JP2011109237A - 情報処理装置、情報処理方法、及び電子機器 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体に光を照射するLEDの個数を減らす。
【解決手段】発光装置21は、第1の波長の光を照射するLED21an、及び第2の波長の光を照射するLED21bmを有し、カメラ22は、被写体からの反射光を受光して得られる、反射光の受光強度に基づいて、受光強度に対応する撮像画像を生成し、画像処理装置23は、生成された撮像画像に基づいて、撮像画像上の肌領域を検出する。なお、LED21anの個数は、LED21bmの個数よりも少ない個数に予め決定されている。本発明は、例えば、撮像画像上から、被写体の肌領域を検出する情報処理装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び電子機器に関し、特に、例えば、被写体を撮像して得られる撮像画像上から人間の手の形状等を検出する場合に用いて好適な情報処理装置、情報処理方法、及び電子機器に関する。
従来、被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出(認識)する肌認識システムが存在する(例えば、非特許文献1を参照)。
この肌認識システムは、波長λ1の光(例えば、870[nm]の近赤外線)を被写体に照射するLED(light emitting diode)、及び波長λ1とは異なる波長λ2の光(例えば、950[nm]の近赤外線)を被写体に照射するLEDを有する発光部、被写体の撮像を行うカメラ、並びに、カメラの撮像により得られる撮像画像上の肌領域を検出する画像処理部により構成される。
なお、波長λ1及びλ2の組合せは、例えば、波長λ1の光を人間の肌に照射したときの反射率が、波長λ2の光を人間の肌に照射したときの反射率よりも大きくなる組合せである。また、波長λ1及びλ2の組合せは、波長λ1の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率と、波長λ2の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率とは殆ど変わらない組合せである。
さらに、波長λ1の光を被写体に照射するLED、及び波長λ2の光を被写体に照射するLEDは、それぞれ、同一の個数により構成されている。
肌認識システムにおいては、発光部により各LEDが交互に発光される。そして、各LEDのうち、波長λ1の光を照射するLEDが発光している場合に、波長λ1の光を照射するLEDから照射された波長λ1の光が、被写体に反射してカメラに入射される。これにより、カメラは、被写体に反射した波長λ1の光を受光し、その受光により得られる第1の撮像画像を画像処理部に供給する。
また、各LEDのうち、波長λ2の光を照射するLEDが発光している場合に、波長λ2の光を照射するLEDから照射された波長λ2の光が、被写体に反射してカメラに入射される。これにより、カメラは、被写体に反射した波長λ2の光を受光し、その受光により得られる第2の撮像画像を画像処理部に供給する。
画像処理部では、カメラからの第1及び第2の撮像画像に基づいて、第1又は第2の撮像画像の一方から肌領域を検出する。
すなわち、上述したように、波長λ1及びλ2の組合せとして、波長λ1の光を人間の肌に照射したときの反射率が、波長λ2の光を人間の肌に照射したときの反射率よりも大きくなる組合せが採用されている。
このため、第1の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値は比較的大きな値となり、第2の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値は比較的小さな値となる。したがって、第1及び第2の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値どうしの差分絶対値は、比較的大きな値となる。
また、上述したように、波長λ1及びλ2の組合せとして、波長λ1の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率と、波長λ2の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率とは殆ど変わらない組合せが採用されている。
このため、第1の撮像画像上の肌領域以外の領域を構成する画素の輝度値と、第2の撮像画像上の肌領域以外の領域を構成する画素の輝度値は、殆ど同一の値となる。したがって、第1及び第2の撮像画像上の肌領域以外の領域を構成する画素の輝度値どうしの差分絶対値は、比較的小さな値となる。
よって、肌認識システムの画像処理部では、例えば、差分絶対値が比較的大きな値となる場合に、対応する領域を肌領域として検出することができる。
このように、従来の肌認識システムでは、被写体を撮像して得られる第1及び第2の撮像画像に基づいて、第1又は第2の撮像画像上の肌領域を検出することができる。
鈴木康弘等著,電学論C(近赤外マルチバンドによる肌検出手法の提案),日本,2007年,127巻4号
ところで、従来の肌認識システムの発光部では、上述したように、波長λ1の光を照射するLEDと、波長λ2の光を照射するLEDとは、同一の個数で構成されている。
したがって、従来の肌認識システムの発光部では、例えば単一の波長の光を照射して肌領域を検出する場合と比較して、2倍の個数のLEDを用いる必要があった。このため、肌認識システムの規模が大きくなってしまい、肌認識システムを、テレビジョン受像機等の電子機器に実装する際の妨げとなっていた。
よって、従来の肌認識システムをテレビジョン受像機に内蔵する場合には、そのためのスペース(空き)を設ける必要が生じるため、テレビジョン受像機等の形状を自由に設計(デザイン)することができなくなってしまう。
また、波長λ1の光を照射するLED、及び波長λ2の光を照射するLEDを用いて肌領域を精度良く検出するためには、波長λ1及びλ2に対する反射率が同一の被写体に対して、波長λ1の光、及び波長λ2の光を照射した場合、その反射光の受光強度(強さ)として、同一の受光強度がカメラにより検出される必要がある。
しかしながら、波長λ1の光を照射するLEDと、波長λ2の光を照射するLEDの個数が同一である場合には、波長λ1及びλ2の光を照射する各LEDの光学特性やカメラの受光感度特性に起因して、波長λ1の反射光の受光強度と、波長λ2の反射光の受光強度とが、同一にならないことが生じ得る。この場合、従来の肌認識システムでは、肌領域を精度良く検出できなくなってしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、被写体に光を照射するLEDの個数を減らしつつ、精度良く被写体の肌領域を検出するものである。
本発明の第1の側面の情報処理装置は、被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出する情報処理装置であって、第1の波長の光を前記被写体に照射する第1の照射部を第1の個数だけ有するとともに、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記被写体に照射する第2の照射部を、前記第1の個数とは異なる第2の個数だけ有する発光手段と、前記被写体からの反射光を受光して得られる、前記反射光の受光強度に基づいて、前記受光強度に対応する撮像画像を生成する生成手段と、前記第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び前記第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記肌領域を検出する検出手段とを含み、前記第1の個数は、前記第2の個数よりも少ない個数に予め決定されている情報処理装置である。
前記第1の個数は、同一の電力が供給された場合における、前記第1の照射部により照射される光の第1のエネルギー量、及び前記第2の照射部により照射される光の第2のエネルギー量の違い、並びに、前記生成手段による、前記第1の波長の反射光に対する第1の受光感度、及び前記生成手段による、前記第2の波長の反射光に対する第2の受光感度の違いに基づいて決定されているようにすることができる。
前記第1の個数は、前記第2のエネルギー量を前記第1のエネルギー量で除算した除算結果、前記第2の受光感度を前記第1の受光感度で除算した除算結果、及び前記第2の個数のそれぞれを乗算して得られる閾値以上の個数であって、前記第2の個数未満の個数に予め決定されているようにすることができる。
前記エネルギー量は、単位時間あたりに放射される光のエネルギー量の総量を表す光出力であるようにすることができる。
前記エネルギー量は、単位立体角あたりのエネルギー量を表す放射強度であるようにすることができる。
前記第1及び第2の照射部では、人間の肌に対して、前記第1の波長の光を照射して得られる反射光の反射率と、前記第2の波長の光を照射して得られる反射光の反射率との差分絶対値が、所定の差分閾値以上となる場合の波長の光を照射することができる。
前記第1及び第2の照射部では、それぞれ異なる波長の赤外線を照射することができる。
前記第2の照射部では930[nm]以上の波長の光を照射し、前記第1の照射部では930[nm]未満の光を照射することができる。
前記検出手段では、前記第1及び第2の撮像画像を構成する画素において、対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、前記肌領域を検出することができる。
本発明の第1の側面の情報処理方法は、被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出する情報処理装置の情報処理方法であって、前記情報処理装置は、第1の照射部を第1の個数だけ有するとともに、第2の照射部を、前記第1の個数とは異なる第2の個数だけ有する発光手段と、生成手段と、検出手段とを含み、前記発光手段の前記第1の照射部が、第1の波長の光を前記被写体に照射し、前記発光手段の前記第2の照射部が、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記被写体に照射し、前記生成手段が、前記被写体からの反射光を受光して得られる、前記反射光の受光強度に基づいて、前記受光強度に対応する撮像画像を生成し、前記検出手段が、前記第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び前記第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記肌領域を検出するステップを含み、前記第1の個数は、前記第2の個数よりも少ない個数に予め決定されている情報処理方法である。
本発明の第1の側面によれば、第1の照射部により、第1の波長の光が被写体に照射され、第2の照射部により、第1の波長とは異なる第2の波長の光が被写体に照射される。そして、被写体からの反射光を受光して得られる、反射光の受光強度に基づいて、受光強度に対応する撮像画像が生成され、第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の肌領域が検出される。なお、第1の照射部の個数は、第2の照射部の個数よりも少ない個数に予め決定されている。
本発明の第2の側面の電子機器は、被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出する情報処理装置を内蔵する電子機器であって、前記情報処理装置は、第1の波長の光を前記被写体に照射する第1の照射部を第1の個数だけ有するとともに、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記被写体に照射する第2の照射部を、前記第1の個数とは異なる第2の個数だけ有する発光手段と、前記被写体からの反射光を受光して得られる、前記反射光の受光強度に基づいて、前記受光強度に対応する撮像画像を生成する生成手段と、前記第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び前記第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記肌領域を検出する検出手段とを含み、前記第1の個数は、前記第2の個数よりも少ない個数に予め決定されている電子機器である。
本発明の第2の側面によれば、電子機器が内蔵する情報処理装置において、第1の照射部により、第1の波長の光が被写体に照射され、第2の照射部により、第1の波長とは異なる第2の波長の光が被写体に照射される。そして、被写体からの反射光を受光して得られる、反射光の受光強度に基づいて、受光強度に対応する撮像画像が生成され、第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の肌領域が検出される。なお、第1の照射部の個数は、第2の照射部の個数よりも少ない個数に予め決定されている。
本発明によれば、被写体に光を照射するLEDの個数を減らしつつ、精度良く被写体の肌領域を検出することが可能となる。
第1の実施の形態である情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 LEDの光学特性を示す図である。 カメラの受光感度特性を示す図である。 人間の肌の分光反射特性を示す図である。 画像処理装置が行う処理の概要を説明するための図である。 画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 肌検出処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態である肌認識モジュールの一例を示す斜視図である。 肌認識モジュールを内蔵するテレビジョン受像機の一例を示す外観図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1. 第1の実施の形態(LEDの個数を少なくした情報処理システムの例)
2. 第2の実施の形態(より小型化された肌認識モジュールの例)
3. 変形例
<1. 第1の実施の形態>
[情報処理システム1の構成例]
図1は、第1の実施の形態である情報処理システム1の構成例を示している。
この情報処理システム1は、発光装置21、カメラ22、及び画像処理装置23により構成される。
発光装置21は、波長λ1の光(例えば、870[nm]の近赤外線)を照射(発光)するNUMa個のLED21an、及び波長λ1とは異なる波長λ2の光(例えば、950[nm]の近赤外線)を照射するNUMb個のLED21bmにより構成される。LED21anとLED21bmとは、例えば交互に発光する。
なお、nは1からNUMaまでの自然数を表しており、mは1からNUMbまでの自然数を表している。
ここで、以下の説明において、NUMa個のLED21anをそれぞれ区別する必要がない場合には、単にLED21aというとともに、NUMb個のLED21bmをそれぞれ区別する必要がない場合には、単にLED21bという。
LED21aの個数NUMaと、LED21bの個数NUMbは、波長λ1及びλ2に対する反射率が同一である被写体(例えば、反射率100[%]の鏡面等)に対して、波長λ1又はλ2のいずれの光を照射した場合にも、カメラ22の撮像により得られる撮像画像の対応する画素どうしの輝度値が同一となる個数とされている。
なお、個数NUMa及び個数NUMbは、LED21a及びLED21bによる光学特性(図2)、並びにカメラ22の撮像素子による受光感度特性(図3)に基づいて決定される。この決定方法は、本発明のポイントとなるため、図2及び図3を参照して詳細に後述する。
また、LED21aにおける波長λ1と、LED21bにおける波長λ2の組合せは、例えば、波長λ1の光を人間の肌に照射したときの反射率が、波長λ2の光を人間の肌に照射したときの反射率よりも大きくなる組合せである。さらに、波長λ1と波長λ2の組合せは、波長λ1の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率と、波長λ2の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率とは殆ど変わらない組合せである。すなわち、この組合せは、人間の肌に対する分光反射特性(図4)に基づいて決定される。
カメラ22は、ユーザ等の被写体の撮像に用いるレンズを有しており、そのレンズの前面は、可視光を遮断する可視光カットフィルタ22aにより覆われている。
このため、日光、或いは蛍光灯等の不可視光成分を除けば、カメラ22は、発光装置21によって被写体に照射される不可視光の反射光のみを受光し、その結果得られる撮像画像を、画像処理装置23に供給することになる。
すなわち、例えば、カメラ22は、LED21aによって被写体に照射される不可視光である波長λ1の光の反射光のみを受光し、その結果得られる第1の撮像画像を、画像処理装置23に供給する。
また、カメラ22は、LED21bによって被写体に照射される不可視光である波長λ2の光の反射光のみを受光し、その結果得られる第2の撮像画像を、画像処理装置23に供給する。
画像処理装置23は、発光装置21及びカメラ22を制御する。また、画像処理装置23は、カメラ22から供給される第1及び第2の撮像画像の、対応する画素の輝度値の差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値に基づいて、第1の撮像画像(又は第2の撮像画像)上の肌領域を検出する。なお、画像処理装置23の詳細については、図4乃至図6を参照して後述する。
[個数NUMa及びNUMbの決定方法]
次に、図2及び図3を参照して、発光装置21におけるLED21aの個数NUMa、及びLED21bの個数NUMbの決定方法について説明する。
図2は、LED21a及びLED21bにおける光学特性の一例として、LED21a及びLED21bに一般に流通している同一のLEDメーカの2種類の製品を採用した場合の光学特性を示している。
図2に示されるように、同一の電流IF=50[mA]を流した場合、LED21aは、波長λ1=870[nm]の光を光出力Pa=30[mW]で発光し、LED21bは、波長λ2=950[nm]の光を光出力Pb=13[mW]で発光する。なお、光出力Paとは、単位時間あたりに、LED21aから照射される光のエネルギー量の総量を表しており、光出力Pbとは、単位時間あたりに、LED21bから照射される光のエネルギー量の総量を表している。
図2に示されるように、一般的には、同一の電流を流した場合の光出力は、LEDによって異なることが知られている。
図3は、カメラによる相対感度特性の一例として、カメラ22に、ソニー株式会社により製造されたCCD Camera XC-E150を採用した場合の相対感度特性を示している。
図3において、横軸は波長を表しており、縦軸は、630[nm]の波長の光に対する感度を1.0とした場合の相対感度を示している。
図3では、LED21aから照射される光の波長λ1=870[nm]に対する相対感度Saは0.28であり、LED21bから照射される光の波長λ2=950[nm]に対する相対感度Sbは0.12となっている。
図3に示されるように、一般的には、LED21aに対応する相対感度Sa(例えば、Sa=0.28)は、LED21bに対応する相対感度Sb(例えば、Sb=0.12)よりも大きくなることがわかっている。
なお、第1の実施の形態において、情報処理システム1は、情報処理システム1から例えば2[m]程度離れた位置に存在する被写体の肌領域を検出する場合を想定している。
したがって、情報処理システム1から2[m]程度離れた位置に鏡等を配置し、これ(波長λ1及びλ2に対する反射率が100[%]の鏡面)に対して、波長λ1又はλ2のいずれの光を照射した場合にも、カメラ22により得られる撮像画像の対応する画素どうしの輝度値が同一となるように、LED21aの個数NUMa及びLED21bの個数NUMbを決定するようにする。
以下、LED21aにより波長λ1の光を照射した場合に、カメラ22の撮像により得られる輝度値、及びLED21bにより波長λ2の光を照射した場合に、カメラ22の撮像により得られる輝度値について説明する。
NUMa個のLED21aが、それぞれ、光出力Paの光を照射する場合、NUMa個分の光出力Pa×NUMaの光が鏡面に照射される。そして、鏡面に照射された光出力Pa×NUMaの光が反射してカメラ22に受光される。
この場合、カメラ22は、光出力Pa×NUMaの光を受光し、受光した波長λ1の光の相対感度Saに応じた受光強度Sa×Pa×NUMaを検出する。そして、カメラ22は、検出した受光強度Sa×Pa×NUMaに対応する輝度値を、第1の撮像画像を構成する画素の輝度値として取得する。
また、同様に、NUMb個のLED21bが、それぞれ、光出力Pbの光を照射する場合、NUMb個分の光出力Pb×NUMbの光が鏡面に照射される。そして、鏡面に照射された光出力Pb×NUMbの光が反射してカメラ22に受光される。
この場合、カメラ22では、光出力Pb×NUMbの光を受光し、受光した波長λ2の光の相対感度Sbに応じた受光強度Sb×Pb×NUMbを検出する。そして、カメラ22は、検出した受光強度Sb×Pb×NUMbに対応する輝度値を、第2の撮像画像を構成する画素の輝度値として取得する。
ここで、鏡面に対して波長λ1の光を照射した場合に得られる、受光強度Sa×Pa×NUMaに対応する輝度値と、鏡面に対して波長λ2の光を照射した場合に得られる、受光強度Sb×Pb×NUMbに対応する輝度値とは、(殆ど)同一の値となるように、個数NUMa及び個数NUMbは決定される。すなわち、個数NUMa及び個数NUMbは、情報処理システム1において肌領域を精度良く検出することができるように、次式(1)を満たす必要がある。
Sb×Pb×NUMb = Sa×Pa×NUMa ・・・(1)
式(1)の両辺を、(Sa×Pa)で割ると、次式(2)が得られる。
{(Sb×Pb)/(Sa×Pa)}×NUMb = (Sb/Sa)×(Pb/Pa)×NUMb = NUMa・・・(2)
そして、式(2)の右辺NUMaが自然数であり、式(2)の左辺(Sb/Sa)×(Pb/Pa)×NUMbが正の実数(自然数、又は小数点付きの正の整数)であることを考慮すると、次式(3)が導出される。
(Sb/Sa)×(Pb/Pa)×NUMb ≦ NUMa ・・・(3)
なお、式(2)の右辺NUMaが自然数であり、式(2)の左辺(Sb/Sa)×(Pb/Pa)×NUMbが正の実数(自然数、又は小数点付きの正の整数)であることを考慮すると、式(3)の他、(Sb/Sa)×(Pb/Pa)×NUMb ≧ NUMa >0も導出されるが、この場合、受光強度Sa×Pa×NUMaに対応する輝度値として、最低限必要な輝度値を満たさないことが生じ得るため、式(3)を採用することとしている。
また、個数NUMa及び個数NUMbが同一の値である場合には、Sa>Sb(>0)及びPa>Pb(>0)から、Sb×Pb×NUMb < Sa×Pa×NUMaとなり、式(1)を満たさなくなってしまう。
そこで、式(1)を満たすために、個数NUMa及び個数NUMbは、さらに、次式(4)を満たす必要がある。
NUMb > NUMa ・・・(4)
したがって、式(3)及び式(4)から、次式(5)が得られる。
(Sb/Sa)×(Pb/Pa)×NUMb ≦ NUMa < NUMb ・・・(5)
式(5)の各辺を個数NUMbで除算すると、次式(6)が導出される。
(Sb/Sa)×(Pb/Pa) ≦ NUMa/NUMb < 1 ・・・(6)
したがって、LED21aにより、LED21bによる場合と同一の輝度値の撮像画像を得るようにするためには、次式(5)(又は式(6))を満たす必要がある。
このように、式(5)に示されるように、光出力Pa及びPbの違いを利用して、LED21aの個数NUMaを、LED21bの個数NUMbの(Pb/Pa)倍までに減らすことが可能となる。また、相対感度Sa及びSbの違いを利用して、LED21aの個数NUMaを、LED21bの個数NUMbの(Sb/Sa)倍までに減らすことが可能となる。
したがって、例えば、情報処理システム1を製造する製造業者が、LED21bの個数NUMbを、肌領域を検出するために最低限必要な個数に決定した場合、LED21aの個数NUMaを、LED21bの個数NUMbの(Sb/Sa)×(Pb/Pa)倍までに減らすことが可能となる。
第1の実施の形態では、図2及び図3に示されたように、Pa=30,Pb=13,Sa=0.28,Sb=0.12である。したがって、LED21aの個数NUMaを、LED21bの個数NUMbの(13/30)×(0.12/0.28)倍程度に減らすことが可能となる。具体的には、LED21bの個数NUMbを10個とした場合、(13/30)×(0.12/0.28)×10 ≦ NUMa < 10となり、LED21aの個数NUMaを2個まで減らすことができる。
この場合、Sb×Pb×NUMb=15.6となり、Sa×Pa×NUMa=16.8となって、式(1)を殆ど満たすため、肌領域を精度良く検出することが可能となる。
なお、より肌領域の検出精度を向上させるためには、式(1)を完全に満たす(Sb×Pb×NUMb=Sa×Pa×NUMaとなる)ようにすることが望ましい。具体的には、例えば、Sa×Pa×NUMaの値が、Sb×Pb×NUMbと同一の値15.6となるように、LED21aに流す電流を調整して、光出力Paを変更する必要がある。
以下、第1の実施の形態では、LED21bの個数NUMbが10個であり、LED21aの個数NUMaが2個であるものとして説明するが、LED21bの個数NUMb、及びLED21aの個数NUMaは、これに限定されない。
すなわち、例えば、LED21bの個数NUMbを10個とし、LED21aの個数NUMaを、式(5)を満たす個数として、例えば8個であるものとするようにしてもよい。但し、この場合、Sb×Pb×NUMb=15.6となり、Sa×Pa×NUMa=67.2となって、式(1)を満たさなくなるため、例えば、式(1)を完全に満たすように、LED21aに流す電流が調整される。
次に、図4乃至図6を参照して、画像処理装置23が行う処理について説明する。
[肌に対する分光反射特性]
図4は、人間の肌に対する分光反射特性を示している。
なお、この分光反射特性は、人間の肌の色の違い(人種の違い)や状態(日焼け等)等に拘らず、一般性があるものである。
図4において、横軸は、人間の肌に照射される照射光の波長を示しており、縦軸は、人間の肌に照射された照射光の反射率を示している。
人間の肌に照射された照射光の反射率は、800[nm]付近をピークとして、900[nm]付近から急激に減少し、1000[nm]付近を極小値として再び上昇することが知られている。
具体的には、例えば、図4に示されるように、人間の肌に対して、870[nm]の光を照射して得られる反射光の反射率は63[%]であり、950[nm]の光を照射して得られる反射光の反射率は50[%]である。
これは、人間の肌について特有のものであり、人間の肌以外の物体(例えば、頭髪や衣服等)では、800乃至1000[nm]付近において、反射率の変化は緩やかとなっていることが多い。
第1の実施の形態では、上述した分光反射特性において、波長λ1及びλ2の組合せとして、例えば、波長λ1を870[nm]とし、波長λ2を950[nm]とする組合せが採用されている。この組合せは、人間の肌に対する反射率の差が比較的大きくなる組合せであって、人間の肌以外の部分に対する反射率の差が比較的小さくなる組合せである。
したがって、第1の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値と、対応する第2の撮像画像上の肌領域を構成する輝度値との差分絶対値は、人間の肌に対する反射率の差に対応して、比較的大きな値となる。
また、第1の撮像画像上の非肌領域(肌領域以外の領域)を構成する画素の輝度値と、対応する第2の撮像画像上の非肌領域を構成する輝度値との差分絶対値は、人間の肌以外の部分に対する反射率の差に対応して、比較的小さな値となる。
画像処理装置23は、カメラ22からの第1及び第2の撮像画像に基づいて、第1又は第2の撮像画像の一方から肌領域を検出する。
[画像処理装置23が行う処理の概要]
図5は、画像処理装置23が行う処理の概要を示している。
画像処理装置23には、カメラ22から、肌領域41a及び非肌領域41b(肌領域41a以外の領域)により構成される第1の撮像画像41、並びに、肌領域42a及び非肌領域42b(肌領域42a以外の領域)により構成される第2の撮像画像42が供給される。
画像処理装置23は、カメラ22から供給される第1の撮像画像41、及び第2の撮像画像42に対して、LPF(low pass fileter)を用いた平滑化を行う。そして、画像処理装置23は、平滑化後の第1の撮像画像41、平滑化後の第2の撮像画像42の対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値を算出し、その差分絶対値を画素値とする差分画像43を生成する。
画像処理装置23は、生成した差分画像43に対して、差分画像43を構成する画素値のうち、所定の閾値以上の画素値を1とし、所定の閾値未満の画素値を0とする2値化を行う。
いまの場合、差分画像43における肌領域43aは、肌領域41aと肌領域42aとの差分絶対値を画素値とする画素により構成されているため、肌領域43aを構成する画素の画素値は比較的大きな値となっている。
また、差分画像43における非肌領域43bは、非肌領域41bと非肌領域42bとの差分絶対値を画素値とする画素により構成されているため、非肌領域43bを構成する画素の画素値は比較的小さな値となっている。
したがって、差分画像43は、画像処理装置23により行われる2値化により、肌領域43aを構成する画素の画素値が1とされた肌領域44a、及び非肌領域43bを構成する画素の画素値が0とされた非肌領域44bにより構成される2値化画像44に変換される。
そして、画像処理装置23は、その2値化により得られる2値化画像44を構成する画素のうち、画素値が1となる画素により構成される肌領域44aを、肌領域として検出する。
[画像処理装置23の構成例]
図6は、画像処理装置23の構成例を示している。
この画像処理装置23は、制御部61、算出部62、及び2値化部63により構成される。
制御部61は、発光装置21を制御し、発光装置21のLED21a(いまの場合、2個のLED21a)及びLED21b(いまの場合、10個のLED21b)に、それぞれ、同一の大きさの電流(いまの場合、50[mA])を流すようにして、発光装置21のLED21a及びLED21bを交互に発光させる。また、制御部61は、カメラ22を制御し、カメラ22による被写体の撮像を行わせる。
算出部62には、カメラ22から、第1及び第2の撮像画像が供給される。算出部62は、カメラ22からの第1及び第2の撮像画像に対して、LPFを用いた平滑化を行う。
そして、算出部62は、平滑化後の第1及び第2の撮像画像どうしの差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値を画素値とする画素により構成される差分画像を、2値化部63に供給する。
2値化部63は、算出部62からの差分画像を2値化し、その結果得られる2値化画像に基づいて、第1の撮像画像(又は第2の撮像画像)上の肌領域を検出し、その検出結果を出力する。
[情報処理システム1の動作説明]
次に、図7のフローチャートを参照して、情報処理システム1が行う肌検出処理について説明する。
この肌検出処理は、例えば、情報処理システム1の電源がオンされたときから繰り返し実行される。
ステップS1において、制御部61は、発光装置21のLED21a(いまの場合、2個のLED21a)を制御し、LED21aに所定の大きさの電流(いまの場合、50[mA])を流すようにして、波長λ1の光の発光を開始させる。なお、制御部61は、LED21bが発光している場合には、LED21bの発光を停止した上で、LED21aの発光を開始させる。
ステップS2において、カメラ22は、波長λ1の光が照射されている被写体を撮像し、その結果得られる第1の撮像画像を、画像処理装置23の算出部62に供給する。
ステップS3において、制御部61は、発光装置21のLED21aを制御し、波長λ1の光の発光を停止させ、発光装置21のLED21b(いまの場合、10個のLED21b)を制御し、LED21bに、LED21aに流した電流と同一の大きさの電流を流すようにして、波長λ2の光の発光を開始させる。
ステップS4において、カメラ22は、波長λ2の光が照射されている被写体を撮像し、その結果得られる第2の撮像画像を、画像処理装置23の算出部62に供給する。
ステップS5において、算出部62は、カメラ22から供給される第1及び第2の撮像画像に対して、LPFを用いた平滑化を行う。そして、算出部62は、平滑化後の第1及び第2の撮像画像の対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値に基づいて、差分画像を生成し、2値化部63に供給する。
ステップS6において、2値化部63は、算出部62から供給される差分画像を2値化する。そして、ステップS7において、2値化部63は、2値化により得られる2値化画像から、肌領域を検出する。以上で肌検出処理は終了される。
以上説明したように、肌検出処理によれば、式(1)を殆ど満たす必要最小限のLED(いまの場合、2個のLED21aと10個のLED21b)を用いて肌領域を検出するようにしたので、例えば、同じ個数のLED(10個のLED21aと10個のLED21b)を用いて肌領域を検出する場合と比較して、より少ないLEDで肌領域を精度良く検出することが可能となる。
また、情報処理システム1では、同じ個数のLEDを用いて肌領域を検出する場合と比較して、LEDの個数を減らすことができるので、情報処理システム1の規模を小さくすることができる。
このため、情報処理システム1を、例えばテレビジョン受像機等の電子機器に内蔵する場合でも、そのために電子機器に設けるスペースを小さくできるため、比較的、電子機器の形状を自由に設計することが可能となる。
なお、電子機器として、例えばテレビジョン受像機に情報処理システム1を内蔵した場合には、テレビジョン受像機は、内蔵する情報処理システム1により、ユーザの手等を表す肌領域を検出し、その検出結果に基づいて、ユーザの手等による所定の操作に対応するジェスチャ等を認識することができる。そして、テレビジョン受像機は、その認識結果に基づいて、選局(チャンネル)を変更する等の動作を行なうことが可能となる。
また、LED21a及びLED21bのいずれにも、同一の大きさの電流を流すようにしたので、LED21a及びLED21b毎に流す電流の大きさを変更して、LED21a及びLED21bの出力を調整する必要がなくなる。
なお、LED21a及びLED21bのいずれにも、同一の大きさの電流を流すようにした場合、肌領域を精度良く検出するために必要な条件として、上述した式(1)を満たさないことが生じ得る。
したがって、この場合、式(1)を完全に満たす(Sb×Pb×NUMb=Sa×Pa×NUMaとなる)ように、LED21a及びLED21bに流す電流を調整すれば、少ないlED21a及びLED21bの個数で、より精度良く肌領域を検出することが可能となる。
なお、第1の実施の形態において、情報処理システム1として、発光装置21、カメラ22、及び画像処理装置23を、それぞれ個別に構成するようにしたが、例えば、一体的に構成するようにすれば、より小型化することが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
[肌認識モジュール81の外観図]
次に、図8を参照して、発光装置21、カメラ22、及び画像処理装置23それぞれと同様の機能を有する肌認識モジュール81について説明する。
図8は、第2の実施の形態である肌認識モジュール81の一例を示している。
この肌認識モジュール81は、レンズ101、光源群102、基板103、カメラ104、画像処理部105、及び支持部材106により構成される。
レンズ101は、光源群102を構成するLEDそれぞれにより発光される光を集光し、集光した光を、例えばスポット状に補正して、カメラ104により撮像される撮像範囲である2次元平面上に照射する。
光源群102は、発光装置21と同様に構成されており、波長λ1の光を照射(発光)するLED、及び波長λ1とは異なる波長λ2の光を照射するLEDにより構成される。なお、光源群102は、例えば、波長λ1の光と波長λ2の光とを交互に発光させる。
基板103は、光源群102が配置される光源用基板103a、並びに、カメラ104及び画像処理部105が配置される処理用基板103bにより構成される。なお、光源用基板103a及び処理用基板103bは、それぞれ、別々の基板として構成されている。
光源用基板103aは、横長の矩形の形状を有しており、その中央に、カメラ104が光源用基板103aの法線方向に貫通した状態で固定されている。また、光源用基板103aには、カメラ104を中心として一直線上に光源群102を構成するLEDが配置されている。
処理用基板103bは、例えば、多層(例えば、4層や6層等)の基板により構成されており、光源用基板103aと同様に横長の矩形の形状を有している。また、処理用基板103bは、光源用基板103aの後方に設けられており、処理用基板103bには、光源用基板103aに固定されたカメラ104、及び画像処理部105が配置される。
カメラ104は、カメラ22と同様に構成されており、波長λ1の光が照射された被写体の撮像、及び波長λ2の光が照射された被写体の撮像を行い、その結果得られる撮像画像それぞれを、画像処理部105に供給する。
すなわち、カメラ104は、被写体に照射された波長λ1の照射光の反射光を受光し、その結果得られる第1の撮像画像を、画像処理部105に供給する。また、カメラ104は、被写体に照射された波長λ2の照射光の反射光を受光し、その結果得られる第2の撮像画像を、画像処理部105に供給する。
画像処理部105は、画像処理装置23と同様に構成されており、カメラ104からの第1及び第2の撮像画像に基づいて、第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像内から、人間の肌領域等を検出する。
支持部材106は、レンズ101、光源用基板103a、及び処理用基板103bを支持する。
第2の実施の形態では、光源群102を一様に一直線上に配置するので(LEDを全幅に亘って一様に配置するので)、照度分布の均一化が図り易くなり、より肌領域を精度良く検出することが可能となる。
また、第2の実施の形態では、図8に示されるように、光源群102を光源用基板103aに、カメラ104及び画像処理部105を処理用基板103bにそれぞれ配置し、光源用基板103aと処理用基板103bとを重ねるように構成した。
したがって、例えば、光源群102を配置する基板と、カメラ104及び画像処理部105を配置する基板とを分けずに、光源群102、カメラ104、及び画像処理部105を1つの基板(例えば、光源用基板103a)に配置する場合と比較して、肌認識モジュール81の幅(光源用基板103aの面積)を小さくすることができる。
その他、第2の実施の形態では、発光装置21に対応する光源群102、カメラ22に対応するカメラ104、及び画像処理装置23に対応する画像処理部105を、肌認識モジュール81として一体的に構成するようにしたので、情報処理システム1と比較して、より小さくすることができ、テレビジョン受像機等の電子機器に殆どスペースを設けずに、肌認識モジュール81を内蔵することが可能となる。
[テレビジョン受像機121の正面図]
次に、図9を参照して、肌認識モジュール81を内蔵したテレビジョン受像機121について説明する。
図9は、肌認識モジュール81を内蔵したテレビジョン受像機121を示している。
このテレビジョン受像機121は、肌認識モジュール81の他、主に、モニタ141、及び図示せぬチューナ等により構成される。なお、肌認識モジュール81は、テレビジョン受像機121の筐体のうち、モニタ141の周辺部分に収まるように小型化されて、モニタ141の周辺部分に内蔵されている。
モニタ141は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electro-luminescent)ディスプレイ等により構成されており、放送されるテレビジョン放送信号に対応する画像(番組)等を表示する。
なお、肌認識モジュール81は、内蔵するカメラ104(図8)により、モニタ141の前に存在する被写体(例えば、番組を視聴しているユーザ)を撮像する。そして、肌認識モジュール81は、その撮像により得られる撮像画像内の肌領域を検出し、その検出結果を、例えば図示せぬチューナに供給する。
そして、図示せぬチューナは、肌認識モジュール81からの検出結果に対応する処理として、例えば、テレビジョン受像機121の選局を変更する動作を行う。
<3. 変形例>
第1の実施の形態では、式(5)(又は式(6))において、LED21a及びLED21bの光のエネルギー量を表す指標として、光出力[mW]を用いるようにしたが、その他、例えば、LED21a及びLED21bの光の放射強度[W/sr]を採用することができる。なお、放射強度[W/sr]とは、LEDから照射される単位立体角(1ステラジアン)あたりの光のエネルギー量を表す。
すなわち、例えば、LED21aの放射強度をIaとし、LED21bの放射強度をIbとした場合、式(5)を導出したときと同様にして、次式(7)を導出することができる。
(Sb/Sa)×(Ib/Ia)×NUMb ≦ NUMa < NUMb ・・・(7)
この場合、導出した式(7)を用いて、LED21aの個数NUMaを、LED21bの個数NUMbの(Sb/Sa)×(Ib/Ia)倍程度に減らすことが可能となる。
第1の実施の形態では、波長λ1と波長λ2との組合せを、870[nm]と950[nm]との組合せとしたが、波長の組合せとしては、波長λ1における反射率と、波長λ2における反射率との差分絶対値が、ユーザの肌以外のものについて得られる反射率の差分絶対値と比較して、十分に大きくなる組合せであれば、どのような組合せでもよい。
具体的には、図4から明らかなように、例えば、870[nm]と950[nm]との組合せの他、800[nm]と950[nm]との組合せ、870[nm]と1000[nm]との組合せ、800[nm]と1000[nm]との組合せ等のように、LED21aが930[nm]未満の波長λ1の照射光を照射し、LED21bが930[nm]以上の波長λ2の照射光を照射するように構成することが可能である。
なお、LED21aから照射される光として、可視光を用いる場合には、可視光カットフィルタ22aに代えて、LED21aから照射される可視光のみを通過させて、カメラ22のレンズに入射させるフィルタが用いられる。これは、LED21bについても同様のことがいえる。
また、本明細書において、上述した一連の処理を記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した第1及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 情報処理システム, 21 発光装置, 21an,21bm LED, 22 カメラ, 22a 可視光カットフィルタ, 23 画像処理装置, 61 制御部, 62 算出部, 63 2値化部, 81 肌認識モジュール, 101 レンズ, 102 光源群, 103 基板, 103a 光源用基板, 103b 処理用基板, 104 カメラ, 105 画像処理部, 106 支持部材, 121 テレビジョン受像機, 141 モニタ

Claims (11)

  1. 被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出する情報処理装置において、
    第1の波長の光を前記被写体に照射する第1の照射部を第1の個数だけ有するとともに、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記被写体に照射する第2の照射部を、前記第1の個数とは異なる第2の個数だけ有する発光手段と、
    前記被写体からの反射光を受光して得られる、前記反射光の受光強度に基づいて、前記受光強度に対応する撮像画像を生成する生成手段と、
    前記第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び前記第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記肌領域を検出する検出手段と
    を含み、
    前記第1の個数は、前記第2の個数よりも少ない個数に予め決定されている
    情報処理装置。
  2. 前記第1の個数は、
    同一の電力が供給された場合における、前記第1の照射部により照射される光の第1のエネルギー量、及び前記第2の照射部により照射される光の第2のエネルギー量の違い、
    並びに、前記生成手段による、前記第1の波長の反射光に対する第1の受光感度、及び前記生成手段による、前記第2の波長の反射光に対する第2の受光感度の違いに基づいて決定されている
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の個数は、前記第2のエネルギー量を前記第1のエネルギー量で除算した除算結果、前記第2の受光感度を前記第1の受光感度で除算した除算結果、及び前記第2の個数のそれぞれを乗算して得られる閾値以上の個数であって、前記第2の個数未満の個数に予め決定されている
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記エネルギー量は、単位時間あたりに放射される光のエネルギー量の総量を表す光出力である
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記エネルギー量は、単位立体角あたりのエネルギー量を表す放射強度である
    請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1及び第2の照射部は、人間の肌に対して、前記第1の波長の光を照射して得られる反射光の反射率と、前記第2の波長の光を照射して得られる反射光の反射率との差分絶対値が、所定の差分閾値以上となる場合の波長の光を照射する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1及び第2の照射部は、それぞれ異なる波長の赤外線を照射する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2の照射部は930[nm]以上の波長の光を照射し、前記第1の照射部は930[nm]未満の光を照射する
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記検出手段は、前記第1及び第2の撮像画像を構成する画素において、対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、前記肌領域を検出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記情報処理装置は、
    第1の照射部を第1の個数だけ有するとともに、第2の照射部を、前記第1の個数とは異なる第2の個数だけ有する発光手段と、
    生成手段と、
    検出手段と
    を含み、
    前記発光手段の前記第1の照射部が、第1の波長の光を前記被写体に照射し、
    前記発光手段の前記第2の照射部が、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記被写体に照射し、
    前記生成手段が、前記被写体からの反射光を受光して得られる、前記反射光の受光強度に基づいて、前記受光強度に対応する撮像画像を生成し、
    前記検出手段が、前記第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び前記第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記肌領域を検出する
    ステップを含み、
    前記第1の個数は、前記第2の個数よりも少ない個数に予め決定されている
    情報処理方法。
  11. 被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出する情報処理装置を内蔵する電子機器において、
    前記情報処理装置は、
    第1の波長の光を前記被写体に照射する第1の照射部を第1の個数だけ有するとともに、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記被写体に照射する第2の照射部を、前記第1の個数とは異なる第2の個数だけ有する発光手段と、
    前記被写体からの反射光を受光して得られる、前記反射光の受光強度に基づいて、前記受光強度に対応する撮像画像を生成する生成手段と、
    前記第1の波長の反射光を受光して得られる第1の受光強度に対応する第1の撮像画像、及び前記第2の波長の反射光を受光して得られる第2の受光強度に対応する第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記肌領域を検出する検出手段と
    を含み、
    前記第1の個数は、前記第2の個数よりも少ない個数に予め決定されている
    電子機器。
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