JP2011092293A - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011092293A JP2011092293A JP2009247024A JP2009247024A JP2011092293A JP 2011092293 A JP2011092293 A JP 2011092293A JP 2009247024 A JP2009247024 A JP 2009247024A JP 2009247024 A JP2009247024 A JP 2009247024A JP 2011092293 A JP2011092293 A JP 2011092293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- game
- winning
- control unit
- board
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000003760 hair shine Effects 0.000 claims description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 abstract description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 description 135
- 230000008569 process Effects 0.000 description 131
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 96
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 62
- 241000722921 Tulipa gesneriana Species 0.000 description 45
- 230000008859 change Effects 0.000 description 39
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 29
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 28
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 25
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 25
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 24
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 15
- 238000005034 decoration Methods 0.000 description 13
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 13
- 230000006870 function Effects 0.000 description 11
- 239000000463 material Substances 0.000 description 9
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 8
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 8
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 7
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 7
- 230000004044 response Effects 0.000 description 7
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 239000000047 product Substances 0.000 description 6
- 230000009471 action Effects 0.000 description 4
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 4
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 4
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 4
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 4
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 4
- 238000013461 design Methods 0.000 description 3
- 239000005338 frosted glass Substances 0.000 description 3
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 3
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 3
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 2
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 2
- 230000003936 working memory Effects 0.000 description 2
- 244000241796 Christia obcordata Species 0.000 description 1
- 240000005924 Stenocarpus sinuatus Species 0.000 description 1
- 241001648319 Toronia toru Species 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000004397 blinking Effects 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 230000001055 chewing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 210000003746 feather Anatomy 0.000 description 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000001795 light effect Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】遊技盤110の盤面Bの側から透明板に向けて光を発光する基板50のLED52と、LED52からの光を遊技盤110の盤面Bと略平行な方向に反射する光路変更面Hと、LED52の光を光路変更面Hに導く入射面29および突出部28と、遊技盤110の盤面Bから透明板の方向に離間して位置する前面部20の羽部22と、を備える。この羽部22は、光路変更面Hにより盤面Bと略平行な方向に反射される光を受けて透明板158の方向に向けて光り、入射面29および突出部28から遠い位置ほど大きい形状に形成されている窪み25を有する。この窪み25は、羽部22を正面から見るときよりも斜め上方から見るときの方が明るく見えるように構成されている。
【選択図】図22−3
Description
この特許文献1には、貫通孔と貫通孔に一本線状に配設される盤面ランプと貫通孔を塞ぐ透光部材とを有する遊技盤と、遊技盤の前面を覆う前面枠とを備えるパチンコ遊技機において、前面枠に、盤面ランプから連続する一本線を形成する前枠ランプを配設し、盤面ランプ及び前枠ランプの点灯及び消灯を制御する構成が開示されている。
本発明は、遊技盤での光の演出をより効果的に行うことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記光源部52の光を前記反射手段Hに導く導光部28,29をさらに備えることを特徴とすることができる。また、前記遊技盤110の盤面Bから前記透明板158の方向に離間して位置する装飾板22をさらに備え、前記装飾板22は、前記反射手段Hにより前記盤面Bと略平行な方向に反射される光を受けて前記透明板158の方向に向けて光り、前記導光部28,29から遠い位置ほど大きい形状に形成されている光り部分25を有することを特徴とすることができる。さらに、前記光り部分25は、前記装飾板22を正面から見るときよりも斜め上方から見るときの方が明るく見えるように構成されていることを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
また、遊技盤110は、前面に、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、左側の遊技領域111aを落下する遊技球が画像表示部114の左側の位置から第1始動口121への近道である不図示のワープ路を設けることも考えられる。その場合には、不図示のワープ路を通った遊技球が第1始動口121に導かれたり導かれなかったりする振り分けを行うための不図示のステージを設ける。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態の有無および大当たりの当選確率が高確率に変動した確変遊技状態の有無の組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、時短遊技状態および確変遊技状態の両方が発生する大当たり、時短遊技状態のみが発生する大当たり、確変遊技状態のみが発生する大当たり、時短遊技状態および確変遊技状態のいずれも発生しない大当たりが有り得る。以下、これらの大当たりを区別する場合は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づき、「時短有り」、「時短無し」、「確変有り」、「確変無し」等と記載して区別する。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図4を参照すると、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜506)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図2の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図2のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
普通図柄処理では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
出力処理(ステップ506)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ505までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図6を参照すると、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(ステップ601)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に特別図柄抽選部231は、第1始動口121の入賞における未抽選分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(ステップ602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(ステップ602でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ603による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数U1増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ606)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ609による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数U2増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ612)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
図7は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちのゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(ステップ701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に普通図柄抽選部232は、未抽選分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップ702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(ステップ702でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ801)。ここで、当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりまたは小当たりである場合に、これらの当たりに応じた遊技状態であることを識別するためにセットされるフラグである。当たりの種類に応じて、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグ、小当たり遊技フラグのいずれかがセットされる。本実施の形態では、これらを総称して当たり遊技フラグと呼ぶ。
図9は、大当たり判定処理(図8のステップ808)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選結果判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数の判定を行い(ステップ901)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(ステップ902、905)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図6のステップ604またはステップ610で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図17(a)参照)。
以上の判定の後、特別図柄抽選結果判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(ステップ904)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のステップ809)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1001)。この判断は、大当たり判定処理(図9)のステップ901、902と同様である(ステップ902の判断結果を用いても良い)。そして、大当たりだった場合(ステップ1001でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1002)。
乱数を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップ1004でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1005)。また、リーチ演出を行わない場合(ステップ1004でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
図11は、停止中処理(図8のステップ815)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において時短フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1101)。時短フラグとは、パチンコ遊技機100の遊技状態が時短遊技状態であることを識別するためのフラグである。時短フラグがONである場合(ステップ1101でYes)、遊技進行制御部236は、時短遊技状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(ステップ1102)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(ステップ1103)。そして、抽選回数J=0であれば(ステップ1103でYes)、時短フラグをOFFにする(ステップ1104)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図14)における遊技状態設定処理(図15)で行われる。
一方、小当たりであった場合(ステップ1115でYes)、遊技進行制御部236は、小当たり遊技フラグをONにする(ステップ1116)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。
この後、遊技進行制御部236は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(ステップ1118)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
図12は、客待ち設定処理(図8のステップ816)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1201)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
図13は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1301)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合に、これに応じた遊技状態(補助遊技状態)であることを識別するためにセットされるフラグである。補助遊技状態では、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図16)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易くなる(補助される)。
図14は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1401)。当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(ステップ1401でNo)。一方、当たり遊技フラグがONである場合(ステップ1401でYes)、次に大入賞口動作制御部238は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1402)。
この後、大入賞口動作制御部238は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(ステップ1413)。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
エンディング時間が経過した場合(ステップ1417でYes)に実行される遊技状態設定処理(ステップ1418)の内容を図15に示す。
図15に示すように、大入賞口動作制御部238は、まず、図14のステップ1401で当たり遊技フラグがONとなっているので、その当たりの種類を判断する(ステップ1501、1502、1503、1506)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図9)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のステップ902、903、905と概ね同様であるので、ステップ902、903、905の判断結果を用いても良い。
当たりの種類が確変無し+時短有りの大当たりである場合(ステップ1501でNo、ステップ1502、1503でYes)、大入賞口動作制御部238は、時短フラグをONにする(ステップ1504)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が時短遊技状態となる。また、大入賞口動作制御部238は、抽選回数Jの初期値を設定し(ステップ1505)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、時短遊技状態が終了する。
図16は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1601)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(ステップ1601でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(ステップ1601でYes)、次に電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(ステップ1602)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図13)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図17は、本実施の形態で用いられる乱数の構成例を示す図である。
図17(a)には大当たり乱数の構成例、図17(b)には大当たり図柄乱数の構成例、図17(c)にはリーチ乱数の構成例、図17(d)には当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
通常図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に通常図柄Bでの当選(確変無し+時短無し)となる確率は、15/250(=3/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として175個の値が割り当てられている。したがって、第2入賞口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Aでの当選(確変有り+時短有り)となる確率は、175/250(=7/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2入賞口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Bでの当選(確変有り+時短無し)となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2入賞口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図18は、遊技制御部200からコマンドを受信した際の演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図18(a)に示すメイン処理と、図18(b)に示す割り込み処理とからなる。図18(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(ステップ1801)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(ステップ1802)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(ステップ1803)、割り込み処理を受け付ける。
次に、図1に戻って、パチンコ遊技機100が備える遊技盤110の盤面構成について説明する。
図1に示す遊技盤110には、画像表示部114の周囲を華やかにするための中央装飾部118(同図でその一部を図示)が配置されている。この中央装飾部118は、前面に意匠的な装飾が施された平板状の部材である。中央装飾部118は、画像表示部114の右下付近にて中央装飾部118から下方に延びる前飾り板119を有する。この前飾り板119は、透光性のある透明または半透明な合成樹脂により形成されている。前飾り板119は、中央装飾部118と一体に形成されている。
この前飾り板119は、遊技領域111a,111bの一部を構成する遊技盤110の盤面B(図24参照)から透明板158の方向に遊技球の外径よりも大きな距離だけ離間して配設されている。したがって、遊技領域111bを落下する遊技球は、盤面B(図24参照)と前飾り板119との間を通過可能である。
また、ゲート124および大入賞口125は、画像表示部114の下側に全て配置されている。より具体的に説明すると、ゲート124は、遊技領域111bにおける下部に配置され、また、大入賞口125は、ゲート124の下側に配置されている。付言すると、ゲート124は、大入賞口125の左右方向(横方向)の中心に位置する。
さらに説明すると、ゲート124および大入賞口125に向けて落下していく遊技領域111bの遊技球は、ゲート124を通過したり通過しなかったりすると共に、大入賞口125が開いていれば主に大入賞口125に入賞し、大入賞口125が開いていなければ排出口117から排出される。
このような右打ちによって、遊技者は、より確率高く遊技球を大入賞口125へ入賞させることが可能となり、持ち球の減少を抑制しつつより多くの払出球の獲得が可能となる。
他方、遊技領域111bを落下する遊技球は、第1始動口121には入賞し難くなっている。それゆえ、確変遊技状態および時短遊技状態において、遊技者が右打ちを行うことにより、第1始動口121よりも第2始動口122へ優先的に入賞させることが可能となる。その結果、上述したように、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率が、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率と比べて高くなるように設定されているので、遊技者は、より多くの15ラウンド確変当たりとなる機会を得ることが可能となる。
次に、遊技盤110に取り付けられる盤面構成ユニット500について説明する。
図19−1は、盤面構成ユニット500の正面図であり、図19−2は、盤面構成ユニット500の背面図である。図20−1および図20−2は、盤面構成ユニット500の分解斜視図である。
盤面構成ユニット500は、遊技盤110の遊技領域111b(図1参照)に取り付けられる。さらに説明すると、盤面構成ユニット500は、遊技盤110の表面側からねじ締結により取り付けられることで、盤面B(図24参照)の一部を構成する。なお、盤面構成ユニット500は、図19−2に示すように、遊技盤110に取り付けるための取り付け部500a,500b,500c,500d,500eを備えている。付言すると、取り付け部500a,500c,500dはボス形状に形成され、また、取り付け部500b,500eは、穴形状に形成されている。
この盤面構成ユニット500は、図19−1に破線で示すように、大入賞口125を備え、また、遊技球を遊技領域111の中央側(同図の左側)に案内する通り道Tを備えている。付言すると、右打ちによって遊技領域111bを落下する遊技球は、通り道Tを遊技領域111の中央の方向、より具体的には、第2始動口122(図1参照)に向かって転がっていく。
さらに説明すると、盤面構成ユニット500は、前飾り板119(図1参照)の下方で連続するように位置する前飾り板510を有する。また、盤面構成ユニット500は、前飾り板510に隣接する小飾り部520を有する。なお、図19−2では、小飾り部520の図示を省略している。
盤面構成ユニット500の前面部20について説明する。
図21−1は前面部20の正面図であり、図21−2は前面部20の背面図であり、図21−3は、前面部20の斜視図である。なお、図21−3は、前面部20を後ろ側上方から見下ろした状態を示す。
図21−1に示すように、前面部20は、中央に位置する切欠き部21と、切欠き部21の位置から左右にそれぞれ延びる羽部22と、羽部22同士を上側でつなぐ上側接続部23と、羽根部分22同士を下側でつなぐ下側接続部24と、を有する。なお、前面部20の切欠き部21には、レンズ部60(図19−1または図20−2参照)が位置している。前面部20の羽部22は、装飾板の一例である。また、前面部20の上側接続部23および下側接続部24は、装飾板の一例である。
なお、後述するように、前面部20は、後方から光が照射される。
なお、本実施の形態では、左右の羽部22の各々に、様々な大きさの透光部分22aを13個ずつ左右略対称に形成されていることから、前面部20は、26個の透光部分22aを有している。
また、上側接続部23および下側接続部24は、無色透明に形成されており、全面的に光を透過する。
具体的に説明すると、型締めした専用金型にまず透光性樹脂材を射出することで、透光部分22a、上側接続部23および下側接続部24を一体に成形して一次成形品を形成する。そして、専用金型を型開きして一次成形品を取り出した後に、非透光部分22bが形成される側の金型を二次成形用の専用金型に交換して型閉めし、非透光性樹脂材を射出して非透光部分22bを一次成形品に一体に成形して二次成形品を形成する。型開きして取り出した二次成形品は、前面部20の完成品である。
なお、図21−3に示すように、前面部20の裏面20Bには、非透光性樹脂材により形成されている二次成形部分Nが形成されているが、この二次成形部分Nは、他の部分に対して突出しておらず、いわゆる面一である。
この窪み25は、切欠き部21からの距離に応じて互いに大きさおよび態様が異なる。より具体的に説明すると、切欠き部21に近い所定範囲内の位置では一つの円形状に図示される窪み25が形成され、その所定範囲の外側の位置では二重の円形状に図示される窪み25が形成され、さらにその外側では三重の円形状に図示される窪み25が形成され、さらにまたその外側では四重の円形状に図示される窪み25が形成されている。
さらに説明すると、一つの円形状に図示される窪み25は、切欠き部21に近い位置では小径であり、切欠き部21から遠く離れるに従って大径になっていく。また、二重ないし四重の円形状に図示される窪み25についても同様に、切欠き部21から遠く離れるに従って大径になっていく。透光部分22aの窪み25は、光り部分の一例である。
付言すると、本実施の形態では、周縁部26に反射面を形成しているが、代わりに、光を収束ないし発散させるレンズ面を形成することも考えられる。また、本実施の形態では、周縁部26が、26個の透光部分22aのうち斜め下方に位置する8個(左右それぞれ4個ずつ)について形成されていないが、26個の透光部分22aすべてに周縁部26を形成することも考えられる。
図21−2および図21−3に示すように、前面部20の上端部には、面取りされた面取り部27が形成されている。この面取り部27は、装飾板の傾斜面の一例であり、また、前面部20の裏面20Bの方向に傾斜するように形成されている。このため、遊技球が前面部20と透明板158との間に引っかかってしまう事態(図24参照)を防ぎ、前面部20の上端部で球噛みが発生しないように構成している。
前面部20は、後述するように、LED52(図22−2参照)の光が入射する入射面29を有する。この入射面29は、突出部28の先端部に形成されている。より具体的には、入射面29は、突出部28の先端面に形成されている。
なお、前面部20は、ボス状の取り付け部2a,2b,2cを裏面20Bに有する。前面部20の取り付け部2aは、本体部10の取り付け部1a(図20−1または図23−1参照)と係合し、前面部20の取り付け部2bは、スロープ部材30の取り付け部3a(図23−1参照)と係合し、前面部20の取り付け部2cは、スロープ部材30の取り付け部3b(図23−1参照)と係合する。
また、前面部20は、前飾り板510と係合する係合部2d,2eを有する。
盤面構成ユニット500の基板50について説明する。
図22−1は、基板50の正面図であり、図22−2は、基板50と前面部20との相対的な位置を説明する正面図であり、図22−3は、基板50からの光が前面部20の内部を進行する光の進行方向を説明する拡大横断面図である。なお、図22−2では、前面部20の入射面29を一点鎖線および斜線により図示している。また、図22−3では、遊技盤110の盤面Bを一点鎖線で図示している。
図22−1に示すように、基板50は、略台形形状に形成され、また、取り付けや他の部品との干渉を回避するための各種の穴や切欠きが形成されている。付言すると、基板50は、図19−2に示すように、基板50は、背面カバー部40が備えるボス形状の取り付け部4c,4d,4e,4fと係合する取り付け部5a,5b,5c,5dを備えている。すなわち、基板50は、背面カバー部40を介して本体部10に取り付けられる。
また、図22−1に示すように、基板50は、表面50AにLED(Light Emitting Diode)51,52,53を有する。LED51は、表面50Aの略中央に位置する。LED52,53は、LED51の周囲に配置されている。なお、本実施の形態では、LED51が1個であり、LED52は10個であり、LED53は6個である。LED51〜53は、光源部の一例であり、また、LED52は、遊技盤110の盤面Bの側から透明板158に向けて光を発光する光源部の一例である。
LED51は、光の強さが強く、LED52,53よりも明るい。LED51は、白色の単色光を発光する。また、LED52,53は、複数の異なる色(例えば、白色、赤色、緑色、青色の全4色)の光を発光する。
なお、LED51〜53として、発光面に指向性のある拡散板を有する比較的高価なもの(白色発光)や、そのような拡散板を有しない比較的安価なもの(RGB発光)を用いることが考えられる。前者の白色発光タイプは、1つのLEDで赤・緑・青の蛍光体を励起させて白色を発色させる。また、後者のRGB発光タイプでは、赤色を発光するチップと緑色を発光するチップと青を発光するチップとの各光を混合して白色を発光させ、また、赤色、緑色、青色を発光させる。
なお、光路変更面Hは、透光部分22aと非透光部分22bとの境界により形成されている。突出部28および入射面29は、LED52の光を前面部20の羽部22に導く導光部の一例である。
LED52の光が通る光路を形成するための光路形成部Lは、入射面29、突出部28、光路変更面H、透光部分22a、窪み25および周縁部26により構成することができる。なお、LED53用の光路形成部Lも同様に構成することができる。なお、光路形成部Lは、発光手段の一例である。
さらに説明すると、盤面構成ユニット500が遊技盤110に取り付けられる状態では、盤面B(図24参照)から離れる方向に進むLED51〜53の光が、複数の窪み25および周縁部26により、様々な方向に反射し、例えば、遊技盤110の盤面B(図24参照)と略平行な方向に反射する。とりわけ、周縁部26では、曲線に形成されていることから、局部的に明るく光るようになっている。
〔スロープ部材30の構成〕
図23−1を用いてスロープ部材30の構成について説明する。同図に示すように、スロープ部材30は、本体部10の表面10A側に位置する。スロープ部材30は、本体部10の裏面10B(図24参照)側から不図示のねじで取り付けられている。
また、スロープ部材30は、板状のスロープ本体31と、スロープ本体31の縁に沿って連続して形成されている側壁部32と、を備えている。側壁部32は、スロープ本体31に対して本体部10から遠ざかる方向(図23−1の紙面手前方向)に略垂直に形成されている。
また、スロープ部材30は、前面部20を取り付けるための取り付け部3a,3bを備えている。付言すると、スロープ部材30の取り付け部3aは、前面部20の取り付け部2b(図21−2または図21−3参照)と係合し、また、スロープ部材30の取り付け部3bは、前面部20の取り付け部2c(図21−2または図21−3参照)と係合する。
上面部分32aは、遊技球の直径よりも広い幅(図23−1における紙面垂直方向の長さ)を有し、遊技球が転がることが可能なように形成されている。上面部分32aは、遊技球用の通り道Tの一部である通り道部分T2を構成する。より具体的に説明すると、上面部分32aは、通り道Tのうち大入賞口125の下側に位置する通り道部分T2を構成する。この通り道部分T2を遊技球が転がっていても、大入賞口125の扉651の開閉を妨げないように、通り道部分T2は大入賞口125と離れた位置に配設されている。
付言すると、前飾り板510の突出片511には、右打ちされた遊技球の勢いを抑えるための段差部分512が形成されている。
本実施の形態では、盤面構成ユニット500が備える通り道Tの通り道部分T1は、スロープ部材30の上面部分32aにより構成されているが、スロープ形状ではなく、遊技領域111bに不図示の遊技くぎを所定の配置に打つことで、通り道部分T1を構成することも考えられる。
図23−1および図23−2を用いて本体部10の構成について説明する。両図に示すように、本体部10は、本体部10の上側に位置して光を透過しない上側壁部11と、本体部10の下側に位置して光を透過する下側壁部12と、を備えている。また、本体部10は、上側壁部11と下側壁部12との境界に位置し、大入賞口ユニット650の扉651を受け入れるために横長の矩形状に形成された開口部13を備えている。また、図23−2に示すように、本体部10は、前面部20の突出部28(図21−3参照)に対応する形状の切欠き部14を備えている。
また、本体部10は、前面部20を取り付けるための取り付け部1aを備えている。付言すると、本体部10の取り付け部1aは、前面部20の取り付け部2a(図21−2または図21−3参照)と係合する。
透明部12bは、透明部12bの下側の位置で波形状に形成された波形状部15を有する。この波形状部15は、反射面を構成する。このため、基板50のLED52,53(図22−2参照)の光が透明部12bを透過する際に波形状部15で反射し、光の演出をより華やかにする。
図23−1を参照すると、大入賞口125とスロープ部材30との間には、中央寄りに下側壁部12の磨りガラス状部12aが位置し、また、その左右寄りに下側壁部12の透明部12bが位置する。このように、下側壁部12の磨りガラス状部12aが中央寄りに位置していることから、前面部20の上側接続部23(図21−1または図21−2参照)を通じて遊技者が見える本体部10の部分は、下側壁部12の磨りガラス状部12aである。言い換えると、下側壁部12の透明部12bは、前面部20の上側接続部23を通じて遊技者が見えないような位置に形成されている。
図19−2を用いて背面カバー部40について説明する。同図に示すように、背面カバー部40は、本体部10の裏面10B(図24参照)に位置し、同図に破線で示す基板50の裏面50B側を覆っている。背面カバー部40は、大入賞口ユニット650を避けて位置している。
また、背面カバー部40は、基板50の配線を盤面構成ユニット500の外部に導くための窓部41を備えている。
また、背面カバー部40は、本体部10に取り付けるための取り付け部4a,4bを備えている。
また、上述したように、背面カバー部40は、基板50の取り付け部5a,5b,5c,5dと係合するボス形状の取り付け部4c,4d,4e,4f(図19−2参照)を備えている。
図24は、図19−1の線A−Aによる拡大断面図であり、図25は、図19−1の線A−Aにより切断した状態の拡大斜視図である。なお、図25は、盤面構成ユニット500を前側上方から見下ろした状態を示す。
上述したように、盤面構成ユニット500において、本体部10は切欠き部14(図23−2参照)を備え、また、スロープ部材30は切欠き部33(図23−1参照)を備えている。そして、本体部10の切欠き部14およびスロープ部材30の切欠き部33は、前面部20の突出部28(図21−3参照)を受け入れるように形成されている。したがって、図24および図25に示すように、前面部20の突出部28は、スロープ部材30および本体部10を貫通する。このようにして、前面部20は、突出部28の先端面に形成されている入射面29が基板50の表面50A(図22−1または図22−2参照)に近接している。
なお、レンズ部60の外周面に複数の溝部が形成されている。また、前面部20の円形状の突出部28の内周面には、レンズ部60の溝部と係合する複数のリブR(図21−2または図21−3参照)が形成されている。このようにして、レンズ部60は、前面部20に対して取り付けられる。
次に、大入賞口ユニット650について説明する。
図26は、大入賞口ユニット650の取り付け関係を示す分解斜視図である。
図26に示すように、大入賞口ユニット650は、本体部10に取り付けるための取り付け部650a,650bを備えている。この取り付け部650a,650bは、本体部10が裏面10Bに備える取り付け部1b,1cに取り付けられる。
大入賞口ユニット650が本体部10に取り付けられると、大入賞口ユニット650の扉651は、本体部10の開口部13に位置する。扉651は、遊技制御部200(図3参照)の制御下、開閉機構部652によって開閉動作を行う。なお、大入賞口ユニット650の扉651および開閉機構部652は、大入賞口開閉部216(図3参照)の一部を構成するものである。
なお、大入賞口ユニット650は、外装部品であるケース部654を備えている。通過穴653は、ケース部654に形成されている。また、取り付け部650a,650bは、ケース部654に形成されている。
図27に示すように、大入賞口ユニット650は、ケース部654の内部に開閉機構部652を備えている。また、ケース部654の内部には、扉651の開放時に大入賞口125での遊技球の入賞を検出する検出器の一例としての大入賞口スイッチ215に、遊技球を導くための床面655および仕切り壁656を備えている。本実施の形態では大入賞口ユニット650は、大入賞口スイッチ215を複数個ではなく、1個だけ備えている。なお、図27では、仕切り壁656を高さ方向の途中で破断して図示しているが、仕切り壁656は、ケース部654の全体を仕切るように形成されている。
さらに説明すると、床面655は、遊技球が転がる面を構成する。また、仕切り壁656は、床面655から立設して形成され、開閉機構部652と仕切る。すなわち、大入賞口ユニット650の内部は、仕切り壁656によって、大入賞口125に入った遊技球が通る空間A1と、開閉機構部652等の部品が配置される空間A2と、に仕切られる。なお、空間A1は、大入賞口125で入賞が検出される遊技球が大入賞口スイッチ215に向かう通路の一例である。
送球路658は、大入賞口スイッチ215を通過した遊技球を不図示の搬送路に送るためのものである。送球路658は、矢印Yの方向に延びており、送球路658を送られる遊技球は、下方に落下していく。すなわち、大入賞口ユニット650のケース部654の下面に、遊技球が通る不図示の切欠き部が形成され、それにより、遊技球は、大入賞口ユニット650から排出される。
大入賞口スイッチ215により入賞検出された遊技球は、内壁部657にぶつかって進行方向を変え、送球路658を下流に向けて進行する。すなわち、遊技球は、内壁部657にぶつかると、その進行方向を、送球路658に沿って方向Yの奥側向きに変え、これにより、扉651から遠ざかる方向に進行する。
開閉機構部652は、電流が流れること(印加)により磁界を発生するソレノイド81と、ソレノイド81で発生した磁界の電磁力により直線的に移動する可動鉄芯であるプランジャ82と、を備えている。ソレノイド81は駆動源の一例であり、プランジャ82は軸部または可動鉄芯の一例である。
さらに説明すると、ソレノイド81は、プランジャ82が扉651の回転軸651aが延びる方向と略同一の方向に移動するように配置されている(いわゆる横置き配置)。すなわち、ソレノイド81は、プランジャ82が扉651の回転軸651aに対して略直交する方向に移動するいわゆる縦置き配置ではない。本実施の形態では、ソレノイド81を横置き配置しているために、大入賞口ユニット650の奥行き方向(盤面垂直方向)の寸法を小さくすることが可能になり、大入賞口ユニット650の外形のコンパクト化(薄型化)を実現している。
しかしながら、本実施の形態において、横置き配置のソレノイド81は、縦置き配置の場合よりも、仕切り壁656に近い空間A2の位置に配設される。このため、ソレノイド81により発生する磁界が空間A1に影響を及ぼすおそれがある。より具体的に説明すると、ソレノイド81による比較的強い磁界が遊技領域111bや空間A1に及んでしまうと、大入賞口125近傍の遊技領域111bやソレノイド81に近い床面655で遊技球がソレノイド81の磁界によって止まってしまうこと(球止まりないし球滞留の発生)が懸念される。
本実施の形態では、このような球滞留が発生しないように、各種の対策を講じている。以下説明する。なお、大入賞口ユニット650の外形のコンパクト化という必要がなければ、ソレノイド81を縦置き配置することも考えられる。
ソレノイド81の外面に板状部材83を配置している。より具体的には、板状部材83は、仕切り壁656に近いソレノイド81の側面を覆うカバー片83aと、ソレノイド81の上面を覆う板金部材の部分の一例としてのカバー片83bと、を有する。なお、本実施の形態では、板状部材83によってソレノイド81の磁力の影響を抑制しているが、他の構成を採用することも考えられる。例えば、樹脂部分である仕切り壁656のソレノイド81側の面に磁気シールド層を形成する等の構成を挙げることができる。
なお、板状部材83を、プランジャ82側に張り出してプランジャ82の露出している部分の根元を覆うように大きく形成することで、さらに磁界の影響を低減させることが考えられる。
付言すると、本実施の形態では、板状部材83をソレノイド81とは別の部材で構成しており、これにより配置の自由度を高めているが、ソレノイド81の部材で兼用することで構成の簡略化を図ることも考えられる。
図28は、ソレノイド81およびプランジャ82の拡大縦断面図であり、同図の(a)は、プランジャ82が作動していない状態(非作動状態)を示し、(b)は、プランジャ82が作動している状態(開扉状態)を示している。
図28の(a)および(b)に示すように、プランジャ82は、ソレノイド81から突出している先端部に、別部材であるヘッド部84を有する。このヘッド部84は、2つのフランジ部の間に凹部84aが形成されている。ヘッド部84は、別の部材の一例である。
さらに説明すると、ヘッド部84は、プランジャ82とは異なる材質である。すなわち、プランジャ82は鉄製であり、ヘッド部84は鉄以外の非磁性材料で製造されている。本実施の形態では、ヘッド部84はステンレス製である。付言すると、ヘッド部84をステンレス製以外の、例えばプラスチック製とすることも考えられる。しかしながら、空間A1での磁束密度は、ヘッド部84をステンレス製とした場合とプラスチック製とした場合とでほぼ同じであることを実験で確認していることから、本実施の形態では、耐久性に優れるステンレス製を採用している。
このように、プランジャ82の先端を非磁性材料のヘッド部84とすることで、プランジャ82の吸引力を確保しつつ、プランジャ82を介する磁力の影響を低減させることが可能になる。
図27に示すように、仕切り壁656は、仕切り壁656のすべてが遊技盤110の盤面B(図24参照)に対して略平行に形成されているのではなく、盤面B(図24参照)に対して傾斜する部分を有するように形成されている。すなわち、仕切り壁656は、開閉機構部652が位置する側(大入賞口ユニット650を正面視で右側)では空間A1が狭くて空間A2が広くなるように形成されている。そして、仕切り壁656は、大入賞口スイッチ215が位置する側(大入賞口ユニット650を正面視で左側)では空間A1が広くて空間A2が狭くなるように形成されている。
このように、仕切り壁656を盤面B(図24参照)に対して傾斜する構成を採用することで、遊技球が円滑に下流側に転がるようになり、空間A1内での球滞留を防止することが可能である。
付言すると、空間A1の右側は、遊技球の直径よりも狭い。そのため、扉651が閉じる間際に球技球が空間A1の右側から大入賞口125に入った場合には、扉651が閉じることにより球技球が扉651の内面と仕切り壁656の斜め形状の部分(仕切り壁656の右側の部分)との間に位置する。そして、そのような遊技球には、ソレノイド81の扉651を閉じる力によって、空間A1の左側の方向に向かう力が付与され、速やかに大入賞口スイッチ215に向かう。なお、空間A1の左側は、遊技球の直径よりもやや大きく形成されており、扉651が閉まった状態では、扉651の内面と仕切り壁656との間は、遊技球が1個通ることが可能な幅である。
このように、本実施の形態では、大入賞口125に入賞した遊技球は、円滑に大入賞口スイッチ215で検出される。したがって、大入賞口125に入賞してから大入賞口スイッチ215で検出されるまでの時間が短いので、1ラウンド当たりの大入賞口125の入賞個数の上限を超えて入賞してしまうことを防止することが可能になる。
図28に示すように、開閉機構部652は、プランジャ82に挿入されてソレノイド81とヘッド部84とに当接する圧縮コイルばね85を備えている。さらに説明すると、この圧縮コイルばね85は、ソレノイド81とヘッド部84との離間距離を大きくする方向に付勢する。したがって、ソレノイド81が作動しないと、図28の(a)に示すように、圧縮コイルばね85の付勢力により、ヘッド部84は、ソレノイド81から遠く離間している。そして、ソレノイド81が、印加によりプランジャ82を吸引する方向に作動すると、図28の(b)に示すように、ヘッド部84は、圧縮コイルばね85の付勢力に抗してソレノイド81に近接する。
図29−1および図29−2は、リンク機構86を説明する斜視図である。図29−1は、扉651が閉じている状態を示し、図29−2は、扉651が開いている状態を示している。図29−1および図29−2は、ケース部654および仕切り壁656(図27参照)の図示を省略している。
図29−1および図29−2に示すように、リンク機構86は、ヘッド部84の凹部84a(図28参照)と常に係合するリンク部91と、扉651と一体に形成され、扉651の回転軸651aを回転軸とするリンク部94と、を含んで構成されている。リンク部91は、第1のリンク部の一例であり、リンク部94は、第2のリンク部の一例である。
さらに説明すると、リンク部91は、扉651の回転軸651aと略直交する方向に延びる回転軸91aと、部分的に突出するように形成されている係合部92と、リンク部91の姿勢を保持するためのウェイト部93と、を有する。リンク部94は、リンク部91の係合部92と係合する係合部95を有する。
付言すると、リンク部94は、扉651の自重によって扉651が開放する方向の力を受ける。また、ウェイト部93は、リンク部91の係合部92がリンク部94の係合部95と常に係合するように、リンク部91に回転モーメントを付与する。
ソレノイド81が非作動のときには、図29−1に示すように、圧縮コイルばね85の付勢力によりプランジャ82が長く伸びており(図28の(a)参照)、扉651が閉じている(閉扉状態)。さらに説明すると、リンク機構86のリンク部94は、扉651が開放する方向の力を受けているが、リンク部91の係合部92は、リンク部94の係合部95を下方に押し付けるように作用するために、扉651は開放しない。
なお、プランジャ82が作動状態から非作動状態に移行すると、圧縮コイルばね85の付勢力によりプランジャ82が長く伸びる状態(図28の(a)参照)に戻る。この際に、リンク部91にウェイト部93による回転モーメントが付与されていることから、リンク部91の回転が円滑に行われる。
このように、大入賞口ユニット650において、ソレノイド81を横置き配置した場合にも、簡易な構成でリンク機構86を構成することが可能である。
Claims (4)
- 遊技球による遊技を行うための遊技領域を有する遊技盤と当該遊技盤を遊技者と隔てるための透明板とを備える遊技機であって、
前記遊技盤の盤面の側から前記透明板に向けて光を発光する光源部と、
前記光源部からの光を前記遊技盤の前記盤面と略平行な方向に反射する反射手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記光源部の光を前記反射手段に導く導光部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記遊技盤の盤面から前記透明板の方向に離間して位置する装飾板をさらに備え、
前記装飾板は、前記反射手段により前記盤面と略平行な方向に反射される光を受けて前記透明板の方向に向けて光り、前記導光部から遠い位置ほど大きい形状に形成されている光り部分を有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記光り部分は、前記装飾板を正面から見るときよりも斜め上方から見るときの方が明るく見えるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009247024A JP5507200B2 (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009247024A JP5507200B2 (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011092293A true JP2011092293A (ja) | 2011-05-12 |
JP5507200B2 JP5507200B2 (ja) | 2014-05-28 |
Family
ID=44109948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009247024A Expired - Fee Related JP5507200B2 (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5507200B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014198082A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003310879A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-05 | Sansei R & D:Kk | 弾球遊技機 |
JP2006136504A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2007061249A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Sansei R & D:Kk | 弾球遊技機 |
JP2008229145A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Samii Kk | 装飾装置 |
JP2008229147A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Samii Kk | 装飾ユニット |
-
2009
- 2009-10-27 JP JP2009247024A patent/JP5507200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003310879A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-05 | Sansei R & D:Kk | 弾球遊技機 |
JP2006136504A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2007061249A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Sansei R & D:Kk | 弾球遊技機 |
JP2008229145A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Samii Kk | 装飾装置 |
JP2008229147A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Samii Kk | 装飾ユニット |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014198082A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5507200B2 (ja) | 2014-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5847992B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5285111B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5868569B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5661272B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5914601B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5179621B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5648074B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5507200B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5530697B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2011101768A (ja) | 遊技機 | |
JP5648073B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5739186B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5893834B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5635761B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5337192B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5781324B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5346976B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2011092297A (ja) | 遊技機 | |
JP5913926B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2011072473A (ja) | 遊技機 | |
JP6009414B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5156813B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP5837806B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2012085780A (ja) | 遊技機 | |
JP2011072505A (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140319 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5507200 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |