JP2011111107A - 電源装置及びこれを備える車両 - Google Patents

電源装置及びこれを備える車両 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造であらゆる構成の電源装置に使用でき、且つ、電源装置内の電池の温度ばらつきΔTを小さくして、寿命を長くでき、性能を十分引き出すことのできる電源装置を提供することである。
【解決手段】複数の電池20を積層してなる電池モジュール3と、電池20を冷却する冷却機構とを備えた電源装置であって、電池20から放出される熱を断熱する断熱部材70電池モジュール表面の一部に配設して、電源装置内の電池の温度ばらつきΔTを小さくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の電池が積層する電源装置及びこれを備える車両に関し、主としてハイブリッド自動車、電気自動車を駆動するモータの電源用に使用されるバッテリーの状態を検出する検出線に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両を走行させるモータを駆動する電源に使用される大電流、大出力のバッテリーは、出力電圧を大きくするため、複数の電池を積層して直列に電気接続している。
複数の電池を積層し、大電流で充放電を行う車両用の電源装置では、使用年数や使用環境等により、走行中のバッテリー状態が変化する。例えば、車両の走行により電池は発熱するが、発熱した複数の電池を均一に冷却することは難しく、各電池の劣化状態にばらつきが生じる。各電池の劣化状態のばらつきは、各電池の可能充放電容量等の性能に影響を与え、バッテリー全体の性能を低下させたり、寿命を短くしたりする。
また、車両等では、安全に走行するため、バッテリーに異常が発生したときには、その異常が検出できなければならない。そして、この検出結果に応じて、流れる電流を調整もしくは遮断したり、電池を冷却する力の調整をしたりする等、バッテリーの状態に合わせた制御を行う必要がある。つまり、複数の電池が積層するバッテリーの性能を最大限引き出し、車両を安全に、且つ、長期にわたって使用するためには、バッテリーの状態を常に検知し、その状態に合わせたバッテリーの制御を行うことが重要となる。
バッテリー状態の検出には、温度センサや電圧検出線等の検出線を用いる方法があり、
従来において、複数の角型電池が結束されてなる電池ブロックにおいて、隣接する角型電池の正負の電極端子を電気接続する接続端子があり、この接続端子を介して設けられた検出線が制御部と接続するパック電池が開発されている(特許文献1)。
具体的には、各角型電池の上面には正負の電極端子が設けられ、隣接する正負の電極端子の上面に接続端子が跨がって連結している。電極端子は、接続端子を介して各角型電池の電圧、電流、温度等を検出する検出線と接続し、これら検出線は、制御部と接続している。制御部は、検出線の検出結果に基づいて、電池容量及び必要充電量等を決定し、バッテリーの状態に合わせて各角型電池の充放電等を制御している。
また、特許文献1の図1で示されるように、各角型電池の接続端子と接続する各々の検出線は、電池ブロックの両端に配設されるエンドプレートのうち、一方のエンドプレートに向かって全て配線され、制御部と接続している。このため、電池ブロック上面では、他方のエンドプレートから一方のエンドプレートに向かうにつれて、集束するリード線の数が増加している。検出線の束数は、制御部と接続するときに最多となり、電極端子と同数またはそれ以上の検出線が接続している。
特開2008−277085号公報
特許文献1に記載された電池パックでは、多数の検出線を束状にして電池パックと制御部とを接続する場合、その途中で束状の検出線を屈曲させるような箇所において、各検出線に過度なストレスを与えてしまうという欠点がある。このストレスは、車両の走行による振動等でさらに強くなり、結果、検出線を痛めて断線する虞がある。つまり、多数の検出線の屈曲を伴うような複雑な構成の電源装置において、この電池パックの検出線の配線方法は好ましくない。
また、検出線の種類が多くなればなるほど、束にした検出線の種類を識別することが困難となり、組み立て時に接続する検出線を誤ったり、断線等の異常発生時の対応が遅れたりする等の問題が生じる。
さらに、軽量、小型化が求められる車両用の電源装置内では、バッテリーや制御装置等が密集して配置されており、配線を収納できるスペースが限られるため、複雑な配線方法は適さない。電源装置の組み立てを行う場合には、複雑な配線と接触しないように避けて組み立てる必要があるため、工程数を多くしてしまうという問題がある。そして、検出線は、電池パックと制御部の両方に接続しているので、複雑な配線では効率よく接続することが難しく、接続工程が細かくなるので、量産化しにくいという問題点もある。
さらにまた、配線が部品と接触してショートするのを防止するため、複数の検出線は束ねてバッテリーケース等に固定しなければならないが、束状の検出線は、バッテリーケースに確実に強固に固定するのが難しい。そして、束状にした場合には、検出線同士の間に隙間や段差ができるので、空気を遮断したいときには不向きである。また、検出線の長さ等も接続する箇所に合わせて変更しなければならず、製品ごとに誤差が生じるため、検出線の製造、検出線の接続において生産性が悪くなる。
本発明は、以上の問題点を解決することを目的として開発されたもので、検出線へのストレスを軽減し、検出線を効率よくバッテリーと制御部とに接続することができる車両用の電源装置及びこの電源装置を搭載する車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明によれば、バッテリーと接続し、このバッテリーの状態を検出する複数の検出線と、これら検出線を介してバッテリーに接続している制御部とを備え、複数の検出線を並列に配置してフラット状に一体化したフラットケーブルとすることを特徴とする電源装置としている。
本願請求項2の発明によれば、フラットケーブルから延出する複数の検出線を円筒状に束ねた構造とすることを特徴としている。
本願請求項3の発明によれば、フラットケーブルで、複数の検出線、及びこれら複数の検出線を連結する連結部は、絶縁体により被膜されて一体化していることを特徴としている。
本願請求項4の発明によれば、フラットケーブルを折り畳んだ状態で、バッテリーと制御部とに接続していることを特徴としている。
本願請求項5の発明によれば、フラットケーブルにおいて、各々の連結部に切り溝を設け、これら切り溝を所定の長さで切り裂いて複数の検出線を分岐し、これら複数の検出線が各々独立することを特徴としている。
本願請求項6の発明によれば、複数の検出線は、太径と細径の検出線からなり、フラットケーブルにおける複数の検出線の配列は、太径の検出線を、フラットケーブルの一端に固めて配置し、細径の検出線を、太径の検出線を配置した一端と反対側の他端に固めて配置することを特徴としている。
本願請求項7の発明によれば、複数の検出線は、太径と細径の検出線からなり、フラットケーブルにおける複数の検出線の配列は、太径の検出線と細径の前記検出線とを混合させて配列することを特徴としている。
本願請求項8の発明によれば、太径の検出線同士の検出線間距離は、細径の検出線同士の検出線間距離より長くなるようにし、太径の検出線と細径の検出線との検出線間距離は、太径の検出線同士の検出線間距離より短く、かつ、細径の検出線同士の検出線間距離より長くすることを特徴としている。
本願請求項9の発明によれば、フラットケーブルを複数積層してバッテリーと制御部とを接続していることを特徴としている。
本願請求項10の発明によれば、請求項1から請求項9に記載の電源装置を備える車両としている。
請求項1の発明によれば、バッテリーと制御部とに接続する複数の検出線を、並列に配置してフラット状に一体化したフラットケーブルとすることで、複数の検出線を屈曲したときに検出線が受けるストレスを従来に比べて大幅に軽減できる。
また、フラットケーブルとすることで、検出線の屈曲方向が自由自在となり、バッテリー及び制御部の配置自由度を向上させることができる。さらに、フラットケーブルでは、複数の検出線を高密度に配置できるので、バッテリー収納室から制御部収納室へフラットケーブルを導入する際のフラットケーブル導入口を小さくすることができる。そして、そのフラットケーブル導入口においては、シール材等の押し付け圧により、フラットケーブルを確実に拘束できることに加え、バッテリー収納室と制御部収納室との密閉度が増し、バッテリーの冷却風がフラットケーブル導入口から制御部収納室に漏れることを防止し、冷却効率を向上させることができる。
さらに、フラットケーブルとすることで、接続工程において、検出線の識別が容易にできるようになり、接続効率がアップする。検出線の製造においては、いくつもの検出線を1本ずつ製造するのではなく、一体化したフラットケーブルを1枚製造すれば良いので、生産性が良くなる。さらにまた、収納ケース内では、各検出線の配置箇所が固定されるので、製品ばらつきを最小に抑えることができる。
請求項2の発明によれば、フラットケーブルから延出する複数の検出線を円筒状に束ねた構造とすることで、制御部との接続側においては、フラットケーブルをそのまま延長させて制御部に接続するよりも、横幅を狭くして省スペースでの配置ができる。また、複数の検出線を円筒状に束ねた構造とすることで強度が生まれ、振動に強い検出線とすることができるので、断線等を防止できる。
そして、電池ブロックとの接続側においては、複数の検出線の電池ブロック上面での占有面積を小さくすることができるので、各電池の上面に位置するガス排出弁等を避けて配置し、接続することができる。また、組み立て工程において、複数の検出線を円筒状に束ねた構造とすることで、電池から発生するガスをバッテリー収納ケース外に排出させるためのガスダクトの装着を簡単にすることができる。
請求項3の発明によれば、フラットケーブルで、複数の検出線、及びこれら複数の検出線を連結する連結部は、絶縁体により被膜して一体化することで、検出線の断線を防止でき、且つ、加圧にも耐えられる検出線ができる。また、複数の検出線をフラットケーブルに製造する際には、検出線を決まった順序で並列に並べることで、フラットケーブルに製造した後の検出線の種類の識別が簡単にできる。さらに、フラットケーブルは、並列に並べた検出線に絶縁材料を流し込んで固めて製造するため、一度の工程で簡単に、複数の検出線をフラットに接続したフラットケーブルを製造することができる。
請求項4の発明によれば、フラットケーブルを折り畳んだ状態で、バッテリーと制御部とに接続することで、複数の検出線が受けるストレスを軽減することができる。また、複数の検出線をバッテリーと制御部とに接続する際に屈曲を伴うような場合には、フラットケーブルを折り畳むことで簡単にできる。さらに、折り畳みの角度を変更するだけで、屈曲方向は自由自在に調整できる。さらにまた、フラットケーブルを複数枚積層させて1度に折畳むことができ、工程数を減らすことができる。
請求項5の発明によれば、フラットケーブルにおいて、各々の連結部に切り溝を設け、これら切り溝を所定の長さで切り裂いて複数の検出線を分岐し、これら複数の検出線が各々独立することで、フラットケーブルの部分をできるだけ長く残すことができるので、収納ケース内の検出線の配線が複雑化しない。また、複数の検出線を塊ごとに分岐させることができるので、各塊でフラットケーブルの部分の長さを変更することができる。さらに、フラットケーブルに設けた切り溝は簡単に切り裂くことができるので、切り裂く長さの微調整ができる。
請求項6の発明によれば、複数の検出線は、太径と細径の検出線からなり、フラットケーブルにおける複数の検出線の配列は、太径の検出線を、フラットケーブルの一端に固めて配置し、細径の検出線を、太径の検出線を配置した一端と反対側の他端に固めて配置することで、検出線を並べるのが簡単になるため製造効率がアップし、生産性が良くなる。また、フラットケーブルの太さを検出線の種類で変えることにより、検出線の種類の識別が簡単にできる。
請求項7の発明によれば、複数の検出線は、太径と細径の検出線からなり、フラットケーブルにおける複数の検出線の配列は、太径の検出線と細径の前記検出線とを混合させて配列することで、検出線の電池ブロックへの配線がし易くなる。つまり、複数の検出線を一体化してフラットケーブルにする際に、配置箇所ごとに検出線を順番にかためて配列しておけば、電池ブロックへの接続が最短距離で簡単にできる。
請求項8の発明によれば、太径の検出線同士の検出線間距離は、細径の検出線同士の検出線間距離より長くなるようにし、太径の検出線と細径の検出線との検出線間距離は、太径の検出線同士の検出線間距離より短く、かつ、細径の検出線同士の検出線間距離より長くすることで、検出線へのストレスをより軽減できる。
請求項9の発明によれば、フラットケーブルを複数積層してバッテリーと制御部とに接続することで、フラットケーブルを複数横に配列したときと比べて、フラットケーブルの横幅の面積を最小にすることができ、省スペースで配置させることができる。また、バッテリーと制御部とが異なるスペースにあるときには、フラットケーブルを導入する入り口の横幅を小さくすることができる。さらに、収納ケース等に固定する場合、固定箇所をできるだけ少なくすることができる。
請求項10の発明によれば、上記電源装置を備える車両を提供できる。
本発明の電源装置を搭載するハイブリッド自動車(車両HV)である。 本発明の電源装置を搭載する電気自動車(車両EV)である。 本発明の電源装置の外観斜視図である。 本発明の電源装置における第1フラットケーブルの配線状態を示す内部構造上面図である。 本発明の第1実施例で用いる第1フラットケーブルの断面図である。 図4の第1フラットケーブルの一部拡大図である。 図4で第1円筒状ケーブルの電圧検出線を角型電池に接続する図である。 図4におけるH−H線の断面図である。 本発明の電源装置における第2フラットケーブルの配線状態を示す内部構造上面図である。 図9におけるI−I線の断面図である。 本発明の電源装置における第3フラットケーブルの配線状態を示す内部構造上面図である。 図11におけるJ−J線の断面図である。 本発明の電源装置における第4フラットケーブルの配線状態を示す内部構造上面図である。 図13におけるK−K線の断面図である。 図8、図10、図12、図14をまとめて示した断面図である。 図15の導入口を第1収納室側から見た断面図である。 図15で4層に積層したフラットケーブルの側面図である。 本発明の第2実施例で用いる第1フラットケーブルの断面図である。 本発明の第3実施例で用いる第1フラットケーブルの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図1乃至図19に基づいて詳細に説明する。
本発明の電源装置1は、エンジン2とモータ3の両方で走行するハイブリッド自動車、あるいは、モータ3のみで走行する電気自動車等に搭載され、電源として使用される。この電源装置1を自動車に搭載する例を図1及び図2に基づいて、詳細に説明する。
まず、図1に、エンジン2とモータ3の両方で走行するハイブリッド自動車(車両HV)に電源装置1を搭載する例を示す。この図に示す電源装置1を搭載した車両HVは、車両HVを走行させるエンジン2及び走行用のモータ3と、モータ3に電力を供給するバッテリー4と、このバッテリー4を制御する制御ボックス5とを備えた電源装置1と、電源装置1に内蔵するバッテリー4の角型電池23を充電する発電機6とを備えている。電源装置1は、DC/ACインバータ7を介してモータ3と発電機6に接続している。車両HVは、電源装置1のバッテリー4を充放電しながらモータ3とエンジン2の両方で走行する。モータ3は、エンジン効率の悪い領域、たとえば加速時や低速走行時に駆動されて車両を走行させる。モータ3は、電源装置1から電力が供給されて駆動する。発電機6は、エンジン2で駆動され、あるいは車両にブレーキをかけるときの回生制動で駆動されて、電源装置1に内蔵するバッテリー4の角型電池23を充電する。
次に、図2に、モータ3のみで走行する電気自動車(車両EV)に電源装置1を搭載する例を示す。この図に示す電源装置1を搭載した車両EVは、車両EVを走行させる走行用のモータ3と、このモータ3に電力を供給するバッテリー4と、このバッテリー4を制御する制御ボックス5とを備えた電源装置1と、この電源装置1に内蔵するバッテリー4の角型電池23を充電する発電機6とを備えている。電源装置1は、DC/ACインバータ7を介してモータ3と発電機6に接続している。車両EVは、電源装置1のバッテリー4を充放電しながらモータ3のみで走行する。モータ3は、電源装置1から電力が供給されて駆動する。発電機6は、車両EVを回生制動する時のエネルギーで駆動されて、電源装置1に内蔵するバッテリー4の角型電池23を充電する。
以上の車両に搭載される本発明の電源装置1の第1実施例を、以下、図3乃至図16に基づいて、詳細に説明する。
図3は、車両等に搭載される電源装置1の外観斜視図を示したものであり、この電源装置1には、後述する電池モジュール22(22a、22b、22c、22d)で構成されるバッテリー4を収納している第1収納ケース10と、制御回路が備えられ、バッテリー4を最適な状態に制御する制御ボックス5を収納している第2収納ケース15とからなる。
第1収納ケース10は、上ケース11と、下ケース12からなる筺体構造のケースであり、これらの第1収納ケース10は、アルミ等の金属材から形成されている。第1収納ケース10の下ケース12には、複数の電池モジュール22a、22b、22c、22dが収納され、この下ケース12を上ケース11が覆被しており、第1収納ケース10内の複数の電池モジュール22a、22b、22c、22dを外部からの衝撃や圧力から保護している。
また、図3で示すように、上ケース11と下ケース12の一方の側面11a、12aの中央には、後述する電池モジュール22(22a、22b、22c、22d)に連通する流入口13をそれぞれ1つ設け、この流入口13から冷却機構(図示しない)の動作によって発生する冷却風を第1収納ケース10内に流入させている。
そして、これら流入口13を間に挟むようにして、上ケース11と下ケース12の一方の側面11a、12aの両端には、後述する電池モジュール22(22a、22b、22c、22d)に連通する排出口14をそれぞれ設け、この排出口14から冷却風を第1収納ケース10外に排出させている。一方で、上ケース11と下ケース12の他方の側面11b、12bには、一方の側面11a、12aと同様の位置に流入口13と排出口14とをそれぞれ設けている。
流入口13より第1収納ケース10内に流入した冷却風は、発熱する角型電池23の周囲を循環して角型電池23を冷却した後、排出口14より第1収納ケース10外へ排出される。本実施形態では、角型電池23を冷却する冷却機構として、強制送風冷却機構(送風機等)の空冷式を用い、流入口13から排出口14に向けて冷却風を強制送風しているが、冷却機構は実施形態の空冷式に限定せず、例えば、強制吸風冷却機構や水冷式、冷媒式等のあらゆる冷却機構を用いることもできる。また、本発明の電源装置は、実施形態で備える流入口13や排出口14等の数や冷却構造に限定せず、あらゆる冷却構造を備える電源装置に対応することができる。
第2収納ケース15は、筺体構造のケースであるが、図3に示すように第1収納ケース10よりも側面16の幅を狭くしている。この第2収納ケース15は、第1収納ケース10と隣接して配置される。第2収納ケース15は、第2収納ケース15内に収納する制御ボックス5を外部からの衝撃や圧力から保護している。
次に、電源装置1の第1収納ケース10の上ケース11と、第2収納ケース15の上面17とを取り外し、上方から見たときの内部構造上面図を図4に示す。
電源装置1には、第1収納ケース10内にバッテリー4が、第2収納ケース15内に制御ボックス5が収納されており、バッテリー4が収納されている空間を第1収納室21、制御ボックス5が収納されている空間を第2収納室20としている。
まず、第1収納室21では、バッテリー4を構成する4つの電池モジュール22a、22b、22c、22dがブロックに分かれて2行2列で平行に配列しており、この第1収納室21内で積層する合計44個の角型電池23をすべて直列接続している。こうして、電源装置1は出力電圧を高くできる高出力バッテリー4となり、車両への電力供給をおこなう電源となる。ただし、電池モジュール22(22a、22b、22c、22d)は複数の角型電池23を並列に接続、或いは、直列と並列で接続することもできるし、1つの電池で構成しても良い。また、第1収納ケース10内の電池モジュールの数は1つであっても良いし、いくつであっても良い。
この第1収納ケース10のうち、第1電池モジュール22aに関して詳細に説明する。第1電池モジュール22aでは、角型電池23の向く方向を揃えて11個の角型電池23が直列に接続した構成をしている。この電池モジュール22aに使用する電池は、扁平状の角形電池であり、各面の端部を面取りしている。角型電池23は、円筒の電池よりも、単位体積当たりのエネルギー密度を高くすることができるため、省スペース小型化が求められる車両において、好ましい。
また、角型電池23は、複数の角型電池23を積層するのに都合が良いように、側面幅を薄くした角型の外形をしている。複数の角型電池23の外装缶は金属製で、絶縁して積層される。こうして積層した11個の角型電池23は、強い力で拘束されて第1電池モジュール22aとなる。さらに、この角型電池23は、リチウムイオン二次電池で、重量と容積に対する容量が大きく、車両を走行させるモータを駆動する電源に適している。ただし、角型電池23には、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池、燃料電池等を使用することもできる。
さらに、角型電池23は、図7に示すように、上面25の両端から少し内側に電極端面26を有し、この電極端面26に正負の電極端子27、28を装着している 。さらに、角型電池23の上面25の中央にはガス排出弁(図示せず)を設けた構造をしている。第1電池モジュール22aでは、積層する角型電池23の正負の電極端子27、28を、角型電池23の上面25において、点対称になる位置に設けて積層している。積層する角型電池23は、左右を反転、すなわち表裏を裏返し、隣接する正負の電極端子27、28同士を金属製のバスバー29で接続させて、複数の角型電池23を直列に電気接続している。バスバー29は、隣接する正負の電極端子27、28を跨ぐように接触させて装着している。隣接する正負の電極端子27、28は、バスバー29を通じて通電している。
第2電池モジュール22b、第3電池モジュール22c、第4電池モジュール22dは、第1電池モジュール22aと同様の構造をしている。ただし、各電池モジュールの構造は全て同じでなくて良く、例えば、積層する電池の数や種類が違っても良いし、電池の積層方向を変更する等しても良い。
上記からなる複数の角型電池23が直列に接続したバッテリー4は、大電流で充放電を繰り返すため、角型電池23は発熱し温度上昇する。この角型電池23を発熱したままで放置すると、角型電池23の劣化が進行して性能が低下してしまうために、角型電池23を冷却する必要がある。このため、図4に示す第1収納室21では、角型電池23を冷却するため、積層された複数の角型電池23同士の隙間に、各々の冷却風通路30を設けている。この冷却風通路30を冷却風が通過することにより、発熱する角型電池23が冷却される。
つまりは、第1収納ケース10内を流れる冷却風は、流入口13から入り、角型電池23間に設けた各々の冷却風通路30へ流入し、冷却風通路30に面する角型電池23を効率良く冷却した後、各々の冷却風通路30から排出された冷却風が排出口14から第1収納ケース10外へ排出される。ただし、図示しないが、冷却風通路や流入口、排出口の配置箇所や配置数等は、利用する電源装置の構成に適応した配置箇所や配置数、形状等に変更することができる。
冷却風は流入口13から入り、各々の冷却風通路30へ流入するが、流入する冷却風の流量は、流入口13に近い程多く、流入口13から離れる程少なくなる。そのため、流入口13付近に配置された角型電池23は、冷却されやすく過冷却状態となり、流入口13から離れたところに配置された角型電池23は、冷却されにくく加熱状態となるため、第1収納ケース10内の角型電池23に温度ばらつきが生じる。
このように、電池モジュール22内の角型電池23の冷却にばらつきが発生すると、複数の角型電池23の性能にもばらつきが発生し、このばらつきは使用によってさらに大きくなり、電源装置1の充放電できる容量が減少するとともに、過放電や過充電され易い状態となって、角型電池23の劣化がさらに促進し、電源装置1全体の寿命を短くする原因となる。
このことから、車両用の電源装置1において、特定の角型電池23の劣化は電源装置1全体の問題であり、複数の角型電池23で直列に接続されている電源装置1全体の性能を低下させている。上記の理由から、車両用の電源装置1は、各角型電池23の温度制御を行い、積層する複数の角型電池23間の温度ばらつきを最小化して、長期にわたって角型電池23の性能を高く維持することが重要となる。
また、車両用のバッテリー4では、走行状態や周辺環境等によりバッテリー4の状態が逐次変化するので、温度制御以外にも、その時々のバッテリー4の状態に合わせた制御をおこない、常にバッテリー4の性能を最大限引き出すことができるように調整する必要がある。さらに、車両用のバッテリー4では、故障等の異常が生じたときには直ちに装置を静止させ、その情報を運転者やメンテナンス者に知らせる等の、安全性に関する機能を備えていなければならない。
上述した角型電池23の制御をおこなうため、第2収納室20では、車両の走行により逐次変化するバッテリー4の状態に合わせて最適な制御をし、バッテリー4の性能を最大限引き出すことができる制御ボックス5を収納している。この制御ボックス5では、バッテリー4の温度、電流、電圧等の情報を検出することにより、バッテリー4の角型電池23への充放電容量および冷却機構等の制御を行っている。また、これらの情報から、車両に異常等が生じた際に、異常が発見できるようになっている。
バッテリー4の温度、電流、電圧等の検出には検出線を用い、以下に電源装置1内における検出線の配線の詳細を説明する。
図4に、第1電池モジュール22aで積層する各角型電池23の電圧検出に用いる電圧検出線31の配線接続構造を示す。
電圧検出線31は、材質を金属とする細長いリード線からなり、第1電池モジュール22a内で積層する11個の角型電池23の電圧を検出するのに必要な12本の電圧検出線31を、図5に示すように、並列に一列に並べている。並列に並べた電圧検出線31は、一部、所定の長さ分だけを絶縁体の樹脂材で被膜して一体化し、12本の電圧検出線31をフラット状に形成して第1フラットケーブル40としている。具体的には、並列に並べた電圧検出線31に絶縁樹脂を流し込んで固めて製造している。
よって、一度の工程で簡単に、複数の電圧検出線31をフラットに接続したフラットケーブルを製造することができ、生産性が良くなる。また、複数の電圧検出線31の表面、及びこれら複数の電圧検出線31を連結している連結部分は、絶縁体により被膜して一体化しているので、電圧検出線31の断線を防止でき、且つ、加圧にも耐えられる電圧検出線31ができる。
そして、複数の電圧検出線31をフラットケーブルに製造する際には、電圧検出線31を決まった順序で並列に並べることで、フラットケーブルに製造した後の電圧検出線31の種類の識別が簡単にできる。この第1フラットケーブル40は、各角型電池23の電圧を制御ボックス5に検出させるため、バッテリー4と制御ボックス5の両方とに接続している。このように、バッテリー4と制御ボックス5とに接続する複数の電圧検出線31を、並列に配置してフラット状に一体化したフラットケーブルとすることで、複数の電圧検出線31を屈曲したときに電圧検出線31が受けるストレスを従来に比べて大幅に軽減できる。
図5に、図4の第1フラットケーブル40の一部拡大図を示す。まず、第1フラットケーブル40の一端で、制御ボックス5と接続する側においては、第1フラットケーブル40から延出する12本の電圧検出線31が1つに束ねて縛られた第1束縛部ケーブル44を形成している。よって、第1フラットケーブル40をそのまま延長させて制御ボックス5に接続するよりも、横幅を狭くして省スペースで配置ができ、また制御ボックス5も小型化できる。
次に、第1フラットケーブル40の他端で、バッテリー4と接続する側における第1フラットケーブル40を詳細に説明する。第1収納室21と第2収納室20との境界面(接触面)で、第1電池モジュール22a側の排出口14付近には、第1フラットケーブル40を第1収納室21へ導入するための導入口32を設けている。第1フラットケーブル40は、導入口32手前(第2収納室20側)で直角方向に折り畳んだ折曲部40Aを形成しており、90度方向転換した形で導入口32に導入する。
このように、フラットケーブルとすることで、電圧検出線31の屈曲方向が自由自在となり、バッテリー4及び制御ボックス5の配置自由度を向上させることができる。さらに、フラットケーブルでは、複数の電圧検出線31を高密度に配置できるので、第1収納室21から第2収納室20へフラットケーブルを導入する際の導入口32を小さくすることができる。第1実施例では、第1フラットケーブル40の上面41が互いに向かい合うように折り畳んでいるが、折り曲げる方向や折り曲げる角度は特に限定しない。
そして、第1フラットケーブル40が導入口32を通過し、第1電池モジュール22aに接近したところで第1フラットケーブル40を2つに分岐させる。第1収納室21に導入する第1フラットケーブル40には、図5に示すように、電圧検出線31間の連結部分に切り溝43が設けられている。この切り溝43のうち、第1フラットケーブル40の中間に設けられた切り溝43を引き裂き、電圧検出線31を6本一塊の第1分岐部40Bと第2分岐部40Cとに分ける。ここで、第1分岐部40Bと第2分岐部40Cをそれぞれ円筒に束ねた第1円筒状ケーブル40bと第2円筒状ケーブル40cを形成するが、このとき、図6で示すように、第1分岐部40Bは第2分岐部40Cよりもフラット部分が短くなるように形成する。
このように、第1フラットケーブル40において、各々の連結部分に切り溝43を設け、これら切り溝43を所定の長さで切り裂いて複数の電圧検出線31を分岐し、これら複数の電圧検出線31が各々独立することで、フラットの部分をできるだけ長く残すことができるので、第1収納ケース10及び第2収納ケース15内の電圧検出線31の配線が複雑化しない。また、複数の電圧検出線31を塊ごとに分岐させることができるので、各塊で第1フラットケーブル40の部分の長さを変更することができる。さらに、第1フラットケーブル40に設けた切り溝43は簡単に切り裂くことができるので、切り裂く長さの微調整ができる。さらにまた、導入口を通過したフラットケーブルのみに切り溝を設けることにより、導入口での隙間をなくすことができ、第1収納ケースを密閉空間にすることができる。
第1円筒状ケーブル40bと第2円筒状ケーブル40cは、図4で示すように、第1電池モジュール22aで積層する全角型電池23の上面25の両端をそれぞれ通過するように配置される。複数の電圧検出線31を円筒状に束ねているので、強度が増し、振動に強い検出線とすることができるので、断線等を防止できる。また、第1電池モジュール22a上面での占有面積を小さくすることができるので、各角型電池23の上面25に位置する正負の電極端子27、28やガス排出弁等を避けて配置し、接続することができ、組み立て工程においても、角型電池23から発生するガスを第1収納ケース10外に排出させるためのガスダクト80の装着を簡単にすることができる。
第1電池モジュール22aで積層する角型電池23に、第1分岐部40Bの電圧検出線31を接続する様子を図7に基づいて説明する。第1円筒状ケーブル40bは、6本の電圧検出線31からなり、積層する角型電池23同士を電気接続しているバスバー29に接続される。バスバー29が接続していない角型電池23については、電圧検出線31が直接接続する。
電圧検出線31の角型電池23への接続は、第1円筒状ケーブル40bに設けられた各々の切り溝43を、必要な長さに応じて切り裂いておこなう。具体的には、図7で、第1分岐部40Bに最も近い位置に配置された角型電池23に接続する電圧検出線31は、一番初めに第1円筒状ケーブル40bから切り裂いて独立させて接続する。そして、第1分岐部40Bから最も離れた位置に配置された角型電池23への電圧検出線31の接続は、電圧検出線1本が残った第1円筒状ケーブル40bを接続する。さらに、第1円筒状ケーブル40bから切り裂いた各電圧検出線31は、各角型電池23と接続する前に所定の長さで切断し、最適な長さに加工する。第1フラットケーブル40の第1電池モジュール22a側との接続工程においては、複数の電圧検出線31の一体化により、各電圧検出線31の識別が容易にできるようになり、接続効率がアップする。また、第1収納ケース10内では、各電圧検出線31の配置箇所が固定されるので、製品ばらつきを最小に抑えることができ、量産に適している。
第2円筒状ケーブル40cの電圧検出線31も、第1円筒状ケーブル40bと同様の方法で、各角型電池23へ配線して接続する。図8に、図4に示す電源装置1をH−H線で切断し、バッテリー4側から見た断面図を示す。
次に、第2電池モジュール22bで積層する各角型電池23の電圧検出に用いる電圧検出線31の配線接続構造を図9に示す。図9の電圧検出線31の配線構造については、図4で説明した第1電池モジュール22aへの電圧検出線31の配線構造と異なるところに関して記述し、説明する。
図9で用いるフラットケーブルは、図4の第1フラットケーブル40とほぼ外形を同じとする第2フラットケーブル50である。この第2フラットケーブル50は、第1フラットケーブル40の第1と第2の円筒状ケーブル40b、40cに比べて、第1と第2の円筒状ケーブル50b、50cが長く、第1電池モジュール22aと第2電池モジュール22bで積層する全角型電池23の上面25の両端を通過している。ただし、第1電池モジュール22aで積層する角型電池23の上面25では、第1フラットケーブル40の第1と第2の円筒状ケーブル40b、40cと、第2フラットケーブル50の第1と第2の円筒状ケーブル50b、50cとが上下で重ならないように配置される。そして、第2フラットケーブル50の第1と第2の円筒状ケーブル50b、50cは、第2電池モジュール22bに到達してから、接続する各角型電池23が配置している位置に応じて、各電圧検出線31に切り裂いて接続する。図10に、図9に示す電源装置1をI−I線で切断し、バッテリー4側から見た断面図を示す。
次に、第3電池モジュール22cで積層する各角型電池23の電圧検出に用いる電圧検出線31の配線接続構造を図11に示す。図10の電圧検出線31の配線構造については、図4で説明した第1電池モジュール22aへの電圧検出線31の配線構造と異なるところに関して記述し、説明する。
図11で用いるフラットケーブルは、図4の第1フラットケーブル40とほぼ外形を同じとする第3フラットケーブル60である。この第3フラットケーブル60は、第1フラットケーブル40に比べて、導入口32からフラット部分が2つに分岐するまでの距離が長く、第3フラットケーブル60の分岐は、第1電池モジュール22aと第3電池モジュール22cの中間の位置で第1分岐部60Bと第2分岐部60Cとに分岐している。第3電池モジュール22cで積層する全角型電池23上面25の両端では、第3フラットケーブル60の第1円筒状ケーブル60bと第2円筒状ケーブル60cとが通過している。図12に、図11に示す電源装置1をJ−J線で切断し、バッテリー4側から見た断面図を示す。
次に、第4電池モジュール22dで積層する各角型電池23の電圧検出に用いる電圧検出線31の配線接続構造を図13に示す。図13の電圧検出線31の配線構造については、図11で説明した第3電池モジュール22cへの電圧検出線31の配線構造と異なるところに関して記述し、説明する。
図13で用いるフラットケーブルは、図11の第3フラットケーブル60とほぼ外形を同じとする第4フラットケーブル70である。この第4フラットケーブル70は、第3フラットケーブル60の第1と第2の円筒状ケーブル60b、60cに比べて、第1と第2の円筒状ケーブル70b、70cが長く、第3電池モジュール22cと第4電池モジュール22dで積層する全角型電池23の上面25の両端を通過している。ただし、第3電池モジュール22cで積層する角型電池23の上面25では、第3フラットケーブル60の第1と第2の円筒状ケーブル60b、60cと、第4フラットケーブル70の第1と第2の円筒状ケーブル70b、70cとが上下で重ならないように配置される。そして、第1と第2の円筒状ケーブル70b、70cは、第4電池モジュール22dに到達してから、接続する角型電池23が配置している位置に応じて、各電圧検出線31に切り裂いて接続する。図14に、図13に示す電源装置1をK−K線で切断し、バッテリー4側から見た断面図を示す。
上記で記載した、電圧検出線31を制御ボックス5と各電池モジュール22a、22b、22c、22dへ接続する様子を1つにまとめ、バッテリー4側から導入口32を見た断面図を図14に示す。図14において、導入口32では、下から第1フラットケーブル40、第2フラットケーブル50、第3フラットケーブル60、第4フラットケーブル70という順番で4層に積層している。そして、バッテリー4上部には、各角型電池23のガス排出弁から排出されるガスを第1収納ケース外へ排出するためのガスダクト80を設け、導入口32の第4フラットケーブル70の上面まで延長して配置する。導入口32では、このガスダクト80を上方からシール材81により圧力をかけ、4層に積層するフラットケーブルを導入口32に固定している。シール材81の押し付け圧により、4層のフラットケーブルを確実に拘束できることに加え、第1収納室21と第2収納室20との密閉度が増し、バッテリー4の冷却風が導入口32から第2収納室20に漏れることを防止し、冷却効率を向上させることができる。また、フラット部をできるだけ長くし、且つ、各円筒状ケーブル40a、40b、50a、50b、60a、60b、70a、70b、を上下重ならないように一列に配列したことで、バッテリー4の高さを低くすることができ、小型、省スペース化が求められる車載用に適している。
さらに、図15の導入口32における断面図を図16に示し、4つのフラットケーブルが制御ボックス5に接続する様子を図17に図示している。図16の導入口32では、電圧検出線31が12行4列に整列して並んでいる。また、図17は、4つのフラットケーブルと制御ボックス5とを第1収納室21側から見た側面図で、下から第1フラットケーブル40、第2フラットケーブル50、第3フラットケーブル60、第4フラットケーブル70の順番に4層に積層している。各折曲部40A、50B、50C、50Dにおいては、4層に積層したフラットケーブルを一度に折り畳んでいる。
次に、本発明の第2実施例を、図18に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部品については、同一番号を付して説明を省略する。この第2実施例における、第1収納室内での第1フラットケーブル40の検出線の配列を図18に示す。
図18に示す第2実施例では、第1実施形態に用いた12本の電圧検出線31に、3本の温度検出線82を追加した例を示す。この温度検出線82の線径は、線の識別及び低抵抗の観点から電圧検出線31よりも太径としている。温度検出線82と電圧検出線31の配列は、図18に示すように、第1分岐部40Bでは、6本の電圧検出線31が並列に一列に並んでいる。一方、第2分岐部40Cでは、温度検出線82を中央に1本、両端にそれぞれ1本ずつ配置し、温度検出線82間に3本ずつの電圧検出線31を配置している。上記のように温度検出線82を3本配置することにより、第1電池モジュール22a上で、角型電池23の温度が高、中、低となる箇所への接続作業が容易となり、第1電池モジュール22aの温度分布を確実に検出できる。
第2実施例では、第1実施例と同様、電圧検出線31と電圧検出線31との間に設けた切り溝43の幅は、第1実施例と同じ幅としている。また、第1フラットケーブル40の電圧検出線31と温度検出線82との間に設ける切り溝83の幅は、電圧検出線31と電圧検出線31との間に設ける切り溝43の幅よりも広くしている。切り溝83の幅を広くすることで、ケーブルを円筒状にし易くなる。そして、第2、第3、第4のフラットケーブルについては、第1フラットケーブル40と同様の構成のフラットケーブルを用いる。
次に、本発明の第3実施例を、図19に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部品については、同一番号を付して説明を省略する。この第3実施例における、第1収納室21内での第1フラットケーブル40の検出線の配列を図19に示す。
図19に示す第3実施例では、第1実施例に用いた12本の電圧検出線31に、第2実施例と同様、線径の太い3本の温度検出線82を使用している。図19に示すように、第1分岐部40Bでは、6本の電圧検出線31が並列に一列に並んでいる。一方、第2分岐部40Cでは、第1分岐部40Bに近い箇所から電圧検出線31が6本並列に一列に並んでおり、続けて3本の温度検出線82が一列に配置している。即ち、太径の温度検出線82を、フラット部分の一端に固めて配置し、細径の電圧検出線31を、温度検出線82を配置した一端と反対側の他端に固めて配置することで、温度検出線82と電圧検出線31とを並べるのが簡単になるため、生産効率が良くなる。
第3実施例では、第1実施例と同様、電圧検出線31と電圧検出線31との間に設けた切り溝43の幅も、第1実施例と同じ幅としている。また、第1フラットケーブル40の電圧検出線31と温度検出線82との間に設ける切り溝83の幅は、電圧検出線31と電圧検出線31との間に設ける切り溝43の幅よりも広くしている。さらに、温度検出線82と温度検出線82との間に設ける切り溝84の幅は、電圧検出線31と温度検出線82との間に設ける切り溝83の幅よりも更に広くしている。そして、第2、第3、第4のフラットケーブルについては、第1フラットケーブル40と同様の構成のフラットケーブルを用いる。
ただし、検出線の種類や数、直径の長さ、配置箇所や積層方法等は、実施例に限定せず、あらゆる構成の配列が考えられる。また、積層するフラットケーブルごとに検出線の構成を変えることもできる。本実施例では、フラットケーブルに束縛部ケーブルや円筒状ケーブルを設けたが、束にする箇所や分岐させる場所等は特に限定しない。そして、必ずしも束縛部ケーブルや円筒状ケーブルを設ける必要はなく、どちらか片方だけでも良いし、全てをフラットケーブルの形状のままにしても良い。
本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両用の電源装置として好適に利用できる。また、車載用以外の電源装置としても、好適に利用できる。
1…電源装置
2…エンジン
3…モータ
4…バッテリー
5…制御ボックス
6…発電機
7…DC/ACインバータ

10…第1の収納ケース
11…上ケース
11a…一方の側面
11b…他方の側面
12…下ケース
12a…一方の側面
12b…他方の側面
13…流入口
14…排出口
15…第2収納ケース
16…側面
17…上面

20…第2収納室
21…第1収納室
22…電池モジュール
22a…第1電池モジュール
22b…第2電池モジュール
22c…第3電池モジュール
22d…第4電池モジュール
23…角型電池
25…上面
26…電極端面
27…正の電極端子
28…負の電極端子
29…バスバー
30…冷却風通路
31…電圧検出線
32…導入口

40…第1フラットケーブル
40A…折曲部
40B…第1分岐部
40b…第1円筒状ケーブル
40C…第2分岐部
40c…第2円筒状ケーブル
41…上面
43…切り溝
44…第1束縛部ケーブル

50…第2フラットケーブル
50A…折曲部
50B…第1分岐部
50b…第1円筒状ケーブル
50C…第2分岐部
50c…第2円筒状ケーブル
51…上面
53…切り溝
54…第2束縛部ケーブル

60…第3フラットケーブル
60A…折曲部
60B…第1分岐部
60b…第1円筒状ケーブル
60C…第2分岐部
60c…第2円筒状ケーブル
61…上面
63…切り溝
64…第3束縛部ケーブル
70…第4フラットケーブル
70A…折曲部
70B…第1分岐部
70b…第1円筒状ケーブル
70C…第2分岐部
70c…第2円筒状ケーブル
71…上面
73…切り溝
74…第4束縛部ケーブル

80…ガスダクト
81…シール材
82…温度検出線
83…電圧検出線と温度検出線の切り溝
84…温度検出間の切り溝

Claims (10)

  1. バッテリーと接続し、このバッテリーの状態を検出する複数の検出線と、これら検出線を介して前記バッテリーに接続している制御部とを備え、
    複数の前記検出線を並列に配置してフラット状に一体化したフラットケーブルとすることを特徴とする電源装置。
  2. 前記フラットケーブルから延出する複数の前記検出線を円筒状に束ねた構造とすることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記フラットケーブルで、複数の前記検出線、及びこれら複数の前記検出線を連結する連結部は、絶縁体により被膜されて一体化していることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 前記フラットケーブルを折り畳んだ状態で、前記バッテリーと前記制御部とに接続していることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記フラットケーブルにおいて、各々の前記連結部に切り溝を設け、これら切り溝を所定の長さで切り裂いて複数の前記検出線を分岐し、これら複数の前記検出線が各々独立することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  6. 複数の前記検出線は、太径と細径の検出線からなり、前記フラットケーブルにおける複数の前記検出線の配列は、太径の前記検出線を、前記フラットケーブルの一端に固めて配置し、細径の前記検出線を、前記太径の検出線を配置した一端と反対側の他端に固めて配置することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  7. 複数の前記検出線は、太径と細径の検出線からなり、前記フラットケーブルにおける前記複数の検出線の配列は、太径の前記検出線と細径の前記検出線とを混合させて配列することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  8. 太径の前記検出線同士の検出線間距離は、細径の前記検出線同士の検出線間距離より長くなるようにし、太径の前記検出線と細径の前記検出線との検出線間距離は、太径の前記検出線同士の検出線間距離より短く、かつ、細径の前記検出線同士の検出線間距離より長くすることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記フラットケーブルを複数積層して前記バッテリーと前記制御部とを接続していることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  10. 請求項1から請求項9に記載の電源装置を備える車両。
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