JP2011101238A - Filter circuit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、フィルタ回路にかかり、特に、プロセスに起因するIC素子のばらつき及び温度特性変動によらず所望の特性を有するフィルタ回路に関する。 The present invention relates to a filter circuit, and more particularly, to a filter circuit having desired characteristics regardless of variations in IC elements and temperature characteristic variations caused by processes.
現在、電気信号から雑音や妨害信号を除去するフィルタ回路は、IC(Integrated Circuit )回路として形成されている。なお、本明細書では、フィルタ回路を適宜フィルタとも記すものとする。
フィルタ回路には、時間連続フィルタと、時間離散系フィルタとがある。時間離散系フィルタには、高速動作には適さない、折り返し(aliasing)歪みが発生するという欠点がある。時間離散系フィルタの代表的なフィルタ回路には、SCF(Switched Capacity Filter:スイッチド・キャパシタ・フィルタ)やデジタルフィルタがある。
Currently, filter circuits that remove noise and interference signals from electrical signals are formed as IC (Integrated Circuit) circuits. In the present specification, the filter circuit is also referred to as a filter as appropriate.
The filter circuit includes a time continuous filter and a time discrete filter. A time-discrete filter has a drawback in that aliasing distortion is generated, which is not suitable for high-speed operation. Typical filter circuits of time discrete filters include SCF (Switched Capacity Filter) and digital filters.
一方、時間連続フィルタの周知の例としては、演算増幅器、抵抗、容量から構成されるRCアクティブフィルタが従来からよく知られている。RCアクティブフィルタは、ICとしても手軽に設計することができる。しかし、ICには、ICに含まれる抵抗素子の抵抗値や容量素子の容量値に製造のばらつきがある。さらに、抵抗素子の抵抗値には温度依存性があるため、ICで製造されたRCアクティブフィルタの周波数特性には、±30〜40%のばらつきが生じるという問題があった。 On the other hand, as a well-known example of a time-continuous filter, an RC active filter including an operational amplifier, a resistor, and a capacitor has been well known. The RC active filter can be easily designed as an IC. However, the IC has manufacturing variations in the resistance value of the resistance element and the capacitance value of the capacitance element included in the IC. Furthermore, since the resistance value of the resistance element has temperature dependency, there has been a problem that the frequency characteristics of the RC active filter manufactured by the IC have a variation of ± 30 to 40%.
この問題を解消できる時間連続フィルタとして、Gm−Cフィルタがある。Gm−Cフィルタの特性ばらつきは、使用する周波数帯域や素子の大きさ、さらに調整回路であるPLL回路等に依存する。ただし、この大きさは、概ね±10〜20%と、RCアクティブフィルタの場合に比べて遥かに小さい。このため、Gm−Cフィルタは、特性のばらつきが小さい点で近年注目されているフィルタ回路である。 There is a Gm-C filter as a time continuous filter that can solve this problem. The characteristic variation of the Gm-C filter depends on the frequency band to be used, the size of the element, the PLL circuit that is an adjustment circuit, and the like. However, this size is approximately ± 10 to 20%, which is much smaller than that of the RC active filter. For this reason, the Gm-C filter is a filter circuit that has attracted attention in recent years in terms of small variations in characteristics.
図5は、一般的なGm−Cフィルタの回路を説明するための図である。Gm−Cフィルタ100は4個のトランスコンダクタンスアンプ101〜104と2個の容量素子105、106から構成されている。また、110は、フィルタ回路の特性を制御するために、トランスコンダクタンスアンプ101〜104へ供給されるフィルタ制御信号である。107は、フィルタ制御信号110を生成するためのフィルタ制御信号生成回路である。Gm−Cフィルタ100は、入力信号線108、出力信号線109を有している。
FIG. 5 is a diagram for explaining a circuit of a general Gm-C filter. The Gm-
図5に示したGm−Cフィルタ100の伝達関数H(s)は、式(1)のように表すことができる。
H(s)=[Gm1・Gm2/(C1・C2)]/[s2+s(Gm4/C1)+
[(Gm2・Gm3)/(C1・C2)}] …式(1)
上記の式(1)において、Gm1はトランスコンダクタンスアンプ101のgm値(トランスコンダクタンス)、Gm2はトランスコンダクタンスアンプ102のgm値、Gm3はトランスコンダクタンスアンプ103のgm値、Gm4はトランスコンダクタンスアンプ104のgm値である。また、C1は容量素子105の容量値、C2は容量素子106の容量値である。
The transfer function H (s) of the Gm-
H (s) = [Gm 1 · Gm 2 / (C 1 · C 2)] / [s 2 + s (Gm 4 / C 1) +
[(Gm2, Gm3) / (C1, C2)}] Formula (1)
In the above equation (1), Gm1 is the gm value (transconductance) of the
また、Gm−Cフィルタ100のカットオフ周波数ωoは、式(1)の分母のs0の係数により、式(2)のように表される。
ωo=[Gm2・Gm3/(C1・C2)]1/2 …式(2)
となる。
また、Gm−Cフィルタ100のクオリティファクタ(以下、Q値と記す)は、式(3)のように表される。
Q=[Gm2・Gm3/(C1・C2)]1/2/(Gm4/C1) …式(3)
Further, the cut-off frequency ωo of the Gm-
ωo = [Gm2, Gm3 / (C1, C2)] 1/2 ... Formula (2)
It becomes.
Further, the quality factor (hereinafter referred to as Q value) of the Gm-
Q = [Gm 2 · Gm 3 / (C 1 · C 2)] 1/2 / (Gm 4 / C 1) Equation (3)
ここで、周波数fと角周波数ωについて説明する。角周波数ωと周波数fの関係は、ω=2πfとしてよく知られていて、いずれも信号の周波数の高さを表す用語である。フィルタ回路をはじめとした電気分野において通常は周波数fが好んで用いられるが、伝達関数でその周波数特性を記述する場合は、式(2)のように角周波数ωを使用することによって、式の中で2πまたは4π2といった記号の出現を抑えることができる。 Here, the frequency f and the angular frequency ω will be described. The relationship between the angular frequency ω and the frequency f is well known as ω = 2πf, and both are terms representing the height of the signal frequency. In the electric field including a filter circuit, the frequency f is usually used favorably. However, when describing the frequency characteristic with a transfer function, the angular frequency ω is used as shown in the equation (2). Appearance of symbols such as 2π or 4π 2 can be suppressed.
このような理由から、本明細書においても、説明する記述内容によりこれら2通りの語句及び記号のいずれかが用いられる。また、明細書において、ωの後にサフィックスが付けられている記号は角周波数、fの後にサフィックスが付けられている記号は周波数を表している。ただし、周波数、角周波数のいずれもが周波数を表すものであり、本質的に差異がない。
上記した式(1)〜(3)によれば、Gm−Cフィルタの周波数特性が、Gm1〜Gm4及び容量値C1、C2によって決まることが分かる。図5に示したGm−Cフィルタに用いられるトランスコンダクタンスアンプの回路は多種多様であり、その形態によって、色々な特長がある。
For these reasons, either of these two types of phrases and symbols is used in this specification depending on the description content to be described. In the specification, a symbol with a suffix after ω indicates an angular frequency, and a symbol with a suffix after f indicates a frequency. However, both frequency and angular frequency represent frequencies, and there is essentially no difference.
According to the above equations (1) to (3), it can be seen that the frequency characteristics of the Gm-C filter are determined by Gm1 to Gm4 and the capacitance values C1 and C2. The circuit of the transconductance amplifier used for the Gm-C filter shown in FIG. 5 has a wide variety, and has various features depending on its form.
図6は、一般的なトランスコンダクタンスアンプの回路例を示すための図である。図6に示した回路例は全差動回路構成であり、図5に示した、例えばトランスコンダクタンスアンプ101に用いられる。図5、図6において、同一の信号の端子には同一の符号を付して示す。図5に示した入力信号線108、出力信号線109は、図6に示したように、正と負の2本設けられている。
FIG. 6 is a diagram illustrating a circuit example of a general transconductance amplifier. The circuit example shown in FIG. 6 has a fully differential circuit configuration, and is used for the
図6において、MOSトランジスタ122、123は、入力MOSトランジスタであり、そのgm値はトランスコダンクタンスアンプ101のgm値と等しい。このgm値は前記したGm1である。Gm1は、次式(4)のように表すことができる。
Gm1=2・(I・K)1/2=μ・Cox・(W/L)・(Vgs−Vth) …式(4)
ここで、μはキャリアの移動度、Coxは単位面積あたりのゲート容量である。フィルタ回路を調整して所望の特性にするには、Gm1〜Gm4を調整すればよい。式(4)からもわかるように、入力MOSトランジスタに流れる電流を調整することでGm1の値を調整することができる。
In FIG. 6,
Gm1 = 2 · (I · K) 1/2 = μ · Cox · (W / L) · (Vgs−Vth) (4)
Here, μ is the carrier mobility, and Cox is the gate capacitance per unit area. In order to adjust the filter circuit to have a desired characteristic, Gm1 to Gm4 may be adjusted. As can be seen from Equation (4), the value of Gm1 can be adjusted by adjusting the current flowing through the input MOS transistor.
また、図6のようなトランスコンダクタンスアンプの場合、電流源MOSトランジスタ121のゲート端子130を調整して電流を制御すればよい。このゲート端子130へ供給される信号は、図5に示したフィルタ制御信号生成回路107によって生成される。このようなフィルタ回路及びフィルタ制御信号生成回路の従来技術としては、例えば、非特許文献1がある。
In the case of a transconductance amplifier as shown in FIG. 6, the current may be controlled by adjusting the
図7に示した回路は、図5に示したGm−Cフィルタ100と、図5に示したフィルタ制御信号生成回路107の構成を示した図である。フィルタ制御信号生成回路107は、マスタフィルタ141、位相比較器142、積分器143、コンパレータ144、145から構成されている。積分器143からの出力信号は、マスタフィルタ141のgm値(フィルタ回路のカットオフ周波数:fc)を制御するための端子Fへ供給すると共に、Gm−Cフィルタ100のgm値を制御するための信号をフィルタ制御端子148へ供給する。フィルタ制御信号生成回路107では、フィルタ制御端子148の信号レベルが高いと、フィルタ回路のgm値が大きくなり、カットオフ周波数も高くなるように設定されている。
なお、図7のフィルタ制御信号生成回路107は、Gm−Cフィルタの制御回路としてよく知られているPLL回路である。
The circuit shown in FIG. 7 is a diagram showing the configuration of the Gm-
Note that the filter control
次に、フィルタ制御信号生成回路107がマスタフィルタ141、Gm−Cフィルタ100を制御する動作について説明する。フィルタ制御信号生成回路107には、周波数がωrの参照クロック信号が端子147から入力される。参照クロック信号は、マスタフィルタ141及びコンパレータ145に入力する。フィルタ制御信号生成回路107がロックしている場合、マスタフィルタ141に入力された参照クロック信号は、位相が90度遅延して出力される。コンパレータ144、145は、参照クロック信号の2値化を目的としているので、コンパレータ144、145の前後で信号の位相は変化しない。すなわち、端子A、B間の位相関係は、端子D、Cと同じである。
Next, the operation in which the filter control
位相比較器142には、排他的論理和回路が用いられている。周波数がωrの信号の位相が90度ずれた信号が排他的論理和回路を通過すると、周波数が2ωrで、デューティ比が50%であるクロック信号が出力される。これらコンパレータ145、144の出力端子に相当する端子D、E及び位相比較器142の出力端子に相当する端子Eの出力波形を図9(a)、(b)、(c)に示す。この信号が積分器143を通過しても、信号の「High」の区間と「Low」の区間が等しいので(積分器143では、プラスの成分とマイナス成分差し引きゼロとなる)、積分器143の出力に変化はない。
An exclusive OR circuit is used for the
すなわち、フィルタ制御信号生成回路107から出力される、Gm−Cフィルタ100のgm値を制御する信号は一定のままであり、マスタフィルタ141のカットオフ周波数ωoは一定の値に維持される。マスタフィルタ141は、2次のLPFのgm素子によって構成されるフィルタ回路であり、その伝達関数は、式(5)によって表される。
H(s)=ωm2/{s2+(ωm/Qm)s+ωm2} …式(5)
式(5)において、ωmはマスタフィルタ141のカットオフ周波数であり、フィルタ制御端子148の信号を制御することで高くなったり低くなったりする。
That is, the signal that is output from the filter control
H (s) = ωm 2 / {s 2 + (ωm / Qm) s + ωm 2 } Equation (5)
In Expression (5), ωm is a cutoff frequency of the
図8は、図7に示したマスタフィルタ141の位相特性を示した図である。2次LPFの場合、周波数がカットオフ周波数ωmのところでは、式(5)の分母はiωm2/Qmと純虚数となる。ただし、式(5)の分子は実数なので、位相が90度遅れていることが示される。
フィルタ制御信号生成回路107がロックしている場合、入力周波数ωrの信号の位相が90度遅延するので、フィルタ回路のカットオフ周波数はωr(=2πfr)となっている。図8に示した曲線bは、マスタフィルタ141のカットオフ周波数ωoがωr(=2πfr)の時の位相特性を示す。このとき、入力クロック信号に対する位相遅延量が90度なので、フィルタ制御信号生成回路107がロックしている。
FIG. 8 is a diagram showing the phase characteristics of the
When the filter control
図8に示した曲線aは、マスタフィルタ141のカットオフ周波数ωoが周波数ωrよりも低い場合の特性を示している。この場合、参照クロック信号周波数ωrにおいて、位相遅れは90度よりも大きい。このとき、位相比較器142の出力のデューティ比は50%より大きくなる。すなわち、位相比較器142から「High」が出力される期間が長くなり、積分器出力は増大する。積分器出力の増加により、マスタフィルタ141のgm値も増加して、マスタフィルタ141のカットオフ周波数ωmが増加する。この結果、図8に示した曲線aは、曲線bに向かってシフトする。
A curve a shown in FIG. 8 shows characteristics when the cutoff frequency ωo of the
一方、図8に示した曲線cは、マスタフィルタ141のカットオフ周波数ωoがωrよりも高い場合の特性を示している。この場合、参照クロック信号周波数ωrにおける位相遅れは90度よりも小さい。このような場合、位相比較器142の出力のデューティ比は50%より小さくなり、「Low」が出力される期間が長くなる。この結果、積分器143からの積分器出力は低下する。積分器出力低下により、マスタフィルタ141のgm値も減少し、マスタフィルタ141のカットオフ周波数ωmも減少する。この結果、図8に示した曲線cは曲線bに向かってシフトする。
On the other hand, a curve c shown in FIG. 8 shows characteristics when the cutoff frequency ωo of the
このようにして、マスタフィルタ141の周波数位相が特性bから外れていても、上記した作用により、最終的には特性bに一致する。この場合のフィルタ回路の特性はカットオフ周波数がωrとなっている。一方、PLLがロックしている場合、Gm−Cフィルタ100もマスタフィルタ141と同じ制御信号を受けているので、マスタフィルタ141とGm−Cフィルタ100のカットオフ周波数はいつも比例の関係を保つことができる。
Thus, even if the frequency phase of the
しかしながら、上記のPLL回路を用いたフィルタ制御信号生成回路107は、回路規模が大きくなりチップサイズが大きくなるという問題や、回路が複雑となって設計に時間がかかるという問題がある。例えば、図5のGm−Cフィルタ100の次数が2次の場合、図7に示したマスタフィルタ141の次数も2次である。このことから、フィルタ特性を制御するフィルタ制御信号生成回路107が、Gm−Cフィルタ100よりも大きい回路となる。この点は、チップサイズの点から好ましくないのは明らかであり、その解消が望まれていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、高速に動作することが可能であり、周波数特性制御するためのフィルタ制御信号生成回路が小規模でしかも設計に要する時間が短時間で済むようなフィルタ回路を提供することを目的とする。
However, the filter control
The present invention has been made in view of the above points, can operate at high speed, has a small filter control signal generation circuit for controlling frequency characteristics, and requires a short time for design. An object of the present invention is to provide a filter circuit that can be completed with
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1のフィルタ回路は、トランスコンダクタンスアンプ(例えば図1に示したトランスコンダクタンスアンプ11〜14、例えば図3に示したトランスコンダクタンスアンプ11)と、容量素子(例えば図1に示した容量素子15、16)と、を含むGm−Cフィルタ(例えば図1に示したGm−Cフィルタ10)と、前記Gm−Cフィルタの特性を制御する制御信号を生成するフィルタ制御信号生成回路(例えば図1、図2に示したフィルタ制御信号生成回路17、例えば図4に示したフィルタ制御信号生成回路47)と、を含み、前記フィルタ制御信号生成回路は、ドレインとゲートが接続される第1導電型の第1MOSトランジスタ(例えば図2に示したMOSトランジスタ33、例えば図4に示したMOSトランジスタ60)と、当該第1MOSトランジスタとゲート同士が接続される第1導電型の第2MOSトランジスタ(例えば図2に示したMOSトランジスタ32、例えば図4に示したMOSトランジスタ61)と、からなる第1MOSトランジスタ対と、前記第1MOSトランジスタとドレイン同士が接続される第2導電型の第3MOSトランジスタ(例えば図2に示したMOSトランジスタ31、例えば図4に示したMOSトランジスタ63)と、ドレインとゲートが接続されると共に、前記第3MOSトランジスタとゲート同士が接続され、前記第2MOSトランジスタとドレイン同士が接続される第2導電型を有する第4MOSトランジスタ(例えば図2に示したMOSトランジスタ30、例えば図4に示したMOSトランジスタ62)と、からなる第2MOSトランジスタ対と、前記第1MOSトランジスタ、前記第2MOSトランジスタ、前記第3MOSトランジスタ、前記第4MOSトランジスタのうちのいずれか1つのソースに接続される抵抗素子(例えば図2に示した抵抗素子34、例えば図4に示した抵抗素子64)と、前記第1MOSトランジスタのドレインに接続される第1出力端子(例えば図2に示した出力端子36、例えば図4に示した出力端子66)、前記第4MOSトランジスタのドレインに接続される第2出力端子(例えば図2に示した出力端子35、例えば図4に示した出力端子65)の少なくとも一方と、を含み、前記第1出力端子または前記第2出力端子から、前記フィルタ制御信号が出力されることを特徴とする。
In order to solve the above problems, a filter circuit according to a first aspect of the present invention includes a transconductance amplifier (for example, the
請求項1の発明によれば、少なくとも4個のMOSトランジスタと1個の抵抗と、からなるフィルタ制御信号生成回路を用いているので、チップサイズが小さくて、さらに設計が従来から用いられてきたPLL回路と比べて格段に容易で、また参照クロックを必要としないフィルタを実現することができる。 According to the first aspect of the present invention, since the filter control signal generation circuit comprising at least four MOS transistors and one resistor is used, the chip size is small and the design has been conventionally used. A filter that is much easier than a PLL circuit and does not require a reference clock can be realized.
以下、図を参照して本発明のフィルタ回路の実施形態1、実施形態2を説明する。
(実施形態1)
(1)回路構成
図1は、本発明の実施形態1のフィルタ回路である、Gm−Cフィルタ10を説明するための回路図である。図1において、11、12、13、14はトランスコンダクタンスアンプ、15、16は容量素子である。これらトランスコンダクタンスアンプ11〜14と容量15、16とによってGm−Cフィルタが構成される。
また、Gm−Cフィルタは、入力端子18から入力信号が入力され、出力端子19から出力信号が出力される。17はフィルタ制御信号20を生成するためのフィルタ制御信号生成回路である。
Embodiments 1 and 2 of the filter circuit of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(Embodiment 1)
(1) Circuit Configuration FIG. 1 is a circuit diagram for explaining a Gm-
The Gm-C filter receives an input signal from the
このような実施形態1のGm−Cフィルタは、フィルタ制御信号生成回路17の構成を除いて、図5に示したGm−Cフィルタと同様に構成されている。このため、図1についての動作の説明を省くものとする。なお、実施形態1のGm−Cフィルタは2次のLPFの例であるが、いかなる形態のフィルタ回路であっても構わない。また、実施形態1では、トランスコンダクタンスアンプ11〜14として、図6に示したトランスコンダクタンスアンプを用いるものとする。ただし、実施形態1は、トランスコンダクタンスアンプ11〜14に図6に示した回路を用いるものに限定されるものでなく、いかなる回路構成のトランスコンダクタンスアンプを用いるものであってもよい。
The Gm-C filter of the first embodiment is configured in the same manner as the Gm-C filter shown in FIG. 5 except for the configuration of the filter control
(2)フィルタ制御信号生成回路
次に、図1のトランスコンダクタンスアンプ11〜14に制御信号を供給するフィルタ制御信号生成回路17について説明する。
図2は、図1に示したフィルタ制御信号生成回路17を説明するための図である。フィルタ制御信号生成回路17は、図6に示したトランスコンダクタンスアンプのゲート端子130に供給されるフィルタ特性を制御するフィルタ制御信号生成回路である。フィルタ制御信号生成回路17は、ドレインとゲートが接続されるMOSトランジスタ33と、MOSトランジスタ33とゲート同士が接続されるMOSトランジスタ32と、からなる第1MOSトランジスタ対と、MOSトランジスタ33とドレイン同士が接続されるMOSトランジスタ31と、ドレインとゲートが接続されると共に、MOSトランジスタ31とゲート同士が接続され、MOSトランジスタ32とドレイン同士が接続されるMOSトランジスタ30と、からなる第2MOSトランジスタ対と、を含んでいる。
(2) Filter Control Signal Generation Circuit Next, the filter control
FIG. 2 is a diagram for explaining the filter control
また、フィルタ制御信号生成回路17は、MOSトランジスタ31のソースに接続される抵抗素子34、MOSトランジスタ33のドレインに接続される出力端子36、MOSトランジスタ30のドレインに接続される出力端子35の少なくとも一方と、を含んでいる。そして、出力端子35または出力端子36からフィルタ制御信号を出力する。
なお、実施形態1では、MOSトランジスタ33、MOSトランジスタ32がP型MOSトランジスタであり、MOSトランジスタ31、MOSトランジスタ30がN型MOSトランジスタである。
The filter control
In the first embodiment, the
すなわち、図2に示したフィルタ制御信号生成回路17では、MOSトランジスタ33のソースが正の電源端子Vddに接続され、ゲートとドレインとが接続され、互いに接続されたゲートとドレインとが、さらに、MOSトランジスタ32のゲートに接続されている。また、MOSトランジスタ32では、ソースが正の電源端子Vddに接続されて、ドレインがMOSトランジスタ30のドレイン及びゲートに接続されている。さらに、MOSトランジスタ32のドレインは、MOSトランジスタ31のゲートに接続されている。
That is, in the filter control
また、MOSトランジスタ30のソースは、負の電源端子Vssに接続されている。MOSトランジスタ31のドレインは、MOSトランジスタ33のドレインと接続され、MOSトランジスタ31のソースは抵抗素子34の一方の端子に接続され、抵抗素子34の他方の端子は負の電源端子Vssに接続されている。抵抗素子34の抵抗値はR1である。
MOSトランジスタ32、33のトランジスタサイズ(チャネル長及びチャネル幅)は等しく、MOSトランジスタ30、31とのトランジスタサイズの比N(以下、トランジスタサイズ比N)は、式(6)のように表される。
N=(W31/L31)/(W30/L30) …式(6)
The source of the
The transistor sizes (channel length and channel width) of the
N = (W31 / L31) / (W30 / L30) (6)
式(6)に示したW31、L31はMOSトランジスタ31のチャネル幅、チャネル長で、W30、L30はMOSトランジスタ30のチャネル幅、チャネル長である。この場合、MOSトランジスタ30〜33に流れる電流I30は、式(7)のように表される。
I30=(N1/2−1)2/(N・K30・R12) …式(7)
すなわち、カレントミラー回路を構成するMOSトランジスタ32、33のトランジスタサイズが同じであるため、MOSトランジスタ32、33に流れる電流は等しい。それに伴って、MOSトランジスタ30、31に流れる電流も等しくなる。なお、このような原理は、例えば、非特許文献、「ROUBIK GREGORIAN, GABOR C. TEMES著 ANALOG MOS INTEGRATED CIRCUITS FOR SIGNAL PROCESSING,JOHN WILEY & SONS Inc. page 127-128.」に記載されているように周知である。このため、この内容についてはこれ以上の説明を省くものとする。
W31 and L31 shown in Expression (6) are the channel width and channel length of the
I30 = (N 1/2 -1) 2 / (N · K30 · R1 2 ) (7)
That is, since the
式(7)に示したK30は、式(8)によって与えられる。
K30=(1/2)・μn・Cox・(W30/L30) …式(8)
式(8)のμnはNMOSトランジスタの移動度、CoxはMOSトランジスタのゲート酸化膜の単位容量である。
図2に示したフィルタ制御信号生成回路17の出力端子35は、図6に示したMOSトランジスタ121のゲート端子130に接続される。図2に示したMOSトランジスタ30と図6に示したMOSトランジスタ121とのトランジスタサイズ比が2である場合、MOSトランジスタ121の電流は式(7)によって求められる電流I30の2倍になる。また、図6に示したMOSトランジスタ122、123に流れる電流の電流値I122はその半分、つまり電流I30になる。
K30 shown in equation (7) is given by equation (8).
K30 = (1/2) .mu.n.Cox. (W30 / L30) (8)
In Expression (8), μn is the mobility of the NMOS transistor, and Cox is the unit capacitance of the gate oxide film of the MOS transistor.
The
図6に示したMOSトランジスタ122、またはMOSトランジスタ123のgm値であるgm1は、以下の式(9)のように表すことができる。
gm1=2(K122・I122)1/2 …式(9)
式(9)のI122は、式(7)によって求められる電流I30に等しい。また、式(9)中のK122は、式(10)によって求められる。
K122=(1/2)・μn・Cox・(W122/L122) …式(10)
式(10)、式(8)、式(7)を式(9)に代入すると、式(11)が得られる。
gm1=(2/R1)・[{(W122/L122)/(W30/L30)}・{(N1/2−1)2/N}]1/2…式(11)
The gm1 that is the gm value of the
gm1 = 2 (K122 · I122) 1/2 Formula (9)
I122 in equation (9) is equal to the current I30 determined by equation (7). Further, K122 in the equation (9) is obtained by the equation (10).
K122 = (1/2) · μn · Cox · (W122 / L122) (10)
Substituting Equation (10), Equation (8), and Equation (7) into Equation (9) yields Equation (11).
gm1 = (2 / R1). [{(W122 / L122) / (W30 / L30)}. {(N 1/2 -1) 2 / N}] 1/2 ... (11)
式(11)に示したように、図6に示したMOSトランジスタ122、またはMOSトランジスタ123のgm値であるgm1は、トランジスタ122と図2に示したMOSトランジスタ30のトランジスタサイズ比、図2に示したMOSトランジスタ30、31のトランジスタサイズ比N、図2に示した抵抗素子34の抵抗値R1のみに依存する。
ここで、抵抗素子34を外付けの抵抗素子とすると、抵抗値R1がばらつきのない一定の値になる。したがって、式(11)によって与えられるgm1は、製造変動や温度変動の影響を充分に低減することができる。
As shown in the equation (11), gm1 which is the gm value of the
Here, when the
以上述べた実施形態1によれば、図1のトランスコンダクタンスアンプ11〜14のgm値は、図2に示したフィルタ制御信号生成回路17によって正確に制御することができる。ただし、Gm−Cフィルタの周波数特性は、式(1)からもわかるようにgm値だけでなく容量値C1、C2に依存する。一般的に、容量値は層間絶縁膜の厚みに依存するが、この厚みは一般的にはかなり高い精度で形成される。このため、容量値のばらつきはgm値ばらつきに比べると遥かに小さいため、フィルタ特性変動に対する影響は格段に小さい。
According to the first embodiment described above, the gm values of the
また、PLL回路である図7に示したフィルタ制御信号生成回路107は、図7に示した比較器144、145や位相比較器142の誤差によって容量変動と同程度の変動が見込まれる。このため、以上説明した実施形態1のフィルタ制御信号生成回路17は、フィルタ制御信号生成回路107と比較して、実用上フィルタ特性の劣化に殆ど差異が認められない。
Further, the filter control
また、実施形態1のフィルタ制御信号生成回路17は、PLL回路のように参照クロックを必要としないので、参照クロックが存在しないLSI回路にも適用できるという利点がある。さらに、実施形態1のフィルタ制御信号生成回路17は、設計及び回路の配置の際にクロック信号のクロストークを気にする必要がないという利点もある。
また、実施形態1は、以上説明した構成に限定されるものではない。例えば、実施形態1では、図2に示した出力端子35から出力される信号を、図6に示したMOSトランジスタ121のゲート端子130供給する信号に用いている。しかし、実施形態1では、図2に示した出力端子36から出力される信号を、カレンミラーを介して図6のゲート端子130に供給してもよい。
Further, since the filter control
Further, the first embodiment is not limited to the configuration described above. For example, in the first embodiment, a signal output from the
また、実施形態1は、式(7)で与えられる電流I30を正確に実現しなければ、式(11)で与えられるgm1値も不正確になり、フィルタ回路の周波数特性に影響を与えることになる。このためには、MOSトランジスタ32、33で与えられるカレントミラーの電流精度を厳密に制御するためには、MOSトランジスタ32、33のドレイン電圧を同じにする。2つのMOSトランジスタのドレイン電圧を同じにする公知の技術として、カスコード回路がある。すなわち、図2に示したMOSトランジスタ32、30の間にPMOSトランジスタをカスコードトランジスタとして追加することにより、カレンミラー精度を向上させることができる。さらにMOSトランジスタ33、31の間にNMOSトランジスタをカスコードMOSトランジスタとして追加することにより、一層の精度向上を図ることができる。
In the first embodiment, if the current I30 given by the equation (7) is not accurately realized, the gm1 value given by the equation (11) also becomes inaccurate, which affects the frequency characteristics of the filter circuit. Become. For this purpose, in order to strictly control the current accuracy of the current mirror provided by the
また、図2のフィルタ制御信号生成回路17において、MOSトランジスタ31のソースと負の電源端子Vssの間に接続されている抵抗素子34を、MOSトランジスタ30のソースと負の電源端子Vssに接続させて、さらにMOSトランジスタ30とMOSトランジスタ31のサイズ比をN=(W30/L30)/(W31/L31)とした場合でも、MOSトランジスタ30〜33に流れる電流は、変化することなく式(7)のように表すことができる。
Further, in the filter control
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。
(1)トランスコンダクタンスアンプ
図3は、実施形態2のフィルタ回路に用いられるトランスコンダクタンスアンプを説明するための図である。すなわち、実施形態2のフィルタ回路は、図1のトランスコンダクタンスアンプ11〜14に、図3に示したトランスコンダクタンスアンプが用いられている。
図3に示したトランスコンダクタンスアンプは、MOSトランジスタ41、42、43、44、45を備えている。図3に示したトランスコンダクタンスアンプは、図6に示したトランスコンダクタンスアンプのMOSトランジスタ121〜125を図中における上下方向で入れ替えて構成されている。さらに、MOSトランジスタ41〜45は、それぞれ対応するMOSトランジスタ121〜125の導電型(P型、N型の別)と反対の導電型を持っている。
(Embodiment 2)
Next, Embodiment 2 of the present invention will be described.
(1) Transconductance Amplifier FIG. 3 is a diagram for explaining a transconductance amplifier used in the filter circuit of the second embodiment. That is, in the filter circuit of the second embodiment, the transconductance amplifier shown in FIG. 3 is used for the
The transconductance amplifier shown in FIG. 3 includes
MOSトランジスタ42、43のgm値は、MOSトランジスタ122、123と同様に、式(4)によって与えられる。ただし、MOSトランジスタ42、43はPMOSトランジスタであり、NMOSトランジスタであるMOSトランジスタ122、123とは導電型が反対である。このため、MOSトランジスタ42、43のトランスコンダクタンスを正確に制御するためには、実施形態1のフィルタ制御信号生成回路17に代えて、図4に示すフィルタ制御信号生成回路47を用いる。
The gm values of the
(2)フィルタ制御信号生成回路
フィルタ制御信号生成回路47は、MOSトランジスタ60〜63を備えている。MOSトランジスタ60〜63は、図2に示したフィルタ制御信号生成回路17のMOSトランジスタ30〜33を図中における上下方向で入れ替えて構成されている。さらに、MOSトランジスタ60〜63は、それぞれ対応するMOSトランジスタ30〜33の導電型と反対の導電型を持っている。フィルタ制御信号生成回路47において、抵抗素子64の抵抗値はR2とする。
(2) Filter control signal generation circuit The filter control
(3)フィルタ回路
次に、実施形態2のフィルタ回路について説明する。なお、実施形態2のフィルタ回路は、図1に示したトランスコンダクタンスアンプ11〜14に、図3に示したトランスコンダクタンスアンプを用いてフィルタ回路を構成し、このフィルタ回路を図4に示したフィルタ制御信号生成回路47によって制御するものである。
実施形態2では、MOSトランジスタ62、63のトランジスタサイズ(チャネル長及びチャネル幅)は等しいものとする。また、MOSトランジスタ60とMOSトランジスタ61とのトランジスタサイズ比Nは、式(12)のように表される。
N=(W61/L61)/(W60/L60) …式(12)
(3) Filter Circuit Next, the filter circuit of the second embodiment will be described. In the filter circuit of the second embodiment, the
In the second embodiment, it is assumed that the
N = (W61 / L61) / (W60 / L60) Formula (12)
式(12)に示したW61はMOSトランジスタ61のチャネル幅、L61はMOSトランジスタ61のチャネル長である。W60はMOSトランジスタ60のチャネル幅、L60はMOSトランジスタ60のチャネル長である。このようにした場合、MOSトランジスタ60〜63に流れる電流I60は、式(13)のように表される。
I60=(N1/2−1)2/(N・K60・R22) …式(13)
W61 shown in Expression (12) is the channel width of the
I 60 = (N 1/2 −1) 2 / (N ·
すなわち、カレントミラー回路を構成するMOSトランジスタ62、63のトランジスタサイズが同じであるため、MOSトランジスタ62、63に流れる電流は等しい。それに伴って、MOSトランジスタ60、61に流れる電流も等しくなる。
式(13)に示したK60は、式(14)によって与えられる。
K60=(1/2)・μp・Cox・(W60/L60) …式(14)
式(14)のμpはPMOSトランジスタの移動度、CoxはMOSトランジスタのゲート酸化膜の単位容量である。
That is, since the
K60 shown in equation (13) is given by equation (14).
K60 = (1/2) · μp · Cox · (W60 / L60) Equation (14)
In the equation (14), μp is the mobility of the PMOS transistor, and Cox is the unit capacitance of the gate oxide film of the MOS transistor.
図4に示したフィルタ制御信号生成回路47の出力端子66は、図3に示したMOSトランジスタ41のゲート端子50に接続される。図4に示したMOSトランジスタ60と図3に示したMOSトランジスタ41とのトランジスタサイズ比が2である場合、MOSトランジスタ41の電流は式(13)によって求められる電流I60の2倍になる。また、図3に示したMOSトランジスタ42、43に流れる電流値は、MOSトランジスタ41に流れる電流値の半分、つまり電流I60になる。
The
図3に示したMOSトランジスタ42、またはMOSトランジスタ43のgm値であるgm1は、以下の式(15)のように表すことができる。
gm1=2(K42・I42)1/2 …式(15)
式(15)のI42は、式(13)によって求められる電流I60に等しい。また、式(15)中のK42は、式(16)によって求められる。
K42=(1/2)・μp・Cox・(W42/L42) …式(16)
式(16)と式(13)を式(15)に代入すると、式(17)が得られる。
gm1=(2/R2)・[{(W42/L42)/(W60/L60)}・{(N1/2−1)2/N}]1/2…式(17)
The gm1 that is the gm value of the
gm1 = 2 (K42 · I42) 1/2 Formula (15)
I42 in equation (15) is equal to the current I60 determined by equation (13). Further, K42 in the equation (15) is obtained by the equation (16).
K42 = (1/2) · μp · Cox · (W42 / L42) Equation (16)
Substituting Equation (16) and Equation (13) into Equation (15) yields Equation (17).
gm1 = (2 / R2) · [{(W42 / L42) / (W60 / L60)} · {(N 1/2 −1) 2 / N}] 1/2 Formula (17)
式(17)に示したように、図3に示したMOSトランジスタ42、またはMOSトランジスタ43のgm値であるgm1は、トランジスタ42と図4に示したMOSトランジスタ60のトランジスタサイズ比、図4に示したMOSトランジスタ60、61のトランジスタサイズ比N、図4に示した抵抗素子64の抵抗値R2のみに依存する。
ここで、抵抗素子64を外付けの抵抗素子とすると、抵抗値R2がばらつきのない一定の値になる。したがって、式(17)によって与えられるgm1に与えられる、製造変動や温度変動の影響を充分に低減することができる。
As shown in the equation (17), gm1 which is the gm value of the
Here, when the
以上述べた実施形態2によれば、図3のトランスコンダクタンスアンプのgm値は、図4に示したフィルタ制御信号生成回路によって正確に制御することができる。なお、図3のMOSトランジスタのMOSトランジスタ41に供給される信号として、図4の出力端子66の信号を用いたが、もうひとつの出力端子65の信号からカレンミラーを介して図3のゲート端子50に供給してもMOSトランジスタ41に同じ電流を供給できる。
このように、実施例2の場合も実施例1と同様に、従来のフィルタ制御信号生成回路であるPLL回路によって制御した場合と比較しても差異のないフィルタ特性を得ることができる。
According to the second embodiment described above, the gm value of the transconductance amplifier of FIG. 3 can be accurately controlled by the filter control signal generation circuit shown in FIG. 3 is used as the signal supplied to the MOS transistor 41 of the MOS transistor of FIG. 3, but the signal of the
Thus, in the case of the second embodiment, similarly to the first embodiment, it is possible to obtain a filter characteristic that is not different from that in the case of being controlled by a PLL circuit that is a conventional filter control signal generation circuit.
また、図4のフィルタ制御信号生成回路47において、MOSトランジスタ61のソースと正の電源端子Vddの間に接続されている抵抗素子64を、MOSトランジスタ60のソースと正の電源端子Vddに接続させて、さらにMOSトランジスタ60とMOSトランジスタ61のサイズ比をN=(W60/L60)/(W61/L61)とした場合でも、MOSトランジスタ60〜63に流れる電流は、変化することなく式(13)のように表すことができる。
Further, in the filter control
本発明のフィルタ回路は、フィルタ特性を制御する回路として従来用いられてきたPLL回路に比べて格段に回路規模が小さいこと、参照クロックが不要であること、設計が容易でありながら、フィルタ特性はPLL回路の場合と殆ど差異がないので、あらゆるタイプのGm−Cフィルタに適用することができる。 The filter circuit of the present invention is much smaller than the PLL circuit conventionally used as a circuit for controlling the filter characteristics, does not require a reference clock, is easy to design, and the filter characteristics are Since there is almost no difference from the case of the PLL circuit, it can be applied to all types of Gm-C filters.
10、100 Gm−Cフィルタ
121、122、123、124、125、60、61、62、63、41、42、43、44、45、30、31、32、33 MOSトランジスタ
11、12、13、14、101、102、103、104 トランスコンダクタンスアンプ
17、47、107 フィルタ制御信号生成回路
18、108 入力端子
19、109 出力端子
20、110 フィルタ制御信号
34、64 抵抗素子、
35、36、65、66 出力端子
50、130 ゲート端子
105、106 容量素子
10, 100 Gm-
35, 36, 65, 66
Claims (1)
前記Gm−Cフィルタの特性を制御する制御信号を生成するフィルタ制御信号生成回路と、
を含み、
前記フィルタ制御信号生成回路は、
ドレインとゲートが接続される第1導電型の第1MOSトランジスタと、当該第1MOSトランジスタとゲート同士が接続される第1導電型の第2MOSトランジスタと、からなる第1MOSトランジスタ対と、
前記第1MOSトランジスタとドレイン同士が接続される第2導電型の第3MOSトランジスタと、ドレインとゲートが接続されると共に、前記第3MOSトランジスタとゲート同士が接続され、前記第2MOSトランジスタとドレイン同士が接続される第2導電型を有する第4MOSトランジスタと、からなる第2MOSトランジスタ対と、
前記第1MOSトランジスタ、前記第2MOSトランジスタ、前記第3MOSトランジスタ、前記第4MOSトランジスタのうちのいずれか1つのソースに接続される抵抗素子と、
前記第1MOSトランジスタのドレインに接続される第1出力端子、前記第4MOSトランジスタのドレインに接続される第2出力端子の少なくとも一方と、を含み、
前記第1出力端子または前記第2出力端子から、前記フィルタ制御信号が出力されることを特徴とするフィルタ回路。 A Gm-C filter including a transconductance amplifier and a capacitive element;
A filter control signal generation circuit for generating a control signal for controlling the characteristics of the Gm-C filter;
Including
The filter control signal generation circuit includes:
A first MOS transistor pair comprising a first conductivity type first MOS transistor having a drain and a gate connected; and a first conductivity type second MOS transistor having a gate connected to the first MOS transistor;
The second MOS transistor and drain are connected to each other, the drain and the gate are connected, the third MOS transistor and the gate are connected, and the second MOS transistor and the drain are connected to each other. A second MOS transistor pair comprising: a fourth MOS transistor having the second conductivity type;
A resistive element connected to the source of any one of the first MOS transistor, the second MOS transistor, the third MOS transistor, and the fourth MOS transistor;
A first output terminal connected to the drain of the first MOS transistor, and at least one of a second output terminal connected to the drain of the fourth MOS transistor,
The filter circuit, wherein the filter control signal is output from the first output terminal or the second output terminal.
Priority Applications (1)
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