JP2011118792A - 計算機システム試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】試験対象プログラムに対して複数の試験プログラムを順次実行するような試験において、後の原因解析を容易とする計算機システム試験装置を得ることを目的とする。
【解決手段】試験対象プログラム2に対して複数の試験プログラム3a〜3zを順次実行する。各試験実行直前と実行直後に装置1の資源情報を取得して資源情報表42に保存する。試験が成功した場合は対応する資源情報を資源情報表42から削除し、失敗した場合は試験前後の段階での計算機の資源情報を利用して容易に失敗した原因を解析する。
【選択図】図2
【解決手段】試験対象プログラム2に対して複数の試験プログラム3a〜3zを順次実行する。各試験実行直前と実行直後に装置1の資源情報を取得して資源情報表42に保存する。試験が成功した場合は対応する資源情報を資源情報表42から削除し、失敗した場合は試験前後の段階での計算機の資源情報を利用して容易に失敗した原因を解析する。
【選択図】図2
Description
この発明は、計算機のOS(オペレーションシステム)を試験する装置、特に試験失敗の原因解析を容易とする計算機システム試験装置に関するものである。
従来の試験装置では、試験対象の計算機で発生するシステムループやシステムウェイトを含む異常状態の原因を究明するために、計算機の異常発生後の最終状態のデータを採集していた(例えば、特許文献1参照)。
また、試験対象とするソフトウェアAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)によって、エラーを把握したい試験プログラムの特定部分にブレイクポイントを設定し、ブレイクポイントで停止させた後、OSが管理する資源の状態を取得し、解析に用いていた(例えば、特許文献2参照)。
また、試験対象とするソフトウェアAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)によって、エラーを把握したい試験プログラムの特定部分にブレイクポイントを設定し、ブレイクポイントで停止させた後、OSが管理する資源の状態を取得し、解析に用いていた(例えば、特許文献2参照)。
従来の計算機システム試験装置では異常の発生やインタフェースのエラーを契機として、その後実施する原因解析のための情報を収集していた。そのため、試験対象プログラムに対して複数の試験プログラムを順次実行するような試験においては、特定の試験プログラムを実行するより前に実行した別の試験プログラムの動作の悪影響により、後に実施した試験プログラムの実行時に異常が顕在化した場合、原因解析が非常に困難であった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、試験対象プログラムに対して複数の試験プログラムを順次実行するような試験において、試験プログラムの実行に失敗した場合の前後の段階での試験対象の計算機の資源情報を保存し、後の原因解析を容易とする計算機システム試験装置を得ることを目的とする。
この発明に係る計算機システム監視装置は、
計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び計算機の資源情報を記録する資源情報表及び試験の進捗状況と結果を保存する試験結果表を記録する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、各試験プログラムの実行前と実行後におこない、
試験結果が成功の場合は、当該試験プログラムの実行前後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除することを特徴とするものである。
計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び計算機の資源情報を記録する資源情報表及び試験の進捗状況と結果を保存する試験結果表を記録する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、各試験プログラムの実行前と実行後におこない、
試験結果が成功の場合は、当該試験プログラムの実行前後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除することを特徴とするものである。
また、この発明に係る計算機システム監視装置は、
計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び計算機の資源情報を記録する資源情報表及び試験の進捗状況と結果を保存する試験結果表を記録する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの試験結果が成功の場合は、試験情報表に最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得し資源情報表に記録することを特徴とするものである。
計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び計算機の資源情報を記録する資源情報表及び試験の進捗状況と結果を保存する試験結果表を記録する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの試験結果が成功の場合は、試験情報表に最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得し資源情報表に記録することを特徴とするものである。
また、この発明に係る計算機システム監視装置は、
計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び計算機の資源情報を記録する資源情報表及び試験の進捗状況と結果を記録する試験結果表を保存する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの最初の試験結果が成功の場合は、試験情報表の最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除して次の試験プログラムを実行し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表の最後に記録して当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行し、
試験プログラムの2回目以降の試験結果が成功の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表に記録し、更に再試で成功したことを試験結果表に記録してから当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行することを特徴とするものである。
計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び計算機の資源情報を記録する資源情報表及び試験の進捗状況と結果を記録する試験結果表を保存する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの最初の試験結果が成功の場合は、試験情報表の最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除して次の試験プログラムを実行し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表の最後に記録して当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行し、
試験プログラムの2回目以降の試験結果が成功の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表に記録し、更に再試で成功したことを試験結果表に記録してから当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行することを特徴とするものである。
この発明に係る計算機システム監視装置の試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、各試験プログラムの実行前と実行後におこない、
試験結果が成功の場合は、当該試験プログラムの実行前後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除することを特徴とするものなので、
失敗した試験プログラム実施前の段階での試験対象装置の資源情報を後の解析に利用することにより、失敗した試験プログラムの実施以前に実行した試験プログラム実施時に試験対象のプログラムに問題が発生していた場合の、試験失敗の原因の特定が容易になり、障害解析性が向上するという効果がある。
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、各試験プログラムの実行前と実行後におこない、
試験結果が成功の場合は、当該試験プログラムの実行前後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除することを特徴とするものなので、
失敗した試験プログラム実施前の段階での試験対象装置の資源情報を後の解析に利用することにより、失敗した試験プログラムの実施以前に実行した試験プログラム実施時に試験対象のプログラムに問題が発生していた場合の、試験失敗の原因の特定が容易になり、障害解析性が向上するという効果がある。
また、この発明に係る計算機システム監視装置の試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの試験結果が成功の場合は、試験情報表に最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得し資源情報表に記録することを特徴とするものなので、
資源情報の保存処理の回数を減らすことが可能となり、試験実施時間を短縮できる効果がある。
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの試験結果が成功の場合は、試験情報表に最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得し資源情報表に記録することを特徴とするものなので、
資源情報の保存処理の回数を減らすことが可能となり、試験実施時間を短縮できる効果がある。
また、この発明に係る計算機システム監視装置の試験実施プログラムは、
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの最初の試験結果が成功の場合は、試験情報表の最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除して次の試験プログラムを実行し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表の最後に記録して当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行し、
試験プログラムの2回目以降の試験結果が成功の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表に記録し、更に再試で成功したことを試験結果表に記録してから当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行することを特徴とするものなので、
一度失敗した試験に対し複数回試験が実施されるため失敗が発生する再現頻度が分かり、障害解析性が向上するという効果がある。
試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
資源情報を取得し資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
各試験の進捗状況及び結果を試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
資源情報の資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
試験プログラムの最初の試験結果が成功の場合は、試験情報表の最後に記録した資源情報の記録を資源情報表から削除して次の試験プログラムを実行し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表の最後に記録して当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行し、
試験プログラムの2回目以降の試験結果が成功の場合は、現在の資源情報を取得して資源情報表に記録し、更に再試で成功したことを試験結果表に記録してから当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行することを特徴とするものなので、
一度失敗した試験に対し複数回試験が実施されるため失敗が発生する再現頻度が分かり、障害解析性が向上するという効果がある。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、計算機システム試験装置1(以下装置1という)のハードウェア構成を示す図である。 図のように、装置1はCPU11、RAM12、HDDドライブ等の外部記憶装置4及びこれらのハードウェア資源を結ぶバス14によって接続されている。例えば計算機とそれに接続された外部記憶装置等である。
次に装置1のソフトウェア及びデータの構成を説明する。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、計算機システム試験装置1(以下装置1という)のハードウェア構成を示す図である。 図のように、装置1はCPU11、RAM12、HDDドライブ等の外部記憶装置4及びこれらのハードウェア資源を結ぶバス14によって接続されている。例えば計算機とそれに接続された外部記憶装置等である。
次に装置1のソフトウェア及びデータの構成を説明する。
図2は、装置1に使用するソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
図2において、試験対象プログラム2は、たとえばUNIX(登録商標)ではOS(オペレーティングシステム)のカーネルであり、これから試験をする対象となるプログラムである。通常OSはハードディスク装置などにインストールされている。
試験プログラム3a〜3zは、試験対象プログラム2上で動作するアプリケーションプログラムであり、試験対象プログラム2に対し入出力等を行うことで各種試験を行う複数のプログラムである。これらのプログラムは試験対象プログラム2と同じハードディスク装置にインストールしても良いし、別のデバイスから読み込んでも良い。
外部記憶装置4は、例えばハーディスク装置であり、試験順序表41、資源情報表42、試験結果表43等、試験プログラム3a〜3zの実行に必要なデータファイルや、実行後の結果を記録するデータファイルを格納するものである。
以下にそれぞれの「表」について詳述する。
図2において、試験対象プログラム2は、たとえばUNIX(登録商標)ではOS(オペレーティングシステム)のカーネルであり、これから試験をする対象となるプログラムである。通常OSはハードディスク装置などにインストールされている。
試験プログラム3a〜3zは、試験対象プログラム2上で動作するアプリケーションプログラムであり、試験対象プログラム2に対し入出力等を行うことで各種試験を行う複数のプログラムである。これらのプログラムは試験対象プログラム2と同じハードディスク装置にインストールしても良いし、別のデバイスから読み込んでも良い。
外部記憶装置4は、例えばハーディスク装置であり、試験順序表41、資源情報表42、試験結果表43等、試験プログラム3a〜3zの実行に必要なデータファイルや、実行後の結果を記録するデータファイルを格納するものである。
以下にそれぞれの「表」について詳述する。
試験順序表41は、試験プログラム3a〜3zの実行順序を定めるデータを記録する領域である。
試験実施の順序を表す番号であるT1〜Tnの番号とその順序に対応して実施すべき試験プログラム3a〜3zのいずれか一のプログラムの名称の組を順に記録している。
ここでは、試験順序表41は、外部記憶装置4上に保存するものとして記載しているが、装置1の別のデバイスに置いても良い。
試験実施の順序を表す番号であるT1〜Tnの番号とその順序に対応して実施すべき試験プログラム3a〜3zのいずれか一のプログラムの名称の組を順に記録している。
ここでは、試験順序表41は、外部記憶装置4上に保存するものとして記載しているが、装置1の別のデバイスに置いても良い。
資源情報表42は各試験プログラム3a〜3zの実施前及び実施後の装置1の各種資源の情報を複数記録するためのデータ領域である。資源とは、例えばCPU内の各種レジスタの値や、プログラムで利用する各種変数の値などを言う。
そして、試験結果表43は、試験プログラム3a〜3zの試験結果として、試験の順序番号と試験の現在の進捗又はその結果の組を複数組記録するためのデータ領域である。
そして、試験結果表43は、試験プログラム3a〜3zの試験結果として、試験の順序番号と試験の現在の進捗又はその結果の組を複数組記録するためのデータ領域である。
試験番号5は、実行中の試験プログラムの順序番号Txを格納するデータ領域であり、外部記憶装置にデータ領域として記録しておいて、各試験プログラム実施するときに更新しても良いし、主記憶或いは不揮発性のメモリ等に保存しておいても良い。
試験実施プログラム6は、試験プログラム3a〜3zを試験順序表41に記載された順に実行し、制御するためのプログラムである。外部記憶装置などから読み込んで実行する。試験実施プログラム6には次に示す各手段を備えている。
試験起動手段61は、試験プログラム3a〜3zを試験順序表41に記載された順に起動、実行し、その順序番号を試験番号5に格納する手段である。
第1の資源情報記録手段62は、試験プログラム3a〜3zのそれぞれの実行前とそれぞれの実行後に、装置1の資源情報を資源情報表42に記録するための手段である。
この第1の資源情報記録手段62は、例えば試験実施プログラム6より呼び出されるOSのカーネルデバッガであり、このカーネルデバッガでは、カーネルの処理を一時的に停止し、カーネルの資源情報を資源情報表42に記録し、カーネルの処理を再開する。ここで記録される資源情報は主記憶のイメージ全体またはカーネルの主要な変数の値や接続された入出力デバイスの持つレジスタの値等である。
この第1の資源情報記録手段62は、例えば試験実施プログラム6より呼び出されるOSのカーネルデバッガであり、このカーネルデバッガでは、カーネルの処理を一時的に停止し、カーネルの資源情報を資源情報表42に記録し、カーネルの処理を再開する。ここで記録される資源情報は主記憶のイメージ全体またはカーネルの主要な変数の値や接続された入出力デバイスの持つレジスタの値等である。
結果判定手段63は、試験プログラム3a〜3zのそれぞれの試験結果が成功であったか失敗であったかの判定を行う手段である。
成功、失敗の判定は、試験プログラム実行時のリターンコードが真なら成功、偽なら失敗とする。また、例えば所定の時間内に処理が終了しない場合や、閾値を越える値が帰った場合に失敗と判断しても良い。
結果記録手段64は、試験プログラム3a〜3zのそれぞれの実行前にまず、試験結果表43に、これから実行する試験プログラムの順序番号と試験の進捗状況として「実行中」と記録し、次に当該試験プログラムの実行後に、試験判定手段63の下した「成功」又は「失敗」の判定を、先の「実行中」の記録に上書きすることにより、試験結果表43のデータを更新する処理を担当する手段である。
成功、失敗の判定は、試験プログラム実行時のリターンコードが真なら成功、偽なら失敗とする。また、例えば所定の時間内に処理が終了しない場合や、閾値を越える値が帰った場合に失敗と判断しても良い。
結果記録手段64は、試験プログラム3a〜3zのそれぞれの実行前にまず、試験結果表43に、これから実行する試験プログラムの順序番号と試験の進捗状況として「実行中」と記録し、次に当該試験プログラムの実行後に、試験判定手段63の下した「成功」又は「失敗」の判定を、先の「実行中」の記録に上書きすることにより、試験結果表43のデータを更新する処理を担当する手段である。
資源情報削除手段65は試験プログラム3a〜3zのそれぞれの実施後に、実行された試験プログラムが成功であった場合に、その試験プログラム実行の前後に資源情報表42に記録された資源情報のデータを削除する処理を担当する手段である。
次に試験実施プログラム6の動作を、図3を用いて説明する。
試験実施プログラム6の実施に先立ち試験番号5の値Txは1に初期化され、試験結果表43および資源情報表42は空の状態に初期化される。この初期化は図示しない初期化専用のプログラムを用意しておいて、試験実施プログラム6の起動時に、試験実施プログラム6の起動に先立ってバッチ処理されるようにしても良い。
試験実施プログラム6の実施に先立ち試験番号5の値Txは1に初期化され、試験結果表43および資源情報表42は空の状態に初期化される。この初期化は図示しない初期化専用のプログラムを用意しておいて、試験実施プログラム6の起動時に、試験実施プログラム6の起動に先立ってバッチ処理されるようにしても良い。
試験実施プログラム6は、ユーザにより起動されて処理を開始する(ST801)。
試験実施プログラム6は、試験番号5の値であるTxが試験順序表の最後の順序番号Tnより大きいか判定する(ST802)。順序番号TnよりTxが大きかった場合には試験実施プログラム6は終了する(ST803)。
試験実施プログラム6は、試験番号5の値であるTxが試験順序表の最後の順序番号Tnより大きいか判定する(ST802)。順序番号TnよりTxが大きかった場合には試験実施プログラム6は終了する(ST803)。
ST802においてTxが、順序番号Tnに等しいか、小さい場合、結果記録手段64は、試験結果表43に順序番号Txの項目を追加し(ST804)、追加された項目の試験の状況を「実行中」と記録する(ST805)。
次に、第1の資源情報記録手段62は、装置1の資源情報を取得し、資源情報表42の末尾に、試験プログラム3xの実行前の資源情報データとしてこの資源情報を記録する(ST806)。
次に、試験起動手段61は、試験順序表41から試験番号5の値Txに対応する試験プログラム3xを特定し実行する(ST807)。
次に、第1の資源情報記録手段62により装置1の資源情報を取得し、資源情報表42の末尾に、試験プログラム3xの実行後のデータとして記録する(ST808)。
次に、結果判定手段63により試験プログラム3xの実行結果が成功であったか失敗であったか判定する(ST809)。
ST809において試験の結果が成功であった場合は、資源情報削除手段65により資源情報表42の末尾の項目を2個削除して(ST810)、結果記録手段64により試験結果表43の末尾の項目に記載した「実行中」を、先ほど実施した試験の結果である「成功」に変更し(ST811)、ST813に進む。
ST809において試験の結果が失敗であった場合は、結果記録手段64により試験結果表43の末尾の項目に記載した「実行中」を、先ほど実施した試験の結果である「失敗」に変更し(ST812)、ST813に進む。
次に、ST813では試験番号5の値Txに1を加算し試験番号5の値をTx+1とする(ST813)。次にST802に戻り処理を繰り返す。
このように、試験実施プログラム6は試験プログラム3a〜3zを順次実行し、それぞれの試験が成功したかまたは失敗したかの結果を試験結果表43に保存し、また失敗した試験に関して、その試験実施前後の段階での装置1の資源情報を資源情報表42に保存する。
この発明に係る計算機システム試験装置1によれば、試験プログラムの失敗が複数連続し、前の試験プログラムの実行結果が後の試験プログラムの実行結果に影響を及ぼし、これらが複合した原因によって試験が結果的に失敗した場合でも、記録された資源情報を遡って辿ることによって、試験失敗の最初の原因となった試験プログラムの特定と原因の解析が容易になり、障害解析性が向上するという効果がある。
また、試験対象プログラム2に対して複数の試験プログラム3a〜3zを自動的に実施でき、作業効率が向上すると共に、失敗した試験プログラム3xの実施前の段階での装置1の資源情報と、実行後の資源情報と比較することにより、試験失敗の原因の特定が容易になり障害解析性が向上するという効果がある。
また、試験実施プログラム6は試験プログラム3a〜3zを順次実行し、それぞれの試験が成功したかまたは失敗したかの結果を試験結果表に保存し、また失敗した試験に関してのみ、その試験実施前後の両段階での装置1の資源情報が資源情報表42に保存されるので、外部記憶装置使用量を少なく保てるという効果がある。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図に基づいて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図4はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態2におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
試験実施プログラム206が、実施の形態1の試験実施プログラム6の構成と異なる部分は、第1の資源情報記録手段262と資源情報削除手段265である。その他の構成は実施の形態1と同様である。
具体的には、実施の形態1と実施の形態2とでは、装置1の資源情報の取得とそのデータの資源情報表42への保存のタイミング及び、資源情報表42から削除する資源情報の内容と削除のタイミングが異なる。
以下、この発明の実施の形態2を図に基づいて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図4はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態2におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
試験実施プログラム206が、実施の形態1の試験実施プログラム6の構成と異なる部分は、第1の資源情報記録手段262と資源情報削除手段265である。その他の構成は実施の形態1と同様である。
具体的には、実施の形態1と実施の形態2とでは、装置1の資源情報の取得とそのデータの資源情報表42への保存のタイミング及び、資源情報表42から削除する資源情報の内容と削除のタイミングが異なる。
次に試験実施プログラム206の動作を、図5を用いて説明する。
ST801からST805までは実施の形態1と等しいので省略する。
ST801からST805までは実施の形態1と等しいので省略する。
ST805の次に、前回実行した試験プログラムの記録が試験結果表43に存在しないか判定する(ST2001)。存在した場合は、次に、前回実行した試験プログラム3xの実行結果が成功であったか否かを判定する(ST2002)。
ST2001において前回実行した試験の記録が試験結果表43に存在しない場合、またはST2002において前回実行した試験の状況が成功であった場合は、第1の資源情報記録手段262により装置1の資源情報を取得し資源情報表42の末尾に記録し(ST2003)、ST807に進む。
ST2001において前回実行した試験の記録が試験結果表43に存在し、かつST2002において前回実行した試験プログラムの結果が成功以外であった場合は、ST807に進む。
次に、試験起動手段61は、試験順序表41から試験番号5の値Txに相当する試験プログラム3xを特定しかつ試験プログラム3xを実行する(ST807)。
次に、結果判定手段63は、試験プログラム3xの実行結果が成功であったか失敗であったか判定する。(ST2004)。
ST2004において試験の結果が成功であった場合は、資源情報削除手段265は、資源情報表42の末尾の項目を1個削除して(ST2005)、結果記録手段64は、試験結果表43の末尾の項目の試験の結果を「成功」に変更し(ST2006)、ST813に進む。
ST2004において試験の結果が失敗であった場合は、第1の資源情報記録手段262は、装置1の資源情報を取得し資源情報表42の末尾に記録し(ST2007)、結果記録手段64は、試験結果表6の末尾の項目の試験の状況を「失敗」に変更し(ST2008)、ST813に進む。
次に、ST813では試験番号5の値Txに1を加算し試験番号5の値をTx+1とする(ST813)。次にST802に戻り処理を繰り返す。
このように、実施の形態2の試験実施プログラム206では、試験プログラム3xの実行前にその試験の前に別の試験が実行されてないか、またはその試験の前に実行された別の試験の結果が成功であった場合に装置1の資源情報を資源情報表42に記録するとともに、試験プログラム3xの実行後にその試験が成功ではなかった場合には装置1の資源情報を資源情報表42に記録する。
一方、当該試験プログラムの実行に成功した場合は、資源情報表42の末尾の項目を1個削除することになる。
これは、ある試験プログラム3xの実行に失敗した場合は、次の試験を行う前の装置1の資源情報は既に資源情報表42に存在するので、後の試験プログラム3(x+1)の開始前に新たに資源情報の取得は必要ないことを意味する。
一方、当該試験プログラムの実行に成功した場合は、資源情報表42の末尾の項目を1個削除することになる。
これは、ある試験プログラム3xの実行に失敗した場合は、次の試験を行う前の装置1の資源情報は既に資源情報表42に存在するので、後の試験プログラム3(x+1)の開始前に新たに資源情報の取得は必要ないことを意味する。
この発明によれば、実施の形態1の効果に加えて、資源情報の保存処理の回数を減らすことが可能となり、試験実施時間を短縮できる効果がある。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図に基づいて、実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
図6はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態3におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
試験実施プログラム306が、実施の形態2の試験実施プログラム206の構成と異なる部分は、ある試験プログラム3xが失敗したときに同じ試験プログラムを繰り返し実行するプロセスを備えている点である。
試験回数7は試験プログラム3a〜3zのいずれかの試験プログラム3xの実行回数を記録するカウンタ値Cを格納するデータ領域である。
最大試験回数8は試験プログラム3a〜3zのそれぞれの試験プログラムの実行回数の上限値Cmaxを格納するデータ領域である。
これらのデータ領域は、外部記憶装置4に置いても良いし、主記憶又は不揮発性のメモリに置いても良く、初期値は試験実施プログラム306の中で定義しても良いし、予めファイルに定義しておいても良い。
以下、この発明の実施の形態3を図に基づいて、実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
図6はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態3におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
試験実施プログラム306が、実施の形態2の試験実施プログラム206の構成と異なる部分は、ある試験プログラム3xが失敗したときに同じ試験プログラムを繰り返し実行するプロセスを備えている点である。
試験回数7は試験プログラム3a〜3zのいずれかの試験プログラム3xの実行回数を記録するカウンタ値Cを格納するデータ領域である。
最大試験回数8は試験プログラム3a〜3zのそれぞれの試験プログラムの実行回数の上限値Cmaxを格納するデータ領域である。
これらのデータ領域は、外部記憶装置4に置いても良いし、主記憶又は不揮発性のメモリに置いても良く、初期値は試験実施プログラム306の中で定義しても良いし、予めファイルに定義しておいても良い。
試験実施プログラム306の動作を、図7を用いて説明する。
ST801からST803までは実施の形態2と等しいので省略する。
ST801からST803までは実施の形態2と等しいので省略する。
ST802において順序番号TxがTn以下の場合は、次に試験回数7の値Cを1にする(ST3001)。
次に、ST804に進む。ST804からST2008までは実施の形態2と等しいので省略する。
試験結果が失敗の場合は、試験回数7の値Cに1を加算する(ST3002)。
次に、試験回数7の値Cが最大試験回数8の値Cmaxより大きいか判定する(ST3003)。大きかった場合にはST813に進む。ST813以降は実施の形態2と等しいので省略する。
ST3003において値Cmax以下の場合、ST804に戻り処理を繰り返す。
このように、この発明に係る計算機システム試験装置の実施の形態3の試験実施プログラム306では、実施の形態2の試験実施プログラムが有するプロセスに加えて、失敗した試験プログラムに対してはその試験プログラムが成功するか、設定した回数に達するか、いずれかの条件を満足するまで当該試験プログラムの実行を繰り返すという機能を持つ。
このように、この発明に係る計算機システム試験装置の実施の形態3の試験実施プログラム306では、実施の形態2の試験実施プログラムが有するプロセスに加えて、失敗した試験プログラムに対してはその試験プログラムが成功するか、設定した回数に達するか、いずれかの条件を満足するまで当該試験プログラムの実行を繰り返すという機能を持つ。
この発明によれば、実施の形態2における効果に加えて、失敗した試験に対し複数回試験が実施され、失敗した同じ試験プログラムについて、当該試験プログラム実施前後の装置1の資源情報を比較することが可能であり、試験失敗の原因の特定が容易になり、障害解析性が更に向上するという効果がある。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を図に基づいて、実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
図8はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態4におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
試験実施プログラム406が、実施の形態3の試験実施プログラム306の構成と異なる部分は、ある試験プログラム3xの実行に1回目で成功した場合以外は、試験回数7で定義された所定の回数だけ必ず当該試験プログラムの実行を繰り返し、その間に当該試験プログラムの実行に成功した場合でも、その都度、装置1の資源情報を資源情報表42に追加保存し、このように繰り返し当該試験プログラムを実行中に成功した場合には、試験結果表には「再試成功」と保存するところである。
以下、この発明の実施の形態4を図に基づいて、実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
図8はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態4におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
試験実施プログラム406が、実施の形態3の試験実施プログラム306の構成と異なる部分は、ある試験プログラム3xの実行に1回目で成功した場合以外は、試験回数7で定義された所定の回数だけ必ず当該試験プログラムの実行を繰り返し、その間に当該試験プログラムの実行に成功した場合でも、その都度、装置1の資源情報を資源情報表42に追加保存し、このように繰り返し当該試験プログラムを実行中に成功した場合には、試験結果表には「再試成功」と保存するところである。
次に、試験実施プログラム406の動作を、図9を用いて説明する。
ST801からST807までは実施の形態3と等しいので省略する。ST807の次にST4001に進む。
ST801からST807までは実施の形態3と等しいので省略する。ST807の次にST4001に進む。
ST4001において試験の結果が失敗であった場合は、ST2007に進む。ST2007以降は実施の形態3と等しいので省略する。
ST4001において試験の結果が成功であった場合は、試験回数7の値Cが1であるか判定する(ST4002)。
ST4002において値Cが1であった場合は、第1の資源情報記録手段465は、資源情報表42の末尾の項目を1個削除して(ST4005)、結果記録手段464は、試験結果表43の末尾の項目の試験の結果を「成功」に変更し(ST4006)、ST813に進む。
ST4002において値Cが1以外の場合は第1の資源情報記録手段462は、装置1の資源情報を取得し資源情報表42の末尾に記録し(ST4003)、結果記録手段464は、試験結果表43の末尾の項目の試験の状況を「再試成功」に変更し(ST4004)、ST3002に進む。ST3002以降は実施の形態3と等しいので省略する。
この発明によれば、実施の形態3における効果に加えて、一度失敗した試験に対し複数回試験が実施されるため失敗が発生する再現頻度が分かり、障害解析性が向上するという効果がある。
また、複数回実行することにより試験プログラムが成功した場合と失敗した場合のそれぞれの試験プログラム実施前後の装置1の資源情報を比較することが可能であり、試験失敗の原因の特定が容易になり、障害解析性が向上するという効果がある。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5を図に基づいて、実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
図10はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態5におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
以下、この発明の実施の形態5を図に基づいて、実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
図10はこの発明による計算機システム試験装置の実施の形態5におけるソフトウェア及びデータの構成を示す概念図である。
この実施の形態5では、実施の形態4の試験実施プログラム406の他に2つのプログラムを追加している。
その1つ目のプログラムは、試験停止プログラム15である。試験停止プログラム15は、試験対象プログラム2に異常が発生した場合に起動され、第2の資源情報記録手段151と、再起動手段152を備えたプログラムである。
第2の資源情報記録手段151は装置1の資源情報を資源情報表42に記録する処理を担い、再起動手段152は、試験対象プログラム2を停止し再起動させる処理を担う。
2つ目のプログラムは、試験再開プログラム16である。
試験再開プログラム16は、試験対象プログラム2の再起動に伴い自動的に実行され、試験番号更新手段161と試験実施手段162を備えたプログラムである。
試験番号更新手段161は、試験再開プログラム16の実行時に試験番号5の値に1を加算する処理を、試験実施手段162は、試験実施プログラム406を起動する処理を担う。
その他の構成要素は実施の形態4と等しいため省略する。
その1つ目のプログラムは、試験停止プログラム15である。試験停止プログラム15は、試験対象プログラム2に異常が発生した場合に起動され、第2の資源情報記録手段151と、再起動手段152を備えたプログラムである。
第2の資源情報記録手段151は装置1の資源情報を資源情報表42に記録する処理を担い、再起動手段152は、試験対象プログラム2を停止し再起動させる処理を担う。
2つ目のプログラムは、試験再開プログラム16である。
試験再開プログラム16は、試験対象プログラム2の再起動に伴い自動的に実行され、試験番号更新手段161と試験実施手段162を備えたプログラムである。
試験番号更新手段161は、試験再開プログラム16の実行時に試験番号5の値に1を加算する処理を、試験実施手段162は、試験実施プログラム406を起動する処理を担う。
その他の構成要素は実施の形態4と等しいため省略する。
次に、この実施の形態5における試験実施プログラム406と、追加された1つのソフトウェアの動作を実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
試験停止プログラム15は、たとえばカーネルデバッガであり、カーネル内で処理上の不整合が発生した場合や例外が発生した場合等に起動される。またこのカーネルデバッガではカーネルの処理を一時的に停止し、カーネルの資源情報を資源情報表42に記録し、OSを再起動することによりカーネルを再起動する。試験再開プログラム16は、たとえばOSの起動スクリプトから起動されるプログラムであり、試験番号5を更新した後に試験実施プログラム406を起動する。
試験停止プログラム15は、たとえばカーネルデバッガであり、カーネル内で処理上の不整合が発生した場合や例外が発生した場合等に起動される。またこのカーネルデバッガではカーネルの処理を一時的に停止し、カーネルの資源情報を資源情報表42に記録し、OSを再起動することによりカーネルを再起動する。試験再開プログラム16は、たとえばOSの起動スクリプトから起動されるプログラムであり、試験番号5を更新した後に試験実施プログラム406を起動する。
試験停止プログラム15の動作を、図11を用いて説明する。
試験停止プログラム15は試験対象プログラム2に異常が発生した場合に試験対象プログラム2により起動される(ST5001)。
試験停止プログラム15は試験対象プログラム2に異常が発生した場合に試験対象プログラム2により起動される(ST5001)。
次に、第2の資源情報記録手段151は、装置1の資源情報を取得し資源情報表42の末尾に記録する(ST5002)。
次に、再起動手段152は、試験対象プログラム2を再起動し(ST5003)、処理を終了する(ST5004)。
次に、試験再開プログラム16の動作を、図12を用いて説明する。
試験再開プログラム16は、試験対象プログラム2の再起動に伴い自動的に実行される(ST5101)。
試験再開プログラム16は、試験対象プログラム2の再起動に伴い自動的に実行される(ST5101)。
次に、試験番号更新手段161は、試験番号5の値Txに1を加算し試験番号5の値をTx+1に更新する(ST5102)。
次に、試験実施手段162は、試験実施プログラム406を起動し(ST5103)、処理を終了する(ST5104)。
本発明の実施の形態5に係る計算機システム試験装置1は以上のように構成されるので、試験実施プログラム406は試験プログラム3a〜3zを順次実行しているときに、試験対象プログラム2に異常が発生した場合、その段階で装置1の資源情報を資源情報表42に保存し、試験対象プログラム2を再起動した後に、異常発生時に実行していた試験プログラムの次に予定している試験プログラムから試験の実施を再開できる。
この発明によれば、実施の形態4における効果に加えて、試験プログラムの実行により試験対象プログラム2に異常が発生した場合でも、試験の実施を続行することが可能であり、作業効率が向上するという効果がある。
また試験プログラムの実行により試験対象プログラム2に異常が発生した場合に、その前後の段階での装置1の資源情報を比較することが可能であり、試験対象プログラム2の異常発生の原因の特定が容易になり、障害解析性が向上するという効果がある。
1 計算機システム試験装置、11 CPU、12 RAM、14 バス、
15 試験停止プログラム、151 第2の資源情報記録手段、152 再起動手段、
16 試験再開プログラム、161 試験番号更新手段、162 試験実施手段、
2 試験対象プログラム、3a〜3z 試験プログラム、4 外部記憶装置、
41 試験順序表、42 資源情報表、43 試験結果表、5 試験番号、
6,206,306,406 試験実施プログラム、61 試験起動手段、
62,262,462 第1の資源情報記録手段、63 結果判定手段、
64,464 結果記録手段、65,265,465 資源情報削除手段、
7 試験回数、8 最大試験回数。
15 試験停止プログラム、151 第2の資源情報記録手段、152 再起動手段、
16 試験再開プログラム、161 試験番号更新手段、162 試験実施手段、
2 試験対象プログラム、3a〜3z 試験プログラム、4 外部記憶装置、
41 試験順序表、42 資源情報表、43 試験結果表、5 試験番号、
6,206,306,406 試験実施プログラム、61 試験起動手段、
62,262,462 第1の資源情報記録手段、63 結果判定手段、
64,464 結果記録手段、65,265,465 資源情報削除手段、
7 試験回数、8 最大試験回数。
Claims (5)
- 計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
前記試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び前記計算機の資源情報を記録する資源情報表及び前記試験の進捗状況又は結果を記録する試験結果表を保存する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
前記試験実施プログラムは、
前記試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
前記資源情報を取得し前記資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を前記資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
前記各試験の進捗状況及び前記結果を前記試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
前記資源情報の前記資源情報表への記録は、各試験プログラムの実行前と実行後におこない、
試験結果が成功の場合は、当該試験プログラムの実行前後に記録した資源情報の記録を前記資源情報表から削除することを特徴とする計算機システム試験装置。 - 計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
前記試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び前記計算機の資源情報を記録する資源情報表及び前記試験の進捗状況と結果を記録する試験結果表を保存する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
前記試験実施プログラムは、
前記試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
前記資源情報を取得し前記資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を前記資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
前記各試験の進捗状況及び前記結果を前記試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
前記資源情報の前記資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
前記試験プログラムの試験結果が成功の場合は、前記試験情報表に最後に記録した資源情報の記録を前記資源情報表から削除し、
試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得し前記資源情報表に記録することを特徴とする計算機システム試験装置。 - 前記試験結果が失敗の場合、前記試験プログラムを、実行回数が所定の回数に達するまで又は実行結果が成功となるまでのいずれかを満足するまで繰り返すことを特徴とする請求項2に記載の計算機システム試験装置。
- 計算機と、
この計算機の上で動作する試験対象プログラムと、
この試験対象プログラムに対して試験を行う複数の試験プログラムと、
前記試験対象プログラムに対する試験工程を管理する試験実施プログラムと、
各試験プログラムを実行する順序を記載した試験順序表及び前記計算機の資源情報を記録する資源情報表及び前記試験の進捗状況と結果を記録する試験結果表を保存する外部記憶装置、
とを備えた計算機システム試験装置であって、
前記試験実施プログラムは、
前記試験順序表に記載した順に試験プログラムを起動して試験を行う試験起動手段と、
前記資源情報を取得し前記資源情報表に記録する第1の資源情報記録手段と、
不要な資源情報の記録を前記資源情報表から削除する資源情報削除手段と、
各試験の結果を判定する結果判定手段と、
前記各試験の進捗状況及び前記結果を前記試験結果表に記録する結果記録手段とを備え、
前記資源情報の前記資源情報表への記録は、
前の試験結果の記録が存在しないか、前の試験が成功の場合には、次の試験プログラムを実行する前に行い、
前記試験プログラムの最初の試験結果が成功の場合は、前記試験情報表の最後に記録した資源情報の記録を前記資源情報表から削除して次の試験プログラムを実行し、
前記試験結果が失敗の場合は、現在の資源情報を取得して前記資源情報表の最後に記録して当該プログラムを所定の回数に達するまで再度実行し、
前記試験プログラムの2回目以降の試験結果が成功の場合は、現在の資源情報を取得して前記資源情報表に記録し、更に再試で成功したことを前記試験結果表に記録してから当該プログラムを前記所定の回数に達するまで再度実行することを特徴とする計算機システム試験装置。 - 試験プログラムを実行中に前記試験対象プログラムの異常を検知した場合に、
現在の前記計算機の資源情報を前記資源情報表に記録する第2の資源情報記録手段と、
次に試験対象プログラムを停止し、前記試験対象プログラムを再起動する再起動手段とを有する試験停止プログラム及び、
前記試験対象プログラムが再起動した後、前記試験実施プログラムを起動して、前記試験対象プログラムを再起動する直前に実行した試験プログラムの次に実行すべき試験プログラムとして前記試験順序表に記載された試験プログラムから試験を再開する試験再開プログラム
を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の計算機システム試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009277177A JP2011118792A (ja) | 2009-12-07 | 2009-12-07 | 計算機システム試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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