JP2011110104A - 電子内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の各ランプに適正なホワイトバランスを簡便に設定する。
【解決手段】撮像素子を有する電子内視鏡と、複数のランプと、各ランプの照明光によって撮像された撮像素子からの映像信号に基づいて観察画像を生成する信号処理部と、映像信号のホワイトバランスを検出するホワイトバランス検出部と、ホワイトバランスを調整するシステムコントロール部と、ホワイトバランスを調整するためのデータを各ランプごとに格納するメモリと、ランプを識別する識別手段とを有するビデオプロセッサとを備える電子内視鏡システムであって、システムコントロール部は、ランプごとに映像信号のホワイトバランスを調整して各ホワイトバランス調整データをメモリに格納し、識別手段の出力に基づいてメモリからホワイトバランス調整データを読み出し、該データを用いて撮像素子からの映像信号のホワイトバランスを調整する電子内視鏡システムを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子内視鏡システムに関し、特にホワイトバランス調整を行う電子内視鏡システムに関する。
医師が患者の体腔内を観察するために使用する装置として一般的に電子内視鏡が知られている。医師は、長尺の挿入部を体腔内に挿入することによって体腔内の部位を観察したり、必要に応じて処置具を電子内視鏡に設けられた鉗子チャンネルに挿通して挿入部先端から突出させて対象部位の治療処置をすることができる。このような電子内視鏡を備える電子内視鏡システムは、電子内視鏡の他、電子内視鏡に接続されるビデオプロセッサ、及び電子内視鏡によって撮像された画像を表示するモニタから構成される。
電子内視鏡の挿入部の先端には、集光レンズ等からなる対物光学系と、該対物光学系によってその受光面に結像された体腔内の観察対象部位を画像信号に変換するためのCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子が設けられている。また、術者により把持される操作部には、術者により各種操作が入力されるボタン群、アングルノブ、処置具挿入口等が設けられている。処置具挿入口は、内視鏡の挿入部の先端に設けられている処置具用開口に通じている。術者は、処置具挿入口から鉗子等の処置具を挿入し、内視鏡の挿入部内に設けられた処置具挿通チャンネルを通じて処置具用開口から処置具を出没させ、体腔内の組織を採取する等の処置を行う。また、ボタン群の操作により、観察対象部位への送気や送水、体液等の吸引、テレビモニタ上の画面の静止(フリーズ)、測光パターン(平均測光やピーク測光)の切り替え、画像記録媒体への観察対象部位の静止画像や動画の記録等、種々の処理を行うことができる。
また、ビデオプロセッサに設けられた光源が発生する体腔内を照明するための照明光を伝播するためのライトガイドが、電子内視鏡の接続部から挿入部先端にかけて挿通されている。照明光はライトガイドにより伝搬されて挿入部先端から出射され、体腔内の部位によって反射された後、撮像素子によって受光される。撮像素子によって光電変換された信号は、画像信号としてビデオプロセッサに送られる。画像信号は、ビデオプロセッサにおいて種々の画像処理が施されてアナログビデオ信号やデジタルビデオ信号に変換され、各種モニタに出力される。
このような電子内視鏡システムでは、光源として、ハロゲンランプやキセノンランプ等の光源用ランプが設けられている。キセノンランプはハロゲンランプに比べて光量が大きく長寿命である反面、高価である。そこで、安価なハロゲンランプを光源装置内に2灯装備し、術者がスイッチによってランプを切り換えることができる構成を採用した光源装置が組み込まれた電子内視鏡システムも提供されている。この構成では、一方のランプが通常使用するランプとして機能し、もう一方のランプは補助灯としての役割を果たす。なお、このような多灯式の光源装置としては、補助光源としてハロゲンランプの他に白色LEDランプを使用する構成もありうる。
このような電子内視鏡システムを用いた診断や検査において観察対象部位の異常を発見するために重要なパラメータとなるのは、観察画像における忠実な色の再現性である。撮像素子を用いて観察対象部位の画像信号を得る内視鏡装置では、撮像装置の分光感度や色フィルタのばらつき、使用する光源の色温度の違いやばらつき等の要因によって、スコープごと又は電子内視鏡システムごとに再現される色にばらつきが生じてしまう。そこで、ばらつきがなく良好な色の再現性を確保するための色調整手段として、ホワイトバランス調整を行う必要がある。
ホワイトバランス調整を行う電子内視鏡システムとしては、特許文献1に記載されたものが挙げられる。この電子内視鏡システムでは、複数のランプが光源として使用され、さらに面順次方式及び同時方式の撮像方式が採用されている。そこで、ランプ光量の低下やランプ切り換え等、光源の種類や動作状態の照明光発生手段の情報に応じてオートゲインコントロール等を行い、ノイズやハンチング等の発生による画質の悪化や色調の異常等を防止し、光源の状態や照明モードに応じたホワイトバランス調整を行うことができる。
特許第2996373号
ところが、上記のような電子内視鏡システムでは、各種ランプ用の標準的なホワイトバランス補正値が予めシステムに記憶されており、このホワイトバランス補正値を用いてホワイトバランス調整を行うため、ランプの種類が同じである場合にランプの個体差による特性のばらつきを加味しておらず、実際に点灯しているランプに対する真のホワイトバランス補正値とはずれが生じる可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされてものである。本発明の目的は、複数の光源を有するビデオプロセッサを備える電子内視鏡システムにおいて、個々のランプが発生する照明光の波長特性の違いを補正して最適なホワイトバランスの取れた観察画像を提供することである。また、異なる種類のランプを使用する場合でも、適正なホワイトバランスの調整を実行することを目的とする。
本発明の一実施形態における電子内視鏡システムは、光源として複数のランプと、各ランプの照明光によって撮像された前記撮像素子からの映像信号に基づいて観察画像を生成する信号処理部と、該映像信号のホワイトバランスを検出するホワイトバランス検出部と、該ホワイトバランスを調整するシステムコントロール部と、ホワイトバランスを調整するためのホワイトバランス調整データを各ランプごとに格納する第1のメモリと、ランプを識別する識別手段とを有するビデオプロセッサとを備え、システムコントロール部は、各ランプを順次切り替えてランプごとに映像信号のホワイトバランスを調整し、各ホワイトバランス調整データを第1のメモリに格納し、識別手段の出力に基づいて、第1のメモリに格納されているデータから点灯しているランプ用のホワイトバランス調整データを読み出し、該ホワイトバランス調整データを用いて撮像素子からの映像信号のホワイトバランスを調整する。
好ましくは、ビデオプロセッサはホワイトバランス調整ボタンを有し、ホワイトバランス調整ボタンが押されると、システムコントロール部は、各ランプを順次切り替えてランプごとに映像信号のホワイトバランスを調整し、各ホワイトバランス調整データを第1のメモリに格納する。また、ビデオプロセッサは、複数のランプを切り替えるスイッチを有し、スイッチによってランプが切り替えられると、システムコントロール部は、第1のメモリから点灯するランプ用のホワイトバランス調整データを読み出し、該ホワイトバランス調整データを用いて撮像素子からの映像信号のホワイトバランスを調整する。このため、術者がランプを切り替えた直後に自動的に適正なホワイトバランスに調整された観察画像が生成されるように画像処理の設定が行われる。
そして、複数のランプは、ランプ回転板に嵌め込まれており、ランプ回転板は、モータによって該ランプ回転板の中心を軸として回動され、システムコントロール部は、モータを駆動制御することによりランプを切り替える。また、ビデオプロセッサは、複数のランプの光量を調節する絞りと絞り調節部とを有し、信号処理部は、撮像素子からの映像信号に基づいて輝度信号を生成し、絞り調節部は、適正な明るさで観察画像が生成されるよう、輝度信号に基づいて絞りを駆動する。
さらに好ましくは、信号処理部は、撮像素子からの映像信号の色補正を行うマトリクス回路を有し、システムコントロール部は、各ランプに応じてマトリクス回路のマトリクス変換係数を変更する。そして、電子内視鏡は、各ランプに対応するマトリクス変換係数が格納された第2のメモリを有し、システムコントロール部は、第2のメモリから各ランプに対応するマトリクス変換係数を読み出して各ランプに応じてマトリクス回路のマトリクス変換係数を変更する。
さらに、識別手段は信号処理部からの信号に基づいてランプを識別する。また、識別手段はランプの状態を検出するセンサを有し、センサの出力に基づいてランプを識別する。従って、ランプを識別する構成として、信号処理部からの信号から間接的にランプの状態を検出することもできるし、センサを付加して直接的にランプの状態を検出することもできる。
本発明の電子内視鏡システムによれば、点灯するランプの実際のランプ特性に合わせて適正なホワイトバランスが設定された観察画像を生成することができる。また、一度ホワイトバランスを調整すれば使用するすべてのランプに対して最適なホワイトバランスのデータが記憶されるため、ランプを切り替える度にホワイトバランスの調整をやり直す必要がなく、各ランプの最適なホワイトバランスが自動的に設定されるため、施術効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態における電子内視鏡システムの概略を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態における電子内視鏡システムのランプ回転板の概略をそれぞれ示す拡大図である。 本発明の一実施形態における電子内視鏡システムの前段映像信号処理部の概略を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態におけるハロゲンランプ及び白色LEDランプの分光特性を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態における電子内視鏡システムについて説明する。なお、複数の図にまたがって同じ部材を示す場合は同じ番号を付すこととする。
図1は、本発明における電子内視鏡システム1の概略を示すブロック図である。まず、ビデオプロセッサ3の光源部について説明する。光源となる2つのハロゲンランプ15,16がランプ回転板14に着脱可能に取り付けられている。ランプ回転板14は円板状部材であり、その円周に沿って順次ランプを嵌め込むための穴が複数設けられているため、ランプ回転板14の中心を軸として回動させることにより、光源として使用するランプを切り替えることができる。なお、ハロゲンランプ15,16を新しいランプに交換する際は、リフレクタごと取り外して交換する。ランプ回転板14は、モータ19によって回動される。ドライバ20は、システムコントロール部27の制御に基づいてモータ19を駆動する。ハロゲンランプ15,16には、それぞれランプ電源21が接続されている。ランプ電源21は、システムコントロール部27の制御に基づいて、ハロゲンランプ15,16への電力を供給又は遮断する。図1は、ハロゲンランプ15を点灯する場合を示す。ハロゲンランプ15が発生する光は、絞り13を経由してライトガイド9の入射端面に進行する。
ライトガイド9は、ビデオプロセッサ3と電子内視鏡2の接続部から電子内視鏡2の操作部(図示せず)及び体腔内挿入部を挿通して該体腔内挿入部の先端まで延びている。術者により把持される操作部には、術者により各種操作が入力されるボタン群、アングルノブ、処置具挿入口等が設けられている。処置具挿入口は、電子内視鏡2の先端に設けられている処置具用開口に通じている。術者は、処置具挿入口から鉗子等の処置具を挿入し、電子内視鏡2内に設けられた処置具挿通チャンネルを通じて処置具用開口から処置具を出没させ、体腔内の組織を採取する等の処置を行う。アングルノブは、その回動操作に応じて電子内視鏡2の先端領域を湾曲させる。また、ボタン群の操作により、観察対象部位への送気や送水、体液等の吸引、テレビモニタ上の画面の静止、画像記録媒体への観察対象部位の静止画像や動画の記録等、種々の処理を行うことができる。
絞り13の絞り量を調節することにより、対象部位を照明するハロゲンランプ15の光量が適正となるように設定することができる。絞り13はモータ17によって駆動される。また、ドライバ18は、前段映像信号処理部22から受信する輝度信号に基づいて、適正な明るさで観察画像が生成されるようにモータ17を駆動制御して絞り13の絞り量を調節する絞り調節部としての役割を果たす。
ハロゲンランプ15が切れる等して使用できなくなり、ランプ回転板14によってハロゲンランプ16に切り替える場合は、術者がスイッチ28を操作することによりシステムコントロール部27を介してランプ回転板14を回動させてランプ切り替えを行う。また、ランプ回転板14の前面にはランプの状態の識別手段としてのセンサ12が配置されている。センサ12は、ランプ回転板14の点灯しているランプがどのランプであるかを検出する。センサ12によりランプを検出するための構成はさまざまである。ランプ回転板14において、それぞれのランプ取り付け部の近傍であってセンサ12と対向する面に、それぞれ形状の異なる穴を設けたり、穴の数を変えて設けたり、センサ12と対向する面を加工して異なる反射率を有するようにする等、種々の構成を採用することができる。センサ12の出力はシステムコントロール部27に送られ、システムコントロール部27においてランプが装着されているか否かやどのランプが点灯されているかが判定される。
図2(a)及び(b)に、ランプ回転板14の正面図を示す。図2(a)は、図1に示すように、2つのハロゲンランプ15,16を用いて2灯式にした場合を示す。また、図2(b)に示すように、補助光源として白色LEDランプ14aを追加して3灯式にしてもよい。いずれの場合も、モータ19を駆動することによりランプ回転板14がモータ19の駆動軸19aを中心に回動し、センサ12によってどのランプを点灯するかを判定して、所望の光源に切り替えることができる。なお、便宜上、図2(a)及び(b)には、センサ12が光源を識別するための穴等の構成要素は図示していない。
電子内視鏡2は、先端に配光レンズ5や集光レンズ6を有する。配光レンズ5は、ハロゲンランプ15からの光を伝搬するライトガイド9の出射端面と対向する位置に設けられており、ライトガイド9が伝搬した光を照明光として対象部位に出射する。集光レンズ6は、対象部位からの反射光を撮像素子7の受光面に集光させて対象部位の像を結ばせる。さらに電子内視鏡2の先端には、送気・送水口、鉗子口等も設けられている。送気・送水口は、送気によって患者の管腔を広げて視野を確保したり、体液や出血などで対物レンズ表面が汚れて電子内視鏡の観察性能が低下した場合に、水を噴射してレンズ表面の汚れを除去し、空気を送って対物レンズ表面の水滴を飛ばすことで視界を回復したり、処置対象物の表面に空気を吹き付けて処置対象物の鮮明な観察画像を取得したりする際に使用する。鉗子口は、種々の処置具を用いて生検や治療を行ったり、体液や血液、送気・送水口から噴射した水等を吸い出したりする際に使用する。
撮像素子7において、受光された光は光電変換されて映像信号が生成され、映像信号はプリアンプ8によって増幅された後、制御ブロック10に送られる。映像信号は、制御ブロック10の信号処理部10aにおいて、輝度信号Y及び色差信号Cb,Crからなる映像信号に変換されて、ビデオプロセッサ3の前段映像信号処理部22に送られる。また、制御ブロック10は、システムコントロール部10b及びドライバ10cを有する。システムコントロール部10bは、メモリ11に接続されており、電子内視鏡2をビデオプロセッサ3に接続したときに、ビデオプロセッサ3側で種々の制御を行う上で必要となる電子内視鏡2の識別情報や撮像素子7に関する情報等をビデオプロセッサ3のシステムコントロール部27に送る。ドライバ10cは、ビデオプロセッサ3のタイミングコントローラ25から受信する信号に基づいて撮像素子7の駆動を制御する。
ビデオプロセッサ3の前段映像信号処理部22は、電子内視鏡2の信号処理部10aから送られてくる映像信号を処理する。図3は、前段映像信号処理部22の構成を示すブロック図である。信号処理部10aから送られてくる輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、それぞれアンプ30a,30b,30cに送られて増幅された後、アナログデジタル変換部31a,31b,31cにてデジタル信号に変換されて、マトリクス回路32に送られる。マトリクス回路32は、システムコントロール部27からの制御信号によって制御され、撮像素子7の色分離フィルタ等の特性に応じて、変換特性を決定するマトリクス係数の値を変更し、映像信号の色補正を行う。マトリクス回路32は、入力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを混色のないあるいは混色をほとんど解消した3原色信号R,G,Bに変換して出力する。例えば、ビデオプロセッサ3に接続される電子内視鏡ごとに、電子内視鏡に搭載されている撮像素子の色分離フィルタのフィルタ特性が異なる。そこで、システムコントロール部27は、電子内視鏡2の識別情報等に基づいて実際に使用されている色分離フィルタのフィルタ特性に応じてマトリクス回路32の係数を変更する。これにより、各電子内視鏡のそれぞれ異なる種類の撮像素子に対応して、マトリクス回路32にて適切な色分離処理を行うことができる。
マトリクス回路32によって変換されたR,G,Bの各信号は、それぞれ乗算回路33a,33b,33cに送られる。乗算回路33a,33b,33cは、システムコントロール部27からの制御信号に基づいて、R,G,Bの各信号の増幅度を制御する。術者がフロントパネル26に設けられたホワイトバランス調整ボタン26aを押して、電子内視鏡2によって純白色や18パーセントグレー等の一定の色基準を基に作製されたホワイトバランス調整用のテストチャートを撮像した際、ホワイトバランス検出部34は、映像信号におけるR,G,Bの各信号を検出してシステムコントロール部27に送る。システムコントロール部27は、初期条件の利得を1として、ホワイトバランス検出部34から送られてくるR,G,Bの各信号の利得との差を算出する。そして、システムコントロール部27は、算出した利得の差に基づいて、R,G,Bの各信号レベルが同一になるように乗算回路33a,33b,33cを制御する。なお、乗算回路33a,33b,33cには、デジタル信号が入力される場合も考えられる。この場合、乗算回路33a,33b,33cは、システムコントロール部27からの信号に応じて乗算係数を変更する機能を有する。そして、ホワイトバランス検出部34に入力される信号もデジタル信号になる。このように構成すれば、デジタル信号での処理も可能である。
乗算回路33a,33b,33cによって信号レベルが調整されたR,G,Bの各信号は、各色ごとに画像メモリ23に格納される。画像メモリ23からは1フレーム分の信号が読み出され、タイミングコントローラ25から出力される水平同期信号及び垂直同期信号が付加されて、後段映像信号処理部24に送られる。タイミングコントローラ25は、信号処理部10aからのフレームレートに同期して、前段映像信号処理部22、画像メモリ23、後段映像信号処理部24の各動作タイミングを制御する。後段映像信号処理部24にて、画像メモリ23から送られてきた信号は、デジタルビデオ信号やRGBビデオ信号、コンポジットビデオ信号、Y/C信号等に変換された後、観察画像としてモニタ4に出力される。術者は、モニタ4に表示される観察画像を確認しながら体腔内の部位の観察や治療を行う。なお、前段映像信号処理部22において処理される輝度信号は、ドライバ18にも送られる。ドライバ18は、受信した輝度信号に基づいて観察画像の明るさが最適になるように、モータ17を駆動制御して絞り13の絞り量を調節する。
図4(a)及び(b)に、ハロゲンランプ及び白色LEDランプの分光特性を示す。図4(a)に示すように、ハロゲンランプは近赤外光領域にピーク波長を持つランプである。また、図4(b)に示すように、白色LEDランプは可視光領域内の短波長側にピーク波長を持つランプである。なお、キセノンランプについては図示しないものの、可視光領域全体にわたって高い発光強度を示す分光特性を有する。従って、これらのランプを組み合わせて使用する場合、ランプの種類によって分光特性が大きく異なるため、各ランプに対してホワイトバランスの調整を行う必要がある。さらに、同じ種類のランプを使用する場合も、各ランプは、リフレクタに蒸着する反射膜の状態等によって、分光特性及び強度に多少の差を有するため、ランプごとにホワイトバランスの調整が必要になる。
電子内視鏡2のメモリ11には、画素数やフレームレート等の撮像素子7固有のプロパティ情報等、電子内視鏡2の種類を特定するための情報が格納されている。電子内視鏡2をビデオプロセッサ3に接続すると、電子内視鏡2とビデオプロセッサ3のシステムコントロール部10b及び27が相互に通信を行い、システムコントロール部27はメモリ11内のデータを取得して、接続された電子内視鏡2を特定する。メモリ11には、キセノンランプ光源を使用した場合やハロゲンランプ光源を使用した場合のマトリクス変換係数も格納されている。システムコントロール部27は、センサ12によりランプ回転板14に取り付けられているランプの種類等を識別することができるため、使用するランプ用のマトリクス変換係数をメモリ11から取得した後、前段映像信号処理部22のマトリクス回路32に対してマトリクス変換係数の書き込みを行う。これにより、システムコントロール部27は、各ランプに対して適切なマトリクス変換係数を用いて生成された映像信号をホワイトバランス検出部34を介して取得してホワイトバランスの調整を行い、調整後のホワイトバランスのデータをホワイトバランス調整データとしてメモリ29に格納する。
ホワイトバランスを調整する場合は、術者は、一端を閉塞する底部を有する有底筒部材に電子内視鏡2の先端を挿入し、フロントパネル26のホワイトバランス調整ボタン26aを押す。有底筒部材の内周面は純白色や18パーセントグレー等からなる面として構成されており、この内周面をテストチャートとして用いる。ホワイトバランス調整ボタン26aが押されると、ビデオプロセッサ3はハロゲンランプ15を点灯させてホワイトバランス検出部34を介してハロゲンランプ15のR,G,Bの各信号のデータを取得して、システムコントロール部27による乗算回路33a,33b,33cの制御によってホワイトバランスの調整を行い、調整後のホワイトバランスのデータをメモリ29に格納する。続いて、システムコントロール部27はドライバ20及びランプ電源21に制御信号を送り、点灯するランプをハロゲンランプ16に切り替えて点灯し、ハロゲンランプ15の場合と同様にホワイトバランスのデータを取得してメモリ29に格納する。
なお、点灯するランプを切り替える場合は、術者が手動でスイッチ28を操作して行う。ランプ切り替えを手動で行うことにより、術者は、第1のランプ(ハロゲンランプ15)と第2のランプ(ハロゲンランプ16)のどちらを使用しているかを認識することができる。一方、ホワイトバランスを調整する場合は、術者はホワイトバランス調整ボタン26aを押すだけで、ランプの切り替えは自動的に行われる。ホワイトバランスの調整にあたっては、データはランプごとにメモリ29に格納されるため術者がどのランプを点灯しているかを判断する必要はないことから、処理を自動的に行うことにより作業効率を向上させることができる。
すべてのランプに対するホワイトバランスの調整が完了した後は、システムコントロール部27は現在点灯しているランプのマトリクス変換係数をマトリクス回路32に適用し、乗算回路33a,33b,33cが生成する各信号の信号レベルをホワイトバランス検出部34を介して検出する。システムコントロール部27は、メモリ29に格納されている各ランプのホワイトバランスのデータに基づき、検出した信号レベルが均一になるように乗算回路33a,33b,33cを制御する。例えば、ランプをハロゲンランプから白色LEDランプに切り替えたとき等、ランプの光量が減少すると乗算回路33a,33b,33cの信号レベルが全体的に低くなるため、システムコントロール部27は信号レベルを高くするために、制御ブロック10のドライバ10cを制御して、撮像素子7の電荷蓄積期間つまりフレームレートを変更する。すなわち、光量の少ないランプに切り替えた場合は、撮像素子7の電荷蓄積期間を長くすることにより、より明るい画像を生成する。このとき、長くした電荷蓄積期間に合わせて電荷の転送タイミングを変更する。逆に、光量の多いランプに切り替えた場合は、撮像素子7の電荷蓄積期間を短くして得られる画像の明るさを暗くし、電荷の転送タイミングの間隔を狭める。また、システムコントロール部27は、乗算回路33a,33b,33cを制御して利得を調節する。従って、メモリ29に各ランプのホワイトバランスのデータを格納しておくことにより、その後術者はランプの切り替え操作を行うだけで、個々のランプの実測値に基づくデータによるホワイトバランス調整を自動的に行うことができる。
以上が、本発明の実施形態についての説明である。なお、上記の説明では、ホワイトバランス調整ボタン26aをプロセッサのフロントパネルに設けているが、プロセッサの任意の場所に設けてもよい。また、ハロゲンランプのみ、あるいはハロゲンランプと白色LEDランプを用いた場合について説明したが、キセノンランプを取り付けられるようにランプ回転板にキセノンランプ用の開口部を設けてキセノンランプも組み込み、センサによってランプの有無を検出するようにしてもよい。さらに上記では、マトリクス変換係数は電子内視鏡のメモリに格納されているが、プロセッサ側のメモリにマトリクス変換係数を格納しておいてもよい。
また、上記実施形態においては、電子内視鏡から出力される信号として、Y信号、Cb信号及びCr信号を想定しているが、電子内視鏡がR,G,Bの各信号を出力したり輝度信号及び色差信号を出力したりする場合は、前段映像信号処理部にて受信した信号をY信号、Cb信号及びCr信号に変換するように構成すれば、本発明における効果を達成することができる。
さらに、上記では、センサ12を用いて、ランプ回転板14の点灯しているランプがどのランプであるかを検出しているが、センサ12を使用しない構成も可能である。一例として、ホワイトバランス調整時に、システムコントロール部27がドライバ20に信号を送ってランプ回転板14を回転させ、ランプごとに順次ホワイトバランスを調整してデータを取得する。このとき仮にハロゲンランプ16がない場合、ハロゲンランプ16のデータは暗黒の状態を示し、信号処理部10aからの出力信号がなくなる。これをホワイトバランス検出部34に検知させ、メモリ29にハロゲンランプ16に対応するランプが存在しないことを示すランプなし情報を記憶させる。そして、モニタ4には、後段映像信号処理部24においてキャラクタ表示処理を行うことにより、ハロゲンランプ16未装着の表示を行う。また、仮に術者がハロゲンランプ16を選択した場合は、図2に示すように、補助光源としての白色LEDランプ14aを使用するようにシステムコントロール部27に制御させることができる。ホワイトバランス検出部34における検知手段としては、ホワイトバランス検出部34内に高増幅度による高ノイズをカットするためのローパスフィルタが設けられ、ローパスフィルタには閾値が設定され、この閾値に基づく検出結果の信号がシステムコントロール部27に出力されるようにする。
1 電子内視鏡システム
2 電子内視鏡
3 ビデオプロセッサ
7 撮像素子
11,29 メモリ
12 センサ
13 絞り
14 ランプ回転板
15,16 ハロゲンランプ
17,19 モータ
18,20 ドライバ
22 前段映像信号処理部
26a ホワイトバランス調整ボタン
27 システムコントロール部
28 スイッチ
32 マトリクス回路
34 ホワイトバランス検出部

Claims (9)

  1. 撮像素子を有する電子内視鏡と、
    光源として複数のランプと、各ランプの照明光によって撮像された前記撮像素子からの映像信号に基づいて観察画像を生成する信号処理部と、該映像信号のホワイトバランスを検出するホワイトバランス検出部と、該ホワイトバランスを調整するシステムコントロール部と、ホワイトバランスを調整するためのホワイトバランス調整データを各ランプごとに格納する第1のメモリと、ランプを識別する識別手段とを有するビデオプロセッサと、を備え、
    前記システムコントロール部は、
    各ランプを順次切り替えてランプごとに映像信号のホワイトバランスを調整し、各ホワイトバランス調整データを前記第1のメモリに格納し、
    前記識別手段の出力に基づいて、前記第1のメモリに格納されているデータから点灯しているランプ用のホワイトバランス調整データを読み出し、該ホワイトバランス調整データを用いて前記撮像素子からの映像信号のホワイトバランスを調整する、
    ことを特徴とする電子内視鏡システム。
  2. 前記ビデオプロセッサは、ホワイトバランス調整ボタンを有し、
    前記ホワイトバランス調整ボタンが押されると、前記システムコントロール部は、各ランプを順次切り替えてランプごとに映像信号のホワイトバランスを調整し、各ホワイトバランス調整データを前記第1のメモリに格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡システム。
  3. 前記ビデオプロセッサは、前記複数のランプを切り替えるスイッチを有し、
    前記スイッチによってランプが切り替えられると、前記システムコントロール部は、前記第1のメモリから点灯するランプ用のホワイトバランス調整データを読み出し、該ホワイトバランス調整データを用いて前記撮像素子からの映像信号のホワイトバランスを調整する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子内視鏡システム。
  4. 前記複数のランプは、ランプ回転板に嵌め込まれており、
    前記ランプ回転板は、モータによって該ランプ回転板の中心を軸として回動され、
    前記システムコントロール部は、前記モータを駆動制御することによりランプを切り替える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子内視鏡システム。
  5. 前記ビデオプロセッサは、前記複数のランプの光量を調節する絞りと絞り調節部とを有し、
    前記信号処理部は、前記撮像素子からの映像信号に基づいて輝度信号を生成し、
    前記絞り調節部は、適正な明るさで前記観察画像が生成されるよう、前記輝度信号に基づいて前記絞りを駆動する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子内視鏡システム。
  6. 前記信号処理部は、前記撮像素子からの映像信号の色補正を行うマトリクス回路を有し、
    前記システムコントロール部は、各ランプに応じて前記マトリクス回路のマトリクス変換係数を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子内視鏡システム。
  7. 前記電子内視鏡は、各ランプに対応するマトリクス変換係数が格納された第2のメモリを有し、
    前記システムコントロール部は、前記第2のメモリから各ランプに対応するマトリクス変換係数を読み出して各ランプに応じて前記マトリクス回路のマトリクス変換係数を変更する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子内視鏡システム。
  8. 前記識別手段は、前記信号処理部からの信号に基づいてランプを識別することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子内視鏡システム。
  9. 前記識別手段は、ランプの状態を検出するセンサを有し、該センサの出力に基づいてランプを識別することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子内視鏡システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10667669B2 (en) 2015-08-12 2020-06-02 Hoya Corporation Endoscope system having various combinations of light sources

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