JP2011100574A - Electromagnetic heating cooker and method of manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、電磁誘導加熱コイルを用いて鍋などの被加熱体を加熱する電磁加熱調理器およびその製造方法に関し、とりわけ鍋の温度を正確に検出することができる電磁加熱調理器およびその製造方法に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to an electromagnetic heating cooker that heats an object to be heated such as a pan using an electromagnetic induction heating coil, and a manufacturing method thereof, and more particularly, an electromagnetic heating cooker that can accurately detect the temperature of a pan and a manufacturing method thereof. About.
従来のいわゆるIHクッキングヒータ等の電磁加熱調理器において、鍋の過熱防止等の安全性の観点から、鍋の温度を測定し、測定された鍋の温度に基づいて電磁誘導加熱コイル(以下、単に「加熱コイル」という。)に供給する電力を制御するよう構成されたものが市販されている。こうした電磁加熱調理器において、鍋の温度をできるだけ正確に、かつ時間の遅れ(タイムラグ)なく検出して、加熱コイルへの電力の制御にフィードバックすることが求められている。 In a conventional electromagnetic cooking device such as a so-called IH cooking heater, the temperature of the pan is measured from the viewpoint of safety such as prevention of overheating of the pan, and an electromagnetic induction heating coil (hereinafter simply referred to as “ What is configured to control the power supplied to the "heating coil") is commercially available. In such an electromagnetic heating cooker, it is required to detect the temperature of the pan as accurately as possible and without time delay (time lag) and to feed it back to the control of electric power to the heating coil.
たとえば特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、トッププレートの下面に接触するように設けられたサーミスタを用いて、鍋の温度を測定するものである。
また特許文献2に記載の誘導加熱調理器は、トッププレートの下方に配置された赤外線センサを用いて、鍋の温度を測定するものである。
さらに、特許文献3によれば、トッププレート上に焼成されたクロメル・アルメル薄膜熱電対を含む薄膜測温抵抗を用いて、被加熱体の温度を検出する調理器用トッププレートが開示されている。
For example, the induction heating cooker described in
Moreover, the induction heating cooking appliance described in patent document 2 measures the temperature of a pan using the infrared sensor arrange | positioned under the top plate.
Furthermore, according to
しかしながら、特許文献1の誘導加熱調理器において、通常、トッププレートはガラス等からなり、熱伝導率が小さく(熱が伝わりにくく)、サーミスタはトッププレートを介して間接的に鍋の温度を測定するため、実際の鍋の温度上昇に追随した測定値をリアルタイムで得ることが困難である。
However, in the induction heating cooker of
また特許文献2の誘導加熱調理器においては、鍋の実際の温度が赤外線センサで検出された放射線量のみならず鍋の放射率(コーティングまたは凹凸の有無等、鍋の表面状態による)にも依存するため、放射率が未知である鍋の温度を精度よく検出することはできなかった。 In addition, in the induction heating cooker of Patent Document 2, the actual temperature of the pan depends not only on the radiation dose detected by the infrared sensor but also on the emissivity of the pan (depending on the surface condition of the pan, such as the presence or absence of coating or unevenness). Therefore, the temperature of the pan whose emissivity is unknown could not be accurately detected.
さらに、特許文献3の調理器用トッププレートによれば、トッププレート上の2種類の金属間の接点に生じる電位差を検出することにより温度を検出しようとするものであるが、耐熱性、耐水性、耐腐食性、耐衝撃性、および耐摩耗性を確保するため、薄膜熱電対の上にバリア層およびオーバーコート層を積層(焼成)することが必要であり、とりわけオーバーコート層の焼成条件が過酷である(830℃で5分間焼成)ため、その下方に形成された薄膜熱電対が劣化または破壊されることがあり、鍋の温度を正確に測定することができなかった。
Furthermore, according to the top plate for a cooker of
本願発明に係る電磁加熱調理器は、被加熱体が載置されるトッププレートと、前記トッププレートの下方に配設された加熱コイルと、前記トッププレートの表面上に形成された温度依存性を有する第1の導電層と、前記トッププレートの表面上に形成された、前記第1の導電層の両端に電気的に接続された一対の第2の導電層とを備え、前記一対の第2の導電層の両端の抵抗値に基づいて、前記第1の導電層が対向する前記被加熱体の温度を検出することを特徴とするものである。 An electromagnetic heating cooker according to the present invention has a top plate on which a heated object is placed, a heating coil disposed below the top plate, and a temperature dependency formed on the surface of the top plate. And a pair of second conductive layers formed on a surface of the top plate and electrically connected to both ends of the first conductive layer, and the pair of second conductive layers. The temperature of the heated object facing the first conductive layer is detected based on resistance values at both ends of the conductive layer.
本願発明は、鍋の温度を正確にかつ時間の遅れ(タイムラグ)なく検出することができる電磁加熱調理器を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide an electromagnetic heating cooker capable of detecting the temperature of a pan accurately and without a time delay (time lag).
以下、添付図面を参照して本願発明に係る電磁加熱調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(たとえば、「上方向」および「下方向」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものでない。 Embodiments of an electromagnetic heating cooker according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In the description of each embodiment, terms indicating directions (for example, “upward direction” and “downward direction”) are used as appropriate in order to facilitate understanding. Is not intended to limit the present invention.
実施の形態1.
図1〜図3を参照しながら、本願発明に係る電磁加熱調理器の実施の形態1について以下詳細に説明する。図1は本願発明に係る電磁加熱調理器1の全体を示す概略斜視図である。図1において、誘導加熱調理器1は、概略、筐体2と、その上側表面のほぼ全体を覆うガラスなどで形成されたトッププレート3と、左右に配置された一対のIH加熱部4a,4bと、ラジエント加熱部5と、グリル加熱部6とを有する。各IH加熱部4a,4bは、ここでは図示しないが(図3参照)、所定平面内に渦巻状に形成された電磁誘導式の加熱コイル(以下、単に「加熱コイル」という。)10を有し、高周波電源(図示せず)から高周波電流が供給されると、トッププレート3上に載置された金属材料からなる被加熱体である鍋に渦電流を形成し、そのジュール熱により鍋を誘導加熱する。
A first embodiment of an electromagnetic heating cooker according to the present invention will be described in detail below with reference to FIGS. FIG. 1 is a schematic perspective view showing an entire
また電磁加熱調理器1は、ユーザがIH加熱部4a,4b、ラジエント加熱部5およびグリル加熱部6の火力等を操作するために用いられる火力調整ダイヤル7a,7b、これらの制御状態を表示するための液晶表示部8、ならびに筐体2の後方に設けられた吸気窓9aおよび排気窓9bを備える。さらに実施の形態1の電磁加熱調理器1は、後に詳述するが、トッププレート3の上側面(以下、「表面」ともいう。)に設けた電気抵抗式の温度検出部20と、その両端の抵抗値から鍋などの被加熱体の温度を検出するための、筐体2内に設けられた制御回路部(図示せず)とを有する。
The
図2は図1の電磁加熱調理器1を上から見た平面図であり、図3は図2のIII−III線から見た断面図である。実施の形態1に係る温度検出部20は、トッププレート3の表面上に形成されたセンス部(第1の導電層)22と、その両端に電気的に接続された一対のリード部(第2の導電層)24a,24bとを有する。センス部22は、各IH加熱部4a,4bのほぼ中央位置に直線的に延びるように配置され、各リード部24a,24bは、センス部22から互いに遠ざかる方向(図2の筐体2の前面方向および後面方向)に延びている。
2 is a plan view of the
温度検出部20の作製に際しては、トッププレート3の表面上のセンス部22に対応するIH加熱部4a,4bのほぼ中央位置に、たとえば90重量%以上の白金とガラス成分とからなる白金ペーストをスクリーン印刷した後、同様にトッププレート3の表面上のリード部24a,24bに対応する位置の2箇所に(センス部22の両端に接触するように)、たとえば90重量%以上の銀とガラス成分とからなる銀ペーストをスクリーン印刷する。
In the production of the
次に、白金ペーストおよび銀ペーストがスクリーン印刷されたトッププレート3を約500℃〜900℃で焼成する。これにより、トッププレート3の表面上のセンス部22と、その両端に接触する一対のリード部24a,24bを形成することができる。なお、図2に示す各リード部24a,24bは、トッププレート3の端面(前面または後面等)まで延び、トッププレート3の端面を介して制御回路部に電気的に接続されるものであるが(詳細図示せず)、これに限定されるものではなく、トッププレート3上にスルーホールを設け、そのスルーホールを貫通する導電部材などを介して筐体2内の制御回路部に電気的に接続されるものであってもよい。
Next, the
次に、このように構成された温度検出部20を有する電磁加熱調理器1の動作について説明する。水等の食材を収容した鍋Pをトッププレート3上のIH加熱部4に載置され、ユーザによる火力調整ダイヤル7の操作により鍋Pの目標温度を設定して加熱を開始すると、液晶表示部8に目標温度が表示され、高周波電源からIH加熱部4aの加熱コイル10に高周波電流が供給され、鍋Pの底が誘導加熱され、そして収容された食材が加熱される。
Next, operation | movement of the electromagnetic
このとき、トッププレート3上であってIH加熱部4のほぼ中央に配置されたセンス部22は、誘導加熱される鍋Pの底に対向し、当接または微小な空隙を介して近接している。こうして、実施の形態1に係る温度検出部20は、温度検出すべき鍋Pの底に実質的に当接した状態で直接的に鍋Pの底の温度を検出するので、極めて精度よく、かつ、実際の鍋Pの温度上昇に追随した測定値をリアルタイムで得ることができる。
At this time, the
なお、図2に示すリード部24a,24bは、IH加熱部4(加熱コイル10)の上方において磁場方向(加熱コイル10の半径方向)に実質的に沿って延びている。したがって、加熱コイル10による誘導電流が形成されたとしても、センス部22(IH加熱部4の中央位置)に対して対称的に配置されているため、コイルから発生する磁場の誘導起電力が生じることはなく、誤差、ノイズが低減され、正確な温度検出を実現することができる。
2 extend substantially along the magnetic field direction (radial direction of the heating coil 10) above the IH heating unit 4 (heating coil 10). Therefore, even if an induced current is formed by the
またセンス部22および一対のリード部24a,24bは、その膜厚を100μm以上にすると、トッププレート3上に実質的な段差が生じ、鍋Pなどを載置する際に鍋Pの衝突による損傷を受けやすくなる一方、膜厚を10μm以下にすると導電性が小さくなり、温度の検出精度が低下するので、約10μm〜約100μmの厚みを有するように形成することが好ましい。
Further, when the thickness of the
さらに実施の形態1に係る温度検出部20によれば、白金の抵抗率は20℃で1.04×10−7Ωm、銀の抵抗率は1.59×10−8Ωmであり、リード部24の抵抗率は白金の抵抗率より実質的に大きいので、リード部24の抵抗値を無視して、センス部22の抵抗値により、センス部22が配置された中央位置におけるトッププレート3(すなわち、これに対向する鍋P)の温度を正確に検出することができる。
Furthermore, according to the
上記実施の形態では、センス部22は、白金(プラチナ)を主成分とする白金ペーストを用いて形成されたが、その他、周囲の温度により抵抗値が変化するもの(温度依存性を有するもの)であれば任意のものを採用することができ、たとえば白金コバルトまたはロジウム鉄を主成分とするものであってもよい。同様にリード部24は、センス部22より抵抗率の低い金属を主成分とするものであれば任意のものを利用することができ、たとえば銀、銅、またはアルミニウムを主成分とするものであってもよい。このとき温度検出部20は、その抵抗値が1Ω〜1kΩで、抵抗温度係数が10−4K−1〜10−2K−1となるように形成されることが好ましい。
In the above embodiment, the
実施の形態2.
図4〜図7を参照しながら、本願発明に係る電磁加熱調理器の実施の形態2について以下詳細に説明する。実施の形態1では温度検出部20のセンス部22が直線的に延びるものであったが、実施の形態2の電磁加熱調理器1は、そのセンス部22がU字状またはジグザク状の平面形状を有する点を除き、実施の形態1の電磁加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
Embodiment 2. FIG.
Embodiment 2 of the electromagnetic heating cooker according to the present invention will be described in detail below with reference to FIGS. In the first embodiment, the
図4は、実施の形態2による電磁加熱調理器1(とりわけ温度検出部20)を示す図2と同様の平面図であり、図5はセンス部22の拡大図である。上述のようにセンス部22は、ジグザク状またはU次あるいはコ状の形状を交互に配置した無誘導形状を有しているため、コイルから発生する磁場の誘導起電力をキャンセルする。このため、誤差、ノイズが低減される。またこのように構成することにより、実施の形態1のセンス部22より実質的に長くなるように形成され、好適には、リード部24より狭い幅を有するように形成されている。実施の形態2による温度検出部20によれば、センス部22の全体長を長くし、または幅を狭くすることにより、リード部24に対するセンス部22の抵抗値を相対的に大きくして、すなわちリード部24の抵抗値が温度検出部20の全体の抵抗値に寄与する比率を小さくする(リード部24の抵抗値をより無視しやすくする)。このとき、温度検出部20の両端の抵抗値は、鍋Pに当接または近接するリード部24の抵抗値により大きく依存するので、実施の形態2による温度検出部20は、実施の形態1に比して、より正確に鍋Pの温度を検出することができる。
4 is a plan view similar to FIG. 2 showing the electromagnetic heating cooker 1 (particularly the temperature detection unit 20) according to the second embodiment, and FIG. 5 is an enlarged view of the
また実施の形態2による温度検出部20は、実施の形態1と同様、センス部22が鍋Pの底に対向し、当接または近接するので、極めて精度よく鍋Pの底の温度を検出し、実際の鍋Pの温度上昇に追随した測定値をリアルタイムで得ることができる。
In addition, the
図6は、食材として水が収容された鍋Pを加熱コイル10により加熱するとき、実施の形態2による温度検出部20で検出した鍋Pの温度と、前掲特許文献1のようなトッププレート3の下側面(以下、「裏面」ともいう。)に形成された従来式の温度センサで検出した鍋Pの温度とを時間とともにプロットしたグラフである。図6のグラフから明らかなように、鍋P(および収容された水)が加熱されて水の沸点に達するまでの期間において、従来式の温度センサによる温度は、実施の形態2による温度検出部20の温度より遅延して検出され、水が沸点に達して熱平衡状態になった後も100℃に達していない。
このように実施の形態2による温度検出部20は、精度が高く、実際の鍋Pの温度上昇に即した応答性の極めて良好な温度検出を実現することができる。
FIG. 6 shows the temperature of the pan P detected by the
As described above, the
なお実施の形態2の温度検出部20は、図5に示す平面形状の他、一対のリード部24a,24bが図7に示すように無誘導形状のセンス部22から加熱コイル10の同一の半径方向に向かって延びるように形成した場合、リード部で誘導電流が発生するが、センサ部では無誘導化されているので、比較的精度よく温度検出を実現することができる。
In addition to the planar shape shown in FIG. 5, the
さらに実施の形態2の温度検出部20は、図4に示すように加熱コイル10のほぼ中央位置に限定的な領域(加熱コイル10に比して実質的に小さい領域)に形成されているが、これに限るものではなく、センス部22がIH加熱部4a,4bのほぼ全体領域をカバーするような大きさを有するものであってもよい。このときセンス部22は加熱コイル10の中心に対して点対称的に形成し、加熱コイル10による誘導電流の影響を排除することが好ましい。
Furthermore, the
実施の形態3.
図8を参照しながら、本願発明に係る電磁加熱調理器の実施の形態3について以下詳細に説明する。実施の形態3の電磁加熱調理器1は、各IH加熱部4に対して複数の温度検出部20を有する点を除き、実施の形態2の電磁加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
With reference to FIG. 8,
図8は、実施の形態3による温度検出部20を示す図4と同様の平面図である。上述のように、実施の形態3の電磁加熱調理器1は、複数の(図8では4つの)温度検出部20を有する。このように複数の温度検出部20をトッププレート3の表面上に配置することにより、鍋Pが中央から逸脱して載置されても(一部の温度検出部20の上方に鍋Pが載置されなくても)、いずれかの温度検出部20を用いて鍋Pの温度を正確に検出することができる。
FIG. 8 is a plan view similar to FIG. 4 showing the
また各IH加熱部4が互いに独立して駆動可能な複数の加熱コイル10を有する場合には、鍋Pの載置位置または載置状態を検出温度から推定し、鍋Pの下方にある加熱コイル10のみを選択的に駆動してもよい。このとき、鍋Pが載置されていない加熱コイル10に不要な電力を供給することを回避し、省エネに寄与することができる。
Moreover, when each IH heating part 4 has the some
実施の形態4.
図9を参照しながら、本願発明に係る電磁加熱調理器の実施の形態4について以下詳細に説明する。実施の形態4の電磁加熱調理器1は、トッププレート3において温度検出部20を覆うように形成されたコーティング層26を有する点を除き、実施の形態2の電磁加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
Embodiment 4 FIG.
Embodiment 4 of the electromagnetic heating cooker according to the present invention will be described in detail below with reference to FIG. The
図9は、図5のIX−IX線から見た拡大断面図である。図9に示すように、実施の形態4の温度検出部20は、温度検出部20の全体を覆うように形成されたコーティング層26を有し、これは好適にはトッププレート3全体において均一の厚みを有し、その熱抵抗を小さくするために厚みを約100μm以下となるように構成されている。またコーティング層26は、トッププレート3と同程度に低い熱膨張率を有することが好ましい。
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view taken along line IX-IX in FIG. As shown in FIG. 9, the
こうして形成されたコーティング層26は、温度検出部20を保護するものであり、温度検出部20の耐熱性、耐水性、耐腐食性、耐衝撃性、および耐摩耗性を改善することができ、特に、温度検出部20に対する機械的損傷および優れた耐摩耗性を発揮することが可能である。またコーティング層26を設けることにより、金属などの導電性材料からなる鍋Pの表面にホーロ加工または塗装等の処理がされておらず(絶縁性表面を有さず)、導電性表面が鍋Pを温度検出部20の上方に載置したとしても、あるいは鍋Pに収容された食材(特に水分)が煮こぼれした場合であっても、一対のリード部24a,24bが電気的に短絡することはなく、被加熱体Pの正確な温度検出の実現を維持することができる。さらにコーティング層26の厚みを約100μm以下となるように構成されているので、その熱抵抗は十分に小さく、応答速度に優れ、鍋Pのリアルタイムの温度検出を阻害することはない。
The
なおコーティング層26は、ガラス成分を主成分とする絶縁材料であるガラスペーストを、白金ペーストおよび銀ペーストの全体を覆うようにトッププレート3上に一様に塗布した後、約500℃〜900℃で同時に焼成することにより形成される。また、ガラスペーストも白金ペーストおよび銀ペーストと同様にスクリーン印刷されることが好ましい。さらに好適には、コーティングペーストは、その焼成温度が白金ペーストおよび銀ペーストの焼成温度より低いものが選択される。これは、コーティングペーストを焼成するために必要な焼成温度が白金ペーストおよび銀ペーストの焼成温度より高い場合、白金ペーストおよび銀ペーストを必要以上に高い温度(過酷な焼成条件)に曝すことにより、温度検出部20の特性が劣化することを防止するためである。
The
実施の形態4.
図10を参照しながら、本願発明に係る電磁加熱調理器の実施の形態4について以下詳細に説明する。実施の形態4に係る電磁加熱調理器1は、概略、その温度検出部20がトッププレート3の表面上(上方)ではなく、トッププレート3の裏面上(下方)に形成される点を除き、実施の形態3の電磁加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
Embodiment 4 FIG.
Embodiment 4 of the electromagnetic heating cooker according to the present invention will be described in detail below with reference to FIG. The
図10は、実施の形態4に係る電磁加熱調理器1のトッププレート3の裏面側から見た底面図である。上述のように、実施の形態4に係る電磁加熱調理器1は、トッププレート3の裏面上に形成された複数の温度検出部20を有する。実施の形態4によれば、温度検出部20は、トッププレート3の裏面上に形成されていることから、実施の形態3より温度検出精度および応答性は劣るが、耐熱性、耐水性、耐腐食性、耐衝撃性、および耐摩耗性が改善され、信頼性の高い電磁加熱調理器を得ることができる。また実施の形態4の温度検出部20は、そのリード部をトッププレート3の端面まで延びるように形成する必要はなく、リード部24の抵抗値による測定誤差、加熱コイル10の交流磁場による誘導電流による影響を極力抑えることができる。
FIG. 10 is a bottom view seen from the back side of the
1:電磁加熱調理器、2:筐体、3:トッププレート、4a,4b:IH加熱部、5:ラジエント加熱部、6:グリル加熱部、7a,7b:火力調整ダイヤル、8:液晶表示部、9a:吸気窓、9b排気窓、10:加熱コイル、20:温度検出部、22:センス部(第1の導電層)、24a,24b:リード部(第2の導電層)、26:コーティング層。 1: Electromagnetic cooker, 2: Housing, 3: Top plate, 4a, 4b: IH heating unit, 5: Radiant heating unit, 6: Grill heating unit, 7a, 7b: Thermal power adjustment dial, 8: Liquid crystal display unit , 9a: intake window, 9b exhaust window, 10: heating coil, 20: temperature detection unit, 22: sense unit (first conductive layer), 24a, 24b: lead unit (second conductive layer), 26: coating layer.
Claims (10)
前記トッププレートの下方に配設された加熱コイルと、
前記トッププレートの表面上に形成された温度依存性を有する第1の導電層と、
前記トッププレートの表面上に形成された、前記第1の導電層の両端に電気的に接続された一対の第2の導電層とを備え、
前記一対の第2の導電層の両端の抵抗値に基づいて、前記第1の導電層が対向する前記被加熱体の温度を検出することを特徴とする電磁加熱調理器。 A top plate on which the object to be heated is placed;
A heating coil disposed below the top plate;
A first conductive layer having a temperature dependency formed on the surface of the top plate;
A pair of second conductive layers formed on the surface of the top plate and electrically connected to both ends of the first conductive layer;
An electromagnetic heating cooker that detects the temperature of the heated object facing the first conductive layer based on resistance values of both ends of the pair of second conductive layers.
前記トッププレートの下方に配設された誘導加熱コイルと、
前記トッププレートの裏面上に形成された温度依存性を有する第1の導電層と、
前記トッププレートの裏面上に形成され、前記第1の導電層の両端に電気的に接続された一対の第2の導電層とを備え、
前記一対の第2の導電層の両端の抵抗値に基づいて、前記第1の導電層が対向する前記被加熱体の温度を検出することを特徴とする電磁加熱調理器。 A top plate on which the object to be heated is placed;
An induction heating coil disposed below the top plate;
A temperature-dependent first conductive layer formed on the back surface of the top plate;
A pair of second conductive layers formed on the back surface of the top plate and electrically connected to both ends of the first conductive layer;
An electromagnetic heating cooker that detects the temperature of the heated object facing the first conductive layer based on resistance values of both ends of the pair of second conductive layers.
前記トッププレートの下方に誘導加熱コイルを配設するステップと、
前記トッププレートの表面上に第1の導電ペーストを積層し、該第1の導電ペーストの両端に接触するように第2の導電ペーストを積層するステップと、
前記第1および第2の導電ペーストを焼成して、前記トッププレートの表面上に第1および第2の導電層を形成するステップとを有することを特徴とする電磁加熱調理器の製造方法。 Providing a top plate on which an object to be heated is placed;
Disposing an induction heating coil below the top plate;
Laminating a first conductive paste on a surface of the top plate, and laminating a second conductive paste so as to be in contact with both ends of the first conductive paste;
Firing the first and second conductive pastes to form first and second conductive layers on the surface of the top plate.
前記コーティングペーストの焼成温度が前記第1および第2の導電ペーストの焼成温度より低いことを特徴とする請求項9に記載の製造方法。 First and second conductive pastes are laminated on the first and second conductive pastes, and the first and second conductive pastes and the coating paste are simultaneously fired to form first and second conductive layers on the surface of the top plate. And forming a coating layer on the first and second conductive layers,
The manufacturing method according to claim 9, wherein a firing temperature of the coating paste is lower than a firing temperature of the first and second conductive pastes.
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