JP2011112907A - 液晶表示装置 - Google Patents

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誠司 宮部
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Abstract

【課題】液晶表示装置において、液晶ディスプレイに関する調整値の調整を行う際に、作業員の手間を低減し、生産効率を向上させ、生産コストを低減する。
【解決手段】液晶TV受像機は、USBメモリからファイルを読み出し(S2)、「Average.ave」ファイルが記録されていない場合(S3でNO)、作業者による調整に基くLCD調整値をUSBメモリに書込む(S6)。そして、液晶TV受像機は、USBメモリに所定個数のファイルが記録された場合(S7でYES)、ファイルを全て読み出し(S8)、格納されている調整値に基づき、平均調整値を算出し(S9)、「Average.ave」ファイルをUSBメモリに書込む(S10)。一方、USBメモリに「Average.ave」ファイルが既に記録されている場合(S3でYES)、このファイルを読み出し(S11)、自装置のLCD調整値を、平均調整値に設定する(S12)。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶ディスプレイの調整値を記憶する液晶表示装置に関する。
従来から、液晶ディスプレイを備える液晶テレビジョン(以下、液晶TVという)受像機は、生産時に、作業者によって液晶ディスプレイのホワイトバランス等の初期設定作業が行われた後、初期設定された調整値を初期値として記憶して出荷される。作業者による上記初期設定作業は、予め調整値が設定されていない状態、つまり、適切な調整値に近い調整値が設定されていない状態から開始されるため、初期設定作業に時間が掛かり、液晶TV受像機の生産効率が悪いという問題がある。
これに対して、特許文献1には、電子機器の生産管理に供される設定情報の初期値をシリアル番号と対応付けてUSBメモリに記憶し、生産時に、USBメモリを電子機器に装着して、USBメモリから該当するシリアル番号の設定情報を読み出し、電子機器の設定保存部に初期値として書き込む生産管理方法が開示されている。しかしながら、この生産管理方法では、予めシリアル番号と、このシリアル番号に対応する初期値とを対応させてUSBメモリに記憶する必要があるため、手間が掛かり、上記問題を解決できない。
また、特許文献2には、平均的な初期値が書き込まれた不揮発性メモリを備え、電源投入時に、平均的な初期値を用いて初期設定がなされるテレビジョン受像機が開示されている。しかしながら、このテレビジョン受像機では、適切な調整値について機種毎にバラツキがある場合であっても、一律の初期値が設定されてしまうため、適切な調整値を設定するために必要な作業員の手間を十分に低減することができず、上記問題を解決できない。
ところで、特許文献3には、1時間毎のゲイン制御量の平均値を算出し、電源を再投入する時に、平均値を電源再投入時における音量制御手段の初期値とし自動設定するテレビジョン受像機が開示されている。しかしながら、このテレビジョン受像機は、調整値の初期設定を行うものではないため、上記問題を解決できない。
特開2007−280240号公報 特開昭61−95629号公報 特開平4−10875号公報
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、工場出荷時における液晶ディスプレイの調整を行う際に、作業員の手間を低減でき、生産効率を向上させると共に、生産コストの低減が可能である液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、外部記録媒体を接続可能な接続部と、映像を表示する液晶ディスプレイと、前記液晶ディスプレイに関する各種の調整値を記憶する調整値記憶手段と、前記接続部に接続された前記外部記録媒体からデータを読み出すためのデータ読み出し手段と、前記調整値記憶手段に記憶された前記調整値を任意の値に変更するように制御する制御手段とを備える液晶表示装置において、前記外部記録媒体に、複数の前記液晶表示装置の前記調整値の平均値(以下、平均調整値という)が記録されている場合、前記制御手段は、自装置の前記調整値の調整を行うときに、前記データ読み出し手段を用いて、前記接続部に接続された前記外部記録媒体から前記平均調整値を読み出した後、前記調整値記憶手段に記憶された前記調整値を、読み出した該平均調整値に変更するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液晶表示装置において、前記接続部に接続された前記外部記録媒体にデータを書き込むためのデータ書込み手段をさらに備え、前記外部記録媒体に、前記平均調整値が記録されていない場合、前記制御手段は、自装置の前記調整値の調整時に、前記調整値記憶手段に記憶された前記調整値を、作業者によって設定された値に変更した後、前記データ書込み手段を用いて、前記接続部に接続された前記外部記録媒体に、変更された該調整値を書込み、前記外部記録媒体に所定の個数以上の前記調整値が記録されたとき、該外部記録媒体に記録されている複数の前記調整値に基づき、前記平均調整値を算出し、算出した該平均調整値を前記外部記録媒体に記録するものである。
本発明によれば、自装置の液晶ディスプレイの調整を行うときに、外部記録媒体から、複数の液晶表示装置の調整値の平均値(平均調整値)を読み出した後、自装置に記憶された調整値を、読み出した平均調整値に変更する。そのため、作業者は、予め平均調整値が調整値に設定された後に、調整値を適切な値に調整するための初期設定作業を行うことができるので、初期設定作業が容易となり、作業者の手間を低減でき、生産効率の向上及び生産コストの低減が可能である。
また、自装置の液晶ディスプレイに関する調整値を、複数の液晶表示装置の調整値の平均値(平均調整値)に変更するので、液晶ディスプレイの機種やロット毎の特性による調整値のバラツキを抑制することができ、信頼性の高い平均調整値を調整値とすることができる。従って、作業者の手間をさらに低減でき、生産効率の向上及び生産コストの低減がさらに可能である。
本発明の一実施形態に係る液晶テレビジョン受像機を示す斜視図。 上記液晶テレビジョン受像機の内部構成を示すブロック図。 上記液晶テレビジョン受像機におけるLCD調整値の内容の一例を示す説明図。 上記液晶テレビジョン受像機におけるLCD調整値の初期設定処理の手順を示すフローチャート。 上記液晶テレビジョン受像機における平均調整値の内容の一例を示す説明図。 上記調整値の設定処理におけるファイル名生成処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態に係る液晶テレビジョン受像機(液晶表示装置)について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、液晶テレビジョン(以下、液晶TVという)受像機1の外観を示し、図2は、液晶TV受像機1の内部構成を示す。図3は、後述するLCD調整値16bの内容の一例を示す。液晶TV受像機1は、USB(Universal Serial Bus)メモリ(外部記録媒体)2を接続可能なUSBポート(接続部)13を備え、ユーザや作業者による操作部14の指示操作に基づいて動作を行う。
液晶TV受像機1は、TV番組等のコンテンツの映像を表示する液晶ディスプレイ11と、TV番組等のコンテンツの音声を出力するスピーカ12と、USB規格に従う接続端子21を有するUSBメモリ2を接続するためのUSBポート13と、ユーザや作業者によって操作されるボタン等を有する操作部14とを備える。また、TV受像機1は、放送局から放送されるTV放送信号に基づくTV番組を受信するチューナ15と、各種情報が記憶されるメモリ(調整値記憶手段)16と、装置各部を制御するための制御部(制御手段)17とをさらに備える。
液晶ディスプレイ11は、液晶ディスプレイパネル(図示せず)と、このパネルを駆動する駆動部(図示せず)等から構成される。メモリ16は、制御部17を動作させるためのプログラム16aと、LCD調整値(調整値)16bとを記憶する。LCD調整値16bは、液晶ディスプレイ11に関する明るさやホワイトバランス等の各種の調整値を含むものである。LCD調整値16bの内容は、具体的には例えば、図3に示すように、カットオフする赤色(COR)、カットオフする緑色(COG)、カットオフする青色(COB)、赤色のゲイン調整値(DR)、緑色のゲイン調整値(DG)、青色のゲイン調整値(DB)のそれぞれに対応するパラメータ等の各種調整値を含むものである。
制御部17は、プログラム16a等を実行するCPU17aと、取得したデータ等を一時的に記憶する揮発性のDRAM(Dynamic Random Access Memory)17bと、データアクセス部(データ読み出し手段、データ書込み手段)17cとを有する。制御部17は、USBポート13に接続される外部機器やUSBメモリ2からデータを読み出す処理や、LCD調整値16bの値を調整する調整モード時の処理を行う。具体的には例えば、制御部17は、調整モードで動作する場合に、USBメモリ2から読み出した値を用いて、LCD調整値16bを設定することができる。また、制御部17は、調整モードで動作する場合に、ユーザや作業者による操作部14の操作に応じて、LCD調整値16bを設定することもできる。
データアクセス部17cは、USBポート13に接続されたUSBメモリ2に対してデータの読み出しや書き込みを行う。
次に、液晶TV受像機1におけるLCD調整値16bの初期設定処理について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、LCD調整値16bの初期設定処理の手順を示すフローチャートである。図5は、後述する平均調整値の内容の一例を示す。ここでは、平均調整値が格納されるファイルをテキストファイルである「Average.ave」とする。また、制御部17は調整モードで動作しているものとする。
まず、作業者によってUSBメモリ2がUSBポート13に接続されると(S1)、制御部17は、データアクセス部17cを用いて、USBメモリ2内に記録されているファイルを読み出す(S2)。USBメモリ2内に「Average.ave」ファイルが記録されていない場合は(S3でNO)、作業者が液晶ディスプレイ11に関する調整値の初期設定作業を行い、制御部17は、作業者によって調整された調整値をLCD調整値16bに設定する(S4)。
そして、制御部17は、LCD調整値16bを格納するためのファイルのファイル名生成処理を行い(S5)、データアクセス部17cを用いて、生成したファイル名のファイルにLCD調整値16bの内容を格納し、このファイルをUSBメモリ2に書込む(S6)。
そして、制御部17は、USBメモリ2内に所定個数、例えば100個のファイルが記録された場合(S7でYES)、データアクセス部17cを用いて、USBメモリ2内に記録されているLCD調整値16bが格納されたファイルをすべて読み出す(S8)。ここで、所定個数のファイルが記録されたか否かの判断は、例えば、USBメモリ2に上記S6において、書込むファイルのファイル名が100個目である旨を示す「Adjustment100.adj」である場合、USBメモリ2内に100個(所定個数)のファイルが記録されたと判断してもよい。
そして、制御部17は、読み出したすべてのファイルに格納されているLCD調整値16bに基づき、平均値(以下、平均調整値という)を算出し(S9)、「Average.ave」ファイルに平均調整値を格納して、データアクセス部17cを用いて、このファイルをUSBメモリ2に書込む(S10)。
平均調整値は、具体的には例えば、図5に示すように、カットオフする赤色(COR)、カットオフする緑色(COG)、カットオフする青色(COB)、赤色のゲイン調整値(DR)、緑色のゲイン調整値(DG)、青色のゲイン調整値(DB)のそれぞれに対応するパラメータの平均調整値等を含むものである。
一方、上記S2の処理の結果、USBメモリ2内に「Average.ave」ファイルが既に記録されている場合(S3でYES)、すなわち、既に平均調整値が算出されている場合、制御部17は、データアクセス部17cを用いて、USBメモリ2から「Average.ave」ファイルを読み出す(S11)。そして、制御部17は、LCD調整値16bを、「Average.ave」ファイルに格納されている平均調整値の値に変更して設定する(S12)。そして、作業者が液晶ディスプレイ11に関する初期設定作業(微調整)を行い、制御部17は、作業者によって調整された各種の調整値をLCD調整値16bに反映する(S13)。
また、上記S6の処理後、USBメモリ2内に所定個数のファイルが記録されていない場合(S7でNO)、上記S8以降の処理は行わない。
次に、上記ファイル名生成処理の詳細について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。まず、USBメモリ2内に「Adjustment*.adj」(*は1以上の任意の数字を示す)というファイル名のファイルが記録されている場合(S21でYES)、制御部17は、最も大きな数字が付与された「Adjustment*」の「*」の数字に1を加算して(S22)、新しいファイル名「Adjustment*.adj」を生成する(S23)。
具体的には例えば、現在、最も大きな数字が付与されたファイルが「Adjustment10.adj」である場合(S21に相当)、「10」+「1」の加算結果である「11」を用いて(S22に相当)、「Adjustment11.adj」というファイル名を生成する(S23に相当)。
一方、USBメモリ2内に「Adjustment*.adj」ファイルが記録されていない場合(S21でNO)、制御部17は、「Adjustment1.adj」というファイル名を生成する(S24)。
上述したように、本実施形態に係る液晶TV受像機1によれば、液晶ディスプレイ11の調整を行うときに、制御部17は、USBメモリ2から、複数の液晶TV受像機1のLCD調整値16bの平均値(平均調整値)を読み出した後、自装置1に記憶されたLCD調整値16bを、読み出した平均調整値に変更して設定する。そのため、作業者は、予め平均調整値がLCD調整値16bに設定された後に、LCD調整値16bの初期設定作業を行うことができるので、初期設定作業が容易となり、作業者の手間を低減でき、液晶TV受像機1の生産効率の向上及び生産コストの低減が可能である。
また、液晶TV受像機1の液晶ディスプレイ11に関するLCD調整値16bを、複数の液晶TV受像機1の調整値の平均調整値に変更するので、液晶ディスプレイ11の機種やロット毎の特性によるLCD調整値16bのバラツキを抑制することができ、信頼性の高い平均調整値をLCD調整値16bとすることができる。従って、作業者の手間をさらに低減でき、液晶TV受像機1の生産効率の向上及び生産コストの低減がさらに可能である。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態において、ファイル名に基づいて、USBメモリ2に所定個数のファイルが記録されているか否かを判断する例を示したが、これに限られず、USBメモリ2に記録されているファイルの個数に基づいて判断してもよい。また、上記実施形態では、請求項における外部記録媒体がUSBメモリである場合の例を示したが、外部記録媒体はこれに限られず、例えばSDカード等のデータを読み書き可能な記録媒体であればよい。
1 液晶テレビジョン受像機(液晶表示装置)
2 USBメモリ(外部記録媒体)
11 液晶ディスプレイ
13 USBポート(接続部)
15 チューナ
16 メモリ(調整値記憶手段)
17 制御部(制御手段)
16b LCD調整値(調整値)
17c データアクセス部(データ読み出し手段、データ書込み手段)

Claims (2)

  1. 外部記録媒体を接続可能な接続部と、
    映像を表示する液晶ディスプレイと、
    前記液晶ディスプレイに関する各種の調整値を記憶する調整値記憶手段と、
    前記接続部に接続された前記外部記録媒体からデータを読み出すためのデータ読み出し手段と、
    前記調整値記憶手段に記憶された前記調整値を任意の値に変更するように制御する制御手段とを備える液晶表示装置において、
    前記外部記録媒体に、複数の前記液晶表示装置の前記調整値の平均値(以下、平均調整値という)が記録されている場合、
    前記制御手段は、
    自装置の前記調整値の調整を行うときに、前記データ読み出し手段を用いて、前記接続部に接続された前記外部記録媒体から前記平均調整値を読み出した後、前記調整値記憶手段に記憶された前記調整値を、読み出した該平均調整値に変更することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記接続部に接続された前記外部記録媒体にデータを書き込むためのデータ書込み手段をさらに備え、
    前記外部記録媒体に、前記平均調整値が記録されていない場合、
    前記制御手段は、
    自装置の前記調整値の調整時に、前記調整値記憶手段に記憶された前記調整値を、作業者によって設定された値に変更した後、前記データ書込み手段を用いて、前記接続部に接続された前記外部記録媒体に、変更された該調整値を書込み、
    前記外部記録媒体に所定の個数以上の前記調整値が記録されたとき、該外部記録媒体に記録されている複数の前記調整値に基づき、前記平均調整値を算出し、算出した該平均調整値を前記外部記録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104036741A (zh) * 2014-05-26 2014-09-10 捷星显示科技(福建)有限公司 一种液晶显示器电气调整时间优化方法
JP2019020634A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 ファナック株式会社 表示装置

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