係るオーダシステム100では、オーダ用端末1が、受信部36による制御指示の下、通信部12を通じてサーバ2から更新後情報を取得することができる。より具体的には、サーバ2と通信可能なオーダ用端末1のいずれかで新たに注文を受付け、料理内容が入力されたり、料理の配膳状況の変更が入力されたりした場合であっても、これら入力された情報を反映したサーバ用配膳・オーダ管理情報61を、サーバ2と通信可能なオーダ用端末1それぞれが取得することができる。
また、オーダ用端末1は、食卓状況確認部37ならびに表示画面生成部33、表示出力部32を備えるため、最新の状態に更新された配膳・オーダ管理情報41に基づき各食卓の配膳状況を確認し、食卓ごとに配膳状況に応じて区別した表示を行うことができる。
したがって、オーダ用端末1は、各食卓に応じた配膳状況を効率的に接客係に提示することができる。
なお、本実施の形態に係るオーダシステム100では、サーバ2が通信可能なオーダ用端末1から新たな注文を受付けた食卓番号と、その注文内容を示すオーダ内容情報を受信したり、料理の配膳完了状況が変更された食卓番号と、その変更された状況を示す配膳状況情報を受信したりする構成である。そして、これらオーダ内容情報または配膳状況情報を受信した場合、これらの情報により更新したサーバ用配膳・オーダ管理情報61、すなわち更新後情報を通信可能なすべてのオーダ用端末に送信する構成であった。
しかしながら、サーバ2からオーダ用端末1への更新後情報の送信は、オーダ用端末1のいずれかからオーダ内容情報または配膳状況情報を受信するたびに行われる構成に限定されるものではない。
例えば、サーバ2が保持するサーバ用配膳・オーダ管理情報61が更新されたか否かに関わらず、所定の周期で、このサーバ用配膳・オーダ管理情報61をオーダ用端末1に送信する構成としてもよい。
もしくは、サーバ2が保持するサーバ用配膳・オーダ管理情報61に生じる変更の割合が所定の割合に達したときに、更新後のサーバ用配膳・オーダ管理情報61をオーダ用端末1それぞれに送信する構成としてもよい。
ただし、各オーダ用端末1が保持する配膳・オーダ管理情報41を常に最新の状態に保つことができる点で、オーダ内容情報または配膳状況情報を受信した場合、サーバ2がこれらの情報により更新した更新後情報を通信可能なすべてのオーダ用端末1に送信する構成とする方が好ましい。
また、オーダ用端末1およびサーバ2それぞれが備える各ブロック、特には、指示受付け部31、表示出力部32、表示画面生成部33、管理情報編集部34、通知部35、受信部36、および食卓状況確認部37、ならびにサーバ受信部71、サーバ通知部72、サーバ用管理情報編集部73、および食卓状況判定部74は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、オーダ用端末1およびサーバ2それぞれは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるオーダ用端末1の制御プログラム、およびサーバ2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記オーダ用端末1およびサーバ2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。