JP2011093219A - 液体噴射装置 - Google Patents

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JP2011093219A JP2009250076A JP2009250076A JP2011093219A JP 2011093219 A JP2011093219 A JP 2011093219A JP 2009250076 A JP2009250076 A JP 2009250076A JP 2009250076 A JP2009250076 A JP 2009250076A JP 2011093219 A JP2011093219 A JP 2011093219A
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Shigenori Nakagawa
茂憲 中川
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Abstract

【課題】液体流路が複雑になることがなく、チョーク弁として機能する流路開閉チューブ
の開閉に時間差が生じることもなく、チューブなので部品点数も少なく、製造費用も抑え
ること等が可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る液体噴射装置は、液体貯留部(インクカートリッジ11)から
液体噴射ヘッド(ヘッド17)に液体(インク)を供給するための液体流路を形成するチ
ューブ25を備えた液体噴射装置において、チューブ25の一部が、チョーククリーニン
グの際、減圧により液体流路をつぶれて閉塞する流路開閉チューブ26により形成された
ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク供給を行うチューブを備えた液体噴射装置に関する。
液体噴射装置として、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド(以下、ヘッドという)から
記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置(以下、プ
リンターという)が知られている。このようなプリンターでは、液体としてのインクを収
容するタンクとしてのインクカートリッジ(以下、カートリッジという)を有し、液体流
路としてのチューブを介してインクをヘッドに送り、ヘッドから記録媒体にインクを噴射
することで印刷を行っている。ヘッドはノズル及び圧電素子を備えており、圧電素子の駆
動によりノズル内にインクを充填し、ノズル開口(吐出口)からインクを噴射している。
したがって、ノズル開口からは、ノズル内のインク溶媒が蒸発しやすくなっており、イン
クの粘度が上昇してノズルが目詰まりしやすい。また、ノズル開口からインク内に大気が
混入することにより、インク内に気泡が発生してドット抜け等の印刷不良が生じることも
あり得る。このようなノズルの目詰まりや気泡混入を解消させる方法として、チョークク
リーニング等のプリンターのクリーニング方法が知られている。
チョーククリーニングを行うために、カートリッジからヘッドにインクを供給するため
のチューブの途中位置に、その上流側のインクの圧力とその下流側のインクの圧力との差
圧により変位動作するフィルムによって開閉されるチョーク弁(差圧弁)が設けられてい
る。そして、加圧ポンプを停止させた後、ヘッドのノズル形成面側から吸引ポンプで吸引
すると、チョーク弁が閉弁されるようにフィルムが変位動作するとともに、チョーク弁よ
りも下流側に負圧が生じた状態になる。この状態で加圧ポンプを駆動すると、チョーク弁
よりも上流側のインクの圧力がチョーク弁よりも下流側の圧力よりも高くなることで、チ
ョーク弁が開弁されるようにフィルムが変位動作する。すると、チョーク弁よりも下流側
が負圧状態となっていることにより、インクが勢いよくヘッド内に流入され、ノズル内の
粘性の大きいインクや気泡がノズルから一気に排出される、いわゆるチョーククリーニン
グが行われる(特許文献1;2など参照)。
特開2009−143243号公報 特開2009−143244号公報
しかしながら、上述した従来のプリンターでは、フィルムによって開閉されるチョーク
弁を用いているため、チューブのインク流路が複雑になる。また、フィルムの張り具合に
よりチョーク弁の開閉に時間差が生じる。また、フィルム、インク流路、バネ、チョーク
弁抑えなどの多くの部品でチョーク弁を構成するため、部品点数が多くなるとともに、イ
ンク流路とフィルムとを張り合わせる工程があるなど製造費用がかかる。また、カートリ
ッジホルダー付近にチョーク弁付きのインク流路があるため、ヘッドからチョーク弁まで
の間が負圧になり、この間のインクに含まれている空気などが飽和蒸気圧以下になって気
泡が発生する可能性があるため、クリーニング時に大量のインクを吸引する必要がある。
また、チョーク弁がフィルムのため、負圧になった時点でチョークされてしまう。この場
合、ある一定負圧までチョークされないようにするためにはフィルムをバネで支持する必
要がある。
本発明は、上述した問題を解消可能な液体噴射装置を提供する。
本発明に係る液体噴射装置は、液体貯留部から液体噴射ヘッドに液体を供給するための
液体流路を形成するチューブを備えた液体噴射装置において、チューブの一部が、チョー
ククリーニングの際、減圧により液体流路をつぶれて閉塞する流路開閉チューブにより形
成されたので、液体流路が複雑になることがなく、チョーク弁として機能する流路開閉チ
ューブの開閉に時間差が生じることもなく、チューブなので部品点数も少なく、製造費用
も抑えることが可能となる。また、流路開閉チューブの設置位置を自由に決める事ができ
、流路開閉チューブをヘッドに近い位置に設置することが可能となるため、チョーククリ
ーニング時の液体の吸引量を少なくでき、クリーニング時間も短縮できる。また、ある所
定の負圧に到達するまでつぶれ(閉塞し)ない流路開閉チューブとでき、ヘッド側の負圧
を大きくできるようになるので、効果的なチョーククリーニングを行える。
流路開閉チューブの横断面形状が楕円形状であるので、形状的につぶれやすい(閉塞し
易い)流路開閉チューブとでき、効果的なチョーククリーニングを行える。
流路開閉チューブの弾性定数は、チューブにおける流路開閉チューブ以外の部分の弾性
定数よりも小さいので、物性的につぶれやすい流路開閉チューブとでき、効果的なチョー
ククリーニングを行える。
流路開閉チューブの肉厚は、チューブにおける流路開閉チューブ以外の部分の肉厚より
も小さいので、構造的につぶれやすい流路開閉チューブとでき、効果的なチョーククリー
ニングを行える。
流路開閉チューブの横断面形状が、真円よりも曲率の小さい円弧部分を備えるので、曲
率の小さい円弧部分によって流路開閉チューブのつぶれ易さが向上し、効果的なチョーク
クリーニングを行える。
流路開閉チューブが内壁に切欠き溝を備えたので、切欠き溝によって流路開閉チューブ
がつぶれやすくなり、また、つぶれた場合の内壁同士の密着性(閉塞性)が向上するので
、より確実で効果的なチョーククリーニングを行える。
流路開閉チューブは、複数のチューブ一体化して多連型としたものより成るので、当該
多連型において上記同様の効果が得られる。
多連型のチューブ間にたるみ部を設けたので、このたるみ部の伸縮作用で各チューブの
偏平化(閉弁化)を容易に行える。
流路開閉チューブは、上流側から下流側にかけて次第につぶれやすくなるように設定し
たので、吸引ポンプで下流側より減圧したとき、上流側から順番にチューブが順次つぶれ
て行き、インクの追出し、排出効果が確実となる。
流路開閉チューブは、液体流路を形成するチューブにおける上流側に形成されるので、
チューブの上流側から下流側にかけて、ほぼ全量のインクを排出でき、クリーニングを効
果的に行える。
プリンターを示す斜視図(実施形態1)。 チューブの断面図(実施形態1)。 プリンターの制御系を示すブロック構成図(実施形態1)。 カートリッジと上流側チューブとの接続構成を示す斜視図(実施形態1)。 キャッピング手段のキャップを示す斜視図(実施形態1)。 ヘッドとキャッピング手段と廃インク回収系統との関係を示す図(実施形態1)。 流路開閉チューブのインク流路形成時及びインク流路閉塞時の断面状態を示す図(実施形態1)。 クリーニング時のインク流路内の圧力変化を示す図(実施形態1)。 流路開閉チューブの他の実施形態をまとめた図。 多連型のチューブの断面図(実施形態6)。 多連型のチューブの断面図(実施形態7)。 多連型のチューブを示す斜視図(実施形態8)。 流路開閉チューブを示す斜視図(実施形態9)。 多連型のチューブの断面図(実施形態10)。
実施形態1
図1に基づいて、プリンターの全体構成を説明する。1は印刷部隔壁であり、印刷部隔
壁1の両方の側板2;3間に棒状のキャリッジガイド部材4が設けられる。印刷部隔壁1
の後板5の右側部には駆動プーリー6が設けられ、左側部には従動プーリー7が設けられ
る。タイミングベルト8が駆動プーリー6と従動プーリー7とに掛け渡される。キャリッ
ジ9には、キャリッジガイド部材4が貫通する軸受孔10が設けられ、この軸受孔10に
キャリッジガイド部材4が貫通されることで、キャリッジ9がキャリッジガイド部材4に
沿って左右に移動可能となっている。駆動プーリー6と従動プーリー7とに掛け渡された
タイミングベルト8の上側ベルト部8aと下側ベルト部8bのうちの一方とキャリッジ9
とが連結される。以上により、駆動プーリー6が駆動モーター6aにより回転すると、タ
イミングベルト8が左右のいずれかの方向に進行する。このタイミングベルト8の動きに
連動して、キャリッジ9がキャリッジガイド部材4に沿って左右に移動する。
印刷部隔壁1の右側板3の外側にはインクホルダー11Aが設けられる。インクホルダ
ー11Aには、異なる色のインクをそれぞれ個別に供給する複数のインクカートリッジ1
1(液体貯留部)がそれぞれ印刷部隔壁1の前方から着脱可能となるように装着される。
印刷部隔壁1の底板12上には紙送り部材13が設けられる。紙送り部材13は紙送り
ローラー14を備え、紙送りローラー14と図外の従動ローラーとによって挟まれた記録
用紙15が、紙送りローラー14の回転駆動によってキャリッジ9の移動方向である主走
査方向に直交する副走査方向に搬送されるように構成されている。紙送り部材13の上面
には、多数の突起部16が長手方向に沿って間欠的に形成されており、記録用紙15はこ
の突起部16の上面に沿って搬送される。キャリッジ9における記録用紙15に対向する
キャリッジ9の下部側にはヘッド17が搭載されており、印刷データに基づいてヘッド1
7よりインク滴が適宜噴射されることにより、記録用紙15に印刷を行うことができる。
18は、非印刷領域(ホームポジション)に配置されたキャッピング手段であって、こ
のキャッピング手段18はヘッド17が直上に移動してきた場合に、上方に移動してヘッ
ド17のノズル形成面19(この実施形態においては、ヘッド17の下側面)を封止する
ことができるように構成されている。そしてキャッピング手段18の下方には、キャッピ
ング手段18の内部空間に負圧を与えるための吸引ポンプ20が配置されている。
22はカートリッジ11内のインクパック11a(図4参照)を加圧する加圧ポンプ、
23は加圧ポンプ22とカートリッジ11内とをそれぞれ連通可能に連結する加圧空気供
給管、24は加圧空気供給管の流路を開閉する開閉弁である。
25はカートリッジ11からヘッド17にインクを供給するためのインク流路(液体流
路)を形成するチューブである。当該チューブ25の一部が、流路開閉チューブ26によ
り形成される。流路開閉チューブ26は、チューブ内の空間の減圧によりインク流路が閉
塞する構成である。即ち、チューブ25は、中央に位置する流路開閉チューブ26と、流
路開閉チューブ26の一端開口とカートリッジ11のインク出口とを連通可能に繋ぐ上流
側チューブ27と、流路開閉チューブ26の他端開口とヘッド17の図外のインク流入口
とを連通可能に繋ぐ下流側チューブ28とにより形成される。流路開閉チューブ26の一
端開口と上流側チューブ27の他端開口とがコネクタ29を介して連通可能に連結され、
上流側チューブ27の一端開口とカートリッジ11のインク出口とが連通可能に連結され
る。流路開閉チューブ26の他端開口と下流側チューブ28の一端開口とがコネクタ30
を介して連通可能に連結され、下流側チューブ28の他端開口とヘッド17の図外のイン
ク流入口とがコネクタ31を介して連通可能に連結される。
図1;図2に示すように、コネクタ29は雌コネクタ29aと雄コネクタ29bとによ
り形成され、コネクタ30は雌コネクタ30aと雄コネクタ30bとにより形成される。
また、コネクタ31も同様に雌コネクタ31aと雄コネクタ31bとにより形成される。
流路開閉チューブ26は、印刷使用時に加圧ポンプ22より加圧されると、内部空間が
膨らんで楕円柱形状に保持された横断面楕円形状の可撓性筒体となり(図7(a)参照)
、インクパック11aからの加圧されたインクの圧力によってインク流路を開くように構
成されるので、インクはヘッド17方向に移送される。つぎに、後述するチョーククリー
ニング時において加圧ポンプ22を停止し、吸引ポンプ20で吸引することで、下流側チ
ューブ28の内部空間が所定の負圧値になることで、流路開閉チューブ26はつぶれて偏
平形状となり、楕円の短径b(図7(a)参照)に沿った方向の両端間で対向する内壁2
6a;26a同士が密接してインク流路を閉塞する(図7(b)参照)。このため、チュ
ーブ25内のインクはほぼ全量吸引ポンプ20で吸引,排出されクリーニングされる。
上流側チューブ27及び下流側チューブ28は、横断面真円形状に形成され、内部空間
の圧力状態が変化しても形状が変化しない構成である。
チューブ25は、例えば、PP,PE,スチレン系又はオレフィン系又はポリアミド系
のTPEあるいはエラストマーのような軟質樹脂材料を図外の押出成形機によって成形す
ることにより得られる。
図3に示すように、プリンターの制御手段32は、キャリッジ9、ヘッド17、キャッ
ピング手段18、用紙搬送系35、吸引ポンプ20を制御する。
図4に示すように、上流側チューブ27の一端開口とカートリッジ11のインク出口と
はコネクタ37を介して連結される。即ち、コネクタ37の突出連結ピン38とカートリ
ッジ11より突出するインク出口突出連結ピン39aとが連結される。加圧空気供給管2
3の一端に設けられたコネクタ39の突出連結ピン40とカートリッジ11より突出する
突出連結ピン41とが連結される。
図5に示すように、キャッピング手段18は、キャップホルダー42、キャップ43を
備える。キャップホルダー42は樹脂により上開口部を備えた矩形の有底箱状に形成され
、このキャップホルダー42の上開口部内にキャップ43が形成される。キャップ43は
、ゴム,合成ゴムあるいは樹脂等の可撓性素材により上開口部を備えた矩形の箱状に形成
される。即ち、キャップ43は、矩形のキャップホルダー42の各辺よりヘッドのノズル
形成面19方向に突出することによって箱の側壁を形成する4つのキャップ片43a〜4
3dを備えた構成である。このキャップ43のキャップ片43a〜43dの上先端tがノ
ズル形成面19の外縁部に接触することによって、ノズル形成面19のほぼ全体がキャッ
プ43で覆われる。
また、図6に示すように、キャッピング手段18は、キャップ43内の底部に吸収材4
4を備え、かつ、吸収材44で吸収された廃液インクを排出する排出管45を備える。排
出管45の排出端と吸引ポンプ20の吸引口とが廃インクチューブ46により連通可能に
繋がれ、吸引ポンプ20の吐出口と廃インクタンク48とが廃インクチューブ47により
連通可能に繋がれる。廃インクタンク48内には廃インクタンク48のフラットな底部4
9に敷設された吸収材50が設けられ、この吸収材50によって廃インク51を吸収保持
するように構成されている。さらに、吸収材50に吸収された廃インク51は、自然乾燥
によりインク溶媒成分を蒸発させることにより、廃インクタンク48の実質的な容積を有
効利用するようになされている。尚、21aはノズル形成面19に形成されたノズル開口
、21は複数のノズル開口21aが一列に並ぶノズル列である。
実施形態1のヘッド17によるチョーククリーニングについて説明する。キャッピング
手段18でヘッド17のノズル形成面19を封止した状態において、加圧ポンプ22を停
止した後、吸引ポンプ20を駆動して吸引する。ここで、図2に示す如く流路開閉チュー
ブ26の左端開口から吸引ポンプ20までの区間をA区間とし、流路開閉チューブ26の
右端開口から加圧ポンプ22までの区間をB区間とし、流路開閉チューブ26の変形可能
な区間をC区間すると、吸引ポンプ20による吸引によって、A区間、B区間、C区間の
全ての区間における内部空間内に負圧が発生する。この内部空間内の負圧が所定の負圧P
Tにまで達すると、C区間の流路開閉チューブ26が図7(b)に示すようにつぶれてイ
ンク流路を閉塞する。その後も吸引ポンプ20による吸引を継続すると、図8に示すよう
に、A区間の圧力PAはさらに減圧されていくが、流路開閉チューブ26がすでにつぶれ
(閉塞し)ているため、B区間の圧力PBは負圧PTに保たれる(PB=BT)。
この状態で加圧ポンプ22を駆動すると、つぶれていたB区間の流路開閉チューブ26
が図7(a)に示す元の状態(楕円形状)に戻り、インクが流路開閉チューブ26を経由
してヘッド17に供給される。この場合、A区間に負圧が蓄積されていることにより、イ
ンクが勢いよくヘッド17内に流入され、ヘッド17内に滞留していた気泡や不純物など
が、インクとともにノズル開口から一気に排出される。吸引ポンプ20で吸引された廃イ
ンク51は、廃インクタンク48に廃棄される。
尚、所定の負圧PTの値は、吸引ポンプ20の能力、流路開閉チューブ26のつぶれや
すさなどを考慮して適宜決めることができる。
実施形態1によれば、チューブ25の一部が、クリーニングの際、減圧によりインク流
路を閉塞する流路開閉チューブ26により形成されたので、インク流路が複雑になること
がなく、チョーク弁として機能する流路開閉チューブ26の開閉に時間差が生じることも
なく、チューブから形成されているので部品点数も少なく、製造費用も抑えることが可能
となる。また、流路開閉チューブ26の設置位置を自由に決める事ができる。流路開閉チ
ューブ26をヘッド17に近い位置に設置すれば、クリーニング時のインクの吸引量を少
なくでき、クリーニング時間も短縮できる。流路開閉チューブ26をカートリッジ11に
近い位置に設置すれば、ヘッド17内の図外のインク室内の液面レベルを上げることがで
きるので、インク室内の気泡排出性が向上する。
また、流路開閉チューブ26は、横断面楕円形状に形成されたので、形状的につぶれや
すい(閉塞し易い)チョーク弁として確実に機能する流路開閉チューブ26となり、クリ
ーニングを確実に行える。
実施形態2
流路開閉チューブ26としては、弾性定数を、チューブ25における流路開閉チューブ
26以外の部分、即ち、上流側チューブ27及び下流側チューブ28の弾性定数よりも小
さくすることにより、物性的につぶれやすくチョーク弁として確実に機能する流路開閉チ
ューブ26となり、クリーニングを確実に行える。
実施形態3
流路開閉チューブ26としては、肉厚を、上流側チューブ27及び下流側チューブ28
の肉厚よりも小さくすることにより、構造的につぶれやすくチョーク弁として確実に機能
する流路開閉チューブ26となり、クリーニングを確実に行える。
実施形態4
流路開閉チューブ26としては、横断面形状が、真円よりも曲率の小さい円弧部分を備
えることにより、曲率の小さい円弧部分によってつぶれやすくチョーク弁として確実に機
能する流路開閉チューブ26となり、クリーニングを確実に行える。
実施形態5
流路開閉チューブ26としては、内壁に切欠き溝を備えることにより、切欠き溝によっ
てつぶれやすくチョーク弁として確実に機能する流路開閉チューブ26となり、チョーク
クリーニングを確実に行える。また、つぶれた場合の内壁同士の密着性(閉塞性)が向上
するので、効果的なクリーニングをより確実に行える。この場合、図9に示すように、切
欠き溝の溝深さを深くすることで、つぶれ易さがより向上すると考えられる。
実施形態1〜5の流路開閉チューブ26の構成を図9に示す。
尚、図9では横断面楕円形状の流路開閉チューブ26を示したが、負圧に対して不均等
の力が加わることでつぶれる断面形状に形成された流路開閉チューブ26を用いれば、確
実で効果的なクリーニングを行うことができる。
また、実施形態1〜5で述べた流路開閉チューブ26をつぶれやすくするための要素(
図9参照)を単独又は2つ以上組み合わせて流路開閉チューブ26を構成することで、よ
りつぶれやすい流路開閉チューブ26を得ることができ、当該流路開閉チューブ26を用
いることでより確実で効果的なクリーニングを行うことができるようになる。
実施形態6
チューブを複数本並列に並べて一体化させて色の異なるインクをそれぞれ送る為の連接
チューブ25Aを用いる場合でも、図10に示すように、チョーク弁として機能させる流
路開閉チューブ26として、実施形態1のように横断面が楕円形状のものや、実施形態2
〜5で述べた構成のものを用いることで、当該連接チューブ25Aを用いた場合でも上記
効果が得られる。この種の連接チューブ25Aは、押出し成形により形成できる。
実施形態7
図11は複数の横断面楕円形状の流路開閉チューブ26を縦長にして連接したもので接
続部分にたるみ部61を設けることで、このたるみ部61の伸縮作用で各チューブの偏平
化(閉弁化)を容易に行える。
実施形態8
図12に示すように、各チューブ25は、加圧ポンプ22に近い最上流側(根元)の部
分を各流路開閉チューブ26で形成することにより、偏平チューブ化してつぶれやすくし
た方が、チューブ25の上流側から下流側にかけて、ほぼ全量のインクを排出できるので
、クリーニングを効果的に行える。
実施形態9
図13に示すように、流路開閉チューブ26は、横型のチューブ26bと縦型のチュー
ブ26cとを接合するようにしてもよい。負圧でいずれか一方のチューブが偏平しやすく
なるので、いずれかのチューブ26b;26cで扁平化を確実に実現できる。
実施形態10
図14はコネクタ29とコネクタ30との間の流路開閉チューブ26において、下流側
から上流方向に流路開閉チューブ26の内径がつぶれやすくなるように設定し、上流側程
内径がつぶれやすくしたものである。
これによれば、吸引ポンプ20で下流側より減圧したとき、A〜Eの順番で流路開閉チ
ューブ26が順次つぶれて行くので、インクの追出し、排出効果が確実となる。
上記実施形態は、インクジェット式のプリンターを例として説明したが、インク以外の
他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採
用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置
に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい
、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体
噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、物質が液相である
ときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無
機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の
一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が
溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上
記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは上記実施
形態で説明したような一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホット
メルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては
、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光デ
ィスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散ま
たは溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生
体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射す
る液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計や
カメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用
いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹
脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ
等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいず
れか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11 インクカートリッジ(液体貯留部)、17 ヘッド(液体噴射ヘッド)、
25 チューブ、26 流路開閉チューブ、27 上流側チューブ、
28 下流側チューブ。

Claims (10)

  1. 液体貯留部から液体噴射ヘッドに液体を供給するための液体流路を形成するチューブを
    備えた液体噴射装置において、チューブの一部が、チョーククリーニングの際、減圧によ
    り液体流路を閉塞する流路開閉チューブにより形成されたことを特徴とする液体噴射装置
  2. 流路開閉チューブの横断面形状が楕円形状であることを特徴とする請求項1に記載の液
    体噴射装置。
  3. 流路開閉チューブの弾性定数は、チューブにおける流路開閉チューブ以外の部分の弾性
    定数よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 流路開閉チューブの肉厚は、チューブにおける流路開閉チューブ以外の部分の肉厚より
    も小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴射装置。
  5. 流路開閉チューブの横断面形状が、真円よりも曲率の小さい円弧部分を備えることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. 流路開閉チューブが内壁に切欠き溝を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の液体噴射装置。
  7. 流路開閉チューブは、複数のチューブを一体化して多連型としたものより成ることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 多連型のチューブ間にたるみ部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装
    置。
  9. 流路開閉チューブは、上流側から下流側にかけて減圧により次第に閉塞し易くなるよう
    に設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の液体噴射装置。
  10. 流路開閉チューブは、液体流路を形成するチューブにおける上流側に形成されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017081150A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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