JP2011108334A - ホログラムデータ記録方法および装置 - Google Patents

ホログラムデータ記録方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】再生したページデータに、ページ間クロストークが発生する場合であっても、記録媒体の体積収縮に伴って生じる再生データの劣化を補償することを可能とする。
【解決手段】ページ番号1のシンクパターンP1、P2、P3、P4およびP5は、空間周波数が6のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものであり、一方、ページ番号2のシンクパターンは空間周波数が7のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものであり、いずれも、その挿入位置は、ページの四隅と中央である。ページ番号2に隣接するページ番号3のシンクパターンは、ページ番号1のシンクパターンと同様に、空間周波数が6のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものであり、その次に隣接するページ番号4のシンクパターンは、ページ番号2のシンクパターンと同様に、空間周波数が7のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホログラムデータ記録方法および装置に関し、特に、ホログラム記録媒体に記録されたデジタルデータ(例えば大容量の保存用アーカイブデータ)を再生する際に、記録媒体の体積収縮に伴って劣化したデータを補償するのに好適なホログラムデータ記録方法および装置に関する。
ホログラフィックメモリー記録システムでは、一般に、デジタルデータを担持した物体光を参照光とともにホログラム記録媒体に同時に照射し、ホログラム記録媒体中に形成される干渉縞を光記録媒体に書き込むことによって、該デジタルデータを記録する。一方、デジタルデータが記録されたホログラム記録媒体に該参照光を照射すると、ホログラム記録媒体中に書き込まれた干渉縞により光の回折が生じて、上記物体光が担持していたデジタルデータを再生することができる。
ところで、上記ホログラム記録媒体の構成材料としては、フォトポリマーよりなるもの(以下、フォトポリマー記録媒体と称する)が注目されている。フォトポリマー記録媒体は大きい屈折率差、長期保存安定性等の利点を有し、作製も比較的容易である。しかしながら、フォトポリマー記録媒体によって干渉縞を記録する場合には、その記録処理が重合反応を伴うため、記録媒体自体が体積収縮をおこしてしまう。
このようなフォトポリマー記録媒体の収縮率を低減する従来技術としては、収縮する材料に膨張する材料を混合して記録媒体材料を構成し、見掛け上の収縮率を小さくする手法が知られている(例えば、下記特許文献1参照)
しかし、このような手法を用いたとしても、記録媒体の収縮率を0にすることは事実上困難であり、どうしても記録媒体の収縮は残存する。
このような状況下において、本願出願人は、記録媒体の体積収縮に伴う再生データ劣化の補償方法として、参照光の波面を予め変形させておいて、再生データの劣化分を補償する、という手法を既に提案している(下記特許文献2、3)。
特許 第3504884号 特開2007−294051号公報 特願2008−181117号明細書
しかしながら、上記特許文献2、3のホログラム記録媒体においては、記録データの多重記録によりページ間クロストークが発生した場合には、ページ間の切り分けが困難であることから、記録媒体の体積収縮に伴って生じた再生データの劣化を正確かつ容易に補償することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、多重記録によりデータを重畳させたことにより、ページ間クロストークが発生する場合であっても、記録媒体の体積収縮に伴って生じる再生データの劣化を補償し得るホログラムデータ記録方法および装置を提供することを目的とするものである。
本発明のホログラムデータ記録方法および装置は、上記課題を解決するために、ページデータ内(例えばページの四隅及び中央)に所定の空間周波数よりなる指標を挿入し、少なくとも隣接するページ間において該指標の空間周波数を互いに相違させるようにしている。このように構成することにより、記録されたホログラムデータにページ間クロストークが生じている場合でも、ページの同定が可能となり、所望する再生データの劣化の補償を行うことが可能となる。
すなわち、本発明のホログラムデータ記録方法は、
2次元のページデータを担持した物体光と、参照光とを干渉させ、得られた干渉情報をホログラム記録媒体に記録する際に、
該ページデータには、所定の空間周波数を有するパターン(例えばシンクパターン)からなり、該ページデータの前記ホログラム記録媒体からの再生時に、所望のページのページデータを同定し得る指標を含ませておくことを特徴とするものである。
また、前記ページデータを再生する際には、
前記所望のページのページデータを同定した後に、当該ページデータの輝度分布を補償する処理を行なうものとすることができる。
また、上記の場合において、任意のページに係る前記指標の空間周波数値と、当該任意のページに隣接するページに係る前記指標の空間周波数値とが互いに異なるように設定することが好ましい。
また、前記指標は、矩形状の画面中の四隅および中央部に各々配置するように記録することが好ましい。
また、本発明のホログラムデータ記録装置は、2次元のページデータを担持した物体光と、参照光とを干渉させ、得られた干渉情報をホログラム記録媒体に記録するホログラムデータ記録装置において、
該ページデータに、所定の空間周波数を有するパターン(例えばシンクパターン)からなり、当該ページを、隣接するページと区別させ得る指標を含ませるパターン重畳手段と、
該パターン重畳手段から出力された、所定のパターンを含むページデータを2次元画像として表示し、該ページデータの情報を担持した前記物体光を生成する画像表示手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のホログラムデータ記録方法および装置においては、ページデータ中に、所定の空間周波数を有するパターンからなり、所望のページのページデータを、該ページデータのホログラム記録媒体からの再生時に同定し得る指標を含ませているので、ページ間クロストークが生じている場合でも、再生データについてページの同定を確実に行なうことができる。したがって、その情報に基づき、所望する再生データの補償を正確かつ簡易に行うことができる。
また、これにより、隣接するページの間隔をより小さく設定することができるので、ホログラムデータの高密度記録が可能となる。
本発明の一実施形態方法において用いられるページデータ中のシンクパターンを示す図である。 図1に示されたページデータに係るページに隣接するページのページデータ中のシンクパターンを示す図である。 ホログラムデータ記録装置を示す概略図である。 本発明の一実施形態方法による、空間周波数7のシンクパターンを用いた場合のページデータ(a)と空間周波数9のシンクパターンを用いた場合のページデータ(b)を示す図である。 一般的な、再生画面輝度合計値の角度依存性を示すグラフである。 本実施形態方法による指標を用いた場合における、本実施形態の指標の角度依存性を示すグラフである。 本実施形態方法の指標を用いて補償を行った場合における、再生画面輝度合計値の角度依存性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係るホログラムデータ記録方法および装置について図面を用いて詳細に説明する。
このホログラムデータ記録方法においては、2次元のページデータを担持した物体光と参照光とを干渉させ、得られた干渉情報をホログラム記録媒体に記録する際に、このページデータに、所定の空間周波数を有し、該ページデータの上記ホログラム記録媒体からの再生時に、所望のページのページデータを同定し得るシンクパターンからなる指標を含ませておくことが主たる特徴とされる。
また、上記記録されたページデータを再生する際において、所望のページのページデータを同定した後に、当該ページデータの輝度分布を補償する処理を行なうことにも特徴を有する。
なお、このホログラムデータ記録方法は、その前提として、フォトポリマーよりなるホログラム記録媒体へのページデータの記録を角度多重により行なうものである。
図1、2は本発明の実施形態に係るホログラムデータ記録方法に用いられるページデータ中のシンクパターンからなる指標を示す概略図である。
すなわち、任意のページ(例えばページ番号1)のページデータ中に図1に示すシンクパターンP1、P2、P3、P4およびP5を挿入し、該任意のページに隣接するページ(例えばページ番号2)のページデータ中に、図2に示すシンクパターンQ1、Q2、Q3、Q4およびQ5を挿入する。
図1に示されるように、上記画面1A中の任意のページ(例えばページ番号1)のシンクパターンP1、P2、P3、P4およびP5は空間周波数が6のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものであり、一方、上記画面1B中の任意のページに隣接するページ(例えばページ番号2)のシンクパターンQ1、Q2、Q3、Q4およびQ5は空間周波数が7のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものであり、いずれも、その挿入位置は、ページの四隅と中央である。
記任意のページに隣接するページ(例えばページ番号2)の次に隣接するページ(例えばページ番号3)のシンクパターンは、上記任意のページ(例えばページ番号1)のシンクパターンP1、P2、P3、P4およびP5と同様に、空間周波数が6のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものであり、その次に隣接するページ(例えばページ番号4)のシンクパターンは、上記任意のページに隣接するページ(例えばページ番号2)のシンクパターンQ1、Q2、Q3、Q4およびQ5と同様に、空間周波数が7のブロックを縦、横に並べた市松模様とされるものである。
結局、本実施形態においては、奇数ページ(ページ番号1、ページ番号3、ページ番号5…)のシンクパターンP1、P2、P3、P4およびP5が空間周波数6のパターン、偶数ページ(ページ番号2、ページ番号4、ページ番号6…)のシンクパターンQ1、Q2、Q3、Q4およびQ5が空間周波数7のパターンとされる。
このように、本実施形態においては、隣接するページ間で、互いに異なる指標をシンクパターンとして挿入しており、隣接するページのデータ間にクロストークが生じていても、目的とするページのデータを同定することがきわめて容易となり、これにより、目的とするページのデータのみを抽出することができる。
したがって、隣接するページの間隔をより小さく設定することができるので、ホログラムデータの高密度記録が可能となる。
なお、本実施形態では、四隅と中央において空間周波数6または7のブロックを縦、横に並べた市松模様としているが、もちろん、これは市松模様に限られるものではなく、さらに、ライン数を増減してもよく、例えば縦だけ、横だけのラインであってもよいし、隣接するページの指標間で空間周波数が互いに異なっていることが認識できれば、1ラインだけであってもよい。
また、上記実施形態においては、ページ番号3の指標をページ番号2の指標と異ならせるとともにページ番号1と同様となるようにしているが、ページ番号3の指標をページ番号2のみならずページ番号1とも異ならせるようにしてもよく(さらには隣接する任意の複数ページの各々と互いに異ならせるようにしてもよく)、これにより、2ページ離れたページ(さらには離間する任意のページ数以内の各ページ)との間のクロストークをも抑制することができる。
なお、このようにして形成された指標の間のスペースに、ホログラム記録データを配列、記録していくことになる。
次に、上記指標の空間周波数の認識手法(同定手法)について説明する。
本願出願人は、既にこのようなパターンによる指標をページデータ中に重畳した場合における、指標とSNR(Signal to Noise Ratio)との関係について開示しており、このような指標の空間周波数同定の具体例として、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換) 演算を施した場合の、基本周波数(f1)の2倍の周波数(f2)の振幅(A(f2))の逆数(A-1(f2))、またはこの振幅(A(f2))と基本周波数(f1)の振幅(A(f1))との比(A(f1)/ A(f2))を算出し、この算出結果に基づいて評価することを提案している(特開2009-139782参照)。
すなわち、上記提案の同定手法を用いれば、ページ間でデータのクロストークが生じている場合でもページの同定が可能となり、現在、目的としているページのページデータのみを明瞭に読み取ることができ、フォトポリマーよりなる記録媒体の体積収縮に伴って生じる再生データの劣化の補償が可能となる。
なお、このようなデータ劣化の補償は、そのデータの減衰の程度に応じて増幅、調整する等の制御を行なうことにより達成される。このことは、本願発明者により、既に、上記特許文献2(特開2007-294051)および上記特許文献3(特願2008-181117号明細書)により開示されている。
以下、上記実施形態に係るホログラムデータ記録装置について図3を用いて説明する。図3に示す装置では、レーザ光源101から出力され、シャッタ102aを通過したレーザ光(ここではS偏光(縦偏光))がハーフミラー103によって2系に分割され、一方は参照光とされてミラー109および集光レンズ110を介し、フォトポリマーよりなるホログラム記録媒体108上に照射される。また、2系に分割されたレーザ光のうち他方は、1/2波長板104によってP偏光(横偏光)に変換されてPBS(偏光ビームスプリッタ)105(P偏光を透過しS偏光を反射するように構成されている)を透過し、反射型液晶素子等からなるSLM(空間光変調素子)106上に照射される。
この照射された光は、SLM106の素子面に映出された白と黒のビットパターンによる2次元画像のデジタルデータ(ページデータ)情報を担持されるとともに、S偏光に変換されて(実際には、白表示とされた素子からの光がS偏光に変換される)反射され、物体光としてPBS105に戻る。このSLM106から戻った物体光は、PBS105により反射され、集光レンズ107を介してホログラム記録媒体108上に照射される。
このようにしてホログラム記録媒体108上に照射された参照光と物体光はいずれもS偏光とされているので、このホログラム記録媒体108上で干渉して干渉縞が形成され、該干渉縞がホログラム記録媒体108に書き込まれることになる。
なお、実際には、記録媒体108は、図示されない回転ステージ上に取り付けられ、図3中の矢印方向へ所定の角度θだけ回転させることができるようになっており、この角度θを少しずつ増加(あるいは減少)させる毎に、記録媒体108の同一領域にホログラムを記録するようにして角度多重記録を行なうように操作される。
なお、再生時には参照光のみをホログラム記録媒体108に照射することにより、書き込まれた干渉縞から生成される回折光(再生光)をレンズ111で平行光に戻し、これをCCDやCMOSセンサ等の2次元撮像素子112により撮像することにより、デジタルデータが復元されることになる。なお、理想的な記録媒体では、各ページデータを読み出す際に、そのページデータを記録したときと同じ入射角度を再現して参照光を照射すると、記録されたページデータを再生することが可能となる。
また、上述したシンクパターンからなる指標は、シンクパターン重畳手段113において、上記デジタルデータの各々に重畳され、この後SLM106に送出され、SLM106の素子面上に上記デジタルデータとともに映出され、各ページの同定指標として、このデジタルデータとともにホログラム記録媒体108上に記録される。なお、本願明細書においては、上記デジタルデータに上記指標を重畳したものをページデータと称するものとする。
また、上記ホログラム記録媒体108を構成するフォトポリマーとしては、例えば、バインダーポリマーに「ジアリル フタレート プレポリマージフェニール」を、また、モノマーに「フルオレン骨格を有するジアクリルモノマー」を用いるようにしたり、バインダーポリマーに「ポリメチルメタクリレート」を、また、モノマーに「ラジカル重合性のもの」を用いるようにすることが可能である
次に、具体的なサンプルを用いて測定した結果について、図4〜7を用いて説明する。
ここで、サンプルは、記録媒体に、角度多重記録方式によってページデータ記録を行なったもので、ページ間のクロストークの大きさが変化するように、多重する角度間隔を互いに変化させつつページデータ記録を行なった。なお、このときの記録媒体の体積収縮率は約0.2%であった。
このように角度多重記録方式によって、7ページに亘るページデータ記録を行なう場合に、各ページ毎に、そのページの画面の四隅および中央に所定空間周波数の市松模様からなるシンクパターンを挿入した(図4(a)(b)参照)。
すなわち、記録時の角度は、ページ番号1を基準としており、このページ番号1の角度を0度、ページ番号2の角度を-1度、ページ番号3の角度を-2度、ページ番号4の角度を-2.5度、ページ番号5の角度を-3度、ページ番号6の角度を-3.5度、ページ番号7の角度を-3.8度にそれぞれ設定した。また、指標パターンは、ページ番号1では空間周波数7、ページ番号2では空間周波数9、ページ番号3では空間周波数7、ページ番号4では空間周波数9、ページ番号5では空間周波数7、ページ番号6では空間周波数9、ページ番号7では空間周波数7、というように空間周波数7と空間周波数9のパターンがページ毎に交互となるように設定した。
このとき得られた画面の輝度(強度)合計値の角度依存性を図5に示す。
図5から明らかなように、再生された輝度ピーク位置は記録された角度位置からずれが生じている。このことから、記録媒体において、記録及び記録後の重合反応により媒体収縮が生じていることが明らかである。このずれに応じて再生画面の輝度も劣化している。
また、各ページの輝度合計値はページ番号が増加するにしたがって減少しているが、これは、記録が行なわれる毎に、記録に寄与できるモノマーの量が減少していることが原因となっている。
さらに、ページ番号6とページ番号7とでは、ページ間の角度が0.3度と十分に離れていないため、ページ間クロストークが発生している。このクロストークを含んだ状態で、ページ輝度情報に応じた輝度の補償を行うと、隣接ページの情報も含めた輝度情報を補償してしまうので、間違った補償(不良な補償)を行なってしまう。
一方、図6は本実施形態の指標の角度依存性を示す。このデータは所定の角度における再生画面の市松模様(このサンプルでは図4(a)、(b)の左上に位置する部分)についてFFT演算を施し、その演算によりパワースペクトルを得た。この後、FFT演算されたパワースペクトルからA(7)とA(14)のパワーを取り出し(A(7)は空間周波数7のときのパワー、A(14)は空間周波数14のときのパワーである)、A(7)/A(14)を計算し、この計算を記録媒体108の回転角度θを変えて測定する毎に行い、その結果をプロットし、図6に示す破線曲線を得た(縦軸の単位は任意単位(無名数))。一方、A(9)とA(18)のパワーを取り出し(A(9)は空間周波数9のときのパワー、A(18)は空間周波数18のときのパワーである)、A(9)/A(18)を計算し、この計算を記録媒体108の回転角度θを変えて測定する毎に行い、その結果をプロットし、図6に示す実線曲線を得た(縦軸の単位は任意単位(無名数))。
図6の破線曲線および実線曲線からも明らかなように、破線曲線における輝度ピークはページ番号7、ページ番号5、ページ番号3、ページ番号1と奇数ページ番号を表しており、一方、実線曲線における輝度ピークはページ番号6、ページ番号4、ページ番号2と偶数ページ番号を表しており、隣接するページのページデータとの識別を確実にすることが可能である。
さらに、ページ番号6とページ番号7のようにページ間の角度が十分に離れていない場合においても、本実施形態の指標を用いることにより、各ページを表すピークを互いに完全に分離することができる。
すなわち、本実施形態方法を採用することにより、ページ間のクロストークが発生するような状況下においても、各ページの同定が正確かつ容易となる。
次に、ページ番号7において、本実施形態の指標を用いて、ページ輝度(強度)の補償を行った場合の結果を図7に示す。
すなわち、ページ番号7のページデータ中に埋め込まれた、画面四隅および中心の各シンクパターン(空間周波数成分7)が、互いに同様の割合で輝度が大きくなるように制御をかけてページ輝度の補償を行った。これにより、ページ番号7のページ輝度合計値(ベースラインを差し引いた実質ピーク値)が7.07×108から7.51×108に増加し、また、このピークの半値全幅が0.169度から0.153度に改善された。
以上、本発明に係るホログラムデータ記録方法および装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のものに限定されるものではなく、種々の態様のものとすることが可能である。例えば、上記実施形態では、角度多重記録方式において本発明を適用しているが、シフト多重、波長多重、位相コード多重および電場多重等のその他の多重化方式にも本発明を適用することが可能である。
また、前述したように、指標を形成するシンクパターンの構成態様、位置、数などは適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態の如く、シンクパターンを画面四隅および中心に配置することにより輝度の補償制御が容易となるが、種々の事情に応じて適宜、例えば、シンクパターンを画面四隅のみ、あるいは中心のみに配置することも可能である。
また、前記指標は画面四隅およびその他の画面内領域の数箇所に配置したり、画面内の任意の数箇所に配置することも可能である。
101 レーザ光源
102a,102b シャッタ
103 ハーフミラー
104 1/2波長板
105 PBS
106 SLM
107,110 集光レンズ
108 ホログラム記録媒体
109 ミラー
111 レンズ
112 2次元撮像素子
113 シンクパターン重畳手段

Claims (5)

  1. 2次元のページデータを担持した物体光と、参照光とを干渉させ、得られた干渉情報をホログラム記録媒体に記録する際に、
    該ページデータには、所定の空間周波数を有するパターンからなり、所望のページのページデータを該ページデータの前記ホログラム記録媒体からの再生時に同定し得る指標を含ませておくことを特徴とするホログラムデータ記録方法。
  2. 前記ページデータを再生する際には、
    前記所望のページのページデータを同定した後に、当該ページデータの輝度分布を補償する処理を行なうことを特徴とする請求項1記載のホログラムデータ記録方法。
  3. 任意のページに係る前記指標の空間周波数値と、当該任意のページに隣接するページに係る前記指標の空間周波数値とが互いに異なるように設定することを特徴とする請求項1または2記載のホログラムデータ記録方法。
  4. 前記指標を、矩形状の画面中の四隅および中央部に各々配置するように記録することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載のホログラムデータ記録方法。
  5. 2次元のページデータを担持した物体光と、参照光とを干渉させ、得られた干渉情報をホログラム記録媒体に記録するホログラムデータ記録装置において、
    該ページデータに、所定の空間周波数を有するパターンからなり、当該ページを、隣接するページと区別させ得る指標を含ませるパターン重畳手段と、
    該パターン重畳手段から出力された、所定のパターンを含むページデータを2次元画像として表示し、該ページデータの情報を担持した前記物体光を生成する画像表示手段と、を備えたことを特徴とするホログラムデータ記録装置。
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