JP2011108535A - 光源装置および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせない光源装置および照明装置を提供する。
【解決手段】 蛍光回転体1は、透明な基板(例えば石英ガラス基板)上に,紫外光を照射すると赤色、緑色、青色の蛍光をそれぞれ発光する蛍光体層2a,2b,2cが、蛍光回転体1の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状蛍光体領域として配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光源装置および照明装置に関する。
近年、LED等の固体光源を用いた照明装置が用いられており、その特性を活かして、赤、緑、青の3種類のLEDを用い各色の発光強度をコントロールすることにより照明色を変化させることができる照明光源および照明装置が開発されている(特許文献1)。この場合、3種類のLEDを同じ場所に設置することは物理的に不可能であるため、それぞれ距離を置いて配置する。従って、例えばスポットライトのようにレンズを用いて配光をコントロールするような照明装置においては、光源の位置の違い、つまり光軸の違いにより、照射領域端部で色割れが発生してしまう。
この問題を解決するため、例えば特許文献2に示すような蛍光体層を所定の領域に配置した円盤状回転体(以下、蛍光回転体と称す)を利用した光源装置が、主にプロジェクターの光源として開発されている。図1には、この種の蛍光回転体91が示されている。図1を参照すると、蛍光回転体91は、透明な基板(例えば石英ガラス基板)上に紫外光を照射すると赤色または緑色または青色の蛍光を発光するそれぞれの蛍光体層92a,92b,92cが3つの分割された領域として配置されており、蛍光回転体91の回転軸(回転中心)を通って半径方向に延びる直線93a,93b,93cにより3色の蛍光体層92a,92b,92cの面積がほぼ等しくなるように分割配置されている。
図2は図1の蛍光回転体91を用いた光源装置を示す図である。図2を参照すると、この光源装置は、図1の蛍光回転体91をモーター94で回転させ、固体光源(例えばレーザーダイオード光源)95の前に配置することにより、光源95の光軸上で励起された各蛍光体層92a,92b,92cが各々の色で順次発光することになる。すなわち、赤緑青の光が順次発光することになるが、発光周期が早くなると、つまり蛍光回転体の回転数を上げると(例えば3600rpmにすると)、それぞれの発光色を認識できなくなり白色光として視認できるようになる。
そして、この光源装置では、蛍光回転体91は回転するものの、発光点は一点であり、しかも、各色が同じ場所で発光するため、前記の照明領域端部での色割れが発生しない照明装置を得ることができる。
特開2004−055360号公報 特開2004−341105号公報
しかしながら、図1に示すような蛍光回転体91を用いる場合には、色割れを防止することはできるものの、発光色が時間的に変化するために、いわゆるカラーブレイク現象が生じてしまう。
カラーブレイク現象は、本来白色として観察されるはずの赤緑青の順次発光の個々の色が瞬間的に視認されてしまう現象をいう。例えば蛍光回転体の回転数を3600rpmとすれば、赤緑青の順次発光を一周期とした場合に60Hzでこの順次発光を繰り返すことになり、明るい室内で普通に観察する限りはカラーブレイク現象は生じることはないが、暗い部屋で観察する場合や光源もしくは照明場所から急に目をそむけた時などに生じてしまい、人間を不愉快にさせるものとして知られている。
蛍光回転体の回転速度を早くして順次発光の繰返し周期を短くすれば、ある程度はカラーブレイク現象が起き難くなるが、回転数上昇によるモーター音の増大など別の要因で人を不愉快にさせてしまう。
さらに、図1に示すような蛍光回転体91を用いる場合には、照明色を変化させることができない。
照明色を変化させる方法として、蛍光回転体の回転速度を色毎に制御することも考えられるが、モーターにより高速で回転している蛍光回転体の速度を制御することは困難であり、たとえできたとしても、高価なモーターと複雑な制御系が必要になる。
本発明は、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせない光源装置および照明装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、上記目的に加えて、さらに、蛍光回転体を用いた場合でも、複雑な制御系などを必要とせずに、簡単に照明色を変化させることの可能な光源装置および照明装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、紫外光を発光する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの紫外光の入射により互いに異なった色の蛍光を発光する蛍光体層をそれぞれ備えた複数の蛍光体領域を有している光源装置において、前記蛍光回転体上に配置された前記各蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、可視光を出射する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの可視光により励起され該固体光源からの可視光の波長よりも長波長の蛍光を発光する蛍光体層を備えた少なくとも1つの蛍光体領域、および、蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域の各領域を、互いに分割された領域として有しており、前記蛍光回転体上に配置された各蛍光体領域および非蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、前記固体光源と前記蛍光回転体の回転軸との距離を可変にする可変手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置である。
また、請求項4記載の発明は、前記固体光源は固定されており、この場合、前記可変手段は、前記蛍光回転体を該蛍光回転体の回転軸と直交する方向に移動させる移動手段となっていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置である。
また、請求項5記載の発明は、前記蛍光回転体が透過型蛍光回転体である場合に、前記蛍光回転体の前記蛍光体領域は、蛍光体層と、該蛍光体層が配置される透明な基板と、該透明な基板の前記蛍光体層よりも前記固体光源側に配置され、前記固体光源が発する光を透過し前記蛍光体層が発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光源装置である。
また、請求項6記載の発明は、前記蛍光回転体が反射型蛍光回転体である場合に、前記蛍光回転体の前記蛍光体層が配置される基板には、反射面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光源装置である。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の光源装置が用いられていることを特徴とする照明装置である。
請求項1、請求項3乃至請求項7記載の発明によれば、紫外光を発光する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの紫外光の入射により互いに異なった色の蛍光を発光する蛍光体層をそれぞれ備えた複数の蛍光体領域を有している光源装置において、前記蛍光回転体上に配置された前記各蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっているので、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせない光源装置および照明装置を提供することができる。
また、請求項2乃至請求項7記載の発明によれば、可視光を出射する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの可視光により励起され該固体光源からの可視光の波長よりも長波長の蛍光を発光する蛍光体層を備えた少なくとも1つの蛍光体領域、および、蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域の各領域を、互いに分割された領域として有しており、前記蛍光回転体上に配置された各蛍光体領域および非蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっているので、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせない光源装置および照明装置を提供することができる。
特に、請求項3、請求項4記載の発明によれば、前記固体光源と前記蛍光回転体の回転軸との距離を可変にする可変手段が設けられているので、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせないとともに、蛍光回転体を用いた場合でも、複雑な制御系などを必要とせずに、簡単に照明色を変化させることができる。
また、請求項5記載の発明では、前記蛍光回転体が透過型蛍光回転体である場合に、前記蛍光回転体の前記蛍光体領域は、蛍光体層と、該蛍光体層が配置される透明な基板と、該透明な基板の前記蛍光体層よりも前記固体光源側に配置され、前記固体光源が発する光を透過し前記蛍光体層が発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)とを有しているので、効率の高い光源装置および照明装置を提供することができる。
また、請求項6記載の発明では、前記蛍光回転体が反射型蛍光回転体である場合に、前記蛍光回転体の前記蛍光体層が配置される基板には、反射面が設けられているので、効率の高い光源装置および照明装置を提供することができる。
もっとも、本発明と同じ照明は、蛍光回転体を用いず、単に基板上に複数の蛍光体領域を配置したもの、または、基板上に蛍光体領域および非蛍光体領域を配置したものでも実現することができる。本発明が威力を発揮するのは、蛍光体が耐えられない位の強力な励起光(例えば10W程度)を用いる場合であり、蛍光回転体の持つ冷却効果により耐久性を心配せずに使用可能であるため、狭い光源面積で大光量の光を発することができることが最大の特徴である。この特徴はレンズ系を用いた照明装置において特に有用である。
従来の蛍光回転体を示す図である。 図1の蛍光回転体を用いた光源装置を示す図である。 本発明の第1の実施形態の光源装置の一構成例を示す図である。 図3の光源装置に用いられる蛍光回転体の一例を示す図である。 図4のB−B線における断面図である。 本発明の第1の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。 反射型蛍光回転体の断面図である。 固体光源に対する蛍光回転体の位置を示す図である。 照射スポットの形状が円形である場合における、照射スポットと各領域との位置関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。 移動手段の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。 移動手段の一例を示す図である。 図10、図11の光源装置、または、図12、図13の光源装置における、同心円状の帯状の各領域と固体光源からの照射スポットとの関係を示す図である。 移動手段の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の光源装置の一構成例を示す図である。 図16の光源装置に用いられる蛍光回転体の一例を示す図である。 図17のC−C線における断面図である。 本発明の第2の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。 反射型蛍光回転体の断面図である。 固体光源に対する蛍光回転体の位置を示す図である。 照射スポットの形状が円形である場合における、照射スポットと各領域との位置関係を示す図である。 蛍光回転体の他の構成例を示す図である。 図23の蛍光回転体が透過型蛍光回転体である場合の断面図である。 図23の蛍光回転体が反射型蛍光回転体である場合の断面図である。 本発明の第2の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。 移動手段の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。 移動手段の一例を示す図である。 図26、図27の光源装置、または、図28、図29の光源装置における、同心円状の帯状の各領域と固体光源からの照射スポットとの関係を示す図である。 移動手段の他の例を示す図である。 第1、第2の実施態様で示した光源装置を用いた照明装置の一構成例を示す図である。 第1、第2の実施態様で示した光源装置を用いた照明装置の一構成例を示す図である。 第1、第2の実施態様で示した光源装置を用いた照明装置の他の構成例を示す図である。 第1、第2の実施態様で示した光源装置を用いた照明装置の他の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の第1の実施形態は、紫外光を発光する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの紫外光の入射により互いに異なった色の蛍光を発光する蛍光体層をそれぞれ備えた複数の蛍光体領域を有している光源装置において、前記蛍光回転体上に配置された前記各蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっていることを特徴としている。
なお、上記蛍光体領域とは、蛍光体層を有する領域であって、後述のように、蛍光体層に対応させて、バンドパスフィルターや調整層などが設けられる場合には、蛍光体層とともに、これらをも含めたものを指すものとする。以下では、便宜上、蛍光体層とこれに対応する蛍光体領域には、同じ符号を付している。
また、同心円状の帯状とは、円周上全周に渡って繋がった一定の幅を持ったドーナツ状の形状をいい、全周に渡って繋がっておらず円周上の一部の円弧状で一定の幅を持った形状は含まれない。
図3は、本発明の第1の実施形態の光源装置の一構成例を示す図である。図3を参照すると、この光源装置10は、紫外光を出射する固体光源5と、回転軸Xの周りに回転可能な(モーター4によって回転する)蛍光回転体1とを備えている。図4は、図3の光源装置10に用いられる蛍光回転体1の一例を示す図である。図4の例では、蛍光回転体1は、透明な基板(例えば石英ガラス基板)上に,紫外光を照射すると赤色、緑色、青色の蛍光をそれぞれ発光する蛍光体層2a,2b,2cが、蛍光回転体1の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状蛍光体領域として配置されている。
なお、図3に示した光源装置10では、蛍光回転体1が透過型のものとして構成され、固体光源5からの励起光によって励起された各蛍光体層2a,2b,2cからの発光のうち固体光源5側とは反対側に出射する光を用いるようになっている。以下、この形式の蛍光回転体を、透過型蛍光回転体と称す。ここで、各蛍光体層2a,2b,2cからの出射光を考えると、上記透過光(固体光源5側とは反対側に出射する光)とともに、蛍光体層2a,2b,2cで反射されて固体光源5側へ戻って行く発光、つまり反射光も存在している。蛍光体領域に蛍光体層を単に配置しただけの蛍光回転体では、この反射光は照明光として利用できない光となってしまう。
蛍光回転体1として透過型蛍光回転体を用いる場合に、蛍光体層2a,2b,2cからの上記反射光を照明光として利用するため、図5に示すように(なお、図5は図4のB−B線における断面図である)、蛍光回転体1の蛍光体層2a,2b,2cより固体光源5側に、紫外光を透過し可視光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)12を設けることができる。より具体的には、蛍光回転体1の蛍光体層2a,2b,2cが固体光源5側とは反対側の基板11面上に配置されており、かつ、固体光源5側の基板11面上には、紫外光を透過し可視光(赤色光または緑色光または青色光)を反射する光学手段(バンドパスフィルター)12が設けられている。固体光源5側の基板11面上に、紫外光を透過し可視光(赤色光または緑色光または青色光)を反射する光学手段(バンドパスフィルター)12が設けられていることにより、蛍光体層2a,2b,2cで反射されて固体光源5側へ戻って行く発光、つまり反射光をも、照明光として利用することができる。
なお、蛍光体領域の蛍光体層2a,2b,2cでの励起光から蛍光への変換効率は、蛍光体層2a,2b,2cを形成する蛍光体材料により異なるが、50%から99%程度である。従って、本発明では、この変換効率を考慮に入れた蛍光回転体1を設計する必要がある。具体的には、同心円状の帯状の各蛍光体層2a,2b,2cの幅を調整したり、変換効率が高い蛍光体層が配置された蛍光体領域の透過率もしくは反射率を調整する設計手法が考えられる。
蛍光体領域の透過率もしくは反射率を調整する方法としては、蛍光体層に重ねて所定の透過率を有する調整層をさらに設ける方法などが考えられる。
図6は、本発明の第1の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。なお、図6において、図3と対応する箇所には同じ符号を付している。図6の光源装置30も、図3の光源装置10と同様に、紫外光を出射する固体光源5と、回転軸Xの周りに回転可能な(モーター4によって回転する)蛍光回転体21とを備えている。ここで、蛍光回転体21は、図4に示す蛍光体層(紫外光を照射すると赤色または緑色または青色の蛍光を発光する蛍光体層)2a,2b,2cが蛍光体領域として設けられているものを用いているが、図6の光源装置30では、蛍光回転体21が反射型のものとして構成され、固体光源5からの励起光によって励起された各蛍光体層2a,2b,2cからの発光のうち固体光源5側に出射する光を用いるようになっている。以下、この形式の蛍光回転体を、反射型蛍光回転体という。ここで、蛍光体層2a,2b,2cからの出射光を考えると、入射励起光に対して反射する光とともに、蛍光体層2a,2b,2cで多重反射され固体光源5とは反対側に透過する発光や、蛍光体層2a,2b,2cを励起せず励起光のまま固体光源5と反対側に透過する光も存在している。もし、蛍光回転体21の蛍光体層2a,2b,2cを配置する基板が透明であるとすると、これらの光は蛍光回転体21の裏側に抜ける透過光となり、照明光として利用できない光となってしまう。
反射型蛍光回転体21を用いる場合に、蛍光体層2a,2b,2cからの上記透過光を照明光として利用するため、図7に示すように(図7は図5(透過型蛍光回転体)に対応する図である)、蛍光回転体21の基板31自体を金属製とすることができる。あるいは、蛍光回転体21の蛍光体層2a,2b,2cを配置する基板上に反射面を設けることができる。具体的には、透明な基板上に金属膜を配置することができる。
なお、反射型蛍光回転体31においても、透過型蛍光回転体1と同様に、蛍光体領域の蛍光体層2a,2b,2cでの励起光から蛍光への変換効率、および、各蛍光体層2a,2b,2cにおける紫外光照射面積を考慮に入れた蛍光回転体を設計する必要がある。
以下、本発明の第1の実施形態の光源装置をより詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態の光源装置10、30において、固体光源5には、例えば、InGaN系の材料を用いた発光波長が約380nmの近紫外光を発光する発光ダイオードを用いることができる。なお、固体光源5としては、発光ダイオードに限らず、紫外光を放出する光源であれば良く、半導体レーザー等を用いることもできる。
特に、本発明では、図8に示すように、固体光源5から発せられる紫外光の照射スポットSの中に、蛍光回転体1、21上の赤緑青の蛍光体領域2a,2b,2cが入るように、固体光源5および蛍光回転体1、21の位置を調整する必要がある。各蛍光体領域2a,2b,2c上の紫外光照射面積は等しくても良いし、等しくなくても良い。蛍光体濃度にも依存するが一般に、各面積が等しい時に白色の照明光が得られる。なお、各面積を等しくするためには、図9に示すように照射スポットSの形状が円形である場合には、中央の帯状蛍光体領域2bが紫外光照射面積が最も大きくなるので、中央の帯状蛍光体領域2bの幅Wbを両端の帯状蛍光体領域2a,2cの幅Wa,Wcよりも狭くする必要がある。各蛍光体領域2a,2b,2c上の紫外光照射面積が等しくない場合、例えば青色の蛍光体領域2c上の紫外線照射面積が大きい場合は、青味掛かった白色光が得られる。このように、固体光源5と蛍光回転体1、21の位置関係により、照明光の色味を微妙に調整することができる。なお、同心円状の帯状の各領域2a,2b,2cの幅Wa,Wb,Wcは、0.3〜7mmの範囲である。
また、蛍光回転体1、21には、赤、緑、青の発光色に対応する蛍光体層2a,2b,2cが、図4に示すように、蛍光回転体1、21の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状領域として隣り合いながら塗り分けられたものを使用できる。塗り分けは、それぞれの蛍光体層パターンに対応する開口部(メタルメッシュ開口)を有するスクリーンを用いた印刷法などが利用できる。また、透過型蛍光回転体1の基板11としては、透明基板(石英ガラス基板など)が使用され、反射型蛍光回転体21の基板31としては、アルミなどの金属基板が使用可能である。
また、蛍光体層2a,2b,2cには、波長が約380nmないし約400nmの紫外光により励起されるものとして、例えば、赤色蛍光体層2aには、CaAlSiN:Eu2+、CaSiN8:Eu2+、LaS:Eu3+、KSiF:Mn4+、 KTiF:Mn4+等を用いることができ、緑色蛍光体層2bには、(Si,Al)(O,N):Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+等を用いることができ、青色蛍光体層2cには、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POl2:Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+、LaAl(Si,Al)(N,O)10:Ce3+等を用いることができる。
図5に示す透過型蛍光回転体1では、透明な石英ガラス基板11の固体光源5とは反対側の面に蛍光体層2a,2b,2cが設けられ、また、固体光源5側の面には光学手段(バンドパスフィルター)12が配置されている。ここで、バンドパスフィルター12には、紫外光を透過して可視光を反射させるように設計された誘電体多層膜(具体的には、高屈折率材料(TiO,LaTiO,Ta,Nb等)と低屈折率材料(SiO,MgF等)とが交互に積層された膜)からなるバンドパスフィルターを使用することができる。
また、図7に示す反射型蛍光回転体21では、アルミ金属基板31上に蛍光体層2a,2b,2cが配置されている。なお、基板31に石英ガラス基板のような透明なものを使用する場合は、基板31上に反射面としてアルミなどの金属幕を蒸着などの方法で形成する必要がある。図7に示すようなアルミなどの金属基板31を使用する場合は反射面は不要である。
図4に示す蛍光回転体1、21を用いた図3または図6に示す光源装置では、該蛍光回転体1、21は、固体光源5からの紫外光の入射により互いに異なった色の蛍光を発光する蛍光体層2a,2b,2cをそれぞれ備えた複数の蛍光体領域を有し、蛍光回転体1、21上に配置された各蛍光体領域2a,2b,2cが、前記蛍光回転体1、21の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状の領域となっているので、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせないようにすることができる。
さらに、透過型蛍光回転体においては、蛍光回転体1の蛍光体層2a,2b,2cより固体光源5側に、固体光源5が発する光を透過し前記蛍光体層2a,2b,2cが発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)12を設けることにより、また、反射型蛍光回転体においては、蛍光回転体21の蛍光体層2a,2b,2cを配置する基板31上に反射面を形成したりすることにより、効率の高い光源装置を提供することができる。
なお、上述の例では、蛍光回転体1、21には、赤緑青の3つの蛍光体領域2a,2b,2cが設けられている場合を示したが、例えば赤緑青の蛍光体領域がそれぞれ2つずつ赤緑青の順に繰り返し帯状に設けられている場合(蛍光回転体の回転軸Xを中心とした同心円状の6つの帯状蛍光体領域が設けられている場合)なども、本発明の範囲に含まれる。
また、図10は、図3の光源装置10において、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせないようにすることに加えて、さらに、照明色を変化させることを意図した光源装置15を示す図である。
図10の光源装置15では、図3の光源装置10において、さらに、固体光源5と蛍光回転体1の回転軸Xとの距離を可変にする可変手段6が設けられている。なお、この際、蛍光回転体1としては、図4に示したものに比べて、蛍光体領域2cの幅と蛍光体領域2aの幅が、より広く(大きく)とられているものを用いる必要がある。
このように、図10の光源装置15では、蛍光回転体1を用いていることから、固体光源5と蛍光回転体1の回転軸Xとの距離を可変手段6によって変化させることにより、蛍光回転体を用いた場合でも、複雑な制御系などを必要とせずに、簡単に照明色を変化させることができる。
固体光源5と蛍光回転体1の回転軸Xとの距離を可変にする(変化させる)可変手段6としては、固体光源5が固定されている場合、蛍光回転体1を蛍光回転体1の回転軸Xと直交する方向に移動させる移動手段を利用することができる。ここで、移動手段としては、図11に示すように、モーター7の回転を直線運動に変えるラックアンドピニオン機構8を用いた一般的なものが使用可能である。
図10、図11の構成では、固体光源5から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体1上の各領域2a,2b,2cの面積割合が変化することになり、それぞれの領域2a,2b,2cから発せられる各色光の混合割合が変化するため、照明色を変えることができる。
より詳細に、赤緑青の3色の混色により白色光を得て、さらに白色光の色を変化させたい場合、固体光源5と蛍光回転体1の回転軸Xとの距離を可変手段6によって可変にすることにより(変化させることにより)、後述するような原理で、固体光源5から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体1上の緑色蛍光体領域2bの面積割合を固定し、青色蛍光体領域2cと赤色蛍光体領域2aの面積割合を変化させて、青味と赤味をコントロールすることができ、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることが可能となる。すなわち、緑色蛍光体領域2bを挟んで両隣に赤色蛍光体領域2aおよび青色蛍光体領域2cを配置した蛍光回転体1を利用して、例えば青味を増す場合には紫外光の照射スポットに入る青色蛍光体領域2cの面積を大きくする一方で、赤色蛍光体領域2aの面積が小さくなるように、固体光源5と蛍光回転体1の回転軸Xとの距離を変化させればよい。青色蛍光体領域2cの照射面積を大きくし、赤色蛍光体領域2aの照射面積を小さくすることは、固体光源5と蛍光回転体1の回転軸Xとの距離を変化させれば自動的に実現される。このように、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることは、市販の蛍光灯を考えた場合、白色を中心に赤味を増した電球色や青味を増した昼光色を容易に得られることを意味している。
また、図12は、図6の光源装置30において、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせないようにすることに加えて、さらに、照明色を変化させることを意図した光源装置35を示す図である。
図12の光源装置35では、図6の光源装置30において、さらに、固体光源5と蛍光回転体21の回転軸Xとの距離を可変にする可変手段6が設けられている。なお、この際、蛍光回転体21としては、図4に示したものに比べて、蛍光体領域2cの幅と蛍光体領域2aの幅が、より広く(大きく)とられているものを用いる必要がある。
このように、図12の光源装置35では、蛍光回転体21を用いていることから、固体光源5と蛍光回転体21の回転軸Xとの距離を可変手段6によって変化させることにより、蛍光回転体を用いた場合でも、複雑な制御系などを必要とせずに、簡単に照明色を変化させることができる。
固体光源5と蛍光回転体21の回転軸Xとの距離を可変にする(変化させる)可変手段6としては、固体光源5が固定されている場合、蛍光回転体21を蛍光回転体21の回転軸Xと直交する方向に移動させる移動手段を利用することができる。ここで、移動手段としては、図13に示すように、モーター7の回転を直線運動に変えるラックアンドピニオン機構8を用いた一般的なものが使用可能である。
図12、図13の構成では、固体光源5から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体21上の各領域2a,2b,2cの面積割合が変化することになり、それぞれの領域2a,2b,2cから発せられる各色光の混合割合が変化するため、照明色を変えることができる。
より詳細に、赤緑青の3色の混色により白色光を得て、さらに白色光の色を変化させたい場合、固体光源5と蛍光回転体21の回転軸Xとの距離を可変手段6によって可変にすることにより(変化させることにより)、後述するような原理で、固体光源5から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体21上の緑色蛍光体領域2bの面積割合を固定し、青色蛍光体領域2cと赤色蛍光体領域2aの面積割合を変化させて、青味と赤味をコントロールすることができ、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることが可能となる。すなわち、緑色蛍光体領域2bを挟んで両隣に赤色蛍光体領域2aおよび青色蛍光体領域2cを配置した蛍光回転体21を利用して、例えば青味を増す場合には紫外光の照射スポットに入る青色蛍光体領域2cの面積を大きくする一方で、赤色蛍光体領域2aの面積が小さくなるように、固体光源5と蛍光回転体21の回転軸Xとの距離を変化させればよい。青色蛍光体領域2cの照射面積を大きくし、赤色蛍光体領域2aの照射面積を小さくすることは、固体光源5と蛍光回転体21の回転軸Xとの距離を変化させれば自動的に実現される。このように、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることは、市販の蛍光灯を考えた場合、白色を中心に赤味を増した電球色や青味を増した昼光色を容易に得られることを意味している。
次に、蛍光回転体1、21を用いた図10、図11に示す光源装置15、図12、図13に示す光源装置35で、照明色を変化させられる原理を説明する。
図14は、図10、図11の光源装置15、または、図12、図13の光源装置35における、同心円状の帯状の各領域2a,2b,2cと固体光源5からの照射スポットとの位置関係を示している。ここで、同心円状の帯状の各領域2a,2b,2cの幅Wa,Wb,Wcは、0.3〜7mmの範囲であるが、図4に示すものに比べて、赤色蛍光体領域2aの幅Wa、青色蛍光体領域2cの幅Wcは広くなっている。そして、図14において、固体光源5に対する蛍光回転体1、21およびモーター4の位置がP0のときには、紫外光照射スポットはS0に示す範囲にあり、このときには、基準となる白色の照明光が得られる。この基準となる白色に対して青味を持たせるためには、固体光源5に対し蛍光回転体1、21およびモーター4を、図11、図13上で左方向に位置移動させれば良い。これにより、固体光源5からの紫外光照射スポットは、S1に示す範囲となり、赤色蛍光体領域2aの照射面積が減少し、青色蛍光体領域2cの照射面積が増加し、この結果、青味を持たせた照明色に変化させることができる。逆に、基準となる白色に対して赤味を持たせるためには、図11、図13上で蛍光回転体1、21およびモーター4を右方向に移動させれば良い。この場合には、固体光源5からの紫外光照射スポットは、S2に示す範囲となり、青色蛍光体領域2cの照射面積が減少し、赤色蛍光体領域2aの照射面積が増加し、この結果、、赤味を持たせた照明色に変化させることができる。以上のように、蛍光回転体1、21およびモーター4をモーター7とラックアンドピニオン機構8により連続的に動かせば、照明色を青味を持った白色から、赤味を持った白色まで連続的に変化させることができる。
なお、上述した例では、図11、図13に示したように、蛍光回転体1、21を回転軸Xと直交する方向に移動させる移動手段として、モーター7とラックアンドピニオン機構8を用いたが、移動手段としては、モーター7とラックアンドピニオン機構8に限らず、蛍光回転体を回転軸Xと直交する方向に移動させるものであれば、任意の機構を用いることができる。例えば、図15に示すように、移動手段としては、モーター37と、モーター37に取り付けられた回転アーム38とを備え、回転アーム38上のモーター37とは反対側に、蛍光回転体1、21と蛍光回転体回転用のモーター4を搭載した構成にすることもできる。図15の構成では、回転アーム38の矢印Rの方向の動きに従って蛍光回転体1、21を回転軸Xと直交する方向に移動させている(なお、図11、図13の構成では、蛍光回転体1、21を直線移動させるのに対して、図15の構成では、蛍光回転体1、21が円弧上を動く点で、相違している)。
本発明の第2の実施形態の光源装置は、可視光を出射する固体光源と、回転軸Xの周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの可視光により励起され該固体光源からの可視光の波長よりも長波長の蛍光を発光する蛍光体層を備えた少なくとも1つの蛍光体領域、および、蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域の各領域を、互いに分割された領域として有しており、前記蛍光回転体上に配置された各蛍光体領域および非蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状の領域となっていることを特徴としている。
なお、上記蛍光体領域とは、蛍光体層を有する領域であって、後述のように、蛍光体層に対応させて、バンドパスフィルターや調整層などが設けられる場合には、蛍光体層とともに、これらをも含めたものを指すものとする。以下では、便宜上、蛍光体層とこれに対応する蛍光体領域には、同じ符号を付している。また、非蛍光体領域とは、蛍光体層を有しない領域を指すものとする。
また、同心円状の帯状とは、円周上全周に渡って繋がった一定の幅を持ったドーナツ状の形状をいい、全周に渡って繋がっておらず円周上の一部の円弧状で一定の幅を持った形状は含まれない。
図16は、本発明の第2の実施形態の光源装置の一構成例を示す図である。なお、図16において、図3と同様の箇所には同じ符号を付している。図16を参照すると、この光源装置50は、可視光(例えば、青色光)を出射する固体光源45と、回転軸Xの周りに回転可能な(モーター4によって回転する)蛍光回転体41とを備えている。図17は、図16の光源装置50に用いられる蛍光回転体41の一例を示す図である。図17の例では、蛍光回転体41は、透明な基板(例えば石英ガラス基板)上に、可視光(例えば、青色光)を照射すると赤色、緑色の蛍光をそれぞれ発光する蛍光体層42a,42bと蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域42cとが、蛍光回転体41の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状領域として配置されている。
なお、図16に示した光源装置50では、蛍光回転体41が透過型のものとして構成され、固体光源45からの励起光によって励起された2つの蛍光体領域(蛍光体層42a,42b)からの発光のうち固体光源45側とは反対側に出射する光、および、非蛍光体領域42cを透過する可視光固体光源(青色固体光源)45の光を用いている。以下、この形式の蛍光回転体を、透過型蛍光回転体と称す。ここで、各蛍光体層42a,42bからの出射光を考えると、上記透過光(固体光源45側とは反対側に出射する光)とともに、蛍光体層42a,42bで反射されて固体光源45側へ戻って行く発光、つまり反射光も存在している。蛍光体領域に蛍光体層を単に配置しただけの蛍光回転体では、この反射光は照明光として利用できない光となってしまう。
蛍光回転体41として透過型蛍光回転体を用いる場合に、蛍光体層42a,42bからの上記反射光を照明光として利用するため、図18に示すように(なお、図18は図17のC−C線における断面図である)、蛍光回転体41の蛍光体層42a,42bより固体光源45側に、固体光源45が発する光を透過し蛍光体層42a,42bが発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)52を設けることができる。より具体的には、蛍光回転体41の蛍光体層42a,42bが固体光源45側とは反対側の基板51面上に配置されており、かつ、固体光源45側の基板51面上には、固体光源45が発する光(青色光)を透過し蛍光体層42a,42bが発する光(赤色光、緑色光)を反射する光学手段(バンドパスフィルター)52が設けられている。固体光源45が発する光(青色光)を透過し蛍光体層42a,42bが発する光(赤色光、緑色光)を反射する光学手段(バンドパスフィルター)52が設けられていることにより、蛍光体層42a,42bで反射されて固体光源45側へ戻って行く発光、つまり反射光をも、照明光として利用することができる。
なお、蛍光体領域の蛍光体層42a,42bでの励起光から蛍光への変換効率は、蛍光体層42a,42bを形成する蛍光体材料により異なるが、50%から99%程度である。従って、本発明では、この変換効率を考慮に入れた蛍光回転体を設計する必要がある。具体的には、同心円状の帯状の蛍光体領域42a,42bおよび非蛍光体領域42cの幅を調整したり、非蛍光体領域や変換効率が高い蛍光体層が配置された蛍光体領域の透過率もしくは反射率を調整したり、あるいは、非蛍光体領域に散乱性を持たせて透過率もしくは反射率を調整する設計手法が考えられる。
透過率もしくは反射率を調整する方法としては、非蛍光体領域42cでは、非蛍光体領域42c上に所定の透過率を有する調整層を設け、また、蛍光体領域42a,42bでは、蛍光体層に重ねて所定の透過率を有する調整層をさらに設ける方法などが考えられる。また、非蛍光体領域42cに散乱性を持たせるためには、蛍光回転体の基板表面に微細な凹凸を付けたり、散乱材を混入した散乱層を蛍光回転体の基板上に配置する方法などが考えられる。
図19は、本発明の第2の実施形態の光源装置の他の構成例を示す図である。なお、図19において、図16と対応する箇所には同じ符号を付している。図19の光源装置70も、図16の光源装置50と同様に、可視光(例えば、青色光)を出射する固体光源45と、回転軸Xの周りに回転可能な(モーター4によって回転する)蛍光回転体61とを備えている。ここで、蛍光回転体61は、図17の、蛍光体層(可視光(例えば、青色光)を照射すると赤色または緑色の蛍光を発光する蛍光体層)42a,42bと蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域42cとが、蛍光回転体61の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状領域として配置されているものを用いているが、図19の光源装置70では、蛍光回転体61が反射型のものとして構成され、固体光源45からの励起光によって励起された各蛍光体領域(各蛍光体層)42a,42bからの発光のうち固体光源45側に出射する光(赤色光、緑色光)、および、非蛍光体領域42cで反射する可視光固体光源(青色固体光源)45の光(青色光)を用いている。以下、この形式の蛍光回転体を、反射型蛍光回転体と称す。ここで、蛍光体層42a,42bからの出射光を考えると、入射励起光に対して反射する光とともに蛍光体層42a,42bで多重反射され固体光源45とは反対側に透過する発光や、蛍光体層42a,42bを励起せず励起光のまま固体光源45と反対側に透過する光も存在している。もし、蛍光回転体61の蛍光体層42a,42bを配置する基板が透明であるとすると、これらの光は蛍光回転体の裏側に抜ける透過光となり、照明光として利用できない光となってしまう。
反射型蛍光回転体61を用いる場合に、蛍光体層42a,42bからの上記透過光を照明光として利用するため、図20に示すように(図20は図18の透過型蛍光回転体に対応する図である)、蛍光回転体61の基板71自体を金属製とすることができる。あるいは、蛍光回転体61の蛍光体層42a,42bを配置する基板上に反射面を設けることができる。具体的には、透明な基板上に金属膜を配置することができる。
なお、反射型蛍光回転体61においても、透過型蛍光回転体41と同様に、蛍光体領域の蛍光体層42a,42bでの励起光から蛍光への変換効率を考慮に入れた蛍光回転体を設計する必要がある。
以下、本発明の第2の実施態様の光源装置50、70をより詳細に説明する。
蛍光回転体41、61には、図17に示すように、青色の励起光により赤色および緑色に発光する2つの蛍光体領域(蛍光体層42a,42b)と非蛍光体領域42cとが、蛍光回転体41、61の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状領域として隣り合いながら塗り分けられて配置されたものを使用できる。塗り分けは、それぞれの蛍光体領域のパターンに対応する開口部(メタルメッシュ開口)を有するスクリーンを用いた印刷法などが利用できる。なお、前記した蛍光体領域での励起光から蛍光への変換効率を考慮に入れた蛍光回転体の設計手法のうちの、同心円状の帯状の蛍光体領域42a,42bおよび非蛍光体領域42cの幅を調整する手法に従い、非蛍光体領域42cの幅を狭くするなど各領域42a,42b,42cの大きさが調整されている。また、透過型蛍光回転体41の基板51としては、透明な基板(石英ガラス基板など)が使用され、反射型蛍光回転体61の基板71としてはアルミなどの金属基板が使用可能である。
また、図17の蛍光回転体41、61に対する固体光源45には、例えば、GaN系の材料を用いた発光波長が約460nmの青色光を発光する発光ダイオードを用いることができる。なお、固体光源45としては、発光ダイオードに限らず、青色光を放出する光源であれば良く、半導体レーザー等を用いることもできる。
特に、本発明では、図21に示すように、固体光源45から発せられる青色光の照射スポットTの中に、蛍光回転体41、61上の赤緑の蛍光体領域42a,42b、および、非蛍光体領域2cが入るように、固体光源45および蛍光回転体41、61の位置を調整する必要がある。各領域42a,42b,42c上の青色光照射面積は、図22に示すように照射スポットTの形状が円形である場合には、中央の帯状蛍光体領域42bが青色光照射面積が最も大きくなること、および、非蛍光体領域42cは青色光を透過し変換効率が100%であることを考慮して決められる。非蛍光体領域42cは青色光を透過し変換効率が100%であるので、白色の照明光を得るためには、少なくとも非蛍光体領域42cの幅Wcは蛍光体領域42a,42bの幅Wa,Wbよりも狭くする必要がある。非蛍光体領域42cの幅Wcが狭くない場合には、青味掛かった白色光が得られる。このように、固体光源45と蛍光回転体41、61の位置関係により、照明光の色味を微妙に調整することができる。なお、同心円状の帯状の各領域42a,42b,42cの幅Wa,Wb,Wcは、0.3〜7mmの範囲である。
また、蛍光体層42a,42bとしては、波長が約440nmないし約470nmの青色光により励起されるものとして、例えば、赤色蛍光体層42aには、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、KSiF:Mn4+、KTiF:Mn4+等を用いることができ、緑色蛍光体層42bには、Y(Ga,Al)12:Ce3+、CaScSi12:Ce3+、CaSc:Eu2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+、BaSi12:Eu2+、(Si,Al)(O,N):Eu2+等を用いることができる。
図18に示す透過型蛍光回転体41では、透明な石英ガラス基板51の固体光源45とは反対側の面に蛍光体層42a,42bが設けられ、また、固体光源45側の面には光学手段(バンドパスフィルター)52が配置されている。ここで、バンドパスフィルター52には、青色光を透過して赤色および緑色光を反射させるように設計された誘電体多層膜(具体的には、高屈折率材料(TiO,LaTiO,Ta,Nb等)と低屈折率材料(SiO,MgF等)とが交互に積層された膜)からなるバンドパスフィルターを使用することができる。非蛍光体領域42cに相当する領域にはバンドパスフィルターは配置されていない。
また、図20に示す反射型蛍光回転体では、アルミ金属基板71上に蛍光体層42a,42bが配置されている。なお、基板71に石英ガラス基板のような透明なものを使用する場合は、基板71上に反射面としてアルミなどの金属幕を蒸着などの方法で形成する必要がある。図20に示すようなアルミなどの金属基板を使用する場合は反射面は不要である。
本発明の第2の実施態様の上述した例では、蛍光回転体として、図17に示すものを用いたが、第2の実施態様における蛍光回転体としては、図23に示すようなもの(1種類の蛍光体領域73と非蛍光体領域74との2つの同心円状の帯状領域で形成された蛍光回転体)を用いることもできる。すなわち、図23の蛍光回転体は、青色の励起光により黄色に発光する蛍光体層73を有する蛍光体領域と非蛍光体領域74とが、蛍光回転体の回転軸Xを中心とした同心円状の2つの帯状領域として隣り合いながら塗り分けられて配置されたものである。
ここで、蛍光体領域の作製は、蛍光体領域のパターンに対応する開口部(メタルメッシュ開口)を有するスクリーンを用いた印刷法などが利用できる。なお、前記した蛍光回転体の設計手法に従い、非蛍光体領域幅74を狭くするなど各領域73、74の大きさが調整されている。また、透過型蛍光回転体78の基板としては、透明基板(石英ガラス基板など)が使用され、反射型蛍光回転体80の基板としてはアルミなどの金属基板が使用可能である。
図23の蛍光回転体に対する固体光源45には、例えば、GaN系の材料を用いた発光波長が約460nmの青色光を発光する発光ダイオードを用いることができる。なお、固体光源45としては、発光ダイオードに限らず、青色光を放出する光源であれば良く、半導体レーザー等を用いることもできる。
この場合、固体光源45から発せられる青色光の照射スポットの中に、蛍光回転体上の蛍光体領域73および非蛍光体領域74が入るように、固体光源45および蛍光回転体の位置が調整される。
また、黄色蛍光体層73としては、波長が約440nmないし約470nmの青色光により励起されるものとして、例えば、YAl12:Ce3+ (YAG)、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+等の黄色蛍光体を用いることができる。
図24に示す透過型蛍光回転体78では、透明な石英ガラス基板76の固体光源45とは反対側の面に蛍光体層73が配置され、また、固体光源45側の面には光学手段(バンドパスフィルター)77が配置されている。ここで、バンドパスフィルター77には、青色光を透過して黄色光を反射させるように設計された誘電体多層膜(具体的には、高屈折率材料(TiO,LaTiO,Ta,Nb等)と低屈折率材料(SiO,MgF等)とが交互に積層された膜)からなるバンドパスフィルターを使用することができる。非蛍光体領域74に相当する領域にはバンドパスフィルターは配置されていない。
また、図25に示す反射型蛍光回転体80では、アルミ金属基板79上に蛍光体層73が配置されている。なお、基板79に石英ガラス基板のような透明なものを使用する場合は、基板79上に反射面としてアルミなどの金属幕を蒸着などの方法で形成する必要がある。図25に示すようなアルミなどの金属基板を使用する場合は反射面は不要である。
図17に示す蛍光回転体41、61を用いた図16、図19の光源装置50、70では、該蛍光回転体41、61は、固体光源45からの可視光により励起され該固体光源45からの可視光の波長よりも長波長の蛍光を発光する蛍光体層42a,42bを備えた少なくとも1つの蛍光体領域、および、蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域42cの各領域を、互いに分割された領域として有しており、前記蛍光回転体41、61上に配置された各蛍光体領域42a,42bおよび非蛍光体領域42cが、前記蛍光回転体41、61の回転軸Xを中心とした同心円状の帯状の領域となっているので、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせない光源装置を提供することができる。
さらに、透過型蛍光回転体41においては、蛍光回転体41の蛍光体層42a,42bより固体光源45側に、固体光源45が発する光を透過し前記蛍光体層42a,42bが発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)52を設けることにより、また、反射型蛍光回転体61においては、蛍光回転体61の蛍光体層42a,42bを配置する基板71上に反射面を形成したりすることにより、効率の高い光源装置および照明装置を提供することができる。
また、上述の例では、蛍光回転体41、61には、赤緑の2つの蛍光体領域42a,42bと1つの非蛍光体領域42cが設けられている場合を示したが、例えば赤緑の蛍光体領域、非蛍光体領域がそれぞれ2つずつ、赤、緑、非蛍光体の順に繰り返し設けられている場合(6つの領域が設けられている場合)なども、本発明の範囲に含まれる。同様に、図23の例においても、例えば黄色蛍光体領域、非蛍光体領域がそれぞれ2つずつ、黄、非蛍光体の順に繰り返し設けられている場合(4つの領域が設けられている場合)なども、本発明の範囲に含まれる。
また、図26は、図16の光源装置50において、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせないようにすることに加えて、さらに、照明色を変化させることを意図した光源装置55を示す図である。
図26の光源装置55では、図16の光源装置50において、さらに、固体光源45と蛍光回転体41の回転軸Xとの距離を可変にする可変手段6が設けられている。なお、この際、蛍光回転体41としては、図17に示したものに比べて、非蛍光体領域42cの幅と蛍光体領域42aの幅が、より広く(大きく)とられているものを用いる必要がある。
このように、図26の光源装置55では、蛍光回転体41を用いていることから、固体光源45と蛍光回転体41の回転軸Xとの距離を可変手段6によって変化させることにより、蛍光回転体を用いた場合でも、複雑な制御系などを必要とせずに、簡単に照明色を変化させることができる。
固体光源45と蛍光回転体41の回転軸Xとの距離を可変にする(変化させる)可変手段6としては、固体光源45が固定されている場合、蛍光回転体41を蛍光回転体41の回転軸Xと直交する方向に移動させる移動手段を利用することができる。ここで、移動手段としては、図27に示すように、モーター7の回転を直線運動に変えるラックアンドピニオン機構8を用いた一般的なものが使用可能である。
図26、図27の構成では、固体光源45から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体41上の各領域42a,42b,42cの面積割合が変化することになり、それぞれの領域42a,42b,42cから発せられる各色光の混合割合が変化するため、照明色を変えることができる。
より詳細に、赤緑青の3色の混色により白色光を得て、さらに白色光の色を変化させたい場合、固体光源45と蛍光回転体41の回転軸Xとの距離を可変手段6によって可変にすることにより(変化させることにより)、後述するような原理で、固体光源45から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体41上の緑色蛍光体領域42bの面積割合を固定し、非蛍光体領域42cと赤色蛍光体領域42aの面積割合を変化させて、青味と赤味をコントロールすることができ、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることが可能となる。すなわち、緑色蛍光体領域42bを挟んで両隣に赤色蛍光体領域42aおよび非蛍光体領域42cを配置した蛍光回転体41を利用して、例えば青味を増す場合には紫外光の照射スポットに入る非蛍光体領域42cの面積を大きくする一方で、赤色蛍光体領域42aの面積が小さくなるように、固体光源45と蛍光回転体41の回転軸Xとの距離を変化させればよい。非蛍光体領域42cの照射面積を大きくし、赤色蛍光体領域42aの照射面積を小さくすることは、固体光源45と蛍光回転体41の回転軸Xとの距離を変化させれば自動的に実現される。このように、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることは、市販の蛍光灯を考えた場合、白色を中心に赤味を増した電球色や青味を増した昼光色を容易に得られることを意味している。
また、図28は、図19の光源装置70において、蛍光回転体を用いて色割れを防止することができ、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせないようにすることに加えて、さらに、照明色を変化させることを意図した光源装置75を示す図である。
図28の光源装置75では、図19の光源装置70において、さらに、固体光源45と蛍光回転体61の回転軸Xとの距離を可変にする可変手段6が設けられている。なお、この際、蛍光回転体61としては、図17に示したものに比べて、非蛍光体領域42cの幅と蛍光体領域42aの幅が、より広く(大きく)とられているものを用いる必要がある。
このように、図28の光源装置75では、蛍光回転体61を用いていることから、固体光源45と蛍光回転体61の回転軸Xとの距離を可変手段6によって変化させることにより、蛍光回転体を用いた場合でも、複雑な制御系などを必要とせずに、簡単に照明色を変化させることができる。
固体光源45と蛍光回転体61の回転軸Xとの距離を可変にする(変化させる)可変手段6としては、固体光源45が固定されている場合、蛍光回転体61を蛍光回転体61の回転軸Xと直交する方向に移動させる移動手段を利用することができる。ここで、移動手段としては、図29に示すように、モーター7の回転を直線運動に変えるラックアンドピニオン機構8を用いた一般的なものが使用可能である。
図28、図29の構成では、固体光源45から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体61上の各領域42a,42b,42cの面積割合が変化することになり、それぞれの領域42a,42b,42cから発せられる各色光の混合割合が変化するため、照明色を変えることができる。
より詳細に、赤緑青の3色の混色により白色光を得て、さらに白色光の色を変化させたい場合、固体光源45と蛍光回転体61の回転軸Xとの距離を可変手段6によって可変にすることにより(変化させることにより)、後述するような原理で、固体光源45から発せられる光の照射スポットの中に入る蛍光回転体61上の緑色蛍光体領域2bの面積割合を固定し、非蛍光体領域42cと赤色蛍光体領域42aの面積割合を変化させて、青味と赤味をコントロールすることができ、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることが可能となる。すなわち、緑色蛍光体領域42bを挟んで両隣に赤色蛍光体領域42aおよび非蛍光体領域42cを配置した蛍光回転体61を利用して、例えば青味を増す場合には紫外光の照射スポットに入る非蛍光体領域42cの面積を大きくする一方で、赤色蛍光体領域42aの面積が小さくなるように、固体光源45と蛍光回転体61の回転軸Xとの距離を変化させればよい。非蛍光体領域42cの照射面積を大きくし、赤色蛍光体領域42aの照射面積を小さくすることは、固体光源45と蛍光回転体61の回転軸Xとの距離を変化させれば自動的に実現される。このように、基準となる白色に対して、青味を増すように照明色を変化させたり、赤味を増すように照明色を変化させることは、市販の蛍光灯を考えた場合、白色を中心に赤味を増した電球色や青味を増した昼光色を容易に得られることを意味している。
次に、図17に示す蛍光回転体41、61を用いた図26、図27に示す光源装置55、または、図28、図29に示す光源装置75で照明色を変化させられる原理を説明する。
図30は、図26、図27の光源装置55、または、図28、図29の光源装置75における、同心円状の帯状の各領域42a,42b,42cと固体光源45からの照射スポットとの位置関係を示している。ここで、同心円状の帯状の各領域42a,42b,42cの幅Wa,Wb,Wcは、0.3〜7mmの範囲であるが、図17に示すものに比べて、非蛍光体領域42cの幅Wc、赤色蛍光体領域42aの幅Waは広くなっている。そして、図30において、固体光源45に対する蛍光回転体41、61およびモーター4の位置がP0のときには、紫外光照射スポットはT0に示す範囲にあり、このときには、基準となる白色の照明光が得られる。この基準となる白色に対して青味を持たせるためには、蛍光回転体41、61およびモーター4を、図27、図29上で左方向に位置移動させれば良い。これにより、固体光源45からの紫外光照射スポットは、T1に示す範囲となり、赤色蛍光体領域42aの照射面積が減少し、非蛍光体領域42cの照射面積が増加し、この結果、青味を持たせた照明色に変化させることができる。逆に、基準となる白色に対して赤味を持たせるためには、蛍光回転体41、61およびモーター4を、図27、図29上で右方向に移動させれば良い。この場合には、固体光源5からの紫外光照射スポットは、T2に示す範囲となり、非蛍光体領域42cの照射面積が減少し、赤色蛍光体領域42aの照射面積が増加し、この結果、、赤味を持たせた照明色に変化させることができる。以上のように、蛍光回転体41、61およびモーター4をモーター7とラックアンドピニオン機構8により連続的に動かせば、照明色を青味を持った白色から、赤味を持った白色まで連続的に変化させることができる。図23に示す蛍光回転体78、80をそれぞれ用いた光源装置で照明色を変化させられる原理も同じである。
なお、上述した例では、図27、図29に示したように、蛍光回転体41、61を回転軸Xと直交する方向に移動させる移動手段として、モーター7とラックアンドピニオン機構8を用いたが、移動手段としては、モーター7とラックアンドピニオン機構8に限らず、蛍光回転体41、61を回転軸Xと直交する方向に移動させるものであれば、任意の機構を用いることができる。例えば、図31に示すように、移動手段としては、モーター37と、モーター37に取り付けられた回転アーム38とを備え、回転アーム38上のモーター37とは反対側に、蛍光回転体41、61と蛍光回転体回転用のモーター4を搭載した構成にすることもできる。図31の構成では、回転アーム38の矢印Rの方向の動きに従って蛍光回転体41、61を回転軸Xと直交する方向に移動させている(なお、図27、図29の構成では、蛍光回転体41、61を直線移動させるのに対して、図31の構成では、蛍光回転体41、61が円弧上を動く点で、相違している)。
図32は第1、第2の実施態様で示した光源装置(10、30、50または70等)を用いた照明装置の一構成例を示す図、図33は第1、第2の実施態様で示した光源装置(15、35、55または75等)を用いた照明装置の一構成例を示す図である。図32、図33の照明装置は、照明装置外郭を形作るケース82と、ケース82内に格納された光源装置(10、30、50または70等)、(15、35、55または75等)と、光源装置(10、30、50または70等)、(15、35、55または75等)からの光を前方に所定の配光特性を持って照射するレンズ系83とにより構成されている。
また、図34は第1、第2の実施態様で示した光源装置(10、30、50または70等)を用いた照明装置の他の構成例を示す図、図35は第1、第2の実施態様で示した光源装置(15、35、55または75等)を用いた照明装置の他の構成例を示す図である。図34、35の照明装置は、照明装置外郭を形作るケース84と、ケース84内に格納された光源装置(10、30、50または70等)、(15、35、55または75等)と、光源装置(10、30、50または70等)、(15、35、55または75等)からの光を前方に所定の配光特性を持って照射するズームレンズ系85とにより構成されている。図34、図35の照明装置では、ズームレンズ系85にすることによって配光を可変することができる。特に電動式のズームレンズ系を用いた時には遠隔操作によって配光を可変することができる。
図32、図33や図34、図35のようにレンズ系を用いた時でも、本発明の光源装置を用いれば、カラーブレイク現象を生じさせない照明装置を実現できる。
上述したように、本発明の光源装置を利用して(本発明の第1、第2の実施形態の光源装置を利用して)、照射領域端部で色割れが発生することなしに、かつ、蛍光回転体を用いた場合でも、カラーブレイク現象を生じさせず、さらには、照明色を変化させることの可能な照明装置を実現できる。
さらに、透過型蛍光回転体においては、蛍光回転体の蛍光体層より固体光源側に、固体光源が発する光を透過し前記蛍光体層が発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)を設けることにより、また、反射型蛍光回転体においては、蛍光回転体の蛍光体層を配置する基板上に反射面を形成したりすることにより、効率の高い光源装置および照明装置を提供することができる。
もっとも、本発明と同じ照明は、蛍光回転体を用いず、単に基板上に複数の蛍光体領域を配置したもの、または、基板上に蛍光体領域および非蛍光体領域を配置したものでも実現することができる。本発明が威力を発揮するのは、蛍光体が耐えられない位の強力な励起光(例えば10W程度)を用いる場合であり、蛍光回転体の持つ冷却効果により耐久性を心配せずに使用可能であるため、狭い光源面積で大光量の光を発することができることが最大の特徴である。この特徴はレンズ系を用いた照明装置において特に有用である。
本発明は、照明一般などに利用可能である。
1、21、41、61、78、80 蛍光回転体
2a,2b,2c、42a,42b、73 蛍光体領域(蛍光体層)
42c、74 非蛍光体領域
4 モーター
5、45 固体光源
6 可変手段
11、31、51、71、76、79 基板
12、52、77 光学手段(バンドパスフィルター)
10、15、30、35、50、55、70、75 光源装置
82、84 ケース
83 レンズ系
85 ズームレンズ系

Claims (7)

  1. 紫外光を発光する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの紫外光の入射により互いに異なった色の蛍光を発光する蛍光体層をそれぞれ備えた複数の蛍光体領域を有している光源装置において、前記蛍光回転体上に配置された前記各蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっていることを特徴とする光源装置。
  2. 可視光を出射する固体光源と、回転軸の周りに回転可能な蛍光回転体とを備え、該蛍光回転体は、前記固体光源からの可視光により励起され該固体光源からの可視光の波長よりも長波長の蛍光を発光する蛍光体層を備えた少なくとも1つの蛍光体領域、および、蛍光体層が設けられていない非蛍光体領域の各領域を、互いに分割された領域として有しており、前記蛍光回転体上に配置された各蛍光体領域および非蛍光体領域が、前記蛍光回転体の回転軸を中心とした同心円状の帯状の領域となっていることを特徴とする光源装置。
  3. 前記固体光源と前記蛍光回転体の回転軸との距離を可変にする可変手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記固体光源は固定されており、この場合、前記可変手段は、前記蛍光回転体を該蛍光回転体の回転軸と直交する方向に移動させる移動手段となっていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記蛍光回転体が透過型蛍光回転体である場合に、前記蛍光回転体の前記蛍光体領域は、蛍光体層と、該蛍光体層が配置される透明な基板と、該透明な基板の前記蛍光体層よりも前記固体光源側に配置され、前記固体光源が発する光を透過し前記蛍光体層が発する光を反射する光学手段(バンドパスフィルター)とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記蛍光回転体が反射型蛍光回転体である場合に、前記蛍光回転体の前記蛍光体層が配置される基板には、反射面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の光源装置が用いられていることを特徴とする照明装置。
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